JP2007229607A - 液滴塗布装置及び塗布体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被塗布体に塗布された液滴の乾燥を均一に行うことである。
【解決手段】液滴塗布装置は、液体を収容する液室とこの液室に連通される複数のノズルとを有し、ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、ノズルから吐出される液滴が塗布される被塗布体を保持する保持部と、液滴が塗布された被塗布体を乾燥させる乾燥部4と、を備え、乾燥部4は、被塗布体を収容するチャンバー33と、チャンバー33内に収容された被塗布体7の上方空間の気体を中央領域と縁部領域との間で循環させる循環手段35と、チャンバー33内の気体を吸引する吸引部37と、を有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、液滴塗布装置及び塗付体の製造方法に関し、特に、ノズルから吐出させた液滴により被塗布体を塗布し、液晶ディスプレイパネルや有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイパネル等の塗布体を製造するために使用する液滴塗布装置及びこの液滴塗布装置を用いた塗布体の製造方法に関する。
下記特許文献1に記載されているように、有機ELディスプレイパネルを製造する際に使用する液滴塗布装置が知られている。
この液滴塗布装置は、高分子発光材料などの着色剤を溶媒に溶解した液体を液滴吐出ヘッドのノズルから液滴として吐出させ、吐出させた液滴により基板の表面を格子状に塗布し、基板表面に塗布した各液滴中の溶媒を蒸発させることにより着色剤の膜を基板上に残留させ、有機ELディスプレイパネルを製造している。
このような有機ELディスプレイの製造過程において、基板上に塗布された液滴中から溶媒を蒸発させるため、図6に示すような乾燥部100を用いる場合がある。この乾燥部100は、液滴が塗布された基板101を収容するチャンバー102と、チャンバー102内に収容されたパンチングプレート103と、チャンバー102内の気体を吸引する真空ポンプ104とを備えている。
チャンバー102に収容された基板101は、支持ピン105により支持されている。パンチングプレート103は細かい複数の孔が全面に形成されたプレートであり、チャンバー102内はパンチングプレート103により下側空間106と上側空間107とに仕切られている。下側空間106内には液滴が塗布された基板101が配置され、上側空間107には真空ポンプ104が連通されている。
乾燥部100における乾燥処理は、以下のように行われる。液滴の塗布が終了した基板101を図示しない出し入れ口からチャンバー102の下側空間106内に収容し、真空ポンプ104を駆動させる。真空ポンプ104の駆動により、上側空間107内の気体がチャンバー102外に吸引される。この吸引に伴い、液滴から蒸発した溶媒を含む下側空間106内の気体は、パンチングプレート103の孔を通過して上側空間107内に流入し、上側空間107内に流入した後に真空ポンプ104により吸引される。
図6において破線で示す矢印は、気体の流れ方向を示している。真空ポンプ104の出力は、下側空間106からパンチングプレート103を通過して上側空間107内に向かう気体の流れが、パンチングプレート103の全面で略均一に行われる値に設定されている。
特開2004−31070号公報
しかしながら、上述した乾燥部100では、以下の点について配慮がなされていない。
液滴が塗布された基板101をチャンバー102の下側空間106内に収容した場合、下側空間106内の気体は、チャンバー102内に存在する空気と液滴から蒸発した溶媒とが混合された混合気体となる。下側空間106内における基板101の上方空間の気体中における溶媒の濃度を調べると、図7に示すように、基板101の中央領域が高く、縁部領域が低くなっている。
このため、塗布された液滴の乾燥速度は、溶媒濃度が高い混合気体が存在する基板101の中央領域では遅くなり、溶媒濃度が低い混合気体が存在する基板101の縁部領域では早くなり、乾燥速度のバラツキが生じる。基板101上に塗布された液滴の乾燥速度にバラツキが生じると、溶媒が乾燥した後に基板101上に残留する着色剤の形状や厚み寸法がバラツキを生じる。一般に、乾燥速度が早い場合には残留する染色剤の膜の外形寸法が小さくなるとともに厚さ寸法が大きくなり、乾燥速度が遅い場合には残留する染色剤の膜の外形寸法が大きくなるとともに厚さ寸法が小さくなる。基板101上に残留した着色剤の膜の形状や厚み寸法がバラツキを生じると、着色剤の膜に電圧を印加した場合の発光状態がバラツキを生じ、画像表示品質が低下する。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、被塗布体に塗布された液滴の乾燥を均一に行うことができる液滴塗布装置及びこの液滴塗布装置を用いる塗布体の製造方法を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、液滴塗布装置において、液体を収容する液室とこの液室に連通される複数のノズルとを有し、前記ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記ノズルから吐出される前記液滴が塗布される被塗布体を保持する保持部と、前記液滴が塗布された前記被塗布体を乾燥させる乾燥部と、を備え、前記乾燥部は、前記液滴が塗布された前記被塗布体を収容するチャンバーと、前記チャンバー内に収容された前記被塗布体の上方空間の気体を前記被塗布体の中央領域と前記被塗布体の縁部領域との間で循環させる循環手段と、前記チャンバー内の気体を吸引する吸引部と、を有することである。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、塗付体の製造方法において、液滴を被塗布体に塗布するステップと、液滴が塗布された前記被塗布体をチャンバー内に収容するステップと、前記チャンバー内の前記被塗布体の上方空間の気体を中央領域と縁部領域との間で循環させるステップと、前記チャンバー内の気体を吸引するステップと、を備えることである。
本発明によれば、被塗布体に塗布された液滴の乾燥を均一に行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の実施の一形態に係る液滴塗布装置1は、基板収容部2と、液滴塗布部3と、乾燥部4と、塗布体収容部5と、搬送部6とを有している。
基板収容部2は、架台8と架台8上に着脱可能に取付けられる収容棚8aとを有し、着色剤を含む液滴の塗布が行われる前の被塗布体である複数の基板7が収容棚8a内に収容される。
液滴塗布部3では、着色剤を含む液体であるインクが液滴(インク滴)として吐出され、吐出されたインク滴が基板7の表面に格子状に塗布される。液滴塗布部3は、図3に示すように、架台9とインク塗布ボックス10とインク補給ボックス11とを有し、インク塗布ボックス10とインク補給ボックス11とが架台9上に隣接して固定されている。
インク塗布ボックス10の内部には、3つのインクジェットヘッドユニット12と、3つのインクジェットヘッドユニット12を一体にX軸方向に移動させるユニット移動機構13と、基板7を保持してこの基板7をX軸方向とY軸方向とに移動させる基板移動機構14と、ヘッドメンテナンスユニット15と、3つのインクタンク16とが収容されている。
ユニット移動機構13は、架台9の上面に立設された一対の支柱17と、一対の支柱17の上端部間に連結されてX軸方向に延出するガイド板18とを有している。ガイド板18にはベース板19がX軸方向に移動可能に取付けられている。ベース板19は、送りネジと駆動モータとを用いた送り機構(図示せず)により、X軸方向に移動可能に設けられている。ガイド板18には、インクジェットヘッドユニット12が取付けられている。
基板移動機構14は、Y軸方向ガイド板20と、Y軸方向移動テーブル21と、X軸方向移動テーブル22と、保持部である基板保持テーブル23とを有している。
Y軸方向ガイド板20は、架台9の上面に固定されている。Y軸方向ガイド板20の上面には、Y軸方向に延出するガイド溝20aが形成されている。
Y軸方向移動テーブル21の下面には、ガイド溝20aに移動可能に係合する凸部(図示せず)が形成されている。Y軸方向移動テーブル21は、送りネジと駆動モータとを用いた送り機構(図示せず)により、ガイド溝20aに沿ってY軸方向へ移動可能に設けられている。Y軸方向移動テーブル21の上面には、X軸方向に延出するガイド溝21aが形成されている。
X軸方向移動テーブル22の下面には、ガイド溝21aに移動可能に係合する凸部(図示せず)が形成されている。X軸方向移動テーブル22は、送りネジと駆動モータとを用いた送り機構(図示せず)により、ガイド溝21aに沿ってX軸方向へ移動可能に設けられている。
基板保持テーブル23は、X軸方向移動テーブル22の上面に固定されている。基板保持テーブル23の上面には、基板7が載せ降ろし可能に載置されている。基板保持テーブル23上に載置された基板7は、吸着機構(図示せず)により吸着されて位置固定に保持されている。なお、基板保持テーブル23は、X軸方向移動テーブル22及びY軸方向移動テーブル21と共にY軸方向に移動し、保持した基板7に対してインク滴の塗布を行う位置(図1参照)と、基板保持テーブル23上に基板7を載せ降ろしする位置(図2参照)とに移動可能である。
インクジェットヘッドユニット12は、図3に示すように、液滴吐出ヘッドであるインク滴吐出ヘッド24と、塗布位置に位置する基板7の上面に対して垂直方向(Z軸方向)にインク滴吐出ヘッド24を移動させるZ軸方向移動機構12aと、インク滴吐出ヘッド24をY軸方向に移動させるY軸方向移動機構12bと、インク滴吐出ヘッド24をZ軸回りの方向であるθ方向に回転させるθ方向回転機構12cとを有している。これらの機構12a〜12cにより、インク滴吐出ヘッド24は、Z軸方向とY軸方向とθ方向とに移動可能とされている。
インク滴吐出ヘッド24は、図4に示すように、インクタンク16から供給されるインクを収容する液室である複数のインク室25と、各インク室25の壁の一部を形成するダイヤフラム26と、各インク室25に対応してダイヤフラム26に当接する位置に設けられた複数の圧電素子27と、各インク室25の壁の一部を形成するノズルプレート28とを備えている。ノズルプレート28には、各インク室25に連通する複数のノズル29が形成されている。インク滴吐出ヘッド24では、圧電素子27に電圧が印加されることにより圧電素子27が変形し、この変形によりダイヤフラム26が撓み、ダイヤフラム26が撓むことによりインク室25の容積が変化し、この容積変化に伴ってノズル29から液滴であるインク滴Eが吐出される。なお、各インクタンク16には異なる色(R(赤)、G(緑)、B(青))のインクが収容されており、各インク滴吐出ヘッド24のノズル29からは異なる色のインク滴が吐出される。
ヘッドメンテナンスユニット15では、インク滴吐出ヘッド24のノズル29が目詰まりした場合の清掃が行われる。ヘッドメンテナンスユニット15は、インクジェットヘッドユニット12のX軸方向の移動方向であってY軸方向ガイド板20の側方に配置されている。
架台9の内部には、液滴塗布装置1の各部を制御するための制御ボックス30が設けられている。この制御ボックス30からの制御により、ユニット移動機構13によるインクジェットヘッドユニット12の移動、基板移動機構14による基板7の移動、インク滴吐出ヘッド24からのインク滴の吐出、搬送部6による基板7の搬送、乾燥部4によるインク滴を塗布した基板7の乾燥等が行われる。
インク補給ボックス11の内部には、複数のインク補給タンク31が着脱可能に取付けられている。個々のインク補給タンク31にはそれぞれ異なる色(R(赤)、G(緑)、B(青))のインクが収容されており、個々のインク補給タンク31は同じ色のインクが収容されているインクタンク16に補給パイプ32を介して接続されている。インク補給タンク31内のインクが無くなった場合、又は、設定量以下となった場合には、新たなインク補給タンク31に交換する。
乾燥部4では、インク滴が塗布された基板7の乾燥が行われる。乾燥部4は、インク滴が塗布された基板7を収容するチャンバー33と、チャンバー33の底部に出没可能に設けられて突出位置で基板7を支持する支持ピン34と、チャンバー33内に収容された基板7の上方空間の気体を中央領域と縁部領域との間で循環させる循環手段35と、チャンバー33内に収容された基板7及び循環手段35の上方に配置されたパンチングプレート36と、チャンバー33内の気体を吸引する吸引部である真空ポンプ37とを備えている。
パンチングプレート36は細かい複数の孔が形成されたプレートであり、チャンバー33内はパンチングプレート36により下側空間38と上側空間39とに仕切られている。下側空間38内には基板7と循環手段35とが収容され、上側空間39には真空ポンプ37が連通されている。
循環手段35は、支持ピン34により支持されている基板7に対して平行に対向して配置された整流板40と、整流板40の上面に固定された複数のファン41が設けられている。整流板40の中央部には、この整流板40の下側の空間と上側の空間とを連通するスリット状の中央孔42が形成されている。整流板40の縁部には、この整流板40の上側の空間と下側の空間とを連通するスリット状の縁部孔43が形成されている。ファン41は、図5に示すように、整流板40の下側の空間の気体を中央孔42から整流板40の上側の空間内に吸引し、吸引した気体を縁部孔43に向けて送風する。縁部孔43に向けて送風された気体は、縁部孔43を通って整流板40の下側の空間内に入り込む。これにより、チャンバー33内に収容された基板7の上方空間の気体は、図5において実線の矢印で示すように、基板7の中央領域と基板7の縁部領域との間で循環する。
塗布体収容部5は、架台44と架台44上に着脱可能に取付けられる収容棚45とを有し、乾燥部4において乾燥が終了した塗布体である有機ELディスプレイパネル(図示せず)が搬送部6により搬送され、収容棚45に収容される。
搬送部6は、上下方向に移動可能な昇降軸46と、昇降軸46の上端部に連結されて水平面(X−Y平面)内で回動可能なリンク47,48と、リンク48の先端部に取付けられたアーム49とを備える。昇降軸46の昇降とリンク47,48の回動とが行われることにより、搬送部6は、基板収容部2の収容棚8aから基板7を取り出して液滴塗布部3の基板保持テーブル23上に載置し、及び、基板保持テーブル23上に保持されているインク滴の塗布が終了した基板7を基板保持テーブル23から降ろしてチャンバー33内に収容し、及び、乾燥処理が行われた後の有機ELディスプレイパネル(塗布体)をチャンバー33内から取り出して収容棚45内に収容する。
このような構成において、この液滴塗布装置1では、基板収容部2の収容棚8aに収容されている基板7が搬送部6により取り出され、取り出された基板7は、図2に示すように、基板7を載せ降ろしすることが可能な位置に位置する基板保持テーブル23上に載置される。
載置された基板7を保持した基板保持テーブル23は、図1に示すインク滴の塗布が行われる位置に移動し、インク滴吐出ヘッド24のノズル29から吐出されるインク滴により基板7が塗布される。
基板7へのインク滴の塗布が終了すると、基板保持テーブル23は再び図2に示す位置に移動する。基板保持テーブル23が図2に示す位置に移動した後、基板保持テーブル23上に保持されている基板7は、搬送部6により基板保持テーブル23上から降ろされ、乾燥部4のチャンバー33内に搬送される。チャンバー33内に搬送されたインク滴が塗付された基板7は、チャンバー33内で乾燥処理され、塗布体である有機ELディスプレイパネルが製造される。
チャンバー33内で乾燥処理されて製造された有機ELディスプレイパネルは、搬送部6によりチャンバー33内から取り出され、塗布体収容部5の収容棚47内に収容される。
インク滴の塗布が終了した基板7が降ろされた後の基板保持テーブル23上には、基板収容部2の収容棚8aに収容されている基板7が搬送部6により取り出され、その基板7が基板保持テーブル23上に載置され、この基板7に対するインク滴の塗布、乾燥部4での乾燥等が繰り返される。
基板7がチャンバー33内に搬送される場合は、基板7を保持したアーム49が基板7と共にチャンバー33の出し入れ口(図示せず)からチャンバー33内に入り込む。基板7と共にアーム49がチャンバー33内に入り込んだ後、支持ピン34が上昇して基板7を持ち上げ、基板7をアーム49から離反させて基板7を支持する。基板7がアーム49から離反された後、アーム49はチャンバー33外に移動し、チャンバー33の出し入れ口が閉止されてチャンバー33内が気密状態となり、乾燥部4での乾燥処理が開始される。
乾燥部4での乾燥処理においては、真空ポンプ37が駆動されるとともにファン41が駆動される。真空ポンプ37の駆動とファン41の駆動とは、開始と終了とのタイミングは異なってもよいが、乾燥処理中は同時に駆動されている。
真空ポンプ37が駆動されることにより、図5に示すように、上側空間39内の気体がチャンバー33外に吸引される。この吸引に伴い、液滴から蒸発した溶媒を含む下側空間38内の気体は、パンチングプレート36の孔を通過して上側空間39内に流入し、上側空間39内に流入した後に真空ポンプ37により吸引される。図5に示す破線の矢印は、真空ポンプ37の駆動による気体の流れ方向を示している。真空ポンプ37の出力は、下側空間38からパンチングプレート36を通過して上側空間39内に向かう気体の流れが、パンチングプレート36の全面で略均一に行われる値に設定されている。
一方、ファン41が駆動されることにより、図5において実線の矢印で示す向きに気体の流れが発生する。この気体の流れは、基板7と整流板40との間の基板7の上方空間の気体を、基板7の中央領域に位置する中央孔42から吸引し、縁部孔43から基板7の縁部側に循環させるものである。
この気体の流れにより、基板7の中央領域に存在する基板7に塗布されたインク滴から蒸発した溶媒の濃度が高い気体が、溶媒濃度の低い基板7の縁部領域に運ばれる。これにより、基板7と整流板40との間の空間に存在する気体中のインクの溶媒濃度が均一化され、気体中のインクの溶媒濃度のバラツキが原因となるインク滴の乾燥速度のバラツキを抑えることができる。これにより、乾燥部4での乾燥処理を経て製造される有機ELディスプレイパネルにおける染色剤の膜の形状や厚み寸法が均一化され、着色剤の膜に電圧を印加した場合の発光状態のバラツキを防止して画像表示品質の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態では、循環手段35の一例として、ファン41を有し、ファン41を駆動させることにより、インク滴が塗布されてチャンバー33内に収容された基板7の上方空間の気体を基板7の中央領域と縁部領域との間で強制的に循環させる場合を例に挙げて説明している。しかし、ファン41を用いずに、真空ポンプ37の吸引のみを利用して、チャンバー33内に収容された基板7の上方空間の気体を基板7の中央領域と縁部領域との間で循環させる循環手段を設けてもよい。この場合、例えば、整流板40を山形状に屈曲し、整流板40より下側の気体が側部孔43よりも中央孔42からより多く上方に吸引される構造とする。すると、基板7の上方空間の側部領域から中央領域へ向かう対流が生じ、チャンバー33内の基板7の上方空間における気体中のインクの溶媒濃度が基板7の中央領域と縁部領域とにおいて均一化される。
また、本実施の形態では、インク滴を塗布した基板7を乾燥させることにより塗布体として有機ELディスプレイパネルを製造する場合を例に挙げて説明したが、この液滴塗布装置及び塗布体の製造方法は、液晶ディスプイパネルを製造する場合にも適用できるものである。
本発明の一実施の形態に係る液滴塗布装置の概略構成を示す平面図である。 図1に示す液滴塗布装置が備える基板保持テーブルを基板を載せ降ろしする位置に移動させた状態を示す平面図である。 図1に示す液滴塗布装置が備える液滴塗布部を示す斜視図である。 図3に示す液滴塗布部が備えるインク吐出ヘッドの構造を示す断面図である。 図1に示す液滴塗布装置が備える乾燥部の構造を示す断面図である。 従来例の液滴塗布装置が備える乾燥部の構造を示す断面図である。 従来例の乾燥部による乾燥処理時におけるチャンバー内の気体中の溶媒濃度を示すグラフである。
符号の説明
4…乾燥部、7…被塗布体、23…保持部、24…液滴吐出ヘッド、25…液室、29…ノズル、33…チャンバー、35…循環手段、37…吸引部

Claims (2)

  1. 液体を収容する液室とこの液室に連通される複数のノズルとを有し、前記ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記ノズルから吐出される前記液滴が塗布される被塗布体を保持する保持部と、
    前記液滴が塗布された前記被塗布体を乾燥させる乾燥部と、
    を備え、
    前記乾燥部は、
    前記液滴が塗布された前記被塗布体を収容するチャンバーと、
    前記チャンバー内に収容された前記被塗布体の上方空間の気体を前記被塗布体の中央領域と前記被塗布体の縁部領域との間で循環させる循環手段と、
    前記チャンバー内の気体を吸引する吸引部と、
    を有することを特徴とする液滴塗布装置。
  2. 液滴を被塗布体に塗布するステップと、
    液滴が塗布された前記被塗布体をチャンバー内に収容するステップと、
    前記チャンバー内の前記被塗布体の上方空間の気体を中央領域と縁部領域との間で循環させるステップと、
    前記チャンバー内の気体を吸引するステップと、
    を備えることを特徴とする塗布体の製造方法。


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