JP2007291689A - 通気・防水性を有する扉 - Google Patents

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Masahito Moriya
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Abstract

【課題】空気や水蒸気は通すが水は通さない程度に微細な通気孔を有するスクリーンを用い、優れた換気効果がありながら防水性を発揮するようにした浴室等のための扉を提供する。
【解決手段】疎水性のある熱可塑性ポリマーの繊維により微細な通気孔を有する織物状に形成した通気性シートと、当該通気性シートとは別組織で該シートを補強するための通気性ある補強シートとを貼着し、全体として通気性と疎水性または撥水性とが付与され、換気のための通気性を有するが掛けられた水をそのまま通過させないスクリーン11を、扉枠1に横引きで開閉自在に張設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、浴室、シャワー室、洗面所、厨房、洗濯場、水を扱う作業場等のための通気・防水性を有する扉に関するものである。
従来、通気性を有しながら防水性を有する可撓性のスクリーンの素材、特に、浴室やシャワー室の扉として用いるのに適し、換気のための通気性を有しながら、飛散水の透過を防止できるような防水性を有するスクリーンの素材は見当たらない。
上記扉として用いるのに適した素材は、更に具体的には、次のようなものであることが望まれる。即ち、湯水の飛散が激しくてもその透過を抑制できること、室内の水蒸気を排出し、燃焼機器が存在する場合(例えば厨房等)には燃焼ガスを排気するするための換気に適した通気性を有していること、特に浴室等で使用するために人体との接触感がすぐれていること、扉としての繰り返し開閉に対する強度を有していること、柔構造で、辷りやすい浴室等でのけがを最小限に抑えられること、扉枠の内側のみのスペースで開閉できるようにするため、巻き取りまたは折り畳み可能なスクリーン状であり、引き戸のような収納スペースや折れ戸のような開放時の折り畳みスペースが要らないこと、などが望まれ、それらの条件を満たす適切な素材は知られていない。
一方、従来から、防水性を有する浴室用扉が特許文献1等により提案されている。
しかしながら、上記文献に示されている浴室用扉は、それを構成するスクリーンに樹脂のコーティングや防水剤の塗着によって防水性を付与したものであり、可撓性のシート状材料を用いて湯水の透過を抑制できるようにしているが、通気性について配慮したものではない。
本発明者は、十分な通気性を確保しながらも、防水性を発揮できるスクリーンを得るべく、適切なスクリーン素材を鋭意探索したが、通気性のあるシートの複数を貼着することにより、通気性及び防水性を適宜調整できることを確かめ、かつそれによって上記条件を満たすスクリーンが得られることを確かめ、その知見に基づいて本発明を完成するに至ったものである。
特許第2660232号公報
本発明の技術的課題は、空気や水蒸気は通すが水は通さない程度に微細な通気孔を有するスクリーンを用い、優れた換気効果がありながら防水性を発揮するようにした浴室等のための扉を提供することにある。
本発明の他の技術的課題は、上述した知見に基づき、通気性のある複数のシートの接合により適度の通気性と防水性を付与したスクリーンを得て、それを用いた浴室等の扉を提供することにある。
本発明の他の技術的課題は、引き戸のように収納スペースが要らず、折れ戸のように開放時の折り畳みスペースが要らず、扉枠の内側のみのスペースで開閉できるようにした通気・防水性を有する扉を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る通気・防水性を有する扉は、疎水性のある熱可塑性ポリマーの繊維により微細な通気孔を有する織物状に形成した通気性シートと、当該通気性シートとは別組織で該シートを補強するための通気性ある補強シートとを貼着し、全体として通気性と疎水性または撥水性とが付与され、換気のための通気性を有するが掛けられた水をそのまま通過させないスクリーンを、扉枠に上下端をガイドさせて横引きで開閉自在に張設したことを特徴とするものである。
上記構成を有する本発明の通気・防水性を有する扉においては、相互に貼着する微細な通気孔を有する織物状の通気性シートと、それと別組織の通気性ある補強シートとは、いずれも通気性及び通水性を有しているが、相互に別組織であって、それらを貼着すると通気孔が著しく微細化し、通気性も減殺されるが該微細化により通水性も著しく減殺され、飛散した水が掛かっても直ちに透過することはなく、次第にしみ出す程度にすることができる。そして、スクリーン、特にそれを構成する補強シートに撥水性を付与しておくことにより、水の透過は殆ど抑制され、水圧を掛けた状態にすればしみ出す程度にすることができる。
また、スクリーンとしては、疎水性素材により空気や水蒸気は通すが水は通さない程度に微細な通気孔を有するものを用いるので、優れた換気効果があり、しかも、浴室その他の湿気の多い部屋で換気扇により排気しているところでは、その排気に伴ってスクリーンの通気孔を通して外気を吸引するので、良好な換気が行われるばかりでなく、その換気流によりスクリーンを通した水の浸出をも有効に防止できる。
本発明に係る上記扉の好ましい実施形態においては、上記スクリーンにおける通気性シートとして、熱可塑性ポリマーからなるモノフィラメントにより形成したメッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の織物が用いられ、上記補強シートとして疎水性繊維からなる不織布が用いられる。
本発明に係る上記扉の他の好ましい実施形態においては、上記スクリーンを、巻取軸にスプリングで巻き取るロール巻取り式、あるいは、交互に逆方向に折り畳む折り畳み式のスクリーンとし、それにより扉枠の一側の側枠または可動框に収容可能に形成される。
このように構成すると、引き戸のように収納スペースが要らず、折れ戸のように開放時の折り畳みスペースが要らず、扉枠の内側のみのスペースで開閉可能になる。
また、本発明に係る扉の他の好ましい実施形態においては、扉枠の上部及び下部に、上記可動框を横方向にスライド自在にガイドする上部及び下部ガイドレールが設けられ、スクリーンの収納に伴って、側枠または可動框の上下端の出入口から湾曲してその内部へ導入され、スクリーンの張設に伴って、上記出入口から上部及び下部ガイドレールに沿って、スクリーンの上下各端縁部を保持するように直線的に導出される上下一対のスライド枠を備え、上記一対のスライド枠が、それぞれ複数のガイド駒を互いに隣接するガイド駒間において屈曲可能に連結することにより湾曲可能に形成されると共に、その導出時に上部及び下部ガイドレールと摺動自在に係合する係合部を長手方向に沿って有しており、上記スライド枠を構成する各ガイド駒に、上記スクリーンの張設及び収納に伴って、上記スクリーンの上下端縁部に沿って設けた係合子が内縁に摺動自在に係合する長手方向の一連のスリットが設けられる。
上記扉においては、下部のスライド枠を構成するガイド駒に、その内部に溜まった水を室内側に流出させる水抜き孔を設けるのが望ましい。
また、本発明に係る扉の他の好ましい実施形態においては、扉枠の側枠が、建物開口部に固定される固定枠と、それに着脱自在に取り付けられた上記スライド枠が導出入されるスライド枠収容框からなり、上記上部ガイドレールが扉枠の上部横枠に下方にばね付勢されて設けられており、スクリーン及び上下のスライド枠で相互に連結されている上記スライド枠収容框及び可動框が、上記上部ガイドレールに作用するばね付勢力に抗して上下のガイドレールに対し着脱自在に形成される。
この場合に、スライド枠におけるガイド駒の係合部に、上部及び下部ガイドレールにおける側面の鍔部に係合する係合鈎部を備え、可動框におけるスクリーンの全収納位置において、上記ガイドレール側面の鍔部を切除し、それによって、ガイドレールに対するスライド枠のガイド駒の係合を安定化させながら、スライド枠収容框及び可動框を簡単に着脱可能にすることができる。
以上に詳述した本発明の通気・防水性を有する扉によれば、空気や水蒸気は通すが水は通さない程度に微細な通気孔を有するスクリーンを用い、優れた換気効果がありながら防水性を発揮するようにした浴室等のための扉を得ることができる。
また、引き戸のように収納スペースが要らず、折れ戸のように開放時の折り畳みスペースが要らず、扉枠の内側のみのスペースで開閉できるようにした通気・防水性を有する扉を提供することができる。
以下に、本発明に係る通気・防水性を有する扉の実施の形態を、図1〜図10に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
以下に示す実施例においては、本発明の通気・防水性を有する扉として、巻取り式のスクリーンを浴室用扉に適用した例について示すが、扉のスクリーンとしては、巻取り式に限られることなく、交互に逆方向への折り返しにより多数の襞が形成されたアコーデオン状の折り畳み式スクリーンであっても良く、また、本発明の通気・防水性を有する扉の用途についても、浴室用扉に限られることなく、シャワー室、洗面所、厨房、洗濯場、水を扱う作業場等の扉であっても良い。
図示した実施例の扉は、通気・防水性を有するスクリーン11を、扉枠1に横引きで開閉自在に張設したものである。
上記扉枠1は、図1〜図3に示すように、ガイドレール3を有する上部の横枠2、下部の横枠を形成するガイドレール4と、左右の側枠5,6とを備えている。これらは、ネジ等により建物開口部に取り付けられるものである。そして、一方(図1の左側)の側枠5は、上記ネジ等で建物開口部に取り付けられる固定枠7と、それに着脱可能に取り付けられ、スクリーン11の一端が固定されると共に後述するスライド枠20A,20Bが導出入されるスライド枠収容框8とにより構成され、また、該収容框8に一端を固定されたスクリーン11の他端を巻き取るための巻取軸10を備えた可動框9は、上部の横枠2におけるガイドレール3及び下部の横枠を形成するガイドレール4により摺動自在にガイドされるようにして、上記収容框8に対向配置されている。
上部の横枠2は、図1及び図4に明瞭に示すように、固定枠13とその内部に昇降可能に収容された可動枠14とを備えている。上記固定枠13は、下向きに開放するコ字状部材により形成され、上面の固定壁13aの両端から垂下する一対の側壁13b,13bの下端内側に、上記可動枠14の抜脱を防止する係止片13cが、それぞれ内側に向けてその開口幅を狭めるように突設され、一方、上記可動枠14は、上面が開放したコ字状部材により上記固定枠13の下方の開口内に摺動自在に嵌入するように形成され、下面板14aの両端から立設された対向する一対の摺動壁14b,14bの上端部に、上記固定枠13の係止片13cと係合する係合部14cが外側に向けて凸設されている。また、上記下面板14aの下面には、後述するスライド枠20Aをガイドする前記ガイドレール3を設けている。そして、上記固定枠13の固定壁13aと可動枠14の下面板14aとの間には、断面略くの字状に形成した弾性部材(板ばね)15が介装され、固定枠13と可動枠14とを互いに離反する方向に付勢している。
一方、下部の横枠を形成するガイドレール4は、後述するように、上記スライド枠20Bをスライド自在にガイドするように形成されている。
図1及び図2に示すように、上下端を扉枠1にガイドさせている上記可動框9は、その内部にスプリング18の付勢力でスクリーン11を巻き取るロール巻取り式のスクリーンを備え、具体的には、該可動框9の内部に、巻き取り用のスプリング18を内蔵して該スプリング18の付勢力でスクリーン11を巻き取る巻取軸10を備えている。このように、スクリーン11を巻取軸10へ巻き取ることにより可動框9内に収容できるようにすると、扉枠1の一側に、扉を構成するスクリーン11をコンパクトに収納することができ、扉の設置に必要なスペースを小さくすることができる。
なお、上記巻取軸10は、スライド枠収容框8内に設けてもよく、この場合に、上記スライド枠20A,20Bは、この実施例と同様に、固定枠7に着脱可能に取り付けられるスライド枠収容框8に導出入されるようにしてもよいが、可動框9をスライド枠収容框として、その内部にスライド枠20A,20Bが導出入するように構成することもできる。
上記扉には、上記スクリーン11の収納に伴って、上記スライド枠収容框8の上下端の出入口から湾曲してその内部へ導入され、上記スクリーン11の張設に伴って、上記収容框8の出入口から上部ガイドレール3及び下部ガイドレール4に沿って、上記スクリーン11の上下各端縁部を保持するように直線的に導出される上下一対のスライド枠20A,20Bを備えている。
上記スライド枠収容框8及び可動框9は、上記スクリーン11及び上記上下のスライド枠20A,20Bで相互に連結されており、これらのスライド枠収容框8、可動框9、スクリーン11、スライド枠20A,20Bで扉本体30を構成している。
上記一対のスライド枠20A,20Bは、図1〜図6に示すように、それぞれ複数のガイド駒21を互いに隣接するガイド駒21間において屈曲可能に連結することにより、湾曲可能に形成している。
これらのガイド駒21は、その導出時に上部ガイドレール3及び下部ガイドレール4と摺動自在に係合する係合部22を長手方向に沿って設け、また、各ガイド駒21に上記スクリーン11の上下端縁部に沿って設けた係合子24が内縁に摺動自在に係合する長手方向の一連のスリット23が設けられ、該スリット23によりガイド部が構成されている。上記係合子24は、スクリーン11の上下各端縁部にその全長にわたって設けられ、上記スリット23の幅よりも幅広に形成されたファスナー半体状のものである。
したがって、上記スクリーン11の上下端は、上記スライド枠20A,20Bによりガイドされ、上記スライド枠20A,20Bから抜けることはない。
更に詳述すると、上記ガイド駒21は、図5及び図6に明瞭に示すように、略矩形に形成された一対の側壁21a,21aと、これら一対の側壁21a,21aを一体に結合する底部の結合壁21bとを有していて、上記一対の側壁21a,21aにおけるスクリーン11側に配置される端部には、連結ワイヤー26,26を挿通させるための孔21dが該ガイド駒21の連接方向に貫設されている。また、上記一対の側壁21a,21aにおける結合壁21bよりもスクリーン11側の内面間にはガイド壁21cが架け渡されていて、該ガイド壁21cの略中央にガイド駒21の連接方向に沿う上記スリット23が開設されている。
これにより、スクリーン11の張設に伴って、該スクリーン11の上下各端縁部がそれぞれ、スライド枠20A,20Bの長手方向に沿って開設された上記スリット23の内縁に上記係合子24を係合させた状態で、該スリット23に摺動自在に挿通されてガイドされるようになっている。
なお、上記スクリーン11がアコーディオン状に形成された折り畳み式の場合には、上記ガイド壁21c及びスリット23を設ける必要はなく、上記側壁21a,21aと結合壁21bとによってガイド部が形成される。
上記上下一対のスライド枠20A,20Bは、樹脂で一体成形された複数の上記ガイド駒21を、それらのスクリーン11側の両端部の孔21dにそれぞれ可撓性を有する2本の連結ワイヤー26,26を貫通させて、一列に連結することにより形成され、上記複数のガイド駒21が、スライド枠20A,20Bが直線状態にあるときに、互いに隣接するガイド駒21の端面27,27同士がほぼ隙間無く当接するように連結されているが、互いに隣接するガイド駒21,21間におけるスクリーン11側へのスムーズな屈曲、すなわちスライド枠20A,20Bのスクリーン11側へのスムーズな湾曲が妨げられない程度の余裕を持たせてある。
上記上下各スライド枠20A,20Bは、それぞれ、その一端を固定端として上記可動框9の上下端に固定されると共に、その他端を自由端として上記スライド枠収容框8の上下各出入口を通じて該スライド枠収容框8の内部に導入されていて、可動框9の往復移動により、上記上下各出入口を通じてスライド枠収容框8の内部と上下ガイドレール3,4に沿う位置との間で出没可能となっている。
特に、下部のスライド枠20Bがスクリーン11の巻取軸10への巻き取りに伴う収納時にスライド枠収容框8の内部に収容され、逆に、スクリーン11の張設時に該スライド枠収容框8の内部からスクリーン11の下端縁部に沿って直線的に導出されるため、扉枠1がバリヤフリー構造になっている。
また、少なくとも下部のスライド枠20Bを構成するガイド駒21には、その内部に溜まった水を浴室内側に流出させる水抜き孔21eを設けている。更に、浴室内側からの水がスクリーン11の反対側の室に浸入するのを極力避けるため、上記スリット23を構成する浴室外側のガイド壁21cの端部に屈曲部21fを設けている。
更に、下部のスライド枠20Bを構成するガイド駒21のスクリーン11とは反対側の結合壁21bの外面には、前記係合部22が形成されているが、この係合部22は、一対の係合鈎部22a,22bを互いに内側に向けて突設したものである。これらの係合鈎部22a,22bは下部ガイドレール4に係合するが、その浴室内側の係合鈎部22bだけを、下部ガイドレール4との隙間をなくして浴室内からの水がより一層シールされるように、軟質の合成樹脂で一体に形成している。
上記水抜き孔21eや軟質の係合鈎部22b等を設けたガイド駒21は、部品を共通させるために、上記上部のスライド枠20Aを構成するガイド駒21に用いてもよい。
一方、前記ガイドレール3,4は、突出部の側面から外側に向けて突設された各一対の鍔部3a,4aを備えている。これらの鍔部3a,4aは、上記スライド枠20A,20Bにおけるガイド駒21の係合鈎部22a,22bと摺動自在に係合するものである。
そして、図7及び図8に示すように、上記ガイドレール3,4は、スライド枠収容框8の上下部、すなわち上記可動框におけるスクリーンの全収納位置付近において、その側面の鍔部3a,4aを、傾斜部3b,4bを介して次第に切除し、無鍔部3c,4cとしている。
このようにして、ガイドレール3,4における上記無鍔部3c,4cの幅は、それぞれ対応するスライド枠20A,20Bの係合鈎部22aによって狭められた開口幅よりも小さく形成され、また、鍔部3a,4aによって拡げられたガイドレール3,4の幅は、係合鈎部22aによって狭められた係合部22の開口幅よりも大きく形成されている。
そうすることにより、スクリーン11の張設に伴って、上記スライド枠収容框8の内部から導出された各スライド枠20A,20Bは、その導出後間もなく、係合部22における係合鈎部22aが上下各ガイドレール3,4における鍔部3a,4aと係合した状態になり、その係合状態でガイドレール3,4に沿って進行することになる。したがって、スクリーン11の開閉操作時に、上下各スライド枠20A,20Bを、スライド枠収容框8に対してスムーズに出没動作させることができ、扉の良好な操作性を確保することができる。しかも、各スライド枠20A,20Bがスクリーン11側への湾曲を阻止されて直線状に保持され、すなわち、スライド枠20A,20Bの係合鈎部22aと上下各ガイドレール3,4の鍔部3a,4aとによって湾曲制限機構が形成される。
また、上記扉においては、一対のスライド枠20A,20Bの出没動作を互いに同期させることにより、扉の開閉操作時に、上記可動框9と上記スライド枠収容框8との平行状態を維持するため、図1に示すように、上下各スライド枠20A,20Bの自由端を形成する端部駒にそれぞれ設けたプーリー28(下方のプーリーは図示省略)間にワイヤー部材29をループを形成するようにして巻き掛けている。
上記スクリーン11は、疎水性のある熱可塑性ポリマーの繊維により微細な通気孔を有する織物状に形成した通気性シートと、当該通気性シートとは別組織で該シートを補強するための通気性ある補強シートとを貼着し、全体として通気性と疎水性または撥水性とが付与され、換気のための通気性を有するが掛けられた水をそのまま通過させないスクリーンにより形成されたものである。必要に応じて、撥水処理を施すこともできる。
上記通気性シートとしては、例えば、熱可塑性ポリマーからなるモノフィラメントで、繊度が5〜25dのものを経糸、緯糸として配したところのメッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の平織物を用いることができる。これは花粉除けのスクリーンとしても使用できるもので、杉の花粉は径が20〜40μmと言われていることから、上記メッシュ数は大部分の花粉の通過を阻止する程度の通気孔を有するものである。
また、上記補強シートとしては、例えば、疎水性繊維からなる不織布が用いられる。不織布としては、糸の太さが2〜3dのもので、目付としてはm2当たり10〜200g位まで、厚さとしては、0.1〜0.5程度のものが適しているが、これらはスクリーンの通気性と防水性を考慮して選択されるべきであり、すなわち、通気性シートと補強シートとを、それらが貼着されたスクリーンの通気性と防水性を考慮して組み合わせ、必要に応じて撥水加工することにより、それに飛散した水滴を水玉にして流下させることを可能にするものであることが必要である。
上記スライド枠収容框8、可動框9、スクリーン11、及びスライド枠20A,20Bで構成される扉本体30は、扉枠1に対して簡単に着脱できるようにしている。
すなわち、上述のように、上記可動框9を上記スクリーン11が全収納される位置まで移動させることにより、上下各スライド枠20A,20Bの係合部22を、上記上下各ガイドレール3,4に対して係脱させることができ、また、前記スライド枠収容框8は以下に説明するように側枠5における固定枠7に対して着脱可能であり、更に上記上部ガイドレール3は上部横枠2に下方にばね付勢されて設けられているため、上記扉本体30は、上記スクリーン11が上記可動框9に全収納される位置において、それを前記固定枠13と上部ガイドレール3を備えた可動枠14との間に作用する弾性部材15のばね付勢力に抗して持ち上げ、その状態で下部のスライド枠20Bを下部のガイドレール4から離脱させたうえで、上部のスライド枠20Aを上部のガイドレール3から離脱させることにより、扉枠1から離脱させることができ、また上記とは逆の操作で扉枠1に対して扉本体30を装着することができる。
上記スライド枠収容框8を側枠5における固定枠7に着脱自在にするため、図1、図9及び図10に示すように、扉枠1にはそれらの固定手段を付設している。
該固定手段は、上記固定枠7の上下2個所に固定された鈎部材35と、上記スライド枠収容框8における上記鈎部材35に対応する位置にスライド可能に取り付けられた各係合部材36との係脱自在の係合により、上記スライド枠収容框8を上記固定枠7に固定するものである。
更に具体的に説明すると、上記係合部材36は、図10に示すスライド枠収容框8の固定面に対し、該スライド枠収容框8の両側に一対の摘み部36aが突出する板状に形成され、その中央部に略長円形状の貫通孔36bが設けられ、該貫通孔36bを通して、スライド枠収容框8に係合部材36の移動を一定範囲に制限すると共に、該係合部材36の孔縁に被設してスライド枠収容框8からの離脱を抑止する支持部材37をねじ固定することにより、上記係合部材36が摘み部36aの操作で上記一定の範囲内を上下にスライドするように構成している。また、上記係止部材36には、スライド枠収容框8の固定面に突設した複数の上下方向突条8aに対してスライドによる挿通をガイドされる複数の凹溝36cを設けると共に、該係止部材36における上記貫通孔36bに近接した位置に該貫通孔36b側に向けて突出する一対の係合突子36dを設け、上記支持部材37の側面に、係止部材36の移動の上限及び下限位置で該係合突子36dに対して弾性的に係合する一対の係合片37aを設けている。
そして、図1及び図6からわかるように、上記係止部材36における下部裏面に部分的な段落部36eを設けることにより、該係止部材36の下部を前記鈎部材35と係脱する係合部36fとしている。
上記係合部材36は、上記摘み部36aを摘んで上下動させることにより、一対の係合突子36dで係止片37aを押しながら上下方向にスライドさせることができ、該係合部材36が上限及び下限位置で係止片37aにより係止されるので、それらの位置からみだりに移動することはない。そして、上記係合部材36は、上記下限位置においてその段落部36eにより形成された係合部36fが鈎部材35と係合することにより、上記スライド枠収容框8が側枠5における固定枠7に固定され、上記係合部材36を上記上限位置に移動させることにより、スライド枠収容框8の固定枠7に対する固定が解除される。
本発明に係る扉の一実施例を示す要部縦断正面図である。 図1の水平断面図である。 図1の縦断面図である。 図3の要部拡大断面図である。 上記実施例におけるガイド駒の断面図である。 上記実施例における下部スライド枠の部分拡大斜視図である。 上記実施例における下部ガイドレールの部分的平面図である。 上記実施例における上部ガイドレールの部分的下面図である。 上記実施例における扉枠の一部拡大正面図である。 上記実施例のスライド枠収容框の固定面の構成を示す部分拡大正面図である。
符号の説明
1 扉枠
2 横枠
3,4 ガイドレール
3a,4a 鍔部
5 側枠
7 固定枠
8 スライド枠収容框
9 可動枠
10 巻取軸
11 スクリーン
15 弾性部材
18 スプリング
20A,20B スライド枠
21 ガイド駒
21e 水抜き孔
22 係合部
22a,22b 係合鈎部
23 スリット
24 係合子

Claims (7)

  1. 疎水性のある熱可塑性ポリマーの繊維により微細な通気孔を有する織物状に形成した通気性シートと、当該通気性シートとは別組織で該シートを補強するための通気性ある補強シートとを貼着し、全体として通気性と疎水性または撥水性とが付与され、換気のための通気性を有するが掛けられた水をそのまま通過させないスクリーンを、扉枠に上下端をガイドさせて横引きで開閉自在に張設してなる、
    ことを特徴とする通気・防水性を有する扉。
  2. 上記スクリーンにおける通気性シートとして、熱可塑性ポリマーからなるモノフィラメントにより形成したメッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の織物が用いられ、上記補強シートとして疎水性繊維からなる不織布が用いられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通気・防水性を有する扉。
  3. 上記スクリーンを、巻取軸にスプリングで巻き取るロール巻取り式、あるいは、交互に逆方向に折り畳む折り畳み式のスクリーンとし、それにより扉枠の一側の側枠または可動框に収容可能に形成した、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通気・防水性を有する扉。
  4. 扉枠の上部及び下部に、上記可動框を横方向にスライド自在にガイドする上部及び下部ガイドレールが設けられ、
    スクリーンの収納に伴って、側枠または可動框の上下端の出入口から湾曲してその内部へ導入され、スクリーンの張設に伴って、上記出入口から上部及び下部ガイドレールに沿って、スクリーンの上下各端縁部を保持するように直線的に導出される上下一対のスライド枠を備え、
    上記一対のスライド枠が、それぞれ複数のガイド駒を互いに隣接するガイド駒間において屈曲可能に連結することにより湾曲可能に形成されると共に、その導出時に上部及び下部ガイドレールと摺動自在に係合する係合部を長手方向に沿って有しており、
    上記スライド枠を構成する各ガイド駒に、上記スクリーンの張設及び収納に伴って、上記スクリーンの上下端縁部に沿って設けた係合子が内縁に摺動自在に係合する長手方向の一連のスリットが設けられている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の通気・防水性を有する扉。
  5. 少なくとも下部のスライド枠を構成するガイド駒に、その内部に溜まった水を室内側に流出させる水抜き孔を設けている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の通気・防水性を有する扉。
  6. 扉枠の側枠が、建物開口部に固定される固定枠と、それに着脱自在に取り付けられた上記スライド枠が導出入されるスライド枠収容框からなり、
    上記上部ガイドレールが扉枠の上部横枠に下方にばね付勢されて設けられており、
    スクリーン及び上下のスライド枠で相互に連結されている上記スライド枠収容框及び可動框が、上記上部ガイドレールに作用するばね付勢力に抗して上下のガイドレールに対して着脱自在に形成されている、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の通気・防水性を有する扉。
  7. スライド枠におけるガイド駒の係合部に、上部及び下部ガイドレールにおける側面の鍔部に係合する係合鈎部を備え、
    可動框におけるスクリーンの全収納位置において、上記ガイドレール側面の鍔部を切除している、
    ことを特徴とする請求項6に記載の通気・防水性を有する扉。
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