JP2007230994A - 窒化ホウ素を含む局所塗布組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
マッサージ用途において、皮膚の広い面積に容易に塗り広げられ、心地良い清涼感をもたらす局所塗布用組成物を提供する。
【解決手段】
皮膚病学的に許容されるキャリア媒体に懸架した有効量の窒化ホウ素を含む組成物を皮膚に塗布し、皮膚に好適に付着する被覆層を皮膚上に形成することで皮膚に柔軟な感触をもたらす局所用組成物を開示する。本発明はまた、本発明の組成物をマッサージする体の部位に塗布し、本発明の組成物で被覆した部位をマッサージする方法を開示する。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚に有益な効果をもたらすことが出来る化粧品組成物に関するものである。
従来、マッサージ助成剤として様々な種類の化粧品組成物が使用されてきた。ある種の組成物は特許文献1に開示されるように、朝鮮人参(ginseng)、銀杏(ginkgo)、サンザシ(hawthorn)、茶抽出物など、皮膚に損傷を与えない有効な植物抽出物マッサージ成分を含んでいる。またいくつかの組成物は様々な精油成分を含み、特許文献2に例示される組成物は、マッサージを行わなくても体内の腫れを低減する親水性高分子材料からなる精油成分を含む。特許文献3は、水相成分、油相成分、多価アルコール、モノステアリン酸ポリエチレン・グリコール、さらに表面活性剤としてステアリン酸グリセリル/ポリエチレン・グリコール・ステアレートを含む水中油型エマルジョンの局所組成物を開示している。
特許文献4、特許文献5および特許文献6に開示されるもう一つの従来技術の組成物には、ゼオライトが含まれており、ゼオライトが水和する際の反応熱により暖かい感覚を与えることにより、血行を促し快適感を与えるようになっている。特許文献7に開示されるマッサージ用組成は、被包性ゼオライトなど、処理されたゼオライトを発熱成分として採用している。
従来技術の局所用組成物のいくつかは、マッサージを受ける人にマッサージの能動成分、例えば精油などに起因する、脂っぽい、粘着性の、または汚い残渣を残すが、このような残渣はマッサージ師が業務を遂行することを難しくする。さらに、マッサージが終わった後、局所用組成物の精油/ゲル残渣は、粘着性で不快なものであり、場合によってはマッサージを受けた人が着用する衣服に染み、汚れを残すことになる。
窒化ホウ素は、高潤滑性、高熱伝導性、耐摩耗性、低熱膨張など特有の特性を有するセラミック材料である。この材料は幅広い用途に使用されてきており、熱スプレー被覆、耐熱性グリース、金属化(メタラゼーション)用ボート容器などから、国家防衛システム用の中性子感知器などの「ハイテク」用途に至るまで使用されている。化粧品において窒化ホウ素は、リップスティック、ファンデーション、白粉など柔軟性、潤滑性、不透明性の性質が望まれる用途に使用される。特許文献8などには、局所塗布用化粧品または皮膚病学的処方に、鉄−チタン混合酸化物粒子を配合することで、皮膚の感触を改善し、皮膚を日焼けから守れることが開示されている。
特開2004−315435A2号公報 特開2003−327992A2号公報 特開2005−306872A2号公報 米国特許第3,250,680号 特開61−204111号公報 特開06−100411号公報 米国特許出願公開2004/0185023号 欧州特許出願公開EP1055422
例えばマッサージ助成剤などの、局所塗布用組成物には今なお改善の余地がある。本発明の考案者らは、窒化ホウ素が、その特徴的な潤滑性と熱伝導特性により、マッサージ用途において、皮膚の広い面積に容易に塗り広げられ、人によっては心地良い清涼感をもたらす局所塗布に適用できることを見出した。一つの実施形態におけるマッサージ用組成物は、マッサージ師による皮膚のマッサージを容易にする非常に微細な粉末を含む、視認できる、または視認できない乾燥層を形成する。一つの実施形態における局所用組成物は、マッサージを受けた人の衣服にほとんど残渣を残さない。
一つの観点において、本発明はマッサージを行う部位に0.1から99.9重量%の窒化ホウ素を含むマッサージ効果のある組成物を局所的に塗布するマッサージ方法に関するもので、皮膚に局所的に塗布した前記組成物が窒化ホウ素を含む層を残すものである。
また一つの観点において、前記組成物には有機溶液、ゲル、エアロゾル、乳化剤からなる群より選択される皮膚病学的に許容される無水キャリア媒体をさらに含んでおり、前記組成物が、皮膚上に局所的に塗布された際、5からおよそ100のL値指標を有する残渣皮膜を残すものである。
もう一つの観点において、本発明は皮膚病学的に許容される無水キャリア媒体と、その中に懸架した局所用組成物に関するもので、皮膚に塗布した際に前記組成物が皮膚に適宜付着し、窒化ホウ素粒子を含む被覆層を形成するものである。
ここで使用される近似語は、それが関連する基本的機能に変化を与えない範囲で、定量的な表現を修飾するものとする。従って、「およそ」または「実質的に」等の言葉で修飾される値は、ある場合それによって規定される正確な値に限定されるものではない。
ここで使用される一つの実施形態における「局所用組成物」とは、皮膚/体に快適さを与える、人手または機械による摩擦動作による皮膚のマッサージを容易にする機能を有した「マッサージ用組成物」を意味する。ここで使用する「マッサージ組成物」と言う用語は、マッサージ師がマッサージ組成物無しで作業を行う場合に比べ、前記作業を容易にする組成物をも意味するものである。前記組成物は優れた塗布性を有しており、皮膚または体の広い部位に渡って容易に塗布または摺りこむことが出来、皮膚の柔軟な感覚を維持・供与する。
ここで使用する「マッサージ師」と言う用語は、マッサージを受ける人に、快適さ、リラクゼーションおよび/または快楽さを与えることを目的とする、マッサージ機能を有した機器、または人体、顔皮、頭皮などをマッサージする人を意味する。マッサージ師は必ずしも他人をマッサージする資格を有するものや訓練を受けたものを意味しない。
ここで使用する「皮膚への好適な付着」または「皮膚に好適に付着した」という表現は、前記局所用組成物が皮膚に塗布された際、通常の使用下で十分な期間皮膚に付着し、有効な効果をもたらすことを意味する。皮膚上の組成物被覆は、各層が少なくとも1分子単位の厚みを持つ薄膜層の平行的積み重ねと考えることが出来る。皮膚に好適に付着する組成物では、皮膚に最も近接する組成分子(分子層の最下層)が物理的および/または化学的に分子レベルで皮膚に付着し、前記最下層の上の組成分子は一時的に物理的および/または化学的に分子レベルで前記最下層に付着し、この構造が繰り返される。皮膚と最下分子層の結合、およびその上の分子層の結合は永久的なものではない。さもなければ、皮膚から組成物を除去することが困難となる。
ここで使用する「低残渣」と言う用語は、一般には組成物を塗布している間または直後に、組成物を塗布した皮膚または面に残る視認可能な残渣を意味し、ここでは本発明の組成物を定義するための方法として使用される。本文脈において、残渣量を示すL値は、以下に記述する方法により決定される。
ここに使用する百分率および比率はすべて全組成物に対する重量比であり、指定がない限り25℃における比率を表す。特に指定がない限り、ここで示される成分の全ての百分率、比率およびレベルは、各成分の実際の量に基づくもので、市販製品の成分に組み合わせられる溶剤、充填材ほかの材料を含まないものとする。
一つの実施形態において、皮膚の局所的塗布目的に使用される組成物は、ローション、クリーム、またはエアゾルスプレー噴霧やポンプ式ディスペンサーボトルに使用される液状ゲル、チューブや網に使用される回転塗布物、軟膏または濃厚クリーム、ワンド(スティック)、棒、マウス、懸濁液、分散物、水和性高分子石鹸、冷または温湿布、粉末などの状態を取る。
一つの実施形態において、前記組成物は皮膚に貼り付けるシートまたは布/衣料に塗布または噴霧され、その後マッサージ師によってマッサージされる。
局所用組成物は、その中の窒化ホウ素およびここに記述されるマッサージ効果のある成分と干渉しない限り、例えばクリーム、ローション、スプレー等、当業者に良く知られた好適な一般的成分を含むことが出来る。ここでの有効成分は、それらの効能または作用機序によってここに分類または記述されている。しかしながら、ここで言う有効成分およびその他成分は、ある場合には二つ以上の効能を発揮し、または二つ以上の作用機序の元に機能することは明らかである。従って、ここで用いる分類は利便性のためのものであり、成分を記述された特定の用途等に限定するものではない。
有効成分−窒化ホウ素:
本発明の局所用組成物に含まれる窒化ホウ素は、多くの販売元から入手可能であり、GE Advanced Materials、Sintec Keramik、Kawasaki ChemicalsおよびSt. Gobain Ceramicsなどから販売されるBN粉末があるが、これ等に限定されるものではない。
一つの実施形態における窒化ホウ素は、撥水性をさらに付与するための表面処理(被覆)が施されている。窒化ホウ素粉末の表面被覆材の例として;アボカド油;イソヘキサデカン;流動パラフィン;ジメチルポリシロキサン(またはジメチコン);完全にメチル化したトリメチルシロシキ基で端末を封鎖した直鎖シロキサン高分子混合物;ペルフルオロアルキル基を処理したシラザン化合物;ジルコン酸塩結合剤;アルミン酸ジルコニウム結合剤;アルミン酸結合剤;およびこれらの混合物が含まれるが、これらに限定されるものではない。
実施形態1において、窒化ホウ素粉末の平均粒子径は250μm未満である。実施形態2において、窒化ホウ素粉末の平均粒子径は50μm未満である。実施形態3では、10から30μmの範囲である。実施形態4では、平均粒子径は20μm未満である。
最終的なマッサージ製剤中の窒化ホウ素の量は幅広いパラメータの範囲内で変化するが、その組成物がマッサージを行う皮膚を効果的に柔軟化するに足りる、十分な量の窒化ホウ素粉末層を皮膚に残す必要がある。従来技術のマッサージ有効成分に比べ窒化ホウ素は非常に優れた熱伝導特性を有しており、実施形態1では、その量が、マッサージ師の手からマッサージを受ける人の体に伝わる熱および暖かさをマッサージを受ける人が感じるに十分な量となっている。この量は、マッサージの皮膚軟化効果量、またはマッサージ有効量と呼ばれる。
一般的に、一つの実施形態におけるマッサージ有効量は製剤の全重量に対し0.1重量%から99.9重量%の範囲である。もう一つの実施形態におけるマッサージ有効量は0.5重量%から約90重量%のBNを含む。実施形態2における前記量の範囲は1重量%から60%である。実施形態3における前記量は5重量%から40%重量%である。実施形態4における前記量の範囲は5重量%から30重量%である。実施形態5における前記量の範囲は2重量%から15重量%である。実施形態6における前記量の範囲は40重量%から95重量%である。
一つの実施形態において、BN成分は純BN粉末(すなわち90から99.9重量%の実質的にBNからなる粉末)の形で添加される。前記マッサージ用パウダー組成物には、約10から250μmのサイズ分布を持つ板状hBNの凝集体が含まれる。もう一つの実施形態おいて、前記マッサージ用パウダー組成物は、アスペクト比10から約300の板状hBNから実質的に構成されている。実施形態3において、前記マッサージ用パウダー組成物は、0.2から2.5重量%の酸素を含むhBN粒子から実質的に構成されている。実施形態4において前記マッサージパウダー組成物は、黒鉛化係数が7未満のhBN粒子から実質的に構成されている。
もう一つの実施形態において、局所組成物は実質的に純BNとして適用されるが、この場合BNを主固形成分としたスティックまたは棒状の形で適用される。一つの実施形態における組成物は、0から99.9重量%の六方晶窒化ホウ素(h−BN:hexagonal boron nitride)、および0から99重量%の乱層構造窒化ホウ素(t−BN:turbostratic boron nitride)を含む。もう一つの実施形態では、以下に示す方法でBN製のブロック(塊)が作成される。すなわち高酸素濃度のt−BNに、オプションとして炭素添加物を加えた混合物を、まず一軸プレス、フィルタープレスまたは等方プレスなど公知の方法で一次冷間圧縮し、次いで1500から2300℃の温度に1から40時間加熱し、密度範囲が0.20から1.50g/cmのBN焼結体を作成する。
窒化ホウ素成分を純BN粉末として使用しない実施形態、すなわちクリーム、ローション、液体等の形態で使用する場合、局所組成物には少なくとも一つの補助剤、すなわちワックス、軟化剤、抗酸化剤、不透明剤、安定化剤、保湿剤、ビタミン、香料、殺菌剤、保存剤、高分子、増粘剤、噴霧推進剤など、一般に同種の局所塗布に使用される各種成分が使用される。以下に実施形態の例を説明する。
局所用組成物の媒介剤/表面活性剤:
実施形態1におけるマッサージ用局所組成物は無水性である。ここで使用する「無水性」とは、水含有量が無いか、水の添加量が3%未満であることを意味する。実施形態1における水の添加量は、全組成物重量に対し1重量%未満である。
実施形態1において、局所組成物は媒介剤液体(キャリア)と表面活性剤の混合物を含む。表面活性剤の例として、陰イオン系、非イオン系および両性の各種表面活性剤があり、局所組成物に使用される成分に悪い相互作用をもたらさない、あるいは決して皮膚を刺激しない限り、これらを使用することが出来る。非イオン系表面活性剤の例にはアルコキシル化したC11からC22の脂肪族アルキルの疎水性物がある。陰イオン系および両性の表面活性剤にはベタインが含まれる。実施形態1において、非イオン系表面活性剤はゲル化を促し、スティックとして適用される際に組成物を硬化する。
実施形態1において、局所組成物は少なくとも一つの水相を含み、これら水相の例として水系ローション、油中水エマルジョン、水中油エマルジョン、および油中水中油、水中油中水3重エマルジョン等の多重エマルジョン(このようなエマルジョンはC.F.Fox著「Cosmetics and Toiletries」、November1986、Vol.101、pages 101−112等に記述されており公知である。)が挙げられる。実施形態1において、少なくとも一つの水相は水と、その他水溶性または水混和性の溶剤を含む。水溶性、水混和性溶剤は、例えばエタノール、イソプロパノールなどC1からC4の単価アルコールなど短鎖単価アルコール、またはエチレン・グリコール、1,2−プロピレン・グリコール、1,3ブチレン・グリコール、ヘキシレン・グリコール、ジエチレン・グリコール、ジプロピレン・グリコール、2−エトキシ・エタノール、ジエチレン・グリコール・モノエチル・エーテル、トリエチレン・グリコール・モノエチル・エーテルおよびソルビトールを例とする二価および多価アルコールから選ぶことが出来る。実施形態1においてキャリアは、ポリエチレン・グリコールおよび/またはグリセロールを含む。
実施形態1において、前記組成物は少なくとも一種の水不混和性有機液相を含む。前記少なくとも一種の水不混和性有機液相は一般に、少なくとも一つの疎水性化合物を含み、液相を水不混和にしている。前記少なくとも一つの水不混和有機相は(構造剤が存在しない場合)室温(20−25℃)において液体である。
実施形態1は、前記少なくとも一つの水不混和有機相は油および油混合物から選ばれ、25℃における蒸気圧が4kPa(30mmHg)を超えない化合物を少なくとも80%含んでいる。前記少なくとも一つの水不混和有機液相は、例えば揮発性および不揮発性のシリコーン系および炭化水素系の皮膚柔軟化オイル群から選ばれる皮膚柔軟化オイルが使用される。これら皮膚柔軟化オイルの例は、米国特許4,822,596および米国特許4,904,463に開示されている。
ここで使用される揮発性シリコーン群は、室温において揮発性の公知の化合物として定義される。これらの化合物の例を挙げるならば、鎖上に3から9個のシリコーン残余を含むジメチルシロキサン型の環状または直鎖状揮発性シリコーン群がある。例えば、シクロメチコンD4、D5およびD6を使用することが出来る。ここで使用される不揮発性シリコーンは室温において蒸気圧の低い公知の化合物として定義され、ポリアルキルシロキサン群;直鎖ポリジメチルシロキサン群またはジメチコン群を含む直鎖ポリアルキルシロキサン群;ポリメチルフェニルシロキサン群に例示されるポリアルキルアリールシロキサン群;およびジメチコン・コポリオールに例示されるポリエーテルとシロキサンの共重合体などである。
使用される不揮発性の皮膚柔軟化オイルの例としては、炭化水素系誘導体群、鉱物油、脂肪アルコール、C3−C18酸を有するC3−C18アルコールのエステル群、C12−C18アルコールの安息香酸エステル群、およびそれらの混合物、さらに例えばグリセロール、プロピレン・グリコールまたはソルビトールから選ばれるC2−C6多価アルコール群、ポリアルキレン・グリコールポリマー群などが挙げられる。実施形態1における皮膚柔軟化オイルは、前記組成物の1から50重量%の範囲量が含まれている。実施形態2においてその量は5重量%から40重量%である。
他の好適な液状キャリアとして有機溶剤が挙げられる。実施形態1は、好適な有機溶剤の融点が10℃未満で、低温保存安定性と製造の容易性を実現している。例として(一価または多価、好ましくは2から8個の炭素原子を有する)脂肪族アルコール群、ジプロピレン・グリコール、グリセロール・プロピレン・グリコール、ブチレン・グリコール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、工業用変性アルコールなどのポリグリコール・エーテルが含まれる。有機溶剤の例には、エタノール、イソプロパノールなどの脂肪族アルコールが含まれる。実施形態1における液体キャリアはサリチル酸グリコール、サリチル酸メチルなどのサリチル酸系化合物、アセトンおよびメントールの少なくとも一つを含み、塗布した際の冷覚をもたらしている。
キャリア剤および/または界面活性剤との混合剤もまた使用することが可能である。いくつかの実施形態において使用されるキャリア剤の総量は、組成物全重量に対する重量比で30から99%であり、また他の実施形態においては60から98%である。
構造剤/充填材成分:
実施形態1において、局所組成物はさらに組成物に構造を持たせるための成分、または少なくとも一つの水不混和有機液相をゲル化するための成分を含み、その成分は非重合体または重合体の有機系構造剤を含む。非重合体構造剤の例としては、ステアリン酸またはステアリン酸ナトリウムなど12から30の炭素原子を含む、脂肪酸およびその塩などのワックスおよびゲル化剤、および/または12から30の炭素原子を含む脂肪アルコール(通常は非水溶性)、さらに国際特許出願番号WO97/44010に記載のエラストマー系ポリオルガノシロキサンなどが含まれる。
ここで使用する「脂肪」とは脂肪族の長鎖を意味し、少なくとも8から12個の直鎖炭素を有し、通常これら直鎖炭素は分鎖していない状態(直線状)であり、典型的には飽和しているが、代替として分鎖および/または非飽和状態の場合もある。脂肪酸は12−ヒドロキシステアリン酸などのように水酸基を含むことができ、例えばゲル化剤組合せの一部として、およびそのアミノまたはエステル誘導体を使用するため用いることが出来る。好適な高分子量アルコールとしてベヘニルアルコールおよびラノステロールなどのステノール群がある。
ワックスは、動物性、化石性、植物性、鉱物性および合成ワックスから選択することが出来る。例として、蜜蝋、カルナバ・ワックス、カンデリラ・ワックス、砂糖黍ワックス、日本蝋、オゾケライト(地蝋)、モンタン・ワックス、微小質ワックス、パラフィンおよびシリコーン・ワックス、樹脂が挙げられる。例えば非イオン性の増粘剤は、ヒドロキシプロピル・グアール・ガムやセチルヒドロキシエチルセルロースなど変性または非変性のグアール・ガムおよびセルロースから選ぶことが出来る。
実施形態1における局所用組成物には、さらに製剤中に分散または溶解した有機または無機材料の粉末から選択される安定化剤が含まれる。その例として、シリカ、鉱物顔料、有機顔料、架橋重合体(ポリマー)およびアクリル酸共重合体、セルロース・エーテル、およびこれらの混合物などが含まれる。鉱物顔料の例としては、炭酸カルシウム、二酸化チタン、粘土、有機親和性粘土および石膏が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
実施形態1において安定化剤は、ポリアミド粒子;ポリエチレン粉末;エチレン・グリコール・ジメタクリレート/メタクリル酸ラウリル共重合体などからなるアクリル共重合体のミクロスフィア(微小球);エチレン・アクリル共重合体粉末;アクリロニトリルおよびメタクリル樹脂の中空微小球などの膨張粉末、および例えば塩化ビニリデンの三元重合体から形成される同微小球;澱粉粉末等の天然有機材料粉末;シリコーン樹脂のミクロビーズ;ラウリリシン粉末などのアミノ酸粉末;およびそれらの混合物;の形態を取る。
一つの実施形態において局所組成物は液体スティックの形を取っており、カルボキシメチル・セルロース、ハイドロキシプロピル・セルロースなどのセルロース・エーテルが構造剤として1.0%まで含まれている。もう一つの実施形態において、ジベンジリデン・ソルビトール(DBS:dibenzylidene sorbitol)が使用される場合、組成物にはさらDBSを安定化するのに有効な量のアミノ酸塩が含まれている。さらにもう一つの実施形態において、組成物にはトリグリセリドのゲル化剤が構造剤として含まれている。
実施形態1における局所組成物は、構造剤として重量比およそ15%までのステアリル・アルコールを使用している。
実施形態1において局所組成物は水非分離型のポリマー・フォームの形であり、皮膚にマッサージ成分を局所的に分配する一方、長期間に渡る使い捨て、あるいは同様の用途で、水に対し非常に緩やかに分離しまた洗い流されるようになっている。本実施形態におけるマッサージ成分を含む表面活性化剤ペーストは、発泡厚さが0.2mmから40mm程度の、米国特許出願公開2003/0180242A1に開示されるような分解型ポリマー・フォーム上に適用される。前記ポリマー・フォームは冷水不溶試験で約15cP未満、温水溶解試験で約10cPを超える粘性を有した構造剤成分を含み、前記構造剤成分は、ポリビニル・アルコール、ポリビニル・ピロリドン、ポリアルキレンオキサイド、セルロース、セルロース誘導体、多糖類、多糖類誘導体、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸塩、ポリアミノ酸、ペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリエステル、ポリ(ビニル・メチルエーテル-co-無水マレイン酸)、アルギン酸塩、アルギン酸塩誘導体、ペクチン、ポリエチレンオキサイド、ゼラチン、カラギナン、キトサン、澱粉、澱粉誘導体、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。
その他の成分:
本発明の組成は、キャリアおよび/または製剤の種類に応じて選ばれる他の成分を含むことが出来る。これら任意成分は、マッサージ効果に大幅な悪影響を及ぼさない量が添加される。
実施形態1の場合、局所組成物にさらに化粧品成分または薬理的成分が含まれており、これらの成分は人体に癒し効果を与えるとともに、液体キャリアとして作用する。これら成分の例としてサリチル酸グリコールおよびサリチル酸メチル等のサリチル酸塩に基づく化合物、メントール、およびそれらの混合物が挙げられる。
噴霧推進剤成分:
局所組成物がエアゾルとして使用される実施形態1において、本成分は容器/装置内で用いられ、エアゾル組成を分配するための少なくとも一つの噴霧推進剤を含んでいる。
噴霧推進剤の例は、本発明と同種のマッサージ用製品に一般的に用いられるものであり、ジメチル・エーテル(DME:dimethyl ether)、n−ブタン、プロパン、イソブタン、およびこれらの混合物を非限定的に含み、さらに任意にFreon™および Dymel™を含むクロロヒドロカーボンおよび/またはフロロヒドロカーボンの少なくとも一つを含んでいる。二酸化炭素、亜酸化窒素、窒素または圧縮空気を噴霧推進剤として使用するとも出来る。局所組成物と前記の少なくとも一つの噴霧推進剤は、エアゾル容器内の同一区画または別区画内に配置することが出来る。実施形態1において、噴霧推進剤の成分は一般的に圧縮重量で5%から95%含まれており、例えば、圧縮された局所組成物全重量に比して50%から85%含まれる。
保存剤化合物:
実施形態1において局所組成物は窒化ホウ素との組み合わせで少なくとも一種類の保存剤を含むことが出来る。実施形態1における保存剤は製剤重量の0.5%から約3%の量添加されている。保存剤は、特にカンジダ・アルビカンスなどの酵母、黒色アスペルギルスなどのカビ、S.アウレウス、E.コリ、およびE.クロアカなどのバクテリアに対して有効であることが好ましい。例としてエチレン・ジアミン4酢酸2ナトリウム、メチルパラベン、ジアゾリジニル尿素等が含まれる。エチレン・ジアミン4酢酸2ナトリウムは、中でもバクテリア性ウリアーゼ、リパーゼ、プロテーゼおよび肺炎桿菌、プロテウス・ミラビラス、E.コリバクテリアを阻止するキレート剤として作用する。当業者に公知の他の保存剤を使用することも出来る。
静菌剤/殺菌剤:
実施形態1の局所組成物は少なくとも1種類の静菌剤および/または殺菌剤を含み、これらには、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニル・エーテル(Triclosan)、2,4−ジクロロ−2’−ヒドロキシジフェニル・エーテル、1−(3’,4’−ジクロロフェニル)−3−(4’−クロロフェニル)尿素(Triclocarban)、3,7,11−トリメチルドデカ−2,5,10−トリエノル(Farnesol);セチルトリメチルアンモニウム塩およびセチルピリジニウム塩などを例とする4価アンモニウム塩;クロルヘキシジンおよびその塩;ジグリセル・モノカプレート、ジグリセル・モノラウレート;ポリヘキサメチレン・ビグアニド塩;などがある。
香料:
実施形態1の局所組成物には、柑橘系、花系、スパイス系、ラベンダー系、樹木系、苔系、オリエンタル系、ハーブ系、レザータバコ系、およびアルデヒド系の香料が含まれる。通常、香料剤は一般的に約3重量%までの香料を含む濃縮剤として供給される。例として樹脂、ゴム、バルサム、豆類、苔類およびその他植物からの精油、花油、天然抽出物;りゅうぜん香、麝香などの動物性香料;および合成香料が挙げられる。
本発明の局所組成物の特性:
本発明の組成は、粘着感やワックス感の無い清涼感と潤滑感を、それを塗布したマッサージを受ける人の皮膚、あるいは皮膚に接触する表面にもたらす。皮膚、布片または他の表面に塗布した際、前記組成物は、薄い、残渣の少ない皮膜を塗布した表面に形成する。形成された皮膜は塗布後かなりの時間に渡って表面に留まり、マッサージ後においても皮膚が効果的にマッサージされ、要求されるマッサージの癒し効果を持続することが出来る。スティック、ローション、クリーム、または粉末として直接皮膚に塗布した場合、局所組成物は皮膚に好適に付着し、心地よい滑り感を皮膚に与え、かつ良好な製品安定性を保持する。
実施形態1において、局所組成物は5から100L値の目視残渣指標を残す特徴がある。実施形態2では、局所組成物は10から80L値の目視残渣指標を有する。実施形態3における組成物のL値は30から50である。
ここで使用される「目視残渣指標」とは、一般に皮膚に塗布した後、前記組成物が薄い局所膜として目視的に明らかである程度を意味し、より具体的には、目視残渣値(L,a,bカラースケールのL値で表現される)を指す。L値試験は27℃、大気圧、相対湿度15%の環境で、約500から5000グラム重量の硬さを有するスティックの組成に対して行われる。本試験においては、機械ユニットに取り付け、または固定された可動水平スライド上に取り付けられた約10cmx30cmの黒いフェルトが用いられる。ここで使用される好適な黒色フェルトの例として、米国オハイオ州エバンデールのSo-Fro Fabrics社製Supreme
Robe Velour,FN-6554,Color 404L,Style 31854が挙げられる。またここで使用される好適な機械アッセンブリの例として、米国ニューヨーク州、アミティービルのTesting
Machines, Inc.製Release and Adhesion Tester(粘着・引剥し試験機), Serial No. A-14934、または米国ニューヨーク州ブルームフィールドのVelmex, Inc.製Velmex
Unislide Positioning System, Unislide assembly series (MB6000)が用いられる。マッサージ組成物スティックを従来の包装または容器から約0.5cm部分的に突き出し、これを黒色フェルトに向かって垂直にフェルト上に、包装から突き出した部分の製品がフェルト片に対向するように配置する。周辺の包装は機械のアームまたは製品に要求される動きを与えるに相応しいその他の装置に取り付けられる。その後、前記組成物を低速で前記黒色フェルトに向けて動かし、静かに接触させる。製品試片に1000グラムの荷重をかけ、製品が前記黒色フェルト片に試験期間中、連続的に接触するようにする。荷重をかけた試片を、荷重により一定の圧力を保ちつつ、およそ1.75グラムのスティック組成物が黒色フェルト片の5cm
x 20cmの面に均一に塗られるまで、一定の速度(およそ3cm/秒)でフェルト片上を前後に繰り返し動かす。次いで、前記フェルト片を装置から注意深く取り外す。校正されたMinolta
CR−300クロマメータ(米、NY州、ラムゼーのMinolta Corp.より入手可)を用いて(L,a,bカラースケール)のL値を数回測定し、平均L値を求める。
本発明の局所組成物の適用:
局所組成物は、温注薬剤、油中水エマルジョン、水中油エマルジョン、ゲル、スティック、スプレー、無水薬剤、エアゾル薬剤、粉末など化粧品製品の典型的な形態を取ることが出来る。
実施形態の一つは、マッサージ薬剤一回投薬分の使用量をポンプ付容器より分注するもので、前記ポンプは、最終用途に応じた個々の分注に十分対応できるように設計されている。もう一つの実施形態において、マッサージ薬剤は一回投薬分を、例えば繊維または長繊維の不織布などの柔軟基材吸収剤などを使用したシートの形として適用される。実施形態の一つにおいて、(例えばシート状の)前記吸収柔軟基材は、局所組成物の水性混合溶媒に浸されている。出来上がった含浸シートは、過剰な表面活性剤を除去するために圧縮され、乾燥後、一回または個々のマッサージに十分な量の薬剤を含有した枚葉シートとなる。
一つの実施形態において、本発明の組成物はマッサージ前に、マッサージを受ける人の皮膚に直接塗布される局所塗布剤として使用することもできる。もう一つの実施形態として、(窒化ホウ素粉末またはローションなどの)組成物を布片に塗布し、この布片をマッサージ前に、マッサージを受ける人の皮膚または体に摺りこむ/広げることができる。
有効成分としての窒化ホウ素の潤滑性により、局所組成物はマッサージ師の手とマッサージされる皮膚の間の摩擦を改善し、マッサージを受ける人の触知をより良好なものにする。皮膚は、マッサージ師により十分にマッサージを行った後においても、接触の柔感を維持する。さらに、窒化ホウ素の優れた熱伝達性により、マッサージを受ける人の触知はさらに改善され、本発明の局所組成物を使用しない場合に比べ、マッサージを受ける人はその筋肉と皮膚にマッサージ師の手がより身近に接する感覚を味わうことができる。マッサージ師にとっては、皮膚の接触感覚を柔軟にすることでマッサージを受ける人の皮膚の感覚をより強く感じることができ、さらに有効なマッサージを提供することができる。
以下、本発明を実施例を用いてさらに詳しく説明するが、これら実施例は本発明を限定するものではない。下記例の局所組成物を、マッサージを受ける皮膚または体部に摺りこみ塗布した際、非粘着性の残渣/層が皮膚に残る。皮膚をさらに数回擦ると、白い残渣は消滅し、心地よい触感の滑らかな皮膚が現れる。本発明の組成物を施した皮膚の部分はマッサージ師にとっても柔軟で滑らかな触感を与え、マッサージ作業を容易にする。
実施例1−5―液体局所組成物
下記の成分および含有量を有した液体組成物を作成する。それぞれの組成物は、各全成分をシクロメチコンに加え、均一な分散が得られるまで混合したものである。
Figure 2007230994
実施例6−8―エアゾル局所組成物
下記の成分および含有量を有したエアゾル組成物を作成する。それぞれの組成物は、噴霧推進剤を除く各全成分をシクロメチコンに加え、均一な分散が得られるまで混合したものである。分散物をエアゾル缶に入れ、噴霧推進剤を充填した。実施形態1における噴霧推進剤は、噴霧推進剤152AとA31を1:2で混合したものである。
Figure 2007230994
実施例9−12―固体スティック局所組成物
下記の成分および含有量を有した固体スティック組成物を作成する。香料を除く各全成分をシクロメチコン中で混合し、ゲル化剤が溶解するまで加熱後、冷却中、凝固前に香料を加えつつ、混合物を固体スティック状に成型する。
Figure 2007230994
実施例13−実質的に窒化ホウ素からなる固体ブロック/スティック状局所組成物:
酸素含有量0.3重量%のh−BN粉末(GE Advanced Materials社製、AC6004等級)29.4重量%、酸素含有量15重量%のt−BN68.6%およびカーボンブラック(Cancarb社製、N991等級)2%を均一に混合する。前記混合物を一軸プレスで加圧しビレットに成型する。その後、ビレットを複数のブロックに切断する。前記ブロックを1700℃から2300℃で10から30時間焼結し、密度域が0.20から1.5g/cm、焼成O濃度が<1.0重量%の低密度BNブロックを作成する。
実施例14−16−クリーム状局所組成物 下記の成分と含有量を有するクリーム状組成物を作成する。シリカと香料を除く各全組成物成分を均一に混合し、50℃に加熱後、高剪断力混合機で20分間混合する。前記混合物をソノレータ(Sonolator)剪断装置に通して粘性を高める。最後に香料を添加し均一になるまで混合する。
Figure 2007230994
本記述は本発明を開示するため、最適な実施例を含む例を示したもので、当業者が本発明を作成、使用できるようにしたものである。

Claims (15)

  1. 0.1から99.9重量%の窒化ホウ素を含む皮膚局所塗布用組成物にあって、前記組成が皮膚に塗布された際、皮膚に好適に付着し、後に皮膚にもみこまれる窒化ホウ素粒子を含む被覆層を皮膚に残すことを特徴とする局所用組成物。
  2. さらに有機溶液、ゲル、エアゾル、乳化剤からなる群より選択される皮膚病学的に許容されるキャリアを含むことを特徴とする請求項1に記載の局所用組成物。
  3. 皮膚に局所的に塗布した際、L値指標が5から約100の残渣層を残すことを特徴とする請求項1から2に記載の局所用組成物。
  4. 皮膚に局所的に塗布した際、L値指標が10から約50の残渣層を残し、かつ当該組成全重量に対し0.5から約90重量%の窒化ホウ素を含むことを特徴とする請求項1から3に記載の局所用組成物。
  5. 当該組成全重量に対し1から約60重量%の窒化ホウ素を含むことを特徴とする請求項1から4に記載の局所用組成物。
  6. 当該組成全重量に対し5から約30重量%の窒化ホウ素を含むことを特徴とする請求項1から5に記載の局所用組成物。
  7. 組成物がエアゾル、ポンプ噴霧、液体、回転塗布、ローション、クリーム、ゲル、発泡体、粉末、スティックのいずれか一つであることを特徴とする請求項1から6に記載の局所用組成物。
  8. 前記組成物が、実質的に90から99.9重量%の窒化ホウ素からなるスティックであることを特徴とする請求項1から7に記載の局所用組成物。
  9. 前記組成物が、使用量一回分を配分するポンプ付ボトル、または柔軟性の吸収剤基材によって皮膚上に局所的に分注されることを特徴とする請求項1から7に記載の局所用組成物。
  10. 前記組成物において初期平均粒子サイズが10から250μmの窒化ホウ素を0.1から99.9重量%の含むことを特徴とする請求項1から9に記載の局所用組成物。
  11. アスペクト比が約10から約300の窒化ホウ素を0.1から99.9重量%含むことを特徴とする請求項1から10に記載の局所用組成物。
  12. 0.2から2.5重量%の酸素を含有し、黒鉛化指数が7未満の窒化ホウ素を0.1から99.9重量%含むことを特徴とする請求項1から11に記載の局所用組成物。
  13. 実質的に窒化ホウ素からなる局所用組成物において、密度が0.20から1.500g/cm3、O2濃度範囲が0.2から1.3重量%であり、前記組成が皮膚に塗布された際、皮膚に好適に付着し、後に皮膚にもみこまれる窒化ホウ素粒子を含む被覆層を皮膚に残すことを特徴とする局所用組成物。
  14. 前記組成物が95から99.99重量%の窒化ホウ素と0.01から5重量%の炭素を含むことを特徴とする請求項13に記載の局所用組成物。
  15. マッサージ方法において、皮膚病学的に許容できる無水キャリア媒体中に0.1から99.9重量%の窒化ホウ素を含む局所組成物をマッサージを施す部位に局所的に塗布する段階を含み、前記組成物を皮膚に塗布した際に、局所をマッサージする実質的に窒化ホウ素からなる被覆層を残すことを特徴とするマッサージ方法。
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