JP5285320B2 - 網戸用ネットの押さえ部材 - Google Patents

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Description

本発明は、網戸用枠体の係止用溝に網戸用ネットとともに押入することにより、該ネットを枠体に対して固定するための網戸用ネットの押さえ部材に関し、特に既存の汎用防虫用ネットに比してフィラメントが細くてメッシュが細かい網戸用ネットを網戸用枠体に対して固定するのに適した網戸用ネットの押さえ部材に関するものである。
近年、建物開口部からより小さな虫や細かい塵埃、花粉等が侵入するのを防ぎ、且つネットを通した視界をより明るくでき、通風性をも改善できるため、既知の汎用の防虫用ネットに比してフィラメントの繊度がより細く、メッシュがより細かい網戸用ネットの需要が多くなっているが、この種のネットは既知のネットに比して生地が薄く、必然的に表面が平滑で、ネット自体が柔軟であり、他物との摩擦力も小さく、表面が滑りやすい状態になっているため、網戸用枠体に対して既知のゴム紐状の押さえ部材等を使用して該ネットを固定しようとすると、該ネットが非常に滑りやすいことから、皺を生じさせることなく綺麗に張ることができないばかりでなく、張設した該ネットに外力が作用すると、簡単に抜け出し、あるいは押さえ部材とともに係止用溝から外れてしまうという問題がある。また、ネット自体が薄く傷が付きやすいため、ネットを押さえ部材で網戸用枠体に固定する際に、該押さえ部材からネットに対して部分的に集中して外力を作用させると、該ネットが破損してしまう可能性があり、単純に強い力での圧接による固定は困難である。
このような問題に対処し、特許文献1により開示されているネット押さえ部材においては、脚部を網戸用枠体の係止用溝内に押入してネットを固定する際に、該ネットが脚部の外側を適度に滑るようにし、最終的にネットの固定がほぼ完了する段階で覆板における軟質の圧接部が上記ネット表面の凹凸により変形しながら該ネットに対して弾性的に圧接され、該圧接部とネットとの間の摩擦力によって該ネットが係止用溝内でずれ動くのを抑止できるようにしている。
上記特許文献1の構成は、生地が薄くてその表面が滑りやすいネットを網戸用枠体に対して容易に且つ損傷を与えることなく安定的に固定するために有効なものではあるが、網戸用枠体に対するネットの張設時には、該ネットが滑りやすいため、方形の網戸用枠体の一辺にネットを固定した後、ネットを緊張状態にして対向辺に該ネットの他端を固定するに際し、作業者がネットに必要な張力を付与しておく必要があり、そのため、作業者により網戸用枠体に張設されたネットの緊張力にバラツキが生じる可能性がある。
特開2007−205153号公報
本発明の技術的課題は、フィラメントが細くメッシュが細かく、結果的に表面が滑りやすいネットを、網戸用枠体に対して容易にほぼ一定の緊張力で張設するのに有効な網戸用ネットの押さえ部材を提供することにある。
本発明の他の技術的課題は、ネットを押さえ部材で網戸用枠体に固定する際に、該押さえ部材からネットに対して外力が部分的に集中して作用することがなく、該ネットに傷を付けたり破損させることなく固定することが可能な網戸用ネットの押さえ部材を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る網戸用ネットの押さえ部材は、細かい塵埃や花粉が侵入するのを防げる程度にフィラメントの繊度が細く、メッシュが細かい網戸用ネットを対象とし、網戸用枠体の内周の一辺とその対向辺に設けられた、口部を網戸用枠体の内周平面壁とそれに対向する内向き突縁とにより狭窄化して形成した係止用溝に、上記網戸用ネットとともに押入することにより該ネットを固定するための合成樹脂製の押さえ部材であって、該押さえ部材は、係止用溝を覆う覆板に、該係止用溝に対して嵌る脚部を備えることにより構成され、該脚部は、上記内向き突縁に圧接する状態で上記係止用溝に嵌る弾性変形可能な脚条と、上記網戸用枠体の内周平面壁に当接して装着姿勢を保持する当接板部とによって構成され、上記脚条の先端部外側面で、上記係止用溝へネットを介して該脚条を押入する際に係止用溝の内向き突縁の先端に圧接する部分は、上記ネットの滑動を許容する平滑な斜面として構成され、且つ、該脚条には上記押さえ部材の係止用溝への押入完了時に上記内向き突縁の内側に係止する係止縁を有する係止突部を備え、該係止縁が、上記係止突部の先端部外側における上記斜面に背向する斜面により形成され、上記脚条の先端部で該脚条を係止用溝に押入する際に該係止用溝の内向き突縁に圧接しない部分に、ネットに対して摩擦による引張力を付与するところの、押さえ部材を構成する合成樹脂より軟質の軟質材または粗面からなる摩擦部を形成し、上記覆板における脚条の外側部に、上記係止用溝における内向き突縁の外面との間に挟持したネットに圧接する覆板より軟質の圧接部を一体に形成し、該圧接部に、上記係止用溝における内向き突縁の外面との間に挟持したネットに弾性的に圧接してネット表面の凹凸に食い込む尖頭状の突条が突設され、上記当接板部の上端で、押さえ部材の係止用溝への押入完了時に係止用溝の内周平面壁に圧接する部分に、軟質材からなるネット端固定部片を付設したことを特徴とするものである。上記覆板の圧接部に設けられ、上記ネットに圧接することにより弾性変形する尖頭状の突条は、少なくとも1条、望ましくは2〜3条とすることにより、ネットの固定を確実に行うことができる。
上記構成を有する網戸用ネットの押さえ部材によれば、方形の網戸用枠体の一辺において、係止用溝内に上記押さえ部材の脚部を押入してネットを固定する際には、脚部の外側などの摩擦部がなくてネットの滑動を許容する平滑面の部分で、該ネットが脚部に対して適度に滑るので、脚部の先端部分等に軟質材や粗面からなる摩擦部があっても、該ネットに対して局部的に大きな力が作用することがなく、脚部が係止用溝に円滑に押入され、そして、最終的な固定がほぼ完了する段階で、上記覆板における軟質の圧接部が上記ネット表面の凹凸により変形しながら該ネットに対して弾性的に圧接されるので、該圧接部とネットとの間の摩擦力によって該ネットが係止用溝内でずれ動くのを抑止され、該ネットを網戸用枠体に対して確実に、しかも安定的に固定することができる。
網戸用枠体の一辺にネットを固定した後、ネットを緊張状態にして枠体の対向辺に該ネットの他端を固定するに際しては、ネットに弛みがないようにして、該対向辺の係止用溝に該ネットを介して上記押さえ部材の脚部を押入すると、脚部の外側などの摩擦部がない平滑面の部分ではネットが脚部に対して滑るが、脚部の先端部分等に設けた軟質材や粗面からなる摩擦部では、それに接するネットに対して摩擦による適度の引張力が作用し、その引張力でネットが係止用溝内に引き込まれる。該摩擦部は、単にその表面にネットが圧着されているだけで、ネットに損傷を与える程度に大きな摩擦力でネットを引き込むものではなく、ネットに対する引張力が過大になると該ネットが摩擦部に対して滑るように形成され、そのため、該摩擦部の摩擦力により決まる引張力でネットが係止用溝に引き込まれ、該ネットが該引張力によって決まるほぼ一定の緊張力で張設されることになる。
網戸用枠体に対するネットの最終的な固定は、勿論、上記覆板における軟質の圧接部が上記ネット表面の凹凸により変形しながら該ネットに対して弾性的に圧接されることにより得られるものであり、上記摩擦部においてネットに作用する摩擦力はネットにバラツキのない必要な緊張力を与えるもので、覆板の圧接部とネットとの間の摩擦力によって該ネットが係止用溝内でずれ動くのを抑止される。その結果、該ネットを網戸用枠体に対して確実に、しかも、バラツキのない緊張力を付与して安定的に固定することができる。
この網戸用ネットの押さえ部材では、一つの脚条の先端部外側で係止用溝の内向き突縁に圧接する部分が、上記係止突部の先端部外側の斜面と係止縁の斜面によってなだらかな山型の平滑面に形成されているので、上記押さえ部材の脚部を網戸用枠体の係止用溝内に押入してネットを固定する際に、該ネットは脚条の上記斜面上を滑り、押さえ部材からネットに対して外力が部分的に集中して作用することがない。係止用溝に対する押さえ部材の押入がほぼ完了する時点では、斜面状の係止縁が係止用溝の内向き突縁にネットを介して圧接することにより、押さえ部材が最終押入位置に保持され、この段階で、脚条等に設ける摩擦部がネットに対して適度の緊張力を付与し、また、覆板の軟質の圧接部と上記内向き突縁との間でネットを確実に挟持することは、上述した通りである。また、上記脚条に対峙する当接板部は、網戸用枠体の内周平面壁に当接して押さえ部材の装着姿勢を保持するように機能し、その当接板部の上端で、押さえ部材の係止用溝への押入完了時に係止用溝の内周平面壁に圧接する部分に設けた軟質材からなるネット端固定部片は、前記覆板の軟質の圧接部と同様に、最終的なネットの固定がほぼ完了する段階で、該ネット端固定部片とネットとの間の摩擦力によって該ネットが係止用溝内でずれ動くのを抑止するものである。
以上に詳述した本発明の網戸用ネットの押さえ部材によれば、フィラメントが細くメッシュが細かく、結果的に表面が滑りやすいネットを、網戸用枠体に対して容易にほぼ一定の緊張力で張設するのに有効な網戸用ネットの押さえ部材を得ることができ、また、ネットを押さえ部材で網戸用枠体に固定する際に、該押さえ部材からネットに対して外力が部分的に集中して作用することがなく、該ネットに傷を付けたり破損させることなく固定することが可能になる。
図1は、本発明に係る網戸用ネットの押さえ部材を防虫・花粉除け網戸におけるネットの固定に適用した場合の第1実施例を示している。この網戸は、窓枠などの建物開口部に固定的に、あるいは摺動自在に配設されるものである。
上記網戸においては、四辺を構成するアルミニウム製の横枠部材及び縦枠部材により方形に形成された網戸用枠体10と、該枠体10に張設されたネット8と、該ネット8を枠体10に固定するための合成樹脂製の押さえ部材14とを備えている。上記ネット8は、既知の防虫用ネットよりも細い繊度のポリエステル繊維あるいはポリプロピレン繊維等のフィラメントを用い、それを平織あるいはラッセル織で織成することにより既知の防虫用ネットよりメッシュを非常に細かく形成したものである。
上記枠体10を構成する横枠部材及び縦枠部材には、図1に示すように、そのネット張設面に沿う一面の内周側に形成した凹段部に、係止用溝11が形成されている。この係止用溝11は、口部が左右一対の内向き突縁12により狭窄化されたものである。そして、上記ネット8は、該枠体10の係止用溝11を設けたネット張設面に沿う一面上に該ネット8を載置した状態で、上記合成樹脂製の押さえ部材14と共に係止用溝11内に押入され、以下に詳述するような態様で枠体10に張設固定されるものである。なお、上記枠体10を構成する横枠部材及び縦枠部材は、同一断面形状を有するものとは限らないが、口部が内向き突縁12により狭窄化された係止用溝11は、実質的に同一形状を有するものとして構成される。
上記押さえ部材14は、合成樹脂の押出し成形により形成され、網戸用枠体10の係止用溝11を覆う覆板15に、該係止用溝11に対してその口部両側の内向き突縁12にそれぞれネット8を介して圧接する状態で嵌る脚部を備えている。この脚部は、覆板15に一体的に設けられた一対の弾性変形可能な脚条16により構成されている。
そして、上記覆板15における脚条16の両外側に、該覆板15及び脚条16よりも軟質の合成樹脂により該覆板15と一体成形された一対の圧接部17が形成され、該一対の圧接部17には、上記係止用溝11における内向き突縁12の外面12aとの間に挟持した上記ネット8に弾性的に圧接してネット表面の凹凸に食い込む尖頭状の突条17aがそれぞれ突設されている。
図1における覆板15の左側の突条17aは、係止用溝11の内向き突縁12のネット8に圧接する前の未変形状態を示し、同右側の突条17aは、内向き突縁12上のネット8に弾性的に圧接してネット8表面の凹凸に食い込むような態様で変形した状態を示している。該突条17aは、1条でもよいが、2〜3条とすることによりネット8の固定を効果的に行うことができる。また、上記圧接部17は、覆板15の両側部に設けているが、後述する第3実施例以下のように、覆板15の一方の側部のみに設けることもできる。
上記一対の脚条16は、それらの先端部外側に、上記係止用溝11への押入時に該係止用溝11の内向き突縁12の先端にネット8を介して圧接する斜面16bをそれぞれ有し、且つ、該押さえ部材14の係止用溝11への押入完了時に上記突縁12の内側に係止する係止縁16cを有する係止突部16aを備えている。この係止突部16aの係止縁16cは、該係止突部16aの先端部外側における上記斜面16bに背向する斜面に形成されており、それにより、該係止突部16aは、上記係止用溝11内への押入完了時において係止用溝11の内向き突縁12の内側に接するなだらかな山型に形成されている。
この実施例における脚条16は、全体がほぼ一定の厚さを持つように形成されているため、脚条16が外力を受けたときの弾性変形は、片持ち梁的なものとなる。
係止用溝11へネット8を介して一対の脚条16を押入する際に該係止用溝11の内向き突縁12に圧接する部分の表面、つまり、少なくとも、上記係止突部16aにおける係止用溝11の内向き突縁12の先端を通る垂線から外側に突出している部分の表面は、上記ネット8の滑動を許容する平滑面として構成され、一方、上記脚条16の外面で該脚条16を係止用溝11に押入する際に該係止用溝11の内向き突縁12に圧接しない部分には、ネット8に対して摩擦による引張力を付与する軟質材からなる摩擦部18を形成している。該摩擦部18は、上記脚条16を構成する合成樹脂またはそれよりも軟質の樹脂の表面を粗面として形成することもできる。
上記摩擦部18は、係止用溝11にネット8を介して押さえ部材14の脚条16を押入するとき、その摩擦部18に接するネット8に対して摩擦による引張力を作用させ、その引張力でネット8が係止用溝11内に引き込まれることになるので、この摩擦部18によるネット8に対する引張力が最終的にネット8に与える緊張力になり、しかも、ネット8に対する引張力が過大になると該ネット8が摩擦部18に対して滑るように設定しておくことにより、結果的に、該摩擦部の摩擦力により決まるほぼ一定の緊張力でネットを張設することが可能になる。
上述した網戸用ネットの押さえ部材14を用いて、上記網戸用枠体10に対してネット8を張設するに際しては、先ず、枠体10上にネット8を載置し、次いで、押さえ部材14を一つの係止用溝11上においてネット8の上に置き、上記ネット8を押さえ部材14で係止用溝11に対して押圧する。これにより、押さえ部材14の一対の脚条16における係止突部16aの斜面16bが、ネット8を介して係止用溝11の内向き突縁12の先端に当接し、押さえ部材14に加わる押圧力により該押さえ部材14の脚条16が内側に弾性変形しながら押入される。脚条16の係止突部16aの全体が係止用溝11の内向き突縁12の内側を通過すると、脚条16がほぼ元の形に戻り、上記係止縁16cが係止用溝11の内向き突縁12の内側にネット8を介して係止され、押さえ部材14の抜け出しが防止される。
そして、最終的な固定がほぼ完了する段階で、押さえ部材14における覆板15の圧接部17に突設した軟質の突条17aが、上記ネット8の表面の凹凸により変形しながらネット8に対して弾性的に圧接され、それによって該ネット8を覆板15の圧接部17と内向き突縁12の外面12aとの間に挟持するようにしているので、該突条17aとネット8との間の摩擦力によって該ネット8がずれ動くのが抑制され、該ネット8を安定的に固定することができる。しかも、上記係止用溝11に対する押さえ部材14の押入がほぼ完了する時点では、斜面状の係止縁16cが開口の内向き突縁12にネット8を介して圧接し、上記軟質の圧接部17との間で上記内向き突縁12及びネット8を挟持するので、このネット8の固定状態においては上記押さえ部材14が係止用溝11の口部に安定的に保持される。
網戸用枠体10の一辺にネット8を固定した後、ネット8を緊張状態にして対向辺に該ネット8の他端を固定するに際しては、ネット8に弛みがないようにして、あるいは、ある程度緊張状態に保持して、該対向辺の係止用溝11に該ネット8を介して上記押さえ部材14の一対の脚条16を押入するが、該脚条16の外側などの摩擦部18がない平滑面の部分では、ネット8が脚条16に対して滑るので該ネット8が格別の損傷を受けることはない。
ところが、脚条16の先端部分等に設けた軟質材や粗面からなる摩擦部18では、それに接するネット8に対して摩擦による適度の引張力が作用し、その引張力でネット8が係止用溝11内に引き込まれる。但し、該摩擦部18では、単にその表面にネット8が圧接されているだけで、ネット8に損傷を与える程度に大きな摩擦力で該ネットを引き込むものではなく、ネット8に対する引張力が過大になると該ネット8が摩擦部18に対して滑るので、結果的に、該摩擦部18の摩擦力により決まる引張力でネット8が係止用溝11に引き込まれ、ネット8が上記引張力に相当するほぼ一定の緊張力で張設されることになる。この摩擦部18は、係止用溝11に対する押さえ部材14の押入に際して内向き突縁12の先端等にネット8を介して圧接されるようなことがなく、それによって、ネット8の損傷が抑制される。係止用溝11に対する最終的なネットの固定は、前述した通りである。
このような張設作業により、上記ネット8を網戸用枠体10に対して容易に且つ確実に緊張状態に張設することができ、張設後に多少の外力が作用しても、ネット8がずれ動いて皺ができるようなことはなく安定的に固定することができる。
そして、枠体10の四周についての押さえ部材14による固定を行ったうえで、押さえ部材14の外側にあるネット8の端部を切除することにより、それらの張設作業が完了する。
図2は、本発明に係る網戸用ネットの押さえ部材の第2実施例を示している。この第2実施例の押さえ部材においても、それによってネット8を固定する上記網戸用枠体10の係止用溝11は、一対の対向する内向き突縁12の間に狭窄化した口部を有するものとして構成され、第1実施例の枠体10と変わるところがないが、押さえ部材14における脚部の構成が相違している。
即ち、上記押さえ部材14の脚条16は、それらの先端部外側に斜面16bを有し、且つ、該押さえ部材14の係止用溝11への押入完了時に上記突縁12の内側に係止する係止縁16cを有する係止突部16aを備えているが、その係止突部16aの背後である脚条16の内側面は平面状に形成され、結果的に、脚条16における係止突部16aよりも基端側がほぼ一定の厚さを持つように形成されている。そのため、この第2実施例における脚条16は、外力を受けたときにその係止突部16aよりも基端側が弾性的な変形を負担することになる。
この第2実施例における押さえ部材14のその他の構成は、第1実施例の場合と同様であり、即ち、押さえ部材14が合成樹脂の押出し成形により形成され、覆板15における脚条16の両外側部分に、軟質合成樹脂からなる尖頭状の突条17aが突設された圧接部17を設け、また、上記脚条16の外面で該脚条16を押入する際に係止用溝11の内向き突縁12に圧接しない部分に、ネット8に対して摩擦による引張力を付与する軟質材または粗面からなる摩擦部18を形成している。
なお、この第2実施例の作用も第1実施例の場合と変わるところがないので、それらの説明は省略する。また、以下の実施例を含めて、上記尖頭状の突条17aは、図では圧接により変形した状態を示し、その変形前の形状は図1の左側の突条と同一である。
図3は、本発明に係る網戸用ネットの押さえ部材の第3実施例を示している。この図3以下の実施例における押さえ部材24は、上述した第1及び第2実施例における網戸用枠体10とは形態が異なる網戸用枠体20において用いるもので、その網戸用枠体20は、押さえ部材24を押入する係止用溝21が網戸用枠体20の内周平面壁23とそれに対向する内向き突縁22との間に狭窄化した口部を有するものとして構成されている。
上記網戸用枠体20にネット8を介して装着する第3実施例の押さえ部材24は、係止用溝21を覆う覆板25に、該係止用溝21に対してその内向き突縁22に圧接する状態で嵌る弾性変形可能な脚部を備えることにより構成されているが、該脚部が、上記内向き突縁22に圧接する状態で嵌る弾性変形可能な脚条26と、上記網戸用枠体20の内周平面壁23に当接して装着姿勢を保持する当接板部29とによって構成されている。したがって、この当接板部29は覆板25の端部に連結されている。
上記脚条26は、第1実施例の脚条16と同様に、その先端部外側に、上記係止用溝21への押入時に係止用溝21の内向き突縁22の先端に圧接する斜面26bを有し、且つ、上記押さえ部材24の係止用溝21への押入完了時に上記突縁22の内側に係止する係止縁26cを有する係止突部26aを備え、上記係止縁26cが、係止突部26aの先端部外側における上記斜面26bに背向する斜面に形成されている。そして、脚条26の外面で、係止用溝21へネット8を介して押入する際に該係止用溝21の内向き突縁22に圧接する部分は、上記ネット8の滑動を許容する平滑面として構成している。
また、上記第1実施例と同様に、上記脚条26外面で該脚条26を押入する際に該係止用溝21の内向き突縁22に圧接しない部分に、ネット8に対して摩擦による引張力を付与する軟質材または粗面からなる摩擦部28を形成している。上記摩擦部28自体の構成は、第1実施例で説明したところと変わるところがない。
一方、上記当接板部29は、網戸用枠体20の内周平面壁23に当接して装着姿勢を保持するものとして構成しているが、該装着姿勢を保持させるために、必ずしも図示するようにその外側面のほぼ全面を内周平面壁23に当接させる必要はなく、該装着姿勢が保持される範囲内で外側面の一部を当接させたり、外側面の上下の2点ないしはそれを含む3数点以上で当接させることもできる。
上記覆板25における脚条26の外側部には、上記係止用溝21における内向き突縁22の外面との間に挟持したネット8に圧接する軟質の圧接部27を一体に形成し、該圧接部27に、上記係止用溝21における内向き突縁22の外面22aとの間に挟持したネット8に弾性的に圧接して先端がネット表面の凹凸に食い込む尖頭状の突条27aを突設している。この圧接部27の構成及び作用自体は、第1実施例の場合と変わるところがないが、この第3実施例及び以下に説明する各実施例では、脚部を内向き突縁22上に延びる覆板25の下面の脚条26と、反対側の覆板25の端部に位置する当接板部29によって形成し、その脚条26側の覆板25のみに圧接部27設けている。
上記構成を有する第3実施例の押さえ部材24を用いて、網戸用枠体20に対してネット8を張設するに際しては、第1実施例において説明したところと同様の操作を行うことになるが、押さえ部材24が一つの脚条26しか有していないので、この脚条26が第1実施例における脚条16と同様に機能し、該脚条26に対峙する当接板部29は、押さえ部材24の装着姿勢を保持するために機能することになる。そして、その他の作用等は前記第1実施例の場合変わるところがないので、ここではそれらの説明を省略する。
図4に示す第4実施例は、上記第3実施例に比して、主として当接板部29の構成に違いがあるもので、この第4実施例では、上記脚条26の先端部及び当接板部29の先端の内向き傾斜部29aの外面に摩擦部28を設けている。その構成及び作用は前記第1実施例で説明したところと変わるものではない。なお、上記摩擦部28は、当接板部29の先端の内向き傾斜部29aの外面のみに設けることもできる。
また、上記網戸用枠体20の内周平面壁23における係止用溝21の開口部分に係合溝30を設け、押さえ部材24を係止用溝21に装着したときの上記当接板部29における該係合溝30に対応する位置に、ネット8を介して該係合溝30に嵌入する係合突子31を設けている。
上記第4実施例における係合溝30と係合突子31は、網戸用枠体20の係止用溝21内に装着した押さえ部材24の姿勢を安定化させると共に、該押さえ部材24の離脱を抑制するために有効なものである。
なお、この第4実施例のその他の構成は第3実施例と変わるところがなく、その作用も第1及び第3実施例と変わるところがないので、対応部分に第3実施例と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図5は、本発明の第5実施例を示すもので、この第5実施例でも、上記第3、第4実施例に比して、主として当接板部29の構成に違いがある。即ち、この第5実施例においては、その当接板部29の上端で、押さえ部材24の係止用溝21への押入完了時に該係止用溝21の内周平面壁23に圧接する部分に、軟質材からなるネット端固定部片32を付設している。このネット端固定部片32は、前記実施例で説明した覆板25の軟質の圧接部27と同様な軟質合成樹脂により当接板部29と一体に成形されたもので、最終的なネット8の固定がほぼ完了する段階で、上記圧接部27とほぼ同様にネット8端の固定に寄与し、該ネット端固定部片32とネット8との間の摩擦力によって該ネット8が係止用溝21内でずれ動くのを抑止するものである。
また、この第5実施例における当接板部29の先端には、網戸用枠体20の内周平面壁23に設けた係合溝33にネット8を介して係合する係合突子34を設けている。この係合溝33と係合突子34は、網戸用枠体20の係止用溝21内に装着した押さえ部材24の姿勢を安定化させると共に、該押さえ部材24の離脱を抑制するために有効なものである。
なお、この第5実施例のその他の構成は第3実施例と変わるところがなく、その作用も第1及び第3実施例と変わるところがないので、対応部分に第3実施例と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6は、本発明に係る第6実施例を示している。この第6実施例は、第3実施例における脚条26として、第2実施例における脚条16と同形状のものを用いたものである。
なお、この第6実施例における脚条26の構成及び作用は、第2実施例のものと変わるところがなく、その他の構成及び作用は第3実施例と変わるところがないので、第3実施例との対応部分に同実施例と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
上記各実施例においては、脚部を独立した一対の脚条16、または独立した脚条26と当接板部29とによって構成しているが、一対の脚条16の先端相互、あるいは脚条26と当接板部29の先端相互を、可撓性のある連結部において連結することもできる。
本発明の第1実施例に係る網戸用ネットの押さえ部材を網戸用枠体の係止用溝に装着した状態を示す断面図である。 本発明の第2実施例の押さえ部材の図1と同様な断面図である。 本発明の第3実施例の押さえ部材の図1と同様な断面図である。 本発明の第4実施例の押さえ部材の図1と同様な断面図である。 本発明の第5実施例の押さえ部材の図1と同様な断面図である。 本発明の第6実施例の押さえ部材の図1と同様な断面図である。
符号の説明
8 ネット
10,20 網戸用枠体
11,21 係止用溝
12,22 内向き突縁
14,24 押さえ部材
15,25 覆板
16,26 脚条
16a,26a 係止突部
16b,26b 斜面
16c,26c 係止縁
17,27 圧接部
17a,27a 突条
18,28 摩擦部
23 内周平面壁
29 当接板部
29a 内向き傾斜面
32 ネット固定部片

Claims (2)

  1. 細かい塵埃や花粉が侵入するのを防げる程度にフィラメントの繊度が細く、メッシュが細かい網戸用ネットを対象とし、網戸用枠体の内周の一辺とその対向辺に設けられた、口部を網戸用枠体の内周平面壁とそれに対向する内向き突縁とにより狭窄化して形成した係止用溝に、上記網戸用ネットとともに押入することにより該ネットを固定するための合成樹脂製の押さえ部材であって、
    該押さえ部材は、係止用溝を覆う覆板に、該係止用溝に対して嵌る脚部を備えることにより構成され、該脚部は、上記内向き突縁に圧接する状態で上記係止用溝に嵌る弾性変形可能な脚条と、上記網戸用枠体の内周平面壁に当接して装着姿勢を保持する当接板部とによって構成され、
    上記脚条の先端部外側面で、上記係止用溝へネットを介して該脚条を押入する際に係止用溝の内向き突縁の先端に圧接する部分は、上記ネットの滑動を許容する平滑な斜面として構成され、且つ、該脚条には上記押さえ部材の係止用溝への押入完了時に上記内向き突縁の内側に係止する係止縁を有する係止突部を備え、該係止縁が、上記係止突部の先端部外側における上記斜面に背向する斜面により形成され、
    上記脚条の先端部で該脚条を係止用溝に押入する際に該係止用溝の内向き突縁に圧接しない部分に、ネットに対して摩擦による引張力を付与するところの、押さえ部材を構成する合成樹脂より軟質の軟質材または粗面からなる摩擦部を形成し、
    上記覆板における脚条の外側部に、上記係止用溝における内向き突縁の外面との間に挟持したネットに圧接する覆板より軟質の圧接部を一体に形成し、該圧接部に、上記係止用溝における内向き突縁の外面との間に挟持したネットに弾性的に圧接してネット表面の凹凸に食い込む尖頭状の突条が突設され、
    上記当接板部の上端で、押さえ部材の係止用溝への押入完了時に係止用溝の内周平面壁に圧接する部分に、軟質材からなるネット端固定部片を付設した、
    ことを特徴とする網戸用ネットの押さえ材。
  2. 上記覆板の圧接部に設けられ、上記ネットに圧接することにより弾性変形する尖頭状の突条が、少なくとも1条である、
    ことを特徴とする請求項1記載の網戸用ネットの押さえ部材。
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