JP2007229240A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子の明度段階を増加させて細かい明度段階の発光制御を実行できる遊技機を提供すること。
【解決手段】サブCPUは、定時間隔処理にてROMに記憶されたパラメータ(本実施形態は、ROMに記憶されており、RAMに一旦記憶される初期明度段階及び単位増減値)が与えられた関数(K1)に基づき、明度段階として現在値を算出する。そして、定時間隔処理とは実行周期が異なる可変間隔処理において、サブCPUは、当該現在値(明度段階)に基づき点灯時間及び消灯時間を設定する。
【選択図】図21

Description

本発明は、発光演出を行う発光素子を備える遊技機に関するものである。
従来、メダルを使用した回胴式遊技機(所謂スロット機)や、遊技球を使用した回胴式遊技機(所謂パチンコ式スロット機)、遊技機の一種であるパチンコ機では、その外郭である前枠の前面側及び遊技盤の遊技領域には、多数の発光ダイオードなどの発光体(発光素子)から構成される装飾部材が設けられている。この装飾部材は、立体的なカバーにより覆われていたり、また、パチンコ機に関するモチーフを模した意匠の形をしていたりするので、装飾部材をパチンコ機に設けることにより、パチンコ機のデザイン性を向上させて注意を惹くことができる。また、それと共に、装飾部材は、点灯(点滅)又は消灯して、発光装飾に基づく遊技演出(発光演出)を行うため、遊技者の視覚に訴えて遊技者に注目させ、遊技者の興趣を向上させることができる。具体的には、装飾ランプを複数段階の明るさ(明度、輝度)で発光制御して、発光演出を行う遊技機(特許文献1参照)や、装飾ランプの明るさを徐々に変化させ、フェードイン、フェードアウトといった所謂階調制御を行うようにした遊技機が提案されている(特許文献2参照)。
特開2003−52916公報(請求項1) 特開2003−52918公報(請求項3)
ところで、特許文献1のパチンコ機の発光制御では、次の割込発生までの点灯時間の長さを指定することにより、発光素子の明度を設定している。しかしながら、特許文献1のパチンコ機の発光制御では、次の割込が発生するまでの間においてしか点灯時間を指定できなかった。すなわち、特許文献1のパチンコ機の発光制御では、割込周期(発光制御の制御周期)を超える点灯時間を設定することはできず、このような点灯時間を設定するには、発光制御の割込周期を遅らせるしかなかった。しかし、発光制御の割込周期は、主制御基板や表示制御基板などの他の制御基板の制御周期との兼ね合いで変更することは難しいため、割込周期を超える点灯時間を設定することはできず、発光素子の明度段階を増やすには限度があった。
また、特許文献1のパチンコ機の発光制御では、次の割込が発生するまで点灯時間の長さを変更できないので、1割込周期の間に、複数の点灯時間及び消灯時間を指定して発光素子を複数回点灯及び消灯させる発光制御を行うことができなかった。すなわち、発光制御の1割込周期よりも短い周期で点灯及び消灯させることができず、細かい明度段階の発光制御を行うことができなかった。
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、発光素子の明度段階を増加させて細かい明度段階の発光制御を実行できる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の明度段階にて発光することにより発光演出を行う発光素子と、当該発光素子の発光制御を実行する発光制御手段とを備える遊技機において、前記発光制御手段は、前記発光素子の明度段階を設定する第1処理を実行すると共に、前記第1処理にて設定された前記明度段階に応じて前記発光素子の点灯時間及び消灯時間を設定する第2処理を前記第1処理とは別に実行し、前記第2処理の制御周期は、第1処理の制御周期と異なることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第2処理の制御周期は、前記発光制御手段により、前記第1処理にて設定された明度段階が1段階異なる毎に所定間隔の差分が生じるように設定され、前記所定間隔は、前記第1処理の制御周期よりも短く設定されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、第2処理の制御周期は、第1処理の制御周期より短いことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明において、第1処理の制御周期と、第2処理の制御周期は、前記発光制御手段に備えられる同一の周波数発振手段により出力される基準信号を前記発光制御手段がカウントすることにより計測されることを要旨とする。
本発明によれば、発光素子の明度段階を増加させて細かい明度段階の発光制御を実行できる。
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図21に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。また、外枠11の下部には、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく音声演出を行うスピーカ17が設けられている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、各種の飾りが施された表示用の飾り部材Dを備え、該飾り部材Dの窓口DWには液晶ディスプレイ型の可変表示器Hを備えた表示装置20が配設されている。
表示用の飾り部材Dは、光を通すような半透明な材質により構成されている。図2において、可変表示器Hの左側には、注連縄を模した表示用の飾り部材Dとしての綱装飾部D1が配置されている。また、可変表示器Hの上側には、千両箱を模した表示用の飾り部材Dとしての千両箱装飾部D2が配置されている。また、可変表示器Hの右側には、提灯を模した表示用の飾り部材Dとしての提灯装飾部D3が配置されている。さらに、表示装置20の外周(千両箱装飾部D2及び提灯装飾部D3よりも外側)には、雲を模した表示用の飾り部材Dとしての雲装飾部D4が配置されている。
可変表示器Hでは、変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。そして、可変表示器Hでは、複数種類の図柄を複数列で変動させて表示する図柄組み合わせゲーム(図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出し、該組み合わせを形成する各列の図柄の種類を1〜8の8種類としている。
そして、遊技者は、図柄組み合わせゲームにおいて最終的に表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器Hに表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの図柄組み合わせとなる。大当りの図柄組み合わせが表示されると、遊技者には、大当り遊技状態が付与される。一方、可変表示器Hに表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄と異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([123][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ機10では、図柄組み合わせゲームが開始すると(各列の図柄が変動を開始すると)、遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に図柄が表示されるようになっている。そして、表示された左図柄と右図柄が同一種類の図柄の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチを認識できる。このリーチを認識できる図柄組み合わせがリーチの図柄組み合わせとなる。
また、表示装置20の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根21を備えた始動入賞口22が配設されている。始動入賞口22の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1(図3に示す)が設けられている。始動入賞口22は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件を付与し得る。また、始動入賞口22の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉23を備えた大入賞口24が配設されている。そして、大当り遊技状態が付与されると、大入賞口扉23の開動作によって大入賞口24が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。また、図1において始動入賞口22の左右両側には、雲を模した遊技盤13用の飾り部材Dとしての雲装飾部D5,D6が配置されている。
また、前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく発光演出を行う装飾ランプ16が設けられている。詳しく説明すると、装飾ランプ16には、遊技盤13上に配設される遊技盤ランプ16aと、前枠14上に配設される枠ランプ16bがある。
まず、遊技盤ランプ16aについて説明する。遊技盤ランプ16aは、複数の発光素子(本実施形態では、発光ダイオード)により構成されている。発光ダイオードは、電圧が印可される時間によって発光の明度(輝度)が変更するようになっている。この遊技盤ランプ16aは、図4に示すような複数のランプ回路基板25上にそれぞれ配置され、その上に飾り部材Dが覆われるようになっている。
具体的に説明すると、図4に示すように、表示装置20には、可変表示器Hの左側に縦長のランプ回路基板25aが配置される。このランプ回路基板25aには、綱ランプ1a,1c,2a,2c,3a,3c,4a,4c,4bが配置されている。そして、当該綱ランプ1a,1c,2a,2c,3a,3c,4a,4c,4bは、綱装飾部D1に覆われている。従って、綱ランプ1a,1c,2a,2c,3a,3c,4a,4c,4bが発光すると、綱装飾部D1が発光しているように見える。なお、綱ランプ1a,2a,3a,4a,4bは、赤色発光するようになっており、綱ランプ1c,2c,3c,4cは、白色発光するようになっている。この綱ランプ1a,1c,2a,2c,3a,3c,4a,4c,4bは、ON及びOFFの2通り(つまり明度が2通り)で発光するようになっている。
また、表示装置20には、可変表示器Hの左側であって、ランプ回路基板25aの右側には、縦長のランプ回路基板25bが配置される。ランプ回路基板25bには、綱右横ランプ1d,2d,3d,4dが配置されている。当該綱右横ランプ1d,2d,3d,4dは、綱装飾部D1に覆われている。従って、綱右横ランプ1d,2d,3d,4dが発光すると、綱装飾部D1が発光しているように見える。この綱右横ランプ1d,2d,3d,4dは、赤色発光するようになっている。そして、綱右横ランプ1d,2d,3d,4dは、ON及びOFFの2通り(つまり明度が2通り)で発光するようになっている。
また、図4に示すように、表示装置20には、可変表示器Hの上側に横長のランプ回路基板25cが配設される。このランプ回路基板25cには、千両箱下ランプ1p,2p,3p,4pが横に配列されて設置されている。千両箱下ランプ1p,2p,3p,4pは、千両箱装飾部D2により覆われている。従って、千両箱下ランプ1p,2p,3p,4pが発光すると、千両箱装飾部D2が発光しているように見える。
また、表示装置20には、可変表示器Hの上側であってランプ回路基板25cの上側に、横長のランプ回路基板25dが配設される。このランプ回路基板25dには、千両箱上ランプ1o,2o,3o,4oが横に配列されて設置されている。当該千両箱上ランプ1o,2o,3o,4oは、千両箱装飾部D2により覆われている。従って、千両箱上ランプ1o,2o,3o,4oが発光すると、千両箱装飾部D2が発光しているように見える。なお、千両箱上ランプ1o,2o,3o,4o及び千両箱下ランプ1p,2p,3p,4pは、白色発光するようになっている。この千両箱上ランプ1o,2o,3o,4o及び千両箱下ランプ1p,2p,3p,4pは、ON及びOFFの2通り(つまり明度が2通り)で発光するようになっている。
また、表示装置20には、可変表示器Hの上側であってランプ回路基板25dの上側に、さらに湾曲した横長のランプ回路基板25eが配設されている。このランプ回路基板25eには、外周上部ランプ1e,2e,3e,4eが横に配列されて設置されている。当該外周上部ランプ1e,2e,3e,4eは、雲装飾部D4により覆われている。より詳しくは、雲装飾部D4の上部の内部に外周上部ランプ1e,2e,3e,4eが収容されている。従って、外周上部ランプ1e,2e,3e,4eが発光すると、雲装飾部D4の上部が発光しているように見える。なお、外周上部ランプ1e,2e,3e,4eは、赤色発光するようになっている。この外周上部ランプ1e,2e,3e,4eは、ON及びOFFの2通り(つまり明度が2通り)で発光するようになっている。
また、表示装置20には、可変表示器Hの右側に略三角形状のランプ回路基板25fが配設されている。このランプ回路基板25fには、右部内周ランプ1l,1m,2l,3l,2m,4l,3m,1n,2n,4m,3n,4nが複数列に配列されて設置されている。当該右部内周ランプ1l,1m,2l,3l,2m,4l,3m,1n,2n,4m,3n,4nは、雲装飾部D4により略覆われている。より詳しくは、雲装飾部D4の右側の内部に右部内周ランプ1l,1m,2l,3l,2m,4l,3m,1n,2n,4m,3n,4nが収容されている。従って、右部内周ランプ1l,1m,2l,3l,2m,4l,3m,1n,2n,4m,3n,4nが発光すると、雲装飾部D4の右側が発光しているように見える。なお、右部内周ランプ1m,2m,3m,4m,は、赤色発光するようになっており、右部内周ランプ1l,2l,3l,4lは、緑色発光するようになっており、右部内周ランプ1n,2n,3n,4nは、青色発光するようになっている。また、右部内周ランプ1l,1m,2l,3l,2m,4l,3m,1n,2n,4m,3n,4nは、ON及びOFFの2通り(つまり明度が2通り)で発光するようになっている。
そして、このランプ回路基板25fの上であって、提灯装飾部D3の内部には、略提灯形状のランプ回路基板25gが配設される。すなわち、ランプ回路基板25gは、ランプ回路基板25fの上に重ねて配置されている。このランプ回路基板25gの上側には、提灯上部ランプ1g,2g,3g,4gが、その中央には提灯中部ランプ1i,1j,1k,2i,2j,2k,3i,3j,3k,4i,4j,4kが、その下側には、提灯下部ランプ1h,2h,3h,4hがそれぞれ配置されている。提灯上部ランプ1g,2g,3g,4g、提灯中部ランプ1i,1j,1k,2i,2j,2k,3i,3j,3k,4i,4j,4k、提灯下部ランプ1h,2h,3h,4hは、提灯装飾部D3により覆われている。従って、提灯上部ランプ1g,2g,3g,4g、提灯中部ランプ1i,1j,1k,2i,2j,2k,3i,3j,3k,4i,4j,4k、提灯下部ランプ1h,2h,3h,4hが発光すると、提灯装飾部D3が発光しているように見える。
なお、提灯上部ランプ1g,2g,3g,4g、提灯中部ランプ1i,2i,3i,4iは、赤色発光するようになっている。また、提灯中部ランプ1j,2j,3j,4jは、緑色発光するようになっている。また、提灯中部ランプ1k,2k,3k,4k及び提灯下部ランプ1h,2h,3h,4hは、青色発光するようになっている。また、提灯上部ランプ1g,2g,3g,4g、提灯中部ランプ1i,1j,1k,2i,2j,2k,3i,3j,3k,4i,4j,4k、提灯下部ランプ1h,2h,3h,4hは、ON及びOFFの2通りで発光する(つまり明度が2通り)ようになっている。
また、表示装置20には、可変表示器Hの右側であってランプ回路基板25fの更に右側に、湾曲した形状のランプ回路基板25hが配設されている。このランプ回路基板25hには、外周右部ランプ1f,2f,3f,4fが縦に配列されて設置されている。当該外周右部ランプ1f,2f,3f,4fは、雲装飾部D4により覆われている。より詳しくは、雲装飾部D4の外周の右側内部に外周右部ランプ1f,2f,3f,4fが収容されている。従って、外周右部ランプ1f,2f,3f,4fが発光すると、雲装飾部D4の右側が発光しているように見える。なお、外周右部ランプ1f,2f,3f,4fは、赤色発光するようになっている。この外周右部ランプ1f,2f,3f,4fは、ON及びOFFの2通り(つまり明度が2通り)で発光するようになっている。
そして、可変表示器Hの上側に配設されるランプ回路基板25c,25d,25eには、複数の上部階調ランプLMPaが配置されている。上部階調ランプLMPaは、横に複数列配列するように配置されている。より詳しくは、上部階調ランプLMPaは、ランプ回路基板25cにおいて千両箱下ランプ1p,2p,3p,4p、ランプ回路基板25dにおいて千両箱上ランプ1o,2o,3o,4o、ランプ回路基板25eにおいて外周上部ランプ1e,2e,3e,4eと近傍又は交互に配置されている。そして、上部階調ランプLMPaは、千両箱装飾部D2及び雲装飾部D4の上部により覆われている。なお、上部階調ランプLMPaは、段階的に発光する(本実施形態では128通りの明度で発光する)ようになっている。
また、可変表示器Hの右側に配設されるランプ回路基板25f,25hには、複数の右部階調ランプLMPbが配置されている。右部階調ランプLMPbは、縦に複数列配列するように配置されている。より詳しくは、右部階調ランプLMPbは、ランプ回路基板25fにおいて提灯上部ランプ1g〜4g、提灯中部ランプ1i,1j,1k,2i,2j,2k,3i,3j,3k,4i,4j,4k、提灯下部ランプ1h〜4h、ランプ回路基板25hにおいて外周右部ランプ1f〜4fと近傍又は交互に配置されている。そして、右部階調ランプLMPbは、雲装飾部D4の右部により覆われている。なお、右部階調ランプLMPbは、段階的に発光する(本実施形態では128通りの明度で発光する)ようになっている。
また、始動入賞口22の左側の遊技盤13には、図5(a)に示すような略直線形状のランプ回路基板25iが配設されている。このランプ回路基板25iには、複数の下部階調ランプLMPcが配置されている。そして、ランプ回路基板25iに配置された下部階調ランプLMPcは、雲装飾部D5により覆われている。また、始動入賞口22の右側の遊技盤13には、図5(b)に示すような略L時形状のランプ回路基板25jが配設されている。このランプ回路基板25jには、複数の下部階調ランプLMPcが配置されている。そして、ランプ回路基板25jに配置された下部階調ランプLMPcは、雲装飾部D6により覆われている。なお、下部階調ランプLMPcは、段階的に発光する(本実施形態では128通りの明度で発光する)ようになっている。
次に、枠ランプ16bについて説明する。枠ランプ16bは、複数の発光素子(本実施形態では、発光ダイオード又はルミナスランプ)により構成されている。発光ダイオードは、電圧が印可される時間によって発光の明度(輝度)が変更するようになっている。この枠ランプ16bは、遊技盤ランプ16aの場合と同様に、複数のランプ回路基板25上にそれぞれ配置され、その上に前枠14用の飾り部材Dが覆われるようになっている。前枠14用の飾り部材Dは、光を通すような半透明な材質により構成されている。
具体的に説明すると、前枠14の左側には、縦長のランプ回路基板(図示略)が配置される。図6に示すように、このランプ回路基板には、複数の枠左ランプ1sが縦に複数列をなすように配置されている。当該枠左ランプ1sは、前枠14の左側用の飾り部材D7に覆われている。従って、枠左ランプ1sが発光すると、前枠14の左側の飾り部材D7が発光しているように見える。なお、枠左ランプ1sは、白色発光するようになっている。この枠左ランプ1sは、ON及びOFFの2通り(つまり明度が2通り)で発光するようになっている。
そして、枠左ランプ1sが配置されたランプ回路基板の上部(枠左ランプ1sよりも上側)には、左ルミナスランプST3が配置されている。当該左ルミナスランプST3も、前枠14の左側用の飾り部材D7に覆われている。従って、左ルミナスランプST3が発光すると、前枠14の左側の飾り部材D7の上部が発光しているように見える。なお、左ルミナスランプST3は、段階的に発光する(本実施形態では128通りの明度で発光する)ようになっている。
また、同様に、前枠14の右側には、縦長のランプ回路基板(図示略)が配置される。このランプ回路基板には、複数の枠右ランプ3tが縦に複数列をなすように配置されている。当該枠右ランプ3tは、前枠14の右側用の飾り部材D8に覆われている。従って、枠右ランプ3tが発光すると、前枠14の右側の飾り部材D8が発光しているように見える。なお、枠右ランプ3tは、白色発光するようになっている。また、この枠右ランプ3tは、ON及びOFFの2通り(つまり明度が2通り)で発光するようになっている。
そして、枠右ランプ3tが配置されたランプ回路基板の上部(枠右ランプ3tよりも上側)には、右ルミナスランプST5が配置されている。当該右ルミナスランプST5も、前枠14の右側用の飾り部材D8に覆われている。従って、右ルミナスランプST5が発光すると、前枠14の右側の飾り部材D8の上部が発光しているように見える。なお、右ルミナスランプST5は、段階的に発光する(本実施形態では128通りの明度で発光する)ようになっている。
また、前枠14の上部には、横長のランプ回路基板(図示略)が配置される。このランプ回路基板には、複数のトップランプST1,ST2,ST4,ST6,ST7が横一列に配置されている。当該トップランプST1,ST2,ST4,ST6,ST7は、前枠14上部の飾り部材D9の中央部分により覆われている。従って、トップランプST1,ST2,ST4,ST6,ST7が発光すると、前枠14上部の飾り部材D9の中央部分が発光しているように見える。なお、トップランプST1,ST2,ST4,ST6,ST7は、段階的に発光する(本実施形態では128通りの明度で発光する)ようになっている。
また、前枠14の上部であって、前記トップランプST1,ST2,ST4,ST6,ST7の下側には、横一列に配列された複数のトップ下ランプ1qが配置されている。当該トップ下ランプ1qは、前枠14上部の飾り部材D9に覆われている。従って、トップ下ランプ1qが発光すると、前枠14上部の飾り部材D9が発光しているように見える。なお、トップ下ランプ1qは、白色発光するようになっている。また、このトップ下ランプ1qは、ON及びOFFの2通り(つまり明度が2通り)で発光するようになっている。
また、上球皿15の前面側には、横長のランプ回路基板(図示略)が配置される。そして、このランプ回路基板には、複数列の上皿ランプ1v,1w,1xが横に配列されている。なお、上皿ランプ1v,1w,1xは、白色発光するようになっている。また、この上皿ランプ1v,1w,1xは、ON及びOFFの2通り(つまり明度が2通り)で発光するようになっている。
次に、パチンコ機10の制御構成を図3に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、遊技場の電源(例えば、AC24V)を、パチンコ機10を構成する各種構成部材に供給する電源基板26が装着されている。また、パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板31と、表示制御基板32と、ランプ制御基板33と、音声制御基板34が装着されている。統括制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御する。表示制御基板32は、統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、可変表示器Hの表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。ランプ制御基板33は、統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、装飾ランプ16の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。また、音声制御基板34は、統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、電源基板26、主制御基板30、統括制御基板31及び表示制御基板32の具体的な構成を説明する。
電源基板26には、遊技場の電源をパチンコ機10への供給電圧として電源電圧V0(例えば、DC30V)に変換処理する電源回路27が設けられている。電源回路27には、各制御基板30〜34が接続されている。そして、電源回路27は、変換処理された後の電源電圧V0を各制御基板30〜34に対応する供給すべき所定の電源電圧V1〜V5にさらに変換処理し、変換後の電源電圧V1〜V5を各制御基板30〜34に供給するようになっている。
次に、主制御基板30について説明する。図3に示すように主制御基板30には、メインCPU30aと、ROM30bと、RAM30cとが設けられている。メインCPU30aは、所定の周期毎に実行される処理において各種乱数の値を更新している。ROM30bには、パチンコ機10を制御するためのメイン制御プログラムや複数種類の変動パターンが記憶されている。RAM30cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数の値など)が記憶(設定)されるようになっている。
変動パターンは、図柄が変動を開始(図柄組み合わせゲームの開始)してから全列の図柄が表示(図柄組み合わせゲームの終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものであり、少なくとも遊技演出の演出時間を決定するものである。また、複数種類の変動パターンは、大当り演出用の変動パターンと、はずれリーチ演出用の変動パターンと、はずれ演出用の変動パターンとに分類されている。
大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経て、最終的に大当りの図柄組み合わせを表示するように展開される演出である。はずれリーチ演出は、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを表示するように展開される演出である。はずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経ることなく、最終的にはずれの図柄組み合わせを表示するように展開される演出である。リーチ演出は、リーチの図柄組み合わせが表示されてから(本実施形態においては、一旦表示された左図柄と同一種類の右図柄が一旦表示されてから)、大当りの図柄組み合わせ又ははずれの図柄組み合わせが停止されるまでの間に行われる演出である。
そして、メインCPU30aは、メイン制御プログラムに基づき、大当り判定、最終的に表示させる最終停止図柄の決定、及び変動パターンの決定などの各種処理を実行するようになっている。例えば、メインCPU30aは、図柄組み合わせゲームの開始時に大当り判定を実行する。大当り判定の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、全列が同一種類となるように最終停止図柄を決定すると共に、大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
一方、大当り判定の判定結果が否定の場合(はずれの場合)、メインCPU30aは、リーチ判定を実行する。リーチ判定の判定結果が肯定の場合(リーチ演出を実行させる場合)、メインCPU30aは、左右列の図柄を同一種類とすると共に中列の図柄が左右列の図柄と同一種類とならないように最終停止図柄を決定する。それと共に、メインCPU30aは、はずれリーチ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。一方、リーチ判定の判定結果が否定の場合(リーチ演出を実行させない場合)、メインCPU30aは、左右列の図柄が同一種類とならないように最終停止図柄を決定する。それと共に、メインCPU30aは、はずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。次に、メインCPU30aは、各列毎の最終停止図柄を指定するための図柄指定コマンドを出力する。その後に、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて変動停止を指示し、図柄組み合わせゲームを終了するための全図柄停止コマンドを出力する。
次に、統括制御基板31について説明する。統括制御基板31には、図2に示すように、統括CPU31aが設けられている。統括CPU31aは、所定の周期毎に実行される処理において各種乱数の値を順次更新するようになっている。また、統括CPU31aには、ROM31b及びRAM31cが接続されている。ROM31bには、各制御基板32〜34を統括的に制御するための統括制御プログラムなどが記憶されている。また、RAM31cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
そして、メインCPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、統括CPU31aは、それに応じて所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドを各制御基板32〜34に出力する。また、統括CPU31aは、図柄指定コマンド又は全図柄停止コマンドを入力すると、当該各コマンドを表示制御基板32に出力する。
次に、表示制御基板32について説明する。
表示制御基板32は、図3に示すように、サブCPU32aを備えており、該サブCPU32aにはROM32b及びRAM32cが接続されている。ROM32bには、可変表示器Hの表示内容を制御するため表示制御プログラムなどが記憶されている。また、RAM32cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
そして、サブCPU32aは、統括制御基板31(統括CPU31a)から制御コマンドを入力すると、表示制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU32aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンに基づき、図柄を変動表示させて図柄組み合わせゲームを開始させるように可変表示器Hの表示内容を制御する。そして、サブCPU32aは、全図柄停止コマンドを入力すると、入力した図柄指定コマンドで指定された図柄組み合わせを可変表示器Hに表示させるように可変表示器Hの表示内容を制御する。この制御により、可変表示器Hでは図柄組み合わせゲームが行われる。
次に、音声制御基板34について説明する。
音声制御基板34は、図3に示すように、サブCPU34aを備えており、該サブCPU34aにはROM34b及びRAM34cが接続されている。ROM34bには、スピーカ17による音声演出内容を制御するため音声制御プログラムなどが記憶されている。また、RAM34cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
そして、サブCPU34aは、統括制御基板31(統括CPU31a)から制御コマンドを入力すると、音声制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU34aは、可変表示器Hの表示内容に応じてスピーカ17による音声出力内容を制御する。
次に、ランプ制御基板33について説明する。
ランプ制御基板33は、図3に示すように、サブCPU33aを備えており、該サブCPU33aには記憶手段としてのROM33b及びRAM33cが接続されている。ROM33bには、発光制御を行うための発光制御プログラム等が記憶されている。また、RAM33cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(例えば、割込周期を計測するために使用する計測値など)が記憶(設定)されるようになっている。サブCPU33aは、前記発光制御プログラムに基づき、入力した制御信号(制御コマンド)に対応する発光演出を行わせるように装飾ランプ16の発光態様を制御するようになっている。従って、本実施形態のサブCPU33aが、発光制御手段となる。
また、サブCPU33aは、図7に示すように、出力ポート33dと接続されており、装飾ランプ16の発光態様を制御する際、当該出力ポート33dにONデータ又はOFFデータを入力するようになっている。出力ポート33dは、各装飾ランプ16(発光ダイオード)の一端とスイッチ33e等を介して接続されておいる。また、各装飾ランプ16(発光ダイオード)の他端は、電源基板26の電源回路27から電源電圧が供給されるようになっている。そして、サブCPU33aは、出力ポート33dを介してスイッチ33eに対してONデータを出力することにより、スイッチ33eが切り替わり、装飾ランプ16の一端が接地される。これにより、装飾ランプ16に電流が流れ、装飾ランプ16が点灯するようになっている。
また、このランプ制御基板33には、周波数発振手段としての周波数発振器(例えば水晶発振器)40が備えられており、サブCPU33aに接続されている。周波数発振器40は、所定の周波数(例えば20MHzの周波数)を有する外部クロック信号をサブCPU33aへ出力するようになっている。サブCPU33aは、分周回路(図示略)を内部的に有しており、該分周回路を介して周波数発振器40から入力した外部クロック信号を入力する。分周回路は、外部クロック信号の周波数を1/2に分周して基準クロック信号を生成し、当該基準クロック信号をサブCPU33aに入力するようになっている。すなわち、サブCPU33aは、分周回路を介して周波数発振器40から20MHzの周波数を有する外部クロック信号を入力すると、10MHzの周波数を有する基準クロック信号を入力することとなる。
そして、サブCPU33aは、入力した基準クロック信号の周波数をさらに1/16に分周して内部クロック信号(基準信号)を生成する。サブCPU33aは、この内部クロック信号の周期毎に計測値に1加算する。そして、サブCPU33aは、計測値が所定の値になったとき、割込周期が1周期経過したものとして各種処理を実行するようになっている。すなわち、サブCPU33aは、内部クロック信号の周期が所定周期経過したことを計測した場合、割込周期が経過したものとしている。
具体的には、10MHzの基準クロック信号の周波数を1/16に分周した内部クロック信号の周期は、1.6μs(1.6マイクロ秒)となる。このため、サブCPU33aは、1.6μs毎に計測値を1加算し、計測値が所定値になったとき、割込周期が経過したとして、装飾ランプ16を発光させるための各種処理を実行するようになっている。
そして、本実施形態においてサブCPU33aは、発光制御プログラムに基づき、装飾ランプ16の明度段階を決定する定時間隔処理(第1処理)や制御コマンドの入力等の処理を行うための発光制御メイン処理を実行するようになっている。前記発光制御メイン処理の実行周期は、固定され、本実施形態では2ms毎に実行されるようになっている。
また、サブCPU33aの内部にはタイマカウンタ(図示せず)が設けられている。このタイマカウンタは、サブCPU33aが生成した内部クロック信号を入力するようになっている。そして、サブCPU33aにより設定されたカウント値(又は時間)に相当する回数分の内部クロック信号を入力した場合、タイマカウンタは、サブCPU33aに対して割込信号を出力するようになっている。そして、サブCPU33aは、この割込信号を入力すると、点灯時間及び消灯時間を制御する可変間隔処理(第2処理)を前述した定時間隔処理とは別に実行するようになっている。なお、可変間隔処理の実行周期は、実行周期が固定された定時間隔処理とは異なり、所定間隔(本実施例では25.6μs)で且つ所定の範囲内で(本実施形態では、25.6〜3276.8μsの範囲内で)変動するようになっている。
以下、サブCPU33aが実行する各種処理について詳しく説明する。
サブCPU33aは、発光制御メイン処理において、統括制御基板31(統括CPU31a)から制御コマンド(変動パターン指定コマンド、デモコマンド、大当り演出のオープニングコマンドやエンディングコマンドなど)を入力したと判定すると、発光制御を実行するための初期設定にかかわる基本値設定処理を実行する。サブCPU33aは、基本値設定処理を実行すると、図8に示すように、基本値設定処理が実行されたか否かを示す初回設定フラグが設定されている(「1」の値が設定されている)か否かを判定する(ステップS1)。なお、初回設定フラグは、「1」が設定されている場合には、すでに基本値設定処理が行われたことを示し、「0」が設定されている場合には、まだ基本値設定処理が行われていないことを示す。
ステップS1の判定結果が否定の場合(初回設定フラグが設定されていない場合)、サブCPU33aは、階調発光させる装飾ランプ16の明度段階の最大値を決定する明度最大値(本実施形態では「128」)を設定する(ステップS2)。本実施形態において階調発光させるランプとは、上部階調ランプLMPa、右部階調ランプLMPb、下部階調ランプLMPc、トップランプST1,ST2,ST4,ST6,ST7、左ルミナスランプST3、右ルミナスランプST5のことである。このステップS2の処理により、これらの装飾ランプ16は、128段階の明度で発光することが可能となる。
次にサブCPU33aは、消灯させることを指示するOFFデータを全ての装飾ランプ16に設定する(ステップS3)。これにより、装飾ランプ16は、一旦消灯する。そして、サブCPU33aは、発光演出期間を計測するための演出タイマに「0」を設定する(ステップS4)。前記発光演出期間は、例えば、変動パターン指定コマンドやデモコマンドなどにより指定される遊技演出の演出時間を、予め決められた所定の期間ごとに分類したものである。次に、サブCPU33aは、発光制御を行う発光制御期間を計測するための基本値設定用タイマに「0」を設定する(ステップS5)。前記発光制御期間は、発光演出期間を予め決められた所定の期間ごとにさらに分類したものである。
そして、サブCPU33aは、定時間隔処理にて次に明度段階を算出するまでの残り時間を示す継続残タイマに「0」を設定する(ステップS6)。その後、サブCPU33aは、入力した制御コマンドに応じて装飾ランプ16の階調発光パターンを示す階調発光パターンデータを設定する(ステップS7)。前記階調発光パターンデータは、複数種類有り、図9に示すように、変動パターン指定コマンドにより指定される変動パターンや、デモコマンドにより指定されるデモパターンなどにそれぞれ対応付けられてROM33bに記憶されている。
次に、サブCPU33aは、初回設定フラグに「1」を設定し(ステップS8)、基本値設定処理を終了する。なお、演出タイマ、基本値設定用タイマ、継続残タイマ、発光パターンデータ、初回設定フラグは、RAM33cの所定の記憶領域に設定されるようになっている。
次に、発光制御メイン処理における定時間隔処理について図10及び図11に基づき説明する。前記定時間隔処理は、発光制御メイン処理が行われる毎に実行される。すなわち、サブCPU33aが、内部クロック信号の計測値が所定の値(本実施形態では「1250」)となる毎(2ms毎)に実行される。
サブCPU33aは、定時間隔処理を実行すると、演出タイマの値が「0」であるか否かを判定する(ステップS11)。すなわち、サブCPU33aは、発光演出期間の開始時であるか否かを判定する。ステップS11の判定結果が肯定の場合(演出タイマ=「0」の場合)、サブCPU33aは、ブロックデータアドレスを更新する(ステップS12)。具体的には、サブCPU33aは、基本値設定処理にてRAM33cに設定した階調発光パターンデータを参照する。当該階調発光パターンデータには、図12に示すように、各発光演出期間の長さ(演出タイマに設定する時間)及び各発光演出期間における階調発光パターンの内容を示す複数のブロックデータを指定するブロックデータアドレスが遊技演出開始時から順番に関係付けられている。そして、サブCPU33aは、階調発光パターンデータを参照して、最初から順番にブロックデータアドレスを取得する。
前記ブロックデータアドレスは、それぞれROM33bにおけるブロックデータのアドレスを示している。また、ブロックデータは、図13に示すように、各発光制御期間における発光制御の具体的内容を示す基本値データの基本値データアドレスが発光演出期間開始時から順番に記憶されている。
そして、サブCPU33aは、更新したブロックデータアドレスの値に基づき、当該ブロックデータアドレスと関係付けられている発光演出期間を演出タイマに設定するように、RAM33cの内容を書き換える(ステップS13)。そして、サブCPU33aは、演出タイマの値から「1」減算する(ステップS14)。
次に、サブCPU33aは、基本値設定用タイマの値が「0」であるか否かを判定する(ステップS15)。すなわち、サブCPU33aは、発光制御期間の開始時であるか否かを判定する。ステップS15の判定結果が肯定の場合(基本値設定用タイマ「0」の場合)、サブCPU33aは、ブロックデータを参照して、各発光制御期間における発光制御の具体的内容を示す基本値データの基本値データアドレスを更新する(ステップS16)。
基本値データアドレスは、それぞれROM33bにおける基本値データのアドレスを示している。基本値データには、図14に示すように階調発光させる装飾ランプ16を示すONデータ、発光制御期間開始時における明度段階を示す初期明度段階、発光制御期間終了時における明度段階を示す終期明度段階、明度段階の差分を定める単位増減値、明度段階を算出する周期である更新周期、発光制御期間を示す基本値設定用タイマが関連付けられている。すなわち、基本値データには、発光制御期間において、発光制御期間の長さ、装飾ランプ16の明度段階を定めるための関数のパラメータ及び算出条件などが記憶されている。なお、単位増減値は、正数、負数のいずれでもよい。また、基本値データはROM33bに記憶されている。また、本実施形態のブロックデータには、図13に示すように、基本値データアドレスが発光演出期間開始時から順番に記憶されている。
ところで、ブロックデータの中には、ブロックデータを構成する全ての基本値データに記憶された基本値設定用タイマの値の合計値(すなわち、発光制御期間の合計値)が発光演出期間よりも短い場合がある。具体的には、本実施形態において、変動中のブロックデータを構成する基本値データP3の基本値設定用タイマの値(390ms)は、ブロックデータを指定するブロックデータアドレスに関係付けられた発光演出期間の値(10920ms)よりも短い。この場合、サブCPU33aは、発光制御期間が終了するまで(演出タイマの値が「0」となるまで)ブロックデータの最初に記憶されている基本値データアドレスから順番に繰り返して更新するようになっている。すなわち、本実施形態では、変動中においては、基本値データP3を繰り返し設定することとなる。
そして、基本値データアドレスを更新したサブCPU33aは、基本値データアドレスの値に基づき、基本値データを特定し、当該基本値データを参照して、ONデータ、初期明度段階、終期明度段階、単位増減値、更新周期、基本値設定用タイマの値をRAM33cに設定する(ステップS17)。そして、サブCPU33aは、現在の明度段階を示す現在値に初期明度段階を設定する(ステップS18)。すなわち、サブCPU33aは、発光制御期間の開始時において、初期明度段階を現在値とする。そして、サブCPU33aは、基本値設定用タイマから「1」減算する(ステップS19)。
次に、サブCPU33aは、継続残タイマが「0」か否かを判定する(ステップS20)。すなわち、サブCPU33aは、装飾ランプ16の明度段階を算出するか否かを判定する。このステップS20の判定結果が肯定の場合(継続残タイマ=「0」の場合)、サブCPU33aは、現在値が終期明度段階か否かを判定する(ステップS21)。ステップS21の判定結果が否定の場合(現在値が終期明度段階でない場合)、サブCPU33aは、現在値に単位増減値を加算した値を新たな現在値として設定する(ステップS22)。すなわち、関数(K1)に基づき、新たな現在値を設定する。
Y=F+C…(K1)
但し、Y;現在値、F;前回実行された定時間隔処理において算出された現在値(但し、発光制御期間開始時においては初期明度段階)、C;単位増減値
そして、サブCPU33aは、継続残タイマに、ステップS17にて設定された更新周期を設定する(ステップS23)。その後、サブCPU33aは、継続残タイマから「1」減算し(ステップS24)、定時間隔処理を終了する。すなわち、サブCPU33aは、ステップS20〜ステップS24までの処理を実行することにより、発光制御期間中、更新周期毎に予め決められた関数(K1)に基づき、算出される明度段階が終期明度段階に至るまで、初期明度段階から段階的に新たな明度段階を算出し、算出した明度段階を現在値とする。なお、関数(K1)は、基本値設定処理が実行されてから、発光制御期間開始時には初期明度段階をパラメータとして与えられ、それ以降は、前回定時間隔処理にて算出された現在値をパラメータとして与えられる。
一方、ステップS11の判定結果が否定の場合(演出タイマ≠0の場合)、サブCPU33aは、ステップS14の処理に移行する。また、ステップS15の判定結果が否定の場合(基本値設定用タイマ≠0の場合)、サブCPU33aは、ステップS19の処理に移行する。また、ステップS20の判定結果が否定の場合、サブCPU33aは、ステップS24の処理に移行する。また、ステップS21の判定結果が肯定の場合(現在出力値が終期明度段階である場合)、サブCPU33aは、そのまま定時間隔処理を終了する。
次に、点灯時間及び消灯時間を制御する可変間隔処理について図15に基づき説明する。この可変間隔処理は、タイマカウンタから割込信号を入力したときに実行されるようになっている。なお、電源投入時の初期設定において、タイマカウンタには、所定の割込時間(本実施形態では、4.8μs)が設定されるようになっている。
サブCPU33aは、可変間隔処理を実行すると、電圧を印可して階調発光させると決定した装飾ランプ16を発光させるか否かを示すON/OFFフラグにONが設定されているか否かを判定する(ステップS31)。前記ON/OFFフラグは、RAM33cの所定の記憶領域に記憶されており、ON/OFFフラグの値が「1」であるならば、ONが設定されており、「0」であるならばOFFが設定されていることとなる。
このステップS31の判定結果が肯定の場合(ON/OFFフラグの値が「1」の場合)、サブCPU33aは、定時間隔処理において階調発光させると決定された装飾ランプ16に対してONデータを出力ポートに出力する(ステップS32)。これにより、定時間隔処理において階調発光させると決定された装飾ランプ16には、OFFデータが出力されるまで電源基板26から電圧が印加される。
そして、サブCPU33aは、現在値が明度最大値(本実施形態では「128」)か否かを判定する(ステップS33)。ステップS33の判定結果が否定の場合(現在値が明度最大値でない場合)、サブCPU33aは、次の可変間隔処理の実行時からその次の可変間隔処理の実行時までの期間として、明度最大値から現在値を減算した値に、所定の係数M及び単位時間を乗算した値を算出し、タイマカウンタに設定する(ステップS34)。なお、本実施形態における前記単位時間は、内部クロック信号の周期「1.6μs」である。具体的には、サブCPU33aは、関数(K2)により次の可変間隔処理の実行時からその次の可変間隔処理の実行時までの期間を算出する。
T3=(L1−Y)×M×T0…(K2)
但し、T3;消灯時間、T0;単位時間(1.6μs)、M;係数(本実施形態では16)、L1;明度最大値、Y;現在値
すなわち、可変間隔処理で点灯制御を開始した場合、サブCPU33aは、ステップS34の処理において、次に点灯制御を開始する時間(ONデータを出力する可変間隔処理を実行する時間)を算出する。換言すれば、サブCPU33aは、可変間隔処理で点灯制御を開始した場合、次の消灯時間(次の点灯制御を開始するまでの時間)を算出する。タイマカウンタは、ステップS34にて当該期間が設定されると、一旦記憶しておき、現在計測中の期間(点灯時間)が終了して割込信号を出力した後、当該期間(消灯時間)の計測を開始するようになっている。
なお、本実施形態では、内部クロック信号の入力周期(1.6μs)を計測して割込周期を計測しているため、タイマカウンタは、明度最大値から現在値を減算した値に係数Mを乗算した値に相当する回数分の内部クロック信号の入力を計測した場合に、サブCPU33aに割込信号を出力するようになっている。その後、サブCPU33aは、ON/OFFフラグに「0」を設定し(ステップS35)、可変間隔処理を終了する。すなわち、サブCPU33aは、ON/OFFフラグにOFFを設定して終了する。また、定時間隔処理にて設定された明度段階(現在値)が1段階異なる毎に、可変間隔処理にてサブCPU33aが算出する次の消灯時間(次の点灯制御を行う場合における可変間隔処理を実行するときの実行タイミング)には、所定間隔の差分が生じるように設定されている。そして、この差分は、関数(K2)が示すように、単位時間T0(入力周期(1.6μs))に係数Mを乗算したものとなる。
一方、ステップS33の判定結果が肯定の場合(現在値が明度最大値の場合)、サブCPU33aは、次の可変間隔処理の実行時からその次の可変間隔処理の実行時までの期間として、単位時間に明度最大値「128」及び係数Mを乗じた値を設定し(ステップS36)、そのまま可変間隔処理を終了する。ここで、ON/OFFフラグの設定を行わないことから、サブCPU33aは、可変間隔処理で点灯制御を開始した場合であって、且つ、現在値が明度最大値の場合、新たに消灯時間を設定することがなく、引き続き点灯時間を設定することとなる。つまり、サブCPU33aは、現在値が明度最大値に達した場合、それ以降、装飾ランプ16を消灯させることなく、点灯させ続けることとなる。
一方、ステップS31の判定結果が否定の場合(ON/OFFフラグにONが設定されていない場合)、サブCPU33aは、定時間隔処理において階調発光させると決定された装飾ランプ16に対してOFFデータを出力し続ける(ステップS37)。これにより、定時間隔処理において階調発光させると決定された装飾ランプ16には、ONデータが出力されるまで電圧の印加が停止される。
次に、サブCPU33aは、現在値が明度段階の明度最小値(すなわち、「0」)であるか否かを判定する(ステップS38)。ステップS38の判定結果が否定の場合(現在値が明度最小値でない場合)、サブCPU33aは、次の可変間隔処理の実行時からその次の可変間隔処理の実行時までの期間として、明度最大値に単位時間及び所定の係数Mを乗じた値を算出し、タイマカウンタに設定する(ステップS39)。
具体的には、サブCPU33aは、関数(K3)により次の可変間隔処理の実行時からその次の可変間隔処理の実行時までの期間を算出する。
T2=Y×T0×M…(K3)
但し、T2;点灯時間、T0;単位時間(1.6μs)、M;係数(本実施形態では16)、Y;現在値
すなわち、可変間隔処理で消灯制御を開始した場合、サブCPU33aは、ステップS39の処理において、次に消灯制御を開始する時間(OFFデータを出力する可変間隔処理を実行する時間)を算出する。換言すれば、サブCPU33aは、可変間隔処理で消灯制御を開始した場合、次の点灯時間(次の消灯制御を開始するまでの時間)を算出する。タイマカウンタは、ステップS39にて当該期間が設定されると、一旦記憶しておき、現在計測中の期間(消灯時間)が終了して割込信号を出力した後、当該期間(点灯時間)の計測を開始するようになっている。
なお、本実施形態では、内部クロック信号の入力周期(1.6μs)を計測して割込周期を計測しているため、タイマカウンタは、明度最大値に所定の係数Mを乗算した値に相当する回数分の内部クロック信号の入力を計測した場合に、サブCPU33aに割込信号を出力するようになっている。その後、サブCPU33aは、ON/OFFフラグに「1」を設定し(ステップS40)、可変間隔処理を終了する。すなわち、サブCPU33aは、ON/OFFフラグにONを設定して終了する。また、定時間隔処理にて設定された明度段階(現在値)が1段階異なる毎に、可変間隔処理にてサブCPU33aが算出する次の点灯時間(次の消灯制御を行う場合における可変間隔処理を実行するときの実行タイミング)には、所定間隔の差分が生じるように設定されている。そして、この差分は、関数(K3)が示すように、単位時間T0(入力周期(1.6μs))に係数Mを乗算したものとなる。
一方、ステップS38の判定結果が肯定の場合(現在値が明度最小値である場合)、サブCPU33aは、次の可変間隔処理の実行時からその次の可変間隔処理の実行時までの期間として、単位時間に明度最大値を乗じた値を設定する(ステップS37)。ここで、ON/OFFフラグの設定を行わないことから、サブCPU33aは、可変間隔処理で消灯制御を開始した場合であって、且つ、現在値が明度最小値の場合、新たに点灯時間を設定することがなく、引き続き点灯時間を設定することとなる。つまり、サブCPU33aは、現在値が明度最小値に達した場合、それ以降、装飾ランプ16を点灯させることなく、消灯させ続けることとなる。また、現在値を明度最大値(「128」)に設定したときには点灯させ続け、明度最小値(「0」)に設定したときには消灯させ続けることができるので、明度がON/OFFの2段階の発光と同様の発光を行うことができる。
次に、階調発光させない(明度がON/OFFの2段階の)装飾ランプ16を制御するための処理について説明する。サブCPU33aは、発光制御メイン処理において、統括CPU31aから制御コマンドを入力すると、当該制御コマンドに応じた通常発光パターンを決定する。
当該通常発光パターンは、図16〜図19に示すように、階調発光させない装飾ランプ16毎に、ON/OFFが示されており、サブCPU33aは、当該通常発光パターンに基づき、各装飾ランプ16に対して電圧を印加するように制御する(ONデータ及びOFFデータを出力する)。なお、本実施形態では、通常発光パターンは、各発光演出期間において予め決められた期間毎に定められており、当該期間が経過する毎に電圧が印加又は停止されるようになっている。また、通常発光パターンにおいて予め定められた期間毎に、ON/OFFの切替が行われるようになっている。
なお、図16及び図17は、変動開始時における発光制御期間の通常発光パターンを示しており、図18及び図19は、リーチ演出時における発光制御期間の通常発光パターンを示している。リーチ演出時は、通常変動時(はずれ演出の場合)と比較して発光させる装飾ランプ16が多く、全体的に派手に発光して興趣を向上させている。
次に、前述した定時間隔処理及び可変間隔処理にて装飾ランプ16を発光させる場合における作用について説明する。なお、以下の説明では、始動入賞口22に遊技球が入賞し、メインCPU30aがリーチ演出無しのはずれ演出用の変動パターンを決定したものとして説明する。
メインCPU30aは、はずれ演出用の変動パターンを決定すると、変動パターン指定コマンドを統括制御基板31(統括CPU31a)に出力する。統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドを各制御基板32〜34に出力する。
ランプ制御基板33のサブCPU33aは、当該変動パターン指定コマンドを入力すると、発光制御メイン処理の基本値設定処理を実行し、RAM33cの各種値を初期化する。また、基本値設定処理のステップS7において、サブCPU33aは、前提より、はずれ演出用の変動パターンに対応する階調発光パターンデータT1(図12参照)をRAM33cに設定する。
その後、サブCPU33aは、定時間隔処理を実行する。この定時間隔処理のステップS11において、基本値設定処理により演出タイマは「0」に設定されているため、サブCPU33aは、続いてステップS12を実行する。ステップS12において、サブCPU33aは、図12に示す階調発光パターンデータT1を参照して、階調発光パターンデータT1により特定されるブロックデータアドレスのうち、最初のブロックデータアドレスを取得する。当該ブロックデータアドレスは、図12に示すように変動開始時における発光制御期間のブロックデータを示している。また、ステップS13にて、サブCPU33aは、取得したブロックデータアドレスに関係付けられた発光演出期間(1020ms)を演出タイマに設定する。
その後、ステップS15においてサブCPU33aは、基本値設定用タイマの値が「0」であるか否かを判定する。基本値設定処理により基本値設定用タイマは「0」に設定されているため、サブCPU33aは、ステップS16の処理を実行し、ブロックデータを参照して基本値データアドレスを更新する。このとき、サブCPU33aは、図13(a)に示すブロックデータに含まれる基本値データアドレスの内、最初の基本値データアドレス(基本値データP1を示すアドレス)を取得する。
そして、ステップS17の処理を実行して、サブCPU33aは、取得した基本値データアドレスに基づき、基本値データP1を特定し、ONデータ、初期明度段階、終期明度段階、単位増減値、更新周期、基本値設定用タイマの値をRAM33cに設定する。具体的には、サブCPU33aは、図14に示すようにONデータの出力対象として上部階調ランプLMPa、右部階調ランプLMPb、下部階調ランプLMPcを設定する。また、サブCPU33aは、初期明度段階として「16」を、終期明度段階として「50」を、単位増減値として「2」を、更新周期として「16ms(8割込)」を、基本値設定用タイマの値として「360ms」を設定する。そして、サブCPU33aは、ステップS18において初期明度段階を現在値とする。
その後、サブCPU33aは、ステップS20において継続残タイマが「0」か否かを判定する。基本値設定処理により継続残タイマは「0」に設定されているため、サブCPU33aは、ステップS21の処理を実行し、現在値が終期明度段階であるか否かを判定する。ここでステップS18の処理により、現在値は初期明度段階であるため、サブCPU33aは、ステップS22の処理を実行して、関数(K1)に基づき現在値(初期明度段階)に単位増減値「2」を加算した値「18」を新たな現在値として設定する。現在値を設定したサブCPU33aは、ステップS23の処理を実行して、継続残タイマに更新周期「16ms(8割込)」を設定する。その後、サブCPU33aは、ステップS24の処理を実行して、継続残タイマから2ms(1割込)減算する。そして、サブCPU33aは、定時間隔処理を終了する。
一方、タイマカウンタから割込信号を入力する毎に、サブCPU33aは、可変間隔処理を実行する。この可変間隔処理のステップS34において、現在値には「18」が設定されているので、サブCPU33aは、図20に示すように、上部階調ランプLMPa、右部階調ランプLMPb及び下部階調ランプLMPcに電圧の印加を停止する消灯時間を2816μsとする。また、この可変間隔処理のステップS39において、サブCPU33aは、上部階調ランプLMPa、右部階調ランプLMPb及び下部階調ランプLMPcへの電圧を印加する点灯時間を460.8μsとする。これにより、図21に示すように、発光制御期間の開始から16ms(更新周期)が経過するまで、2816μsの点灯時間及び460.8μsの消灯時間を交互に繰り返す。なお、図20は理解を容易にするために図示したものであり、実際の処理においては前述した関数K2,K3に基づいてその都度算出されるようになっている。すなわち、図20に示すテーブルがROM33bに記憶されているわけではない。
発光制御期間開始から16ms経過後、サブCPU33aは、定時間隔処理を実行すると、ステップS20の処理において、継続残タイマが「0」となっているので、ステップS21及びステップS22の処理を実行する。これにより、現在値「18」に単位増減値「2」が加算された値「20」を新たな現在値として、現在値が更新される。現在値が更新された後、最初に実行された可変間隔処理のステップS34において、サブCPU33aは、現在値に「20」が設定されているので、図20に示すように、上部階調ランプLMPa、右部階調ランプLMPb及び下部階調ランプLMPcに電圧の印加を停止する消灯時間を2764.8μsとする。また、この可変間隔処理のステップS39において、サブCPU33aは、上部階調ランプLMPa、右部階調ランプLMPb及び下部階調ランプLMPcへの電圧を印加する点灯時間を512μsとする。これにより、図21に示すように、現在値を更新してから16ms(更新周期)が経過するまで、2764.8μsの点灯時間及び512μsの消灯時間を交互に繰り返す。以降、16ms経過する毎に現在値を更新し、その更新に伴って点灯時間及び消灯時間を更新していく。
すなわち、図20に示すように、更新周期(16ms)毎に段階的に電圧を印加する時間が長くなり、それに伴って段階的に電圧の印加が停止する時間が短くなる。これにより、上部階調ランプLMPa、右部階調ランプLMPb及び下部階調ランプLMPcの明度が段階的に上がっていくこととなる。以降現在値が終期明度段階となるまで、段階的に電圧を印加する時間を長くしていく。なお、本実施形態では、発光制御期間が終了する前に現在値が終期明度段階に達してしまう。この場合、発光制御期間が終了するまでに電圧を印可し続けて点灯させておく。これにより、階調発光をよりはっきりときれいに見せることができる。
その発光制御期間が終了した後、定時間隔処理を実行すると、サブCPU33aは、定時間隔処理のステップS15において、基本値設定用タイマの値が「0」であると判定する。そして、サブCPU33aは、ステップS16の処理を実行し、ブロックデータを参照して基本値データアドレスを更新する。このとき、サブCPU33aは、図13に示すブロックデータに含まれる基本値データアドレスの内、2番目の基本値データアドレス(基本値データP2を示す基本値データアドレス)を取得する。
そして、ステップS17の処理を実行して、サブCPU33aは、取得した基本値データアドレスに基づき、基本値データP2を特定し、ONデータ、初期明度段階、終期明度段階、単位増減値、更新周期、基本値設定用タイマの値をRAM33cに設定する。具体的には、サブCPU33aは、図14に示すようにONデータの出力対象として上部階調ランプLMPa、下部階調ランプLMPcを設定する。また、サブCPU33aは、初期明度段階として「61」を、終期明度段階として「126」を、単位増減値として「2」を、更新周期として「20ms(10割込)」を、基本値設定用タイマの値として「660ms」を設定する。なお、現在値は、今回の可変間隔処理において初期明度段階が設定されるまでは、前回の可変間隔処理において設定された値のままとなるようになっている。以降、サブCPU33aは、前述同様、ステップS20以降の処理及び可変間隔処理を実行して、上部階調ランプLMPa及び下部階調ランプLMPcを階調発光させる。以上の制御をサブCPU33aは、発光演出期間が終了するまで繰り返し実行する。
そして、発光演出期間が終了した後、定時間隔処理を実行すると、サブCPU33aは、定時間隔処理のステップS11において、演出タイマの値が「0」であると判定し、ステップS12においてブロックデータアドレスの値を更新する。このとき、サブCPU33aは、図12に示す階調発光パターンデータT1を参照して、階調発光パターンデータT1により特定されるブロックデータアドレスのうち、2番目のブロックデータアドレス(変動中のブロックデータアドレス)を取得する。当該ブロックデータアドレスは、図13(b)に示す変動中における発光制御期間のブロックデータを示している。また、ステップS13にて、サブCPU33aは、取得したブロックデータアドレスに関係付けられた発光演出期間(10920ms)を演出タイマに設定する。
そして、ステップS15においてサブCPU33aは、基本値設定用タイマの値が「0」であるか否かを判定する。発光制御期間終了時であるので基本値設定用タイマは「0」に設定されているため、サブCPU33aは、ステップS16の処理を実行し、ブロックデータを参照して基本値データアドレスを更新する。このとき、サブCPU33aは、図13(b)に示すブロックデータに含まれる基本値データアドレスの内、最初の基本値データアドレス(図14に示す基本値データP3を示すアドレス)を取得する。以降、前述同様に、サブCPU33aは、前述同様、ステップS17以降の処理及び可変間隔処理を実行して、右部階調ランプLMPbを階調発光させる。
その後、発光制御期間が終了し、基本値設定用タイマの値が「0」となると、定時間隔処理のステップS15の実行時において、サブCPU33aは、基本値設定用タイマは「0」と判定し、ステップS16の処理を実行する。このとき、図13(b)に示すように、変動中のブロックデータアドレスには、基本値データP3を示す基本値データアドレスしかないため、サブCPU33aは、再び基本値データP3を示す基本値データアドレスを取得する。すなわち、サブCPU33aは、ブロックデータに含まれる基本値データアドレスを順番に取得していき、発光演出期間が終了する前に(演出タイマが「0」となる前に)基本値データアドレスを最後まで取得してしまった場合、再び最初の基本値データアドレスから順番にアドレスを取得するようになっている。以降、同様の処理を実行して、サブCPU33aは、右部階調ランプLMPbを階調発光させる。このように、発光演出期間が終了する前に(演出タイマが「0」となる前に)基本値データアドレスが最後まで取得してしまった場合、再び最初の基本値データアドレスから順番に取得して、同じ発光パターンを繰り返させるため、基本値データのデータ容量を少なくすることができる。また、発光演出期間の長さが短い他の発光演出期間において利用されるブロックデータをそのまま利用することができる。このため、プログラムを開発する手間を低減することができ、また、データ容量を少なくすることができる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)サブCPU33aは、ROM33bに記憶されたパラメータ(本実施形態は、ROM33bに記憶されており、RAM33cに一旦記憶される初期明度段階及び単位増減値)が与えられた関数(K1)に基づき、明度段階として現在値を算出する。そして、可変間隔処理において、サブCPU33aは、当該現在値(明度段階)に基づき点灯時間及び消灯時間を設定するため、発光態様を決定するために全ての明度段階を経時毎に記憶しておく場合と比較して記憶しておくべき事項を少なくすることができる。すなわち、ROM33bの記憶容量を少なくすることができる。特に装飾ランプ16は、可変表示器Hの表示内容などと比較して所定の発光態様を繰り返すことが多く、また、パチンコ機10においては、同じ発光態様を異なる順序で繰り返すことが多い。このため、発光態様を関数にて表現し、最小限のパラメータを記憶することで様々な発光態様を再現できるので、有効にデータ量を少なくすることができる。
(2)初期明度段階から終期明度段階に至るまで段階的に明度段階を算出する。このため、複数の明度段階を記憶しておく場合と比較して、2つの明度段階を記憶しておけばよいので、ROM33bに記憶させるデータ容量を少なくすることができる。また、段階的に明度段階を算出するので、階調発光を容易に実行させることができる。
(3)ROM33bに記憶された更新周期に定期間隔処理を実行して、新たな現在値(明度段階)を算出する。これにより、処理内容が同じ定時間隔処理を実行しても、すなわち、単位増減値や初期明度段階の数値が同じであっても、定時間隔処理を実行する更新周期を変更するだけで、発光態様を異ならせることができる。例えば、更新周期を早くすれば、階調発光を素早く変更させ、遊技者の興奮を煽るような演出をできる。その一方、更新周期を遅くすれば、階調発光を遅く変更させ、遊技者を落ち着かせる演出をできる。このため、時間毎に明度段階を全て記憶しておく場合に比べてデータ量を少なくしても、異なる発光態様で様々な演出ができる。
(4)予め定められた関数(K1)に与えられるパラメータとして少なくとも明度段階の差分を定める単位増減値を記憶した。これにより、単位増減値を変更するだけで、発光態様を変更することができる。すなわち、単位増減値を大きくすれば、単位時間当たりの変化を大きくすることができる一方、単位増減値を小さくすれば、変化を小さくすることができる。従って、明度段階を全て記憶しておく場合に比べてデータ量を少なくしても、異なる発光態様で様々な演出ができる。
(5)可変間隔処理において、サブCPU33aは、所定の処理時間(3276.8μs)を現在値に応じて点灯時間と消灯時間に分配することにより、装飾ランプ16の明度段階を変化させる。このため、サブCPU33aによる制御のみで明度段階を制御でき、電圧値により装飾ランプ16の明度段階を変化させる場合に比べて容易に変化させることができる。また、処理時間を分配するという簡単な処理にしたため、サブCPU33aの負担を軽減することができる。換言すれば、サブCPU33aの負担を軽減することができるので、細かく明度段階を実現するために細かく設定した点灯時間又は消灯時間を当該処理時間内にて確実に実行することができる。
(6)サブCPU33aは、予め定められた発光制御期間が終了する前に算出される現在値(明度段階)が終期明度段階に至った場合には、発光制御期間が終了するまで終期明度段階を定時間隔処理の算出結果とする。すなわち、サブCPU33aは、発光制御期間が終了するまで終期明度段階を現在値として点灯時間及び消灯時間を決定する。このように、終期明度段階を一定に維持することにより、階調発光をよりはっきりときれいに見せることができる。
(7)現在値(明度段階)を設定する定時間隔処理とは別に点灯時間及び消灯時間を設定する可変間隔処理を実行する様にし、可変間隔処理の制御周期(実行タイミング)を、定時間隔処理の制御周期と異なるようにしたため、定時間隔処理の制御周期に囚われず、可変間隔処理を実行することができる。すなわち、可変間隔処理を定時間隔処理の処理終了まで待機させなくても実行することができるので、可変間隔処理において点灯時間及び消灯時間を任意に設定することができる。また、定時間隔処理の制御周期中(実行中)に、複数回の可変間隔処理を実行させるように可変間隔処理の制御周期を設定することもできるので、装飾ランプ16の明度段階を細かく制御することもできる。従って、装飾ランプ16の明度段階を増加させて細かい明度段階の発光制御を実行できる。
(8)可変間隔処理が実行される間隔は、少なくとも定時間隔処理が実行される間隔より短い。すなわち、定時間隔処理の制御周期中に、複数回の可変間隔処理を実行させるように可変間隔処理の実行タイミングを設定する。このため、階調発光させる装飾ランプ16の明度段階を細かく制御することができる。従って、階調発光させる装飾ランプ16の明度段階の明度段階を増加させて細かい明度段階の発光制御を実行できる。
(9)定時間隔処理の制御周期と、可変間隔処理の制御周期(実行タイミング)は、同一の周波数発振回路により出力される外部クロック信号に基づき発生させた内部クロック信号をサブCPU33a(又はサブCPU33aが備えるタイマカウンタ)がカウントすることにより計測される。このため、同一の周波数発振回路により出力される外部クロック信号を分周した内部クロック信号をカウントすることにより計測されるので、処理毎に別の周波数発振回路を設けてクロック信号を発生させる場合と比較して、製造コスト及び設置スペースを低減することができる。
(10)サブCPU33aは、可変間隔処理において、階調発光させる装飾ランプ16を点灯させる点灯制御を開始した場合(ステップS31で肯定判定した場合)には、次に点灯制御を開始させる時間(すなわち、次に消灯制御を開始する時間から次の点灯制御を開始するまでの消灯時間)を決定する。また、サブCPU33aは、装飾ランプ16を消灯させる消灯制御を開始した場合(ステップS31で否定判定した場合)には、次に消灯制御を開始させる時間(すなわち、次に点灯制御を開始する時間から次の消灯制御を開始するまでの点灯時間)を決定する。このように制御するため、現在行っている点灯制御又は消灯制御が終了する時間が変更することがない。従って、細かい明度段階の発光制御を実行するために可変間隔処理を高速に実行しても安定した制御を行うことができる。
(11)2通りの明度(ON/OFFの2通り)で発光し得る発光素子の近傍、又は交互に128通りの明度で発光し得る発光素子を配置したため、発光パターンが混在して豊かな発光演出を行うことができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態の基本値データには、終期明度段階が関係付けられて記憶されていたが、終期明度段階の代わりに発光制御が開始してから終了するまでの算出終了時間を記憶されていても良い。この場合、サブCPU33aは、定時間隔処理において発光制御期間開始時から算出終了時間が経過するまで初期明度段階から段階的に明度段階を算出することとなる。このようにすれば、複数の明度段階を記憶しておく場合と比較して、1つの明度段階と、算出終了時間を記憶しておけばよいので、データ容量を少なくすることができる。また、段階的に明度段階を算出するので、階調発光を容易に実行させることができる。
また、算出終了時間を記憶しておく場合、サブCPU33aは、予め定められた発光制御期間が終了する前に算出終了時間が経過したときには、発光制御期間が終了するまで算出終了時間において算出した明度段階を定時間隔処理の算出結果とする。このように、算出終了時間経過後、明度段階を一定に維持することにより、階調発光をよりはっきりときれいに見せることができる。
○上記実施形態において、サブCPU33aは、前回算出した現在値に単位増減値を加算することにより新たな現在値を算出したが、このかわりに単位増減値に発光制御期間開始からの経過時間(割込回数)を乗算した値に初期明度段階を加算して算出しても良い。
○上記実施形態では、単位増減値は正数、負数何れでもよいとしたが、正数のみにしても良い。この場合、初期明度段階が終期明度段階よりも低いときには、サブCPU33aは、単位増減値を段階的に加算していくこととなる。その一方で、初期明度段階が終期明度段階よりも高いときには、サブCPU33aは、単位増減値を段階的に減算していくこととなる。
○上記実施形態では、周波数発振器40から入力する外部クロック信号を分周した生成した内部クロック信号に基づき、可変間隔処理及び定時間隔処理の実行タイミングを決定していたが、可変間隔処理と定時間隔処理とで別の(周波数等が異なる)クロック信号に基づき実行タイミングを決定しても良い。
○上記実施形態では、128段階で階調発光させたが、任意の段階数で階調発光させても良い。例えば、64段階で発光させても良いし、256段階で階調発光させても良い。
○上記実施形態において、全ての装飾ランプ16を階調発光させても良い。
○上記実施形態では、階調発光させる場合、階調発光させる装飾ランプ16は全て同じ明度段階であったが、装飾ランプ16毎に明度段階を異ならせるように制御してもよい。
○上記実施形態において、消灯時間を同一にして、点灯時間を長く(又は短く)することにより、装飾ランプ16の明度段階を変更するようにしても良い。
○上記実施形態では、可変間隔処理において所定の処理時間を点灯時間と消灯時間に分配することにより設定し、消灯時間と点灯時間の和を一定にしていた。この別例として点灯時間と消灯時間を現在値に応じて変更して、消灯時間と点灯時間の和を可変させても良い。
○上記実施形態において、定時間隔処理は、2ms毎に実行されたが、少なくとも基本値データに示されている更新周期(基本値設定用タイマが「0」となる)毎に実行するならば、任意に実行タイミングを変更しても良い。
○上記実施形態では、タイマカウンタが内部クロック信号をカウントすることにより可変間隔処理の実行タイミングを決定していたが、サブCPU33aが内部クロック信号をカウントすることにより実行タイミングを決定しても良い。
○上記実施形態では、内部クロック信号の入力周期を1.6μsと微少にしたので、明度段階(現在値)が1段階異なる毎に可変間隔処理の実行タイミングに生じる所定間隔の差分が極めて小さくなることを防止して、関数K2及び関数K3において点灯時間又は消灯時間を適正な値に補正するために係数Mを乗算するようにした。この別例として、内部クロック信号の入力周期を変更して係数Mを変更しても良く、また、内部クロック信号の入力周期を大きく設定して係数Mを乗算しなくて済むようにしても良い。
○上記実施形態では、可変間隔処理の実行周期は、3276.8μs以下の範囲で設定されていたが、定時間隔処理の実行周期(2ms)よりも短い方が望ましい。このようにすれば、更新周期を2msとした場合であっても、明度段階を細かく設定すること(上記実施形態では128段階の明度段階を設定すること)ができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)複数の明度段階にて発光することにより発光演出を行う発光素子と、当該発光素子の発光制御を実行する発光制御手段とを備える遊技機において、発光素子の明度段階を決定するために予め定められた関数のパラメータを記憶する記憶手段を備え、前記発光制御手段は、前記記憶手段に記憶されたパラメータが与えられた前記関数に基づき、前記発光素子の明度段階を算出して設定する第1処理を実行すると共に、前記第1処理にて設定された前記明度段階に応じて点灯時間及び消灯時間を設定する第2処理を実行することを特徴とする遊技機。
(ロ)前記記憶手段は、前記関数に与えられるパラメータとして少なくとも発光制御を開始した時における発光素子の明度段階である初期明度段階を記憶すると共に、発光制御を終了するときにおける最後の発光素子の明度段階である終期明度段階を記憶し、前記発光制御手段は、所定の周期毎に前記第1処理を実行するように構成されており、発光制御を開始した後、最初に第1処理を実行する場合には当該第1処理において前記記憶手段に記憶された初期明度段階をパラメータとして与えられた前記関数に基づき、算出される明度段階が前記終期明度段階に至るまで、前記初期明度段階から段階的に明度段階を算出する一方、前記第1処理をすでに実行した場合には当該第1処理において前回算出された明度段階をパラメータとして与えられた前記関数に基づき、算出される明度段階が前記終期明度段階に至るまで、前記初期明度段階から段階的に明度段階を算出することを特徴とする技術的思想(イ)に記載の遊技機。
(ハ)前記記憶手段は、明度段階を算出する更新周期を記憶し、前記発光制御手段は、少なくとも前記記憶手段に記憶された更新周期毎に前記第1処理を実行して、明度段階を算出することを特徴とする技術的思想(ロ)に記載の遊技機。
(ニ)前記記憶手段は、予め定められた前記関数に与えられるパラメータとして少なくとも明度段階の差分を定める単位増減値を記憶し、前記発光制御手段は、所定の周期毎に前記第1処理を実行するように構成されており、発光制御を開始した後最初に第1処理を実行する場合には、当該第1処理において前記記憶手段に記憶された単位増減値をパラメータとして与えられた前記関数に基づき、前記記憶手段に記憶された初期明度段階に前記単位増減値を加算又は減算することにより、明度段階を段階的に算出する一方、発光制御を開始した後2回目以降に第1処理を実行する場合には、当該第1処理において前記記憶手段に記憶された単位増減値をパラメータとして与えられた前記関数に基づき、前回の第1処理において算出した明度段階に前記単位増減値を加算又は減算することにより、明度段階を段階的に算出することを特徴とする技術的思想(ロ)又は技術的思想(ハ)に記載の遊技機。
(ホ)前記発光制御手段は、前記第2処理において、第1処理において設定された明度段階に応じて、1回の第2処理の実行について割り当てられた処理時間を点灯時間と消灯時間に分配することで、点灯時間及び消灯時間を設定することを特徴とする技術的思想(イ)〜技術的思想(ニ)のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ヘ)前記発光制御手段は、予め定められた発光制御期間が終了する前に算出される発光素子の明度段階が終期明度段階に至った場合には、前記発光制御期間が終了するまで終期明度段階を第1処理の算出結果とすることを特徴とする技術的思想(ロ)に記載の遊技機。
(ト)前記発光制御手段は、前記第1処理において、下記の関数に基づき明度段階を算出し、算出した明度段階が前記終期明度段階以上でない場合には、当該算出した値を第1処理により算出した明度段階として設定する一方、算出した明度段階が前記終期明度段階以上である場合には、前記終期明度段階の値を第1処理により算出した明度段階として設定することを特徴とする技術的思想(ロ)に記載の遊技機。
Y=F+C
但し、Y;明度段階、F:初期明度段階又は前回算出した明度段階,C:明度段階の差分を定める単位増減値。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 表示装置を説明する説明図。 主制御基板、表示制御基板、ランプ制御基板及び音声制御基板の構成を示すブロック図。 遊技盤ランプの配置を示す正面図。 (a)及び(b)は遊技盤ランプの配置を示す正面図。 枠ランプの配置を示す正面図。 ランプ回路基板及びランプ制御基板を示す模式図。 基本値設定処理の流れを示すフローチャート。 制御コマンドと階調発光パターンの関係を示す説明図。 定時間隔処理の流れを示すフローチャート。 定時間隔処理の流れを示すフローチャート。 階調発光パターンデータを示す説明図。 (a)は変動開始時のブロックデータを示す説明図、(b)は、変動中のブロックデータを示す説明図。 基本値データを示す説明図。 可変間隔処理の流れを示すフローチャート。 (a)及び(b)は変動開始時における遊技盤ランプの通常発光パターンを示す説明図。 変動開始時における枠ランプの通常発光パターンを示す説明図。 (a)及び(b)はリーチ演出時における遊技盤ランプの通常発光パターンを示す説明図。 リーチ演出時時における枠ランプの通常発光パターンを示す説明図。 更新周期毎における点灯時間及び消灯時間を示す説明図。 電圧の印加タイミングを示すタイミングチャート。
符号の説明
10…パチンコ遊技機(遊技機)、16…装飾ランプ、16a…遊技盤ランプ、16b…枠ランプ、20…表示装置、30…主制御基板、30a…メインCPU、32…表示制御基板、32a…サブCPU、33…ランプ制御基板、33a…サブCPU(発光制御手段)、33b…ROM(記憶手段)、D…飾り部材、H…可変表示器。

Claims (4)

  1. 複数の明度段階にて発光することにより発光演出を行う発光素子と、当該発光素子の発光制御を実行する発光制御手段とを備える遊技機において、
    前記発光制御手段は、
    前記発光素子の明度段階を設定する第1処理を実行すると共に、前記第1処理にて設定された前記明度段階に応じて前記発光素子の点灯時間及び消灯時間を設定する第2処理を前記第1処理とは別に実行し、
    前記第2処理の制御周期は、第1処理の制御周期と異なることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2処理の制御周期は、前記発光制御手段により、前記第1処理にて設定された明度段階が1段階異なる毎に所定間隔の差分が生じるように設定され、
    前記所定間隔は、前記第1処理の制御周期よりも短く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 第2処理の制御周期は、第1処理の制御周期より短いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 第1処理の制御周期と、第2処理の制御周期は、前記発光制御手段に備えられる同一の周波数発振手段により出力される信号に基づき生成される基準信号を前記発光制御手段がカウントすることにより計測されることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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