JP2007228557A - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な音声出力を得る。
【解決手段】アクチュエータ103の駆動ロッド103aはパイプ102の下端部側の端面に当接している。アクチュエータ103は、音声信号の低域成分で駆動され、パイプ102の下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、パイプ102を加振する。パイプ102の側面から高域の音声出力が得られる。スピーカユニット104は音声信号の低域成分で駆動される。ユニット104の前面から出力される正相の音波は、ベース筐体101の下面側から外部に放射される。また、このユニット104の背面から出力される逆相の音波は、開口部105およびパイプ102を通って、パイプ102の上端部側から外部に放射される。パイプ102は高域に関しては音響振動板として機能し、低域に関しては共鳴管として機能する。
【選択図】図1

Description

この発明は、スピーカ装置に関する。詳しくは、この発明は、第1の音声信号による音声出力をアクチュエータで音響振動板を加振して得ると共に、第2の音声信号による音声出力を発音体から得ることによって、良好な音声出力が得られるようにしたスピーカ装置に係るものである。
従来、例えば特許文献1等に記載されているように、磁歪アクチュエータで振動板を駆動して音声出力を得る音声出力装置が知られている。磁歪アクチュエータとは、外部磁界を与えると形状が変化する磁歪素子を使用したアクチュエータである。
図32は、この種の音声出力装置300の構成例を示している。この音声出力装置300は、プレーヤ301、アンプ302、磁歪アクチュエータ303および振動板304からなっている。ここで、磁歪アクチュエータ303および振動板304は、スピーカ装置305を構成している。
プレーヤ301は、例えばCD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等を再生して音声信号を出力する。このプレーヤ301から出力される音声信号はアンプ302で増幅された後に磁歪アクチュエータ303に供給される。磁歪アクチュエータ303は、変位出力を伝達する駆動ロッド303aを有しており、この駆動ロッド303aの先端が振動板304に当接されている。
磁歪アクチュエータ303は、音声信号に基づいて、振動板304を駆動する。すなわち、磁歪アクチュエータ303の駆動ロッド303aが音声信号波形に対応して変位し、その変位が振動板304に伝達される。これにより、振動板304からは、音声信号に対応した音声が出力される。
特開平04−313999号公報
上述した音声出力装置300におけるスピーカ装置305では、高域の音声出力については問題ないが、低域の音声出力については、大きな振幅(ストローク)がとれないことから、満足のいく音声出力を得ることができない。
この発明の目的は、良好な音声信号を得ることができるスピーカ装置を提供することにある。
この発明の概念は、
音響振動板と、
上記音響振動板に変位出力を伝達するための伝達部が直接的または間接的に当接された状態で配設され、第1の音声信号に基づいて駆動されるアクチュエータと、
第1の音声信号と同じまたは異なる第2の音声信号に基づいて駆動される発音体と
を備えることを特徴とするスピーカ装置にある。
この発明においては、第1の音声信号に基づいてアクチュエータが駆動され、このアクチュエータで音響振動板が加振される。そのため、この音響振動板から第1の音声信号による音声出力が得られる。また、第2の音声信号に基づいて発音体、例えば動電型アクチュエータを用いたスピーカユニット等が駆動される。そのため、この発音体から第2の音声信号による音声出力が得られる。
例えば、第1の音声信号を高域成分とした場合、音響振動板からは高域の音声出力が得られる。この場合、大きな振幅(ストローク)は必要ないので、音響振動板からは高域の音声出力が良好に得られる。また、例えば、第2の音声信号を低域成分とした場合、音響振動板からは低域の音声出力が得られる。この場合、発音体、例えばスピーカユニットでは大きな振幅(ストローク)をとることができるので、この発音体からは低域の音声出力が良好に得られる。これにより、全体として高域、低域の双方とも良好な音声出力を得ることができる。
この場合、アクチュエータの変位出力を伝達する伝達部が直接的または間接的に音響振動板に当接され、例えばこの音響振動板は少なくとも面方向の振動成分をもって加振される。この場合、アクチュエータの伝達部の変位方向が面方向に近づくにつれ、当該面方向の振動成分は多くなる。例えば、音響振動板が端面を持った振動板であるとき、この音響振動板は、その端面に少なくとも直交する方向の振動成分をもって加振される。
音響振動板が面方向(面に平行な方向)の振動成分をもってアクチュエータで加振されることで、この音響振動板を、音声信号に基づいた弾性波が面方向に伝播していく。そして、この弾性波が音響振動板を伝播する際に縦波、横波、縦波・・・のモード変換を繰り返し、縦波と横波との混在波となり、この横波によって音響振動板の面内方向(面に垂直な方向)の振動が励振される。これにより、音響振動板の面から音波が外部に放射され、音声出力が得られる。
このように、音響振動板をその面方向の振動成分をもって加振することで、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点から放射される音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、音響振動板の全体に渡って音像が定位するようになり、この音響振動板から広がり感のある音像を得ることが可能となる。
例えば、複数個のアクチュエータが備えられる。そして、これら複数個のアクチュエータの伝達部は、それぞれ、音響振動板の互いに異なる位置に当接される。例えば、複数個のアクチュエータを例えば同一の音声信号に基づいて駆動することで、無指向性を得ることが可能となる。また、例えば、複数個のアクチュエータをそれぞれ独立した音声信号、例えば複数チャネルの音声信号、あるいは同一の音声信号に対してレベル、遅延時間、周波数特性等を独立して調整して得られた複数の音声信号等に基づいて駆動することで、音の広がり感を高める音場処理が可能となる。
例えば、複数個の発音体が備えられる。そして、これら複数個の発音体は、それぞれ、互いに異なる位置に配置される。複数個の発音体は、周方向に、所定の角間隔をもって配置される。各発音体は、低域成分を再生することで、音像定位情報を比較的持たない。そのため、音響振動板により高域成分を再生することで、システム全体として無指向性でかつ音響振動板に音像を定位させることが可能となる。
例えば、音響振動板は筒型振動板であり、発音体は筒型振動板の一端側に配置され、発音体から得られる音波は筒型振動板の内部を通して外部に放射される。この場合、発音体の中心軸の方向は、筒型振動板の軸方向に対して任意の方向に設定可能である。例えば、発音体の中心軸の方向は、筒型振動板の軸方向と一致する方向、あるいは、筒型振動板の軸方向と直交する方向とされる。筒型振動板は発音体からの音波に対しては共鳴管としても機能し、量感のある低域再生が可能となる。
例えば、この場合、発音体から得られる音波は、筒型振動板の一端側および他端側から放射される。これにより、筒型振動板の長手方向の各位置で均一な音圧が得られるようになり、筒型振動板の長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることが可能となる。
例えば、筒型振動板は、発音体からの音波が進む方向に向かって徐々に径が大きくされる。これにより、電気的なインダクタンス成分が増すことから、周波数特性の平坦化と共鳴のダンピング効果が得られ、また音波が放射される出口が広くなることから、音像の広がり感が増すという効果がある。
また例えば、音響振動板としての筒型振動板の内部に、筒型振動板と離間した状態で筒型部材が配設され、発音体はこの筒型部材に対応して配置され、この発音体から得られる音波を筒型部材の内部を通して外部に放射する構成としてもよい。この場合、例えば、筒型部材を剛体にすることにより、不要な振動が筒型部材に乗ることなく音響管として良好な再生を実現できる。またこの場合、筒型振動板で発生する内側に向かう不必要な音声出力(音波)を、この筒型振動板と筒型部材とで構成される密閉空間により効果的に遮断できる。
例えば、音響振動板は有底の筒型振動板であり、アクチュエータの伝達部は筒型振動板の開口部側の端面に当接され、さらに、発音体は筒型振動板の開口部側に配置される。この場合、発音体の中心軸の方向は、筒型振動板の軸方向に対して任意の方向に設定可能である。例えば、発音体の中心軸の方向は、筒型振動板の軸方向と一致する方向、あるいは、筒型振動板の軸方向と直交する方向とされる。筒型振動板は発音体のバックキャビティとして機能し、中低域のレスポンスの改善が可能となる。
この発明によれば、第1の音声信号による音声出力をアクチュエータで音響振動板を加振して得ると共に、第2の音声信号による音声出力を発音体から得るものであり、良好な音声出力を得ることができる。
この発明の実施の形態について説明する。図1〜図4は、実施の形態としてのスピーカ装置100Aの構成を示している。図1はスピーカ装置100Aの斜視図、図2はスピーカ装置100Aの縦断面図、図3(a)はスピーカ装置100Aの上面図、図4はスピーカ装置100Aの底面図である。
このスピーカ装置100Aは、ベース筐体101と、パイプ102と、アクチュエータとしての磁歪アクチュエータ103と、発音体としての動電型アクチュエータを用いたスピーカユニット104とを有している。パイプ102は、音響振動板としての筒型振動板を構成している。磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aは、変位出力を伝達する伝達部を構成している。
ベース筐体101は、例えば合成樹脂で形成されている。このベース筐体101は、全体として円板状に形成されているが、その中央部に円柱状に貫通した開口部105が設けられている。このベース筐体101の下面外周側に沿って所定本、この実施の形態では3本の脚部106が等角間隔で植立されている。
脚部106を3本とするとき、これら3本の脚部106は設置面に必ず接するため、例えば4本の脚部を設ける場合に比べて、安定した設置が可能となる。また、ベース筐体101の下面に脚部106を設けることで、ベース筐体101の下面を設置面から離間させることができ、このベース筐体101の下面側に取り付けられるスピーカユニット104からの音波が外部に放射することを可能としている。
パイプ102は、所定材料、例えば透明なアクリルで形成されている。このパイプ102はベース筐体101に固定されている。すなわち、このパイプ102の下端部が、複数箇所、この実施の形態では4箇所で、金属製のL字アングル107を用いて、ベース筐体101の上面に固定されている。パイプ102のサイズは、一例として、例えば、長さが1000mm、直径が100mm、厚さが2mmである。
この場合、L字アングル107の一端および他端には、図示していないが、ネジ止め用の丸孔が形成されている。このL字アングル107の一端はビス109を用いてベース筐体101の上面にネジ止めされる。ベース筐体101には、ビス109のネジ部と螺合するネジ溝(図示せず)が形成されている。この場合、L字アングル107の一端とベース筐体101の上面との間には、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材108が介在される。
また、L字アングル107の他端は、ビス110およびナット111を用いて、パイプ102の下端部にネジ止めされる。パイプ102の下端部には、ビス110のネジ部を通すための丸穴(図示せず)が形成されている。このL字アングル107の他端とパイプ102の外面との間、およびナット111とパイプ102の内面との間には、それぞれ、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材112,113が介在される。
このように、ダンピング材108,112,113を介在させることで、磁歪アクチュエータ103による振動(弾性波)がパイプ102およびL字アングル107を通じてベース筐体101に伝播することを阻止でき、ベース筐体101側への音像定位が防止される。
複数個、本実施の形態では4個の磁歪アクチュエータ103がベース筐体101に固定されている。4個の磁歪アクチュエータ103は、パイプ102の下端部側の円形端面に沿って等間隔に配置されている。この場合、ベース筐体101には磁歪アクチュエータ103を収納するための収納穴114が形成されている。磁歪アクチュエータ103はこの収納穴114に収納されることで、ベース筐体101に固定される。
収納穴114の底面と磁歪アクチュエータ103との間には、ゴム材等で構成されるダンピング材115が介在される。このようにダンピング材115を介在させることで、磁歪アクチュエータ103による振動がベース筐体101に伝播することを阻止でき、ベース筐体101側への音像定位が防止される。
磁歪アクチュエータ103がベース筐体101の収納穴114に収納固定された状態では、この磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aはパイプ102の下端部側の端面に当接した状態となる。この場合、駆動ロッド103aの変位方向は、この端面に直交する方向、従ってパイプ102の軸方向とされる。この軸方向は、パイプ102の面方向(面に平行な方向)でもある。このような配置状態とすることで、磁歪アクチュエータ103は、パイプ102の下端部側の端面から、この端面に直交した方向の振動成分をもって、パイプ102を加振できるようになる。
図5は、磁歪アクチュエータ103の構成例を示している。磁歪アクチュエータ103は、伸長方向に変位を生ずる棒状の磁歪素子151、この磁歪素子151に制御磁界を印加するために、この磁歪素子151の周囲に配置された磁界発生部としてのソレノイドコイル152、磁歪素子151の一端に連結されて磁歪アクチュエータ103の変位出力を伝達する可動部材たる駆動ロッド103a、および磁歪素子151とソレノイドコイル152を収納する収納部154によって構成されている。
収納部154は、固定盤161、永久磁石162および筒状ケース163で構成されている。固定盤161には、磁歪素子151の他端が連結されており、この固定盤161によって磁歪素子151が支持されている。磁歪素子151に静的バイアス磁界を印加する永久磁石162と磁気回路構成部材である筒状ケース163は、収納される磁歪素子151の周囲に配されている。筒状ケース163は、永久磁石162の駆動ロッド103a側と固定盤161側に取り付けられており、強磁性体を用いて構成することで、効率よく磁歪素子151に静的バイアス磁界を印加できる。また、固定盤161も強磁性体を用いて構成することで、さらに効率よく磁歪素子151に静的バイアス磁界を印加できる。
駆動ロッド103aと収納部154との間には間隙155が設けられ、駆動ロッド103aは永久磁石162によって吸引されるように強磁性体を用いて形成される。これにより、駆動ロッド103aと収納部154との間で磁気的な吸引力を発生させ、この磁気的な吸引力により駆動ロッド103aに取り付けられた磁歪素子151に予荷重が加えられる。
図6は、図5に示す磁歪アクチュエータ103における磁束線図を示している。永久磁石162から生じた磁束線は、筒状ケース163を通過したのち、間隙155、駆動ロッド103a、固定盤161を介して永久磁石162へ向かうことになる。このため、駆動ロッド103aと収納部154との間で磁気的な吸引力が生じ、この磁気的な吸引力により磁歪素子151に予荷重を印加させることができる。また、磁束線の一部は、筒状ケース163を通過したのち、間隙155、駆動ロッド103a、磁歪素子151、固定盤161を介して永久磁石162へ向かうことになる。このため、磁歪素子151に静的バイアス磁界を印加できる。
この磁歪アクチュエータ103では、駆動ロッド103aが軸受によって支持されていないことから、駆動ロッド103aと軸受との摩擦の問題がないため、変位出力の損失を大幅に低減できる。
また、この磁歪アクチュエータ103では、磁気的吸引力によって磁歪素子151に予荷重を加えるものであることから、磁歪素子151の変位の周期が短くても予荷重を安定して加え続けることができ、ソレノイドコイル152に供給される制御電流に応じた変位出力を正しく得ることができる。
そのため、この磁歪アクチュエータ103では、ソレノイドコイル152に流れる制御電流と駆動ロッド103aの変位との関係がリニアな関係に近づくことから、この磁歪アクチュエータ103の特性により発生する歪みが軽減され、従ってフィードバック補正の負担を軽減できる。
また、この磁歪アクチュエータ103では、永久磁石162は、2つの筒状ケース163の間に介在されることから、磁歪素子151に印加される静的バイアス磁界を、固定盤161の位置に永久磁石を設ける場合に比べて均一にできる。さらに、駆動ロッド103aを支持する軸受や、駆動ロッド103aと収納部154を接続するための連結部材、磁歪素子151に予荷重を加えるためのばね等を設ける必要がなく、小型化が容易であるとともに安価に構成できる。
上述のパイプ102および磁歪アクチュエータ103は、可聴周波数帯域の高域側を受け持つスピーカを構成し、ツィータとして機能する。これに対して、スピーカユニット104は、可聴周波数帯域の低域側を受け持つスピーカを構成し、ウーハとして機能する。
スピーカユニット104は、ベース筐体101の下面側の開口部105に対応した位置に、下方に前面を向けた状態で、例えばビス(図示せず)を用いて取り付けられている。この場合、スピーカユニット104の中心軸の方向は、パイプ102の軸方向と一致する方向となっている。このスピーカユニット104の前面から出力される正相の音波は、ベース筐体101の下面側から外部に放射される。また、このスピーカユニット104の背面から出力される逆相の音波は、開口部105およびパイプ102を通って、パイプ102の上端部側から外部に放射される。この場合、パイプ102は共鳴管として機能し、量感のある低域再生が可能となる。
なお、パイプ102の下端部側の端面とベース筐体101との間には、例えばゴム材からなるダンピング材116が配設されている。ダンピング材116は、図3(b)に示すように、全体としてリング状に形成され、磁歪アクチュエータ103のロッド103aを通すための貫通穴116aが設けられている。このダンピング材116により、磁歪アクチュエータ103による振動がパイプ102を通じてベース筐体101に伝播することを阻止しながら、パイプ102が共鳴管として良好に機能するように密閉度を高めている。
図7は、4個の磁歪アクチュエータ103およびスピーカユニット104の駆動系の構成を示している。
ステレオ音声信号を構成する左音声信号ALおよび右音声信号ARは加算器121に供給され、この加算器121ではそれらの音声信号AL,ARが合成されてモノラル音声信号SAが生成される。このモノラル音声信号SAからハイパスフィルタ122で高域成分SAHが抽出される。この高域成分SAHは、イコライザ123で磁歪アクチュエータ103に対応した周波数特性の補正が行われ、さらにアンプ124-1〜124-4で増幅された後に、4個の磁歪アクチュエータ103に駆動信号として供給される。これにより、4個の磁歪アクチュエータ103は同一の高域成分SAHで駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。
また、加算器121で生成されるモノラル音声信号SAからローパスフィルタ125で低域成分SALが抽出される。この低域成分SALは、イコライザ126でパイプ102からなる共鳴管に対応した周波数特性の補正が行われ、数ミリ秒の遅延時間を持つ遅延回路127で遅延され、さらにアンプ128で増幅された後に、スピーカユニット104に駆動信号として供給される。これにより、スピーカユニット104は、低域成分SALで駆動される。
スピーカユニット104への低域成分SALの供給経路に遅延回路127を挿入することで、パイプ102から高域の音波が放射される時点より、スピーカユニット104から低域の音波が放射される時点が遅くなる。そのため、音像は高域に引っぱられるという人間の聴覚上の特徴から、視聴者は高域の音波が放射されるパイプ102の部分に音像を感じ易くなる。
図1〜図4に示すスピーカ装置100Aの動作を説明する。
ベース筐体101に収容固定された4個の磁歪アクチュエータ103は、モノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動され、それらの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。そして、この駆動ロッド103aの変位により、パイプ102は、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振される。
この場合、パイプ102の下端部側の端面は縦波で励振され、このパイプ102を、弾性波(振動)が面方向に伝播していく。そして、この弾性波がパイプ102を伝播する際に縦波、横波、縦波・・・のモード変換を繰り返し、縦波と横波との混在波となり、横波によってパイプ102の面内方向(面に垂直な方向)の振動が励振される。これにより、パイプ102からは音波が放射される。すなわち、このパイプ102の外面から、高域成分SAHに対応した高域の音声出力が得られる。
なお、この場合、パイプ102の下端部側の円形端面に沿って等間隔に配置された4個の磁歪アクチュエータ103は同一の高域成分SAHで駆動されていることから、パイプ102の全周から無指向性で高域の音声出力が得られる。
また、ベース筐体101の下面側に取り付けられたスピーカユニット104は、モノラル音声信号SAの低域成分SALで駆動される。そして、このスピーカユニット104の前面から低域の音声出力(正相)が得られ、この音声出力はベース筐体101の下面側から外部に放射され、またこのスピーカユニット104の背面から低域の音声出力(逆相)が得られ、この音声出力は、開口部105およびパイプ102を通って、パイプ102の上端部側から外部に放射される。
図1〜図4に示すスピーカ装置100Aによれば、4個のアクチュエータ103はモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動され、音響振動板としてのパイプ102からはこの高域成分SAHによる高域の音声出力が得られる。この場合、大きな振幅(ストローク)は必要ないので、パイプ102からは高域の音声出力が良好に得られる。また、図1〜図4に示すスピーカ装置100Aによれば、スピーカユニット104はモノラル音声信号SAの低域成分SALで駆動され、スピーカユニット104からはこの低域成分SALによる低域の音声出力が得られる。この場合、スピーカユニット104では大きな振幅(ストローク)をとることができるので、このスピーカユニット104からは低域の音声出力が良好に得られる。これにより、全体として、高域、低域の双方とも良好な音声出力を得ることができる。
図1〜図4に示すスピーカ装置100Aによれば、モノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動される磁歪アクチュエータ103は、パイプ102を、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振するものである。そのため、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、パイプ102の長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることができる。
ここで、(1)パイプに下端部側の端面から軸方向に加振した場合と、(2)パイプに下端部側の側面から径方向に加振した場合とで、加速度一定の入力を入れて、出力も加速度で見た、シミュレーションについて説明する。このシミュレーションでは、長さが1000mm、直径が100mm、厚さが2mmのアクリル製のパイプを想定している。
図8は、図9に矢印で示すように、径方向に加振した場合におけるシミュレーション結果を示している。曲線aは下端から2.8367cmの「bottom」位置における周波数応答を、曲線bは下端から50cmの「center」位置における周波数応答を、曲線cは下端から95.337cmの「top」位置における周波数応答を示している。
径方向に加振した場合、加振点に大きな横波が発生し、加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されることから、図8に示すように、各位置にける加速度(音圧)の差は比較的大きくなり、パイプの長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができず、従って広がり感のある音像を得ることはできない。
図10は、図11に矢印で示すように、軸方向に加振した場合におけるシミュレーション結果を示している。曲線aは下端から2.8367cmの「bottom」位置における周波数応答を、曲線bは下端から50cmの「center」位置における周波数応答を、曲線cは下端から95.337cmの「top」位置における周波数応答を示している。
軸方向(端面に直交する方向)に加振した場合、加振点に大きな横波が発生せず、加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがないことから、図10に示すように、各位置にける加速度(音圧)の差は比較的小さくなり、パイプの長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができ、従って広がり感のある音像を得ることができる。
また、図1〜図4に示すスピーカ装置100Aによれば、パイプ102をその下端部側の端面から磁歪アクチュエータ103で加振し、このパイプ102の長手方向の各位置から音波を放射させ、このパイプ102の外面から高域成分SAHに対応した高域の音声出力を得るものである。したがって、パイプ102が存在する音像定位場所に磁歪アクチュエータ等の駆動デバイスが存在しないことから、パイプ102を完全に透明にしても、駆動デバイスが見えるということがなく、例えば音に合わせた視覚的な情報を駆動デバイスに邪魔されずにパイプ102部分に表示することも可能となる。
また、図1〜図4に示すスピーカ装置100Aによれば、ベース筐体101の下面側に取り付けられたスピーカユニット104の前面から得られる低域の音声出力(正相)はベース筐体101の下面側から外部に放射され、またこのスピーカユニット104の背面から得られる低域の音声出力(逆相)は、開口部105およびパイプ102を通って、パイプ102の上端部側から外部に放射されるものである。そのため、低域の音声出力に関しても、パイプ102の長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができ、パイプ102の長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、従って広がり感のある音像を得ることができる。
ここで、(1)パイプ102の上部側からのみ音波を放射した場合と、(2)パイプ102の上部側および下部側の双方から音波を放射した場合とで、マイクロホンを用いて、パイプ102の上部および下部からそれぞれ1mの距離にある「top」位置および「bottom」位置におけるSPL(sound pressure level)を測定して見た。
図12は、図13に矢印で示すように、パイプ102の上部側からのみ音波を放射した場合における測定結果を示している。曲線aは「top」位置におけるSPLを、曲線bは「bottom」位置におけるSPLを示している。図12に示すように、パイプ102の上部側からのみ音波を放射した場合には、「bottom」位置のレベルは「top」位置のレベルに比べて低く、低域の音声出力に関して、パイプ102の長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができない。
図14は、図15に矢印で示すように、パイプ102の上部側および下部側の双方から音波を放射した場合における測定結果を示している。曲線aは「top」位置におけるSPLを、曲線bは「bottom」位置におけるSPLを示している。図14に示すように、パイプ102の上部側および下部側の双方から音波を放射した場合には、「bottom」位置のレベルと「top」位置のレベルとはほとんど差がなく、低域の音声出力に関して、パイプ102の長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができる。
なお、上述では、磁歪アクチュエータ103およびスピーカユニット104の駆動系は図7に示すように構成され、4個の磁歪アクチュエータ103が同一の高域成分SAHで駆動されるものを示した。しかし、これら4個の磁歪アクチュエータ103が独立した高域成分SAHで駆動されるようにすることもできる。
図16は、4個の磁歪アクチュエータ103およびスピーカユニット104の駆動系の他の構成を示している。この図16において、図7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
ハイパスフィルタ122で抽出された高域成分SAHは、4個の信号処理部129-1〜129-4に供給される。これら信号処理部129-1〜129-4では、それぞれ独立して、高域成分SAHに対して、レベル、遅延時間、周波数特性等を調整する処理(音場制御処理)が行われると共に、磁歪アクチュエータ103の出力特性に関する信号補正処理が行われる。これら信号処理部129-1〜129-4から出力される高域成分SAH1〜SAH4は、それぞれアンプ124-1〜124-4で増幅された後に、4個の磁歪アクチュエータ103に駆動信号として供給される。これにより、4個の磁歪アクチュエータ103はそれぞれ独立した高域成分SAH1〜SAH4で駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAH1〜SAH4に対応して変位する。
また、ローパスフィルタ125で抽出された低域成分SALは信号処理部130に供給される。この信号処理部130では、低域成分SALに対して、レベル、遅延時間、周波数特性等を調整する処理(音場制御処理)が行われると共に、共鳴管特性に関する信号補正処理が行われる。この信号処理部130から出力される低域成分は、アンプ128で増幅された後に、スピーカユニット104に駆動信号として供給される。これにより、スピーカユニット104は、低域成分で駆動される。
この図16に示す駆動系の構成では、4個の磁歪アクチュエータ103がそれぞれ信号処理部129-1〜129-4で独立して処理された高域成分SAH1〜SAH4で駆動されるので、音の広がり感を高めることができる。
なお、図16においては、4個の磁歪アクチュエータ103を駆動する高域成分SAH1〜SAH4をモノラル音声信号SAから得るものを示したが、ステレオ音声信号を構成する左音声信号ALおよび右音声信号AR、あるいはマルチチャネルの音声信号から得るようにしてもよい。
図17は、4個の磁歪アクチュエータ103およびスピーカユニット104の駆動系の他の構成を示している。
この駆動系200は、DSP(Digital Signal Processor)ブロック201と、アンプブロック202,203とからなっている。DSPブロック201は、磁歪アクチュエータ側の信号補正及び音場制御部201Aと、スピーカユニット側の信号補正及び音場制御部201Bとを有している。
磁歪アクチュエータ側の信号補正及び音場制御部201Aは、4個の磁歪アクチュエータ103にそれぞれ対応して、4個の信号処理部211および4個のハイパスフィルタ(HPF)212を備え、さらに4個の信号処理部211にそれぞれステレオ音声信号を構成する左音声信号ALおよび右音声信号ARを減衰して入力するための8個のアッテネータ210を備えている。
各信号処理部211は、それぞれ、入力される音声信号AL,ARのレベル、遅延時間、周波数特性等の調整、さらにはそれらの音声信号AL,ARの混合等の処理(音場制御処理)を行うと共に、磁歪アクチュエータ103の出力特性に関する信号補正処理を行う。各ハイパスフィルタ212は、それぞれ、対応する信号処理部211からの音声信号から高域成分を抽出し、アンプブロック202に供給する。
この場合、各磁歪アクチュエータ103には、DSPブロック201の信号補正及び音場制御部201Aでそれぞれ独立して音場制御処理および信号補正処理が行われた音声信号の高域成分がアンプブロック202で増幅されて供給される。4個の磁歪アクチュエータ103が、このように音場制御処理が行われた高域成分で駆動されることで、高域の音声出力による音の広がり感を高めることができる。
一方、スピーカユニット側の信号補正及び音場制御部201Bは、スピーカユニット104に対応して、1個の信号処理部221および1個のローパスフィルタ(LPF)222を備え、さらに信号処理部221にステレオ音声信号を構成する左音声信号ALおよび右音声信号ARを減衰して入力するための2個のアッテネータ220を備えている。
信号処理部221は、入力される音声信号AL,ARのレベル、遅延時間、周波数特性等の調整、さらにはそれらの音声信号AL,ARの混合等の処理(音場制御処理)を行うと共に、共鳴管特性に関する信号補正処理を行う。ローパスフィルタ222は、信号処理部221からの音声信号から低域成分を抽出し、アンプブロック203に供給する。
この場合、スピーカユニット104には、DSPブロック201の信号補正及び音場制御部201Bで音場制御処理および信号補正処理が行われた音声信号の低域成分がアンプブロック203で増幅されて供給される。スピーカユニット104が、このように音場制御処理が行われた低域成分で駆動されることで、低域の音声出力による音の広がり感を高めることができる。
なお、図17の駆動系200において、信号補正及び音場制御部201Aの信号処理部211とハイパスフィルタ212の順番は逆でもよく、同様に信号補正及び音場制御部201Bの信号処理部221とローパスフィルタ222の順番は逆でもよい。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図18〜図20は、実施の形態としてのスピーカ装置100Bの構成を示している。図18はスピーカ装置100Bの縦断面図、図19は図18のA−A線から下方を見たスピーカ装置100Bの横断面図、図20はスピーカ装置100Bの上面図(ただし、図18のA−A線から下方は省略)である。これら図18〜図20において、図1〜図4と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Bは、図1〜図4に示すスピーカ装置100Aに、さらにパイプ102の支持具131を付加したものである。この支持具131は、ベース筐体101の上面に固定される下部十字部材132と、パイプ102の上部に固定される上部十字部材133と、一端が下部十字部材132の中心部に接続され、他端が上部十字部材133に接続された棒材134で構成されている。
下部十字部材132の4つの端部には、図示していないが、ネジ止め用の丸孔が形成されている。そして、この4つの端部は、それぞれ、ビス135でベース筐体101の上面にネジ止めされる。ベース筐体101には、ビス135のネジ部と螺合するネジ溝(図示せず)が形成されている。
また、上部十字部材133の4つの端部133eは、幅広に形成されていると共に、下方に直角に折り曲げられている。この4つの端部133eには、図示していないが、ネジ止め用の丸孔が形成されている。この上部十字部材133の4つの端部133eは、ビス136およびナット137を用いて、パイプ102の上端部にネジ止めされる。パイプ102の上端部には、ビス136のネジ部を通すための丸穴(図示せず)が形成されている。
この上部十字部材133の4つの端部133eとパイプ102の外面との間、およびナット137とパイプ102の内面との間には、それぞれ、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材138,139が介在される。これにより、磁歪アクチュエータ103による振動(弾性波)がパイプ102および支持具131を通じてベース筐体101に伝播することを阻止している。
図18〜図20に示すスピーカ装置100Bのその他は、上述の図1〜図4に示すスピーカ装置100Aと同様に構成されている。この図18〜図20に示すスピーカ装置100Bは、上述の図1〜図4に示すスピーカ装置100Aと同様に動作する。
このスピーカ装置100Bによれば、上述のスピーカ装置100Aと同様の効果を得ることができ、さらに支持具131によってパイプ102を支持するようにしているので、パイプ102を長くした場合の安定性を増す効果がある。また、この支持具131は、上述したように棒材134等で構成され、パイプ102内の占有容積を少なくしているので、パイプ102の共鳴管としての機能への影響はほとんどない。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図21は、実施の形態としてのスピーカ装置100Cの構成を示している。図21はスピーカ装置100Cの斜視図である。この図21において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Cにおいては、図1に示すスピーカ装置100Aにおけるパイプ102の代わりに、有底の筒型振動板であるパイプ102Cが使用される。このパイプ102Cは、上端部側が底部分102dで閉塞された閉塞面、下端部側が開放面とされて、ベース筐体101の上面に固定されている。詳細説明は省略するが、このパイプ102Cの固定の仕方は、上述したパイプ102の固定の仕方と同様である。
ベース筐体101に固定された磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aは、このパイプ102Cの下端部側の端面に当接されている。これにより、パイプ102Cも、上述したパイプ102と同様に、磁歪アクチュエータ103により、下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振される。
なお、このスピーカ装置100Cにおいては、パイプ102Cの下端部側の端面とベース筐体101との間には、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に、ダンピング材116が配設されている。これは、パイプ102Cはその上端部側が底部分102dで閉塞されているため共鳴管として機能しないが、このパイプ102Cを通常のスピーカのキャビネット(バックキャビティ)として機能させるために密閉度を高める必要があるからである。このようにパイプ102Cをスピーカユニット104のバックキャビティとして機能させることで、中低域のレスポンスの改善が可能となる。
図21に示すスピーカ装置100Cのその他は、上述の図1に示すスピーカ装置100Aと同様に構成されている。この図21に示すスピーカ装置100Cは、パイプ102Cが共鳴管として機能しないことを除き、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に動作する。
このスピーカ装置100Cによれば、上述の図1に示すスピーカ装置100Aと同様に、モノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動される磁歪アクチュエータ103は、パイプ102Cを、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向の振動成分をもって、加振するものである。そのため、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、パイプ102C長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることができる。
また、このスピーカ装置100Cによれば、パイプ102Cの上端部側が底部分102dで閉塞されているので、この底部分102dにも磁歪アクチュエータ103による振動(弾性波)が伝播し、この底部分102dからも音波を外部に放射させることができ、音像の広がり感をさらに高めることができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図22、図23は、実施の形態としてのスピーカ装置100Dの構成を示している。図22はスピーカ装置100Dの斜視図、図23は図22のB−B線上の縦断面図である。これら図22、図23において、図1、図2と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
上述の図1、図2に示すスピーカ装置100Aでは、音響振動板が筒型振動板としてのパイプ102であるものを示したが、スピーカ装置100Dにおいては、音響振動板が平板型振動板としての長方形状のアクリル板102Dが使用される。
このアクリル板102Dは、ベース筐体101Dに固定されている。すなわち、このアクリル板102Dの下端部が、複数箇所、この実施の形態では2箇所で、それぞれ、2個の金属製のL字アングル141a,141bを用いて、ベース筐体101Dの上面に固定されている。
この場合、L字アングル141a,141bの一端および他端には、図示していないが、ネジ止め用の丸孔が形成されている。L字アングル141a,141bの一端はビス142a,142bを用いてベース筐体101Dの上面にネジ止めされる。ベース筐体101Dには、ビス142a,142bのネジ部と螺合するネジ溝(図示せず)が形成されている。この場合、L字アングル141a,141bの一端とベース筐体101Dの上面との間には、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材143a,143bが介在される。
また、L字アングル141a,141bの他端は、ビス144およびナット145を用いて、アクリル板102Dの下端部にネジ止めされる。アクリル板102Dの下端部には、ビス144のネジ部を通すための丸穴(図示せず)が形成されている。ここで、L字アングル141aはアクリル板102Dの一方の面側に配置され、L字アングル141bはアクリル板102Dの他方の面側に配置されている。L字アングル141aの他端とアクリル板102Dの一の面との間、およびL字アングル141bの他端とアクリル板102Dの他の面との間には、それぞれ、リング状のゴム材等で構成されるダンピング材146a,146bが介在される。
このように、ダンピング材143a,143b,146a,146bを介在させることで、磁歪アクチュエータ103による振動がアクリル板102DおよびL字アングル141a,141bを通じてベース筐体101Dに伝播することを阻止でき、ベース筐体101側に音像が定位することが防止される。
複数個、本実施の形態では2個の磁歪アクチュエータ103がベース筐体101Dに固定されている。2個の磁歪アクチュエータ103は、アクリル板102Dの下端部側の端面に沿って配置されている。この場合、ベース筐体101Dには磁歪アクチュエータ103を収納するための収納穴147が形成されている。磁歪アクチュエータ103はこの収納穴147に収納されることで、ベース筐体101Dに固定される。
収納穴147の底面と磁歪アクチュエータ103との間には、ゴム材等で構成されるダンピング材148が介在される。このようにダンピング材148を介在させることで、磁歪アクチュエータ103による振動がベース筐体101Dに伝播することを阻止でき、ベース筐体101D側に音像が定位することが防止される。
磁歪アクチュエータ103がベース筐体101Dの収納穴147に収納固定された状態では、この磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aはアクリル板102Dの下端部側の端面に当接した状態となる。この場合、駆動ロッド103aの変位方向は、この端面に直交する方向、従ってアクリル板102Dの面方向とされる。このような配置状態とすることで、磁歪アクチュエータ103は、アクリル板102Dの下端部側の端面から、この端面に直交した方向の振動成分をもって、アクリル板102Dを加振できるようになる。
2個の磁歪アクチュエータ103は、例えば上述の図7に示すような駆動系により、同一の高域成分SAHで駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。あるいは、これらの2個の磁歪アクチュエータ103は、例えば上述の図16、図17に示すような駆動系により、互いに独立した高域成分SAH1,SAH2で駆動され、それぞれの駆動ロッド103aは当該高域成分SAH1,SAH2に対応して変位する。
なお、このスピーカ装置100Dでは、音響振動板が平板型振動板としての長方形状のアクリル板102Dであり、これを共鳴管として使用できない。そのため、ベース筐体101Dの開口部105の上面側は閉じられた状態とされ、スピーカユニット104の背面側に密閉空間が形成され、低音が良好に出るようにされている。
図22、図23に示すスピーカ装置100Dの動作を説明する。
ベース筐体101に収容固定された2個の磁歪アクチュエータ103は、例えばモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動され、それらの駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。そして、この駆動ロッド103aの変位により、アクリル板102Dは、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向の振動成分をもって、加振される。
この場合、アクリル板102Dの下端部側の端面は縦波で励振され、このアクリル板102Dを、弾性波(振動)が面方向に伝播していく。そして、この弾性波がアクリル板102Dを伝播する際に縦波、横波、縦波・・・のモード変換を繰り返し、縦波と横波との混在波となり、横波によってアクリル板102Dの面内方向(面に垂直な方向)の振動が励振される。これにより、アクリル板102Dの一の面および他の面からは音波が放射される。すなわち、このアクリル板102Dの外面から、高域成分SAHに対応した高域の音声出力が得られる。
また、ベース筐体101Dの下面側に取り付けられたスピーカユニット104は、モノラル音声信号SAの低域成分SALで駆動される。そして、このスピーカユニット104の前面から低域の音声出力(正相)が得られ、この音声出力はベース筐体101Dの下面側から外部に放射される。
このスピーカ装置100Dによれば、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に、2個のアクチュエータ103は高域成分SAHで駆動され、音響振動板としてのアクリル板102Dからはこの高域成分SAHによる高域の音声出力が得られ、またスピーカユニット104は低域成分SALで駆動され、スピーカユニット104からはこの低域成分SALによる低域の音声出力が得られものであり、良好な音声出力を得ることができる。
また、このスピーカ装置100Dによれば、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に、例えばモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動される磁歪アクチュエータ103は、アクリル板102Dを、その下端部側の端面から、この端面に直交した方向(面方向)の振動成分をもって、加振するものである。そのため、加振点に大きな横波は発生せず、この加振点からの音波が他の位置から放射される音波に比べて非常に大きな音として聴取されるということがなく、アクリル板102Dの全面に渡って音像を定位させることができ、広がり感のある音像を得ることができる。
また、このスピーカ装置100Dによれば、アクリル板102Dをその下端部側の端面から磁歪アクチュエータ103で加振し、このアクリル板102Dの長手方向の各位置から音波を放射させ、このアクリル板102Dの外面から高域成分SAHに対応した高域の音声出力を得るものである。したがって、アクリル板102Dが存在する音像定位場所に磁歪アクチュエータ等の駆動デバイスが存在しないことから、アクリル板102Dを完全に透明にしても、駆動デバイスが見えるということがなく、例えば音に合わせた視覚的な情報を駆動デバイスに邪魔されずにアクリル板102D部分に表示することも可能となる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図24は、実施の形態としてのスピーカ装置100Hの構成を示している。図24はスピーカ装置100Hの斜視図を示している。この図24において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Hにおいては、図1に示すスピーカ装置100Aにおけるパイプ102の代わりにパイプ102Hが配設されたものである。このパイプ102Hは、スピーカユニット104からの音波が進む方向(図においては上方)に向かって徐々に径が大きくされている。
このスピーカ装置100Hのその他は、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に構成されている。このスピーカ装置100Hは、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に動作する。
このスピーカ装置100Hによれば、上述のスピーカ装置100Aと同様の効果を得ることができる他、以下の効果をも得ることができる。すなわち、パイプ102Hがスピーカユニット104からの音波が進む方向に向かって徐々に径が大きくされているので、電気的なインダクタンス成分が増すことから、周波数特性の平坦化と共鳴のダンピング効果を得ることができ、さらに音波が放射される出口が広くなることから、音像の広がり感が増すという効果がある。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図25は、実施の形態としてのスピーカ装置100Jの構成を示している。図25はスピーカ装置100Jの斜視図を示している。この図25において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Jは、図1に示すスピーカ装置100Aがパイプ102をその下端部側の端面から磁歪アクチュエータ103で加振しているのに対して、パイプ102の内部側面を磁歪アクチュエータ103で加振するものである。すなわち、磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aは棒状の振動伝達部材195を介してパイプ102の内面に当接される。また、この磁歪アクチュエータ103の本体部は棒状の固定部材196を介してパイプ102の内面に当接される。
この場合、例えば、振動伝達部材195の一端は駆動ロッド103aの先端に接着され、その他端はパイプ102の内面に接着されると共に、固定部材196の一端は磁歪アクチュエータ103の本体部に接着され、その他端はパイプ102の内面に接着される。そしてこの場合、振動伝達部材195、磁歪アクチュエータ103および固定部材196は一直線上に並んだ状態で配置される。
また、このスピーカ装置100Jでは、上述したようにパイプ102は、その内部に配置された磁歪アクチュエータ103で加振されるものであることから、ベース筐体101Jには磁歪アクチュエータ103は配設されていない。つまり、このスピーカ装置100Jのベース筐体101Jは、図1に示すスピーカ装置100Aにおけるベース筐体101とは異なり、磁歪アクチュエータ103を収納固定するための収納穴114は設けられていない。なお、詳細説明は省略するが、このベース筐体101Jに対するパイプ102の固定の仕方、スピーカユニット104の取り付け方等は、図1に示すスピーカ装置100Aにおけるベース筐体101に対する場合と同様である。
このスピーカ装置100Jのその他は、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に構成される。
図25に示すスピーカ装置100Jの動作を説明する。スピーカユニット104に関する部分の動作は、図1に示すスピーカ装置100Aにおける動作と同様である。磁歪アクチュエータ103に関する部分の動作は以下の通りである。
パイプ102の内部に配設された磁歪アクチュエータ103は、例えばモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動され、その駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。そして、この駆動ロッド103aの変位により、パイプ102が加振される。したがって、このパイプ102の外面から、高域成分SAHに対応した音声出力が得られる。
図25に示すスピーカ装置100Jによれば、アクチュエータ103はモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動され、音響振動板としてのパイプ102からはこの高域成分SAHによる高域の音声出力が得られる。この場合、大きな振幅(ストローク)は必要ないので、パイプ102からは高域の音声出力が良好に得られる。また、図25に示すスピーカ装置100Jによれば、スピーカユニット104はモノラル音声信号SAの低域成分SALで駆動され、スピーカユニット104からはこの低域成分SALによる低域の音声出力が得られる。この場合、スピーカユニット104では大きな振幅(ストローク)をとることができるので、このスピーカユニット104からは低域の音声出力が良好に得られる。これにより、全体として高域、低域とも良好な音声出力を得ることができる。
また、この図25に示すスピーカ装置100Jによれば、ベース筐体101Jの下面側に取り付けられたスピーカユニット104の前面から得られる低域の音声出力(正相)はベース筐体101Jの下面側から外部に放射され、またこのスピーカユニット104の背面から得られる低域の音声出力(逆相)は、開口部105およびパイプ102を通って、パイプ102の上端部側から外部に放射されるものである。そのため、パイプ102の長手方向の各位置で均一な音圧を感じることができ、パイプ102の長手方向の全体に渡って音像を定位させることができ、従って広がり感のある音像を得ることができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図26は、実施の形態としてのスピーカ装置100Kの構成を示している。図26はスピーカ装置100Kの斜視図を示している。この図26において、図25と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Kは、図25に示すスピーカ装置100Jのパイプ102の代わりにドーム状の例えばアクリル製の音響振動板197が用いられる。この音響振動板197は、リング状の支持具198によって支持された状態で、ベース筐体101Jの上面側に配設されている。なお、この支持具198は、L字アングル107を用いて、ベース筐体101Jに固定されている。この場合、L字アングル107の一端は支持具198に溶接等で固着されている。
この音響振動板197の内部には、図25に示すスピーカ装置100Jにおけるパイプ102の内部と同様に、磁歪アクチュエータ103が振動伝達部材195および固定部材196で支持された状態で配設されている。この場合、例えば、振動伝達部材195の一端は駆動ロッド103aの先端に接着され、その他端は音響振動板197の内面に接着されると共に、固定部材196の一端は磁歪アクチュエータ103の本体部に接着され、その他端は音響振動板197の内面に接着される。そしてこの場合、振動伝達部材195、磁歪アクチュエータ103および固定部材196は一直線上に並んだ状態で配置される。
なお、ドーム状の音響振動板197の天井部分には、スリット199が形成されている。このスリット199は、スピーカユニット104の背面からの逆相の音波を外部に放射するためのものである。
図26に示すスピーカ装置100Kのその他は、図25に示すスピーカ装置100Jと同様に構成される。
図26に示すスピーカ装置100Kの動作を説明する。
スピーカユニット104は例えばモノラル音声信号SAの低域成分SALで駆動され、このスピーカユニット104からは低域成分SALによる低域の音声出力が得られる。そして、このスピーカユニット104の前面からの正相の音波はベース筐体101Jの下面側から外部に放射される。また、このスピーカユニット104の背面からの逆相の音波は音響振動板197の内部を通って、その天井側に設けられたスリット199を介して外部に放射される。
音響振動板197の内部に配設された磁歪アクチュエータ103は、例えばモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動され、その駆動ロッド103aは当該高域成分SAHに対応して変位する。そして、この駆動ロッド103aの変位により、音響振動板197が加振される。したがって、この音響振動板197の外面から、高域成分SAHに対応した高域の音声出力が得られる。
図26に示すスピーカ装置100Kによれば、音響振動板197はモノラル音声信号SAの高域成分SAHで駆動され、この音響振動板197からはこの高域成分SAHによる高域の音声出力が得られる。この場合、大きな振幅(ストローク)は必要ないので、音響振動板197からは高域の音声出力が良好に得られる。また、図26に示すスピーカ装置100Kによれば、スピーカユニット104はモノラル音声信号SAの低域成分SALで駆動され、このスピーカユニット104からはこの低域成分SALによる低域の音声出力が得られる。この場合、スピーカユニット104では大きな振幅(ストローク)をとることができるので、このスピーカユニット104からは低域の音声出力が良好に得られる。
また、この図26に示すスピーカ装置100Kによれば、ベース筐体101Jの下面側に取り付けられたスピーカユニット104の前面から得られる低域の音声出力(正相)はベース筐体101Jの下面側から外部に放射され、またこのスピーカユニット104の背面から得られる低域の音声出力(逆相)は、音響振動板197の内部を通って天井側のスリット199から外部に放射される。そのため、ドーム状の音響振動板197の外面の各位置で均一な音圧を感じることができるようになり、広がり感のある音像を得ることができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図27、図28は、実施の形態としてのスピーカ装置100Lの構成を示している。図27はスピーカ装置100Lの斜視図、図28はスピーカ装置100Lの縦断面図を示している。この図27、図28において、図1、図2と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
このスピーカ装置100Lは、筒型振動板としてのパイプ102の内部に、パイプ102と離間した状態で筒型部材としてのパイプ102Lが配設されている。このパイプ102Lは、パイプ102と同様に、例えば透明なアクリルで形成されている。ただし、筒型振動板として機能するパイプ102の厚みが上述したように例えば2mmであるのに対して、このパイプ102Lの厚みは例えば5mmとされ、剛体として機能するようにされる。
このパイプ102Lの下面は、図28に示すように、ベース筐体101の上面に例えば接着されて固定される。このパイプ102Lの口径は、共鳴管として機能させるために、ベース筐体101に形成されている開口部105の口径とほぼ同一とされている。この場合、発音体であるスピーカユニット104は、パイプ102Lに対応して配置された状態となり、このスピーカユニット104の背面から出力される低域の音声出力(音波)は開口部105およびパイプ102Lを通って、パイプ102Lの上端部から外部に放射される。
なお、パイプ102,102Lの上端の間にはゴム材等で構成されるダンピング材102dmが配置されて密閉された状態とされる。
このスピーカ装置100Lのその他は、図1、図2に示すスピーカ装置100Aと同様に構成される。
このスピーカ装置100Lは、スピーカユニット104の背面からの音声出力が開口部105およびパイプ102Lを通ってパイプ102Lの上端部側から外部に放射されることを除き、図1、図2に示すスピーカ装置100Aと同様に動作する。
そして、このスピーカ装置100Lによれば、図1、図2に示すスピーカ装置100Aと同様の作用効果を得ることができる他、以下の効果をも得ることができる。すなわち、スピーカユニット104の背面から出力される低域の音声出力(音波)はパイプ102Lを通って外部に放射されるが、このパイプ102Lは、剛体として機能するようにされており、これに不要な振動が乗ることがなく、音響管として良好な再生を実現できる。また、筒型振動板として機能するパイプ102からは、図28に示すように、外側に向かう必要な音声出力(音波)Aoutの他に内側に向かう不必要な音声出力(音波)Ainが発生するが、上述したようにパイプ102の内部にパイプ102Lが配設されており、この不必要な音声出力Ainをパイプ102とパイプ102Lとで構成される密閉空間により効果的に遮断できる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図29〜図31は、実施の形態としてのスピーカ装置100Mの構成を示している。図29はスピーカ装置100Mの斜視図、図30はスピーカ装置100Mの縦断面図、図31はスピーカ装置100Mの上面図である。これら図29〜図31において、図1〜図4と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
スピーカ装置100Mにおいては、全体として円板状に形成されているベース筐体101Mの周囲に、90度の角間隔をもって、4個のスピーカユニット104a〜104dが取り付けられている。これら4個のスピーカユニット104a〜104dは、図1に示すスピーカ装置100Aにおけるスピーカユニット104と同様に、可聴周波数帯域の低域側を受け持つスピーカを構成し、ウーハとして機能する。この場合、スピーカユニット104a〜104dの中心軸の方向は、パイプ102の軸方向と直交する方向とされている。
ベース筐体101Mには、図1に示すスピーカ装置100Aにおけるベース筐体101の開口部105に対応した、開口部105Mが設けられている。ただし、開口部105Mは、開口部105とは異なり、底面側が閉塞された状態とされている。また、このベース筐体101Mには、図30、図31に示すように、スピーカユニット104a〜104dの取り付け位置に対応して、各スピーカユニットの背面からの音波を開口部105Mに案内するための貫通穴151a〜151dが、設けられている。
スピーカユニット104a〜104dは、例えば、同一の音声信号に基づいて駆動される。スピーカユニット104a〜104dの前面から出力される正相の音波は、ベース筐体101Mの側面側から外部に放射される。また、スピーカユニット104a〜104dの背面から出力される逆相の音波は、貫通穴151a〜151d、開口部105Mおよびパイプ102を通って、パイプ102の上端部側から外部に放射される。この場合も、図1に示すスピーカ装置100Aと同様に、パイプ102は共鳴管として機能し、量感のある低域再生が可能となる。
図29〜図31に示すスピーカ装置100Mのその他は、図1〜図4に示すスピーカ装置100Aと同様に構成されている。この図29〜図31に示すスピーカ装置100Mは、上述の図1〜図4に示すスピーカ装置100Aと同様に動作する。
このスピーカ装置100Mによれば、上述のスピーカ装置100Aと同様の効果を得ることができる。また、このスピーカ装置100Mによれば、ベース筐体101Mの周囲に4個のスピーカユニット104a〜104dが取り付けられている。各スピーカユニットは、低域成分を再生することで、音像定位情報を比較的持たない。そのため、パイプ102により高域成分を再生することで、システム全体として無指向性でかつパイプ102に音像を定位させることが可能となる。なお、ベース筐体101Mの周囲に取り付けるスピーカユニットは4個に限定されるものではなく、何個であってもよい。
なお、上述したスピーカ装置100A〜100D,100H,100L,100Mでは、磁歪アクチュエータ103の駆動ロッド103aが音響振動板としてのパイプ102,102C,102Hやアクリル板102Dに直接当接する構成となっているが、当該駆動ロッド103aが所定の材質からなる挿入板を介して間接的に音響振動板に当接する構成とすることもできる。この場合、挿入板としては,例えば,木材、アルミニウム、ガラス等を使用でき、材質による固有振動モードが異なるから、材質によって異なる音色を得ることができる。
また、上述実施の形態においては、音響振動板を加振するアクチュエータを駆動する音声信号と、発音体、例えばスピーカユニットを駆動する音声信号とが異なる例を示したが、双方を同じ音声信号で駆動する構成も考えられる。
また、上述実施の形態においては、音響振動板を加振するアクチュエータが磁歪アクチュエータであるものを示したが、アクチュエータとしては、動電型アクチュエータ、圧電型アクチュエータ等のその他のアクチュエータを使用して同様のスピーカ装置を得ることができる。
また、上述実施の形態においては、発音体(トランスデューサ)として動電型アクチュエータを用いたスピーカユニットを使用したが、その他の磁歪アクチュエータ、圧電型アクチュエータを用いた発音体であってもよい。
この発明は、例えば高域、低域とも良好な音声出力を得ることができるものであり、オーディオビュジュアル装置におけるスピーカ装置等に適用できる。
実施の形態としてのスピーカ装置100Aの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Aの構成を示す縦断面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Aの構成およびダンピング部材の形状を示す上面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Aの構成を示す底面図である。 磁歪アクチュエータの断面概略図である。 磁歪アクチュエータの磁束線図である。 磁歪アクチュエータおよびスピーカユニットの駆動系の構成を示すブロック図である。 パイプを径方向に加振した場合における、「bottom」、「center」、「top」の各位置での周波数応答のシミュレーション結果を示す図である。 パイプを径方向に加振する場合の加振方向を示す図である。 パイプを軸方向に加振した場合における、「bottom」、「center」、「top」の各位置での周波数応答のシミュレーション結果を示す図である。 パイプを軸方向に加振する場合の加振方向を示す図である。 パイプの上部側からのみ音波を放射した場合における、「bottom」、「top」の各位置でのSPLの測定結果を示す図である。 パイプの上部側からのみ音波を放射する場合の音波放射方向および各測定位置を示す図である。 パイプの上部側および下部側の双方から音波を放射した場合における、「bottom」、「top」の各位置でのSPLの測定結果を示す図である。 パイプの上部側および下部側の双方から音波を放射する場合の音波放射方向および各測定位置を示す図である。 磁歪アクチュエータおよびスピーカユニットの駆動系の他の構成を示すブロック図である。 磁歪アクチュエータおよびスピーカユニットの駆動系の他の構成を示すブロック図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Bの構成を示す縦断面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Bの構成を示す横断面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Bの構成を示す一部を省略した断面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Cの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Dの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Dの構成を示す縦断面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Hの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Jの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Kの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Lの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Lの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Mの構成を示す斜視図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Mの構成を示す縦断面図である。 実施の形態としてのスピーカ装置100Mの構成を示す上面図である。 磁歪アクチュエータを用いた音声出力装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100A〜100D,100H,100J,100K,100L,100M・・・スピーカ装置、101,101J,101M・・・ベース筐体、102,102C,102H,102L・・・パイプ、102d,102d′・・・底部分、102D・・・アクリル板、103・・・磁歪アクチュエータ、103a・・・駆動ロッド、104,104a〜104d・・・スピーカユニット、105,105M・・・開口部、106・・・脚部、107,141a,141b・・・L字アングル、108,112,113,115,116,138,139,143a,143b,146a,146b,148・・・ダンピング材、114,147・・・収納穴、131・・・支持具、132・・・下部十字部材、133・・・上部十字部材、134・・・棒材、195・・・振動伝達部材、196・・・固定部材、197・・・ドーム状の音響振動板、198・・・支持具、199・・・スリット

Claims (14)

  1. 音響振動板と、
    上記音響振動板に変位出力を伝達するための伝達部が直接的または間接的に当接された状態で配設され、第1の音声信号に基づいて駆動されるアクチュエータと、
    上記第1の音声信号と同じまたは異なる第2の音声信号に基づいて駆動される発音体と
    を備えることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 上記アクチュエータは、少なくとも面方向の振動成分をもって上記音響振動板を加振する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 上記音響振動板は、端面を持った振動板であり、
    上記アクチュエータは、該振動板の端面に少なくとも直交する方向の振動成分をもって該振動板を加振する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  4. 上記アクチュエータを複数個備え、
    上記複数個のアクチュエータの伝達部は、それぞれ、上記音響振動板の互いに異なる位置に当接されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  5. 上記発音体を複数個備え、
    上記複数個の発音体は、それぞれ、互いに異なる位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  6. 上記音響振動板は筒型振動板であり、
    上記発音体は、上記筒型振動板の一端側に配置され、
    上記発音体から得られる音波を、上記筒型振動板の内部を通して外部に放射する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  7. 上記発音体から得られる音波を、上記筒型振動板の一端側および他端側から放射する
    ことを特徴とする請求項6に記載のスピーカ装置。
  8. 上記発音体の中心軸の方向は、上記筒型振動板の軸方向と一致する方向である
    ことを特徴とする請求項6に記載のスピーカ装置。
  9. 上記発音体の中心軸の方向は、上記筒型振動板の軸方向と直交する方向である
    ことを特徴とする請求項6に記載のスピーカ装置。
  10. 上記筒型振動板は、上記発音体からの音波が進む方向に向かって徐々に径が大きくされている
    ことを特徴とする請求項6に記載のスピーカ装置。
  11. 上記音響振動板としての筒型振動板の内部に、筒型振動板と離間した状態で筒型部材が配設され、
    上記発音体は上記筒型部材に対応して配置され、
    上記発音体から得られる音波を、上記筒型部材の内部を通して外部に放射する
    ことを特徴とする請求項6に記載のスピーカ装置。
  12. 上記音響振動板は有底の筒型振動板であり、
    上記アクチュエータの伝達部は、上記筒型振動板の開口部側の端面に当接され、
    上記発音体は、上記筒型振動板の上記開口部側に配置され、
    上記筒型振動板が上記発音体のバックキャビティとして機能する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  13. 上記発音体の中心軸の方向は、上記筒型振動板の軸方向と一致する方向である
    ことを特徴とする請求項12に記載のスピーカ装置。
  14. 上記発音体の中心軸の方向は、上記筒型振動板の軸方向と直交する方向である
    ことを特徴とする請求項12に記載のスピーカ装置。
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