JPH059400Y2 - - Google Patents

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JPH059400Y2
JPH059400Y2 JP10643788U JP10643788U JPH059400Y2 JP H059400 Y2 JPH059400 Y2 JP H059400Y2 JP 10643788 U JP10643788 U JP 10643788U JP 10643788 U JP10643788 U JP 10643788U JP H059400 Y2 JPH059400 Y2 JP H059400Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] 〈産業上の利用分野〉 本考案は、機械式のロツク装置を作動させるキ
ーシヤンクと、該キーシヤンクを前記ロツク装置
に挿入した際に該ロツク装置側に設けられた接点
に接触する電極と、該電極に接続された電子回路
を内蔵する把持部とを有するキー装置に関する。
〈従来の技術〉 機械的な暗号(キーの輪郭形状)と、電気的な
暗号(デイジタルパルス)とを併用してロツク装
置の操作を行なうようにしたキー装置が、種々提
案されている。これによれば、複製キーの使用あ
るいはピツキング(不正解錠)を困難なものと
し、盗難防止をより一層確実化し得ると共に、ド
アなどのロツク装置を遠隔操作することが可能で
ある。
このようなキー装置にあつては、シリンダ錠な
どの機械式ロツク装置の施錠・解錠を在来形式の
キーと同様に行なえ、かつ携帯の妨げにならない
ようなものであることが望ましく、一般的に電気
的な暗号を発生するための電子回路を、キーの握
りの部分に内蔵するようにしている。
一方、電子回路に対する電源供給手段として、
イグニツシヨンスイツチのキー孔にキーを挿入し
た際に、イグニツシヨンスイツチ側から車載バツ
テリの電源を受けるようにした構成が、例えば特
開昭62−1659号公報などに提案されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 このような構成の場合、キーは金属板にて形成
されることが通例であることから、キーに対して
絶縁したうえで電極を設ける構造が問題となる。
そのための構造としては、製造工程を繁雑化する
ことがなく、かつ確実に電気的絶縁を達成し得る
ことが望まれる。
本考案は、このような課題を解決すべくなされ
たものであり、その主な目的は、絶縁された電極
を容易に設けることができるように構成されたキ
ー装置を提供することにある。
[考案の構成] 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本考案によれば、機械式の
ロツク装置を作動させるキーシヤンクと、該キー
シヤンクを前記ロツク装置に挿入した際に該ロツ
ク装置側に設けられた接点に接触する電極と、該
電極に接続された電子回路を内蔵する把持部とを
有するキー装置であつて、前記把持部が、前記電
子回路を収容すべく有底筒状をなすケース体と、
前記キーシヤンクが挿通された状態で前記ケース
体の開口を閉塞する絶縁材料製蓋体とからなり、
前記キーシヤンクの両側縁のそれぞれに沿う脚片
が前記蓋体に突設されると共に、前記脚片の外周
面に前記電極が設けられることを特徴とするキー
装置を提供することにより達成される。
〈作用〉 このように、キーの把持部の構成部品側に電極
を設けるものとすれば、キーシヤンクと電極とを
個別に製造したうえで回路基板などを組付ける一
連の工程に於いてキーシヤンクと電極との一体化
がなし得るように構成することができる。
〈実施例〉 以下、本考案の好適実施例を添付の図面につい
て詳しく説明する。
第1〜3図は、本考案に基づき構成された車輌
用キー装置を示している。このキー装置1は、公
知のシリンダ錠からなるロツク装置の施錠・解錠
を行なうための所定のキー山2aを形成してなる
キーシヤンク2と、キーシヤンク基部2bに設け
られた回路基板3と、回路基板3の全面を覆うた
めのケース体4と、ケース体4の開口5を閉塞す
ると同時にケース体4とキーシヤンク2とを連結
する蓋体6とからなつている。
キーシヤンク2は、金属板からなり、基本的に
は、在来の機械式キーと何等変わるところはない
が、在来のキーの握りに相当するキーシヤンク基
部2bの両面に亘り、前記した回路基板3が貼着
されている。
回路基板3は、LSIあるいはICチツプなどから
なるコード発信回路及び押釦スイツチ8が実装さ
れた可撓性を有するフイルム状プリント基板から
なり、キーシヤンク基部2bの両面を覆うように
折り畳まれている。そしてコード発信回路などの
反対側の面には、充放電可能な内蔵電池9を含む
電源部が形成されている。
ケース体4は、偏平な有底筒状をなし、合成樹
脂材などにて一体成形されており、回路基板3が
貼着されたキーシヤンク基部2bの端部にその開
口5を臨ませて、キーシヤンク基部2bの全体を
その内部に収容し得るようにされている。また、
このケース体4の周壁に於ける押釦スイツチ8に
対応する部分には、ゴム材など可撓性に富む材料
にて形成されたタツチ部10が設けられており、
ケース体4の外面から押釦スイツチ8を操作する
ことができるようにされている。
蓋体6は、透光性樹脂材にて形成されており、
中央部にキーシヤンク2を挿通し得る偏平な孔1
1が開設されると共に、一方にケース体4の開口
5に比較的密接に嵌合し得る印籠部12が形成さ
れ、他方にキーシヤンク2の側縁に沿う一対の脚
片13が突設されている。この蓋体6の印籠部1
2の内側に於ける両脚片13の基部側には、窪み
12aがそれぞれ凹設されており、この窪み12
a内には、LED等の発光素子14が、ゴム材か
らなるグロメツト15を介してそれぞれ埋設され
ている。
両脚片13の外周面には、部分円筒状をなす電
極16が貼着されている。そして両脚片13の互
いの対向面には、凹溝17が形成されており、キ
ーシヤンク2の基部側の側縁に形成された突条1
8と係合し得るようにされている。これら凹溝1
7と突条18との脚片13遊端側の係合端Aは、
第2図に示すように互いに鋭角にされており、こ
れにより脚片13が、外側に変形することのない
ようにされている。
このように形成されたキー装置1を組立てるに
際しては、あらかじめ発光素子14が組み付けら
れたグロメツト15を窪み12a内に嵌着する。
このとき、キーシヤンク2の軸線に対する発光素
子14の光軸中心Lは、第2図に符号Bで示すよ
うに、幾分か拡散方向を向く所定角度となるよう
にされている。
次に、蓋体6の孔11内にキーシヤンク2を挿
通し、脚片13の凹溝17にキーシヤンク側縁の
突条18を係合させる。これにより、キーシヤン
ク2と蓋体6との相対位置が決まると同時に、発
光素子14のリード端子14a及び電極16のリ
ード端子16aと回路基板3上のプリントパター
ン3aとが、互いに電気的に接続される。この状
態にてハンダ付けを施すことにより、各リード端
子14a,16aがプリント基板3上に固定され
る。
次に、Oリング19を介装した上で、蓋体6の
印籠部12外周にケース体4の開口5を嵌合す
る。この時、第3図に示すように、ケース体4と
蓋体6との間に形成された凸部4aと凹部6aと
が係合することをもつて、ケース体4と蓋体6と
が互いに結合する。
このようにして、キーシヤンク2とケース体4
とが、蓋体6を介して一体的に結合される。
第4図は、上記したキー装置1を用いた車輌用
エンジン制御回路の一部を模式的に示している。
車輌のステアリングコラム21には、ステアリン
グロツクと一体をなすイグニツシヨンスイツチと
してのキースイツチ22が設けられている。
キースイツチ22は、差込まれた状態のキーシ
ヤンク2の基部に位置した両電極16と弾発的に
接触可能なように設けられた一対の端子23及
び、発光素子14からの光を受光すべく設けられ
た、例えばフオトトランジスタからなる受光素子
24を有している。これら端子23及び受光素子
24は、車輌に設けられた制御ユニツト25にそ
れぞれ接続されている。そして制御ユニツト25
には、電源としての車載バツテリ26と、エンジ
ンを始動するためのスタータ回路27と、エンジ
ン回転を制御するためのイグニツシヨン回路28
とがそれぞれ接続されている。
キースイツチ22には、前記したスタータ回路
27・イグニツシヨン回路28、及び図示されな
いその他の車載機器を作動させるために、公知形
式の車輌用キースイツチと同様に、「LOCK」・
「OFF」・「ACC」・「ON」・「ST」の各位置が設定
されると共に、キー装置1の回動位置に応じて閉
成する機械的な接点を有している。また、受光素
子24は、例えば「LOCK」位置に配設されてい
る。
このように構成されたキースイツチ22を作動
させるにあたり、キー装置1をキースイツチ22
に挿入すると、蓋体6の脚片13に設けられた電
極16とキースイツチ22の端子23とが互いに
接触する。すると、蓋体6に内設されたコード発
信回路7に対し、端子23及び電極16を介して
制御ユニツト25から発光指令が発せられる。こ
れにより、コード化された発光信号が発光素子1
4より発信される。このコード信号を受光素子2
4が受信し、制御ユニツト25に於いてこのコー
ド信号と制御ユツト25内に記憶されたコードと
を照合する。そしてこれらの一致することが確認
された場合には、制御ユニツト25からスタータ
回路27及びイグニツシヨン回路28に対し、補
助的なオン信号が出力される。これにより、キー
シヤンク2の位置に対応したキースイツチ22の
スイツチ回路の閉成に応じて各回路が作動し、エ
ンジンが始動する。このとき、発光素子14のコ
ード信号と制御ユニツト25が記憶しているコー
ドとが一致しない場合には、補助的なオン信号が
出力されず、警報が発せられる。上記した補助的
なオン信号は、キースイツチ22からキー装置1
を引き抜くまで保持される。
また、キースイツチ22が「ON」位置にある
ときには、電極16と端子23との接触にて、制
御ユニツト25を介してバツテリ26の電圧がキ
ー装置1側の内蔵電池9に印加され、内蔵電池9
に対して充電電流が供給される。
ドアロツクあるいはトランクリツドなどについ
ては、キー孔の近傍に受光素子を配設しておき、
ケース体4のタツチ部10を押し込むことにより
出力される押釦スイツチ8の信号にて発光素子1
4からコード信号を送信し、別途図示されないア
クチユエータにてロツク装置の施錠・解錠を行う
ようにすることができる。
さて、上記したように、キー装置の把持部に充
電池を内蔵し、車載バツテリから充電電流の供給
を受けるように構成した場合、キー装置に対する
電極の付設が問題となる。一般的には、キーシヤ
ンクに対して樹脂インサート成形などにて電極を
一体的に固設することが考えられるが、金属加工
と樹脂加工とが混在することとなるため、製造工
程が繁雑化しがちである。そこで本考案に於いて
は、絶縁材料にて形成され、かつキーシヤンク2
の基端部側に固着される蓋体6に一体的に脚片1
3を突設し、この脚片13の外周面に電極16を
設けるようにしている。このようにすることによ
り、、キーシヤンク2と蓋体6とを別個に製造し、
これらを互いに組付けることでキーシヤンク2と
電極16との一体化がなし得ることから、製造工
程を簡略化することが可能である。
[考案の効果] このように本考案によれば、キーシヤンク自体
にインサート成形などを施す必要がなく、金属部
の加工工程と樹脂部の加工工程とを完全に分離す
ることができることから、製造工程を簡略化し得
る。しかも、電子回路を収容するためのケースの
一部に電極を一体的に設けることから、その構造
を複雑化することがなく、むしろキーシヤンクに
対する把持部の係合面積を増大させ、把持部の剛
性を増大する効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に基づくキー装置の分解斜視図
である。第2図は同キー装置を一部切除して示す
部分的な平面図であり、第3図は同じく側面図で
ある。第4図は本考案の一応用例を示すブロツク
図である。 1……キー装置、2……キーシヤンク、2a…
…キー山、2b……キーシヤンク基部、3……回
路基板、3a……プリントパターン、4……ケー
ス体、5……開口、6……蓋体、7……コード発
信回路、8……押釦スイツチ、9……内蔵電池、
10……タツチ部、11……挿通孔、12……印
籠部、12a……窪み、13……脚片、14……
発光素子、14a……リード端子、15……グロ
メツト、16……電極、16a……リード端子、
17……凹溝、18……突状、19……Oリン
グ、21……ステアリングコラム、22……キー
スイツチ、23……端子、24……受光素子、2
5……制御ユニツト、26……バツテリー、27
……スタータ回路、28……イグニツシヨン回
路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 機械式のロツク装置を作動させるキーシヤン
    クと、該キーシヤンクを前記ロツク装置に挿入
    した際に該ロツク装置側に設けられた接点に接
    触する電極と、該電極に接続された電子回路を
    内蔵する把持部とを有するキー装置であつて、 前記把持部が、前記電子回路を収容すべく有
    底筒状をなすケース体と、前記キーシヤンクが
    挿通された状態で前記ケース体の開口を閉塞す
    る絶縁材料製蓋体とからなり、 前記キーシヤンクの両側縁のそれぞれに沿う
    脚片が前記蓋体に突設されると共に、前記脚片
    の外周面に前記電極が設けられることを特徴と
    するキー装置。 (2) 前記キーシヤンクの側縁と前記蓋体の脚片と
    が、互いの離反に抗するように補完的に係合す
    る係合手段を有することを特徴とする第1請求
    項に記載のキー装置。 (3) 前記電極が前記脚片にインサート成形される
    ことを特徴とする第1若しくは第2請求項に記
    載のキー装置。
JP10643788U 1988-08-11 1988-08-11 Expired - Lifetime JPH059400Y2 (ja)

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