JP2007235936A - 無線受信装置および無線受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速かつ信頼性の高い同期を確立する無線受信装置および無線受信方法を提供すること。
【解決手段】IR受信機100に、受信パルス信号と第1パルステンプレートとの相関をとる相関器154と、この相関結果に応じ第1同期(粗い同期)成否を判定し、第1同期が未達のときに受信パルス信号と第1パルステンプレートとの相関タイミングをずらすしきい値判定部156を含む第1同期制御手段と、第1同期達成後の第1相関手段の相関結果と短い第2パルステンプレートとの相関をとる相関器162と、この相関結果に応じ第2同期(精密な同期)成否を判定し、第2同期が未達のときに相関器154の相関結果と第2パルステンプレートとの相関タイミングをずらし、第2同期がとれたときに第2同期がとれたタイミング情報を出力するしきい値判定部164を含む第2同期制御手段と、を具備する同期確立ユニット120を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線受信装置および無線受信方法に関する。
通信技術における最近の進歩により、1ナノ秒より小さい、極めて短期間の無線周波数(RF)パルス系列を送受信することが可能となっている。これはインパルス無線(IR)と呼ばれることがある。IR通信では、広い周波数帯域を用いてパルス状の信号を送信することにより、より高速なデータ通信が実現される。
IR通信システムにおいて、送信側は、遠方の受信側にデータを送信するために、伝搬信号にデータを重畳して送信し、受信側は、受信信号からデータを抽出することにより、通信が実現される。しかしながら、受信側において、受信信号からデータを正確に抽出するためには、送信側のクロックと受信側のクロックとで同期がとれている必要があるが、通常、同期がとれていない。
そこで、受信側において所望データを抽出する場合には、まず送信側との同期をとる必要がある。しかも早く同期がとれるほど、受信側が許容できる通信品質に早く達することができる。その結果、システムにおける平均スループットの向上などのメリットがある。そのため、高速な同期確立が望まれる。
そこで多くの無線通信システムでは、受信機内に、クロック・リカバリと呼ばれる、或る種の同期処理を組み込んでいる。同期は、通常、或る適切な制御信号を受信信号から抽出し、この抽出された制御信号と、ローカルに生成された上記制御信号の複製物との間の誤差を、可能な限り小さく保つPLLを使用することにより、達成される。
このような技術の1つは、遅延ロックループ(DLL)に基づいており、送信機フィルタ、通信チャネル、および受信機フィルタのすべてを考慮に入れたインパルス応答が、受信信号に基づいて受信機で計算される。このときDLLは、チャネル遅延と、ローカルに生成されたインパルス応答の基準遅延との間の差を最小化しようとする。
また、周知のDLLトラッキング方法の1つとして、アーリー・レイトDLL(Early−Late DLL)方法と呼ばれるものがある。この方法では、インパルス応答の1つのサンプルが、所望のサンプリング点より半チップ早く計算され、そして、別のサンプルは所望のサンプリング点より半チップ遅く計算される。
また別の方法として、特許文献1に開示されているものがある。この方法では、インパルス応答の1つのサンプルが所望のサンプリング点より半チップ早く計算され、そして、別のサンプルは所望のサンプリング点で計算される。このときDLLは、これらの標本値をフェーズロックループ内で使用し、同期タイミングを制御する。特許文献1には、DLLの動作が開示されている。具体的には、各標本値の比率が基準比率と比較され、その結果がフェーズロックループに対する誤差信号として使用される。
米国特許第5,590,160号明細書
ところで、常に変調されるIR伝送方式に関する1つの課題は、時間同期の確立が困難なことである。特に、伝送信号がバーストから成る場合には、受信機は送信機のタイミングに関する如何なる事前情報も持っていないため、時間同期の確立が困難となる。つまり、バースト的に信号が伝送される場合、受信機は、いつ受信するのか事前に知らないので、受信信号の存在自体を検出する必要がある。更に、伝送信号がナノ秒という狭いパルス状の信号である場合には、より一層困難となる。
また、従来の標準的なDLLは、遅延線を利用して外部信号を遅らせる。大抵の場合、初期段階では、外部信号と内部信号とは同期していないが、DLLは同期工程を実行して外部信号と内部信号とを同期させる。具体的には、同期工程において、DLLは外部信号と内部信号とを比較し、両信号間の時間遅延を検出する。そして、この比較後、DLLは遅延線の遅延をプリセットされた遅延量だけ調整することで、検出した時間遅延を補正する。この調整の後、DLLは外部信号と内部信号とを再度比較し、両信号間の時間遅延を検出した場合には、再度、上記プリセット量により遅延を調整する。この処理により、後続の如何なる時間遅延も補正される。
このように、従来の標準的なDLLでは、外部信号と内部信号とを同期させるために上記比較と調整が何度も繰り返されるため、同期が確立されるまでに、時間と電力が浪費される。つまり、従来のDLLを搭載した受信機では、当初の同期を確立するための計算が非常に困難であり、この計算の負担が結果的に非常に長い捕捉時間をもたらす可能性があり、その結果、電力の消費が大きくなるという問題がある。更に、マルチパスがあると局所的な最適タイミングに同期してしまい、本来の同期点に到達しないという問題もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、高速かつ信頼性の高い同期の確立を実現できる無線受信装置および無線受信方法を提供することを目的とする。
本発明の無線受信装置は、受信信号と第1の基準信号を同期させる第1の同期回路と、前記受信信号と前記第1の同期回路における同期確立時の前記第1の基準信号に基づく第2の基準信号を同期させる第2の同期回路と、前記第1の同期回路の同期情報および前記第2の同期回路の同期情報の少なくともいずれか一方に基づいて、前記受信信号を復調する復調部と、を具備する構成を採る。
本発明の無線受信方法は、受信信号と第1の基準信号を同期させる第1の同期確立ステップと、前記受信信号と前記第1の同期確立ステップにおける同期確立時の前記第1の基準信号に基づく第2の基準信号を同期させる第2の同期確立ステップと、前記第1の同期確立ステップの同期情報および前記第2の同期確立ステップの同期情報の少なくともいずれか一方に基づいて、前記受信信号を復調するステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、高速かつ信頼性の高い同期の確立を実現できる無線受信装置および無線受信方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1のインパルス無線(IR)受信機100の主要構成を示すブロック図である。IR受信機100は、送信側のIR送信機(図示せず)から送信されたパルス信号を受信するものである。同図に示すように、IR受信機100は、包絡線検波部110と、同期確立ユニット120と、復調部130と、デインタリーバ135と、復号部140とを有する。
包絡線検波部110は、送信側のIR送信機(図示せず)から送信され、アンテナを介して受信する受信信号にエンベロープ検波を施し、エンベロープ結果(包絡線)を同期確立ユニット120に出力する。包絡線検波部110は、例えば、2乗演算および積分演算を行って、その結果をエンブロープ結果として出力する。
同期確立ユニット120は、受信パルス信号と内部クロック信号とを同期させるものである。具体的には、同期確立ユニット120は、包絡線検波部110からのエンベロープ結果と、第1のパルステンプレートとの第1の相関結果に基づいて時間精度の粗い同期をとる。さらに、粗い同期がとれた段階で、上記第1の相関結果と第2のパルステンプレートとの第2の相関結果に基づいて、精密な同期をとる。精密な同期がとれた段階で、同期確立ユニット120は、同期がとれた旨の通知信号を復調部130に出力する。
ここで、第1のパルステンプレートおよび第2のパルステンプレートは、いずれもパルス信号であるが、第1のパルステンプレートの幅(すなわち、立ち上がった状態の区間)は、第2のパルステンプレートの幅よりも長くなっている。また、「粗い同期処理」とは、長い幅(後述の第1のパルス検出ウィンドウに相当)を持つ第1のパルステンプレートを用いて、その区間に受信パルス信号があるかないかを判定する処理である。IR受信機100は、受信パルス信号がどのタイミングで到来するのか分かっていない状態であっても、長いパルス幅を持っている第1のパルステンプレートを用いることにより、受信パルス信号を検出する確率を高くすることができる。
また、「精密な同期処理」とは、短い幅(後述の第2のパルス検出ウィンドウに相当)を持つ第2のパルステンプレートを用いて、その区間に受信パルス信号があるかないか、更にはその区間内にちょうどよく収まっているかを判定する処理である。IR通信に用いるパルスは非常に短い幅であるので正確に同期をとる必要があるため、短いパルス幅を持っている第2のパルステンプレートを用いることにより、受信パルス信号との正確な同期をとることができる。同期確立ユニット120の詳細については、後述する。
復調部130は、通知信号を受け取ると、同期確立ユニット120からの受信信号の復調を行う。具体的には、復調部130は、同期確立ユニット120から受け取る同期がとれた際の遅延量(可変遅延部165から、同期がとれた際に出力される遅延量)を用いて同期をとりつつ、同じく同期確立ユニット120から受け取る上記第2の相関結果と、保持する比較値とを比較してビットに変換する。この復調方式は、送信側のIR送信機における変調方式に対応するものであり、その変調方式には、例えば、PPM(Pulse Phase Modulation)、PAM(Pulse Amplitude Modulation)、などがある。
デインタリーバ135は、復調部130からのビット列に対してデインタリーブを施し、復号部140に出力する。
復号部140は、デインタリーバ135からのビット列に対して、誤り訂正復号処理を施して受信データを出力する。ここで、送信側のIR送信機において、畳み込み符号化、またはFEC符号化が行われる場合には、復号部140は、ビタビ復号を行う。
図2に示すように上記同期確立ユニット120は、粗い同期処理を行うDLLモジュール150と、精密な同期処理を行うDLLモジュール160と、相関値比較部170と、AND回路180とを有する。このDLLモジュール150は、クロック151と、可変遅延部152と、ワイドパルステンプレート発生部153と、相関器154と、ローパスフィルタ(LPF)155と、しきい値判定部156とを有する。また、DLLモジュール160は、ナローパステンプレート発生部161と、相関器162と、LPF163と、しきい値判定部164と、可変遅延部165と、遅延値記憶部166と、遅延値推定部167とを有する。
クロック151は、IR受信機100における内部クロック信号を発生し、可変遅延部152およびDLLモジュール160に出力する。
可変遅延部152は、入力信号に所定の遅延を施して出力する。その遅延量は可変となっている。可変遅延部152は、内部クロック信号に遅延を施して、ワイドパルステンプレート発生部153およびDLLモジュール160に出力する。また、可変遅延部152は、しきい値判定部156からの制御信号、可変遅延部165における遅延量および遅延値推定部167からの推定遅延量を入力し、これらに基づいて遅延量を変更する。
ワイドパルステンプレート発生部153は、所定の期間(以下、「第1のパルス検出ウィンドウ」と呼ぶことがある)の第1のパルステンプレートを発生する。ワイドパルステンプレート発生部153は、第1のパルステンプレートを、可変遅延部152からの内部クロック信号を受け取るタイミングに従って出力する。すなわち、ワイドパルステンプレート発生部153は、第1のパルス検出ウィンドウに対応する時間長のパルステンプレートを、内部クロック信号を受け取るタイミングごとに出力する。
相関器154は、包絡線検波部110からのエンベロープ結果と、第1のパルステンプレートとを乗算し、乗算結果をDLLモジュール160およびLPF155に出力する。
LPF155は、相関器154からの乗算結果を所定の期間(例えば、フレーム期間、第1のパルス検出ウィンドウ)に亘って積分し、積分の結果をしきい値判定部156および相関値比較部170に出力する。
しきい値判定部156は、LPF155からの積分結果のレベルに応じた制御信号を出力する。具体的には、しきい値判定部156は、LPF155からの積分結果である入力信号の振幅と、所定のしきい値とを比較する。入力信号の振幅が所定のしきい値に満たない場合には、しきい値判定部156は、粗い同期が未だ達成されていないと判別し、遅延量を変更するための制御信号を可変遅延部152に出力する。また、入力信号の振幅がしきい値以上である場合には、しきい値判定部156は、粗い同期が達成されたと判定し、その旨を通知する制御信号をDLLモジュール160の相関器162に出力する。この制御信号により、DLLモジュール160は作動状態となる。
DLLモジュール160におけるナローパステンプレート発生部161は、所定の期間(以下、「第2のパルス検出ウィンドウ」と呼ぶことがある)の第2のパルステンプレートを発生し、この第2のパルステンプレートを可変遅延部165からの内部クロック信号を受け取るタイミングに従って出力する。すなわち、ワイドパルステンプレート発生部153は、第2のパルス検出ウィンドウに対応する時間長のパルステンプレートを、内部クロック信号を受け取るタイミングごとに出力する。なお、ナローパルステンプレート発生部161が受け取る内部クロック信号は、可変遅延部152にて所定の遅延量だけ遅延され、更に可変遅延部165にて所定の遅延量だけ遅延されたものである。
相関器162は、しきい値判定部156からの制御信号を受け取ると、相関器154における乗算結果と、第2のパルステンプレートとを乗算し、乗算結果を復調部130およびLPF163に出力する。
LPF163は、相関器162からの乗算結果を所定の期間(例えば、フレーム期間、第2のパルス検出ウィンドウ)に亘って積分し、積分の結果をしきい値判定部164および相関値比較部170に出力する。
しきい値判定部164は、LPF163からの積分結果(相関値)のレベルに応じた制御信号を出力する。具体的には、しきい値判定部164は、LPF163からの積分結果(相関値)である入力信号の振幅と、所定のしきい値とを比較する。入力信号の振幅が所定のしきい値に満たない場合には、しきい値判定部164は、精密な同期が未だ達成されていないと判別し、遅延量を変更するための制御信号を可変遅延部165に出力する。また、入力信号の振幅がしきい値以上である場合には、しきい値判定部164は、精密な同期が達成されたと判定しその旨を通知する制御信号をAND回路180に出力する。
可変遅延部165は、入力信号に所定の遅延を施して出力する。その遅延量は可変となっており、可変遅延部165は、可変遅延部152からの内部クロック信号に遅延を施して、ナローパルステンプレート発生部161に出力する。また、可変遅延部165は、しきい値判定部164からの制御信号を入力し、この制御信号に基づいて遅延量を変更する。そして、可変遅延部165は、変更後の遅延量を、可変遅延部152に出力してフィードバックするとともに、遅延値記憶部166に出力する。
遅延値記憶部166は、可変遅延部165にて遅延量が変更するごとに出力される変更後の遅延量を記憶して、遅延値推定部167に出力する。
遅延値推定部167は、直近に変更された遅延量を受け取り、この遅延量とクロック151からのクロック信号との比較を行い、遅延値を推定する。この推定遅延値は、可変遅延部152に出力される。
相関値比較部170は、所定期間における、相関器154の乗算結果に関する積分結果(相関値)と、相関器162の乗算結果に関する積分結果(相関値)とを入力し、両入力信号の振幅を比較する。両入力信号の振幅が等しい場合には、相関値比較部170は、同期が確立されたと判別し、制御信号をAND回路180に出力する。
また、相関器154の乗算結果に関する積分結果(相関値)が、相関器162の乗算結果に関する積分結果(相関値)より大きいときには、相関値比較部170は、同期が未だ確立されていないと判別し、パルス検出ウィンドウ幅を制御するウィンドウ幅制御情報をワイドパルステンプレート発生部153に出力する。すなわち、相関器154の乗算結果に関する積分結果(相関値)が相関器162の乗算結果に関する積分結果(相関値)より大きいときには、第1のパルス検出ウィンドウ内にマルチパスの信号が存在していると考えられる。このため、遅れて到来するマルチパス信号を第1のパルス検出ウィンドウにかからないようにするために、相関値比較部170は、第1のパルス検出ウィンドウのウィンドウ幅を狭くするようなウィンドウ幅制御情報を出力する。
こうしてウィンドウ幅制御情報が出力されると、変更後のウィンドウ幅でDLLモジュール150における粗い同期処理が行われる。相関器154の乗算結果に関する積分結果(相関値)が相関器162の乗算結果に関する積分結果(相関値)より大きいという判定が繰り返されると、第1のパルス検出ウィンドウのウィンドウ幅は、第2の検出ウィンドウ幅に近づいていき最後には同じ幅(数十ピコ秒から数百ピコ秒単位程)となる。
AND回路180は、しきい値判定部164からの制御信号および相関値比較部170からの制御信号の両制御信号が揃ったときに、復調部130に制御信号を出力する。つまり、AND回路180は、同期が完了したときに復調部130に制御信号を出力する。
次いで、上記構成を有する同期確立ユニット120の動作について説明する。
まず、DLLモジュール150において、相関器154では、エンベロープ結果と、第1のパルステンプレートとの相関がとられる。
しきい値判定部156では、相関器154にて得られた乗算結果が所定の期間に亘って積分された積分結果(相関値)と、所定のしきい値との比較を行い、粗い同期がとれたかとれていないかの判定を行う。
未だ粗い同期がとれていないと判定した場合(積分結果(相関値)が、しきい値未満の場合)には、しきい値判定部156は、可変遅延部152に制御信号を出力し可変遅延部152でクロック信号に付加される遅延量を調整する。遅延量が調整されることで、第1のパルステンプレートの出力タイミングが調整前のタイミングからずれるので、相関器154では、エンベロープ結果と、第1のパルステンプレートとの乗算されるタイミング(相対的な位置関係)をずらして乗算を行うことができる。
一方、粗い同期がとれたと判定した場合(積分結果(相関値)が、しきい値以上の場合)には、しきい値判定部156は、その旨を通知する制御信号をDLLモジュール160の相関器162に出力する。この制御信号により、DLLモジュール160は作動状態となる。
DLLモジュール160の相関器162では、粗い同期がとれた旨の制御信号を受け取ると、相関器154の相関結果と、第2のパルステンプレートとの相関がとられる。なお、相関器154の相関結果と、第2のパルステンプレートとの相関をとるタイミング(相対的な位置関係)は、可変遅延部152にて遅延調整されたクロック信号が、可変遅延部165を介して、ナローパルステンプレート発生部161に入力されるので、DLLモジュール150にて、粗い同期がとれたと判定された相関タイミングに対応するものとなっている。
しきい値判定部164では、相関器162にて得られた乗算結果が、所定の期間に亘って積分された積分結果(相関値)と、所定のしきい値との比較を行い、精密な同期がとれたかとれていないかの判定を行う。
精密な同期がとれていないと判定した場合(積分結果(相関値)が、しきい値未満の場合)には、しきい値判定部164は、可変遅延部165に制御信号を出力し、可変遅延部165でクロック信号に付加される遅延量を調整する。遅延量が調整されることで、第2のパルステンプレートの出力タイミングがずれるので、相関器162では、相関器154にて得られた乗算結果と、第2のパルステンプレートとの乗算されるタイミング(相対的な位置関係)を、ずらして乗算を行うことができる。
精密な同期がとれたと判定した場合(積分結果(相関値)が、しきい値以上の場合)には、しきい値判定部164は、AND回路180に制御信号を出力する。
ここで、しきい値判定部164にて、精密な同期がとれたと判定した段階で、復調部130に処理を移してもよい。すなわち、AND回路180を設けなくてもよい。しかしながら、マルチパスの影響を受けている可能性があり、マルチパスの影響を受けたまま、復調処理などの後段の処理を行うと通信品質の低下につながる。そこで、マルチパスの影響を軽減するための処理を行う。
すなわち、相関値比較部170では、DLLモジュール150の相関器154の相関の積分結果(相関値)と、DLLモジュール160の相関器162の相関の積分結果(相関値)とが比較され、両積分結果(相関値)が等しいときに、初めて同期処理が完了したと判定される。相関値比較部170にて、同期処理が完了したと判定されて初めて、復調処理などの後段の処理が行われるようになっている。
具体的には、相関値比較部170は、同期処理が完了したと判定したときに、AND回路180に制御信号を出力する。AND回路180は、この相関値比較部170からの制御信号と、しきい値判定部164からの制御信号との両制御信号が揃って初めて、復調部130に同期が完了した旨の通知信号を送出する。
なお、ここでは相関値比較部170は、相関器154の出力信号および相関器162の出力信号の振幅について比較を行うことと、等価の処理を行うものとして説明しているが、相関器154の出力信号および相関器162の出力信号の長さについて比較を行うこともできる。第1のパルス検出ウィンドウ内にマルチパスまで含まれている場合には、当然に相関器154の出力信号の方が相関器162の出力信号よりも長くなる。また、両出力信号の長さが等しくなることが同期処理の完了条件であるため、出力信号の長さを比較基準として用いることができる。
相関値比較部170にて、同期処理が完了していないと判定されたときには、同期処理がリトライされる。特に、DLLモジュール150の相関器154の相関の積分結果(相関値)が、DLLモジュール160の相関器162の相関の積分結果よりも大きい場合には、第2のパルス検出ウィンドウよりも時間的に長い第1のパルス検出ウィンドウにマルチパス信号がかかっていると判断できる。
このため、相関値比較部170は、ワイドパルステンプレート発生部153に第1のパルス検出ウィンドウを狭くさせる制御信号を出力する。そして、ワイドパルステンプレート発生部153は、第1のパルス検出ウィンドウを狭くしながら、マルチパスの影響を排除する処理は、相関値比較部170で同期処理が完了したと判定できるまで行われる。
また、DLLモジュール150と、DLLモジュール160とは、同期処理を高速化するために協働している。具体的には、DLLモジュール160の可変遅延部165にて遅延量が変更されると、この遅延量は可変遅延部152にフィードバックされる。また、可変遅延部165にて変更された遅延量から推定遅延量が算出され、この推定遅延量も可変遅延部152にフィードバックされる。
可変遅延部152は、これらの遅延量の少なくともいずれか一方に基づいて、遅延量を変更することにより、DLLモジュール160にて行われる精密な同期処理の情報を活用することができる。その結果、DLLモジュール150にて行われる粗い同期処理を、より精密なものにすることができる。更に、DLLモジュール160が、より精密となったDLLモジュール150の同期処理の結果を用いて、より精密な同期処理を行うことができるので、同期確立ユニット120における全体の同期処理を、より高速にすることができる。
なお、DLLモジュール150の可変遅延部152における遅延変更量(以下、「遅延変更ステップ」とよぶことがある)を、相関器154における相関結果および相関器162における相関結果に基づいて制御することも可能である。具体的には、図3に示すように、同期確立ユニット120に比較部190を設ける。この比較部190は、相関器154における相関結果と、相関器162における相関結果との差を検出する。この差に基づいて、可変遅延部152における遅延変更ステップが決定され、可変遅延部152にフィードバックされる。
また、以上の説明においては、包絡線検波部110におけるエンベロープ結果を、同期確立ユニット120に入力する場合について説明を行った。しかしながら、これに限定されるものではなく、IR受信機100から包絡線検波部110を取り除いて、同期確立ユニット120にダイレクトに受信信号を入力してもよい。この場合には、同期確立ユニット120にて同期検波(coherent detection)が行われることになる。
(実施例)
上記同期確立ユニット120は、例えば次のように利用することができる。
通信システムにおいては、通信情報は、連続的またはバースト的のいずれかで送信される。両方の場合とも、送信機から送信されるデータは、周知のフレーム単位に細かく分割される。連続的に送信される場合においてデータをフレーム単位にする目的は、送信先のエンドユーザにおいて、受信データをトラッキングするための目印を提供すること、および、データストリームを一律なサイズのビットに組み立てられるようにすることである。
位相変調(PSK)が通信に使用された場合でも、同期確立ユニット120を利用することにより、同期処理を行うことができる。すなわち、実施の形態1の同期確立ユニット120は、PSK符号の同期検出を行なうためにも使用可能である。
図4に示すように、同期確立ユニット120は、フレームドメインテンプレート発生部1531と、シンボルドメインテンプレート発生部1611とを有する。フレームドメインテンプレート発生部1531は、フレーム長に対応する期間(第1の検出ウィンドウ)のフレームドメインテンプレートを発生し、相関器154に出力する。シンボルドメインテンプレート発生部1611は、第1の検出ウィンドウに比べて短い期間(第2の検出ウィンドウ)、具体的には数シンボルの期間のシンボルドメインテンプレートを発生し、相関器162に出力する。
こうして、DLLモジュール150は、非コヒーレントな検出器として機能し、DLLモジュール160は、コヒーレントな検波器として機能する。すなわち、DLLモジュール150は包絡線検波のために使用され、DLLモジュール160は位相検波のために使用される。
受信機が悪条件を迅速にトラッキングして除去できない場合には、通信品質が悪いためにフレームが失われる可能性があるので、フレーム同期は、通信情報が連続的に伝送される場合には非常に重要である。このフレーム同期は、上述のようにデータが始まる位置を推定するために行われるとともに、受信機検出のための未知パラメータの推定に利用するために行われる。そして、フレーム同期の後に符号レベルの捕捉モードで、同期確立ユニット120は入力信号の存在を確定する。つまり、粗い同期をとるDLLモジュール150と精密な同期をとるDLLモジュール160とを利用して、フレーム同期と符号同期との両方を達成することができる。特に、粗い同期をとるDLLモジュール150はフレームの検出と同期とのために使用され、精密な同期をとるDLLモジュール160は符号検出と同期のために使用される。
このように実施の形態1によれば、IR受信機100に、受信パルス信号と、当該受信パルス信号より長いパルス幅を持つ第1のパルステンプレートとの相関をとる第1の相関手段としての相関器154と、相関器154による相関結果のレベルに応じて第1の同期(上記粗い同期)の成否を判定し、当該第1の同期(上記粗い同期)がとれていないと判定するときに前記受信パルス信号と前記第1のパルステンプレートとの相関をとるタイミングをずらす第1の同期制御手段としてのしきい値判定部156、可変遅延部152、およびワイドパルステンプレート発生部153と、前記第1の同期(上記粗い同期)がとれた後の前記第1の相関手段による相関結果と、前記受信パルス信号と同程度のパルス幅(数十ピコ秒単位から数百ピコ秒単位程)を持ち前記第1のパルステンプレートより短い第2のパルステンプレートとの相関をとる相関器162と、相関器162による相関結果のレベルに応じて第2の同期(上記精密な同期)の成否を判定し、当該第2の同期がとれていないと判定する場合に、相関器154による相関結果と前記第2のパルステンプレートとの相関をとるタイミングをずらし、前記第2の同期(上記精密な同期)がとれたと判定する場合に、当該第2の同期がとれたタイミング情報を出力する第2の同期制御手段としてのしきい値判定部164、可変遅延部165、およびナローパルステンプレート発生部161と、を具備する同期確立ユニット120と、前記タイミング情報に従って前記受信パルス信号の復調を行う復調部130と、を設けた。
こうすることにより、粗い同期処理と、精密な同期処理との2段階で同期を確立することができるので、高速且つ信頼性の高い同期を確立することができる。その結果、同期が確立されるまでに時間と電力を軽減することができる。さらに許容できる通信品質に早く達することができ、その結果、システムにおける平均スループットを向上することができる。
そして同期確立ユニット120は、相関器154による相関結果と、相関器162による相関結果とを比較する相関値比較部170を具備し、前記第2の同期制御手段としてのしきい値判定部164、可変遅延部165、AND回路180、およびナローパルステンプレート発生部161は、前記比較の結果、両相関結果が等しく、且つ、前記第2の同期がとれたと判定するときに、前記タイミング情報を出力する。
こうすることにより、両相関結果のそれぞれのレベルだけでなく、両相関結果の等不等によっても同期の確立の成否を判定するので、より正確な同期を確立することができる。
前記相関値比較部170は、相関器154による相関結果が相関器162による相関結果よりも大きい場合に、前記第1のパルステンプレートの長さを短くする制御を行う。
こうすることにより、長い時間長を持つ第1のパルステンプレートを用いた相関結果が、短い時間長を持つ第2のパルステンプレートを用いた相関結果より大きい場合には、マルチパスによる遅延波の影響があると考えられる。そのときに、前記相関値比較部170は、第1のパルステンプレートの長さを短くする制御を行うことができるので、マルチパスによる遅延波の影響を取り除くことができ、より正確な同期を確立することができる。
前記第1の同期制御手段(しきい値判定部156、可変遅延部152、およびワイドパルステンプレート発生部153)は、相関器154にて相関をとるタイミングをずらした場合に当該タイミング情報を第2の同期制御手段(しきい値判定部164、可変遅延部165、およびナローパルステンプレート発生部161)に出力する。
こうすることにより、粗い同期がとれたときのタイミング情報を、精密な同期処理にて利用することができるため、より高速な同期を確立することができる。
前記第2の同期制御手段(しきい値判定部164、可変遅延部165、およびナローパルステンプレート発生部161)は、相関器162にて相関をとるタイミングをずらしたときに当該タイミング情報を前記第1の同期制御手段(しきい値判定部156、可変遅延部152、およびワイドパルステンプレート発生部153)に出力する。
こうすることにより、精密な同期処理におけるタイミング情報を粗い同期処理にフィードバックすることができるので、両処理の協働により、高速な同期を確立することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、2つのDLLモジュールを直列的に連結して高速且つ正確な同期処理を行った。これに対して、実施の形態2においては、いわば2つのDLLモジュール(粗い同期処理を行うDLLモジュールと精密な同期処理を行うDLLモジュール)を並列的に連結して高速且つ正確な同期処理を行う。
図5に示すように、実施の形態2のIR受信機200は、同期確立ユニット210を有する。この同期確立ユニット210は、図6に示すように、遅延T部215と、比較部220と、積分部225と、積算部230と、保持部235と、遅延調整部240と、アーリーT部245と、比較部250と、積分部255と、積算部260と、保持部265と、遅延調整部270と、加算器275と、同期確定制御部280と、パルステンプレート発生部285と、クロック290とを有する。
同期確立ユニット210では、比較部220および比較部250がエンベロープ結果を受け取る。ここで、比較部220に入力されるエンベロープ結果には、遅延T部215にて時間Tだけ遅延が施される。そのため、比較部220に入力されるエンベロープ結果は、比較部250に入力されるエンベロープ結果よりも遅い時間帯のものとなる。
また、比較部220および比較部250には、パルステンプレート発生部285にて発生されたパルステンプレートが入力される。そして、比較部220および比較部250は、共にエンベロープ結果とパルステンプレートとの差をとることになる。しかし、比較部220には、Tだけ遅延したエンベロープ結果が入力されるため、比較部220および比較部250は、異なる時間帯のエンベロープ結果とパルステンプレートとの差をとることになる。
さらに、比較部220は、第1のパルス検出ウィンドウに対応する区間だけにおいて、エンベロープ結果とパルステンプレートとの差をとる。一方、比較部250は、第1のパルス検出ウィンドウよりも時間的に短い、第2のパルス検出ウィンドウに対応する区間だけにおいて、エンベロープ結果とパルステンプレートとの差をとる。
具体的には、例えば図7の(a)に表すパルス信号が比較部220に入力され、さらにパルステンプレート発生部285からのパルステンプレートが図7の(b)に表すパルス信号であるとすると、図7(a)のパルス信号と図7(b)のパルス信号との差分である、比較部220からの出力信号は、図7の(c)に表すようなパルス信号となる。
積分部225は、所定の期間(例えば、フレーム期間、第1のパルス検出ウィンドウ)において、比較部220からの出力信号を積分し、積分結果を積算部230に出力する。
積算部230は、比較部220からの出力信号を入力するごとに、それまでに受け取った比較部220からの出力信号の積算値を出力する。すなわち、最初は比較部220から出力された1番目の出力信号と2番目の出力信号との和が出力され、次に比較部220から3番目の出力信号が出力されると、1番目から3番目の出力信号の和を出力する。この処理が順次行われ、送信機から送られてくる1つのパケットデータのすべての積分結果が入力されるまで行われる。
保持部235は、積算部230からの、上記1つのパケットデータのすべての積分結果に係る上記積算値を入力して保持し、これらの積算値のうち最大となる積算値を遅延調整部240に出力する。
遅延調整部240は、保持部235からの最大積算値を入力し、この最大積算値から、所定の関係を用いて、第1の遅延量τを算出する。所定の関係としては、例えば、最大積算値と遅延量τとの関係が線形関係にあるとすることができる。
アーリーT245は、比較部220を含む経路の遅延T215にて、最初にTだけ遅延が施されているので、求めた遅延量τからTだけ遅延量を減らした結果τ を加算器275に出力する。
積分部255は、所定の期間(例えば、フレーム期間、第2のパルス検出ウィンドウ)において、比較部250からの出力信号を積分し、積分結果を積算部260に出力する。
積算部260は、比較部250からの出力信号を入力するごとに、それまでに受け取った比較部250からの出力信号の積算値を出力する。この処理が順次行われ、送信機から送られてくる1つのパケットデータのすべての積分結果が入力されるまで行われる。
保持部265は、積算部260からの、上記1つのパケットデータのすべての積分結果に係る上記積算値を入力して保持し、これらの積算値のうち最大となる積算値を遅延調整部270に出力する。
遅延調整部270は、保持部265からの最大積算値を入力し、この最大積算値から、所定の関係を用いて、第2の遅延量τを算出し、加算器275に出力する。所定の関係としては、例えば、最大積算値と遅延量τとの間を線形関係とすることができる。
加算器275は、遅延量τ と遅延量τとを加算して平均をとり、平均遅延量τを同期確定制御部280に出力する。
同期確定制御部280は、平均遅延量τを保持し、この平均遅延量τを累積加算する。また、同期確定制御部280は、入力する平均遅延量τと第1のしきい値との比較を行う。
そして、同期確定制御部280は、平均遅延量τが第1のしきい値より大きい場合には、同期確立ユニット210における同期処理が未だ完了していないと判定し、平均遅延量τの累積加算値をパルステンプレート発生部285に出力する。
また、同期確定制御部280は、平均遅延量が第1のしきい値以下の場合には、同期確立ユニット210における同期処理が完了したと判定し、平均遅延量τの累積加算値と、同期確立ユニット210への入力信号とを復調部130に出力する。
パルステンプレート発生部285は、クロック290のクロック信号を受け取るタイミングから、同期確定制御部280から直近に受け取った平均遅延量τの累積加算値だけ遅れたタイミングに、パルステンプレートを出力する。
なお、上記説明においては、加算器275において単なる平均処理を行ったが、重み付けをして平均化してもよい。この場合には、図8に示すように同期確立ユニット210は、同期確定制御部2801を有する。この同期確定制御部2801は、加算器275からの平均遅延量τと上記第1のしきい値よりも大きい第2のしきい値との比較を行う。
同期確定制御部2801は、平均遅延量τが第2のしきい値よりも大きい場合には、同期タイミングまで大きくずれていると判別し、粗い同期処理を行うルート(比較部220を含むルート)の遅延量τ に掛ける大きなウェイトと、精密な同期処理を行うルートの遅延量τに小さなウェイトとを加算器275に出力する。こうして粗い同期処理に重きを置いた処理が行われる。
また、平均遅延量τが第2のしきい値以下であり、且つ、平均遅延量τが第1のしきい値より大きい場合には、同期確定制御部2801は、未だ同期処理は完了していないが同期タイミングまでずれが小さいと判別し、粗い同期処理を行うルート(比較部220を含むルート)の遅延量τ に掛ける小さなウェイトと、精密な同期処理を行うルートの遅延量τに大きなウェイトとを加算器275に出力する。こうして精密な同期処理に重きをおいた処理が行われる。なお、平均遅延量τが第1のしきい値以下の場合には、同期確定制御部2801は、同期確定制御部280と同様に、同期処理が完了したと判別し、平均遅延量τの累積加算値と、同期確立ユニット210への入力信号とを復調部130に出力する。
またなお、上記説明においては、同期確立ユニット210に2ルート用意されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、それ以上のルートに分けてもよい。その場合、各ルートに設けられる比較部で用いられるパルス検出ウィンドウの大きさは異なるものとなる。また、比較部の前段に用意される各遅延Tにおいて付加される遅延量も異なっている。
一例として、図9に4ルートに分けた場合の同期確立ユニット210の構成を示しておく。同図に示すように4ルートの場合の同期確立ユニット210は、遅延T部310と、遅延T部315と、比較部320と、積分部325と、積算部330と、保持部335と、遅延調整部340と、アーリーT部345と、比較部350と、積分部355と、積算部360と、保持部365と、遅延調整部370と、アーリーT部375と、同期確定制御部2802と、を有する。
遅延T部215、遅延T部315、および遅延T部310にて、それぞれ付加される遅延量T、T、Tは異なる遅延量となっている。そして、アーリーT部245、アーリーT部375、アーリーT部345にて、それぞれ早められる時間は遅延量T、T、Tに対応するものとなっている。また、比較部320にて用いられる第3のパルス検出ウィンドウおよび比較部350にて用いられる第4のパルス検出ウィンドウは、第1および第2のパルス検出ウィンドウと異なる大きさとなっている。なお、第4のパルス検出ウィンドウは第1のパルス検出ウィンドウより大きく、第3のパルス検出ウィンドウは、第4のパルス検出ウィンドウよりもさらに大きくなっている。
同期確定制御部2802は、上記第1のしきい値および第2のしきい値の他に、第3のしきい値および第4のしきい値を持っている。平均遅延量τ(ここでは、4つルートで求められた遅延量が平均化されたもの)が、最も大きい第4のしきい値より大きいときには、同期タイミングから最も離れていると判別し、最も粗い同期処理を行う遅延調整部340からの遅延量に掛けるための最も大きなウェイトを加算器275に出力する。このとき、遅延調整部370からの遅延量、遅延調整部240からの遅延量τ 、遅延調整部270からの遅延量τの順で小さくなるように、各遅延量に掛けるウェイトを出力する。
また、第4のしきい値以下であり、且つ、第3のしきい値より大きい場合には、遅延調整部370からの遅延量、遅延調整部240からの遅延量τ 、遅延調整部270からの遅延量τ、遅延調整部340からの遅延量の順で小さくなるように、各遅延量に掛けるウェイトを出力する。
またなお、上記説明においては、或るルートに遅延部とアーリー部とを設けたが、これに限定されるものではなく、それらの機能部を設けなくてもよい。ただし、それらの機能部を設け、さらに各ルートにて、加える遅延量と、それに対応して早める量とを変えることにより、すべてのルートで同期をとるためのパルス状の信号系列を捉えられない状況が起こる確率を低くすることができるので、より高速に同期を確立することができる。
このように実施の形態2によれば、IR受信機200に、受信パルス信号と、当該受信パルス信号より長いパルス幅を持つ第1のパルステンプレートとの差分をとる第1の減算手段としての比較部220と、前記第1の減算手段にて得られる差分信号を用いて遅延量を算出する第1の遅延量算出手段としての積分部225、積算部230、保持部235、および遅延調整部240と、前記受信パルス信号と、当該受信パルス信号と同程度のパルス幅(数十ピコ秒単位から数百ピコ秒単位程)を持ち前記第1のパルステンプレートより短い第2のパルステンプレートとの差分をとる第2の減算手段としての比較部250と、前記第2の減算手段にて得られる差分信号を用いて遅延量を算出する第2の遅延量算出手段としての積分部255、積算部260、保持部265、および遅延調整部270と、前記第1の遅延量算出手段にて算出された第1の遅延量と、前記第2の遅延量算出手段にて算出された第2の遅延量とを加算する加算器275と、加算器275にて得られた加算値のレベルに応じて同期の成否を判定し、当該同期がとれていないと判定するときに前記受信パルス信号と前記第1のパルステンプレートとの差分をとるタイミング、および、前記受信パルス信号と前記第2のパルステンプレートとの差分をとるタイミングをずらし、前記同期がとれたと判定するときに当該同期がとれたタイミング情報を出力する同期確立制御手段としての同期確定制御部280およびパルステンプレート発生部285と、を具備する同期確立ユニット210と、前記タイミング情報に従って前記受信パルス信号の復調を行う復調部130と、を設けた。
こうすることにより、粗く求めた遅延量と、精密に求めた遅延量とを加算した加算遅延量に基づいて、受信パルス信号と各パルステンプレートとを減算するタイミングをずらしながら同期を確立するので、粗い同期処理と精密な同期処理との協働により、高速に同期を確立することができる。
前記同期確立制御手段(同期確定制御部2801およびパルステンプレート発生部285)は、前記加算値と第1のしきい値との比較結果に基づいて同期の成否を判定し、前記第1のしきい値より大きい前記第2のしきい値と前記加算値との比較結果に応じて、前記第1の遅延量算出手段にて算出された第1の遅延量と前記第2の遅延量算出手段にて算出された第2の遅延量とに掛け合わせる重み付けを変更する。また、加算器275は、前記第1の遅延量算出手段にて算出された第1の遅延量および前記第2の遅延量算出手段にて算出された第2の遅延量の各々に重み付けを行って加算する。
こうすることにより、加算値と第2のしきい値との比較結果に応じて、第1および第2の遅延量に掛けるウェイトを変更することができる。そのため、例えば、加算値が第2のしきい値よりも大きい場合には、同期確立まで大きくずれていると判断できる。このため、粗い同期処理に相当するルートの遅延量である第1の遅延量に掛けるウェイトを、第2の遅延量に掛けるウェイトに比べて多く設定することで、粗い同期処理を優先してスピードを重視することができる。一方、第2のしきい値以下で第1のしきい値より大きいときには、逆に第2の遅延量に掛けるウェイトの方を大きく設定し、精密な同期処理を優先して、正確さを優先することができる。こうして高速且つ正確な同期を確立することができる。
(実施の形態3)
以上の実施の形態では、受信信号を包絡線検波し、エンベロープ結果を用いてパルス位置を捕捉するASK変調信号の同期確立方法について記載した。これに対して、本実施の形態では、パルスの位相の同期も行なう場合について記載する。すなわち、本実施の形態は、主に、1シンボルを示す信号の、時間的な幅の短いPSK変調信号を受信するときの同期処理に関するものである。1シンボルを示す信号の、時間的な幅の短いPSK変調信号は、多くの処理でパルスと同等に扱うことが可能であるため、本実施の形態では、これをパルスと呼ぶことがある。
パルス位相の同期を行なう場合には、無線受信機は、図10に示すような大まかなブロック構成となる。図10に示すように無線受信機1000において、図1に示すインパルス無線(IR)受信機100の構成と大きく異なるのは、アンテナ直後の包絡線検波部110が無いことである。ここでは、周波数変換器1001にて周波数変換をする構成としている。ただし、周波数変換器1001は必須の構成では無い。
しかしながら、同期確立ユニット1002での位相同期の精度が、受信信号のキャリア周波数の周期と関係し、キャリア周波数が低いほど同期に必要となる精度が下がる。このため、本実施の形態では、周波数変換器1001で低周波数側にシフトした後に、同期確立を行う構成としている。また、デインタリーバ135、復号部140は、前述と同一の機能であるため、ここでは説明を割愛する。
まず、同期確立ユニット1002及び復調部130の機能について、図11〜13を用いて説明する。図11は同期確立ユニット1002の機能ブロックである。基本的な構成は図2と同様である。
受信信号(周波数変換器1001によって周波数変換)は、相関器1101に入力される。
相関器1101は、クロック1104にて発生されるクロック信号の周期に基づいて、テンプレート発生部1102で生成されたテンプレートと受信信号との相関演算を行う。具体的には、テンプレート発生部1102が、クロック信号に可変遅延部1103にて所定量の遅延を与えられて得られる基準信号に基づくタイミングで、テンプレートを出力する。
検波器1105は、相関器1101の相関結果から正弦波成分を除去することにより得られた信号を、しきい値判定部1106に出力する。
しきい値判定部1106は、入力信号の0,1判定を行なうと共に、同期ずれを検出する。そして、しきい値判定部1106は、同期ずれを検出する場合には、可変遅延部1103の遅延量を変更する制御、つまりDLLとしての制御を行う。また、しきい値判定部1106は、0,1判定の結果を復調部130に出力する。
相関器1107は、相関器1101の相関結果を入力し、テンプレート発生部1108で生成されたテンプレートと受信信号との相関演算を行う。なお、テンプレート発生部1108は、可変遅延部1109の出力である基準信号のタイミングで、テンプレートを出力する。可変遅延部1109にてクロック信号に与えられる遅延量は、可変遅延部1103にて設定される遅延量に応じて設定される。
検波器1110では、相関器1107の相関結果から正弦波成分が取り除かれ、しきい値判定部1111では、検波器1110の出力信号に基づいて、入力信号の0,1判定が行なわれると共に、同期ずれが検出される。しきい値判定部1111は、同期ずれを検出する場合には、可変遅延部1109の遅延量を変更する制御、つまりDLLとしての制御を行う。また、しきい値判定部1111は、0,1判定の結果を復調部130に出力する。
以上のように相関器1101、テンプレート発生部1102、可変遅延部1103、検波器1105、及びしきい値判定部1106は、第1の同期回路を構成し、相関器1107、テンプレート発生部1108、可変遅延部1109、検波器1110、及びしきい値判定部1111は、第2の同期回路を構成している。
ここで、両同期回路のテンプレート発生部1102、1108で発生させるテンプレートについて、その幅を互いに変えたり、又は、それぞれをエンベロープのみの信号と位相情報を含む正弦波の信号とすることにより、両同期回路において、互いに異なる精度の同期を確立することができる。さらに、それぞれのテンプレートが、互いに異なる基準信号と同期させる第1の同期回路および第2の同期回路を設けることで、異なる同期精度の信号に対して、短時間で正確に同期を確立することができる。
次に、異なる精度の同期の例として、図12、13を用いて、PSK変調信号を受信する場合の同期について説明する。
図12は相関器1101を用いた、すなわち上述の第1の同期回路を用いたPSK変調信号の同期における信号波形の一例である。クロック1104で生成されたクロック信号は、可変遅延部1103で任意の遅延時間を付加され、基準信号(可変遅延部1103出力)となる(図12(A)参照)。この基準信号をもとに、つまり基準信号のタイミングに応じて、テンプレート発生部1102で、受信信号の帯域を模したエンベロープ波形が生成される(図12(B)参照)。
ここで、エンベロープ波形の幅は、受信波形と等しくても、狭くても、広くても良い。ただし、等しい場合には、信号の同期が取れた場合、受信信号のエネルギーを全て復調に用いることが可能となり、効率の良い復調が可能となる。また、狭い場合には、波形のピークに近い部分のみを復調に用いるため、回路やマルチパスによる波形歪の影響を受けにくくなる。また、広い場合には、受信波形とテンプレート波形が若干ずれていても相関を検出することができるため、同期の引き込みが早くなるという利点を有する。
受信波形(図12(C))とエンベロープ波形との相関演算結果は、相関器出力の波形(図12(D))となる。ここで、同期が取れていれば、多くの正弦波信号が出力に現れるが、同期がずれていれば、その一部のみが出力される。
図12(D)の相関器出力は、検波器1105で平滑化されて、出力(図12(E))される。
次に、検波器出力は、基準信号の適当なタイミング(図12では立ち下がりエッジ)を用いて形成された復調用の信号(図中の縦方向の破線矢印で表現)の打ち抜きタイミングにおいて、しきい値判定部1106にて同期状態の判定、具体的には所定のしきい値を超えているか否かによる0、1判定が行なわれる(図12(F))。
このときの同期判定結果が、同期状態信号として復調部130に出力される。同期の判定方法については、検波器出力の信号を複数の打ち抜きタイミングでその振幅を抽出し、これを比較するアーリ・レート等の様々な提案がなされており、いずれの方法も利用可能である。
本実施例では、打ち抜きタイミングを1点とし、これがしきい値を上回ることを同期条件として制御をした例について記載している。また、同期確立には、同期引き込み用に決められたデータ列を用いることが一般的に行なわれており、決められたデータ列としては、例えば0と1を交互に続けるデータ列等がある。
図12(F)では、最初と2番目のパルスについては、打ち抜きタイミングでの信号振幅がしきい値以下なので、可変遅延部1103の遅延量を制御している。その制御の結果、3番目のパルスでは、打ち抜きタイミングでの信号振幅がしきい値を超え、1段目の同期確立に至っている。
図13は相関器1107を用いた、すなわち上述の第2の同期回路を用いたPSK変調信号の同期における信号波形の一例である。基本的な動作は図12と同様であるが、異なるのはテンプレート発生部1108が生成するテンプレート(図13(B)参照)に正弦波成分が含まれている点である。
受信PSK変調信号の概略の位置は、前述の図12のステップで判明しているので、第2の同期回路では、第1の同期回路にて得られた同期タイミング(基準信号)に基づいて、第2の同期回路における基準信号(図13(A))のタイミングおよびテンプレートの初期位相を設定し、その初期位相から正弦波の位相同期のみを行なえばよい。
具体的には、クロック信号に可変遅延部1103にて所定の遅延量が与えられた信号が、第1の同期回路における基準信号である。このため、第2の同期回路では、第1の同期回路にて同期確立できたときの可変遅延部1103における遅延量に基づいて、可変遅延部1109における遅延量が設定されると共に、テンプレート発生部1108にて発生されるテンプレートの初期位相が設定されることになる。
最初と2番目のパルス(図13(C))では、打ち抜きタイミングでの信号振幅(相関器出力(図13(D))が、検波器1110で平滑化された出力(図13(E)))が、しきい値以下である。
このため、可変遅延部1109の遅延量を制御した結果、3番目のパルスでは、打ち抜きタイミングでの信号振幅がしきい値を超え、2段目の同期確立に至っている(図13(F))。
以上のようにPSK変調信号を受信する場合にも、第1の同期回路においては、エンベロープのみの信号をテンプレートとして用いることにより、短時間で同期(ただし、位相同期まで確立されていないため多少粗い同期である)を確立することができる。
さらに、第2の同期回路においては、第1の同期回路にて得られた同期タイミングに基づいて初期位相を設定し、正弦波成分を持つ信号をテンプレートとして用いて、その初期位相から位相同期を行うことにより、短時間に且つ正確に同期を確立することができる。
別の言い方をすれば、ASK変調信号の復調に必要な同期とPSK変調信号の復調に必要な同期とを段階的に確立することで、PSK変調信号を同期する場合でも、短い時間での同期引き込みを実現することができる。
さらに、ASK変調信号の復調に必要な同期とPSK変調信号の復調に必要な同期とを段階的に確立することで、ASK変調信号の復調に必要な同期が確立するまでは、第2の同期回路は電源をオフすることで作動せず、ASK変調信号の復調に必要な同期が確立した場合にのみ作動する。
逆に、ASK変調信号の復調に必要な同期が確立していない場合にのみ、第1の同期回路は作動し、ASK変調信号の復調に必要な同期が確立した後は、作動しないという制御が可能となる。
つまり、第1の同期回路および第2の同期回路のいずれか一方のみを作動させる制御が可能となる。別の言い方をすれば、同期状態に応じて、両同期回路を選択する制御が可能となる。このような制御により、消費電力を削減することができる。
なお、図2等に記載の、複数の同期ブロック間での同期情報の共有や、マルチパス検出に関する機能は同様に搭載可能であるため、割愛している。
また、以上の説明では全てアナログ素子を用いた例で説明しているが、波形の全体的な関係を分かりやすく説明するために、これを用いたものであり、アナログ−デジタル変換回路(ADC)等を用い、量子化して処理をすることも同様に実施可能である。
また、以上の説明では、ASK同期用の回路(上述の第1の同期回路)で同期を取った後に、PSK同期用の同期回路(上述の第2の同期回路)で同期調整を行なうことのみ記載した。
しかし、所定の時間、PSK同期用の回路での同期調整を行なっても同期確立できない場合、再度ASK同期用の回路で同期調整を行なった後に、PSK同期用回路での同期調整を行なうように実施してもよい。
例えば、急な位置変動による信号到達時間の変化や、通信経路の瞬断による同期タイミング調整の誤作動等が、同期タイミングの大きな変化につながる。
また、以上の説明では、PSK変調信号の復調を行うために、図13に示すような処理を第2の同期回路にて位相同期確立するまで行う必要がある。
しかし、例えば、PSK変調信号の他に、ASK変調信号も伝送されるようなシステムにおいて、ASK変調信号を受信する場合には、2段目の同期確立処理は行わずに、1段目の同期確立処理にて得られた同期タイミングのみに基づいて復調を行うこともできる。
なぜならば、PSK変調信号に比べると、ASK変調信号は、比較的粗い同期でも変調することが可能であるからである。この場合には、第2の同期回路は電源をオフすることにより作動しないという制御を行うことができる。これにより消費電力を削減することができる。
また、ASK変調信号を扱う場合には、PSK変調信号を扱う場合に比べて高速な同期処理が可能となる。なお、いずれにしても、復調部130は、各同期回路から同期が確立された状態を示す同期状態信号を取得した後の各同期回路における基準信号に基づいて、受信信号を復調することになる。
また、以上の説明では、PSK同期用の回路(上述の第2の同期回路)の入力信号を、ASK同期用回路(上述の第1の同期回路)の出力信号とした例を示した。
しかし、受信アンテナ出力端や、周波数変換器1001の出力端で分岐し、分岐された信号のそれぞれを、ASK同期用回路とPSK同期用回路との入力信号とすることで、ASK同期用回路による受信波形の歪の影響が出ない構成としたり、さらにいずれか一方の同期回路のみを動作させることで、消費電力を減らすように制御したりすることが可能となる。
このようないずれか一方の同期回路のみを動作させる構成を利用する環境としては、例えば、待ち受け時にはASK変調信号による通信を行い、データをやり取りする場合にはPSK変調信号を用いた通信を行なうシステムが考えられる。
また、送信側で変調方式を指定し、本実施の形態に記載の受信側で送信側の指定を判断し、適宜同期部を切替るようなシステムも利用環境として考えられる。なお、送信側が指定する変調方式の判定は復調部130で行なわれ、その詳細は公知技術の組み合わせであるため、ここでは記載を割愛する。
(他の実施の形態)
実施の形態1においては、粗い同期処理を行うDLLモジュール150は常に作動しているものとして説明を行った。しかしながらこれに限定されるものではなく、DLLモジュール150および精密な同期処理を行うDLLモジュール160は、常に作動状態である必要はない。
例えば、IR受信機が通常より広いパルス幅を有する信号を受信することもでき、そのパルス幅が、粗い同期DLLモジュール150における広いパルス幅と一致する場合には、粗い同期DLLモジュール150は正確な同期をとるのに十分であるため、IR受信機100は、精密な同期DLLモジュール160を停止することができる。
また、IR送信機およびIR受信機100が静止状態にある場合には、伝送チャネル特性はゆるやかに変化する。従って、そのような場合には、粗い同期DLLモジュール150は長時間調整する必要がない。
そのため、当初の捕捉の終了後、粗い同期DLLモジュール150は所定の時間、非作動状態とすることができる。そのとき、精密な同期DLLモジュール160だけがトラッキングを続けることになる。そして、上記の所定の時間後、粗い同期DLLモジュールを再度作動状態にすることにより、チャネル特性における何らかの変化を検査することができる。
本発明の無線受信装置および無線受信方法は、高速かつ信頼性の高い同期の確立を実現するものとして有用である。
本発明の実施の形態1のインパルス無線(IR)受信機の主要構成を示すブロック図 主に図1の同期確立ユニットの構成を示すブロック図 主に図1の同期確立ユニットの他の構成を示すブロック図 同期確立ユニットの実施例の説明に供する図 実施の形態2のインパルス無線(IR)受信機の主要構成を示すブロック図 図5の同期確立ユニットの構成を示すブロック図 図6の比較部における処理の説明に供する図 図5の同期確立ユニットの他の構成を示すブロック図 図5の同期確立ユニットの他の構成を示すブロック図 実施の形態3の無線受信機の主要構成を示すブロック図 主に図10の同期確立ユニットの構成を示すブロック図 図10の同期確立ユニットの第1の同期回路における同期処理の説明に供する図 図10の同期確立ユニットの第2の同期回路における同期処理の説明に供する図
符号の説明
100、200 IR受信機
110 包絡線検波部
120、210、1002 同期確立ユニット
130 復調部
135 デインタリーバ
140 復号部
150、160 DLLモジュール
151、290、1104 クロック
152、165、1103、1109 可変遅延部
153 ワイドパルステンプレート発生部
154、162、1101、1107 相関器
155、163 ローパスフィルタ
156、164、1106、1111 しきい値判定部
161 ナローパルステンプレート発生部
166 遅延値記憶部
167 遅延値推定部
170 相関値比較部
180 AND回路
190 比較部
215 遅延T部
220、250、320、350 比較部
225、255、325、355 積分部
230、260、330、360 積算部
235、265、335、365 保持部
240、270、340、370 遅延調整部
245 アーリーT部
275 加算器
280、2801、2802 同期確定制御部
285 パルステンプレート発生部
310 遅延T
315 遅延T
345 アーリーT
375 アーリーT
1000 無線受信機
1001 周波数変換器
1102、1108 テンプレート発生部
1105、1110 検波器
1531 フレームドメインテンプレート発生部
1611 シンボルドメインテンプレート発生部

Claims (22)

  1. 受信信号と第1の基準信号を同期させる第1の同期回路と、
    前記受信信号と前記第1の同期回路における同期確立時の前記第1の基準信号に基づく第2の基準信号を同期させる第2の同期回路と、
    前記第1の同期回路の同期情報および前記第2の同期回路の同期情報の少なくともいずれか一方に基づいて、前記受信信号を復調する復調部と、
    を具備する無線受信装置。
  2. 前記第1の同期回路および前記第2の同期回路のそれぞれは、前記同期情報として同期状態を示す同期状態信号を出力する請求項1に記載の無線受信装置。
  3. 前記復調部は、各同期回路から同期が確立された状態を示す前記同期状態信号を取得した後の前記各同期回路における前記基準信号に基づいて、前記受信信号を復調する請求項2に記載の無線受信装置。
  4. 前記無線受信装置は、前記同期状態に応じて動作させる同期回路を選択する請求項2に記載の無線受信装置。
  5. 前記第1の同期回路は、
    前記第1の基準信号に応じたタイミングで入力されるパルステンプレートと前記受信信号との相関をとる相関手段と、
    前記相関手段による相関結果のレベルに応じて同期の成否を判断し、同期が取れていないと判断する場合に、前記相関をとるタイミングをずらす同期制御手段と、
    を有する請求項1に記載の無線受信装置。
  6. 前記パルステンプレートとして、前記受信信号より信号時間の長い信号を用いる請求項5に記載の無線受信装置。
  7. 前記同期制御手段は、前記相関をとるタイミングをずらした場合に、そのタイミングを示すタイミング情報を前記第2の同期回路に出力し、
    前記第2の同期回路は、前記タイミング情報に基づいて前記第2の基準信号のタイミングを調整する請求項5に記載の無線受信装置。
  8. 前記第2の同期回路は、
    入力信号と前記第2の基準信号に応じたタイミングで入力されるパルステンプレートとの相関をとる相関手段と、
    前記相関手段による相関結果のレベルに応じて同期の成否を判定し、同期が取れていないと判断する場合に、前記パルステンプレートとの相関をとるタイミングをずらす同期制御手段と、
    を有する請求項1に記載の無線受信装置。
  9. 前記パルステンプレートとして、受信信号とほぼ等しい信号時間の信号を用いる請求項8に記載の無線受信装置。
  10. 前記第2の同期回路の前記入力信号は、前記第1の同期回路における前記受信信号と前記第1の基準信号との相関結果である請求項8に記載の無線受信装置。
  11. 前記第1の同期回路は、前記第1の基準信号に応じたタイミングで入力される第1のパルステンプレートと受信信号との相関をとる第1の相関手段を具備し、
    前記第2の同期回路は、入力信号と前記第2の基準信号に応じたタイミングで入力される第2のパルステンプレートとの相関をとる第2の相関手段を具備し、
    前記第1の相関手段にて得られる相関結果と前記第2の相関手段にて得られる相関結果とを比較する比較手段をさらに具備する請求項1に記載の無線受信装置。
  12. 前記比較手段は、両相関結果が等しいと判断される場合に、前記復調部に同期確立完了情報を出力する請求項11に記載の無線受信装置。
  13. 前記比較手段は、前記第1の相関手段にて得られる相関結果と前記第2の相関手段にて得られる相関結果とが異なると判断される場合に、前記第1のパルステンプレートの長さを短くする制御を行なう請求項11に記載の無線受信装置。
  14. 前記比較手段は、信号の長さを基準として、両相関結果を比較する請求項13に記載の無線受信装置。
  15. 前記比較手段は、信号の振幅を基準として、両相関結果を比較する請求項13に記載の無線受信装置。
  16. 前記第2の同期制御手段は、前記相関をとるタイミングをずらした場合に、そのタイミングを示すタイミング情報を前記第1の同期回路に出力し、
    前記第1の同期回路は、前記タイミング情報に基づいて前記第1の基準信号のタイミングを調整する請求項8に記載の無線受信装置。
  17. 前記第1の同期回路がASK信号である前記受信信号の同期を行ない、第2の同期回路がPSK信号である前記受信信号の同期を行なう請求項1に記載の無線受信装置。
  18. 前記第1の同期回路は、前記受信信号のエンベロープ結果を用いて同期をとる請求項17に記載の無線受信装置。
  19. 前記第2の同期回路は、前記受信信号の位相同期を行なう請求項17に記載の無線受信装置。
  20. 前記第2の同期回路は、前記位相同期を行なう際に、前記第1の同期回路の同期情報をもとに初期位相を設定する請求項19に記載の無線受信装置。
  21. 前記受信信号の変調方式に応じて、両同期回路を切り替える請求項1に記載の無線受信装置。
  22. 受信信号と第1の基準信号を同期させる第1の同期確立ステップと、
    前記受信信号と前記第1の同期確立ステップにおける同期確立時の前記第1の基準信号に基づく第2の基準信号を同期させる第2の同期確立ステップと、
    前記第1の同期確立ステップの同期情報および前記第2の同期確立ステップの同期情報の少なくともいずれか一方に基づいて、前記受信信号を復調するステップと、
    を具備する無線受信方法。
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