JP2013249114A - ティッシュ容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】狭いスペースに載置可能な縦型の容器であっても、使用開始時における最初のティッシュをスリットに容易に通すことができ、さらに、順次、容易にティッシュを取り出すことができるティッシュ容器を提供する。
【解決手段】全体が縦型で、複数枚のティッシュを内側に収容可能であり、収容されたティッシュを通過させるスリット37が形成された取出し口部20を有するティッシュ容器において、取出し口部20は、内側に向かって凸となって、スリット37が配置された窪み部39を有しており、窪み部39は、可撓性を有すると共に、ティッシュがスリット37を通過する際に、外側に向かって全体が凸とならないように弾性力を発揮する。
【選択図】図10
【解決手段】全体が縦型で、複数枚のティッシュを内側に収容可能であり、収容されたティッシュを通過させるスリット37が形成された取出し口部20を有するティッシュ容器において、取出し口部20は、内側に向かって凸となって、スリット37が配置された窪み部39を有しており、窪み部39は、可撓性を有すると共に、ティッシュがスリット37を通過する際に、外側に向かって全体が凸とならないように弾性力を発揮する。
【選択図】図10
Description
本発明は、詰め替え可能なティッシュ容器に関する。
従来のティッシュ容器は、互いに係わり合った複数枚のティッシュを収容し、取出し口部に設けられたスリットを利用して、一枚引き抜く毎に、次のティッシュの頭だけを取出し口部から露出させて、順次、容易にティッシュを引き抜くようになっている。
このティッシュ容器は、最初に又は詰め替えて使用を開始する使用開始時では、手でスリットを広げて、そこに最初の一枚目のティッシュを通す必要がある。この際、載置するスペースを小さくするための縦型の容器では、小さな上面に大きなスリットを形成することが困難であり、特に、ウエットティッシュの場合は、アルコールの揮発を考慮して、スリットを小さくせざるを得ない。
このため、縦型の容器では最初のティッシュをスリットに通すのが困難であることから、使用開始時の最初のティッシュをスリットに通し易いように工夫した容器もある(特許文献1参照)。
特許文献1の容器は、取出し口部が着脱可能となっており、スリットが取出し口部の外周側面から中央部に至るまで設けられている。このようにすれば、最初の一枚目のティッシュをスリットに入れる際は、取出し口部を容器から外し、スリットを広げてそこに最初のティッシュを容易に入れることができる。そして、取出し口部を容器に装着すればスリットの隙間は元通りに狭まるため、その後、順次、ティッシュを引き抜くことができる。
このティッシュ容器は、最初に又は詰め替えて使用を開始する使用開始時では、手でスリットを広げて、そこに最初の一枚目のティッシュを通す必要がある。この際、載置するスペースを小さくするための縦型の容器では、小さな上面に大きなスリットを形成することが困難であり、特に、ウエットティッシュの場合は、アルコールの揮発を考慮して、スリットを小さくせざるを得ない。
このため、縦型の容器では最初のティッシュをスリットに通すのが困難であることから、使用開始時の最初のティッシュをスリットに通し易いように工夫した容器もある(特許文献1参照)。
特許文献1の容器は、取出し口部が着脱可能となっており、スリットが取出し口部の外周側面から中央部に至るまで設けられている。このようにすれば、最初の一枚目のティッシュをスリットに入れる際は、取出し口部を容器から外し、スリットを広げてそこに最初のティッシュを容易に入れることができる。そして、取出し口部を容器に装着すればスリットの隙間は元通りに狭まるため、その後、順次、ティッシュを引き抜くことができる。
ところが、特許文献1のような容器であると、外周側面までスリットが形成されているため、容器本体に取出し口部を確実に装着し難く、この装着が不十分であると、ティッシュを引き抜く際に、スリットの幅が広がり過ぎて、次に続くティッシュが共に取り出されてしまう場合がある。
本発明は、狭いスペースに載置可能な縦型の容器であっても、使用開始時における最初のティッシュをスリットに容易に通すことができ、さらに、順次、容易にティッシュを取り出すことができるティッシュ容器を提供することを目的とする。
本発明は、狭いスペースに載置可能な縦型の容器であっても、使用開始時における最初のティッシュをスリットに容易に通すことができ、さらに、順次、容易にティッシュを取り出すことができるティッシュ容器を提供することを目的とする。
上記目的は、全体が縦型で、複数枚のティッシュを内側に収容可能とされており、前記収容された前記ティッシュを通過させるスリットが形成された取出し口部を有するティッシュ容器において、前記取出し口部は、前記内側に向かって凸となって、前記スリットが配置された窪み部を有しており、前記窪み部は、可撓性を有すると共に、前記ティッシュが前記スリットを通過する際に、前記ティッシュ容器外側に向かって全体が凸とならないように弾性力を発揮するティッシュ容器により達成される。
従来の縦型の容器は、ティッシュを通過させるスリットを大きくすることができず、このため、ティッシュを容器本体に入れて使用を開始する際、スリットに最初の一枚目のティッシュを通し難くなってしまう。しかし、上記構成によれば、取出し口部は可撓性を有するため、取出し口部を押すなどしてスリットを広げて、そこにティッシュを容易に通す
ことができる。
しかも、このスリットは、内側に向かって凸となる窪み部に配置されている。そうすると、スリットからティッシュを引き抜く際、窪み部はその可撓性によって、内側とは反対側に向かって変位する。このとき、スリットの幅が狭くなって、ティッシュにかかる摩擦力が大きくなり、次に続くティッシュが共に取り出されるような事態を防止できる。
さらに、この窪み部は、ティッシュがスリットを通過する際に、外側に向かって全体が凸とならないように弾性力を発揮する。したがって、この弾性力は、引き抜かれようとするティッシュを内側に引き戻す方向に働き、次に続くティッシュとの切れ性を向上させることができる。しかも、窪み部全体が外側に向かって凸状になる捲れた状態になると、スリットの幅が広がって切れ性の悪化を招いてしまうが、弾性力によって、そのような捲れ状態を防止することができる。
ことができる。
しかも、このスリットは、内側に向かって凸となる窪み部に配置されている。そうすると、スリットからティッシュを引き抜く際、窪み部はその可撓性によって、内側とは反対側に向かって変位する。このとき、スリットの幅が狭くなって、ティッシュにかかる摩擦力が大きくなり、次に続くティッシュが共に取り出されるような事態を防止できる。
さらに、この窪み部は、ティッシュがスリットを通過する際に、外側に向かって全体が凸とならないように弾性力を発揮する。したがって、この弾性力は、引き抜かれようとするティッシュを内側に引き戻す方向に働き、次に続くティッシュとの切れ性を向上させることができる。しかも、窪み部全体が外側に向かって凸状になる捲れた状態になると、スリットの幅が広がって切れ性の悪化を招いてしまうが、弾性力によって、そのような捲れ状態を防止することができる。
かくして、本発明によれば、狭いスペースに載置可能な縦型の容器であっても、使用開始時における最初のティッシュをスリットに容易に通すことができ、さらに、順次、容易にティッシュを取り出すことができるティッシュ容器を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
図1乃至図9は本発明の実施形態に係るティッシュ容器1である。なお、本実施形態のティッシュ容器1の背面は図1のティッシュ容器1の正面と対称である。
ティッシュ容器1は、ティッシュ(ティッシュペーパーとも言う)、特にウエットティッシュを収容するのに適している。この収容されるティッシュは、本実施形態の場合、ロール紙に切れ目がついたロール状のティッシュであるが、本発明はこれに限られず、複数枚が互いに係り合って、使用者が任意の枚数(通常は1枚)を引き抜いた際に、次に引き抜かれるティッシュの一部のみが外部に露出する構成とされていればよく、例えば、各ティッシュが交互に折り畳まれて一方向に積層状態とされたティッシュであってもよい。
なお、ティッシュ容器1は、ティッシュ箱、ティッシュボックス、ティッシュケースとも呼ばれる。
図1乃至図9は本発明の実施形態に係るティッシュ容器1である。なお、本実施形態のティッシュ容器1の背面は図1のティッシュ容器1の正面と対称である。
ティッシュ容器1は、ティッシュ(ティッシュペーパーとも言う)、特にウエットティッシュを収容するのに適している。この収容されるティッシュは、本実施形態の場合、ロール紙に切れ目がついたロール状のティッシュであるが、本発明はこれに限られず、複数枚が互いに係り合って、使用者が任意の枚数(通常は1枚)を引き抜いた際に、次に引き抜かれるティッシュの一部のみが外部に露出する構成とされていればよく、例えば、各ティッシュが交互に折り畳まれて一方向に積層状態とされたティッシュであってもよい。
なお、ティッシュ容器1は、ティッシュ箱、ティッシュボックス、ティッシュケースとも呼ばれる。
このティッシュ容器1は、ポリプロピレンやポリエチレン等の耐薬品性のある樹脂で形成され、図6に示すように、ティッシュを収納するための内部空間S1を有する容器本体(以下「ケース」という)12と、このケース12にヒンジ等の接続部材22を介して接続された外蓋18と、この外蓋18より内側に配置された内蓋14とを有している。
ケース12は有底の容器であって、自立可能とされている。この自立した状態のケース12は、水平方向(図のXY方向)のいずれの寸法よりも縦方向(図のZ方向)に大きい寸法を有する縦長とされ、横断面外形がいずれの高さで切断しても略相似形とされている。なお、ケース12の縦方向の寸法については、図6及び図9に示すように、接続部材22側の側面12aが最も低く、その側面12aから反対側の側面12cに向うに従って除々に高くなっている。
ケース12は有底の容器であって、自立可能とされている。この自立した状態のケース12は、水平方向(図のXY方向)のいずれの寸法よりも縦方向(図のZ方向)に大きい寸法を有する縦長とされ、横断面外形がいずれの高さで切断しても略相似形とされている。なお、ケース12の縦方向の寸法については、図6及び図9に示すように、接続部材22側の側面12aが最も低く、その側面12aから反対側の側面12cに向うに従って除々に高くなっている。
図8に示すように、ケース12の接続部材22側の略半分の領域LFにある側面は、親指と人差し指の指腹側でつくった略円弧状に対応して、横断面外形が略円弧状となっている。また、この領域LFの側面は、底面12b側から外蓋18側に向かって除々に横断面外形が大きくなるように形成されている(側面が傾斜している)。
一方、この領域LFの反対側の領域RFにある側面は、図7及び図9に示すように、領域LFとの境目12d,12dどうしを結ぶ仮想線CLを底辺とした場合に、平面視が略二等辺三角形又はおにぎり状とされ、接続部材22と反対側の側面12cが略屈曲している。そして、領域RFにある側面も、底面12b側から外蓋18側に向って除々に横断面外形が大きくなるように形成されている(側面が傾斜している)。
このようにケース12の側面は、一見してシンプルな外形を有しながらも、種々の寸法・角度等を有する横断面外形になっており、使用者は自分の手に合った部位を選ぶことで、使用者に適した状態でケース12を把持することができる。
そして、ケース12は、図6に示すように、上側に開口部16を有し、この開口部16からティッシュが入れられる。
一方、この領域LFの反対側の領域RFにある側面は、図7及び図9に示すように、領域LFとの境目12d,12dどうしを結ぶ仮想線CLを底辺とした場合に、平面視が略二等辺三角形又はおにぎり状とされ、接続部材22と反対側の側面12cが略屈曲している。そして、領域RFにある側面も、底面12b側から外蓋18側に向って除々に横断面外形が大きくなるように形成されている(側面が傾斜している)。
このようにケース12の側面は、一見してシンプルな外形を有しながらも、種々の寸法・角度等を有する横断面外形になっており、使用者は自分の手に合った部位を選ぶことで、使用者に適した状態でケース12を把持することができる。
そして、ケース12は、図6に示すように、上側に開口部16を有し、この開口部16からティッシュが入れられる。
内蓋14は、ケース12の開口部16を覆うカバーであって、後述する取出し口部20を除き、ポリプロピレンやポリエチレン等の耐薬品性がある材料から形成され、高い硬度を有している(少なくとも可撓性はない)。
この内蓋14は、ケース12に対して着脱可能に接続され、図6の一点鎖線で囲った内蓋周縁部付近の概略拡大図に示すように、ケース12に接続した際、ケース12の開口部16付近の内面12dに外周側面14aが当接するようになっている。図の場合、この外周側面14a付近(即ち、内蓋14の周縁部)は、ケース12の内面12dに設けられた相対的に上下の突起部17a,17bで挟持されるようになっている。なお、上側の突起部17bは、突起部17a側に向うに従って除々に高さを増すように傾斜面を有し、外周側面14aはこの傾斜面を乗り越えて突起部17aと突起部17bとの間に嵌入される。
また、図8の一点鎖線で囲った接続部材22付近の拡大図に示すように、内蓋14の接続部材22側の周縁部14bは、ケース12の上端面が切り欠き状とされた切り欠き部24から露出しており、この露出した周縁部14bには水平方向に突出した凸部30が設け
られている。これに対して、切り欠き部24には水平方向に凹部24aが形成され、この凸部30と凹部24aとが嵌合するようになっている。
この内蓋14は、ケース12に対して着脱可能に接続され、図6の一点鎖線で囲った内蓋周縁部付近の概略拡大図に示すように、ケース12に接続した際、ケース12の開口部16付近の内面12dに外周側面14aが当接するようになっている。図の場合、この外周側面14a付近(即ち、内蓋14の周縁部)は、ケース12の内面12dに設けられた相対的に上下の突起部17a,17bで挟持されるようになっている。なお、上側の突起部17bは、突起部17a側に向うに従って除々に高さを増すように傾斜面を有し、外周側面14aはこの傾斜面を乗り越えて突起部17aと突起部17bとの間に嵌入される。
また、図8の一点鎖線で囲った接続部材22付近の拡大図に示すように、内蓋14の接続部材22側の周縁部14bは、ケース12の上端面が切り欠き状とされた切り欠き部24から露出しており、この露出した周縁部14bには水平方向に突出した凸部30が設け
られている。これに対して、切り欠き部24には水平方向に凹部24aが形成され、この凸部30と凹部24aとが嵌合するようになっている。
このような内蓋14は、ティッシュを上から引き抜くことができるように、図6及び図9に示すように、取出し口部20を有している。この取出し口部20は、アルコール成分の揮発防止のため、内蓋14の小さな領域に形成されている。
本実施形態の取出し口部20は、内蓋14の平坦面14cから上側に向かって円筒状に突出した突出部33の上部に対して着脱可能に接続されている。具体的には、高さ方向Zについて、内蓋14は開口端面12eよりも底面側に、水平となるように配置されて、内蓋14の平坦面14cとケース12の開口端面12eとの間には所定の距離h1が生じるようになっており、この所定の距離h1の範囲内に突出部33が配置されている。そして、図10に示すように、突出部33の上部には、中央部に貫通孔35aを有するリング状部35が形成されている。なお、突出部33の円筒状部に囲まれた空間S2は、ケース12の内部空間S1(図6参照)と空間的につながっている。一方、取出し口部20はその厚み方向と直交する方向(図10の左右方向)に凹状となる溝部20aが形成され、この溝部20aとリング状部35とが嵌合している。このように、取出し口部20は、突出部33と嵌合するようになっており、この際、突出部33との密着性を向上させて、内側のアルコール成分の揮発を防止するため、取出し口部20は弾力のあるシリコーンから形成されている。
そして、取出し口部20には、図9及び図10に示すように、その厚み方向を切断したスリット37が形成されており、このスリット37をティッシュが通過して、ティッシュは引き出される。なお、スリット37はその長手方向の両端が丸孔状とされており、取出し口部20の裂けが防止されている。
本実施形態の取出し口部20は、内蓋14の平坦面14cから上側に向かって円筒状に突出した突出部33の上部に対して着脱可能に接続されている。具体的には、高さ方向Zについて、内蓋14は開口端面12eよりも底面側に、水平となるように配置されて、内蓋14の平坦面14cとケース12の開口端面12eとの間には所定の距離h1が生じるようになっており、この所定の距離h1の範囲内に突出部33が配置されている。そして、図10に示すように、突出部33の上部には、中央部に貫通孔35aを有するリング状部35が形成されている。なお、突出部33の円筒状部に囲まれた空間S2は、ケース12の内部空間S1(図6参照)と空間的につながっている。一方、取出し口部20はその厚み方向と直交する方向(図10の左右方向)に凹状となる溝部20aが形成され、この溝部20aとリング状部35とが嵌合している。このように、取出し口部20は、突出部33と嵌合するようになっており、この際、突出部33との密着性を向上させて、内側のアルコール成分の揮発を防止するため、取出し口部20は弾力のあるシリコーンから形成されている。
そして、取出し口部20には、図9及び図10に示すように、その厚み方向を切断したスリット37が形成されており、このスリット37をティッシュが通過して、ティッシュは引き出される。なお、スリット37はその長手方向の両端が丸孔状とされており、取出し口部20の裂けが防止されている。
外蓋18は、主に取出し口部20を封止して、収容されたウエットティッシュのアルコール成分の揮発を防止するもので、ポリプロピレンやポリエチレン等の耐薬品性がある材料から形成されて高い硬度を有し、可撓性がないように形成されている。
外蓋18の裏面18bには、蓋を閉じた際の取出し口部20に対向した領域に、円筒体44が一体的に形成されている。円筒体44は、取出し口部20の外形に対応した孔40を有しており、この孔40の内面に取出し口部20を密着するように収めて、取出し口部20を封止している。具体的には、取出し口部20の周縁部には全周にわたって起立した壁部20bが形成されており、この壁部20bの外周側面に対して、円筒体44の内面が摺動しながら蓋をするようになっている。なお、取出し口部20は弾力のあるシリコーンから形成されて、円筒体44を摺動し難いため、壁部20bの外周側面に凹凸面を形成して、摩擦力の低減を図っている。
外蓋18の裏面18bには、蓋を閉じた際の取出し口部20に対向した領域に、円筒体44が一体的に形成されている。円筒体44は、取出し口部20の外形に対応した孔40を有しており、この孔40の内面に取出し口部20を密着するように収めて、取出し口部20を封止している。具体的には、取出し口部20の周縁部には全周にわたって起立した壁部20bが形成されており、この壁部20bの外周側面に対して、円筒体44の内面が摺動しながら蓋をするようになっている。なお、取出し口部20は弾力のあるシリコーンから形成されて、円筒体44を摺動し難いため、壁部20bの外周側面に凹凸面を形成して、摩擦力の低減を図っている。
さらに、外蓋18は、閉じられた際、図9に示すその周縁部18aがケース12の開口端面12eと当接し、これにより、上述した円筒体44で取出し口部20に蓋をする際、取出し口部20を強く押し付け過ぎないようにしている。
このような外蓋18は、図9に示すように、ケース12に対して直接又は間接的に回動可能に接続されている。具体的には、ケース12と着脱可能に接続された内蓋14は、図8のように、切り欠き部24から露出した周縁部14bを有しており、この周縁部14bに接続部材22としてのヒンジが設けられ、このヒンジを利用して外蓋18は回動可能とされている。このようにして、外蓋18は、ケース12に対して回動可能であり、さらに、上述のように可撓性を有していないため、取出し口部20が小さくても、図10に示すように、円筒体44を取出し口部20の壁部20bまで導いて、確実に円筒体44と壁部20bとを摺動するようにして密着できる。また、外蓋18は、内蓋14を介してケース12に接続されているため、内蓋14を取り外せば、ケース12から同時に取り外せる。
なお、図8に示すように、内蓋14の周縁部14bには上方に突出した突起14cが設けられており、外蓋18はこの突起14cと係止して、図9に示すように起立した状態を
維持でき、また、この突起14cを乗り越えて蓋をすることができる。
このような外蓋18は、図9に示すように、ケース12に対して直接又は間接的に回動可能に接続されている。具体的には、ケース12と着脱可能に接続された内蓋14は、図8のように、切り欠き部24から露出した周縁部14bを有しており、この周縁部14bに接続部材22としてのヒンジが設けられ、このヒンジを利用して外蓋18は回動可能とされている。このようにして、外蓋18は、ケース12に対して回動可能であり、さらに、上述のように可撓性を有していないため、取出し口部20が小さくても、図10に示すように、円筒体44を取出し口部20の壁部20bまで導いて、確実に円筒体44と壁部20bとを摺動するようにして密着できる。また、外蓋18は、内蓋14を介してケース12に接続されているため、内蓋14を取り外せば、ケース12から同時に取り外せる。
なお、図8に示すように、内蓋14の周縁部14bには上方に突出した突起14cが設けられており、外蓋18はこの突起14cと係止して、図9に示すように起立した状態を
維持でき、また、この突起14cを乗り越えて蓋をすることができる。
ここで、取出し口部20は、図10に示すように、内側(つまり図6に示す内部空間S1側)に向かって凸となって、スリット37が配置された窪み部39を有している。図の窪み部39は、略ドーム状又は略半円球状に窪んで中央部39aが最も窪むようになっており、この最も窪んだ中央部39a付近に、スリット37が形成されている。なお、窪み部39はリング状部35の中央部の貫通孔35aの領域に略対応している。
この窪み部39は取出し口部20の一部であってシリコーンからなり、可撓性を有している。このため、使用開始時の状態を示す図11(a)に示すように、内部空間Sにティッシュをセットした後(セットする際は、ロール状ティッシュの最初に引き抜こうとするティッシュを摘んで少し引き出しておく)、指FGで窪み部39を押すなどして、スリット37の幅W1を広げて、最初の一枚目のティッシュの少し引き出しておいた部分TSを摘み出すことができる。
この窪み部39は取出し口部20の一部であってシリコーンからなり、可撓性を有している。このため、使用開始時の状態を示す図11(a)に示すように、内部空間Sにティッシュをセットした後(セットする際は、ロール状ティッシュの最初に引き抜こうとするティッシュを摘んで少し引き出しておく)、指FGで窪み部39を押すなどして、スリット37の幅W1を広げて、最初の一枚目のティッシュの少し引き出しておいた部分TSを摘み出すことができる。
そして、スリット37は窪み部39に形成されているため、図11(b)に示すように、ティッシュTS1を引き抜こうとすると、窪み部39は窪んだ側と反対側に変位し、スリット37の互いに対向する端面37a,37bの下側KB(この下側KBは角付けされている)が互いに接近して幅が狭くなり押し付け力が働く。さらに、窪み部39は、ティッシュがスリット37を通過する際に、弾性力を発揮するようになっており、ティッシュを引き抜く際、これを内側(図の下側)に引き戻そうとする力が発揮される。このように可撓性と弾性力のある窪み部39を形成することで、ティッシュTS1と次に続くティッシュTS2との境界に形成された切れ目が、スリット37の幅が狭くなることで生じる押し付け力と引き戻し力に耐えられなくなって切断され、ティッシュTS2の一部だけが露出して残る。
この際、窪み部39は、その可撓性により全体がめくれて、反対側に略ドーム状又は略半球状になってしまうと、スリット37の幅が大きくなって、ティッシュTS1と次に続くティッシュTS2とを切断できなくなってしまう。そこで、窪み部39は、ティッシュを引き抜く際、外側(図の上側)に向かって全体が凸とならないようになっている。この全体を凸にさせないための手段としては、窪み部39の弾性力を全体的に強める手段もあるが、図10では、周縁部39bの弾性力を中央部39aの弾性力に比べて強くしており、具体的には、中央部39a付近の厚みD2に比べて周縁部39bの厚みD1を大きくし、さらに、周縁部39bの厚みD1について、水平方向の外側に向うに従って除々に大きくしている。図の場合、D2は約2mmであり、周縁部39bのD1は約4mm(D1の約2倍)である。これにより、窪み部39の外側へのめくれを防止しつつも、中央部39aの可撓性は担保して、図11(a)のように窪み部39を押した時に、スリット37の幅W1を広がり易くしている。
本発明の実施形態は以上のように構成され、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、上記実施形態において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、本発明の範囲は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、ケースは底面側に開口部を有し、この開口部を覆う蓋が底部となり、取出し口はケースの上面に配設されていてもよい。
また、図12〜図20に示す第一の変形例や、図21〜図29に示す第二の変形例のようなデザイン性に優れたティッシュ容器2,3にしてもよい。なお、この第一の変形例に係るティッシュ容器2の背面は図12に示す正面と対称であり、第二の変形例に係るティッシュ容器3の背面は図21に示す正面と対称である。
例えば、ケースは底面側に開口部を有し、この開口部を覆う蓋が底部となり、取出し口はケースの上面に配設されていてもよい。
また、図12〜図20に示す第一の変形例や、図21〜図29に示す第二の変形例のようなデザイン性に優れたティッシュ容器2,3にしてもよい。なお、この第一の変形例に係るティッシュ容器2の背面は図12に示す正面と対称であり、第二の変形例に係るティッシュ容器3の背面は図21に示す正面と対称である。
1,2,3・・・ティッシュ容器、12・・・容器本体(ケース)、14・・・内蓋、1
8・・・外蓋、20・・・取出し口部、37・・・スリット、39・・・窪み部
8・・・外蓋、20・・・取出し口部、37・・・スリット、39・・・窪み部
Claims (1)
- 全体が縦型で、複数枚のティッシュを内側に収容可能であり、前記収容された前記ティッシュを通過させるスリットが形成された取出し口部を有するティッシュ容器において、
前記取出し口部は、前記内側に向かって凸となって、前記スリットが配置された窪み部を有しており、
前記窪み部は、可撓性を有すると共に、前記ティッシュが前記スリットを通過する際に、前記ティッシュ容器外側に向かって全体が凸とならないように弾性力を発揮する
ことを特徴とするティッシュ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012125981A JP2013249114A (ja) | 2012-06-01 | 2012-06-01 | ティッシュ容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012125981A JP2013249114A (ja) | 2012-06-01 | 2012-06-01 | ティッシュ容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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