JPH10225769A - 溶加材散布装置 - Google Patents

溶加材散布装置

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JPH10225769A
JPH10225769A JP3001197A JP3001197A JPH10225769A JP H10225769 A JPH10225769 A JP H10225769A JP 3001197 A JP3001197 A JP 3001197A JP 3001197 A JP3001197 A JP 3001197A JP H10225769 A JPH10225769 A JP H10225769A
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JP
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filler material
welding
filler
tank
traveling
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JP3001197A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hoshino
野 忠 星
Nobuyuki Maruyama
山 修 志 丸
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Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶加材供給管の劣化を実質上もたらさないで
溶加材の供給/停止を簡易に行なう。作業能率および作
業者の操作性が高い溶接併用の溶加材散布装置の提供。 【解決手段】 粒状又は粉状の磁性体溶加材cwを収容
する槽105;該槽105に連通し槽より下方に開いた
溶加材流下口107aを有する溶加材供給管106,1
07;流下口107aと槽105の間において、供給管
107内の溶加材cwに磁界を与える磁化手段108;
および、磁化手段108を、供給管107内の溶加材c
wに磁界を与える状態から磁界を実質上与えない状態に
またその逆に、切換える手段109,109a,11
0;を備える溶加材散布装置。更に、溶接ト−チ,揺動
機構,溶接条件指定盤30を搭載した走行台車11を備
える、溶接併用の溶加材散布装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接箇所に溶加材
を散布する装置、および、それを備えて溶加材を自動散
布しかつ散布した溶加材をア−クで溶かして溶接する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、造船における船体の建造,橋梁
の製造,大型タンクの建造あるいは他の鉄鋼構造物の製
造又は建造において、突き合わせられた2枚の鋼板間の
開先の溶接を行なう場合、溶接を行いながら溶接線(開
先又は隅の延びる方向)に沿って溶接台車を走行させ、
台車に搭載した溶接ト−チで溶接線を自動溶接する。溶
加材の溶込みを均一化するため、溶加材を細径鋼ワイヤ
を微細に切断した粒状のカットワイヤ又は鉄粉として、
これを溶接に先立って開先内に散布することが行なわれ
ている(例えば特公昭50−7543号公報)。
【0003】溶接対象鋼板が厚いため、開先横断面が大
きいので、溶接ト−チを開先の延びる方向と直交する方
向に揺動することが行なわれ、また溶接作業能率を高く
するため、2個以上の溶接ト−チを台車に搭載して、台
車の1回の走行で2層の溶接をすることもある。この種
の溶接装置を、本出願人等は、すでに開発し実用してい
る(例えば特願平8−64705号および特願平8−2
98439号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】溶加材散布装置を溶接
台車に搭載して、溶接ト−チに先行して開先内に溶加材
を散布すると、溶加材散布が自動的に行なわれ、また、
散布作業と溶接作業が実質上同時になるので、散布台車
が溶接台車と共用になって溶接のための装備が少くなり
しかも溶接にかかわる作業工程数および時間が節約とな
る。
【0005】ところで溶加材の供給/停止は、例えば図
8に示すように、下端に溶加材流下口107aを有する
弾力性が高いチュ−ブ107を、図8の(a)に示すよ
うに外部から圧搾して溶加材を押えることにより、溶加
材の流下を止め、図8の(b)に示すように圧搾を解除
して溶加材の流下を許す構造により行なうことができ
る。なお、図8においてcwはカットワイヤ(溶加材)
であり、1粒1粒が微視的には円柱状のものであるが、
図8においてはそれを白丸で示した。図8の(a),
(b)に示すチュ−ブ107の上端は、溶加材cwを収
納した図示しないホッパの下底に連なり、ホッパ内のカ
ットワイヤcwが自重によりチュ−ブ107内に流下す
る。チュ−ブ107は支持具104Aの上下に貫通する
丸穴(縦穴)を通る。該縦穴には、水平方向に延びる横
穴が開いており、縦穴に向う先端部が丸く加工されたプ
ランジャ144が該横穴に摺動自在に差し込まれてい
る。さらに、支持具104Aの横穴は雌ねじ穴141に
開いており、外周面に雄ねじの切られた摘子142が雌
ねじ穴141にねじ込まれている。摘子142の雌ねじ
棒部の内空間に、プランジャ144を突出す圧縮コイル
スプリング143がある。図8の(a)に示すように、
摘子142をねじ込み方向(時計方向)に廻わすと、圧
縮コイルスプリング143が圧縮されると共にプランジ
ャ144がチュ−ブ107を圧搾する。これにより、カ
ットワイヤcwはプランジャ部で詰り、そこから下への
カットワイヤcwの流下が停止する。逆に、摘子142
を反時計方向に廻わすと、図8の(b)に示すように、
チュ−ブ107の反発力でプランジャ144が押し戻さ
れ、カットワイヤcwが流下口107aに流下する。
【0006】しかし、図8に示すようなチュ−ブ圧搾方
法では、溶加材の供給を停止するときに摘子142を何
回も締め込み廻しすることになり、作業性が低い。ま
た、溶加材の供給を停止しているとき(図8の(a))
に振動が加わって、プランジャ144で加圧されている
フラックスワイヤcwの一部が落下すると、それに連れ
て次々に詰っているフラックスワイヤcwが落下してプ
ランジャ部で詰りがなくなり、少量づつ流下するように
なる。これを防止するためにはプランジャ144でチュ
−ブ107を強く押し潰さなければならず、これにより
チュ−ブ107がくびれ変形してしまって所望の流量が
得られなくなる。チュ−ブ107の寿命が短い。また、
カットワイヤの供給を停止させるタイミングで、摘子1
42をねじ込み廻しても、プランジャ144がチュ−ブ
107を圧搾し、カットワイヤ流下を停止させる迄に時
間を要すのと、プランジャ144部位から流下口107
a間のチュ−ブ107に詰っているカットワイヤは流下
してしまうため、無駄なカットワイヤの流出が発生す
る。
【0007】ト−チを揺動駆動して開先を溶接する溶接
装置では、溶接速度(台車の走行速度)および各ト−チ
の溶接条件(揺動速度,揺動幅,溶接電流,溶接電圧)
を、板厚,開先形状(横断面形状)および継手品質仕様
に対応して作業者が溶接装置に設定する必要があるが、
特に上述のように2以上のト−チを用いる溶接装置の場
合、単にト−チ数が多い故に設定作業がわずらわしくな
るばかりでなく、溶接中の台車の移動方向から見て、上
流側の溶接ト−チ(先行ト−チ)と下流側の溶接ト−チ
(後行ト−チ)の溶接条件が異るので、設定作業がわず
らわしい。
【0008】本発明は、溶加材供給管の劣化を実質上も
たらさないで溶加材の供給/停止を簡易に行なうことを
第1の目的とし、作業者の操作性が高い溶接併用の溶加
材散布装置を提供することを第2の目的とし、作業能率
が高い溶接併用の溶加材散布装置を提供することを第3
の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 (1)本発明の溶加材散布装置は、粒状又は粉状の磁性
体溶加材(cW)を収容する槽(105);該槽(105)に連通し槽
より下方に開いた溶加材流下口(107a)を有する溶加材供
給管(106,107);前記流下口(107a)と槽(105)の間におい
て、前記供給管(106,107)内の溶加材(cW)に磁界を与え
るための磁化手段(108);および、該磁化手段(108)を、
前記供給管(106,107)内の溶加材(cW)に磁界を与える状
態から磁界を実質上与えない状態にまたその逆に、切換
える手段(109,109a,110);を備える。
【0010】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素又は相当部分
の記号を、参考までに付記した。
【0011】これによれば、切換える手段(109,109a,11
0)が、磁化手段(108)を供給管(106,107)内の溶加材(cW)
に磁界を与える状態(磁界印加状態)にすると、該磁界
により磁性体溶加材(cW)が吸引し合って団塊となって磁
化手段(108)に吸引されるので、この団塊により供給管
(106,107)が詰り、溶加材(cW)の流下が停止する。この
停止状態で供給管(106,107)に振動が加わっても、磁力
吸着にはねばり(離れようとするものを引戻す吸引力)が
あるので、団塊はこわれずむしろ振動により凝縮して高
密度となり、流下停止機能が高い。
【0012】切換える手段(109,109a,110)が、磁化手段
(108)を供給管(106,107)内の溶加材(cW)に磁界を実質上
与えない状態(磁界非印加状態)とすると、前記団塊の
溶加材(cW)間の相互吸引力が消失するので、団塊がくず
れて下方向の溶加材(cW)から流下する。溶加材(cw)の供
給/停止は、磁化手段(108)による供給管(106,107)内の
溶加材(cW)の磁界印加/解除という簡単な操作となる。
供給管(106,107)には実質上機械的な力が加わらないの
で、溶加材(cw)の供給/停止作業に伴って供給管(106,10
7)が変形又は破損することはなく、供給管(106,107)に
寿命劣化を生じない。
【0013】
【発明の実施の形態】
(2)前記槽(105),溶加材供給管(106,107),磁化手段
(108)および切換える手段(109,109a,110)を一式として
搭載した走行手段(11);を更に備える。これによれば、
切換える手段(109,109a,110)で磁化手段(108)を磁界印
加状態にして走行手段(11)を走行させると、走行手段(1
1)の走行軌跡に平行な溶加材条(散布すじ)が形成され
る。
【0014】(3) 前記走行手段(11)に対する前記溶
加材流下口(107a)の高さを調整するための、高さ調整機
構(111);を更に備える。溶加材散布面に対する溶加材
流下口(107a)の高さと流下口(107a)の移動速度により、
散布面上に形成される溶加材条の高さ(散布高さ)が定ま
り、溶加材流下口(107a)の高さが高いと散布高さが高く
なる。この実施態様によれば、高さ調整機構(111)によ
り、溶加材散布高さを調整しうる。
【0015】(4)前記走行手段(11)の走行による溶加
材流下口(107a)から流下した溶加材の条に溶接ア−クを
及ぼす溶接ト−チ(Tr,Tt)を前記走行手段(11)に搭載し
た。これによれば、溶加材の自動散布と溶接ト−チによ
る溶加材を溶かす自動溶接を同時に実行しうる。溶接線
(開先)に沿って溶加材を散布する散布走行と、溶加材
を散布した溶接線を溶接する溶接走行とが同一となり、
溶接作業能率が高くなる。
【0016】(5)前記走行手段(11)に搭載され、前記
溶接ト−チ(Tr,Tt)を支持しそれを前記溶加材の条と直
交する方向に揺動駆動する揺動機構;を更に備える。こ
れによれば、比較的に厚い材料の比較的に広い開先を比
較的に少いパス数で能率良く溶接しうると共に、高品質
な溶接継手が得られる。
【0017】(6)開先に粒状又は粉状の磁性体溶加材
(cW)を供給する溶加材供給ユニット(100);前記開先の
溶加材(cW)を溶かす溶接ト−チ(Tr,Tt);前記溶接ト−
チ(Tr,Tt)を支持しこれをy方向に繰返し往復駆動する
ための揺動駆動手段(16r,Cor,16t,Cot);溶接ト−チ(T
r,Tt)に給電する溶接電源手段(Ppr,Ppt);揺動駆動手段
(16r,Cor,16t,Cot)および溶加材供給ユニット(100)を支
持し、これをx方向に駆動するための走行手段(11,C
m);走行手段(11,Cm)に対する溶加材供給ユニット(10
0)の高さを調整するための、高さ調整機構;前記各種手
段(Cor,Cot,Ppt,Cm)に接続され、それらに指示信号を
与えるための複数の接続端子(36f)を有する信号入側コ
ネクタ(20a);前記各種手段(Cor,Cot,Ppt,Cm)に指示信
号を与えるための複数の可変抵抗器(31〜35,37〜40)、
および、可変抵抗器のそれぞれに接続され、前記信号受
側コネクタ(20a)の接続端子(36f)に脱着される接続端子
(36m)を有する信号出側コネクタ(30a)、を含む溶接条件
指定盤(30);を備える、溶接併用の溶加材散布装置。
【0018】これによれば上記(3)および(4)の効
果が同様に得られると共に、溶接条件を可変抵抗器(31
〜35,37〜40)で定めるので、溶接条件の1つ1つが可変
抵抗器(31〜35,37〜40)の1つ1つに対応し、溶接条件
を指定するスイッチ操作がいらない。可変抵抗器(31〜3
5,37〜40)は直接に指令信号を発生し、可変抵抗器の可
動子(スライダ又はロ−タ)を操作することにより直接
に指令値が定まるので、値設定および調整が簡易である
と共に、溶接条件指定盤(30)内の電気配線数および電気
回路素子数が少く、溶接条件指定盤(30)は低コストで提
供できる。
【0019】溶接条件指定盤(30)が、コネクタ(20a,30
a)による着脱方式で、各種手段(16r,Cor),(Ppr),(16t,C
ot),(Ppt),(11,Cm)の制御盤内のコントロ−ラ(Cor,Co
t,Cm)に接続されるので、溶接作業現場から離れた場所
において溶接条件指定盤(30)に溶接条件を設定し、そし
てそれを溶接作業現場に持って行って溶接装置に装着
(コネクタ結合)することにより、溶接を開始しうる。あ
るいは、例えば板厚9mm,12mm,14mm,16mm,1
9mm,22mmおよび25mmのそれぞれ宛て、計7個の、
各板厚対応の溶接条件を設定した溶接条件指定盤(30)を
備えておいて、溶接対象の板厚対応の溶接条件指定盤(3
0)を選択してそれを溶接装置に装着することにより、溶
接を開始しうる。これは最も推奨される使用態様であ
る。いずれにしても溶接中に溶接条件を調整する場合に
は、調整したい溶接条件に対応する可変抵抗器の可動子
を操作することにより直接に指令値が定まるので、溶接
中の調整もきわめて簡単である。
【0020】(7)上記(6)の溶加材供給ユニット(1
00)は、溶加材(cW)を供給する溶加材収容槽(105)から開
先に溶加材(cW)を流下供給する流下口(107a)への溶加材
の流下を止める手段(108)を含む。
【0021】(8)上記(6)の溶加材供給ユニット(1
00)は、粒状又は粉状の磁性体溶加材(cW)を収容する槽
(105),該槽(105)に連通し槽より下方に開いた溶加材流
下口(107a)を有する溶加材供給管(106,107),前記流下
口(107a)と槽(105)の間において、前記供給管(106,107)
内の溶加材(cW)に磁界を与えるための磁化手段(108)、
および、該磁化手段(108)を、前記供給管(106,107)内の
溶加材(cW)に磁界を与える状態から磁界を実質上与えな
い状態にまたその逆に、切換える手段(109,109a,110)、
を含む。これによれば、上記(6)の効果に加えて上記
(1)の効果が同様に得られる。
【0022】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0023】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。図1に示す
溶接装置1は、2本の溶接トーチTr,Ttの2電極で
CO2ガスシ−ルド片面溶接を行うものであり、開先α
を、それが延びる方向xに溶接する。
【0024】水平に並ベられたワークW1,W2は、対
向する端面を互いに突き合わせられ、両ワ−クの間に開
先αが形成されている。溶接装置1の台車11は、本実
施例においてワークW1上に乗っており、開先αに沿っ
てx方向に移動する。50は溶融金属の溶け落ち防止用
のスタ−トタブである。台車11は、支持フレーム12
を介して制御盤20を下支持している。支持フレーム1
2はさらに、支持部材13を介して、台車進行方向xと
直角なy方向に延びる支持アーム13aの基部を支持し
ており、支持アーム13aの先端は、支持フレーム12
より開先αに向って直角に突出している。
【0025】支持アーム13aの先端は、台車進行方向
xと平行に延びるスライド棒14に固着されている。つ
まり台車11が、前述の12,13,13aを介して、
その進行方向と平行にスライド棒14を支持する。スラ
イド棒14は、上下機構15rをx方向にスライド自在
に支持している。上下機構15rは、図に表れない止め
ネジの締めつけによりスライド棒14に固定されてい
る。
【0026】上下機構15rは、図示しない内部の昇降
機構を介して先行トーチ揺動機構16rを支持してい
る。作業者が上下機構15rの昇降機構に連結された摘
子を正回転あるいは逆回転させると、先行トーチ揺動機
構16rが摘子の回転に伴い、上方向zあるいは下方向
zに移動する。先行トーチ揺動機構16rは先行トーチ
支持アーム17rを介して先行トーチTrを支持する。
制御盤20内の揺動コントロ−ラCor(図6)が、指示
盤30からの揺幅信号および揺動速度信号に応じた振動
幅および揺動回数/分で先行ト−チTrを揺動駆動する
ように、先行トーチ揺動機構16rの電気モ−タの駆動
を制御する。これにより先行トーチTrが、台車進行方
向x(開先αの延びる方向)と直角な方向yに揺動(往
復動)する。
【0027】スライド棒14は、その上下機構15rよ
りも台車進行方向に向い、後ろ(後行側とする)となる
位置で、上下機構15tをx方向にスライド自在に支持
している。上下機構15tは、図に表れない止めネジの
締めつけによりスライド棒14に固定されている。
【0028】上下機構15tは、図示しない内部の昇降
機構を介して後行トーチ揺動機構16tを支持してい
る。作業者が上下機構15tの昇降機構に連結された摘
子を正回転あるいは逆回転させると、後行トーチ揺動機
構16tが摘子の回転に伴い、上方向zあるいは下方向
zに移動する。後行トーチ揺動機構16tは後行トーチ
支持アーム17tを介して後行トーチTtを支持する。
制御盤20内の揺動コントロ−ラCot(図6)が、指示
盤30からの揺幅信号および揺動速度信号に応じた振動
幅および揺動回数/分で後行ト−チTtを揺動駆動する
ように、後行トーチ揺動機構16tの電気モ−タの駆動
を制御する。これにより後行トーチTtが、台車進行方
向xと直角な方向yに揺動する。
【0029】支持フレーム12の後行側の側面には、後
行トーチTt用のワイヤリール18tが装備されてお
り、後行トーチTt用の溶接ワイヤwtが巻き回されて
いる。溶接ワイヤwtは、支持フレーム12の後行側に
装備されているワイヤ供給モータ19tが駆動される
と、後行トーチTtに供給される。そして、支持フレー
ム12の台車進行方向xで前(先行側とする)の側面に
は、先行トーチTr用のワイヤリール18rが装備され
ており、先行トーチTr用の溶接ワイヤwrが巻き回さ
れている。溶接ワイヤwrは、支持フレーム12の先行
側に装備されているワイヤ供給モータ(図示せず)が駆
動されると、先行トーチTrに供給される。スライド棒
14は、上下機構15rに対して先行側となる位置に、
カットワイヤ自動散布装置100のスライダ100aを
x方向にスライド自在に支持している。スライダ100
aは、図示しない止めネジの締めつけによりスライド棒
14の所定の位置に固定される。スライダ100aは、
上下機構111を介してz方向に延びる支持アーム10
1を支持している。上下機構111は、図示しない内部
の昇降機構を介して支持アーム101を支持している。
作業者が上下機構111の昇降機構に連結された摘子を
正回転あるいは逆回転させると、支持アーム101が摘
子の回転に伴い、上方向zあるいは下方向zに移動す
る。図2にカットワイヤ自動散布装置100を拡大して
示す。
【0030】支持アーム101の下端は、「コ」の字型
のフレーム102を固着支持しており、フレーム102
は、その対向する側面間に台車進行方向xに対して水平
面内において直角な方向yに延びる案内棒102aとそ
れと平行に延びるねじ棒103を支持する。ねじ棒10
3は、フレーム102に対して回転自在であり、その一
端がフレーム102の外側面に突出し、突出した先端に
は摘子が固着されている。ねじ棒103には、スライダ
104がねじ結合している。また、案内棒102aはス
ライダ104を摺動自在に貫通し、スライダ104を案
内する。ねじ棒103の摘子を手で廻して、ねじ棒10
3をスライダ104に対して回転させると、案内棒10
2aに案内されてスライダ104が台車進行方向xに対
して水平面内において垂直な方向yすなわち、開先αの
幅方向に移動する。
【0031】スライダ104には、上下方向zに貫通す
る丸穴が開いている。該丸穴には、カットワイヤ供給パ
イプ106の下端が圧入され、また、非磁性体の先端ノ
ズル107の上端が圧入されている。パイプ106の上
端は、略漏斗型のカットワイヤホッパー105に連結し
ており、重力によりホッパー105内のカットワイヤc
wがパイプ106内に流下する。支持アーム101の上
端がホッパー105を支持する。
【0032】スライダ104には、y方向矢印と反対側
の側面に、板状で略「く」の字型に曲がるアーム109
が、スライダ104の移動方向yに対して直角な方向x
に延びる回転軸109aを中心に回転自在に支持されて
いる。アーム109下端部の、先端ノズル107に対向
する側面には、円柱形の磁石108が、先端部を先端ノ
107の外周面に近づけるように垂直に突出させる形で
固着支持されている。先端ノズル107にカットワイヤ
cwがある状態で、アーム109が図2において反時計
廻りに回転し、磁石108が先端ノズル107に所定距
離以上近づくと、カットワイヤcwに対する吸引力によ
り磁石108の先端部が先端ノズル107に吸着され
る。この時、アーム109の回転軸109aから下部
は、図2に実線で示すようにほぼ垂直となり、アーム1
09の回転軸109aから上部はやや傾斜する。磁石1
08の吸引力により、先端ノズル107内のカットワイ
ヤcwは先端ノズル107内部に留められ、外部には放
出されない(閉)。
【0033】この閉状態を図3の(a)に示す。磁石1
08の磁束が先端ノズル107aのカットワイヤcwに
作用して、カットワイヤcwが磁束に連なるように互に
吸引し合って団塊となり磁石108に吸引されている。
したがって流下口107aからカットワイヤcwは流下
しない。
【0034】スライダ104の下面から、略鉤型のスト
ッパー110が突出する。ストッパー110は、まずス
ライダ104に固着された基部から、スライダ104の
アーム109が支持される側面に向って、方向矢印yと
反対方向に延び、さらに先端が、アーム109の背面
(磁石108を支持する側面の裏面)に対向するように
折れ曲がる。アーム109の背面と対向するストッパー
110の側面は、回転によるアーム109背面の傾斜に
あわせて傾斜している。アーム109の上端を図2に2
点鎖線で示す「開」の方向に廻すと、回転軸109aを中
心にアーム109が図2において時計廻りに回転し、磁
石108の先端部が先端ノズル107から離れる。磁石
108の先端部が先端ノズル107から所定距離だけ離
れると、ストッパー110に対する磁石108の吸引力
により磁石108がストッパー110に吸引され、アー
ム109の下端部が、図2に2点鎖線で示す「開」の位置
に保持される。
【0035】この開状態において、磁石108はストッ
パー110に吸着し、磁石108が先端ノズル107か
ら離れているので、先端ノズル107内のカットワイヤ
cwには、カットワイヤcwの流下を止めるような強い
磁力は作用しない。従って、先端ノズル107内のカッ
トワイヤcwは、拘束されることなく先端ノズル107
の流下口107aに流下し、流下口107aから開先内
に流下する。
【0036】カットワイヤcwの流動性は低いので、先
端ノズル107が停止していると、先端ノズル107よ
りその直下の開先にカットワイヤcwが流下しそのレベ
ルが先端ノズル107の下端あるいはそれよりやや高い
レベルになると先端ノズル107よりのカットワイヤc
wの流出が止まる。先端ノズル107が開先に沿って移
動すると進行方向で上流側が空くのでそこにカットワイ
ヤcwが流下し、開先には、開先の底に対する先端ノズ
ル107の高さで定まるレベルにカットワイヤcwが自
動散布されることになる。上下機構111を操作してカ
ットワイヤ自動散布装置100の高さを調整することに
より、カットワイヤcwの散布深さが調整される。例え
ば、流下口107aの、開先の底に対する高さをzαと
すると、図4に示すように、散布したカットワイヤcw
(条)の深さ(高さ)は大略でzαになるが、流下口1
07aの、開先の底に対する高さをそれより高くした場
合には、カットワイヤcw(条)深さもそれに伴って深
くなる。したがってカットワイヤcwの散布深さの調整
を、上下機構111で行なうことができる。
【0037】再び図1を参照されたい。支持フレーム1
2上には制御盤20があり、制御盤20内には、後述す
る揺動コントロ−ラCor,Cot及び走行台車コントロ−
ラCmがある。制御盤20の信号受側コネクタ20aに
は、溶接条件指定盤30の信号出側コネクタ30aが結
合し、これにより指定盤30が制御盤20に結合してい
る。溶接条件指定盤30には、先行ト−チTrと後行ト
−チTtの溶接電流,溶接電圧,揺動幅および揺動回数
(回/分)ならびに台車11の走行速度(溶接速度)を
指定するための可変抵抗器がある。溶接対象材個々に対
応して調整又は指定すべき溶接条件は指定盤30で調整
又は設定(指定)するが、その他の調整,設定又は指示
は操作ボ−ド21のダイアル(可変抵抗器),スイッチ
等で行なわれる。
【0038】図5に溶接条件指定盤30の外観を示し、
図6には、溶接条件指定盤30と、各電源,コントロ−
ラ及び機構との接続態様を示す。図5及び図6を参照さ
れたい。指定盤30には、摘子(31a)の廻しにより
低抗値が変化する可変抵抗器31〜35,37〜40が
備えられており、指定盤30のコネクタ36を制御盤2
0の端子ボックス20aに差し込むと、これら可変抵抗
器31〜35,37〜40が各電源およびコントロ−ラ
に接続される。それらの可変抵抗器の摘子(31a)を
廻すことで、各電源及びコントロ−ラに与えられる指令
値(指令信号のレベル)が変わる。
【0039】指定盤30には、先行,後行のそれぞれの
トーチについて溶接電流と溶接電圧とを個別に指定する
可変抵抗器31,32,37,38、揺動の幅と回数
(回/分)を指定する可変抵抗器33,34,39,4
0があり、さらに、走行台車11の駆動モータMの回転
速度(溶接速度)を指定する可変抵抗器35がある。
【0040】可変抵抗器31は、回転型の可動子を有し
これに結合した回転軸に、回転ロック機構が組込まれた
指標付の摘子31aが固着されたものであり、回転ロッ
クボタン31bと解除ボタン31cが摘子31aから突
出している。すなわちロック機構付ダイアル式の可変抵
抗器である。解除ボタン31cを押すと回転ロックボタ
ン31bが上位置に突き出て、摘子31aの回動が可能
になる。作業者は、摘子31aをその指標が平板リング
状の目盛板31d上の所要電流値の位置となるように時
計方向又は反時計方向に廻すことにより、溶接電流指示
値を指定することができる。指定を終えると、ロックボ
タン31bを係止が働く位置まで押下する。これにより
摘子31aの回動が不可となる。他の可変抵抗器も、3
1と同一の構造のものであり、目盛板31dのみが異な
る。
【0041】例えば、先行トーチTrについていえば、
先行トーチTrは溶接電源Prに接続しており、溶接電
源Prの出力電流および出力電圧の制御は、制御盤20
の信号受側のコネクタ20aおよび指定盤30の信号出
側コネクタ36aを介して、溶接電流調節用の可変抵抗
器31と溶接電圧調節用の可変抵抗器32に接続してい
る。摘子31aを廻すことにより、可変抵抗器31の抵
抗値が変化し、溶接電源Pprは溶接ト−チTrの溶接電
流値が、目標電流値信号が示す値に合致するように、ワ
イヤ送給速度を制御する。同様に、可変抵抗器32の摘
子を廻すことにより、可変抵抗器32の抵抗値が変化
し、溶接電源Pptは溶接ト−チTrの溶接電圧が、目標
電圧値信号が示す値に合致するように、出力電圧を制御
する。
【0042】また、先行トーチ揺動機構16rを制御す
る揺動コントロ−ラCorには、信号受側コネクタ20a
および信号出側コネクタ30を介して、指示盤30の揺
動幅調節用の可変抵抗器33と揺動回数調節用の可変抵
抗器34が接続している。可変抵抗器33の摘子を廻す
ことにより可変抵抗器33の抵抗値が変化し、可変抵抗
器33から揺動コントロ−ラCorに与えられる電圧(揺
動幅信号)が変化する。この電圧は目標揺動幅信号であ
り、揺動コントロ−ラCorは、溶接ト−チTrの揺動幅
が、目標揺動幅信号が示す値に合致するように、揺動機
構16rを制御する。同様に、可変抵抗器34の摘子を
廻すことにより可変抵抗器34の抵抗値が変化し、可変
抵抗器33から揺動コントロ−ラCorに与えられる電圧
(揺動回数信号)が変化する。この電圧は目標揺動回数
信号であり、揺動コントロ−ラCorは、溶接ト−チTr
の揺動回数(回/分)が、目標揺動回数信号が示す値に
合致するように、揺動機構16rを制御する。
【0043】後行トーチTtの、溶接電流目標値は可変
抵抗器37で、溶接電圧目標値は可変抵抗器38で、目
標揺動幅は可変抵抗器39で、目標揺動回数は可変抵抗
器40で指定される。
【0044】制御盤20内部の走行台車コントロ−ラC
mが、走行台車11の台車駆動モータMを、台車11上
のモ−タドライバを介して、正,逆回転駆動する。走行
台車コントロ−ラCmには、可変抵抗器35が目標速度
信号を与える。可変抵抗器35の摘子を廻すことによ
り、可変抵抗器35の抵抗値が変化して走行台車コント
ロ−ラCmに与えられる電圧(目標速度信号)が変化す
る。走行台車コントロ−ラCmは、台車11を往走行
(溶接時の走行方向)駆動するとき、台車11の走行速
度が目標速度信号が示す速度に合致するように台車駆動
モータMの回転速度を制御する。復走行速度は固定であ
る。
【0045】各可変抵抗器で設定すべき溶接条件は、開
先αの開口ギャップ(開先のy方向最大幅)あるいは開
先角度や板厚等により異る。例えば、図7の(a)に示
すように、開先αの開口ギャップが小である場合には、
溶接電流を低めに設定し、溶接状況に応じて溶接電圧を
調整する。そして、揺動幅を小さめに、揺動回数を少め
に設定する。一方、図7の(b)に示すように、開先α
の開口ギャップ(開口内壁のy方向最大幅)が大である
場合には、溶接電流を高めに設定し、溶接状況に応じて
溶接電圧を調整する。そして、揺動幅を大きめに、揺動
回数を多めに設定する。図7において、50aは裏当材
である。表1に板厚ごとの溶接条件の例を示す。
【0046】
【表1】
【0047】予め板厚に応じて各可変抵抗器を設定した
溶接条件指定盤30を板厚ごとに用意しておけば、溶接
装置1を配置したワ−クの板厚に対応する指定盤30を
選択して溶接装置1に差し替え装着すればよく、溶接現
場で板厚対応の溶接条件値のそれぞれに各可変抵抗器の
摘子を合わす設定作業が無いので、作業が単純で手間が
かからない上に作業時間が短縮されるので作業効率が良
く、作業現場の状況に合致している。
【0048】また、デジタルスイッチによる入力に比べ
て値の変更が容易であり、溶接中に急いで設定値を変更
したい場合や、溶接状況を目視で確認しつつ設定変更を
行いたい場合に有効である。
【0049】以上に説明した、図2に示す溶加材散布装
置100は、磁化手段として永久磁石108を用いた
が、これを電磁石に変更して先端ノズル107に対して
固定として、電磁石のコイルに通電するスイッチを切換
え手段として備えてもよい。この場合には該スイッチを
オン(導通)にすることにより、溶加材供給が停止し、
オフ(非導通)にすることにより溶加材が供給される。
また、磁化手段を、先端ノズル107に巻回した電気コ
イル(電気コイルの内空間をノズル107が貫通)とし
て、この電気コイルに通電するスイッチを切換え手段と
して備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のカットワイヤ自動散布装
置100を装着する溶接装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図2】 本発明の一実施例のカットワイヤ自動散布装
置100の拡大斜視図である。
【図3】 図2に示す先端ノズル107周りの縦断面図
であり、(a)は溶加材供給停止状態を、(b)は溶加
材供給状態を示す。
【図4】 図1および図2に示す溶接対象材W1,W2
の拡大横断面図である。
【図5】 図1に示す溶接条件指定盤30の外観を示す
拡大平面図である。
【図6】 図1に示す溶接装置1の配線態様を表わす電
気回路図である。
【図7】 (a)は、開先開口幅が小さい時の溶接態様
を表す拡大断面図であり、(b)は、開先開口幅が大き
い時の溶接態様を表す拡大断面図である。
【図8】 従来の溶加材供給/停止機構の縦断面図であ
り、(a)は溶加材停止状態を、(b)は供給状態を示
す。
【符号の説明】
α:開先 W1,W2:ワー
ク Tr:先行溶接トーチ Tt:後行溶接ト
ーチ 1:溶接装置 11:台車 12:支持フレーム 13:支持部材 13a:支持アーム 14:スライド棒 15r:上下機構 15t:上下機構 16r:先行トーチ揺動機構 16t:後行トー
チ揺動機構 17r:先行トーチ支持アーム 17t:後行トー
チ支持アーム 18t:ワイヤリール 18r:ワイヤリ
ール 19t:ワイヤ供給モータ 20:制御盤 20a:信号受側コネクタ 21:操作ボ−ド 30:溶接条件指定盤 30a:信号出側コネクタ 31:溶接電流指
定用の可変抵抗器 32:溶接電圧指定用の可変抵抗器 33:揺動幅指定
用の可変抵抗器 34:揺動回数指定用の可変抵抗器 35:走行速度指
定用の可変抵抗器 36f,36m:接続端子 50:板材 50a:裏当材 100:カットワ
イヤ自動散布装置 100a:スライダ 101:支持アー
ム 102:フレーム 102a:案内棒 103:ねじ棒 104:スライダ 105:カットワイヤホッパー 106:パイプ 107:先端ノズル 108:磁石 109:アーム 109a:回転軸 110:ストッパー 111:上下機構 Cm:走行台車コントロ−ラ Cor,Cot:揺動
コントロ−ラ M:台車駆動モータ wt,wr:溶接ワ
イヤ cw:カットワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B23K 9/18 B23K 9/18 D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒状又は粉状の磁性体溶加材を収容する
    槽;該槽に連通し槽より下方に開いた溶加材流下口を有
    する溶加材供給管;前記流下口と槽の間において、前記
    供給管内の溶加材に磁界を与えるための磁化手段;およ
    び、 該磁化手段を、前記供給管内の溶加材に磁界を与える状
    態から磁界を実質上与えない状態にまたその逆に、切換
    える手段;を備える溶加材散布装置。
  2. 【請求項2】前記槽,溶加材供給管,磁化手段および切
    換える手段を一式として搭載した走行手段;を更に備え
    る請求項1記載の溶加材散布装置。
  3. 【請求項3】前記走行手段に対する前記溶加材流下口の
    高さを調整するための、高さ調整機構;を更に備える請
    求項1記載の溶加材散布装置。
  4. 【請求項4】前記走行手段の走行による溶加材流下口か
    ら流下した溶加材の条に溶接ア−クを及ぼす溶接ト−チ
    を前記走行手段に搭載した、請求項3記載の、溶接併用
    の溶加材散布装置。
  5. 【請求項5】前記走行手段に搭載され、前記溶接ト−チ
    を支持しそれを前記溶加材の条と直交する方向に揺動駆
    動する揺動機構;を更に備える請求項4記載の、溶接併
    用の溶加材散布装置。
  6. 【請求項6】開先に粒状又は粉状の磁性体溶加材を供給
    する溶加材供給ユニット;前記開先の溶加材を溶かす溶
    接ト−チ;前記溶接ト−チを支持しこれをy方向に繰返
    し往復駆動するための揺動駆動手段;溶接ト−チに給電
    する溶接電源手段;揺動駆動手段および溶加材供給ユニ
    ットを支持し、これをx方向に駆動するための走行手
    段;前記走行手段に対する前記溶加材供給ユニットの高
    さを調整するための、高さ調整機構;前記各種手段に接
    続され、それらに指示信号を与えるための複数の接続端
    子を有する信号入側コネクタ;前記各種手段に指示信号
    を与えるための複数の可変抵抗器、および、可変抵抗器
    のそれぞれに接続され、前記信号受側コネクタの接続端
    子に脱着される接続端子を有する信号出側コネクタ、を
    含む溶接条件指定盤;を備える、溶接併用の溶加材散布
    装置。
  7. 【請求項7】前記溶加材供給ユニットは、溶加材を供給
    する溶加材収容槽から開先に溶加材を流下供給する流下
    口への溶加材の流下を止める手段を含む、請求項6記載
    の溶接併用の溶加材散布装置。
  8. 【請求項8】前記溶加材供給ユニットは、粒状又は粉状
    の磁性体溶加材を収容する槽,該槽に連通し槽より下方
    に開いた溶加材流下口を有する溶加材供給管,前記流下
    口と槽の間において、前記供給管内の溶加材に磁界を与
    えるための磁化手段、および、該磁化手段を、前記供給
    管内の溶加材に磁界を与える状態から磁界を実質上与え
    ない状態にまたその逆に、切換える手段、を含む、請求
    項6記載の溶接併用の溶加材散布装置。
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