JP2005271980A - ウェットティッシュロール用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のウェットティッシュロール用容器では、ウェットティッシュロールの中心側端部側から小さいウェットティッシュ取出口を通して引き出すようになっているので、取り出されるウェットティッシュが紐状に収束し、後の展張作業が面倒であった。
【解決手段】 容器体1におけるウェットティッシュロールRの外周面が対応する胴部11に、ウェットティッシュロールの外周側端部Saを引き出し得るウェットティッシュ取出口3を設け、ウェットティッシュ取出口3は、ウェットティッシュを幅方向にほぼ展張状態で引き出し得る開口長さを有していることにより、連続ウェットティッシュを幅方向に展張状態で引き出せるようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】 容器体1におけるウェットティッシュロールRの外周面が対応する胴部11に、ウェットティッシュロールの外周側端部Saを引き出し得るウェットティッシュ取出口3を設け、ウェットティッシュ取出口3は、ウェットティッシュを幅方向にほぼ展張状態で引き出し得る開口長さを有していることにより、連続ウェットティッシュを幅方向に展張状態で引き出せるようにしている。
【選択図】 図1
Description
本願発明は、一単位長さごとに切断用の破断線を入れたウェットティッシュロールをロール状に巻回してなるウェットティッシュロール用の容器に関するものである。
この種のウェットティッシュロール用容器として、従来から図9に示すものがある。この図9のウェットティッシュロール用容器は、ウェットティッシュロールRを収容する円筒状の容器体101と蓋体102とを有し、蓋体102の中央部にウェットティッシュ取出口103を形成し、該ウェットティッシュ取出口103を取出口蓋104で開閉し得るように構成されている。尚、ウェットティッシュロールRは、一単位長さごとに切断用の破断線(ミシン目)Mを入れた連続ウェットティッシュをロール状に巻回させたものである。
ウェットティッシュ取出口103は、引き出される連続ウェットティッシュSを摩擦抵抗力によって破断線Mで切断するために、小範囲のスリット状(図示例では十字状)に形成している。即ち、連続ウェットティッシュSを引き出すときに、ウェットティッシュ取出口103部分で大きな摩擦力を発生させて、張力の弱い破断線M部分で自動的に切断し得るようにしている。尚、このウェットティッシュ取出口103は、小径穴状のものもある。
図9のウェットティッシュロール用容器は、容器体1内にウェットティッシュロールRを収容し、該ウェットティッシュロールRの中心側端部Sbを蓋体102のウェットティッシュ取出口103に通して該ウェットティッシュ端部Sbをウェットティッシュ取出口103から露出させた状態で蓋体102を閉じ、容器を縦向き姿勢に置いて使用する。そして、取出口蓋104を開き、ウェットティッシュ取出口103から露出しているウェットティッシュ端部Sbを摘まんで引き出すと、ウェットティッシュロールRの中心部側から連続ウェットティッシュSが引き出され、破断線M部分がウェットティッシュ取出口103を通過した直後に該破断線M部分で切り離される。
尚、この種のウェットティッシュロール用容器の公知例として、例えば、特開2000−355340号公報(特許文献1)、実用新案登録第2595758号公報(特許文献2)等に示されるものがある。これらの公知例のウェットティッシュロール用容器も、ウェットティッシュロールの中心側端部を小さいウェットティッシュ取出口から引き出して順次一単位長さのウェットティッシュを取り出すようになっている。
ところが、この種(図9)のウェットティッシュロール用容器では、ウェットティッシュ取出口103が小さい(狭い)ので、該ウェットティッシュ取出口103から引き出される連続ウェットティッシュSが紐状に収束されてしまい、切断して一単位長さのウェットティッシュとして使用する際に、該ウェットティッシュを展張させる作業が面倒であるという問題があった。
尚、予め一単位長さに切断したウェットティッシュを折畳んで積層させたウェットティッシュ積層体を容器内に収容したものも多数市販されているが、この種のウェットティッシュ積層体入りのものでは、ウェットティッシュ取出口を比較的長く形成できるので、ウェットティッシュを比較的展張した状態で取り出せるものの、ウェットティッシュ積層体はウェットティッシュロールに比して製造が難しく且つ製造設備が高価なものとなる。
本願発明は、上記の問題点に鑑み、ウェットティッシュロールを使用するものであっても、一単位長さのウェットティッシュを順次展張状態で取り出せるようにしたウェットティッシュロール用容器を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、ウェットティッシュロール用容器を対象にしている。
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明は、一単位長さごとに切断用の破断線を入れた連続ウェットティッシュをロール状に巻回してなるウェットティッシュロール用の容器である。
本願請求項1の発明は、一単位長さごとに切断用の破断線を入れた連続ウェットティッシュをロール状に巻回してなるウェットティッシュロール用の容器である。
本願で使用するウェットティッシュロールの材料としては、一般に不織布のような耐水性があるものが使用されている。又、切断用の破断線は、破断部を長くし連続部を短く形成して、該破断線部分で引きちぎり易くしたものがよい。
この請求項1の容器は、ウェットティッシュロールを挿入する挿入口つきの容器体と該容器体の挿入口を開閉する蓋体を有している。この容器体及び蓋体は、合成樹脂成型品が使用できる。
容器体におけるウェットティッシュロールの外周面が対応する胴部には、ウェットティッシュロールの外周側端部を引き出し得るウェットティッシュ取出口と該ウェットティッシュ取出口を開閉する取出口蓋とを設けている。ウェットティッシュ取出口の形成部分は、比較的薄い板状で、ウェットティッシュ端部を挿通させる際に適度に撓ませ得るものが好ましい。
ウェットティッシュ取出口は、ウェットティッシュを幅方向にほぼ展張状態で引き出し得る開口長さを有している。ウェットティッシュ取出口は、容器体の胴部(ウェットティッシュロールの外周面対応部分)に設けているので、該ウェットティッシュ取出口の開口長さをウェットティッシュ幅と同じかそれよりやや短い長さまで長くできる。尚、ウェットティッシュ取出口の開口長さは、90〜100mm程度あればウェットティッシュをほぼ展張状態で引き出すことができる。
又、ウェットティッシュ取出口には、連続ウェットティッシュの破断線部分が通過時に該破断線部分で切断し得る切断機能を有している。ウェットティッシュ取出口の破断線切断用の構成としては、連続ウェットティッシュの引出し時に破断線部分で切断し得る抵抗力を付与できるものであればよく、例えば該ウェットティッシュ取出口を細くしたり口縁部に凹凸を付けたりすることができる。
この請求項1のウェットティッシュロール用容器では、ウェットティッシュ取出口の開口長さが長く、ウェットティッシュロールの外周側端部から引き出すようにしているので、ウェットティッシュ取出口から連続ウェットティッシュを幅方向にほぼ展張状態で引出すことができる。又、連続ウェットティッシュの破断線部分がウェットティッシュ取出口を通過した直後に該破断線部分で切断できるとともに、次のウェットティッシュの先端部がウェットティッシュ取出口から臨出した状態で該ウェットティッシュ先端部を保持できる(次のウェットティッシュ引き出し操作が可能となる)。
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明は、請求項1のウェットティッシュロール用容器において、ウェットティッシュ取出口の長さ方向各端部寄り位置に、該ウェットティッシュ取出口を通過する連続ウェットティッシュの幅方向両端寄り位置をそれぞれ点状に押圧する突起部を設けている。
本願請求項2の発明は、請求項1のウェットティッシュロール用容器において、ウェットティッシュ取出口の長さ方向各端部寄り位置に、該ウェットティッシュ取出口を通過する連続ウェットティッシュの幅方向両端寄り位置をそれぞれ点状に押圧する突起部を設けている。
このように、ウェットティッシュ取出口の長さ方向各端部寄り位置にそれぞれ突起部を設けると、連続ウェットティッシュの引き出し時にウェットティッシュが各突起部に接触しながら引き出されるので、ウェットティッシュの幅方向中央部の1点を摘まんで引き出すときにも、ウェットティッシュ取出口においてウェットティッシュが幅方向中央側に寄りにくくなる。
本願請求項3の発明
本願請求項3の発明は、請求項2のウェットティッシュロール用容器において、各突起部は、ウェットティッシュ取出口を通過する連続ウェットティッシュの破断線内に係入して、該破断線以下の部分の連続ウェットティッシュの連れ出しを阻止する機能を付与している。
本願請求項3の発明は、請求項2のウェットティッシュロール用容器において、各突起部は、ウェットティッシュ取出口を通過する連続ウェットティッシュの破断線内に係入して、該破断線以下の部分の連続ウェットティッシュの連れ出しを阻止する機能を付与している。
この請求項3の場合は、連続ウェットティッシュの破断線として、幅方向両端部寄りの各破断部分を長くし、容器内に収容したウェットティッシュロールが多少位置ずれしても、該両端部寄りの各破断部分が各突起部の位置に対応するようにする。
そして、この請求項3の発明では、連続ウェットティッシュの引き出し時において、破断線部分がウェットティッシュ取出口に達したときに、ウェットティッシュ取出口の両端寄りの各突起部がそれぞれ破断部分に係入することにより、該各突起部で破断線以下の部分をウェットティッシュの連れ出しを阻止するとともに、破断線の連続部を容易に切断し得る。尚、連続ウェットティッシュがウェットティッシュ取出口部分において破断線部分で切断されたときには、後続側のウェットティッシュ端部の中央寄り部分のかなりの長さ範囲がウェットティッシュ取出口から臨出しており、次回のウェットティッシュ引き出し時に該ウェットティッシュ臨出部分を摘まむことができる。
本願請求項4の発明
本願請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項のウェットティッシュロール用容器において、ウェットティッシュ取出口の対向する各口縁部を、上下に段差をもち且つ平面視で若干幅だけ重合する状態で形成するとともに、ウェットティッシュ取出口の下側口縁部を、長さ方向中央部が両端部より突出する凸形に形成している。
本願請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項のウェットティッシュロール用容器において、ウェットティッシュ取出口の対向する各口縁部を、上下に段差をもち且つ平面視で若干幅だけ重合する状態で形成するとともに、ウェットティッシュ取出口の下側口縁部を、長さ方向中央部が両端部より突出する凸形に形成している。
この下側口縁部の凸形状は、緩やかな一連の円弧状(例えば半径100〜200mmの円弧)でも角度の大きい(例えば角度150°〜170°)鈍角形状に突出させたものでもよい。
この請求項4の発明のウェットティッシュロール用容器では、連続ウェットティッシュがウェットティッシュ取出口における下側口縁部を迂回して(接触しながら)引き出されるが、該下側口縁部が凸形状になっているので、ウェットティッシュ取出口部分(下側口縁部)において、引き出されるウェットティッシュを強制的(積極的)に幅方向外側に展張させる機能が生じる。従って、ウェットティッシュの中央部の1点を摘まんで引き出しても、ウェットティッシュが幅方向中央側に寄りにくくなる。
本願請求項1の発明の効果
本願請求項1のウェットティッシュロール用容器は、ウェットティッシュ取出口の開口長さが長く、連続ウェットティッシュをウェットティッシュロールの外周側端部から引き出すようにしているので、ウェットティッシュ取出口から連続ウェットティッシュを幅方向にほぼ展張状態で引出すことができる。従って、切断した一単位のウェットティッシュをそのまま(展張させることなく)使用することができるという効果がある。
本願請求項1のウェットティッシュロール用容器は、ウェットティッシュ取出口の開口長さが長く、連続ウェットティッシュをウェットティッシュロールの外周側端部から引き出すようにしているので、ウェットティッシュ取出口から連続ウェットティッシュを幅方向にほぼ展張状態で引出すことができる。従って、切断した一単位のウェットティッシュをそのまま(展張させることなく)使用することができるという効果がある。
本願請求項2の発明の効果
本願請求項2のウェットティッシュロール用容器は、ウェットティッシュ取出口の長さ方向各端部寄り位置に連続ウェットティッシュの幅方向両端寄り位置をそれぞれ点状に押圧する突起部を設けているので、ウェットティッシュの中央部の1点を摘まんで引き出しても、引き出される連続ウェットティッシュが幅方向中央側に寄りにくくなる。従って、この請求項2のウェットティッシュロール用容器では、上記請求項1の効果に加えて、連続ウェットティッシュを一層展張させた状態で引き出すことができるという効果がある。
本願請求項2のウェットティッシュロール用容器は、ウェットティッシュ取出口の長さ方向各端部寄り位置に連続ウェットティッシュの幅方向両端寄り位置をそれぞれ点状に押圧する突起部を設けているので、ウェットティッシュの中央部の1点を摘まんで引き出しても、引き出される連続ウェットティッシュが幅方向中央側に寄りにくくなる。従って、この請求項2のウェットティッシュロール用容器では、上記請求項1の効果に加えて、連続ウェットティッシュを一層展張させた状態で引き出すことができるという効果がある。
本願請求項3の発明の効果
本願請求項3のウェットティッシュロール用容器は、各突起部がウェットティッシュ取出口を通過する連続ウェットティッシュの破断線内に係入して、該破断線以下の部分の連続ウェットティッシュの連れ出しを阻止するようになっている。従って、この請求項3のウェットティッシュロール用容器では、上記請求項2の効果に加えて、ウェットティッシュロールを使用したものであっても、連続ウェットティッシュの破断線で確実に切断できるという効果がある。
本願請求項3のウェットティッシュロール用容器は、各突起部がウェットティッシュ取出口を通過する連続ウェットティッシュの破断線内に係入して、該破断線以下の部分の連続ウェットティッシュの連れ出しを阻止するようになっている。従って、この請求項3のウェットティッシュロール用容器では、上記請求項2の効果に加えて、ウェットティッシュロールを使用したものであっても、連続ウェットティッシュの破断線で確実に切断できるという効果がある。
本願請求項4の発明の発明
本願請求項4のウェットティッシュロール用容器は、ウェットティッシュ取出口の対向する各口縁部を、上下に段差をもち且つ平面視で若干幅だけ重合する状態で形成するとともに、ウェットティッシュ取出口の下側口縁部を、長さ方向中央部が両端部より突出する凸形に形成しているので、凸形状の下側口縁部により引き出される連続ウェットティッシュを強制的(積極的)に幅方向外側に展張させる機能が働く。従って、この請求項4のウェットティッシュロール用容器では、上記請求項1〜3の効果に加えて、連続ウェットティッシュをさらに一層展張させた状態で引き出すことができるという効果がある。
本願請求項4のウェットティッシュロール用容器は、ウェットティッシュ取出口の対向する各口縁部を、上下に段差をもち且つ平面視で若干幅だけ重合する状態で形成するとともに、ウェットティッシュ取出口の下側口縁部を、長さ方向中央部が両端部より突出する凸形に形成しているので、凸形状の下側口縁部により引き出される連続ウェットティッシュを強制的(積極的)に幅方向外側に展張させる機能が働く。従って、この請求項4のウェットティッシュロール用容器では、上記請求項1〜3の効果に加えて、連続ウェットティッシュをさらに一層展張させた状態で引き出すことができるという効果がある。
図1〜図8を参照して本願実施例のウェットティッシュロール用容器を説明すると、図1〜図5には本願第1実施例が示され、図6〜図8には本願第2実施例が示されている。尚、これらの実施例のウェットティッシュロール用容器は、ウェットティッシュロールRを詰め替え式に収納し得るものである。
この各実施例で使用するウェットティッシュロールRは、不織布製で、図5に示すように一単位長さL(例えば200mm)ごとに切断用の破断線Mを入れた連続ウェットティッシュSをロール状に巻回したものである。尚、連続ウェットティッシュSの幅は、144mm(特に限定するものではない)に設定している。破断線Mは、各破断部Maを長くし(約40mm)、各連続部Mbを短く(約2mm)して、該破断線M部分で引きちぎり易くしている。
図1〜図5の第1実施例
この第1実施例のウェットティッシュロール用容器(図1〜図4)は、図5に示すウェットティッシュロールRを収容して、該ウェットティッシュロールRの外周側端部Sa側から順次一単位長さLのウェットティッシュTを取り出せるようにしたものである。
この第1実施例のウェットティッシュロール用容器(図1〜図4)は、図5に示すウェットティッシュロールRを収容して、該ウェットティッシュロールRの外周側端部Sa側から順次一単位長さLのウェットティッシュTを取り出せるようにしたものである。
このウェットティッシュロール用容器は、それぞれ合成樹脂成型品からなる容器体1とその蓋体2とで構成されている。
容器体1は、略円筒形の胴部11を有し、該胴部11の一端部にウェットティッシュロールRを挿入するための挿入口10を設けている。容器体1は、ウェットティッシュロールRを収容し得る長さ及び内径を有している。尚、この容器内には、ウェットティッシュロールRが転動し得る状態で収容される。蓋体2は、容器体1の挿入口10を気密保持状態で閉塞できる。
このウェットティッシュロール用容器は、横向き姿勢で使用される関係で、容器外周部の一部に平坦面とした底面部12を形成している。
容器体胴部11の上面側には、該胴部11の全長よりやや短い程度のかなりの長さ範囲(例えば120〜130mm)に凹部13を形成している。この凹部13の段下げ面は平坦面となっている。この凹部13には、胴部長さ方向にかなりの長さ(例えば110〜120mmの長さ)を有する四角形状の立上がり壁14が形成されている。尚、この四角形状の立上がり壁14は、容器体1内に収容されたウェットティッシュロールRの外周面が対応する位置にある。
そして、この立上がり壁14内には、ウェットティッシュロールRの外周側端部Saを引き出し得るウェットティッシュ取出口3が形成されている。この第1実施例では、ウェットティッシュ取出口3は、立上がり壁14内のほぼ全長(110〜120mm)に亘る開口長さを有するスリット状のものを採用している。尚、このウェットティッシュ取出口3の開口長さは、連続ウェットティッシュSの幅(144mm)に近づけるほど、連続ウェットティッシュSを広幅状態で引き出せるが、該ウェットティッシュ取出口3の開口長さは90〜100mm程度あれば、図3に符号S′で示すように、連続ウェットティッシュをかなりの展張状態で引出すことができ、使用時にウェットティッシュを展張させる作業が不要になる。
ウェットティッシュ取出口3の対向口縁部31,32間の間隔は、連続ウェットティッシュSが無理なく挿通できる範囲で可及的に狭く(例えば0.5〜1mm程度)するのがよい。又、ウェットティッシュ取出口3の各口縁部31,32は、比較的薄い(例えば0.5mm以下)板状で、ウェットティッシュ端部Saを挿通させる際に適度に撓ませ得るようになっている。
容器体胴部11の上面部には、ウェットティッシュ取出口3を開閉する取出口蓋4が設けられている。この取出口蓋4の裏面側には、容器体胴部11側の立上がり壁14内に嵌入する四角形の嵌入壁41が突出形成されている。そして、この取出口蓋4は、図2に鎖線図示(符号4′)する閉蓋状態では、嵌入壁41が立上がり壁14内にほぼ密閉状態で嵌入して、ウェットティッシュ取出口3を外気と遮断するようになっている。
ウェットティッシュ取出口3の長さ方向各端部寄り位置には、該ウェットティッシュ取出口3を通過する連続ウェットティッシュSの幅方向両端寄り位置をそれぞれ点状に押圧する三角形状の突起部33,33を設けている。この各突起部33,33は、ウェットティッシュ取出口3における対向する各口縁部31,32の相互に逆側の端部寄り位置に、相互に逆向きに突出する状態でそれぞれ1箇所づつ形成されている。各側の突起部33,33が対面する側の口縁部32,31には、該各突起部33,33を嵌入させる切欠部34,34が形成されている。そして、この各突起部33,33は、連続ウェットティッシュSの引き出し時に、連続ウェットティッシュSの各端部寄り位置において表裏各面を点状(連続ウェットティッシュが引き出されるので線状)に押圧するので、ウェットティッシュ取出口3において連続ウェットティッシュSが幅方向中央側に寄りにくくする機能をもつことになる。従って、連続ウェットティッシュSが展張されたまま引き出される。
又、ウェットティッシュ取出口3部分の各突起部33,33は、ウェットティッシュ取出口3から引き出される連続ウェットティッシュSの破断線Mが対面したときに、図4に示すように該破断線の破断部Ma内に係入するようになっている。即ち、破断線Mにおける各端部寄り破断部Ma,Maは、それぞれかなりの長さ(約40mm)を有しているので、ウェットティッシュロールRが容器体1内で多少位置ずれしても、該各突起部33,33の設置部分に各端部寄りの各破断部Ma,Maが対応し、さらに、各突起部33,33は対向側口縁部(31,32)を越えて突出しているので、破断線Mが各突起部33,33に差しかかったときには、該各突起部33,33が各端部寄り破断部Ma,Ma内に確実に侵入するようになる。そして、該各突起部33,33が破断部Ma,Ma内に侵入すると、該破断線M以下の部分の連続ウェットティッシュSの連れ出しを阻止し、該連続ウェットティッシュSが継続して引き出されていることにより、破断線Mの連続部Mb,Mbを強制的に切断し得るようになっている。このとき、切断された後続の連続ウェットティッシュSの先端部Saは、両突起部33,33間においてウェットティッシュ取出口3から僅かに臨出した状態で該ウェットティッシュ取出口3部分に保持されており、次のウェットティッシュ引き出し時に該ウェットティッシュ先端部が摘まみ易くなる。
このように、第1実施例のウェットティッシュロール用容器では、ウェットティッシュ取出口3の開口長さが長く、ウェットティッシュロールRの外周側端部Saから引き出すようにしているので、ウェットティッシュ取出口3から連続ウェットティッシュSを幅方向にほぼ展張状態で引出すことができ、且つ各突起部33,33により連続ウェットティッシュSが幅方向中央側に収束しにくくなる。又、各突起部33,33により連続ウェットティッシュSの破断線M部分がウェットティッシュ取出口3を通過するときに該破断線M部分で確実に切断できるとともに、次のウェットティッシュ先端部Saがウェットティッシュ取出口3から臨出した状態で該ウェットティッシュ先端部Saを保持できるという機能がある。
第2実施例
図6〜図8に示す第2実施例のウェットティッシュロール用容器は、上記第1実施例のウェットティッシュロール用容器において、ウェットティッシュ取出口3の対向する各口縁部31,32を、上下に段差をもち且つ平面視で若干幅だけ重合する状態で形成している。又、ウェットティッシュ取出口3の下側口縁部32は、長さ方向中央部32aが両端部32b,32bより突出する凸形に形成している。この第2実施例では、下側口縁部32の凸形状は、緩やかな一連の円弧状(例えば半径100〜200mmの円弧)に形成している。
図6〜図8に示す第2実施例のウェットティッシュロール用容器は、上記第1実施例のウェットティッシュロール用容器において、ウェットティッシュ取出口3の対向する各口縁部31,32を、上下に段差をもち且つ平面視で若干幅だけ重合する状態で形成している。又、ウェットティッシュ取出口3の下側口縁部32は、長さ方向中央部32aが両端部32b,32bより突出する凸形に形成している。この第2実施例では、下側口縁部32の凸形状は、緩やかな一連の円弧状(例えば半径100〜200mmの円弧)に形成している。
又、ウェットティッシュ取出口3における上側口縁部31には、その長さ方向両端寄り位置にそれぞれ突起部33,33を形成している。この第2実施例では、各突起部33,33は、同方向(前方)に向けて突出させている。尚、この各突起部33,33も、第1実施例と同様の機能(連続ウェットティッシュSが幅方向中央側に収束するのを阻止するとともに、破断線Mで確実に切断する機能)を有する。
尚、この第2実施例のウェットティッシュロール用容器のその他の構成は、上記第1実施例のものと同じである。
この第2実施例のウェットティッシュロール用容器では、図8に示すように連続ウェットティッシュSがウェットティッシュ取出口3における下側口縁部32を迂回し、且つ上側口縁部31に接触しながら引き出されるが、下側口縁部32が凸形状(円弧形状)になっているので、図7に示すように連続ウェットティッシュSが下側口縁部32を通過する際に、引き出される連続ウェットティッシュSを強制的(積極的)に幅方向外側(矢印A,A側)に展張させる機能が生じる。
従って、第2実施例のウェットティッシュロール用容器では、上側口縁部31の各突起部33,33によってウェットティッシュの幅方向収束阻止機能と破断線Mでの切断機能を有するとともに、それに加えて凸形状の下側口縁部32により、連続ウェットティッシュSを一層幅方向中央側に寄りにくくする機能がある。
1は容器体、2は蓋体、3はウェットティッシュ取出口、4は取出口蓋、10は挿入口、31,32はウェットティッシュ取出口の各口縁部、32aは下側口縁部の中央部、32bは下側口縁部の端部、33は突起部、Rはウェットティッシュロール、Sは連続ウェットティッシュ、Saはウェットティッシュ端部、Mは破断線である。
Claims (4)
- 一単位長さごとに切断用の破断線(M)を入れた連続ウェットティッシュ(S)をロール状に巻回してなるウェットティッシュロール(R)用の容器であって、
ウェットティッシュロール(R)を挿入する挿入口(10)つきの容器体(1)と該容器体(1)の挿入口(10)を開閉する蓋体(2)を有し、
前記容器体(1)におけるウェットティッシュロール(R)の外周面が対応する胴部(11)に、ウェットティッシュロールの外周側端部(Sa)を引き出し得るウェットティッシュ取出口(3)と該ウェットティッシュ取出口(3)を開閉する取出口蓋(4)とを設け、
前記ウェットティッシュ取出口(3)は、ウェットティッシュを幅方向にほぼ展張状態で引き出し得る開口長さを有し且つ連続ウェットティッシュ(S)の破断線(M)部分が通過時に該破断線(M)部分で切断し得る切断機能を有している、
ことを特徴とするウェットティッシュロール用容器。 - 請求項1において、
ウェットティッシュ取出口(3)の長さ方向各端部寄り位置に、該ウェットティッシュ取出口(3)を通過する連続ウェットティッシュ(S)の幅方向両端寄り位置をそれぞれ点状に押圧する突起部(33,33)を設けている、
ことを特徴とするウェットティッシュロール用容器。 - 請求項2において、
各突起部(33,33)は、ウェットティッシュ取出口(3)を通過する連続ウェットティッシュ(S)の破断線(M)内に係入して、該破断線(M)以下の部分の連続ウェットティッシュの連れ出しを阻止する機能を付与している、
ことを特徴とするウェットティッシュロール用容器。 - 請求項1から3のいずれか1項において、
ウェットティッシュ取出口(3)の対向する各口縁部(31,32)を、上下に段差をもち且つ平面視で若干幅だけ重合する状態で形成するとともに、
ウェットティッシュ取出口(3)の下側口縁部(32)を、長さ方向中央部(32a)が両端部(32b,32b)より突出する凸形に形成している、
ことを特徴とするウェットティッシュロール用容器。
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JP2018140812A (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-13 | 大王製紙株式会社 | 衛生用薄葉紙収納容器 |
-
2004
- 2004-03-26 JP JP2004090763A patent/JP2005271980A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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