JP2005196247A - カバー付きpcカード - Google Patents
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Abstract
【課題】 1つのカードスロットのみを備えたパソコンに使用した場合にも、外部からの衝撃力からPCカード本体を保護することができ、しかも、汎用性と携帯性に優れたカバー付きPCカードを提供する。
【解決手段】 PCカード本体2とカバー3とカバー回動機構4とを備える。具体的には、カバー回動機構4をカバー3に設けたガイドピン41とPCカード本体2に設けた長溝40とで構成する。これにより、カバー3をPCカード本体2に対してスライドさせ、かつ長溝40の一方端部の個所で、カバー3をガイドピン41を軸として回動させることにより、PCカード本体2の上面と下面とを選択的にカバー3で覆うことができる。なお、好ましくは、カバー3をPCカード本体2に固定するストッパ5を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】 PCカード本体2とカバー3とカバー回動機構4とを備える。具体的には、カバー回動機構4をカバー3に設けたガイドピン41とPCカード本体2に設けた長溝40とで構成する。これにより、カバー3をPCカード本体2に対してスライドさせ、かつ長溝40の一方端部の個所で、カバー3をガイドピン41を軸として回動させることにより、PCカード本体2の上面と下面とを選択的にカバー3で覆うことができる。なお、好ましくは、カバー3をPCカード本体2に固定するストッパ5を設ける。
【選択図】図1
Description
この発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と記す)のカードスロットに挿入されて用いられるカバー付きPCカードに関するものである。
近年では、無線LANカードやモデムカードのように無線通信機能を備えたPCカードが普及しつつある。
このような無線通信機能を備えたPCカードは、パソコンのカードスロットに挿入して接続するが、そのPCカード本体の先端に設けられたアンテナ部分については、パソコンから外部に露出させている。
したがって、露出したアンテナ部分に外部からの衝撃力が加わって、アンテナ部分やPCカード本体が破損するおそれがある。
そこで、縦方向に2つのカードスロットを有したノート型パソコンにおいては、上段のカードスロットに装着したPCカードを下段のカードスロットに装着した保護部材によって保護する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような無線通信機能を備えたPCカードは、パソコンのカードスロットに挿入して接続するが、そのPCカード本体の先端に設けられたアンテナ部分については、パソコンから外部に露出させている。
したがって、露出したアンテナ部分に外部からの衝撃力が加わって、アンテナ部分やPCカード本体が破損するおそれがある。
そこで、縦方向に2つのカードスロットを有したノート型パソコンにおいては、上段のカードスロットに装着したPCカードを下段のカードスロットに装着した保護部材によって保護する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記した従来の技術では、次のような問題がある。
すなわち、パソコン上下2段のカードスロットのうち、実質的に電子デバイスまたは通信デバイスとして機能することができるのは、PCカードが装着された上段のカードスロットのみである。そして、保護部材は電子デバイスまたは通信デバイスとしてはダミーであるから、そのような保護部材が装着される下段のカードスロットについては、本来の機能を果たすことができず実質的に無駄な状態となる。
すなわち、パソコン上下2段のカードスロットのうち、実質的に電子デバイスまたは通信デバイスとして機能することができるのは、PCカードが装着された上段のカードスロットのみである。そして、保護部材は電子デバイスまたは通信デバイスとしてはダミーであるから、そのような保護部材が装着される下段のカードスロットについては、本来の機能を果たすことができず実質的に無駄な状態となる。
また、保護部材とPCカードとは互いに別体なので、これらを上記のように実際に用いるためには、保護部材が常にパソコン側に用意されていなければならず、保護部材を備えていない(あるいは装着されていない)パソコンには適用不可能であり、汎用性に欠ける技術であるといえる。また、常に保護部材をPCカードと共に携帯していなければならないが、これら別体の2つの部品を常にユーザーが忘れぬように一組にして携帯するのは極めて煩雑なものである。すなわち、上記のような保護部材とPCカードとの組み合わせは、携帯性の点で難点がある。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、1つのカードスロットのみを備えたパソコンに使用した場合にも、外部からの衝撃力からPCカード本体を保護がすることのでき、しかも、汎用性と携帯性に優れたカバー付きPCカードを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係るカバー付きPCカードは、略板体状をなし、先端部側を露出させた状態でパーソナルコンピュータのカードスロットに挿入して接続可能なPCカード本体と、このPCカード本体の上面または下面と両側面とを覆うことが可能な断面略コ字状のカバーと、このカバーの側面又はPCカード本体の側面の一方に形成されたガイド部,及び他方に突設され且つこのガイド部に回動及びスライド自在に支持された軸部を有し、カバーをPCカード本体に対して所定距離だけスライドさせた状態で、軸部を中心にカバーを回動させることにより、PCカード本体の上面又は下面を選択的に覆うことができるようにしたカバー回動機構とを備える構成とした。
かかる構成により、使用時には、カバー回動機構を用いて、カバーをPCカード本体に対して所定距離だけスライドさせ、軸部を中心にカバーを回動させることにより、PCカード本体の下面をカバーで覆うことができる。かかる状態で、PCカード本体をパーソナルコンピュータのカードスロットに挿入して接続すると、先端部が露出したPCカード本体がカバーで下側から覆われた状態になる。非使用時には、PCカード本体をカードスロットから抜いた後、カバー回動機構を用いて、カバーを元に戻す方向にスライドさせて回動させると、PCカード本体の上面がカバーで覆われる。
かかる構成により、使用時には、カバー回動機構を用いて、カバーをPCカード本体に対して所定距離だけスライドさせ、軸部を中心にカバーを回動させることにより、PCカード本体の下面をカバーで覆うことができる。かかる状態で、PCカード本体をパーソナルコンピュータのカードスロットに挿入して接続すると、先端部が露出したPCカード本体がカバーで下側から覆われた状態になる。非使用時には、PCカード本体をカードスロットから抜いた後、カバー回動機構を用いて、カバーを元に戻す方向にスライドさせて回動させると、PCカード本体の上面がカバーで覆われる。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のカバー付きPCカードにおいて、カバー回動機構のガイド部を、PCカード本体の両側面に凹設された長溝で形成し、軸部を、長溝に嵌合し、カバーの側面内側であって且つカバーがPCカード本体の上面を覆った状態で側面内側の先端部側に位置する部位に突設されたガイドピンで形成した構成としてある。
かかる構成により、カバーをPCカード本体に対して移動させると、長溝に嵌合したガイドピンが移動し、カバーが容易にスライドする。そして、カバーを回動させると、カバーがガイドピンを軸として回動する。
かかる構成により、カバーをPCカード本体に対して移動させると、長溝に嵌合したガイドピンが移動し、カバーが容易にスライドする。そして、カバーを回動させると、カバーがガイドピンを軸として回動する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のカバー付きPCカードにおいて、カバー回動機構のガイド部を、カバーの両側面に凹設された長溝又は切り欠かれた長孔で形成し、軸部を、長溝又は長孔に嵌合し、PCカード本体の側面後端部側に突設されたガイドピンで形成した構成とする。
かかる構成により、カバーをPCカード本体に対して移動させると、PCカード本体のガイドピンに嵌合した長溝又は長孔がカバーと一体に移動し、カバーが容易にスライドする。そして、カバーを回動させると、カバーがガイドピンを軸として回動する。
かかる構成により、カバーをPCカード本体に対して移動させると、PCカード本体のガイドピンに嵌合した長溝又は長孔がカバーと一体に移動し、カバーが容易にスライドする。そして、カバーを回動させると、カバーがガイドピンを軸として回動する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカバー付きPCカードにおいて、カバーをPCカード本体に固定するためのストッパを設けた構成とする。
かかる構成により、カバーがストッパによってPCカード本体に固定され、PCカード本体と一体になるので、使用時や非使用時に、カバーがPCカード本体に対して動くことはない。
かかる構成により、カバーがストッパによってPCカード本体に固定され、PCカード本体と一体になるので、使用時や非使用時に、カバーがPCカード本体に対して動くことはない。
請求項5の発明は、請求項4に記載のカバー付きPCカードにおいて、ストッパは、カバーの側面内側に突設され、PCカード本体の側面に圧接する凸部又は板バネ片である構成とした。
請求項6の発明は、請求項4記載のカバー付きPCカードにおいて、ストッパは、カバーの側面内側に突設された凸部と、PCカード本体の側面に凹設され凸部と係合可能な凹部とを有してなる構成とした。
請求項7の発明は、請求項6に記載のカバー付きPCカードにおいて、ストッパの凸部と凹部の係合位置は、カバーがPCカード本体の下面を覆った状態で、カバーの先端がPCカード本体の先端よりも先方に突出するように設定されている構成とした。
かかる構成により、PCカード本体がパソコンに装着された際に、外部に露出したPCカード本体の先端部が、先方に突出するカバーによって保護される。
かかる構成により、PCカード本体がパソコンに装着された際に、外部に露出したPCカード本体の先端部が、先方に突出するカバーによって保護される。
請求項8の発明は、請求項4に記載のカバー付きPCカードにおいて、ストッパは、PCカード本体の下面を覆った状態のカバーの先端部に設けられ且つPCカード本体先端部に上方から係止するフックバネ部材である構成とした。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のカバー付きPCカードにおいて、PCカード本体は、無線通信機能付きPCカードである構成とした。
以上説明したように、請求項1ないし請求項9の発明によれば、使用時には、カバー回動機構を用いて、PCカード本体の下面をカバーで覆った状態で、PCカード本体をパーソナルコンピュータのカードスロットに挿入接続することができるので、PCカード本体を外部からの衝撃力から保護することができる。しかも、上下2段のカードスロットを必要とすることなく、また、PCカード本体とは別体の保護部材を用いることなく、1つのカードスロットのみの使用で済むので、汎用性に優れたカバー付きPCカードを提供することができる。また、非使用時には、PCカード本体をカードスロットから抜いた後、PCカード本体の上面をカバーで覆って持ち歩くことができるので、携帯性にも優れている。
また、請求項2及び請求項3の発明によれば、長溝又は長孔とガイドピンという簡単な部材でカバー回動機構を構成することができるので、カバー付きPCカードの製造コストの低減化を図ることができる。
請求項4の発明によれば、カバーがストッパによってPCカード本体に固定され、使用時や非使用時に、カバーがPCカード本体に対して動くことはないので、使用時におけるパソコンとの接続性と非使用時における携帯性とを高めることができる。
請求項5ないし請求項8の発明によれば、ストッパを、少ない部材で簡単に形成することができる凸部又は板バネ片、凸部と係合可能な凹部、フックバネ部材などで構成したので、その分製造コストの低減化を図ることができる。
特に、請求項7の発明によれば、外部に露出したPCカード本体の先端部を、先方に突出するカバーによって保護するので、PCカード本体に対する保護機能をさらに高めることができる。
また、請求項9の発明によれば、屋外に持ち運ぶことが多い無線通信機能付きPCカードにおいて、携帯性等に極めて高い効果を発揮する。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るカバー付きPCカードを示す分解斜視図であり、図2は非使用時の状態を示す斜視図であり、図3は、使用時における状態を示す斜視図である。
この実施例のカバー付きPCカード1(以下、単に「PCカード1」と記す。)は、無線LANカードであり、図1に示すように、PCカード本体2とカバー3とカバー回動機構4とを備えてなる。
PCカード本体2は、無線通信機能付きPCカードとしての無線LANカードの本体をなす。PCカード本体2は、後述するように、先端部側(図の右側)を露出させた状態でノート型パソコンのカードスロットに挿入することができるように、全体として略板体状をなし、その先端部側に、アンテナ部20を有し、後端部側に、コネクタ部21を有している。なお、PCカード本体2は、国内標準規格であるJEIDA(日本電子工業振興協会)VER4.1以上又は米国の規格であるPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association) VER2.0以上の規格に適合したカードモジュールであり、無線LANカードとしての構造は周知であるので、記載は省略する。
カバー3は、プラスチックで形成された断面略コ字状のケース体であり、PCカード本体2の上面2aまたは下面2bと両側面2c,2cとを覆うことができる。
具体的には、カバー3は、平面部30と両側面部31,31とで構成されており、図2に示すように、カバー3がPCカード本体2の上面2a側に位置する場合には、平面部30がアンテナ部20以外のほぼ全面を覆うと共に両側面部31,31が両側面2c,2cを覆う。また、図3に示すように、カバー3がPCカード本体2の下面2b側に位置する場合には、平面部30がPCカード本体2の下面2bを覆うと共に両側面部31,31が両側面2c,2cを覆うようになっている。
具体的には、カバー3は、平面部30と両側面部31,31とで構成されており、図2に示すように、カバー3がPCカード本体2の上面2a側に位置する場合には、平面部30がアンテナ部20以外のほぼ全面を覆うと共に両側面部31,31が両側面2c,2cを覆う。また、図3に示すように、カバー3がPCカード本体2の下面2b側に位置する場合には、平面部30がPCカード本体2の下面2bを覆うと共に両側面部31,31が両側面2c,2cを覆うようになっている。
図1において、カバー回動機構4は、PCカード本体2の上面2a又は下面2bをカバー3によって選択的に覆うことができるようにした機構であり、ガイド部としての長溝40と軸部としてガイドピン41とを有している。
具体的には、長溝40は、PCカード本体2の両側面2c,2cに凹設され、各長溝40は、側面2cの先端付近から後端付近までに亘っている。
ガイドピン41は、長溝40に回動及びスライド自在に支持される部材であり、カバー3の両側面部31,31に設けられている。
具体的には、ガイドピン41が、カバー3の両側面部31,31の内側にそれぞれ突設され、図4にも示すように、長溝40に緩く嵌め合わされて、ガイドピン41がPCカード本体2の長溝40に対して長手方向に移動することができるようになっている。また、ガイドピン41の突設位置は、図2に示すように、PCカード本体2がPCカード本体2の上面2aを覆った状態で、ガイドピン41が側面部31の先端部側に位置する部位である。
これにより、カバー3をPCカード本体2に対し長溝40に沿って後方スライドさせ、ガイドピン41が長溝40の後端40aに突き当たった状態で、カバー3をガイドピン41を中心に回動させることができるようになっている。
具体的には、長溝40は、PCカード本体2の両側面2c,2cに凹設され、各長溝40は、側面2cの先端付近から後端付近までに亘っている。
ガイドピン41は、長溝40に回動及びスライド自在に支持される部材であり、カバー3の両側面部31,31に設けられている。
具体的には、ガイドピン41が、カバー3の両側面部31,31の内側にそれぞれ突設され、図4にも示すように、長溝40に緩く嵌め合わされて、ガイドピン41がPCカード本体2の長溝40に対して長手方向に移動することができるようになっている。また、ガイドピン41の突設位置は、図2に示すように、PCカード本体2がPCカード本体2の上面2aを覆った状態で、ガイドピン41が側面部31の先端部側に位置する部位である。
これにより、カバー3をPCカード本体2に対し長溝40に沿って後方スライドさせ、ガイドピン41が長溝40の後端40aに突き当たった状態で、カバー3をガイドピン41を中心に回動させることができるようになっている。
さらに、この実施例のPCカード1では、図1に示すように、カバー3をPCカード本体2に固定するためのストッパ5が設けられている。
図5は、ストッパ5の係合状態を示す部分断面図であり、図6はストッパの非係合状態を示す断面図である。
ストッパ5は、図1に示すように、凸部50と凹部51とで構成される。
具体的には、、凸部50は、カバー3の両側面部31,31内側に突設され、ガイドピン41とは逆側の後端部に位置する。一方、凹部51は、凸部50と係合可能な部分であり、PCカード本体2の各側面2cに凹設されている。詳しくは、各側面2cにおいて、2つの凹部51が長溝40上の前,後部にそれぞれ配設されている。
これにより、図5に示すように、凸部50が凹部51内に入って係合すると、カバー3がPCカード本体2に固定され、かかる状態からカバー3をスライドさせると、図6に示すように、凸部50と凹部51との係合が解除され、凸部50の先端が長溝40に入った状態で移動することができる。
さらに、このストッパ5では、図3に示すように、前側の凹部51と凸部50との係合位置が、カバー3がPCカード本体2の下面2bを覆った状態で、カバー3の先端3aがPCカード本体2の先端よりも先方に突出するように設定されている。
図5は、ストッパ5の係合状態を示す部分断面図であり、図6はストッパの非係合状態を示す断面図である。
ストッパ5は、図1に示すように、凸部50と凹部51とで構成される。
具体的には、、凸部50は、カバー3の両側面部31,31内側に突設され、ガイドピン41とは逆側の後端部に位置する。一方、凹部51は、凸部50と係合可能な部分であり、PCカード本体2の各側面2cに凹設されている。詳しくは、各側面2cにおいて、2つの凹部51が長溝40上の前,後部にそれぞれ配設されている。
これにより、図5に示すように、凸部50が凹部51内に入って係合すると、カバー3がPCカード本体2に固定され、かかる状態からカバー3をスライドさせると、図6に示すように、凸部50と凹部51との係合が解除され、凸部50の先端が長溝40に入った状態で移動することができる。
さらに、このストッパ5では、図3に示すように、前側の凹部51と凸部50との係合位置が、カバー3がPCカード本体2の下面2bを覆った状態で、カバー3の先端3aがPCカード本体2の先端よりも先方に突出するように設定されている。
次に、この実施例のカバー付きPCカードを示す使用方法について説明する。
図7は、非使用時の状態の説明図であり、図8はカバーをPCカード本体に対してスライドさせた状態の説明図であり、図9は、カバーの回転状態の説明図であり、図10は、カバーをPCカード本体の下方に位置させた状態の説明図であり、図11はカバー先端をPCカード本体から突出させた状態を示す説明図であり、図12は使用時の状態を示す斜視図である。
図7は、非使用時の状態の説明図であり、図8はカバーをPCカード本体に対してスライドさせた状態の説明図であり、図9は、カバーの回転状態の説明図であり、図10は、カバーをPCカード本体の下方に位置させた状態の説明図であり、図11はカバー先端をPCカード本体から突出させた状態を示す説明図であり、図12は使用時の状態を示す斜視図である。
まず、PCカード1の非使用時には、図7に示すように、カバー3をPCカード本体2の上面に位置させた状態にしておく(図7(a))。このとき、ストッパ5の凸部50を後方の凹部51に係合させておく(図7(b)。これにより、カバー3とPCカード本体2との自由スライドが止められ、カバー3がPCカード本体2上に固定される。
したがって、この状態では、PCカード本体2とカバー3とが一体となり、しかも、PCカード本体2の上面2aと両側面2c,2cとがカバー3によって保護される。この結果、かかる状態のPCカード1をバッグやポケットなどに入れて容易且つ安全に持ち歩くことができる。
したがって、この状態では、PCカード本体2とカバー3とが一体となり、しかも、PCカード本体2の上面2aと両側面2c,2cとがカバー3によって保護される。この結果、かかる状態のPCカード1をバッグやポケットなどに入れて容易且つ安全に持ち歩くことができる。
そして、PCカード1を使用する場合には、図8に示すように、カバー3をPCカード本体2の後方に引っ張る。すると、ストッパ5の凸部50と凹部51との係合が解除されて、カバー3がPCカード本体2の後方にスライドする(図8(a))。このとき、カバー回動機構4のガイドピン41がPCカード本体2の長溝40の中を移動し、最終的に長溝40の後端40aに突き当たる(図8(b))。
したがって、この状態から、図9に示すように、カバー3をPCカード本体2側に力を加えると(図9(a))、カバー3がガイドピン41を中心として回動する(図9(b))。そこで、図10に示すように、カバー3を約180度回転させると、カバー3はPCカード本体2の下面2b側に位置する(図10(a))。このとき、ストッパ5の凸部50は長溝40上にあり、凹部51とは係合していない(図10(b))。このため、カバー3を、PCカード本体2の先端方向へと戻すようにスライドさせることが容易となっている。
したがって、図11に示すように、カバー3をPCカード本体2の先端側にスライドさせていくと、やがてストッパ5の凸部50が、PCカード本体2の凹部51と係合して、カバー3がPCカード本体2に固定される(図11(b))。すると、カバー3がPCカード本体2の下面2bに位置して、その先端3aがPCカード本体2から突出した状態となる。
この状態で、図12に示すように、PCカード1を、後端部側からノート型パソコン100のカードスロット101に挿入することで、PCカード1が使用可能な状態になる。
このとき、PCカード本体2のアンテナ部20側がノート型パソコン100から突出した状態になっているので、外部の衝撃を受けやすいが、PCカード本体2がカバー3によって下側及び両側から覆われているので、衝撃がこのカバー3によって緩和され、PCカード本体2は安全に保護される。
このとき、PCカード本体2のアンテナ部20側がノート型パソコン100から突出した状態になっているので、外部の衝撃を受けやすいが、PCカード本体2がカバー3によって下側及び両側から覆われているので、衝撃がこのカバー3によって緩和され、PCカード本体2は安全に保護される。
PCカード1の使用後には、ノート型パソコン100から取り出して、上記のちょうど逆向きの動作を行うことで、カバー3の位置をPCカード本体2の下面側から上面側へと転換することができる。
以上のように、この実施例のカバー付きPCカード1によれば、カバー回動機構4によって、カバー3をPCカード本体2の上面を覆う状態から下面を覆う状態へと、あるいは逆にPCカード本体2の下面を覆う状態から上面を覆う状態へと、選択的に転換させることが可能である。この結果、上下2段のカードスロットなどを必要とすることなく、またPCカード本体2とは別体の保護部材を用いることなく、1つのカードスロットのみの使用するだけで、PCカード本体2をカバー3によって外部からの衝撃力から保護することが可能である。
また、カバー回動機構4のガイドピン41が長溝40に対して常に嵌め合わされた状態になっているため、ガイドピン41が長溝40で常に支持される。このため、カバー3はPCカード本体2から分離してしまうことがない。したがって、カバー3ごとPCカード本体2を携帯することができるので、このカバー付きPCカードは全体として、携帯性が極めて良好なものとなっている。しかも、ストッパ5によって、カバー3がPCカード本体2に固定されているので、携帯性はさらに高められている。
次に、第2実施例について説明する。
図13は、この発明の第2実施例に係るカバー付きPCカードを示す斜視図であり、図14は使用時におけるカバー付きPCカードの斜視図である。
この実施例のカバー付きPCカード1′(以下、「PCカード1′」と記す。)は、カバー回動機構を、カバー3の両側面部31,31に切り欠き形成された長孔40′と、長孔40′に嵌合し、PCカード本体2の両側面2c,2cに突設されたガイドピン41′とで構成し、上記カバー回動機構4と逆の構成にした点が、上記第1実施例と異なる。
かかるカバー回動機構は、PCカード本体2に段差のない平坦なアンテナ部20′が設けられている場合に有効である。
かかる構成により、図13に示す非使用状態において、カバー3をPCカード本体2の後方にスライドさせた後、カバー3を回動させることで、図14に示すように、PCカード本体2の下面2bと両側面2c,2cとの全面を覆う。したがって、かかる状態で、PCカード1′を図12に示したノート型パソコン100のカードスロット101に挿入することで使用することができる。なお、図において、符号50′及び51′は、PCカード本体2の側面2cに突設された凸部、及びカバー3の側面部31の内側に応接された凹部であり、これら凸部50′と凹部51′とでストッパを構成している。また、この実施例では、図14に示すように、カバー3がPCカード本体2の下面側に位置した状態で、カバー3の先端部がPCカード本体2から突出するように設定されていないが、カバー3の先端部がPCカード本体2から突出するように、カバー3の長さを設定しても良い。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
図13は、この発明の第2実施例に係るカバー付きPCカードを示す斜視図であり、図14は使用時におけるカバー付きPCカードの斜視図である。
この実施例のカバー付きPCカード1′(以下、「PCカード1′」と記す。)は、カバー回動機構を、カバー3の両側面部31,31に切り欠き形成された長孔40′と、長孔40′に嵌合し、PCカード本体2の両側面2c,2cに突設されたガイドピン41′とで構成し、上記カバー回動機構4と逆の構成にした点が、上記第1実施例と異なる。
かかるカバー回動機構は、PCカード本体2に段差のない平坦なアンテナ部20′が設けられている場合に有効である。
かかる構成により、図13に示す非使用状態において、カバー3をPCカード本体2の後方にスライドさせた後、カバー3を回動させることで、図14に示すように、PCカード本体2の下面2bと両側面2c,2cとの全面を覆う。したがって、かかる状態で、PCカード1′を図12に示したノート型パソコン100のカードスロット101に挿入することで使用することができる。なお、図において、符号50′及び51′は、PCカード本体2の側面2cに突設された凸部、及びカバー3の側面部31の内側に応接された凹部であり、これら凸部50′と凹部51′とでストッパを構成している。また、この実施例では、図14に示すように、カバー3がPCカード本体2の下面側に位置した状態で、カバー3の先端部がPCカード本体2から突出するように設定されていないが、カバー3の先端部がPCカード本体2から突出するように、カバー3の長さを設定しても良い。
その他の構成,作用及び効果は上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、第3実施例について説明する。
図15は、この発明の第3実施例に係るカバー付きPCカードの側面図であり、図16は使用時におけるカバー付きPCカードの側面図である。
この実施例のカバー付きPCカードは、ストッパとして、フックバネ部材52を用いた点が、上記第1及び第2実施例と異なる。
具体的には、フックバネ部材52は、カバー3の平面部30の端部に形成され、図16に示すように、カバー3がPCカード本体2の下面2bを覆った状態で、フックバネ部材52がカバー3の先端部に位置する。すなわち、図15に示すように、カバー3がPCカード本体2の上面2aに位置しているときには、フックバネ部材52はPCカード本体2の後端部付近に位置して、その位置でPCカード本体2に係止する。また、図16に示すように、カバー3がPCカード本体2の下面2bに位置しているときには、フックバネ部材52はPCカード本体2の先端部付近に位置していて、その位置でPCカード本体2と係止する。このように、フックバネ部材52は、PCカードの非使用時及び使用時において、PCカード本体2に対するカバー3の不用意な移動を防止している。
その他の構成,作用及び効果は上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
図15は、この発明の第3実施例に係るカバー付きPCカードの側面図であり、図16は使用時におけるカバー付きPCカードの側面図である。
この実施例のカバー付きPCカードは、ストッパとして、フックバネ部材52を用いた点が、上記第1及び第2実施例と異なる。
具体的には、フックバネ部材52は、カバー3の平面部30の端部に形成され、図16に示すように、カバー3がPCカード本体2の下面2bを覆った状態で、フックバネ部材52がカバー3の先端部に位置する。すなわち、図15に示すように、カバー3がPCカード本体2の上面2aに位置しているときには、フックバネ部材52はPCカード本体2の後端部付近に位置して、その位置でPCカード本体2に係止する。また、図16に示すように、カバー3がPCカード本体2の下面2bに位置しているときには、フックバネ部材52はPCカード本体2の先端部付近に位置していて、その位置でPCカード本体2と係止する。このように、フックバネ部材52は、PCカードの非使用時及び使用時において、PCカード本体2に対するカバー3の不用意な移動を防止している。
その他の構成,作用及び効果は上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では、先端及び後端の双方が開口したカバー3を例示したが、図17に示すように、カバー3の一方端開口(図においては後端開口)に遮蔽壁22を設けることもできる。これにより、非使用時におけるPCカード本体2のコネクタ部21へのゴミなどの侵入を防止することができるだけでなく、カバー3の捩じれ方向での構造力学的強度を、遮蔽壁22によって補強することができる。
また、上記第1実施例では、ストッパ5を凸部50と凹部51とで構成したが、凸部50の代わりに、図18に示すように、カバー3の側面部31を一部切り欠いてその切り欠き片を内側に湾曲させて突出させることにより形成した板バネ片53を用いても良い。これにより、板バネ片53が凹部51内に嵌まった状態でPCカード本体2の側面2cを圧接することにより、カバー3を固定することができる。
なお、上記全ての実施例において、ストッパを設けたカバー付きPCカードについて説明したが、ストッパを有しないカバー付きPCカードをこの発明から除外する意味ではない。
なお、上記全ての実施例において、ストッパを設けたカバー付きPCカードについて説明したが、ストッパを有しないカバー付きPCカードをこの発明から除外する意味ではない。
また、上記第2実施例では、カバー3の両側面部31,31に切り欠き形成された長孔40′を設けたカバー回動機構を例示したが、長孔40′の代わりに、カバー3の両側面部31,31に凹設された長溝を用い、ガイドピン41′をこの長溝に嵌め込んで、カバー回動機構を構成しても良い。
また、上記嫉視例では、無線LANカードの例について説明したが、モデムカードなど、無線通信機能付きのPCカードについて適用することができることは勿論である。また、無線通信機能が付いていないPCカードを除外する意味でもない。即ち、有線のLANカードなどについても適用することができることは明らかである。
1,1′…カバー付きPCカード(PCカード)、 2…PCカード本体、 2a…上面、 2b…下面、 2c…側面、 3…カバー、 4…カバー回動機構、 5…ストッパ、 20…アンテナ部、 21…コネクタ部、 30…平面部、 31…側面部、 40,40′…長溝、 41,41′…ガイドピン、 50,50′…凸部、 51,51′…凹部、 52…フックバネ部材、 100…ノート型パソコン、 101…カードスロット。
Claims (9)
- 略板体状をなし、先端部側を露出させた状態でパーソナルコンピュータのカードスロットに挿入して接続可能なPCカード本体と、
このPCカード本体の上面または下面と両側面とを覆うことが可能な断面略コ字状のカバーと、
このカバーの側面又は上記PCカード本体の側面の一方に形成されたガイド部,及び他方に突設され且つこのガイド部に回動及びスライド自在に支持された軸部を有し、カバーをPCカード本体に対して所定距離だけスライドさせた状態で、上記軸部を中心にカバーを回動させることにより、PCカード本体の上面又は下面を選択的に覆うことができるようにしたカバー回動機構と
を備えることを特徴とするカバー付きPCカード。 - 上記カバー回動機構のガイド部を、上記PCカード本体の両側面に凹設された長溝で形成し、
上記軸部を、上記長溝に嵌合し、上記カバーの側面内側であって且つカバーがPCカード本体の上面を覆った状態で上記側面内側の先端部側に位置する部位に突設されたガイドピンで形成した、
ことを特徴とする請求項1に記載のカバー付きPCカード。 - 上記カバー回動機構のガイド部を、上記カバーの両側面に凹設された長溝又は切り欠かれた長孔で形成し、
上記軸部を、上記長溝又は長孔に嵌合し、上記PCカード本体の側面後端部側に突設されたガイドピンで形成した、
ことを特徴とする請求項1に記載のカバー付きPCカード。 - 上記カバーを上記PCカード本体に固定するためのストッパを設けた、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカバー付きPCカード。 - 上記ストッパは、上記カバーの側面内側に突設され、上記PCカード本体の側面に圧接する凸部又は板バネ片である、
ことを特徴とする請求項4に記載のカバー付きPCカード。 - 上記ストッパは、上記カバーの側面内側に突設された凸部と、上記PCカード本体の側面に凹設され上記凸部と係合可能な凹部とを有してなる、
ことを特徴とする請求項4記載のカバー付きPCカード。 - 上記ストッパの凸部と凹部の係合位置は、上記カバーが上記PCカード本体の下面を覆った状態で、カバーの先端が上記PCカード本体の先端よりも先方に突出するように設定されている
ことを特徴とする請求項6に記載のカバー付きPCカード。 - 上記ストッパは、上記PCカード本体の下面を覆った状態の上記カバーの先端部に設けられ且つ上記PCカード本体先端部に上方から係止するフックバネ部材である、
ことを特徴とする請求項4に記載のカバー付きPCカード。 - 上記PCカード本体は、無線通信機能付きPCカードである、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のカバー付きPCカード。
Priority Applications (1)
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JP2003435082A JP2005196247A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | カバー付きpcカード |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8092257B2 (en) | 2007-06-29 | 2012-01-10 | Sandisk Technologies Inc. | Memory card for an expresscard slot |
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-
2003
- 2003-12-26 JP JP2003435082A patent/JP2005196247A/ja active Pending
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