JP2007211532A - 花粉除け網戸及び防虫網戸における花粉除けスクリーンの張設方法 - Google Patents
花粉除け網戸及び防虫網戸における花粉除けスクリーンの張設方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】網戸用枠体10の内周平面21、溝底形成突片22、溝側壁23及び該溝側壁の先端部の係止突縁24により形成された、口部を狭窄化した係止溝20に、防虫ネット13及び花粉除けスクリーン14を押さえ部材15で固定する。その固定に当たり、該押さえ部材として、係止溝20を覆う覆板31と、枠体の内周平面21に当接して挿着姿勢を保持する当接板部32と、上記覆板又は当接板部と一体で、上記溝側壁の係止突縁24に圧接して弾性変形しながら押圧状態で嵌り、溝側壁23及び係止突縁24の内側面との間に防虫ネット及び花粉除けスクリーンを挟んでそれらを止着する係合突部34とを備えたものを用いる。
【選択図】図2
Description
具体的には、既知のゴム紐状の押さえ部材を用いて、上記防虫ネット及び花粉除けスクリーンを網戸の枠体の係止溝へ押入することにより張設する場合、該花粉除けスクリーンの織物が非常に滑りやすいので、ゴム紐状の押さえ部材が強く当たる部分を中心にして回転してねじれが生じやすく、このねじれが生じた場合、花粉除けスクリーンが防虫ネットに対して滑るので該スクリーンにしわが生じやすいことがわかった。
また、本発明の他の課題は、ゴム紐状の押さえ部材のように花粉除けスクリーンに作用する力で回転することがなく、網戸用枠体の係止溝内における花粉除けスクリーンの保持も安定的に行う押さえ部材を用いて、既知の枠体に花粉除けスクリーンを防虫ネットと共にピンと綺麗に張設可能にすることにある。
また、本発明に係る花粉除けスクリーンの他の好ましい実施形態においては、押さえ部材における上記係合突部を、上記覆板から突設した上記当接板部とは別の脚部に設け、更に、上記押さえ部材の当接板部における上記網戸用枠体の内周平面に当接する側の面の先端部に、先端側が上記内周平面から次第に離れる傾斜滑面を形成し、あるいは、上記押さえ部材の当接板部における上記網戸用枠体の内周平面に当接する側の面の上下部に、該内周平面に接する突出部をそれぞれ設けたものとして構成される。
(a) 枠体上に防虫ネットを、その上に花粉除けスクリーンを重ねる工程。
(b) 方形の枠体の対辺において防虫ネット及び花粉除けスクリーンが押さえ部材により係止溝に固定されていない場合には、係止溝の係止突縁と押さえ部材における係合突部の斜面との間に該ネット及びスクリーンを挟んで、該ネット及びスクリーンの係止溝への押入部位を位置決めし、その位置決めした状態で上記押入部位を押さえ部材に保持させながら、その押入部位の両側部分を係止溝に引き込ませて押入する工程。
(d) 押さえ部材の係合突部を係止溝の係止突縁の内側まで押入し、該係合突部を係止溝の係止突縁の内側に係止する工程。
(e) 押さえ部材の外側にある防虫ネット及び花粉除けスクリーンの端部を切除する工程。
(a) 枠体に張設されている防虫ネットを、その周辺が枠体の係止溝に押入されている状態を保持させたまま既設の押さえ部材を除去する工程。
(b) 押さえ部材が除去された防虫ネット上に花粉除けスクリーンを重ねる工程。
(c) 方形の枠体の対辺において花粉除けスクリーンが押さえ部材により係止溝に固定されていない場合には、係止溝の係止突縁と押さえ部材における係合突部の斜面との間に上記防虫ネット及び花粉除けスクリーンを挟んで、該スクリーンの係止溝への押入部位を位置決めし、その位置決めした状態で上記押入部位を押さえ部材に保持させながら、その押入部位の両側部分を係止溝に引き込ませて押入する工程。
(e) 押さえ部材の係合突部を係止溝の係止突縁の内側まで押入し、該係合突部を係止溝の係止突縁の内側に係止する工程。
(f) 押さえ部材の外側にある花粉除けスクリーンの端部を切除する工程。
上記第2の張設方法における(c)及び(d)の工程の好ましい実施形態においては、上記押さえ部材の当接板部における傾斜滑面により、張設する花粉除けスクリーンの上から既張設の防虫ネットの切断端縁を網戸用枠体の内周平面に押し付けながら、押さえ部材が係止溝に押入される。
更に、上記押さえ部材の当接板部における上記網戸用枠体の内周平面に当接する側の面の先端部に、先端側が上記内周平面から次第に離れる傾斜滑面を形成することにより、既張設の防虫ネットに重ねて花粉除けスクリーンを張設する場合に、押さえ部材を係止溝に押入するに際して、張設する花粉除けスクリーンの上から既張設の防虫ネットの切断端縁を網戸用枠体の内周平面に押し付けるのが容易になる。
また、本発明における押さえ部材によれば、ゴム紐状の押さえ部材のように花粉除けスクリーンに作用する力で回転することがなく、網戸用枠体の係止溝内における花粉除けスクリーンの保持も十分な強度で安定的に行うことができる。
上記花粉除け網戸は、四辺を構成するアルミニウム製の各一対の横枠部材11及び縦枠部材12により方形に形成された網戸用枠体10と、該枠体10に張設された防虫ネット13及び花粉除けスクリーン14と、該ネット13及びスクリーン14を枠体10に固定するための押さえ部材15とを備えている。
なお、上記花粉除けスクリーン14は、空気を通過させるが花粉等の微粒子は通過させないメッシュを有するものであればよく、そのため、モノフィラメントが経糸及び緯糸として配された織物に限るものではなく、例えば、上記メッシュに対応する多孔のシート等でもよい。これらは、一般的に、その厚さ、引裂強度、表面の平滑さ、表面の滑りやすさ、柔軟性等において、特許文献1に記載の花粉除けスクリーンと酷似した性状を有するものである。
また、上記枠体10における溝側壁23の内面に、該溝側壁23の先端部の係止突縁24に対峙して突出する凸条23aを形成することにより、該係止突縁24と該凸条23aとの間に凹部25を形成している。
一方、上記押さえ部材15においては、当接板部32における網戸用枠体10の内周平面21に当接する側の面の上下部に、該内周平面21に接する突出部32bをそれぞれ設け、該当接板部が2点の突出部32bで上記内周平面21に当接するように形成し、該当接板部32の姿勢を一層安定化させるようにしているが、後述する図4以下の押さえ部材15の変形例からもわかるように、上記突出部32bを設けることなく、平面状に形成してもよい。
また、この実施例においては、上記押さえ部材15における係合突部34を、覆板31に突設した当接板部32とは別の脚部33に設けているが、後述する変形例からもわかるように、該係合突部34を当接板部と一体に形成することもできる。
上述した花粉除け網戸において、防虫ネット13及び花粉除けスクリーン14を、予め防虫ネットが張設されていない枠体10に張設するに際しては、前述した第1の張設方法における工程(a)ないし(e)を含む作業を行うことになる。
そして、その位置決めした状態で上記押入部位を押さえ部材15に保持させながら、押さえ部材15で上記ネット13及びスクリーン14を押入する。
また、上記押入に際しては、前述したように、押さえ部材15における当接板部32が網戸用枠体10の内周平面21に防虫ネット13及び花粉除けスクリーン14を介して当接することにより、その挿着姿勢が保持され、ゴム紐状の押さえ部材のように係止溝20内において回転するようなことがない。
一方、押さえ部材15の係合突部34は、係止溝20における溝側壁23及び係止突縁24の内側面との間に防虫ネット13及び花粉除けスクリーン14を挟んで圧接し、その圧接力、及び上記係止突縁24と係合突部34、更には溝側壁23の内面の凸条23aによる防虫ネット13及び花粉除けスクリーン14の屈曲により、それらの止着が強固に行われる。
このような押さえ部材15の押入により、係合突部34を係止溝20の係止突縁24の内側まで押入され、該係合突部34が係止溝20の係止突縁24の内側に係止される。
上記押さえ部材15の押入は、通常はハンマー等による押さえ部材15の打ち込みによって行われるが、必ずしも打ち込みでなくてもよい。
そして、枠体10の四周についての押さえ部材15による固定を行ったうえで、押さえ部材15の外側にある防虫ネット13及び花粉除けスクリーン14の端部を切除することにより、それらの張設作業が完了する。
それを具体的に説明すると、まず、枠体10に張設されている防虫ネット13を、その周辺が枠体10の係止溝20に押入されている状態を保持させたまま、既設の押さえ部材を除去する。既設の押さえ部材は、通常、ゴム紐状のものであり、それに引張力を与えることにより若干小径化するので、防虫ネット13の周辺が枠体10の係止溝20に嵌入した状態で容易に押さえ部材を取り外すことができる。
そして、その位置決めした状態で上記押入部位を押さえ部材15に保持させ、スクリーン14におけるその押入部位の両側部分を係止溝20に引き込ませながら押入する。
また、この第2の張設方法では、防虫ネット13の端部がそれを張設した段階で切り落とされ、その切断端縁が係止溝20の口部において枠体10の内周平面21上に位置しているので、それを該内周平面21に押し付けながら花粉除けスクリーン14を係止溝20に押入する必要がある。この場合に、上記押さえ部材15の当接板部32における傾斜滑面32aが、張設する花粉除けスクリーン14の上から既張設の防虫ネット13の切断端縁を上記内周平面21に押し付けるために有効に作用することになる。
そして、押さえ部材15の係合突部34を係止溝20の係止突縁24の内側まで押入し、該係合突部34を係止溝20の係止突縁24の内側に係止させ、枠体10の四周について押さえ部材15による固定を行ったうえで、押さえ部材15の外側にある花粉除けスクリーンの端部を切除することにより、防虫ネット13上への花粉除けスクリーン14の張設を完了する。
また、ここでは既存の防虫ネットを張設した防虫網戸に対し、その防虫ネットをそのままにして花粉除けスクリーン14を張設する場合について説明したが、既存の防虫ネットが使用にたえない場合等においては、それを除去して前記第1の張設方法により新しい防虫ネット13及び花粉除けスクリーン14を張設することができる。
また、図5に示す第2変形例の押さえ部材15Bでは、上記図4の第1変形例の押さえ部材15Aにおける当接板部32及び脚部33を伸長させ、係止溝20の内底との間でもネット13及びスクリーン14を挟持させるようにしている。
また、図7に示す第4変形例の押さえ部材15Dでは、当接板部32と脚部33を一体化し、その一体化した当接板部32に、枠体10の内周平面21に当接させる一対の突出部32bを設けている。
更に、図8に示す第5変形例の押さえ部材15Eでは、図4の第1変形例の押さえ部材15Aにおける脚部33を省略し、当接板部32から係合突部34を突出させている。
なお、これらの押さえ部材15,15A〜15Eにおいて、係止溝20への押入時の姿勢をより安定化させるために、当接板部32を覆板31よりも上方に若干延長させ、内周平面21に当接する突出部32bを設ける場合には、それを覆板31より上に設けることができる。
13 防虫ネット
14 花粉除けスクリーン
15,15A〜15E 押さえ部材
20 係止溝
21 内周平面
22 溝底形成突片
23 溝側壁
23a 凸条
24 係止突縁
25 凹部
31 覆板
32 当接板部
32a 傾斜滑面
32b 突出部
33 脚部
34 係合突部
34a 斜面
Claims (8)
- 方形の網戸用枠体の内周平面、該内周平面から内向きに突出する溝底形成突片、該突片から上記内周平面に平行に突出する溝側壁、及び該溝側壁の先端部から上記内周平面側に突出する係止突縁により、口部を狭窄化した防虫ネット及び花粉除けスクリーンを固定するための係止溝が形成され、該係止溝に、防虫ネット上に花粉除けスクリーンを重ねた状態で、それらを押さえ部材と共に押入することにより固定するようにした花粉除け網戸において、
上記押さえ部材が、上記係止溝を覆う覆板と、上記網戸用枠体の内周平面に当接して挿着姿勢を保持する当接板部と、上記覆板又は当接板部と一体で、上記溝側壁の係止突縁に圧接して弾性変形しながら係止溝に弾性的な押圧状態で嵌り、上記溝側壁及び係止突縁の内側面との間に防虫ネット及び花粉除けスクリーンを挟んでそれらを止着する係合突部とを備えることにより構成され、上記係合突部が、上記係止溝への押入時に該係止溝の係止突縁の先端に接する斜面を有している、
ことを特徴とする花粉除け網戸。 - 上記溝側壁の内面に、該溝側壁の先端部の係止突縁に対峙して突出する凸条を形成することにより、該係止突縁と該凸条との間に上記係合突部が臨む凹部を形成した、
ことを特徴とする請求項1に記載の花粉除け網戸。 - 押さえ部材における上記係合突部を、上記覆板から突設した上記当接板部とは別の脚部に設けている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の花粉除け網戸。 - 上記押さえ部材の当接板部における上記網戸用枠体の内周平面に当接する側の面の先端部に、先端側が上記内周平面から次第に離れる傾斜滑面を形成した、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の花粉除け網戸。 - 上記押さえ部材の当接板部における上記網戸用枠体の内周平面に当接する側の面の上下部に、該内周平面に接する突出部をそれぞれ設けた、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の花粉除け網戸。 - 請求項1〜5に記載の花粉除け網戸において、防虫ネット及び花粉除けスクリーンを枠体に張設する方法であって、次の工程(a)ないし(e)を含む方法。
(a) 枠体上に防虫ネットを、その上に花粉除けスクリーンを重ねる工程。
(b) 方形の枠体の対辺において防虫ネット及び花粉除けスクリーンが押さえ部材により係止溝に固定されていない場合には、係止溝の係止突縁と押さえ部材における係合突部の斜面との間に該ネット及びスクリーンを挟んで、該ネット及びスクリーンの係止溝への押入部位を位置決めし、その位置決めした状態で上記押入部位を押さえ部材に保持させながら、その押入部位の両側部分を係止溝に引き込ませて押入する工程。
(c) 上記対辺において防虫ネット及び花粉除けスクリーンが押さえ部材により係止溝に固定されている場合には、その防虫ネット及び花粉除けスクリーンに張設のための張力を与えた状態で、押さえ部材における係合突部及び当接板部を花粉除けスクリーンに対して滑らせながら、押さえ部材を係止溝に押入する工程。
(d) 押さえ部材の係合突部を係止溝の係止突縁の内側まで押入し、該係合突部を係止溝の係止突縁の内側に係止する工程。
(e) 押さえ部材の外側にある防虫ネット及び花粉除けスクリーンの端部を切除する工程。 - 請求項1〜5に記載の花粉除け網戸において、既張設の防虫ネットに花粉除けスクリーンを重ねて張設する方法であって、次の工程(a)ないし(f)を含む方法。
(a) 枠体に張設されている防虫ネットを、その周辺が枠体の係止溝に押入されている状態を保持させたまま既設の押さえ部材を除去する工程。
(b) 押さえ部材が除去された防虫ネット上に花粉除けスクリーンを重ねる工程。
(c) 方形の枠体の対辺において花粉除けスクリーンが押さえ部材により係止溝に固定されていない場合には、係止溝の係止突縁と押さえ部材における係合突部の斜面との間に上記防虫ネット及び花粉除けスクリーンを挟んで、該スクリーンの係止溝への押入部位を位置決めし、その位置決めした状態で上記押入部位を押さえ部材に保持させながら、その押入部位の両側部分を係止溝に引き込ませて押入する工程。
(d) 上記対辺において花粉除けスクリーンが押さえ部材により係止溝に固定されている場合には、その花粉除けスクリーンに張設のための張力を与えた状態で、押さえ部材における係合突部及び当接板部を花粉除けスクリーンの押入部位に対して滑らせながら、押さえ部材を係止溝に押入する工程。
(e) 押さえ部材の係合突部を係止溝の係止突縁の内側まで押入し、該係合突部を係止溝の係止突縁の内側に係止する工程。
(f) 押さえ部材の外側にある花粉除けスクリーンの端部を切除する工程。 - 請求項7に記載の方法における(c)及び(d)の工程において、
上記押さえ部材の当接板部における傾斜滑面により、張設する花粉除けスクリーンの上から既張設の防虫ネットの切断端縁を網戸用枠体の内周平面に押し付けながら、押さえ部材を係止溝に押入する、
ことを特徴とする既張設の防虫ネットに花粉除けスクリーンを重ねて張設する方法。
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