JP4626816B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
そこで、例えば特許文献1に記載のパチンコ機では、遊技盤の裏面に凹溝を設けるとともに、機構板に前記凹溝に対して嵌合する阻止片を設けることで、ゴト行為を防止することについて提案されている。また、特許文献2に記載のパチンコ機では、枠部材に弾性体により形成された不正防止片を取り付け、扉部材が閉じられた際に枠部材との隙間を不正防止片により閉鎖することによって、ゴト行為を防止することについて提案されている。
一方、特許文献2に記載のパチンコ機では、不正防止片の全体を弾性部材により形成しているので、ピアノ線等によって不正防止片に対して強い力が加えられると、不正防止片が破損等をしてピアノ線等の異物の侵入を許容してしまう問題があった。
それによって、不正防止片が弾性部材からの付勢に基づいて収納凹部をストロークするので、ゴト行為が行われる際に扉部材や枠部材が撓んだとしても、隙間を最小限に維持してピアノ線等の異物の侵入を防止することが可能となる。
また、弾性部材とは別に隙間を塞ぐ為の不正防止片が専用の部材として用いられるので、その材質等の選択時において弾性の有無を考慮する必要が無く、適切な材質の選択を行うことによって、ピアノ線等によって強い力が加えられた場合でも不正防止片が破損等をしてしまうことを防止できる。
また、不正防止片が収納凹部に対して収納されているので、不正防止片の支持やストロークが安定し、扉部材の開閉が多数回繰り返されたとしても、不正防止片の全体が弾性部材よりなる場合と比較して枠部材と扉部材との隙間が広がってしまうことを防止できる。
更に、弾性部材とは別に隙間を塞ぐ為の不正防止片が専用の部材として用いられるので、全体が弾性部材で形成される場合と比較して、不正防止片のロングストローク化が容易となり、扉部材や枠部材に大きなゆがみが発生したとしても、隙間を最小限に維持してピアノ線等の異物の侵入を防止することが可能となる。
それによって、枠部材と扉部材の間のような広範囲の隙間を不正防止片で塞ぐ場合であって、枠部材や扉部材に撓みが発生したとしても、撓んだ枠部材や扉部材に沿って複数の不正防止片により段階的に隙間を塞ぐことが可能となる。従って、隙間を最小限に維持してピアノ線等の異物の侵入を防止することができる。
それによって、不正防止片の分割部分の隙間からピアノ線等の異物が侵入することを防止できる。
また、この内枠3のほぼ上半分の前側には、合成樹脂製の扉部材7が左端縁部の上下を上扉ヒンジ8及び下扉ヒンジ9に軸支されて開閉自在に取り付けられている。また、この扉部材7のほぼ中央部には略円形の窓部10が開設され、この窓部10の外周縁部に形成されるガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して遊技盤の遊技領域を見ることができるように構成されている。
更に、上皿11の下には、下皿14が配設される。また、上皿11に連通する不図示の球送り機構を介して上皿11のパチンコ球が操作ハンドル15に連結された発射装置(図示せず)へ送られるよう構成されている。
図3及び図4に示すように本実施形態に係るパチンコ機1の内枠3には、周方向に沿って収納凹部21A、21Bが形成されている。ここで、収納凹部21Aは内枠3の右辺から上辺にかけて形成されており、収納凹部21Bは内枠3の左辺に沿って直線形状に形成されている。また、収納凹部21Aには樹脂成形された長尺状の不正防止片22A〜22Fが右辺及び上辺のそれぞれに3個に分割された状態で収納されている。一方、収納凹部21Bには樹脂成形された長尺状の不正防止片22G〜22Iが3個に分割された状態で収納されている。
ここで、図6を用いて特に不正防止片22Aと不正防止片22Bとの接合部について説明する。図6に示すように不正防止片22Aの一端には凸部30が形成されており、それに対向する不正防止片22Bの一端には凹部31が形成されている。そして、凸部30と凹部31とを嵌合させることによって、隣り合う不正防止片22Aと不正防止片22Bを接合する。
この際、不正防止片22A〜22Iを一体に構成した場合と比較して、分割した不正防止片22A〜22Iにより、下方から上方へと徐々に広がる隙間35に対応して段階的に隙間35を塞ぐことが可能となる。
また、弾性部材であるコイルバネ23とは別に隙間を塞ぐ為の不正防止片22A〜22Iが専用の部材として用いられるので、その材質等の選択時において弾性の有無を考慮する必要が無く、適切な材質の選択を行うことによって、ピアノ線等によって強い力が加えられた場合でも不正防止片22A〜22Iが破損等をしてしまうことを防止できる。
また、不正防止片22A〜22Iが収納凹部21A、21Bに対して収納されているので、不正防止片22A〜22Iの支持やストロークが安定し、扉部材7の開閉が多数回繰り返されたとしても、不正防止片22A〜22Iの全体が弾性部材よりなる場合と比較して扉部材7と内枠3との隙間が広がってしまうことを防止できる。
更に、弾性部材であるコイルバネ23とは別に隙間を塞ぐ為の不正防止片22A〜22Iが専用の部材として用いられるので、全体が弾性部材で形成される場合と比較して、不正防止片22A〜22Iのロングストローク化が容易となり、扉部材7や内枠3に大きなゆがみが発生したとしても、隙間を最小限に維持してピアノ線等の異物の侵入を防止することが可能となる。
また、不正防止片22A〜22Iは内枠3の周方向に沿って複数に分割して構成されるとともに、分割された一の不正防止片は隣り合う他の不正防止片に独立して扉部材7に向かって摺動可能に支持されている。従って、扉部材7と内枠3の間のような広範囲の隙間を不正防止片で塞ぐ場合であって、内枠3や扉部材7に撓みが発生したとしても、撓んだ内枠3や扉部材7に沿って複数の不正防止片により段階的に隙間を塞ぐことが可能となる。その結果、扉部材7と内枠3との間の隙間を最小限とすることができる。
更に、分割された不正防止片22A〜22Iには隣り合う一方の不正防止片に凸部を形成するとともに、他方の不正防止片に前記凸部に嵌合する凹部を形成し、凹部と凸部をそれぞれ嵌合することによって不正防止片を構成するので、不正防止片22A〜22Iの分割部分の隙間からピアノ線等の異物が侵入することを防止できる。
例えば、内枠3ではなく扉部材7の周方向に沿って収納凹部21A、21Bを形成し、形成された収納凹部21A、21Bに対して不正防止片22A〜22Iやコイルバネ23を収納することとしても良い。その際、内枠3の扉部材7と対向する面に対して係合凹部26を形成することにより、内枠3と扉部材7との隙間を不正防止片22A〜22Iによって塞ぐことが可能となる。
Claims (3)
- 枠部材と、前記枠部材に対して開閉可能に支持された扉部材と、を有するパチンコ機において、
前記枠部材及び前記扉部材の少なくとも一方に設けられ他方に向かって開口された開口部を備えた収納凹部と、
前記収納凹部に収納されるとともに前記開口部より他方に向かって端部が移動可能に支持された不正防止片と、
前記収納凹部に収納されるとともに前記不正防止片を他方に向かって付勢する弾性部材と、を有することを特徴とするパチンコ機。 - 前記不正防止片は、前記枠部材の周方向に沿って複数に分割され、
分割された一の不正防止片は隣り合う他の不正防止片と独立して前記他方に向かって摺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。 - 前記分割された不正防止片の内、隣り合う一方の不正防止片に凸部を形成するとともに、他方の不正防止片に前記凸部に嵌合する凹部を形成することを特徴とする請求項2に記載のパチンコ機。
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