JP2000257313A - 電子部品内蔵キー装置 - Google Patents

電子部品内蔵キー装置

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JP2000257313A
JP2000257313A JP11066459A JP6645999A JP2000257313A JP 2000257313 A JP2000257313 A JP 2000257313A JP 11066459 A JP11066459 A JP 11066459A JP 6645999 A JP6645999 A JP 6645999A JP 2000257313 A JP2000257313 A JP 2000257313A
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JP
Japan
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holder
case
substrate
key
opening
Prior art date
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Pending
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JP11066459A
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English (en)
Inventor
Shozo Kito
昇三 鬼頭
Hiroyuki Sugiyama
浩之 杉山
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP2000257313A publication Critical patent/JP2000257313A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内蔵された電子部品が取り出し難く、仮に取り
出されたとしてもその痕跡が残る電子部品内蔵キー装置
を提供する。 【解決手段】電子キー1はケース2と基板3とホルダ4
とトランスポンダ5と蓋6とを備えている。基板3は基
板収容凹部12に配置され、トランスポンダ5を有する
ホルダ4はホルダ収容凹部13に配置され、蓋6は基板
3よりも開口部11側に配置されている。ホルダ4の嵌
合突片35は圧入部14に圧入されている。ホルダ4
は、基板3の嵌合部24に対して係合溝33にて緩く嵌
合されているとともに、押圧部23に対して被押圧溝3
4にて緩く嵌合されている。そして、両者4、3は、開
口部11から挿入され、押圧部23が被押圧溝34の被
押圧面34aを押圧し、各凹部13、12に取着され
る。その後、基板3を引き抜くと基板3はホルダ4と分
離され、ホルダ4はケース2内に残る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品内蔵キー
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、その基本性能
や安全性の向上はもとより、その操作性の向上が求めら
れている。例えば、電子キーを用いたスマートエントリ
装置やスマートイグニッション装置が提案されている。
スマートエントリ装置とは、車両の所有者が電子キーを
所持した状態で車両に近づくとドアのロックを自動的に
解除(アンロック)し、その所有者が電子キーを所持し
た状態で車両から離れるとドアを自動的にロックする装
置である。一方、スマートイグニッション装置とは、車
両の所有者が電子キーを所持した状態で車内に乗り込
み、現状のキーを用いずに車両側に設けられたスイッチ
等を操作するだけでエンジンを始動させることができる
ようにするものである。
【0003】前記スマートエントリ装置やスマートイグ
ニッション装置を機能させるための電子キーは、電源と
なる電池や、車両側の識別コードと同じ識別コードが記
憶されたIC等が実装された基板等を備えている。又、
前記電子キーはメカニカルキー及びトランスポンダを備
えている。そして、電池切れ時等の非常時にはスマート
エントリ装置やスマートイグニッション装置は機能しな
くなるため、メカニカルキーを用いてドアのロックやア
ンロックを行い、メカニカルキーとトランスポンダとを
用いてエンジンの始動を行う。即ち、電池等の電源を必
要としないトランスポンダには予め車両側の識別コード
と同じ識別コードが記憶されており、前記非常時には車
両側のキーシリンダ内にメカニカルキーを挿入すること
により、トランスポンダから識別コードが発信され、そ
の結果、エンジンを始動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電池切れ時
等の非常時にエンジンを始動させるときにはトランスポ
ンダが必要となるものの、非常時以外の通常時にエンジ
ンを始動させるときにはトランスポンダを使用する必要
性がないため、通常時に電子キー内に内蔵されたトラン
スポンダのみの盗難に遭っても気付かないことが多い。
【0005】例えば、人に電子キーを預けた場合に、電
子キーを預かった人がトランスポンダのみを抜き取っ
て、その後で電子キーの持主にトランスポンダの入って
いない電子キーを返却した場合には、電子キーの持主は
トランスポンダが盗まれたことに気付かない。即ち、こ
の場合においても、通常時にはスマートエントリ装置や
スマートイグニッション装置を機能させるための電子キ
ーとして作動するため、すぐには気付くことはない。こ
のような事態が発生した場合、車両に合ったメカニカル
キーを製造されると、トランスポンダと併用して車両が
盗難に遭う虞があるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、内蔵された電子部品が取
り出し難く、仮に取り出されたとしてもその痕跡が残る
電子部品内蔵キー装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、開口部を有するとともに、キー
を外部に突出した又は突出し得るケースと、前記開口部
から挿入され、前記ケースの基板取着部に配置された基
板と、前記ケース内において前記基板よりも反開口部側
に配置されてケースに固定された電子部品とを備えたこ
とを要旨としている。
【0008】従って、請求項1の発明では、電子部品
は、ケース内において基板よりも反開口部側に配置さ
れ、しかもケースに固定されているため、開口部からは
取り出し難い。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の発明
において、前記電子部品は前記ケース内に固定されたホ
ルダ内に収納されてなることを要旨としている。従っ
て、請求項2の発明では、前記請求項1の発明の作用に
加えて、電子部品はホルダによって保護される。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載の発明
において、前記ケース及び前記ホルダのうちいずれか一
方には嵌合突部が形成されているとともに、他方には前
記嵌合突部が嵌合する嵌合凹部が形成されており、前記
嵌合突部が前記嵌合凹部に圧入されることにより、前記
ホルダが前記ケース内に固定されてなることを要旨とし
ている。
【0011】従って、請求項3の発明では、前記請求項
2の発明の作用に加えて、嵌合突部を嵌合凹部に圧入す
ることにより、ホルダはケース内に確実に固定される。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明
において、前記基板の開口部に対する挿入端側には挿入
方向に沿って嵌合部が形成され、前記ホルダは、前記嵌
合部に対して係脱可能であり、前記基板を前記ケースに
対して挿入方向に移動させるときには、前記嵌合部との
係合により前記基板と一体となって同方向に移動され、
且つ、前記ホルダが前記ケース内に固定された後におい
ては、前記基板を反挿入方向に移動させると、前記ケー
ス内に固定されたまま前記基板と分離されるものである
ことを要旨としている。
【0012】従って、請求項4の発明では、前記請求項
2又は請求項3の発明の作用に加えて、ホルダを基板の
嵌合部に係合させた状態で基板を挿入方向に移動させる
と、ホルダは基板と一体となって同方向に移動されてケ
ース内に固定される。一方、ホルダがケース内に固定さ
れた後において基板を反挿入方向に移動させると、ホル
ダはケース内に固定されたまま基板と分離される。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜請求項4の
うち何れか一項に記載の発明において、前記ケースは偏
平状に形成され、前記開口部は、キーが突出した又は突
出する側面を除いた側面のうち、最大面積を有する側面
以外の側面に設けられたものであることを要旨としてい
る。
【0014】従って、請求項5の発明では、前記請求項
1〜請求項4のうち何れか一項の発明の作用に加えて、
開口部を最大面積を有する側面に設けた場合に比較し
て、電子部品は開口部からは取り出し難い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、自動車の電子キ
ーに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。図
2及び図3に示すように、電子部品内蔵キー装置として
の電子キー1はケース2と基板3とホルダ4とトランス
ポンダ5と蓋6とを備えている。ケース2はポリブチレ
ンテレフタレート等の高剛性の合成樹脂により偏平状
で、且つ、四角筒状に形成されており、その先端部には
キーとしてのメカニカルキー7が突出されている。メカ
ニカルキー7はケース2と一体にインサート成形されて
いる。
【0016】ケース2の基端側側面には断面長方形状の
開口部11が形成されており、同開口部11からケース
2の先端側に向かう方向に沿って基板取着部としての基
板収容凹部12が形成されている。前記開口部11はメ
カニカルキー7が突出された側面2aを除いた側面のう
ち、最大面積を有する側面2b、2c以外の側面2dに
設けられている。即ち、本実施形態では、開口部11は
偏平状のケース2の側面のうち最小面積を有する側面2
dに設けられている。又、ケース2において基板収容凹
部12よりも反開口部側には、基板収容凹部12と連通
されたホルダ収容凹部13が形成されている。ホルダ収
容凹部13よりもさらに反開口部側には嵌合凹部として
の圧入部14が形成されている。
【0017】前記基板収容凹部12には基板3が配置さ
れているとともに、ホルダ収容凹部13にはホルダ4が
配置されており、さらに基板3よりも開口部11側には
蓋6が配置されている。ホルダ4はケース2内において
開口部11から最も離間された最奥部に固定されてい
る。蓋6はケース2に対して取り外し可能に取着されて
いる。
【0018】図7に示すように、基板3の挿入側の端部
一側には係合部21が形成されている。係合部21は基
板3に形成された段状の切欠22を含み、挿入側の端部
と平行な押圧部23と、挿入方向に沿って形成された嵌
合部24とを備えている。前記係合部21に対してホル
ダ4が係合されている。
【0019】ホルダ4はゴム等の弾性材料(弾性体)か
らなり、有底四角筒状に形成されている。ホルダ4の先
端には開口部31が形成されている。ホルダ4には開口
部31からホルダ4の基端側に向かう方向に沿って収容
凹部32が形成されており、同収容凹部32内には電子
部品としてのトランスポンダ5が収納されている。
【0020】ホルダ4の一側面にはホルダ4の長手方向
に沿って係合溝33が形成されている。係合溝33の上
下方向(図4において上下方向)の幅Wは基板3の厚み
よりも若干狭く設定されている。又、ホルダ4の基端側
側面には、前記係合溝33と連通され、且つ、係合溝3
3と同じ幅Wを有する被押圧溝34がホルダ4の幅方向
(図2において上下方向)に沿って形成されている。
【0021】そして、ホルダ4は、基板3の嵌合部24
に対して係合溝33にてその弾性力に抗して嵌合されて
いるとともに、基板3の押圧部23に対して被押圧溝3
4にて嵌合されている。前記係合溝33と嵌合部24、
被押圧溝34と押圧部23との嵌合による保持力は、後
記する組付時において、互いに離間しないような程度と
されて、互いに緩く嵌合されている。そして、ホルダ4
及び基板3はそれぞれホルダ収容凹部13、基板収容凹
部12に取着されている。基板3の先端部に対して蓋6
が当接されており、これにより基板3のケース2に対す
る開口部11側への移動が規制されている。
【0022】ホルダ4の先端側側面下部一側には嵌合突
部としての嵌合突片35が突設されている。嵌合突片3
5は前記ケース2の圧入部14に対して圧入されている
とともに接着剤(図示しない)を介して固定されてお
り、その結果、ホルダ4のケース2に対する相対移動が
規制されている。即ち、ホルダ4はケース2内に固定さ
れている。従って、基板3をケース2の開口部11側に
引き抜くと、基板3の嵌合部24及び押圧部23がホル
ダ4の係合溝33及び被押圧溝34から外れて基板3は
ホルダ4と分離され、ホルダ4のみがケース2内に残る
ようになっている。このことによって、ホルダ4内のト
ランスポンダ5は、基板3を引き抜いただけではケース
2外に取り出せないようになっている。
【0023】前記基板3には、図2及び図3に示すよう
に、各種スイッチ41〜43、電池44、複数種のIC
(図示しない)等が実装されている。前記ICの中に
は、車両側の識別コードと同じ識別コードが記憶された
ICが含まれており、このICや回路素子等によってス
マートイグニッション装置としての機能を実現できるよ
うになっている。又、前記ICの中には、スマートエン
トリ装置としての機能を実現可能なICも含まれてい
る。
【0024】又、前記各種スイッチ41〜43は、メカ
ニカルキー7を用いずに図示しない車両のトランクを開
けたり、車内灯の点灯や消灯を行うためのものである。
即ち、図1に示すように、ケース2に設けられたボタン
45〜47を押圧操作することにより、スイッチ41〜
43がオン作動されると、ICや回路素子等の働きによ
り、トランクが開いたり、車内灯の点灯や消灯が行われ
るようになっている。
【0025】前記トランスポンダ5は板状又は円筒状の
ガラス管又は樹脂成形品であって、アンテナコイル、ト
ランス、コンデンサ、IC等(いずれも図示せず)が内
蔵されている。前記ICには車両側の識別コードと同じ
識別コードが記憶されている。トランスポンダ5は、車
両側のキーシリンダ内に内蔵された図示しない磁気発生
装置からの磁気を受けてアンテナコイルに発生した電流
をトランスを介してコンデンサに蓄電し、その蓄電した
電圧が所定値以上に達するとICに予め設定された特定
の識別コードを発信するようになっている。
【0026】ここで、トランスポンダ5は、図2に示す
ように、メカニカルキー7の中央線Lから一側側(同図
において上側)に離間された位置に設けられており、ト
ランスポンダ5からの電波(識別コードを含む)が基板
3上の電気電子部品に妨害されることが防止されてい
る。又、トランスポンダ5はメカニカルキー7の近くに
設けられており、車両側の磁気発生装置からの磁気を確
実に受けられるようになっている。ただし、トランスポ
ンダ5からの電波がメカニカルキー7に妨害されること
がないように、トランスポンダ5とメカニカルキー7と
は所定距離(数mm程度)離間されている。
【0027】次に、上記のように構成した電子キー1の
組付方法について説明する。まず、スイッチ41〜43
等が実装された基板3の嵌合部24をホルダ4の係合溝
33に嵌合するとともに、基板3の押圧部23をホルダ
4の被押圧溝34に嵌合して、基板3とホルダ4とを一
体にする。尚、ホルダ4には予めトランスポンダ5を収
納しておく。
【0028】そして、一体にされた基板3及びホルダ4
をケース2の開口部11から挿入するとともに、同開口
部11から蓋6を挿入し、蓋6にて基板3を押圧する。
すると、ホルダ4は、被押圧溝34内の被押圧面34a
が基板3の押圧部23にて押圧されることにより、ケー
ス2のホルダ収容凹部13まで案内される。そして、さ
らに蓋6にて基板3を押圧すると、やがてホルダ4の嵌
合突片35が同嵌合突片35の弾性力に抗して圧入部1
4に圧入される。このとき、ホルダ4はホルダ収容凹部
13に取着されるとともに、基板3は基板収容凹部12
に取着される。
【0029】尚、圧入部14の内壁又は嵌合突片35の
外側面には予め接着剤を塗布しておく。この結果、嵌合
突片35は圧入部14に対して圧入されるとともに接着
剤を介して固定されるため、ホルダ4のケース2に対す
る相対移動が規制される。
【0030】次に、基板3に実装された電池44を交換
する際には、蓋6を開口部11から取り外し、さらに基
板3を開口部11から取り出す。このとき、ホルダ4は
ケース2に対して固定されているため、図8に示すよう
に、基板3の嵌合部24及び押圧部23がホルダ4の係
合溝33及び被押圧溝34から外れて基板3はホルダ4
と分離され、基板3のみがケース2外に取り出される。
そして、基板3に実装された電池44を交換した後、基
板3及び蓋6を元に戻す。
【0031】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、ホルダ4をケース2に対して固
定したため、電池44の交換時等にケース2から基板3
を抜き取っても、ホルダ4はケース2内に残ったままで
あり、ホルダ4内のトランスポンダ5をケース2外に取
り出し難くできる。即ち、ケース2内に内蔵されたトラ
ンスポンダ5を盗まれ難くできる。
【0032】(2)本実施形態では、トランスポンダ5
をケース2外に取り出すときにはケース2を破損させる
必要があり、仮にケース2を破損させられた場合にはそ
の破損が痕跡として残るため、それを根拠に電子キー1
の持主はトランスポンダ5が盗まれたことを知ることが
できる。
【0033】(3)本実施形態では、ホルダ4の嵌合突
片35をケース2の圧入部14に対して圧入したととも
に接着剤を介して固定したため、ホルダ4はホルダ収容
凹部13に確実に固定され、ホルダ4内に収納されたト
ランスポンダ5をケース2外に取り出すことをより困難
にできる。
【0034】(4)本実施形態では、基板3とホルダ4
とを互いに緩く嵌合してケース2の開口部11から挿入
し、基板3の押圧部23にてホルダ4の被押圧溝34の
被押圧面34aを押圧して、ホルダ4をホルダ収容凹部
13まで案内したことにより、基板3がホルダ4組付時
の治具の役目を果たすため、特別な治具を不要にでき
る。
【0035】(5)本実施形態では、ホルダ4内にトラ
ンスポンダ5を収納したため、トランスポンダ5をケー
ス2外に取り出すことをさらに困難にできるとともに、
ホルダ4によってトランスポンダ5を衝撃等から保護で
きる。特に、ホルダ4をゴム等の弾性材料(弾性体)か
ら形成したため、電子キー1に何らかの衝撃が加わって
も、ホルダ4は衝撃吸収体として機能してその衝撃を吸
収する。従って、振動等によるトランスポンダ5へのス
トレスを低減できるとともに、トランスポンダ5から発
生する音がケース2外に漏れるのを低減できる。
【0036】(6)本実施形態では、開口部11を偏平
状のケース2の側面のうち最小面積を有する側面2dに
設けたため、開口部11を最大面積を有する側面2bや
側面2cに設けた場合に比較して、トランスポンダ5を
開口部11から取り出し難くできる。
【0037】なお、前記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・前記実施形態では、基板3とホルダ4とを一体にして
ケース2の開口部11から挿入し、基板3を治具代わり
にしてホルダ4をホルダ収容凹部13に固定するととも
に、基板3を基板収容凹部12に取着したが、ホルダ収
容凹部13に対して予めホルダ4を治具を用いて固定し
た後、基板3を基板収容凹部12に取着してもよい。即
ち、基板3とホルダ4とを別々に開口部11から挿入し
てもよい。
【0038】この場合、図9に示すように、ホルダ4の
係合溝33及び被押圧溝34を省略するとともに、基板
3の嵌合部24及び押圧部23を省略する。そして、治
具(図示しない)を用いてホルダ4を押圧して嵌合突片
35を圧入部14に圧入した後、基板3を開口部11か
ら挿入して基板収容凹部12に取着する。そして、基板
3が取着された状態では基板3がホルダ4に当接するよ
うにする。
【0039】このようにした場合には、ホルダ収容凹部
13に対してホルダ4を固定する際には特別な治具が必
要となるものの、前記実施形態における(1)〜
(3)、(5)、(6)に記載の効果に加えて、基板3
とホルダ4とを一体にする作業を省略できるという効果
が得られる。
【0040】・また、前記実施形態では、ホルダ4にゴ
ム等の弾性材料を用いたが、ホルダ4にポリブチレンテ
レフタレート等の高剛性の合成樹脂を用いるとともに、
シリコーン系接着剤等の弾性を有する接着剤でホルダ4
に対してトランスポンダ5を固定してもよい。このよう
にした場合には、前記実施形態における(1)〜(6)
に記載の効果が得られる。特に、ケース2とホルダ4と
を同じポリブチレンテレフタレート等の高剛性の合成樹
脂から形成した場合には、樹脂材料を共通化できるとい
う効果が得られる。
【0041】・さらに、前記実施形態では、ホルダ4に
嵌合突部としての嵌合突片35を設けたとともに、ケー
ス2に嵌合凹部としての圧入部14を設けたが、ケース
2に嵌合突部を設けるとともに、ホルダ4に嵌合凹部を
設けて、ホルダ4を開口部11から挿入することにより
嵌合突部が嵌合凹部に圧入されるようにしてもよい。こ
の場合も、前記実施形態と同様に、嵌合突部の外側面又
は嵌合凹部の内壁に接着剤を塗布してもよい。そして、
接着剤を用いた場合には、嵌合凹部に対する嵌合突部の
圧入と接着剤との併用により、ホルダ4がケース2に対
して確実に固定され、トランスポンダ5をケース2外に
取り出すことをより困難にできる。
【0042】・さらに又、前記実施形態では、ホルダ4
がホルダ収容凹部13に固定された後に基板3をケース
2外に取り出すとき、基板3とホルダ4とが分離され、
基板3がケース2外に取り出されても、トランスポンダ
5を有するホルダ4はケース2内に残るようにしたが、
次のようにしてもよい。即ち、基板3をケース2外に取
り出すとき、トランスポンダ5がホルダ4から分離さ
れ、基板3とホルダ4とが一体となってケース2外に取
り出されても、トランスポンダ5のみはケース2内に残
るようにしてもよい。
【0043】この場合、ホルダ4の係合溝33及び被押
圧溝34の上下方向の幅Wを、前記実施形態よりもさら
に基板3の厚みより小さく設定し、基板3の嵌合部24
を係合溝33に無理嵌めするとともに、基板3の押圧部
23を被押圧溝34に無理嵌めする。又、ケース2側に
トランスポンダ5を挟持するために、一対の挟持突片等
の挟持手段を設ける。そして、一体にされた基板3とホ
ルダ4とが開口部11から挿入されて、それぞれ基板収
容凹部12やホルダ収容凹部13に取着されると、前記
挟持手段にてトランスポンダ5を挟持して、基板3が引
き抜かれてもトランスポンダ5のみが挟持手段にて挟持
されたままケース2内に残るようにしてもよい。このよ
うにした場合にも、トランスポンダ5をケース2外に取
り出すことを困難にできるという効果が得られる。
【0044】・また、前記実施形態では、開口部11を
偏平状のケース2の側面のうち最小面積を有する側面2
dに設けたが、開口部11をメカニカルキー7が突出さ
れた側面2aを除いた側面のうち、最大面積を有する側
面2b、2c以外の側面2eや側面2f(図1参照)に
設けてもよい。このようにした場合には、開口部11を
前記実施形態のように最小面積を有する側面2dに設け
た場合に比較して、トランスポンダ5が開口部11から
取り出し易くなるものの、開口部11を最大面積を有す
る側面側面2b、2cに設けた場合に比較して、トラン
スポンダ5を開口部11から取り出し難くできる。
【0045】・さらに、前記実施形態では、ケース2か
らメカニカルキー7が常に突出された電子キー1とした
が、キーとしてのメカニカルキーがケースに対して抜き
出し可能に設けられ、常にはケースに収納され、必要な
ときにケースから突出し得るような構成の電子部品内蔵
キー装置に具体化してもよい。この場合、常にはメカニ
カルキーがケースから突出されないようにする収納機構
と、メカニカルキーの使用時にはメカニカルキーがケー
ス内に押し戻されないようにするロック機構とを設け
る。
【0046】次に、前記実施形態及び別例から把握でき
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果と共に以下に記載する。 (イ)前記基板には、該基板を前記基板取着部に挿入配
置するときに、前記ホルダを押圧して該ホルダを前記ケ
ース内において前記基板よりも反開口部側に固定するた
めの押圧部が形成されてなる請求項2〜請求項4のうち
何れか一項に記載の電子部品内蔵キー装置。
【0047】従って、この(イ)に記載の発明によれ
ば、基板を基板取着部に挿入配置するときに、基板の押
圧部にてホルダを押圧するだけで、ホルダはケース内に
固定される。従って、請求項2〜請求項4のうち何れか
一項に記載の発明の効果に加えて、特別な治具を用いな
くても、基板の押圧部にてホルダを押圧するだけで、簡
単にホルダをケース内に固定できる。
【0048】(ロ)前記ホルダは前記ケースに対して接
着剤を介して固定されてなる請求項2〜請求項4、
(イ)のうち何れか一項に記載の電子部品内蔵キー装
置。従って、この(ロ)に記載の発明によれば、請求項
2〜請求項4、(イ)のうち何れか一項に記載の発明の
効果に加えて、接着剤を用いることにより、ホルダはケ
ースに対してより確実に固定されるため、ホルダ内に収
納された電子部品をケース外に取り出すことをさらに困
難にできるという効果が得られる。
【0049】(ハ)前記ホルダは弾性体からなる請求項
2〜請求項4、(イ)、(ロ)のうち何れか一項に記載
の電子部品内蔵キー装置。従って、この(ハ)に記載の
発明によれば、請求項2〜請求項4、(イ)、(ロ)の
うち何れか一項に記載の発明の効果に加えて、電子部品
内蔵キー装置に何らかの衝撃が加わっても、ホルダは衝
撃吸収体として機能してその衝撃を吸収するため、振動
等による電子部品へのストレス等を低減できるという効
果が得られる。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ケース
内に内蔵された電子部品をケース外に取り出し難くでき
る。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、前記請求
項1に記載の発明の効果に加えて、ホルダによって電子
部品を保護できる。請求項3に記載の発明によれば、前
記請求項2に記載の発明の効果に加えて、ホルダ内に収
納された電子部品をケース外に取り出すことをより困難
にできる。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、前記請求
項2又は請求項3に記載の発明の効果に加えて、一度ホ
ルダがケース内に固定された後においては、基板をケー
スから抜き取ってもホルダはケース内に固定されたまま
であり、電子部品をケース外に取り出すことを困難にで
きる。
【0053】請求項5に記載の発明によれば、前記請求
項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の発明の効果に
加えて、開口部を最大面積を有する側面に設けた場合に
比較して、電子部品を開口部から取り出し難くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の電子キーの斜視図。
【図2】 同じく電子キーの平断面図。
【図3】 同じく電子キーの側断面図。
【図4】 同じく電子キーの要部側断面図。
【図5】 同じく電子キーの要部側断面図。
【図6】 同じく電子キーの分解斜視図。
【図7】 同じく電子キーの要部分解斜視図。
【図8】 基板を抜き取る様子を示す要部平断面図。
【図9】 電子キーの別例を示す平断面図。
【符号の説明】
1…電子部品内蔵キー装置としての電子キー、2…ケー
ス、3…基板、4…ホルダ、5…電子部品としてのトラ
ンスポンダ、7…キーとしてのメカニカルキー、11…
開口部、12…基板取着部としての基板収容凹部、14
…嵌合凹部としての圧入部、24…嵌合部、35…嵌合
突部としての嵌合突片、2a…側面(キーが突出した側
面)、2b…側面(最大面積を有する側面)、2c…側
面(最大面積を有する側面)、2d…側面。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有するとともに、キーを外部に
    突出した又は突出し得るケースと、 前記開口部から挿入され、前記ケースの基板取着部に配
    置された基板と、 前記ケース内において前記基板よりも反開口部側に配置
    されてケースに固定された電子部品とを備えた電子部品
    内蔵キー装置。
  2. 【請求項2】 前記電子部品は前記ケース内に固定され
    たホルダ内に収納されてなる請求項1に記載の電子部品
    内蔵キー装置。
  3. 【請求項3】 前記ケース及び前記ホルダのうちいずれ
    か一方には嵌合突部が形成されているとともに、他方に
    は前記嵌合突部が嵌合する嵌合凹部が形成されており、
    前記嵌合突部が前記嵌合凹部に圧入されることにより、
    前記ホルダが前記ケース内に固定されてなる請求項2に
    記載の電子部品内蔵キー装置。
  4. 【請求項4】 前記基板の開口部に対する挿入端側には
    挿入方向に沿って嵌合部が形成され、 前記ホルダは、前記嵌合部に対して係脱可能であり、前
    記基板を前記ケースに対して挿入方向に移動させるとき
    には、前記嵌合部との係合により前記基板と一体となっ
    て同方向に移動され、且つ、前記ホルダが前記ケース内
    に固定された後においては、前記基板を反挿入方向に移
    動させると、前記ケース内に固定されたまま前記基板と
    分離されるものである請求項2又は請求項3に記載の電
    子部品内蔵キー装置。
  5. 【請求項5】 前記ケースは偏平状に形成され、 前記開口部は、キーが突出した又は突出する側面を除い
    た側面のうち、最大面積を有する側面以外の側面に設け
    られたものである請求項1〜請求項4のうち何れか一項
    に記載の電子部品内蔵キー装置。
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