JP2007231653A - キーケース、キー、およびキーシリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも利便性やメンテナンス性を向上させることができるキーケースおよびキーを提供する。また、キー本体の挿入部をキーシリンダのキー挿入孔へ容易且つ確実に導くことができ、本発明に係るキーによる施錠や開錠の操作性を高めることができるキーシリンダを提供する。
【解決手段】キー10は、各種の情報を電子的に記憶可能なICチップ21と、ICチップ21をキー本体12の先端12E近傍に保持可能なスライドカバー18と、を有して構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、キーケース、キー、およびキーシリンダに関する。
従来、キーに関する各種情報を電子的に記憶可能なICチップを備えたキーが広く知られている。このようなキーの1つとして、例えば、特許文献1には、把持部にICチップが内蔵されたキーが開示されている。
特開2000−74750号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたキーでは、ICチップにより電気的に施錠や開錠を行う場合にはキーの把持部側をICチップリーダなどにかざす必要がある一方で、キー本体により機械的に施錠や開錠を行う際には、把持部とは逆側の先端部側をキーシリンダなどに挿入する必要があった。そのため、キーの使用者は、キーの使用場面に応じてキーの持ち方などを変えなければならず、利便性が低いといった問題点があった。
また、上記特許文献1に開示されたキーはICチップをキー本体に内蔵しているため、ICチップのメンテナンスが難しいといった問題点もあった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、従来よりも利便性やメンテナンス性を向上させることができるキーケースおよびキーを提供することを目的とする。
また、本発明は、キー本体の挿入部をキーシリンダのキー挿入孔へ容易且つ確実に導くことができ、本発明に係るキーによる施錠や開錠の操作性を高めることができるキーシリンダを提供することを目的とする。
(1)本発明は、各種の情報を電子的に記憶可能なICチップと、前記ICチップをキー本体の先端近傍に保持可能な保持部と、を有して構成されていることを特徴とする、キーケースである。
(2)本発明は、前記キー本体の把持部に固定されるベース部をさらに備え、前記保持部は、前記ベース部に対して移動可能であって、少なくとも、前記キー本体のキーコードが形成された挿入部を覆う第1の位置と、前記挿入部を露出する第2の位置との間の移動が可能であることを特徴とする、前記(1)に記載のキーケースである。
(3)本発明は、前記保持部が、前記キー本体の挿入部の挿入操作に伴って前記第1の位置から前記第2の位置へと移動可能であることを特徴とする、前記(2)に記載のキーケースである。
(4)本発明は、前記保持部が、前記ベース部の内側に入れ子筒状に配設されると共に、前記キー本体の挿入部の挿入方向と逆の方向に移動可能であることを特徴とする、前記(3)に記載のキーケースである。
(5)本発明は、前記保持部を前記第2の位置から前記第1の位置へと付勢する付勢手段をさらに備えたことを特徴とする、前記(2)〜(4)のいずれか1項に記載のキーケースである。
(6)本発明は、前記保持部の先端の形状が、前記キー本体によって施錠および開錠が可能なキーシリンダに形成された凹部と嵌合可能な形状からなることを特徴とする、前記(2)〜(5)のいずれか1項に記載のキーケースである。
(7)本発明は、前記保持部の先端の形状が、非対称形状であることを特徴とする、前記(6)に記載のキーケースである。
(8)本発明は、前記保持部が、前記第1の位置にある場合に、前記保持部の外側から前記キー本体の挿入部を視認不能な部材からなることを特徴とする、前記(2)〜(7)のいずれか1項に記載のキーケースである。
(9)本発明は、前記保持部が、前記第1の位置にある場合に、前記保持部の外側から前記キー本体の挿入部を視認可能な部材からなることを特徴とする、前記(2)〜(7)のいずれか1項に記載のキーケースである。
(10)本発明は、前記ベース部の正面視の形状が、略楕円形状であることを特徴とする、前記(2)〜(9)のいずれか1項に記載のキーケースである。
(11)本発明は、キー本体と、前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載のキーケースと、を有して構成されていることを特徴とする、キーである。
(12)本発明は、前記(11)に記載のキーのキー本体によって施錠および開錠が可能なキーシリンダであって、前記保持部の先端と嵌合可能な凹部が形成されていることを特徴とする、キーシリンダである。
(13)本発明は、前記凹部の形状が、非対称形状であることを特徴とする、前記(12)に記載のキーシリンダである。
本発明に係るキーケースやキーによれば、従来よりも利便性やメンテナンス性を向上させることができる。
なお、前記キー本体の把持部に固定されるベース部をさらに備え、前記保持部は、前記ベース部に対して移動可能であって、少なくとも、前記キー本体のキーコードが形成された挿入部を覆う第1の位置と、前記挿入部を露出する第2の位置との間の移動が可能であれば、キーの変形やキーコードによる損傷などを未然に回避することができる。
また、前記保持部が、前記キー本体の挿入部の挿入操作に伴って前記第1の位置から前記第2の位置へと移動可能であれば、キーの使用者は従来通りのキー挿し操作を行うだけで保持部を第2の位置に移動させることができ、キーの使用に際して特別な操作が不要である。特に、前記保持部が、前記ベース部の内側に入れ子筒状に配設されると共に、前記キー本体の挿入部の挿入方向と逆の方向に移動可能であれば、キーケースやキーの小型化が容易な上に、構造が簡素で低コスト化を図ることができる。
また、前記保持部を前記第2の位置から前記第1の位置へと付勢する付勢手段をさらに備えれば、キーの使用者は従来通りのキー抜き操作を行うだけで保持部を第1の位置に移動させることができ、特別な操作をすることなくキー本体を確実に保護することができる。
また、前記保持部の先端の形状が、前記キー本体によって施錠および開錠が可能なキーシリンダに形成された凹部と嵌合可能な形状であれば、キー本体の挿入部をキーシリンダのキー挿入孔へ容易且つ確実に導くことができ、施錠や開錠の操作性を高めることができる。
また、前記保持部の先端の形状が、非対称形状であれば、キーの使用者は、キーとキーシリンダの嵌合位置を容易に把握することができ、キーシリンダに対するキーの位置決めを容易且つ迅速に行うことができる。
また、前記保持部が、前記第1の位置にある場合に、前記保持部の外側から前記キー本体の挿入部を視認不能な部材からなれば、挿入部に刻まれたキーコードの形状や識別番号などを他人に盗み見されるおそれがなく、キーに関する重要な情報を保護することができる。
また、前記保持部が、前記第1の位置にある場合に、前記保持部の外側から前記キー本体の挿入部を視認可能な部材からなれば、キーの使用者は、キー本体の挿入部の位置関係を把握しながらキーの抜き差しを行うことができ、キーの施錠や開錠をより迅速に行うことができる上に、デザイン性を高めることもできる。
また、前記ベース部の正面視の形状が、略楕円形状であれば、キーをテーブルの上などに置いた場合でもキーが転がり落ちてしまうようなことが無く、利便性を高めることができる。
また、本発明に係るキーシリンダによれば、キー本体の挿入部をキーシリンダのキー挿入孔へ容易且つ確実に導くことができ、本発明に係るキーによる施錠や開錠の操作性を高めることができる。
なお、前記凹部の形状が、非対称形状であれば、キーの使用者は、キーとキーシリンダの嵌合位置を容易に把握することができ、キーシリンダに対するキーの位置決めを容易且つ迅速に行うことができる。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係るキーについて詳細に説明する。
<キー>
まず最初に、キー全体の構造について説明する。
図1〜図5は、本実施形態に係るキー10の略示外観図であり、図1はキー10の略示平面図、図2は図1の矢印IIから見たキー10の略示正面図、図3は図1の矢印IIIから見たキー10の略示側面図である。
このキー10は、キー本体12と、このキー本体12の把持部12Aにシャフト14を介して固定されたケース16(本発明に係る「べース部」)と、このケース16に対して図1の矢印X方向に移動が可能なスライドカバー18(本発明に係る「保持部」)と、このスライドカバー18の先端18D近傍に内蔵されたICチップ21と、スライドカバー18をケース16から遠ざける方向(図1の下方向)に付勢する2本のバネ20と、を有して構成されている。
図4および図5は、本実施形態に係るキー10のスライドカバー18をケース16内に収容した様子を示した、上記図1に対応する略示平面図および上記図3に対応する略示側面図である。
本実施形態に係るキー10のスライドカバー18は、キー本体12のキーコード12D(図6参照)が形成された挿入部12Bを覆う「第1の位置(図1および図3に示される位置)」と、挿入部12Bを露出する「第2の位置(図4および図5に示される位置)」との間の移動が可能となっている。
また、上記図3に示されるように、スライドカバー18の先端18Dは、スライドカバー18が「第1の位置」にある場合においてキー本体12の先端12E近傍に位置するように設計されているため、スライドカバー18は、ICチップ21をキー本体12の先端12E近傍に保持可能である。
<キー本体>
次に、キー本体について説明する。
図6〜図8は、本実施形態に係るキー本体12の略示外観図であり、図6はキー本体12の略示平面図、図7は図6の矢印VIIから見たキー本体12の略示正面図、図8は図6の矢印VIIIから見たキー本体12の略示側面図である。
このキー本体12の把持部12Aには、シャフト14と連結するための2つの連結孔12Cが並んで形成されている。一方、キー本体12の挿入部12Bには、多数のくぼみからなるキーコード12Dが形成されている。
なお、図6には、本発明に係る「キーコード」の一例としてディンプル(多数の小さなくぼみ)を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ディンプルの代わりに凹凸形状の鍵山などを形成してもよい。
<シャフト>
次に、シャフトについて説明する。
図9〜図11は、本実施形態に係るシャフト14の略示外観図であり、図9はシャフト14の略示平面図、図10は図9の矢印Xから見たシャフト14の略示正面図、図11は図9の矢印XIから見たシャフト14の略示側面図である。
このシャフト14は、キー本体12の把持部12Aの端部を挿入して固定するための挿入孔14Aと、キー本体12の把持部12Aに形成された連結孔12Cと略同形状の2つの連結孔14Bと、ケース16の内面に形成された凸部16C(図14参照)に嵌合可能な凹部14Cと、平面視が円形状の貫通孔14Dと、を備えている。
なお、シャフト14とキー本体12は、シャフト14の各連結孔14Bとキー本体12の各連結孔12Cに固定用のピン(図示省略)を挿入することによって固定される。
<ケース>
次に、ケース(本発明に係る「べース部」)について説明する。
図12〜図14は、本実施形態に係るケース16の略示外観図であり、図12はケース16の略示平面図、図13は図12の矢印XIIIから見たケース16の略示正面図、図14は図12の矢印XIVから見たケース16の略示側面図である。
このケース16は、正面視が略半楕円形状の第1ケース16Aと第2ケース16Bによって構成されており、全体として、正面視が略楕円形状となるように成形されている(図2参照)。なお、第1ケース16Aと第2ケース16Bは厚み寸法が若干異なるだけであるため、図13および図14には第2ケース16B(下側のケース)のみを図示している。
これら第1ケース16Aおよび第2ケース16Bには、シャフト14を固定するための、平面視が略正方形形状の凸部16Cと、平面視が円形状の貫通孔16Dが形成されている。
また、ケース16とシャフト14は、ケース16の凸部16Cにシャフト14の凹部14Cを嵌合することによって固定される。
なお、本実施形態では、ケース16を、シャフト14を介してキー本体12の把持部12Aに固定する例を示したが、本発明に係る「キー」はこれに限定されるものではない。従って、例えば、ケース16を、シャフト14を介することなくキー本体12の把持部12Aに直接、固定してもよく、また、ケース16を、シャフト14以外の他の部材を介してキー本体12の把持部12Aに固定してもよい。すなわち、本発明に係る「ベース部」は、キー本体の把持部に固定されていればよい。
また、本発明に係る「ベース部」の形状は特に限定されないが、本実施形態に係るケース16のように、正面視の形状が略楕円形状であれば、キーをテーブルの上などに置いた場合でもキーが転がり落ちてしまうようなことが無く、キーの利便性を高めることができる。
<スライドカバー>
次に、スライドカバー(本発明に係る「保持部」)について説明する。
図15〜図17は、本実施形態に係るスライドカバー18の略示外観図であり、図15はスライドカバー18の略示平面図、図16は図15の矢印XVIから見たスライドカバー18の略示正面図、図17は図15の矢印XVIIから見たスライドカバー18の略示側面図である。
このスライドカバー18は、正面視が略半楕円形状の第1スライドカバー18Aと第2スライドカバー18Bによって構成されており、一方の第1スライドカバー18Aには、ICチップ21を収容可能な収容部18Eが形成されている。なお、第2スライドカバー18Bは、収容部18Eを除き第1スライドカバー18Aと類似する形状であるため、図16および図17には第1スライドカバー18Aのみを図示している。
また、第1スライドカバー18Aおよび第2スライドカバー18Bには、これらが組み合わされた状態においてキー本体12の挿入部12Bが収納可能な程度の幅や深さを有する溝部18Cが形成されている。
さらに、スライドカバー18は、上記図1〜図5に示されるように、第1スライドカバー18Aおよび第2スライドカバー18Bが組み合わされた状態でケース16の内側空間内に入れ子筒状に配設される。
なお、本発明に係る「保持部」の材質は特に限定されないが、例えば、スライドカバー18が、第1の位置(上記図1および図3に示される位置)にある場合に、スライドカバー18の外側からキー本体12の挿入部12Bを視認不能な部材によって構成されていれば、挿入部12Bに刻まれたキーコード12Dの形状や識別番号などを他人に盗み見されるおそれがなく、キーに関する重要な情報を保護することができる。なお、「保持部の外側からキーコードを視認不能な部材」としては、例えば、着色されたプラスチック部材やセラミック部材などが挙げられる。
一方、スライドカバー18が、第1の位置にある場合に、スライドカバー18の外側からキー本体12の挿入部12Bを視認可能な部材によって構成されていれば、キーの使用者は、キー本体12の挿入部12Bの位置関係を把握しながらキーの抜き差しを行うことができ、キーの施錠や開錠をより迅速に行うことができる上に、デザイン性を高めることもできる。なお、「保持部の外側からキー本体の挿入部を視認可能な部材」としては、例えば、透明部材や半透明部材などを挙げることができると共に、保持部の一部に、キー本体の挿入部を視認可能とするための小窓などを設けてもよい。
また、スライドカバー18の内面(スライドカバー18内側と、キー本体12の挿入部12Bとの間)にブラシなどを配設してもよく、この場合、スライドカバー18の移動に伴ってキー本体12の挿入部12Bを清掃することができ、キーコード近傍にごみや埃が付着するのを防止することができる。
さらに、スライドカバー18とキー本体12の間に潤滑剤を充填してもよく、この場合、スライドカバー18の移動をより円滑に行うことができる。
さらにまた、蓄光剤や蛍光剤などを用いてスライドカバー18を発光させてもよく、この場合、暗い場所においてもキーの施錠や開錠を確実に行うことができる。
<ICチップ>
次に、ICチップについて説明する。
上記図1に示されるように、ICチップ21は、スライドカバー18(第1スライドカバー18A)の先端18D近傍に内蔵されており、キー10の未使用時(スライドカバー18が上記「第1の位置」にある時)には、スライドカバー18によってキー本体12の先端12E近傍に保持される。
なお、本発明に係る「ICチップ」は、各種の情報が電子的に記憶できるICチップであればよく、例えば、密着型、近接型、近傍型、遠隔型の非接触型ICチップや、接触型のICチップなど、従来公知のICチップを適用することができるが、本実施形態に係るICチップ21はアンテナ内蔵の非接触型ICチップである。この非接触型ICチップには、キーコードなどのキー固有の情報を電子的に記憶することができると共に、非接触型ICチップは、内蔵アンテナを通してICチップリーダ(図示省略)との間で電力供給やデータの読み書きが可能である。
<バネ>
次に、バネについて説明する。
上記図1に示されるように、バネ20は、ケース16の内面端部とスライドカバー18の端部との間に2本配設されており、スライドカバー18を上述の第2の位置から第1の位置へと付勢するためのものである。なお、バネ20の配設場所は本実施形態の例に限定されるものではない。
次に、本実施形態に係るキー10の作用について詳細に説明する。
キー10のICチップ21を用いて電子的に施錠や開錠を行う場合には、キー10のケース16を持った状態で、キー本体12の先端部12EをICチップリーダなどにかざして施錠・開錠を行う。
一方、キー10のキー本体12に形成されたキーコード12Dを用いて機械的に施錠や開錠を行う場合には、以下の方法で施錠・開錠を行う。
図18は、本実施形態に係るキー10(のキー本体12)によって施錠および開錠が可能なキーシリンダ30の一例を示した図である。
同図に示されるように、このキーシリンダ30には、キー本体12の挿入部12Bが挿入可能なキー挿入孔30Aと、スライドカバー18の先端18Dと嵌合可能な略楕円形状の凹部30Bが形成されている。
キー10の使用者は、最初に、キー10のケース16を持った状態で、キー10のスライドカバー18の先端18Dをキーシリンダ30の凹部30Bに嵌め込んでキー10の位置決めを行う。
このように、本実施形態に係るキー10は、スライドカバー18の先端18Dが、キーシリンダ30に形成された凹部30Bと嵌合可能な形状からなり、本実施形態に係るキーシリンダ30には、スライドカバー18の先端18Dと嵌合可能な凹部30Bが形成されている。そのため、キー本体12の挿入部12Bをキーシリンダ30のキー挿入孔30Aへ容易且つ確実に導くことができ、キー10による施錠や開錠の操作性を高めることができる。
また、スライドカバー18の先端18Dの形状が非対称形状であるため、キーの使用者は、キー10とキーシリンダ30の嵌合位置を容易に把握することができ、キーシリンダ30に対するキー10の位置決めを容易且つ迅速に行うことができる。
なお、本発明に係る「保持部」の先端の形状や、これと嵌合可能な「キーシリンダの凹部」は、上記図18に示される例に限定されるものではない。
従って、例えば、図19に示されるように、縦長楕円形状の先端42Aを有する保持部42を備えたキー40と、保持部42の先端42Aと嵌合可能な凹部50Aを有するキーシリンダ50と、を組み合わせてもよい。また、図20に示されるように、上下の形状が非対称形状の先端62Aを有する保持部62を備えたキー60と、保持部62の先端62Aと嵌合可能な凹部70Aを有するキーシリンダ70と、を組み合わせてもよい。さらに、保持部の先端の形状が、例えば真円のような対称形状であってもよい。
次に、キー10の位置決めを行った状態でキー10をシリンダ30に向けて押し付けると、キー10のスライドカバー18が、バネ20の付勢力に逆らって第1の位置から第2の位置へと移動する。この結果、キー本体12の挿入部12Bは、スライドカバー18の外部に露出すると共にシリンダ30のキー挿入孔30A内に挿入され、キー10によってキーシリンダ30の施錠や開錠が可能な状態となる。
このように、本実施形態に係るキー10は、スライドカバー18が、キー本体12の挿入操作に伴って第1の位置から第2の位置へと移動可能であるため、キーの使用者は従来通りのキー挿し操作を行うだけでスライドカバー18を第2の位置に移動させることができ、キーの使用に際して特別な操作が不要である。
しかも、スライドカバー18が、ケース16の内側に入れ子筒状に配設されていると共に、キー本体12の挿入部12Bの挿入方向と逆の方向に移動可能であるため、キー10の小型化が容易な上に、構造が簡素で低コスト化を図ることができる。
一方、キー10の使用者がキーシリンダ30の施錠や開錠を終えてキー10をシリンダ30から遠ざける方向に移動すると、スライドカバー18は、バネ20による付勢力によって第2の位置から第1の位置へと移動する。その結果、キー本体12の挿入部12Bは、スライドカバー18によって自動的に(キー使用者の人手によらず)覆われることになる。
このように、本実施形態に係るキー10は、スライドカバー18を第2の位置から第1の位置へと付勢する付勢手段(本実施形態ではバネ20)を備えたため、キーの使用者は従来通りのキー抜き操作を行うだけでスライドカバー18を第1の位置に移動させることができ、特別な操作をすることなくキー本体を確実に保護することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るキー10によれば、各種の情報を電子的に記憶可能なICチップ21と、ICチップ21をキー本体12の先端12E近傍に保持可能な保持部(本実施形態ではスライドカバー)18と、を有して構成されているため、ICチップ21により電気的に施錠や開錠を行う場合でも、キー本体12により機械的に施錠や開錠を行う場合と同様に、キー本体12の先端12E側をICチップリーダなどにかざせば足りる。そのため、キーの使用者は、キーの使用場面に応じてキーの持ち方などを変える必要性がなく、従来よりも利便性を高めることができる。また、ICチップ21がキー本体12とは別体の保持部に備わっているため、ICチップがキー本体に内蔵されている場合に比べ、ICチップのメンテナンス性を向上させることができ、ICチップの交換や修理が容易である。
また、キー10は、キー本体12と、キー本体12の把持部12Aに固定されるベース部(本実施形態ではケース)16と、ベース部16に対して移動可能な保持部(本実施形態ではスライドカバー)18と、を有して構成され、保持部18は、少なくとも、キー本体12のキーコード12Dが形成された挿入部12Bを覆う第1の位置と、挿入部12Bを露出する第2の位置との間の移動が可能であるため、キーの変形やキーコードによる損傷などを未然に回避することができる。特に、保持部16は、「キー全体」を覆うものではなく、「キー本体12のキーコード12Dが形成された挿入部12Bのみ」を覆うものであるため、従来よりもキーやキーケースの小型化が可能で、キーの使用時や持ち運び時における利便性を高めることができる。
なお、本実施形態では、キーについて説明したが、キー本体の把持部に固定されるベース部と、前記ベース部に対して移動可能な保持部と、を有して構成され、前記保持部は、少なくとも、前記キー本体のキーコードが形成された挿入部を覆う第1の位置と、前記挿入部を露出する第2の位置との間の移動が可能であることを特徴とするキーケースとしても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、付勢手段としてバネ20を用いたが、本発明に係る「キー」および「キーケース」はこれに限定されるものではなく、例えば、構造の簡略化やコストの低減を重要視する場合には、バネは不要である。さらに、本発明に係る「付勢手段」はバネに限定されるものでもない。
また、本実施形態では、ケース16とスライドカバー18を入れ子筒状に配設した例を示したが、本発明に係る「キー」および「キーケース」はこれに限定されるものではなく、本発明に係る「保持部」が、キー本体の挿入部の挿入操作に伴って第1の位置から第2の位置へと移動可能であればよい。
本発明のキーケース、キー、キーシリンダの適用分野は特に限定されないが、アパートやマンションなどに代表される住宅用のキー、キーケース、キーシリンダなどに特に好適である。
本実施形態に係るキーの略示平面図である。 図1の矢印IIから見た同キーの略示正面図である。 図1の矢印IIIから見た同キーの略示側面図である。 同キーのスライドカバーをケース内に収容した様子を示した図1に対応する略示平面図である。 同キーのスライドカバーをケース内に収容した様子を示した図3に対応する略示側面図である。 本実施形態に係るキー本体の略示平面図である。 図6の矢印VIIから見た同キー本体の略示正面図である。 図6の矢印VIIIから見た同キー本体の略示側面図である。 本実施形態に係るシャフトの略示平面図である。 図9の矢印Xから見た同シャフトの略示正面図である。 図9の矢印XIから見た同シャフトの略示側面図である。 本実施形態に係るケースの略示平面図である。 図12の矢印XIIIから見た同ケースの略示正面図である。 図12の矢印XIXから見た同ケースの略示側面図である。 本実施形態に係るスライドカバーの略示平面図である。 図15の矢印XVIから見た同スライドカバーの略示正面図である。 図12の矢印XVIIから見た同スライドカバーの略示側面図である。 本実施形態に係るキーによって施錠および開錠が可能なキーシリンダの一例を示した図である。 第2の実施形態に係るキーと、このキーによって施錠および開錠が可能なキーシリンダの一例を示した図である。 第3の実施形態に係るキーと、このキーによって施錠および開錠が可能なキーシリンダの一例を示した図である。
符号の説明
10、40、60・・・キー
12・・・キー本体
12A・・・把持部
12B・・・挿入部
12C・・・連結孔
12D・・・キーコード
14・・・シャフト
14A・・・挿入孔
14B・・連結孔
14C・・・凹部
14D・・・貫通孔
16・・・ケース
16A・・・第1ケース
16B・・・第2ケース
18・・・スライドカバー
18A・・・第1スライドカバー
18B・・・第2スライドカバー
18C・・・溝部
18D、42A、62A・・・先端
20・・・バネ
21・・・ICチップ
30、50、70・・・キーシリンダ
30A・・・キー挿入孔
30B、50B、70B・・・凹部
42、62・・・保持部

Claims (13)

  1. 各種の情報を電子的に記憶可能なICチップと、
    前記ICチップをキー本体の先端近傍に保持可能な保持部と、を有して構成されていることを特徴とする、
    キーケース。
  2. 前記キー本体の把持部に固定されるベース部をさらに備え、
    前記保持部は、前記ベース部に対して移動可能であって、少なくとも、前記キー本体のキーコードが形成された挿入部を覆う第1の位置と、前記挿入部を露出する第2の位置との間の移動が可能であることを特徴とする、
    請求項1に記載のキーケース。
  3. 前記保持部が、前記キー本体の挿入部の挿入操作に伴って前記第1の位置から前記第2の位置へと移動可能であることを特徴とする、
    請求項2に記載のキーケース。
  4. 前記保持部が、前記ベース部の内側に入れ子筒状に配設されると共に、前記キー本体の挿入部の挿入方向と逆の方向に移動可能であることを特徴とする、
    請求項3に記載のキーケース。
  5. 前記保持部を前記第2の位置から前記第1の位置へと付勢する付勢手段をさらに備えたことを特徴とする、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載のキーケース。
  6. 前記保持部の先端の形状が、前記キー本体によって施錠および開錠が可能なキーシリンダに形成された凹部と嵌合可能な形状からなることを特徴とする、
    請求項2〜5のいずれか1項に記載のキーケース。
  7. 前記保持部の先端の形状が、非対称形状であることを特徴とする、
    請求項6に記載のキーケース。
  8. 前記保持部が、前記第1の位置にある場合に、前記保持部の外側から前記キー本体の挿入部を視認不能な部材からなることを特徴とする、
    請求項2〜7のいずれか1項に記載のキーケース。
  9. 前記保持部が、前記第1の位置にある場合に、前記保持部の外側から前記キー本体の挿入部を視認可能な部材からなることを特徴とする、
    請求項2〜7のいずれか1項に記載のキーケース。
  10. 前記ベース部の正面視の形状が、略楕円形状であることを特徴とする、
    請求項2〜9のいずれか1項に記載のキーケース。
  11. キー本体と、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のキーケースと、を有して構成されていることを特徴とする、
    キー。
  12. 請求項11に記載のキーのキー本体によって施錠および開錠が可能なキーシリンダであって、
    前記保持部の先端と嵌合可能な凹部が形成されていることを特徴とする、
    キーシリンダ。
  13. 前記凹部の形状が、非対称形状であることを特徴とする、
    請求項12に記載のキーシリンダ。
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