JP2007197978A - 花粉除け網戸及び該網戸における花粉除けスクリーンの張設方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気は通過するが花粉は通過しない花粉除けスクリーンを枠体にピンと張った状態で綺麗に張設する。
【解決手段】枠体11の内周に、内向き突縁19により口部を狭窄化した係止用溝18が形成され、防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13が重ねられた状態で、押さえ部材14と共に該係止用溝18に押入される。押さえ部材14には、その脚部16の先端に斜面16bを有する係止突部16aが形成されており、押さえ部材14の係止突部が係止用溝の内向き突縁19に係止され、押さえ部材14、防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13が確実に係止される。
【選択図】図3
【解決手段】枠体11の内周に、内向き突縁19により口部を狭窄化した係止用溝18が形成され、防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13が重ねられた状態で、押さえ部材14と共に該係止用溝18に押入される。押さえ部材14には、その脚部16の先端に斜面16bを有する係止突部16aが形成されており、押さえ部材14の係止突部が係止用溝の内向き突縁19に係止され、押さえ部材14、防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13が確実に係止される。
【選択図】図3
Description
本発明は、建物開口部に配設するための花粉除けスクリーンを張設した花粉除け網戸及びそのスクリーンの張設方法に関する。
近年、杉、檜、豚草など各種の植物の花粉が蔓延するようになり、これらの花粉に触れて花粉症に悩ませられる人が多くなった。
花粉症を予防する一つの手段として、建築物の内部に花粉を入れないようにすることが考えられる。しかし、窓などの建物開口部を締め切った儘では、建築物の内部の空気が汚れ、酸素不足になるおそれがある。そこで、空気は通過するが花粉は殆ど通過しないメッシュの花粉除けスクリーンを建物開口部に配設して、建築物の内部に花粉を除去した外気を導入することが提案され、その花粉除けスクリーンが市販されている(例えば、特許文献1参照)。
花粉症を予防する一つの手段として、建築物の内部に花粉を入れないようにすることが考えられる。しかし、窓などの建物開口部を締め切った儘では、建築物の内部の空気が汚れ、酸素不足になるおそれがある。そこで、空気は通過するが花粉は殆ど通過しないメッシュの花粉除けスクリーンを建物開口部に配設して、建築物の内部に花粉を除去した外気を導入することが提案され、その花粉除けスクリーンが市販されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の花粉除けスクリーンは、空気を通過させるが花粉は通過させないメッシュを有するもので、熱可塑性ポリマー(ポリエステル)からなるモノフィラメントが経糸及び緯糸として配され、そのメッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の織物によって構成されたものであるが、フィラメントの繊度が細く、生地が薄いため、織物の引裂強度が弱いという問題があるばかりでなく、既知の防虫網戸における防虫用ネットに比してメッシュが非常に細かいので、必然的に表面が平滑で、織物自体が柔軟になって、他物との摩擦力も小さくなり、表面が滑りやすい状態になっている。また、生地が薄いので傷が付きやすく、大きな外力が作用すると破損するおそれもある。
そこで、本発明者らは、防虫網戸に用いられているアルミニウムの枠体に、防虫用ネットを張設する要領で該花粉除けスクリーンを張設しようとしたが、該スクリーンの織物は防虫用ネットに比して非常に滑りやすいので、ピンと綺麗に張ることができないばかりでなく、簡単に外れることがわかった。
具体的には、既知のゴム紐状の押さえ部材を用いて、上記花粉除けスクリーンを網戸の枠体の係止用溝への押入により張設した場合には、該花粉除けスクリーンの織物が非常に滑りやすいので、張設した該スクリーンに外力が作用すると、簡単に抜け出し、あるいは押さえ部材と共に係止用溝から外れてしまった。なお、図5の断面形状をもつ他の押さえ部材20等についても同様であった。
具体的には、既知のゴム紐状の押さえ部材を用いて、上記花粉除けスクリーンを網戸の枠体の係止用溝への押入により張設した場合には、該花粉除けスクリーンの織物が非常に滑りやすいので、張設した該スクリーンに外力が作用すると、簡単に抜け出し、あるいは押さえ部材と共に係止用溝から外れてしまった。なお、図5の断面形状をもつ他の押さえ部材20等についても同様であった。
そのため、花粉除けスクリーンの滑りを抑えるべく、また補強効果も期待して、防虫用ネットに花粉除けスクリーンを重ね、該防虫ネットを枠体側にしてゴム紐状の押さえ部材により枠体の係止用溝に押入することを試みた。この場合には、防虫ネット及び花粉除けスクリーンを重ねた状態で一応の固定を行うことができたが、押さえ部材をネット及びスクリーンと共に係止用溝に押入するとき、係止用溝の対向する内向き突縁の両側先端に均等に押圧力を作用させることは困難であって、いずれか一方の突縁側に強く当たりやすく、その場合にはゴム紐状の押さえ部材が強く当たっている部分を中心にして回転してねじれが生じ、このねじれが生じた場合、ゴム紐状の押さえ部材とスクリーンとの間の摩擦力がネットとスクリーンとの間の摩擦力よりも大きいので、ネットに対してスクリーンが相対移動しやすく、それが原因でスクリーンにしわが生じやすく、防虫ネットはピンと綺麗に張れても、花粉除けスクリーンにはしわが生じることがわかった。
また、上記防虫ネット及び花粉除けスクリーンの張設後においても、花粉除けスクリーンに対してそれを係止用溝から抜き出す方向の力が作用すると、該スクリーンに作用する力によりゴム紐状の押さえ部材が係止用溝内で回転し、結果的に花粉除けスクリーンにしわが生じることになり、ピンと綺麗に張った状態を安定的に保持することができない。
登録実用新案第3099709号公報
本発明は、空気は通過するが花粉は殆ど通過さないメッシュの花粉除けスクリーンを枠体に綺麗に、しかも安定的に張設することを課題とするものである。
上記課題を解決するための本発明に係る花粉除け網戸は、方形の枠体の一面の内周に、内向き突縁により口部を狭窄化した係止用溝が形成され、該枠体の上記一面に防虫用ネットが外接され、花粉を殆ど透過させないメッシュの花粉除けスクリーンが該防虫用ネットに重ねられ、上記防虫用ネットと花粉除けスクリーンが重ねられた状態で、それらが押さえ部材と共に上記係止用溝への押入により固定されている花粉除け網戸であって、上記押さえ部材は、係止用溝を覆う覆板に、該係止用溝に対してその内向き突縁にそれぞれ圧接する状態で嵌る2条の弾性変形可能な脚部を備えることにより構成され、該脚部には、その先端部外側に、上記係止用溝への押入時に係止用溝の内向き突縁の先端に接する斜面を有し、且つ、押さえ部材の係止用溝への押入完了時に上記突縁の内側に係止する係止縁を有する係止突部を備えることを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するための本発明に係る花粉除けスクリーンの張設方法は、上述した花粉除け網戸においてスクリーンを張設するに際し、次の工程(a)ないし(e)を含むことを特徴とするものである。
(a) 枠体上に、防虫用ネットを該枠体側に配置し、その上側に花粉除けスクリーンを重ねる工程。
(b) 重ねられた防虫用ネット及び花粉除けスクリーンを押さえ部材で押圧し、係止用溝の内向き突縁の先端と押さえ部材の脚部先端における上記係止突部の斜面との間に上記ネット及びスクリーンを挟んで、該ネット及びスクリーンの係止用溝への押入部位を位置決めする工程。
(a) 枠体上に、防虫用ネットを該枠体側に配置し、その上側に花粉除けスクリーンを重ねる工程。
(b) 重ねられた防虫用ネット及び花粉除けスクリーンを押さえ部材で押圧し、係止用溝の内向き突縁の先端と押さえ部材の脚部先端における上記係止突部の斜面との間に上記ネット及びスクリーンを挟んで、該ネット及びスクリーンの係止用溝への押入部位を位置決めする工程。
(c) 方形の枠体の対辺において防虫用ネット及び花粉除けスクリーンが押さえ部材により係止用溝に固定されていない場合には、上記位置決めが行われた状態で、係止用溝の内向き突縁と押さえ部材の斜面との間に挟まれた押入部位を押さえ部材の2条の脚部先端に当接保持させたまま、その押入部位の両側部分を係止用溝に引き込ませながら押入し、上記対辺が係止用溝に固定されている場合には、枠体上に防虫用ネット及び花粉除けスクリーンを平坦に敷設した状態で、係止用溝の内向き突縁と押さえ部材の斜面との間に挟まれた押入部位を押さえ部材の2条の脚部先端に当接保持させたまま、その押入部位の両側部分を係止用溝に引き込ませながら押入し、上記対辺側のネット及びスクリーンの上記引き込みにより、防虫用ネット及び花粉除けスクリーンに張りをもたせた状態に押さえ部材を押入する工程。
(d) 押さえ部材の係止突部を係止用溝の内向き突縁の内側まで押入し、押さえ部材の係止突部の係止縁を係止用溝の内向き突縁の内側に係止する工程。
(e) 押さえ部材の外側にある防虫用ネット及び花粉除けスクリーンの端部を切除する工程。
(d) 押さえ部材の係止突部を係止用溝の内向き突縁の内側まで押入し、押さえ部材の係止突部の係止縁を係止用溝の内向き突縁の内側に係止する工程。
(e) 押さえ部材の外側にある防虫用ネット及び花粉除けスクリーンの端部を切除する工程。
上記方法においては、枠体上に防虫用ネット及び花粉除けスクリーンを平坦に敷設する際の該ネット及びスクリーンの引き延ばし状態により、最終的な上記ネット及びスクリーンの張設状態を設定することができる。
上述した花粉除け網戸においては、押さえ部材が、係止用溝の内向き突縁にそれぞれ圧接する状態で嵌る2条の弾性変形可能な脚部を備え、該脚部には、その先端部外側に、上記係止用溝への押入時に係止用溝の内向き突縁の先端に接する斜面を有し、且つ、押さえ部材の係止用溝への押入完了時に上記突縁の内側に係止する係止縁を有する係止突部を備え、この押さえ部材が、特に防虫用ネット及び花粉除けスクリーンを重ねて張設する場合にそれらの固定に有効に機能するので、薄くて滑りやすいことから張設が困難である花粉除けスクリーンを、しわがなくピンと張った状態に綺麗に張ることができる。
本発明では、空気は通過するが花粉は殆ど通過さないメッシュの花粉除けスクリーンを枠体にピンと張った状態に綺麗に張設することができ、しかも、張設後に該スクリーンに外力が作用してもしわが生じることがない。
図1及び図2は、本発明に係る花粉除け網戸の実施例を示している。この網戸は、窓枠などの建物開口部に固定的に、あるいは摺動自在に配設されるものである。
上記網戸は、四辺を構成するアルミニウム製の横枠部材11a及び縦枠部材11bにより方形に形成された枠体11と、該枠体11に張設された防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13と、該ネット12及びスクリーン13を枠体11に固定するための押さえ部材14とを備えている。上記防虫用ネット12は、ポリエステル繊維あるいはポリプロピレン繊維等を用い、平織あるいはラッセル織により形成されたものであり、また、上記花粉除けスクリーン13は、前記特許文献1に記載されているところの花粉を殆ど透過させないメッシュを有する織物である。いずれも、各種の布と同様に、引張により若干の伸びを示すものである。
上記網戸は、四辺を構成するアルミニウム製の横枠部材11a及び縦枠部材11bにより方形に形成された枠体11と、該枠体11に張設された防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13と、該ネット12及びスクリーン13を枠体11に固定するための押さえ部材14とを備えている。上記防虫用ネット12は、ポリエステル繊維あるいはポリプロピレン繊維等を用い、平織あるいはラッセル織により形成されたものであり、また、上記花粉除けスクリーン13は、前記特許文献1に記載されているところの花粉を殆ど透過させないメッシュを有する織物である。いずれも、各種の布と同様に、引張により若干の伸びを示すものである。
上記枠体11を構成する横枠部材11a及び縦枠部材11bには、その一面の内周側に形成した凹段部に係止用溝18が形成されている。この係止用溝18は、その口部が左右一対の内向き突縁19により狭窄化されたものである。そして、上記防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13は、該枠体11の係止用溝18を設けた一面上に防虫用ネット12を外接させ、花粉除けスクリーン13が該防虫用ネット12に重ねられ、それらが重ねられた状態で押さえ部材14と共に係止用溝18に押入され、枠体11の前面に防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13が重ねられた状態で張設される。なお、上記係止用溝18及び押さえ部材14としては、防虫網戸として使用されているサイズのものが適している。
上記押さえ部材14は、合成樹脂の押出し成形により形成され、図4に示すように、係止用溝18を覆う覆板15に、該係止用溝18に対してその内向き突縁19にそれぞれ先端部が圧接する状態で嵌る2条(一対)の弾性変形可能な脚部16を一体的に備えることにより構成されたものである。そして、該脚部16には、その先端部外側に、上記係止用溝18への押入時に該係止用溝18の内向き突縁19の先端に接する斜面16bを有し、且つ、該押さえ部材14の係止用溝18への押入完了時に上記突縁19の内側に係止する係止縁16cを有する係止突部16aを備えている。
次に、上記花粉除け網戸における押さえ部材14の作用を、花粉除けスクリーンの張設方法と共に説明する。
上述した花粉除け網戸において花粉除けスクリーン13を張設するに際しては、前述した工程(a)ないし(e)を含む作業を行うことになる。それを更に具体的に説明すると、まず、枠体11上に、防虫用ネット12を載置し、その上に花粉除けスクリーン13を重ねて載置する。
上述した花粉除け網戸において花粉除けスクリーン13を張設するに際しては、前述した工程(a)ないし(e)を含む作業を行うことになる。それを更に具体的に説明すると、まず、枠体11上に、防虫用ネット12を載置し、その上に花粉除けスクリーン13を重ねて載置する。
次いで、押さえ部材14を一つの係止用溝18上において重ねられた防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13の上に置き、上記ネット12及びスクリーン13を押さえ部材14で係止用溝18に対して押圧する。これにより、係止用溝18の内向き突縁19の先端と押さえ部材14の脚部16の先端における上記係止突部16aの斜面16bとの間に上記ネット12及びスクリーン13が挟まれ、そのため、該ネット12及びスクリーン13の係止用溝18への押入部位が位置決めされる。
そして、方形の枠体11の対辺において防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13が押さえ部材14により係止用溝18に固定されていない場合には、上記位置決めが行われた状態で、係止用溝18の内向き突縁19と押さえ部材14の斜面16bとの間に挟まれた押入部位を、押さえ部材14の2条の脚部16の先端に当接保持させたまま、その押入部位の両側部分を係止用溝18に引き込ませながら押さえ部材14を係止用溝18に押入する。
一方、上記対辺が係止用溝18に固定されている場合には、枠体11上に防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13を平坦に敷設した状態で、具体的には、該ネット12及びスクリーン13に格別の張りを与えることなく、しかしながら、過大な弛みも与えることなく、軽く引き延ばした状態で、係止用溝18上においてスクリーン13上に押さえ部材14の脚部16を押当て、係止用溝18の内向き突縁19と押さえ部材14の斜面16bとの間に挟まれたネット12及びスクリーン13の押入部位を、押さえ部材14の2条の脚部先端に当接保持させたまま、その押入部位の両側部分を係止用溝18に引き込ませながら押入する。
この押さえ部材14の押入時には、防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13に張りを与える必要があるが、この張りは、押さえ部材14の係止用溝18に対する押入で、先に固定されている対辺側のネット12及びスクリーン13を引き込むことにより与えられるものである。したがって、押さえ部材14の押入に際して、上述したネット12及びスクリーン13を平坦に敷設し、軽く引き延ばした状態とは、ネット12及びスクリーン13に上記押さえ部材14による引き込み分の余裕を与えた状態である。但し、上記ネット12及びスクリーン13は若干の伸びを与えた状態で張設するので、上記余裕は押さえ部材14による引き込み分よりも伸びの分だけ短いものでよい。そして、ネット12及びスクリーン13の実際の張設作業において、該ネット12及びスクリーン13を軽く引き延ばした状態で最終的に適度な張りを与え得ることを確かめている。
なお、上記ネット12及びスクリーン13の張設に際しては、枠体11上に防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13を軽く引き延ばして平坦に敷設するが、その際の該ネット12及びスクリーン13の引き延ばし状態により、最終的な上記ネット12及びスクリーン13の張設状態を設定することができる。
このように、防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13に張りをもたせた状態に押さえ部材14で固定するためには、該押さえ部材14は、ネット12及びスクリーン13が係止用溝18と直交する方向にずれるのを許容しないものであることが必要である。そのため、押さえ部材14の脚部16には、上記係止用溝18への押入時に該係止用溝18の内向き突縁19の先端に接する斜面16bを設けて、押さえ部材14の押入時におけるネット12及びスクリーン13のずれ動きを防止し、更に、該押さえ部材14の係止用溝18への押入完了時に上記突縁19の内側に係止する係止縁16cを設けて、係止突部16aを係止用溝18の内向き突縁19の内側まで押入したとき、上記係止縁16cが該内向き突縁19の内側に係止するようにしている。
このような張設作業の結果、上記ネット12及びスクリーン13は緊張状態で綺麗に張ることができ、張設後に多少の外力が作用しても、しわになることはない。
そして、枠体11の四周についての押さえ部材14による固定を行ったうえで、押さえ部材14の外側にある防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13の端部を切除することにより、それらの張設作業が完了する。
そして、枠体11の四周についての押さえ部材14による固定を行ったうえで、押さえ部材14の外側にある防虫用ネット12及び花粉除けスクリーン13の端部を切除することにより、それらの張設作業が完了する。
上記押さえ部材14の脚部16の動作についての説明を補足すると、該脚部16を係止用溝18に押入するときには、押さえ部材14の係止突部16aの斜面16bが、ネット12及びスクリーン13を介して係止用溝18の内向き突縁19の先端に当接し、押さえ部材14に加わる押圧力により押さえ部材14の脚部16が内側に弾性変形しながら押入される。脚部16の係止突部16aの全体が係止用溝18の内向き突縁19の内側を通過すると、脚部16がほぼ元の形に戻り、上記係止縁16cが係止用溝18の内向き突縁19の内側にネット12及びスクリーン13を介して係止され、押さえ部材14の抜け出しが防止される。
以上に述べたところから明らかなように、上記花粉除け網戸においては、防虫ネット12に花粉除けスクリーン13を重ねて網戸の枠体11に張設するに際し、係止用溝18の内向き突縁19にそれぞれ圧接する状態で嵌る一対の弾性変形可能な脚部16の先端部外側に、上記係止用溝18への押入時に係止用溝18の内向き突縁19の先端に接する斜面16bを有し、且つ、押さえ部材14の係止用溝18への押入完了時に上記突縁19の内側に係止する係止縁16cを有する係止突部16aを備える押さえ部材14を用いているので、該ネット12及びスクリーン13を容易にピンと張った状態に綺麗に張設することができる。
11 枠体
12 防虫用ネット
13 花粉除けスクリーン
14 押さえ部材
18 係止用溝
12 防虫用ネット
13 花粉除けスクリーン
14 押さえ部材
18 係止用溝
Claims (3)
- 方形の枠体の一面の内周に、内向き突縁により口部を狭窄化した係止用溝が形成され、該枠体の上記一面に防虫用ネットが外接され、花粉を殆ど透過させないメッシュの花粉防けスクリーンが該防虫用ネットに重ねられ、上記防虫用ネットと花粉防けスクリーンが重ねられた状態で、それらが押さえ部材と共に上記係止用溝への押入により固定されている花粉防け網戸であって、
上記押さえ部材は、係止用溝を覆う覆板に、該係止用溝に対してその内向き突縁にそれぞれ圧接する状態で嵌る2条の弾性変形可能な脚部を備えることにより構成され、
該脚部には、その先端部外側に、上記係止用溝への押入時に係止用溝の内向き突縁の先端に接する斜面を有し、且つ、押さえ部材の係止用溝への押入完了時に上記突縁の内側に係止する係止縁を有する係止突部を備える、
ことを特徴とする花粉防け網戸。 - 請求項1に記載の網戸における花粉防けスクリーンを張設する方法であって、次の工程(a)ないし(e)を含む方法。
(a) 枠体上に、防虫用ネットを該枠体側に配置し、その上側に花粉除けスクリーンを重ねる工程。
(b) 重ねられた防虫用ネット及び花粉除けスクリーンを押さえ部材で押圧し、係止用溝の内向き突縁の先端と押さえ部材の脚部先端における上記係止突部の斜面との間に上記ネット及びスクリーンを挟んで、該ネット及びスクリーンの係止用溝への押入部位を位置決めする工程。
(c) 方形の枠体の対辺において防虫用ネット及び花粉除けスクリーンが押さえ部材により係止用溝に固定されていない場合には、上記位置決めが行われた状態で、係止用溝の内向き突縁と押さえ部材の斜面との間に挟まれた押入部位を押さえ部材の2条の脚部先端に当接保持させたまま、その押入部位の両側部分を係止用溝に引き込ませながら押入し、上記対辺が係止用溝に固定されている場合には、枠体上に防虫用ネット及び花粉除けスクリーンを平坦に敷設した状態で、係止用溝の内向き突縁と押さえ部材の斜面との間に挟まれた押入部位を押さえ部材の2条の脚部先端に当接保持させたまま、その押入部位の両側部分を係止用溝に引き込ませながら押入し、上記対辺側のネット及びスクリーンの上記引き込みにより、防虫用ネット及び花粉除けスクリーンに張りをもたせた状態に押さえ部材を押入する工程。
(d) 押さえ部材の係止突部を係止用溝の内向き突縁の内側まで押入し、押さえ部材の係止突部の係止縁を係止用溝の内向き突縁の内側に係止する工程。
(e) 押さえ部材の外側にある防虫用ネット及び花粉除けスクリーンの端部を切除する工程。 - 請求項2に記載の方法において、枠体上に防虫用ネット及び花粉除けスクリーンを平坦に敷設する際の該ネット及びスクリーンの引き延ばし状態により、最終的な上記ネット及びスクリーンの張設状態を設定する、
ことを特徴とする網戸における花粉防けスクリーンの張設方法。
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