JP2007227458A - 熱電発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱回収部材と熱電発電モジュールの受熱部との接触面を高い平面度に仕上げ、あるいはその接触面を圧接させることなく、長期にわたって極めて良好に熱回収部材から熱電発電モジュールの受熱部に熱伝導できる熱電発電装置を提供する。
【解決手段】 使用状態においてフィン部材2が高温となると、その凹部2Cに収容された低融点金属体5が溶融し、その盛上り部5Aを覆う高融点金属被覆4が溶融した低融点金属体5の柔軟性により熱電発電モジュール1の受熱面1A1に均一な面圧で密着する。その際、低融点金属体5の全面を覆っている保護膜7A,7Bにより、溶融した低融点金属体5に高融点金属被覆4やフィン部材2の金属成分が溶解するのが未然に防止される。このため、低融点金属体5の融点などの物性の変化および高融点金属被覆4の損傷が長期にわたって防止される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換する熱電発電モジュールを備えた熱電発電装置に関するものである。
熱電発電モジュールは、ゼーベック効果により温度差に応じた熱起電力を発生するn型熱電発電素子およびp型熱電発電素子が高温側の受熱部と低温側の放熱部との間に複数個設置された構造を有し、熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換することができる。そして、このような熱電発電モジュールの受熱部に高温熱源である適宜の熱回収部材を接触させ、その放熱部に適宜の熱放出部材を接触させることで熱電発電装置が構成される。
この種の熱電発電モジュールを備えた熱電発電装置においては、熱回収部材から熱電発電モジュールの受熱部への熱伝導性が発電性能に大きく影響するため、一般には、熱回収部材と熱電発電モジュールの受熱部との接触面を高い平面度に仕上げ、あるいは、両者に圧力を掛けてその接触面を均一に圧接させている。
この種の熱電発電装置として、特許文献1には、熱回収部材としてのインナシェルの集熱面と熱電発電モジュールの受熱部としての高温側の端面との間に緩衝部材を挟持した例が開示されている。そして、この特許文献1には、ステンレスなどの金属ワイヤをメッシュ状に編み込んだ金属織布を積層ないし折り畳んだものや、波板形状の金属板、金属コイルなどが緩衝部材として使用できると記載されている。
特開平10−234194号公報(段落番号45、46)
ところで、特許文献1に記載された熱電発電装置においては、高温の熱がインナシェルの集熱面から金属メッシュ等で構成された緩衝部材を介して熱電発電モジュールの高温側の端面に伝導されるため、その熱伝導性が大きく損なわれて発電性能が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、熱回収部材と熱電発電モジュールの受熱部との接触面を高い平面度に仕上げ、あるいはその接触面を均一に圧接させることなく、長期にわたって極めて良好に熱回収部材から熱電発電モジュールの受熱部に熱伝導できる熱電発電装置を提供することを課題とする。
本発明に係る熱電発電装置は、熱回収手段に接触する受熱部と熱放出手段に接触する放熱部との間に複数の熱電発電素子が配置された熱電発電モジュールを備える熱電発電装置であって、熱電発電モジュールの受熱部は、高融点金属被覆で覆われた低融点金属体を介して熱回収手段に接触しており、低融点金属体中への金属成分の溶解を防止する保護膜が低融点金属体の全面を覆っていることを特徴とする。
本発明に係る熱電発電装置では、使用状態において熱回収手段が高温となると、高融点金属被覆で覆われた低融点金属体が溶融し、この溶融した低融点金属体の柔軟性により高融点金属被覆が熱電発電モジュールの受熱部に均一な面圧で密着する。その結果、熱回収手段から熱電発電モジュールの受熱部への熱伝導が極めて良好に行われる。
そして、このような使用状態においては、低融点金属体の全面を覆っている保護膜により、溶融した低融点金属体中に高融点金属被覆や熱回収手段の金属成分が溶解するのが未然に防止されるため、低融点金属体の融点などの物性の変化および高融点金属被覆の損傷が長期にわたって防止される。従って、熱回収手段から熱電発電モジュールの受熱部への熱伝導が長期にわたって極めて良好に行われる。
本発明の熱電発電装置において、高温の使用環境で溶融した低融点金属体中に高融点金属被覆や熱回収手段の金属成分が溶解するのを確実に防止するためには、低融点金属体を覆う保護膜を粘土セラミックス膜またはセラミックス溶射膜とするのが好ましい。
また、本発明の熱電発電装置において、低融点金属体を覆う保護膜が粘土セラミックス膜またはセラミックス溶射膜である場合には、その焼成時における低融点金属体の形状を保持するため、低融点金属体に予め高融点金属のメッキ層を形成し、このメッキ層上に保護膜を形成するのが好ましい。
本発明の熱電発電装置において、高融点金属被覆は板金により構成することができる。この場合、板金の内面は保護膜で被覆されているのが好ましい。
本発明に係る熱電発電装置では、使用状態において高融点金属被覆で覆われた低融点金属体が溶融すると、この溶融した低融点金属体の柔軟性により高融点金属皮膜が熱電発電モジュールの受熱部に均一な面圧で密着する。その際、低融点金属体の全面を覆っている保護膜により、溶融した低融点金属体中に高融点金属被覆やフィン部材の金属成分が溶解するのが未然に防止されるため、低融点金属体の融点などの物性の変化および高融点金属被覆の損傷が長期にわたって防止される。
従って、本発明によれば、熱回収部材と熱電発電モジュールの受熱部との接触面を高い平面度に仕上げ、あるいはその接触面を均一に圧接させることなく、長期にわたって極めて良好に熱回収部材から熱電発電モジュールの受熱部に熱伝導できる。その結果、長期にわたって高い発電性能を発揮することができる。
本発明の熱電発電装置において、低融点金属体を覆うが粘土セラミックス膜またはセラミックス溶射膜である場合、高温の使用環境で溶融した低融点金属体中に高融点金属被覆や熱回収手段の金属成分が溶解するのを保護膜によって確実に防止することができる。
また、本発明の熱電発電装置において、低融点金属体に予め高融点金属のメッキ層が形成され、このメッキ層上に保護膜が形成されていると、粘土セラミックス膜またはセラミックス溶射膜からなる保護膜の焼成時に低融点金属体の形状を高融点金属のメッキ層で保持することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る熱電発電装置の実施の形態を説明する。参照する図面において、図1は一実施形態に係る熱電発電装置を構成する熱電発電モジュールの概略構造を示す斜視図、図2は一実施形態に係る熱電発電装置の概略構造を示す縦断面図である。
一実施形態に係る熱電発電装置は、例えば図1に示すような構造の熱電発電モジュール1を備えている。この熱電発電モジュール1は、高温側の受熱部を構成する絶縁セラミックス製の受熱基板1Aと、低温側の放熱部を構成する絶縁セラミックス製の放熱基板1Bとの間に、ゼーベック効果により温度差に応じた熱起電力を発生するn型熱電発電素子Nおよびp型熱電発電素子Pが複数個設置され、これらのn型熱電発電素子Nおよびp型熱電発電素子Pが電極板1Cを介して交互に直列に接続された基本構造を有する。
このような構造の熱電発電モジュール1は、図2に示すように、熱回収手段としてのフィン部材2と熱放出手段としての放熱ブロック3との間に配置される。ここで、熱電発電モジュール1は、受熱部である受熱基板1Aの外面の受熱面1A1が高融点金属被覆4で覆われた低融点金属体5を介してフィン部材2に接触し、放熱部である放熱基板1Bの外面が放熱ブロック3に直接接触している。
フィン部材2は、例えば熱伝導性の高い銅合金やアルミニウム合金の押出し型材からなり、熱電発電モジュール1の受熱面1A1に対面する対向面2Aの反対側には、熱回収用の複数のフィン2Bが一体に突出成形されている。そして、このフィン部材2の対向面2Aには、低融点金属体5を収容する凹部2Cが形成されている。この凹部2Cは、熱電発電モジュール1の受熱面1A1より大きい例えば四角形の開口面を有する。
放熱ブロック3は、熱電発電モジュール1の放熱基板1Bとの間の熱交換により放熱基板1Bから吸熱できるように、熱伝導性の高い銅合金やアルミニウム合金製の本体内部(図示省略)に冷却水の流通路が形成されている。
低融点金属体5は、錫(Sn)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)などの金属材料からなり、例えば、フィン部材2が250℃以上の温度雰囲気に晒される使用状態において確実に溶融する錫(Sn)を成分として構成されている。この低融点金属体5は、フィン部材2の対向面2Aに形成された凹部2C内に収容されており、その表面は低い台形をなして凹部2Cの開口面から盛り上がっている。この盛上り部5Aは、熱電発電モジュール1の受熱面1A1の周縁部を除いた内側の領域に対面している。
高融点金属被覆4は、モリブデン(Mo)やニッケル(Ni)などの高融点金属の板金からなり、低融点金属体5の盛上り部5Aの表面およびその周囲のフィン部材2の対向面2Aを覆っている。なお、この高融点金属被覆4は、モリブデン(Mo)やニッケル(Ni)などの高融点金属をメッキ、蒸着あるいは溶射することで皮膜状に形成されていてもよい。
ここで、低融点金属体5の盛上り部5Aの表面には、モリブデン(Mo)やニッケル(Ni)などの高融点金属のメッキ層6が形成されている。そして、このような低融点金属体5の全面は、フィン部材2の凹部2Cの内面からその周囲の対向面2Aにわたって形成された保護膜7Aと、この保護膜7Aの周縁部からメッキ層6上にわたって形成された保護膜7Bとによって密封状態に覆われている。
保護膜7Aは、溶融した低融点金属体5中にフィン部材2の金属成分が溶解して低融点金属体5の融点などの物性が変化するのを防止するための皮膜である。また、保護膜7Bは、溶融した低融点金属体5中に高融点金属被覆4の金属成分が溶解して低融点金属体5の融点などの物性が変化するのを防止すると共に、金属成分の溶出によって高融点金属被覆4が損傷するのを防止するための皮膜である。
このような保護膜7Aおよび保護膜7Bは、例えば250℃以上の高温下において優れた気体バリアー性を発揮する厚さ0.1〜2mm程度の粘土セラミックス膜(粘土配向皮膜)からなり、低融点金属体5の酸化を防止する。この粘土セラミックス膜は、粘土粒子の積層を高度に配向させた皮膜であって、例えば、均一な粘土分散液を静置して粘土粒子を沈積させた後、分散媒である液体を遠心分離、ろ過、真空乾燥、凍結真空乾燥、又は加熱蒸発法などによって分離し、この皮膜素材を110〜300℃の高温下で乾燥することで焼成される。なお、保護膜7Aおよび保護膜7Bは、粘土セラミックス膜と同様の機能を有するセラミックス溶射膜で構成されていてもよい。
図3および図4は、図2に示したフィン部材2の凹部2C内に低融点金属体5を収容し、その表面を高融点金属被覆4で覆う製造工程の一例を示している。まず、図3の(a)に示す第1工程では、フィン部材2の凹部2Cの内面からその周囲の対向面2Aにわたる部分を粘土セラミックス膜からなる焼成前の保護膜7Aで被覆する。なお、この保護膜7Aに代えて、フィン部材2の凹部2Cの内面からその周囲の対向面2Aにわたる部分にセラミックス溶射膜を形成しても良い。
図3の(b)に示す第2工程では、焼成前の保護膜7Aで被覆されたフィン部材2の凹部2C内に溶融した低融点金属体5を盛り上がり状態で鋳込み、これを冷却して固化させた後、低融点金属体5の表面を機械加工して低い台形状の盛上り部5Aを形成する。
図4の(a)に示す第3工程では、つぎの第4工程で焼成前の保護膜7Aおよび保護膜7Bを焼成する際に溶融する低融点金属体5の形状を保持できるように、低融点金属体5の盛上り部5Aの表面にモリブデン(Mo)やニッケル(Ni)などの高融点金属のメッキ層6を形成する。
図4の(b)に示す第4工程では、焼成前の保護膜7Aの周縁部からメッキ層6上にわたる部分を粘土セラミックス膜からなる焼成前の保護膜7Bで被覆し、その後、保護膜7Aおよび保護膜7Bを250〜300℃の高温下で焼成して低融点金属体5を密封する。なお、この保護膜7Bに代えて、焼成前の保護膜7Aの周縁部からメッキ層6上にわたる部分にセラミックス溶射膜を形成しても良い。
図4の(c)に示す第5工程では、焼成された保護膜7Bに沿う所定の断面形状に形成されたモリブデン(Mo)やニッケル(Ni)などの高融点金属材料の板金を高融点金属被覆4として用意し、この板金からなる高融点金属被覆4を保護膜7B上に被せて低融点金属体5の盛上り部5Aの表面およびその周囲のフィン部材2の対向面2Aを覆う。
以上の工程により、焼成された保護膜7Aおよび保護膜7Bで全面が密封状態に覆われた低融点金属体5がフィン部材2の凹部2C内に収容され、この低融点金属体5の盛上り部5Aが高融点金属被覆4で覆われる。そして、図2に示すように、熱電発電モジュール1の受熱面1A1が高融点金属皮膜4で覆われた低融点金属体5を介してフィン部材2に接触する。
このような構造を有する本実施形態の熱電発電装置は、例えば自動車の排気系の熱を回収して発電するように、フィン部材2のフィン2Bが図示しない排気ガスの流通経路に臨んで設置される。そして、フィン2Bにより回収された排気ガスの熱がフィン部材2から低融点金属体5および高融点金属被覆4を介して熱電発電モジュール1の受熱基板1Aに伝熱され、熱電発電モジュール1の放熱基板1Bから放熱ブロック3へ放熱されることにより、熱電発電モジュール1の各n型熱電発電素子Nおよびp型熱電発電素子P(図1参照)が起電力を発生して発電する。
このような本実施形態の熱電発電装置の使用状態において、フィン部材2のフィン2Bが排気ガスの熱を吸収して例えば250℃以上の高温になると、例えば錫(Sn)を成分とする低融点金属体5がフィン部材2の凹部2C内で確実に溶融し、この溶融した低融点金属体4の柔軟性により、例えばモリブデン(Mo)やニッケル(Ni)を成分とする高融点金属皮膜4が熱電発電モジュール1の受熱基板1Aの受熱面1A1に密着する。
この場合、高融点金属皮膜4の中央部は、受熱基板1Aの受熱面1A1における周縁部を除いた内側の領域に対面する低融点金属体5の盛上り部5Aに沿って盛り上がっている。すなわち、高融点金属皮膜4の中央部は、受熱面1A1の外周より若干内側の領域に対面しているため、受熱基板1Aの受熱面1A1に均一な面圧で確実に密着する。その結果、フィン部材2から熱電発電モジュール1の受熱基板1Aへの熱伝導が極めて良好に行われる。
ここで、本実施形態の熱電発電装置では、例えば250℃以上の高温下において優れた気体バリアー性を発揮する粘土セラミックス膜(粘土配向皮膜)で構成された保護膜7Aおよび保護膜7Bにより低融点金属体5の全面が密封状態に覆われている。このため、250℃以上の高温の使用環境で溶融した低融点金属体5中にフィン部材2の金属成分や高融点金属被覆4の金属成分が溶解して低融点金属体5の融点などの物性が変化する事態が長期にわたって確実に防止される。また、金属成分の溶出によって高融点金属被覆4が損傷する事態が長期にわたって確実に防止される。
なお、低融点金属体5の盛上り部5Aの表面に形成されたメッキ層6のモリブデン(Mo)やニッケル(Ni)などの金属成分は、溶融した低融点金属体5中へ溶解してゆくが、その溶解量は極めて微量であるため、低融点金属体5の融点などの物性変化に殆ど影響を与えない。
従って、本実施形態の熱電発電装置によれば、フィン部材2と熱電発電モジュール1の受熱基板1Aとの接触面を高い平面度に仕上げ、あるいはその接触面を均一に圧接させることなく、フィン部材2から熱電発電モジュール1の受熱基板1Aへの熱伝導を長期にわたって極めて良好に行うことができ、長期にわたって高い発電性能を発揮することができる。
本発明は前述した一実施形態に限定されるものではない。例えば図2に示した高融点金属被覆4は、モリブデン(Mo)やニッケル(Ni)などの高融点金属のメッキ、蒸着、溶射などの適宜の手段で形成してもよい。また、図4の(a)〜(c)に示した第3工程〜第5工程は、図5の(a)〜(b)に示す第3工程および第4工程に変更することができる。
ここで、図5の(a)に示す第3工程では、焼成前の保護膜7Aの周縁部から低融点金属体5の盛上り部5Aに沿う所定の断面形状に形成され、かつ、内面が焼成前の保護膜7Bで被覆されたモリブデン(Mo)やニッケル(Ni)などの高融点金属材料の板金を高融点金属被覆4として用意し、この板金からなる高融点金属被覆4を保護膜7Aの周縁部から低融点金属体5の盛上り部5Aにわたって被せる。
そして、図5の(b)に示す第4工程では、板金からなる高融点金属被覆4の周縁部に押さえ枠8を重ね、この押さえ枠8および高融点金属被覆4の周縁部を貫通する複数のボルト9により押さえ枠8をフィン部材2の対向面2Aの周縁部に止め付ける。そして、この状態で焼成前の保護膜7Aおよび保護膜7Bを250〜300℃の高温下で焼成した後、ボルト9および押さえ枠8を取り外す。
このような製造工程の一部変更によっても、保護膜7Aおよび保護膜7Bで全面が密封状態に覆われた低融点金属体5がフィン部材2の凹部2C内に収容され、この低融点金属体5の盛上り部5Aが高融点金属被覆4で覆われる。そして、図2に示すように、熱電発電モジュール1の受熱面1A1が高融点金属皮膜4で覆われた低融点金属体5を介してフィン部材2に接触する。
本発明の一実施形態に係る熱電発電装置を構成する熱電発電モジュールの概略構造を示す斜視図である。 一実施形態に係る熱電発電装置の概略構造を示す縦断面図である。 図2に示したフィン部材の凹部内に低融点金属体を収容し、その表面を高融点金属被覆で覆う製造工程の一例における第1工程および第2工程を示す縦断面図である。 図3に示した第2工程に続く第3工程〜第5工程を示す縦断面図である。 図4に示した第3工程〜第5工程の変形例を示す縦断面図である。
符号の説明
1…熱電発電モジュール、1A…受熱基板、1A1…受熱面、1B…放熱基板、2…フィン部材、2A…対向面、2B…フィン、2C…凹部、3…放熱ブロック、4…高融点金属被覆、5…低融点金属体、5A…盛上り部、6…メッキ層、7A,7B…保護膜。

Claims (5)

  1. 熱回収手段に接触する受熱部と熱放出手段に接触する放熱部との間に複数の熱電発電素子が配置された熱電発電モジュールを備える熱電発電装置であって、
    前記熱電発電モジュールの受熱部は、高融点金属被覆で覆われた低融点金属体を介して前記熱回収手段に接触しており、
    前記低融点金属体中への金属成分の溶解を防止する保護膜が前記低融点金属体の全面を覆っていることを特徴とする熱電発電装置。
  2. 前記保護膜が粘土セラミックス膜またはセラミックス溶射膜であることを特徴とする請求項1に記載の熱電発電装置。
  3. 前記低融点金属体に高融点金属のメッキ層が形成され、このメッキ層上に前記保護膜が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱電発電装置。
  4. 前記高融点金属被覆が板金により構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱電発電装置。
  5. 前記板金の内面が前記保護膜で被覆されていることを特徴とする請求項4に記載の熱電発電装置。
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