JP2007214500A - 半導体部材及びその製造方法 - Google Patents

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常正 田口
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Abstract

【課題】発光効率の向上に有利な半導体部材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体部材の製造方法は、凸部10aを有する下地基板10の凸部10aの上に複数の半導体層21、22、23、24を含む積層構造体20を形成する積層工程と、積層構造体20から下地基板10を除去する除去工程とを含み、積層工程は、凸部10aの上に断面において末広がりに第1半導体を21成長させる工程を含む。
【選択図】図1B

Description

本発明は、半導体部材及びその製造方法に関する。
最近、3波長型白色発光ダイオード(LED)用光源や、空気又は水の清浄化及び殺菌用として紫外LEDへの関心が高まっている。現在では、InGaN活性層を有する青〜近紫外LEDの発光効率は、40%を超えるまでとなった。しかしながら、それより短波長のLEDは、AlGaN又はAlInGaNのようなAl含有III族窒化物半導体で構成されており、350nm付近を境に急激に発光効率が低下する。LEDの発光効率とは、外部量子効率であり、内部量子効率と光取り出し効率の積で表され、それぞれの効率向上が要望されている。
現在、III族窒化物半導体デバイスの多くは、サファイア基板又は炭化珪素基板等の下地上へのIII族窒化物半導体のヘテロエピタキシャル成長により実現されている。しかし、III族窒化物結晶と下地基板との間の大きな格子定数差、熱膨張係数差により、基板界面に非常に高密度の転位が発生する。特に、短波長LEDの場合には、貫通転位が非発光中心として働くため、内部量子効率を低下させる。
一方、発光層で発生した光は、半導体LEDベアチップとそれを覆うパッケージ用の樹脂封止材料界面で反射され、大部分は半導体層に吸収されて熱に変換される。したがって、LEDから外部に有効に光を取り出せないばかりか、温度上昇によりLEDの出力が飽和したり、特性が劣化したりする。
転位密度の低減の手段として、基板にマスク層を形成し、マスク開口部から基板面に沿った横方向成長を利用して、結晶欠陥の少ないIII族窒化物半導体を作製できることが、非特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4に開示されている。しかしながら、紫外LEDは、Al含有III族窒化物半導体で構成されており、非特許文献2に示されているように、AlGaNは、上記のようなマスクを用いた選択成長をさせようとすると、マスク上に多結晶が堆積してしまうので、きれいな横方向成長ができないという問題がある。また、非特許文献3によると、マスクレスペンデオエピタキシーにおいても、サファイア基板上に多結晶が堆積し、横方向成長が阻害されることが示されている。III族窒化物半導体において、Al組成が高くなると、このような問題が顕在化する。
Al含有III族窒化物半導体の横方向成長方法として、特許文献5、特許文献6、特許文献7には、凹凸基板の凸部の上方からAl含有III族窒化物半導体を専ら横方向成長させることで平坦化する方法が開示されている。凹部への原料供給が抑制されるため、凹部では殆ど半導体が成長しない。更に、これらの方法は、マスクレスであるため、Alを含んだ窒化物半導体の作製が可能である。同様な方法による高Al組成のAlGaN横方向成長が非特許文献4に報告されている。
光取り出し効率の向上に関しては、光取り出し面の粗面化が有効である。III族窒化物半導体は化学的に安定であり、通常は酸による粗面化が困難である。フェイスアップ実装でのRIE(反応性イオンエッチング)を用いた粗面化が特許文献8に開示されている。特許文献9には、p型コンタクト層上に開口部を有するマスク層を形成し、ファセット成長する方法が開示されている。
特許文献10には、GaN基板上にAl含有III族窒化物半導体を成長させた後に、レーザーリフトオフにより基板を剥離する方法が開示されている。この方法では、分離層としてGaNよりもバンドギャップの小さいInGaN層を基板とAl含有III族窒化物半導体との間に形成し、400nmの波長のレーザー光を照射してInGaN層を変質させ、基板を剥離する。しかしながら、平坦な基板表面へ成長しており、いくら分離層を挟んでいてもGaN基板上へのIII族窒化物半導体のリフトオフは容易ではない。
Y.Honda et al., Jpn. J. Appl. Phys. 40 (2001) L309 T. Detchprohm et al., Phys. Stat. Sol. A 188 (2001) 799 T. M. Katona et al., Appl. Phys. Lett. 84 (2004) 5025 S.Heikman et al., Jpn. J. Appl. Phys. 44 (2005) L405 T.Fujii et al., Appl. Phys. Lett. 84 (2004) 855 H.Kasugai et al., Jpn. J. Appl. Phys. 44 (2005) 7414 特開2002−170778号公報 特開2003−77847号公報 特開2003−124124号公報 特許第3441415号公報 特許第3471700号公報 特開2004−6931号公報 特開2005−259970号公報 特開2005−277374号公報 特開2005−93988号公報 特許第3659201号公報 特開2003−318443号公報
特許文献11には、RIE、フッ酸エッチャント、研磨によって表面に凹凸を形成したサファイア基板にGaNを成長させる。このとき、凹凸の谷部には空隙が形成される。このようにしてGaN層が形成されたGaN層からサファイア基板を分離すると、凹凸表面を有するGaN層が得られる。しかしながら、サファイア基板の凹凸形状は制御されたものではないため、得られるGaN表面の凹凸の形状、大きさ、密度も制御されず、光取り出し効率に斑ができる。また、GaNは横方向成長しやすいので、十分な空隙が形成されず、サファイア基板を分離した際に得られるGaN表面は、凸部平坦面の面積が凹部の面積よりも大きい。また、GaNは、末広がりには成長しないので、光取り出し効率向上に必要な先鋭な突起形状は得られない。
特許文献12には、シリコン基板にストライプ状の開口部を持つマスク層を形成し、マスク層の開口部をフッ酸でエッチングすることで三角形の断面を有した溝を形成し、この上にGaNを成長させ、基板を分離することによってプリズム状の光取り出し面を得る方法が開示されている。しかしながら、この方法は、マスクを用いた横方向成長であるので、AlGaNには適用できない。
その他、非特許文献5には、光の波長程度の大きさの鋭角の突起を有する光取り出し面をエッチングによって形成する方法が開示されている。この方法では、サファイア基板上に成長させたGaN積層構造にシリコン基板を貼り付けた後、サファイア基板をレーザーリフトオフで剥離し、露出したN面をフォトエレクトロケミカルエッチングして、六角錐状の鋭い細かい突起を得る。また、非特許文献6には、光取り出し面である炭化シリコン基板裏面に薄く金を堆積し、アニールすることで島状のマスク層を形成し、反応性イオンエッチングによって鋭く細かい突起から成る凹凸面を得る。これらは平坦面にエッチングによって凹凸を形成する方法であり、成長工程の後に凹凸形成のための別の粗面化工程が必要である。更に、これらの方法でえられる突起は、大きさが均一でないので、均一な光取り出し効率を得ることができない。
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたものであり、例えば、発光効率の向上に有利な半導体部材及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、半導体部材の製造方法に係り、前記製造方法は、凸部を有する下地基板の前記凸部の上に複数の半導体層を含む積層構造体を形成する積層工程と、前記積層構造体から前記下地基板を除去する除去工程とを含み、前記積層工程は、前記凸部の上に断面において末広がりに第1半導体を成長させる工程を含む。
本発明の好適な実施形態によれば、前記除去工程では、断面において表面から離れる方向に向かって末細りになった突起を有する前記第1半導体が露出するように、前記積層構造体から前記下地基板を除去することが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記除去工程は、前記積層構造体から前記下地基板を剥離する剥離工程を含みうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記製造方法は、前記除去工程の後に前記突起の上部に残っている前記下地基板の残留物を除去する残留物除去工程を更に含むことが好ましい。前記残留物除去工程は、例えば、研磨工程、又は、エッチング工程を含みうる。
或いは、本発明の好適な実施形態によれば、前記除去工程は、前記下地基板を研磨によって除去する研磨工程を含みうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記製造方法は、前記除去工程の後に前記突起を尖らせる突起処理工程を更に含むことが好ましい。前記突起処理工程は、前記突起の上部に凹凸を形成する工程を含むことが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記下地基板の凸部は、0.1〜10μmの範囲内の幅を有することが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記下地基板の凸部は、島状、ストライプ状、又は、格子状に配列されうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記下地基板の凸部は、規則的に配列されていることが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記積層構造体は、発光デバイスの全部又は一部を構成しうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記第1半導体は、AlGaNを含みうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記下地基板は、少なくとも前記凸部の表面がGaNを含みうる。
本発明の第2の側面は、断面において表面から離れる方向に向かって末細りになった複数の突起が配列された半導体層を含む半導体部材に係り、前記突起の上部に、露出した平坦部を有する。
本発明の好適な実施形態によれば、前記突起は、頂点を取り去った錐形状、或いは、円錐台形状を有することが好ましい。
或いは、本発明の好適な実施形態によれば、前記突起は、表面に沿ってストライプ状又は格子状に形成されていることが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記平坦部は、0.1〜10μmの範囲内の幅を有することが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記突起と前記突起との間に断面においてV字形状の谷が形成されていることが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記半導体部材は、発光デバイスが造り込まれ、前記半導体層が前記発光デバイスの一部をなしうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記表面から光が取り出されることが好ましい。
本発明の好適な実施形態によれば、前記半導体層は、AlGaNを含みうる。
本発明によれば、例えば、発光効率の向上に有利な半導体部材及びその製造方法が提供される。
本発明は、特許請求の範囲に記載されている範囲においてあらゆる半導体部材及びその製造方法に適用可能であるが、例えば、III族窒化物半導体、特にAl含有窒化物半導体を含む半導体部材及びその製造方法に好適である。
本明細書において、「A層の上に形成されたB層」または「Aの上に形成されたB層」という表現は、A層またはAの上面にB層の底面が接するようにB層が形成されている場合と、A層またはAの上面に1以上の層が形成され、さらにその層の上にB層が形成されている場合の両方を含むものである。また、A層またはAの上面とB層の底面が部分的に接していて、その他の部分ではA層またはAとB層の間に1以上の層が存在している場合も、上記表現に含まれる。また、「〜」は、その前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を意味する。
本発明の好適な実施形態の半導体部材の製造方法は、凸部を有する下地基板の該凸部の上に積層構造体を形成する積層工程と、該積層構造体から該下地基板を除去する除去工程とを含む。該積層構造体は、複数の半導体層を含み、該積層工程は、該凸部の上に断面において末広がりに第1半導体を成長させる工程を含む。凸部に上に末広がりに第1半導体を成長させ、該第1半導体を含む積層構造体から下地基板を除去することにより、断面において表面から離れる方向に向かって末細りになった突起を得ることができる。このような突起は、半導体部材からの光の取り出し効率、そして発光効率を向上させることに寄与する。
除去工程は、例えば、積層構造体から下地基板を剥離する剥離工程を含みうる。剥離工程は、例えば、レーザーリフトオフ法を適用した工程が好適である。
除去工程の後に突起の上部に残っている下地基板の残留物は、残留物除去工程によって除去されうる。残留物除去工程は、例えば、研磨工程(例えば、CMP工程)、及び/又は、エッチング工程(例えば、RIE等のドライエッチング、ウエットエッチング)を含みうる。
前記除去工程は、或いは、下地基板を研磨によって除去する研磨工程を含みうる。
除去工程の後に、突起を尖らせる突起処理工程を更に実施されることが好ましい。突起処理工程は、突起の上部に凹凸を形成する工程を含みうる。突起の上部への凹凸の形成は、例えば、突起の上部をエッチングすることによってなされうる。突起がAlGaNで形成されている場合、エッチングは、KOHを使用してなされることが好ましい。
下地基板の凸部は、0.1〜10μmの範囲内の幅を有することが好ましい。下地基板の凸部は、例えば、島状、又は、ストライプ状、又は、格子状に配列されることが好ましい。また、下地基板の凸部は、規則的に配列されていることが好ましい。規則的に配列された凸部は、その上への規則的な第1半導体或いは突起の形成を可能にする。
積層構造体は、発光デバイスの全部又は一部として有用である。突起を有する面、すなわち、第1半導体で構成される層は、n型半導体層であることが好ましい。本発明の好適な実施形態にしたがって発光デバイスを製造すると、積層工程における第1半導体の成長によって突起が形成されるので、成長工程後に粗面化工程を実施することなく、発光デバイスからの光の取り出し効率、そして発光効率を向上させることができる。
好適な実施形態において、第1半導体は、AlGaNを含みうる。また、好適な実施形態において、下地基板は、少なくとも凸部の表面がGaNを含むことが好ましい。GaNからなる下地基板の凸部にAlGaNを成長させる場合、AlGaNのAl組成が0.2以上であっても、良質のAlGaNを成長させることができる。なお、マスクを使用する選択成長では、0.2以上のAl組成を有するAlGaNを形成することは困難である。
本発明の好適な実施形態の半導体部材は、断面において表面から離れる方向に向かって末細りになった複数の突起が配列された半導体層を含み、前記突起の上部に、露出した平坦部を有する。このような半導体部材は、前述の製造方法によって製造されうる。
突起は、頂点を取り去った錐形状、或いは、円錐台形状を有しうる。或いは、突起は、表面に沿ってストライプ状又は格子状に形成されうる。突起の上部の平坦部は、0.1〜10μmの範囲内の幅を有することが好ましい。突起と突起との間には、断面においてV字形状の谷が形成されていること、又は、突起と突起との間に平坦な底部が形成されていないことが好ましい。突起の側面は、突起の底面に対して60度以上の角度をなすことが好ましく、70度以上の角度をなすことが更に好ましい。突起の高さは、0.2〜10μmが好ましく、0.3〜5μmがより好ましい。
半導体部材には、発光デバイスが造り込まれ、半導体層が発光デバイスの一部を構成しうる。そのような発光デバイスにおいて、半導体部材の表面から光が取り出されうる。
本発明の好適な実施形態において、半導体層は、AlGaNを含みうる。
本発明の好適な実施形態によれば、成長工程後に粗面化工程を実施することなく、均一かつ高い光取り出し効率(発光効率)を得ることができる。更に、下地基板の凹凸パターンや第1半導体の成長条件により光取り出し面の粗度を制御することも可能である。下地基板の凸部の密度を増せば粗度を上げることができる。また、第1半導体が横方向成長しにくい成長条件、例えば成長温度を下げることで、突起を鋭角化することができる。もちろん、AlGaNのAl組成を上げることでも鋭角化することができ、突起の形成途中でAlGaNのAl組成を変更して、突起形状をコントロールすることもできる。本発明の好適な実施形態によれば、発光デバイスの発光波長や使用される条件を考慮して最適な粗度を得ることができる。
本発明の好適な実施形態に係る発光デバイスは、例えば、支持基板上にp型半導体層が配置され、その上に発光層とn型半導体層が配置された構造を有しうる。該n型半導体層の表面は、エピタキシャル成長中に形成された複数の突起を含む凹凸を有しうる。
p型、n型半導体層及び発光層は、III族窒化物半導体で構成され、支持基板は、導電性の異種基板で構成されうる
光取り出し面をn型半導体層側とすることにより、p型側電極の面積を大きくすることができ、通過抵抗が低減するために発熱が抑えられる。また、発生した熱は、p型側電極に接した熱伝導の良好な導電性異種基板(支持基板)に放熱されるため、発光デバイスの温度特性の改善、及び特性の劣化が防止できる。
本発明の好適な実施形態によれば、GaN基板にAlGaN層を含む積層構造を形成した後に積層構造からGaN基板を機械研磨やレーザーリフトオフ等の方法によって除去する。これにより、紫外光を吸収するGaNが取り除かれるので、このような積層構造を用いて紫外線LEDを製造した場合には、発光効率を改善することができる。また、紫外線以外には透明であるため、紫外線のみに反応する紫外線検知器等も作製することができる。
下地基板としては、例えば、サファイア、シリコン、砒化ガリウム、炭化珪素、酸化亜鉛若しくはスピネルからなる基板、又は、GaN、AlGaN、AlN等のIII族窒化物半導体基板、又は、これらの基板上に1又は複数のIII族窒化物半導体層を成長させた基板を使用することができる。下地基板上には、バッファー層を介してAl含有III族窒化物半導体を成長させることができる。なお、下地基板の面方位は、特に限定されず、更に、ジャスト基板でもよいし、オフ角を付与した基板であってもよい。
前述のバッファー層は、気相成長において、低温又は高温の成長温度で基板上に成長した微結晶又はアモルファス窒化物半導体であって、燐や砒素を含んでいても構わない。また、レーザーリフトオフを利用して下地基板とその上に形成された半導体積層構造とを分離して、その半導体積層構造を自立基板とすることも可能である。或いは、バッファー層は、酸を含む液体(エッチング液)中に浸されることで溶解され、これにより半導体積層構造と下地基板とが分離されるように金属窒化物とすることもできる。
半導体又は半導体層は、単層であってもよいし、組成又はキャリア濃度が異なる多層構造であってもいし、超格子構造であってもよい。組成又はキャリア濃度は、厚さ方向にグラジュアル又は階段状に変化させうる。 半導体又は半導体層は、不純物を添加することによりn型又はp型とすることができる。p型の不純物としては、例えば、マグネシウム、亜鉛、カルシウム等が挙げることができ、n型不純物としては、例えば、シリコン、硫黄、セレン、テルル、ゲルマニウム等を挙げることができる。 以下、添付図面を参照しながら本発明の代表的な実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1A〜図1Eは、本発明の第1実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。ここでは、一例として、発光波長が280〜300nmの紫外LEDの製造方法について説明する。
まず、図1Aに示す工程では、表面に凸部を有する下地基板10を準備する。下地基板10は、凸部10aを有し、凸部10aと凸部10aとの間に凹部10bを有する。下地基板10としては、例えば、サファイア、シリコン、砒化ガリウム、炭化珪素、酸化亜鉛、スピネル、III族窒化物半導体、又は、これらの積層構造からなる基板を使用可能であるが、転位密度低減のためにはIII族窒化物半導体基板(ここでは、一例としてGaN基板とする)を使用することが望ましい。
凸部10aは、島状、ストライプ状、又は、格子状に形成されうる。好ましくは、凸部10aは、規則的に、均一な密度で形成される。凸部10aは、例えば、フォトリソグラフィーによって材料基板上にマスクを形成した後に、マスクの開口部をRIE(反応性イオンエッチング)装置によってドライエッチングすることによって形成することができる。RIE装置としては、ICP(誘導結合プラズマ)−RIE装置が好適である。
凸部10aが島状に形成される場合、凸部10aは、例えば、円柱形、円錐形、多角柱形、多角錐形等の形状を有するように形成されうる。凸部10aの幅wは、例えば、0.1〜10μmの範囲内であることが好ましい。凸部10aの配列ピッチは、形成すべき突起の大きさに応じて、例えば、0.2〜20μmの範囲内であることが好ましい。
凸部10aの高さ(凹部10bの深さ)は、高すぎると形成に長時間を要し、低すぎると後続の工程で凹部10bに化合物半導体が成長しやすくなるので、0.2〜20μmの範囲内であることが好ましい。
次いで、図1Bに示す工程では、下地基板10の凸部10aの上に積層構造体20を形成する。この例では、積層構造体20は、複数の半導体層21〜24と、電極31とを含んで構成される。
まず、下地基板(GaN基板)10に必要に応じて酸又はアルカリ、有機溶剤で前処理を施した後、MOCVD装置に投入し、水素、窒素、アンモニアガス雰囲気中で1000〜1200℃に加熱し、1〜10分間保持し下地基板10の表面を清浄化する。
引き続き、同じ基板温度で、トリメチルアルミニウム(TMA)とトリメチルガリウム(TMG)、更にドーピングガスとしてSiHをMOCVD装置内に導入し、下地基板10表面に厚さ5.0μmのn型Al0.6GaN層(第1半導体)21を断面において末広がりに成長させる。例えば、凸部10aが円形である場合には、n型Al0.6GaN(第1半導体)21を逆円錐形に成長させる。凸部10aの上に成長したn型Al0.6GaN(第1半導体)21は、やがて隣接する凸部10aの上に成長したn型Al0.6GaN(第1半導体)21と会合し平坦面を形成する。下地基板10の凹部10b上には空隙が形成される。
Al0.6GaNのように高Al組成のAl含有III族窒化物半導体層は、横方向成長しにくいので、低転位密度を得るための横方向成長促進条件においても、末広がりの断面形状を形成する。しかし、青〜近紫外LED材料であるAlを含まないIII族窒化物半導体層、又はAl組成が低いIII族窒化物半導体層を成長させる場合には、横方向成長を抑えた成長条件を採用することにより、又は、初期段階では縦方向成長を促進し、途中で横方向成長を促進した成長を採用することにより、末広がりの断面形状が得られる。
或いは、高Al組成のAl含有III族窒化物半導体層を横方向成長条件で成長させ、隣接する半導体層と会合した後、又は、光取り出し効率を向上するために十分な末広がり形状を得た後、Al組成を低下させた又はAlを含まないIII族窒化物半導体層を成長させても等価な形状が得られる。
更に、高Al組成のn型Al含有III族窒化物半導体クラッド層上に、直接InGaN活性層を成長させることも可能である。
次に、厚さ3.0nmのアンドープAl0.4GaN井戸層と厚さ7.0nmのアンドープAl0.5GaN障壁層とを積層して構成される5QW発光層22を成長させる。障壁層は、Siをドープしてn型としてもよい。活性層をAlInGaN井戸層、障壁層をAlInGaN障壁層としてもよく、この場合は、基板温度は800〜900℃に下げる。或いは、厚さ0.05〜0.5μmのバルク活性層を採用してもよい。
次に、基板温度を50〜100℃下げて、トリメチルアルミニウム(TMA)とトリメチルガリウム(TMG)、更にドーパントとしてシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)を導入し、厚さ20nmのp型Al0.6GaN層23を成長させ、更にその上に厚さ0.1μmのp型GaNコンタクト層24を成長させる。Al組成が高くなると高抵抗化しやすいので、p型AlGaN層を超格子構造とすることや、δドーピングが有効である。
次いで、基板をMOCVD装置から取り出し、p型半導体層23に導入したMgを活性化させるため、該基板をラピッドサーマルアニール(RTA)炉に投入し、窒素雰囲気中において800〜1000℃で1〜10分間アニールを実施する。
次に、電子ビーム蒸着装置によって、p型半導体24の表面に高反射率のAg、Al又はRh等の電極材料を蒸着し、400〜600℃で5〜20分間のアニールを施し、p型側電極31を形成する。電極材料としては、高い反射率が得られるAgを用いることが好ましい。
次に、図1Cに示す工程では、p型側電極31に対して、Au−Sn等の半田(図示せず)を用いて、支持基板40としてのCu−W合金基板を結合させる。支持基板40は、導電性であれば何でも構わないが、熱伝導性の良好なものを選ぶことが望ましい。
図1Dに示す工程では、積層構造体20から下地基板10を除去して、n型Al0.6GaN層(第1半導体層)21を露出させる。露出したn型Al0.6GaN層(第1半導体層)21は、断面において表面から離れる方向に向かって末細りになった突起21aを有する。
下地基板10の除去工程の後に、突起を尖らせる突起処理工程が更に実施してもよい。突起処理工程は、突起21aの上部に凹凸を形成する工程を含みうる。突起21aの上部への凹凸の形成は、例えば、突起21aの上部をエッチングすることによってなされうる。突起がAlGaNで形成されている場合、エッチングは、KOHを使用してなされることが好ましい。
次に、図1Eに示す工程では、電子ビーム蒸着装置によって、突起21aを有するn型Al0.6GaN層(第1半導体層)21の表面にTi/Alを蒸着し、400〜600℃で5〜20分間のアニールを施して、n型側電極32を形成する。n型側電極32は、透光性電極としてもよい。
次に、カッター等の刃を用いた機械的又は物理的スクライブや、YAGレーザーやエキシマレーザーなどを用いた光学的又は熱的スクライブにより素子分離を行う。これによって、発光デバイス(LED)が完成する。
[第2実施形態]
図2は、本発明の第2実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。第2実施形態は、積層構造体20に支持基板40を結合する工程までは第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。なお、下地基板10は、積層構造体20への支持基板40の結合後であれば、どの段階で除去されてもよい。
積層構造体20に支持基板(例えば、Cu−W基板)40を結合させた後、図2に示す工程において、支持基板40の露出面側にフォトリソグラフィーによってマスクを形成し、n型側電極32’を形成する領域を含む除去対象領域の支持基板40を酸処理等によって除去する。
次に、フォトリソグラフィーとICP−RIE装置等のRIE装置を用いたドライエッチングとにより、n型側電極32’を形成する領域を含む除去対象領域内のp型側電極31から5QW発光層22までを順にエッチングし、光取り出し面とは逆の面のn型Al0.6GaN層21を露出させる。
次に、ドライエッチングにより露出させたn型Al0.6GaN層21の露出面に、電子ビーム蒸着装置によって、Ti/Alを蒸着し400〜600℃で5〜20分間のアニールを施しn型側電極131を形成する。
次に、カッター等の刃を用いた機械的又は物理的スクライブや、YAGレーザーやエキシマレーザーなどを用いた光学的又は熱的スクライブにより素子分離を行う。これによって、発光デバイス(LED)が完成する。第2実施形態によれば、第1実施形態に比べて、光の取り出し面積を大きく取ることができ、n型側電極による光の吸収も抑えられるので発光効率の点で優れている。
[第3実施形態]
図3A〜図3Dは、本発明の第3実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。ここでは、一例として、発光波長が280〜300nmの紫外LEDの製造方法について説明する。
第1実施形態と同様の下地基板(ここでは、一例としてGaN基板とする)10を準備し、図3Aに示す工程において、下地基板10の凸部10aの上に積層構造体20’を形成する。この例では、積層構造体20’は、分離層12と、複数の半導体層21〜4と、電極31とを含んで構成される。
まず、下地基板10に必要に応じて酸又はアルカリ、有機溶剤で前処理を施した後、MOCVD装置に投入し、水素、窒素、アンモニアガス雰囲気中で1000〜1200℃に加熱し、1〜10分間保持し下地基板10の表面を清浄化する。
次に、基板温度を700〜900℃に下げて、MOCVD装置にトリメチルインジウム(TMI)とトリメチルガリウム(TMG)を導入し、厚さ0.05〜0.5μmのInGaN層(分離層)12を成長させる。InGaN層12は、下地基板(GaN基板)10を後にレーザーリフトオフにより分離するための層であるので、SiHを導入してn型としてもよいし、アンドープでも構わない。
次に、基板温度を1000〜1200℃に上げて、トリメチルアルミニウム(TMA)とトリメチルガリウム(TMG)、更にドーピングガスとしてSiHを導入し、InGaN層12の上に厚さ5.0μmのn型Al0.6GaN層21を断面において末広がりに成長させる。例えば、凸部10aが円形である場合には、n型Al0.6GaN(第1半導体)21を逆円錐形に成長させる。凸部10aの上にInGaN層12を介して成長したn型Al0.6GaN(第1半導体)21は、やがて隣接する凸部10aの上にInGaN層12を介して成長したn型Al0.6GaN(第1半導体)21と会合し平坦面を形成する。下地基板10の凹部10b上には空隙が形成される。
次に、厚さ3.0nmのアンドープAl0.4GaN井戸層と厚さ7.0nmのアンドープAl0.5GaN障壁層とを積層して構成される5QW発光層22を成長させる。障壁層は、Siをドープしてn型としてもよい。活性層をAlInGaN井戸層、障壁層をAlInGaN障壁層としてもよく、この場合は、基板温度は800〜900℃に下げる。或いは、厚さ0.05〜0.5μmのバルク活性層を採用してもよい。
次に、基板温度を50〜100℃下げて、TMAとTMG、更にドーパントとしてシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)を導入し、厚さ20nmのp型Al0.6GaN層23を成長させ、更にその上に厚さ0.1μmのp型GaNコンタクト層24を成長させる。Al組成が高くなると高抵抗化しやすいので、p型AlGaN層を超格子構造とすることや、δドーピングが有効である。
次いで、基板をMOCVD装置から取り出し、p型半導体層23に導入したMgを活性化させるため、RTA炉に投入し、窒素雰囲気中において800〜1000℃で1〜10分間アニールを実施する。
次に、電子ビーム蒸着装置によって、p型半導体24の表面にAg、Al又はRh等の電極材料を蒸着し、400〜600℃で5〜20分間のアニールを施し、p型側電極31を形成する。電極材料としては、高い反射率が得られるAgを用いることが好ましい。
次に、図3Bに示す工程では、p型側電極31に対して、Au−Sn等の半田(図示せず)を用いて、支持基板40としてCu−W合金基板を結合する。支持基板40は、導電性であれば何でも構わないが、熱伝導性の良好なものを選ぶことが望ましい。
次に、図3Cに示す工程では、積層構造体20’から下地基板10を剥離して除去する。具体的には、下地基板10を構成するGaNのバンドギャップエネルギー(Eg)に相当する光の波長より長く、かつ分離層12を構成するInGaNのEgに相当する光の波長より短い波長のレーザー光を、下地基板(GaN基板)10の裏面(成長面の反対側の面)から照射して、レーザーリフトオフにより下地基板10とn型Al0.6GaN層21とを分離する。この実施形態では、表面に凹凸を有する下地基板を用いており、凹部10b上には空隙が形成され、凸部10aのみでエピタキシャル成長層(n型Al0.6GaN層21)と接しているため、容易にリフトオフが可能である。
レーザーリフトオフに利用する分離層としてのInGaN層は、In組成が高いと、GaNとのバンドギャップの差が大きくなり、レーザーリフトオフが容易になる。しかし、In組成が高いとエピタキシャル成長層の品質が低下するだけでなく、引き続き成長させる高Al組成のAlGaNとの格子不整合が大きくなり、AlGaN層に転位が発生する。よって、InGaNのIn組成は、0.1〜0.2の範囲内が好ましい。
積層構造体20’から下地基板10を剥離すると、断面において表面から離れる方向に向かって末細りになった突起20aを有するn型Al0.6GaN層(第1半導体層)21が現れる。ここで、突起20aの上部に残っている下地基板10の残留物12bは、残留物除去工程によって除去されうる。残留物除去工程は、例えば、研磨工程(例えば、CMP工程)、及び/又は、エッチング工程(例えば、RIE等のドライエッチング、ウエットエッチング)を含みうる。
下地基板10の除去工程の後に、突起を尖らせる突起処理工程が更に実施してもよい。突起処理工程は、突起21aの上部に凹凸を形成する工程を含みうる。突起21aの上部への凹凸の形成は、例えば、突起21aの上部をエッチングすることによってなされうる。突起がAlGaNで形成されている場合、エッチングは、KOHを使用してなされることが好ましい。
次に、図3Dに示す工程では、電子ビーム蒸着装置によって、突起21aを有するn型Al0.6GaN層(第1半導体層)21の表面にTi/Alを蒸着し、400〜600℃で5〜20分間のアニールを施して、n型側電極32を形成する。n型側電極32は、透光性電極としてもよい。
次に、カッター等の刃を用いた機械的又は物理的スクライブや、YAGレーザーやエキシマレーザーなどを用いた光学的又は熱的スクライブにより素子分離を行う。これによって、発光デバイス(LED)が完成する。
n型側電極32は、第2実施形態と同様に、n型Al0.6GaN層21の光取り出し面とは逆の面に形成されてもよい。
以上、本発明を発明の実施の形態に基づいて例示的に詳細に説明したが、本発明は上記発明の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない範囲であらゆる変更や変形が可能である。
上記の実施形態は、本発明をLEDの製造に適用した例であるが、本発明は、レーザーダイオード(LD)の製造にも好適である。例えば、上記の実施形態によれば、低転位密度の高Al組成のAlGaN層が得られるので、このAlGaN層の上にレーザーダイオード(LD)構造を形成し、高品質の紫外線LDを作製することもができる。また、下地基板としてのGaN基板を分離することにより、紫外線のみを検知する紫外線検知器も作製可能である。
本発明の好適な実施形態によれば、転位密度を低減したAlGaNが得られるため、非発光中心密度が低減され、紫外LEDの内部量子効率が改善される。また、本発明の好適な実施形態によれば、エピタキシャル成長工程後に光取り出し面の粗面化処理を実施することなく、活性層で発生した光の取り出し効率を向上させることができる。よって、本発明の好適な実施形態によれば、高効率発光の紫外LEDを得ることができる。更に、p型側電極の面積を大きくすれば、通過抵抗を低減することができる。また、Cu−W基板のように熱伝導の良い支持基板を使用することにより、素子の温度上昇を抑えて素子の出力の熱飽和を抑制し、劣化も防ぐことが可能である。
本発明の第1実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態の半導体部材及び発光デバイスの製造方法を模式的に示す断面図である。
符号の説明
10 下地基板(GaN基板)
10a 凸部
10b 凹部
12 分離層(InGaN層)
12b 分離層の残留物
21 第1半導体(n型AlGaN層)
21a 突起
22 発光層
23 p型AlGaN層
24 p型GaNコンタクト層
31 p型側電極
32、32’ n型側電極

Claims (25)

  1. 凸部を有する下地基板の前記凸部の上に複数の半導体層を含む積層構造体を形成する積層工程と、
    前記積層構造体から前記下地基板を除去する除去工程とを含み、
    前記積層工程は、前記凸部の上に断面において末広がりに第1半導体を成長させる工程を含むことを特徴とする半導体部材の製造方法。
  2. 前記除去工程では、断面において表面から離れる方向に向かって末細りになった突起を有する前記第1半導体が露出するように、前記積層構造体から前記下地基板を除去することを特徴とする請求項1に記載の半導体部材の製造方法。
  3. 前記除去工程は、前記積層構造体から前記下地基板を剥離する剥離工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体部材の製造方法。
  4. 前記除去工程の後に前記突起の上部に残っている前記下地基板の残留物を除去する残留物除去工程を更に含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体部材の製造方法。
  5. 前記残留物除去工程は、研磨工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体部材の製造方法。
  6. 前記残留物除去工程は、エッチング工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体部材の製造方法。
  7. 前記除去工程は、前記下地基板を研磨によって除去する研磨工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体部材の製造方法。
  8. 前記除去工程の後に前記突起を尖らせる突起処理工程を更に含むことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の半導体部材の製造方法。
  9. 前記突起処理工程は、前記突起の上部に凹凸を形成する工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の半導体部材の製造方法。
  10. 前記下地基板の凸部は、0.1〜10μmの範囲内の幅を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体部材の製造方法。
  11. 前記下地基板の凸部は、島状に配列されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の半導体部材の製造方法。
  12. 前記下地基板の凸部は、ストライプ状又は格子状に配列されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の半導体部材の製造方法。
  13. 前記下地基板の凸部は、規則的に配列されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の半導体部材の製造方法。
  14. 前記積層構造体は、発光デバイスの全部又は一部を構成することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の半導体部材の製造方法。
  15. 前記第1半導体は、AlGaNを含むことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の半導体部材の製造方法。
  16. 前記下地基板は、少なくとも前記凸部の表面がGaNを含むことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の半導体部材の製造方法。
  17. 断面において表面から離れる方向に向かって末細りになった複数の突起が配列された半導体層を含む半導体部材であって、前記突起の上部に、露出した平坦部を有することを特徴とする半導体部材。
  18. 前記突起は、頂点を取り去った錐形状を有することを特徴とする請求項17に記載の半導体部材。
  19. 前記突起は、円錐台形状を有することを特徴とする請求項17に記載の半導体部材。
  20. 前記突起は、表面に沿ってストライプ状又は格子状に形成されていることを特徴とする請求項17に記載の半導体部材。
  21. 前記平坦部は、0.1〜10μmの範囲内の幅を有することを特徴とする請求項17乃至20のいずれか1項に記載の半導体部材。
  22. 前記突起と前記突起との間に断面においてV字形状の谷が形成されていることを特徴とする請求項17乃至21のいずれか1項に記載の半導体部材。
  23. 発光デバイスが造り込まれ、前記半導体層が前記発光デバイスの一部をなすことを特徴とする請求項17乃至22のいずれか1項に記載の半導体部材。
  24. 前記表面から光が取り出されることを特徴とする請求項23に記載の半導体部材。
  25. 前記半導体層がAlGaNを含むことを特徴とする請求項17乃至24のいずれか1項に記載の半導体部材。
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