JP2007212417A - 車載レーダ装置 - Google Patents

車載レーダ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007212417A
JP2007212417A JP2006035639A JP2006035639A JP2007212417A JP 2007212417 A JP2007212417 A JP 2007212417A JP 2006035639 A JP2006035639 A JP 2006035639A JP 2006035639 A JP2006035639 A JP 2006035639A JP 2007212417 A JP2007212417 A JP 2007212417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radar
relative
vehicle
antenna
relative distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006035639A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4730832B2 (ja
Inventor
Kosuke Munakata
康介 棟方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP2006035639A priority Critical patent/JP4730832B2/ja
Publication of JP2007212417A publication Critical patent/JP2007212417A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4730832B2 publication Critical patent/JP4730832B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】精度良く他車の検出を行う「車載レーダ装置」を提供する。
【解決手段】x方向に並べて配置した二つのアンテナA、Bを用いて計測される他車の相対距離DAとDBとの一方に変化が生じなくなったならば、他車のy方向座標として、前回他車について検出したy座標y(-1)を設定する(b、c、d)。他車のx座標としては、相対距離DAとDBとのうちの一方に変化が生じている場合には、変化生じている相対距離を半径とし、当該相対距離を計測したアンテナ101を中心とする円弧上の、y座標がy(-1)となる位置のx座標を設定する(b,d)。ここで、x方向を前後方向として他車が平行移動する場合、他車がy方向正面にあるアンテナ101では、相対距離の変化が観測されなくなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、自車周辺の物体を検出する車載のレーダ装置に関するものである。
従来より、自車周辺の物体を検出する車載のレーダ装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2005-9881号公報
さて、自車周辺の物体を検出する車載のレーダ装置において、比較的角度方向の検出精度の低い広角のレーダ装置を用いる場合には、次のようにして、物体の位置検出精度を向上することが考えられる。
すなわち、図5aに示すように、AとBの二つのレーダ装置を自動車に搭載する。そして、レーダ装置Aでレーダ装置Aから距離DA離れた物体位置PAが検出され、かつ、位置PA近傍に、レーダ装置Bによってレーダ装置Bから距離DB離れた物体位置PBが検出された場合には、レーダ装置Aを中心とする半径DAの円弧と、レーダ装置Bを中心とする半径DBの円弧の交点Qを物体の真の位置として検出するようにする。
しかし、このようにすると、二つのレーダ装置A、Bの前面に存在する、二つのレーダ装置A、Bを結ぶ線の方向と前後方向が平行な他車については、図5bに示すように、正しい位置を検出することができなくなってしまう場合がある。
すなわち、二つのレーダ装置A、Bを結ぶ線の方向をx方向とし、x方向と垂直な方向をy方向として、他車のx方向存在範囲内に、レーダ装置Aやレーダ装置Bのx方向位置が含まれる場合には、各レーダ装置A、Bによって、レーダ装置に最も近接する他車の側面上の位置PA、PBが検出されるため、図5aに示した算出方法によれば、この他車の位置として、当該他車の真のy方向位置と距離dEずれたy方向位置を持つ位置Qが算出されてしまうことになる。
したがって、図5aに示すような手法のみによっては、物体位置の検出精度を、必ずしも充分に向上することができない。
そこで、本発明は、二つのレーダ装置を用いて自車周辺の物体を検出する車載のレーダ装置において、物体位置検出の精度を、より向上することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、自動車に搭載される車載レーダ装置を、第1のレーダアンテナと、前記第1のレーダアンテナを用いて自車周辺の物体を繰り返しレーダ測位する第1レーダ計測手段と、第2のレーダアンテナと、前記第2のレーダアンテナを用いて自車周辺の物体を繰り返しレーダ測位する第2レーダ計測手段と、前記第1レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した計測値と第2レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した計測値と基づいて、前記物体の位置を算定する位置算定処理を繰り返し行う位置算定手段とを含めて構成し、前記位置算定手段において、前記位置算定処理の各回において、第1レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した前記物体の相対距離である第1相対距離と、第2レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した当該物体の相対距離である第2相対距離との少なくとも一方が時間の経過と共に変化していない場合に、当該物体の相対位置の、水平かつ前記第1のレーダアンテナと第2のレーダアンテナを結ぶ線と垂直な方向の座標として、前回算定した前記物体の相対位置の前記垂直な方向の座標と同じ座標を算定するようにしたものである。
ここで、あるレーダアンテナを用いたレーダ測位で計測した相対距離が変化しなくなった場合、そのレーダ測位は、前記第1のレーダアンテナと第2のレーダアンテナを結ぶ線と平行な方向に平行移動する物体の側面上の位置を捉えていると考えられる。したがって、このような場合に、前回算定した当該物体の相対位置の前記垂直な方向の座標と同じ座標を、当該物体の前記垂直な方向の座標とすることにより、当該垂直な方向については、先に図5bに示したような誤差を生じることのない適正な相対位置の検出を行うことができる。
ところで、このような車載レーダ装置は、前記位置算定手段において、前記位置算定処理の各回において、前記第1相対距離のみが時間の経過と共に変化していない場合に、当該物体の相対位置の、前記第1のレーダアンテナと第2のレーダアンテナを結ぶ線と平行な方向の座標として、前記第2相対距離を半径とする前記第2アンテナを中心とする円弧上の、前記垂直な方向の座標が前回算定した前記物体の相対位置の前記垂直な方向の座標と同じ座標となる位置の、前記平行な方向の座標を算定するようにすることも好ましい。
このようにすることにより、第2レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した前記第2相対距離にも整合する位置を、前記物体の相対位置として算定することができるので、当該平行な方向についても、より適正に前記物体の相対位置を算出できるようになる。
また、以上の各車載レーダ装置において、前記第1相対距離と前記第2相対距離との双方が時間の経過と共に変化している場合には、両レーダ計測手段とも、前記第1のレーダアンテナと第2のレーダアンテナを結ぶ線と平行な方向に平行移動する物体の側面を捉えていないと考えられる。そこで、このような場合には、前記位置算定手段において、先に図5aに示したように、前記第1のレーダアンテナを中心とする前記第1相対距離を半径とする円弧と、前記第2のレーダアンテナを中心とする前記第2相対距離を半径とする円弧との交点を、当該物体の相対位置として算定するようにするのがよい。
なお、以上の各車載レーダ装置は、前記位置算定手段において、前記位置算定処理の各回において、前記第1相対距離と前記第2相対距離との双方が時間の経過と共に変化していない場合に、当該物体の相対位置の、前記第1のレーダアンテナと第2のレーダアンテナを結ぶ線と平行な方向の座標として、前記第1レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した前記物体の相対位置である第1相対位置と、第2レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した当該物体の相対位置である第2相対位置との中点の前記平行な方向の座標を算定するようにしてもよい。
以上のように、本発明によれば、二つのレーダ装置を用いて自車周辺の物体を検出する車載のレーダ装置において、物体位置検出の精度を、より向上することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1aに、本実施形態に係る車載レーダ装置の構成を示す。
本車載レーダ装置は自動車に搭載される装置であり、図示するように、右方レーダ測位ユニット11、左方レーダ測位ユニット12、後方レーダ測位ユニット13、右方物標位置算定部21、左方物標位置算定部22、後方物標位置算定部23、周辺状況表示部3、表示装置4とを含んで構成される。また、右方レーダ測位ユニット11、左方レーダ測位ユニット12、後方レーダ測位ユニット13は、同じ構成を有しており、それぞれ、二つのレーダ測位部100を備えている。
そして、各レーダ測位部100は、アンテナ101と、送受信機102と、送受信機102を介してアンテナ101を駆動し、定期的に、スキャン範囲内に存在する物標(他車両等)をスキャンし、スキャンの各回毎に、スキャンによって検出された各物標の自身に対する相対距離、相対方向、相対速度を計測データとして出力するレーダ計測信号処理部103とより構成されている。
ここで、図1bに示すように、右方レーダ測位ユニット11の二つのレーダ測位部100の二つのレーダ測位部100のアンテナA、Bは、車両右面に前後に並んで配置されており、当該右方レーダ測位ユニット11の二つのレーダ測位部100は、自車右方をスキャン範囲として、スキャン範囲内に存在する物体の相対距離や相対方向や相対速度を計測データとして出力する。また、左方レーダ測位ユニット12の二つのレーダ測位部100の二つのレーダ測位部100のアンテナC、Dは、車両左面に前後に並んで配置されており、当該左方レーダ測位ユニット12の二つのレーダ測位部100は、自車左方をスキャン範囲として、スキャン範囲内に存在する物体の相対距離や相対方向や相対速度を計測データとして出力する。また、後方レーダ測位ユニット13の二つのレーダ測位部100の二つのレーダ測位部100のアンテナC、Dは、車両後面に左右に並んで配置されており、当該後方レーダ測位ユニット13の二つのレーダ測位部100は、自車後方をスキャン範囲として、スキャン範囲内に存在する物体の相対距離や相対方向や相対速度を計測データとして出力する。
次に、右方物標位置算定部21は、右方レーダ測位ユニット11の二つのレーダ測位部100が出力した各計測データに基づいて、自車右方の物体の位置を算定し、左方物標位置算定部22は、左方レーダ測位ユニット12の二つのレーダ測位部100が出力した各計測データに基づいて、自車左方の物体の位置を算定し、後方物標位置算定部23は、後方レーダ測位ユニット13の二つのレーダ測位部100が出力した各計測データに基づいて、自車後方の物体の位置を算定する。
そして、周辺状況表示部3は、右方物標位置算定部21、左方物標位置算定部22、後方物標位置算定部23が算定した、自車左右後方の物体の位置に基づいて、自車周辺の他車の存在状況その他の、自車周辺の各種状況を表す情報を表示装置4に表示する処理を行う。
以下、このような構成において、右方物標位置算定部21、左方物標位置算定部22、後方物標位置算定部23は、同様の物標位置算定動作によって前述した物体の位置の算定を行う。
以下、この物標位置算定動作を、右方物標位置算定部21の物標位置算定動作を例にとり説明する。
なお、以下では便宜上、右方レーダ測位ユニット11の二つのレーダ測位部100のうち図1bのアンテナAを備えたレーダ測位部100をレーダ測位部A、アンテナBを備えたレーダ測位部100をレーダ測位部Bとして説明を行う。
さて、右方物標位置算定部21は、物標追尾処理と物標位置算定処理を行う。
まず、物標追尾処理では、レーダ測位部Aが各回のスキャンで出力するスキャン範囲内の物体毎の計測データ(相対距離や相対方向や相対速度)と、レーダ測位部Bが各回のスキャンで出力するスキャン範囲内の物体毎の計測データとを、物体毎に系列化する処理を行う。すなわち、たとえば、あるスキャンの回nにおいて、レーダ測位部Aが出力する一つの計測データGA(n)と、次のスキャンの回n+1において、レーダ測位部Aが出力する、計測データGA(n)に内容が近似する一つの計測データGA(n+1)とは、同じ物体について計測された計測データであるとして、計測データGA(n+1)を、計測データGA(n)の属する系列中の第n+1回の計測データとする。また、同様に、あるスキャンの回nにおいて、レーダ測位部Bが出力する一つの計測データGB(n)と、次のスキャンの回n+1において、レーダ測位部Bが出力する、計測データGB(n)に内容が近似する一つの計測データGB(n+1)とは、同じ物体について計測された計測データであるとして、計測データGB(n+1)を、計測データGB(n)が属する系列中の第n+1回の計測データとする。
また、この物標追尾処理では、以上のようにして生成した、レーダ測位部Aが出力した計測データの一つの系列と、当該一つの系列と内容が近似する、レーダ測位部Bが出力した計測データの一つの系列とを、同じ物体の計測データの系列として管理する処理も行う。すなわち、この物標追尾処理では、物体毎に、その物体について各回のスキャンでレーダ測位部A及びレーダ測位部Bから出力された計測データが管理されることになる。
次に、右方物標位置算定部21が行う物標位置算定処理について説明する。
物標位置算定処理では、物標追尾処理で系列を管理している各物体を各々対象物標として、各回のスキャン毎に図2に示す位置算定処理を行う。
ただし、以下では、レーダ測位部AのアンテナAとレーダ測位部BのアンテナBとを結ぶ線の方向をx方向、x方向と垂直な方向をy方向とする。
図2に示すように、この位置算定処理では、まず、今回のスキャンで、レーダ測位部Aによって計測された対象物標の相対距離DAとレーダ測位部Bによって測計測された対象物標の相対距離DAを取得する(ステップ202)。
そして、次に、取得したレーダ測位部Aの計測した対象物標の相対距離DAが、前回のスキャンの回でレーダ測位部Aが計測した対象物標の相対距離から所定のレベル以上変化しており、かつ、取得したレーダ測位部Bの計測した対象物標の相対距離DBが、前回のスキャンの回でレーダ測位部Bが計測した対象物標の相対距離から所定のレベル以上変化しているかどうかを調べる(ステップ204)。ここで所定のレベルは、当該所定レベル内の変化であれば、実質的に相対距離が変化していないものとみなせるレベルとする。
そして、取得した相対距離DA、DBの双方が前回から変化していれば(ステップ204)、先に図5aに示したように、レーダ測位部AのアンテナAを中心とし、レーダ測位部Aが今回のスキャンで計測した対象物標の相対距離DAを半径とする円弧と、レーダ測位部BのアンテナBを中心とし、レーダ測位部Bが今回のスキャンで計測した対象物標の相対距離DBを半径とする円弧との交点を、対象物標の相対位置として算定し(ステップ214)、今回の、この対象物標についての位置算定処理を終了する。
一方、取得した相対距離のうちのいずれかが前回から変化していれば(ステップ204)、前回のスキャンの回において、対象物標について算定した相対位置のy方向相対座標y(-1)を、今回の、対象物標のy方向相対座標として算定する(ステップ206)。
また、次に、ステップ202で取得したレーダ測位部Aの計測した対象物標の相対距離DAが、前回のスキャンの回でレーダ測位部Aが計測した対象物標の相対距離から所定のレベル以上変化しておらず、かつ、取得したレーダ測位部Bの計測した対象物標の相対距離DBが、前回のスキャンの回でレーダ測位部Bが計測した対象物標の相対距離から所定のレベル以上変化していないかどうかを調べる(ステップ208)。
そして、取得した相対距離DA、DBの双方が前回から変化していなければ、今回レーダ測位部Aの計測した対象物標の相対位置PAのx方向座標と今回レーダ測位部Bの計測した対象物標の相対位置PBのx方向座標との中点に相当する位置のx方向座標を、今回の、対象物標のx方向相対座標として算定する(ステップ216)。そして、今回の、この対象物標についての位置算定処理を終了する。なお、相対位置はPAは、今回レーダ測位部Aの計測した対象物標の計測データが示す相対距離と相対方向より求まり、相対位置はPBは、今回レーダ測位部Bの計測した対象物標の計測データが示す相対距離と相対方向より求まる。
一方、ステップ208において、取得した相対距離DA、DBのいずれが前回から変化していると判定された場合には、ステップ202で取得したレーダ測位部Aの計測した対象物標の相対距離DAが、前回のスキャンの回でレーダ測位部Aが計測した対象物標の相対距離から所定のレベル以上変化しているかどうかを調べ(ステップ210)、変化している場合には、y=y(-1)を満たす直線と、アンテナAを中心とするステップ202で取得した相対距離DAを半径とする円弧との交点のx方向座標を、今回の、対象物標のx方向相対座標として算定する(ステップ212)。ただし、y(-1)は、前述したように、前回のスキャンの回において対象物標について算定した相対位置のy方向相対座標である。また、交点が二つ存在する場合には、二つの交点のx方向座標のうち、レーダ測位部Bが今回のスキャンで計測した対象物標の相対位置PBのx方向座標により近い方のx方向座標を今回の、対象物標のx方向相対座標として算定する。そして、今回の、この対象物標についての位置算定処理を終了する。
そして、ステップ210においてステップ202で取得したレーダ測位部Aの計測した対象物標の相対距離が、前回のスキャンの回でレーダ測位部Aが計測した対象物標の相対距離から所定のレベル以上変化していないと判定された場合、すなわち、ステップ202で取得したレーダ測位部Bの計測した対象物標の相対距離DBが、前回のスキャンの回でレーダ測位部Bが計測した対象物標の相対距離から所定のレベル以上変化している場合には、y=y(-1)を満たす直線と、アンテナBを中心とするステップ202で取得した相対距離DBを半径とする円弧との交点のx方向座標を、今回の、対象物標のx方向相対座標として算定する(ステップ218)。ただし、y(-1)は、前回のスキャンの回において対象物標について算定した相対位置のy方向相対座標である。また、交点が二つ存在する場合には、二つの交点のx方向座標のうち、レーダ測位部Aが今回のスキャンで計測した対象物標の相対位置PAのx方向座標により近い方のx方向座標を今回の、対象物標のx方向相対座標として算定する。そして、今回の、この対象物標についての位置算定処理を終了する。
以上、右方物標位置算定部21が行う物標位置算定処理について説明した。
ここで、以上のような物標位置算定処理の処理例を示す。
いま、図3aに示すように、レーダ測位部AのアンテナAとレーダ測位部BのアンテナBとを結ぶ線の方向をx方向、x方向と垂直な方向をy方向として、他車が、当該他車のT1、T2、T3、T4、T5の各時刻における先頭位置を図中に破線で示すように、アンテナA、アンテナBに対して、-x方向にx方向を前後方向として平行移動したものとする。
この場合、アンテナBを備えるレーダ測位部Bでは、時刻T1からT2では、他車の左前方端の位置の計測データが計測され、時刻T2からT4では他車の左側面のアンテナB最寄りの位置の計測データが計測され、時刻T4からT5では他車の左後方端の位置の計測データが計測される。ここで、時刻T2は、他車の左前方端がアンテナBからy方向にまっすぐ進んだ位置に到達した時刻であり、時刻T4は、他車の左後方端がアンテナBからy方向にまっすぐ進んだ位置に到達した時刻である。
なお、図中のP1は時刻T1にレーダ測位部Bが計測する相対位置、P2-4は時刻T1からT4にレーダ測位部Bが計測する相対位置、P5は時刻T5にレーダ測位部Bが計測する相対位置である。また、図中のD1は時刻T1にレーダ測位部Bが計測する相対距離、D2-4は時刻T1からT4にレーダ測位部Bが計測する相対距離、D5は時刻T5にレーダ測位部Bが計測する相対距離である。
したがって、アンテナBを備えるレーダ測位部Bで計測される他車の相対距離は、図3bに示すように、時刻T1からT2の間で減少し、時刻T2からT4の間で変化せず、時刻T4からT5の間で増加するものとなる。
そして、図3bにより示されるように、他車の側面の任意の箇所がアンテナBからy方向にまっすぐ進んだ位置にある期間は、アンテナBを備えるレーダ測位部Bで計測される他車の相対距離、相対位置は変化しない。
また、アンテナBからx方向にずれた位置にあるアンテナAを備えるレーダ測位部Aで計測される他車の相対距離、相対位置についても同様であり、他車の側面の任意の箇所がアンテナAからy方向にまっすぐ進んだ位置にある期間は、アンテナAを備えるレーダ測位部Aで計測される他車の相対距離、相対位置は変化しない。
したがって、前述した位置算定処理によれば、x方向を前後方向として-x方向に平行移動する他車の相対位置Qは、図4に示すように算定されることになる。
すなわち、図4aに示すように、他車のx方向範囲が、アンテナAとアンテナB双方の+x方向側にある場合には、レーダ測位部Aが計測した相対距離DAもレーダ測位Bが計測した相対距離DBも時間と共に変化するので(ステップ204)、ステップ214において、レーダ測位部Aが計測した相対距離DAを半径とするアンテナAを中心とする円弧と、レーダ測位部Bが計測した相対距離DBを半径とするアンテナBを中心とする円弧との交点が他車の相対位置Qとして算定される。
また、図4bに示すように、他車のx方向範囲が、アンテナAよりも+x方向側にあるが、他車のx方向範囲内にアンテナBのx方向位置が含まれる場合には、レーダ測位部Aが計測した相対距離DAは時間と共に変化するが、レーダ測位Bが計測した相対距離DBは時間と共に変化しなくなるので(ステップ204、210)、前回他車について算定した相対位置のy方向座標y(-1)が、他車の相対位置Qのy方向座標として算定される(ステップ206)。また、y=y(-1)の直線と、レーダ測位部Aが計測した相対距離DAを半径とするアンテナAを中心とする円弧との交点のうちの、レーダ測位部Bが計測した相対位置PBに近い方の交点のx方向座標が、他車の相対位置Qのx方向座標として算定される(ステップ212)。
次に、図4cに示すように、他車のx方向範囲に、アンテナAのx方向位置もアンテナBのx方向位置も含まれる場合には、レーダ測位Aが計測した相対距離DAもレーダ測位部Bが計測した相対距離DBも時間と共に変化しなくなるので(ステップ206、208)、前回他車について算定した相対位置のy方向座標y(-1)が他車の相対位置Qのy方向座標として算定される(ステップ206)。また、レーダ測位部Aが計測した相対位置PAのx方向座標とレーダ測位部Bが計測した相対位置PBのx方向座標との中点のx方向座標が他車の相対位置Qのx方向座標として算定される(ステップ216)。
また、図4dに示すように、他車のx方向範囲が、アンテナBよりも-x方向側にあるが、他車のx方向範囲内にアンテナAのx方向位置が含まれる場合には、レーダ測位部Bが計測した相対距離DBは時間と共に変化するが、レーダ測位Aが計測した相対距離DAは時間と共に変化しないので(ステップ204、210)、前回他車について算定した相対位置のy方向座標y(-1)が他車の相対位置Qのy方向座標として算定される(ステップ206)。また、y=y(-1)の直線と、レーダ測位部Bが計測した相対距離DBを半径とするアンテナBを中心とする円弧との交点のうちの、レーダ測位部Aが計測した相対位置PAに近い方の交点のx方向座標が、他車の相対位置Qのx方向座標として算定される(ステップ218)。
そして、図4eに示すように、他車のx方向範囲が、アンテナAとアンテナB双方の-x方向側にある場合には、レーダ測位部Aが計測した相対距離DAもレーダ測位Bが計測した相対距離DBも時間と共に変化するので(ステップ204)、ステップ214において、レーダ測位部Aが計測した相対距離DAを半径とするアンテナAを中心とする円弧と、レーダ測位部Bが計測した相対距離DBを半径とするアンテナBを中心とする円弧との交点が他車の相対位置Qとして算定される。
以上、図4に示されるように、本実施形態によれば、二つのアンテナA、Bの前面に存在する、二つのアンテナA、Bを結ぶ線の方向と前後方向が平行な他車についても、正しく、二つのアンテナA、Bを結ぶ線の方向と垂直な方向の位置を検出することができる。
本発明の実施形態に係る車載レーダ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る位置算定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る位置算定処理の処理例を示す図である。 本発明の実施形態に係る位置算定処理の処理例を示す図である。 二つのレーダ装置を用いた物体位置の算定例を示す図である。
符号の説明
3…周辺状況表示部、4…表示装置、11…右方レーダ測位ユニット、12…左方レーダ測位ユニット、13…後方レーダ測位ユニット、21…右方物標位置算定部、22…左方物標位置算定部、23…後方物標位置算定部、100…レーダ測位部、101…アンテナ、102…送受信機、103…レーダ計測信号処理部。

Claims (5)

  1. 自動車に搭載される車載レーダ装置であって、
    第1のレーダアンテナと、
    前記第1のレーダアンテナを用いて自車周辺の物体を繰り返しレーダ測位する第1レーダ計測手段と、
    第2のレーダアンテナと、
    前記第2のレーダアンテナを用いて自車周辺の物体を繰り返しレーダ測位する第2レーダ計測手段と、
    前記第1レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した計測値と第2レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した計測値と基づいて、前記物体の位置を算定する位置算定処理を繰り返し行う位置算定手段とを有し、
    前記位置算定手段は、前記位置算定処理の各回において、第1レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した前記物体の相対距離である第1相対距離と、第2レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した当該物体の相対距離である第2相対距離との少なくとも一方が時間の経過と共に変化していない場合に、当該物体の相対位置の、水平かつ前記第1のレーダアンテナと第2のレーダアンテナを結ぶ線と垂直な方向の座標として、前回算定した前記物体の相対位置の前記垂直な方向の座標と同じ座標を算定することを特徴とする車載レーダ装置。
  2. 請求項1記載の車載レーダ装置であって、
    前記位置算定手段は、前記位置算定処理の各回において、前記第1相対距離のみが時間の経過と共に変化していない場合に、当該物体の相対位置の、前記第1のレーダアンテナと第2のレーダアンテナを結ぶ線と平行な方向の座標として、前記第2相対距離を半径とする前記第2アンテナを中心とする円弧上の、前記垂直な方向の座標が前回算定した前記物体の相対位置の前記垂直な方向の座標と同じ座標となる位置の、前記平行な方向の座標を算定することを特徴とする車載レーダ装置。
  3. 請求項1または2記載の車載レーダ装置であって、
    前記位置算定手段は、前記位置算定処理の各回において、前記第1相対距離と、前記第2相対距離との双方が時間の経過と共に変化している場合に、前記第1のレーダアンテナを中心とする前記第1相対距離を半径とする円弧と、前記第2のレーダアンテナを中心とする前記第2相対距離を半径とする円弧との交点を、当該物体の相対位置として算定することを特徴とする車載レーダ装置。
  4. 請求項1、2または3記載の車載レーダ装置であって、
    前記位置算定手段は、前記位置算定処理の各回において、前記第1相対距離と前記第2相対距離との双方が時間の経過と共に変化していない場合に、当該物体の相対位置の、前記第1のレーダアンテナと第2のレーダアンテナを結ぶ線と平行な方向の座標として、前記第1レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した前記物体の相対位置である第1相対位置と、第2レーダ計測手段が前記レーダ測位によって計測した当該物体の相対位置である第2相対位置との中点の、前記平行な方向の座標を算定することを特徴とする車載レーダ装置。
  5. 自動車に搭載される車載レーダ装置において、自車周辺の物体の位置を算定する物体位置算定方法であって、
    第1のレーダアンテナを用いて自車周辺の物体を繰り返しレーダ測位すると共に、第2のレーダアンテナを用いて自車周辺の物体を繰り返しレーダ測位する測位ステップと、
    位置算定処理を繰り返し行うと共に、位置算定処理の各回において、前記第1レーダアンテナを用いたレーダ測位によって計測した計測値と、前記第2レーダアンテナを用いたレーダ測位によって計測した計測値と基づいて、前記物体の位置を算定する位置算定ステップとを有し、
    前記位置算定ステップで行う位置算定処理の各回において、記第1レーダアンテナを用いたレーダ測位によって計測した前記物体の相対距離である第1相対距離と、前記第2レーダアンテナを用いたレーダ測位によって計測した当該物体の相対距離である第2相対距離との少なくとも一方が時間の経過と共に変化していない場合に、当該物体の相対位置の、水平かつ前記第1のレーダアンテナと第2のレーダアンテナを結ぶ線と垂直な方向の座標として、前回算定した前記物体の相対位置の前記垂直な方向の座標と同じ座標を算定することを特徴とする車載レーダ装置における物体位置算定方法。
JP2006035639A 2006-02-13 2006-02-13 車載レーダ装置 Expired - Fee Related JP4730832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006035639A JP4730832B2 (ja) 2006-02-13 2006-02-13 車載レーダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006035639A JP4730832B2 (ja) 2006-02-13 2006-02-13 車載レーダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007212417A true JP2007212417A (ja) 2007-08-23
JP4730832B2 JP4730832B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=38490983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006035639A Expired - Fee Related JP4730832B2 (ja) 2006-02-13 2006-02-13 車載レーダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4730832B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011247763A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Honda Motor Co Ltd 物体検知装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6041878U (ja) * 1983-08-29 1985-03-25 クラリオン株式会社 車両後方確認装置
JPS62259078A (ja) * 1986-05-02 1987-11-11 Shinko Electric Co Ltd 自立型無人車
JPH06127318A (ja) * 1992-10-13 1994-05-10 Nissan Motor Co Ltd 駐車スペースの長さ検出装置
JPH07260933A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Nissan Motor Co Ltd 周辺物体検知装置
JP2003194938A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Denso Corp 障害物検知装置
JP2004354326A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Denso Corp 車両周囲表示装置
JP2005009992A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Denso Corp 車両用周辺監視装置
JP2005077302A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 Fujitsu Ten Ltd 物体検出装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6041878U (ja) * 1983-08-29 1985-03-25 クラリオン株式会社 車両後方確認装置
JPS62259078A (ja) * 1986-05-02 1987-11-11 Shinko Electric Co Ltd 自立型無人車
JPH06127318A (ja) * 1992-10-13 1994-05-10 Nissan Motor Co Ltd 駐車スペースの長さ検出装置
JPH07260933A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Nissan Motor Co Ltd 周辺物体検知装置
JP2003194938A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Denso Corp 障害物検知装置
JP2004354326A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Denso Corp 車両周囲表示装置
JP2005009992A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Denso Corp 車両用周辺監視装置
JP2005077302A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 Fujitsu Ten Ltd 物体検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011247763A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Honda Motor Co Ltd 物体検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4730832B2 (ja) 2011-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9043132B2 (en) Apparatus for estimating travel path of a vehicle
JP5218656B2 (ja) 車両走行位置判定方法及び車両走行位置判定装置
US20090237293A1 (en) Recognition system for vehicle
CN110867132B (zh) 环境感知的方法、装置、电子设备和计算机可读存储介质
JP7155284B2 (ja) 計測精度算出装置、自己位置推定装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JPWO2011013284A1 (ja) 車両用物体検知装置及び車両用物体検知方法
JP6980010B2 (ja) 自己位置推定装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
US20200057157A1 (en) Parking assistance device
JP4664141B2 (ja) 周辺他車通知装置
WO2018212301A1 (ja) 自己位置推定装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
WO2018180245A1 (ja) 出力装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP4850531B2 (ja) 車載レーダ装置
JP2012234373A (ja) 運転支援装置
JP2018179926A (ja) 物体認識処理装置、物体認識処理方法および車両制御システム
JP5490633B2 (ja) 車両の進行路推定装置
JP4730832B2 (ja) 車載レーダ装置
CN108454619B (zh) 一种驾驶辅助方法及系统
JP2017122646A (ja) 移動物体検出装置
WO2019188886A1 (ja) 端末装置、情報処理方法、プログラム、及び、記憶媒体
JP2007292643A (ja) 周辺物体識別装置
JP2005172590A (ja) 前方物体検出装置及び前方物体検出方法
CN113581174A (zh) 一种车辆的障碍物定位方法及障碍物定位装置
JP2016085484A (ja) 車載用物体判別装置
JP2017016172A (ja) 走路境界推定装置及び走路境界推定方法
JP2007263882A (ja) 地中探査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110414

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4730832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees