JP2007234835A - 垂直共振器型面発光レーザ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板上に1対の反射ミラーで構成される共振器と、該共振器中に介在する活性領域とを備えている垂直共振器型面発光レーザにおいて、
前記共振器を構成する少なくとも一方の反射ミラーは、第1の媒質と第2の媒質とが、該基板の面内方向に屈折率が周期的に変化するように配列した屈折率周期構造からなり、
且つ、前記第1の媒質の前記面内方向の断面積の大きさは、前記第1の媒質の厚さ方向で変化している構成とする。
【選択図】 図8
Description
この垂直共振器型面発光レーザは、つぎのような多くの利点を有することから1980年代後半から盛んに研究されてきている。
すなわち、この面発光レーザは低閾値、低消費電力であり、またスポット形状が円形で光学素子とのカップリングが容易であり、アレイ化が可能である、等の多くの利点を有している。
しかしながら、一方ではこの面発光レーザは、利得領域が少ないため、共振器を構成する1対の分布ブラッグ反射鏡(Distributed Bragg Reflector:以下、これをDBRミラーと記述する。)に、99%以上の高反射率が必要となる。
これを実現するためには、半導体ミラーの場合、数十層の積層膜が必要となる。この積層膜の層厚のために、共振器中に熱がこもりやすくなり、また閾値が大きくなり、あるいは電気抵抗が増加し、電流注入が困難になる、等の問題点を有している。
例えば、非特許文献1では2次元スラブフォトニック結晶をミラーとして用いた場合における反射光・透過光の波長依存性等について報告されている。
フォトニック結晶とは、材料に人工的に光の波長程度の屈折率変調を設けた構造、即ち互いに屈折率の異なる媒質同士が周期性をもって配列された構造のことであり、光の多重散乱効果により、結晶中の光の伝搬を制御することができるとされている。
非特許文献1によれば、高屈折率を持つスラブ材料に空孔を周期的に設けることで構成された2次元スラブフォトニック結晶において、ほぼ100%の効率で反射されることが報告されている。
すなわち、いわゆるエアホールタイプの2次元スラブフォトニック結晶の平面に、それと略垂直な方向から光を入射させると、所定の周波数の光は、ほぼ100%の効率で反射されることが報告されている。
これにより、反射ミラーの層厚による排熱困難、電気抵抗などの問題を低減することができる。
V.Lousse他:Opt.Express Vol.12、No.15、p.3436(2004)
本発明の垂直共振器型面発光レーザは、基板上に1対の反射ミラーで構成される共振器と、該共振器中に介在する活性領域とを備えている垂直共振器型面発光レーザにおいて、
前記共振器を構成する少なくとも一方の反射ミラーは、第1の媒質と第2の媒質とが、該基板の面内方向に屈折率が周期的に変化するように配列した屈折率周期構造からなり、
且つ、前記第1の媒質の前記面内方向の断面積の大きさは、前記第1の媒質の厚さ方向で変化していることを特徴としている。
また、本発明の垂直共振器型面発光レーザは、前記第1の媒質の前記断面積の大きさが、前記第1の媒質の厚さ方向に連続的または準連続的に変化していることを特徴としている。
また、本発明の垂直共振器型面発光レーザは、前記屈折率周期構造を構成する媒質の一つが空孔であることを特徴としている。
また、本発明の垂直共振器型面発光レーザは、前記空孔を備えた屈折率周期構造を積層し、該積層によって形成された各層による空孔の孔径が、前記反射ミラーの面に対する垂直な方向に連続的または準連続的に変化していることを特徴としている。
また、本発明の垂直共振器型面発光レーザは、前記屈折率周期構造を構成する媒質の一つが組成の異なる膜からなる積層膜であり、
該積層膜の各層による屈折率が前記反射ミラーの面に対する垂直な方向に連続的または準連続的に変化していることを特徴としている。
本発明の実施の形態における屈折率の周期構造としては、近年盛んに研究されているフォトニック結晶を用いることができる。
ここで、本発明の実施の形態について説明する前に、まずフォトニック結晶について説明する。
フォトニック結晶とは、屈折率周期が設けられている方向の観点により、1次元から3次元まで分けることができる。
その中で、屈折率の周期が、空間座標中の2つの軸で形成される面内方向に設けられている構造体、あるいは互いに直行する二方向のみに設けられている構造体が2次元フォトニック結晶である。
残りの一方向には周期的な屈折率の変化はない。一般的には、2次元フォトニック結晶、即ち構造体の面内方向における屈折率が周期的に変化するフォトニック結晶が、その作製が比較的容易なことから、これまでで最もよく研究されてきている。
例えば、図1に示すように、Siなど高屈折率の半導体の薄い平板101に、使用する光の波長程度の周期で微小な穴102を開けることで、屈折率を面内方向に変調させることができる。
フォトニック結晶を用いることにより、その屈折率周期が設けられている方向に対して、結晶中の伝搬光を制御することができる。
従って、2次元フォトニック結晶に対しては、主に屈折率の周期構造が設けられている面内方向の光にフォトニック結晶が作用する。具体的には、光を微小領域に閉じ込める、光の群速度を小さくする、光の伝搬方向を変化させるなどの制御が可能である。
このような、フォトニック結晶に周期の乱れた部分(欠陥部)を導入すると、欠陥部ではフォトニックバンドギャップの性質が失われ、光が存在できるようになる。
結果として、欠陥を一部に設け、その周りをフォトニック結晶でとり囲むことで、光を、微小領域に閉じ込めることができる。
非特許文献1に記載されている、フォトニック結晶による入射光100%反射の性質がその一例である。
本発明においては、フォトニック結晶のこれらの性質が主に用いられる。
本実施の形態における垂直共振器型面発光レーザは、第1の反射ミラー層と第2の反射ミラー層との間に活性層を有し、該第1及び第2の反射ミラー層の少なくとも一方は、その面に垂直方向に屈折率分布が周期的に変化する屈折率周期構造を有している。
ここでは、その屈折率分布が、さらに面に垂直な方向に対して連続的または準連続的に変化している構成について説明する。
上で述べたような構成をとることにより、広帯域高反射率特性のミラーを有し、なおかつデバイスとしての機械的安定性に優れた垂直共振器型面発光レーザを実現することが可能となる。ここではその原理について、ミラーに2次元スラブフォトニック結晶を用いた例を挙げ、特に重要となるフォトニック結晶ミラーの性質に重点を置き説明する。
まず、図2を用いてフォトニック結晶ミラーの概略を説明する。
2次元フォトニック結晶201に、平面と略垂直方向から光を入射させると(図中202は入射光、203は透過光、204は反射光である)、その透過スペクトルは複雑な形状になる。
例えば、非特許文献1によれば、波長1100nm、1220〜1250nm、1350nm付近といった3つの領域において、反射率が100%となることが理論的に示されており、また、赤外域における実験による透過スペクトルも示されている。
上記反射の性質を利用して、フォトニック結晶をミラーとして用いることができる。上述したように、垂直共振器型面発光レーザのDBRミラーをこのフォトニック結晶ミラーで置き換えることで、垂直共振器型面発光レーザのもつ問題点のいくつかを解決できる。
このような現象は、2次元フォトニック結晶に略垂直方向から入射した光202が、一旦フォトニック結晶の面内方向の伝搬光に変換され、面内方向において共振を起こし、再び入射光側の垂直方向に出射されるという現象に基づくものである。
図3は、2次元フォトニック結晶のフォトニックバンドを示した模式図である。図3における横軸は波数ベクトル、縦軸は光の規格化周波数(ωa/2πc:ωは光の角周波数、aはフォトニック結晶の格子定数、cは真空における光速)である。
前述した面内方向における共振は、フォトニックバンド構造における光すい301よりもエネルギーの高いモードの光に対してのみ起こる。
具体的には、2次元スラブにおける導波光が、スラブ界面で全反射を起こす境界線(図3に示される光すい301のライン)よりも、上側領域の分散関係で表される光に対してのみ起こる。
すなわち、それらのモードに結合する入射光のみが、フォトニック結晶ミラーにより100%の反射率を示すことになる。
なお、反射する光の周波数は、FDTD(Finite Difference Time Domain)法による数値シミュレーションにより、結晶構造の設計で制御できることが分かっている。
図4に、薄い半導体平板401に空孔402における孔径が連続的に変化している2次元スラブフォトニック結晶の構成例を示す。
図4では、図の上方から下方に向かって孔径が漸減している。
2次元スラブフォトニック結晶においては、スラブの厚さがそれぞれ等しいとき、孔径が小さい方が光路長換算の実効的な結晶周期は大きくなる。
フォトニック結晶におけるフォトニックバンドは結晶周期が大きい程、全体的に長波長側へシフトする。
このため、上述したような、フォトニック結晶ミラーの反射帯域も、それに従いすべて長波長側へとシフトする。
このような場合においては、図7に示すTM偏光のフォトニックバンド図のようになる。
すなわち、孔径が大きいものから小さくなるに従い、フォトニックバンドは長波長側へずれていく。
この構成例では孔径が4パターンについてのみのフォトニックバンドを示したが、孔径が連続的または準連続的に変化する構成を採る場合には、バンドも連続的または準連続に変化する。
そのため、フォトニックバンドはそれぞれのフォトニック結晶のバンドを平均化したフォトニックバンドが得られ、入射光と結合する面内モードがある周波数帯に渡って連続的に分布することになる。
図8に、本実施の形態における2次元フォトニック結晶ミラーの反射特性を説明する図を示す。
図8(a)は2次元フォトニック結晶ミラーにおける単一のバンドに対して得られる反射特性の様子を表した模式図、図8(b)は2次元フォトニック結晶ミラーにおけるバンド4本に対して得られる反射特性を表した模式図である。
図8(a)に示すとおり、1つのバンドのみから得られる反射帯域は狭いが、図8(b)のようにそれを複数重ねあわせると帯域を広くすることができる。
本実施の形態においては、バンドが連続的または準連続的に変化する構成が採られるので、得られる反射特性は、図8(b)に示した、4本のバンドによる反射特性のピークを結んだ、太線のような特性が得られる。
これにより、フォトニック結晶ミラーによって100%の反射率が得られる光の波長域も広がり、広帯域高反射率特性のミラーとして動作させることが可能となる。
また、本実施の形態による構成のようなフォトニック結晶ミラーの帯域は、空孔壁の傾斜角の大きさで決定される。
そのため、広反射帯域を得るためには、孔径を極端に大きくする必要はなく、空孔壁の傾きを大きくすればよい。従って、デバイスとしての機械的安定性にも優れている。
すなわち、前記垂直共振器型面発光レーザ素子において、前記屈折率周期構造の屈折率分布が、ミラー面と垂直な方向に対して連続的に変化している構成を採ることにより、ミラーの広帯域高反射率特性とデバイスとしての機械的安定性とを満足させることができる。
本実施の形態においては、例示的にフォトニック結晶の孔径が、図において上から下へ漸減している場合について説明したが、本発明が効果を奏するためには必ずしもこのような形状とする必要はない。
孔径が連続的に変化してさえいればいかなるものでも可能である。
例えば、上から下へ漸減した後また広がる構造や、または直線的ではなく曲線的に変化する形状なども可能である。
しかし、プロセス上の難易度から、複雑な形状よりも、本実施の形態のようなシンプルな構造が好ましい。
前述したように、フォトニック結晶ミラーの屈折率分布をミラー面に垂直方向に対して連続的または準連続的に変化させるため、ミラーを形成する媒質の空間的分布をミラー面に垂直方向に変化させるようにすることができる。
それらの方法として、ミラーの構成別に複数の方法が可能である。
上述した例における、フォトニック結晶の空孔径を連続的に変化させる構成もその一例である。他の構成については、実施例において説明する。
前述した本実施の形態で示したようなミラーをレーザ共振器に用いるとき、その高屈折率部が共振器内の活性層側(すなわち共振器内側)に位置する構成にするのが好ましい。
本実施の形態において挙げた例では、実効屈折率は孔径が小さい側の方が大きくなる。
この場合には、実効屈折率が大きい側を共振器の活性層に向け垂直共振器を形成した方が、一度面内モードに変換された入射光をより活性層側に取り出しやすくなるため、デバイス特性にはプラスに作用する。
前述したように、フォトニック結晶における欠陥は、フォトニックバンドギャップ中の周波数の光を閉じ込めることができる。
欠陥に閉じ込まった光は、欠陥部の間の距離を所定の範囲内にすることで互いに結合するようになる。
従って、このような欠陥をミラーの全出射領域に渡り作製すると、たとえフォトニックバンドギャップ中の周波数を有する光であっても、ミラーに垂直に入射し面内導波モードに変換された光を、欠陥部を介して全出射領域を導波させることが可能となる。
この導波光は再び放射モードへ変換され反射光となるが、欠陥の入れ方を制御することで、単一モードスポットの拡大、出射光形状制御、偏光制御などの機能を持たせることができる。
図4の本実施の形態における2次元フォトニック結晶ミラーの例で述べると、空孔をある一部分だけ除くこと(即ち、空孔を作らない、あるいは形成されている空孔を埋める)ことにより欠陥とすることができる。
または、周りの穴とサイズの異なる穴をあけることにより欠陥とすることもできる。
また、一部だけ空孔の傾斜を設けない、または、一部だけ傾斜の方向を周りと逆にするなどの方法でも、欠陥を作製することができる。
さらに、欠陥として用いる部分に別の屈折率の異なる物質を導入することで欠陥とすることもできる。
それらの間隔は、フォトニック結晶の材料、構成、および導波する光の波長域によりそれぞれ異なる。
例えば、スラブに三角格子(周期a)を組むように空孔を設け、屈折率3.5程度、スラブ厚さ0.5a、穴系0.4aの、フォトニック結晶の場合には、欠陥部間の間隔を例示すると、2周期以上8周期以内であることが好ましい。
ここでいう周期は、屈折率周期構造体の周期を意味している。
なお、ここでは、格子定数で規格化し、周期に関してのみの条件を例示している。
屈折率差が大きい時フォトニックバンドギャップも大きくなり、小さい時小さくなる。屈折率差があまりに小さい場合、フォトニックバンドギャップは消滅してしまう。
フォトニックバンドギャップが存在できる屈折率差は、フォトニック結晶の形状、種類により様々である。
例えば図1のような2次元スラブフォトニック結晶の場合、母材のスラブに開ける穴の大きさ、格子形状などにより、フォトニックバンドギャップの大きさは変わってくる。
本実施の形態のように、孔径が面と垂直方向に連続的に変化しているフォトニック結晶においては、フォトニックバンドギャップの波長域は逆に小さくなる傾向がある。
従って、屈折率差が小さい複数の媒質をフォトニック結晶の材料に用いる場合、確実にフォトニックバンドギャップを得るためには、3角格子のパターンを用いる方が好ましい。
本発明における共振器ミラーは、2次元的屈折率周期構造を設けたミラーを複数枚張り合わせても構成することができる。このようにすることで、ミラー面に垂直な方向に対する屈折率分布をより複雑な形状にすることができる。
例えば、本実施の形態において、図5のように、フォトニック結晶の孔径が連続的に変化し、テーパ−型になっている例を挙げた。
このようなミラーを2枚または3枚張り合わせると、組み合わせ方に応じて、面に垂直な方向に対して屈折率分布が様々に変化したミラーを作製することができる。
具体的には、ミラー2枚の場合では、孔径の大きい側同士を張り合わせる、逆に小さい側同士を張り合わせる、大きい側と小さい側同士を張り合わせるといった3通りの組み合わせが考えられる。
これらの組み合わせを、2枚以上張り合わせた場合も任意に用いていくことで、様々な分布形状の実現が可能である。その一例については実施例5にて説明する。
張り合わせ方法は、主に高温、高圧下での融着が考えられるが、熱ひずみや圧力による基板へのダメージを考えると、融着の際の温度、圧力ともできるだけ小さいことが好ましい。
2次元フォトニック結晶ミラーを、垂直共振器型面発光レーザの共振器ミラーとして用いる場合、つぎのような材料でが好ましい。
すなわち、金属、半導体、誘電体いずれも用いることができるが、レーザ発振波長の光を透過する半導体や誘電体などの材料であることが好ましい。
また、光励起により発振させる場合は、半導体、誘電体いずれも用いることができるが、電流注入により発振させる場合は導電性のある半導体であることが好ましい。
なお、2次元フォトニック結晶ミラーを通して電流注入する場合には、低屈折率の部位は高屈折率の部位で用いられている材料より屈折率の小さい半導体であることが好ましい。
さらに、2次元フォトニック結晶の面に垂直な方向の厚さであるが、結晶中を2次元面内方向に伝搬する光の横モードが単一となるように、所定の値よりも小さいことが好ましい。
この所定の値については、伝搬する光の波長やフォトニック結晶を構成する材料により様々に異なるが、それらは公知の計算方法により(例えば「光導波路の基礎」(岡本勝就 著、オプトロニクス社)第2章参照)導出することが可能である。
例えば、シリコンフォトニック結晶の場合には、波長1.5μmの伝搬光に対して、フォトニック結晶の屈折率周期構造に垂直な方向の、フォトニック結晶外部の物質が空気の時、フォトニック結晶の厚さを220nm以下にすることにより、横モードが単一となる。
しかし、電流注入により発振させる場合においては、2次元フォトニック結晶中に光を有効に閉じ込め、なおかつミラー上の電極から活性層にキャリアを注入するため、つぎのような材料が好ましい。
すなわち、前記フォトニック結晶を構成する材料よりも低屈折率であり、かつ導電性のある半導体材料とすることが好ましい。
以下の実施例は例示的なものであり、本発明において用いるレーザ素子の構造材料、大きさ、形状などの諸条件は、以下の実施例1〜5によって何ら限定されるものではない。
[実施例1]
実施例1において、本発明を適用して構成した垂直共振器型面発光レーザについて説明する。
図8に、本実施例の垂直共振器型面発光レーザの構成を説明する模式図を示す。図8(a)は本実施例における垂直共振器型面発光レーザの基板に垂直方向の模式的断面図であり、図8(b)は共振器ミラーを面に垂直な方向から見た模式的平面図である。
図8において、801は基板、802は下部フォトニック結晶層光閉じ込め層、803は下部共振器ミラー層、804は下部共振器ミラーフォトニック結晶空孔、805は下部クラッド層、806は活性層、807は電流狭窄層である。
また、808は上部クラッド層、809は上部共振器ミラー層、810は上部共振器ミラーフォトニック結晶空孔、811はn電極、812はp電極である。
基板は厚さ525μmのGaN基板、下部フォトニック結晶光閉じ込め層はn−Al0.5Ga0.5Nを用いており厚さ540nm、下部共振器ミラー層はn−GaNを用いており厚さ200nmである。
また、下部クラッド層はn−Al0.5Ga0.5Nを用いており厚さ540nmである。
活性層はノンドープのIn0.02Ga0.98N/In0.1Ga0.9Nの多重量子井戸構造により構成されている。
その井戸の層数は3層、それぞれの層の厚さは5nm/2.5nm、埋め込みヘテロ構造は、図中の下方よりp、n−Al0.3Ga0.7Nを交互に2層ずつ重ねた構造を用いており、埋め込み層全体の厚さは500nmである。
上部クラッド層はp−Al0.3Ga0.7Nを用いており厚さ540nm、上部共振器ミラー層はp−GaNを用いており厚さ240nmである。
また、基板側n電極はTi/Alを用い、基板裏面全体に蒸着してあり、p電極はTi/Pt/Auを用いたリング状電極である。上下ミラー803、809の間隔(=共振器長)は、約1.1μm(共振光約6.5波長分に相当)である。
まず、サファイア基板上にMOCVD法により、GaN犠牲層、その上にAl0.5Ga0.5Nエッチングストップ層を成膜し、その上に、上部共振器ミラー層から下部共振器ミラー層までのレーザ共振器構造を順次成膜する。
後の工程でサファイア基板をリフトオフするため、この場合GaN犠牲層、Al0.5Ga0.5Nエッチングストップ層の上の層は、実デバイスとは逆に上部共振器ミラー層から順に下部共振器ミラー層までを成膜する。
そして、下部クラッド層の中央部を円形に覆うようにレジストでマスクし、その周辺部をCl2+Arガスを用いたエッチングで、活性層を掘りぬき上部クラッド層途中まで除去する。
今後この条件のICPエッチングを単にドライエッチングと呼ぶことにする。
そして、エッチングで除去した部位にn−GaN、p−GaNの順番で埋め込みヘテロ型電流狭窄層を再度成長させる。
CMP(Chemical Mechanical Polishing)法などにより埋め込み層と下部クラッド層の面を平滑化した後、その上に再度下部クラッド層を成長させる。
フォトニック結晶の空孔は空孔径が面に垂直方向に連続的に変化するよう、テーパー型に設けることが必要だが、ドライエッチングの条件を調整することで、上記テーパー型の空孔を作製することができる。
これは条件さえ決定できれば比較的容易であり、テーパーの角度を変えたいくつかのエッチング条件が判明していることが望ましい。
その後、別のn−GaN基板上に下部共振器ミラー光閉じ込め層を成膜したウエハを準備しておき、下部共振器ミラー層と下部共振器ミラー光閉じ込め層の面を接するように、サファイア基板のウエハと、GaN基板のウエハを高圧下の熱融着法により接合する。
平担、平滑化した面に対して、Cl2+O2ガスを用いたICPドライエッチングによりGaN犠牲層までを除去し、Al0.5Ga0.5Nエッチングストップ層をドライエッチングで除去する。
そして、下部共振器ミラー層を作製したのと同様な方法で上部共振器ミラー層のフォトニック結晶パターンを作製し、GaN基板裏面および上部共振器ミラー層上に、それぞれn、p電極を真空蒸着法により形成する。
本実施例においては、上下フォトニック結晶ミラーは、層の厚さパラメータ以外全く等しくなっているため、ここでは図8(a)における上部のミラーのみを示すことにする。
フォトニック結晶構造は、GaN層に空孔804および810を周期的に設けることにより形成される。
このようなGaN層への空孔形成は、例えば上述したように、EBリソグラフィーにより形成したパターンを、ドライエッチングにより転写して行うことができる。
またテーパ−の方向については、本実施例の場合、孔径の小さい方が共振器の活性層を向くように配置されている。
これらの理由については、本発明の実施の形態において述べた通りである。
図9に、本実施例の共振器を構成する2枚のミラーの相対的位置関係を示す。
図9において、901は上部共振器ミラー、902は下部共振器ミラーを表している。
上記図9においては、便宜上、下部のミラーを矢印で示す座標のように動かし、取りうる相対的位置関係を表現している。
図9に示すように、2枚のミラーの相対的位置関係にはx、y、zの直行方向、およびそれらに対する回転方向のα、β、γ方向の合計6方向がある。
以下、それぞれについて順番に説明していく。
具体的には、2つのミラーにおけるz方向の間隔に依存し、2つのミラーの面内方向に伝搬する光同士が、互いに結合できる間隔程度しか離れていない場合、ミラーのx、y方向の位置関係により共振器特性は大幅に変化する。
従って、ミラーのx、y方向の位置関係が共振特性に大きく影響するため、作製するレーザ素子の特性を常に一定にするためには、x、y方向の位置関係を常に一定にする必要がある。
また、間隔がそれ以上のときにも、位置関係は常に一定の方が好ましい。これらの間隔は、共振器を構成する材料、ミラーを構成する材料、共振光の波長により決定される値である。
本実施例における共振器では、上述のミラーにおける伝搬光同士の結合を避けるよう、z方向の間隔を大きく取っている。
γ方向についても、2つのミラーにおける面内方向の伝搬光が互いに結合できる場合には、γの回転角により共振器特性が変化する。従って、γの回転角は常に一定にする必要がある。
また、2つのミラーにおける面内方向の伝搬光が結合しない場合には、本実施例におけるミラーは互いに偏光依存性がないため、出射光の偏光特性はγ方向の回転には特に影響されない。
しかしこの場合も、ミラーの位置関係は常に一定となることが好ましい。
z方向については、通常の垂直共振器型面発光レーザの共振器と同様に、2枚の反射鏡の距離Lが、垂直共振器型面発光レーザの共振条件を満たすように調整すればよい。
α、β方向については、回転はできる限り少なく、理想的には0となり2枚のミラーは完全に平行となることが好ましい。
しかし、本実施例のレーザ素子を結晶成長により一括で作製できるような場合には、この方向に対する回転はほとんどなくすことができるため、特別な調整をする必要はない。
すなわち、ミラー面内にミラーの材料GaNよりも屈折率の小さいAl0.5Ga0.5Nを用いている。
この目的では、例えばクラッドを共振器ミラー層と同じGaNとし、さらにミラーのフォトニック結晶を構成する空孔よりも十分小さな空孔を多数設けた構成をとることも可能である(いわゆるポーラス構造)。
このようにすることで、クラッド部分の実効的な屈折率を下げることができ、面内方向の伝搬光に変換された共振光を、ミラー内部に閉じ込めやすくなる。
また、ミラー面内方向の伝搬光の、クラッド層への染み出し長が小さくなるため、活性層とフォトニック結晶層内における共振光の結合の影響もより小さくすることができ、共振器長を短くすることができる。
上部、下部共振器ミラーともに、上述の2次元スラブ型のフォトニック結晶による光反射領域の周囲は、電流注入領域813である。電流注入領域には電気抵抗を低減するため、空孔は設けない。
そのため、フォトニック結晶構造が設けてある領域のみがミラーとして作用する。ミラー領域の形状は円形型で、直径は15μmφである。
電極に通電し活性層に電流を注入すると、活性層からの放出光が共振器中で共振増幅され、レーザ発振する。発振波長は、波長405nmの青色光である。電流は狭窄構造によって活性層の中央部に集中し、発光効率が上昇する。
上部、下部共振器ミラーにおける光反射のメカニズムは前述したとおりであり、フォトニック結晶面垂直方向への光反射率が100%近くになるため、垂直共振器のミラーとして用いることができる。
そして、フォトニック結晶の空孔をテーパ−化したことにより、空孔壁を垂直に形成した場合より、ミラーそれぞれの反射帯域を広げることができる(図7参照)。
このため、作製誤差などにより反射帯域にずれが生じることがあっても、上下ミラーの反射帯域および共振器の共振波長の3つはより一致しやすくなり、レーザデバイスの性能低下を防ぎ、歩留まりを上げることが可能となる。
本実施例においては、共振器ミラーを2つともフォトニック結晶ミラーとしたが、一方を多層膜より成るDBRミラーで置き換えることも可能である。
本実施例における活性層およびデバイスの構成材料はGaN/InGaN/AlGaNを用い、青色レーザ光を得たが、これらに限られるものではない。
例えば、GaAs/AlGaAs、InGaAsP/InP、AlGaInP/InGaP、GaInNAs/AlGaAsなどの他のIII−V族半導体及びそれらの混晶を用いることが可能である。
あるいは、ZnSe/CdSe/ZnSなどのII−VI族半導体およびそれらの混晶を用いることも可能である。
本発明の実施例2における垂直共振器型面発光レーザについて説明する。
図10に、本実施例における垂直共振器型面発光レーザの基板に垂直方向の模式的断面図を示す。
図10において、1001は基板、1002は下部フォトニック結晶層光閉じ込め層、1003は下部共振器ミラー層、1004は下部共振器ミラーフォトニック結晶空孔、1005は下部クラッド層、1006は活性層、1007は電流狭窄層である。
また、1008は上部クラッド層、1009は上部共振器ミラー層、1010は上部共振器フォトニック結晶空孔、1011はn電極、1012はp電極である。
下部クラッド層はn−(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5Pを用いており厚さ735nmである。
活性層はノンドープのGs0.56In0.44P/(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5Pのひずみ量子井戸構造により構成され、井戸の層数は3層、井戸層および閉じ込め層の厚さはそれぞれ6nmである。
上部クラッド層はp−(Al0.5Ga0.5)0.5In0.5Pを用いており厚さ735nmである。基板側n電極はNi/Au/Geを用い、基板裏面全体に蒸着してあり、p電極はAu−Znを用いたリング状電極である。
上下ミラー1003、1009の間隔(=共振器長)は、約1.5μm(共振光約7.5波長分に相当)である。
図11に、本実施例におけるそれぞれのフォトニック結晶ミラーを説明する模式図を示す。
図11(a)はフォトニック結晶面に垂直な方向の断面図、図11(b)はフォトニック結晶面に垂直な方向から見たときの模式的平面図である。
2つのミラーの構成は、ミラーの厚さを除きすべて共通なため、図11には上部共振器ミラーのみを示すものとする。
ミラー全体の厚さは330nm、1101〜1104の層の厚さはそれぞれ、86、84、82、79nmである。
各層の厚さは光路長が互いに等しくなるよう、屈折率を考慮して決定している。1105はフォトニック結晶を構成する空孔であり、本実施例では、孔壁はフォトニック結晶面に対して垂直に形成されている。
フォトニック結晶の空孔周期は235nm、空孔径は175nmである。
下部共振器ミラー層については、厚さは440nmであり、層構成や空孔周期および空孔径はすべて上部共振器ミラーと同様である。
ただし、AlxGa(1-x)As(x=0.7、0.6、0.5、0.4)各層の厚さは、ミラー全体の厚さが上部共振器ミラー層に比べ厚いことから、それぞれ117、111、108、104nmとなる。
上下フォトニック結晶ミラー相互の位置関係に関しては、実施例1と同様である。
まず、GaAs基板上に、上部共振器ミラー層(組成を変えたAlxGa(1-x)As層4層)、上部クラッド層、活性層、下部クラッド層、下部共振器ミラー層をMOCVD法を用いて順次成膜する。
ここでも、成膜の順番は後の基板除去工程のため、図10と逆になる。
その上に、フォトニック結晶パターンをEBリソグラフィーにより描画し、ドライエッチングを用いて、下部共振器ミラーのフォトニック結晶空孔を形成する。これをウエハAとする。
さらに、別のGaAs基板に、下部フォトニック結晶光閉じ込め層を成長し、これをウエハBとする。
そして、ウエハAの下部共振器ミラー層の上に、ウエハBの下部フォトニック結晶光閉じ込め層を張り合わせ、熱融着法により接合する。
そして、ウエハA側のGaAs基板を研磨処理により数μm単位まで薄くし、ドライエッチングにより、GaAs基板を取り除く。
最後に、GaAs基板裏面および上部共振器ミラー層上に、それぞれn、p電極を蒸着法により形成し、熱ア二−ルによる電極の合金化を行う。
図11(a)に示すように、共振器ミラーは組成をわずかに変えたAlxGa(1-x)As多層膜で構成されているため、面に垂直な方向に対して、屈折率が準連続的に変化している。
この屈折率変化は実質的にはフォトニック結晶の周期変化に相当し、それぞれの層のフォトニックバンド構造も屈折率変化と同様の割合で変化する。
これらが、1枚のミラーとして平均化された特性が得られるため、実施例1で述べたような空孔をテーパ−化したものと同様の効果が得られる。
結果として、本実施例の構成でも、共振器ミラーの反射帯域を広くすることが可能である。得られるミラーの反射帯域は、上部、下部に対してそれぞれ650〜710nm、640〜700nmである。
また、本実施例の場合は、ミラーの膜構成を4層としたが、各層厚を薄く、膜の組成変化をさらに小さくすることによって、ミラー面に垂直方向の屈折率分布の変化をさらに滑らかにすることができる。
電流は電流狭窄構造により活性層の中央部に集中し、発光効率が上昇する。
本実施例においては、電流狭窄構造は、プロトン注入による高抵抗化プロセスにより作製したが、結晶再成長による埋め込みヘテロ構造や、Al(Ga)As層の選択酸化による狭窄構造などを採用することができる。
本実施例においては、共振器ミラーを2つともフォトニック結晶ミラーとしたが、一方を多層膜より成るDBRミラーで置き換えることも可能である。
本実施例における活性層およびデバイスの構成材料は、ミラー層にGaAs/AlGaAs、活性層およびクラッド層にAlGaInP/GaInPを用い赤色のレーザ光を得たが、これらに限られるものではない。
GaN/InGaN/AlGaN、InGaAsP/InP、GaInNAs/AlGaAsなどの他のIII−V族半導体およびそれらの混晶、ZnSe/CdSe/ZnSなどのII−VI族半導体およびそれらの混晶などを用いることも可能である。
本発明の実施例3における垂直共振器型面発光レーザについて説明する。
本実施例においては、構成、材料ともに共振器ミラー以外は実施例2と同様のため、共振器ミラーのみについて説明する。
図12に、本実施例におけるそれぞれのフォトニック結晶ミラーを説明する模式図を示す。
図12(a)はフォトニック結晶面に垂直な方向の断面図、図12(b)はフォトニック結晶面に垂直な方向から見たときの模式的平面図である。
2つのミラーの構成は、ミラーの厚さを除きすべて共通なため、図12には上部共振器ミラーのみを示すものとする。
1205はフォトニック結晶を構成する空孔であり、本実施例では、孔壁はフォトニック結晶面に対してテーパ−型に形成されている。
結晶の周期は235nm、穴径は最大190nm、最小160nmである。(b)の1206も実施例2と同様、リング電極を形成する領域であり、ここから電流注入を行う。
上下フォトニック結晶ミラーの互いの位置関係に関しても、実施例1および2と同様である。
前述したように、本実施例におけるデバイスの構成は、共振器ミラーのフォトニック結晶空孔の形状を除き実施例2と同様である。
従って、デバイス全体の製造工程の内容および順序自体は、実施例2と全く同様となる。
ミラー部分においては、フォトニック結晶の空孔形成の際、ドライエッチングのパラメータを調節することで、空孔をテーパ−化することができるため、エッチング条件のみが実施例2とは異なる。
本実施例における共振器ミラーは、実施例2と同様、構成物質であるAlxGa(1-x)Asの組成を少しずつ変えた多層膜に、周期的に空孔を設けたフォトニック結晶ミラーである。
ただし、本実施においては、空孔は実施例1と同じくテーパ−化され、ミラー面に垂直な方向に対して空孔径が連続的に一定の割合で変化した構造となっている。
このようにすることで、組成が少しずつ変化した多層膜を用いてミラーを作製したこと、および空孔をテーパ−化したこと両方が、フォトニック結晶の実効的な周期の変化として作用する。
従って、本実施例におけるミラーのフォトニックバンド特性は、フォトニック結晶の空孔をテーパ−化した分、同一の膜組成である実施例2よりも広帯域に渡り、ミラーの反射帯域もより広範囲になる。
本実施例ではミラーの反射範囲は、上側、および下側で615〜725nm、625〜735nmである。
ただし、異なる組成のAlxGa(1-x)As層複数で構成されているため、テーパ−型を形成するためのドライエッチングプロセスは、実施例1より困難になる。本実施例においては、共振器ミラーを2つともフォトニック結晶ミラーとしたが、一方を多層膜より成るDBRミラーで置き換えることも可能である。
本発明の実施例4における垂直共振器型面発光レーザについて説明する。
本実施例においては、構成、材料ともに共振器ミラー以外は実施例1と同様のため、共振器ミラーのみについて説明する。
図13に、本実施例におけるそれぞれのフォトニック結晶ミラーを説明する模式図を示す。
図13(a)はフォトニック結晶面に垂直な方向の断面図、図13(b)はフォトニック結晶面に垂直な方向から見たときの模式的平面図である。
2つのミラーの構成は、ミラーの厚さを除きすべて共通なため、図13には上部共振器ミラーのみを示すものとする。
上下共振器ミラーは、上部共振ミラーの厚さが240nm、下部共振器ミラーの厚さが200nmであり、それ以外のパラメータはすべて両者共通である。
本実施例においては、共振器ミラーを構成するフォトニック結晶は3角格子となっている。
空孔の周期は160nm、空孔の最大径は130nm、最小径は110nm(欠陥部ではそれぞれ半分の長さ)である。得られる反射帯域は、上部共振器ミラーが383〜418nm、下部共振器ミラーが385〜416nmである。
異なる箇所は、3角格子のフォトニック結晶部に欠陥を導入した共振器ミラーの作製法のみである。
具体的には、ミラーのフォトニック結晶部を作製する際、EBリソグラフィにおいて欠陥部分の孔径を、周りのフォトニック結晶の半分とし、その後ドライエッチングを用い作製する。
こうして欠陥の入ったフォトニック結晶ミラーを作製することができる。さらに、本実施例においては、共振器ミラー層全体に渡って空孔を設け、光の発光部のみに欠陥を設ける。
図13の共振器ミラーの光放射部には、フォトニック結晶における空孔の3周期ごとに、欠陥(径の半分の空孔)が導入されている。
図13では2周期分の欠陥のみ示してあるが、実際にはおよそ15周期分の欠陥が設けられている。
欠陥には、共振光がフォトニック結晶中で面内導波モードに変換された光が局在し、それらは隣接する欠陥に局在した導波モードの光と互いに結合する。
このような光は、面内で非常に強く結合するため、横モードがシングルモードの状態で発光する光のスポットサイズを大きくすることができる。
さらに、周りの欠陥のない領域では、発振光の波長は、フォトニック結晶のフォトニックバンドギャップの波長域にちょうど入るため、発振光はそれらの領域を伝搬することができない。
従って、中央部の欠陥が設けられている領域からのみ、レーザ光が放射され、また光が共振器ミラーの面内方向に漏れるのを防ぐことができる。
発振波長は、波長405nmの青色光である。電流は電流狭窄構造により活性層の中央部に集中し、発光効率が上昇する。
本実施例においては、欠陥はフォトニック結晶の基本周期の3倍周期で導入したが、これ以外の周期で導入することも可能である。
また、必ずしも周期的である必要はなく、非周期的な欠陥にすることもできる。いずれの場合も、欠陥に局在した光が互いに結合しあえる距離であることが必要である。
さらに、本実施例では、空孔の径を元のフォトニック結晶の孔径に比べて小さくすることで欠陥としたが、逆に径を大きくする、または空孔を取り除くことでも欠陥の形成が可能である。
また、ミラーの組み合わせに関して、本実施例においては、共振器ミラーを2つともフォトニック結晶ミラーとしたが、一方を多層膜より成るDBRミラーで置き換えることも可能である。
実施例1で説明したような、空孔をテーパ−型にしたフォトニック結晶ミラーに、本実施例のように欠陥を導入することにより、ミラーの反射帯域を広くするとともに、さらに前述した理由によりスポットサイズ拡大の効果を加えることができる。
本発明の実施例5における垂直共振器型面発光レーザについて説明する。
図14に、本実施例における垂直共振器型面発光レーザの基板に垂直方向の模式的断面図を示す。
図14において、1401は基板、1402は下部フォトニック結晶層光閉じ込め層、1403は下部第1共振器ミラー層、1404は下部第2共振器ミラー層、1405は下部共振器ミラーフォトニック結晶空孔、1406は下部クラッド層である。
また、1407は活性層、1408は電流狭窄層、1409は上部クラッド層、1410は上部第1共振器ミラー層、1411は上部第2共振器ミラー層、1412は上部共振器ミラーフォトニック結晶空孔である。
また、1413はn電極、1414はp電極である。
基本的なデバイス構成、パラメータ、材料、材料組成は実施例1と同様である。実施例1と異なる部分は以下の点である。
まず、共振器ミラーが2枚のフォトニック結晶で構成されており、材料はGaNを用いている。
また、共振器長が短くなり、940nm(約5.5波長分)であり、それに伴い上下クラッド層の厚さがそれぞれ460nmとなっている。
まず、サファイア基板上に、GaN犠牲層、Al0.5Ga0.5Nエッチングストップ層、上部共振器第1ミラー層、上部クラッド層、活性層、下部クラッド層を成膜する。
本実施例でも実施例1と同様に、後にこのウエハのサファイア基板を除去して上部第2共振器ミラーを貼り合わせるため、基板に対する層構成は図14と逆になっている。
そして、下部クラッド層の中央部を円形に覆うようにレジストでマスクし、その周辺部を、ドライエッチングにて活性層を掘りぬき上部クラッド層途中まで除去する。
次に、その部位にn−GaN、p−GaNの順番でそれぞれ2周期ずつ、埋め込みヘテロ型電流狭窄層を再度成長させる。
CMP法などにより埋め込み層と下部クラッド層の面を平滑化した後、その上に再度下部クラッド層を成長させる。
その後、成長した下部クラッド層の上にさらに下部共振器第2ミラー層を成膜し、EBリソとドライエッチングにより、フォトニック結晶の空孔を形成する。
形成する空孔は、下部共振器第2ミラーのみであり、成膜したミラーの表面より孔径が逆テーパ−となるように、エッチング条件を調整してフォトニック結晶構造を形成する。
ただし、この場合、テーパ−の方向が実施例1とは逆、すなわちエッチング面から掘り進むにつれて孔径がだんだん広がる方向に(逆テーパーと呼ぶ)形成する必要がある。
さらに、空孔壁の傾きも実施例1の2倍となる。これもドライエッチングの条件を調整することで作製することができる。
以上のように作製したウエハを、ウエハAとする。
このときも、下部共振器第1ミラー層と同じく空孔はミラー表面より逆テーパーとなるようにする。
これをウエハBとする。さらに、今度は別のサファイア基板にGaN犠牲層、Al0.5Ga0.5Nエッチングストップ層を成膜する。
そして、その上に、上部共振器第2ミラー層を成膜、これまでと同様逆テーパーのフォトニック結晶空孔パターンを形成する。これをウエハCとする。
まず、ウエハAの下部共振器第2ミラーの上に、ウエハBの下部共振器第1ミラーの面を熱融着法により接合する。
接合はホールの位置が正確に合わさるよう、あらかじめつけておいたアラインメントマークがそれぞれ符合するように行われる。この工程で、まず下部共振器ミラーが完成する。
さらに、ウエハAサファイア基板をNd:YAGレーザを照射したレーザリフトオフ法により除去して、CMP法などによりGaN犠牲層表面を平滑化する。
そして、Cl2+O2ガスを用いたICPドライエッチングにより、Al0.5Ga0.5Nエッチングストップ層までGaN犠牲層を除去する。
その後、上部共振器第1ミラー層のフォトニック結晶パターンをこれまでと同様逆テーパ−に形成し、その上にウエハCの上部共振器第2ミラーの面を、下部共振器ミラーと同様の作製法にて接合する。
その後、再び、ウエハAのサファイア基板を除去したのと同様な方法でサファイア基板を除去し、上部共振器ミラーが完成する。最後に、GaN基板裏面および上部共振器第2ミラー層上に、それぞれn、p電極を蒸着法により形成する。
また、上部および下部の共振器ミラーの一方における、第1のミラーと第2のミラーとの相互位置関係については、両者が一枚のミラーとして機能するために、それぞれの空孔の位置が可能な限り誤差なく一致することが必要である。
上下共振器ミラーにおいて、それぞれのミラーを構成する第1、第2ミラー2枚を合わせた厚さの合計は、実施例1の上下共振器ミラーと同様である。したがって、第1、第2ミラー自体は、それぞれ半分の厚さとなっている。
さらに、フォトニック結晶空孔周期も同様である。また、空孔の最大径、及び最小径に関しても、それぞれ実施例1の空孔の最大径、最小径と同様となる。従って、空孔壁の傾きは、実施例1の2倍となっている。
しかし、ミラー全体の平均屈折率を考慮した場合、中央部(接合部)において最も平均屈折率が大きくなっているため、ミラーの中央部に光を効率よく閉じ込めることができる。
また、ミラー面内方向の伝搬光の、クラッド層への染み出し長が小さくなるため、活性層との結合の影響もより小さくすることができ、共振器長を短くすることができる。
本実施例におけるレーザデバイスに通電すると、活性層からの放出光が共振器中で共振増幅され、レーザ発振する。発振波長は、波長405nmの青色光である。電流は狭窄構造により活性層の中央部に集中し、発光効率が上昇する。
本実施例においては、共振器ミラーを2つともフォトニック結晶ミラーとしたが、一方を多層膜より成るDBRミラーで置き換えることも可能である。
本実施例における活性層およびデバイスの構成材料はGaN/InGaN/AlGaNを用い、青色のレーザ光を得たがこれらに限られるものではない。
例えば、GaAs/AlAs、InGaAsP/InP、AlGaInP/InGaP、GaInNAs/AlGaAsなどの他のIII−V族半導体およびそれらの混晶などを用いることも可能である。あるいは、ZnSe/CdSe/ZnSなどのII−VI族半導体およびそれらの混晶などを用いることも可能である。
802:下部共振器ミラー光閉じ込め層
803:下部共振器ミラー層
804:下部共振器ミラーフォトニック結晶空孔
805:下部クラッド層
806:活性層
807:電流狭窄層
808:上部クラッド層
809:上部共振器ミラー層
810:上部共振器ミラーフォトニック結晶空孔
811:n側電極
812:p側電極
Claims (5)
- 基板上に1対の反射ミラーで構成される共振器と、該共振器中に介在する活性領域とを備えている垂直共振器型面発光レーザにおいて、
前記共振器を構成する少なくとも一方の反射ミラーは、第1の媒質と第2の媒質とが、該基板の面内方向に屈折率が周期的に変化するように配列した屈折率周期構造からなり、
且つ、前記第1の媒質の前記面内方向の断面積の大きさは、前記第1の媒質の厚さ方向で変化していることを特徴とする垂直共振器型面発光レーザ。 - 前記第1の媒質の前記断面積の大きさが、前記第1の媒質の厚さ方向に連続的または準連続的に変化していることを特徴とする請求項1に記載の垂直共振器型面発光レーザ。
- 前記屈折率周期構造を構成する媒質の一つが空孔であることを特徴とする請求項2に記載の垂直共振器型面発光レーザ。
- 前記空孔を備えた屈折率周期構造を積層し、該積層によって形成された各層による空孔の孔径が、前記反射ミラーの面に対する垂直な方向に連続的または準連続的に変化していることを特徴とする請求項3に記載の垂直共振器型面発光レーザ。
- 前記屈折率周期構造を構成する媒質の一つが組成の異なる膜からなる積層膜であり、該積層膜の各層による屈折率が前記反射ミラーの面に対する垂直な方向に連続的または準連続的に変化していることを特徴とする請求項2に記載の垂直共振器型面発光レーザ。
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