JP2001072525A - 油中多価アルコール型固形化粧料 - Google Patents

油中多価アルコール型固形化粧料

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JP2001072525A JP24805899A JP24805899A JP2001072525A JP 2001072525 A JP2001072525 A JP 2001072525A JP 24805899 A JP24805899 A JP 24805899A JP 24805899 A JP24805899 A JP 24805899A JP 2001072525 A JP2001072525 A JP 2001072525A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固形化粧料において多価アルコールを多量に配
合することによる使用感の良さや肌馴染みの良さを得な
がら、更に安定性に優れた化粧料に関する。 【解決手段】油剤中に無水珪酸を配合することで多量の
多価アルコールを乳化分散する事ができ、非常に安定で
肌馴染みが良い上使用した後もべたつかないという使用
感にも優れた油中多価アルコール型固形化粧料を提供す
るものであり、また、更に顆粒を配合することでマッサ
ージ効果を持たせ、肌を平滑化するという効果をも付与
する油中多価アルコール型固形化粧料を提供するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油性成分と多価アル
コールと無水珪酸を含有する油中多価アルコール型固形
化粧料に関し、詳しくは安定性が良好で肌馴染みが良い
上使用した後のべたつきがない油中多価アルコール型固
形化粧料に関し、また、余分な皮脂及び古い角質等、肌
のざらつきの除去能に優れた油中多価アルコール型固形
化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固形化粧料においてしっとり感や
肌馴染みの良さを得るために界面活性剤を用いて水や多
価アルコールを乳化し、油中水型固型化粧料、油中多価
アルコール固型化粧料としたものが検討されてきた。し
かし界面活性剤を用いて乳化する場合、多価アルコール
を多量に配合すると界面活性剤も多量に使用しなければ
ならず、官能面で重くなったりべたついたりすることが
あった。このべたつきを解消するために、揮発性油剤を
用いるものも検討されていたが、化粧膜の光沢が得られ
ないことがあったり、塗布面につっぱり感が生じたり
等、必ずしも満足できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】固形化粧料において多
価アルコールを多量に配合することによる使用感の良さ
や肌馴染みの良さを得ながら、界面活性剤や揮発性油剤
を用いた時に生じる使用性の悪さや光沢のなさ等を解消
し、更に安定性に優れた化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記実情に鑑み種々検討した結果、無水珪酸を用いて多価
アルコールを油性成分中に乳化分散させることで、きわ
めて安定性が良好であって、かつ肌に塗布したときに使
用感の良さや肌馴染みの良さを有する油中多価アルコー
ル型固形化粧料が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。また、この油中多価アルコール型固形化
粧料に顆粒を配合することで部分的な皮膚のざらつきを
手軽にマッサージでき、更に使用後はマッサージ効果に
よる皮膚の平滑化と肌馴染みの良さを実感できる化粧料
が得られた。すなわち、本発明は無水珪酸を含有するこ
とを特徴し、更に顆粒を配合することを特徴とする油中
多価アルコール型固形化粧料を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明で述べる油中多価アルコール型固形化粧料は通常化
粧料として使用する温度範囲(0℃〜50℃)で流動性
がなく固化しているものを示す。本発明に用いる無水珪
酸は親水性のものや疎水化処理したもののいずれも用い
ることが出来る。粒径、形状は特に限定されないが、粒
径は好ましくは1次粒子の平均で2〜50nmである。
無水珪酸の配合量は全化粧料中の0.1〜15重量%
(以下、単に「%」で示す。)が好ましい。この範囲で
は油性成分と多価アルコール類との乳化分散性や使用性
の点で良好なものが得られる。
【0006】本発明に用いられる多価アルコールとして
は例えば、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリメチレングリコール、1、2−ブチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、1、3−ブチレング
リコール、2、3−ブチレングリコール、ペンタメチレ
ングリコール、等の2価のアルコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、1、2、6−ヘキサントリオー
ル等の3価のアルコール、ペンタエリスリトール等の4
価のアルコール、キシリトール等の5価のアルコール、
ソルビトール、マンニトール等の6価のアルコール、ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリグ
リセリン等の多価アルコール重合体、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エ
チレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコー
ルジブチルエーテル等の2価のアルコールアルキルエー
テル類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル等の2価のアルコールアル
キルエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート等の2価のアルコールエーテルエステル、
バチルアルコール等のグリセリンモノアルキルエーテ
ル、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、
マンニトール、ショ糖、エリスリトール、フルクトー
ス、マルトース、キシリトール、デンプン分解糖還元ア
ルコール等の糖アルコール等が挙げられる。これら多価
アルコールの配合量は全化粧料中の1〜20%が好まし
い。この範囲で用いれば多価アルコール特有の肌馴染み
の良さ、しっとり感や乳化分散性の点で良好なものが得
られる。
【0007】本発明の油中多価アルコール型固形化粧料
には油性成分が含有される。油性成分としては、動物
油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形
油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、
油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、
高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラ
ノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体
的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリ
イソブチレン、ポリブテン等の炭化水素類、オリーブ
油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッ
ツ油等の油脂類、パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックス等の石油ワックス、オゾケライト、セレ
シン等の鉱物系ワックス、カルナバロウ、キャンデリラ
ロウ等の天然ワックス類、セチルイソオクタネート、ミ
リスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、
ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセ
リル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソス
テアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロ
ジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオ
ペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル等
のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12
−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルア
ルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オ
レイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチル
ポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシ
ロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリ
シロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキ
シ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサ
ン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パー
フルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロ
ポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノ
リン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコー
ル等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、
蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−
ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カ
ルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。本発明の
油中多価アルコール型固形化粧料には上記油性成分の1
種または2種以上が使用できる。
【0008】また、本発明の油中多価アルコール型固形
化粧料にマッサージ効果を持たせる為に顆粒を配合する
ことが出来る。この顆粒は通常化粧料で使用されるもの
なら何れでもよく、崩壊性、非崩壊性は問わない。顆粒
の成分としては例えばタルク、酸化亜鉛、珪酸アルミニ
ウム等の無機鉱物類、リン酸カルシウム等の無機塩類、
ポリメタクリル酸メチル、シリコーン粉末、ナイロン粉
末、ポリエチレン、ポリスチレン等の有機合成高分子
類、結晶セルロース、デンプン等の天然高分子類、更に
植物性の殻や種を粉砕したものもこれに含まれる。これ
らの顆粒は必要に応じて1種又は2種以上を用いること
ができ、その配合量は0.1〜10%が成型性とマッサ
ージ効果の点から最も好ましい。
【0009】本発明の油中多価アルコール型固形化粧料
には前記成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲
で、必要に応じて、各種成分、例えば、粉体、水性成
分、紫外線吸収剤、保湿剤、皮膜形成剤、褪色防止剤、
酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを各
種の効果を付与するために適宜配合することができる。
粉体は、マッサージ効果を得るための顆粒として用いる
以外の用途で、着色や剤型保持等の目的で、従来化粧用
粉体として用いられている粉体を使用することができ
る。球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料
級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特
に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体
類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられ
る。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化
セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カ
ーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群
青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲
母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セ
リサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメク
タイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミ
ニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸
カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイ
ト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲
母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母
チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタ
ン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体、ポリ
アミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合
樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリ
コーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ス
テアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉
体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉
体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色
226号、赤色228号、橙色203号、橙色204
号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤
色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、
黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニ
ウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉
体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉
体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛
被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チ
タン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合
粉体、等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以
上を用いることができ、更に複合化したものを用いても
良い。尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン
系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コ
ラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エ
ステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種
以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
【0010】水性成分は、モイスチャー感やさっぱり感
を付加する目的で使用することができる。水性成分とし
ては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、
エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコ
ール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷ
ん糖、ラクチトール類の糖類、グアーガム、コンドロイ
チン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビ
アガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化
マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、
ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラ
ベンダー、ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げられ
る。
【0011】紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェ
ノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−
tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタ
ン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパ
ク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン
等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、
アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン
類、消炎剤、生薬等が挙げられる。
【0012】本発明の油中多価アルコール型固形化粧料
としては、スキンケア、メイクアップ、頭髪製品等いず
れの化粧料としても使用することができる。例えば口
紅、リップクリーム、リップグロス、アイシャドウ、フ
ァンデーション、コンシーラー等が挙げられる。また、
マッサージ用としては、小鼻、あご、額、唇等の顔の局
所や、顔全体、肘や膝等の身体、頭皮等に用いる化粧料
が挙げられる。
【0013】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に説明す
る。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。 実施例1〜10及び比較例1〜10 リップクリーム(表1)、ファンデーション(表2)、
アイシャドウ(表3)、マッサージスティック(表
4)、をそれぞれの表に示した処方に従って調製し、そ
れぞれについて、ひび、割れ、分離等の安定性と、肌な
じみの良さ、しっとり感、延びの良さ等の使用感を下記
の方法により評価を行い、その結果を併せて表1〜4に
記載した。またマッサージスティックについてはマッサ
ージ効果についても評価を行い、表4に記載した。
【0014】
【表1】
【0015】*1…無水珪酸無配合のため、混合直後に
分離し、成型不可能 *2…多価アルコール無配合の為、乳化安定性は評価せ
ず (製法)成分1〜6を加熱後、成分7〜12を添加し、
容器に充填後、冷却してリップクリームを得た。
【0016】
【表2】
【0017】(製法)成分1〜8を加熱後、成分9〜1
8を添加分散させて容器に充填後、冷却してファンデー
ションを得た。
【0018】
【表3】
【0019】(製法)成分1〜6を加熱後、成分7〜1
3を添加分散させて容器に充填後、冷却してアイシャド
ウを得た。
【0020】
【表4】
【0021】(製法)成分1〜7を加熱後、成分8〜1
1を添加し、容器に充填後、冷却してマッサージスティ
ックを得た。
【0022】(評価方法) 安定性評価方法及び判定結果 各資料をそれぞれ室温及び50℃に1ヶ月間静置してお
き、ひび、割れ、分離による外観の状態変化を目視にて
観察した。 ○:ひび、割れ、分離がない。 ×:ひび、割れ、分離のいずれかがある。
【0023】使用感評価方法及び判定結果 肌馴染み、しっとり感、延びの良さ、一部マッサージ効
果について40名の官能検査パネルにより、使用感が
「良い」かそうでないかで評価を行なった。
【0024】表1〜4の安定性の評価結果から明らかな
ように、無水珪酸を配合しなかった比較例1、5、7、
9では多価アルコール混合直後に分離し、成型が不可能
であり、比較例3、4は高温にした場合の安定性が良く
なかった。一方、無水珪酸を配合した実施例1〜10で
は非常に安定でしかも長期間安定であることが示され
た。また、表1〜4の使用感の評価結果から明らかなよ
うに、多価アルコールを配合しなかった比較例2、6、
8、10では肌馴染み、しっとり感、延びの良さのいず
れの項目においても評価は高くなかった。一方多価アル
コールを配合した実施例1〜10では多価アルコール特
有の肌に馴染みの良い官能が得られ、各評価項目とも高
い評価を得た。表4のマッサージ効果の評価結果は、比
較例6の多価アルコールを配合しないものは延びの良さ
などの使用感が失われ、顆粒の硬さが現れてマッサージ
としての効果も低減した。
【0025】
【発明の効果】本発明の油中多価アルコール型固形化粧
料は油剤中に無水珪酸を配合することで多量の多価アル
コールを乳化分散する事ができ、非常に安定で肌馴染み
が良い上使用した後もべたつかないという使用感にも優
れた特徴を有するものであった。 また、更に顆粒を配
合することでマッサージ効果を持たせ、肌を平滑化する
という効果も付与することができた。このような固形マ
ッサージ料は部分的な角質の除去、コメドの除去が手軽
に行え、洗浄も必要がない等数多くの利点を有するもの
であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/032 A61K 7/032 7/035 7/035 (72)発明者 百瀬 重禎 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB152 AB171 AB172 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC111 AC122 AC172 AC372 AC392 AC442 AD022 AD092 AD152 AD162 AD262 AD662 CC12 CC13 CC14 CC50 DD11 DD28 DD31 EE01 EE03 EE07 FF05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無水珪酸を含有することを特徴とする油
    中多価アルコール型固形化粧料。
  2. 【請求項2】 多価アルコールの配合量が1〜20重量
    %であることを特徴とする請求項1記載の油中多価アル
    コール型固形化粧料。
  3. 【請求項3】 無水珪酸の配合量が0.1〜15重量%
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の油中多価
    アルコール型固形化粧料。
  4. 【請求項4】 無水珪酸及び顆粒を含有することを特徴
    とする油中多価アルコール型固形化粧料。
  5. 【請求項5】 多価アルコールの配合量が1〜20重量
    %であることを特徴とする請求項4記載の油中多価アル
    コール型固形化粧料。
  6. 【請求項6】 無水珪酸の配合量が0.1〜15重量%
    であることを特徴とする請求項4又は5記載の油中多価
    アルコール型固形化粧料。
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