JP2007236860A - 画像生成装置、遊技機、画像生成方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】音響情報を参照して発生させる音の音響レベルを特定する音響レベル特定手段(3041)、特定された該音響レベルが所定の単位レベルの何倍に相当するかの単位レベル数を特定する単位レベル数特定手段(3042)、該単位レベルを表現する単位オブジェクトを、特定された該単位レベル数だけ仮想三次元空間に配置する単位オブジェクト配置手段(3043)、該単位オブジェクトに所定のテクスチャを展開するテクスチャ展開手段(3044)、および配置された該単位オブジェクトを含め二次元展開して画像データを生成する画像生成手段(3045)を備えている。
【選択図】図5
Description
ここで「テクスチャ」とは、模様や質感を与えるGIF形式やPNG形式で指定される狭義のテクスチャの他に、光源情報に基づいてレンダリング処理により生成される色を含む概念である。
ここで「遊技機」に限定は無いが、例えば回動式遊技機(以下、「スロットマシン」という。)、ぱちんこ機(第一種ぱちんこ機、第二種ぱちんこ機を含む)等を含む。
(定義)
本明細書における用語を以下のように定義する。
「遊技」とはメダルの投入からストップスイッチの操作を経た次のメダルの投入前までの一連の動作をいう。
「通常遊技」とは、デフォルト状態のために設定された期待値で実行される「遊技」をいう。
「特別遊技」とは、「通常遊技」とは異なる「遊技」であって遊技者に有利な「遊技」をいう。
「当選」とは、「抽選」の結果、当たりになった場合をいい、特に、コンピュータによるくじ引きで当たりとなった場合をいう。本実施形態では機械的に定まる「入賞」と区別して用いる。
「入賞」とは、停止したリールにより示される有効ライン上の図柄の組合せが、特定の役を示す状態となっていることをいう。
「特別役」とは、「特別遊技」に移行させるための役である。
「小役」とは、その小役の種類に応じた枚数のメダルを遊技者に払い出すための役である。
「有効ライン」とは、停止した図柄の並びを便宜上示すもので、有効ライン上に並んだ図柄の組合せによって特定の「役」であるか「ハズレ」であるかを示すものである。複数の「有効ライン」が設定されている場合には、それらをまとめて「有効ライン群」という。
まず筐体構成から説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るスロットマシン10の筐体の前面部は、開閉自在にフロントパネル20が取り付けられている。フロントパネル20の上部に表示機能を有する演出表示装置40が設けられた表示領域となっており、中央部に操作部が設けられている。
スロットマシン10において、遊技者がメダル投入口23からメダルを投入するか、ベットスイッチ群43を操作すると、有効ライン22a〜22cがベット数に応じて有効化される。
次に、スロットマシン10の内部構成等のシステム構成について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係るスロットマシン10のシステム構成を示すブロック図である。スロットマシン10の筐体内部には、メイン制御基板50、並びにこのメイン制御基板50に接続されたサブ制御基板60、リール基板11、中央表示基板12及び電源装置基板13が配置されている。
メイン制御基板50には、メインCPU51、ROM52、RAM53及びインタフェース回路(I/F回路)54が設けられており、これらはバス55を介して互いに接続されている。
サブ制御基板60には、サブCPU61、ROM62、RAM63、画像制御プロセッサ64、画像データROM65、ビデオRAM66、音源回路67、アンプ68及びインタフェース回路(I/F回路)69が設けられている。サブCPU61、ROM62、制御用RAM63、画像制御プロセッサ64、音源回路67及びI/F回路69はバス70を介して互いに接続されている。また、画像データROM65及びビデオRAM66は画像制御プロセッサ64に接続され、アンプ68は音源回路67に接続されている。
リール基板11には、左リール31L、中リール31C及び右リール31Rを駆動するためのステッピングモータ(図示せず)が接続されている。各ステッピングモータは、さらに、これらのリール31L、31C及び31Rの回転軸に接続されていく。これらのリール31L、31C及び31Rの動作を制御するための制御信号は、メインCPU51からリール基板11に供給されるようになっている。
中央表示基板12は、例えばフロントパネル20の裏側の中央部に取り付けられる。
中央表示基板12には、セレクタ81、1ベット・2ベットスイッチ43a、MAXベットスイッチ(3ベットスイッチ)43b、スタートスイッチ(レバー)41、左ストップスイッチ(ボタン)42L、中ストップスイッチ(ボタン)42C、右ストップスイッチ(ボタン)42R、設定表示部82及び設定変更スイッチ83が接続されている。
電源装置基板13には、設定変更有効化スイッチ91、電源スイッチ92、ホッパ装置93及び電源装置94が接続されている。
設定変更有効化スイッチ91は、設定変更スイッチ83を用いた設定の変更を可能な状態にする際に操作するスイッチである。すなわち、設定変更有効化スイッチ91がオンの状態になっているときに限り、設定変更スイッチ83を用いた設定の変更が可能になる。電源スイッチ92は、電源装置94のオン/オフを切り替えるためのスイッチである。ホッパ装置93は、メダルの貯蔵及び払い出しを行う装置であり、電源装置基板13を介したメインCPU51からの指示に基づいて、予め貯蔵しておいたメダルから所定枚数のメダルをメダル払出口90に払い出すようになっている。
次に、メイン制御基板50の機能的な構成について説明する。
図3は、メイン制御基板50の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、本実施形態においては、例えばメインCPU51がROM52内に記録されるプログラムを実行することにより、以下の制御部101、役抽選部103、リール制御部106、入賞判定部107、遊技状態制御部108及び払出制御部109が機能的に実現される。また、例えばRAM53が、以下のフラグ情報記憶部105として機能し、例えばROM52に、以下の抽選テーブル102のデータが記憶されている。
役抽選部103は、役(特別役、小役、リプレイ等)の抽選を行う機能ブロックである。役抽選部103は、遊技毎に、内部で乱数を発生させた後に一の乱数を取得し、ROM52に記憶されている抽選テーブル102を参照し、取得した乱数が属する領域に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定するようになっている。
また、スタートスイッチ41の押下やストップスイッチ42L、42C、及び42Rの押下タイミングで抽選を実施して抽選結果を定めるという役抽選部103主導の構成にする他、特別な引き込み動作をせずにリール群31を停止させ、結果的にリール31L、31C、及び31Rが停止した位置を入賞判定部107が検出して入賞の有無や、入賞役を判定するように構成してもよい。この場合、抽選や当選役という概念は無く、役抽選部103は存在しなくてもよい。また、遊技の種類に応じて、役抽選部103主導か否かを、つまり抽選をするか、リールによる入賞判定をするかを切り替えてもよい。
制御部101は、役抽選部103や、後述のリール制御部106及び入賞判定部107等の動作タイミングを制御する中心的機能ブロックである。
例えば、制御部101は、スタートスイッチ41が操作されたことを条件として、役抽選部103に役の抽選を行わせると共に、リール制御部106にリール群31の回転を開始させ、また、ストップスイッチ群42が操作されたことを条件として、リール制御部106にリール群31の停止制御を行わせ、さらに、リール群31が停止したことを条件として、入賞判定部107に入賞判定を行わせるものである。
なお、制御部101の動作はこれらに限定されるものではなく、メイン制御基板50に必要とされる制御一般を司るものである。
フラグ情報記憶部105は、役抽選部103の抽選結果によって何らかの役に対するフラグがオンされた場合に、当選した役の種類及びそのフラグがオンになったことを記憶可能に構成されている。
リール制御部106は、制御部101からの指示に基づいて、リール群31(リール31L、31C及び31R)の回転及び停止の制御を行う機能ブロックである。
より詳細には、リール制御部106は、遊技状態(例えば、通常遊技状態、特別遊技状態等)、役抽選部103による抽選の結果、及びストップスイッチ群42(ストップスイッチ42L、42C及び42R)が操作されたタイミング等に基づいて、リール31L、31C及び31Rの停止位置を決定すると共に、ステッピングモータの駆動を制御して、その決定した位置でリール31L、31C及び31Rの回転を停止させるようになっている。
なお、このようなリール31L、31C及び31Rを停止させる際の制御は、リール制御用のテーブルを用いて行ってもよい。
入賞判定部107は、最終的な入賞状態を判定するための機能ブロックである。
入賞判定部107は、有効ライン群22のうち、有効になっている有効ラインのいずれかに役の図柄の組合せが並んでいるか否かを判定し、並んでいるものがあれば当遊技でその役に入賞したと判定するものである。役の抽選は、役抽選部103によって予め決定されてはいるが、機械的なリールを用いる場合などにはリールが予定どおりに停止できない場合がるため、最終的に停止したリールの位置を検出しなければならないからである。
遊技状態制御部108は、入賞判定部107による判定の結果、特別役に入賞していた場合に、次遊技から所定の終了条件が満たされるまでの間、特別遊技の制御を行うための機能ブロックである。
払出制御部109は、入賞判定部107による判定の結果、入賞している役に応じたメダルの払い出しをホッパ装置93に行わせるための機能ブロックである。
次に、サブ制御基板60の機能的な構成について説明する。
図4は、サブ制御基板60の機能的な構成を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、本実施形態においては、例えばサブCPU61がROM62内に記録されたプログラムを実行することにより、演出パターン選択部201が機能的に実現される。また、サブCPU61がROM62内に記録されたプログラムを実行することにより、画像制御プロセッサ64を制御することで演出制御部202が機能的に実現される。
演出パターン選択部201は、遊技状態に応じて演出のパターンを選択する機能ブロックである。
具体的には、演出パターン選択部201は、メイン制御基板50の役抽選部103からの信号を受けて、当選した役等に応じた演出パターンを選択したり、メイン制御基板50の入賞判定部107及び特別役遊技制御部108からの信号を受けて、入賞役や遊技状態に応じた演出パターンを選択したりする。
演出制御部202は、演出パターン選択部201によって選択された演出パターンに基づく演出の制御を行う機能ブロックである。
すなわち、演出制御部202は、演出パターンに基づいて三次元画像データを作成し、それを二次元画像データに変換して演出表示装置40に供給して、画像表示領域上に画像を表示させるように動作する。
音源回路67は、所定のチャネル数、例えば8つの音源チャネルの発音回路を備えており、音源チャネル数分のフレーズの同時再生が可能になっている。音源回路67は、演出制御部202から出力される演出要求コマンドによって制御される。演出要求コマンドは、制御の内容を示すリクエストコードと制御量や種類を特定するメッセージとの組合せにより構成されており、左右チャネルの別、消音、音源チャネル番号、フレーズ番号、音響レベル(ボリューム量)、音程(周波数帯域)等の制御情報が規定されている。音源回路67は、演出制御部からから送信された演出要求コマンドに対応させて、対応する音源チャネルの音源データを図示しないサウンドROMから読み出して合成して、右チャネル、左チャネル別に発生させる。そしてD/A変換してアナログ音響信号として出力する。アンプ68は、この左右のチャネルそれぞれのアナログ音響信号を増幅し、右スピーカ71R・左スピーカ71Rに、ステレオ音響を送出させる。
次に、演出制御部202の構成について説明する。本発明の画像生成装置(方法)は、この演出制御部202によって、以下のように機能的に実現されるものである。
図5に示すように、演出制御部202は、機能ブロックとして、画像制御部301、音制御部302、オブジェクトデータ記憶部3031、テクスチャデータ記憶部3032、画像データ生成部304、画像データ記憶部305、および表示制御部306を備えている。画像データ生成部304は、音響レベル特定手段3041、単位レベル数特定手段3042、単位オブジェクト配置手段3043、テクスチャ展開手段3044、および画像生成手段3045を備えている。画像生成手段3045は、遅延消去手段3046を備えている。
画像制御部301は、演出パターン選択部201によって選択された演出パターンに応じて、画像データ生成部304に対して、本願発明に係るイコライザ表示を実行するか否かを指示可能になっている。イコライザ表示を実行する場合、画像制御部301は、画像データ生成部304に対し、イコライザ表示に係る単位オブジェクトを配置する基準面の基準座標位置、基準面の向き、単位オブジェクトの大きさ、向き、数等のイコライザ表示のために必要な情報を指定可能になっている。また、画像制御部301は、仮想三次元空間を二次元画像に展開するための視点(カメラ)の位置等を、フレーム期間ごとに連続的に指示していくようになっている。画像制御部301により、演出パターンに応じた画像上のストーリーが決定され、その展開が制御されるようになっている。
音制御部302は、演出パターン選択部201によって選択された演出パターンに応じた音信号を生成し発生するように音源回路67を制御するように構成されている。この音制御部302において制御される音は、画像制御部301の制御によって表示される画像の進行と密接な関連性を有するように、画像制御部301との間で時間的な連携がとられている。
オブジェクトデータ記憶部3031は、仮想三次元空間において表示対象とさせる各種オブジェクトの形状定義情報を記憶するものである。特に、本実施形態において、オブジェクトデータ記憶部3031には、本発明のイコライザ表示を定義するデータ、すなわち、イコライザ表示の基準面の定義データ、一定の単位レベルに対応して表示される単位オブジェクトの形状定義データ等が格納されている。
テクスチャデータ記憶部3032は、仮想三次元空間に配置されたオブジェクトに対してマッピング(展開、貼り付け)されるテクスチャデータを記憶するものである。
テクスチャとは、頂点座標の集合でしかないオブジェクトやポリゴンの表面にマッピングされるものである。テクスチャデータは、模様を表すための所定の解像度で作成された画像データであり、例えばビットマップデータである。このテクスチャデータによるテクスチャを所定のポリゴンにテクスチャとして貼り付ける場合には、テクスチャデータに対して、所定の画像変換、例えばアフィン変換を施し、テクスチャをポリゴンの形状に展開するマッピング処理によって実現される。
なお、本実施形態においてテクスチャデータは、ポリゴン面に特別の質感を与えるようなマッピング用データを含むが、このような特別の模様を付与する画像データを含まない場合も本発明におけるテクスチャデータの範囲である。例えば、ポリゴン面に表示される特別のマッピングデータを利用せず、代わりにポリゴンの頂点情報(頂点ごとに設定された色情報や光源情報)等のみに基づいてレンダリング処理して生成した画像データであってもよい。また、特別のテクスチャデータをポリゴンの頂点情報の示す光源情報に基づいてさらにレンダリング処理して生成した画像データも含まれる。
図9にイコライザ表示のための単位オブジェクトの概念図を示す。
図9に示すように、本実施形態では、オブジェクトデータ記憶部3031には、一つひとつが短冊形の単位オブジェクトを定義するための形状定義データが格納されている。
単位オブジェクトとは、立体画像においてイコライザ表示における棒グラフの一つひとつの短冊型ランプ(LED)に対応する要素をいう。本実施形態では、図9に示すように、周波数帯域FB1〜FBX(Xは周波数帯域の分割数)それぞれに12個の単位オブジェクト400を用いる。すなわち12個の単位オブジェクト400により、一つの周波数帯域のゲインを示している。
図10にイコライザ表示の仮想三次元空間における斜視図を示す。図10に示すように、本実施形態のイコライザ表示は、全体がオブジェクトグループ410により構成されている。このオブジェクトグループ410は、単位オブジェクト400の配置領域である基準面420上に、単位オブジェクト400を配置して構成されている。基準面420は、外形が定められており、基準点(x0,y0)を規定することにより、仮想三次元空間における配置が定められるようになっている。単位オブジェクト400は、図9で説明したように、周波数帯域FB1〜FBXのそれぞれに12個ずつ配置されている。レベルに応じて適用されるテクスチャの異なる単位オブジェクト4001〜4003が配置されている。
音響レベル特定手段3041は、音響情報Ssを参照して発生させる音の音響レベルを特定するものである。
具体的に、音響レベル特定手段3041が音源回路67で生成される音源データを音響情報Ssとして参照する場合には、通常のグラフィック・イコライザ装置の周波数帯域ごとのゲイン把握技術を用いる。
単位レベル数特定手段3042は、音響レベル特定手段3041により特定された、周波数帯域ごとの音響レベルが所定の単位レベルの何倍に相当するかの単位レベル数を特定する。この処理により特定される単位レベル数は、その周波数帯域においてオン状態として表示する単位オブジェクト400の数そのものとなる。
単位オブジェクト配置手段3043は、単位オブジェクト400を、特定された単位レベル数だけ仮想三次元空間に配置するものである。
具体的には、単位オブジェクト配置手段3043は、オブジェクトデータ記憶部3031からイコライザ表示に係るオブジェクトグループ410に係る定義データを読み出す。すなわち、単位オブジェクト配置手段3043は、基準面を定義するデータ、基準点に対する各単位オブジェクトの相対位置を定義するデータ、および各単位オブジェクトの形状定義データに基づいて、イコライザ表示に係るオブジェクトグループ410全体に対し、仮想三次元空間の所定の位置に基準点(x0,y0)を配置する座標変換演算を実施する。図10に示すように、各単位オブジェクト400は、基準点からの相対位置によって配置が定義されている。この相対位置は、いわゆるボディ座標系の定義データによって定義されているので、この座標変換演算により、仮想三次元空間に対応したワールド座標系で配置を定義する座標データが得られる。
テクスチャ展開手段3044は、仮想三次元空間に配置された基準面420上に配置されている単位オブジェクト400にテクスチャを展開する。
具体的には、単位オブジェクト400に対し、特定されたレベルに応じた色のテクスチャデータをテクスチャデータ記憶部3032から読み出し、マッピングする。各テクスチャデータは、所定の単位面積のテクスチャ情報となっているので、テクスチャ展開手段3044は、選択されたテクスチャデータに対して、所定の画像変換、例えばアフィン変換を施し、単位オブジェクト400にマッピングする。
画像データ生成手段3045は、ワールド座標系で定義された表示面(オブジェクト)を、視点座標系に変換するための座標変換演算を実施し、背景画像と含めた画像データとして画像データ記憶部305に記憶する。
表示制御部306は、画像データ記憶部305に記憶されているフレーム画像データをフレーム期間ごとに読み出して演出表示装置40に転送する。この転送されたフレーム画像データに基づいて演出表示装置40は、画像表示領域にフレーム画像データに対応する画像を表示する。
図7は、メイン制御基板50による制御を示すフローチャートである。
図7において、遊技者によってメダルが投入され、スタートスイッチ41が操作されると、制御部101は、スタートスイッチ41がオンになったことを検知し、役抽選部103は役の抽選処理を行う(ステップS101/YES、ステップS102)。一方、遊技者によりスタートスイッチ41が操作されず、制御部101が、スタートスイッチ41がオンとなったことを検知できなかった場合は、スタートスイッチ41がオンとなったことを検知するまでステップS101の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS107において、何も入賞がないと判断された場合には(ステップS107/NO)、処理はステップS101に戻る。
次に、サブ制御基板60の動作について説明する。
図8は、サブ制御基板60による制御を示すフローチャートである。
図8において、まず、演出パターン選択部201は、メイン制御基板50からの演出パターンを読み取り、演出制御部202に転送する(ステップS201)。次にステップS202に移行し、演出制御部202の画像制御部301は、読み取られた演出パターンが本発明に係るイコライザ表示演出パターンであるか否かを判定する。
時刻t0では、現実に単位レベル数Unが10に相当する音響レベルSLで音響が送出されていたとする。ここで、音響レベルが急激に低下し、音響レベルSLがしきい値Lth以下になったとする。この場合、前回から遅延時刻TDが経過していたとすれば、遅延消去手段3046により単位オブジェクトが所定数(ここでは2つ)減らされて、単位レベル数Unが8になる。同様に、遅延時刻TDが経過するタイミングで、単位オブジェクトの数が6(時刻t2)、4(時刻t3)、2(時刻t4)と減らされ、時刻t5において、単位オブジェクトのオン状態での表示が無くなる。このように、時刻t0の直後に音響が無くなったとしても、時間を追ってゆっくりイコライザ表示によるレベルが低下していく、いわゆるディレイのような表示が実現可能である。
図15および図16は、本発明の実施形態に沿って画像生成をした場合の二次元展開後の画像表示例である。
図15および図16に示すように、この二次元展開画像600は、視点から見た中央部に電光掲示板620のオブジェクトが配置されており、非点灯表示要素622内に配置された点灯表示要素621により文字情報が表示されている。
本発明のイコライザ表示は、この電光掲示板620の左右に表示されている。右側のイコライザ表示610Rは、図12における右側のオブジェクトグループ410Rを視野変換して得られた画像である。左側のイコライザ表示610Lは、図12における左側のオブジェクトグループ410Rを視野変換して得られた画像である。各イコライザ表示610には、単位オブジェクト612の展開画像が表示されている。この二次元展開画像600は、図12のようなオブジェクトグループ410視点Cとの位置関係に対応させて生成されたものであるため、遠近感があるイコライザ表示が得られている。そして右チャネルの音響レベルに合わせて右側に右チャネルのイコライザ表示610Rがされ、左チャネルの音響レベルに合わせて左側に左チャネルのイコライザ表示610Lがされているので、実際に耳で認識できる音響の変化とイコライザ表示による画像表示が一致することとなっている。
本発明は、上記に限定されることなく種々に変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、基準面420を平面として設定していたが、仮想三次元空間において表示面は平面のみならず曲面として設定することも可能である。また、単位オブジェクトの配置もいわゆる棒グラフ上の配置のみならず、円グラフ表示、折れ線グラフ表示等、その他の表示方式を採用してもよい。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
1)本実施形態によれば、音響レベルが特定され、特定された音響レベルによる棒グラフが立体画像として表示されるので、興趣性の高い、新規なイコライザ表示を提供可能である。
21 表示窓
31 リール
31L 左リール
31C 中リール
31R 右リール
40 演出表示装置
50 メイン制御基板
51 メインCPU
52、62 ROM
53、63 RAM
54、69 I/F回路
60 サブ制御基板
101 制御部
102 抽選テーブル
103 役抽選部
105 フラグ情報記憶部
106 リール制御部
107 入賞判定部
108 遊技状態制御部
201 演出パターン選択部
202 演出制御部
301 画像制御部
302 音制御部
3031 オブジェクトデータ記憶部
3032 テクスチャデータ記憶部
304 画像データ生成部
3041 音響レベル特定手段
3042 単位レベル数特定手段
3043 単位オブジェクト配置手段
3044 テクスチャ展開手段
3045 画像生成手段
3046 遅延消去手段
305 画像データ記憶部
306 表示制御部
Claims (13)
- 音響情報を参照して発生させる音の音響レベルを特定する音響レベル特定手段と、
特定された該音響レベルが所定の単位レベルの何倍に相当するかの単位レベル数を特定する単位レベル数特定手段と、
該単位レベルを表現する単位オブジェクトを、特定された該単位レベル数だけ仮想三次元空間に配置する単位オブジェクト配置手段と、
該単位オブジェクトに所定のテクスチャを展開するテクスチャ展開手段と、
配置された該単位オブジェクトを含め二次元展開して画像データを生成する画像生成手段と、
を備えたことを特徴とする画像生成装置。 - 前記テクスチャは複数種類設けられており、
特定された前記音響レベルに応じて前記単位オブジェクトに適用するテクスチャの種類が変更される、
請求項1に記載の画像生成装置。 - 前記音響レベルが低下した場合に、前記音響レベルに対応させて配置された前記単位オブジェクトを遅延して消去させる遅延消去手段をさらに備える、
請求項1または2に記載の画像生成装置。 - 前記音響レベルは、所定の周波数帯域ごとに特定されるものであり、
前記単位オブジェクトは、該周波数帯域ごとの音響レベルを示すものとして、該周波数帯域ごとのまとまりとして配置される、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像生成装置。 - 前記音響情報には、発生させる音が属する周波数帯域を特定する情報と、該周波数帯域に属する音の音響レベルを特定する情報と、が含まれており、
当該周波数帯域を特定する情報と該音響レベルを特定する情報とを参照して、前記周波数帯域ごとの音響レベルを特定する、
請求項4に記載の画像生成装置。 - 前記音響情報から前記周波数帯域ごとの音響成分を抽出するフィルタ部と、
抽出された該周波数帯域ごとの音響成分について音響レベルを検出するレベル検出部と、をさらに備える、請求項4に記載の画像生成装置。 - 前記単位オブジェクトに適用されるテクスチャは、半透明状態に設定される、
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像生成装置。 - 前記単位オブジェクトは、仮想三次元空間の基準面に対し一定の角度をなすよう配置される、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像生成装置。 - 前記基準面を斜めから観察するような位置に視点を設定し、該視点を基準に仮想三次元空間を二次元展開される、
請求項8に記載の画像生成装置。 - 前記単位オブジェクトは、前記視点を含む基準面に対して対称の位置に一対配置される、請求項9に記載の画像生成装置。
- 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像生成装置を備えたことを特徴とする遊技機。
- 音響情報を参照して発生させる音の音響レベルを特定するステップと、
特定された該音響レベルが所定の単位レベルの何倍に相当するかの単位レベル数を特定するステップと、
該単位レベルを表現する単位オブジェクトを、特定された該単位レベル数だけ仮想三次元空間に配置するステップと、
該単位オブジェクトに所定のテクスチャを展開するステップと、
配置された該単位オブジェクトを含め二次元展開して画像データを生成するステップと、
を備えたことを特徴とする画像生成方法。 - 請求項12に記載の画像生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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