JP2007211580A - 排水トラップおよび排水トラップを備えた浴室 - Google Patents

排水トラップおよび排水トラップを備えた浴室 Download PDF

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Abstract

【課題】排水トラップ内部に負圧が生じた時に封水切れを良好に抑制することのできる排水トラップを提供する。
【解決手段】本体ケース内を天面から垂設された遮蔽部材18により流入室R1と流出室R2に区画し、流入室R1の天面に排水流入用の流入口6aを設け、遮蔽部材18と本体底面7bとの間の封水に水没する部位に流入室R1と流出室R2との連通部Pを設け、流出室R2に流出口20を設けた排水トラップであり、流入室R1の封水に水没しない位置に吸気口22を設け、流出室R2の封水に水没する位置に給気口24を設け、吸気口22と給気口24とを連通管23で連通させて構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、浴室などの排水トラップに関するものである。
従来、負圧が排水管内に生じた場合においても封水切れが生ずることのない排水トラップとして、例えば特許文献1に開示されているように、排水トラップの流入室と流出室との隔壁に弁を設け、排水管内の負圧発生時に弁を開閉して空気を取り込むように構成したものが存在する。
特開2001−26959号公報
上記特許文献1に開示されているように、弁を設けた構造の場合、汚れにより弁が固着等して機能不良を引き起こし、負圧が排水管内に生じた場合に封水切れが生じる虞があるという問題点があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、封水切れが生ずることなく、また排水音を抑制することのできる排水トラップを提供せんとするものであり、その請求項1は、本体ケース内を天面から垂設された遮蔽部材により流入室と流出室に区画し、流入室の天面に洗い場からの排水流入用の流入口を設け、前記遮蔽部材と本体底面との間の封水に水没する部位に流入室と流出室との連通部を設け、流出室に流出口を設けた排水トラップであって、前記流入室の封水に水没しない位置に吸気口を設け、前記流出室の封水に水没する位置に給気口を設け、該吸気口と給気口とを連通させたことである。
また、請求項2は、前記遮蔽部材が平面視して本体ケース内を連通部を残して横断する壁体であり、該壁体の一側が前記流入室で他側が前記流出室であることである。
また、請求項3は、前記流入室に第2の流入口を設けたことである。
また、請求項4は、前記遮蔽部材が本体ケース内中ほどに垂設される筒体であり、該筒体の内側が前記流入室、外側が前記流出室であることである。
また、請求項5は、前記流出室に第2の流入口を設けたことである。
また、請求項6は、前記給気口が流出室の底面にあることである。
また、請求項7は、前記吸気口に上方に立ち上がる筒部材を接続したことである。
また、請求項8は、前記給気口の上端を前記遮蔽部材の下端より低位としたことである。
また、請求項9は、前記給気口に散気部材を設け、該散気部材の前記流出室側の上方に小径の空気排出孔を形成したことである。
また、請求項10は、前記吸気口と前記給気口との間にサイレンサーを設定したことである。
また、請求項11は、前記流入口にはヘアキャッチャーが設けられ、該ヘアキャッチャーには取っ手が立ち上げ形成されているとともに、該取っ手に沿って立ち上がる吸気通路が備えられていることである。
また、請求項12は、請求項1〜請求項11の何れかに記載の排水トラップを備えた浴室である。
本発明は、本体ケース内を天面から垂設された遮蔽部材により流入室と流出室に区画し、流入室の天面に洗い場からの排水流入用の流入口を設け、前記遮蔽部材と本体底面との間の封水に水没する部位に流入室と流出室との連通部を設け、流出室に流出口を設けた排水トラップであって、前記流入室の封水に水没しない位置に吸気口を設け、前記流出室の封水に水没する位置に給気口を設け、該吸気口と給気口とを連通させたことにより、排水トラップの下流側の配管内で負圧が生じ、排水トラップ内の封水が下流側へ誘導される場合でも、吸気口より吸い込んだ空気を給気口から排水トラップ内へ取り込んで負圧を抑制し、封水の下流への移動を抑制して封水切れを抑制することができるので、封水切れに伴う遮蔽部材の下端から流出室へ入る空気量を減少し、そのことにより生じるボコボコという音を抑制することができる。
また、前記遮蔽部材が平面視して本体ケース内を連通部を残して横断する壁体であり、該壁体の一側が前記流入室で他側が前記流出室であることにより、所謂、P型形状の排水トラップにおいて、封水切れ,排水音を抑制することができるものとなる。
また、前記流入室に第2の流入口を設けたことにより、第2の流入口から浴槽排水を排水トラップ内に流入させることができ、所謂、P型の浴室用バス排水兼用トラップにおいて、封水切れ,排水音を抑制することができるものとなる。
また、前記遮蔽部材が本体ケース内中ほどに垂設される筒体であり、該筒体の内側が前記流入室、外側が前記流出室であることにより、所謂、ワン型,逆ワン型トラップにおいて、封水切れ,排水音を抑制することができるものとなる。
また、前記流出室に第2の流入口を設けたことにより、所謂、ワン型,逆ワン型の浴室用バス排水兼用トラップにおいて、封水切れ,排水音を抑制することができるものとなる。
また、前記給気口が流出室の底面にあることにより、給気口を確実に流出室の封水内に存在させることができ、臭気の下流側からの戻りをなくすることができるものとなる。
また、前記吸気口に上方に立ち上がる筒部材を接続したことにより、筒部材により吸気口への空気の吸込口を高い位置に設置することができ、流入してくる排水により吸気口や吸込口が塞がれることがなく、確実に排水トラップ内に空気を導入させることができるものとなる。
また、前記給気口の上端を前記遮蔽部材の下端より低位としたことにより、給気口の開口部を封水に水没する連通部の高さ以下とすることで、空気が連通することなく、臭気が逆流しないものとなる。
また、前記給気口に散気部材を設け、該散気部材の前記流出室側の上方に小径の空気排出孔を形成したことにより、空気排出孔から供給された空気が排水トラップの流出口側に排出されるため、流出口側の負圧を抑制し、また小径であるため空気の破裂音も低減できるものとなる。
また、前記吸気口と前記給気口との間にサイレンサーを設定したことにより、吸気音および空気排出音を抑制することが可能となる。
また、前記流入口にはヘアキャッチャーが設けられ、該ヘアキャッチャーには取っ手が立ち上げ形成されているとともに、該取っ手に沿って立ち上がる吸気通路が備えられていることにより、ヘアキャッチャーの取っ手を利用して、水没することのない高い位置に吸気口を設けることができて、吸気口より吸い込んだ空気を給気口から排水トラップ内へ取り込んで負圧を抑制し、排水トラップ内の封水切れを抑制することができるものとなる。
また、前記排水トラップを備えた浴室においては、封水切れ,排水音を抑制することができるものとなる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、浴室の平面構成図であり、図2は、浴室の縦断面構成図である。
洗い場を形成する洗い場パン2と浴槽3間の堤防5上にエプロン4が立設され、このエプロン4側の洗い場パン2には凹み状に排水枡6が一体形成されており、排水枡6の下部に排水トラップ7が連結されている。
排水トラップ7の側面には、排水パイプ9が接続されており、排水パイプ9は浴槽3の底面に設けられている排水栓3aに連通して、浴槽3内の排水が排水パイプ9を通り排水トラップ7内に流入されるものである。
また、排水トラップ7には、洗い場側からの排水が排水枡6を通り上方より流入され、排水トラップ7の周側面には排出管14が接続されて、排出管14を通し排水できるように構成されている。
また、排水トラップ7には、入口ドア10の下面のレールに垂設されているドア下排水受け11に溜まった排水がドア下排水管12を介して流入されるように構成されている。
図3は、排水枡および排水トラップの縦断面拡大構成図であり、また図4は、排水トラップの水平面で切断した平面構成図である。
図3および図4に示すように、排水枡6は洗い場パン2と一体状に凹み状に形成されており、その上面には排水口カバー8が覆設されるものである。
排水枡6の底側にはフランジ部材15がパッキン16を介して取り付けられ、このフランジ部材15にネジで排水トラップ7の上端が取り付けられている。
排水トラップ7の側面に浴槽排水流入口19が開口形成されており、浴槽排水流入口19は、排水トラップ7の底面7b側から縦方向に延びる縦長状に形成されて、流入される浴槽排水の流速が増すように縦長のオリフィス状を成している。なお、浴槽排水流入口19は、排水トラップ7の内周面7aと遮蔽部材18で形成される円形内周面7a側に指向して開口されている。この浴槽排水流入口19には、外側へ突出状に接続部19aが連続しており、この接続部19aに前記浴槽3側から排水パイプ9が接続されるものである。
また、排水トラップ7の側面には、浴槽排水流入口19と略反対側に流出口20が形成されており、この流出口20には前記排出管14が接続されるものである。
流出口20の上流側には、底面7bより一体状に立ち上げて封水壁21が形成されており、この封水壁21の上端が封水面Wとなるものである。
この封水壁21の上流側には、遮蔽部材18が縦設されており、この遮蔽部材18は、下端側から上方側に向かって拡径状に傾斜して縦設されたものであり、排水トラップ7の内周面7aと連続して平面視略円形状の内周面を形成するように浴槽排水流入口19に対して湾曲状に配置されている。
なお、遮蔽部材18は排水トラップ7内を流入室R1と流出室R2に区画するものであり、遮蔽部材18の下端と排水トラップ7の底面7bとの間には、流入室R1と流出室R2を連通させる連通部Pが形成されている。
このような構成において、浴槽3の排水栓3aが開けられ、浴槽3内の浴槽水が一気に排水パイプ9を通り浴槽排水流入口19から排水トラップ7内に流入されると、浴槽排水は排水トラップ7の内周面7aに沿って旋回して遮蔽部材18に衝突し、遮蔽部材18と内周面7aの内周を旋回して渦流を発生させ、発生した渦流は、遮蔽部材18が下端側から上方側に向かって拡径状(傾斜面が斜め上を向く)に傾斜されているため、遮蔽部材18にガイドされて上昇渦流となり上昇する。
この上昇渦流が排水枡6の上面の排水口カバー8付近まで上昇するように遮蔽部材18の傾斜角度が設定されていれば、上昇渦流により排水枡6の内周面に付着しているゴミや髪の毛が良好に落とされて、ゴミや髪の毛は渦の中心に集められ、渦の中心から下方へ落下して、ゴミや髪の毛は、後述するヘアキャッチャー17の下端中央部に良好に集められることとなる。
発生する渦流により、排水トラップ7の内周面7a等に付着しているヌメリも良好に除去することができるものとなり、渦流の一部は遮蔽部材18の下端と底面7b間の連通部Pを通り、封水壁21の内周面のヌメリをも良好に除去することができるものとなる。
なお、浴槽排水流入口19は縦長状に形成されているため、排水が勢いを増して流入し、排水トラップ7内で発生する渦流が安定し、更に渦流の水位を上げることができるものである。
本例では、図3および図4に示すように、流入室R1の封水面Wよりも上方の封水に水没しない位置に、内周面7aに貫通して吸気口22が形成されており、この吸気口22には外側から連通管23が接続され、連通管23の他端は給気口24に接続されている。この給気口24は、流出室R2内の封水面Wよりも下方の封水に水没する位置に配置されている。
この給気口24は、排水トラップの底面7b側に大径で開口された連通孔24aを備えており、また、給気口24には散気板25が傾斜状に立ち上げて底側から封水壁21に亘り設けられ、この散気板25には多数の小径の空気排出孔25aが形成されている。この空気排出孔25aは流出口20に近い位置にあり、空気を流出口20側へ放出できるように構成されている。
このように構成した場合、流出口20よりも下流側の排出管14が満水になり排水されると、排水管14内に負圧が発生し、この負圧が流出口20から排水トラップ7内全体に作用し、排水トラップ7内の封水が流出口20側へ負圧で引かれることとなるが、この時に連通管23内の水も流出口20側へ引かれることとなり、連通管23内の水が排水され空気が通じ、これにより、吸気口22側から導入された空気が、給気口24の連通孔24aから流出室R2内に放出されることとなり、この放出された空気により排水トラップ7内の負圧が減少されることとなる。また、空気排出孔25aからも空気が流出口20側へ早急に流れるために負圧は減少し、流入室R1側の封水の減少が抑えられ、遮蔽部材18の下端をくぐる空気の量を減少する。
なお、流入室R1に、上方の洗い場パン2側および浴槽排水流入口19側から排水の流入が継続されている場合は、流入室R1の容量は連通管23の容量よりも極めて大であるために、負圧が発生した時に、流入室R1の封水が減少し封水切れが生じる前に、給気口24から空気が放出されて負圧が減少し、封水切れが防がれるものと考えられる。
このように排水トラップ7より下流側で負圧が生じ、排水トラップ7内の封水が誘導される場合でも、その負圧を利用して空気を排水トラップ7内に取り込んで、良好に負圧を抑制し、封水切れを未然に防止することができるものとなり、別途、通気管を排水管14側に接続しておかなくても良好に封水切れを抑制することができ、また、封水切れに伴う吸気音等の排水音を減少することができるものとなる。
また、空気排出孔25aは小径であるため、ここから排出される空気が破裂する音は極めて小さいものとなる。
このように給気口24の連通孔24aから大量の空気を負圧発生時に放出して、排水トラップ内の封水切れを防ぎ、しかも小径の空気排出孔25aから放出される空気は、流出口20側に近いために直ぐに流出口20側に到達して、良好に負圧を抑制できるものとなる。
なお、図5は、排水トラップ7の上部のフランジ部材15に垂下状にヘアキャッチャー17を取り付けた構成図であり、このヘアキャッチャー17は、縦リブ17aと横リブ17bで多数の開口K,K,Kが形成された図6の斜視図のような構造となっている。
図5に示すように、フランジ部材15内に上方から着脱可能にヘアキャッチャー17が取り付けられて、このヘアキャッチャー17は下方側へ向かって縮径する略円錐形状をなし、排水トラップ7内に溜められる封水の封水面Wの直上にその下端の底面が位置するように配置されて取り付けられる。
なお、このヘアキャッチャー17の取っ手17cは、扁平筒状の吸気筒部27の上端に設けられており、吸気筒部27の上端には空気を吸い込む吸込口27dが形成されて、吸気筒部27内には縦方向に吸気通路27cが形成されたものとなっている。
この吸気筒部27は下方側へ延びて、その下端を、排水トラップの内周面7aにオーリングを介し取り付けられたL型の吸気エルボ26に着脱可能に差し込んで接続できるように構成されている。なお、この吸気エルボ26は、吸気口22からL字状に上方に立ち上げて開口されたものであり、その上端内周に吸気筒部27の下端を差し込むことができる。
このようにヘアキャッチャー17に一体状に吸気筒部27を形成させておき、図5のようにヘアキャッチャー17を取り付けた状態では、吸込口27dは相当高い位置に配置されるため、洗い場パン2側から流入してくる排水が、この吸込口27dの高さ位置までは達することがなく、そのため吸込口27dは排水の影響を受けることがない。従って、この高い位置の吸込口27dから確実に空気を吸い込んで、連通管23を通し給気口24から空気を負圧発生時に排水トラップ内に放出させることができ、確実に排水トラップ内の封水切れを抑制することができるものとなる。
なお、このようなヘアキャッチャーを取り付けた排水トラップの斜視構成図は図7に示し、また図8には、その平面図を、また図9には、その側面図を示す。
なお、図7,図8,図9で示すように、連通管23に補強カバー23aを取り付けておき、この補強カバー23aにより連通管23の部分の強度を高めることができ、排水トラップの設置施工時に掴み手として利用できるものである。
次に、図10の縦断面構成図で、また図11の平面図で示すものは、連通管3の経路内にサイレンサー28を設置したものであり、このサイレンサー28を設け、サイレンサー28内径を一部小さくすることで、空気の流路を湾曲させること等により、吸気音および空気排出音を良好に抑制することができるものとなる。
なお、このようなサイレンサー28を設けた排水トラップの斜視図は図12に示す。
なお、図13の縦断面構成図で、また図15の水平面内で切断した平面構成図で、さらに図15のAとBの範囲で切断したもののA方向矢視とB方向矢視を図16及び図17で示すものは変更例である。
この変更例では、遮蔽部材18に一体状に流出室R2側へ凹み状に凹部18aが形成され、この凹部18aの底側の凹部壁面18bに、流出室R2側へ貫通した点検用の開口18cが形成されており、この点検用開口18cに着脱可能にキャップ180が取り付けられたものとなっている。
このキャップ180は、流入室R1側から点検用開口18c内に本体を差し込み、手で回すことで遮蔽部材18の凹部壁面18bに取り付けできるものであり、キャップ180には、手で回す際に握ることのできるツマミ180aが設けられており、このキャップのツマミ180aが、図15に示すように凹部18a内に嵌め込まれた状態では、ツマミ180aが浴槽排水流入口19に対し湾曲状に配置されて、ツマミ180aが排水トラップ7の内周面7aと連続して平面視略円形状の内周面を形成するように構成されており、浴槽排水流入口19からの浴槽排水が、このキャップのツマミ180aおよび内周面7aに沿って旋回し、渦流が内部で発生するように構成されている。
なお、ツマミ180aを手で握りキャップ180の本体を回して取り外すことで、流入室R1側から流出室R2側の点検を容易にできるように構成されている。
このキャップ180に、吸気エルボ26の下端側がオーリングを介して水密状に取り付けられており、吸気エルボ26の上端は上方へ立ち上げられて、この吸気エルボ26の上端に、ヘアキャッチャー17に設けられている吸気筒部27の下端が差し込まれるように構成されている。
また、吸気エルボ26の下端側には流出室R2側から連通管23が接続されており、連通管23は下方側へ湾曲して延びて、その下端は排水トラップ7の底面7b側に開口された給気口24となっている。この給気口24は、封水壁21側へ上傾して開口されており、排水トラップ7内で負圧が発生した時に、吸込口27dから吸い込まれた空気が給気口24から排水トラップ7内に噴出されて、流出口20側へ早急に空気が流れて負圧が抑制され、流入室R1側の封水が連通部Pに達することなく、封水切れが良好に防がれるように構成されている。また、給気口24の開口部は封水に水没する連通部Pの高さ以下とすることで、空気が連通することなく、臭気が逆流しない。
なお、図14は、排水トラップ7から取り外したヘアキャッチャー17の縦断面構成図であり、ヘアキャッチャー17には、取っ手17cが上端に形成された吸気筒部27が立ち上げ形成され、吸気筒部27内に縦方向に吸気通路27cが形成されて、吸気筒部27の上下寸法は短くされている。一方、吸気エルボ26の上端が上方へ延出されており、吸気筒部27の下端は、吸気エルボ26の上端に差し込んで接続することができ、吸気エルボ26内の吸気通路と吸気筒部27内の吸気通路27cは縦方向で分割され、吸気筒部27の寸法は差ほど長くないために、ヘアキャッチャー17を取り外して吸気通路27cの内側も良好に掃除することができるように構成されている。
次に、図18は、筒型排水トラップの縦断面構成図であり、筒型トラップは、排水トラップ7内のほぼ中央に垂下状に筒状の防臭筒60が設けられており、この防臭筒60の上端のフランジ部60aが、フランジ部材15に設けられたヘアキャッチャー17の下方に設置されて、防臭筒60の下端は排水トラップの底面7bとの間に隙間を形成して、この隙間が連通部Pとなっており、防臭筒60の内周側に流入室R1が形成され、防臭筒60の外側に流出室R2が形成されたものである。
その他の構成は、図3のものとほぼ同一であり、洗い場2側からの排水がヘアキャッチャー17を通り上方から防臭筒60内の流入室R1内に流れ込み、また、浴槽3側の排水が排水パイプ9を通し流入口19から流出室R2内に流れ込むように構成されている。
なお、排水トラップ7の内周面7aに指向して開口されている流入口19から、勢いよく浴槽排水が内周面7aに沿って流れ込んで旋回し、旋回流が内部で発生して、発生した旋回流は防臭筒60の外側から防臭筒60の内側にも入り込んで渦流が更に上昇し、渦流がヘアキャッチャー17まで達して、良好にヘアキャッチャー17にへばり付いているゴミとか髪の毛を、ヘアキャッチャー17の中央部に集めることができ、また、防臭筒60の内周面および外周面のヌメリ等が、発生する渦流により良好に除去されるものである。
本例においても、排水枡6の縦壁に吸気口22が開口されており、この吸気口22には連通管23が接続され、連通管23の下端は排水トラップの内周面7aの底側に開口された給気口24に接続されている。
このような構造の筒型排水トラップにおいても、流出口20の下流側の排出管14が満水になり排水されると、負圧が発生し、その負圧が排水トラップ7全体に作用して、排水トラップ内の封水が流出口20側に引かれることとなるが、この発生した負圧により連通管23を通し給気口24に空気が導入されて、防臭筒60の下端以下に封水が下がる前に給気口24から空気が放出され、給気口24から放出される空気により負圧が抑制されて、封水切れを良好に抑制し、また封水切れに伴う吸気音等の発生を良好に抑制することができるものとなる。
なお、図19は変更例であり、図19の筒型排水トラップでは、吸気口22の位置が変更されており、吸気口22は、防臭筒60のフランジ部60aの上方のトラップ本体に開口されたものとなっている。その他の構成は、図18のものと同一である。
このような構成においても、排水トラップ内部で負圧が発生した時に、吸気口22から空気を吸い込んで給気口24から空気を内部に放出させ、良好に封水切れ及び排水音を抑制することができるものとなる。また、図18の例では吸気口22のため、洗い場パン2に貫通孔を設ける必要があったが、本例ではその必要がない。
図20は、第2実施例の排水トラップの縦断面構成図であり、また図21は、排水トラップを水平面内で切断した平面構成図である。また図22は、第2実施例の排水トラップの上方から見た斜視構成図であり、図23は、排水トラップを流出口側から見た斜視構成図である。
なお、本例においても、排水トラップ7内には、遮蔽部材18を介して流入室R1と流出室R2が区画形成されており、浴槽3内の浴槽水が一気に排水パイプ9を通り、図20に示す浴槽排水口へ連通する通路Tを経て、浴槽排水流入口19(図20では紙面手前側に存在する)から排水トラップ7内に流入されると、浴槽排水は排水トラップ7の内周面7aと遮蔽部材18に沿って旋回して渦流となり、発生した渦流は、遮蔽部材18にガイドされて上昇渦流となり上昇し、渦流により排水トラップ7内に装着したヘアキャッチャー17に付着している髪の毛等を良好に剥がし、髪の毛等をヘアキャッチャー17の中央部分にまとめることができるように構成されており、第1実施例と同一の構成部材については同一の符号を付してその重複説明を省略し、第1実施例と異なる部分については詳細に説明を加える。
流入室R1内で発生した渦流が上方のヘアキャッチャー17へ上昇するように構成され、ヘアキャッチャー17は、縦リブ17aと横リブ17bで多数の小開口Kが形成されており、本例では、このヘアキャッチャー17には、側面部17sと、底面部17mが設けられており、側面部17sは縦長の円錐(側面の傾斜角度の大きい円錐)を逆さまにして水平に截った形状に形成され、底面部17mは扁平な円錐(側面の傾斜角度の小さい円錐)を逆さまにした形状に形成され、側面部17sと底面部17mとの接合部には小開口Kのない環状の孔無し部17fが形成され、髪の毛がヘアキャッチャー17の底側から下方へ抜け落ちないように構成されている。
即ち、ヘアキャッチャー17の底には、縦方向に多数の底孔17gが形成されており、ヘアキャッチャー17の底側が断面図U字状の曲線であると、ヘアキャッチャー側面に沿って真直ぐ縦方向に流れてきた髪の毛が、底側の曲線部にさしかかったところで、縦方向のまま底孔17gから下方へ抜脱する可能性が大となるが、本例のように、底面にさしかかる個所に孔無し部17fを設けておくと、抜脱する可能性が少なくなる。
また、本例のヘアキャッチャー17の側面部17sは、傾斜角度が大きい(垂直に近い)ために下方でも流入室R1の内周面7aから大きく離れることなく、流入室R1の内周面7aに近づけて配置され、内周面7aに沿って旋回する渦流がヘアキャッチャー17内に入りやすいように構成されており、ヘアキャッチャー17内に入った渦流により、ヘアキャッチャー上のゴミや髪の毛を渦流の効果で良好に中央部にひとまとめにすることができ、髪の毛はヘアキャッチャー17の円錐形の底面部17m中央に溜められることとなる。
また、本例のヘアキャッチャー17は、図26の斜視図で示すように、取っ手17cから垂下状に一体で吸気筒部27が形成されており、この吸気筒部27内は縦方向の吸気通路27cとなっており、取っ手17cの下面に吸気通路27cに連通する吸込口27dが開口されている。
また、取っ手17cの下方には、略水平な当接板17eが一体形成されており、この当接板17eがフランジ部材15の上面に当接するように構成されており、当接板17eと取っ手17c間には、縦方向に傾斜状のガイド板17dが一体形成されている。このガイド板17dは、フランジ部材15上に流れ落ちる洗い場排水に混入されている髪の毛等を取っ手17cに引っ掛かりにくくして、髪の毛等を良好にヘアキャッチャー17内に導くことができるように形成されている。
即ち、図24に示すように、排水枡6の上面に覆設されている排水口カバー8の外周の隙間から洗い場の排水が排水枡6内に流入されると、フランジ部材15上に洗い場排水が落ちてくるが、この排水をガイド板17dに沿って良好にヘアキャッチャー17内に導くように構成したものであり、図25の平面配置図で示すように、破線で示す排水溝カバー8本体の裏面四隅には脚部8a,8a,8a,8aが存在するが、ヘアキャッチャー17のガイド板17dの延長線(図中に二点鎖線で示す)上に脚部8aが配置されるように構成されており、脚部8aの両側から流れ落ちる髪の毛を良好にガイド板17dでガイドさせてヘアキャッチャー17内に導くことができるものである。
ヘアキャッチャー17の吸気筒部27の流入室中心側は、湾曲して凹み状に形成された湾曲面27aとなっており、内周面7aに沿って旋回する渦流の抵抗にならないような形状に形成されている。この吸気筒部27の下端には、下方より延長パイプ53を差し込んで接続できるように構成されており、延長パイプ53の流入室中心側も湾曲面53aに形成されている。この延長パイプ53の下端には、着脱可能に差し込まれて吸気エルボ26が接続されており、この吸気エルボ26の流入室中心側も渦の抵抗とならないような湾曲面26aに形成されている(図26を参照)。
なお、吸気筒部27,延長パイプ53,吸気エルボ26の側縁は、鋭角な鋭角部27b,53b,26bとなっており、渦流の抵抗とならないような鋭角形状に形成されている。
吸気エルボ26の下端は、キャップ180から流入室R1側へ略水平に突出された突出部180bに接続されている。このキャップ180の突出部180bには、図28に要部を拡大して示すように、一体状に格子状のメッシュ180dが形成されている。
なお、突出部180bは、キャップ180の中心より図示左側に偏心した渦流の下流側となる位置に突出されており、渦流に乱れが生じないように設定されている。
なお、キャップ180は、パッキン54を介して遮蔽部材18に着脱可能に取り付けられるものであり、遮蔽部材18には、流出室R2側へ凹んで凹部18aが形成されており、この凹部18aに開口されている点検開口18cに対し、このキャップ180の外周の爪180a,180a,180aを嵌め込んで回し、点検開口18cにキャップ180が着脱可能に、かつパッキン54を介して水密状に取り付けられるものである。このキャップ180には、前述した如く、メッシュ180dを有する突出部180bが流入室R1側へ突出形成されており、この突出部180bと対向して流出室R2側へも突出して突出部180cが形成されている。
この流出室R2側へ突出した突出部180cには、図26及び図27に示すように、L管30の上端の接続部30aが差し込み状に接続されるものである。
本発明の給気口を構成するL管30の下端は、拡径した椀状の拡径部30bとなっており、この拡径部30bの内周には雌ネジが形成されている。この拡径部30bの雌ネジに螺合するネジ31aを形成したキャップ31が拡径部30bに着脱可能に取り付けられるものであり、キャップ31には底面及び側面に、給気口である多数の孔31bが形成されている。なお、このキャップ31が本発明の散気部材を構成する
従って、ヘアキャッチャー17の吸気筒部27,延長パイプ28,吸気エルボ26,キャップ180,L管30,キャップ31が図26のように連続状に接続された状態で、図20のように排水トラップ7内に配置されるものであり、吸気筒部27の上端の吸込口27dは排水枡6内に配置されて、この吸込口27dから空気を吸い込み、下端のキャップ31の孔(給気口)31bから空気を流出室R2内に供給できるように構成されている。
即ち、排水トラップ7の下流の配管内で負圧が生じ、排水トラップ7内の封水が下流側へ誘導される場合でも、吸込口27dから空気を吸い込んでキャップ31の孔(給気口)31bから空気を流出室R2内に取り入れることで負圧を抑制し、封水の下流への移動を抑制して封水切れを抑制することができるので、封水切れに伴う遮蔽部材18の下端から空気が流出室R2へ入ることにより生じるボコボコという音を抑制することができるものとなる。
なお、キャップ31の孔(給気口)31bは、直径が1.5mm程度の孔であり、80個以上形成されており、気泡を微細化することによりブクブク音を小さくするように構成されている。なお、孔(給気口)31bの直径は1〜3mmが好ましい。孔径が小さすぎると抵抗が大きくなって良好に空気を取り入れられなくなる虞があり、孔径が大きすぎるとブクブク音を小さくする効果が不足するからである。
なお、キャップ31を外した時の拡径部30bの下端が、トラップの底面7bと遮蔽部材18の下端間の連通部Pで構成される最小封水高aと同じか又は下の位置になるように配置されており、常に拡径部30bの下端は封水内に水没された状態に維持されて、臭いが逆流し吸込口27dから洗い場へ逃げることのないように構成されている。
なお、前記メッシュ180dは、ヘアキャッチャー17を取り外した時等に空気と共に吸気通路27c内に入ってくるゴミを捕捉するために設けられたものであり、メッシュ180dによりキャップ31内にゴミが侵入しないように構成されている。
なお、本例では、図21に示す18Pの部分は、遮蔽部材18の下端が底面7bに当接しており、18Pの部分では、遮蔽部材18の下端に連通部Pが存在しないように構成されている。これにより、流入室R1に導入されたばかりの勢いの良い浴槽水を流出室R2に逃がすことなく、流入室R1内の渦流発生に向けることができるので、確実に流入室R1内で渦流が発生される構造となっている。
なお、流入室R1内に浴槽排水を導入する浴槽排水流入口19は縦長楕円形状に形成されているが、浴槽3の排水栓3aに接続された排水パイプ9が接続される接続部19aは真円形状であるため、この真円形状の接続部19aから一体で縦長楕円形状の浴槽排水流入口19を型で形成することは困難であるため、図21及び図29の分解図で示すように、接続部材32で接続部19aと浴槽排水流入口19が接続された構造となっている。
即ち、接続部19aは、箱状の差込部19bと一体形成されており、この差込部19bが差し込み状に接続される本体部32aが接続部材32に形成されており、本体部32aから突出状に縦長楕円形状に差込部32bが形成されており、この接続部材32の差込部32bが浴槽排水流入口19に差し込み接続されたものとなっている。
なお、接続部材32内には、本体部32aから縦長楕円形状の差込部32bに連続して傾斜する縮径壁32cが一体形成されている。これにより、浴槽排水流は、接続部19aでは断面が真円形状であり、差込部19bにより高さ方向に拡がって断面が長方形状となり、差込部32bにより幅方向が絞られ断面が縦長にされる。
なお、図21の平面図で示すように、浴槽排水流入口19の下流側の内周面7aに沿って開閉可能に逆止弁34が配設されており、この逆止弁34には軸33が一体化され、軸33が、渦流に抵抗を生じさせないように内周面7aから傾斜状または湾曲状に形成された軸受7dに上方側へ抜き取り可能に差し込まれている。
逆止弁34は、内周面7aの湾曲形状に沿う傾斜状あるいは湾曲状をなす形状に形成されて、渦流に抵抗が生じないように設定されており、この逆止弁34は軸33を上方へ抜き取って着脱できるものであり、取り付けた状態では、浴槽排水が浴槽排水流入口19を通り流入される時には、その勢いで良好に開くことができ、逆に洗い場パン2側から洗い場排水が上方より流入してくる時には、その水圧で良好に閉じて浴槽排水流入口19側を閉ざし、洗い場排水が浴槽3側へ逆流するのを防ぐことができるものである。
流入室R1の内周面7a側へ開口した接続突管部35が、図21及び図22,図30のように外側へ突出形成されており、この接続突管部35には、追焚導入管52の下端が接続され、さらに追焚導入管52の上端には、エルボ状の追焚接続管51が接続されるものであり、この追焚接続管51には、追焚循環口受けトレーに溜められた排水がトレー排水管を介して導入されるように、トレー排水管が接続されるものである。
この追焚接続管51には、水平に突出して一対の挟圧板51a,51aが突出形成されており、また、追焚導入管52にも一対の挟圧板52a,52aが縦方向に突出形成されている。
一方、接続突管部35上には、排水トラップの外壁に一体状に縦方向に垂直板36が形成されており、追焚接続管51が取り付けられる部分にも垂直板36が縦方向に一体形成されており、垂直板36,36の左右側にはそれぞれ隙間を形成させて押え板37,37が水平に一体形成されている。
追焚導入管52及び追焚接続管51のそれぞれの挟圧板51a,52aを垂直板36,36に挟み付けるように差し込んで、排水トラップ7の接続突管部35に追焚接続管51及び追焚導入管52を取り付けて接続することができるように構成されている。
なお、追焚循環口受けトレーの存在しない浴槽3が設置されている現場においては、このような追焚接続管51,追焚導入管52は取り付ける必要がなく、接続突管部35は入れ子型により排水トラップの成形時に開口のない壁面に成形するものである。
また、流入室R1側には、外方向へ突出してドア下排水接続部50が突出形成されており、このドア下排水接続部50には、ドア下排水受け11からのドア下排水管12が接続されるものであるが、排水トラップ7からドア下排水受け11側への逆流を防止する機能が付与されたキャップ38が、このドア下排水接続部50に流入室R1側から取り付けられる。
このキャップ38は、図31に取り外した状態を、図32に取り付けた状態を示し、また図33に取付状態の縦断面構成図で示すような構造となっており、ドア下排水接続部50の内周面にその外周面が当接される差込筒部39の室内側には、渦流の抵抗にならないように内周面7aと連続する湾曲面39aが形成され、この湾曲面39aから室内側へ突出して水平状の摘み部40が形成されており、摘み部40から垂直に垂下片41が一体形成され、垂下片41は湾曲状に形成されて、その裏側に、渦流の旋回方向の下流側に向かって横孔42が開口されている。
即ち、垂下片41は、渦流の上流側は閉ざされ、下流側が開口された横孔42となっており、ドア下排水は、この横孔42から内周面7aに沿って旋回する渦流の下流側に向かって流されることとなる。従って、渦流は垂下片41に遮られてドア下排水接続部50側へ流出することが防がれ、ドア下排水受け11側への逆流が良好に防がれるように構成されている。
なお、図34に示すものは、ヘアキャッチャーの取っ手17cの部分を変更したものであり、図34のヘアキャッチャーでは、吸気筒部27の上端に略水平に設けられている取っ手17cから上方へ湾曲して引き上げリング部17pが一体形成されたものであり、取っ手17cの上面に沿って引き上げリング部17p内に指を入れることができ、指を入れて引き上げリング部17pを介して良好にヘアキャッチャー17を上方へ引き上げて排水トラップ7から取り外すことができるものとなり、ヘアキャッチャー17の取り外しが容易であり、ヘアキャッチャー17の掃除等を容易に行なうことができるものとなる。
なお、図35に示すヘアキャッチャーは、更に変更したものであり、図35のヘアキャッチャー17では、吸気筒部27を無くして、ヘアキャッチャー17内の中央部に立ち上げ状に円筒状の通気管17qが配置されたものであり、通気管17qの上端は空気を吸い込むことのできる吸込口27dとなっている。
この通気管17qは、その下端が接続部26dを介して吸気エルボ26の上端に接続されており、吸気エルボ26は、ヘアキャッチャー17の底面中央部に縦設され下端側が曲げられており、この吸気エルボ26の下端には、下端に吸盤等を備えた脚26cが垂下状に設けられており、図36に示すように、この脚26cの下端の吸盤等を排水トラップ7の底面7bに当接させて、吸気エルボ26をヘアキャッチャー17とともに排水トラップ7の流入室R1内に設置することができ、この吸気エルボ26には連通管23を接続することができる。
このようなヘアキャッチャー17を排水トラップ7に取り付けることで、吸込口27dから空気を吸い込んで、良好に連通管23の下端の給気口24から流出室R2内に空気を入れることができ、排水トラップ7の下流側の配管内で負圧が生じ、排水トラップ7内の封水Wが下流側へ誘導される場合でも、吸込口27dより吸い込んだ空気を給気口24から排水トラップ内へ取り込んで負力を抑制し、排水トラップ7内の封水切れを抑制することができるものとなり、また、封水切れが抑制されるために封水切れの吸気音を抑制することができるものとなる。
浴室の平面構成図である。 浴室の縦断面構成図である。 図2の排水トラップの部分の縦断面拡大構成図である。 排水トラップの水平面内で切断した平面構成図である。 排水トラップにヘアキャッチャーを取り付けた状態の拡大縦断面構成図である。 ヘアキャッチャーの斜視構成図である。 ヘアキャッチャーを取り付けた排水トラップの全体斜視構成図である。 図7の平面構成図である。 図7の側面構成図である。 サイレンサーを設けた場合の排水トラップの縦断面構成図である。 図10の排水トラップの水平面内で切断した平面構成図である。 サイレンサーを設けた排水トラップの全体斜視構成図である。 遮蔽部材に着脱可能なキャップを設けた変更例を示す排水トラップの縦断面構成図である。 ヘアキャッチャーの縦断面拡大構成図である。 図13の排水トラップを水平面内で切断した平面構成図である。 図15のA方向矢視図である。 図15のB方向矢視図である。 筒型排水トラップの縦断面構成図である。 吸気口の位置を変更した筒型排水トラップの縦断面構成図である。 第2実施例の排水トラップの縦断面構成図である。 排水トラップを水平面内で切断した平面構成図である。 第2実施例の排水トラップの上面側から見た斜視構成図である。 排水トラップを違う方向から見た斜視構成図である。 排水トラップを排水枡に取り付けた状態の概略配置構成図である。 ヘアキャッチャーとその上方の排水枡との配置状態を示す平面拡大構成図である。 ヘアキャッチャーとキャップと吸気通路の構成部材の組み付け状態の斜視構成図である。 キャップとL管との分解斜視図である。 吸気通路が接続されるキャップに形成された突出部の流入室側から見た拡大構成図である。 浴槽排水流入口に取り付けられる接続部材の分解斜視構成図である。 浴槽の追焚循環口からの排水を取り込む構成部材の分解斜視図である。 ドア下排水を取り込むドア下排水接続部に内側からキャップを嵌め込む前の分解斜視図である。 キャップを嵌め込んだ状態の斜視構成図である。 キャップの嵌め込み状態の縦断面構成図である。 ヘアキャッチャーの変更例を示す斜視構成図である。 更に異なるヘアキャッチャーの変更例を示す斜視構成図である。 図35のヘアキャッチャーを排水トラップに取り付けた状態の排水トラップの縦断面概略構成図である。
符号の説明
1 浴室
2 洗い場パン
3 浴槽
3a 排水栓
6 排水枡
7 排水トラップ
7a 内周面
7b 底面
7d 軸受
7e 天面
8 排水口カバー
9 排水パイプ
11 ドア下排水受け
12 ドア下排水管
14 排出管
15 フランジ部材
17 ヘアキャッチャー
17a 縦リブ
17b 横リブ
17c 取っ手
17d ガイド板
17e 当接板
17f 孔無し部
17g 底孔
17s 側面部
17m 底面部
17n 支持部
17p 引き上げリング部
17q 通気管
18 遮蔽部材
18a 凹部
18b 凹部壁面
18c 点検用開口
19 浴槽排水流入口
19a 接続部
19b 差込部
20 流出口
21 封水壁
22 吸気口
23 連通管
23a 補強カバー
24 給気口
24a 連通孔
25 散気板
25a 空気排出孔
26 吸気エルボ
26c 脚
26d 接続部
27 吸気筒部
27c 吸気通路
27d 吸込口
28 サイレンサー
50 ドア下排水接続部
51 追焚接続管
52 追焚導入管
53 延長パイプ
60 防臭筒
180 キャップ
R1 流入室
R2 流出室
W 封水面
K 小開口
S 傾斜面
P 連通部

Claims (12)

  1. 本体ケース内を天面から垂設された遮蔽部材により流入室と流出室に区画し、
    流入室の天面に洗い場からの排水流入用の流入口を設け、前記遮蔽部材と本体底面との間の封水に水没する部位に流入室と流出室との連通部を設け、前記流出室に流出口を設けた排水トラップであって、
    前記流入室の封水に水没しない位置に吸気口を設け、前記流出室の封水に水没する位置に給気口を設け、該吸気口と給気口とを連通させたことを特徴とする排水トラップ。
  2. 前記遮蔽部材が、平面視して本体ケース内を連通部を残して横断する壁体であり、該壁体の一側が前記流入室で、該壁体の他側が前記流出室であることを特徴とする請求項1に記載の排水トラップ。
  3. 前記流入室に第2の流入口を設けた請求項2に記載の排水トラップ。
  4. 前記遮蔽部材が、本体ケース内中ほどに垂設される筒体であり、該筒体の内側が前記流入室で、該筒体の外側が前記流出室である請求項1に記載の排水トラップ。
  5. 前記流出室に第2の流入口を設けた請求項4に記載の排水トラップ。
  6. 前記給気口が流出室の底面にあることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の排水トラップ。
  7. 前記吸気口に上方に立ち上がる筒部材を接続したことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の排水トラップ。
  8. 前記給気口の上端を前記遮蔽部材の下端より低位としたことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載の排水トラップ。
  9. 前記給気口に散気部材を設け、該散気部材の前記流出室側の上方に小径の空気排出孔を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れかに記載の排水トラップ。
  10. 前記吸気口と前記給気口との間にサイレンサーを設定したことを特徴とする請求項1〜請求項9の何れかに記載の排水トラップ。
  11. 前記流入口にはヘアキャッチャーが設けられ、該ヘアキャッチャーには取っ手が立ち上げ形成されているとともに、該取っ手に沿って立ち上がる吸気通路が備えられていることを特徴とする請求項1〜請求項10の何れかに記載の排水トラップ。
  12. 請求項1〜請求項11の何れかに記載の排水トラップを備えた浴室。
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