JP2007227793A - 熱応力緩和パッドおよびそれを用いた熱電変換システム並びにペルチェ冷却システム - Google Patents

熱応力緩和パッドおよびそれを用いた熱電変換システム並びにペルチェ冷却システム Download PDF

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Abstract

【課題】接触面の隙間を埋めて熱を伝達する材料の漏洩をより一層確実に防止する。
【解決手段】温度差のある高温側部材と低温側部材の間に挟まれて熱を伝達すると共に熱応力の緩和を行う熱応力緩和パッド1であって、AlとSnの共晶合金からなるパッド本体4を備え、パッド本体4の高温側部材に対向する面4aと低温側部材に対向する面4bのいずれか一方の面は相手側部材に対して非接合で接触しており、他方の面は枠部材5により覆われて相手側部材に対して接合されているものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱応力緩和パッドおよびそれを用いた熱電変換システム並びにペルチェ効果を利用して吸熱するペルチェ冷却システムに関する。更に詳しくは、本発明は、大型の加熱手段・冷却手段(例えば加熱ダクト・冷却ダクト)を備える例えば各種産業機器等の廃熱を熱源とする熱電変換システムへの使用に適した熱応力緩和パッド、および当該熱応力緩和パッドを用いた熱電変換システム並びにペルチェ冷却システムに関するものである。
温度差のある高温側部材と低温側部材の間に挟まれて熱を伝達すると共に熱応力の緩和を行う熱応力緩和パッドとして、例えば特開2001−194022号公報に開示されたものがある。この熱応力緩和パッドを図13及び図14に示す。熱応力緩和パッド101は、温度差のある高温側部材102と低温側部材103の間に挟まれて熱を伝達すると共に熱応力の緩和を行うもので、多孔質材料104をマトリックスとして、その空孔104aに熱伝導率が大きくかつ融点が運転時の低温側部材103の温度に近い温度である伝熱材料105を含浸させている。
多孔質材料104に含浸された伝熱材料105は高温側部材102から伝わる熱によって溶融又は軟化され、その濡れ性によって高温側部材102又は低温側部材103との間に拡がりこれらの隙間を埋める。このため、接触熱抵抗が減少し熱伝導特性を向上させることができる。また、多孔質材料104が変形することで高温側部材102と低温側部材103の熱変形量の違いを吸収することができる。多孔質材料104に含浸された伝熱材料105はその表面張力の作用により、多孔質材料104の微細な空孔104a内からの漏洩防止が図られている。
この熱応力緩和パッド101では、伝熱材料105によって高温側部材102や低温側部材103との間の隙間を埋めることで接触熱抵抗を減少させることができるので、例えば熱電変換システムに使用する場合に、各部材102,103を熱応力緩和パッド101に対して強く加圧しながら組み付ける必要がなくなり、作業性の向上と破損防止を図ることができる。
特開2001−194022号
しかしながら、上述の熱応力緩和パッド101では、多孔質材料104に伝熱材料105を含浸させ、その表面張力によって漏洩防止を図っているので、例えば伝熱材料105と多孔質材料104の濡れ性が悪い場合には、伝熱材料105が多孔質材料104の空孔104aから漏洩する虞があることを完全には否定できず、伝熱材料105の漏洩をより一層確実に防止できる熱応力緩和パッドの開発が要請されていた。
本発明は、接触面の隙間を埋めて熱を伝達する材料の漏洩をより一層確実に防止することができる熱応力緩和パッドを提供すること、及びこの熱応力緩和パッドを使用した熱電変換システム、ペルチェ冷却システムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、温度差のある高温側部材と低温側部材の間に挟まれて熱を伝達すると共に熱応力の緩和を行う熱応力緩和パッドにおいて、AlとSnの共晶合金からなるパッド本体を備え、パッド本体の高温側部材に対向する面と低温側部材に対向する面のいずれか一方の面は相手側部材に対して非接合で接触しており、他方の面は枠部材により覆われて相手側部材に対して接合されているものである。
したがって、高温側部材から伝わる熱によってパッド本体のSnが溶融又は軟化し、相手側部材に対して非接合で接触している側の面では相手側部材との間の隙間ににじみ出て当該隙間を埋める。また、反対側の面(他方の面)ではパッド本体を覆う枠部材が相手側部材に対して接合されており、これらの間は埋められている。このようにパッド本体と高温側部材又は低温側部材との間に隙間のない状態で、高温側部材の熱が熱応力緩和パッドを通じて低温側部材に伝達されるので、熱の伝達は良好に行われる。また、高温側部材と低温側部材の熱変形量の違いは、相手側部材に対して非接合で接触している側の面と相手側部材との間に滑りが生じることで吸収される。AlとSnの共晶合金からなるパッド本体は熱を良好に伝達する。また、パッド本体を構成するAlとSnの共晶合金は共晶反応状態ではSnがAlから分離して漏洩することはない。
また、請求項2記載の発明は、温度差のある高温側部材と低温側部材の間に挟まれて熱を伝達すると共に熱応力の緩和を行う熱応力緩和パッドにおいて、AlとSnの共晶合金からなるパッド本体を備え、パッド本体は高温側部材と低温側部材に対して非接合で接触しているものである。
したがって、高温側部材から伝わる熱によってパッド本体のSnが溶融又は軟化して高温側部材との間の隙間や低温側部材との間の隙間ににじみ出てこれらの隙間を埋める。このようにパッド本体と高温側部材の間、パッド本体と低温側部材の間に隙間のない状態で、高温側部材の熱が熱応力緩和パッドを通じて低温側部材に伝達されるので、熱の伝達は良好に行われる。また、パッド本体は高温側部材と低温側部材に対して非接合、即ち接合されておらず面方向への相対移動が可能な状態であるので、高温側部材と低温側部材の熱変形量の違いは、パッド本体と高温側部材又は低温側部材との間に滑りが生じることで吸収される。AlとSnの共晶合金からなるパッド本体は熱を良好に伝達する。またパッド本体を構成するAlとSnの共晶合金は共晶反応状態ではSnがAlから分離して漏洩することはない。
また、請求項3記載の熱応力緩和パッドは、パッド本体の側面を覆う枠部材を備えている。したがって、パッド本体の側面の露出が防止され、露出面(側面)にSnがにじみ出ることが防止される。
また、請求項4記載の熱応力緩和パッドは、枠部材がAlで形成されている。したがって、パッド本体と枠部材との材料的な相性が良好になる。
また、請求項5記載の発明は、加熱手段と冷却手段の間に熱電変換素子を配置する熱電変換システムにおいて、加熱手段と熱電変換素子の間と、冷却手段と熱電変換素子の間のうち、少なくともいずれか一方に請求項1から4のいずれか1つに記載の熱応力緩和パッドを介在させたものである。
したがって、例えば熱電変換素子の両側に熱応力緩和パッドを介在させた場合には、熱電変換素子の加熱面は加熱手段から熱応力緩和パッドを通じて伝えられる熱によって加熱され、冷却面は熱応力緩和パッドを通じて冷却手段に熱を逃がして冷却される。熱応力緩和パッドは上述の通り熱を良好に伝えるので、大きな加圧力をかけて加熱手段と冷却手段の間に熱電変換素子を挟み込まなくても熱電変換素子の両面には大きな温度差が形成され、大きな起電力が発生する。また、このように熱電変換素子の両側に熱応力緩和パッドを介在させる必要はなく、熱電変換素子と加熱手段の間にのみ熱応力緩和パッドを介在させても良く、または熱電変換素子と冷却手段の間にのみ熱応力緩和パッドを介在させても良い。
さらに、請求項6記載の発明は、放熱部材と冷却部材の間にペルチェ素子を配置するペルチェ冷却システムにおいて、放熱部材とペルチェ素子の間と、冷却部材とペルチェ素子の間のうち、少なくともいずれか一方に請求項1から4のいずれか1つに記載の熱応力緩和パッドを介在させたものである。
したがって、ペルチェ素子による熱の発生または吸収は熱応力緩和パッドを通して放熱部材や冷却部材に伝えられる。熱応力緩和パッドは上述の通り熱を良好に伝えるので、大きな加圧力をかけて放熱部材と冷却部材の間にペルチェ素子を挟み込まなくても良い。なお、ペルチェ素子の両側に熱応力緩和パッドを介在させても良く、またはペルチェ素子と放熱部材の間にのみ或いはペルチェ素子と冷却部材の間にのみ熱応力緩和パッドを介在させるようにしても良い。
請求項1記載の熱応力緩和パッドでは、AlとSnの共晶合金からなるパッド本体を備え、パッド本体の高温側部材に対向する面と低温側部材に対向する面のいずれか一方の面は相手側部材に対して非接合で接触しており、他方の面は枠部材により覆われて相手側部材に対して接合されているので、相手側部材に対して非接合で接触している側の面と相手側部材との間に生じる隙間を、伝える熱を利用してSnをにじみ出させることで埋めることができる。このため、大きな力をかけて挟み込まなくてもパッド本体と高温側部材又は低温側部材との接触熱抵抗を減少させて良好な熱伝導特性を得ることができる。また、相手側部材に対して非接合で接触している面では、相手側部材との間で滑りを生じさせることができるので、高温側部材と低温側部材との間の熱変形量の違いや、高温側部材・低温側部材の温度変化による熱膨張変位を吸収することができる。さらに、パッド本体を構成するAlとSnの共晶金属は共晶反応状況ではSnがAlから分離して漏洩することはない。このため、隙間を埋めて熱の伝達を良好にする伝熱材料であるSnの喪失を防止して製品寿命を延ばすことができる共に、熱伝達の信頼性を向上させることができる。
また、請求項2記載の熱応力緩和パッドでは、AlとSnの共晶合金からなるパッド本体を備え、パッド本体は高温側部材と低温側部材に対して非接合で接触しているので、パッド本体と高温側部材との間の隙間やパッド本体と低温側部材との間の隙間を、伝える熱を利用してSnをにじみ出させることで埋めることができる。このため、大きな力をかけて挟み込まなくてもパッド本体と高温側部材又は低温側部材との接触熱抵抗を減少させて良好な熱伝導特性を得ることができる。また、パッド本体と高温側部材又は低温側部材との間で滑りを生じさせることができるので、高温側部材と低温側部材との間の熱変形量の違いや、高温側部材・低温側部材の温度変化による熱膨張変位を吸収することができる。さらに、パッド本体を構成するAlとSnの共晶金属は共晶反応状況ではSnがAlから分離して漏洩することはない。このため、隙間を埋めて熱の伝達を良好にする伝熱材料であるSnの喪失を防いで製品寿命を延ばすことができる共に、熱伝達の信頼性を向上させることができる。
また、請求項3記載の熱応力緩和パッドでは、パッド本体の側面を覆う枠部材を備えているので、パッド本体の側面の露出を防止することができ、露出面にSnがにじみ出ることを防止することができる。
また、請求項4記載の熱応力緩和パッドでは、枠部材がAlで形成されているので、パッド本体と枠部材との材料的な相性を良くすることができる。
また、請求項5記載の熱電変換システムでは、加熱手段と熱電変換素子の間と、冷却手段と熱電変換素子の間のうち、少なくともいずれか一方に請求項1から4のいずれか1つに記載の熱応力緩和パッドを介在させているので、上述の熱応力緩和パッドを用いて熱の伝達と熱応力の緩和を行うことができる。このため、素子と加熱手段の接合と、素子と冷却手段の接合の両方又はいずれか一方を不要にすることができ、システムの組付作業や素子の交換作業が簡単になる。また、熱電変換素子を挟み込む加圧力が小さなもので足りるため、その加圧力の調整が不要になると共に、熱電変換素子等の長寿命化を図ることができる。さらに、熱応力緩和パッドの熱伝導特性が良好であるので、発電効率や加熱・冷却効率を向上させることができる。
さらに、請求項6記載のペルチェ冷却システムでは、放熱部材とペルチェ素子の間と、冷却部材とペルチェ素子の間のうち、少なくともいずれか一方に請求項1から4のいずれか1つに記載の熱応力緩和パッドを介在させているので、上述の熱応力緩和パッドを用いて熱の伝達と熱応力の緩和を行うことができる。このため、素子と放熱部材又は冷却部材との接合が不要になり又は接合箇所を少なくすることができ、システムの組付作業や素子の交換作業が簡単になる。また、ペルチェ素子を挟み込む加圧力が小さなもので足りるため、その加圧力の調整が不要になると共に、ペルチェ素子等の長寿命化を図ることができる。さらに、熱応力緩和パッドの熱伝導特性が良好であるので、発電効率や加熱・冷却効率を向上させることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に、本発明の熱応力緩和パッドの実施形態の一例を示す。なお、図1は図2のI−I線に沿う断面図である。熱応力緩和パッド1は、温度差のある高温側部材2と低温側部材3の間に挟まれて熱を伝達すると共に熱応力の緩和を行うもので、Al(アルミニウム)とSn(スズ)の共晶合金からなるパッド本体4を備え、パッド本体4の高温側部材2に対向する面4aと低温側部材3に対向する面4bのいずれか一方の面は相手側部材に対して非接合で接触しており、他方の面は枠部材5により覆われて相手側部材に対して接合されている。本実施形態では、高温側部材2に対向する面4aが相手側部材即ち高温側部材2に対して非接合で接触されており、低温側部材3に対向する面4bが枠部材5により覆われて相手側部材即ち低温側部材3に対して接合されている。ここで、接合の手段としては、例えばAlSi系のろう材を使うろう付けなどがある。また、熱応力緩和パッド1はパッド本体4の側面4cを覆う枠部材6を備えている。枠部材5と枠部材6は一体成形されている。即ち、枠部材5と枠部材6とでカップ状の部材を構成し、このカップ状部材の中にパッド本体4が形成されている。枠部材5,6は、例えばAlで形成されている。
パッド本体4はAlとSnの共晶合金(以下、Al−Sn合金という)から成っている。Al−Sn合金の組成比は、Snの重量比で、例えば10〜80%、好ましくは30〜50%、より好ましくは40%である。本実施形態では、Al−Sn合金の組成比を、Snの重量比で40%としている(このような状態のAl−Sn合金をAl−40wt%Snと記す。以下同様。)。Snの重量比の下限値を10%とするのは、Snの重量比が10%未満になると、接触熱抵抗Rを減少させるSn成分の漏出量の確保が難しくなると考えられるからである。また、好ましい下限値を30%とするのは、Snの重量比が30%以上あれば、接触熱抵抗Rを良好に減少させるのに十分なSn成分の漏出量を確保するのが容易になると考えられるからである。一方、Snの重量比の上限値を80%としているのは、Snの重量比が80%を超えると、Al成分が少なくなり過ぎ、Sn成分の良好な保持が難しくなると考えられるからである。また、好ましい上限値を50%としているのは、Snの重量比が50%以下であれば、Sn成分の良好な保持に適したAl成分量を確保するのが容易になると考えられるからである。さらに、より好ましい値を40%としているのは、Snの漏出量とSnの保持に適したAl成分量をともに高レベルでバランス良く確保することができると考えられるからである。
熱応力緩和パッド1の平面形状は、例えば円形となっている。ただし、この形状に限るものではなく、平面形状が例えば長方形、正方形等でも良い。特に後述するように熱電変換システム7に使用する場合等には、熱電変換モジュール12の形状にあわせて熱応力緩和パッド1の形状を決定すれば良い。
図4は、熱応力緩和パッド1の組織を示す顕微鏡写真で、図1中符号Aで示す位置のものである。図4(A)は枠部材5,6とパッド本体4の境界部分の内部組織、(B)はパッド本体4(Al−40wt%Sn)の内部組織である。
熱応力緩和パッド1は、以下のようにして製造することができる。例えば、Al製のカップ状部材を製作し、例えば500℃に加熱しておく。なお、カップ状部材の周壁が枠部材6となり、底板が枠部材5となる。次に、例えば680℃に加熱して溶融させたAl−Sn合金をカップ状部材の中に注ぎ、例えば100MPa(1000気圧)で例えば5分間加圧する。このように加圧することでAl−Sn合金の内部に熱抵抗を増大させる気泡が発生するのを防止することができる。そして冷却させた後、切断、切削、研磨等の機械加工を行ってパッド本体4の形状を整える。ただし、熱応力緩和パッド1の製造方法は上述の方法に限るものではなく、また、同じ製造方法であっても温度、圧力、時間等の変動は可能である。
この熱応力緩和パッド1を用いて、例えば熱電変換システム7を構成することができる。図5に熱電変換システム7の一例を示す。熱電変換システム7は、加熱手段8と冷却手段9の間に熱電変換素子10を配置するもので、加熱手段8と熱電変換素子10の間と、冷却手段9と熱電変換素子10の間のうち、少なくともいずれか一方に熱応力緩和パッド1を介在させている。本実施形態では、加熱手段8と熱電変換素子10の間に熱応力緩和パッド1を介在させている。なお、熱電変換素子10は、例えばセラミック製の電気絶縁板11の間に挟み込まれて熱電変換モジュール12を構成している。熱応力緩和パッド1は、加熱手段8に対しては非接合、即ち接合されずに単に重ね合わせて相対変位可能な状態であり、熱電変換モジュール12に対しては接合されている。
加熱手段8は、例えば加熱ダクト(以下、加熱ダクト8という)である。また、冷却手段9は、例えば冷却ダクト(以下、冷却ダクト9という)である。つまり、熱応力緩和パッド1については、加熱ダクト8が高温側部材2であり、熱電変換モジュール12が低温側部材3である。なお、冷却ダクト9は熱電変換モジュール12の電気絶縁板11に接合されている。
この熱電変換システム7は、加熱ダクト8の温度が例えば500℃、冷却ダクト9の温度が例えば100℃で運転される。
この熱電変換システム7が運転されると、熱応力緩和パッド1のパッド本体4のSn成分は、加熱ダクト8から伝わる熱によって溶融又は軟化し、加熱ダクト8と熱応力緩和パッド1との間ににじみ出て隙間を埋める。したがって、加熱ダクト8の対向面が平らでなく、またその表面粗さが大きかったとしても、加熱ダクト8と高温側の熱応力緩和パッド1の接触熱抵抗が減少して密着性が向上し、熱の伝達が良好に行われる。このため、加熱ダクト8と冷却ダクト9の温度差に近い大きな温度差を熱電変換ユニットの両面に作り出すことができ、熱電変換素子10による発電性能を向上させることができる。なお、熱応力緩和パッド1と熱電変換モジュール12との間、熱電変換モジュール12と冷却ダクト9との間は接合されており、熱伝達は良好に行われる。
また、熱電変換システム7の運転によって加熱ダクト8と冷却ダクト9の間に温度差による変形量の違いが発生するが、かかる変形量の違いは熱応力緩和パッド1に対して加熱手段8が変位することで吸収することができる。すなわち、加熱ダクト8と冷却ダクト9の変形量の差に応じて非接合の面がずれるので、加熱ダクト8と熱電変換モジュール12との密着状態を維持しつつ、熱応力の発生による変形や割れ等を防止することができる。なお、図5において、矢印Sは滑りによって加熱ダクト8の熱膨張が許容される様子を示している。
このように、加熱ダクト8から伝わる熱を利用して熱の伝達を行うSnを隙間に充填し熱応力緩和パッド1と加熱ダクト8を密着させることができるので、熱電変換システム7の組付工程において、加熱ダクト8と熱電変換モジュール12をわざわざ接合する必要がなくなる。このため、接合箇所が減少し、熱電変換システム7の組付けが簡単なものになると共に、メンテナンス時等の熱電変換モジュール12の交換作業も簡単なものなる。また、加熱ダクト8や熱電変換モジュール12の対向面の平面度および表面粗さに対する要求条件が緩和されることになり、製作が容易でコスト低減が可能となる。なお、冷却ダクト9と熱電変換モジュール12とは接合されるので、これらの対向面の平面度及び表面粗さに対する要求条件も緩和される。
また、Snが熱を伝える材料(伝熱材料)として上述の隙間に拡がることで熱電変換モジュール12と加熱ダクト8を密着させることができるので、これらの密着性を向上させるために熱電変換システム7の組付時に大きな加圧力をかけて加熱ダクト8および冷却ダクト9によって熱電変換モジュール12を挟み込んで密着させておく必要がなくなる。即ち、密着性に優れた熱応力緩和パッド1が得られるため、小さな加圧力でも接触熱抵抗を低減できる。また、これに伴い加熱ダクト8の上からの加圧力を調整する必要がなくなる。さらに、小さな加圧力で運転できるため、熱電変換システム7や後述のペルチェ冷却システムの長寿命化が達成できる。
また、熱応力緩和パッド1と加熱ダクト8との間では面方向の滑りが可能であるので、加熱ダクト8の運転・停止中の温度差に起因する熱膨張変位を許容することができる。特に、熱電変換システム7が大型化したり、利用する温度がより高温になると、加熱ダクト8の熱膨張変位が大きくなるが、本発明の熱応力緩和パッド1は熱膨張変位を許容することができるので、熱電変換システム7を大型化、高温化することが可能になる。また、上述の接触熱抵抗を減少させることができることと、熱応力緩和パッド1と加熱ダクト8との間で面方向の滑りが可能になることにより、熱電変換モジュール12に負荷できる温度差を増大することができる。熱電変換モジュール12の発電電力は温度差の2乗にほぼ比例するため、同一の熱電変換モジュール12を使用しても、熱電変換モジュール12の発電電力を向上せることができる。即ち、実質的なエネルギー変換効率を向上させることができる。また、これによって熱電変換システム7の発電単価を低減することもできる。
なお、枠部材5を設けることで、相手側部材にSnと反応してしまう材料を使用することができる。例えば、相手側部材がCu製のダクトの場合、CuとSnは反応してしまうため、パッド本体4を直接接触させることは適当でない。このような場合には枠部材5が設けられている側の面をCu製ダクトに接合すれば良く、このようすることで相手側部材が例えばCu製のものであっても熱応力緩和パッド1を適用することができる。
また、この熱応力緩和パッド1を用いて、例えばペルチェ冷却システムを構成することができる。即ち、図6に示すように、放熱部材13と冷却部材14の間にペルチェ素子15を配置するペルチェ冷却システム16において、放熱部材13とペルチェ素子15の間と、冷却部材14とペルチェ素子15の間のうち、少なくともいずれか一方に熱応力緩和パッド1を介在させるようにしても良い。ペルチェ冷却システム16においても、熱応力緩和パッド1を使用することで、熱電変換システム7と同様の効果を得ることができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、パッド本体4の高温側部材2に対向する面4aは相手側部材に対して非接合で接触されており、低温側部材3に対向する面4bは枠部材5により覆われて相手側部材に対して接合されていたが、必ずしもこの構成に限るものではなく、パッド本体4の低温側部材3に対向する面4bを相手側部材に対して非接合で接触させ、高温側部材2に対向する面4aを枠部材5により覆って相手側部材に対して接合するようにしても良い。
また、上述の説明では、パッド本体4のいずれか一方の面を枠部材5で覆い相手側部材に接合するようにしていたが、パッド本体4の両面4a,4bを高温側部材2又は低温側部材3に対して非接合で接触させるようにしても良い。即ち、例えば図7に示すように、温度差のある高温側部材2と低温側部材3の間に挟まれて熱を伝達すると共に熱応力の緩和を行う熱応力緩和パッド1であって、AlとSnの共晶合金からなるパッド本体4を備え、パッド本体4を高温側部材2と低温側部材3に対して非接合で接触させるようにしても良い。なお、図7では、図1〜図3に示す部材と同一の部材には同一の符号を付してそれらの詳細な説明は省略する。この場合には、熱応力緩和パッド1の両面について接合が不要になるので、高温側部材2や低温側部材3、加熱手段8や冷却手段9、放熱部材13や冷却部材14への組み付けをより簡単にすることができる。なお、このタイプの熱応力緩和パッド1は、例えば、カップ状部材の底板部分から成る枠部材5を切断除去し、Al−Sn合金をカップ状部材の底面に露出させることで製作することができる。
また、上述の説明では、枠部材5,6をAlで形成していたが、Al以外の金属で枠部材5,6を形成しても良く、金属以外の材料、例えばセラミックス等により枠部材5,6を形成しても良い。
また、上述の説明では、パッド本体4の側面4cを覆う枠部材6を備えていたが、例えば図8及び図9に示すように、枠部材6を省略し、パッド本体4を高温側部材2と低温側部材3の間に露出させるようにしても良い。このタイプの熱応力緩和パッド1は、例えば鋳型等に溶融させたAl−Sn合金を注ぐ鋳造法等によって製作することができる。なお、図8は図9のVIII-VIII線に沿う断面図である。また、図1〜図3に示す部材と同一の部材には同一の符号を付してある。
また、上述の熱電変換システム7についての説明では、加熱手段8と熱電変換素子10(熱電変換モジュール12)の間に熱応力緩和パッド1を介在させていたが、必ずしもこの構成に限るものではなく、冷却手段9と熱電変換素子10の間に熱応力緩和パッド1を介在させても良く、加熱手段8と熱電変換素子10の間と、冷却手段9と熱電変換素子10の間の両方に熱応力緩和パッド1を介在させても良い。この場合、冷却手段9と熱電変換素子10の間に介在させた熱応力緩和パッド1では、冷却手段9側の面を非接合面、熱電変換素子10側の面を接合面としても良く、熱電変換素子10側の面を非接合面、冷却手段9側の面を接合面としても良く、あるいは冷却手段9側の面と熱電変換素子10側の面の両方を非接合面としても良い。なお、冷却ダクト9と熱電変換素子10の間に介在させる熱応力緩和パッド1については、熱電変換モジュール12が高温側部材2であり、冷却ダクト9が低温側部材3である。
また、上述の熱電変換システム7についての説明では、加熱手段8は例えば加熱ダクトであったが、加熱ダクトに限るものではなく、例えば加熱面等の熱源であれば良い。また、上述の熱電変換システム7について説明では、冷却手段9は例えば冷却ダクトであったが、冷却ダクトに限るものではなく、冷却できる手段であれば良い。
本発明の熱応力緩和パッド1を使用することで接触熱抵抗を低減できることを確認するための実験を行った。実験では、高温側部材2と低温側部材3との間に熱応力緩和パッド1を挟み込むようにして接触させ、高温側部材2と低温側部材3との間の接触熱抵抗R(mK/W)を算出した。接触熱抵抗Rの算出方法は、次の通りである。
パッド本体4の両面4a,4bの温度差をΔT(K)、高温側部材2の熱応力緩和パッド1との接触面と低温側部材3の熱応力緩和パッド1との接触面との温度差をΔTCP(K)、熱応力緩和パッド1の厚さをx(m)、熱応力緩和パッド1の熱伝導率をλ(W/mK)とすると、熱流速q(W/m)は数式1によって求められる。
(数1)
q=(ΔT×λ)/x
そして、接触熱抵抗R(mK/W)は数式2によって求められる。
(数2)
R=ΔTCP/q
熱応力緩和パッド1は図1及び図2に示すような枠部材5,6を備えるタイプのものを使用した。熱応力緩和パッド1全体の厚さを10mm、パッド本体4の厚さを5mmとした。また、熱応力緩和パッド1と高温側部材2との接触面の直径を25mm、接触面におけるパッド本体4の直径を21mmとした。高温側部材2として加熱ダクト8を使用した。
実験の結果を図10に示す。図10の横軸は熱応力緩和パッド1の高温側部材2側の面4aの温度、縦軸は高温側部材2と熱応力緩和パッド1との間の接触熱抵抗Rである。温度TSnはSnの融点(232℃)を示している。図中、A点より計測を開始し、B点まで加熱した後、冷却し、C点まで計測した。図からも明らかなように、熱応力緩和パッド1の温度が上昇してSnの融点に近づくと接触熱抵抗Rが急激に減少し始め、熱応力緩和パッド1の温度がSnの融点を超えると接触熱抵抗Rが約1/5に低減することがわかった。これは、Al−Sn合金からなるパッド本体4の温度上昇によってSn成分が軟化して高温側部材2と熱応力緩和パッド1との間の隙間を埋め始め、パッド本体4の温度がSnの融点を超えるとパッド本体4のSn成分が溶融して高温側部材2と熱応力緩和パッド1との間の隙間を良好に埋めるからであると考えられる。このように、本発明の熱応力緩和パッド1を使用することで、接触熱抵抗Rを低減できることを確認できた。
Al−Sn合金のSnの漏出を確認するための実験を行った。実験では、組成比が異なる3種類の試料、即ちAl−10wt%Sn、Al−20wt%Sn、Al−40wt%Sn(組成比がSnの重量比で10%、20%、40%)を使用した。
試料の製作は約700℃のアルミニウム溶湯に純粋なスズを加えることで行われた。鋳型として、20℃の銅ブロックの上に600℃に予熱したスチール製チューブを取り付けたものを使用した。鋳型のスチール製チューブにスズを加えたアルミニウム溶湯を注ぎ、20℃の銅ブロックで冷却し、シリンダ形状の試料を製作した。製作した試料をそのシリンダ軸に沿って2分割し、その片方を使用して漏出実験を行った。分割した試料を空気中で400℃まで加熱し、2時間放置した。このとき、Al−20wt%Snの試料はステンレススチール製の板上に、Al−10wt%Snの試料とAl−40wt%Snの試料はカーボンスチール製の板上にそれぞれ置かれていた。
その結果を図11に示す。(A)はAl−10wt%Snの試料、(B)はAl−20wt%Snの試料、(C)はAl−40wt%Snの試料である。いずれの試料についてもSn成分の漏出を確認できた。ただし、Sn成分の漏出量はAl−10wt%Sn、Al−20wt%Sn、Al−40wt%Snの順で増加した。この結果、Al−10wt%Sn、Al−20wt%Sn、Al−40wt%Snのいずれも熱応力緩和パッド1のパッド本体4として使用できること、3種類の試料の中でAl−40wt%Snの使用がSn成分の漏出量の確保という点では最も適していることを確認できた。
Al−Sn合金とAl製の枠部材との接合を確認するための実験を行った。実験では、Al−40wt%Sn(組成比がSnの重量比で40%)の試料を使用した。試料の製作は約700℃のアルミニウム溶湯に純粋なスズを加えることで行われた。550℃に予熱したアルミニウム板の上に550℃に予熱したスチール製チューブを取り付け、このスチール製チューブ内にスズを加えたアルミニウム溶湯(700℃)を注いでAl−Sn合金のシリンダ形試料を製作した。冷却後、シリンダ形試料をそのシリンダ軸に沿って2分割し、その片方を使用してAl−Sn合金とアルミニウム板との境界部分を顕微鏡で観察した。
その結果を図12に示す。(A)は50倍の顕微鏡写真、(B)は100倍の顕微鏡写真である。Al−Sn合金とAl板とが完全に一体化している様子が観察された。なお、Al−Sn合金とAl板との境界面が波打っているのは、アルミニウム板が溶融したことを示している。この実験の結果、予熱したAl製のカップ状部材にAl−Sn合金の溶湯を注ぐことで、枠部材5を有する熱応力緩和パッド1、または枠部材5,6を有する熱応力緩和パッド1を製造できることを確認できた。
本発明の熱応力緩和パッドの第1の実施形態を示す断面図である。 同熱応力緩和パッドの平面図である。 同熱応力緩和パッドを高温側部材と低温側部材との間に挟んだ状態を示す側面図である。 熱応力緩和パッドの内部組織を示し、(A)は枠部材(Al)とパッド本体(Al−40wt%Sn)と境界部の顕微鏡写真、(B)はパッド本体(Al−40wt%Sn)の顕微鏡写真である。 本発明の熱電変換システムの実施形態の一例を示す側面図である。 本発明のペルチェ冷却システムの実施形態の一例を示す側面図である。 本発明の熱応力緩和パッドの第2の実施形態を示す断面図である。 本発明の熱応力緩和パッドの第3の実施形態を示す断面図である。 同熱応力緩和パッドの平面図である。 図1の熱応力緩和パッド(パッド本体:Al−40wt%Sn)の接触熱抵抗を示すグラフである。 Sn成分の漏出を確認するための実験結果を示し、(A)はAl−10wt%Snの試料についての図、(B)はAl−20wt%Snの試料についての図、(C)はAl−40wt%Snの試料についての図である。 Al−Sn合金とAlとが良好に一体化されることを確認するための実験の結果を示し、(A)はAl−Sn合金とAl板の境界部分の顕微鏡写真(50倍)、(B)はAl−Sn合金とAl板の境界部分の顕微鏡写真(100倍)である。 従来の熱応力緩和パッドの側面図である。 図13の熱応力緩和パッドの一部拡大図である。
符号の説明
1 熱応力緩和パッド
2 高温側部材
3 低温側部材
4 パッド本体
5 パッド本体の他方の面を枠部材
6 パッド本体の側面を覆う枠部材
7 熱電変換システム
8 加熱手段
9 冷却手段
10 熱電変換素子
13 放熱部材
14 冷却部材
15 ペルチェ素子
16 ペルチェ冷却システム

Claims (6)

  1. 温度差のある高温側部材と低温側部材の間に挟まれて熱を伝達すると共に熱応力の緩和を行う熱応力緩和パッドにおいて、AlとSnの共晶合金からなるパッド本体を備え、前記パッド本体の前記高温側部材に対向する面と前記低温側部材に対向する面のいずれか一方の面は相手側部材に対して非接合で直接接触しており、他方の面は枠部材により覆われて相手側部材に対して接合されていることを特徴とする熱応力緩和パッド。
  2. 温度差のある高温側部材と低温側部材の間に挟まれて熱を伝達すると共に熱応力の緩和を行う熱応力緩和パッドにおいて、AlとSnの共晶合金からなるパッド本体を備え、前記パッド本体は前記高温側部材と前記低温側部材に対して非接合で接触していることを特徴とする熱応力緩和パッド。
  3. 前記パッド本体の側面を覆う枠部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の熱応力緩和パッド。
  4. 前記枠部材はAlで形成されていることを特徴とする請求項1又は3記載の熱応力緩和パッド。
  5. 加熱手段と冷却手段の間に熱電変換素子を配置する熱電変換システムにおいて、前記加熱手段と前記熱電変換素子の間と、前記冷却手段と前記熱電変換素子の間のうち、少なくともいずれか一方に請求項1から4のいずれか1つに記載の熱応力緩和パッドを介在させたことを特徴とする熱電変換システム。
  6. 放熱部材と冷却部材の間にペルチェ素子を配置するペルチェ冷却システムにおいて、前記放熱部材と前記ペルチェ素子の間と、前記冷却部材と前記ペルチェ素子の間のうち、少なくともいずれか一方に請求項1から4のいずれか1つに記載の熱応力緩和パッドを介在させたことを特徴とするペルチェ冷却システム。
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