JPH07231744A

JPH07231744A - 鳥類飛来防止具

Info

Publication number: JPH07231744A
Application number: JP6198294A
Authority: JP
Inventors: Keisuke Fukunaga; 恵介福永
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-02-22
Filing date: 1994-02-22
Publication date: 1995-09-05

Abstract

(57)【要約】【目的】風等の自然に影響されず、しかも規則性の
ない鳥類飛来防止具であって、烏，雀，鳩等の鳥類がマ
ンション等のベランダ内に侵入しようとしても、足場が
不安定なために把持することができない鳥類飛来防止具
を提供する。【構成】ビルディング，マンションや一戸建のベラ
ンダフェンスの手摺６等に固着するための取付部２を有
し、取付部２に合成樹脂製あるいは金属製の針金状のも
の又は薄い板で円弧状に形成された鳥類止まり防止材３
を取着けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、烏，雀，鳩等の鳥類の
飛来を防止するための道具に関するもので、特にマンシ
ョンや一般家屋等のベランダに飛来する鳥類除けに係る
ものである。

【０００２】

【従来の技術】通常鳩等の鳥類の飛来を防止するには、
鳥が恐れる目玉模様風船による視覚に訴えるもの（例え
ば実開昭６１−２５７８３号）、あるいは鳥類がきらう
臭覚に訴える忌避剤を塗布するもの、また猛禽類の声を
発して聴覚に訴えるもの等がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如き
構成の場合いずれの方法においても、鳥の中でも賢明な
烏，鳩の場合、その学習能力によって効果を維持するこ
とが困難である。何故ならば、視覚に訴える目玉模様の
風船は、風がなければ定位置に静止しており動きがな
い。臭覚に訴える忌避剤は、風上に位置すれば何の影響
もない。聴覚に訴えるスピーカは、一定時間に発せられ
るから常に周期性のあるものであり、この規則性を学習
すれば、その効果が薄れるものである。

【０００４】

【発明の目的】本発明は上記の欠点を解消すべくなされ
たもので、風等の自然に影響されず、しかも規則性のな
い鳥類飛来防止具を提供しようとするものである。即
ち、烏，雀，鳩等の鳥類が、マンション等のベランダ内
に侵入しようとして本発明による飛末防止具に止まろう
とする場合、足場が不安定なためその飛来防止具に止ま
ることが出来ず、ベランダ内に入ることができないよう
にしたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】ビルディング・マンション・一戸建の一般家屋におけ
るベランダのフェンス手摺等に固着するための取付部を
有している。上記取付部は、その断面が山型をしており、該取付部
中央頂部に形成した穴より常時突出するように合成樹脂
製あるいは金属製で円弧状の鳥類止まり防止材を取付部
内壁に軸支している。

【０００６】その他の実施例として、上記取付部は、その断面が山型をしており、その内壁
には鳥類止まり防止材の一端が固着されており、その他
端がその固着部に対向する取付部側壁に削設した溝に沿
って摺動可能に取着けられており、上記止まり防止材
は、取付部中央頂部に形成した穴より突出しているも
の。上記取付部の内壁頂部に円弧状の止まり防止材を軸支
し、一方取付部頂面に設けたツマミを操作することによ
り上記軸を回動し、止まり防止材を取付部内に出入可能
にしたもの。上記取付部に合成樹脂製あるいは金属製の鳥類止まり
防止材を取付けているもの。

【０００７】

【作用】本発明による鳥類飛来防止具は、ビルディング
やマンションあるいは一戸建の一般家屋におけるベラン
ダのフェンス手摺や隣家との境を形成する塀等に設置し
ている。烏，雀，鳩等は、その習性としてベランダ内に
侵入する場合、上記手摺あるいは塀に一度止まり、ベラ
ンダ内部の安全を確認してから入ってくる。そのため、
飛来した鳥類は、まず手摺等に固着した飛来防止具に止
まろうとするが、その鳥類飛来防止具の止まり防止材が
合成樹脂製あるいは金属製の針金状のもの又は薄い板で
円弧状に形成されているため、止まり防止材をつかみき
れず、羽をバタバタさせるが止まることができないこと
を知り、飛び去って行く。再度飛来した場合において
も、同様にして羽をバタつかせながら止まることができ
ず飛び去って行く。その数回の学習効果により烏，雀，
鳩等の飛来回数を著しく低減させるものである。

【０００８】

【実施例】以下図面により本発明による鳥類飛来防止具
の実施例について説明する。図１および２は、第１実施
例を示す。同図において、１は鳥類飛来防止具で、該鳥
類飛来防止具１は合成樹脂あるいは金属で形成された取
付部２と鳥類止まり防止材３とから成っている。取付部
２は、その断面が図２に示すように山型をしており、鳥
類飛来防止具１の長さ方向に交差する方向に穴４，４，
・・・が形成されており、上記止まり防止材３が取付部
２頂部近傍に軸支５されている。図示する実施例では、
鳥類飛来防止具１の長さ方向に直交しているが、ある角
度を有して交差しておれば良い。該止まり防止材３は、
図２中矢印で示すように軸５にて回動可能であり、常時
取付部２の穴４，４，・・・より突出する方向に付勢さ
れている。

【０００９】また、各止まり防止材３の間隔、即ち上記
穴４，４の間隔は、鳥類の足の大きさよりやゝ小さめが
望ましく、２〜１０ｃｍが最適である。この間隔を２ｃ
ｍ以下にすると、隣接する両止まり防止材３を跨ぎ、止
まり防止材３，３を把持することが可能となる。また、
１０ｃｍ以上になると、隣接する止まり防止材３の間隔
が大きくなり、それらの間に止まることが可能になるか
らである。この関係は、以下に説明する実施例において
も同じである。また、鳥類防止具１の長さは、あくまで
も実施例であって、発明の思想を説明するためのもので
あり、現実に実施するためには、ベランダフェンスの手
摺等に応じ、その長さに合わせ調整しなければならない
ことは言うまでもない。そして、取付部２内方には、手
摺６等を挟持するための支持部材７と挟持部材８が一体
的に形成されている。

【００１０】上記の如く構成した鳥類飛来防止具１は、
支持部材７と挟持部材８にてベランタフェンス等の手摺
６に固着する。必要ならば、図示しないクリップ等の止
金で手摺６に固着する。この鳥類飛来防止具１に飛来し
た烏，雀，鳩等は、ベランダ内を伺いながら、止まり防
止材３に止まろうとするが、該止まり防止材３は軸５に
て回動自在に軸支されているため、自身の体重にて沈み
込み足場が不安定となり、上記止まり防止材３を把持す
ることが出来ず、バランスを失い止まることが出来な
い。何回試みても同じであるため、以後寄り付かなくな
るのである。なお、本実施例での止まり防止材３は、板
状あるいは針金等による線状のいずれであっても良いこ
とは言うまでもない。

【００１１】図３〜５に第２実施例を示す。図１および
２と同じ符号のものは同一につき詳細な説明を省略す
る。本実施例による取付部２には、図５に示すように側
壁に略Ｌ字型の溝９が形成されている。そして、止まり
防止材３は、合成樹脂製あるいは金属製の針金望ましく
はスプリンク材等の弾性材にて形成され、取付部２の頂
部に形成した穴４に突出して取付けられ、その一端３１
が該取付部２の内壁に固着され、他方の開放端３２はそ
れに対向した位置に形成した略Ｌ字型の溝９に開放され
ている。通常は、取付部２頂部の穴４より突出するよう
に止まり防止材３を、取止部２内壁に固着している。

【００１２】上記の如く構成した鳥類飛来防止具１は、
前記第１実施例と同様に支持部材７と挟持部材８にてベ
ランダフェンス等の手摺６に固着する。この鳥類飛来防
止具１に飛来した烏，雀，鳩等は、ベランダ内を伺いな
がら、止まり防止材３に止まろうとするが、該止まり防
止材３は一端のみが固着され、他端はフリーの状態であ
るため、また針金状の細い線材で形成されているため、
鳥類の自重にて沈み込み足場が不安定となり、上記止ま
り防止材３を把持することができずバランスを失い止ま
ることができない。なお、上記構成において、止まり防
止材３の開放端側は、取付部２内で全てを連結し、複数
個にのみノブ３３を形成するようにしても良いことは言
うまでもない。

【００１３】次に図６および７に第３実施例を示す。図
１および２と同じ符号のものは同一につき詳細な説明を
省略する。本実施例による止まり防止材３は、合成樹脂
製あるいは金属製で円弧状に形成されている。そして、
この止まり防止材３は、取付部２の内壁頂部に円弧の略
中心で軸支１０されている。一方、取付部２の頂面には
ツマミ１１が設けられており、該ツマミ１１を回動する
ことにより、上記軸１０を回動し、止まり防止材３を取
付部２内の空隙Ｓ内に収納するようになっている。上記
の如く構成した鳥類飛来防止具１は、前記第１実施例と
同様にしてベランタフェンス等の手摺６に固着する。こ
の鳥類飛来防止具１に飛来して烏，雀，鳩等は、ベラン
ダ内を伺いながら、鳥類止まり防止材３に止まろうとす
るが、該止まり防止材３は針金状の細い線材で形成され
ているため、上記止まり防止材３を把持することができ
ず、バランスを失い止まることができない。なお、上記
第１〜３実施例において、取付部２側部２１内方に設け
た挟持部材８の代わりに、取付部２の側部２１を内方に
すぼめ、その材料自身の弾性力によるスプリング効果に
より手摺等へ固着するようにしてもよい。

【００１４】次に、図８において本発明による鳥類飛来
防止具の第４実施例について説明する。本実施例は、手
摺等へ固着する取付部と鳥類の止まり防止材とを一体形
成したものを示し、図１および図２と同じ符号のものは
同一につき詳細な説明を省略する。取付部２は、ベラン
ダフェンス等の手摺６に固着されており、鳥類の止まり
防止材３は、該取付部２に一体的に固着されている。そ
して、本実施例の場合、上記取付部２には、止まり防止
材３を保護するためのカバー１２が装備されている。該
保護カバー１２は、複数の小片１２ａ，１２ｂ，・・
・，１２ｎより形成されている。該小片１２ａ，１２
ｂ，・・・，１２ｎは、それぞれ回動可能に連結されて
いる。そして、小片１２ａの一端は、軸１３により取付
部２に回動自在に軸支されており、小片１２ｎの他端は
開放され、取付部２に固着した支持材１４にて支持され
る。そして、他の小月１２ｂ，１２ｃ，・・・とを互い
に回動可能に且つブリッジを形成するように連結してい
る。本実施例による鳥類飛来防止具１の手摺６への固着
の仕方および鳥類が止まりに来ない理由については、前
記第３実施例と同じにつき詳細な説明を省略する。な
お、本実施例の場合、止まり防止材３を直接手摺６に固
着しても同様の効果が得られることは言うまでもない。

【００１５】次に、ベランダのフェンスに布団を干した
い場合について説明する。第１実施例については、鳥類
止まり防止材３が、布団の自重で取付部２内の空隙Ｓに
収納される。第２実施例は、止まり防止材３の開放端側
に形成したノブ３３を図３中矢印で示すように取付部２
側の溝５に沿って摺動させ、係止する。すると、止まり
防止材３は、取付部２内の空隙Ｓ（図２参照）に収納さ
れる。第３実施例については、取付部２頂向のツマミ１
１を回動することにより止まり防止材３を取付部２内の
空隙Ｓに収納する。第４実施例の場合は、ベランダ等手
摺内側に垂れ下がった保護カバー１２を外方に回動し、
ブリッジを形成して止まり防止材３を包囲する。上記の
如く行うことにより、何ら支障なしに布団等を干すこと
ができる。

【００１６】

【発明の効果】以上の通りであり、本発明による鳥類飛
来防止具によれば、手摺等に固着するための取付部に合
成樹脂製あるいは金属製の針金状のもの又は薄い板で円
弧状に形成された止まり防止材を取着けているため、足
場が不安定となって該鳥類飛来防止具に鳥類が止まるこ
とができず、飛び去って行く。その学習効果により烏，
雀，鳩等の鳥類の飛来を著しく低減することができるよ
うになった。また、止まり防止材を取付部内に収納でき
るので、ベランダフェンスの手摺等に従来と変わりなく
布団等を干すことが可能である。それに、個々の止まり
防止材が壊れても交換すれば、容易に修復が可能であ
る。更に、取付部内方には支持部材と挟持部材を一体的
に形成しているために、フェンス手摺等の断面が円形で
あっても矩形であっても締付固着が可能である。。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による第１実施例を示す概略斜視図であ
る。

【図２】図１中ＩＩ−ＩＩ線における断面図である。

【図３】本発明による第２実施例を示す概略斜視図であ
る。

【図４】図３中ＩＶ−ＩＶ線における断面図である。

【図５】取付部側壁に形成した略Ｌ字型の溝を示す要部
拡大側面図である。

【図６】本発明による第３実施例を示す概略斜視図であ
る。

【図７】図６中ＶＩＩ−ＶＩＩ線における断面図であ
る。

【図８】本発明による第４実施例を示す要部拡大断面図
である。

【符号の説明】

１鳥類飛来防止具２取付部３鳥類止まり防止材４穴６手摺７支持部材８挟持部材９略Ｌ字型溝１０軸１１ツマミ１２保護カバーＳ空隙

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ベランダの手摺等に固着するための取付
部を有し、該取付部は断面が山型をしており、その内壁
頂部近傍に鳥類止まり防止材が軸支され、常時取付部中
央頂部に形成した穴より突出するよう付勢して取着けら
れた鳥類飛来防止具。
【請求項２】ベランダの手摺等に固着するための取付
部を有し、該取付部は断面が山型をしており、その内壁
に鳥類止まり防止材の一端が固着されており、他端がそ
れに対向する取付部側壁に削設した溝に沿って摺動可能
に取着け、上記止まり防止材が前記取付部中央頂部に形
成した穴より突出して取着けられた鳥類飛来防止具。
【請求項３】ベランダの手摺等に固着するための取付
部を有し、該取付部内壁頂部に鳥類止まり防止材を軸支
し、上記取付部頂面に設けたツマミを回動することによ
り、止まり防止材を取付部内に収納可能とした鳥類飛来
防止具。
【請求項４】ベランダの手摺等に固着するための取付
部を有し、該取付部に鳥類止まり防止材を取り付け、複
数の小片より成り、これらが互いに回動可能に且つブリ
ッジを形成する保護カバーを上記取付部に軸支した鳥類
飛来防止具。