JP2007215470A - 落下防止柵の防鳥構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弾力性を有する合成樹脂材料からなる空隙率70〜95%の帯状のネット部材1を、その頂部を曲折させて落下防止柵2に被せ、落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて少なくとも落下防止柵2の頂部を覆うようにして、落下防止柵2に止着する。
【選択図】図1
Description
一方、都市部の住宅等においては、特に、鳩等による糞公害が大きな問題となっており、このため同様の鳥害防止設備が強く要望されている。
しかしながら、この鳥害防止設備は、ベランダ等の外側開放部をネット部材で覆閉することを前提とするため、大掛かりな設備となり、その材料の調達と手間が住人にとって大きな負担となるとともに、ネット部材が視界を妨げるという問題があった。
そして、ネット部材は、落下防止柵を覆うだけでよいため、少ない材料と手間で、ベランダ、テラス等の落下防止柵に簡単に取り付けることが可能で、かつ、視界を妨げることのなく、また、ネット部材が着色容易な合成樹脂材料からなるため、ベランダ、テラス等と調和の取れた色調とすることにより美観を損なうことなく鳥害を防止することができる。
この落下防止柵の防鳥構造は、弾力性を有する合成樹脂材料からなる空隙率70〜95%の帯状のネット部材1を、その頂部を曲折させて落下防止柵2(本実施例においては、落下防止柵2の手摺り21)に被せ、落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて少なくとも落下防止柵2の頂部を覆うようにして、落下防止柵2に止着するようにしたものである。
また、上記合成樹脂材料に、適宜の顔料を混合することで、ベランダ、テラス等と調和の取れた色調、例えば、景観を害することのない黒色に着色することができ、これにより、美観を損なうことなく鳥害を防止することができる。
また、上記合成樹脂材料に、耐候性、耐熱性、防塵性のうちの少なくとも1つの機能を付与する耐候剤、耐熱剤、帯電防止剤等の防塵剤等の機能剤を適用することにより、耐候性、耐熱性、防塵性のある防鳥構造とすることができる。
なお、機能剤としては、このほか、充填剤や可塑剤を配合することができ、これにより、ネット部材1の硬さや弾力性を適宜調整することができる。
そして、角目の場合には、帯状のネット部材1の縦糸11と落下防止柵2の長手方向とが略平行になるように設置し、菱目の場合には、帯状のネット部材1の縦糸11と落下防止柵2の長手方向とが所定の角度を有するように設置するようにする。
ネット部材1に用いる単糸ネットは、原材料である熱可塑性樹脂を連続押出成形することにより得ることができるが、このようにして得られた単糸ネットは、縦糸(長手方向の糸)11と横糸12が溶融着し、網目が崩れにくく、一部の破損が他の部分に及ぼす影響がきわめて小さいため、取扱性、耐久性等の点で優れている。
なお、ネット部材1は、溶融接合形態の単糸ネットのほか、有結形態の単糸ネットを用いることができる。
このような、長方形の目や菱目の単糸ネットは、鳥が留まった場合にネット部材1を揺れ動きやすくすることができる。
このように、落下防止柵2の一方の面に、ネット部材1の端縁を折り返して止着することにより、確実に落下防止柵2の頂部表面と間隙Cを持たせて落下防止柵2の頂部を覆うようにすることができる。
このように、落下防止柵2の一方の面に、ネット部材1の端縁を止着具3に形成したリング部31に揺動可能に装着することにより、ネット部材1を落下防止柵2に容易に止着することができる。
そして、止着具3に、上記リングロック3bのような着脱可能な止着具を用いることにより、落下防止柵2の頂部表面との間隙Cの調整等を容易に行えるとともに、例えば、落下防止柵2に布団を干す場合に、ネット部材1の一方(落下防止柵2の内側(又は外側))の端縁の止着を解除し、ネット部材1を他方(落下防止柵2の外側(又は内側))の端縁側に垂れ下がるようにすることで、ネット部材1を落下防止柵2の頂部から取り外して容易に布団を干すことができる。
この落下防止柵の防鳥構造は、上記第1実施例の落下防止柵の防鳥構造のネット部材1の一方(落下防止柵2の内側(又は外側))の端縁を延設して落下防止柵2の一方(内側(又は外側))の面を覆う延設部10を形成するようにしたものである。
これにより、落下防止柵2の開放部をネット部材1で覆閉できるとともに、ベランダ、テラス等の外部からの目隠しとすることができる。
そして、ネット部材1は、落下防止柵2を覆うだけでよいため、少ない材料と手間で、ベランダ、テラス等の落下防止柵2に簡単に取り付けることが可能で、かつ、視界を妨げることのなく、また、ネット部材1が着色容易な合成樹脂材料からなるため、ベランダ、テラス等と調和の取れた色調とすることにより美観を損なうことなく鳥害を防止することができる。
10 延設部
2 落下防止柵
21 手摺り
3 止着具
C 間隙
Claims (8)
- 弾力性を有する合成樹脂材料からなる空隙率70〜95%の帯状のネット部材を、その頂部を曲折させて落下防止柵に被せ、該落下防止柵の頂部表面と間隙を持たせて少なくとも頂部を覆うようにして、落下防止柵に止着してなることを特徴とする落下防止柵の防鳥構造。
- ネット部材を円筒状又は半円筒状に曲折させたことを特徴とする請求項1記載の落下防止柵の防鳥構造。
- ネット部材を、帯状のネット部材の縦糸と落下防止柵の長手方向とが略平行になるように設置したことを特徴とする請求項1又は2記載の落下防止柵の防鳥構造。
- ネット部材を、帯状のネット部材の縦糸と落下防止柵の長手方向とが所定の角度を有するように設置したことを特徴とする請求項1又は2記載の落下防止柵の防鳥構造。
- 落下防止柵の一方の面に、ネット部材の端縁を折り返して止着してなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の落下防止柵の防鳥構造。
- 落下防止柵への止着に、着脱可能な止着具を用いたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の落下防止柵の防鳥構造。
- ネット部材の一方の端縁を延設して落下防止柵の一方の面を覆う延設部を形成したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の落下防止柵の防鳥構造。
- ネット部材の合成樹脂材料に、耐候性、耐熱性、防塵性のうちの少なくとも1つの機能を付与する機能剤を適用することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の落下防止柵の防鳥構造。
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