JP2007233425A - 感光体、及びそれを用いた画像形成方法、並びに画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 導電性支持体上に形成された感光層の導電性支持体から最も離れた層にフィラーを含有する電子写真感光体であって、該感光体の最表面層に少なくとも酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物、及び下記一般式(1)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする電子写真感光体。
【選択図】なし
Description
これらの各種の感光体の中でも、感度、耐久性に優れ、更に電荷発生物質、電荷輸送物質を個別に分子設計できる等の理由により機能分離型積層感光体が現在のOPC感光体における主流の層構成となっている。
しかし、有機系の感光体は、繰り返し使用によって膜削れが発生しやすく、感光層の膜削れが進むと、感光体の帯電電位の低下や光感度の劣化、感光体表面のキズなどによる地汚れ、画像濃度低下あるいは画質劣化が促進される傾向が強くなる。したがって従来から有機感光体の耐摩耗性が大きな課題として挙げられていた。さらに、近年では電子写真装置の高速化あるいは装置の小型化に伴う感光体の小径化によって、感光体の高耐久化がより一層重要な課題となっている。
しかし、フィラーを含有させることに起因する残留電位上昇の抑制、フィラーの分散性等は向上させることができるが、最表面の低抵抗化による画質の低下等改善すべき点がある。
更に該有機化合物においては、その化学構造に由来して、使用条件により生じるオゾンやNOxなどの酸化性ガスが吸着しやすく、場合によっては、最表面の低抵抗化を招き、画像流れ等の問題を引き起こす可能性があった。
このことに鑑み、更に検討を進めた結果、本発明者らは、該塗工液中に酸化防止剤を含有することにより、上記経時保存安定性の問題が解決できることを見いだした。
(1)導電性支持体上に少なくとも感光層が形成されていると共に、導電性支持体から最も離れた層がフィラーを含有する感光体であって、該導電性支持体から最も離れた層が、酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物の少なくとも一種と、下記一般式(2)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種とを含有することを特徴とする感光体。
(2)前記導電性支持体から最も離れた層が、感光層の最表面層であることを特徴とする(1)に記載の感光体。
(3)前記導電性支持体から最も離れた層が、感光層の上に形成された保護層であることを特徴とする(1)に記載の感光体。
(4)前記導電性支持体から最も離れた層が含有する酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物が、ポリカルボン酸であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の感光体。
(5)前記ポリカルボン酸が、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂のいずれか、あるいはそれらの構造を含む共重合体、もしくはそれらの混合物であることを特徴とする(4)に記載の感光体。
(6)前記酸価が10〜700(mg/KOH)の有機化合物に少なくとも一種の有機脂肪酸が混合されていることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の感光体。
(7)前記導電性支持体から最も離れた層が含有するフィラーが、少なくとも一種の無機顔料であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の感光体。
(8)前記無機顔料が、金属酸化物であることを特徴とする(7)に記載の感光体。
(9)前記無機顔料のpHが、5以上であることを特徴とする(7)又は(8)に記載の電子写真感光体。
(10)前記無機顔料の誘電率が、5以上であることを特徴とする(7)〜(9)のいずれかに記載の感光体。
(11)前記導電性支持体から最も離れた層が含有するフィラーの平均一次粒径が、0.01〜0.5μmであることを特徴とする(1)〜(10)のいずれかに記載の感光体。
(12)前記導電性支持体から最も離れた層が、少なくとも一種の電荷輸送物質を含有することを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載の感光体。
(13)前記電荷輸送物質が、高分子電荷輸送物質であることを特徴とする(12)に記載の感光体。
(14)前記導電性支持体から最も離れた層が、ポリカーボネート樹脂又は/及びポリアリレート樹脂を含有することを特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載の感光体。
(15)前記導電性支持体から最も離れた層用塗工液中に酸化防止剤を含有させることを特徴とする(1)〜(14)のいずれかに記載の感光体の導電性支持体から最も離れた層用塗工液。
(16)前記酸化防止剤がハイドロキノン系化合物であることを特徴とする(15)に記載の感光体の導電性支持体から最も離れた層用塗工液。
(17)前記酸化防止剤がヒンダードアミン系化合物であることを特徴とする(15)に記載の感光体の導電性支持体から最も離れた層用塗工液。
(18)(1)〜(14)のいずれかに記載の感光体を製造する際に、(15)〜(17)のいずれかに記載の塗工液を用いて前記導電性支持体から最も離れた層を形成することを特徴とする感光体の製造方法。
(19)感光体に、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写が繰り返し行われる電子写真方式の画像形成方法において、該感光体として、(1)〜(14)のいずれかに記載の感光体を用いることを特徴とする電子写真方式の画像形成方法。
(20)前記画像露光の際に、半導体レーザーあるいは発光ダイオードによって感光体上に静電潜像の書き込みが行われるデジタル方式によるものであることを特徴とする(19)に記載の画像形成方法。
(21)少なくとも帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段および感光体を具備してなる電子写真方式の画像形成装置であって、該感光体が(1)〜(14)に記載の感光体であることを特徴とする電子写真方式の画像形成装置。
(22)前記画像露光手段が、半導体レーザーあるいは発光ダイオードを使用することによって感光体上に静電潜像の書き込みが行われるデジタル方式のものであることを特徴とする(21)に記載の画像形成装置。
(23)少なくとも感光体を具備してなる電子写真方式の画像形成装置用プロセスカートリッジであって、該感光体が(1)〜(14)に記載の感光体であることを特徴とする電子写真方式の画像形成装置用プロセスカートリッジが、提供される。
即ち、本発明によって、電子写真方式の感光体の高耐久化と高画質化の両立が実現され、高画質画像が長期に渡って安定に得られる電子写真方式の感光体が提供される。
また本発明によって、長期に渡って保存安定性の極めて優れた感光体最表面層用塗工液、及び該塗工液を用いる感光体の製造方法が提供される。
さらにまた、本発明によって、上記感光体を用いることにより、感光体の交換が不要で、かつ高速印刷、画像形成装置の小型化が可能であり、繰り返し使用においても高画質画像が安定に得られる画像形成方法、画像形成装置、及び該装置用プロセスカートリッジが提供される。
本発明においては、前記一般式(1)で表される化合物及び/又は前記一般式(2)で表される化合物を含有させることによってこのような問題を解決できる。
図2は、導電性支持体31上に、電荷発生物質を主成分とする電荷発生層35と、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層37とが、積層された構成をとっている。この構成は、上記第一の態様に属するものであり、導電性支持体から最も離れた層が電荷輸送層37(感光層の最表面層)であって、該電荷輸送層37がフィラー等を含有する。
図3は、導電性支持体31上に、電荷発生物質と電荷輸送物質を主成分とする感光層33が設けられ、更に感光層表面に保護層39が設けられている。この構成は、上記第二の態様に属するものであり、導電性支持体から最も離れた層が保護層39であって、該保護層39がフィラー等を含有する。
図5は、導電性支持体31上に、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層37と電荷発生物質を主成分とする電荷発生層35とが積層された構成をとっており、更に電荷発生層35上に保護層39が設けられている。この構成は、上記第二の態様に属するものであり、導電性支持体から最も離れた層が保護層39であって、該保護層39がフィラー等を含有する。
導電性支持体31としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板およびそれらを、押し出し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表面処理した管などを使用することができる。また、特開昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体31として用いることができる。
結着樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し、通常0〜500重量部、好ましくは10〜300重量部が適当である。
電荷発生層35の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.1〜2μmである。
電子輸送物質としては、例えばクロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、ベンゾキノン誘導体等の電子受容性物質が挙げられる。
また、電荷輸送層37の膜厚は解像度・応答性の点から、25μm以下とすることが好ましい。下限値に関しては、使用するシステム(特に帯電電位等)に異なるが、5μm以上が好ましい。
有機性フィラー材料としては、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、a−カーボン粉末等が挙げられ、無機性フィラー材料としては、銅、スズ、アルミニウム、インジウムなどの金属粉末、シリカ、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、酸化カルシウム、アンチモンをドープした酸化錫、錫をドープした酸化インジウム等の金属酸化物、フッ化錫、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム等の金属フッ化物、チタン酸カリウム、窒化硼素などの無機材料が挙げられる。これらのフィラーの中で、フィラーの硬度の点から無機材料を用いることが耐摩耗性の向上に対し有利であり、特に金属酸化物が好ましい。
表面処理量については、用いるフィラーの平均一次粒径によって異なるが、3〜30wt%が適しており、5〜20wt%がより好ましい。表面処理量がこれよりも少ないとフィラーの分散効果が得られず、また多すぎると残留電位の著しい上昇を引き起こす。
酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物を含有させると、フィラーの添加によって発生した、残留電位上昇を抑制することができる。酸価とは、1g中に含まれる遊離脂肪酸を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数で定義される。
これらの酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物の添加量としては、通常、含有されるフィラーに対して0.01〜50wt%が好ましく、より好ましくは0.1〜20wt%であるが、必要最小量に設定することがより好ましい。
該一般式(2)で表される化合物の添加は、前記酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物を含有させることによる弊害を解決するためである。即ち、酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物は、その化学構造に由来して、使用条件により生じるオゾンやNOxなどの酸化性ガスが吸着しやすく、場合によっては、最表面の低抵抗化を招き、画像流れ等の問題を引き起こす可能性がある。この酸化性ガスによって引き起こされる課題を解決するためには、前記一般式(2)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種を含有させることが効果的である。その理由については、現時点では明らかになっていないが、該化合物の構造内に含まれる置換アミノ基が酸化性ガスに対して有効なラジカル物質生成抑制を行っているものと推測される。また、該一般式(2)で表される化合物は、電荷輸送能力も有しているため、それ自身が電荷担体のトラップとして働くことがなく、添加に伴う残留電位上昇等の電気的な特性劣化は殆どみられない。
尚、前記一般式(1)及び(2)で表される化合物には、特公昭58−57739号公報、特許第2529299号公報等に記載された化合物も含まれるが、該一般式(1)で表される化合物は、対応するホスホン酸エステル化合物又はトリフェニルホスホニウム塩化合物と、対応するアルデヒド化合物との反応による、所謂変性ウイッチヒ(Wittig)反応又はウイッチヒ(Wittig)反応により製造できる。
該化合物の含有量がこれより少ないと酸化性ガスに対する耐性が不足し、これより多いと、膜強度が低下し、耐摩耗性が劣化する。
但し、ここで用いられる酸化防止剤は、後述の目的と異なり、あくまでも該一般式(2)で表される化合物の塗工液中での保護のために利用される。
このため、これらの酸化防止剤は、該一般式(2)で表される化合物を含有させる前の工程で塗工液に含有させておくことが好ましく、添加量としては、含有される酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物に対して、0.1〜200wt%で十分な塗工液経時保存安定性を発揮できる。
とR102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なってもよい。}]
は置換もしくは無置換のアリール基、Ar29、Ar30、Ar31は同一あるいは異なるアリレン基を表す。X、k、jおよびnは、(I)式の場合と同じである。)
これらの酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物の添加量としては、含有されるフィラーに対して0.01〜50wt%が好ましく、より好ましくは0.1〜20wt%であるが、必要最小量に設定することがより好ましい。
(a)フェノール系化合物
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、n−オクタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3′−ビス(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]クリコールエステル、トコフェロール類など。
N−フェニル−N′−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジメチル−N,N′−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなど。
2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
ジラウリル−3,3′−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3′−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3′−チオジプロピオネートなど。
トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなど。
(a)リン酸エステル系可塑剤
リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリクロルエチル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェニルなど。
フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸メチルオレイル、フタル酸オクチルデシル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチルなど。
トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリ−n−オクチル、オキシ安息香酸オクチルなど。
アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−オクチル、アジピン酸−n−オクチル−n−デシル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジカプリル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−n−オクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ−2−エトキシエチル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、テトラヒドロフタル酸ジオクチル、テトラヒドロフタル酸ジ−n−オクチルなど。
オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エステル、アセチルリシノール酸メチル、ペンタエリスリトールエステル、ジペンタエリスリトールヘキサエステル、トリアセチン、トリブチリンなど。
アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチルなど。
エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸デシル、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ベンジル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジデシルなど。
ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチラートなど。
塩素化パラフィン、塩素化ジフェニル、塩素化脂肪酸メチル、メトキシ塩素化脂肪酸メチルなど。
ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケート、ポリエステル、アセチル化ポリエステルなど。
p−トルエンスルホンアミド、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホンエチルアミド、o−トルエンスルホンエチルアミド、トルエンスルホン−N−エチルアミド、p−トルエンスルホン−N−シクロヘキシルアミドなど。
クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリ−2−エチルヘキシル、アセチルクエン酸−n−オクチルデシルなど。
ターフェニル、部分水添ターフェニル、ショウノウ、2−ニトロジフェニル、ジノニルナフタリン、アビエチン酸メチルなど。
(a)炭化水素系化合物
流動パラフィン、パラフィンワックス、マイクロワックス、低重合ポリエチレンなど。
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸など。
ステアリルアミド、パルミチルアミド、オレインアミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミドなど。
脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステルなど。
セチルアルコール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセロールなど。
ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムなど。
カルナバロウ、カンデリラロウ、蜜ロウ、鯨ロウ、イボタロウ、モンタンロウなど。
シリコーン化合物、フッ素化合物など。
(a)ベンゾフェノン系
2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2′,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなど。
フェニルサルシレート、2,4ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル4ヒドロキシベンゾエートなど。
(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2′−ヒドロキシ−3′−ターシャリブチル−5′−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾール
エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル−2−カルボメトキシ−3−(パラメトキシ)アクリレートなど。
ニッケル(2,2′−チオビス(4−t−オクチル)フェノレート)ノルマルブチルアミン、ニッケルジブチルジチオカルバメート、ニッケルジブチルジチオカルバメート、コバルトジシクロヘキシルジチオホスフェートなど。
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピリジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなど。
図6は、本発明の電子写真方式の画像形成方法及び画像形成装置を説明するための概略図であり、下記のような例も本発明の範疇に属するものである。
図6において、感光体1は少なくとも感光層が設けられ、導電性支持体から最も離れた層にフィラーを含有してなる。感光体1はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。帯電チャージャー3、転写前チャージャー7、転写チャージャー10、分離チャージャー11、クリーニング前チャージャー13には、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)、帯電ローラ等が用いられ、公知の手段がすべて使用可能である。
また、画像露光部5、除電ランプ2等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。そして、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
さて、現像ユニット6により感光体1上に現像されたトナー画像は、転写紙9に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体1上に残存するトナーも生ずる。このようなトナーは、ファーブラシ14およびブレード15により、感光体より除去される。クリーニングは、クリーニングブラシだけで行なわれることもあり、クリーニングブラシにはファーブラシ、マグファーブラシを始めとする公知のものが用いられる。
かかる現像手段には、公知の方法が適用されるし、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
一方、光照射工程は、像露光、クリーニング前露光、除電露光が図示されているが、他に転写前露光、像露光のプレ露光、およびその他公知の光照射工程を設けて、感光体に光照射を行うこともできる。
アルミニウムシリンダー上に下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、および電荷輸送層塗工液を、浸漬塗工によって順次塗布、乾燥し、3.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、23μmの電荷輸送層を形成した。
◎下引き層塗工液
二酸化チタン粉末:400部
メラミン樹脂:65部
アルキッド樹脂:120部
2−ブタノン:400部
◎電荷発生層塗工液
下記構造式のビスアゾ顔料:12部
2−ブタノン:200部
シクロヘキサノン:400部
◎電荷輸送層塗工液
ポリカーボネート(Zポリカ、帝人化成製):10部
下記構造式の電荷輸送物質:10部
電荷輸送層上にさらに、下記組成の保護層をスプレー塗工によって約4μmの保護層を形成し、電子写真感光体21を作製した。
◎保護層塗工液
アルミナ(平均一次粒径:0.3μm、
スミコランダムAA−03 住友化学工業製):2部
例示化合物2−1で表される化合物:0.5部
不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、
固形分50%、BYK−P104 BYKケミー製):0.02部
下記構造式の電荷輸送物質:3.5部
テトラヒドロフラン:220部
シクロヘキサノン:80部
実施例21において、保護層に含有されるポリカルボン酸を下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体22を作製した。
不飽和ポリカルボン酸ポリマー(酸価365mgKOH/g、
BYK−P105 BYKケミー製):0.02部
実施例21において、保護層に含有されるポリカルボン酸を下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体23を作製した。
ポリエステル樹脂(酸価35mgKOH/g):0.2部
実施例21において、保護層に含有されるポリカルボン酸を下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体24を作製した。
ポリエステル樹脂(酸価50mgKOH/g):0.2部
実施例21において、保護層に含有されるポリカルボン酸を下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体25を作製した。
アクリル樹脂(酸価65mgKOH/g、
ダイヤナールBR−605 三菱レイヨン製):0.1部
実施例21において、保護層に含有されるポリカルボン酸を下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体26を作製した。
アクリル酸/ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体
(酸価50mgKOH/g):0.1部
実施例21において、保護層に含有されるポリカルボン酸を下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体27を作製した。
マレイン酸モノアルキル/スチレン/ブチルアクリレート
(酸価50mgKOH/g):0.1部
実施例21において、保護層に含有されるポリカルボン酸を下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体28を作製した。
スチレン/アクリル共重合体(酸価200mgKOH/g、
FB−1522 三菱レイヨン製):0.1部
実施例21において、保護層に含有されるポリカルボン酸を下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体29を作製した。
不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液
(酸価650mgKOH/g、藤沢薬品製):0.02部
実施例22において、保護層に含有されるポリカルボン酸の添加量を下記の添加量に変更した以外は、すべて実施例22と同様にして、電子写真感光体30を作製した。
不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価365mgKOH/g、
BYK−P105 BYKケミー製):0.001部
実施例22において、保護層に含有されるポリカルボン酸の添加量を下記の添加量に変更した以外は、すべて実施例22と同様にして、電子写真感光体31を作製した。
不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価365mgKOH/g、
BYK−P105 BYKケミー製):0.1部
実施例25において、保護層に含有されるアクリル樹脂の添加量を下記の添加量に変更した以外は、すべて実施例25と同様にして、電子写真感光体32を作製した。
アクリル樹脂(酸価65mgKOH/g、
ダイヤナールBR−605 三菱レイヨン製): 0.5部
実施例21において、保護層に含有されるフィラーを下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして電子写真感光体33を作製した。
酸化チタン(平均一次粒径0.3μm、CR−97 石原産業製):2部
実施例21において、保護層に含有されるフィラーを下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして電子写真感光体34を作製した。
シランカップリング処理酸化チタン(平均一次粒径0.015μm、
処理量20%、MT100SA テイカ製):2部
実施例21において、保護層に含有されるフィラーを下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体35を製した。
シリカ
(平均粒径0.1μm、KMPX100
信越シリコーン製):2部
実施例21において、保護層に含有される電荷輸送物質及びバインダー樹脂を下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体36を作製した。
下記構造式の高分子電荷輸送物質:20部
実施例21において、保護層に含有される結着樹脂を下記の材料に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体37を作製した。
ポリアリレート樹脂(UポリマーU6000、ユニチカ製):10部
実施例21において、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液及び保護層塗工液を下記のものに変更した以外は、実施例21と同様にして、電子写真感光体38を作製した。
◎電荷発生層塗工液
図9に示すXDスペクトルを有するチタニルフタロシアニン:8部
ポリビニルブチラール:5部
2−ブタノン:400部
◎電荷輸送層塗工液
C型ポリカーボネート:10部
下記構造式の電荷輸送物質:8部
◎保護層塗工液
アルミナ処理酸化チタン
(平均一次粒径0.035μm、テイカ製):1.5部
例示化合物2−1で表される化合物:0.5部
メタクリル酸/メチルメタクリレート共重合体
(酸価50mgKOH/g):0.5部
C型ポリカーボネート(帝人化成製):5.5部
下記構造式の電荷輸送物質:4部
シクロヘキサノン:50部
実施例21において、保護層形成用塗工液を下記の組成に変更した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較の電子写真感光体4を作製した(酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物が無添加)。
◎保護層塗工液
アルミナ(平均一次粒径:0.3μm、
スミコランダムAA−03 住友化学工業製):2部
例示化合物2−1で表される化合物:0.5部
下記構造式の電荷輸送物質:4部
テトラヒドロフラン:220部
シクロヘキサノン:80部
実施例23において、保護層形成用塗工液を下記の組成に変更した以外は、すべて実施例23と同様にして、比較の電子写真感光体5を作製した(含有する有機化合物の酸価が10(mgKOH/g)未満)。
◎保護層塗工液
アルミナ(平均一次粒径:0.3μm、
スミコランダムAA−03 住友化学工業製):2部
例示化合物2−1で表される化合物:0.5部
ポリエステル樹脂(酸価7mgKOH/g):0.2部
下記構造式の電荷輸送物質:4部
テトラヒドロフラン:220部
シクロヘキサノン:80部
実施例21において、保護層形成用塗工液を下記の組成に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、比較の電子写真感光体3を作製した(前記一般式(2)で表される化合物が無添加)。
◎保護層塗工液
アルミナ(平均一次粒径:0.3μm、住友化学工業製):2部
不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液
(酸価180mgKOH/g、BYKケミー製):0.02部
下記構造式の電荷輸送物質:4部
テトラヒドロフラン:220部
シクロヘキサノン:80部
実施例21において、保護層に含有された例示化合物2−1で表される化合物を表7に示した化合物に変更した以外は、すべて実施例21と同様にして、電子写真感光体44〜48を作製した。
実施例21において、保護層に含有されるポリカルボン酸の添加量を実施例39の添加量に変更した以外は、すべて同様にして、電子写真感光体49を作製した。
実施例21において、保護層に含有されるフィラーを実施例33のものに変更した以外は、すべて同様にして電子写真感光体50を作製した。
実施例21において、保護層に含有されるフィラーを実施例34のものに変更した以外は、すべて同様にして電子写真感光体51を作製した。
実施例21において、保護層に含有されるフィラーを実施例40のものに変更した以外は、すべて同様にして、電子写真感光体52を作製した。
実施例21において、保護層に含有される電荷輸送物質及び結着樹脂を実施例36のものに変更した以外は、すべて同様にして、電子写真感光体53を作製した。
実施例21において、保護層に含有される結着樹脂を実施例37のものに変更した以外は、すべて同様にして、電子写真感光体54を作製した。
実施例21において、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を実施例38のものに変更し、かつ保護層塗工液を下記の組成に変更した以外は、すべて同様にして、電子写真感光体55を作製した。
◎保護層塗工液
アルミナ処理酸化チタン
(平均一次粒径0.035μm、テイカ製):1.5部
例示化合物2−1で表される化合物:0.5部
メタクリル酸/メチルメタクリレート共重合体
(酸価50mgKOH/g):0.5部
C型ポリカーボネート(帝人化成製):5.5部
下記構造式の電荷輸送物質:4部
シクロヘキサノン:50部
実施例21において、保護層形成用塗工液を下記の組成に変更した以外は、すべて同様にして、比較の電子写真感光体6を作製した(酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物が無添加)。
◎保護層塗工液
アルミナ(平均一次粒径:0.3μm、住友化学工業製):2部
例示化合物2−1で表される化合物:0.5部
下記構造式の電荷輸送物質:4部
テトラヒドロフラン:220部
シクロヘキサノン:80部
実施例23において、保護層形成用塗工液を下記の組成に変更した以外は、すべて同様にして、比較の電子写真感光体7を作製した(含有する有機化合物の酸価が10(mgKOH/g)未満)。
◎保護層塗工液
アルミナ(平均一次粒径:0.3μm、住友化学工業製):2部
例示化合物2−1で表される化合物:0.5部
ポリエステル樹脂(酸価7mgKOH/g):0.2部
下記構造式の電荷輸送物質:4部
テトラヒドロフラン:220部
シクロヘキサノン:80部
MF2200改造機にて暗部電位900(−V)に設定した後、連続してトータル5万枚の印刷を行い、その際初期画像及び5万枚印刷後の画像について評価を行った。また、初期及び5万枚印刷後の明部電位を測定した。さらに、初期及び5万枚印刷後での膜厚差より摩耗量の評価を行った。
下記の組成の電子写真感光体保護層形成用塗工液Hを作製した。
◎保護層塗工液
アルミナ(平均一次粒径:0.3μm、
スミコランダムAA−03 住友化学工業製):2部
例示化合物2−1で表される化合物:0.5部
不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、
固形分50%、BYK−P104 BYKケミー製):0.02部
下記構造式の電荷輸送物質:3.5部
ポリカーボネート(Zポリカ、帝人化成製):6部
下記構造式のハイドロキノン系化合物:0.005部
シクロヘキサノン:80部
実施例61において、電子写真感光体保護層形成用塗工液Hに含まれるハイドロキノン系化合物を下記構造式のヒンダードアミン系化合物に変更した以外は、同様にして電子写真感光体保護層形成用塗工液Iを作製した。
実施例61において、電子写真感光体保護層形成用塗工液Hに含まれるハイドロキノン系化合物を下記構造式の有機硫黄系化合物に変更した以外は、同様にして電子写真感光体保護層形成用塗工液Jを作製した。
実施例61において、電子写真感光体保護層形成用塗工液Hに含まれるハイドロキノン系化合物を下記構造式のヒンダードフェノール系化合物に変更した以外は、同様にして電子写真感光体保護層形成用塗工液Kを作製した。
実施例61において、電子写真感光体保護層形成用塗工液Hに含まれるハイドロキノン系化合物を下記構造式の有機燐系化合物に変更した以外は、同様にして電子写真感光体保護層形成用塗工液Lを作製した。
(保存後における塗工液の吸光度)/(塗工液作製直後の吸光度)
Claims (23)
- 導電性支持体上に少なくとも感光層が形成されていると共に、導電性支持体から最も離れた層がフィラーを含有する感光体であって、該導電性支持体から最も離れた層が、酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物の少なくとも一種と、下記一般式(2)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種とを含有することを特徴とする感光体。
- 前記導電性支持体から最も離れた層が、感光層の最表面層であることを特徴とする請求項1に記載の感光体。
- 前記導電性支持体から最も離れた層が、感光層の上に形成された保護層であることを特徴とする請求項1に記載の感光体。
- 前記導電性支持体から最も離れた層が含有する酸価が10〜700(mgKOH/g)の有機化合物が、ポリカルボン酸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の感光体。
- 前記ポリカルボン酸が、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂のいずれか、あるいはそれらの構造を含む共重合体、もしくはそれらの混合物であることを特徴とする請求項4に記載の感光体。
- 前記酸価が10〜700(mg/KOH)の有機化合物に少なくとも一種の有機脂肪酸が混合されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の感光体。
- 前記導電性支持体から最も離れた層が含有するフィラーが、少なくとも一種の無機顔料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の感光体。
- 前記無機顔料が、金属酸化物であることを特徴とする請求項7に記載の感光体。
- 前記無機顔料のpHが、5以上であることを特徴とする請求項7又は8に記載の電子写真感光体。
- 前記無機顔料の誘電率が、5以上であることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の感光体。
- 前記導電性支持体から最も離れた層が含有するフィラーの平均一次粒径が、0.01〜0.5μmであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の感光体。
- 前記導電性支持体から最も離れた層が、少なくとも一種の電荷輸送物質を含有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の感光体。
- 前記電荷輸送物質が、高分子電荷輸送物質であることを特徴とする請求項12に記載の感光体。
- 前記導電性支持体から最も離れた層が、ポリカーボネート樹脂又は/及びポリアリレート樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の感光体。
- 前記導電性支持体から最も離れた層用塗工液中に酸化防止剤を含有させることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の感光体の導電性支持体から最も離れた層用塗工液。
- 前記酸化防止剤がハイドロキノン系化合物であることを特徴とする請求項15に記載の感光体の導電性支持体から最も離れた層用塗工液。
- 前記酸化防止剤がヒンダードアミン系化合物であることを特徴とする請求項15に記載の感光体の導電性支持体から最も離れた層用塗工液。
- 請求項1〜14のいずれかに記載の感光体を製造する際に、請求項15〜17のいずれかに記載の塗工液を用いて前記導電性支持体から最も離れた層を形成することを特徴とする感光体の製造方法。
- 感光体に、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写が繰り返し行われる電子写真方式の画像形成方法において、該感光体として、請求項1〜14のいずれかに記載の感光体を用いることを特徴とする電子写真方式の画像形成方法。
- 前記画像露光の際に、半導体レーザーあるいは発光ダイオードによって感光体上に静電潜像の書き込みが行われるデジタル方式によるものであることを特徴とする請求項19に記載の画像形成方法。
- 少なくとも帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段および感光体を具備してなる電子写真方式の画像形成装置であって、該感光体が請求項1〜14に記載の感光体であることを特徴とする電子写真方式の画像形成装置。
- 前記画像露光手段が、半導体レーザーあるいは発光ダイオードを使用することによって感光体上に静電潜像の書き込みが行われるデジタル方式のものであることを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
- 少なくとも感光体を具備してなる電子写真方式の画像形成装置用プロセスカートリッジであって、該感光体が請求項1〜14に記載の感光体であることを特徴とする電子写真方式の画像形成装置用プロセスカートリッジ。
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