JP2006254412A - パルス変調無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信部がデータ受信フェーズの同期の取れた状態を維持し、データ受信後速やかに信号を復調するパルス変調無線通信装置を提供すること。
【解決手段】送信部が、毎フレームタイミングを示すクロック信号を発生するクロック発生部101と、クロック信号のタイミングで生成されたパルス信号をRF変調してクロックRF信号を生成し、同期信号チャネルに送出する第1の送信RF部110と、クロック信号のタイミングに同期して送信データを発生する送信データ発生部103と、送信データをPPM変調してPPM変調信号を出力するPPM変調部104と、PPM変調信号をRF変調してデータRF信号を生成し、同期信号チャネルとは異なる信号チャネルであるデータ信号チャネルへ出力する第2の送信RF部107とを備え、受信部がPPM変調の基準同期情報を適宜受信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パルス状の変調信号を用いたパルス変調無線通信装置に関する。
近年の無線LAN(Local Area Network)の普及に伴い、モビリティという無線の利点を生かした可搬型の端末による利用が増大している。このような可搬型端末は、(1)機器の小型、軽量化、(2)バッテリーの長寿命化(消費電力の低減)が重視され、また(3)通信速度の高速化が求められている。
UWB(Ultra Wide Band)技術は、インパルス通信方式を用いることで、(1)直線性を必ずしも必要としないためCMOS化に適しており小型化を実現できる、(2)高精度のローカル信号源等のRF回路が不要であるため低消費電力、(3)広帯域の利用により高速な通信可能、といった利点をもつ無線通信技術であることから、上記のLAN用途に好適であるとして、近年注目されている。
従来パルス状の変調信号を用いたパルス変調無線通信装置では、受信信号の低域成分を抽出し、発生クロック信号の周波数を調整しながら、パルスを検出して受信信号を復調している(例えば特許文献1参照)。
以下に図面を用いて従来の技術を説明する。
図13は、従来のUWBと呼ばれるパルス状の変調信号を用いたパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図を示している。
図13を用い、変調方式をPPM(Pulse Position Modulation:パルス位置変調)方式とした従来例について説明する。
図13において、従来のパルス変調無線通信装置の受信部1300は、アンテナ1301、受信RF部1302、相関部1304、パルス発生部1305、ローパスフィルタ1307、調整可能時間ベース1309、パルスタイミング発生部1311、拡散符号系列発生部1312、復調部1316で構成されている。
この構成で、アンテナ1301によって受信された信号を、受信RF部1302により増幅したり、不要信号を除去したりなどして、受信信号1303を生成する。
相関部1304は、受信信号1303と、パルス発生部1305の発生するパルス1315との相関性を検出し相関信号1306を発生する。
ローパスフィルタ1307は、相関信号1306から低域成分信号1308を抽出する。
周波数可変のクロック発信手段である調整可能時間ベース1309は、この低域成分信号1308を監視しながら、その信号が最大になるように発生クロック1310の周波数を調整する。
ここで、特許文献1では、通信対象でないデバイスとの識別のために周波数拡散技術を拡散符号系列発生部1312に適用しており、パルスタイミング発生部1311は、クロック信号1310に、拡散符号系列発生部1312における拡散符号系列信号1313に対応した遅延を付与し、パルス発生部1305にパルス発生タイミング信号1314を供給する。
こうして、従来のパルス変調無線通信装置では、拡散符号系列発生部1312で生成する拡散系列信号1313が送信元の拡散系列信号と一致した場合に、相関部1304にてパルス検出とともに逆拡散処理し、復調部1316にてベースバンド信号列に変換し、送信されたデータを復調している。
特表平10−508725号公報(第78頁、図14)
しかしながら、従来のパルス変調無線通信装置では、変調波から高精度に同期信号を再生するためには、例えば、PPM方式は、パルスの時間的な位置に情報をもたせる変調方式であり、受信信号として得られるパルス列は等間隔にはならず、同時にパルス位置のずれを検出する必要などがあるため、同期回路が複雑な構成になるという課題がある。
また、例えば、多値PPM方式では、パルスの時間的な位置を高い精度で検出する同期回路が必要になりさらに複雑な構成になるという課題がある。
また、信号を受信してから復調処理を開始する際に、送信信号に等間隔なパルス列のプリアンブル部を設けてフレームの同期を図る方法では、プリアンブル部には情報が含まれないため、プリアンブル部の挿入により実質的な情報の伝送速度が下がるという課題がある。
また、同期処理がプリアンブル部のみにおいて断続的に行われるため、マルチパスによる電波や他の装置からの電波等の不要干渉波によってプリアンブル部が影響を受けると、同期タイミングを誤り、受信性能が著しく劣化するという課題がある。
本発明は、このような課題を解決するもので、受信部がパルス変調の基準同期情報を適宜受信することにより、例えば、パルス位置の同期の取れた状態を維持し、データ信号の受信後、速やかに復調開始でき、パルス変調されたデータ信号を受信する同期回路が簡易な構成のパルス変調無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、また、例えば、多値パルス変調方式で変調されたデータ信号であっても同期回路が簡易な構成で受信できるパルス変調無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、また、データ信号のエラーを検出する信頼性の高い構成のパルス変調無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、また、同期チャネルの同期引込み後は高精度な同期回路を不要とし、同期チャネル信号の通信効率が高い構成のパルス変調無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、また、複数のパルス変調無線通信装置と同時にデータ通信する場合であっても、同期チャネル信号の利用効率の高い構成のパルス変調無線通信装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のパルス変調無線通信装置では、送信信号の毎フレームタイミングを示すクロック信号を発生するクロック発生部と、クロック信号のタイミングでパルス信号を生成する第1のパルス発生部と、第1のパルス発生部で生成したパルス信号を信号変換してクロック変換信号を生成し、同期信号チャネルに送出する第1の送信変換部と、クロック信号のタイミングに同期して送信データを発生する送信データ発生部と、送信データをパルス変調してパルス発生タイミング信号を出力するパルス変調部と、パルス発生タイミング信号のタイミングでパルス信号を生成する第2のパルス発生部と、第2のパルス発生部で生成したパルス信号を信号変換してデータ変換信号を生成し、同期信号チャネルとは異なる信号チャネルであるデータ信号チャネルへ出力する第2の送信変換部とを備えるように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、クロックパルス信号を信号変換したクロック変換信号を同期信号チャネルより受信し、クロックパルス信号を生成する第1の受信変換部と、データパルス信号を変換したデータ変換信号を同期信号チャネルとは異なる信号チャネルであるデータ信号チャネルより受信し、データパルス信号を生成する第2の受信変換部と、クロックパルス信号を基準としてデータパルス信号をパルス復調してビットストリームを出力するパルス復調部と、クロックパルス信号を基準としてビットストリームを受信データに復調する復調部とを備えるように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、パルス変調部は、送信データに応じてパルス変調のパルス位置を示す変調パルス位置を設定し、変調パルス位置に対応するパルス制御信号を出力するパルス位置設定部と、すべてのパルス変調のパルス位置に応じてそれぞれ遅延したクロック信号をタップ出力する多段遅延部と、パルス制御信号により多段遅延部の出力信号を選択して出力するスイッチ部とを備えるように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、パルス復調部は、すべてのパルス変調のパルス位置に応じて遅延したクロックパルス信号をそれぞれ出力する多段遅延部と、多段遅延部の出力信号とデータパルス信号との相関を検出して相関信号を出力する相関部と、相関信号に応じてパルス変調のパルス位置を判定してビットストリームを出力するパルス位置判定部とを備えるように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、クロック信号に応じて一定周期のパルス信号である同期パルス信号を発生する同期発生部をさらに備え、第1のパルス発生部は、同期パルス信号のタイミングでパルス信号を生成するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、一定周期のクロックパルス信号から毎フレームタイミングを示す再生クロック信号を生成するクロック再生部をさらに備え、パルス復調部は、再生クロック信号を基準としてデータパルス信号をパルス復調してビットストリームを出力し、復調部は、再生クロック信号を基準としてビットストリームを受信データに復調するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、クロック再生部は、あらかじめ設定したフレームタイミングに近似した周波数で動作し、外部からの電圧により周波数制御可能なクロック信号源と、クロック信号源とクロックパルス信号の位相差を示す誤差量を出力する位相比較部と、誤差量を制御電圧に変換し出力するローパスフィルタとを備え、クロック信号源の周波数を制御電圧により制御するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、クロック再生部は、あらかじめ設定したフレームタイミングに近似した周波数で動作し、出力信号の位相を外部信号により初期位相に戻るようリセット制御可能なクロック再生信号発生部を備え、クロックパルス信号の入力により再生クロック信号の位相を同期するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、クロック信号に応じた一定周期のパルス信号と、クロック信号に送信データの付帯情報を示す付帯情報データを重畳したパルス信号とからなる重畳パルス信号を生成する重畳データ発生部をさらに備え、送信データ発生部は、クロック信号のタイミングに同期して送信データとともに付帯情報データを生成し、第1のパルス発生部は、重畳パルス信号のタイミングでパルス信号を生成するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、一定周期のパルス信号と送信データの付帯情報を示す付帯情報データとが重畳されたクロックパルス信号から毎フレームタイミングを示す再生クロック信号を生成するクロック再生部と、再生クロック信号に応じて、重畳されたクロックパルス信号から付帯情報データを抽出して重畳データを生成する重畳データ復号部とをさらに備え、復調部は再生クロック信号を基準として重畳データとビットストリームを受信データに復調するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、クロック信号に応じて擬似乱数列データを生成する擬似乱数発生部と、擬似乱数列データに応じてクロック信号をパルス変調した乱数パルス信号を生成するクロックパルス変調部とさらに備え、第1のパルス発生部は、乱数パルス信号のタイミングでパルス信号を生成するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、擬似乱数列データに応じてパルス変調されたクロックパルス信号から毎フレームタイミングを示す乱数再生クロック信号を生成するクロックパルス復調部と、乱数再生クロック信号のタイミングで擬似乱数列データを発生する擬似乱数発生部とをさらに備え、パルス復調部は、乱数再生クロック信号を基準としてデータパルス信号をパルス復調してビットストリームを出力し、復調部は、乱数再生クロック信号を基準としてビットストリームを受信データに復調するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、クロック信号に応じて擬似乱数列データを生成する擬似乱数発生部と、擬似乱数列データに応じてクロック信号をBi−Phase変調した乱数パルス信号を生成するBi−Phase変調部とをさらに備え、第1のパルス発生部は、乱数パルス信号のタイミングでパルス信号を生成するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、擬似乱数列データに応じてBi−Phase変調されたクロックパルス信号からBi−Phase変調の繰り返し周波数を検出して毎フレームタイミングを示すBi−Phase再生クロック信号を生成するパルス検出部をさらに備え、パルス復調部は、Bi−Phase再生クロック信号を基準としてデータパルス信号をパルス復調してビットストリームを出力し、復調部は、Bi−Phase再生クロック信号を基準としてビットストリームを受信データに復調するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、送信データ発生部と、パルス変調部と、第2のパルス発生部と、第2の送信変換部とをそれぞれ複数備え、複数の通信先に対する送信データを、それぞれクロック信号のタイミング同期するように変調してデータ変換信号を生成し、通信先ごとに設定されたデータ信号チャネルへ送出するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、第2の受信変換部は、複数のデータ信号チャネルからあらかじめ設定されたデータ変換信号を選択して受信し、データパルス信号を生成するように構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、パルス変調部又はパルス復調部は、パルスの振幅を変調するパルス振幅変調方式又は、パルスの位相を変調するパルス位相変調方式又は、パルスの周波数を変調するパルス周波数変調方式のいずれかで構成している。
また、本発明のパルス変調無線通信装置では、同期信号チャネルの使用する周波数帯域をデータ信号チャネルの使用する周波数帯域より狭く構成している。
本発明によれば、上記構成により、受信部がPPM変調の基準同期情報を適宜受信することによりパルス位置の同期の取れた状態を維持して、データ信号の受信後速やかに信号を復調でき、PPM変調されたデータ信号を受信する同期回路が簡易な構成のパルス変調無線通信装置を実現できる。
本発明によれば、また、多値PPM方式で変調されたデータ信号であっても、一定シンボル毎に同期パルス列を送信し、受信側でクロックパルスを再生することにより、同期回路が簡易な構成で受信できるパルス変調無線通信装置を実現できる。
本発明によれば、また、一定シンボル毎に同期パルス列を送信するとともに、同期信号にデータ信号のパリティ・ビットなどの付帯情報を付与して重畳することにより、データ信号のエラーを検出や誤り訂正できる信頼性の高い構成のパルス変調無線通信装置を実現できる。
本発明によれば、また、ランダムパターンによって変調した同期信号を同期チャネルに送出し、受信側で同じランダムパターンにより再生することにより、RF信号の周波数スペクトラムを平準化し、同期チャネルの同期引込み後は高精度な同期回路を不要で同期チャネル信号の通信効率が高い構成のパルス変調無線通信装置を実現できる。
本発明によれば、また、Bi−Phase変調方式を用いることにより、受信側でBi−Phase変調の基本パルス間隔を包絡線検波などで検出することが可能であり、より簡便な構成のパルス変調無線通信装置を実現できる。
本発明によれば、また、複数のパルス変調無線通信装置と同時にデータ通信する場合に、複数の送信チャネルに対して同期チャネルを共用することにより、同期チャネル信号の利用効率の高い構成のパルス変調無線通信装置を実現できる。
本発明によれば、また、同期信号チャネルとデータ信号チャネルの合計の周波数帯域を狭めることが可能となり、周波数あたりの通信効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態にかかるパルス変調無線通信装置について、図を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置は、送信データを4値PPM変調して、データRF信号(データ変換信号)をデータ信号チャネルへ送出するとともに、データ信号チャネルとは異なる同期信号チャネルでクロックRF信号(クロック変換信号)を送出し、また、データRF信号をデータ信号チャネルより受信するとともに、データ信号チャネルとは異なる同期信号チャネルでクロックRF信号を受信し、4値PPM復調しデータを復調再生して、通信している。
なお、4値PPM変調構成は、送信信号が4状態の信号で、フレーム内での遅延量を0秒若しくはT秒に変化させたインパルスを発生している。そして、クロック信号の入力1クロックあたり送信データの2ビット分を一度で変調するものである。なお、T秒は、PPM変調における偏移値であり、一般にクロック信号の間隔よりも短い時間に設定する。
本実施の形態にかかるパルス変調無線通信装置の構成について説明する。
図1(a)は、本実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成を示すブロック図である。
図1(a)において、送信部100aは、アンテナ108、111と接続しており、信号送信フレームレートの一定間隔でクロック信号102を発生するクロック発生部101と、クロック信号102の間隔で送信データ112を発生する送信データ発生部103と、送信データに応じてクロック信号102の遅延量を変化させたパルス発生タイミング信号105を発生するPPM変調部104とで構成される。
さらに、送信部100aは、クロック信号102の発生タイミングにおいてパルス信号113を生成するパルス発生部109と、パルス信号113を増幅等のRF(Radio
Frequency)処理し、クロック変換信号としてのクロックRF信号Aとしてアンテナ111から送出する送信RF部110と、パルス発生タイミング信号105の発生タイミングに応じてパルス信号114を生成するパルス発生部106と、パルス信号114を増幅等のRF処理し、データ変換信号としてのデータRF信号Bとしてアンテナ108から送出する送信RF部107とで構成される。
図1(b)は、本実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図である。
受信部100bは、アンテナ121、124と接続しており、アンテナ121で受信したクロックRF信号Aから不要な周波数成分を除去し、クロックパルス信号123を得る受信RF部122と、アンテナ124で受信したデータRF信号Bから不要な周波数成分を除去し、データパルス信号126を得る受信RF部125とで構成される。
さらに、受信部100bは、クロックパルス信号123を基準としたデータパルス信号126のフレーム内位置を検出してPPM復調し、ビットストリーム128を出力するPPM復調部127と、ビットストリーム128から送信されたデータを復調する復調部129とで構成される。
図2(a)は、本実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置のPPM変調部の構成例を示すブロック図である。
図2(a)において、PPM変調部104は、クロック信号102からフレームの開始タイミングを検出し、入力される送信データ112に応じてフレーム内のパルス位置を示す制御信号202、203、204、205を出力するパルス位置設定部201と、それぞれの入力信号を時間T遅延して出力する遅延素子206、207、208と、制御信号202、203、204、205に応じて通電状態を切り替える制御スイッチ209、210、211、212とで構成されている。
図2(b)は、本実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置のPPM変調部のパルス位置設定部に記憶されるマッピングテーブルの構造例を示す図である。
図2(b)において、マッピングテーブル250は、入力される4値の入力データと、パルスを発生させる位置を示すパルス位置データと、出力する制御信号の種別を示すパルス位置設定出力データとで構成されている。
PPM変調部104は、パルス位置設定部201に送信データ112が入力されると、あらかじめ記憶しているマッピングテーブル250を参照してパルス位置を決定し、パルス位置設定出力として、いずれかの制御信号202、203、204、205を出力する。
例えば、送信データ「01」がパルス位置設定部201に入力された場合には、パルス位置「フレーム開始位置+T」のパルスを発生し、パルス位置設定出力として「制御信号203」を出力する。そして、制御スイッチ210のみが通電し、「フレーム開始位置+T」より、さらにT遅延したクロック信号102、すなわち、「フレーム開始位置+2T」の位置にパルスを発生するパルス発生タイミング信号105を出力する。
図3(a)は、本実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置のPPM復調部の構成例を示すブロック図である。
図3(a)において、PPM復調部127は、それぞれの入力信号を時間T遅延する遅延素子301、302、303と、2つの入力信号を乗算する相関部としてのミキサ304、305、306、307と、クロックパルス信号123の周期で入力信号308、309、310、311によりマッピングされていたデータをクロックパルス信号123の周期でラッチし、出力するパルス位置判定部312とで構成される。
図3(b)は、本実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置のPPM復調部周辺の信号波形を示す図である。
図3(b)においては、クロックパルス信号123の間隔により構成するフレームの区切りを縦の実線で示し、各フレーム内では、4値PPMの遷移時間Tの区切りを縦の破線で示している。
また、ミキサ304、305、306、307にそれぞれ供給される2つの信号波形、すなわち、クロックパルス信号123を遅延素子301、302、303によりTずつ遅延した信号波形と、データパルス信号126の波形、そして、それらの相関を検出した出力結果の信号308、309、310、311の信号波形を示している。
さらに、パルス位置判定部312においてパルス位置を判定した結果であるビットストリーム128の信号波形を示している。
例えば、図3(b)の第1フレームの場合、データパルス信号126はフレーム開始位置にインパルスが存在するため、ミキサ304のみで相関が検出され、当該フレームでは相関検出結果308のみ出力する。パルス位置判定部312は、クロックパルス信号123によって規定される1フレーム時間、各相関検出結果をラッチし、ビットの組合せを判定し、送信データのビット列を次のフレーム時間にパルス判定結果として出力する。
このような構成で、本実施の形態1にかかる2つのパルス変調無線通信装置の間でデータを送受信する動作について説明する。
まず、送信部100aでは、信号送信のフレーム周期を決定するクロック発生部101で生成するクロック信号102に応じて、送信データ発生部103が送信すべき情報を発生し、PPM変調部104へ供給する。PPM変調部104は、クロック信号102で規定されるフレーム周期中のパルス発生位置によって、PPM変調を施したパルス発生タイミング信号105を発生し、パルス発生部106へ供給する。
パルス発生部106は、パルス発生タイミング信号105に応じてデータ送信用に規定された特性のインパルスであるパルス信号114を生成し、送信RF部107は、振幅や帯域制限などRF処理してデータRF信号Bを生成し、アンテナ108を通して送信する。同様に、パルス発生部109は、クロック信号102に応じてクロック送信用に規定された特性のインパルスであるパルス信号113を生成し、送信RF部110は、振幅や帯域制限など同様にRF処理してクロックRF信号Aを生成し、アンテナ111を通して送信する。
次に、受信部100bでは、それぞれ別チャネルにおいて送信された、クロックRF信号AとデータRF信号Bとを独立に受信する。受信RF部122は、アンテナ121で受信したクロックRF信号Aから使用帯域外の不要信号を除去するなどRF処理を施し、クロックパルス信号123へ変換する。一方、受信RF部125は、アンテナ124で受信したデータRF信号Bから使用帯域外の不要信号などを除去するなどRF処理を施し、データパルス信号126へ変換する。PPM復調部127は、クロックパルス信号123を基準として、データパルス信号126のフレーム内のパルス位置を検出してビットストリーム128を生成し、復調部129で受信データに復調する。復調部129は、出力されたビットストリーム128を復調し、送信データを再生する。
このような構成とすることによって、本実施の形態1では、受信部がPPM変調の基準同期情報を適宜受信することにより、パルス位置の同期の取れた状態を維持して、データ信号の受信後速やかに信号を復調できる。また、従来必要であったクロック再生ブロック、すなわち、従来のパルス変調無線通信装置を構成している調整可能時間ベースを省いた構成で、同等の受信動作を可能とし、PPM変調されたデータ信号を受信する同期回路を簡易な構成とすることができる。
なお、本実施の形態1では、送信部と受信部をそれぞれ備える2つのパルス変調無線通信装置の間でデータ通信する形態としたが、双方のパルス変調無線通信装置が送信部と受信部の両方を備えて互いにデータを送受信する形態としても、同様の効果を得る。
なお、本実施の形態1で示した送信部のPPM変調部を構成するパルス位置設定部201は、論理素子の組合せにより容易に構成でき、また、異なる論理素子で構成する形態とすることもできる。
なお、本実施の形態1で示した受信部のPPM復調部を構成するパルス位置判定部201は、論理素子の組合せにより容易に構成でき、また、異なる論理素子で構成する形態とすることもできる。
また、本実施の形態1で示したパルス位置判定部201でのビットの組合せの判定方法は、判定するためのテーブルデータ、例えば、パルス位置を示すパルス位置データとそのパルス位置データに対応する出力ビットストリームを示す出力データとを組とするテーブルデータをあらかじめ記憶しておき、参照して判定するなど簡易な方法で実現できる。
なお、本実施の形態1では、クロックRF信号AとデータRF信号Bとは、分離した非同期な伝送とするために別チャネルを用いるよう構成したため、送信RF部107と送信RF部110は、それぞれ異なる送信RF周波数を用いて周波数により分離する形態としたが、チャネルの分離が可能であれば周波数による分離以外の手段による形態としても、同様の効果は得られ、例えば、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続)等の方法によりチャネルの分離を行うこともできる。
なお、本実施の形態1では、送信部の送信データ発生部で生成する信号は、4値ディジタル信号として4状態の送信信号をクロック信号に同期して生成する形態としたが、2値ディジタル信号として2状態の送信信号を生成する形態としても、同様の効果がある。
なお、本実施の形態1では、送信部と受信部のそれぞれのアンテナの設置距離とRF信号の波長の関係に対して、それぞれのアンテナの設置位置は十分に近接しているものとし、クロックRF信号AとデータRF信号Bの送受信間における遅延などの伝搬状況をほぼ同一とみなす形態としたが、各アンテナの設置距離が、RF信号の波長に対して大きい場合に、受信部内にクロックパルス信号とデータパルス信号との微小な同期を調整する手段を含む形態とすることができる。ただし、これは本発明の本質的な内容には影響がないため、ここでは説明を省く。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置について説明する。
前述の実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置では、クロック信号を1フレームごとに送信するよう構成していたのに対し、本実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置では、クロック信号を複数フレームに1度の割合で送信するよう構成し、クロック信号送信の繰り返し周期を低減するようにしている。
本実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置の構成について説明する。
図4(a)は、本実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成を示すブロック図である。また、図4(b)は、本実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図である。
送信部200aと受信部200bの構成は、それぞれ実施の形態1に示した構成とほぼ同じであるため、共通する部分についての説明は省き、差異についてのみ説明する。
送信部200aは、パルス発生部109の前段に同期発生部401を備えている。同期発生部401は、クロック信号102の入力に応じてあらかじめ定められた一定クロック信号周期でパルスを出力する。なお、同期発生部401はシフトレジスタを用いたカウンタ回路などにより構成している。
受信部200bは、PPM復調部127のクロック信号源としてクロック再生部402を備えている。クロック再生部402は、送信部200aのクロック信号102の間隔にほぼ等しいクロック信号源を内部に備え、クロックパルス信号123が存在する場合は、クロック信号源の周波数と位相をクロックパルス信号123に同期させた、再生クロック信号404を出力するものである。このクロック再生部402は、PLL(Phase Locked Loop:位相同期回路)等で実現でき、例えば図5(a)あるいは図5(b)に示す構成で実現可能である。
図5(a)は、本実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置のクロック再生部の構成例を示すブロック図である。
クロック再生部402aは、クロック信号102に近い周波数信号を出力するクロック信号源501と、位相比較器502と、位相比較器502における位相の不一致度合いを電圧として検出するローパスフィルタ503とで構成されている。なお、クロック信号源501は、VCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)などの周波数を制御可能なものである。
この構成により、クロック再生部402aは、クロックパルス信号123が存在する場合には、クロックパルス信号123とクロック信号源501の出力信号との位相誤差を位相比較器502で検出し、ローパスフィルタ503により電圧値に直した制御信号をクロック信号源501に供給する。位相誤差が減少するように制御することで、PLL動作により位相を同期し、クロックパルス信号123と同期した再生クロック信号404を連続して出力する。
図5(b)は、本実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置のクロック再生部の別の構成例を示すブロック図である。
クロック再生部402bは、リセット信号入力を有したクロック信号102に近い周波数の再生クロック信号404を出力するクロック再生信号発生部504により構成されている。ここでクロック再生信号発生部504は、クロックパルス信号123をリセット信号入力とし、リセット信号入力があった場合には、再生クロック信号404の位相を初期位相に戻すように制御することで、クロックパルス信号123と同期した再生クロック信号404を連続して出力する。
このような構成における本実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置の動作について説明する。
送信部200aでは、同期発生部401にて生成する一定クロック周期の同期パルス信号403を生成し、実施の形態1と同様の処理でクロックRF信号AとデータRF信号Bを送信する。
受信部200bでは、クロックRF信号AとデータRF信号Bを受信し、受信したクロックパルス信号123より、再生クロック信号404を生成し、この再生クロック信号404に基づいてデータを復調している。
このような構成とすることによって、本実施の形態2では、多値PPM方式で変調されたデータ信号であっても、送信側より一定クロック信号周期でパルス列を送信し、受信側では再生クロックパルスを生成するようにして、1フレームごとにクロック信号が送信されている場合と同様に、同期回路が簡易な構成で復調結果を得ることができる。また、クロック信号の送信を同期精度の保持に必要最小限に抑え、送信電力を低減して消費電力を低減することができる。
なお、本実施の形態2では、同期発生部401が同期パルス信号を一定クロック信号周期で出力する形態としたが、情報単位ごとに出力する形態としても同様の効果を得ることができる。例えば、送信データ発生部の出力する一定バイト量ごとに出力する構成とすることができる。すなわち、図4(a)及び図4(b)において、送信データ発生部103は情報単位の区切り発生時に同期要求信号405を同期発生部401に供給し、同期発生部401は、送信データ発生部103から同期要求信号405が入力されたときにのみ、クロック信号102をパルス化して同期パルス信号403を出力、送信するよう構成する。また受信側は、クロックパルス信号123より情報単位の区切りを判定し、付帯情報として参照し、復調する。
なお、本実施の形態2では、同期発生部401が同期パルス信号を一定クロック信号周期で出力する形態としたが、クロックRF信号Aのパルス間隔を可変にする形態としても、同様の効果を得ることができる。同期パルス信号を可変制御して、通信開始直後の同期引込み時には同期パルス信号を連続して出力するように制御し、同期確立後は同期パルス信号を疎らに出力するように制御する。このようにして同期パルス信号の重要性が高い同期引込み時においては、多数の同期パルス信号を用いることができ、また同期パルスの必要性が比較的高くない同期確立後の同期保持時においては、不必要な同期パルス信号の送信を抑えることができるという、通信におけるペイロードを最大化する効果を得ることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3にかかるパルス変調無線通信装置について説明する。
実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置では、クロック信号を複数フレームに1度の割合で送るよう構成していたのに対し、本実施の形態3にかかるパルス変調無線通信装置では、送信側のクロック信号にさらにパリティ・ビット等の付帯情報をもたせよう構成し、受信側でエラー検出あるいはエラー訂正するようにしている。
本実施の形態3にかかるパルス変調無線通信装置の構成について説明する。
図6(a)は本実施の形態3にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成を示すブロック図である。また、図6(b)は、本実施の形態3にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図である。
送信部300aと受信部300bとの構成は、それぞれ実施の形態2に示した構成とほぼ同じであるため、共通する部分についての説明は省き、差異についてのみ説明する。
送信部300aは、実施の形態2における同期発生部401の代わりに、クロック信号102に情報を重畳し、重畳パルス信号604を出力する重畳データ発生部601を備えている。また、受信部300bは、再生クロック信号404とクロックパルス信号123からクロックパルス信号123に重畳された情報を示す重畳データ605を抽出し、復調部129に供給する重畳データ復号部602を備えている。
ここで、クロック信号102は、複数フレームに一度の割合で送出されるため、連続的にクロック信号を送出する実施の形態1の構成では不可能であった、情報ビットの挿入が可能になる。すなわち、クロック信号102を複数ビットで構成することにより、情報ビットとして、複数フレームにより定義される情報単位、例えば、1バイト単位、あるいは1パケット単位でのパリティ・ビット、あるいはエラー訂正のための情報を含ませる。
このような構成で、本実施の形態3にかかるパルス変調無線通信装置の動作について説明する。
送信部300aでは、送信データ発生部103は、情報単位の区切りにおいて、実施の形態2における同期要求信号405に加えて付帯情報データ603を重畳データ発生部601に供給し、クロック信号の後に複数クロックにより定義されるデータ領域に付帯情報を含めて重畳パルス信号604を生成し、クロックRF信号Aを送信している。このとき、送信データ発生部103は、クロック信号102の後に複数クロック分のデータ領域を設けて、ASK(Amplitude Shift Keying:振幅偏移変調)方式でパリティ・ビット等の付帯情報を付加したものをパルス化して送信している。
受信部300bでは、クロック再生部402はクロックパルス信号123の最初のパルスにより、実施の形態2と同様に再生クロック信号404を同期する。さらに、クロックパルス信号123は、重畳データ復号部602に供給され、クロックパルス信号123の最初のパルス以後に含まれる付帯情報である重畳データ605を復号し、復調部129に出力する。
このような構成とすることによって、本実施の形態3では、一定シンボルごとに同期パルス列を送信するとともに、同期信号にデータ信号のパリティ・ビットなどの付帯情報を付与して重畳することにより、情報ビットのペイロードを圧迫することなく、パリティ・ビットなどの付帯情報によるエラー検出あるいはエラー訂正できるよう信頼性を高めることができる。
なお、本実施の形態3では、データ領域は単にクロック信号の有無によるASK方式として構成するが、PPM方式あるいは2値の位相変調であるBi−Phase(バイフェーズ)変調方式であってもよい。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4にかかるパルス変調無線通信装置について説明する。
実施の形態1では、クロック信号をフレームごとに無変調で送信するよう構成していたのに対し、本実施の形態4では、クロック信号をPPM変調して送信する構成としている。こうすることにより、クロック信号の繰り返し周期に起因する、クロックRF信号の周波数スペクトラムにおける周波数による不均等を低減、すなわちホワイトニングして、クロック信号の送信電力効率を向上させ、クロックRF信号の受信感度向上や送信における消費電力を削減するようにしている。
本実施の形態4にかかるパルス変調無線通信装置の構成について説明する。
図7(a)は、本発明の実施の形態4にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成を示すブロック図である。また、図7(b)は、本発明の実施の形態4にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図である。送信部400aと受信部400bの構成は、それぞれ実施の形態1に示した構成とほぼ同じであるため、共通する部分についてはその説明を省き、差異について説明する。
送信部400aは、クロック信号102に同期して擬似乱数列データ705を発生する擬似乱数発生部701と、クロック信号102を擬似乱数列データ705に応じてPPM変調して、乱数パルス信号706を出力するクロックPPM変調部702とを備えている。
受信部400bは、送信部400aと同系列の擬似乱数列データ707を発生する擬似乱数発生部703と、擬似乱数発生部703の出力する擬似乱数列データ707によりPPM復調し、乱数再生クロック信号708を生成するクロックPPM復調部704を備えている。
このような構成で、本実施の形態4にかかるパルス変調無線通信装置の動作について説明する。
送信部400aでは、擬似乱数発生部701は、クロック信号102を擬似乱数列データ705を変調符号としてクロックPPM変調部702に供給する。クロックPPM変調部702はパルス位置変調して乱数パルス信号706をパルス発生部109に供給する。
受信部400bでは、擬似乱数発生部703は、クロックPPM復調部704に送信部400aの擬似乱数発生部701と同一の擬似乱数列データ707を供給し、クロックPPM復調部704はクロックパルス信号123をPPM復調し、乱数再生クロック信号708を生成する。ここで、擬似乱数発生部703における擬似乱数列データ707の位相を変調側と同期させるために、同期確立時にスイープ手段などにより位相を同期している。
このような構成とすることによって、本実施の形態4では、擬似乱数列データを用いたランダムパターンによって変調した同期信号を同期チャネルに送出し、受信側で同じランダムパターンにより再生することにより、クロックRF信号の周波数スペクトラムを平準化し、同期チャネルの同期引込み後は高精度な同期回路を不要で同期チャネル信号の通信効率を高めることができる。
また、一般にクロック信号102は、クロックの繰り返し周波数の定倍あるいは分周周波数の成分に電力が集中する特性をもつが、本実施の形態4では、パルス位置変調し、擬似乱数列データによる周波数の拡散により帯域内に一様の周波数特性を示すクロックRF信号Aを生成することにより、周波数帯域内の電力を稠密に利用して、効率的な送信信号を得ることができる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5にかかるパルス変調無線通信装置について説明する。
実施の形態4では、パルス変調としてPPM方式を用いる形態としたが、本実施の形態5では、PPM方式の代わりにBi−Phase変調方式(バイフェーズ変調方式:2値の位相変調)を用いる構成としている。このように構成しても、実施の形態4と同様の効果が得られる。
図8(a)および図8(b)は、それぞれ、本発明の実施の形態5にかかるパルス変調無線通信装置の送信部および受信部の構成を示すブロック図であって、実施の形態4にかかるパルス変調無線通信装置の変調部にBi−Phase変調方式を用いた場合の送信部および受信部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態5におけるBi−Phase変調方式を用いた構成と、上記実施の形態4に示したPPM方式を用いた構成の差異について説明する。
送信部500aは、クロック信号102を擬似乱数列データ705に応じてBi−Phase変調して、乱数パルス信号803を出力するBi−Phase変調部801を備えている。受信部500bは、擬似乱数発生部703とクロックPPM復調部704の代わりに、パルス検出部802を備えている。パルス検出部802は、入力パルスの包絡線検波により、Bi−Phase変調の繰り返し周波数を検出することで、同期タイミングを検出し、Bi−Phase再生クロック信号804を生成する。
なお、Bi−Phase変調方式を用いる形態では、受信部500bにおいてクロックパルス信号123よりBi−Phase再生クロック信号804を再生する際には、擬似乱数発生部703とBi−Phase復調とによる逆拡散処理を行わずに、Bi−Phase変調の基本パルス間隔を包絡線検波などで検出することが可能であり、簡便な受信構成を実現する場合に本構成は有効である。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6にかかるパルス変調無線通信装置について説明する。
本実施の形態6にかかるパルス変調無線通信装置では、複数の端末に対して同時に個別に送信する場合に、データRF信号は個別に送信し、クロックRF信号を共用することにより、送信装置の回路構成を削減し、消費電力を削減するようにしている。
本実施の形態6にかかるパルス変調無線通信装置の構成について説明する。
図9(a)は、本実施の形態6にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成を示すブロック図である。また、図9(b)は、本実施の形態6にかかる第1のパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図である。また、図9(c)は、本実施の形態6にかかる第2のパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図である。
送信部600aと受信部600b、600cの構成は、実施の形態1に示した構成とほぼ同じであるため、共通する部分についての説明は省き、差異についてのみ説明する。
送信部600aは、実施の形態1に示した構成に加え、送信データ発生部903と、PPM変調部904と、パルス発生部906と、送信RF部907とを備えデータの送信部を2系統設けている。また、受信部600bと600cは同じ構成をしており、受信部600cは、受信RF部922と、受信RF部925と、PPM復調部927と、復調部929とを備え、クロックRF信号Aの受信系統を受信機600cと共用している。
このような構成で、本実施の形態6にかかるパルス変調無線通信装置の動作について説明する。
送信部600aと受信部600b、600cとのデータの変復調動作は、実施の形態1での動作とほぼ同じである。そして、送信部600aは、クロックRF信号Aと、受信部600bに対するデータRF信号Bと、受信部600cに対するデータRF信号Cとを生成して送出する。また、受信部600bは、クロックRF信号AとデータRF信号Bを受信してデータを復調し、受信部600cは、クロックRF信号AとデータRF信号Cを受信してデータを復調する。
このような構成とすることによって、本実施の形態6では、複数のパルス変調無線通信装置と同時にデータ通信する場合に、1つの装置から他の装置に対して、同期チャネルを共用して同時に異なるデータを送信することにより、同期チャネル信号の利用効率を高めることができる。
なお、本実施の形態6ではデータ送受信部を2系統とする形態について示したが、3系統以上の複数のデータ送受信において、1つのクロックRF信号を共有する形態としても、同様の効果を得ることができる。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置について説明する。
本実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置では、クロックRF信号としてパルス信号間で位相連続性のある信号を送信することにより、復調の際に周波数変換用のLO信号(基準信号)として用い、受信側にLO信号を発生する発振器を持たないことで、受信装置の回路構成を削減し、消費電力を削減するようにしている。
本実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の構成について説明する。
図10(a)は、本実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の送信RF部の構成の一例を示すブロック図であり、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
図10(a)において、送信装置の送信RF部1001はRF信号源1003と短パルス化回路1004で構成されており、パルス発生部で発生したパルス信号1002を基に、短パルス化回路1004が、RF信号源1003が出力する信号の通過、阻止を切り替えて短パルス信号に変換し、クロックRF信号やデータRF信号として出力する。送信用のアンテナ1005を含む構成である。
短パルス化回路1004としては、スイッチ回路やミキサ回路を用いて構成しても良い。また、RF信号源としては、パルス間の位相の連続性が必要となるため、連続発振回路で構成することが好ましいが、間欠的に発振する回路や、インパルス信号の所望帯域を抜き出して信号を生成する方法、デジタル的に信号を重畳する方法を用いても、位相を調整する機能を備えれば同様に可能である。連続発振回路では位相の連続性実現が容易であり、これ以外の方法では動作時間が短くなるため低消費電力化に有利である。
また、図10(b)は、本実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の送信RF部の構成の他の例を示すブロック図であり、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
図10(b)においては、同一のRF信号源1003からの信号を、複数の短パルス化回路1006a、1006bを用いて短パルス化し、アンテナ1005から送信するように構成している。これにより、送信RF部1001の構成の簡素化が可能となり、アンテナ1005も少なくすることができる。
図11(a)は、本実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の受信RF部の構成の一例を示すブロック図であり、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
図11(a)において、1101は受信RF部であり、RF信号源1102とダウンミキサ1103から構成される。送信装置から送出されたクロックRF信号やデータRF信号は高い周波数の信号であるため、そのままでは受信処理が難しい。そこで周波数の低い信号に変換する必要がある。アンテナ1105で受信されたRF信号はダウンミキサ1103に入力され、RF信号源1102からの信号をLO信号として適当な周波数の信号にダウンコンバートされパルス信号1104として出力される。
図11(b)は、本実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の受信RF部の構成の他の例を示すブロック図であり、その他の構成は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
図11(b)において、アンテナ1105で受信された信号は2分岐され、一方は図11(a)同様にダウンミキサ1103に入力されるが、一方は帯域制限フィルタ1107に入力される。ダウンミキサ1103に入力された信号はLO信号の周波数のみを狭帯域で抜き出すため、連続信号に変換され、ダウンミキサ1103にLO信号として入力される。
したがって、このような構成によれば、図11(a)に示す構成と比較して、受信用にLO信号源が不要となり、機器構成が簡単になり、消費電力も小さくできる。
図12(a)〜図12(d)に図11(b)で示した受信RF部により受信した信号の波形を示す。
図12(a)はアンテナ1105で受信された信号で、図12(b)はそれを部分的に拡大した信号である。このように、アンテナ1105で受信されたパルス状の信号の中には、正弦波成分が含まれている。
図12(c)は帯域制限フィルタ1107の出力信号、図12(d)はそれを部分的に拡大した信号である。このように、帯域制限フィルタ1107の出力信号は、間欠的な信号が連続信号に変換されている。
なお、図12(a)〜図12(d)は、RF周波数帯として25GHz、パルス幅1ns、帯域制限フィルタの帯域は300MHzとした例を示した。通常、送信装置と受信装置のRF信号源周波数は、それぞれ別の基準信号源を用いて生成されるため、絶えず周波数ずれの補正が必要であるが、本構成ではLO信号にRF信号から抽出した信号を用いるためずれ補正が不要となり、回路構成の簡略化が可能である。
このような構成とすることによって、本実施の形態7では、クロックRF信号としてパルス信号間で位相連続性のある信号を送信することにより、復調の際に周波数変換用のLO信号として用いることで、受信装置の回路構成を削減し、消費電力を削減することができる。
以上の各実施の形態では、PPM変調部104又はPPM復調部127が、送信データに応じてパルスの位置を変調するパルス位置変調方式で構成されたパルス変調無線通信装置について説明したが、本発明は、送信データに応じてパルスの振幅を変調するパルス振幅変調方式又は、送信データに応じてパルスの位相を変調するパルス位相変調方式又は、送信データに応じてパルスの周波数を変調するパルス周波数変調方式のいずれかで構成されても、受信部がデータ受信の際に同期を取る方法は、PPM変調方式で構成した各実施の形態と同様であり、したがって、上記いずれの変調方式で構成しても、受信部がデータ受信の際に同期の取れた状態を維持することができ、データ受信後速やかに信号を復調することができる効果を奏することは言うまでもないことである。
本発明にかかわるパルス変調無線通信装置は、量産性に優れたPPM変調無線装置を、小型かつ安価に提供することとして有用である。
(a)本発明の実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成を示すブロック図(b)本発明の実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置のPPM変調部の構成例を示すブロック図(b)本発明の実施の形態1にかかるPPM変調部のパルス位置設定部に記憶されるマッピングテーブルの構造例を示す図 (a)本発明の実施の形態1にかかるパルス変調無線通信装置のPPM復調部の構成例を示すブロック図(b)本発明の実施の形態1にかかるPPM復調部周辺の信号波形を示す図 (a)本発明の実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成を示すブロック図(b)本発明の実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置のクロック再生部の構成例を示すブロック図(b)本発明の実施の形態2にかかるパルス変調無線通信装置のクロック再生部の別の構成例を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態3にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成を示すブロック図(b)本発明の実施の形態3にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態4にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成を示すブロック図(b)本発明の実施の形態4にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態5にかかるパルス変調無線通信装置の変調部にBi−Phase変調方式を用いた場合の送信部の構成を示すブロック図(b)本発明の実施の形態5にかかるパルス変調無線通信装置の変調部にBi−Phase変調方式を用いた場合の受信部の構成を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態6にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成を示すブロック図(b)本発明の実施の形態6にかかる第1のパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図(c)本発明の実施の形態6にかかる第2のパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成の一例を示すブロック図(b)本発明の実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の送信部の構成の他の例を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の構成の一例を示すブロック図(b)本発明の実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の受信部の構成の他の例を示すブロック図 (a)本発明の実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置のアンテナで受信された受信信号波形を示す図(b)本発明の実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置のアンテナで受信された受信信号波形の要部を拡大した図(c)本発明の実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の帯域制限フィルタの出力信号波形を示す図(d)本発明の実施の形態7にかかるパルス変調無線通信装置の帯域制限フィルタの出力信号波形の要部を拡大した図 従来のパルス変調無線通信装置の受信部の構成を示すブロック図
符号の説明
100a、200a、300a、400a、500a、600a 送信部
100b、200b、300b、400b、500b、600b、600c 受信部
101 クロック発生部
102 クロック信号
103、903 送信データ発生部
104、904 PPM変調部
105 パルス発生タイミング信号
106、109、906 パルス発生部
107、110、907、1001 送信RF部
108、111、121、124、1005、1105 アンテナ
112 送信データ
113、114、1002、1104 パルス信号
122、125、922、925、1101、1106 受信RF部
123 クロックパルス信号
126 データパルス信号
127、927 PPM復調部
128 ビットストリーム
129、929 復調部
201 パルス位置設定部
312 パルス位置判定部
401 同期発生部
402、402b クロック再生部
403 同期パルス信号
404 再生クロック信号
405 同期要求信号
601 重畳データ発生部
602 重畳データ復号部
603 付帯情報データ
604 重畳パルス信号
605 重畳データ
701、703 擬似乱数発生部
702 クロックPPM変調部
704 クロックPPM復調部
705、707 擬似乱数列データ
801 Bi−Phase変調部
802 パルス検出部
803 乱数パルス信号
804 Bi−Phase再生クロック信号
A クロックRF信号
B、C データRF信号
1003、1102 RF信号源
1004、1006a、1006b 短パルス化回路
1007 クロック信号をもとにしたパルス信号
1008 送信データをもとにしたパルス信号
1101 受信RF部
1103 ダウンミキサ
1107 帯域制限フィルタ

Claims (18)

  1. 送信信号の毎フレームタイミングを示すクロック信号を発生するクロック発生部と、前記クロック信号のタイミングでパルス信号を生成する第1のパルス発生部と、前記第1のパルス発生部で生成したパルス信号を信号変換してクロック変換信号を生成し、同期信号チャネルに送出する第1の送信変換部と、前記クロック信号のタイミングに同期して送信データを発生する送信データ発生部と、前記送信データをパルス変調してパルス発生タイミング信号を出力するパルス変調部と、前記パルス発生タイミング信号のタイミングでパルス信号を生成する第2のパルス発生部と、前記第2のパルス発生部で生成したパルス信号を信号変換してデータ変換信号を生成し、前記同期信号チャネルとは異なる信号チャネルであるデータ信号チャネルへ出力する第2の送信変換部とを備えるパルス変調無線通信装置。
  2. クロックパルス信号を信号変換したクロック変換信号を同期信号チャネルより受信し、前記クロックパルス信号を生成する第1の受信変換部と、データパルス信号を変換したデータ変換信号を前記同期信号チャネルとは異なる信号チャネルであるデータ信号チャネルより受信し、前記データパルス信号を生成する第2の受信変換部と、前記クロックパルス信号を基準として前記データパルス信号をパルス復調してビットストリームを出力するパルス復調部と、前記クロックパルス信号を基準として前記ビットストリームを受信データに復調する復調部とを備えるパルス変調無線通信装置。
  3. 前記パルス変調部は、前記送信データに応じてパルス変調のパルス位置を示す変調パルス位置を設定し、前記変調パルス位置に対応するパルス制御信号を出力するパルス位置設定部と、すべての前記パルス変調のパルス位置に応じてそれぞれ遅延した前記クロック信号を出力する多段遅延部と、前記パルス制御信号により前記多段遅延部の出力信号を選択して出力するスイッチ部とを備える請求項1記載のパルス変調無線通信装置。
  4. 前記パルス復調部は、すべてのパルス変調のパルス位置に応じて遅延した前記クロックパルス信号をそれぞれ出力する多段遅延部と、前記多段遅延部の出力信号と前記データパルス信号との相関を検出して相関信号を出力する相関部と、前記相関信号に応じて前記パルス変調のパルス位置を判定してビットストリームを出力するパルス位置判定部とを備える請求項2記載のパルス変調無線通信装置。
  5. 前記クロック信号に応じて一定周期のパルス信号である同期パルス信号を発生する同期発生部をさらに備え、前記第1のパルス発生部は、前記同期パルス信号のタイミングでパルス信号を生成する請求項1記載のパルス変調無線通信装置。
  6. 一定周期のクロックパルス信号から毎フレームタイミングを示す再生クロック信号を生成するクロック再生部をさらに備え、前記パルス復調部は、前記再生クロック信号を基準として前記データパルス信号をパルス復調してビットストリームを出力し、前記復調部は、前記再生クロック信号を基準として前記ビットストリームを受信データに復調する請求項2記載のパルス変調無線通信装置。
  7. 前記クロック再生部は、あらかじめ設定したフレームタイミングに近似した周波数で動作し、外部からの電圧により周波数制御可能なクロック信号源と、前記クロック信号源と前記クロックパルス信号の位相差を示す誤差量を出力する位相比較部と、前記誤差量を制御電圧に変換し出力するローパスフィルタとを備え、前記クロック信号源の周波数を前記制御電圧により制御する請求項6記載のパルス変調無線通信装置。
  8. 前記クロック再生部は、あらかじめ設定したフレームタイミングに近似した周波数で動作し、出力信号の位相を外部信号により初期位相に戻るようリセット制御可能なクロック再生信号発生部を備え、前記クロックパルス信号の入力により前記再生クロック信号の位相を同期する請求項6記載のパルス変調無線通信装置。
  9. 前記クロック信号に応じた一定周期のパルス信号と、前記クロック信号に前記送信データの付帯情報を示す付帯情報データを重畳したパルス信号とからなる重畳パルス信号を生成する重畳データ発生部をさらに備え、前記送信データ発生部は、前記クロック信号のタイミングに同期して前記送信データとともに前記付帯情報データを生成し、前記第1のパルス発生部は、前記重畳パルス信号のタイミングでパルス信号を生成する請求項1記載のパルス変調無線通信装置。
  10. 一定周期のパルス信号と前記送信データの付帯情報を示す付帯情報データとが重畳されたクロックパルス信号から毎フレームタイミングを示す再生クロック信号を生成するクロック再生部と、前記再生クロック信号に応じて、前記重畳されたクロックパルス信号から前記付帯情報データを抽出して重畳データを生成する重畳データ復号部とをさらに備え、前記復調部は、前記再生クロック信号を基準として、前記重畳データと前記ビットストリームを受信データに復調する請求項2記載のパルス変調無線通信装置。
  11. 前記クロック信号に応じて擬似乱数列データを生成する擬似乱数発生部と、前記擬似乱数列データに応じて前記クロック信号をパルス変調した乱数パルス信号を生成するクロックパルス変調部とをさらに備え、前記第1のパルス発生部は、前記乱数パルス信号のタイミングでパルス信号を生成する請求項1記載のパルス変調無線通信装置。
  12. 擬似乱数列データに応じてパルス変調されたクロックパルス信号から毎フレームタイミングを示す乱数再生クロック信号を生成するクロックパルス復調部と、前記乱数再生クロック信号のタイミングで前記擬似乱数列データを発生する擬似乱数発生部とをさらに備え、パルス復調部は、前記乱数再生クロック信号を基準として前記データパルス信号をパルス復調してビットストリームを出力し、前記復調部は、前記乱数再生クロック信号を基準として前記ビットストリームを受信データに復調する請求項2記載のパルス変調無線通信装置。
  13. 前記クロック信号に応じて擬似乱数列データを生成する擬似乱数発生部と、前記擬似乱数列データに応じて前記クロック信号をBi−Phase(バイフェーズ)変調した乱数パルス信号を生成するBi−Phase変調部とをさらに備え、前記第1のパルス発生部は、前記乱数パルス信号のタイミングでパルス信号を生成する請求項1記載のパルス変調無線通信装置。
  14. 擬似乱数列データに応じてBi−Phase変調されたクロックパルス信号からBi−Phase変調の繰り返し周波数を検出して毎フレームタイミングを示すBi−Phase再生クロック信号を生成するパルス検出部をさらに備え、前記パルス復調部は、前記Bi−Phase再生クロック信号を基準として前記データパルス信号をパルス復調してビットストリームを出力し、前記復調部は、前記Bi−Phase再生クロック信号を基準として前記ビットストリームを受信データに復調する請求項2記載のパルス変調無線通信装置。
  15. 前記送信データ発生部と、前記パルス変調部と、前記第2のパルス発生部と、前記第2の送信変換部とをそれぞれ複数備え、複数の通信先に対する送信データを、それぞれ前記クロック信号のタイミングに同期するように変調してデータ変換信号を生成し、前記通信先ごとに設定された前記データ信号チャネルへ送出する請求項1記載のパルス変調無線通信装置。
  16. 前記第2の受信変換部は、複数の前記データ信号チャネルからあらかじめ設定された前記データ変換信号を選択して受信し、前記データパルス信号を生成する請求項2記載のパルス変調無線通信装置。
  17. 前記パルス変調部又は前記パルス復調部は、パルスの振幅を変調するパルス振幅変調方式又は、パルスの位相を変調するパルス位相変調方式又は、パルスの周波数を変調するパルス周波数変調方式のいずれかで構成される請求項1〜16のいずれかに記載のパルス変調無線通信装置。
  18. 前記同期信号チャネルの使用する周波数帯域が前記データ信号チャネルの使用する周波数帯域より狭い請求項1〜16のいずれかに記載のパルス変調無線通信装置。
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