JP2007234072A - オーディオ装置、メタデータ受給プログラム、及びメタデータ受給方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インターネットへの接続機能を有していないオーディオ装置においても、音声データについてのメタデータを容易に取得することができるようにする。
【解決手段】オーディオ装置において、対象とする記録媒体から、それに記録されている音声データに関する所定の付随情報を読み出す読出し手段と、読出し手段により読み出した付随情報を含むメタデータ供給要求を所定の携帯端末装置に送信する要求送信手段(ステップ25)と、要求送信手段からのメタデータ供給要求に応答し、その付随情報に基づいて携帯端末装置が取得し、転送してくるメタデータを受信するメタデータ受信手段(ステップ29)とを設ける。
【選択図】図2
【解決手段】オーディオ装置において、対象とする記録媒体から、それに記録されている音声データに関する所定の付随情報を読み出す読出し手段と、読出し手段により読み出した付随情報を含むメタデータ供給要求を所定の携帯端末装置に送信する要求送信手段(ステップ25)と、要求送信手段からのメタデータ供給要求に応答し、その付随情報に基づいて携帯端末装置が取得し、転送してくるメタデータを受信するメタデータ受信手段(ステップ29)とを設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、記録媒体に記録されている音声データについてのメタデータの供給を携帯端末装置から受けるオーディオ装置、前記オーディオ装置における各手段としてコンピュータを機能させるメタデータ受給プログラム、及び前記オーディオ装置により行われるメタデータ受給方法に関する。
一般に、TOC情報を有するCD等の記録媒体から音楽データを読み出し、音楽ファイルとして、内蔵メモリやHDD等へ記録するような場合、音楽ファイルについてのメタデータは、パソコン等によってインターネット上のCDDB(CDデータベース)サーバ等から取得することができる。その際、CD等のTOC情報が、CDDBにおける検索キーとして使用される。TOC情報には楽曲数や再生時間が含まれており、これらにより、対応するメタデータが特定される。
このような技術を応用したものとして、クライアントとしての再生装置に装填された音楽メディアについての楽曲情報を、サーバの楽曲情報データベースから検索する技術が知られている(たとえば特許文献1参照)。この技術において、クライアントは、音楽メディアに記録されているTOC情報に加え、音楽メディアに記録されているオーディオ信号の一部を簡略化して作成したデータをも検索キーとして、楽曲情報データベースの検索を行うにしている。
また、これに類似した技術として、リスト作成の対象となるディスクから、一部の音楽データを読み出し、これを検索キーとして、楽曲情報のデータベースサーバを検索し、検索キーと一致する音楽データを含む楽曲の楽曲情報を受信して楽曲情報リストを作成する技術が知られている(たとえば特許文献2参照)。さらに、楽曲の波形の特徴から作成したキーに基づいて、データベースサーバから、その楽曲の楽曲情報を取得するようにした技術も知られている(たとえば特許文献3参照)。
一方、楽曲情報を必要とするオーディオ機器内において、CDDBに相当するデータベースを備え、これを参照することにより、メタデータを取得するようにしたオーディオ機器も実用化されている。
しかしながら、上述のようなインターネット上のサーバから、楽曲データについてのメタデータを取得する技術によれば、メタデータを必要とする機器が、インターネットに接続する機能を有していなければ、メタデータを取得することができない。また、機器内に音楽データについてのメタデータのデータベースを備えるオーディオ機器によれば、市場に出回っているCD等のコンテンツの数は膨大であるため、機器内のデータベースはインターネット等を介してデータ更新を定期的に行わなければ対応しきれなくなり、要求されたコンテンツに対応するメタデータを取得することができなくなるおそれがある。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点に鑑み、インターネットへの接続機能を有していないオーディオ装置においても、音声データについてのメタデータを容易に取得することができるようにすることにある。
上記目的を達成するため、第1の発明に係るオーディオ装置は、対象とする記録媒体から、それに記録されている音声データに関する所定の付随情報を読み出す読出し手段と、前記読出し手段により読み出した付随情報を含むメタデータ供給要求を所定の携帯端末装置に送信する要求送信手段と、前記要求送信手段からのメタデータ供給要求に応答し、その付随情報に基づいて前記携帯端末装置が取得し、転送してくるメタデータを受信するメタデータ受信手段とを具備することを特徴とする。
ここで、所定の付随情報としては、たとえば、CD等のTOC情報や目次情報が該当する。具体的には、楽曲数、再生時間等が該当する。記録媒体としては、CD−DA(コンパクト・ディスク・ディジタル・オーディオ)やDVDオーディオが該当する。メタデータとしては、たとえば、記録媒体に記録されている音楽データについてのアルバムタイトル、曲名、アーティスト等のデータが該当する。携帯端末装置としては、たとえば、携帯電話や、PHS(パーソナル・ハンディホーン・システム)、電話機能付きのモバイルコンピュータが該当する。要求送信手段やメタデータ受信手段による送受信は、有線方式又は無線方式のいずれによるものであってもよい。
この構成において、オーディオ装置が、対象とする記録媒体から、それに記録されている音声データに関する付随情報を読み出し、読み出した付随情報を含むメタデータ供給要求を所定の携帯端末装置に送信すると、携帯端末装置は、このメタデータ供給要求に応答し、メタデータ供給要求に含まれる付随情報に基づき、対応するメタデータを、所定の電話通信網及びインターネットを経て所定のサーバから取得し、オーディオ装置に転送する。オーディオ装置はこれを受信することにより、記録媒体に記録されている音声データについてのメタデータを得ることができる。オーディオ装置は、取得したメタデータを、音声データの再生に際して表示したり、音声データの記録に際し、併せて記録したりすることにより、メタデータを活用することができる。
第2の発明に係るオーディオ装置は、第1発明において、前記記録媒体に記録されている音声データを読み出し、前記メタデータ受信手段により受信したメタデータを前記音声データに対応させて、前記音声データと共に記憶する記憶手段を有することを特徴とする。
第3の発明に係るオーディ装置は、第1又は第2発明において、多数の音声データについて、各音声データのメタデータと、その音声データに関する前記付随情報とを対応付けて記録したデータベースを備え、前記要求送信手段は、前記読出し手段により読み出した付随情報に対応するメタデータが前記データベースに登録されていない場合に、前記メタデータ供給要求の送信を行うものであることを特徴とする。
第4の発明に係るメタデータ受給プログラムは、第1〜第3のいずれかの発明に係るオーディオ装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
第5の発明に係るメタデータ受給方法は、オーディオ装置が、対象とする記録媒体から、それに記録されている音楽データに関する所定の付随情報を読み出す読出し工程と、オーディオ装置が、前記読出し工程において読み出した付随情報を含むメタデータ供給要求を所定の携帯端末装置に送信する要求送信工程と、オーディオ装置が、前記要求送信工程におけるメタデータ供給要求に応答し、その付随情報に基づいて前記携帯端末装置が取得し、転送してくるメタデータを受信するメタデータ受信工程とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、音声データに関する付随情報を含むメタデータ供給要求を携帯端末装置に送り、これに応答して携帯端末装置がCDDBサーバ等から取得し、転送してくるメタデータを受信するようにしたため、オーディオ装置は、自身が音声データについてのメタデータのデータベースや、インターネットへの接続機能を備えていなくても、音声データに関するメタデータを容易に、CDDBサーバ等から取得することができる。
したがって、ユーザは、たとえば、携帯端末装置をオーディオ装置に接続し、記録媒体をオーディオ装置に装填するだけで、手入力の必要なく、記録媒体中の音楽データについてのタイトルやアーティストを表示させたり、リッピングに際してこれらの情報を併せて記録させたりすることができる。
また、手軽な携帯端末装置を介してメタデータを得るようにしたので、オーディオ装置における設定の複雑化を伴うことなく、また、オーディオ装置の設置場所を問題とすることもなく、常に最新のデータベースからメタデータを取得することができる。
また、多数の音声データについて、各音声データのメタデータと、その音声データに関する付随情報とを対応付けて記録したCDDBに相当するデータベースをオーディオ装置が備える場合には、要求送信手段は、読出し手段により読み出した付随情報に対応するメタデータが前記データベースに登録されていない場合に、メタデータ供給要求の送信を行うようにしたため、データベースがインターネットを介して更新されないことや、音声データが新規なものであることや、データベースに登録されていないこと等に起因して、データベースからは、対象とする記録媒体に記録されている音声データについてのメタデータを取得することができない場合においても、携帯端末装置を介して、最新のメタデータを容易に取得することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るメタデータ取得システムを示すブロック図である。図中の11は、セットされたCDの音楽データを再生する機能を有するオーディオ機器、12はオーディオ機器11に接続される携帯電話、13は携帯電話12が接続することができるインターネット網、14はインターネット網13を介して携帯電話12がアクセスすることができる所定のデータベースサイトである。
携帯電話12は、接続可能な電話網上のインターネットプロバイダのアクセスポイントを介してインターネット網13に接続する機能を有する。データベースサイト14はCDDBサーバのようなメタデータ提供サービスを行うものである。データベースサイト14には、多数の音楽CDの音楽データについて、そのメタデータとしてのアルバム名、各収録曲のタイトル、アーティスト名、曲順、再生時間等の情報が記録されたデータベースが設けられている。
オーディオ機器11は、セットされたCDからTOC情報を読み出し、読み出したTOC情報を含むメタデータ供給要求を携帯電話12に送信し、これに応答して、TOC情報に基づいて携帯電話12が取得し、転送してくるメタデータを受信する機能を備える。オーディオ機器11はまた、セットされたCDに記録されている音楽データを読み出し、携帯電話12から受信したメタデータを伴う音楽ファイルとして内蔵メモリやハードディスクに記憶させるリッピング機能を有する。
携帯電話12は、オーディオ機器11からのTOC情報を含むメタデータ供給要求を受信し、そのTOC情報に基づき、対応するメタデータを、データベースサイト14から取得し、取得したメタデータを、オーディオ機器11に転送する機能を有する。メタデータの取得に際しては、たとえば、TOC情報中の曲数や再生時間に関する情報が検索キーとして用いられ、データベースサイト14での検索が行われる。
図2は図1のシステムにおけるメタデータ取得処理を示すフローチャートである。この処理は、オーディオ機器11及び携帯電話12により、所定のプログラムに従って行われる。処理を開始すると、オーディオ機器11はまず、ステップ21において、メタデータを取得する旨の指示がなされるのを待機する。この指示は、たとえば、記録対象とするCDがオーディオ機器11にセットされたことに応答して与えられる。
メタデータを取得する旨の指示を受けると、オーディオ機器11はステップ22において、携帯電話12がオーディオ機器11に対して接続されているかどうかを判定する。接続されていないと判定した場合には接続されるのを待ってからステップ23へ進む。接続されていると判定した場合にはそのままステップ23へ進む。ステップ23及び24においては、オーディオ機器11は、携帯電話12に対し、インターネット網13へ接続するように指示し、接続が完了するのを待機する。携帯電話12はこの指示に応じ、インターネット網13への接続を行い、接続が完了したら、その旨をオーディオ機器11に通知する。
この通知を所定時間内に受信できない場合、オーディオ機器11は、ステップ24においてこれを検出し、メタデータ取得処理を終了する。所定時間内に接続が完了した旨の通知を受信すると、ステップ25へ進み、オーディオ機器11はCDから読み出したTOCデータを携帯電話12へ転送する。携帯電話12はこのTOCデータを受信する。次に、ステップ26において、携帯電話12は、データベースサイト14に対し、受信したTOC情報を、インターネット網13を介して送り、そのTOC情報に対応するメタデータの提供を依頼する。
オーディオ機器11はその後、ステップ27及び28において、転送したTOCデータに対応するメタデータを取得した旨の携帯電話12からの通知を待機する。所定時間内にメタデータを取得した旨の通知がなかったことをステップ28において検出した場合にはメタデータ取得処理を終了する。所定時間内にメタデータを取得した旨の通知があった場合には、ステップ29へ進み、オーディオ機器11は携帯電話12から、取得したメタデータを受信する。これにより、オーディオ機器11は、CDに記録されている音楽データについてのメタデータを取得することができたことになる。
この後、ステップ30において、オーディオ機器11は、他のCDについてメタデータを取得するかどうかを判定する。取得しないと判定した場合にはメタデータ取得処理を終了する。取得すると判定した場合には、ステップ21へ戻り、メタデータ取得の指示を待機する。
なお、オーディオ機器11が取得したメタデータは、オーディオ機器11において、装着されているCDから音楽データを読み出し、これを音楽ファイルとしてハードディスク等に記録する際に、音楽ファイルに付随するメタデータとして使用される。また、その音楽データの記録や再生に際し、音楽データについてのアルバム名や、曲名、アーティスト名、演奏時間等を表示するのにも使用することができる。
本実施形態によれば、CDの音楽データをハードディスク等に記録する等の場合に、携帯電話を介し、データベースサイトからメタデータを取得することができるので、インターネットへの接続機能を有していないオーディオ機器においても、容易にメタデータを取得することができる。したがって、記録する音楽ファイルに付随させるメタデータを手入力する煩わしさを解消することができる。また、CDの音楽データの記録を行う毎に、データベースサイトからメタデータを取得することができるので、記録する音楽ファイルに対し、常に最新のメタデータを付随させることができる。また、オーディオ機器においてメタデータについての容量の大きなデータベースを構築する必要がないので、記憶容量を節約することができる。
なお、本発明は上述実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができる。たとえば、上述においては、オーディオ機器は、多数の音楽データについて、各音楽データのメタデータと、その音楽データに関する付随情報とを対応付けて記録したCDDBに相当するメタデータのデータベースを有していないが、これに限らず、そのようなデータベースを備えていてもよい。
その場合、セットされたCDのTOC情報に対応するメタデータは、通常はそのデータベースから取得することができるので、TOC情報に対応するメタデータがデータベースに登録されていないときに、図2のメタデータ取得処理を行うようにしてもよい。これによれば、データベースがインターネットを介して更新されないことや、音楽データが新規なものであることや、データベースに登録されていないこと等に起因して、データベースからは、セットされたCDの音楽データについてのメタデータを取得することができない場合においても、携帯電話を介して、最新のメタデータを容易に取得することができる。
11:オーディオ機器、12、携帯電話、13:インターネット網、14:データベースサイト。
Claims (5)
- 対象とする記録媒体から、それに記録されている音声データに関する所定の付随情報を読み出す読出し手段と、
前記読出し手段により読み出した付随情報を含むメタデータ供給要求を所定の携帯端末装置に送信する要求送信手段と、
前記要求送信手段からのメタデータ供給要求に応答し、その付随情報に基づいて前記携帯端末装置が取得し、転送してくるメタデータを受信するメタデータ受信手段とを具備することを特徴とするオーディオ装置。 - 前記記録媒体に記録されている音声データを読み出し、前記メタデータ受信手段により受信したメタデータを前記音声データに対応させて、前記音声データと共に記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項1に記載のオーディオ装置。
- 多数の音声データについて、各音声データのメタデータと、その音声データに関する前記付随情報とを対応付けて記録したデータベースを備え、
前記要求送信手段は、前記読出し手段により読み出した付随情報に対応するメタデータが前記データベースに登録されていない場合に、前記メタデータ供給要求の送信を行うものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のオーディオ装置。 - 請求項1〜3のオーディオ装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするメタデータ受給プログラム。
- オーディオ装置が、対象とする記録媒体から、それに記録されている音声データに関する所定の付随情報を読み出す読出し工程と、
オーディオ装置が、前記読出し工程において読み出した付随情報を含むメタデータ供給要求を所定の携帯端末装置に送信する要求送信工程と、
オーディオ装置が、前記要求送信工程におけるメタデータ供給要求に応答し、その付随情報に基づいて前記携帯端末装置が取得し、転送してくるメタデータを受信するメタデータ受信工程とを具備することを特徴とするメタデータ受給方法。
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