JP2007230830A - 窒化ホウ素ナノチューブ分散液及びその製造方法並びに窒化ホウ素ナノチューブの精製方法 - Google Patents

窒化ホウ素ナノチューブ分散液及びその製造方法並びに窒化ホウ素ナノチューブの精製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007230830A
JP2007230830A JP2006055603A JP2006055603A JP2007230830A JP 2007230830 A JP2007230830 A JP 2007230830A JP 2006055603 A JP2006055603 A JP 2006055603A JP 2006055603 A JP2006055603 A JP 2006055603A JP 2007230830 A JP2007230830 A JP 2007230830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boron nitride
phenylene vinylene
nanotubes
nitride nanotubes
dioctoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006055603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4670100B2 (ja
Inventor
Yoshio Bando
義雄 板東
Zhi Chunyi
チュンイ・ズィ
Susumu Honda
勧 本多
Hiroaki Kuwabara
広明 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute for Materials Science
Teijin Ltd
Original Assignee
National Institute for Materials Science
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute for Materials Science, Teijin Ltd filed Critical National Institute for Materials Science
Priority to JP2006055603A priority Critical patent/JP4670100B2/ja
Publication of JP2007230830A publication Critical patent/JP2007230830A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4670100B2 publication Critical patent/JP4670100B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

【課題】 窒化ホウ素ナノチューブのポリマーラッピングによる均一で透明な、新規な窒化ホウ素ナノチューブ分散液及びその製造方法並びにこの分散液を使用した窒化ホウ素ナノチューブの精製方法を提供する。
【解決手段】 ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]をクロロホルム等の有機溶媒に溶解させた溶液に窒化ホウ素ナノチューブを添加して、室温で2時間超音波処理後、遠心分離して不溶物を除去し均一透明な分散液を製造する。この分散液から有機溶媒を蒸発させ、さらに、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]を熱分解により除去すれば、直径の均一な窒化ホウ素ナノチューブを得ることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機溶媒へ窒化ホウ素ナノチューブを分散した分散液及びその製造方法並びに窒化ホウ素ナノチューブの精製方法に関する。さらに詳しくは、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]を使用するポリマーラッピングによる窒化ホウ素ナノチューブの均一で透明な分散液及びその製造方法とこの分散液を用いた窒化ホウ素ナノチューブの精製方法に関する。
カーボンナノチューブをはじめとする多くのナノチューブは、通常の溶媒に不溶のため、その成形性が著しく制限されている。この問題が解決されれば、実用上非常に有用であるため、カーボンナノチューブを溶媒に均一分散させる方法が種々検討されている。
単層カーボンナノチューブ均一分散液は、例えば、非特許文献1で報告されている。この均一分散液では、長鎖アルキル基を側鎖に有するポリ(アリレンエチニレン)のクロロホルム溶液に単層カーボンナノチューブを分散させており、単層カーボンナノチューブがポリ(アリレンエチニレン)で被覆、即ち、ポリマーラッピングされている。
例えば、非特許文献2〜5においては、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]のトルエン溶液に単層あるいは多層カーボンナノチューブを分散させ、この単層あるいは多層カーボンナノチューブが上記ポリマーでラッピングされた均一分散液が、既に報告されている。
さらに、ポリビニルピロリドンの水溶液に単層カーボンナノチューブを分散させ、この単層カーボンナノチューブを上記ポリマーでラッピングした、安価で有機溶媒を使用しない無公害の均一分散液も知られている(例えば、非特許文献6参照)。
これらのポリマーラッピングによるカーボンナノチューブの均一分散液は、成形性の改善だけでなく、カーボンナノチューブから触媒などの不純物を除去する精製手段としても利用されている。
上記のようなカーボンナノチューブとポリマーとの非共有結合による均一分散液のほかに、カーボンナノチューブに化学反応によって有機官能基を導入して、さらに分散性、溶解性を向上させる方法も検討されている。例えば、単層カーボンナノチューブに過剰のアルデヒドとグリシン誘導体を作用させて、長鎖のアルキル基あるいはアルコキシ基を化学結合させる方法が、非特許文献7等で報告されている。そして、強酸や過酸化物を作用させて単層カーボンナノチューブにカルボキシル基を導入し、さらに塩化チオニルで処理後、オクタデシルアミンを結合させて、トルエンやジクロロメタンなどへの溶解性を向上させる方法(例えば、非特許文献8参照)も知られている。
窒化ホウ素ナノチューブは、高温での耐酸化性に優れた材料であるとともに高強度であるため、これらの特性が要求される分野、例えば、半導体材料、エミッタ材料、耐熱性充填材料、高強度材料、触媒等において特に有用である。しかしながら、窒化ホウ素ナノチューブは有機溶媒に不溶であるので、均一で透明な分散液が得られていなかった。
J.Chen, 他、J.Am.Chem.Soc.、124 巻、9034頁、2002年 A.B.Dalton, 他、J.Phys.Chem.B.、104 巻、10012 頁、2000年 J.N.Coleman,他、Adv.Mater.、12巻、213 頁、2000年 J.N.Coleman,他、Phys.Rev.B、58巻、R7492 頁、1998年 S.A.Curran, 他、Adv.Mater.、10巻、1091頁、1998年 M.J.O'Connell,他、Chem.Phys.Lett. 、342 巻、265 頁、2001年 V.Georgakilas,他、J.Am.Chem.Soc.、124 巻、760 頁、2002年 J.Chen, 他、Science 、282 巻、95頁、1998年
前述したように、従来の技術においては、窒化ホウ素ナノチューブの均一で透明な分散液が得られていないという課題がある。
窒化ホウ素ナノチューブは高温で製造するほど収率は向上するが、不純物が多くなり、このために純度が低下するが、効率良く精製する精製方法が実現されていないという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、窒化ホウ素ナノチューブのポリマーラッピングによる均一で透明な、新規な窒化ホウ素ナノチューブ分散液を提供することを第1の目的とし、その製造方法を提供することを第2の目的としている。
さらに、本発明は、上記分散液を使用した新規な窒化ホウ素ナノチューブの精製方法を提供することを、第3の目的としている。
上記第1の目的を達成するため、本発明による窒化ホウ素ナノチューブ分散液は、窒化ホウ素ナノチューブとポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]と有機溶媒と、からなることを特徴とする。
上記構成において、窒化ホウ素ナノチューブ分散液は、好ましくは、窒化ホウ素ナノチューブ1重量部とポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]1〜100重量部と有機溶媒100〜10000重量部と、からなる。この有機溶媒は、好ましくはクロロホルム、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、トルエンの何れかである。
上記構成によれば、窒化ホウ素ナノチューブが上記のポリマーで被覆された、即ち、ポリマーラッピングされることで、均一で透明な分散液が得られる。
上記第2の目的を達成するため、本発明による窒化ホウ素ナノチューブ分散液の製造方法は、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]の有機溶媒溶液に窒化ホウ素ナノチューブを添加し、窒化ホウ素ナノチューブを添加した有機溶媒溶液を超音波処理して、窒化ホウ素ナノチューブ分散液を得ることを特徴とする。
上記構成によれば、ポリマーであるポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]の有機溶媒溶液に窒化ホウ素ナノチューブを添加して超音波処理し、窒化ホウ素ナノチューブが上記ポリマーによりポリマーラッピングされることで、均一で透明な窒化ホウ素ナノチューブ分散液を容易に製造することができる。
上記第3の目的を達成するため、本発明による窒化ホウ素ナノチューブの精製方法は、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]の有機溶媒溶液に窒化ホウ素ナノチューブを添加し、この窒化ホウ素ナノチューブを添加した有機溶媒溶液を超音波処理して窒化ホウ素ナノチューブ分散液とすると共に、遠心分離操作を施すことにより不純物を除去した後、窒化ホウ素ナノチューブ分散液の有機溶媒を蒸発させ、さらに高温で熱処理してポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]を熱分解除去し、窒化ホウ素ナノチューブを精製することを特徴とする。
上記構成によれば、窒化ホウ素ナノチューブを精製して高純度とすることができる。
本発明によれば、窒化ホウ素ナノチューブのポリマーラッピングによる均一で且つ透明な分散液及びその製造方法を提供することができる。
本発明の窒化ホウ素ナノチューブの精製方法によれば、上記方法で得られる均一で透明な窒化ホウ素ナノチューブ分散液を使用し、分散液に含まれている有機溶媒を加熱蒸発した後、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]を熱分解して除去することにより、高純度の窒化ホウ素ナノチューブに精製することができる。
最初に、本発明の窒化ホウ素ナノチューブ分散液について説明する。
本発明の窒化ホウ素ナノチューブ分散液は、窒化ホウ素ナノチューブを高分子であるポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)](以下、適宜にPmPV、又は、単にポリマーと呼ぶ)の有機溶媒溶液を使用し、窒化ホウ素ナノチューブを上記ポリマーで被覆し、即ち、ポリマーラッピングすることで、均一で透明な窒化ホウ素ナノチューブ分散液とするものである。ここで、用いる窒化ホウ素ナノチューブ、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]及び後述する有機溶媒は全て既知である。
窒化ホウ素ナノチューブは、酸化マグネシウム、酸化鉄(II)(FeO)及びホウ素粉末の混合物を1100〜1700℃でアンモニアガスと反応させることにより得られる。得られた窒化ホウ素ナノチューブは硝酸で処理することにより、触媒として使用したマグネシウムや鉄が除去される。この方法により、直径が20〜50nmの均一な窒化ホウ素ナノチューブを製造することができる。
上記反応温度を1700℃以上、特に1900℃以上に上昇すると収量は増加するが、直径20〜50nmの窒化ホウ素ナノチューブのほかに、多くの粒子、薄片、数百nm以上の直径を有する繊維状物質が不純物として生成するので好ましくない。逆に、1100℃以下では、窒化ホウ素ナノチューブの収率が低下する。
有機溶媒としては、クロロホルム、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、トルエン等の何れかから選ばれる、既知の安価な市販品を使用することができる。
上記窒化ホウ素ナノチューブ分散液の組成としては、窒化ホウ素ナノチューブとポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]と有機溶媒と、の重量比は、1:1〜100:100〜10000である。上記範囲よりもポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]及び有機溶媒が多い場合には、これらのポリマー及び有機溶媒が無駄になるので、経済的に利用価値が低下するので好ましくない。逆に、上記範囲よりもポリマー及び及び有機溶媒が少ない場合には、窒化ホウ素ナノチューブの分散性が悪くなるので好ましくない。
以下、本発明の窒化ホウ素ナノチューブ分散液について説明する。
最初に、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]を有機溶媒に溶解させて均一な溶液とする。この溶液の中に、窒化ホウ素ナノチューブを添加し、室温で超音波処理した後、引き続き、遠心分離操作により、不溶物を除去する。この遠心分離操作を施すことにより上記溶液中に含まれている粒子や薄片などの不純物を除去することができる。
このようにして製造した窒化ホウ素ナノチューブ分散液は透明であり、上記の溶液中に窒化ホウ素ナノチューブが均一に分散している。したがって、本発明の窒化ホウ素ナノチューブ分散液は、1ヶ月以上放置しても沈殿物を生じない。
本発明の窒化ホウ素ナノチューブ分散液から高純度な窒化ホウ素ナノチューブを精製する方法について下記に説明する。
最初に、上記の窒化ホウ素ナノチューブ分散液から有機溶媒を蒸発させる。この工程で、窒化ホウ素ナノチューブは、固体状のポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]で被覆、つまり、ラッピングされた状態となる。
次に、上記のポリマーでラッピンウされた窒化ホウ素ナノチューブを空気中で、高温に加熱することにより熱分解させて、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]を除去する。
これにより、分散液に含まれている窒化ホウ素ナノチューブを高純度に精製することができる。
次に、実施例を示して、さらに具体的に本発明を説明する。
実施例1として下記の方法により窒化ホウ素ナノチューブ分散液を製造した。
最初に、酸化マグネシウム粉末、酸化鉄(II)粉末及びホウ素粉末の混合物をアルゴンガスを流しながら、1300℃で加熱して、酸化ホウ素の蒸気を発生させ、この蒸気とアンモニアガスを反応させて窒化ホウ素ナノチューブを成長させた。
生成した窒化ホウ素ナノチューブを濃度60wt%の硝酸で洗浄して、触媒の鉄、マグネシウム粒子を除去した。触媒除去後の窒化ホウ素ナノチューブの外観は白色で六方晶系の結晶構造を有し、長さおよそ10μm、直径20〜50nmで、その純度は90vol%以上であった。
アルドリッチ社製のポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]5mgをクロロホルム20cm3 に溶解させた後、この溶液に、上記で製造した窒化ホウ素ナノチューブ5mgを添加し、この混合物を室温で2時間超音波処理した。引き続き、2000rpmで遠心分離して不溶物を除去し、実施例1の窒化ホウ素ナノチューブ分散液を得た。
このようにして得られた実施例1の均一で透明な分散液は一ヶ月以上放置しても沈殿物を生じなかった。この分散液は、窒化ホウ素ナノチューブ0.2mgとポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]5mgとクロロホルム20cm3 とからなる。
図1は、実施例1で製造した窒化ホウ素ナノチューブ分散液から溶媒を除去した試料の低倍率における透過型電子顕微鏡像を示す図である。試料は、実施例1で得た均一透明な分散液を、透過型電子顕微鏡内の炭素膜で被覆した銅グリッドに滴下して作製した。図1から明らかなように、窒化ホウ素ナノチューブが非常によく分散しているのが分かる。また、その長さは2〜6μmであり、超音波処理する前よりも短くなった。
図2は図1の試料の高分解能透過型電子顕微鏡像を示す図である。図において、四角印(□)の領域の矢印で示す部分が窒化ホウ素ナノチューブの壁部の拡大図である。図2から明らかなように、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]でラッピングされた窒化ホウ素ナノチューブは、まだ完全な結晶状態を保持していることが確認された。
図3は、実施例1の窒化ホウ素ナノチューブ分散液から溶媒を除去した試料のカソードルミネッセンスのスペクトルを示す図である。図3の横軸は発光波長(nm)を示し、縦軸は発光強度(任意目盛)を示している。図には、窒化ホウ素ナノチューブ単体及びポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]単体(図中で、ポリマー単体(PmPV)と表記としている)のカソードルミネッセンスのスペクトルも併せて示している。
図3から明らかなように、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]でラッピングされた窒化ホウ素ナノチューブのカソードルミネッセンスのスペクトルは、窒化ホウ素ナノチューブ及びポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]のそれぞれに由来する信号を有しており、ラッピングされていることが確かめられた。また、ラッピングされたことによるπ−π相互作用のため、図中の点線で示すように、実施例1のポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]及び窒化ホウ素ナノチューブの発光ピーク波長は、単体に比較してそれぞれ20nm及び30nmブルーシフト、即ち、短波長側に移動していることが判明した。
実施例2として、窒化ホウ素ナノチューブ分散液を用いて、窒化ホウ素ナノチューブの精製を行なった。
最初に、加熱反応温度を1900℃とした以外は、実施例1と同様の原料を用いて窒化ホウ素ナノチューブを製造した。この温度は、窒化ホウ素ナノチューブの収量は増加するが、直径20〜50nmの窒化ホウ素ナノチューブのほかに、多くの粒子、薄片、数百nm以上の直径を有する繊維状物質が不純物として生成する温度である。
次に、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]5mgをクロロホルム20cm3 に溶解し、この溶液に、上記の1900℃で製造した窒化ホウ素ナノチューブ5mgを添加した。
この混合物を室温で2時間超音波処理した後、2000rpmで遠心分離して不溶物を除去し、均一で透明な分散液を製造した。
上記分散液の溶媒であるクロロホルムを60℃で蒸発させて除去し、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]でラッピングされた窒化ホウ素ナノチューブの固体を得た。
この固体を空気中において、700℃で30分加熱して、ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]を熱分解させて除去し、純粋な窒化ホウ素ナノチューブに変換することで、実施例2の窒化ホウ素ナノチューブを得た。
実施例2の窒化ホウ素ナノチューブからポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]が除去されたことは、このポリマーの呈する黄色が消失し、窒化ホウ素ナノチューブが白色になったことでも裏づけされた。
図4は、1900℃で製造した窒化ホウ素ナノチューブを60wt%の硝酸で処理した試料の走査型電子顕微鏡像を示す図である。図4から明らかなように、直径50nmを有する窒化ホウ素ナノチューブのほかに、多くの粒子、薄片、より大きな直径を持つ繊維状物質が存在し、純度が低いことが分かる。
図5は、実施例2の精製処理を施した窒化ホウ素ナノチューブの走査型電子顕微鏡像を示す図である。図5から明らかなように、大部分の窒化ホウ素ナノチューブは直径が約50nmで長さが10μmである。このように、実施例2で精製した窒化ホウ素ナノチューブには、図4と比較すると、窒化ホウ素の粒子、薄片、繊維状物質が存在しないことが確認できた。
図6は、実施例2で精製した窒化ホウ素ナノチューブの透過型電子顕微鏡像を示す図である。図6から明らかなように、実施例2で精製した窒化ホウ素ナノチューブの直径が約50nmに揃っており、よく精製されていることが確認できた。
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。例えば、分散液の製造に用いる超音波や遠心分離の条件は、分散液の重量に応じて適宜に選定すればよい。
本発明により、窒化ホウ素ナノチューブのポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]ラッピングによる均一で且つ透明な分散液の製造が可能となったので、窒化ホウ素ナノチューブが均一に分散されたコンポジット成形品への応用や均一の直径を有する窒化ホウ素ナノチューブの製造などの応用が可能となる。
窒化ホウ素ナノチューブ分散液から溶媒を除去した試料の低倍率における透過型電子顕微鏡像を示す図である。 図1の試料の高分解能透過型電子顕微鏡像を示す図である。 実施例1の窒化ホウ素ナノチューブ分散液から溶媒を除去した試料のカソードルミネッセンスのスペクトルを示す図である。 1900℃で製造した窒化ホウ素ナノチューブを60wt%の硝酸で処理した試料の走査型電子顕微鏡像を示す図である。 実施例2の精製処理を施した窒化ホウ素ナノチューブの走査型電子顕微鏡像を示す図である。 実施例2で精製した窒化ホウ素ナノチューブの透過型電子顕微鏡像を示す図である。

Claims (5)

  1. 窒化ホウ素ナノチューブとポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]と有機溶媒と、からなることを特徴とする、窒化ホウ素ナノチューブ分散液。
  2. 前記窒化ホウ素ナノチューブ分散液は、前記窒化ホウ素ナノチューブ1重量部と前記ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]1〜100重量部と前記有機溶媒100〜10000重量部と、からなることを特徴とする、請求項1に記載の窒化ホウ素ナノチューブ分散液。
  3. 前記有機溶媒は、クロロホルム、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、トルエンの何れかであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の窒化ホウ素ナノチューブ分散液。
  4. ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]の有機溶媒溶液に窒化ホウ素ナノチューブを添加し、上記窒化ホウ素ナノチューブを添加した有機溶媒溶液を超音波処理して、窒化ホウ素ナノチューブ分散液を得ることを特徴とする、窒化ホウ素ナノチューブ分散液の製造方法。
  5. ポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]の有機溶媒溶液に窒化ホウ素ナノチューブを添加し、該窒化ホウ素ナノチューブを添加した有機溶媒溶液を超音波処理して窒化ホウ素ナノチューブ分散液とすると共に、遠心分離操作を施すことにより不純物を除去した後、上記窒化ホウ素ナノチューブ分散液の有機溶媒を蒸発させ、さらに高温で熱処理してポリ[m−フェニレンビニレン−co−(2,5−ジオクトキシ−p−フェニレンビニレン)]を熱分解除去し、上記窒化ホウ素ナノチューブを精製することを特徴とする、窒化ホウ素ナノチューブの精製方法。
JP2006055603A 2006-03-01 2006-03-01 窒化ホウ素ナノチューブの精製方法 Expired - Fee Related JP4670100B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006055603A JP4670100B2 (ja) 2006-03-01 2006-03-01 窒化ホウ素ナノチューブの精製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006055603A JP4670100B2 (ja) 2006-03-01 2006-03-01 窒化ホウ素ナノチューブの精製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007230830A true JP2007230830A (ja) 2007-09-13
JP4670100B2 JP4670100B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=38551804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006055603A Expired - Fee Related JP4670100B2 (ja) 2006-03-01 2006-03-01 窒化ホウ素ナノチューブの精製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4670100B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012036046A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Teijin Ltd 窒化ホウ素ナノチューブ誘導体、その分散液、及び該窒化ホウ素ナノチューブ誘導体の製造方法
KR101429559B1 (ko) * 2012-02-23 2014-08-14 한국원자력연구원 질화붕소나노튜브의 정제 및 표면처리 방법
KR20210047085A (ko) * 2019-10-21 2021-04-29 한국과학기술연구원 질화붕소 나노튜브의 정제방법
KR20210138199A (ko) * 2020-05-11 2021-11-19 재단법인차세대융합기술연구원 Bnnt 제조 방법
KR20220128856A (ko) * 2021-03-15 2022-09-22 한국과학기술연구원 질화붕소나노튜브 정제방법 및 질화붕소나노튜브 정제 조성물

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01160811A (ja) * 1987-12-15 1989-06-23 Kawasaki Steel Corp 六方晶窒化硼素の製造方法
JPH0912771A (ja) * 1995-06-26 1997-01-14 Denki Kagaku Kogyo Kk 充填材及び接着性シート
JPH1160216A (ja) * 1997-08-04 1999-03-02 Shin Etsu Chem Co Ltd 熱伝導性窒化ホウ素フィラー及び絶縁放熱シート
JP2000044216A (ja) * 1998-04-09 2000-02-15 Horcom Ltd ナノチュ―ブ煤の精製方法、ナノチュ―ブ複合材懸濁物及び組成物
JP2000086210A (ja) * 1998-07-09 2000-03-28 Kinya Adachi 窒化ホウ素・酸化物複合粒子とその製造方法、及びそれを用いた紫外線遮断剤
JP2001507328A (ja) * 1996-12-27 2001-06-05 ソシエテ・ナシオナル・デテュード・エ・ドゥ・コンストリュクシオン・ドゥ・モトール・ダヴィアシオン−エス.エヌ.ウ.セ.エム.アー. 窒化ホウ素コーティングで被覆された布帛予備成形体、それを組み込んだ複合材料およびその製造方法
JP2001192500A (ja) * 2000-01-12 2001-07-17 Edison Polymer Innovation Corp 低粘度高熱伝導性ポリマー系窒化ホウ素組成物形成用表面処理窒化ホウ素及び該組成物の形成方法
JP2004002849A (ja) * 2002-05-02 2004-01-08 Zyvex Corp 非共有結合的にナノチューブを機能化するポリマーおよびそのポリマーを用いて非共有結合的にナノチューブを機能化する方法
JP2004161561A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 National Institute For Materials Science 窒化ホウ素ナノチューブの製造方法
JP2004338993A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Hitachi Metals Ltd 窒化ほう素クラスターの製造方法、窒化ほう素クラスター溶液、ならびに窒化ほう素クラスター
JP2004537489A (ja) * 2001-08-07 2004-12-16 サンーゴバン セラミックス アンド プラスティクス,インコーポレイティド 高固形分のhBNスラリー、hBNペースト、球状hBN粉末、並びにそれらの製造方法および使用方法
WO2005100466A1 (en) * 2004-04-13 2005-10-27 Zyvex Corporation Methods for the synthesis of modular poly(phenyleneethynylenes) and fine tuning the electronic properties thereof for the functionalization of nanomaterials

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01160811A (ja) * 1987-12-15 1989-06-23 Kawasaki Steel Corp 六方晶窒化硼素の製造方法
JPH0912771A (ja) * 1995-06-26 1997-01-14 Denki Kagaku Kogyo Kk 充填材及び接着性シート
JP2001507328A (ja) * 1996-12-27 2001-06-05 ソシエテ・ナシオナル・デテュード・エ・ドゥ・コンストリュクシオン・ドゥ・モトール・ダヴィアシオン−エス.エヌ.ウ.セ.エム.アー. 窒化ホウ素コーティングで被覆された布帛予備成形体、それを組み込んだ複合材料およびその製造方法
JPH1160216A (ja) * 1997-08-04 1999-03-02 Shin Etsu Chem Co Ltd 熱伝導性窒化ホウ素フィラー及び絶縁放熱シート
JP2000044216A (ja) * 1998-04-09 2000-02-15 Horcom Ltd ナノチュ―ブ煤の精製方法、ナノチュ―ブ複合材懸濁物及び組成物
JP2000086210A (ja) * 1998-07-09 2000-03-28 Kinya Adachi 窒化ホウ素・酸化物複合粒子とその製造方法、及びそれを用いた紫外線遮断剤
JP2001192500A (ja) * 2000-01-12 2001-07-17 Edison Polymer Innovation Corp 低粘度高熱伝導性ポリマー系窒化ホウ素組成物形成用表面処理窒化ホウ素及び該組成物の形成方法
JP2004537489A (ja) * 2001-08-07 2004-12-16 サンーゴバン セラミックス アンド プラスティクス,インコーポレイティド 高固形分のhBNスラリー、hBNペースト、球状hBN粉末、並びにそれらの製造方法および使用方法
JP2004002849A (ja) * 2002-05-02 2004-01-08 Zyvex Corp 非共有結合的にナノチューブを機能化するポリマーおよびそのポリマーを用いて非共有結合的にナノチューブを機能化する方法
JP2004161561A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 National Institute For Materials Science 窒化ホウ素ナノチューブの製造方法
JP2004338993A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Hitachi Metals Ltd 窒化ほう素クラスターの製造方法、窒化ほう素クラスター溶液、ならびに窒化ほう素クラスター
WO2005100466A1 (en) * 2004-04-13 2005-10-27 Zyvex Corporation Methods for the synthesis of modular poly(phenyleneethynylenes) and fine tuning the electronic properties thereof for the functionalization of nanomaterials
JP2007533797A (ja) * 2004-04-13 2007-11-22 ザイベックス コーポレーション モジュール式ポリ(フェニレンエチレニン)の合成方法及びナノマテリアルを機能化するためにその電子特性を微調整する方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012036046A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Teijin Ltd 窒化ホウ素ナノチューブ誘導体、その分散液、及び該窒化ホウ素ナノチューブ誘導体の製造方法
KR101429559B1 (ko) * 2012-02-23 2014-08-14 한국원자력연구원 질화붕소나노튜브의 정제 및 표면처리 방법
KR20210047085A (ko) * 2019-10-21 2021-04-29 한국과학기술연구원 질화붕소 나노튜브의 정제방법
US11186484B2 (en) 2019-10-21 2021-11-30 Korea Institute Of Science And Technology Method of purifying boron nitride nanotubes
KR102393063B1 (ko) * 2019-10-21 2022-05-03 한국과학기술연구원 질화붕소 나노튜브의 정제방법
KR20210138199A (ko) * 2020-05-11 2021-11-19 재단법인차세대융합기술연구원 Bnnt 제조 방법
KR102513527B1 (ko) 2020-05-11 2023-03-24 재단법인차세대융합기술연구원 Bnnt 제조 방법
KR20220128856A (ko) * 2021-03-15 2022-09-22 한국과학기술연구원 질화붕소나노튜브 정제방법 및 질화붕소나노튜브 정제 조성물
KR102601243B1 (ko) * 2021-03-15 2023-11-13 한국과학기술연구원 질화붕소나노튜브 정제방법 및 질화붕소나노튜브 정제 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JP4670100B2 (ja) 2011-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhang et al. Controlled synthesis of green and blue luminescent carbon nanoparticles with high yields by the carbonization of sucrose
Mallakpour et al. A convenient strategy to functionalize carbon nanotubes with ascorbic acid and its effect on the physical and thermomechanical properties of poly (amide–imide) composites
Bu et al. Optically active SiO2/TiO2/polyacetylene multilayered nanospheres: preparation, characterization, and application for low infrared emissivity
KR20150144219A (ko) 에멀젼을 이용한 탄소 양자점의 제조 방법
JP3764986B2 (ja) 可溶性カーボンナノチューブの製造法
JP4670100B2 (ja) 窒化ホウ素ナノチューブの精製方法
Vieira et al. Synthesis of multicolor photoluminescent carbon quantum dots functionalized with hydrocarbons of different chain lengths
JP2010132543A (ja) カーボンナノチューブの製造方法と精製方法、カーボンナノチューブ、およびカーボンナノチューブ素子
JP5477702B2 (ja) 窒化ホウ素ナノチューブ誘導体、その分散液、及び該窒化ホウ素ナノチューブ誘導体の製造方法
CN111908451A (zh) 一种中空蠕虫状的碳纳米管的制备方法
CN102020267B (zh) 单壁碳纳米管的提纯方法
KR101300606B1 (ko) 기계적 특성 및 물성이 우수한 탄소나노튜브/폴리올레핀 복합재료의 제조방법
KR100790839B1 (ko) 탄소나노튜브의 비파괴적 정제 방법
Yuca et al. Thermal and electrical properties of carbon nanotubes purified by acid digestion
KR100769992B1 (ko) 탄소나노튜브 정제 용액 및 그에 의한 탄소나노튜브의 정제방법
JP6338280B2 (ja) キラルな固体金属及び固体複合体、並びにそれらの製造方法
Ahmed et al. Influence of the pH on the Morphology of Sol–Gel‐Derived Nanostructured SiC
Bu et al. Optically active substituted polyacetylene@ carbon nanotube hybrids: Preparation, characterization and infrared emissivity property study
JP4761183B2 (ja) カーボンナノチューブ分散ポリイミドおよびその製造方法
Dalila et al. The effect of synthesis temperature on the growth of carbon nanotubes from waste chicken fat precursor
Maimaiti et al. Low molecular weight polypyrmidine for release and size controlled process of single-walled carbon nanotubes
WO2008054869A2 (en) Facile purification of carbon nanotubes with liquid bromine at room temperature
Meng et al. Synthesis of one-dimensional nanostructures—β-SiC nanorods with and without amorphous SiO 2 wrapping layers
Ghislandi et al. Functionalization of carbon nanofibers (CNFs) through atom transfer radical polymerization for the preparation of poly (tert‐butyl acrylate)/CNF materials: Spectroscopic, thermal, morphological, and physical characterizations
Liu et al. Synthesis and characterization of the isolated straight polymer chain inside of single-walled carbon nanotubes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees