JP2007222909A - 開先倣いアーク溶接方法および装置 - Google Patents

開先倣いアーク溶接方法および装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 片面溶接の溶接欠陥を防止し裏ビード形状を安定化。高速片面溶接の品質を向上し安定化。
【解決手段】 開先に溶加材を供給しつつ溶接電極71,74,76を自動位置合わせしながら、電気アークにより溶接する、開先倣いアーク溶接方法において:開先の横断x位置dCおよびギャップwG)を検出し;位置dCに溶接電極を駆動し;厚みwT及びギャップwGに対応付けられた溶加材供給速度情報Vcwを生成し;Vcwをメモリ103に保持し、開先長手方向yの溶接の進行に連繋して、開先を計測した位置に溶加材供給口58が到達するとき、該供給口58からの溶加材供給速度がVcwが表わす供給速度となるタイミングAcwで、メモリ103よりVcwを読み出し(図10,図11)、読み出したVcwが表わす供給速度で供給口58に溶加材を供給する、ことを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば大型船の船体外板など、大板鋼板の溶接に関し、特に、開先にカットワイヤ,鋼粒,鉄粉などの溶加材(開先充填材とも言う)を充填して複数の電極で片面からアーク溶接を行う、厚鋼板の高速溶接に関する。
特開平 11−197831号公報 特開平 9− 24470号公報 特開2004−195502号公報 特開2005−319507号公報 特開2005−349407号公報。
特許文献1は、船首あるいは船尾の外板となる曲面鉄鋼パネルを、開先倣いローラを用いる開先位置検出をしながら、複数の溶接電極を開先に倣わせて溶接する、曲面開先の倣い片面溶接を開示している。特許文献2は、開先を横切るスリット状のレーザ光線を開先に投射してその反射光を2次元カメラで撮影して開先位置および形状を検出する光横断方式の開先センサを用い、該開先センサと溶接トーチとは同一の移動機構で支持し、検出した開先の中心に開先センサの視野中心を置くように移動機構を駆動することによって、溶接トーチを開先に倣わせる溶接装置を開示している。特許文献3は、溶接中の開先計測に適した、上記光横断方式の溶接用レーザセンサを提示している。特許文献4および5はそれぞれ、厚鋼板の片面溶接を高速で行う、3電極又はそれ以上の電極数の片面サブマージアーク溶接の溶接条件を具体的に開示している。
従来より、厚鋼板の高能率溶接方法として、上面にフラックスを散布した裏当て部材を、片面溶接対象の鋼板間の板継ぎ開先部の下面に、下方から上駆動して裏当て支持し、開先には溶加材を散布して、片面サブマージアーク溶接方法が造船を中心に盛んに適用されている。
片面溶接を行う開先には、Y開先とV開先がある。Y開先は、鋼板の溶接対象端部を垂直に切断又は切削し、更に切断面を、少しの厚み部分(ルートフェース)を残して斜めに切削するので、開先加工に手数がかかるとともに、長尺の切断部材は切断時の熱で歪みが生じるので、厚み部分の残しを均一にすることは難しく、直線性にも歪みが生じ、2枚の部材を合わせた場合、ギャップを生じる結果となる。V開先は鋼板の溶接対象端部を厚み全体に及んで斜めに切断又は切削すればよいので開先加工が簡単である。しかしV開先,Y開先加工の場合、ともに切断時の熱歪みにより、2枚の鋼板を、開先加工した端部を突き合わせたとき、長手方向yで部分的に、図19の(b)に示すギャップを生じ易く、ギャップにばらつきを生ずる。また図19の(c)に示す厚み差がある開先もある。ギャップのばらつきにより、あるいは厚み差のばらつきにより、溶接時に裏ビード形状の乱れを生じ易く、また、溶接欠陥を生ずる可能性が高くなる。
本発明は、片面溶接の溶接欠陥を防止し裏ビード形状を安定化することを第1の目的とし、複数電極を用いる高速片面溶接の品質を向上することを第2の目的とし、高品質に安定化することを第3の目的とする。
(1)溶接対象材(5)の開先に溶加材を供給しつつ、該開先に溶接電極(71,74,76)を自動位置合わせしながら、該開先を、該溶接電極が発生する電気アークにより溶接する、開先倣いアーク溶接方法において、
前記開先の横断方向(x)の位置(dC)およびギャップ(wG)を検出し、
前記検出した位置(dC)に適合する位置に前記溶接電極を駆動し、
前記溶接対象材(5)の厚み(wT)及び前記ギャップ(wG)に対応付けられた、開先への溶加材供給量情報(Vcw)を生成し、
前記溶加材供給量情報(Vcw)をメモリ手段(103)に保持し、
開先長手方向(y)の溶接の進行に連繋して、前記検出をした開先長手方向(y)の位置に溶加材供給口(58)が到達するとき、溶加材供給口(58)から開先に供給する溶加材の供給速度が前記溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度となるタイミング(Acw)で、前記メモリ手段(103)より前記溶加材供給量情報(Vcw)を読み出し(図10,図11)、
前記読み出した溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度で前記溶加材供給口(58)に溶加材を供給する、
ことを特徴とする開先倣いアーク溶接方法。
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応又は相当要素の符号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
これによれば、自動的に、開先長手方向(y)の各位置のギャップと溶接対象材厚さに対応付けられた送給速度で溶加材が該各位置に供給されしかも溶接電極が、開先の横断方向(x)の位置(dC)に適合する位置に駆動される。これにより、溶接欠陥をなくして開先長手方向(y)で裏ビード形状を安定化することができる。
(2)溶接対象材(5)の開先に溶加材を供給しつつ、該開先に溶接電極(71,74,76)を自動位置合わせしながら、該開先を、該溶接電極が発生する電気アークにより溶接する、開先倣いアーク溶接方法において、
前記溶接対象材(5)の厚み(wT)ならびに開先の横断方向(x)の位置(dC)およびギャップ(wG)を検出し、
前記検出した位置(dC)に適合する位置に前記溶接電極を駆動し、
前記検出した厚み(wT)およびギャップ(wG)に対応付けられた、開先への溶加材供給量情報(Vcw)を生成し、
前記検出した厚み(wT)に対応付けられた溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)を生成し、
前記溶加材供給量情報(Vcw),溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)をメモリ手段(103)に保持し、
開先長手方向(y)の溶接の進行に連繋して、前記検出をした開先長手方向(y)の位置に溶加材供給口(58)が到達するとき、溶加材供給口(58)から開先に供給する溶加材の供給速度が前記溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度となる第1タイミング(Acw)で、前記メモリ手段(103)より前記溶加材供給量情報(Vcw)を読み出し(図10,図11)、
開先長手方向(y)の溶接の進行に連繋して、前記検出をした開先長手方向(y)の位置に溶接電極が到達するとき、該溶接電極(71)の溶接電流,電圧および溶接速度が前記溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)が表わす溶接電流,電圧および溶接速度となる第2タイミング(Ad1〜Ad3)で、前記メモリ手段(102)より前記溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報を読み出し、
前記読み出した溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度で前記溶加材供給口(58)に溶加材を供給し、
前記読み出した溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報が表わす溶接電流,電圧および溶接速度に、前記溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度を制御する、ことを特徴とする開先倣いアーク溶接方法。
これによれば、開先長手方向(y)で溶接の溶込みを安定化して溶接品質を高め、かつ開先長手方向(y)で裏ビード形状を安定化することができる。
(3)溶接対象材(5)の開先に溶加材を供給しつつ、該開先に溶接電極(71,74,76)を自動位置合わせしながら、該開先を、該溶接電極が発生する電気アークにより溶接する、開先倣いアーク溶接方法において、
前記開先の横断方向(x)の位置(dC)およびギャップ(wG)を検出し、
前記検出した位置(dC)に適合する位置に前記溶接電極を駆動し、
検出したギャップ(wG)をメモリ手段(103)に保持し、
開先長手方向(y)の溶接の進行に連繋した所定のタイミング(Acw)で、前記メモリ手段(103)より前記ギャップ(wG)を読み出して、前記溶接対象材(5)の厚み(wT)及び前記ギャップ(wG)に対応付けられた、開先への溶加材供給量情報(Vcw)を生成し(図17,図18)、
前記読み出した溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度で前記溶加材供給口(58)に溶加材を供給し、
前記所定のタイミング(Acw)は、前記検出をした開先長手方向(y)の位置に溶加材供給口(58)が到達するとき、溶加材供給口(58)から開先に供給する溶加材の供給速度が、前記溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度となるタイミングである、
ことを特徴とする開先倣いアーク溶接方法。
これによれば、自動的に、開先長手方向(y)の各位置のギャップに対応付けられた送給速度で溶加材が該各位置に供給されしかも溶接電極が、開先の横断方向(x)の位置(dC)に適合する位置に駆動される。これにより、溶接欠陥をなくして開先長手方向(y)で裏ビード形状を安定化することができる。
(4)溶接対象材(5)の開先に溶加材を供給しつつ、該開先に溶接電極(71,74,76)を自動位置合わせしながら、該開先を、該溶接電極が発生する電気アークにより溶接する、開先倣いアーク溶接方法において、
前記溶接対象材(5)の厚み(wT)ならびに開先の横断方向(x)の位置(dC)およびギャップ(wG)を検出し、
前記検出した位置(dC)に適合する位置に前記溶接電極を駆動し、
検出した厚み(wT)およびギャップ(wG)をメモリ手段(103)に保持し、
開先長手方向(y)の溶接の進行に連繋した第1タイミング(Acw)で前記メモリ手段(103)より前記厚み(wT)およびギャップ(wG)を読み出して、読み出した厚み(wT)およびギャップ(wG)に対応付けられた開先への溶加材供給量情報(Vcw)を生成し(図17,図18)、該溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度で前記溶加材供給口(58)に溶加材を供給し、
開先長手方向(y)の溶接の進行に連繋した第2タイミング(Ad1〜Ad3)で前記メモリ手段(103)より前記厚み(wT)を読み出して、該厚み(wT)に対応付けられた溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)を生成し、該溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)が表わす溶接電流,電圧および溶接速度に、前記溶接電極(71)の溶接電流,電圧および溶接速度を制御し、
第1タイミング(Acw)は、前記検出をした開先長手方向(y)の位置に溶加材供給口(58)が到達するとき、溶加材供給口(58)から開先に供給する溶加材の供給速度が、前記溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度となるタイミングであり、
第2タイミング(Ad1〜Ad3)は、前記検出をした開先長手方向(y)の位置に溶接電極が到達するとき、該溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度が、前記溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)が表わす溶接電流,電圧および溶接速度となるタイミングである、
ことを特徴とする開先倣いアーク溶接方法。
これによれば、開先長手方向(y)で溶接の溶込みを安定化して溶接品質を高め、かつ開先長手方向(y)で裏ビード形状を安定化することができる。
(5)前記溶接対象材(5)の開先面側表面の高さ(dH)も検出して、検出した高さ(dH)に適合する高さに前記溶接電極を駆動する、上記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の開先倣いアーク溶接方法。
(6)溶接電極は、前記開先長手方向(y)に分布する複数個(71,74,76)であり、第2タイミングは、各溶接電極宛ての各タイミング(Ad1〜Ad3)を含む、上記(2)又は(4)に記載の開先倣いアーク溶接方法。
(7)溶接対象材(5)の開先の横断方向xの位置(dC)およびギャップ(wG)を繰返し検出する開先計測手段(54);
前記開先に溶加材を供給する手段(58);
前記開先を電気アークにより溶接する溶接電極(71,74,76);
前記開先計測手段,溶加材を供給する手段(58)および溶接電極(71,74,76)を保持する基台(4);
該基台を開先長手方向yおよび開先の横断方向xに駆動するためのy駆動手段(3d)およびx駆動手段(52);
前記開先計測手段が繰り返し検出する前記位置(dC)に適合する位置に前記溶接電極に合わせるように前記x駆動手段(52)を介して前記基台を駆動するx駆動制御手段(52dx);
前記溶接対象材(5)の厚み(wT)及び前記ギャップ(wG)に対応付けられた、開先への溶加材供給量情報(Vcw)を生成する手段(99);
メモリ手段(103);
前記開先計測手段(54)が繰り返し検出する前記ギャップ(wG)に対応して前記生成する手段(99)が繰り返し生成する溶加材供給量情報(Vcw)を生成順に前記メモリ手段に書き込み、前記y駆動手段(3d)による前記基台の開先長手方向yの駆動に連繋して、前記開先計測手段(54)が検出した開先位置が前記溶加材を供給する手段(58)の溶加材供給位置に到達するとき、開先に対する溶加材供給速度が、該開先位置宛てに生成した前記溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度となるタイミング(Acw)で、前記メモリ手段(103)より前記溶加材供給量情報(Vcw)を読み出す(図10,図11)、読み書き制御手段(105);および、
該読み書き制御手段(105)が前記メモリ手段(103)より読み出した溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度で、前記溶加材を供給する手段(58)を介して前記開先に溶加材を供給する供給制御手段(58c);
を備える開先倣いアーク溶接装置。
(8)溶接対象材(5)の厚み(WT)ならびに該溶接対象材(5)の開先の横断方向xの位置(dC)およびギャップ(wG)を繰返し検出する開先計測手段(54);
前記開先に溶加材を供給する手段(58);
前記開先を電気アークにより溶接する溶接電極(71,74,76);
前記開先計測手段,溶加材を供給する手段(58)および溶接電極(71,74,76)を保持する基台(4);
該基台を開先長手方向yおよび開先の横断方向xに駆動するためのy駆動手段(3d)およびx駆動手段(52);
前記開先計測手段が繰り返し検出する前記位置(dC)に適合する位置に前記溶接電極に合わせるように前記x駆動手段(52)を介して前記基台を駆動するx駆動制御手段(52dx);
前記開先計測手段(54)が検出した厚み(wT)及びギャップ(wG)に対応付けられた、開先への溶加材供給量情報(Vcw)を生成する手段(99);
前記検出した厚み(WT)に対応付けられた溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)を生成する手段;
メモリ手段(103);
前記溶加材供給量情報,溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報を前記メモリ手段に書き込み、開先長手方向(y)の溶接の進行に連繋して、前記検出をした開先長手方向(y)の位置に溶加材供給口(58)が到達するとき、溶加材供給口(58)から開先に供給する溶加材の供給速度が前記溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度となる第1タイミング(Acw)で、前記メモリ手段(103)より前記溶加材供給量情報(Vcw)を読み出し(図10,図11)、開先長手方向(y)の溶接の進行に連繋して、前記検出をした開先長手方向(y)の位置に溶接電極が到達するとき、該溶接電極(71)の溶接電流,電圧および溶接速度が前記溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)が表わす溶接電流,電圧および溶接速度となる第2タイミング(Ad1〜Ad3)で、前記メモリ手段(102)より前記溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)を読み出す(図10,図11)、読み書き制御手段(105);
読みだされた溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度で、前記溶加材を供給する手段(58)を介して前記開先に溶加材を供給する供給制御手段(58c);および、
読み出された溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)が表わす溶接電流,電圧および溶接速度に、前記溶接電極(71,74,76)の溶接電流,電圧および溶接速度を制御する溶接制御手段(71c,74c,76c,3dy);
を備える開先倣いアーク溶接装置。
(9)溶接対象材(5)の開先の横断方向xの位置(dC)およびギャップ(wG)を繰返し検出する開先計測手段(54);
前記開先に溶加材を供給する手段(58);
前記開先を電気アークにより溶接する溶接電極(71,74,76);
前記開先計測手段,溶加材を供給する手段(58)および溶接電極(71,74,76)を保持する基台(4);
該基台を開先長手方向yおよび開先の横断方向xに駆動するためのy駆動手段(3d)およびx駆動手段(52);
前記開先計測手段が繰り返し検出する前記位置(dC)に適合する位置に前記溶接電極に合わせるように前記x駆動手段(52)を介して前記基台を駆動するx駆動制御手段(52dx);
メモリ手段(103);
前記開先計測手段(54)が繰り返し検出する前記ギャップ(wG)を生成順に前記メモリ手段に書き込み、前記y駆動手段(3d)による前記基台の開先長手方向yの駆動に連繋して所定のタイミング(Acw)で、前記メモリ手段(103)より前記ギャップ(wG)を読み出す(図17,図18)、読み書き制御手段(105a);
前記溶接対象材(5)の厚み(wT)及び読み出されたギャップ(wG)に対応付けられた、開先への溶加材供給量情報(Vcw)を生成する手段(99);および、
生成された溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度で、前記溶加材を供給する手段(58)を介して前記開先に溶加材を供給する供給制御手段(58c);を備え、
前記所定のタイミング(Acw)は、前記開先計測手段(54)が検出した各開先位置が前記溶加材を供給する手段(58)の溶加材供給位置に到達するとき、開先に対する溶加材供給速度が、各開先位置宛てに生成した前記溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度となるタイミング(Acw)である;
開先倣いアーク溶接装置。
(10)溶接対象材(5)の厚み(WT)ならびに該溶接対象材(5)の開先の横断方向xの位置(dC)およびギャップ(wG)を繰返し検出する開先計測手段(54);
前記開先に溶加材を供給する手段(58);
前記開先を電気アークにより溶接する溶接電極(71,74,76);
前記開先計測手段,溶加材を供給する手段(58)および溶接電極(71,74,76)を保持する基台(4);
該基台を開先長手方向yおよび開先の横断方向xに駆動するためのy駆動手段(3d)およびx駆動手段(52);
前記開先計測手段が繰り返し検出する前記位置(dC)に適合する位置に前記溶接電極を合わせるように前記x駆動手段(52)を介して前記基台を駆動するx駆動制御手段(52dx);
メモリ手段(103);
前記開先計測手段(54)が繰り返し検出する前記厚み(WT)およびギャップ(wG)を生成順に前記メモリ手段に書き込み、前記y駆動手段(3d)による前記基台の開先長手方向yの駆動に連繋して、第1タイミング(Acw)で前記メモリ手段(103)より前記厚み(WT)およびギャップ(wG)を読み出し、第2タイミング(Ad1〜Ad3)で前記メモリ手段(103)より前記厚み(WT)を読み出す(図17,図18)、読み書き制御手段(105a);
第1タイミングで読み出された厚み(wT)及びギャップ(wG)に対応付けられた、開先への溶加材供給量情報(Vcw)を生成する手段(99);
第2タイミングで読み出された厚み(wT)に対応付けられた、溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)を生成する手段(100);
生成された溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度で、前記溶加材を供給する手段(58)を介して前記開先に溶加材を供給する供給制御手段(58c);および、
生成された溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)が表わす溶接電流,電圧および溶接速度に、前記溶接電極(71,74,76)の溶接電流,電圧および溶接速度を制御する溶接制御手段(71c,74c,76c,3dy);を備え、
第1タイミング(Acw)は、前記検出をした開先長手方向(y)の位置に溶加材供給口(58)が到達するとき、溶加材供給口(58)から開先に供給する溶加材の供給速度が、前記溶加材供給量情報(Vcw)が表わす供給速度となるタイミングであり、
第2タイミング(Ad1〜Ad3)は、前記検出をした開先長手方向(y)の位置に溶接電極が到達するとき、該溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度が、前記溶接電流情報(Ao),電圧情報(Vo)および溶接速度情報(Vw)が表わす溶接電流,電圧および溶接速度となるタイミングである、
開先倣いアーク溶接装置。
(11)前記溶接電極は、前記開先長手方向(y)に分布する複数個(71,74,76)であり、第2タイミングは、各溶接電極宛ての各タイミング(Ad1〜Ad3)を含む、上記(8)又は(10)に記載の開先倣いアーク溶接装置。
(12)前記計測手段(54)は前記溶接対象材(5)の開先面側表面の高さ(dH)も検出し、開先倣いアーク溶接装置は更に、前記基台を前記開先の深さ方向zに駆動するためのz駆動手段(53)、および、検出された前記高さ(dH)に適合する位置に前記溶接電極に合わせるように前記z駆動手段(53)を介して前記基台を駆動するz駆動制御手段(53dz)、を備える、上記(7)乃至(11)のいずれか1つに記載の開先倣いアーク溶接装置。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
図1に本発明の第1実施例の溶接装置を装備した大板溶接設備の一部概要を示す。図1紙面に垂直な水平x方向に延びるレール1に門型台車2が乗っており、レール1上を水平x方向に走行することができる。門型台車2の水平y方向に延びる梁には、水平y方向に走行する溶接台車3が装着されており、該溶接台車3で、溶接ヘッド基台4が支持されている。基台4には、本実施例では、複数電極の片面サブマージアーク溶接装置を装備している。
複数の鋼板を仮付け溶接により連接した大板5は、図示しない搬送ローラで、図1に示す高さ(z位置)で水平x方向に搬送される。なお、基台4(片面サブマージアーク溶接装置)は、水平y方向(矢印yの矢印と逆方向)に駆動されて、大板5の、水平x方向に分布する、仮付け溶接で連接した2鋼板間の板継ぎ溶接部をサブマージアーク溶接する。そのときは、裏当て銅板21は上方向zに上昇して、その上面に散布されたフラックスを介して大板5の裏面の板継ぎ溶接部に圧接している。
床面(ピット底面)には、水平y方向に数10mに渡って、水平x方向に延びる複数のレール6〜9,・・・が敷設されており、これらのレールに、裏当て銅板台車11が載っている。この台車11に、複数の裏当て支持装置12〜16,・・・が組付けられている。
図2に、裏当て支持装置14を拡大して示す。台車11には垂直ブロック42,43があり、その上に大板搬送ローラ44,45および板継ぎ部の高さ調整のための下支え固定ローラ46および下支え昇降調整ローラ47がある。板継ぎ部は裏当て銅板21の真上に位置し、板継ぎ部の、図2上で左方の鋼板はローラ46で下支持されるが、右方の鋼板はローラ47の昇降調整によって左方の鋼板と高さが揃えられる。ブロック42と43で昇降フレーム22が上下zに移動可に案内されている。昇降フレームの上面には、裏当て銅板台車23が左右方向xに移動可能に乗っており、この台車23上に裏当て銅板21がある。昇降フレーム22には、左右に突出するアーム24,25があり、これらのアーム24,25を、2段シリンダ式の油圧ジャッキ26,27が、下支持している。油圧ジャッキ26,27は、裏当て銅板台車11で下支持されている。昇降フレーム22が昇降する空間の下方には、チェーンコンベア28があり、裏当て銅板台車11で支持されている。
チェーンコンベア28のエンドレスチェーン30,31は、スプロケットホイール32(図1)に噛み合って張架されており、粉体搬送用の多数の掻き脚をムカデの脚のようにチェーンの両側(x方向)に突き出したものである。上側のチェーン30の掻き脚は、y方向に延びる溝板29に摺接し、これがy方向に移動することにより、裏当て銅板21から排除されて落下し溝板29に落ち込んだ、溶接後の残留フラックス,スラグが、y方向に搬送されて、図1に示す、x方向に延びるベルトコンベア48に落下してベルトコンベア48によってx方向に搬出される。
裏当て銅板21上の、溶接後残留フラックス,スラグを、フラックス散布/回収車49で除去してチェーンコンベア28上に落とす回収時、ならびに、次の溶接のために新規フラックスを裏当て銅板21上に散布するときには、裏当て銅板21は、図2に実線で示す下退避位置(z位置)に置かれる。次の溶接用の新規フラックスを散布した裏当て銅板21は、2段シリンダ式の油圧ジャッキ26,27に圧油を注入してピストンロッドを突き出すことにより、図2に2点鎖線で示す位置(z位置)に押し上げられる。このように板継ぎ部に新規フラックスを散布した裏当て銅板21を押し付けた状態を図3の(a)に示す。
図3の(a)に示す5rfが、裏当て銅板21上に散布された裏フラックスである。油圧ジャッキ26,27による裏当て銅板21の上駆動は、裏当て銅板21の上面が、溶接対象材である大板5の下面から2cm前後下の位置になったときに止められる。ついで、消防用の高圧送水用ホースを転用したエアーホース21hに高圧エアーが送給され、ホース21hが円形になるように膨らみ、これによって銅板支持台21sが上駆動されて、裏当て銅板21を上駆動し、裏当て銅板21上に5mm厚程度に散布された裏フラックス5rfが大板5の下面に圧接する。この状態で、溶接ヘッド基台4にある複数台のサブマージアーク溶接機y方向に走行しながら板継ぎ部である開先を溶接する。溶接中には、大板5の開先にカットワイヤ5cwが送給され、サブマージアーク溶接のときには、図3の(b)に示すように、溶加材であるカットワイヤ5cwの上に表フラックス5ffが散布されその中で、消耗電極である溶接ワイヤEwのアークがカットワイヤ5cwを溶かす。y方向の全長の溶接が終わると、裏当て銅板21は、図2に実線で示す下退避位置(z位置)に戻される。
チェーンコンベア28は、昇降フレーム22の下方にあって昇降フレーム22とは分離し台車11で固定支持するので、昇降フレーム22を下支持する油圧ジャッキの負荷とはならない。従来は、油圧ジャッキをチェーンコンベア又はスクリューコンベアの下方に置いて昇降フレーム22を上駆動するので、大板下面(溶接中の裏当て銅板の上面位置)から油圧ジャッキの下底までの深さ(z距離)が深く(長く)、裏当て銅板台車11を設置する深いピットが必要である。
しかし、図2に示すように、昇降フレーム22が昇降する空間の、x方向で両側の外に支持アーム24,25を突き出し、これらの支持アーム24,25を2段シリンダ式の油圧ジャッキ26,27で下支持するので、大板5の下面から油圧ジャッキ26,27の下底までの深さ(z距離)を浅く(短く)して、裏当て銅板台車11を設置するピットの所要深さを浅くすることができる。すなわち、浅いピットにも、裏当て支持装置を装備し、残留フラックス排出用のコンベアを装備することができる。
図4および図5に、溶接ヘッド基台4の支持構造を示す。車輪駆動モータを含む、図5に示す車輪駆動機構3d(y駆動機構)によってy方向に自走する溶接台車3から、垂直フレーム50が垂下しており、このフレーム50に昇降フレーム51が、上下方向zに昇降自在に支持され、かつ、昇降モータ53を含む昇降機構(z駆動機構)により上下方向zに昇降駆動される。この昇降フレーム51に水平方向xに水平移動自在に溶接ヘッド基台4が吊り下げ支持されており(図5)、昇降フレーム51上の、図示を省略した水平駆動モータを含む水平x駆動機構52(図5)により水平方向xすなわち開先を横切る方向(開先の幅方向)に駆動される。
図6に示すように、溶接ヘッド基台4には、大板5の存否を検出する近接センサ60a,60b,開先計測ヘッド54,カットワイヤ散布装置58,第1の上フラックス散布ノズル70,第1のサブマージアーク溶接トーチ71(L),第2のサブマージアーク溶接トーチ74(T1),第2の上フラックス散布ノズル75,第3のサブマージアーク溶接トーチ76(T2)およびフラックス回収器77が、溶接移動方向yで前方から後方にこの順で配置され、基台4で支持されている。なお、第3のサブマージアーク溶接トーチ76(T2)およびフラックス回収器77の間の、第3のトーチ76(T2)の直後に、図示しない第4のサブマージアーク溶接トーチ(T3)を装備することもできる。
溶接移動方向yで最先頭となる近接センサ60a,60bはそれぞれ、磁界発生コイルを持ち、該コイルに交流電圧を印加して、下方に該コイルが発生する交番磁界によって渦電流を生ずる導電体、代表的には金属体、があるかないかによる該コイル又は別途付加したセンサコイルのインピーダンスの変動を検出信号に変換する磁気センサであり、鋼板(鉄)に対して最も感度が高い。本実施例では、これらの近接センサ60a,60bで溶接対象大板の溶接方向の終端(鋼板有りから無し)を検出する。溶接対象大板5には、図19の(a)に示すように、スタートタブ5sおよびエンドタブ5eが予め溶接により接続されており、片面サブマージアーク溶接は、スタートタブ5sの位置で開始し、エンドタブ5eに進んでから終了する。終了の直前の、大板終端部の溶接箇所に溶接欠陥を生じ易いので、近接センサ60a,60bを用いて大板終端を検出して、終端検出からタイミングをとってスリット形態又はカスケード形態の溶接停止処理を実行するが、終端検出の信頼性を高くするために2個の近接センサ60a,60bを装備し、しかも両者はエンドタブ5eを検出しないように、エンドタブ5eの外側に位置するように配置されている(図5,図7)。
近接センサ60a,60bの後方にある開先計測ヘッド54が、開先を横切るスリット上のレーザ光線を投射して、開先からの反射光を2次元CCDカメラで撮影して、撮影画像すなわち光横断画像を定周期で開先計測器97(図8)に送出する。溶接ヘッド基台4の溶接時移動方向yで前記開先計測ヘッド54の後方には、カットワイヤ散布装置58の散布ノズルがある。該カットワイヤ散布装置58は、手動調整機構100で支持されている。このカットワイヤ散布装置58には、溶接ヘッド基台4に装着したカットワイヤホッパ59に収納したカットワイヤが、ホッパ59の下方にあるカットワイヤ送給機構によって送給される。
溶接ヘッド基台4の溶接時移動方向yで前記カットワイヤ散布装置58の後方となる位置に、第1のフラックス散布ノズル70が、その後方に第1のサブマージアーク溶接トーチ71(L)があって、フラックス散布ノズル70はサブマージアーク溶接トーチ71の基幹で支持されている。サブマージアーク溶接トーチ71の基幹は、溶接ヘッド基台4で支持されている。サブマージアーク溶接トーチ71には、溶接台車3上のコイルホルダ72(図4,図5)に装着された3巻のワイヤーコイルの1つから、消耗電極である溶接ワイヤ(Ew:図3)が払い出される。第1のフラックス散布ノズル70には、フラックスホッパ73(図4,図5)からフラックスが供給される。
溶接ヘッド基台4の溶接時移動方向yで前記第1のサブマージアーク溶接トーチ71(L)の後方となる位置に、第2のサブマージアーク溶接トーチ74(T1)があり、その基幹が溶接ヘッド基台4で支持されている。サブマージアーク溶接トーチ74には、溶接台車3上のコイルホルダ72に装着された3巻のワイヤーコイルのもう1つから、溶接ワイヤが払い出される。溶接ヘッド基台4の溶接時移動方向yで前記第2のサブマージアーク溶接トーチ74(T1)の後方となる位置に、第2のフラックス散布ノズル75が、その後方に第3のサブマージアーク溶接トーチ76(T2)があって、第2のフラックス散布ノズル75は第3のサブマージアーク溶接トーチ76の基幹で支持されている。サブマージアーク溶接トーチ76の基幹は、溶接ヘッド基台4で支持されている。サブマージアーク溶接トーチ76には、溶接台車3上のコイルホルダ72に装着された3巻のワイヤーコイルの残りの1つから溶接ワイヤが払い出される。フラックス散布ノズル75には、フラックスホッパ73からフラックスが供給される。
なお、4電極を用いる場合には、図示しない第4のサブマージアーク溶接トーチ(T3)が、溶接ヘッド基台4の溶接時移動方向yで前記第3のサブマージアーク溶接トーチ74(T2)の後方となる位置に配置され、溶接ヘッド基台4に装着される。溶接台車3上のコイルホルダ72にはワイヤーコイル4巻が装着されて、その1つから払い出される溶接ワイヤが第4のサブマージアーク溶接トーチ(T3)を通して開先に送り出される。
溶接ヘッド基台4の溶接時移動方向yで前記第3のサブマージアーク溶接トーチ76(T2)のかなり後方となる位置に、フラックス回収器(吸引ノズル)77があり、その基幹が溶接ヘッド基台4で支持されている。フラックス回収器77は、溶接後の開先周りに残留するフラックスを吸引してフラックスホッパ73(図4,図5)に戻す。フラックス回収のための空気吸引は粉塵回収機69が行う。粉塵回収機69には、微粒塵埃を補足するフィルタ(エアークリーナー)があり、微粒塵埃を除去した空気が粉塵回収機69から排出される。
台車3には制御盤90(図5)が搭載されており、溶接ヘッド基台4には操作ボード80(図4,図6)が装着されている。
図8に、制御盤90に装備した溶接制御システム要素の概要を示す。制御盤90にある台車駆動制御器3dyは、台車駆動機構3d(図5)の車輪駆動用の交流モータを回転駆動し速度制御するACサーボ回路であり、入出力インターフェイス96を介して開先倣い制御器92のマイコン(MPU)93が与える正転/逆転,起動/停止指示に応じて交流モータの正転起動,逆転起動,停止を行い、しかも、変換&遅延器98が与える溶接目標速度データVwを入出力インターフェイス96のD/Aコンバータがアナログ変換した目標速度信号に応答して、台車3の走行速度を目標速度Vwに制御する。台車駆動制御器3dyは、交流モータの速度フィードバックのために用いられる回転同期パルスを入出力インターフェイス96に出力する。入出力インターフェイス96は、該回転同期パルスを分周して低周波数の台車移動同期パルスSxo(図10)に変換して、変換&遅延器98に与える。
上下駆動制御器53dzは、z駆動機構の昇降モータ53(パルスモータ)をステップ駆動するパルス駆動回路であり、入出力インターフェイス96を介して変換&遅延器98が与える正転,逆転ステップ数(dH:図10)に応じて昇降モータ53の正転ステップ駆動,逆転ステップ駆動を行う。
左右駆動制御器52dxは、水平x駆動機構52の横行モータ(パルスモータ)をステップ駆動するパルス駆動回路であり、入出力インターフェイス96を介して変換&遅延器98が与える正転,逆転ステップ数(dC:図10)に応じて横行モータの正転ステップ駆動,逆転ステップ駆動を行う。
第1トーチの溶接制御器71cは、入出力インターフェイス96を介して開先倣い制御器92のMPU93が与える起動/停止信号に応答して、地上に設置されている第1溶接電源から第1トーチへの溶接電力の供給/停止を制御するとともに、変換&遅延器98が与える溶接目標電流データ1Aoを入出力インターフェイス96のD/Aコンバータがアナログ変換した目標電流信号に応答して、第1溶接電源の電流出力(溶接電流)を、目標電流値1Aoに制御する。また、変換&遅延器98が与える溶接目標電圧データ1Voを入出力インターフェイス96のD/Aコンバータがアナログ変換した目標電圧信号に応答して、溶接制御器71cが検出している溶接電圧(トーチから開先に向けてのワイヤエクステンションに依存する)が目標電圧Voになるように、第1トーチ71が開先に向けて送り出す溶接ワイヤの送給速度を制御する。
第2トーチの溶接制御器74c,第3トーチの溶接制御器76cおよび第4トーチの溶接制御器78cの構成および機能は、上述の第1トーチの溶接制御器71cと同様であり、上述の説明を、第1を第2〜4と置換し、1Aoを2Ao〜4Aoと置換し、そして1Voを2Vo〜4Voと置換したものとなる。
カットワイヤ供給制御器70cは、変換&遅延器98が与える目標供給速度データVcwを入出力インターフェイス96のD/Aコンバータがアナログ変換した目標速度信号Vcwを、変換&遅延器98が与える溶接目標速度Vwを入出力インターフェイス96のD/Aコンバータがアナログ変換した溶接目標速度信号Vwで補正して、補正値を目標速度値として、カットワイヤホッパ59(図6)の下部にあるカットワイヤ送給機構の送給モータによるカットワイヤ送給速度が目標速度値になるように、該送給モータの回転速度を制御する。本実施例では、上記目標供給速度データVcwは標準溶接速度Vwsで台車3が走行する場合に適用するものである。そこで、溶接目標速度信号Vwの溶接速度となる場合には、目標供給速度Vcwと補正係数Vw/Vwsとの積を、上記補正値とする。
フラックス供給制御器70cは、入出力インターフェイス96を介して開先倣い制御器92のMPU93が与えるON/OFF信号に応答して、フラックスホッパ73(図5)にあるフラックス送給器の駆動,停止を行う。フラックス送給速度は、ホッパ73にある手動調整機構の設定により定まる。
フラックス回収制御器73cは、入出力インターフェイス96を介して開先倣い制御器92のMPU93が与えるON/OFF信号に応答して、粉塵回収機69(図5)にある吸引ブロアの駆動,停止を行う。吸引速度は、粉塵回収機69にある手動調整器の設定により定まる。
図8に示すように、もう1つの入出力インターフェイス91に、操作ボード80,近接センサ60a,60bおよび開先計測器97が接続されている。近接センサ60a,60bの、大板(溶接対象材)有無を表わす検出信号が、入出力インターフェイス91を介して開先倣い制御器92のMPU93に与えられる。MPU93は、溶接スタート入力があると、基台4(台車3)をスタートタブ5s(図19)の外側からスタートタブ上方を通過して大板5の上方に移動するy方向に駆動し、近接センサ60a,60bがともに大板有りの検出信号を発生したときを基点に、そこからタイミングを計って溶接を開始する。大板5の終端近くに溶接が進み、近接センサ60a,60bがともに大板なしの検出信号を発生したときを基点に、そこからタイミングを計って溶接を停止する。
図9に、開先計測ヘッド54の撮影画面の概要を示す。開先計測器97は、開先計測ヘッド54が定周期で繰り返し送り出す、図9に示すような、横断光線像を表す開先撮影画像を取り込んで、画像処理技術により、横断光線像を強調し直線処理しそして細線化して、三角法に基づく演算処理によって、画像上の大板表面の高さ偏差dHiを大板5の高さ偏差dHに、画像上の大板の厚みwTiを大板5の厚みwTに、画像上の開先のギャップwGiを実際の開先のギャップwGに、そして、横断方向xの画面中心位置に対するギャップwGiの中心位置のずれdCiを、ギャップwGの、計測ヘッド54に対する横断方向xの位置ずれdC、に変換する。すなわち、大板5の高さ偏差dH,厚みwTならびに開先の、ギャップwGおよび位置ずれdCを算出する。算出したdH,wT,wG,dCは、過去数回の算出値を、古いものを棄ててあたらしいものを加入する更新をしながら保持し、平均値を算出して該平均値に対する偏差が過大な算出値を棄てて再度平均値を算出してそれを、変換&遅延器98に出力する。開先計測器97はこの処理を、開先計測ヘッド54が新たな開先撮影画像を開先計測器97に送り込む度に実施する。
なお、ディスプレイを持つリモート(遠隔)端末、たとえばパソコンPCが開先計測器54に接続され、該パソコンPCに、開先計測ソフト(プログラム)をインストールしている場合は、計測器97は、開先計測ヘッド54が出力する開先撮影画像と、算出した高さ偏差dH,厚みwT,ギャップwGおよび位置ずれdCをパソコンPCに出力し、パソコンPCがそれらをディスプレイに表示する。パソコンPCによって、開先計測ヘッド54の撮像条件ならびに開先計測器97の画像処理条件および演算パラメータの調整を行うことができる。
図10に、変換&遅延器98の構成の概要を示す。開先計測器98が出力する高さ偏差dH,厚みwT,ギャップwGおよび位置ずれdCのうち、高さ偏差dHおよび位置ずれdCは出力ラッチ104のNo.0ラッチにラッチ(書込み,保持)されて、インターフェイス96を介して、上下駆動制御器53dzおよび左右駆動制御器52dxに与えられる。上下駆動制御器53dzは、高さ偏差dHを零とする方向に、dH相当分、z駆動機構の昇降モータ53をステップ駆動する。左右駆動制御器52dxは、位置ずれdCを零とする方向に、dC相当分、水平x駆動機構52の横行モータをステップ駆動する。これにより、基台4が駆動されて、開先計測ヘッド54の高さが、大板5の表面から所定定位置に維持されかつ撮影視野中心が開先中心に維持される。開先計測ヘッド54のみならず、カットワイヤ散布装置58および溶接トーチ71,74,76ならびにフラックス散布ノズル70,75およびフラックス回収器77が基台4で支持されているので、これらも同じく大板5の表面から所定定位置かつ開先中心に位置決めされる。これが本実施例での、開先倣いである。
大板5の厚みデータwTおよびギャップデータwGは、不揮発メモリで構成された、カットワイヤ供給速度への変換テーブル99にアドレス指定データとして与えられ、厚みデータwTはまた、不揮発メモリで構成された、溶接条件(溶接電流,電圧,速度)への変換テーブル100にアドレス指定データとして与えられる。
本実施例のサブマージアーク溶接を適用する開先は、図19の(b)に示すように40°の角度であり、その場合の板厚(wT)とギャップャプ(wG)に依存する開先断面積は、表1に示すものとなる。このような開先断面積に対して、良好な裏ビードを形成することができるカットワイヤ高さが表2に示すように求められており、大板の厚みwT対応の標準溶接速度Vwsにおいて上記好適なカットワイヤ高さにカットワイヤを充填するためのカットワイヤ送給速度を表す送給速度データVcwが、厚み値およびギャップ値に対応付けて変換テーブル99に書き込まれている。開先計測器98が与えるwT,wGに割り付けられた供給速度データVcwを、変換テーブル99が、入力ラッチ101に、出力する。
Figure 2007222909
Figure 2007222909
また、使用する電極数に対して、高品質の片面サブマージアーク溶接を実現するための、各溶接トーチに供給する溶接ワイヤ,溶接電流,溶接電圧および溶接速度が求められている。4電極を用いる場合の一例を表2に示した。溶接条件(溶接電流,電圧,速度)への変換テーブル100には、2電極片面サブマージアーク溶接に適用する2電極用の変換テーブル,3電極片面サブマージアーク溶接に適用する3電極用の変換テーブルおよび4電極片面サブマージアーク溶接に適用する4電極用の変換テーブルがある。各変換テーブルは、大板5の厚みに対応する、溶接速度値Vw(溶接中の台車3の走行速度)ならびに使用する各溶接トーチ宛ての溶接電流目標値Aoおよび溶接電圧目標値Voを格納したものであり、与えられる電極数に該当する変換テーブルにある、与えられる厚みデータwTに対応する溶接速度データVwならびに各溶接トーチ宛ての溶接電流目標値Aoおよび溶接電圧目標値Voを、入力ラッチ101に出力する。
基台4には4本の溶接トーチ(L,T1,T2,T3)を装備することができるので、変換テーブル100以降のデータラインには、第1〜4トーチのそれぞれ宛ての溶接電流目標データ1Ao〜4Aoを転送するもの、第1〜4トーチのそれぞれ宛ての溶接電圧目標データ1Vo〜4Voを転送するもの、溶接目標速度データVwを転送するもの、および、カットワイヤ送給目標速度データVcwを転送するもの、が含まれる。
開先計測器98が、定周期で繰り返しデータを出力するのに同期して、データ読み込み有効期間信号Sdoを、読み書き制御器105に出力する。該有効期間信号Sdoの、低レベルLがデータ読み込み(出力データ有効)を指示し、Hはデータ無効を意味する。マイコン(MPU)で構成した読み書き制御器105は、有効期間信号SdoがHからLに切り換わってから所定の遅延時間後に入力ラッチ101にラッチ指示信号を与えて開先計測器98が出力しているデータの、変換テーブル99,100による変換データVcw,Vw,1Ao〜4Aoおよび1Vo〜4Voを入力ラッチ101にラッチ(更新保持)する。
読み書き制御器105は、データセレクタ102の入力選択および遅延メモリ103の書込み/読み出しを制御して、変換データVcw,Vw,1Ao〜4Aoおよび1Vo〜4Voを遅延メモリ103に書き込んで、書込みから数種の遅延時間の後に読み出して出力ラッチ104にラッチして、入出力インターフェイス96を介して、VcwおよびVwをカットワイヤ供給制御器58cに、Vwを台車駆動制御器3dyに、1Aoおよび1Voを第1トーチの溶接制御器71cに、2Aoおよび2Voを第2トーチの溶接制御器74cに、3Ao,3Voを第3トーチの溶接制御器76cに、4Aoおよび4Voを第4トーチの溶接制御器78cに、それぞれ出力する。遅延メモリ103は、本実施例ではRAMで構成している。
読み書き制御器105には、開先倣い制御器92のMPU93が、操作ボード80からオペレータが入力し操作ボード80内の不揮発メモリに保存している片面サブマージアーク溶接のトーチ構成データの中の、電極数ならびに開先計測ヘッド54からの、カットワイヤ散布装置58の散布口までの距離(Acw),第1トーチ71の溶接ワイヤ先端までの距離(Ad1),第2トーチ74の溶接ワイヤ先端までの距離(Ad2),第3トーチ76の溶接ワイヤ先端までの距離(Ad3)および第4トーチ(T3)の溶接ワイヤ先端までの距離(Ad4)、のそれぞれに相当する台車移動同期パルスSxoの発生数Acw,Ad1〜Ad4、を与える。
読み書き制御器105は、遅延メモリ103に書き込んだVcwは、書込み後に台車移動同期パルスSxoがAcw個発生したときに遅延メモリ103から読み出して出力ラッチ104のNo.1にラッチしてカットワイヤ供給制御器58cに出力する。なお、Acwは、カットワイヤホッパ59の下部のカットワイヤ送給機構の送給モータの目標速度値を変更してから、カットワイヤ散布装置58の供給口でのカットワイヤ供給速度が変更後の供給速度値となるまでの遅れ時間の間の移動同期パルスSxoの発生数を、開先計測ヘッド54からカットワイヤ散布装置58の散布口までの距離に相当する移動同期パルスSxoの発生数から、減算した値である。
読み書き制御器105は、遅延メモリ103に書き込んだVw,1Aoおよび1Voは、書込み後に台車移動同期パルスSxoがAd1個発生したときに遅延メモリ103から読み出して出力ラッチ104のNo.2にラッチして、Vwは台車駆動制御器3dyに、1Aoおよび1Voは第1トーチの溶接制御器71cに、それぞれ出力する。遅延メモリ103に書き込んだ2Aoおよび2Voは、書込み後に台車移動同期パルスSxoがAd2個発生したときに遅延メモリ103から読み出して出力ラッチ104のNo.3にラッチして、第2トーチの溶接制御器74cに出力する。遅延メモリ103に書き込んだ3Aoおよび3Voは、書込み後に台車移動同期パルスSxoがAd3個発生したときに遅延メモリ103から読み出して出力ラッチ104のNo.4にラッチして、第3トーチの溶接制御器74cに出力する。そして、遅延メモリ103に書き込んだ4Aoおよび4Voは、書込み後に台車移動同期パルスSxoがAd4個発生したときに遅延メモリ103から読み出して出力ラッチ104のNo.5にラッチして、第4トーチの溶接制御器74cに出力する。
遅延メモリ103は、上記データVcw,Vw,1Ao〜4Aoおよび1Vo〜4Voを1グループとすると、Ad4の設定し得る最大値(開先計測ヘッド54から第4トーチT3の溶接ワイヤまでの距離の設定可能な最大値)以上のグループ数を書込みそして読出しできるメモリ容量である。読み書き制御器105は、移動同期パルスSxoが1パルス到来する度に、遅延メモリ103の全データグループに対して、書込みアドレスを1アドレス分大きくするアドレスアップシフトを行い、空になった最先頭アドレスに、入力ラッチ101に保持する1グループのデータを書き込む。該アドレスアップシフトでは、アドレスAd4のデータグループを読み出して読み書き制御器105の内部のレジスタに保持し、アドレス指定をアドレスAd4+1に変更してから、該保持するデータグループをデータセレクタ102のB入力端に与えてデータセレクタ102から遅延メモリ103に出力してアドレスAd4+1に書き込む。すなわちアドレスAd4にあったデータグループのアドレスを1インクレメント(1アドレス分アップシフト)する。このアドレスシフトを次のアドレスAd4−1のデータグループにも同様に実施し、そして順次に最先頭アドレスのデータグループまで、アドレスアップシフトする。そして最先頭アドレスには、データセレクタ102のA入力端のデータすなわち入力ラッチ101が保持するデータグループを書き込む。
このようなアドレスアップシフトと新規データグループの書込みを移動同期パルスSxoが1パルス到来する度に実行するので、遅延メモリ103のアドレスAcw,Ad1〜Ad4には、上記遅延をしたデータグループがあるので、遅延メモリ103のアドレスAcw,Ad1〜Ad4のデータグループを読み出すと、上記遅延をしたデータグループがえられる。
図11に、読み書き制御器105のデータ入出力制御の概要を示す。操作ボード80から、オペレータのスタート指示(溶接起動スイッチオン)が入出力インターフェイス91を介して開先倣い制御器92のMPU93に与えられると、MPU93は、サブマージアーク溶接の開始条件が満たされていると、スタート指示(Start)を読み書き制御器105に与える。読み書き制御器105は、このスタート指示に応答して、有効期間信号Sdoの到来検出を行い(ステップS2〜S5)、有効期間信号Sdoの到来(信号SdoのHからLへの変化)が無いと、台車移動同期パルスSxoの到来検出を行う(ステップS8〜S11)。なお、以下においては、括弧内には、ステップという語を省略してステップ識別記号のみを記す。
有効期間信号Sdoの到来検出(ステップS2〜S5)では、Sdoラインの電圧レベルがH(無効)からL(有効)に切り換わると、読み書き制御器105は、レジスタFsdo(MPUの内部メモリ)にL(「0」)を書込み(S2〜S4)、入力データの更新(S6,S7)を行う。すなわち、入力データdH,dCは出力ラッチ104のNo.0に更新ラッチし(S6)、入力データwT,wGの、変換テーブル99,100による変換データVcw,Vw,1Ao〜4Ao,1Vo〜4Voは、入力ラッチ101に更新ラッチする(S7)。Sdoラインの電圧レベルがL(有効)からH(無効)に切り換わると、レジスタFSdoにH(「1」)を書込むが(S5)、Sdoラインの電圧レベルがその後H(無効)からL(有効)に切り換わるまで、入力データの更新は行わない。したがって、有効期間信号Sdoのパルス(L)に同期して、入力データの更新、すなわち開先計測器98の計測データの読み込み、が行われる。
台車移動同期パルスSxoの到来検出(ステップS8〜S10)では、Sxoパルス信号ラインの電圧レベルがH(無効)からL(有効)に切り換わると、読み書き制御器105は、レジスタFsxo(MPUの内部メモリ)にL(「0」)を書込み(S8〜S10)、遅延メモリ103の格納データのアドレスアップシフト(S12),最先頭アドレスへの、入力ラッチ101のデータの書込み(S13)、および、アドレスAcw,Ad1〜Ad4のデータ(遅延データ)の読み出しと出力(S14)を行う。Sxoパルス信号ラインの電圧レベルがL(有効)からH(無効)に切り換わると、レジスタFSxoにH(「1」)を書込むが(S11)、Sxoパルス信号ラインの電圧レベルがその後H(無効)からL(有効)に切り換わるまで、上記アドレスアップシフト(S12),最先頭アドレスへの、入力ラッチ101のデータの書込み(S13)、および、アドレスAcw,Ad1〜Ad4のデータ(遅延データ)の読み出しと出力(S14)は、行わない。したがって、台車移動同期パルスSxo(L)に同期して、データの遅延処理および遅延データ出力の更新、すなわち制御器58c,3dy,71c,74cおよび78cへの目標値データの更新、が行われる。
近接センサ60a,60bがともに大板5を検出しなくなると、開先倣い制御器92のMPU93は終端停止制御を行い、終端停止処理が終わると、制御器3dy以下73c(図8)にOFF指示を与え、読み書き制御器105には停止(Stop)指示を与える。読み書き制御器105は、停止(Stop)指示に応答して入力データ読み込みおよび出力データの更新を停止し、入力ラッチ101,遅延メモリ103および出力ラッチ104を初期化(データ消去)して、スタート指示待ちとなる。
図8を再度参照する。入出力インターフェイス96には、変換&遅延器98の出力データをオペレータ介入に応じて調整(補正)する補正回路があり、オペレータが操作ボード80から入力した調整値又は変更値が、開先倣い制御器92を介して入出力インターフェイスの補正回路の補正値入力端に与えられる。したがって、片面サブマージアーク溶接の実際の溶接条件は、開先計測ヘッド54および開先計測器98の開先計測特性ならびに変換テーブル99および100のデータ変換特性のみならず、操作ボード80からのオペレータ介入によって定まる。ただし、オペレータ介入による溶接条件の補正,調整又は変更には、遅延がかからず、オペレータ介入時に直ちに溶接条件に反映される。
図12に、操作ボード80の操作盤面を示す。盤面の最上部の「終端検出」の2つのランプ82の中の「左」および「右」ランプは、それぞれ近接センサ60bおよび60aの大板検出/非検出を表示するものであり、大板検出状態で緑色で発光し、大板非検出になると消灯する。4個のメータ83は、左側から順次第1〜4トーチそれぞれの溶接電流計である。その右側のメータは、台車走行速度(溶接速度)を表す速度メータである。各メータの下側の丸表示のボタン84a,84bの中の、Dと表記したボタンはダウン指示スイッチ、Uと表記したボタンはアップ指示スイッチであり、これらが押されると表示値を下げる又は上げる方向に、目標値が変更され、これにより、実際の溶接電流値あるいは溶接速度が低下又は上昇し、メータの表示が変わる。4個のメータ85は、左側から順次第1〜4トーチそれぞれの溶接電圧計である。丸表示の5個のボタン87の中の、「前」と表記したボタンは、溶接台車3を手動指示で「前方向」(溶接時の進行方向)へ駆動することを指示する前駆動指示スイッチ、「後」と表記したボタンは、後方向への駆動を指示するスイッチ、「停」ボタンは台車駆動停止を指示するスイッチである。「高」ボタンは高速駆動を指示し、「低」ボタンは低速駆動を指示する。
下方には、液晶タッチパネル81があり、その左側に、3個のボタン86がある。その中の1つは、システム電源(制御系電源)の投入(ON)を指示する「入」ボタンスイッチ、もう1つは該電源の遮断(OFF)を指示する「切」ボタンスイッチ、そして「E」ボタンスイッチは非常停止指示スイッチである。液晶タッチパネル81の右側の4個のボタンは、フラックス回収のON,OFF指示用の「起」,「停」ボタンスイッチ、および、フラックス散布のON,OFF指示用の「起」,「停」ボタンスイッチである。それらの左側に、溶接開始指示用の「起」ボタンスイッチおよび停止指示用の「停」ボタンスイッチ89がある。
液晶タッチパネル81の裏側には、操作ボード80の入力を読取り、操作ボード80上の表示灯(発光ダイオード)を制御するCPU,このCPUの制御プログラムが格納されているROM,制御時にデータの一時格納等を行うためのRAM,液晶タッチパネル81の描画データを格納するVRAM,このVRAMに接続され液晶タッチパネル81の描画タイミング制御およびタッチ入力検知等を行う液晶表示コントローラLCDC等がある。LCDCには、バックライトで照明される液晶タッチパネル81が接続されている。CPUには、バックライト9を駆動するインバータ,操作キー(入力スイッチ)群のキーマトリクス,表示LEDのLEDマトリクスおよびそれらのLEDを駆動するLEDドライバ等が接続されている。また、CPUが接続されたデータバスには、溶接モードおよび初期設定値記憶用の不揮発RAM(NVRAM)が接続されている。
図13〜図16に、液晶タッチパネル81に表示される、溶接条件確認用および設定用入力画面の数例を示す。なお、図13〜図16では、いずれの画面でも、表示数値「123」および「12」は、色々な値の設定値又は入力値を表示する個所であり、これらの値は表示個所(かつ入力位置)を示すために付記したものであって、実際の値を示すものではない。図13の(a)は、片面サブマージアーク溶接の入力初期画面である。オペレータが、この画面上の溶接対象大板の厚みに該当する板厚(たとえば16mm)にタッチしそして「V開先」ボタンにタッチすると、液晶タッチパネル81の表示は、図13の(b)に示す、指定板厚のV開先溶接用の標準溶接条件を表すものとなり、「Y開先」ボタンにタッチしたときには、図14の(a)に示す指定板厚のY開先溶接用の標準溶接条件を表すものとなる。
溶接条件を表示する画面上の「仕上げ条件」にオペレータがタッチすると、液晶タッチパネル81の表示は、図14の(b)に示す、指定板厚の標準仕上げ条件を表すものとなる。オペレータが、溶接条件表示画面上の「SULIT」ボタンと「機械条件No.1」ボタンにタッチすると、図15の(a)に示す、大板溶接の終端を「スリット」処理する終端停止条件を表わすものとなる。「CASCADE」ボタンと「機械条件No.1」ボタンにタッチしたときには、図15の(b)に示す、大板溶接の終端を「カスケード」処理する終端停止条件を表わすものとなる。表示画面上の「機械条件2」ボタンにオペレータがタッチすると、液晶タッチパネル81には、図16に示す、トーチ距離等の入力画面となり、その初期表示値は、基準設定状態の距離L7〜L13を示している。実際のトーチ距離等が基準設定状態の距離でないときには、オペレータは、図16に示す画面上に、実際の設定距離を入力する。
上記各種入力画面上の数値(ただし図13の(a)の板厚リストは除く)は、オペレータ入力によって変更が可能である。開先倣い制御器92には、図13の(a)に示す画面上の特定の板厚にタッチしそして「V開先」又は「Y開先」にタッチして、表示を図13の(b)又は図14の(a)に示す標準条件画面を表示したときに、指定板厚のV開先又はY開先の標準溶接条件が登録される。その後オペレータ入力によって変更があり、オペレータが画面上のエンターキー「E」にタッチすると、該画面上の表示値(オペレータ入力値)に、開先倣い制御器92の登録情報が変更される。なお、開先倣い制御器92は、登録したトーチ距離等(図16のL7〜L13)に基づいて遅延読み出しのアドレス値Acw,Ad1〜Ad4を算出して、電極数と共に、読み書き制御器105に与える。
操作ボード80の溶接起動ボタン89が押されると、開先倣い制御器92が、それに登録している溶接条件を入出力インターフェイス96を介して制御器3dy他に与えて登録溶接条件の溶接を開始する。その後近接センサ60a,60bが共に大板検出状態に切り換わってから、近接センサ60a,60bから第4トーチT3までの距離(4電極使用の場合),近接センサ60a,60bから第3トーチ76までの距離(3電極使用の場合)、又は、近接センサ60a,60bから第2トーチ76までの距離(2電極使用の場合)以上台車3が進行すると、開先倣い制御器92は、入出力インターフェイス96を介して変換&遅延器98の出力を制御器3dy他に出力する倣いモードに、入出力インターフェイス96を切り替える。この倣いモードにおいて、操作ボード80のアップ,ダウンスイッチ84a,84bのオンに応じて開先倣い制御器92は、入出力インターフェイス96において変換&遅延器98の出力に加える補正値をアップ,ダウンする。
近接センサ60a,60bが共に大板非検出状態に切り換わると開先倣い制御器92は、その後の所定のタイミングで、終端停止条件(図15)の停止処理を行って、溶接を終了する。
本発明の第2実施例の溶接装置は、上述の第1実施例の変換&遅延器98を、図17に示す変換&遅延器98aに変更したものである。図17に示す変換&遅延器98aは、開先計測器98が出力する厚みデータwTおよびギャップデータwGを遅延メモリ103で遅延してから、変換テーブル99,100で、それらのデータwT,wGを、カットワイヤ供給速度Vcw,溶接速度Vw,目標溶接電流1Ao〜4Aoおよび目標溶接電圧1Vo〜4Voに変換する。
図18に、図17に示す読み書き制御器105aのデータ入出力制御の概要を示す。操作ボード80から、オペレータのスタート指示が入出力インターフェイス91を介して開先倣い制御器92のMPU93に与えられると、MPU93は、片面サブマージアーク溶接の開始条件が満たされていると、スタート指示(Start)を読み書き制御器105aに与える。読み書き制御器105aは、このスタート指示に応答して、有効期間信号Sdoの到来検出を行い(S2〜S5)、有効期間信号Sdoの到来(信号SdoのHからLへの変化)が無いと、台車移動同期パルスSxoの到来検出を行う(S8〜S11)。
有効期間信号Sdoの到来検出(S2〜S5)の内容は、図11に示す第1実施例のものと同様である。有効期間信号Sdoが到来すると、すなわちSdoラインの電圧レベルがH(無効)からL(有効)に切り換わると、読み書き制御器105aは、入力データの更新(S6,S7a)を行う。すなわち、入力データdH,dCは出力ラッチ104のNo.0に更新ラッチし(S6)、入力データwT,wGは、入力ラッチ101に更新ラッチする(S7a)。この入力データの更新を、有効期間信号Sdoが到来するたびに行う。
台車移動同期パルスSxoの到来検出(ステップS8〜S10)の内容も、図11に示す第1実施例のものと同様である。台車移動同期パルスSxoが到来すると、すなわちSxoパルス信号ラインの電圧レベルがH(無効)からL(有効)に切り換わると、読み書き制御器105aは、遅延メモリ103の格納データのアドレスアップシフト(S12),最先頭アドレスへの、入力ラッチ101のデータwT,wGの書込み(S13a)、および、アドレスAcw,Ad1〜Ad4のデータ(遅延データ)wT,wGの読み出しとVcw,Vw,1Ao〜4Ao,1Vo〜4Voへの変換および出力(S14a)を行う。この処理を、台車移動同期パルスSxo(L)が到来する度に行う。その他の構成および機能は、上述の第1実施例のものと同様である。
本発明の第1実施例の溶接装置を装備した大板溶接設備の一部分の概要を示すブロック図である。 図1に示す裏当て支持装置14の拡大側面図である。 図2に示す裏当て銅板支持構造部分の拡大側面図であり、(a)は裏当て銅板21上に裏フラックス5rfを散布した直後の状態を示し、(b)は裏フラックス5rfを大板5の裏面に圧接したサブマージアーク溶接の状態を示す。 図1に示す溶接台車3に吊り下げられた溶接ヘッド基台4の拡大正面図である。 図1に示す溶接台車3に吊り下げられた溶接ヘッド基台4の支持構造の概要を示す拡大側面図である。 図4の溶接ヘッド基台4を更に拡大して示す拡大正面図である。 図5の溶接ヘッド基台4を更に拡大して示す拡大側面図である。 図5に示す制御盤90に装備した溶接制御システム要素の概要を示すブロック図である。 図6および図8に示す開先計測ヘッド54の開先撮影画面を示す平面図である。 図8に示す変換&遅延器98の構成の概要を示すブロック図である。 図10に示す読み書き制御器105のデータ入出力制御の概要を示すフローチャートである。 図6および図8に示す操作ボード80の拡大正面図である。 図12に示す液晶タッチパネル81の表示画面を示す拡大正面図である。 図12に示す液晶タッチパネル81の表示画面を示す拡大正面図である。 図12に示す液晶タッチパネル81の表示画面を示す拡大正面図である。 図12に示す液晶タッチパネル81の表示画面を示す拡大正面図である。 本発明の第2実施例の溶接装置に装備した変換&遅延器98aの構成の概要を示すブロック図である。 図17に示す読み書き制御器105aのデータ入出力制御の概要を示すフローチャートである。 (a)は溶接対象の開先を形成した大板5の平面図、(b)は該開先の拡大横断面図、(c)は他の開先形状を示す拡大横断面図である。
符号の説明
1:レール
2:門型台車
3:溶接台車
3d:台車駆動機構(y駆動手段)
4:溶接ヘッド基台
5:大板
5rf:裏フラックス
5ff:表フラックス
5cw:カットワイヤ
Ew:サブマージアーク溶接ワイヤ
6〜9:レール
11:裏当て銅板台車
12〜16:裏当て支持装置
21:裏当て銅板
21s:銅板支持台
21h:エアーホース
22:昇降フレーム
23:裏当て銅板台車
24,25:アーム
26,27:2段シリンダ式油圧ジャッキ
28:チェーンコンベア
29:溝板
30,31:エンドレスチェーン
32:スプロケットホイール
41:車輪
42,43:垂直ブロック
44,45:大板搬送ローラ
46:固定ローラ
47:昇降調整ローラ
48:ベルトコンベア
49:フラックス散布/回収車
50:垂直フレーム
51:昇降フレーム
52:水平x駆動機構(x駆動手段)
53:昇降モータ(z駆動手段)
54:開先計測ヘッド
57:吊り脚
58:カットワイヤ散布装置
59:カットワイヤホッパ
60a,60b:近接センサ
69:粉塵回収機
70:第1のフラックス散布ノズル
71:第1のサブマージアーク溶接トーチ(L)
72:コイルホルダ
73:フラックスホッパ
74:第2のサブマージアーク溶接トーチ(T1)
75:第2のフラックス散布ノズル
76:第3のサブマージアーク溶接トーチ(T2)
77:フラックス回収器
80:操作ボード
90:制御盤

Claims (12)

  1. 溶接対象材の開先に溶加材を供給しつつ、該開先に溶接電極を自動位置合わせしながら、該開先を、該溶接電極が発生する電気アークにより溶接する、開先倣いアーク溶接方法において、
    前記開先の横断方向の位置およびギャップを検出し、
    前記検出した位置に適合する位置に前記溶接電極を駆動し、
    前記溶接対象材の厚み及び前記ギャップに対応付けられた、開先への溶加材供給量情報を生成し、
    前記溶加材供給量情報をメモリ手段に保持し、
    開先長手方向の溶接の進行に連繋して、前記検出をした開先長手方向の位置に溶加材供給口が到達するとき、溶加材供給口から開先に供給する溶加材の供給速度が前記溶加材供給量情報が表わす供給速度となるタイミングで、前記メモリ手段より前記溶加材供給量情報を読み出し、
    前記読み出した溶加材供給量情報が表わす供給速度で前記溶加材供給口に溶加材を供給する、
    ことを特徴とする開先倣いアーク溶接方法。
  2. 溶接対象材の開先に溶加材を供給しつつ、該開先に溶接電極を自動位置合わせしながら、該開先を、該溶接電極が発生する電気アークにより溶接する、開先倣いアーク溶接方法において、
    前記溶接対象材の厚みならびに開先の横断方向の位置およびギャップを検出し、
    前記検出した位置に適合する位置に前記溶接電極を駆動し、
    前記検出した厚みおよびギャップに対応付けられた、開先への溶加材供給量情報を生成し、
    前記検出した厚みに対応付けられた溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報を生成し、
    前記溶加材供給量情報,溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報をメモリ手段に保持し、
    開先長手方向の溶接の進行に連繋して、前記検出をした開先長手方向の位置に溶加材供給口が到達するとき、溶加材供給口から開先に供給する溶加材の供給速度が前記溶加材供給量情報が表わす供給速度となる第1タイミングで、前記メモリ手段より前記溶加材供給量情報を読み出し、
    開先長手方向の溶接の進行に連繋して、前記検出をした開先長手方向の位置に溶接電極が到達するとき、該溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度が前記溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報が表わす溶接電流,電圧および溶接速度となる第2タイミングで、前記メモリ手段より前記溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報を読み出し、
    前記読み出した溶加材供給量情報が表わす供給速度で前記溶加材供給口に溶加材を供給し、
    前記読み出した溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報が表わす溶接電流,電圧および溶接速度に、前記溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度を制御する、
    ことを特徴とする開先倣いアーク溶接方法。
  3. 溶接対象材の開先に溶加材を供給しつつ、該開先に溶接電極を自動位置合わせしながら、該開先を、該溶接電極が発生する電気アークにより溶接する、開先倣いアーク溶接方法において、
    前記開先の横断方向の位置およびギャップを検出し、
    前記検出した位置に適合する位置に前記溶接電極を駆動し、
    検出したギャップをメモリ手段に保持し、
    開先長手方向の溶接の進行に連繋した所定のタイミングで、前記メモリ手段より前記ギャップを読み出して、前記溶接対象材の厚み及び前記ギャップに対応付けられた、開先への溶加材供給量情報を生成し、
    前記読み出した溶加材供給量情報が表わす供給速度で前記溶加材供給口に溶加材を供給し、
    前記所定のタイミングは、前記検出をした開先長手方向の位置に溶加材供給口が到達するとき、溶加材供給口から開先に供給する溶加材の供給速度が、前記溶加材供給量情報が表わす供給速度となるタイミングである、
    ことを特徴とする開先倣いアーク溶接方法。
  4. 溶接対象材の開先に溶加材を供給しつつ、該開先に溶接電極を自動位置合わせしながら、該開先を、該溶接電極が発生する電気アークにより溶接する、開先倣いアーク溶接方法において、
    前記溶接対象材の厚みならびに開先の横断方向の位置およびギャップを検出し、
    前記検出した位置に適合する位置に前記溶接電極を駆動し、
    検出した厚みおよびギャップをメモリ手段に保持し、
    開先長手方向の溶接の進行に連繋した第1タイミングで前記メモリ手段より前記厚みおよびギャップを読み出して、読み出した厚みおよびギャップに対応付けられた開先への溶加材供給量情報を生成し、該溶加材供給量情報が表わす供給速度で前記溶加材供給口に溶加材を供給し、
    開先長手方向の溶接の進行に連繋した第2タイミングで前記メモリ手段より前記厚みを読み出して、該厚みに対応付けられた溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報を生成し、該溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報が表わす溶接電流,電圧および溶接速度に、前記溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度を制御し、
    第1タイミングは、前記検出をした開先長手方向の位置に溶加材供給口が到達するとき、溶加材供給口から開先に供給する溶加材の供給速度が、前記溶加材供給量情報が表わす供給速度となるタイミングであり、
    第2タイミングは、前記検出をした開先長手方向の位置に溶接電極が到達するとき、該溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度が、前記溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報が表わす溶接電流,電圧および溶接速度となるタイミングである、
    ことを特徴とする開先倣いアーク溶接方法。
  5. 前記溶接対象材の開先面側表面の高さも検出して、検出した高さに適合する高さに前記溶接電極を駆動する、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の開先倣いアーク溶接方法。
  6. 溶接電極は、前記開先長手方向に分布する複数個であり、第2タイミングは、各溶接電極宛ての各タイミングを含む、請求項2又は4に記載の開先倣いアーク溶接方法。
  7. 溶接対象材の開先の横断方向xの位置およびギャップを繰返し検出する開先計測手段;
    前記開先に溶加材を供給する手段;
    前記開先を電気アークにより溶接する溶接電極;
    前記開先計測手段,溶加材を供給する手段および溶接電極を保持する基台;
    該基台を開先長手方向yおよび開先の横断方向xに駆動するためのy駆動手段およびx駆動手段;
    前記開先計測手段が繰り返し検出する前記位置に適合する位置に前記溶接電極に合わせるように前記x駆動手段を介して前記基台を駆動するx駆動制御手段;
    前記溶接対象材(5)の厚み及び前記ギャップに対応付けられた、開先への溶加材供給量情報を生成する手段;
    メモリ手段;
    前記開先計測手段が繰り返し検出する前記ギャップに対応して前記生成する手段が繰り返し生成する溶加材供給量情報を生成順に前記メモリ手段に書き込み、前記y駆動手段による前記基台の開先長手方向yの駆動に連繋して、前記開先計測手段が検出した開先位置が前記溶加材を供給する手段の溶加材供給位置に到達するとき、開先に対する溶加材供給速度が、該開先位置宛てに生成した前記溶加材供給量情報が表わす供給速度となるタイミングで、前記メモリ手段より前記溶加材供給量情報を読み出す(図10,図11)、読み書き制御手段;および、
    該読み書き制御手段が前記メモリ手段(103)より読み出した溶加材供給量情報が表わす供給速度で、前記溶加材を供給する手段を介して前記開先に溶加材を供給する供給制御手段;
    を備える開先倣いアーク溶接装置。
  8. 溶接対象材の厚みならびに該溶接対象材の開先の横断方向xの位置およびギャップを繰返し検出する開先計測手段;
    前記開先に溶加材を供給する手段;
    前記開先を電気アークにより溶接する溶接電極;
    前記開先計測手段,溶加材を供給する手段および溶接電極を保持する基台;
    該基台を開先長手方向yおよび開先の横断方向xに駆動するためのy駆動手段およびx駆動手段;
    前記開先計測手段が繰り返し検出する前記位置に適合する位置に前記溶接電極に合わせるように前記x駆動手段を介して前記基台を駆動するx駆動制御手段;
    前記開先計測手段が検出した厚み及びギャップに対応付けられた、開先への溶加材供給量情報を生成する手段;
    前記検出した厚みに対応付けられた溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報を生成する手段;
    メモリ手段;
    前記溶加材供給量情報,溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報を前記メモリ手段に書き込み、開先長手方向の溶接の進行に連繋して、前記検出をした開先長手方向の位置に溶加材供給口が到達するとき、溶加材供給口から開先に供給する溶加材の供給速度が前記溶加材供給量情報が表わす供給速度となる第1タイミングで、前記メモリ手段より前記溶加材供給量情報を読み出し、開先長手方向の溶接の進行に連繋して、前記検出をした開先長手方向の位置に溶接電極が到達するとき、該溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度が前記溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報が表わす溶接電流,電圧および溶接速度となる第2タイミングで、前記メモリ手段より前記溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報を読み出す、読み書き制御手段;
    読みだされた溶加材供給量情報が表わす供給速度で、前記溶加材を供給する手段を介して前記開先に溶加材を供給する供給制御手段;および、
    読み出された溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報が表わす溶接電流,電圧および溶接速度に、前記溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度情報を制御する溶接制御手段;
    を備える開先倣いアーク溶接装置。
  9. 溶接対象材の開先の横断方向xの位置およびギャップを繰返し検出する開先計測手段;
    前記開先に溶加材を供給する手段;
    前記開先を電気アークにより溶接する溶接電極;
    前記開先計測手段,溶加材を供給する手段および溶接電極を保持する基台;
    該基台を開先長手方向yおよび開先の横断方向xに駆動するためのy駆動手段およびx駆動手段;
    前記開先計測手段が繰り返し検出する前記位置に適合する位置に前記溶接電極に合わせるように前記x駆動手段を介して前記基台を駆動するx駆動制御手段;
    メモリ手段;
    前記開先計測手段が繰り返し検出する前記ギャップを生成順に前記メモリ手段に書き込み、前記y駆動手段による前記基台の開先長手方向yの駆動に連繋して所定のタイミングで、前記メモリ手段より前記ギャップを読み出す、読み書き制御手段;
    前記溶接対象材の厚み及び読み出されたギャップに対応付けられた、開先への溶加材供給量情報を生成する手段;および、
    生成された溶加材供給量情報が表わす供給速度で、前記溶加材を供給する手段を介して前記開先に溶加材を供給する供給制御手段;を備え、
    前記所定のタイミングは、前記開先計測手段が検出した各開先位置が前記溶加材を供給する手段の溶加材供給位置に到達するとき、開先に対する溶加材供給速度が、各開先位置宛てに生成した前記溶加材供給量情報が表わす供給速度となるタイミングである;
    開先倣いアーク溶接装置。
  10. 溶接対象材の厚みならびに該溶接対象材の開先の横断方向xの位置およびギャップを繰返し検出する開先計測手段;
    前記開先に溶加材を供給する手段;
    前記開先を電気アークにより溶接する溶接電極;
    前記開先計測手段,溶加材を供給する手段および溶接電極を保持する基台;
    該基台を開先長手方向yおよび開先の横断方向xに駆動するためのy駆動手段およびx駆動手段;
    前記開先計測手段が繰り返し検出する前記位置に適合する位置に前記溶接電極を合わせるように前記x駆動手段を介して前記基台を駆動するx駆動制御手段;
    メモリ手段;
    前記開先計測手段が繰り返し検出する前記厚みおよびギャップを生成順に前記メモリ手段に書き込み、前記y駆動手段による前記基台の開先長手方向yの駆動に連繋して、第1タイミングで前記メモリ手段より前記厚みおよびギャップを読み出し、第2タイミングで前記メモリ手段より前記厚みを読み出す、読み書き制御手段;
    第1タイミングで読み出された厚み及びギャップに対応付けられた、開先への溶加材供給量情報を生成する手段;
    第2タイミングで読み出された厚みに対応付けられた、溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報を生成する手段;
    生成された溶加材供給量情報が表わす供給速度で、前記溶加材を供給する手段を介して前記開先に溶加材を供給する供給制御手段;および、
    生成された溶接電流情報,電圧情報および溶接速度情報が表わす溶接電流,電圧および溶接速度に、前記溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度を制御する溶接制御手段;を備え、
    第1タイミングは、前記検出をした開先長手方向の位置に溶加材供給口が到達するとき、溶加材供給口から開先に供給する溶加材の供給速度が、前記溶加材供給量情報が表わす供給速度となるタイミングであり、
    第2タイミングは、前記検出をした開先長手方向の位置に溶接電極が到達するとき、該溶接電極の溶接電流,電圧および溶接速度が、前記溶接電流情報,電圧情報および溶接速度が表わす溶接電流および電圧となるタイミングである、
    開先倣いアーク溶接装置。
  11. 前記溶接電極は、前記開先長手方向に分布する複数個であり、第2タイミングは、各溶接電極宛ての各タイミングを含む、請求項8又は10に記載の開先倣いアーク溶接装置。
  12. 前記計測手段は前記溶接対象材の開先面側表面の高さも検出し、開先倣いアーク溶接装置は更に、前記基台を前記開先の深さ方向zに駆動するためのz駆動手段、および、検出された前記高さに適合する位置に前記溶接電極に合わせるように前記z駆動手段を介して前記基台を駆動するz駆動制御手段、を備える、請求項7乃至11のいずれか1つに記載の開先倣いアーク溶接装置。
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