JP2007215562A - 遊技機用台間機 - Google Patents

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Abstract

【課題】台間機から遊技機にメダルを誘導する通路におけるメダル詰まりを、容易かつ確実に解消可能な遊技機用台間機を提供する。
【解決手段】移送通路65の前壁部71は、カバー部材61と奥壁部620との間を前後方向にスライド自在に支持されているとともに、常態において前記奥壁部620方向に付勢されており、前記カバー部材61の外側から前壁部71を引っ張り可能な引き部72が設けられ、この引き部72を引いて前記前壁部71を手前側にスライドさせることにより、前壁部71の裏面と奥壁部620の正面及び移送通路65の底面部622との間に隙間が生じるようにした。
【選択図】図6

Description

この発明は、スロットマシンなどのメダル遊技機に隣接して設置される遊技機用台間機に関するものである。
従来より、スロットマシンなどのメダルを遊技媒体とする遊技機において、効率の良い遊技を行いたいという要請、あるいは、なるべく遊技メダルに手を触れないで遊技を行いたいという要請に基づき、本体の正面に一括投入機構を取り付け、遊技メダルを直接遊技機に供給可能にした遊技機用台間機(メダル貸し出し機)が考案されている(特許文献1参照)。この遊技機用台間機に隣接設置される遊技機(スロットマシン)は、メダル投入口に側方移送通路が設けられていて、一括投入機構の一括投入口から一括投入された遊技メダルや、メダル貸出機から払い出される貸し出しメダルを、移送通路(ノズル)を通じてスロットマシンに投入するように形成されている。
特開2005−192721号公報(図1)
上記したような一括投入機構を有する遊技機用台間機にあっては、ノズル部分でのメダル詰まりをいかにして簡易かつ確実に解除するかが課題となる。この問題を解決すべく、ノズル部分を固定部材(ベース部材)とカバー部材とから構成し、カバー部材を移動させる(回動、取り外しを含む)ことにより、ノズル内部のメダル通路に詰まったメダルを取り出したり内部のメンテナンスを行うことができるように形成することが考えられる。ここで、カバー部材の開閉を遊技者に任せると、過誤や故意によるカバー開放で思わぬ事故を招くおそれがあるので、このような場合には、カバー部材の開閉は店員が鍵等を用いて行うようにするのが妥当である。
しかし、ノズルにメダル詰が詰まった場合には、一刻も早く詰まりを解消したいところ、遊技者自らの手で容易に詰まりを解除できるようになっていると、わざわざ店員を呼ばなくてよいので好都合である。また、メダル詰まりの場合に限らず、一括投入機構の作動中に遊技機へのメダル投入を止めたい場合には、一括投入機構内部にメダルを残さず投入メダルをキャンセルできると好ましい。
そこで、本願発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、台間機から遊技機にメダルを誘導する通路におけるメダル詰まりを容易かつ確実に解消可能であり、投入メダルのキャンセルも容易に行うことができる遊技機用台間機を提供することを目的とする。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、図面番号及び括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた番号及び符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技メダルを側面側から受け入れ可能な側方移送通路(12)を有するメダル投入口(10)を備えた遊技機(スロットマシン1)に隣接して設置され、遊技メダルを一括投入可能な一括投入開口(31)と、一括投入された遊技メダルを一枚ずつ分離して送り出すメダル送り装置(40)と、メダル送り装置(40)から送り出された遊技メダルを前記遊技機(1)の側方移送通路(12)に誘導する投入導入路(ノズル部60)とを少なくとも備える遊技機用台間機(メダル貸出機2)に係る。
ここで、前記「遊技機」は、遊技メダルを遊技媒体として投入する遊技機であって、遊技機用台間機(2)を挟んで遊技場に並列設置されるものである。前記メダル投入口(10)は、遊技機に遊技メダルを投入する部分であって、遊技メダルを落とし込む孔などの開口部の他、遊技メダルを開口部に誘導するための通路や凹部も含む。例えば側方移送路(12)は、遊技メダルを上方から投入可能なスリットである上部投入開口(11)と連通していてもよい。
また、前記「遊技機用台間機」は、例えばメダル貸出機(2)とすることができ、上記構成の他にも、メダルを払い出すための払い出し装置(貸し出メダル払い出し装置23)や紙幣カウンター(22)を備えていてもよい。
ここで、遊技メダルの「一括投入」とは、メダルの向きを揃えて投入したり一枚ずつ投入するのではなくて、適宜手に掴んだ複数枚の遊技メダルをランダムに投入開口に投げ入れるような場合のことを言うものである。
前記メダル送り装置(40)は、搬送ベルト(53)を用いたベルト式メダル送り装置や、送り出し円板を用いたディスク式メダル送り装置などとすることができ、一括投入された遊技メダルを一枚ずつ、投入導入路(60)に送り出すことができる装置であれば、どのような構成を有していても構わない。
そして、本発明における遊技機用台間機(2)においては、前記投入導入路(60)は、遊技機用台間機の正面側に固定されるベース部(ベース部材62)と、ベース部(62)の正面側に位置するカバー部(カバー部材61)とから成り、底部には遊技メダルが落下可能な落下開口(メダル落下口69)が設けられている。また、前記ベース部(62)とカバー部(61)との間には、上側から遊技メダルを受け入れ可能なメダル受け口(67)及び側方に遊技メダルを排出可能なメダル排出口(66)を有する移送通路(メダル移送路65)が形成されており、この移送通路(65)は、投入導入路(60)の手前側に位置し通路内を移動する遊技メダルの表面と対向する前壁部(スライド板71)と、前壁部(71)との間にほぼ遊技メダル一枚分の厚さの間隙を開けて奥側に位置し通路内を移動する遊技メダルの裏面と対向する奥壁部(620)と、遊技メダルの円周面を下方から支持する底面部(メダル転送面622)とを少なくとも備えている。
そして、前記前壁部(71)は、前記カバー部材(61)と前記奥壁部(620)との間を前後方向にスライド自在に支持されているとともに、常態において前記奥壁部(620)方向に付勢されており、前記前壁部(71)には、前記カバー部材(61)の外側から前壁部(71)を引っ張り可能な引き部(つまみ72)が設けられ、この引き部(72)を引いて前記前壁部(71)を手前側にスライドさせることにより、前壁部(71)の裏面と奥壁部(620)の正面及び移送通路(65)の底面部(622)との間に隙間を生じさせ、当該隙間から移送通路(65)内部の遊技メダルを落下させて前記落下開口(69)から投入導入路(60)の外部に排出可能に形成されていることを特徴とする。
ここで前記投入導入路(60)は、遊技メダルが一枚ずつ通過可能な移送路(65)を有するブロック部材であり、前記「ベース部」及び「カバー部」は、別々の部材であってもよいし、一体の部材であってもよい。また、前記落下開口(69)は、投入導入路(60)の底部すべてが(例えば全長にわたって)開口しているものであってもよいし、投入導入路(60)の底部のある特定の部分に開口が設けられているものであってもよい。落下開口(69)は、ベース部(62)に形成されていても、カバー部(61)に形成されていてもよく、あるいはベース部(62)とカバー部(61)の間に形成された隙間であってもよい。
前記移送通路(65)は、少なくとも合対向する二つの壁部(前壁部71と奥壁部620)と底面部(622)とにより形成される、遊技メダルが一枚ずつ通過可能な空間であり、天井部を有していてもよい。前記底面部(622)は、遊技メダルがその上面を転動可能な傾斜部(メダル転送面622)や、上方から移送されてきた遊技メダルが当接して移送方向を側方に変更するための当接部(メダル当接面621)を含む。
前記「前壁部」は、例えば側面部に設けられた突起をガイドレール(74)に係合させて、前後方向に摺動自在に支持された板部材とすることができ、前壁部(71)の正面側とカバー部材(61)の背面側との間に介在させたバネ(73)などによって、奥壁部(620)方向に押圧されている。「引き部」は、例えば前壁部(71)の中央部に設けられた突起とすることができ、引っ張り操作により(バネ(73)の)付勢力に抗して前壁部(71)全体が均等にスライド移動可能とするよう、好ましくは前壁部(71)の中心付近に設けるのがよい。
(作用)
本発明における移送通路(65)において、前壁部(71)が移動していない場合には、メダル受け口(67)から受け入れられた遊技メダルは、前壁部(71)と奥壁部(620)の間を通り、底面部(622)に支持されつつメダル排出口(66)に移送される。
そして、つまみ(72)を引いて前壁部(71)が手前側にスライド移動させることにより、前壁部(71)の裏面と奥壁部(620)及び底面部(622)との間に隙間ができる。すると、移送通路(65)内部の遊技メダル、特に底面部(622)により下方から支持されていない遊技メダルは、前壁部(71)の支えを失って前記隙間から下方に自然落下する。つまり、本発明において、隙間から落下する「移送通路(65)内部の遊技メダル」は、底面部(622)の上にある遊技メダルとは限られない。
ところで、本発明においては、前記移送通路(65)は、メダル受け口(67)から受け入れた遊技メダルが、前記前壁部(71)と奥壁部(620)との間を通ってほぼ垂直に落下する垂直落下部(65A)と、垂直落下部(65A)を落下した遊技メダルが前記底面部上を転動して前記メダル排出口に転送される傾斜転送部(65B)とを少なくとも有し、前記前壁部(71)をスライドさせることにより、前記垂直落下部(65A)に滞留している遊技メダルが、前壁部(71)の裏面と移送通路(65)の底面部との隙間から落下するように形成することができる。
すなわち、移送通路(65)を、正面視略L字型に形成し、前壁部(71)をスライドさせることにより、垂直落下部(65A)に詰まった遊技メダルを落下開口(69)から排出させるようにしたものである。これは、垂直落下部(65A)の下方すなわち移送通路(65)の屈曲部は遊技メダルが最も詰まりやすい部位であり、ここに詰まった遊技メダルを効果的に排除しようとするものである。なお、移送通路(65)は、垂直落下部(65A)と傾斜転送部(65B)とを連結し垂直落下部(65A)を落下する遊技メダルの進行方向を傾斜転送部(65B)の方向に変更するための方向転換部(メダル当接面621)を有していてもよい。
このように形成した場合には、前壁部(71)が移動していない場合には、メダル受け口(67)から受け入れられた遊技メダルは、垂直落下部(65A)を落下して、底面部(622)に支持されつつ傾斜転送部(65B)を経てメダル排出口(66)に移送される。そして、垂直落下部(65A)においてメダル詰まりが発生した場合には、前壁部(71)をスライドさせると、垂直落下部(65A)において重なり合うようにして滞留している遊技メダルは、前壁部(71)の裏面と移送通路(65)の底面部(622)との隙間から落下する。傾斜転送部(65B)にある遊技メダルは、奥壁部(620)が鉛直である場合には、そのままメダル排出口(66)に転送される。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記前壁部の裏面と移送通路の底面部との間に隙間を生じさせた状態で前壁部を位置固定可能であるとともに、位置固定されている前壁部をさらに引くことによって前記前壁部の固定を解除可能な、前壁部一時係止装置(一時係止装置)を備えていることを特徴とする。
本発明は、前壁部(71)をスライド移動させてメダルキャンセル状態(開いた状態)としたまま固定できるとともに、固定状態からの引っ張り操作によってその固定を解除できるように形成したものである。
本発明の具体的な構成としては、例えば図8に示すような溝部(740)と突起(710)の係合によるものや、ボールペンのノック機構など、周知の技術を用いることができる。
本発明によれば、メダル詰まりの解除だけでなく、メダル送り装置(40)から遊技機に移送されるメダルを途中でキャンセルする場合などに好都合である。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記前壁部一時係止装置により前壁部が固定されていることを報知するための前壁部開放報知部(報知部)を設けたことを特徴とする。
「前壁部開放報知部」は、遊技機用台間機(2)の正面側から視認可能な位置に設けられたランプなどとすることができ、前壁部(71)が開いてメダルキャンセル状態となっているときには点灯させてこれを報知することにより、キャンセル状態のままメダル送り装置(40)を作動させてしまうのを防ぐことができる。
本発明は、以上のように構成されているので、台間機から遊技機にメダルを誘導する通路におけるメダル詰まりを容易かつ確実に解消可能であり、投入メダルのキャンセルも容易に行える遊技機用台間機を提供することができる。
本発明の最良の実施形態を、遊技機としてスロットマシンを、遊技機用台間機としてメダル貸出機を例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図8は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は一括投入機構3の縦断面図、図2はスロットマシン1及びメダル貸出機2の外観斜視図、図3は一括投入機構3及びメダル投入口10の拡大斜視図、図4はメダル送り装置の斜視図、図5は排出装置80及びメダル取り出し皿90の拡大断面図、図6及び図7はノズル部を示す図、図8は一時係止装置の一例を示す概略図である。
本実施の形態におけるメダル貸出機2は、スロットマシン1に隣接して設置され、一台のスロットマシンに一機ずつ対応するように設けられている。
(スロットマシン1)
スロットマシン1は、図2に示すように、筐体の正面側に取り付けられた前扉13を有し、正面側には回転リール(図示せず)の図柄を視認可能な図柄表示窓14が形成されている。また、この図柄表示窓14の下方でありスロットマシン1の略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられる操作部16となっている。そしてこの操作部16の正面右端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口10が設けられている。なお、特に図示しないが、メダル投入口10の下方には、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。また、スロットマシン1の下部には、払い出しメダルを貯留可能な下皿15が設けられている。
ここで、メダル投入口10は、図3に示すように、上方から遊技メダルを一枚ずつ投入可能な上方投入開口11と、上方投入開口11の側方に連通する側方移送通路12とを有している。この側方移送通路12は、上方投入開口11から正面右側(メダル貸出機2側)に延設された樋状の通路であって、後述するノズル部60から送られてくる遊技メダルを受け入れ上方投入開口11に移送するためのものである。
そして、メダル投入口10から遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、このとき、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数のメダルが払い出されるように形成されているものである。
(メダル貸出機2)
メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭と引き替えに遊技メダルを貸し出すと共に、貸し出しメダル及び遊技者が投入するメダルをスロットマシン1のメダル投入口10に投入するためのものである。すなわち、メダル貸出機2は、図2に示すように、外箱20に、紙幣カウンター22及び貸し出しメダル払い出し装置23が内蔵されているとともに、正面側には一括投入機構3が取り付けられているものである。
紙幣カウンター22は、外箱20の正面下方に設けられた紙幣投入口21から投入された紙幣を読み取って、貸し出しメダル払い出し装置23に所定枚数の遊技メダルを払い出させるためのものである。なお、メダル貸出機としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンター22の他に、硬貨投入口や硬貨カウンター、釣り銭払い出し口などを有していてもよい。また、プリペイドカード投入口とカードリーダーを有していてもよい。さらに、紙幣投入口21は外箱20の正面上方にあってもよく、紙幣カウンター22はメダル貸出機2の外部(例えば島設備)に設けられていてもよい。
貸し出しメダル払い出し装置23は、遊技メダルを払い出すためのいわゆるホッパー装置であり、特に図示しないが、遊技メダルを貯留しておくためのタンクと、タンクに貯留されている遊技メダルを一枚ずつ排出可能な送り出し円板を有している。送り出し円板は、駆動モータに回転可能に軸止されており遊技メダルが嵌入可能な孔が形成されている。そして、この孔に入った遊技メダルを、回転に伴い一枚ずつ装置の外に排出するようになっている。また、貸し出しメダル払い出し装置23には排出メダルをカウントするためのセンサが設けられていて、所定枚数の遊技メダルを払い出したら駆動モータが停止するように形成されている。
(一括投入機構3)
一括投入機構3は、前記貸し出しメダル払い出し装置23から払い出される遊技メダル、及び遊技者が投入する遊技メダルを、スロットマシン1のメダル投入口10に一括投入するための機構である。
具体的には、一括投入機構3は、図1及び図3に示すように、大きく分けて、メダル貸出機2の外箱20の正面に取り付けられた本体カバー30と、本体カバー30の内部に設けられたメダル送り装置40と、本体カバー30の正面側に取り付けられたノズル部60とから構成されている。
(本体カバー30)
本体カバー30は、図1乃至図3に示すように、メダル貸出機2の外箱20の正面略中央部から手前側(スロットマシン1を正面から見た場合の手前側。以下同じ)に突設された、上面板32、底板33、前面板34、背面板35及び左右二つの側面板36を有する箱形の部材である。そしてこの本体カバー30の内部には、搬送装置50を備えたメダル送り装置40が収納されている。
前記上面板32には、上方に開口する一括投入開口31が形成され、一括投入開口31の手前側には、カウンター状の張り出し部が形成されている。ここには、特に図示しないが、搬送装置50を作動及び作動停止させるためのタッチセンサが敷設されている。そして、このタッチセンサに手を触れることにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動し、タッチセンサに触れている手を離すことにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動を停止するようになっている。なお、搬送装置50を作動させる手段としては、タッチセンサに限られず、ボタン式のスイッチやその他の操作手段を設けてもよい。また、駆動モータ55の駆動を開始させるためのスイッチと、駆動を停止させるためのスイッチを別々に設けてもよいものである。
また、前記一括投入開口31の両側には、上面板32から上方に隆起する立設壁37が形成されている。これは、一括投入口31に遊技メダルを投入する際、メダルがこぼれ落ちないようにするためのものである。
そして、前記底板33の奥側には、メダル送り装置40から排出される異物やキャンセルメダルを落下させるための底部開口38が形成されており、底部開口38の下方には、キャンセルメダルその他の落下物を受け止めるメダル取り出し皿90が形成されている。
さらに、前記前面板34の下方には、ノズル部60のカバー部材61が設けられているとともに、背面板35には、背面開口39が形成されている。なお、この背面開口39からはメダル送り装置40の後方部が突出しており、メダル送り装置40が前後方向に摺動することができるようになっている。
(メダル送り装置40)
メダル送り装置40は、メダルを送り出すための装置であり、図1に示すように、前記本体カバー30の内部に収納される箱状の本体ベース41の内側に搬送装置50を設け、搬送装置50の奥側下方に排出装置80を設けた構成となっている。
本体ベース41は、図1及び図4に示すように、長さ方向略中央部に、上方に開口する受入開口48を有し、受入開口48の奥側には、上方に開口し内部において前記受入開口48と連通する払い出し通路42が設けられている。また、受入開口48の手前側には平坦部46が形成されており、これにより後述するメダル貯め部45の容積が確保される。本体ブロック41の前方下部には、搬送装置50が内蔵されており、本体ブロック41の正面側は、搬送装置50により送り出されたメダルをノズル部60に一枚ずつ排出するためのメダル排出部47となっている。そして、図1に示すように、前記払い出し通路42を形成する内壁の底部には、排出装置80が設けられている。
ここで、排出装置80は、図1及び図5に示すように、上方に突設された略円筒形の可動軸83を所定の作動指令信号(開放作動信号、閉塞作動信号)に応じて上下動させるソレノイド81と、一方の端部が前記可動軸83に軸支され、本体ブロック41に固定された固定軸84を支点として上下方向に揺動可能に形成された開閉板82を有している。そして、可動軸83が下方に位置しているときには開閉板82が閉じた状態(図1参照)となり、可動軸83が上方に位置しているときには開閉板82が開いた状態(図5参照)となるよう形成されているものである。そして、ソレノイド81の作動で開閉板82を開くことにより、メダル送り装置40内部にあるメダルや異物などを、本体ブロック41の底面に形成されたキャンセル開口49から排出させることができるようになっている。排出装置80は、所定の場合には開閉板82が開くように形成されている。
前記受入開口48は、図1及び図4に示すように、一括投入開口31から投入される遊技メダルを受け入れるための開口であり、開口幅の中央よりもやや後方側に、横方向に亘って設けられた仕切棒100を有している。これは、投入される遊技メダルを、極力同一方向に揃えるためである。すなわち、この仕切棒100があることにより、受入開口48に遊技メダルが縦向き(メダルの表裏面が左右方向となる向き)で投入されることがないので、ランダムに投入される遊技メダルの向きを、横向き(メダルの表裏面が前後方向となる向き)にして落下させるようになるものである。このように落下した場合には、メダルの向きが揃っているので、受入開口48の下方に位置する空間であるメダル貯め部44に、遊技メダルが平積みとなるよう貯留させることができ、搬送装置50により搬送しやすくなる。
また、図1に示すように、受入開口48の手前側端部には、搬送装置50の上方空間を、受入開口48の下方に位置するメダル貯め部44と、メダル貯め部44よりも手前側に位置するメダル戻り部45とに分ける移動調整弁43が取り付けられている。移動調整弁43は、メダル貯め部44からメダル戻り部45へのメダル移動を阻止し、メダル戻り部45からメダル貯め部44へのメダル移動は適宜許容することにより、搬送装置50によるメダル移送をスムーズに行わせるためのものである。
前記払い出し通路42は、メダル貸出機2の貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出される遊技メダルを受け入れて、前記メダル貯め部44に誘導するためのものである。払い出し通路42の底面は、奥側から手前側に向かって下り傾斜となっており、傾斜の前端部が開閉板82によって開閉可能に形成されている。開閉板82が閉じているときには、メダル貯め部44に遊技メダルが貯留され、開閉板82が開いた場合には、メダル貯め部44又は搬送装置50の搬送ベルト53上にあるゴミなどの異物や遊技メダルは、キャンセル開口49から落下する。なお、キャンセル開口49から落下した異物や遊技メダルは、本体カバー30の底部開口38を通ってメダル取り出し皿90に貯留される。
(メダル取り出し皿90)
メダル取り出し皿90は、図5に示すように、本体カバー30の背面板35に設けられたヒンジ92を介して前後に回動自在に取り付けられている。メダル取り出し皿90は、手前側に向かって湾曲した登り傾斜を有する皿底と、奥行き方向に向かって皿底からの高さが高くなる側面板とにより形成される凹部91を有する受け皿であり、底部開口38から排出されるメダル等が落下の勢いで皿から飛び出してしまわないようになっているとともに、皿内に貯留されたメダル等を取り出しやすく形成されている。なお、凹部91にラバーなどの弾性部材を敷設すると好適である。
また、メダル取り出し皿90は、常態においては、図1に実線で示すように、凹部91が上側に向いた状態であり、図5に示すように、排出されるメダル等を受け入れることができるようになっている。そして前方底部を持ち上げることにより、図1に二点鎖線で示すように、ヒンジ92を中心に後方に回動し、正面側の端部が本体カバー30の底板33に当接する位置まで移動する。このようにメダル取り出し皿90が移動することにより、本体カバー30の下側の空間が広くなり、メダル貸出機2を挟んでスロットマシン1の隣に設置される他のスロットマシンの下扉を開くときに、下扉とメダル取り出し皿90が干渉することがない。
(搬送装置50)
搬送装置50は、本体ブロック41の前方下部に内蔵されており、メダル溜め部44に投入又は払い出された遊技メダルを、水平状態(遊技メダルの表裏面が上下となる状態)で一枚ずつ、ノズル部60へと送り出すためのものである。具体的には、搬送装置50は、図1に示すように、一対のローラ51(51A,51B)と、ローラ51A,51Bに掛け渡された搬送ベルト53と、搬送ベルト53の手前側上方に送出間隙54をあけて設置された逆転ローラ52と、ローラ51,52を回転させるための駆動モータ55と、駆動モータ55のモータ軸の回転をローラ51,52に伝達するための伝達手段(図示せず)を有している。
前記ローラ51は、正面側から見て前後に並列して設けられている。また、前記搬送ベルト53は、二つのローラ51A,51Bに掛け渡された平ベルトであり、表面にはゴム等を被覆して、遊技メダルとの摩擦抵抗を大きくするよう形成してある。そして、図1に示すように、手前側のローラ51Aの方が、奥側のローラ51Bよりも若干高い位置に取り付けられているので、搬送ベルト53の上面は手前側に向かってやや上り傾斜となっており、ローラ51を図1に示す黒矢印の方向に回転させることにより、搬送ベルト53の上面が手前側に移動するようになっている。
前記ローラ51と逆転ローラ52は、伝達手段により同時に回転するようになっている。伝達手段は、駆動モータ55の駆動軸、ローラ51A、逆転ローラ52にそれぞれ設けられたギヤと、これらの各ギヤを連結するベルトであって、逆転ローラ52はローラ41と同方向に回転するので、搬送ベルト53の上面の進行方向と、逆転ローラ52の下側面の移動方向とが逆になる。また、ローラ51と逆転ローラ52の直径の違いにより、逆転ローラ52の線速(ローラ表面の移動速度)の方が、ローラ51の線速よりも早くなるように形成されている。
そして、図1に示すように、逆転ローラ52の下端と搬送ベルト53の上面との間には、遊技メダル一枚の厚みよりも大きく、遊技メダル二枚分の厚みよりは小さい送出間隙54が形成されている。これにより、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルを、一枚ずつ手前側に送り出すとともに、搬送ベルト53の上方であって逆転ローラ42の後方にある遊技メダルをメダル戻り部45に蹴り出すようになっている。
前記逆転ローラ52には、断面略台形の撹拌溝が軸方向に沿って形成されている。撹拌溝は、溝の端部で遊技メダルを引っ掛けるようにして、搬送ベルト53の上方に積み重なった遊技メダルを効果的に後方に蹴り上げる役割を果たすものである。
搬送ベルト53の前方側は、後述するノズル部60のメダル受け口67と近接しており、ベルト上面に乗っている遊技メダルは、前記送出間隙54を潜ってメダル排出部47からノズル部60のメダル受け口67へと運ばれる。
(ノズル部60)
ノズル部60は、前記搬送装置50から送り出された遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に移送するためのものである。そして、ノズル部60は、図1及び図6に示すように、本体カバー30の正面下部に取り付けられるベース部材62と、本体カバー30の正面側に本体カバー30の底板33に設けられたヒンジ63を介して前後方向に回動自在に取り付けられるカバー部材61とから成り、カバー部材61がベース部材62を正面側から覆った状態、すなわちカバー部材61が閉じた状態で、本体カバー30の前面板34の下方に形成された開口部を塞ぐようになっている。
(ベース部材62)
前記ベース部材62は、図6に示すように、上端部に下方から上方に向かって奥方向に湾曲する湾曲部620aが形成された基体62Aと、基体62Aの正面側に位置し、前後方向に移動自在に支持されるスライド板71を有している。そして、前記基体62Aの湾曲部620aとスライド板71の上部には、メダル送り装置40のメダル排出部47と連通するメダル受け口67が形成される。なお、スライド板71は、後述する詰まり解除機構70を構成するものであり、この詳細については後述する。
また、前記基体62Aとスライド板71の間には、遊技メダル一枚分の厚さよりやや大きい厚みを有し、遊技メダルの直径よりもやや大きい幅を有するメダル移送路65が形成されるようになっている。メダル移送路65は、正面視すると、図7に示すように、垂直落下部65A及び傾斜転送部65Bからなる逆L字型に形成されており、メダル受け部67からノズル部60のスロットマシン1側に屈曲して、その端部がメダル排出口66となっている(図3参照)。この点につき詳述すると、ベース部材62の基体62Aには、図8に示すように、上端部に前記湾曲部620aが形成された正面視逆L字状の奥壁部620と、この奥壁部620の下端部に位置し、遊技メダル一枚分の厚みとほぼ等しい奥行き幅をもって奥壁部620から手前側に突出するメダル当接面621及びメダル転送面622が設けられている。そして、奥壁部620、メダル当接面621及びメダル転送面622と、スライド板71の裏面との間に、メダル移送路65が形成されるものである(図6参照)。
前記メダル当接面621は、メダル受け口67から受け入れた遊技メダルをメダル転送面622に誘導するための傾斜面であり、メダル転送面622は、遊技メダルをメダル排出口66に移送するためのメダル当接面621よりも緩やかな傾斜面である。そして、メダル送り装置40のメダル排出部47から排出された遊技メダルは、図6に示すように、奥壁部620の湾曲部620aに沿ってメダル受け口67から受け入れられ、垂直落下部65Aを鉛直方向に落下移動する遊技メダルは、図7に示すように、メダル当接面621に当接することにより進行方向を略90度変更し、その後メダル転送面622の上を転がって、メダル排出口66に至るようになっている。
また、ベース部材62には、メダル移送路65を通過する遊技メダルを検知するためのメダル検知センサ64が設けられている。メダル検知センサ64は、基体62Aに設けられた近接センサであり、磁界の変化を検出して遊技メダルの通過を検知するものである。そして、メダル送り装置40が遊技メダルを送り出している間は、このメダル検知センサ64が遊技メダルを検出している。なお、メダル検知センサ64は近接センサに限られず、フォトセンサであってもよい。
(カバー部材61)
前記カバー部材61は、背面側及び左側(スロットマシン側)が開口し前記ベース部材62を被覆可能なケース状の蓋である。そして、図3に示すように、正面中央部に形成された孔から、詰まり解除機構70としてのつまみ72が手前側に向かって突出している。また、カバー部材61の底部であって、ベース部材62のメダル受け口67の下方に位置する部分には、後述する詰まり解除機構70の作動によりキャンセルされるメダルを落下させるためのメダル落下口69が形成されている。
なおカバー部材61の裏側には、先端に鈎部を有する係合片68が背面側に向かって突設されており(図1参照)、この係合片68は、カバー部材61を閉じたときには、先端の鈎部が本体カバー30の前面板34の裏面側に設けられた係止爪と係合するようになっている。そして、係合片68と本体カバー30との係合を外すことにより、カバー部材61がヒンジ63を中心に手前側に回動可能となり、ノズル部60の前面を開放することができるようになっている。係合片68と本体カバー30との係合解除は、特に図示しないが、カバー部材61の正面側に設けられたキー孔からキー(例えばメダル貸出機2のキー)の先端を差し込んで、係合片68を下側に弾性変形させることにより、鈎部を係止爪から外すものである。カバー部材61は、メダル詰まりやメンテナンス時などに開くことができる。
(詰まり解除機構70)
詰まり解除機構70は、前記カバー部材61を開くことなく、メダル移送路65の途中で詰まったメダルを装置外に排出させるための機構であり、図6に示すように、ベース部材62に設けられたスライド板71と、スライド板71に設けられたつまみ72と、スライド板71とカバー部材61との間に介在するバネ73とから構成されている。
スライド板71は、図7に示すように、正面視略L字型の板部材であり、外周部に設けられた突起を、ベース部材62に設けられたガイドレール74に係合させることにより、ベース部材62の正面側に前後方向にスライド可能に支持されている。また、スライド板71の高さ方向の中心付近には、カバー部材61に形成された孔から外側に突出するつまみ72が設けられており、このつまみ72を中心にしてカバー部材61とスライド板71との間にコイル状のバネ73が配置されている。
前記ガイドレール74は、スライド板71の前後移動をガイドするための断面コ字型のレール部材であり、ベース部材62から前方に突設されている。なお、ガイドレール74は、つまみ72の引っ張り又はバネ73の押圧力によりスライド板71が傾斜することなく水平移動可能となるような位置に設けられていればよく、設置位置や個数は図示したもの限られない。
前記バネ73は、常態においてスライド板71を基体62A側に付勢しており、これにより、図6(A)に示すように、スライド板71の裏面と、基体62Aのメダル当接面621及びメダル転送面622による出っ張り部分とが密着し、メダル移送路65を通過するメダルが基体62Aとスライド板71に挟まれて、落下することなく通過できるようになっている。つまり、メダル移送路65の垂直落下部65A(図7参照)においては、メダル受け口67において湾曲部620aの奥側から手前側に向かって移送されてくる遊技メダルは、手前側に飛び出す方向に落下移動しようとするが、バネ73により付勢されたスライド板71が正面側からそれを阻止している。スライド板71の裏面に衝突した遊技メダルは起立状態となって、メダル当接面621に当接し、進路変更してメダル転送面622をメダル排出口66に向かって転動してゆくものである。
そして、つまみ72を正面側から手前に引っ張ることにより、図6(B)に示すように、バネ73は圧縮されて、スライド板71はガイドレール74に支持されつつ手前側に水平移動し、スライド板71と基体62Aの奥壁部620とが隔離する(スライド板71が開く)。また、つまみ72から手を離せば、スライド板71はバネ73の復元力で元の位置に戻る(閉じる)。
ここで、メダル移送路65の内部でもっともメダルが詰まりやすいのは、湾曲部620aが形成されているために開口厚が広くなっているメダル受け口67の付近と、メダル移送路65が垂直落下部65Aから傾斜転送部65Bへと屈曲する部分である。かかる部位にメダルが詰まった場合には、つまみ72を引っ張ると、メダル当接面621の付近ではスライド板71の裏面が奥壁部620から隔離する。このため、メダル移送路65の垂直落下部65Aに詰まったメダルのうち、表裏面が奥壁部620と接触していないメダル(つまり手前側に重なって詰まっているメダル)は、スライド板71の裏面による支えを失って、スライド板71の裏面と基体62Aの正面との間にできた隙間から下方に落下する。落下するメダルはメダル落下口69から装置外に排出されるので、手のひらなどで受け止めればよい。また、手前側のメダルと垂直落下部65Aの奥壁部620に挟まれて移動停止していたメダルは、手前側のメダルが落下して無くなることにより移動が自由となり、メダル当接面621及びメダル転送面622を経て、メダル排出口66に転送される。
なお、奥壁部620の表面が鉛直に形成されている場合には、メダル転送面622にあるメダルすなわちメダル移送路65の傾斜転送部65Bに位置しているメダルは、スライド板71の開閉にかかわらず、メダル排出口66から排出される。一方、特に図示しないが、奥壁部620の表面を、上部が手前側に倒れる方向に傾けて形成することにより、スライド板71を開くとメダル転送面622にあるメダルが下方に落下するように形成してもよい。この場合には、メダル落下口69を、メダル移送路65の横幅全長にわたって形成すればよい。
また、本実施の形態では、前壁部としてのスライド板71を、メダル移送路65の形状に合わせて逆L字型に形成し、この逆L字型のスライド板71が全部移動するように形成しててあるが、前壁部は必ずしも逆L字型でなくともよく、さらには、前壁部の一部がスライド可能に形成してもよいものである。例えば、スライド板71を、メダル移送路65を正面側から被覆可能な正方形の板部材としてもよい。あるいは、逆L字型の前壁部のうち、垂直落下部65A(図7参照)の部分のみを覆う長方形状のスライド板71を設けてもよい。
(一時係止装置)
ところで、上記構成において、スライド板71を手前側に移動させた(開いた)状態でスライド板71を固定するとともに、開いて固定されているスライド板71をつまみ72を引っ張ることによりさらに開く方向に移動させると、固定が解除されてスライド板71が元の位置に戻るような一時係止装置を設けてもよい。
具体的には、図8に示すように、スライド板71の側面に形成された円柱状の突起710と、ガイドレール74に設けられ前記突起710が係合可能な溝部740の前方(図8に示す左側)に、略ハート形の往復溝を設けたものとすることができる。この往復溝は、往路741と復路742からなり、往路741と復路742の間にはスライド板71の突起710が係止される係止部743が形成されているとともに、復路742の端部には係止部743よりもやや手前側に位置する戻り部744が形成されている。さらに、往路741と係止部743の境目には段差745が、往路741と復路742の境目には段差746がそれぞれ形成されていて、往路741よりも係止部743の方が低く(深く)、往路741よりも復路742の方が高く(浅く)なるように形成されている。また復路742は、係止部743から奥側に向かうほど高くなる傾斜を有している。一方、スライド板71の突起710は、幅方向(溝部740方向)に出没自在となるよう、バネにより付勢されている。
そして、スライド板71を引っ張ると、突起710は溝740に添って前方に移動し、往路741と復路742の境目では、段差746により高くなっている復路742には進まず、往路741に進入する。スライド板71の前進に伴い、往路741を前方に移動した突起710は、段差745を乗り越えて係止部543に係止される。係止部743は往路741よりも低い位置にあるので、突起710は係止部743に位置するとバネの力によってスライド板71の幅方向外側に突出する。これにより、スライド板71が位置固定される。次にこの状態でスライド板71を前方に僅かに引くと、突起710は段差745に邪魔されて往路741には移動せず、係止部743から戻り部744に移動する。これにより、スライド板71の固定が解除され、つまみ72を持っている手を離せば、スライド板71はバネ73の力によって奥側に移動する。突起710は往路742の深さの傾斜に合わせて、徐々にスライド板71の内部に押し入れられ、往路741と復路742の境目では、復路742の方が高くなっているので、段差746を乗り越えて下降し、再び幅方向に突出する。
このように前壁部一時係止装置を設けることにより、つまみ72から手を離してもメダルキャンセル状態を保つことができるので、例えば一括投入したメダルのスロットマシン1への移送を、排出装置80の作動なしに容易に中途キャンセルすることができるというメリットがある。
なお、一時係止装置としては上記構成に限られず、特に図示しないが、つまみ72の軸部に、周知のボールペンのノック機構や、スイッチ類のオン・オフ機構を逆方向に設けたものとすることができる。また、引っ張り作動によって固定されたものがさらに引くことで固定解除される機構であれば、公知のいかなる手段を用いても構わない。
さらに、前記一時係止装置によってスライド板71が開いた状態(メダルキャンセル状態)となっている場合に、これを報知するための報知部を設けてもよい。これは、特に図示しないが、例えば本体カバー30やノズル部60の表面に取り付けた報知ランプとすることができる。そして、通常時(メダルキャンセル状態でない場合)にはランプは消灯しており、スライド板71が開いて固定されメダルキャンセル状態になっているときに通電して、ランプが点灯するように形成する。この報知部を付けることにより、外部からではわからないスライド板71の開閉状態を知ることができ、過ってキャンセル状態のままメダル送り装置40を作動させてしまうのを防ぐことができるものである。
(遊技メダルの移送)
次に、上記構成を有する一括投入機構3における遊技メダルの移送過程を、図1及び図5に基づき説明する。
まず、一括投入開口31から遊技メダルを投入すると、遊技メダルは搬送ベルト53の後方部上面と開閉板82の上面に積み重なるように落下し、メダル貯め部44に貯留される。また、メダル貸出機2に紙幣を投入した場合には、貸し出しメダル払い出し装置23から遊技メダルが払い出され、払い出し通路42を通ってメダル貯め部44に貯留される。次に、一括投入機構3の上面板32を手で触れると、タッチセンサが反応して、搬送装置50が作動を開始する。すなわち、駆動モータ55が駆動して、ローラ51が回転し、搬送ベルト53が前方に移動開始する。
搬送ベルト53が移動開始すると、搬送ベルト53の後方部上面に乗っている遊技メダルが前方に移動し、その上方に貯まっているメダルも引きずられて、移動調整弁43の下方を潜ってメダル戻り部45に移動する。ここで、移動調整弁43は、前方(メダル戻り部側)には回動しないので、メダル貯め部44の上部に貯留されているメダルが、一気にメダル戻り部45に雪崩れ込むのを防ぐことができる。
搬送ベルト53により前方に移送された遊技メダルのうち、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、搬送ベルト53と逆転ローラ52の下面との間の送出間隙54をすり抜けて、一枚ずつ、メダル排出部47へと移送される。一方、搬送ベルト53の上方に重なっている遊技メダルは、逆転ローラ52と接触することにより、逆転ローラ52に設けられた撹拌溝に引っかかり、上方後部のメダル戻り部45に蹴り戻される。逆転ローラ52は、ローラ51よりも高速回転しているので、効率よくメダルを蹴り出すことができる。
ここで、メダル戻り部45に滞留するメダルの量が多いと、逆転ローラ52によって後方に蹴り出すのに支障をきたし、送出間隙54でメダル詰まりが発生するおそれがある。しかし、移動調整弁43は、後方(メダル貯め部側)に回動可能に取り付けられているので、メダル戻り部45内に滞留したメダルはメダル貯め部44に逆流し、メダル戻り部45の上方に空間が形成される。これにより、逆転ローラ52によるメダルの蹴り出しがスムーズに行われるものである。
搬送装置50から送り出された遊技メダルは、メダル排出部47から排出され、ノズル部60の湾曲部620aに誘導されつつメダル受け口67に入り、メダル移送路65を通ってメダル排出口66から排出される。メダル排出口66はスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12と位置あわせされているので、遊技メダルは側方移送通路12を通って、上部投入開口11に投入される。
ところで、投入された遊技メダルを全て移送し終える前にメダル送り装置50の作動を停止させた場合(タッチセンサから手を離した場合)には、搬送ベルト53の上面やメダル貯め部33に遊技メダルが残留したままとなる。この場合、遊技を終了するなどにより、残留している遊技メダルをスロットマシン1に投入したくない場合には、所定のリセットスイッチ(図示せず)を操作する。すると、図5に示すように、排出装置80のソレノイド81が作動して開閉板82を開くとともに、メダル送り装置50の駆動モータ55が逆転駆動する。これにより、搬送ベルト53の上面にある遊技メダルは後方に移動し、開閉板82が開くことにより、メダル貯め部33の底部に開口するキャンセル開口39から下方に落下する。メダル貯め部33に貯留されていた遊技メダルも、同様にキャンセル開口39から落下する。
このようにしてメダル送り装置40から排出された遊技メダルは、メダル取り出し皿90に貯留されるので、凹部91からメダルを取り出せばよい。なお、一括投入機構3の内部に、ゴミなどの異物が混入した場合にも、上記したのと同様にして、取り出すことができるのは言うまでもない。
なお、搬送装置50の作動中にメダル詰まりの発生が検知された場合には、所定の警報が発せられるとともに、駆動モータ55の駆動が停止する。メダル詰まりは、駆動モータ55及びローラ51に設けた回転検知センサにより認識することができる。回転検知センサは、具体的には、例えばローラ51の回転軸に断面D字型の突起を設け、この突起を挟んでフォトセンサを設け回転軸の回転を検知するものとすることができる。そして例えば、駆動モータ55が駆動しているにもかかわらず一定時間ローラ51の回転を検知しない場合には、搬送装置50の内部でメダル詰まりが起きていると判断できる。ちなみに、メダル検知センサ64がメダルを検知したままになっている場合には、ノズル部60の内部でメダル詰まりが起きていると判断できる。
本実施の形態によれば、メダル貸出機2から貸し出される遊技メダルをスロットマシン1に手に持って移動させなくても、あるいはスロットマシン1から入賞により払い出されたメダルを、一枚ずつ手でメダル投入口10に投入させなくても、一括投入機構3によりメダル投入口10に投入することができ、遊技を効率的に行うことができる。また、ノズル部60でメダル詰まりが発生した場合には、カバー部材61を開かなくてもつまみ72を引くだけで詰まりが解除できるので、遊技者は店員を呼ばなくても自らの手でメダル詰まりを解消することができる。さらに、詰まり解除機構70に一時係止装置を設ければ、ノズル部60において簡易にメダルキャンセルが可能となり、メダル送り装置40の作動を停止させなくてもスロットマシン1へのメダル投入を中止することができる。
本発明の実施の形態であって、一括投入機構の断面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシン及びメダル貸出機の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル投入口及び一括投入機構の拡大斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、一括投入機構の部分断面図である。 本発明の実施の形態であって、ノズル部の断面図である。 本発明の実施の形態であって、ノズル部の正面図である。 本発明の実施の形態であって、一時係止装置の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 スロットマシン(遊技機)
10 メダル投入口 11 上部投入開口
12 側方移送通路 13 前扉
14 図柄表示窓 15 下皿
16 操作部
2 メダル貸出機(遊技機用台間機)
20 外箱 21 紙幣投入口
22 紙幣カウンター 23 貸し出しメダル払い出し装置
3 一括投入機構
30 本体カバー 31 一括投入開口
32 上面板 33 底板
34 前面板 35 背面板
36 側面板 37 立設壁
38 底部開口 39 背面開口
40 メダル送り装置 41 本体ベース
42 払い出し通路 43 移動調整弁
44 メダル貯め部 45 メダル戻り部
46 平坦部 47 メダル排出部
48 受入開口 49 キャンセル開口
50 搬送装置 51 ローラ
52 逆転ローラ 53 搬送ベルト
54 送出間隙 55 駆動モータ
60 ノズル部(投入導入路) 61 カバー部材
62 ベース部材 62A 基体
620 奥壁部 620a 湾曲部
621 メダル当接面 622 メダル転送面(底面部)
63 ヒンジ 64 メダル検知センサ
65 メダル移送路 65A 垂直落下部
65B 傾斜転送部 66 メダル排出口
67 メダル受け口 68 係合片
69 メダル落下口
70 詰まり解除機構 71 スライド板(前壁部)
72 つまみ(引き部) 73 バネ
74 ガイドレール
80 排出装置 81 ソレノイド
82 開閉板 83 可動軸
84 固定軸
90 メダル取り出し皿 91 凹部
92 ヒンジ
100 仕切棒

Claims (3)

  1. 遊技メダルを側面側から受け入れ可能な側方移送通路を有するメダル投入口を備えた遊技機に隣接して設置され、遊技メダルを一括投入可能な一括投入開口と、一括投入された遊技メダルを一枚ずつ分離して送り出すメダル送り装置と、メダル送り装置から送り出された遊技メダルを前記遊技機の側方移送通路に誘導する投入導入路とを少なくとも備える遊技機用台間機において、
    前記投入導入路は、遊技機用台間機の正面側に固定されるベース部と、ベース部の正面側に位置するカバー部とから成り、底部には遊技メダルが落下可能な落下開口が設けられ、
    前記ベース部とカバー部との間には、上側から遊技メダルを受け入れ可能なメダル受け口及び側方に遊技メダルを排出可能なメダル排出口を有する移送通路が形成され、
    この移送通路は、投入導入路の手前側に位置し通路内を移動する遊技メダルの表面と対向する前壁部と、前壁部との間にほぼ遊技メダル一枚分の厚さの間隙を開けて奥側に位置し通路内を移動する遊技メダルの裏面と対向する奥壁部と、遊技メダルの円周面を下方から支持する底面部とを少なくとも備え、
    前記前壁部は、前記カバー部材と前記奥壁部との間を前後方向にスライド自在に支持されているとともに、常態において前記奥壁部方向に付勢されており、
    前記前壁部には、前記カバー部材の外側から前壁部を引っ張り可能な引き部が設けられ、
    この引き部を引いて前記前壁部を手前側にスライドさせることにより、前壁部の裏面と奥壁部の正面及び移送通路の底面部との間に隙間を生じさせるように形成されていることを特徴とする遊技機用台間機。
  2. 前記前壁部の裏面と移送通路の底面部との間に隙間を生じさせた状態で前壁部を位置固定可能であるとともに、位置固定されている前壁部をさらに引くことによって前記前壁部の固定を解除可能な、前壁部一時係止装置を備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技機用台間機。
  3. 前記前壁部一時係止装置により前壁部が固定されていることを報知するための前壁部開放報知部を設けたことを特徴とする請求項2記載の遊技機用台間機。
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