JP5454041B2 - 電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ - Google Patents
電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5454041B2 JP5454041B2 JP2009217419A JP2009217419A JP5454041B2 JP 5454041 B2 JP5454041 B2 JP 5454041B2 JP 2009217419 A JP2009217419 A JP 2009217419A JP 2009217419 A JP2009217419 A JP 2009217419A JP 5454041 B2 JP5454041 B2 JP 5454041B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- substituted
- photosensitive member
- formula
- unsubstituted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
特に、情報をデジタル信号に変換して光によって情報記録を行なうレーザプリンタやデジタル複写機は、そのプリント品質、信頼性において向上が著しい。
さらに、それらは高速化技術との融合によりフルカラー印刷が可能なレーザプリンタ、あるいはデジタル複写機へと応用されてきている。
そのような背景から、感光体に要求される機能として、高画質化と高耐久化を両立させることが特に重要な課題となっている。
そして、OPC感光体の層構成は、単層型と機能分離型積層構造に大別される。
例えば、最初の実用化OPCであるPVK−TNF電荷移動錯体型感光体は、前者の単層型であった。
一方、1968年、林とRegensburgerにより、各々独立してPVK/a−Se積層感光体が発明され、後には1977年、Melzらにより、また1978年Schlosserにより、有機顔料分散層と有機低分子分散ポリマー層という感光層全てが有機材料からなる積層感光体が発表された。
これらは光を吸収して電荷を発生する電荷発生層(CGL)と、CGLで生成した電荷を注入、輸送し、表面電荷を中和する電荷輸送層(CTL)からなるという概念から、機能分離型積層感光体とも呼ばれる。
この機能分離型積層感光体の開発によって、単層感光体に比べ感度、耐久性が飛躍的に向上した。
また電荷発生物質(CGM)、電荷輸送物質(CTM)といわれる、それぞれ異なる機能を有する材料を個別に分子設計できるため、それら材料の選択幅が大きく増加した。
これらの理由により機能分離型積層感光体は現在のOPC感光体における主流の層構成となっている。
それによって発生した電荷が、電荷発生層及び電荷輸送層の界面で電荷輸送層に注入され、さらに電界によって電荷輸送層中を移動し、感光体の表面電荷を中和することにより静電潜像を形成するというものである。
したがって、従来から有機感光体の耐摩耗性が大きな課題として挙げられていた。
さらに、近年では電子写真装置の高速化、あるいは装置の小型化に伴う感光体の小径化によって、感光体の高耐久化がより一層重要な課題となっている。
しかしながら、これらの方法により感光層の削れを抑えると、新たな問題がおこる。
すなわち、繰り返し使用や周辺環境により生じるオゾンやNOx、その他の酸化性物質が、感光層表面に吸着し、繰り返し使用や使用環境によっては、最表面の低抵抗化を招き、画像流れ(画像ボケ)等の問題を引き起こすことが知られている。
従来は、このボケ発生物質が感光層と共に削りとられることにより、問題はある程度回避されてきた。
しかしながら、上述のとおり、最近の更なる高解像、高耐久化要求に応えるには、新たな手法を付与しなければならなくなってきている。
それらの影響を軽減させる1つの方法として、感光体にヒーターを搭載し、ボケ物質を蒸発させる方法があるが、この方法は装置の小型化や消費電力の低減に対して大きな障害となっている。
また、酸化防止剤等の添加剤も有効な手段ではあるが、単なる添加剤は光導電性を有しないものであるから、感光層への多量添加は、低感度化、残留電位上昇等の電子写真特性の問題をまねいてしまう。
これは、画像ボケの発生を抑制するには抵抗が高い方が、残留電位上昇を抑制するには抵抗が低い方が適していることから、双方でトレードオフの関係になっていることが問題の解決を困難にしている。
この化合物は、感光体の繰り返し使用後の画像品質に対して有効で、前記酸化性ガス等のボケ発生物質による画像流れ(画像ボケ)等の問題を解決できるとはいわれているものの、電荷輸送能が低いため高感度、高速化要求には対応が難しく、したがって、添加量においても限界がある。
しかしながら、該スチルベン化合物は、電荷輸送サイトであるトリアリールアミン構造の共鳴部位に強いメゾメリー効果(+M効果)の置換基であるジアルキルアミノ基を有しているため、全体のイオン化ポテンシャル値は異常に小さくなる。
それ故、電荷輸送物質として単独使用した感光層の帯電保持能は、初期から、もしくは繰り返し使用により著しく悪くなるため、実用化は非常に難しいという致命的な欠点を有している。
また、本発明のように他の電荷輸送物質と混合併用しても、該スチルベン化合物のイオン化ポテンシャル値はそれらよりもかなり小さいため、スチルベン化合物が移動電荷のホールトラップサイトとなり、感度が著しく低く、かつ残留電位が大きな電子写真感光体となってしまうという欠点を有している。
また、それらの感光体を用いることにより、感光体の交換が不要で、かつ高速印刷あるいは感光体の小径化に伴う装置の小型化を実現し、さらに繰り返し使用においても高画質画像が安定に得られる画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジを提供することにある。
本発明によれば、以下の(1)〜(16)に示す電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジが提供される。
(1)「導電性支持体上に少なくとも感光層、及び表面保護層が形成されていると共に、表面保護層がフィラー及び、酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物の少なくとも一種と、下記一般式(1)で表わされるジアミン化合物から選ばれる少なくとも一種とを含有することを特徴とする電子写真感光体。
(3)「該ポリカルボン酸が、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂のいずれか、あるいはそれらの構造を含む共重合体、もしくはそれらの混合物であることを特徴とする前記(2)項に記載の電子写真感光体。」
(4)「該表面保護層が含有するフィラーが、少なくとも一種の金属酸化物であることを特徴とする前記(1)項乃至(3)項のいずれかに記載の電子写真感光体。」
(5)「該表面保護層が、電荷輸送物質を含有することを特徴とする前記(1)項乃至(4)項のいずれかに記載の電子写真感光体。」
(6)「該電荷輸送物質が、下記一般式(2)で表わされる芳香族環集合化合物であることを特徴とする前記(5)項に記載の電子写真感光体。
(7)「該電荷輸送物質が、下記一般式(6)で表わされるアミノビフェニル化合物であることを特徴とする前記(5)項に記載の電子写真感光体。
(8)「該電荷輸送物質が、下記一般式(29)で表わされるジオレフィン芳香族化合物であることを特徴とする前記(5)項に記載の電子写真感光体。
(9)「該電荷輸送物質が、高分子型電荷輸送物質であることを特徴とする前記(5)項に記載の電子写真感光体。」
(10)「該高分子型電荷輸送物質が、下記一般式(7)で表わされる化合物であることを特徴とする前記(9)項に記載の電子写真感光体。
(11)「該高分子型電荷輸送物質が、下記一般式(10)で表わされる化合物であることを特徴とする前記(9)項に記載の電子写真感光体。
(12)「前記(1)項乃至(11)項のいずれかに記載の電子写真感光体に、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写を繰り返し行なうことを特徴とする画像形成方法。」
(13)「前記(1)項乃至(11)項のいずれかに記載の電子写真感光体に、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写を繰り返し行ない、かつ画像露光の際にはLDあるいはLED等によって感光体上に静電潜像の書き込みを行なうことを特徴とするデジタル方式の画像形成方法。」
(14)「少なくとも帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段および前記(1)項乃至(11)項のいずれかに記載の電子写真感光体を具備してなることを特徴とする画像形成装置。」
(15)「少なくとも帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段および前記(1)項乃至(11)項のいずれかに記載の電子写真感光体を具備し、画像露光手段にLDあるいはLED等を使用することによって前記電子写真感光体上に静電潜像の書き込みが行なわれることを特徴とするデジタル方式の画像形成装置。」
(16)「少なくとも前記(1)項乃至(11)項のいずれかに記載の電子写真感光体を具備してなることを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ。
本発明によって、電子写真感光体の高耐久化と高画質化の両立が実現され、高画質画像が長期に渡って安定に得られる電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジが提供される。
本発明の電子写真感光体においては、導電性支持体上に感光層、表面保護層が設けられており、該表面保護層がフィラー及び、酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物の少なくとも一種と、上記一般式(1)で表わされるジアミン化合物を含有することが本発明の特徴的な構成要素である。
これは、画像ボケの発生を抑制するには抵抗が高い方が、残留電位上昇を抑制するには抵抗が低い方が適していることから、双方でトレードオフの関係になっていることが問題の解決を困難にしている。
すなわち、フィラーが脱凝集され、分散性が良好である場合には、保護層に注入された電荷が表面まで到達しやすくなるため、フィラーの分散性の向上は残留電位の上昇を抑制できるだけでなく、トナーにより形成されるドット再現性がより忠実となり高解像度で高画質の画像を得ることが可能となる。
一方、フィラーが極度な凝集状態にある場合には、電荷はフィラーによって進行が妨げられ、電荷移動の直進性が低下することによって解像度が低下するだけでなく、電荷がトラップされやすくなり、結果的に残留電位を増加させる。
本発明において見出された、酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物を添加することによって、無機フィラーと有機溶剤やバインダー樹脂等との親和性を高めることが可能となり、結果的にフィラーの分散性を高める効果を有する。また、このような酸性有機材料の添加によって、高くなりすぎた膜の抵抗を適度に低減させる効果をも有する。
これらの相乗効果によって、感光体の残留電位を低減できるだけでなく、フィラーの分散性が向上したことにより、トナーにより形成されたドットの散りが少なくなり、より忠実なドット再現が可能な高画質画像を得ることが可能となる。
加えて、フィラーが経時で凝集することなく、高安定かつ長寿命な保護層等の層形成用塗工液を得ることができ、結果として高耐久化と高画質化を両立する感光体を長期に渡って安定に製造することが可能となる。
本発明においては、前記一般式(1)で表わされるジアミン化合物を含有させることによってこのような問題を解決できる。
フィラーには、有機性フィラー材料と無機性フィラー材料がある。
有機性フィラー材料としては、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂粉末、シリコーン樹脂粉末、a−カーボン粉末等が挙げられ、無機性フィラー材料としては、銅、スズ、アルミニウム、インジウムなどの金属粉末、シリカ、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、酸化カルシウム、アンチモンをドープした酸化錫、錫をドープした酸化インジウム等の金属酸化物、フッ化錫、フッ化カルシウム、フッ化アルミニウム等の金属フッ化物、チタン酸カリウム、窒化硼素などの無機材料が挙げられる。
これらのフィラーの中で、フィラーの硬度の点から無機材料を用いることが耐摩耗性の向上に対し有利であり、特に金属酸化物が好ましい。
本発明者らは、表面保護層に絶縁性の高いフィラーを含有させることによって画像ボケを抑制し、酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物の少なくとも一種を含有させることによって残留電位上昇を抑制できることを見出した。
残留電位の低減が可能となった要因として、一つには特定の酸価を有する材料が添加されたことが挙げられるが、他の要因としてはそれによってフィラーの分散性が向上されたことが挙げられる。
また、フィラーの分散性の向上は、単に残留電位上昇を抑制する効果だけに留まらず、表面保護層の書き込み光の透過率低下や画像濃度ムラの発生を防止することによって一層の高画質化が実現でき、さらに耐摩耗性の向上や塗膜欠陥の発生を防止する等の多方面に渡る効果をも併せ持っている。
また、pHが5以上のフィラーあるいは誘電率が5以上のフィラーを単独で使用することはもちろん、pHが5以下のフィラーとpHが5以上のフィラーとを2種類以上を混合したり、誘電率が5以下のフィラーと誘電率が5以上のフィラーとを2種類以上混合したりして、異なった2種以上のフィラーを併用して用いることも可能である。
また、これらのフィラーの中でも高い絶縁性を有し、熱安定性が高い上に、耐摩耗性が高い六方細密構造であるα型アルミナは、画像ボケの抑制や耐摩耗性の向上の点から特に有用である。
フィラーの分散性の低下は残留電位の上昇だけでなく、塗膜の透明性の低下や塗膜欠陥の発生、さらには耐摩耗性の低下をも引き起こすため、高耐久化あるいは高画質化を妨げる大きな問題に発展する可能性がある。
例えば、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコアルミネート系カップリング剤、高級脂肪酸等、あるいはこれらとシランカップリング剤との混合処理や、Al2O3、TiO2、ZrO2、シリコーン、ステアリン酸アルミニウム等、あるいはそれらの混合処理がフィラーの分散性及び画像ボケの抑制の点からより好ましい。
シランカップリング剤による処理は、画像ボケの影響が強くなるが、上記の表面処理剤とシランカップリング剤との混合処理を施すことによりその影響を抑制できる場合がある。
表面処理量については、用いるフィラーの平均一次粒径によって異なるが、3〜30wt%が適しており、5〜20wt%がより好ましい。表面処理量がこれよりも少ないとフィラーの分散効果が得られず、また多すぎると残留電位の著しい上昇を引き起こす。
酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物を含有させると、フィラーの添加によって発生した、残留電位上昇を抑制することができる。酸価とは、1g中に含まれる遊離脂肪酸を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数で定義される。
しかし、非常に低分子のマレイン酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸等の有機酸やアクセプター等はフィラーの分散性を大幅に低下させてしまう可能性があるため、残留電位低減効果が充分に発揮されなくなる場合がある。
従って、感光体の残留電位を低減させ、かつフィラーの分散性を高めるためには低分子量ポリマーや樹脂、共重合体等、さらにはそれらを混合させて使用することが好ましい。
それらの有機化合物の構造としては、立体障害が少ないリニアの構造を有することがより好ましい。
分散性を向上させるためには、フィラーと結着樹脂との双方に親和性を持たせることが必要であり、立体障害が大きな材料は、それらの親和性が低下することにより、分散性が低下し、前述のような多くの問題を発生させることにつながる。
該ポリカルボン酸としては、カルボキシル基を2個以上有する有機化合物や、カルボン酸をポリマーあるいはコポリマー中に含む構造を有する化合物であって、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アクリル酸やメタクリル酸を用いた共重合体、スチレン−アクリル共重合体等、カルボン酸を含む有機化合物あるいはその誘導体はすべて使用することが可能である。
また、これらの材料は2種以上混合して用いることが可能であり、かつ有用である。
場合によっては、これら(ポリエステル樹脂等)の材料と有機脂肪酸とを混合させることによって、フィラーの分散性あるいはそれに伴う残留電位の低減効果が高まることがある。
また、該有機化合物の酸価は、その添加量とのバランスにより決めることが必要である。同じ添加量でも酸価が高ければ残留電位低減効果が高いというわけではなく、その効果はこれら酸価が10〜400mgKOH/gの有機化合物のフィラーへの吸着性にも大きく関係している。ただし、該有機化合物の酸価は残留電位低減効果に直接影響するものではなく、用いる有機化合物の構造あるいは分子量、フィラーの分散性等によって大きく影響される。
例えば、酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物を二種類用いる場合、酸価が10〜400(mgKOH/g)の一の有機化合物の含有量をA、酸価が10〜400(mgKOH/g)の他の有機化合物の酸価をB、前記フィラーの含有量をCとしたときに、A、B及びCとの間に下記の関係式(a)を満たすことが好ましいが、該式(a)を満たす範囲内で必要最小量に設定することがより好ましい。
0.1≦酸価当量(A×B/C)≦20 ・・・式(a)
酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物の含有量を必要以上に多くすると、逆に分散不良を引き起こしたり、画像ボケの影響が強く現れる場合があり、含有量が少なすぎると分散不良や残留電位低減効果が不充分となる場合がある。
これらの、酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物の添加量としては、通常、含有されるフィラーに対して0.01〜50wt%が好ましく、より好ましくは0.1〜20wt%であるが、必要最小量に設定することがより好ましい。
この中でも、フィラーと酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物との接触効率を高くすることができ、外界からの不純物の混入が少ないボールミルによる分散が分散性の点からより好ましい。
使用されるメディアの材質については、従来使用されているジルコニア、アルミナ、メノウ等すべてのメディアを使用することができるが、フィラーの分散性及び残留電位低減効果の点から特にアルミナを使用することがより好ましい。
ジルコニアは分散時のメディアの摩耗量が大きく、それらの混入によって残留電位が著しく増加する。さらに、その摩耗粉の混入によって分散性が大きく低下し、フィラーの沈降性が促進される。
一方、メディアにアルミナを使用した場合には、分散時にメディアは摩耗されるものの、摩耗量は低く抑えられる上に、混入した摩耗粉が残留電位に与える影響が非常に小さい。また、摩耗粉が混入しても分散性に対して悪影響が少ない。従って、分散に使用するメディアにはアルミナを使用することがより好ましい。
一方、結着樹脂や電荷輸送物質は、分散前に添加することも可能であるが、その場合分散性が若干低下する場合が見られる。従って、結着樹脂や電荷輸送物質は、有機溶剤に溶解された状態で分散後に添加することが好ましい。
該ジアミン化合物は、感光体を繰り返し使用する際の画像品質維持に有効である。
その理由は、現時点では明らかになっていないが、化学構造内に含まれるアルキルアミノ基が塩基性の強い基であるので、画像ボケの原因物質と考えられている酸化性ガスに対しての中和効果が推測される。
また、芳香族炭化水素環基置換アミノ基は、電荷輸送能が優れる感応基であることが知られており(非特許文献3の[高橋ら、電子写真学会誌、25巻、3号、16頁、1986年])、本発明に用いられるジアミン化合物はこの基を含むことから電荷輸送能の高い化合物であることがわかる。更には、他の電荷輸送物質と併用することにより高感度、並びに繰り返し安定性等がさらに増すことも見出されている。
すなわち、特許文献4の特許第4101676号公報で開示されている下記一般式(11)で表わされるジアミン化物と、下記一般式(12)で表わされるアニリン化合物とを塩基性物質の存在下、室温から100℃程度の温度において反応させることにより得ることができる。
また反応溶媒としてはジオキサン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、アセトニトリルなどを挙げることができる。
また、芳香族炭化水素基としてはベンゼン、ビフェニル、ナフタレン、アントラセン、フルオレン及びピレンなどの芳香族環、並びにピリジン、キノリン、チオフェン、フラン、オキサゾール、オキサジアゾール、カルバゾールなど芳香族複素環の基が挙げられる。
また、これらの置換基としては、上記アルキル基の具体例で挙げたもの、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、またはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のハロゲン原子、前記芳香族炭化水素基、及びピロリジン、ピペリジン、ピペラジンなどの複素環の基などが挙げられる。
更に、R1、R2が互いに結合し窒素原子を含む複素環基を形成する場合、その複素環基としてはピロリジノ基、ピペリジノ基、ピペラジノ基などに芳香族炭化水素基が縮合した縮合複素環基を挙げることができる。
但し、本発明は、これらの化合物に限定されるものではない。
尚、図1〜3は本発明の電子写真感光体を表わす断面図である。
図1の構成においては、導電性支持体(31)上に、電荷発生物質と電荷輸送物質を主成分とする感光層(33)が設けられ、更に感光層表面に保護層(39)が設けられている。
図2の構成においては、導電性支持体(31)上に、電荷発生物質を主成分とする電荷発生層(35)と電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層(37)とが積層されており、更に電荷輸送層上に保護層(39)が設けられている。
図3の構成においては、導電性支持体(31)上に、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層(37)と電荷発生物質を主成分とする電荷発生層(35)とが積層されており、更に電荷発生層上に保護層(39)が設けられている。
この導電性粉体としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、またアルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などの金属粉、あるいは導電性酸化スズ、ITOなどの金属酸化物粉体などがあげられる。
また、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑性、熱硬化性樹脂、または光硬化性樹脂が挙げられる。
このような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、メチルエチルケトン、トルエンなどに分散して塗布することにより設けることができる。
感光層は単層でも積層でもよいが、説明の都合上、先ず電荷発生層(35)と電荷輸送層(37)で構成される場合から述べる。
尚、感光層を電荷発生層(35)と電荷輸送層(37)で構成する場合、上記一般式(1)で表わされるジアミン化合物は電荷輸送層(37)に含有させることが好ましい。
電荷発生層(35)には、公知の電荷発生物質を用いることが可能であり、その代表として、シーアイピグメントブルー25(カラーインデックスCI21180)、シーアイピグメントレッド41(CI21200)、シーアイアシッドレッド52(CI45100)、シーアイベーシックレッド3(CI45210)、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−95033号公報に記載)、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−133445号公報)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132347号公報に記載)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21728号公報に記載)、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報に記載)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22834号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−2129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−14967号公報に記載)、ベンズアントロン骨格を有するアゾ顔料などのアゾ顔料。
例えば、シーアイピグメントブルー16(CI74100)、Y型オキソチタニウムフタロシアニン(特開昭64−17066号公報)、A(β)型オキソチタニウムフタロシアニン、B(α)型オキソチタニウムフタロシアニン、I型オキソチタニウムフタロシアニン(特開平11−21466号公報に記載)、II型クロロガリウムフタロシアニン(飯島他、日本化学会第67春季年回、1B4、04(1994))、V型ヒドロキシガリウムフタロシアニン(大門他、日本化学会第67春季年回、1B4、05(1994))、X型無金属フタロシアニン(米国特許第3,816,118号)などのフタロシアニン系顔料、シーアイバットブラウン5(CI73410)、シーアイバットダイ(CI73030)などのインジコ系顔料、アルゴスカーレットB(バイエル社製)、インタンスレンスカーレットR(バイエル社製)などのペリレン顔料などが挙げられる。なお、これらの材料は単独あるいは2種類以上が併用されてもよい。
電荷発生層(35)を形成する際の塗布液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等の方法を用いることができる。
電荷発生層(35)の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.1〜2μmである。
該電荷輸送層(37)は、電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上に塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要により単独あるいは2種以上の可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。
電子輸送物質としては、例えばクロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、ベンゾキノン誘導体等の電子受容性物質が挙げられる。
また、電荷輸送層(37)の膜厚は解像度・応答性の点から、25μm以下とすることが好ましい。下限値に関しては、使用するシステム(特に帯電電位等)に異なるが、5μm以上が好ましい。
また、必要により単独あるいは2種以上の可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。
以上のようにして得られた塗工液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等、従来の塗工方法を用いることができる。
また、結着樹脂としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリール樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、ポリアリレート、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。フィラーの分散性、残留電位、塗膜欠陥の点から、特にポリカーボネートあるいはポリアリレートが有効かつ有用である。
但し、分散時には粘度が高い溶剤が好ましいが、塗工時には揮発性が高い溶剤が好ましい。これらの条件を満たす溶剤がない場合には、各々の物性を有する溶剤を2種以上混合させて使用することが可能であり、フィラーの分散性や残留電位に対して大きな効果を有する場合がある。
さらに、保護層の必要膜厚を一度で塗工し、保護層を形成することも可能であるが、2回以上重ねて塗工し、保護層を多層にする方が膜中におけるフィラーの均一性の面からより好ましい。そうすることによって、残留電位の低減、解像度の向上、及び耐摩耗性の向上に対しより一層の効果が得られる。なお、保護層の厚さは0.1〜10μm程度が適当である。
電荷輸送物質については、正孔輸送物質と電子輸送物質、及び高分子電荷輸送物質に分け、以下に説明する。
正孔輸送物質としては、例えば、ポリ−N−カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、及び以下の一般式(2)〜(6)、(13)〜(31)で示される化合物が挙げられる。
これらは低分子電荷輸送物質の中でも特に移動度特性、電荷発生材料からの電荷注入特性、並びに繰り返し静電疲労特性が優れるものであるため、感光層中に用いることにより高感度かつ安定な電子写真感光体が得られるものである。
−O−R3 ・・・一般式(36)
〔(36)式中、R3は、置換基を有してもよいアルキル基、または置換基を有してもよいアリール基を示す。〕
但し、ここで用いられる酸化防止剤は、後述の目的と異なり、あくまでも本発明に用いられるジアミン化合物の変質保護のために利用される。このため、これらの酸化防止剤は、ジアミン化合物を含有させる前の工程で塗工液に含有させておくことが好ましく、添加量としては、ジアミン化合物に対して0.1〜200wt%で充分な効果を発揮できる。
高分子電荷輸送物質としては、公知の材料が使用できるが、特に、トリアリールアミン構造を主鎖および/または側鎖に含むポリカーボネートが良好に用いられる。
中でも、以下の一般式(7)〜(10)、(37)〜(45)で表わされる化合物が良好に用いられる。
該感光層(33)は、電荷発生物質および電荷輸送物質および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することによって形成できる。
また、必要により可塑剤やレベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。電荷発生物質としては、前述した、複層の場合の電荷発生層(35)に用いたものと同じものが挙げられる。
もちろん、先に挙げた高分子電荷輸送物質も良好に使用できる。
結着樹脂100重量部に対する電荷発生物質の量は5〜40重量部が好ましく、電荷輸送物質の量は0〜190重量部が好ましく、さらに好ましくは50〜150重量部である。感光層は、電荷発生物質、結着樹脂を電荷輸送物質とともにテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサン等の溶媒を用いて分散機等で分散した塗工液を、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート、リングコートなどで塗工して形成できる。感光層の膜厚は、5〜25μm程度が適当である。
下引き層は一般には樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。
このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。
また、下引き層にはモアレ防止、残留電位の低減等のために酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。
更に本発明の下引き層として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用することもできる。
この他、本発明の下引き層には、Al2O3を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物やSiO2、SnO2、TiO2、ITO、CeO2等の無機物を真空薄膜作成法にて設けたものも良好に使用できる。このほかにも公知のものを用いることができる。下引き層の膜厚は0〜5μmが適当である。
これらの化合物の代表的な材料を以下に記す。
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソ−ル、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]グリコールエステル、トコフェロ−ル類など。
(b)パラフェニレンジアミン類
N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなど。
(c)ハイドロキノン類
2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
(d)有機硫黄化合物類
ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3’−チオジプロピオネートなど。
(e)有機燐化合物類
トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィンなど。
リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリクロルエチル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェニルなど。
(b)フタル酸エステル系可塑剤
フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸メチルオレイル、フタル酸オクチルデシル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチルなど。
(c)芳香族カルボン酸エステル系可塑剤
トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリ−n−オクチル、オキシ安息香酸オクチルなど。
(d)脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤
アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−オクチル、アジピン酸−n−オクチル−n−デシル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジカプリル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−n−オクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ−2−エトキシエチル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、テトラヒドロフタル酸ジオクチル、テトラヒドロフタル酸ジ−n−オクチルなど。
(e)脂肪酸エステル誘導体
オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エステル、アセチルリシノール酸メチル、ペンタエリスリトールエステル、ジペンタエリスリトールヘキサエステル、トリアセチン、トリブチリンなど。
(f)オキシ酸エステル系可塑剤
アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチルなど。
(g)エポキシ可塑剤
エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸デシル、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ベンジル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジデシルなど。
(h)二価アルコールエステル系可塑剤
ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチラートなど。
(i)含塩素可塑剤
塩素化パラフィン、塩素化ジフェニル、塩素化脂肪酸メチル、メトキシ塩素化脂肪酸メチルなど。
(j)ポリエステル系可塑剤
ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケート、ポリエステル、アセチル化ポリエステルなど。
(k)スルホン酸誘導体
p−トルエンスルホンアミド、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホンエチルアミド、o−トルエンスルホンエチルアミド、トルエンスルホン−N−エチルアミド、p−トルエンスルホン−N−シクロヘキシルアミドなど。
(l)クエン酸誘導体
クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリ−2−エチルヘキシル、アセチルクエン酸−n−オクチルデシルなど。
(m)その他
ターフェニル、部分水添ターフェニル、ショウノウ、2−ニトロジフェニル、ジノニルナフタリン、アビエチン酸メチルなど。
流動パラフィン、パラフィンワックス、マイクロワックス、低重合ポリエチレンなど。
(b)脂肪酸系化合物
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸など。
(c)脂肪酸アミド系化合物
ステアリルアミド、パルミチルアミド、オレインアミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミドなど。
(d)エステル系化合物
脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステルなど。
(e)アルコール系化合物
セチルアルコール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセロールなど。
(f)金属石けん
ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムなど。
(g)天然ワックス
カルナバロウ、カンデリラロウ、蜜ロウ、鯨ロウ、イボタロウ、モンタンロウなど。
(h)その他
シリコーン化合物、フッ素化合物など。
2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ4−メトキシベンゾフェノンなど。
(b)サルシレート系
フェニルサルシレート、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなど。
(c)ベンゾトリアゾール系
(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、(2’−ヒドロキシ5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2’−ヒドロキシ3’−ターシャリブチル5’−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾールなど。
(d)シアノアクリレート系
エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル2−カルボメトキシ3(パラメトキシ)アクリレートなど。
(e)クエンチャー(金属錯塩系)
ニッケル(2,2’チオビス(4−t−オクチル)フェノレート)ノルマルブチルアミン、ニッケルジブチルジチオカルバメート、コバルトジシクロヘキシルジチオホスフェートなど。
(f)HALS(ヒンダードアミン)
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピリジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなど。
図4において、感光体(1)は少なくとも感光層が設けられ、最表面層にフィラーを含有してなる。
感光体(1)はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであってもよい。帯電チャージャ(3)、転写前チャージャ(7)、転写チャージャ(10)、分離チャージャ(11)、クリーニング前チャージャ(13)には、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャ)、帯電ローラ等が用いられ、公知の手段がすべて使用可能である。
転写手段には、一般に上記の帯電器が使用できるが、図に示されるように転写チャージャと分離チャージャを併用したものが効果的である。
そして、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルタ、バンドパスフィルタ、近赤外カットフィルタ、ダイクロイックフィルタ、干渉フィルタ、色温度変換フィルタなどの各種フィルタを用いることもできる。
さて、現像ユニット(6)により感光体(1)上に現像されたトナーは、転写紙(9)に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体(1)上に残存するトナーも生ずる。
このようなトナーは、ファーブラシ(14)およびクリーニングブレード(15)により、感光体より除去される。クリーニングは、クリーニングブラシだけで行なわれることもあり、クリーニングブラシにはファーブラシ、マグファーブラシを始めとする公知のものが用いられる。
かかる現像手段には、公知の方法が適用されるし、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
感光体(21)は少なくとも感光層を有し、さらに最表面層にフィラーを含有しており、駆動ローラ(22a)、(22b)により駆動され、帯電器(23)による帯電、光源(24)による像露光、現像(図示せず)、帯電器(25)を用いる転写、光源(26)によるクリーニング前露光、ブラシ(27)によるクリーニング、光源(28)による除電が繰返し行なわれる。
第5図においては、感光体(21)(勿論この場合は支持体が透光性である)に支持体側よりクリーニング前露光の光照射が行なわれる。
例えば、第5図において支持体側よりクリーニング前露光を行なっているが、これは感光層側から行なってもよいし、また、像露光、除電光の照射を支持体側から行なってもよい。
一方、光照射工程は、像露光、クリーニング前露光、除電露光が図示されているが、他に転写前露光、像露光のプレ露光、およびその他公知の光照射工程を設けて、感光体に光照射を行なうこともできる。
プロセスカートリッジとは、感光体を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段を含んだ1つの装置(部品)である。
プロセスカートリッジの形状等は多く挙げられるが、一般的な例として、図6に示すものが挙げられる。感光体(16)は、導電性支持体上に、少なくとも感光層を有し、かつ最表面層にフィラーを含有してなる。
下記式で表わされるジアミン化合物8.08g(18.0mmol)、ベンジリデンアニリン7.18g(39.6mmol)、カリウム tert−ブトキシド20.2g(180mmol)と、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)75mlをアルゴン気流下、75℃の内温にて2時間加熱撹拌をおこなった。
・二酸化チタン粉末: 400部
・メラミン樹脂: 65部
・アルキッド樹脂: 120部
・2−ブタノン: 400部
◎電荷発生層塗工液
・下記構造式(46)のフルオレノン系ビスアゾ顔料: 12部
・ポリビニルブチラール: 5部
・2−ブタノン: 200部
・シクロヘキサノン: 400部
・ポリカーボネート樹脂(Zポリカ、帝人化成社製): 10部
・下記構造式(47)の電荷輸送物質: 10部
・テトラヒドロフラン: 100部
・アルミナフィラー(平均一次粒径:0.3μm、スミコランダムAA−03 住友化学工業製): 2部
・例示化合物7で表わされる化合物: 4部
・不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、固形分50%、BYK−P104 BYKケミー社製): 0.02部
・ポリカーボネート(Zポリカ、帝人化成社製): 6部
・テトラヒドロフラン: 220部
・シクロヘキサノン: 80部
・不飽和ポリカルボン酸ポリマー(酸価365mgKOH/g、BYK−P105 BYKケミー社製): 0.02部
・ポリエステル樹脂(酸価35mgKOH/g): 0.2部
・ポリエステル樹脂(酸価50mgKOH/g): 0.2部
・アクリル樹脂(酸価65mgKOH/g、ダイヤナールBR−605 三菱レイヨン社製): 0.1部
・アクリル酸/ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体(酸価50mgKOH/g)
: 0.1部
・マレイン酸モノアルキル/スチレン/ブチルアクリレート(酸価50mgKOH/g): 0.1部
・スチレン/アクリル共重合体(酸価200mgKOH/g、FB−1522 三菱レイヨン社製): 0.1部
・ポリエステル樹脂(酸価15mgKOH/g): 0.2部
・酸化チタン(平均一次粒径0.3μm、CR−97 石原産業社製): 2部
・シランカップリング処理酸化チタン(平均一次粒径0.015μm、処理量20%、MT100SA テイカ社製): 2部
・シリカ(平均粒径0.1μm、KMPX100 信越シリコーン社製): 2部
その際、初期画像及び繰り返し試験後の画像について評価を行なった。
また、初期及び繰り返し試験後の明部電位も測定した。結果を表2に示す。
◎表面保護層塗工液
・アルミナフィラー(平均一次粒径:0.3μm、スミコランダムAA−03 住友化学工業社製): 2部
・例示化合物7で表わされる化合物: 0.5部
・不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、固形分50%、BYK−P104 BYKケミー社製): 0.02部
・下記構造式(48)の電荷輸送物質: 3.5部
・ポリカーボネート(Zポリカ、帝人化成社製): 6部
・テトラヒドロフラン: 220部
・シクロヘキサノン: 80部
◎電荷輸送層塗工液
・ポリカーボネート樹脂(Zポリカ、帝人化成社製): 10部
・下記構造式(49)の電荷輸送物質: 10部
・テトラヒドロフラン: 100部
◎表面保護層塗工液
・アルミナフィラー(平均一次粒径:0.3μm、スミコランダムAA−03 住友化学工業社製): 2部
・例示化合物7で表わされる化合物: 0.5部
・不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、固形分50%、BYK−P104 BYKケミー製): 0.02部
・下記構造式(49)の電荷輸送物質: 3.5部
・ポリカーボネート(Zポリカ、帝人化成社製): 6部
・テトラヒドロフラン: 220部
・シクロヘキサノン: 80部
◎電荷輸送層塗工液
・ポリカーボネート樹脂(Zポリカ、帝人化成社製): 10部
・下記構造式(50)の電荷輸送物質: 10部
・テトラヒドロフラン: 100部
◎表面保護層塗工液
・アルミナフィラー(平均一次粒径:0.3μm、スミコランダムAA−03 住友化学工業社製): 2部
・例示化合物7で表わされる化合物: 0.5部
・不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、固形分50%、BYK−P104 BYKケミー社製): 0.02部
・下記構造式(50)の電荷輸送物質: 3.5部
・ポリカーボネート(Zポリカ、帝人化成社製): 6部
・テトラヒドロフラン: 220部
・シクロヘキサノン: 80部
◎表面保護層塗工液
・アルミナフィラー(平均一次粒径:0.3μm、スミコランダムAA−03 住友化学工業社製): 2部
・例示化合物7で表わされる化合物: 0.5部
・不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、固形分50%、BYK−P104 BYKケミー製): 0.02部
・下記構造式(51)の高分子電荷輸送物質: 7部
・テトラヒドロフラン: 220部
・シクロヘキサノン: 80部
◎表面保護層塗工液
・アルミナフィラー(平均一次粒径:0.3μm、スミコランダムAA−03 住友化学工業社製): 2部
・例示化合物7で表わされる化合物: 0.5部
・不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、固形分50%、BYK−P104 BYKケミー製): 0.02部
・下記構造式(52)の高分子電荷輸送物質: 7部
・テトラヒドロフラン: 220部
・シクロヘキサノン: 80部
◎表面保護層塗工液
・アルミナフィラー(平均一次粒径:0.3μm、スミコランダムAA−03 住友化学工業社製): 2部
・例示化合物7で表わされる化合物: 0.5部
・不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、固形分50%、BYK−P104 BYKケミー社製): 0.02部
・下記構造式(53)の高分子電荷輸送物質: 7部
・テトラヒドロフラン: 220部
・シクロヘキサノン: 80部
結果を表3に示す。
◎電荷発生層塗工液
・図9に示す粉末XDスペクトルを有するオキソチタニウムフタロシアニン: 8部
・ポリビニルブチラール(BX−1): 5部
・2−ブタノン: 400部
◎電荷輸送層塗工液
・ポリカーボネート樹脂(Zポリカ): 10部
・下記構造式(54)の電荷輸送物質: 7部
・トルエン: 70部
◎表面保護層塗工液
・アルミナフィラー(平均一次粒径:0.3μm、スミコランダムAA−03 住友化学工業社製): 2部
・例示化合物17で表わされる化合物: 0.5部
・不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、固形分50%、BYK−P104 BYKケミー製): 0.02部
・下記構造式(54)の電荷輸送物質: 3.5部
・ポリカーボネート(Zポリカ、帝人化成社製): 6部
・テトラヒドロフラン: 220部
・シクロヘキサノン: 80部
◎表面保護層塗工液
・アルミナフィラー(平均一次粒径:0.3μm、スミコランダムAA−03 住友化学工業製): 2部
・例示化合物36で表わされる化合物: 0.5部
・不飽和ポリカルボン酸ポリマー溶液(酸価180mgKOH/g、固形分50%、BYK−P104 BYKケミー製): 0.02部
・前記構造式(54)の電荷輸送物質: 3.5部
・ポリカーボネート(Zポリカ、帝人化成社製): 6部
・テトラヒドロフラン: 220部
・シクロヘキサノン: 80部
実施例28において、保護層形成用塗工液に含まれるフィラーを添加しなかった以外はすべて実施例28と同様にして、比較の電子写真感光体1を作製した。
実施例28において、保護層形成用塗工液に含まれる酸価が180(mgKOH/g)の有機化合物を添加しなかった以外はすべて実施例28と同様にして、比較の電子写真感光体2を作製した。
実施例28において、保護層形成用塗工液に含まれる酸価が180(mgKOH/g)の有機化合物を、酸価が7(mgKOH/g)のポリエステル樹脂に変更した以外は、すべて実施例28と同様にして、比較の電子写真感光体3を作製した。
実施例28において、保護層形成用塗工液に含まれる酸価が180(mgKOH/g)の有機化合物を、酸価が500(mgKOH/g)のジトリメチロールプロパンテトラアクリレートに変更した以外は、すべて実施例28と同様にして、比較の電子写真感光体4を作製した。
実施例28において、保護層形成用塗工液に含まれる例示化合物7で表わされるジアミン化合物を添加しなかった以外はすべて実施例28と同様にして、比較の電子写真感光体5を作製した。
実施例28において、保護層形成用塗工液に含まれるジアミン化合物を、下記構造式(55)のスチルベン化合物(特開昭60−196768号公報記載)にした以外は、すべて実施例28と同様にして、比較の電子写真感光体6を作製した。
実施例28において、保護層形成用塗工液に含まれるジアミン化合物を、下記構造式(56)のテトラフェニルメタン化合物(特開2000−231204号公報記載)にした以外は、すべて実施例28と同様にして、比較の電子写真感光体7を作製した。
実施例28において、保護層形成用塗工液に含まれるジアミン化合物を、下記構造式(57)のヒンダードアミン系酸化防止剤にした以外は、すべて実施例28と同様にして、比較の電子写真感光体8を作製した。
実施例28において、保護層形成用塗工液に含まれるジアミン化合物を、下記構造式(58)のジアミン化合物(特許第4101676号公報記載)にした以外は、すべて実施例28と同様にして、比較の電子写真感光体9を作製した。
結果を表6に示す。
比較感光体5〜9の電子写真感光体について50ppmの窒素酸化物(NOx)ガス濃度に調整されたデシケータ中に4日間放置し、前後における画像評価を行なった。
結果を表6に示す。
33 感光層
35 電荷発生層
37 電荷輸送層
39 保護層
Claims (16)
- 該表面保護層が含有する酸価が10〜400(mgKOH/g)の有機化合物が、ポリカルボン酸であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 該ポリカルボン酸が、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂のいずれか、あるいはそれらの構造を含む共重合体、もしくはそれらの混合物であることを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体。
- 該表面保護層が含有するフィラーが、少なくとも一種の金属酸化物であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 該表面保護層が、電荷輸送物質を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 該電荷輸送物質が、下記一般式(2)で表わされる芳香族環集合化合物であることを特徴とする請求項5に記載の電子写真感光体。
- 該電荷輸送物質が、高分子型電荷輸送物質であることを特徴とする請求項5に記載の電子写真感光体。
- 該高分子型電荷輸送物質が、下記一般式(7)で表わされる化合物であることを特徴とする請求項9に記載の電子写真感光体。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の電子写真感光体に、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写を繰り返し行なうことを特徴とする画像形成方法。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の電子写真感光体に、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写を繰り返し行ない、かつ画像露光の際にはLDあるいはLED等によって感光体上に静電潜像の書き込みを行なうことを特徴とするデジタル方式の画像形成方法。
- 少なくとも帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段および請求項1乃至11のいずれかに記載の電子写真感光体を具備してなることを特徴とする画像形成装置。
- 少なくとも帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段および請求項1乃至11のいずれかに記載の電子写真感光体を具備し、画像露光手段にLDあるいはLED等を使用することによって前記電子写真感光体上に静電潜像の書き込みが行なわれることを特徴とするデジタル方式の画像形成装置。
- 少なくとも請求項1乃至11のいずれかに記載の電子写真感光体を具備してなることを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009217419A JP5454041B2 (ja) | 2009-09-18 | 2009-09-18 | 電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009217419A JP5454041B2 (ja) | 2009-09-18 | 2009-09-18 | 電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011065067A JP2011065067A (ja) | 2011-03-31 |
JP5454041B2 true JP5454041B2 (ja) | 2014-03-26 |
Family
ID=43951347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009217419A Expired - Fee Related JP5454041B2 (ja) | 2009-09-18 | 2009-09-18 | 電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5454041B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6163745B2 (ja) * | 2012-02-03 | 2017-07-19 | 株式会社リコー | アミン化合物、及び電子写真感光体、該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ |
JP5970916B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-08-17 | 株式会社リコー | 電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
-
2009
- 2009-09-18 JP JP2009217419A patent/JP5454041B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011065067A (ja) | 2011-03-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4030895B2 (ja) | 電子写真感光体、及び画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4071653B2 (ja) | 電子写真感光体、及び画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ、電子写真感光体製造方法 | |
JP4101676B2 (ja) | 電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ | |
JP5403350B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、並びに電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP6163745B2 (ja) | アミン化合物、及び電子写真感光体、該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ | |
JP2008096520A (ja) | 電子写真感光体、及びそれを用いた電子写真方法、電子写真装置、電子写真装置用プロセスカートリッジ、電子写真感光体製造方法 | |
JP2004233955A (ja) | 感光体、及びそれを用いた画像形成方法、並びに画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2008134470A (ja) | 電子写真感光体、及びそれを用いた電子写真方法、電子写真装置及び電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP3996490B2 (ja) | 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP5454041B2 (ja) | 電子写真感光体、及び該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ | |
JP5541495B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、並びに電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP3949550B2 (ja) | 電子写真感光体、及び画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4795126B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、及び電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP5401933B2 (ja) | 電子写真感光体、および該電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP2011090246A (ja) | 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、並びに電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP5527605B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、並びに電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP2006195089A (ja) | 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、装置、プロセスカートリッジ及び電子写真感光体製造方法 | |
JP4127803B2 (ja) | 電子写真感光体、及びそれを用いた電子写真方法、電子写真装置、電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP4429152B2 (ja) | 電子写真感光体とそれを用いた電子写真形成方法、電子写真装置 | |
JP5617478B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、並びに電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP4030906B2 (ja) | 電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成装置用プロセスカートリッジ | |
JP4599179B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真方法、電子写真装置、電子写真装置用プロセスカートリッジおよび電子写真感光体の製造方法 | |
JP4445408B2 (ja) | 電子写真感光体、電子写真の製造方法、電子写真装置、電子写真装置用プロセスカートリッジおよび電子写真感光体の製造方法 | |
JP4223925B2 (ja) | 電子写真感光体、及びそれを用いた電子写真方法、電子写真装置、電子写真装置用プロセスカートリッジ | |
JP2005148336A (ja) | 電子写真感光体、及びそれを用いた電子写真方法、電子写真装置、電子写真装置用プロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120720 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131030 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131223 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5454041 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |