JP2007211071A - スラッシュ成形用樹脂粉末組成物及び成形品 - Google Patents

スラッシュ成形用樹脂粉末組成物及び成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP2007211071A
JP2007211071A JP2006030540A JP2006030540A JP2007211071A JP 2007211071 A JP2007211071 A JP 2007211071A JP 2006030540 A JP2006030540 A JP 2006030540A JP 2006030540 A JP2006030540 A JP 2006030540A JP 2007211071 A JP2007211071 A JP 2007211071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin powder
slush molding
powder composition
compound
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006030540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4680081B2 (ja
Inventor
Shinji Watanabe
真司 渡邊
Shinya Fujibayashi
慎也 藤林
Takeshi Fukamachi
武司 深町
Daichi Maruyama
大地 丸山
Toku Ooto
徳 大音
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2006030540A priority Critical patent/JP4680081B2/ja
Publication of JP2007211071A publication Critical patent/JP2007211071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4680081B2 publication Critical patent/JP4680081B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】耐熱安定性及び耐光安定性により優れるスラッシュ成形用の樹脂粉末組成物を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂粉末(D)を主体とし、ベンゾトリアゾール系化合物(A)、ヒンダードフェノール系化合物(B)及びヒンダードアミン系化合物(C)を含有し、好ましくは(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.3〜3重量%であり、好ましくは(A)、(B)及び(C)の重量比が(0.4〜1.6):(0.1〜0.8):1であるスラッシュ成形用樹脂粉末組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、インスツルメントパネル、ドアトリム等の自動車内装部品の成形用素材として適する熱可塑性樹脂粉末を主体とするスラッシュ成形用の樹脂粉末組成物であって、耐熱安定性及び耐光安定性に優れるスラッシュ成形用の樹脂粉末組成物に関するものである。
紫外線照射下および高温下での長期耐久性を有する、インスツルメントパネル、ドアトリム等の自動車内装部品の成形用素材として、ラジカル重合性不飽和基含有化合物を含有したスラッシュ成形用の樹脂粉末組成物が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。該樹脂粉末組成物からなる樹脂成形品は、紫外線照射下および高温下での長期耐久性を有するが、未だ充分ではない場合があった。
特開2000−103956号公報 特開2001−192549号公報
本発明が解決しようとする課題は、耐熱安定性及び耐光安定性により優れるスラッシュ成形用の樹脂粉末組成物を提供することである。
本発明者は鋭意研究した結果、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明は、熱可塑性樹脂粉末(D)を主体とし、ベンゾトリアゾール系化合物(A)、ヒンダードフェノール系化合物(B)及びヒンダードアミン系化合物(C)を含有することを特徴とするスラッシュ成形用樹脂粉末組成物;及び該樹脂粉末組成物をスラッシュ成形して得られる樹脂成形品である。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物から成形された樹脂成形品は、耐熱安定性及び耐光安定性に優れる。
本発明において、ベンゾトリアゾール系化合物(A)とは、分子中にベンゾトリアゾール骨格を有する化合物であり、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物において耐光安定剤として機能を発揮する。ベンゾトリアゾール系化合物(A)の具体例としては;
2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-p-クレゾール[商品名:TINUVIN P、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)(以下チバ社と記す。)製]、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-6-ビス(1-メチル-1-フェニルエチル)フェノール[商品名:TINUVIN 234、チバ社製]、2-[5−クロロ(2H)-ベンゾトリアゾール-2-イル]-4-メチル-6-(tert-ブチル)フェノール[商品名:TINUVIN 326、チバ社製]、2,4-ジ-tert-ブチル-6-(5-クロロベンゾトリアゾール-2-イル)フェノール[商品名:TINUVIN 327、チバ社製]、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-6-ジ-tert-ペンチルフェノール[商品名:TINUVIN 328、チバ社製]、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール[商品名:TINUVIN 329、チバ社製]、2,2-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール(A2)[商品名:TINUVIN 360、チバ社製]、メチル3-(3-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-5-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネートとポリエチレングリコール300の反応生成物[商品名:TINUVIN 213、チバ社製]、下記式(1)で示される2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-6-(C12アルキル)-4-メチルフェノール(A1)(本明細書中、C12アルキルは、炭素数12のアルキル基を表し、直鎖(例えば、ドデシル基)であっても、分枝鎖を有していてもよい(例えば、(CHCH(CH−)。なお、A1としては、C12アルキルが直鎖のものであっても、分枝鎖を有しているものであっても、又は、これらの混合物であってもよい)[商品名:TINUVIN 571、チバ社製]等が挙げられる。
Figure 2007211071
これらのなかで、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物用の耐光安定剤として、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-6-(C12アルキル)-4-メチルフェノール(A1)が好ましい。
本発明において、ヒンダードフェノール系化合物(B)とは、分子中にヒンダードフェノール骨格を有する化合物であり、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物において酸化防止剤及び耐熱安定化剤として機能を発揮する。ヒンダードフェノール系化合物(B)の具体例としては;
下記式(2)で示されるペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](B1)[商品名:IRGANOX 1010、チバ社製]、チオジエチレンビス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](B2)[商品名:IRGANOX 1035、チバ社製]、オクタデシル-3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート[商品名:IRGANOX 1076、チバ社製]、ベンゼンプロパン酸-3,5-ビス(1,1-ジメチルエチル)-4-ヒドロキシ-(C7-C9分枝鎖アルキル)エステル[商品名:IRGANOX 1135、チバ社製]、ジエチル[[3,5-ビス(1,1-ジメチルエチル)-4-ヒドロキシフェニル]メチル]ホスフォネート[商品名:IRGANOX 1222、チバ社製]、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3-(5-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-m-トリル)プロピオネート][商品名:IRGANOX 245、チバ社製]、1,3,5-トリス(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)トリオン[商品名:IRGANOX 3114、チバ社製]、1,3,5-トリス(4-tert-ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-キシリル)メチル]-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)トリオン[商品名:IRGANOX 3790、チバ社製]等が挙げられる。
Figure 2007211071
これらのなかで、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物用の酸化防止剤及び耐熱安定化剤として、ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](B1)が好ましい。
本発明において、ヒンダードアミン系化合物(C)とは、分子中にヒンダードアミン骨格を有する化合物であり、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物において耐光安定剤として機能を発揮する。ヒンダードアミン系化合物(C)の具体例としては;
ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)[[3,5-ビス(1,1-ジメチルエチル)-4-ヒドロキシフェニル]メチル]ブチルマロネート[商品名:TINUVIN 144、チバ社製]、下記式(3)で示されるビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート及び下記式(4)で示されるメチル1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルセバケートの混合物(C1)[商品名:TINUVIN 765、チバ社製]、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート(C2)[商品名:TINUVIN 770、チバ社製]等が挙げられる。
これらのなかで、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物用の耐光安定剤として、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート及びメチル1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルセバケートの混合物(C1)が好ましい。
Figure 2007211071
ベンゾトリアゾール系化合物(A)、ヒンダードフェノール系化合物(B)及びヒンダードアミン系化合物(C)の組み合わせの具体例としては、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-6-(C12アルキル)-4-メチルフェノール(A1)、ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](B1)、及びビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート及びメチル1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルセバケートの混合物(C1)の組み合わせ;2,2-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール(A2)、チオジエチレンビス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](B2)及びビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート(C2)の組み合わせ等が挙げられる。
ベンゾトリアゾール系化合物(A)、ヒンダードフェノール系化合物(B)及びヒンダードアミン系化合物(C)の合計重量は、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して好ましくは0.1〜3.0重量%、さらに好ましくは0.2〜1.5重量%、特に好ましくは0.3〜0.7重量%である。(A)、(B)、(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.1重量%以上であると安定剤としての効果を充分得ることができ、また、3重量%以下であるとスラッシュ成形用樹脂粉末組成物からなる成形物の物性に悪い影響を与えないので好ましい。
ベンゾトリアゾール系化合物(A)、ヒンダードフェノール系化合物(B)及びヒンダードアミン系化合物(C)の重量比は、好ましくは(0.4〜1.6):(0.1〜0.8):1であり、さらに好ましくは(0.5〜1.5):(0.3〜0.7):1であり、特に好ましくは(0.6〜1.2):(0.3〜0.6):1である。
本発明において、熱可塑性樹脂粉末(D)とは、スラッシュ成形用に使用可能な樹脂粉末であれば特に制限はない。好ましい例としては、(以下、熱可塑性を省略して記載する。)ポリウレタン系樹脂粉末、塩化ビニル系樹脂粉末、ポリオレフィン系樹脂粉末、ビニル芳香族系樹脂粉末、アクリレート系樹脂粉末、共役ジエン系樹脂粉末、およびこれらの2種以上の混合物が挙げられ、これらの中には、エラストマー粉末も含まれる。特に好ましいものはウレタンエラストマー粉末、ウレタン樹脂粉末等のポリウレタン系樹脂粉末である。
ポリウレタン系樹脂粉末におけるポリウレタン系樹脂は、高分子ポリオール、ポリイソシアネート、必要に応じて低分子ジオール、低分子ジアミン等からなる樹脂である。
ポリウレタン系樹脂粉末としては、例えば、以下の製造方法で得られるものが挙げられる。
(1)ウレタン結合およびウレア結合を有し、水および分散安定剤存在下で、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーとブロックされた鎖伸長剤(例えばケチミン化合物)とを反応させる方法で製造されるもの。具体的には、例えば、特開平8−120041号公報等に記載されたものを使用することができる。
(2)ウレタン結合およびウレア結合を有するウレタンプレポリマーを、該ウレタンプレポリマーが溶解しない有機溶剤および分散安定剤存在下で、鎖伸長剤(例えばジアミンおよび/またはグリコール)と反応させる方法で製造されるもの。具体的には、例えば、特開平4−202331号公報等に記載されたものを使用することができる。
(3)ジイソシアネートと高分子グリコールと必要に応じて鎖伸長剤(低分子グリコール、低分子ジアミン)とを反応させることで熱可塑性ポリウレタン樹脂の塊状物を得る。ついで粉末化(例えば冷凍粉砕、溶融状態下に細孔を通し切断する方法)する方法で製造されるもの。
塩化ビニル系樹脂粉末は、例えば、懸濁重合法又は塊状重合法によって製造した塩化ビニル単独重合体、主成分としての塩化ビニルモノマーとエチレンと酢酸ビニルとの共重合体等の塩化ビニルモノマーを主成分とする共重合体の樹脂粉末が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂粉末は、一般的にオレフィン系熱可塑性エラストマーに属する物であればいかなるものも使用でき、さらに、例えば、エチレン−プロピレン−ジエン−ゴム(EPM、EPDM)とプロピレン系重合体等のポリオレフィン等とを複合したオレフィン系熱可塑性エラストマーを挙げることができる。また、α−オレフィン共重合体よりなるオレフィン熱可塑性エラストマー、α−オレフィン共重合体とプロピレン系樹脂から成るオレフィン熱可塑性エラストマーの微粉末も使用することができる。
ビニル芳香族系樹脂粉末には、芳香族ビニル化合物単独重合体、芳香族ビニル化合物とビニル系モノマーの共重合体の樹脂粉末等が含まれる。芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、ブロモスチレン、ビニルスチレン、ビニルキシレン、フルオロスチレン、エチルスチレンなどが挙げられ、特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
アクリレート系樹脂粉末は、例えば、(メタ)アクリル酸エステル単独重合体、(メタ)アクリル酸エステルとビニル系モノマーの共重合体の樹脂粉末等が挙げられる。
共役ジエン系樹脂粉末は、共役ジエン系共重合体中の共役ジエン系部分を水素添加または一部水素添加して得られる共重合体であり、例えば、芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合物ランダム共重合体の水素添加物、芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物、共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物の樹脂粉末が含まれる。
熱可塑性樹脂の数平均分子量は、好ましくは4,000〜40,000、さらに好ましくは8,000〜25,000である。
熱可塑性樹脂粉末(D)の体積平均粒径は、好ましくは10〜500μm、さらに好ましくは70〜300μmの範囲にある。
熱可塑性樹脂粉末(D)は本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して、好ましくは56〜99重量%、さらに好ましくは60〜98重量%、特に好ましくは70〜95重量%含有される。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物は、ラジカル重合性不飽和基含有化合物(E)をさらに含有することが、耐熱安定性及び耐光安定性の観点から好ましい。
ラジカル重合性不飽和基含有化合物(E)とは、分子中に炭素原子間の二重結合(置換基を有していてもよいエチレン結合)(ただし芳香環中の二重結合は除く)、三重結合(置換基を有していてもよいアセチレン結合)を有する化合物である。(E)の具体例としては、(メタ)アクリル酸と多価アルコール類(2〜10価またはそれ以上の多価アルコール。以下同様)とのエステル[例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等];(メタ)アリルアルコールと2〜6価、またはそれ以上の多価カルボン酸類とのエステル[例えばジアリルフタレート、トリメリット酸トリアリルエステル等];多価アルコール類のポリ(メタ)アリルエーテル[例えばペンタエリスリトール(メタ)アリルエーテル等];多価アルコール類のポリビニルエーテル[例えばエチレングリコールジビニルエーテル等];多価アルコール類のポリプロペニルエーテル[例えばエチレングリコールジプロペニルエーテル等];ポリビニルベンゼン類[例えばジビニルベンゼン等]およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。これらのうち好ましいものは、ラジカル重合速度の点で、(メタ)アクリル酸と多価アルコール類とのエステルであり、特に好ましいものはトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートおよびジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートである。
ラジカル重合性不飽和基含有化合物(E)は本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して、好ましくは2〜8重量%、さらに好ましくは3〜5重量%含有される。
また、本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物には、必要に応じて、上記の成分以外に、本発明に特有の効果である耐熱安定性及び耐光安定性の効果を発揮できる範囲で、添加助剤(F)を添加することができる。添加助剤(F)としては、公知慣用の顔料、可塑剤、離型剤、有機充填剤、ブロッキング防止剤、分散剤等が添加出来る。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物を製造するためのベンゾトリアゾール系化合物(A)、ヒンダードフェノール系化合物(B)及びヒンダードアミン系化合物(C)の添加方法としては、熱可塑性樹脂粉末(D)を製造するいずれの工程で添加してもよく、また(D)に必要により添加助剤(F)を添加混合する配合工程で添加してもよい。ラジカル重合性不飽和基含有化合物(E)は配合工程で添加するのが好ましい。
熱可塑性樹脂粉末(D)が熱可塑性ポリウレタン系樹脂粉末である場合は、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物を製造する工程は、
(1)高分子ポリオールとジイソシアネートからウレタンプレポリマーを製造する工程、
(2)熱可塑性ポリウレタン系樹脂粉末の製造工程、
(3)(D)に必要により添加助剤(F)を添加混合する配合工程
からなる。
(A)、(B)、(C)は上記(1)〜(3)のいずれの工程で添加してもよいが、(i)(A)、(B)、(C)のいずれか1種又は2種を工程(1)で添加し、残りの成分を工程(3)で添加する方法、(ii)(A)、(B)、(C)を工程(1)で添加する方法、(iii)(A)、(B)、(C)を工程(3)で添加する方法が好ましい。
上記混合に使用する混合装置としては、公知の粉体混合装置を使用でき、容器回転型混合機、固定容器型混合機、流体運動型混合機のいずれも使用できる。例えば固定容器型混合機としては高速流動型混合機、複軸パドル型混合機、高速剪断混合装置(ヘンシエルミキサー(登録商標)等)、低速混合装置(プラネタリーミキサー等)や円錐型スクリュー混合機(ナウタミキサ(登録商標)等)を使ってドライブレンドする方法が良く知られている。これらの方法の中で、複軸パドル型混合機、低速混合装置(プラネタリーミキサー等)、および円錐型スクリュー混合機(ナウタミキサ(登録商標、以下省略)等)を使用するのが好ましい。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物の体積平均粒径は、好ましくは熱可塑性樹脂粉末(D)の体積平均粒径の範囲と同様である。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物からなる樹脂成形品はスラッシュ成形法で成形することができる。例えば、本発明の粉末組成物が入ったボックスと加熱した金型を共に振動回転させ、パウダーを型内で溶融流動させた後、冷却後、固化させ、表皮を製造する方法で好適に実施することができる。
上記金型温度は好ましくは200〜300℃、さらに好ましくは210〜280℃である。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物で成形された表皮厚さは、0.5〜1.5mmが好ましい。成形表皮は、表面を発泡型に接するようにセットし、ウレタンフォームを流し、裏面に5mm〜15mmの発泡層を形成させて、樹脂成形品とすることができる。
本発明の樹脂成形品は、自動車内装材、例えばインストルメントパネル、ドアトリム等に好適に使用される。
以下、製造例、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下において「部」は重量部、「%」は重量%を示す。
製造例1
プレポリマー溶液の製造
温度計、撹拌機及び窒素吹込み管を備えた反応容器に、数平均分子量(以下Mnと記す。)が1000のポリブチレンアジペート(497.5部)、Mnが900のポリヘキサメチレンイソフタレート(124.4部)、ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](B1)[チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製;イルガノックス1010](1.11部)、体積平均粒径9.2μmのカオリン(90.7部)を仕込み、窒素置換した後、撹拌しながら110℃に加熱して溶融させ、60℃まで冷却した。続いて、1−オクタノール(9.7部)、ヘキサメチレンジイソシアネート(149.4部)テトラヒドロフラン(125部)、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-6-(C12アルキル)-4-メチルフェノール(A1)[チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製;チヌビン571](2.22部)を投入し、85℃で6時間反応させプレポリマー溶液(G1)を得た。(G1)のNCO含量は、2.1%であった。
製造例2
ジアミンのMEKケチミン化物の製造
ヘキサメチレンジアミンと過剰のMEK(ジアミンに対して4倍モル量)を80℃で24時間還流させながら生成水を系外に除去した。その後減圧にて未反応のMEKを除去してMEKケチミン化物を得た。
製造例3
熱可塑性ポリウレタン系樹脂粉末の製造
反応容器に、製造例1で得たプレポリマー溶液(G1)(100部)と製造例2で得たMEKケチミン化合物(5.6部)を投入し、そこに分散剤(三洋化成工業(株)製サンスパールPS−8(1.3重量部)を溶解した水溶液340重量部を加え、ヤマト科学(株)製ウルトラディスパーサーを用いて9000rpmの回転数で1分間混合した。この混合物を温度計、撹拌機及び窒素吹込み管を備えた反応容器に移し、窒素置換した後、撹拌しながら50℃で10時間反応させた。反応終了後、濾別及び乾燥を行い、熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(H1)を製造した。(H1)のMnは2.5万、体積平均粒径は155μmであった。
スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の製造
実施例1
100Lのナウタミキサー内に、熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(H1)(100部)、芳香族縮合リン酸エステル[大八化学(株)社製;CR−741](13.6部)、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(E1)[三洋化成工業(株)社製;DA600](3.9部)、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート及びメチル1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルセバケート(混合物)(C1)[商品名:TINUVIN 765、チバ社製](0.27部)を投入し80℃で2時間混合した、次いでジメチルポリシロキサン[日本ユニカー(株)製;ケイL45−1000](0.1部)、カルボキシル変性シリコン[信越化学工業(株)製;X−22−3710](0.1部)を投入し1時間混合した後室温まで冷却した。最後に、架橋ポリメチルメタクリレート[ガンツ化成(株);ガンツパールPM−030S](0.3部)を投入混合することでスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I1)を得た。(I1)の体積平均粒径は152μmであった。ベンゾトリアゾール系化合物(A)、ヒンダードフェノール系化合物(B)及びヒンダードアミン系化合物(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.6重量%であり、(A):(B):(C)の重量比率は0.8:0.4:1であった。
実施例2
製造例1において、(A1)2.22部の代わりに(A1)1.66部を使用する以外は製造例1と同様にしてプレポリマー溶液(G2)を得た。(G2)のNCO含量は、2.2%であった。続いて、製造例3及び実施例1と同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I2)を得た。(I2)の体積平均粒径は148μmであった。(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.5重量%であり、(A):(B):(C)の重量比率は0.6:0.4:1であった。
実施例3
製造例1において、(B1)1.11部の代わりに(B1)0.83部を使用する以外は製造例1と同様にしてプレポリマー溶液(G3)を得た。(G3)のNCO含量は、2.2%であった。続いて、製造例3及び実施例1と同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I3)を得た。(I3)の体積平均粒径は155μmであった。(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.6重量%であり、(A):(B):(C)の重量比率は0.8:0.3:1であった。
実施例4
製造例1において、(A1)2.22部の代わりに(A1)1.11部、(B1)1.11部の代わりに(B1)0.55部を使用する以外は製造例1と同様にしてプレポリマー溶液(G4)を得た。(G4)のNCO含量は、2.1%であった。続いて、製造例3と同様にして熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(H4)を製造した。(H4)のMnは2.5万、体積平均粒径は152μmであった。最後に、実施例1において、(C1)0.27部の代わりに(C1)0.5部を使用する以外は実施例1と同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I4)を得た。(I4)の体積平均粒径は152μmであった。(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.3重量%であり、(A):(B):(C)の重量比率は0.8:0.4:1であった。
実施例5
製造例1において、(A1)2.22部の代わりに(A1)4.44部、(B1)1.11部の代わりに(B1)2.22部を使用する以外は製造例1と同様にしてプレポリマー溶液(G5)を得た。(G5)のNCO含量は、2.1%であった。続いて、製造例3と同様にして熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(H5)を製造した。(H5)のMnは2.5万、体積平均粒径は152μmであった。最後に、実施例1において、(C1)0.27部の代わりに(C1)2.0部を使用する以外は実施例1と同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I5)を得た。(I5)の体積平均粒径は155μmであった。(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して1.2重量%であり、(A):(B):(C)の重量比率は0.8:0.4:1であった。
実施例6
製造例1において、(A1)2.22部の代わりに(A1)8.88部、(B1)1.11部の代わりに(B1)4.44部を使用する以外は製造例1と同様にしてプレポリマー溶液(G6)を得た。(G6)のNCO含量は、2.1%であった。続いて、製造例3と同様にして熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(H6)を製造した。(H6)のMnは2.5万、体積平均粒径は154μmであった。最後に、実施例1において、(C1)0.27部の代わりに(C1)2.0部を使用する以外は実施例1と同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I6)を得た。(I6)の体積平均粒径は158μmであった。(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して2.4重量%であり、(A):(B):(C)の重量比率は0.8:0.4:1であった。
実施例7
温度計、撹拌機及び窒素吹込み管を備えた反応容器に、Mnが1000のポリブチレンアジペート(497.5部)、Mnが900のポリヘキサメチレンイソフタレート(124.4部)、体積平均粒径9.2μmのカオリン(90.7部)を仕込み、窒素置換した後、撹拌しながら110℃に加熱して溶融させ、60℃まで冷却した。続いて、1−オクタノール(9.7部)、ヘキサメチレンジイソシアネート(149.4部)テトラヒドロフラン(125部)を投入し、85℃で6時間反応させプレポリマー溶液(G7)を得た。(G7)のNCO含量は、2.2%であった。製造例3において(G1)の代わりに(G7)を用いる以外は同様にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂粉末(H7)を製造した。(H7)のMnは2.3万、体積平均粒径は151μmであった。実施例1において、(H1)の代わりに(H7)、(C1)0.27部の代わりに(A1)2.22部、(B1)1.11部、(C1)0.27部を使用する以外は同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I7)を得た。(I7)の体積平均粒径は152μmであった。(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.6重量%であり、(A):(B):(C)の重量比率は0.8:0.4:1であった。
実施例8
製造例1の(A1)2.22部の代わりに2,2-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール(A2)2.22部、(B1)1.11部の代わりに、チオジエチレンビス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](B2)1.11部、及び実施例1において(C1)0.27部の代わりにビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート(C2)0.27部を使用する以外は製造例1及び実施例1と同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I8)を得た。(I8)の体積平均粒径は144μmであった。(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.6重量%であり、(A):(B):(C)の重量比率は0.4:0.4:1であった。
比較例1
製造例1において、(A1)2.22部の代わりに(A1)0部、(B1)1.11部の代わりに(B1)0部とする以外は製造例1と同様にしてプレポリマー溶液(G9)を得た。(G9)のNCO含量は、2.10%であった。実施例1において、(C1)0.27部の代わりに(C1)0部を使用する以外は製造例3及び実施例1と同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I9’)を得た。(I9’)の体積平均粒径は152μmであった。(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0重量%であった。
比較例2
製造例1において、(B1)1.11部の代わりに(B1)0部とする以外は製造例1と同様にしてプレポリマー溶液(G10)を得た。(G10)のNCO含量は、2.18%であった。続いて、製造例3及び実施例1と同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I10’)を得た。(I10’)の体積平均粒径は150μmであった。(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.5重量%であり、(A):(B):(C)の重量比率は0.8:0:1であった。
比較例3
製造例1において、(A1)2.22部の代わりに(A1)0部とする以外は製造例1と同様にしてプレポリマー溶液(G11)を得た。(G11)のNCO含量は、2.15%であった。続いて、製造例3及び実施例1と同様にしてスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I11’)を得た。(I11’)の体積平均粒径は155μmであった。(A)、(B)及び(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.4重量%であり、(A):(B):(C)の重量比率は0:0.4:1であった。
実施例1〜8のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I1)〜(I8)、及び比較例1〜3のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物(I9’)〜(I11’)を使用して、下記に示す方法で表皮層を有するフォーム成形体を成形し、耐光性試験及び耐熱試験を行い、結果を表1に示した。
Figure 2007211071
<表皮層を有するフォーム成形体の作成>
予め270℃に加熱されたしぼ模様の入ったNi電鋳型にスラッシュ成形用樹脂粉末組成物を充填し、10秒後余分な樹脂粉末組成物を排出した。270℃で更に90秒加熱後、水冷して表皮(厚さ1mm)を作成した。この表皮をモールドにセットし、その上にウレタンフォーム形成成分[EOチップドポリプロピレントリオール(Mn5,000)95部、トリエタノールアミン5部、水2.5部、トリエチルアミン1部、ポリメリックMDI61.5部からなる]を添加し発泡密着させ、各表皮層を有するフォーム成形体を得た。この成形体を用いて、耐光試験と耐熱試験を行った。
<耐光試験>
表皮層を有するフォーム成形体を、耐光試験機[スパーキセノンウェザーメーターSX75(スガ試験機株式会社製)]にて、ブラックパネル温度83℃、湿度50%RH、照射強度150w/mで、400時間処理した。試験後、表皮の色褪せ、グロス及び表皮物性(引張強度、伸び)を確認、測定した。
<耐熱試験>
フォーム成形体を、循環乾燥機中に、110℃で1260時間処理した。試験後、表皮の色褪せ及びグロスを確認した。
評価基準
色褪せ
表皮サンプルを直接目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:変色無し
△:変色あり
×:著しく変色
グロス
光沢計(ポータブルグロスメーターGMX−202:ムラカミカラーリサーチラボラトリー製)を用いて、グロス測定を実施した。グロス値が高いほど、艶がある。
<引張強度>
表皮サンプルからJIS K 6301の引張試験片ダンベル1号形を3枚打ち抜き、その中心に40mm間隔で標線をした。板厚は標線間5カ所の最小値をとった。これをオートグラフに取り付け、200mm/minの速さで引っ張り、試験片が破断にいたるまでの最大強度と最大伸びを算出した。
本発明のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物から成形される表皮は、自動車内装材、例えばインストルメントパネル、ドアトリム等の表皮として好適に使用される。

Claims (10)

  1. 熱可塑性樹脂粉末(D)を主体とし、ベンゾトリアゾール系化合物(A)、ヒンダードフェノール系化合物(B)及びヒンダードアミン系化合物(C)を含有することを特徴とするスラッシュ成形用樹脂粉末組成物。
  2. ベンゾトリアゾール系化合物(A)、ヒンダードフェノール系化合物(B)及びヒンダードアミン系化合物(C)の合計重量が、スラッシュ成形用樹脂粉末組成物の重量に対して0.1〜3重量%である請求項1に記載のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物。
  3. ベンゾトリアゾール系化合物(A)、ヒンダードフェノール系化合物(B)及びヒンダードアミン系化合物(C)の重量比が(0.4〜1.6):(0.1〜0.8):1である請求項1又は2に記載のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物。
  4. ベンゾトリアゾール系化合物(A)が下記式(1)で示される2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(C12アルキル)−4−メチルフェノール(A1)であり、ヒンダードフェノール系化合物(B)が下記式(2)で示されるペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](B1)であり、ヒンダードアミン系化合物(C)が下記式(3)で示されるビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート及び下記式(4)で示されるメチル1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケートの混合物(C1)である請求項1〜3のいずれか1項に記載のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物。
    Figure 2007211071

  5. ラジカル重合性不飽和基含有化合物(E)をさらに含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物。
  6. 熱可塑性樹脂粉末(D)が熱可塑性エラストマー粉末である請求項1〜5のいずれか1項に記載のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物。
  7. 熱可塑性樹脂粉末(D)が熱可塑性ウレタンエラストマー粉末である請求項1〜6のいずれか1項に記載のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物。
  8. 熱可塑性樹脂粉末(D)が熱可塑性ウレタン樹脂粉末である請求項1〜5のいずれか1項に記載のスラッシュ成形用樹脂粉末組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の樹脂粉末組成物をスラッシュ成形して得られる樹脂成形品。
  10. 自動車内装材である請求項9に記載の樹脂成形品。
JP2006030540A 2006-02-08 2006-02-08 スラッシュ成形用樹脂粉末組成物及び成形品 Active JP4680081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006030540A JP4680081B2 (ja) 2006-02-08 2006-02-08 スラッシュ成形用樹脂粉末組成物及び成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006030540A JP4680081B2 (ja) 2006-02-08 2006-02-08 スラッシュ成形用樹脂粉末組成物及び成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007211071A true JP2007211071A (ja) 2007-08-23
JP4680081B2 JP4680081B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=38489796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006030540A Active JP4680081B2 (ja) 2006-02-08 2006-02-08 スラッシュ成形用樹脂粉末組成物及び成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4680081B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015098036A1 (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 三洋化成工業株式会社 自動車用内装材及びその製造方法
US10538614B2 (en) 2013-12-24 2020-01-21 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Composition for forming semi-rigid polyurethane foam
WO2022264761A1 (ja) * 2021-06-18 2022-12-22 昭和電工株式会社 ラジカル重合性樹脂組成物

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000351895A (ja) * 1999-05-04 2000-12-19 Bayer Ag 改良された性質を有する脂肪族の焼結可能な熱可塑性ポリウレタン成形用組成物
JP2001055457A (ja) * 1999-07-15 2001-02-27 Bayer Ag 柔軟な弾性ポリウレタンフィルム、それらの製造方法並びにそれらの使用
JP2001072858A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
JP2001192429A (ja) * 2000-01-12 2001-07-17 Sanyo Chem Ind Ltd ダブルスラッシュ成形物および成形方法
JP2001192549A (ja) * 2000-01-07 2001-07-17 Sanyo Chem Ind Ltd ポリウレタン樹脂系スラッシュ成形用材料
JP2004250563A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Mitsuboshi Belting Ltd スラッシュ成形用熱可塑性エラストマー組成物、粉末物およびこれを用いた表皮体
JP2005014456A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Inoac Corp パウダースラッシュ成形方法
JP2005511871A (ja) * 2001-12-18 2005-04-28 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 脂肪族イソシアネートを基礎とする熱可塑性ポリウレタン

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000351895A (ja) * 1999-05-04 2000-12-19 Bayer Ag 改良された性質を有する脂肪族の焼結可能な熱可塑性ポリウレタン成形用組成物
JP2001055457A (ja) * 1999-07-15 2001-02-27 Bayer Ag 柔軟な弾性ポリウレタンフィルム、それらの製造方法並びにそれらの使用
JP2001072858A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
JP2001192549A (ja) * 2000-01-07 2001-07-17 Sanyo Chem Ind Ltd ポリウレタン樹脂系スラッシュ成形用材料
JP2001192429A (ja) * 2000-01-12 2001-07-17 Sanyo Chem Ind Ltd ダブルスラッシュ成形物および成形方法
JP2005511871A (ja) * 2001-12-18 2005-04-28 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 脂肪族イソシアネートを基礎とする熱可塑性ポリウレタン
JP2004250563A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Mitsuboshi Belting Ltd スラッシュ成形用熱可塑性エラストマー組成物、粉末物およびこれを用いた表皮体
JP2005014456A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Inoac Corp パウダースラッシュ成形方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015098036A1 (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 三洋化成工業株式会社 自動車用内装材及びその製造方法
CN105873764A (zh) * 2013-12-24 2016-08-17 三洋化成工业株式会社 汽车用内装材料及其制造方法
JPWO2015098036A1 (ja) * 2013-12-24 2017-03-23 三洋化成工業株式会社 自動車用内装材及びその製造方法
US10538614B2 (en) 2013-12-24 2020-01-21 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Composition for forming semi-rigid polyurethane foam
WO2022264761A1 (ja) * 2021-06-18 2022-12-22 昭和電工株式会社 ラジカル重合性樹脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4680081B2 (ja) 2011-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5452219B2 (ja) 架橋可能な熱可塑性ポリウレタン
JP4916007B2 (ja) スラッシュ成形用樹脂粉末組成物及び成形品
JP2010509407A (ja) 非極性ポリオレフィンおよびポリウレタンを含む物品、ならびにそれらの作製および使用方法
JP2010535933A5 (ja)
JP2011016957A (ja) 樹脂分散体組成物、及びそれを含有してなるプライマー、塗料、及びその積層体
TW200936692A (en) Thermoplastic polyurethane copolymer molding compositions
JP2010535934A5 (ja)
TWI296277B (en) Aqueous coating compositions containing polyurethane-acrylic hybrid polymer dispersions
JP4680081B2 (ja) スラッシュ成形用樹脂粉末組成物及び成形品
JP2003048990A (ja) 分岐骨格を持つブロックポリマー及びこれからなる帯電防止剤
JP7374076B2 (ja) ポリウレタン、特に熱可塑性ポリウレタン
CN114945458A (zh) 制造具有泡沫颗粒的物品的方法
CN104185650A (zh) 氯化聚烯烃系树脂组合物
JP2004083665A (ja) プラスチゾルおよび成形品
JP5666426B2 (ja) シームレスエアバッグ展開機能を備えた計器パネル用のスラッシュ成形可能な改良型tpu
JPH1017640A (ja) 2液硬化型組成物
JP2007016193A (ja) 架橋性水系被覆組成物
JP2010265443A (ja) 調整可能な触感を有する成形用変性ウレタン
JP2008133479A (ja) 水性被覆組成物
JP2007091782A (ja) 架橋性水系コーティング組成物
JP2003020411A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2006028319A (ja) スラッシュ成形用樹脂粉末組成物及び成形品
JP3436892B2 (ja) ポリオレフィン系成形品用防眩塗料組成物
TW200925210A (en) Granular polyurethane resin composition, method for producing the same, and molded article of the same
JP5189018B2 (ja) スラッシュ成形用樹脂粉末組成物及び成形品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4680081

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250