JP2007208623A - 光伝送システム、信号伝送装置、光伝送方法、信号伝送装置の制御方法、制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 起動待機時に省電力状態を実現し、赤外線リモートコントローラが発振する起動制御信号を用いた起動制御を行う光伝送システムを提供する。
【解決手段】 モニタ機器20が、赤外線リモートコントローラ40から発振される起動制御信号を受光し、SIRCS信号規格からUART信号規格の起動制御信号に変換して、光伝送ケーブル30を介して待機状態のソース機器10へ伝送し、ソース機器10が、起動制御信号に応じて起動制御情報を読み取り、起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 モニタ機器20が、赤外線リモートコントローラ40から発振される起動制御信号を受光し、SIRCS信号規格からUART信号規格の起動制御信号に変換して、光伝送ケーブル30を介して待機状態のソース機器10へ伝送し、ソース機器10が、起動制御信号に応じて起動制御情報を読み取り、起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、起動待機状態において省電力を実現するとともに、その起動制御を行う光伝送システム、信号伝送装置、光伝送方法、光伝送制御方法、制御プログラムに関する。
TVチューナやハードディスクレコーダ等の映像信号を出力する映像信号出力装置と、CRTやLCD等の映像信号を受信して表示する映像信号入力装置との間で、ディジタル映像信号を伝送する伝送規格として、DVI(Digital Visual Interface)や、HDMI(High Definition Multimedia Interface)がある。
ここで、電気信号伝送システム200は、図45に示すように、映像信号を出力するソース機器201と、映像信号を入力して表示するモニタ機器202と、ソース機器201及びモニタ機器202における、それぞれ所定のインタフェースを介して接続する電気信号ケーブル203により構成される。ソース機器201とモニタ機器202は、それぞれ映像信号の入出力を行うRGBI/F201a、202aを備えている。また、ソース機器201とモニタ機器202は、互いの機器間での動作命令を送受信する制御信号の入出力を行う制御信号I/F201b、202bを備えている。電気信号ケーブル203は、映像信号と制御信号との複数の信号を伝達するため、ケーブル内に複数の電気信号線を必要とする。すなわち、電気信号ケーブル203は、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)と呼ばれる1チャンネルに対して2本の信号線を用いた差動の電気信号からなる映像信号であって、RGBの3チャンネルのRGB信号と、RGB信号を同期させる同期信号との合計4つの信号を伝送する4本の信号線によって構成される。
このような電気信号伝送システム200において、例えばFull HDと呼ばれる規格のディジタル映像信号を伝送する場合には、当該映像信号のピクセルレートが148.5Mbpsであって、TMDS伝送規格で伝送した場合、1チャンネルあたりの伝送帯域が、1.485Gbpsになる。このように、高ビットレートの映像信号をTMDSのような伝送規格で伝送する場合において、電気ケーブルを介して単に電気信号形式で伝送した場合には、数メートル程度が伝送距離の限界となってしまう。
そこで、長距離信号伝送を可能にするため、高周波数帯域の信号の伝送減衰率が、電気信号に比べて非常に小さい光ファイバ等による光伝送が用いられている。映像信号を光伝送する伝送システムとしては、特許文献1に示されているように、映像信号を構成するRGB信号と同期信号とをそれぞれ光信号に変換するものや、特許文献2に示されているように、1つの光信号線に異なる波長領域毎に分割して、分割した波長領域毎にRGB信号と同期信号を割り当てて伝送するものがある。しかし、特許文献1に示されているような、RGB信号と同期信号をそれぞれ光信号に変換する場合には、電気信号形式を光信号形式に変換する電気/光信号変換部、及び光信号形式を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部が複数必要である。
また、特許文献2に示されているような、RGB信号と同期信号をそれぞれ光信号の分割した波長帯域に割り当てて伝送する、いわゆるWDM(Wavelength Dibision Multiplexing)伝送の場合には、複数の波長領域に応じて、光信号を多重する変換部、及び、光信号を分離する変換部が必要であり、さらに分離された光信号を電気信号に変換する光/電気信号変換部が複数必要であるため、回路規模が拡大且つ複雑になり、それに伴って消費電力が増大する。
ところで、映像信号出力装置と映像信号入力装置とを、電気ケーブルを介して接続された電気信号の伝送システムにおいて、映像信号出力装置からの起動命令により待機状態の映像信号入力装置を起動させる場合には、映像信号出力装置から所定の起動制御信号が、電気ケーブルを介して映像信号入力装置へ伝送される。
これに対して、光信号により映像信号を伝送する光伝送システムにおいて、映像信号出力装置が待機状態の映像信号入力装置を起動させる場合、映像信号出力装置は、電気信号を光信号に変換する電気/光信号変換部とその周辺の回路に、常に電力が供給されている必要があるため、待機状態においてもこのような変換部の消費電力が大きく、省電力を実現することができなかった。一方、映像信号入力装置は、省電力化のために光信号を電気信号へ変換する光/電気信号変換部に電力が供給されなかった場合には、映像信号出力装置から伝送される光信号形式の起動制御信号を受信することができず、起動することができなかった。
したがって、光伝送システムを、省電力化された待機状態から通常動作状態へ移行するには、映像信号出力装置が、消費電力を低下した状態で電気信号形式の起動制御信号を光信号形式に変換して伝送し、また、映像信号入力装置が、消費電力を低下した状態で光信号形式の起動制御信号を電気信号形式に変換して受信する必要がある。ここで、周波数成分をできるだけ低い起動制御信号を用いることにより、これらの信号変換部において低消費電力化を図ることができる。
さらに、ユーザインターフェースとして一般的に用いられる赤外線リモートコントローラを用いて、待機状態の装置に対してユーザが起動命令を入力した場合には、赤外線リモートコントローラから送信される起動制御信号を、周波数帯域の低い信号規格に信号変換して、光伝送ケーブルを介して伝送することにより、上述した電気/光信号変換部や光/電気信号変換部の消費電力を抑えることができる。
ここで、起動制御信号を高周波数帯域から低周波数帯域の信号規格に変換する信号規格変換処理は、高周波数帯域の信号規格の起動制御信号に応じて起動制御データを読み取って、読み取った起動制御データを所定の記憶手段で一時的に記憶する。さらに、一時的に記憶された起動制御データに応じて低周波数帯域の起動制御信号に変更する。このような信号規格を変換する処理部を低消費電力化された演算処理装置で実現することにより、待機状態に省電力とすることができる。
しかしながら、上述した信号規格変換処理は、一般的に複数の処理工程を低消費電力化された演算処理装置において、各処理工程を一つのプログラムとして順番に行う。したがって、当該信号規格変換処理は、高周波数帯域の信号規格の起動制御信号に応じて起動制御データを読み出す処理工程、及び、起動制御データに応じて低周波数帯域の起動制御信号に変換する処理工程を同時に行うことができず、遅延時間が生じてしまった。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、電気信号を光信号に変換して伝送する光伝送システムであって、単一の制御プログラムを実行する演算処理装置を用いて、遅延時間が生じることなく、赤外線リモートコントローラが発信する起動制御信号によって待機状態から通常動作状態へ移行する起動制御を行う光伝送システム、及び、この光伝送システムに用いられる信号伝送装置、光伝送方法、信号伝送装置の制御方法、制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る光伝送システムは、光伝送ケーブルを介して互いに接続され、伝送信号の伝送を行う第1の信号伝送装置と第2の信号伝送装置からなる光伝送システムであって、上記第1の信号伝送装置は、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記第2の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部とを備え、上記第2の信号伝送装置は、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記第1の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部とを備え、一方の信号伝送装置は、第1の信号規格の赤外線信号を発信する赤外線リモートコントローラからの発信信号を受光して電気信号形式に変換する赤外線受光部を備え、当該信号伝送装置の起動制御部が、上記第1の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取る第1の信号受信部と、上記第1の信号受信部が読み取った起動制御情報を記憶する起動制御情報記憶部と、上記起動制御情報記憶部に記憶された起動制御情報に応じて第2の信号規格の起動制御信号を生成する第2の信号送信部と、上記第1の信号受信部と上記第2の信号送信部とを互いに同期させて処理を行わせる所定周期の割り込み信号を生成する割り込み信号生成部とを備え、上記赤外線リモートコントローラから発信される上記起動制御信号を上記赤外線受光部が受光するとともに電気信号形式に変換して上記起動制御部に送信し、上記起動制御部が上記起動制御信号に応じて上記電気/光信号変換部を起動し、上記第1の信号受信部が上記割り込み信号に応じて上記第1の信号規格の上記起動制御信号に応じて起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報記憶部が上記起動制御情報を記憶し、上記第2の信号送信部が上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報記憶部に記憶された上記起動制御情報から上記第2の信号規格の起動制御信号を生成して上記電気/光信号変換部へ送信し、上記電気/光信号変換部が電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、上記他方の信号伝送装置は、上記一方の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記起動制御信号を上記光/電気信号変換部が電気信号形式に変換して上記起動制御部へ送信し、上記起動制御部が上記起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、上記一方の信号伝送装置と上記他方の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行う。
また、本発明に係る信号伝送装置は、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続される信号伝送装置であって、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記光伝送ケーブルを介して接続された他の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部と、第1の信号規格の赤外線信号を発信する赤外線リモートコントローラの発信信号を受光して電気信号形式に変換する赤外線受光部とを備え、上記起動制御部が、上記第1の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取る第1の信号受信部と、上記第1の信号受信部が読み取った起動制御情報を記憶する起動制御情報記憶部と、上記起動制御情報記憶部に記憶された起動制御情報を第2の信号規格の起動制御信号に変換して出力する第2の信号送信部と、上記第1の信号受信部と上記第2の信号送信部とを互いに同期させて処理を行わせる所定周期の割り込み信号を生成する割り込み信号生成部とを備え、上記赤外線受光部が、上記赤外線リモートコントローラから送信される上記第1の信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光するとともに電気信号形式に変換して上記起動制御部へ送信し、上記起動制御部が、上記赤外線受光部から送信される上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて上記電気/光信号変換部を起動し、上記起動制御部の上記第1の信号受信部が、上記割り込み信号に応じて上記第1の信号規格の起動制御信号から上記起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報記憶部が上記起動制御情報を記憶し、上記第2の信号送信部が上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報記憶部に記憶された上記起動制御情報から上記第2の信号規格の起動制御信号を生成して上記電気/光信号変換部へ送信し、上記電気/光信号変換部が、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、上記起動制御信号により、上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態に移行し、上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行う。
また、本発明に係る信号伝送装置は、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置であって、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記光伝送ケーブルを介して接続された他の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う起動制御部と、第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う第1の信号制御部を備え、上記起動制御部が、第2の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み出す第2の信号受信部と、上記第2の信号受信部が読み取った起動制御情報を記憶する起動制御情報記憶部と、上記起動制御情報記憶部に記憶された起動制御情報に応じた上記第1の信号規格の起動制御信号を生成する第1の信号送信部と、上記第2の信号受信部と上記第1の信号送信部とを互いに同期させて処理を行わせる所定周期の割り込み信号を生成する割り込み信号生成部とを備え、上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される、光信号形式の上記第2の信号規格の起動制御信号を、上記光/電気信号変換部が電気信号形式に変換して上記起動制御部へ送信し、上記起動制御部において、上記第2の信号受信部が上記割り込み信号に応じて上記第2の信号規格の起動制御信号から上記起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報記憶部が上記起動制御情報を記憶し、上記第1の信号送信部が上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報記憶部に記憶された上記起動制御情報から上記第1の信号規格の起動制御信号を生成して上記第1の信号制御部に出力し、上記第1の信号制御部が上記第1の信号規格の上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る光伝送方法は、光伝送ケーブルを介して互いに接続され、伝送信号の伝送を行う第1の信号伝送装置と第2の信号伝送装置からなる光伝送システムにおける光伝送方法であって、一方の信号伝送装置は、赤外線リモートコントローラから送信される第1の信号規格の赤外線信号であって待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、割り込み信号を所定周期毎に生成し、上記割り込み信号に応じて上記第1の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報を上記第2の信号規格の起動制御信号を生成し、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、上記他方の信号伝送装置は、上記一方の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記起動制御信号を電気信号形式に変換し、電気信号形式で上記第2の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、上記一方の信号伝送装置と上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行う。
また、本発明に係る信号伝送装置の制御方法は、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置の制御方法であって、赤外線リモートコントローラから送信される第1の信号規格の赤外線信号であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、割り込み信号を所定周期毎に生成し、上記割り込み信号に応じて上記第1の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報から上記第2の信号規格の起動制御信号を生成し、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、上記起動制御信号に応じて上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態へ移行し、通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して、上記伝送信号の伝送を行う。
また、本発明に係る信号伝送装置の制御方法は、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置の制御方法であって、赤外線リモートコントローラが発信する第1の信号規格の赤外線信号であって、上記他の信号伝送装置によって上記第1の信号規格から第2の信号規格に変換された待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う光信号形式の起動制御信号を、上記光伝送ケーブルを介して受信し、光信号形式の起動制御信号を電気信号形式に変換し、割り込み信号を所定周期毎に生成し、上記割り込み信号に応じて上記第2の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報から上記第1の信号規格の起動制御信号を生成し、上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行う。
また、本発明に係る制御プログラムは、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置に搭載されるコンピュータにより実行される制御プログラムであって、赤外線リモートコントローラから発信される第1の信号規格の赤外線信号であって、待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、割り込み信号を所定周期毎に生成し、上記割り込み信号に応じて上記第1の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報から第2の信号規格の起動制御信号を生成し、電気信号形式の上記第2の信号規格の起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、上記第2の信号規格の起動制御信号により、上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態に移行し、通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して、上記伝送信号を伝送する制御を行う。
また、本発明に係る制御プログラムは、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置に搭載されるコンピュータにより実行される制御プログラムであって、赤外線リモートコントローラが発信する第1の信号規格の赤外線信号であって、上記他の信号伝送装置によって上記第1の信号規格から第2の信号規格に変換された待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う光信号形式の起動制御信号を、上記光伝送ケーブルを介して受信し、光信号形式の起動制御信号を電気信号形式に変換し、割り込み信号を所定周期毎に生成し、上記割り込み信号に応じて上記第2の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報から上記第1の信号規格の起動制御信号を生成し、上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号を伝送する制御を行う。
本発明は、所定の周期毎に生成する割り込み信号に応じて、起動制御信号の信号規格を変換し、信号伝送装置を当該起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態への起動させる制御を行う。
このことにより、本発明は、単一の制御プログラムを実行する演算処理装置を用いても、遅延時間が生じることなく、起動制御信号の信号規格を変換し、信号伝送装置を待機状態から通常動作状態へ起動することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態は、映像信号の伝送を行う光伝送システム1に適用したものである。
光伝送システム1は、図1に示すように、映像信号を出力するソース機器10と、ソース機器10から出力される映像信号を表示するモニタ機器20と、ソース機器10とモニタ機器20とを接続して光信号形式で映像信号等の伝送信号の伝送を行う光信号ケーブル30と、赤外線信号を用いてモニタ機器20に対して遠隔制御命令を送信する赤外線リモートコントローラ40とからなる。
ソース機器10は、映像記録媒体からの映像データの読み取りなどを行うソース本体部11と、ソース本体部11が生成した映像信号を外部へ出力する映像信号I/F部12と、光信号ケーブル30を介して接続されたモニタ機器20との間で通信を行う制御信号の出力を行う制御信号I/F部13と、映像信号と制御信号とを同一の光信号で伝送するための信号処理を施すソース伝送処理部14とから構成される。
ソース本体部11は、映像記録媒体からの映像データの読み出し、又は放送映像信号の受信などを行って映像信号を生成する。ここで、映像信号は、具体的に3原色信号からなるRGB信号と当該RGB信号を同期させるためのクロック信号とから構成され、映像信号I/F部12から外部へ出力される。また、ソース本体部11は、SIRCSデコーダ11aをさらに備える。SIRCSデコーダ部11aは、制御信号I/F部13を介してモニタ機器20から送信されるSIRCS信号規格の制御信号から制御データの読み取りを行う。
制御信号I/F部13は、光信号ケーブル30を介して接続されたモニタ機器20との間で通信を行う制御信号を所定の伝送規格に変換する。ここで、制御信号とは、接続されたモニタ機器20との間で送受信される命令信号である。
モニタ機器20は、ソース機器10から送信される映像信号を表示するモニタ本体部21と、映像信号をモニタ本体部21へ入力させる映像信号I/F部22と、光信号ケーブル30を介して接続されたソース機器10との間で通信を行う制御信号を出力する制御信号I/F部23と、映像信号と制御信号とを同一の光信号で伝送するための信号処理を施すモニタ伝送処理部24とから構成される。
モニタ本体部21は、ソース機器10から送信される映像信号を表示する。ここで、映像信号は、具体的に3原色信号からなるRGB信号及び当該RGB信号が同期するためのクロック信号から構成され、映像信号I/F部22から入力される。また、モニタ本体部21は、赤外線リモートコントローラ40から送信される赤外線信号を受光して電気信号形式に変換する受光モジュール21aを備える。
制御信号I/F部23は、光信号ケーブル30を介して接続されたソース機器10との間で通信を行う制御信号を所定の伝送規格に変換する。ここで、制御信号とは、接続されたソース機器10との間で送受信される命令信号である。
光信号ケーブル30は、ソース機器10からモニタ機器20へ映像信号及び制御信号を送信する信号線と、モニタ機器20からソース機器10へ制御信号を送信する信号線との、合計2つの光ファイバーから構成されている。ここで、各信号線は、シリアル信号を伝送するものとする。
赤外線リモートコントローラ40は、所定の制御命令に応じて、図2に示すように、Low/High信号のパルス時間間隔の違いで0と1の信号を表現するSIRCS(Serial Infrared Remote Control System)信号規格の制御信号を送信する。
次に、図3を参照して、ソース機器10のソース伝送処理部14の構成について詳細に説明する。ソース伝送処理部14は、映像信号と制御信号とをそれぞれ多重又は分離処理をして光伝送に適した電気信号に変換する電気信号処理部141と、電気信号処理部141が変換した電気信号を光信号に変換するE/O変換部142と、光信号ケーブル30を介してモニタ機器20から送信される光信号を電気信号に変換するO/E変換部143と、モニタ機器20との間で、待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う起動制御部144とから構成される。
電気信号処理部141は、映像信号と制御信号とをそれぞれ多重処理、又は分離処理を行い、RGBI/Fデバイス部141aと、ロジック部141bと、SERDES変換部141cとから構成されている。
RGBI/Fデバイス部141aは、映像信号I/F部12が出力した、所定のディジタル映像信号伝送規格に基づいた映像信号を、モニタ機器20へ伝送するため、ロジック部141bで使用できるように所定のディジタル映像信号伝送規格に基づいた映像信号から必要なデータを抽出する。具体的なディジタル映像信号伝送規格としては、DVI(Digital Visual Interface)や、HDMI(High Definition Multimedia Interface)である。
ロジック部141bは、RGBI/Fデバイス部141aにより所定のディジタル映像信号伝送規格に基づいた映像信号から抽出されたデータ、及び、制御信号I/F部13から出力された制御信号をそれぞれ時分割して、1つの信号に多重化する。また、光信号ケーブル30を介してモニタ機器20から伝送されてきた光信号であって、O/E変換部143によって電気信号に変換された制御信号は、ロジック部141bに供給される。ここで、ロジック部141bに入力された制御信号は、多重化されているので、ロジック部141bにより分離処理が施される。
SERDES変換部141cは、ロジック部141bにより多重化された信号を光伝送に適した符号変換を施してシリアル信号に変換する。ここで、光信号ケーブル30は、送信用、受信用の2本の光信号線から構成されている。また、それぞれの光信号線の伝送形式は、シリアル伝送形式である。したがって、SERDES変換部141cは、ロジック部141bにより多重化された信号をシリアル伝送形式で伝送される光信号に適したシリアル信号形式の電気信号に変換する。
E/O変換部142は、電気信号処理部141において多重化かつシリアル化された電気信号を光信号に変換する。また、E/O変換部142は、伝送する情報量に応じて、光信号の伝送周波数帯域を変更する。ここで、E/O変換部142は、低周波帯域で伝送することにより、消費電力を小さくすることができる。具体的に、E/O変換部142は、映像信号等の情報量が大きい信号を伝送する通常変換モードと、映像信号と比べて小さい情報量に応じた信号を伝送する省電力変換モードとの少なくとも2つのモードを有しており、起動制御部144からの制御命令に応じて、これら2つのモードを切り換えて電気信号を光信号に変換する。
O/E変換部143は、光ケーブル30を介してモニタ機器20から送信される光信号を検出して電気信号に変換する。また、O/E変換部143は、光信号ケーブル30から伝送される情報量に応じて、光信号を検出する周波数帯域を変更する。ここで、O/E変換部143は、検出周波数帯域を低くすることにより、消費電力を小さくすることができる。具体的に、O/E変換部143は、映像信号等の情報量が大きい信号を検出する通常変換モードと、映像信号と比べて小さい情報量の信号を検出する省電力変換モードとの少なくとも2つのモードを有しており、起動制御部144からの制御命令に応じて、これら2つのモードを切り換えて変換を行う。
起動制御部144は、待機状態から通常動作状態へ移行する起動制御信号の通信を行う。また、起動制御部144は、低消費電力で動作できる演算処理装置が用いられている。具体的に、この演算処理装置には、モニタ機器20から起動制御信号を受信して当該ソース機器10を待機状態から通常動作状態へ移行する制御をするための起動制御プログラムが組み込まれている。よって、起動制御部144は、この起動制御プログラムに従って、E/O変換部142及びO/E変換部143への供給電力の制御を行う。
起動制御部144は、シリアル信号形式の起動制御信号を受信して後述するUART信号規格に基づいて起動制御データを読み取るUART受信部144aと、UART受信部144aにより読み取られた起動制御データを赤外線リモートコントローラ40の信号伝送規格であるSIRCS信号に変換するSIRCS送信部144bから構成される。
UART受信部144aは、電気信号であってシリアル信号形式の起動制御信号をO/E変換部143から受信して、図4に示すような、一定時間間隔で信号をLow/Highに変化し、その変化に応じて0と1の信号を表現するUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)信号規格に基づいて起動制御データを読み取り、起動制御データをSIRCS送信部144bへ出力する。
SIRCS送信部144bは、UART受信部144aが出力した起動制御データに応じたSIRCS信号規格の起動制御信号を生成して、制御信号I/F部13へ出力する。
次に、図5を参照して、モニタ機器20のモニタ伝送処理部24の構成について、詳細に説明する。モニタ伝送処理部24は、光信号ケーブル30の伝送規格に応じて電気信号の信号処理を行う電気信号処理部241と、電気信号処理部241において信号処理された電気信号を光信号に変換するE/O変換部242と、光信号ケーブル30を介してソース機器10から送信される光信号を電気信号に変換するO/E変換部243と、ソース機器10との間で、待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う起動制御部244から構成される。
電気信号処理部241は、SERDES変換部241aと、ロジック部241bと、RGBI/Fデバイス部241cとから構成されている。
SERDES変換部241aは、光信号ケーブル30を介してソース機器10から送られてきた光信号であって、O/E変換部243により変換された電気信号をパラレル信号へ変換する。ここで、光信号ケーブル30を介して伝送される光信号がシリアル信号形式なので、シリアル信号形式の電気信号がO/E変換部243から出力される。
ロジック部241bは、SERDES変換部241aによってパラレル信号形式へ変換された信号が時分割に多重化されているので、この多重化信号を映像信号と制御信号とに分離する。
RGBI/Fデバイス部241cは、ロジック部241bにより分離処理が施された映像信号を、所定のディジタル映像信号伝送規格に基づいた映像信号形式に変換して、映像信号I/F部22へ出力する。
E/O変換部242は、電気信号処理部241において多重化された電気信号を光信号に変換する。ここで、E/O変換部242は、ソース機器10のE/O変換部142と同様に、通常変換モードと省電力変換モードとの2つのモードを有しており、起動制御部244からの制御命令に応じて、これらの2つのモードを切り換えて電気信号を光信号に変換する。
O/E変換部243は、光ケーブル30を介してソース機器10から送信される光信号を電気信号に変換する。ここで、O/E変換部243は、ソース機器10のO/E変換部143と同様に、通常変換モードと省電力変換モードとの少なくとも2つのモードを有しており、起動制御部244からの制御命令に応じて、これらの2つのモードを切り換えて光信号を電気信号に変換する。
起動制御部244は、待機状態から通常動作状態へ移行する起動制御信号の通信を行う。また、起動制御部244は、低消費電力で動作できる演算処理装置が用いられている。具体的に、この演算処理装置には、ソース機器10を待機状態から通常動作状態へ移行させる起動制御信号の送信するための起動制御プログラムが組み込まれている。起動制御部244は、この起動制御プログラムに従って、E/O変換部242及びO/E変換部243へ供給する電力量の制御を行う。
また、起動制御部244は、制御信号I/F部23から出力される起動制御信号をSIRCS信号規格に基づいて起動制御データの読み取りを行うSIRCS受信部244aと、SIRCS受信部244aが読み出した起動制御データをUART信号規格のシリアル信号に変換するUART送信部244bから構成される。
SIRCS受信部244aは、制御信号I/F部23から送信される制御信号から、SIRCS信号規格に基づいて起動制御データを読み取る。さらに、SIRCS受信部244aは、読み取った起動制御データをUART送信部244bへ出力する。
UART送信部244bは、SIRCS受信部244aから出力された起動制御データに応じたUART信号規格の起動制御信号を生成してE/O変換部242へ送信する。
次に、ソース機器10とモニタ機器20とが互いに備える起動制御部144、244を用いて、待機状態から通常動作状態へ移行する起動制御工程について図6を用いて説明する。
本実施の形態では、互いに待機状態のソース機器10とモニタ機器20とを、通常動作状態へ移行する起動制御工程に注目して扱う。したがって、本実施の形態において、通常動作状態に移行した後に光伝送システム1が行う映像信号の伝送に関しての説明は省略する。また、この起動制御工程は、起動制御部144、244にそれぞれ書き込まれた起動制御プログラムに従って実行される。
まず、図6のステップS1〜S5に示す電源の供給から待機状態に設定されるまでのモニタ機器20における起動制御部244の処理工程について説明する。
ステップS1において、起動制御部244は、モニタ本体部21から電力が供給される。ここで、モニタ本体部21は、待機状態であって、赤外線リモートコントローラ40などの所定のユーザインターフェースから起動命令が入力され、通常動作状態へ移行するとともに、制御信号I/F部23を介して、起動制御部244に電力を供給する。
ステップS2において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、所定の初期設定を行う。
ステップS3において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、起動用I/O割り込み設定を行う。ここで、起動用I/O割り込み設定とは、モニタ伝送処理部24の各ブロックへの供給電力を制限して省電力化された待機状態とし、当該起動制御部244と接続された制御信号I/F部23から入力される制御信号の変化を検出に応じて、待機状態から通常起動状態へ移行して、制限された動作を解除する設定である。
ステップS4において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、モニタ伝送処理部24を待機状態へ移行させる。具体的にモニタ伝送処理部24は、起動制御部244のみに電力が供給されている待機状態へ移行させる。ここで、起動制御部244は、制御信号I/F部23及び光信号ケーブル30を介してO/E変換部243から出力される単純なHigh/Lowの電圧レベルに応じて割り込み処理を行う、演算処理能力を制限した待機状態に設定する。
ステップS5において、モニタ伝送処理部24が待機状態へ移行すると、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、制御信号I/F部23又はO/E変換部243からHigh/Low電圧レベルに応じた割り込み起動命令があるか否かを判断する。ここで、起動制御プログラムは、割り込み起動命令があればステップS6へ移行し、割り込み起動命令がなければ、この処理を繰り返し実行する。
一方、ソース機器10における起動制御部144も、ステップS21〜S25において、モニタ機器20における起動制御部244と同様に電源が供給され、待機状態に設定される。ここで、モニタ機器20の起動制御工程のステップS4において、起動制御部244が制御信号I/F部23からのHigh/Low電圧レベルに対して割り込み処理を行うのに対して、ソース機器10の起動制御部144では、ステップS24において、光信号ケーブル30を介してO/E変換部143から出力されるHigh/Low電圧レベルに応じた割り込み処理に待機した待機状態となっている。
次に、互いに待機状態のソース機器10とモニタ機器20に対して、High/Lowの電圧レベルに応じた割り込み処理に待機した待機状態を解除する割り込み処理が行われ、2つの機器が映像信号を光伝送する通常動作状態へ移行する起動処理について説明する。
ステップS6において、モニタ本体部21における起動制御部244は、制御信号I/F部23からHigh/Low信号に応じた割り込み起動命令が入力され、起動制御プログラムに従って、待機状態から通常動作状態へ移行する。ここで、モニタ本体部21は、受光モジュール21aで赤外線リモートコントローラ40から発信されるSIRCS信号規格の起動制御信号を受光し、待機状態から通常動作状態に移行するとともに、受信したSIRCS信号規格の制御信号を、制御信号I/F部23を介して、起動制御部244に送信する。また、起動制御部244は、制御信号I/E部23から送信される制御信号をHigh/Low信号に応じた割り込み起動命令として認識して起動制御を行う。
ステップS7において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、制御信号I/F部23から出力された起動制御信号から起動制御データの読み取りを行う。具体的には、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、SIRCS受信部244aに対して、制御信号I/F部23から送信されるSIRCS信号規格の起動制御信号から起動制御データを読み出させる。また、SIRCS受信部244aは、読み出した起動制御データをUART送信部244bへ出力する。ここで、起動制御データは、起動制御信号における所定の信号伝送規格に基づいて読み取られたデータであり、単純なHigh/Low信号に応じた割り込み起動命令ではなく、ソース機器10に対して具体的な制御命令として扱われる。
ステップS8において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、E/O変換部242に電力を供給させて、省電力モードとして起動させる。
ステップS9において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、E/O変換部242が省電力モードで起動したことを確認して、制御信号I/F部23から出力された起動制御信号を、E/O変換部242へ出力する。具体的に、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、UART送信部244bに対して、SIRCS受信部244aが読み出した起動制御データに応じてUART信号規格の起動制御信号を生成して、E/O変換部242へ送信する。ここで、当該起動制御信号は、UART信号規格なので低伝送速度でE/O変換部242へ送信することができ、E/O変換部242の動作を省電力化することができる。具体的に、映像信号がGbps又はMbps単位の速度で伝送されるのに対して、起動制御信号は、Kbps単位の低速度で伝送される。さらに、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、E/O変換部242に対して、起動制御信号を光信号に変換させて光信号ケーブル30へ送信させる。
ステップS10において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、電気信号処理部241の各処理部へ電力を供給させ、光信号ケーブル30を介してソース機器10から伝送される映像信号に備える。
ステップS11において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、待機状態に移行するか否かを判断する。起動制御部244は、待機状態に移行しないと判断されると、ステップS11の動作を繰り返し、待機状態に移行すると判断されると、ステップS4に本起動制御処理を戻す。
次に、モニタ機器20から光信号ケーブル30へ送信された起動制御信号がソース伝送処理部14に到達した後に、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、ステップS25〜29の処理工程により、ソース伝送処理部14を待機状態から通常動作状態へ移行させる。
まず、起動制御信号は、光信号ケーブル30を介してO/E変換部143へ入力される。続いて、O/E変換部143は、光信号形式の起動制御信号を電気信号形式へ変換して、起動制御部144へ出力する。
ステップS26において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、起動制御信号が入力されたことによる電圧変化によって、割り込み処理が行われ、待機状態から通常動作状態へ移行する。
ステップS27において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、モニタ機器20から光伝送された起動制御信号から起動制御データを読み取る。具体的には、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、UART受信部144aに対して、O/E変換部143から送信された制御信号からUART信号形式に基づいて起動制御データを読み取らせる。また、UART受信部144aは、読み取った起動制御データをSIRCS送信部144bへ出力する。
ステップS28において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、読み取った起動制御データを制御信号I/F部13へ出力する。具体的には、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、SIRCS送信部144bに対して、起動制御データに応じたSIRCS信号規格の起動制御信号に変換する。また、SIRCS信号規格の起動制御信号は、制御信号I/F部13を介して、ソース本体部11に備えられたSIRCSデコーダ部11aに送信される。
その後、ソース本体部11は、制御信号I/F部13を介してSIRCS信号規格の起動制御信号がSIRCSデコーダ部11aに入力されて、SIRCSデコーダ部11aが起動制御データの読み取りを行い、起動制御データに応じたI/O割り込み処理によって、待機状態から通常動作状態へ移行する。具体的に、ソース本体部11は、入力した起動制御データに応じて、映像信号の出力等の動作が実行される。
ステップS29において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、ソース伝送処理部14の各ブロックへ電力を供給させて、ソース本体部11から出力される映像信号に対する信号処理に備える。
ステップS30において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、待機状態に移行するか否かを判断する。起動制御部144は、待機状態に移行しないと判断すると、ステップS30の動作を繰り返し、待機状態に移行すると判断すると、ステップS24に本起動制御処理を戻す。
以上の処理工程により、ソース機器10とモニタ機器20とは、待機状態から映像信号を光伝送する動作状態へ移行する。
このように、起動制御部144、244は、これらの演算処理装置に組み込まれた起動制御プログラムに応じて起動制御工程が実行される。したがって、起動制御部144、244は、省電力状態において動作が不必要な部分の電源をOFFにし、待機状態において動作が必要な部分に必要となる電力のみを供給させる、複雑な起動制御を行うことができる。さらに、このような複雑な起動制御をソフトウェアにより実行されるため、複雑なハードウェアを設計する必要がなく、目的に応じて設計仕様の書き換えを容易に行うことができる。
また、起動制御部144、244は、低消費電力化された演算処理装置を使用することで、待機状態において省電力を実現する。このような低消費電力化された演算処理装置は、通常動作状態以外に、待機状態や、外部からの入力により待機状態から通常動作状態へ移行できる割り込み起動処理を行うことができるので、待機状態における消費電力を低くすることができる。
さらに、光伝送システム1では、赤外線リモートコントローラ40から発信されたSIRCS信号規格の起動制御信号に応じてモニタ機器20を起動するとともに、起動制御信号をSIRCS信号規格からUART信号規格に変換して、光伝送ケーブル30を介して伝送して、ソース機器10の起動制御も行う。
また、単位時間当たりに同等の情報を伝送する場合には、UART信号規格の伝送信号がSIRCS信号規格に比べて、伝送信号の周波数を1/2から1/3程度にすることができる。また、起動制御工程において、モニタ機器20のE/O変換部242は、UART信号規格で電気信号形式の制御信号を光信号形式に変換して伝送し、ソース機器10のO/E変換部143も同様に、UART信号規格で光信号形式の制御信号を電気信号形式に変換して伝送する。したがって、ソース機器10のO/E変換部143と、モニタ機器20のE/O変換部242は、SIRCS信号規格に比べて低周波数成分のUART信号規格の信号変換を行うため、これらの変換部の消費電力を低くすることができ、省電力化が図れる。
ここで、UART信号規格の信号がSIRCS信号規格の信号よりも信号の周波数帯域を低くするためには、SIRCS受信部244aが読み取った起動制御データを一時的に記憶して、UART送信部から送信するUART信号規格の信号の送信時間を調節しなければならない。したがって、上述した赤外線リモートコントローラ40からのSIRCS信号規格の起動制御信号を、UART信号規格の信号に変換して、光伝送ケーブル30を介して光伝送を行うためには、信号規格の変換を行う起動制御部144、244に一時的に制御データを記憶するバッファ部が必要である。そこで、起動制御データを一時的に記憶するバッファ部を設けた起動制御部144、244の処理工程について説明する。
モニタ機器20の起動制御部244は、図7に示すように、SIRCS受信部244aとUART送信部244bに加えて、SIRCS受信部244aが読み取った起動制御データを一時的に記憶するバッファ部244cを備える。
また、SIRCS受信部244aは、SIRCSデコーダ部244a−1とデータレジスタ244a―2とを備える。SIRCSデコーダ部244a―1は、制御信号I/F部23からの出力信号をSIRCS信号規格に基づいた起動制御データを読み出してデータレジスタ244a―2に出力するとともに、データレジスタ244a―2に記憶された起動制御データをバッファ部244cへ入力させる入力要求命令をバッファ部244cに出力する。データレジスタ244a―2は、SIRCSデコーダ部244a―1から出力された起動制御データを記憶するとともに、SIRCSデコーダ部244a―1からバッファ部244cへの入力要求命令に応じて、起動制御データをバッファ部244cへ出力する。
また、UART送信部244bは、UARTエンコーダ部244b−1とデータレジスタ244b−2とを備える。UARTエンコーダ部244b−1は、バッファ部244cに記憶された起動制御データをデータレジスタ244b−2へ出力する出力要求命令を、バッファ部244cに出力する。また、UARTエンコーダ部244b−1は、データレジスタ244b−2に記憶された起動制御データを読み出して、UART信号規格に基づく起動制御信号をE/O変換部242へ送信する。データレジスタ244b−2は、バッファ部244cが出力する起動制御データを記憶する。
バッファ部244cは、SIRCS受信部244aからの入力要求命令に応じて、起動制御データを記憶し、UART送信部244bからの出力要求命令に応じて起動制御データを出力する。
ソース機器10の起動制御部144は、図8に示すように、UART受信部144aとSIRCS送信部144bに加えて、UART受信部144aが読み取った起動制御データを一時的に記憶するバッファ部144cを備える。
また、UART受信部144aは、UARTデコーダ部144a−1とデータレジスタ144a―2とを備える。UARTデコーダ部144a−1は、O/E変換部143が出力した電気信号形式の起動制御信号からUART信号規格に基づいた起動制御データを読み出し、データレジスタ144a―2に出力する。また、UARTデコーダ部144a−1は、データレジスタ144a―2に一時的に記憶された起動制御データをバッファ部144cに入力させる入力要求命令を、バッファ部144cに出力する。データレジスタ144a―2は、UARTデコーダ部144a―1から出力された起動制御データを記憶するとともに、UARTデコーダ部144a―1からバッファ部144cへの入力要求命令に応じて、起動制御データをバッファ部144cへ出力する。
また、SIRCS送信部144bは、SIRCSエンコーダ部144b−1とデータレジスタ144b−2とを備える。SIRCSエンコーダ部144b−1は、バッファ部144cに記憶された起動制御データをデータレジスタ144b−2へ出力する出力要求命令を、バッファ部144cに出力する。また、SIRCSエンコーダ部144b−1は、データレジスタ144b−2に記憶された起動制御データを受け取って、起動制御データに応じたSIRCS信号規格に基づいた起動制御信号を生成して、制御信号I/F部23を介して、ソース本体部11のSIRCSデコーダ部11aへ送信する。データレジスタ144b−2は、バッファ部144cが出力する起動制御データを記憶する。
バッファ部144cは、UART受信部144aからの入力要求命令に応じて、起動制御データを記憶するとともに、SIRCS送信部144bからの出力要求命令に応じて起動制御データを出力する。
このように、バッファ部144c、244cは、それぞれ起動制御部144、244の演算処理装置に組み込まれた起動制御プログラムに応じて、同様に起動制御データの入出力を行う。また、バッファ部144c、244cにおいて、起動制御データは、それぞれ起動制御部144、244を構成するマイクロコンピュータ内に設けられたメモリに記憶することによって実現されているので、バッファ部144c、244cの機能を実現するための専用のメモリを設ける必要がなく、経済性に優れている。
次に、バッファ部144c、244cが行う起動制御データの入出力処理工程について、説明する。ここで、バッファ部144c、244cは、所定のデータレジスタ間において、同等の起動制御データの入出力処理を行う処理を行うため、以下では、モニタ機器20のバッファ部244cの処理について、図9及び図10を参照して詳細に説明する。
まず、モニタ機器20側のバッファ部244c内部において実行される起動制御プログラムにおける起動制御データの入出力処理工程は、図9に示すように、1からM番目までのアドレスに応じたメモリ領域を有し、書き込みバッファ位置(WB)と、読み出しバッファ位置(RB)と、バッファリング数(NB)の3つのパラメータから構成される。
ここで、Mとは1以上の整数であり、メモリ領域におけるデータ格納領域の最大値の番号を表している。
書き込みバッファ位置(WB)は、SIRCS受信部244aが読み出した起動制御データを格納するメモリ領域の位置を示す。また、読み出しバッファ位置(RB)は、UART送信部244bのデータレジスタ244b−2へ読み出すメモリ領域の位置を示す。さらに、バッファリング数(NB)は、メモリ領域に格納されているデータ量を示す。バッファ部244cにおいて、初期設定状態では、図9(A)に示すように、書き込みバッファ位置(WB)と読み出しバッファ位置(RB)とが、メモリ領域の1番目のアドレスであり、バッファリング数(NB)が0に設定されている。また、バッファ部244cにおいて入出力処理が行われている時の、各パラメータの具体例は、図9(B)に示すように、書き込みバッファ位置(WB)がメモリ領域において8番目、また、読み出しバッファ位置(RB)が5番目にある。この場合において、メモリ領域に格納されたデータ数であるバッファリング数は、書き込みバッファ位置(WB)と読み出しバッファ位置(RB)との差である3となる。
次に、バッファ部244cが実行する起動制御データの入出力処理工程について、図10を参照して詳細に説明する。
まず、起動制御部244は、待機状態であって、制御信号I/F部23から送信される起動制御信号を単純なHigh/Low信号として認識して起動し、以下に示す入出力処理工程を、バッファ部244cに実行させるものとする。
ステップS51において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、当該起動制御部244から電力が供給されて起動する。
ステップS52において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、図9(A)に示したようにパラメータWB、RB、NBの初期設定を行う。すなわち、各パラメータは、それぞれWB=1、RB=1、NB=0に設定される。
ステップS53において、バッファ部244cは、SIRCS受信部244aから起動制御信号の入力要求命令が入力されたか否かを判断する。バッファ部244cは、SIRCS受信部244aからの入力要求命令が入力されたと判断されると、ステップS54に進む。また、バッファ部244cは、SIRCS受信部244aからの入力要求命令が入力されなかったと判断されると、ステップS61に進む。
ステップS54において、バッファ部244cは、バッファリング数(NB)が、当該メモリ領域の最大値であるMより大きいか否かを判断する。バッファリング数(NB)がM以下であれば、バッファ部244cは、ステップS55に進み、バッファリング数(NB)がMより大きければ、ステップS56に進む。
ステップS55において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、データレジスタ244a―2に格納された起動制御データを読み出し、当該起動制御データを書き込みバッファ位置に応じたメモリ領域に書き込むとともに、ステップS57に進む。
ステップS56において、バッファ部244cは、バッファリング数がM個より大きく、新たに起動制御データをメモリ領域に書き込むことができないため、起動制御部244からの命令により、メモリ領域に書き込み不可である旨のオーバーフロー情報をSIRCS受信部244aに対して出力するとともに、ステップ60に進む。
ステップS57において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、バッファリング数(NB)がMであるか否かを判断する。ここで、バッファ部244cは、バッファリング数(NB)がMであると判断すると、ステップS58に進み、バッファリング数(NB)がMではないと判断すると、ステップS59に進む。また、ステップS54において、バッファリング数(NB)が、M以下であると判断されていることを考慮すると、処理工程がステップS59に進む場合は、バッファリング数(NB)がM未満であると判断された場合である。
ステップS58において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、書き込みバッファ位置(WB)を0に設定するとともに、ステップS60へ進む。
ステップS59において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、書き込みバッファ位置(WB)をインクリメントして、WB+1番目の位置に設定して、ステップS60へ進む。
ステップS60において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、ステップS55において新たに起動制御データが書き込まれてメモリ領域に格納された起動制御データが1つ増加したことに応じて、バッファリング数(NB)をインクリメントして、NB+1番目の位置に設定して、ステップS53に戻る。
ステップS61において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、UARTエンコーダ部244b−1から起動制御信号の出力要求命令が入力されたか否かを判断する。バッファ部244cは、UARTエンコーダ部244b−1からの出力要求命令が入力されると、本入出力処理工程をステップS62に進める。また、バッファ部244cは、UARTエンコーダ部244b−1からの出力要求命令が入力されないと、ステップS53に戻り、出力要求命令が入力されるまでステップS61を繰り返す。
ステップS62において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、バッファリング数(NB)が1以上、つまりメモリ領域に起動制御データが格納されているか否かを判断する。ここで、バッファ部244cは、バッファリング数(NB)が1以上の場合にステップS63に進み、バッファリング数(NB)が1未満つまり0の場合にステップS53に戻る。
ステップS63において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、読み出しバッファ位置(RB)に格納されたメモリ領域の起動制御データを参照して、UART送信部244bのデータレジスタ244b−2に対して、当該起動制御データを出力する。
ステップS64において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、読み出しバッファ位置(RB)がM番目であるか否かを判断する。バッファ部244cは、読み出しバッファ位置(RB)がM番目である場合にステップS65に進み、読み出しバッファ位置(RB)がM番目でない、つまり0〜M−1番目である場合にステップS66に進む。
ステップS65において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、読み出しバッファ位置(RB)を0に初期化し、ステップS67に進む。
ステップS66において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、読み出しバッファ位置(RB)をインクリメントしてRB+1番目に設定して、ステップS67に進む。
ステップS67において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、ステップS63で起動制御データをUART送信部244bへ出力してメモリ領域内に格納された起動制御データが1つ減少したことに応じて、バッファリング数(NB)をデクリメントしてNB−1番目に設定する。また、本入出力処理工程は、ステップS53に戻る。
以上のように、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、M個のメモリ格納領域と、当該メモリ格納領域の使用状況を参照する3つのパラメータWB、RB、NBを用いて、起動制御データの入出力処理を行う。なお、ソース機器10の起動制御部144が備えるバッファ部144cも、上述したバッファ部244cと同様に起動制御データの入出力処理を行う。
次に、モニタ機器20の起動制御部244において、バッファ部244cの入出力処理工程を加えた、起動制御工程について説明する。まず、制御信号I/F部23から出力された起動制御信号をSIRCS信号規格に基づいて起動制御データを読み取るSIRCS受信部244aの動作を図11を用いて詳細に説明する。
ステップS101において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、起動制御部244から電力が供給されて、通常動作状態へ移行する。ここで、起動制御部244は、制御信号I/F部23から出力される起動制御信号のHigh/Low変化を判断して待機状態から通常動作状態へ移行するとともに、SIRCS受信部244aを通常動作状態に移行させる。
ステップS102において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244a―2のメモリ格納領域を初期化する。
ステップS103において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、SIRCS信号規格の起動制御信号が送信されたか否かを判断する。ここで、SIRCS受信部244aは、SIRCS受信部244aにSIRCS信号規格の起動制御信号が送信されたと判断するとステップS104に進み、SIRCS信号規格の起動制御信号が送信されなかったと判断すると、ステップS103を繰り返し行う。
ステップS104において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、送信されたSIRCS信号規格の起動制御信号から起動制御データを読み取る。具体的には、SIRCS受信部244aに設けられたSIRCSデコード部244a―1が、送信された起動制御信号を、SIRCS信号規格に基づいて起動制御データの読み取りを行う。
ステップS105において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、SIRCSデコード部244a―1に対して、読み取った起動制御データをデータレジスタ244a―2へ送信させる。また、データレジスタ244a―2は、SIRCSデコーダ部244a―1から送信された起動制御データを、当該メモリ格納領域に記憶する。
ステップS106において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、SIRCSデコード部244a―1に対して、起動制御データをバッファ部244cに入力させる入力要求命令をバッファ部244cへ出力させる。具体的に、入力要求命令は、データレジスタ244a―2に記憶された起動制御データをバッファ部244cに入力させる、SIRCSデコーダ部244a−1がバッファ部244cに対して出力する制御命令である。
ステップS107において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従い、バッファ部244cに対して、ステップS106の入力要求命令に応じてデータレジスタ244a―2に記憶された起動制御データを当該バッファ部244cの格納メモリ領域に記憶させる。
ステップS108において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244a―2に対して、当該データレジスタ244a―2のメモリ領域に格納された起動制御データがバッファ部244cへ全て読み取られたか否かを判断する。ここで、起動制御プログラムでは、データレジスタ244a―2に記憶された起動制御データが全てバッファ部244cへ読み出されると、ステップS102に戻る。また、データレジスタ244a―2に記憶された起動制御データが全てバッファ部244cへ読み出されていない場合には、ステップS108の処理が繰り返される。
以上のようにして、SIRCS受信部244aは、SIRCS信号規格に基づいた起動制御データを読み取り、バッファ部244cに対して当該起動制御データを記憶させる。
次にバッファ部244cに記憶された起動制御データに応じてUART信号規格の起動制御信号を送信するUART送信部244bについて、図12を参照して詳細に説明する。
ステップS111において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、起動制御部244から電力が供給されて、通常動作状態へ移行する。ここで、起動制御部244には、制御信号I/F部23から出力される起動制御信号のHigh/Low変化を判断して待機状態から通常動作状態へ移行するとともに、SIRCS受信部244aを通常動作状態に移行させる。
ステップS112において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244b−2のメモリ格納領域を初期化する。
ステップS113において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、UARTエンコーダ部244b−1に対して、UARTエンコーダ部244b−1からバッファ部244cに対して要求する出力要求命令を、バッファ部244cへ送信させる。
ステップS114において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cに対し出力要求命令に応じて、起動制御データをデータレジスタ244b−2へ送信させる。
ステップS115において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cに対して、出力要求命令に応じてデータレジスタ244b−2へ起動制御データの送信が完了したか否かを判断させる。ここで、UART送信部244bは、出力要求命令に応じて起動制御データの送信が完了したと判断すると、ステップS116に進み、当該送信処理が完了していないと判断すると、ステップS115を繰り返し行う。
ステップS116において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cに対する出力要求命令を停止する。つまり、バッファ部244cは、データレジスタ244b−2への起動制御データの送信を停止する。
ステップS117において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244b−2に対して、当該レジスタのメモリ格納領域に記憶された起動制御情報をUARTエンコーダ部244b−1へ出力させる。
ステップS118において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、UARTエンコーダ部244b−1に対して、データレジスタ244b−2から出力された起動制御データを、UART信号規格に基づいた起動制御信号に変換させる。
ステップS119において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、UARTエンコーダ部244b−1に対して、UART信号規格に変換された起動制御信号をE/O変換部242へ送信させる。
ステップS120において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、UARTエンコーダ部244b−1がUART信号規格に基づく起動制御信号の送信が完了したか否かを判断する。ここで、UART送信部244bは、UARTエンコーダ部244b−1による起動制御信号の送信が完了したと判断すると、ステップS112に戻り、当該送信処理が完了していないと判断すると、ステップS120の処理を繰り返す。
次に、ソース機器10の起動制御部144における、バッファリング処理を加えた起動制御工程について図13及び図14を参照して説明する。
ソース機器10のUART受信部144aは、上述したモニタ機器20のSIRCS受信部244aと同様の処理工程を行う。具体的にSIRCS信号規格の起動制御信号から起動制御信号を読み取る図11のステップS101〜108に示した各処理工程が、図13のステップS201〜208に示す処理工程が対応し、UART受信部144aでは、UART信号規格の起動制御信号から起動制御信号を読み取る。
ソース機器10のSIRCS送信部144bは、上述したモニタ機器20のUART送信部244bと同様の処理工程を行う。具体的にバッファ部244cに記憶された起動制御データをUART信号規格の起動制御信号に変換する図12のステップS111〜120に示した各処理工程に、図14のステップS211〜220に示す処理工程が対応し、SIRCS送信部144bでは、バッファ部144cに記憶された起動制御データをSIRCS信号規格の起動制御信号に変換する。
このように、モニタ機器20における起動制御部244は、起動制御データをバッファ部244cに一時的に記憶することにより、UART信号規格の起動信号を送り出す時間を調節する。これにより、起動制御部244は、図15に示すように、SIRCS信号規格の起動制御信号に対して、信号の周波数成分を低いUART信号規格の起動制御信号に変換してE/O変換部242へ送信することができる。また、ソース機器10における起動制御部144は、起動制御データをバッファ部144cに一時的に記憶することにより、モニタ機器20から光伝送ケーブル30を介して送信されたUART信号規格の起動制御信号をSIRCS信号規格に変換してソース本体部11へ送信することができる。
なお、本実施の形態に示した起動制御工程は、起動制御信号をE/O変換部に出力して光信号ケーブル30を介して他方の機器へ送信する送信起動命令処理と、送信される起動制御信号に応じて起動を行う受信起動制御処理との2つの処理を行う起動制御プログラムが、それぞれの起動制御部144、244に組み込まれている。また、本実施形態では、モニタ機器20の起動制御部244が送信起動命令処理を行い、ソース機器10の起動制御部144が受信起動制御処理を行う起動処理工程を示した。しかし、このような起動処理工程に限らず、ソース機器10の起動制御部144が送信起動命令処理を行い、モニタ機器20の起動制御部244が受信起動制御処理を行うように、起動制御部の各処理ブロックを構成して、プログラムを設定するようにしてもよい。また、起動制御部144、244が、送信機道命令処理及び受信起動制御処理の両方を行うように、起動制御部における各処理ブロックを構成して、プログラムを設定するようにしても良い。
ところで、起動制御部144、244が行う起動制御プログラムは、各々処理工程を順番に行う、いわゆるシーケンシャル動作を行う。具体的に、モニタ機器20の起動制御部244は、SIRCS受信部244aが行う処理が完了した後に、UART送信部244bが行う処理を開始する。すなわち、起動制御部244は、全ての起動制御データを一旦バッファ部244cに記憶させた後に、UART送信部244bにUART信号規格の起動制御信号を生成させる。したがって、起動制御部244が行う起動制御処理では、起動制御信号の信号規格を変換する際に遅延時間が生じてしまう。また、ソース機器10の起動制御部144は、UART受信部144aとSIRCS送信部144bとを同時に処理させることができない。したがって、起動制御部144が行う起動制御処理では、起動制御信号の信号規格を変換する際に遅延時間が生じてしまう。
そこで、上述したシーケンシャル動作を行っても、信号規格を変換する際に生じる遅延時間を低減する起動制御部144、244と、当該起動制御部において実行される起動制御プログラムについて説明する。まず、モニタ機器20の起動制御部244の構成について説明する。
モニタ機器20の起動制御部244は、図16に示すように、上述した起動制御部244と同様の構成に加えて、CRクロック発振部244dと、クロック分周期部244fと、タイマ部244eとを備える。
CRクロック発振部244dは、当該起動制御部を構成する演算処理装置に備えられたCR発振回路から構成される発振器により、所定のクロック信号を生成する。
クロック分周期部244fは、CRクロック発振部244dが発振したクロック信号に応じて分周期クロックを生成する。
タイマ部244eは、クロック分周期部244fが生成した分周期クロックに応じて割り込み周期を設定し、当該割り込み周期に応じた割り込み命令をSIRCS受信部244a及びUART送信部244bへ出力する。
次に、起動制御部244が行う起動制御プログラムに応じた、起動制御信号の信号規格変換処理に関して図17〜図21を参照して詳細に説明する。
まず、起動制御部244は、図17(A)に示すSIRCS受信部244aが行うSIRCS信号規格の起動制御信号から起動制御データを読み取るSIRCS信号デコード処理、及び、図17(B)に示すUART送信部244bが行う起動制御情報に応じてUART信号規格の起動制御信号を生成するUART信号エンコード処理を、図17(C)に示すタイマ部244eが生成する割り込み命令244e−1に応じて行う。
起動制御部244は、図18に示す処理工程によって、図17に示されたタイマ部244eが生成する割り込み命令244e−1に応じて起動制御信号の信号規格変換処理工程を実行する。
ステップS301において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、当該起動制御部が備える各処理ブロックに電源を供給する。ここで、起動制御部244は、制御信号I/F部23から出力される起動制御信号の信号レベルの変化を認識して待機状態から通常動作状態へ移行する。
ステップS302、S303において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、起動制御プログラムで使用する各変数の初期設定を行う。具体的に、起動制御部244は、変数Nの値を8に、変数CNの値を0に、変数ESの値を0に、変数SPの値を0に、DNの値を12、変数FLAG_UARTの値を0に、変数FLAG_SIRCSを0にそれぞれ設定する。なお、各変数は自然数であって、詳細に関しては後述する。
ステップS304において、タイマ244eは、起動制御プログラムに従って、SIRCS受信部244a及びUART送信部244bへ一定周期毎に割り込み命令を入力させる割り込み周期を設定する。ここで、割り込み周期は、SIRCS信号規格とUART信号規格のそれぞれのパルス間隔に対して十分な分解能が必要なので、図17に示すように、UART信号規格のパルス間隔に対して8分の1の周期を用いる。具体的には、本実施の形態において用いるUART信号規格でデータを表現する1つのパルス間隔は、CRクロック発振部244dが発信する1000クロックに相当する。したがって、クロック分周期部244fは、当該パルス間隔を8分割した125クロック毎に分周期クロックを生成する。そして、タイマ部244eは、当該分周期クロックを割り込み周期として設定して割り込み命令を出力する。
ステップS305において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、タイマ部244eに、125クロックに設定された割り込み周期におけるクロック数が0になったか否かを判断する。ここで、タイマ部244eは、割り込み周期として設定された125クロックを1クロックずつ減少させて、0になったか否かを判定し、クロック数が0になると割り込み命令を出力する。起動制御部244は、タイマ部244eの割り込み周期に応じたクロック数が0になるまで、ステップS305を繰り返し、その後、タイマ部244eのタイマが0になると、ステップS306へ進む。
ステップS306、S307において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTをデクリメントして、当該変数FLAG_UARTが0であるか否を判断する。この判断結果により、起動制御部244は、変数FLAG_UARTが0であるとステップS308へ進み、変数FALG_UARTが0でないとステップS309へ進む。
ステップS308において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、UART送信部244bに、所定の信号処理を行わせる。ここで、UART送信部244bの処理工程の詳細は後述する。
ステップS309、310において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSをデクリメントして、当該変数FLAG_SIRCSが0であるか否かを判断する。この判断結果より、起動制御部244は、変数FLAG_SIRCSが0であるとステップS311へ進み、変数FLAG_SIRCSが0でないとステップS304へ戻る。
ステップS311において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、SIRCS受信部244aに所定の信号処理を行わせる。ここで、UART送信部244bの処理工程の詳細に関しては後述する。
このように、モニタ機器20の起動制御部244において実行させる起動制御プログラムは、タイマ部244eで割り込み命令をSIRCS受信部244a及びUART送信部244bへ出力させる。さらに、SIRCS受信部244aとUART送信部244bは、タイマ部244eから割り込み命令が入力されると、それぞれ変数FLAG_SIRCSと変数FLAG_UARTの各変数をデクリメントするとともに当該変数値に応じて、UART送信部244bとSIRCS受信部244aの処理工程を行うか否かを判断する。
次に、ステップS308において実行されるUART送信部244bの処理工程(ステップS321〜S340)を、図19を参照して詳細に説明する。
ステップS321において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTを8に設定する。ここで、起動制御プログラムは、変数FLAG_UARTを8に設定する処理工程及びステップS306とS307における処理工程とを考慮すると、ステップS308の処理工程を、8回の割り込み命令毎に行うこととなる。
ステップS322において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数CNの値が0であるか否かを判断する。UART送信部244bは、変数CNの値が0であると判断するとステップS323へ進み、変数CNの値が0でないと判断するとS336へ進む。ここで、変数CNは、UARTエンコーダ部244b−1に設けられたワーキングレジスタのメモリ領域を参照する変数である。初期段階において、UART送信部244bは、ステップS302により変数CNの値が0に設定されているので、ステップS323へ進む。
ステップS323において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cに出力要求命令を送信する。ここで、出力要求命令とは、バッファ部244cに記憶された起動制御データをデータレジスタ244b−2へ出力させる制御命令である。
ステップS324において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cに起動制御データが記憶されているか否かを判断する。UART送信部244bは、バッファ部244cに起動制御データが記憶されていると判断すると、ステップS325へ進み、バッファ部244cに起動制御データが記憶されていないと判断するとステップS308の処理を終了する。
ステップS325において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244b−2に格納されているデータを消去して、当該レジスタを初期化する。
ステップS326において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cに、データレジスタ244b−2へ起動制御データの読み込みを開始させる。
ステップS327において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cからデータレジスタ244b−2への起動制御データの読み込みが完了したか否かを判断する。UART送信部244bは、当該起動制御データの読み出しが完了するまでステップS327を繰り返し、その後ステップS328へ進む。
ステップS328において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cへの出力要求命令の送信を停止する。
ステップS329において、データレジスタ244b−2は、起動制御プログラムに従って、当該レジスタに記憶された起動制御データを、UARTエンコーダ部244b−1へ出力する。ここで、データレジスタ244b−2からUARTエンコーダ部244b−1へ出力される起動制御データは、12ビットのデータとし、出力される順にD1〜D12とする。
ステップS330において、UARTエンコーダ部244b−1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部に設けられたワーキングレジスタに12ビットの起動制御データを書き込ませる。ここで、ワーキングレジスタは、少なくとも16ビットのデータ記憶領域を有し、起動制御データのD1を当該レジスタの最下位ビット(1ビット目)として、12ビット分の起動制御データを書き込む。
ステップS331において、UARTエンコーダ部244b−1のワーキングレジスタは、起動制御プログラムに従って、当該レジスタに書き込まれた12ビットの起動制御データD1〜D12を最上位ビット(16ビット目)方向へ1ビット分ずつ移動させる。
ステップS332において、UARTエンコーダ部244b−1のワーキングレジスタは、起動制御プログラムに従って、当該レジスタのデータ記憶領域の最上位ビット(16ビット目)の値を0に設定する。
ステップS333において、UARTエンコーダ部244b−1のワーキングレジスタは、起動制御プログラムに従って、当該レジスタのデータ記憶領域における14ビット目の値を0に設定する。
ステップS334において、UARTエンコーダ部244b−1のワーキングレジスタは、起動制御プログラムに従って、当該レジスタの最下位ビット(1ビット目)と15ビット目の値を1に設定する。ここで、当該レジスタにおいて、値が1に設定された最下位ビット(1ビット目)及び15ビット目は、それぞれ、起動制御信号の送信開始を示すスタートビットと、起動制御信号の送信終了を示すストップビットに該当する。このように、当該レジスタの全メモリ領域には送信データが記憶される。
ステップS335において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、UARTエンコーダ部244b−1のワーキングレジスタの各記憶領域を参照する変数CNの値を、当該レジスタに記憶された起動制御データのビット数である16に設定する。
ステップS336において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、UARTエンコーダ部244b−1に、当該ワーキングレジスタの最下位ビット(1ビット目)に格納されたデータの値が1であるか否かを判断させる。UART送信部244bは、当該レジスタの最下位ビットの値が1であると判断されるとステップS337へ進み、当該レジスタの最下位ビットの値が0でないと判断されるとステップS338へ進む。
ステップS337において、UARTエンコーダ部244b−1は、起動制御プログラムに従って、信号レベルをHighに設定して起動制御信号をE/O変換部242へ出力する。
ステップS338において、UARTエンコーダ部244b−1は、起動制御プログラムに従って、信号レベルをLowに設定して、起動制御信号をE/O変換部242へ出力する。
ステップS339において、UARTエンコーダ部244b−1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタに格納されたデータを最下位ビット方向へ1ビット分移動させる。また、最下位ビットに格納されていたデータは、消去される。
ステップS340において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数CNをデクリメントして、変数CNの値をCN−1に変更する。その後、起動制御プログラムは、ステップS308の処理を終了してステップS309へ進み、UART送信部244bの処理工程から、起動制御部244全体の処理工程へ移行する。
続いて、UART送信部244bは、次回実行されるステップS308の処理においてステップS336へ進み、UARTエンコーダ部244b−1に、起動制御信号の出力処理を実行させる。
次に、ステップS311において実行されるSIRCS送信部244aの処理工程(ステップS351〜S379)を、図20及び図21を参照して詳細に説明する。
ステップS351において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESが0であるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数ESの値が0であると判断するとステップS352へ進み、変数ESの値が0ではないとステップS358へ進む。初期段階において、SIRCS受信部244aは、ステップS302において変数ESの値が0に設定されているので、まずステップS352へ進む。
ステップS352において、SIRCSデコーダ部244a―1は、起動制御プログラムに従って、制御信号I/F部23から出力される起動制御信号の信号レベルがHighであるか否かを判断する。ここで、SIRCS受信部244aは、当該信号レベルがHighであると判断されるとステップS353へ進み、当該信号レベルがHighではないと判断されるとステップS354へ進む。
ステップS353において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPをインクリメントして、変数SPの値をSP+1に変更してステップS357へ進む。
ステップS354において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が15又は16のいずれかであるか否かを判断する。ここで、SIRCS受信部244aは、変数SPの値が15又は16のいずれかであると判断するとステップS355へ進み、変数SPの値が15又は16のいずれの値でもないと判断するとステップS356へ進む。
ステップS355において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を1に、変数SPの値を1にそれぞれ設定し、ステップS357へ進む。
ステップS356において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値を0に設定し、ステップS357へ進む。
ステップS357において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値を1に設定する。その後、起動制御プログラムは、起動制御部244全体の処理工程に移行し、ステップS304に戻る。ここで、変数FLAG_SIRCSの値を1に設定する処理工程及びステップS309とS310における処理工程とを考慮すると、ステップS311におけるSIRCS受信部244aの処理工程は、1回の割り込み命令毎に行うこととなる。
このように、SIRCS受信部244aは、1回割り込み命令毎に制御信号I/F部23から出力されるSIRCS信号規格の起動制御信号の信号レベルがHighであるか否かを、SIRCSデコーダ部244a―1に判断させる。その後、当該信号レベルがHighになったことが確認されると、SIRCS受信部244aは、ステップS353において、1回の割り込み命令毎に、当該信号レベルがLowになるまで連続するHighの信号レベルを検出判断して変数SPの値を1ずつ増加させる。ここで、起動制御信号の入力開始時には、信号レベルがHighであって、変数SPの値が15〜16に相当するパルス信号幅のガイドパルスが、制御信号I/F部23から出力される。したがって、SIRCS受信部244aは、変数SPの値及び信号レベルがLowに下がったことに応じてガイドパルスが入力されたことを判断すると、High/Lowの信号レベルの変化に応じて変数ESの値を1に設定して、ステップS358へ進む。
ステップS358において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値が1であるか否かを判断する。ここで、SIRCS受信部244aは、変数ESの値が1であると判断するとステップS359へ進み、変数ESの値が1でないと判断するとステップS364へ進む。
ステップS359において、SIRCSデコーダ部244a−1は、起動制御プログラムに従って、SIRCS信号規格の起動制御信号の信号レベルがLowであるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、当該信号レベルがLowであると判断されるとステップS360へ進み、当該信号レベルがLowでないと判断されるとステップS361へ進む。
ステップS360において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPをインクリメントして当該変数値をSP+1に変更し、ステップS357へ進む。
ステップS361において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が3又は4のいずれかであるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数SPの値が3又は4のいずれかであると判断するとステップS362へ進み、変数SPの値が3又は4のいずれでもないと判断するとステップS363へ進む。
ステップS362において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を2に、変数SPの値を1にそれぞれ設定し、ステップS357へ進む。
ステップS363において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESを0に、変数SPの値を1にそれぞれ設定する。
このように、SIRCS受信部244aは、ステップS359及びS360において、1回の割り込み命令毎に、起動制御信号の信号レベルがHighになるまで連続するLowの信号レベルをSIRCSデコーダ部244a−1に判断させる。また、SIRCS受信部244aは、SIRCSデコーダ部244a−1の判断結果に応じて、変数SPの値を1ずつ増加させる。ここで、SIRCS信号規格の起動制御信号は、変数SPの値が3〜4に相当するパルス信号幅に基づいた信号レベルのHigh/Lowのパルス信号幅の違いに応じてデータを表現する。したがって、SIRCS受信部244aは、ステップS361において、3又は4の変数SPの値に応じた信号幅のLowの信号レベルが入力され続けたことを判断すると、変数ESを2に設定し、ステップS364へ進む。
ステップS364において、SIRCSデコーダ部244a−1は、起動制御プログラムに従って、起動制御信号の信号レベルがHighであるか否かを判断する。ここで、SIRCS受信部244aは、当該信号レベルがHighであると判断されるとステップS365へ進み、当該信号レベルがHighでないと判断されるとステップS366へ進む。
ステップS365において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPをインクリメントして当該変数値をSP+1に変更し、ステップS357に進む。
ステップS366において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が3又は4のいずれかであるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数SPの値が3又は4のいずれかであると判断するとステップS367に進み、変数SPの値が3又は4のいずれでもないと判断するとステップS368に進む。
ステップS367において、SIRCSデコーダ部244a−1は、起動制御プログラムに従って、当該デコーダ部に設けられたワーキングレジスタの最下位ビット(1ビット目)のメモリ領域のデータを0に設定する。ここで、当該ワーキングレジスタは少なくとも12ビットのメモリ領域を有する。その後、SIRCS受信部244aは、ステップS371へ進む。
ステップS368において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が7又は8であるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数SPの値が7又は8のいずれかであると判断するとステップS369に進み、変数SPの値が7又は8のいずれかでないと判断するとステップS370に進む。
ステップS369において、SIRCSデコーダ部244a―1は、起動制御プログラムに従って、当該デコーダ部のワーキングレジスタの最下位ビット(1ビット目)のメモリ領域のデータを1に設定する。その後、SIRCS受信部244aは、ステップS371へ進む。
ステップS370において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を0に、変数SPの値を0にそれぞれ設定し、ステップS357へ進む。
ステップS371において、SIRCSデコーダ部244a―1は、起動制御プログラムに従って、当該デコーダ部のワーキングレジスタに記憶された起動制御データを、それぞれ最上位ビット(12ビット目)方向へ1ビット分移動させる。
ステップS372において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値をデクリメントして、当該変数値をDN−1に設定する。ここで、変数DNは、SIRCSデコーダ部244a―1のワーキングレジスタの各メモリ領域を参照する変数であって、ステップS302において、変数DNの値が12に初期設定されている。
ステップS373において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が0であるか否かを判断する。ここで、SIRCS受信部244aは、変数DNの値が0と判断するとステップS374に進み、変数DNの値が0でないと判断するとステップS375に進む。初期段階において、SIRCS受信部244aは、変数DNの値が12に設定されているので、まず、ステップS375へ進む。
ステップS375において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESを1に、変数SPの値を1にそれぞれ設定し、続いてステップS357へ進む。
このように、SIRCS受信部244aは、変数DNの値が0になるまで、1回の割り込み命令毎に実行するステップS311において、ステップS364〜S373の処理を繰り返すことにより、SIRCSデコーダ部244a―1に設けられたワーキングレジスタのメモリ領域に起動制御信号に応じた起動制御データを記憶する。そして、SIRCS受信部244aは、12ビット分の起動制御データが当該ワーキングレジスタ内に記憶されると、ステップS374へ進む。
ステップS374において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を0に、変数SPの値を1に、変数DNの値を12にそれぞれ設定し、続いてステップS376へ進む。
ステップS376において、SIRCSデコーダ部244a―1は、起動制御プログラムに従って、SIRCSデコーダ部244a―1のワーキングレジスタに記憶された12ビット分の起動制御データをデータレジスタ244a−2へ出力する。
ステップS377において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cへ起動制御データの入力要求命令を出力する。
ステップS378において、バッファ部244cは、起動制御プログラムに従って、SIRCS受信部からの入力要求命令に応じて、データレジスタ244b−2に記憶された起動制御データを読み出す。その後、SIRCS受信部244aは、ステップS357へ進む。
このように、起動制御部244は、SIRCS受信部244aが1回の割り込み命令毎に処理を行う一方で、UART送信部244bが8回の割り込み命令毎に処理を行う。したがって、SIRCS受信部244aとUART送信部244bとが行う処理をそれぞれ交互に行うため、起動制御信号の信号規格を変換する処理工程において発生する遅延時間を低下することができる。
次に、複数の起動制御データを一時的に記憶するバッファ部244cを用いずに、シーケンシャル動作を行っても、信号変換の際に生じる遅延を低減するモニタ機器20の起動制御部244について、図22を参照して詳細に説明する。
起動制御部244は、バッファ部244cの代わりに、SIRCS受信部244aが読み取った1ビット分の起動制御データを記憶して当該1ビット分の起動制御データをUART送信部244bに出力するBitFIFO部244gを備える。
また、SIRCS受信部244aは、SIRCSデコーダ部244a―1のみを備え、データレジスタ244a−2がないものとする。また、SIRCS受信部244aは、起動制御データをBitFIFO部244gへ出力する。さらにSIRCS受信部244aは、BitFIFO部244gに記憶された起動制御データを読み出してUART信号規格の起動制御信号を出力させるUART送信要求命令を、UART送信部244bへ出力する。
さらに、UART送信部244bは、UARTエンコーダ部244b−1のみを備え、データレジスタ244b−2がないものとする。また、UART送信部244bは、UART送信要求命令に応じて、起動制御データをUART信号規格の起動制御信号に変換してE/O変換部242へ出力する。
また、起動制御部244は、タイマ部244eが生成する割り込み命令に応じて、SIRCS受信部244aとUART送信部244bが、それぞれ所定の処理を行う。
次に、バッファ部244cを有しない起動制御部244の処理工程に関して図23〜図27を参照して詳細に説明する。
ステップS401において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、当該起動制御部が備える各処理ブロックに電力を供給させる制御を行う。
ステップS402とS403において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、初期設定を行う。具体的には、起動制御プログラムにおいて使用される変数USの値を0に、変数CNの値を0に、変数ESの値を0に、変数SPの値を0に、変数DNの値を12に、変数FLAG_UARTの値を1に、変数FLAG_SIRCSの値を0にそれぞれ設定する。また、各変数の値は自然数であって、詳細に関しては後述する。
ステップS404とS405において、起動制御部244は、図18に示すステップS304とS305と同様の処理を行い、割り込み周期を設定する。
ステップS406とS407において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTをデクリメントして、当該変数FLAG_UARTの値が0であるか否かを判断する。この判断結果により、起動制御部244は、変数FLAG_UARTが0であると判断するとステップS408へ進み、変数FLAG_UARTの値が0でないと判断するとステップS409へ進む。
ステップS408において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、UART送信部244bに所定の信号処理を行わせる。UART送信部244bの詳細な処理工程に関しては後述する。
ステップS409とS410において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSをデクリメントして、当該変数FLAG_SIRCSが0であるか否かを判断する。この判断結果より、起動制御プログラムは、変数FLAG_SIRCSの値が0であると判断するとステップS411へ進み、変数FLAG_SIRCSの値が0でないと判断するとステップS404へ戻る。
ステップS411において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、SIRCS受信部244aに所定の信号処理を行わせる。UART送信部244bの詳細な処理工程に関しては後述する。
次に、ステップS408において実行されるUART送信部244bの処理工程(ステップS421〜S442)を、図24及び図25を参照して詳細に説明する。
ステップS421において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値が0であるか否かを判断する。UART送信部244bは、変数USの値が0と判断するとステップS422へ進み、変数USの値が0ではないと判断するとステップS426へ進む。初期段階において、UART送信部244bは、ステップS402において変数USの値を0に初期設定されているので、まず、ステップS422へ進む。
ステップS422において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を1に設定する。
ステップS423において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、SIRCS受信部244aからUART送信要求命令が送信されたか否かを判断する。UART送信部244bは、UART送信要求命令が送信されたと判断するとステップS424へ進み、UART送信要求命令が送信されていないと判断するとステップS408の処理を終了する。
ステップS424において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を24に設定する。
ステップS425において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値を1に設定して、ステップS408の処理工程を終了する。
このように、UART送信部244bは、変数FLAG_UARTの値を24に設定することにより、次回から23回後の割り込み命令が出力されたときに、ステップS408の処理を行うこととなる。つまり、起動制御プログラムは、SIRCS受信部244aが所定の処理を完了するまで、UART送信部244bの処理を待機させる。続いて、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数USが1に設定されたので、ステップS426へ進む。
ステップS426において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数USが1であるか否かを判断する。ここで、UART送信部244bは、変数USの値が1であると判断するとステップS427へ進み、変数USの値が1ではないと判断するとステップSS430へ進む。
ステップS427において、UARTエンコーダ部244b−1は、起動制御プログラムに従って、信号レベルをHighに設定して、起動制御信号をE/O変換部242へ出力する。ここで、信号レベルがHighである起動制御信号は、送信の開始を示すスタートビットとしてE/O変換部242へ出力される。
ステップS428において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数CNの値を12に設定する。ここで、変数CNは、起動制御データを参照する変数として用いられる。
ステップS429において、UART送信部244bは、変数FLAG_UARTの値を8に、変数USの値を2にそれぞれ設定する。続いて、起動制御プログラムは、ステップS408の処理を終了する。その後、UART送信部244bは、次回から8回後の割り込み命令が出力されたときにステップS408を実行する。ここで、UART送信部244bは、変数USが2に設定されているのでステップS430へ進む。
ステップS430において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値が2であるか否かを判断する。ここで、UART送信部244bは、変数USが2であると判断するとステップS431へ進み、変数USが2でないと判断するとステップS440へ進む。
ステップS431において、UARTエンコーダ部244b−1は、起動制御プログラムに従って、BitFIFO部244gに記憶されている起動制御データの読み込みを開始する。
ステップS432において、UARTエンコーダ部244b−1は、起動制御プログラムに従って、BitFIFO部244gに格納されている起動制御データの読み込みが完了したか否かを判断する。ここで、UART送信部244bは、当該起動制御データの読み込みが完了したと判断されるとステップS433へ進み、当該起動制御データの読み込みが完了していないと判断されるとステップS432を繰り返す。
ステップS433において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、起動制御データのデータビットの値が1であるか否かを判断する。ここで、UART送信部244bは、起動制御データのデータビットの値が1であると判断するとステップS434へ進み、起動制御データのデータビットの値が1ではないと判断するとステップS435へ進む。
ステップS434において、UARTエンコーダ部244b−1は、起動制御プログラムに従って、信号レベルをHighに設定して、起動制御信号をE/O変換部242へ出力する。その後、UART送信部244bは、ステップS436へ進む。
ステップS435において、UARTエンコーダ部244b−1は、起動制御プログラムに従って、信号レベルをLowに設定して、起動制御信号をE/O変換部242へ出力する。その後、UART送信部244bは、ステップS436へ進む。
ステップS436において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数CNの値をデクリメントして、変数CNの値をCN−1に変更する。
ステップS437において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数CNの値が0であるか否かを判断する。ここで、UART送信部244bは、変数CNの値が0であると判断するとステップS438へ進み、変数CNの値が0ではないと判断するとステップS439へ進む。
ステップS438において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を8に、変数USの値を3にそれぞれ設定する。その後、UART送信部244bは、ステップS408の処理を終了する。
ステップS439において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を8に設定し、ステップS408の処理を終了する。
ここで、UART送信部244bは、変数CNの値が0になるまでステップS431〜S436の処理工程を繰り返し、BitFIFO部244gに格納された起動制御データを順次UART信号規格の起動制御信号に変換してE/O変換部242へ出力する。また、UART送信部244bは、ステップS438及びS439において変数FLAG_UARTの値を8に設定するので、8回の割り込み命令毎にステップS408の処理を行う。その後、変数CNの値が0になると、UART送信部244bは、ステップS438により変数USの値を3に設定して、ステップS440に進む。
ステップS440において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値が3であるか否かを判断する。ここで、UART送信部244bは、変数USの値が3であると判断するとステップS441へ進み、変数USの値が3ではないと判断するとステップS442へ進む。
ステップS441において、UARTエンコーダ部244b−1は、起動制御プログラムに従って、信号レベルをLowに設定し、起動制御信号をE/O変換部242へ出力する。ここで、信号レベルをLowに設定された起動制御信号は、送信の終了を示すストップビットとしてE/O変換部242へ出力される。
ステップS442において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を1に、変数USの値を0にそれぞれ設定し、ステップS408の処理を終了する。
次に、ステップS411において実行されるSIRCS受信部244aの処理工程(ステップS451〜S474)を、図26及び図27を参照して詳細に説明する。
ステップS451〜S471において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、それぞれの処理工程が図20及び図21に示したステップS351〜S371に対応して同様の処理を行う。ここで、図20及び図21に示したSIRCS受信部244aでは、ステップS367又はS369において、起動制御信号から読み出した起動制御データを所定のワーキングレジスタのメモリ領域に格納するのに対して、図26及び図27に示すSIRCS受信部244aの処理工程では、ステップS467又はS469において、起動制御信号から読み出した起動制御データをBitFIFO部244gのメモリ領域にビットデータを出力する。その後、UART送信部244bは、ステップS471へ進む。
ステップS471において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、UART送信要求命令をUART送信部244bへ出力する。
ステップS472において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値をデクリメントして、当該変数値をDN−1に変更する。ここで、変数DNは、SIRCSデコーダ部244a―1に設けられたワーキングレジスタの各メモリ領域を参照する変数であって、ステップS402において、当該変数の値が12に設定されている。
ステップS473において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が0であるか否かを判断する。ここで、SIRCS受信部244aは、変数DNの値が0と判断するとステップS474に進み、変数DNの値が0でないと判断するとステップS475に進む。初期段階において、SIRCS受信部244aは、変数DNの値を12に設定しているので、まず、ステップS475へ進む。
ステップS475において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESを1に、変数SPの値を1にそれぞれ設定する。
このように、SIRCS受信部244aは、変数DNの値が0になるまで、1回の割り込み命令毎にステップS464〜S473の処理を繰り返すことにより、BitFIFO部244へ起動制御データを出力する。さらに、SIRCS受信部244aは、BitFIFO部244gへ1ビットの起動制御データを出力する毎に、UART送信要求命令をUART送信部244bに出力する。このようにして、SIRCS受信部244aは、UART送信部244bに、BitFIFO部244gに記憶された起動制御データを読み取らせる。
ステップS474において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を0に、変数SPの値を1に、変数DNの値を12にそれぞれ設定する。その後、SIRCS受信部244aは、ステップS457において変数FLAG_SIRCSの値を0に設定し、ステップS411の処理を終了する。
このように、BitFIFO部244gを備える起動制御部244は、SIRCS受信部244aが1ビット分の起動制御データを読み取ってBitFIFO部244gに出力した時点で、UART送信部244bにUART信号規格の起動制御データの生成を開始させる。よって、起動制御部244は、UART送信部244bにおける起動制御信号の送信処理を行っていても、SIRCS受信部244aに起動制御データの読み取りを行わせることができる。
次に、割り込み命令に応じて起動制御処理を行うソース機器10の起動制御部144の起動制御プログラムについて説明する。
ソース機器10の起動制御部144は、図28に示すように、上述した起動制御部144と同様の構成に加えて、CRクロック発振部144dと、クロック分周期部144fと、タイマ部144eとを備える。
CRクロック発振部144dは、当該起動制御部を構成する演算処理装置に設けられたCR発振回路から構成される発振器により所定のクロック信号を生成する。
クロック分周期部144fは、CRクロック発振部144dが発振したクロック信号に応じて分周期クロックを生成する。
タイマ部144eは、クロック分周期部144fが生成した分周期クロックに応じて割り込み周期を設定し、当該割り込み周期に応じた割り込み命令をUART受信部144aとSIRCS送信部144bとへ出力する。
次に、起動制御部144が行う起動制御プログラムに応じた起動制御信号の信号規格変換処理に関して、図29〜図34を参照して詳細に説明する。
まず、起動制御部144は、図29(A)に示すUART信号規格に基づいた起動制御情報を読み取るUART信号デコード処理、及び、図29(B)に示す起動制御情報に応じてSIRCS信号規格の起動制御信号を生成するSIRCSエンコード処理を、図29(C)に示すタイマ部144fによる割り込み命令144e−1に応じて行う。
起動制御部144は、図30に示す処理工程によって、割り込み命令に応じた起動制御信号の信号規格変換処理工程を実行する。
ステップS501において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、当該起動制御部144が備える各処理ブロックに電力を供給する。ここで、起動制御部144は、O/E変換部143から出力される電気信号形式に変換されたUART信号規格の起動制御信号のHigh/Low信号レベルの変化を認識して待機状態から通常動作状態へ移行する。
ステップS502、S503において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、初期設定を行う。具体的には、起動制御プログラムにおいて使用される変数Nの値を4に、変数CNの値を0に、変数ESの値を0に、変数SPの値を0に、変数DNの値を12に、変数FLAG_UARTの値を1に、変数FALG_SIRCSの値を1にそれぞれ設定する。なお、各変数の値は自然数であって、詳細に関しては後述する。
ステップS504において、タイマ144eは、起動制御プログラムに従って、UART受信部144aとSIRCS送信部144bとに一定周期毎に割り込み命令を入力させる、割り込み周期を設定する。ここで、割り込み周期は、UART信号規格とSIRCS信号規格のそれぞれのパルス間隔に対して十分に分解能があるように設定されなければならない。起動制御プログラムにおいて、この割り込み周期は、図29に示すように、SIRCS信号規格のパルス間隔を4分の1にした周期を用いる。具体的には、本実施の形態において用いるSIRCS信号規格でデータを表現する1つのパルス間隔は、CRクロック発振部144dが発振する500クロックに相当する。したがって、クロック分周期部144fは、当該パルス間隔に対して4分の1にした125クロック毎に分周期クロックを生成する。そして、タイマ部144eは、当該分周期クロックを割り込み周期とした割り込み命令を出力する。
ステップS505において、タイマ部144eは、起動制御プログラムに従って、125クロックに設定された割り込み周期におけるクロック数が0になったか否かを判断する。ここで、タイマ部144eは、割り込み周期として設定された125クロックを1クロックずつ減少させて、クロック数が0になると割り込み命令を出力する。起動制御部144は、タイマ部144eの割り込み周期に応じたクロック数が0になるまで、ステップS505を繰り返し、その後ステップS506へ進む。
ステップS506、507において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSをデクリメントして、当該変数FLAG_SIRCSが0であるか否を判断する。この判断結果により、起動制御プログラムは、変数FLAG_SIRCSの値が0であると判断するとステップS508へ進み、変数FALG_SIRCSの値が0でないと判断するとステップS509へ進む。
ステップS508において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、SIRCS送信部144bに所定の信号処理を行わせる。ここで、SIRCS送信部144bの処理工程の詳細は後述する。
ステップS509、510において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTをデクリメントして、当該変数FLAG_UARTが0であるか否かを判断する。この判断結果より、起動制御部144は、変数FLAG_UARTが0であると、ステップS510へ進み、変数FLAG_UARTが0でないとステップS504へ戻る。
ステップS511において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、UART受信部144aに所定の信号処理を行わせる。ここで、UART送信部144bの処理工程の詳細は後述する。
このように、起動制御部144は、割り込み命令を、UART受信部144a及びSIRCS送信部144bへ出力する。さらに、UART受信部144a及びSIRCS送信部144bは、割り込み命令が入力されると、それぞれ変数FLAG_SIRCS及び変数FLAG_UARTの各変数の値に応じて、SIRCS送信部144b及びUART受信部144aの処理工程を行うか否かを判断する。
次に、ステップS508において実行されるSIRCS送信部144bの処理工程(ステップS521〜S545)を、図31及び図32を参照して詳細に説明する。
ステップS521において、SIRCS受信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数CNの値が0であるか否かを判断する。SIRCS受信部144bは、変数CNの値が0であると判断するとステップS522へ進み、変数CNの値が0でないと判断するとステップS533へ進む。初期段階において、SIRCS受信部144bは、ステップS502において変数CNの値が12に設定されているので、まずステップS522へ進む。
ステップS522において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部144cへ出力要求命令を出力する。
ステップS523において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部144cのメモリ領域に起動制御データが格納されているか否かを判断する。ここで、SIRCS送信部144bは、バッファ部144bに起動制御データが記憶されていると判断するとステップS524へ進み、バッファ部144bに起動制御データが記憶されていないと判断するとステップS508の処理を終了する。
ステップS524において、データレジスタ144b−2は、起動制御プログラムに従って、当該メモリ領域内に格納されたデータを消去する。
ステップS525において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部144bからデータレジスタ144b−2へ起動制御データの読み込みを開始させる。
ステップS526において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部144bからデータレジスタ144b−2へ起動制御データの読み込み処理が完了したか否かを判断する。ここで、SIRCS送信部144bは、当該読み込み処理が完了するまでステップS526の処理を繰り返し、12ビットの起動制御データがデータレジスタ144b−2に記憶され、ステップS527へ進む。
ステップS527において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部144bへの出力要求命令を停止する。
ステップS528において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ144b−2に記憶された起動制御データをSIRCSエンコーダ部144b−1へ出力させる。
ステップS529において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、SIRCSエンコーダ部144b―1に設けられた、少なくとも13ビットのデータの記憶領域を有するワーキングレジスタへ、データレジスタ144b−2から出力される起動制御データを記憶させる。
ステップS530において、SIRCSエンコーダ部144b−1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタに記憶された12ビットの起動制御データを、それぞれ当該記憶領域の最上位ビット方向へ1ビット分ずつ移動させる。
ステップS531において、SIRCSエンコーダ部144b−1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタの最下位ビットの値を1に設定する。ここで、最下位ビットに設定される値が1のデータは、起動制御信号の送信開始を示すガイドパルスとなる。
ステップS532において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数CNの値を、ガイドパルスに応じたビットデータと起動制御データとの和である13に設定する。
ステップS533において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、ビットオフが1であるか否かを判断する。ビットオフとは、SIRCS信号規格においてデータを表現するパルス間隔であって、初期状態では0に設定されている。また、SIRCS送信部144bは、ビットオフが1でないと判断するとステップS537へ進み、ビットオフが1であると判断するとステップS534へ進む。起動制御プログラムは、初期状態においてビットオフは0に設定されているので、ステップS537へ進む。
ステップS537において、SIRCSエンコーダ部144b−1は、起動制御プログラムに従って、信号レベルをHighに設定して起動制御信号を制御信号I/F部13へ出力する。その後、SIRCS送信部144bは、ステップS538へ進む。
ステップS538において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、ビットオフを1に設定する。
ステップS539において、SIRCSエンコーダ部144b−1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタの最下位ビットの値が1であるか否かを判断する。ここで、SIRCS送信部144bは、当該ワーキングレジスタの最下位ビットの値が1であると判断されるとステップS540へ進み、当該ワーキングレジスタの最下位ビットの値が1でないと判断されるとステップS541へ進む。初期段階において、SIRCS送信部144bは、ステップS531により当該ワーキングレジスタの最下位ビットの値を1に設定しているので、ステップS540へ進む。
ステップS540において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数CNの値が13であるか否かを判断する。ここで、SIRCS送信部144bは、変数CNの値が13であると判断するとステップS542へ進み、変数CNの値が13でないと判断するとステップS543へ進む。初期段階において、SIRCS送信部144bは、ステップS532において変数CNの値を13に設定しているので、まず、ステップS542へ進む。
ステップS542において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値を16に設定し、ステップS544へ進む。
ステップS544において、SIRCSエンコーダ部144b−1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタに記憶されたデータを、それぞれ当該レジスタの記憶領域の最上位ビット方向へ1ビットずつ移動させる。
ステップS545において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数CNをデクリメントして、当該変数値をCN−1に値を変更する。その後、SIRCS送信部144bは、ステップS508を終了する。
その後、SIRCS送信部144bは、変数CNの値を12に設定しているので、ステップS533へ進む。さらに、SIRCS送信部144bは、ビットオフが1に設定されているので、ステップS534へ進む。
ステップS534において、SIRCSエンコーダ部144b−1は、起動制御プログラムに従って、信号レベルをLowに設定して、起動制御信号を出力する。
ステップS535において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、ビットオフを0に設定する。
ステップS536において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値を4に設定し、ステップS508の処理を終了する。
このようにして、SIRCS送信部144bは、SIRCS信号規格のガイドパルスを生成した後、起動制御信号の信号レベルをLowに設定して、起動制御データに応じた信号の生成を開始する。また、SIRCS送信部144bは、変数FLAG_UARTの値に応じてステップS508の処理を行う。この場合、SIRCS送信部144bは、ビットオフが0に設定されているのでステップS537へ進み、SIRCSエンコーダ部144b−1に、信号レベルがHighの起動制御信号を出力させる。
ここで、SIRCS送信部144bは、ステップS537において、起動制御データの1ビット目の値が1又は0であるかによって、変数FLAG_UARTの値を設定する。つまり、起動制御データの1ビット目の値が0の場合、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、ステップS541において、FLAG_SIRCSの値を4に設定する。すなわち、起動制御プログラムにおけるステップS508の処理工程を、次からの割り込み命令から3回分行わないこととする。また、起動制御データの1ビット目の値が1の場合、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、ステップS540からステップS543へ進み、当該処理工程においてFLAG_SIRCSの値を8に設定する。すなわち、起動制御プログラムにおけるステップS508の処理工程を、次からの割り込み命令から7回分行わないこととする。その後、起動制御プログラムは、起動制御データに応じて、起動制御信号の信号レベルをHigh又はLowに設定して、変数CNの値が0になるまで当該処理工程を行う。
次に、ステップS511において実行されるUART受信部144aの処理工程(ステップS551〜S574)を、図33及び図34を参照して詳細に説明する。
ステップS551において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が0であるか否かを判断する。ここで、UART受信部144aは、変数DNの値が0であると判断するとステップS552へ進み、変数DNの値が0でないと判断するとステップS561へ進む。初期段階において、UART受信部144aは、ステップS502により変数DNの値を0に設定されているので、まず、ステップS552へ進む。
ステップS552において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、O/E変換部143から出力される起動制御信号の信号レベルがHighであるか否かを判断する。ここで、UART受信部144aは、当該信号レベルがHighであると判断されるとステップS553へ進み、当該信号レベルがHighでないと判断されるとステップS554へ進む。
ステップS553において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値をインクリメントして、当該変数値をSP+1に変更する。その後、UART受信部144aは、ステップS555へ進む。
ステップS554において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値を0に設定する。その後、UART受信部144aは、ステップS559へ進む。
ステップS555において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が7であるか否かを判断する。ここで、起動制御プログラムは、変数SPの値が7であると判断するとステップS556へ進み、変数SPの値が7でないと判断するとステップS557へ進む。初期段階において、UART受信部144aは、変数SPの値が1に設定されているので、まず、ステップS557へ進む。
ステップS557において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が8であるか否かを判断する。ここで、UART受信部144aは、変数SPの値が8であると判断するとステップS558へ進み、変数SPの値が8でないと判断するとステップS559へ進む。初期段階において、UART受信部144aは、変数SPの値が1に設定されているので、ステップS559へ進む。
ステップS559において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、FLAG_UARTの値を1に設定し、ステップS511の処理を終了する。
このように、UART受信部144aは、起動制御信号の信号レベルがLowからHighに変化するまで変数SPの値を0に保持する。その後、当該信号レベルがHighになると、UART受信部144aは、変数SPの値をインクリメントして変数SPの値が7になるとステップS556へ進む。
ステップS556において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、FLAG_UARTの値を5に設定して、ステップ560に進む。
ステップS560において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値を13に設定する。
また、UART受信部144aは、ステップS557において変数SPの値が8であると判断すると、ステップS558において変数FLAG_UARTの値を4に設定して、ステップS560へ進む。
このようにして、UART受信部144aは、変数SPの値が7又は8になると、変数DNの値を13に設定し、当該ステップS511の処理工程において、ステップS561へ進む。
ステップS561において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が1であるか否かを判断する。UART受信部144aは、変数DNの値が1であると判断するとステップS566へ進み、変数DNの値が1でないと判断するとステップS562へ進む。また、UART受信部144aは、変数DNの値が13に設定されているので、まずステップS562へ進む。
ステップS562において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、O/E信号変換部143から出力される起動制御信号の信号レベルがHighであるか否かを判断する。UART受信部144aは、当該信号レベルがHighであると判断するとステップS563へ進み、当該信号レベルがHighでないと判断するとステップS564へ進む。
ステップS563において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部に設けられた少なくとも12ビットの記憶領域を有するワーキングレジスタの最下位ビットの値を1に設定する。その後、UART受信部144aは、ステップS565へ進む。
ステップS564において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタの最下位ビットの値を0に設定する。その後、UART受信部144aは、ステップS565へ進む。
ステップS565において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタに記憶されたデータを最上位ビット方向へ移動させる。
ステップS566において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を8に設定する。
ステップS567において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値をデクリメントして、当該変数値をDN−1に変更する。
ステップS568において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が0であるか否かを判断する。ここで、UART受信部144aは、変数DNの値が0であると判断するとステップS569へ進み、変数DNの値が0でないと判断するとステップS511の処理工程を終了する。
このように、UART受信部144aは、変数DNの値が1になるまでステップS562〜S565を繰り返し、起動制御信号の信号レベルに応じて、12ビットの起動制御データをUARTエンコーダ部144a―1のワーキングレジスタに記憶させる。その後、UART受信部144aは、変数DNの値がステップS567によりデクリメントされて、当該変数値が0となるのでステップS569へ進む。
ステップS569において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタに記憶された起動制御データをデータレジスタ144a―2へ出力する。
ステップS570において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、入力要求命令をバッファ部144cへ出力する。
ステップS571において、バッファ部144cは、起動制御プログラムに従って、入力要求命令に応じて、データレジスタ144a−2に記憶された起動制御データを読み出す。
ステップS572において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、入力要求命令に応じてバッファ部144cが行う起動制御データの読み出しが完了したか否かを判断する。ここで、UART受信部144aは、当該起動制御データの読み出しが完了されるまで当該判断処理を繰り返し、その後、ステップS573へ進む。
ステップS573において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値を0に設定し、当該UART受信部のワーキングレジスタに記憶されたデータを消去し、バッファ部144cへの入力要求命令を停止する。
ステップS574において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を1に設定し、ステップ511の処理工程を終了する。
このようにして、起動制御部144は、変数FLAG_SIRCS及び変数FLAG_UARTに応じて、それぞれUART受信部144a及びSIRCS送信部144bが行う割り込み処理工程を制御することにより、起動制御信号の信号規格を変換する処理工程において発生する遅延時間を低減することができる。
次に、複数の起動制御データを一時的に記憶するバッファ部144cを用いずに、シーケンシャル動作を行っても、信号規格の変換処理に生じる遅延を低減するソース機器10の起動制御部144について、図35を参照して詳細に説明する。
起動制御部144は、バッファ部144cの代わりに、UART受信部144aが読み取った1ビット分の起動制御データを記憶して当該1ビット分の起動制御データをSIRCS送信部144bに出力するBitFIFO部144gを備える。
また、UART受信部144aは、UARTデコーダ部144a―1のみを備え、データレジスタ144a―2がないものとする。UART受信部144aは、起動制御データをBitFIFO部144gへ出力し、SIRCS送信部144bに対してBitFIFO部144gに記憶された起動制御データを読み出してSIRCS信号規格の起動制御信号を出力させるSIRCS送信要求命令を出力する。
さらに、SIRCS送信部144bは、SIRCSエンコーダ部144b−1のみを備え、データレジスタ144b−2がないものとする。SIRCS送信部144bは、UART受信部144aから出力されるSIRCS送信要求命令に応じて、起動制御データをSIRCS信号規格の起動制御信号に変換して起動制御信号I/F部13へ出力する。
次に、バッファ部144cを有しない起動制御部144の信号規格変換処理に関して図36〜図40を参照して詳細に説明する。
まず、起動制御部144は、図36に示すように、UART受信部144a及びSIRCS送信部144bが、割り込み命令に応じて、それぞれ所定の処理を行う。
ステップS601において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、当該起動制御部が備える各処理ブロックに電力を供給する。
ステップS602とS603において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、初期設定を行う。具体的に、起動制御部144は、変数USの値を0に、変数CNの値を0に、変数ESの値を0に、変数SPの値を0に、変数DNの値を0に、変数FLAG_UARTの値を1に、変数FLAG_SIRCSの値を1にそれぞれ設定する。なお、各変数は自然数であって、詳細に関しては後述する。
ステップS604とS605において、起動制御部144は、それぞれ、図30に示すステップS504とS505と同様の処理を行い、割り込み周期を設定する。
ステップS606とS607において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTをデクリメントして、当該変数FLAG_UARTの値が0であるか否かを判断する。この判断結果により、起動制御部144は、変数FLAG_UARTの値が0であると判断するとステップS608へ進み、変数FLAG_UARTの値が0でないと判断するとステップS609へ進む。
ステップS608において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、UART受信部144aに所定の信号処理を行わせる。ここで、UART受信部144aの詳細な処理工程に関しては後述する。
ステップS609とS610において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値をデクリメントして、当該変数FLAG_SIRCSの値が0であるか否かを判断する。この判断結果より、起動制御部144は、変数FLAG_SIRCSの値が0であるとステップS611へ進み、変数FLAG_SIRCSの値が0でないとステップS604へ戻る。
ステップS611において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、SIRCS送信部144bに所定の信号処理を行わせる。ここで、SIRCS送信部144bの詳細な処理工程に関しては後述する。
このように、図36に示した起動制御部144が実行する起動制御プログラムは、ステップS608とS611とを除く処理工程が図30に示した起動制御プログラムに対応する。
次に、ステップS608において実行されるUART受信部144aの処理工程(ステップS621〜S639)を、図37及び図38を参照して詳細に説明する。
ステップS621において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が0であるか否かを判断する。ここで、UART受信部144aは、変数DNの値が0であると判断するとステップS621へ進み、変数DNの値が0でないと判断するとステップS631へ進む。また、UART受信部144aは、ステップS602において変数DNの値が0に設定されているので、まず、ステップS622へ進む。
ステップS622において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、O/E信号変換部143から出力される起動制御信号の信号レベルがHighであるか否かを判断する。ここで、UART受信部144aは、当該信号レベルがHighであると判断されるとステップS623へ進み、当該信号レベルがHighでないと判断されるとステップS624へ進む。
ステップS623において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPをインクリメントして当該変数値をSP+1に変更し、ステップS625へ進む。
ステップS624において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値を0に設定し、ステップS629へ進む。
ステップS625において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が7であるか否かを判断する。UART受信部144aは、変数SPの値が7であると判断するとステップS626へ進み、変数SPの値が7でないと判断するとステップS627へ進む。初期段階において、UART受信部144aは、変数SPの値を1に設定しているので、まず、ステップS627へ進む。
ステップS627において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が8であるか否かを判断する。UART受信部144aは、変数SPの値が8であると判断するとステップS628へ進み、変数SPの値が8でないと判断するとステップS629へ進む。初期段階において、UART受信部144aは、変数SPの値を1に設定しているので、まず、ステップS629へ進む。
ステップS629において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を1に設定し、ステップS608の処理を終了する。
このようにして、UART受信部144aは、起動制御信号の信号レベルがLowからHighに変化するまで変数SPの値を0に保持し、当該信号レベルがHighになると変数SPの値をインクリメントする。その後、UART受信部144aは、変数SPの値を7にすると、ステップS608の処理においてステップS626へ進み、また、変数SPの値を8にするとステップS630へ進む。
ステップS626において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を5に設定し、ステップS630へ進む。
ステップS628において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を4に設定し、ステップS630へ進む。
ステップS630において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値を13に設定し、ステップS608の処理を終了する。
このように、UART受信部144aは、起動制御信号の信号レベルがLowからHighへの立ち上がるとともに変数SPをインクリメントして、当該変数値が7又は8になると、変数DNの値を13に設定し、ステップS608の処理工程においてステップS631へ進む。
ステップS631において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が1であるか否かを判断する。ここで、UART受信部144aは、変数DNの値が1であると判断するとステップS632へ進み、変数DNの値が1でないと判断するとステップS634へ進む。初期段階において、UART受信部144aは、変数DNの値が13に設定されているので、まずステップS634へ進む。
ステップS634において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、O/E信号変換部143から出力される起動制御信号の信号レベルがHighであるか否かを判断する。ここで、UART受信部144aは、当該信号レベルがHighであると判断されるとステップS635へ進み、当該信号レベルがHighでないと判断されるとステップS636へ進む。
ステップS635において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、1ビットの起動制御データの値を1としてBitFIFO部144gへ出力する。その後、UART受信部144aは、ステップS637へ進む。
ステップS636において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、1ビットの起動制御データの値を0としてBitFIFO部144gへ出力する。その後、UART受信部144aは、ステップS637へ進む。
ステップS637において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、UART送信要求命令を、SIRCS送信部144bへ出力する。
ステップS638において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を8に設定する。
ステップS639において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNをデクリメントし、ステップS608の処理を終了する。
このように、UART受信部144aは、変数DNの値が1になるまで起動制御データをBitFIFO部144gを介してSIRCS送信部144bへ送信する。その後、UART受信部144aは、変数DNの値が1になるとステップS632へ進む。
ステップS632において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を1に設定する。
ステップS633において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値を0に設定する。その後、起動制御プログラムは、ステップS639へ進み、変数DNの値を0にして、ステップS608全体の処理を終了する。
次に、ステップS611において実行されるSIRCS送信部144bの処理工程(ステップS651〜S675)を、図39及び図40を参照して詳細に説明する。
ステップS651において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値が0であるか否かを判断する。ここで、SIRCS送信部144bは、変数USの値が0であると判断するとステップS652へ進み、変数USの値が0でないと判断するとステップS656へ進む。初期段階において、SIRCS送信部144bは、ステップS602において変数USの値が0に設定されているので、ステップS652へ進む。
ステップS652において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値を1に設定する。
ステップS653において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、UART受信部144aから出力されるSIRCS送信要求命令を受信したか否かを判断する。SIRCS送信部144bは、UART受信部144aからSIRCS送信要求命令が送信されたと判断するとステップS654へ進み、UART受信部144aからSIRCS送信要求命令が送信されなかったと判断するとステップS611の処理を終了する。
ステップS654において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、FLAG_SIRCSの値を24に設定する。
ステップS655において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値を1に設定し、ステップS611の処理を終了する。
このように、SIRCS送信部144bは、UART受信部144aから送信されるSIRCS送信要求命令を受信すると、次から23回後の割り込み命令が出力されたときに、ステップS611の処理工程を行う。ここで、SIRCS送信部144bは、変数USの値が1に設定されているのでステップS656へ進む。
ステップS656において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数USの値が1であるか否かを判断する。UART受信部144aは、変数USの値が1であると判断するとステップS657へ進み、変数USの値が1でないと判断するとステップS660へ進む。ここでUART受信部144aは、変数USの値を1に設定されているので、まず、ステップS657へ進む。
ステップS657において、SIRCSエンコーダ部144b−1は、起動制御プログラムに従って、起動制御信号の信号レベルをHighに設定して、制御信号I/F部13へ出力する。
ステップS658において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数CNの値を12に設定する。
ステップS659において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値を16に、変数USの値を2にそれぞれ設定し、ステップS611の処理を終了する。
このように、SIRCS送信部144bは、パルス時間幅が16回分の割り込み命令に相当するガイドパルスを制御信号I/F部13へ出力する。続いて、SIRCS送信部144bは、ステップS660へ進む。
ステップS660において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値が2であるか否かを判断する。SIRCS送信部144bは、変数USの値が2であると判断するとステップS661へ進み、変数USの値が2でないと判断するとステップS663へ進む。初期段階において、SIRCS送信部144bは、変数USの値を2に設定しているので、ステップS661に進む。
ステップS661において、SIRCSエンコーダ部144b−1は、起動制御プログラムに従って、信号レベルをLowに設定して起動制御信号を制御信号I/F部13へ出力する。
ステップS662において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値を4に、また、変数USの値を3に設定し、ステップS611の処理を終了する。
このように、UART受信部144aは、当該起動制御信号の信号レベルをLowにして、ステップS661の処理を次から4回目の割り込み命令によって行うように設定する。続いて、UART受信部144aは、変数USの値を3に設定しているので、ステップS663へ進む。
ステップS663において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値が3であるか否かを判断する。SIRCS送信部144bは、変数USの値が3であると判断するとステップS664へ進み、変数USの値が3でないと判断するとステップS674へ進む。また、SIRCS送信部144bは、変数USの値を3に設定しているので、まず、ステップS664へ進む。
ステップS664において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、BitFIFO部144gに記憶された起動制御データの読み出しを開始する。
ステップS665において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、BitFIFO部144gからの起動制御データの読み出しが完了したか否かを判断する。SIRCS送信部144bは、当該起動制御データの読み出しが完了するまで当該判断処理を繰り返し行い、その後ステップS666へ進む。
ステップS666において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、読み出した起動制御データのビットデータが1であるか否かを判断する。ここで、SIRCS送信部144bは、当該データビットが1であると判断するとステップS667へ進み、当該データビットが1でないと判断するとステップS668へ進む。
ステップS667において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値を8に設定し、ステップS669へ進む。
ステップS668において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値を4に設定し、ステップS669へ進む。
ステップS669において、SIRCSエンコーダ部144b−1は、起動制御プログラムに従って、信号レベルをHighに設定して起動制御信号を制御信号I/F部13へ出力する。
ステップS670において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数CNの値をデクリメントして当該変数値をCN−1に更新する。
ステップS671において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数CNの値が0であるか否かを判断する。SIRCS送信部144bは、変数CNの値が0でないと判断するとステップS672へ進み、変数CNの値が0であると判断するとステップS673へ進む。
ステップS672において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値を2に設定し、ステップS611の処理を終了する。
ステップS673において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値を4に設定し、ステップS611の処理を終了する。
このように、SIRCS送信部144bは、変数CNの値が0になるまで、BitFIFO部144gに記憶されている起動制御データを、SIRCS信号規格の起動制御信号に変換し、変数CNの値が0になると、変数USの値を4に設定して、ステップS674へ進む。
ステップS674において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数USの値が4であるか否かを判断する。SIRCS送信部144bは、変数USの値が4であると判断するとステップS675へ進み、変数USの値が4でないと判断するとステップS676へ進む。
ステップS675において、SIRCSエンコーダ部144b−1は、起動制御プログラムに従って、起動制御信号の信号レベルをLowに設定して制御信号I/F部13へ出力する。
ステップS676において、SIRCS送信部144bは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値を1に、変数USの値を0にそれぞれ設定し、ステップS611の処理を終了する。
このように、バッファ部144cの代わりにBitFIFO部144gを備える起動制御部144は、1ビット分の起動制御データがBitFIFO部144gに格納された時点で、SIRCS送信部144bがUART信号規格の起動制御データの生成を開始する。よって、起動制御部144は、SIRCS送信部144bにおけるUART信号規格の起動制御信号の送信処理を行っていても、UART受信部144aが起動制御データの読み取りを行わせることができる。
次に、図33及び図34に示した処理工程とは異なるUART受信部144aの処理工程について図41及び図42を参照して詳細に説明する。ここで、起動制御部144全体では、図30に示す処理工程を行うものとし、ステップS511の工程が図41及び図42に示す処理工程(ステップS701〜S723)に代わるものとする。
ステップS701において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が0であるか否かを判断する。ここで、UART受信部144aは、変数DNの値が0であると判断するとステップS702へ進み、変数DNの値が0でないと判断するとステップS711へ進む。初期段階において、UART受信部144aは、変数DNの値が0に初期設定されているので、まずステップS702へ進む。
ステップS702において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、O/E変換部143から入力される起動制御信号の信号レベルがHighであるか否かを判断する。起動制御プログラムは、当該信号レベルがHighであると判断するとステップS703へ進み、当該信号レベルがLowであると判断するとステップS704へ進む。
ステップS703において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値をインクリメントして当該値をSP+1に変更して、処理工程をステップS705へ進める。
ステップS705において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が7であるか否かを判断する。UART受信部144aは、変数SPの値が7であると判断するとステップS706へ進み、変数SPの値が7でないと判断するとステップS707へ進む。UART受信部144aは、初期段階において変数SPの値が1に設定されているので、まず、ステップS707へ進む。
ステップS707において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が8であるか否かを判断する。起動制御プログラムは、変数SPの値が8であると判断するとステップS708へ進み、変数SPの値が8でないと判断するとステップS709へ進む。初期段階において起動制御プログラムは、変数SPの値が1に設定されているので、ステップS709へ進む。
ステップS709において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を1に設定し、ステップS511の処理を終了する。
また、UART受信部144aは、ステップS702において信号レベルがHighでないと判断されるとステップS704へ進む。
ステップS704において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値を0に設定して、ステップS709へ進む。このように、UART受信部144aは、UARTエンコーダ部144a―1に入力される起動制御信号の信号レベルのLowからHighへの変化を検出させるとともに、Highのパルス時間幅を変数SPでカウントしてその値が7になるとステップS706へ進む。
ステップS706において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を2に設定し、ステップS710へ進む。
ステップS710において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値を13に、変数SPの値を0に、変数DCの値を0に、それぞれ設定する。その後、UART受信部144aは、ステップS511の処理を終了する。
また、UART受信部144aは、変数SPの値が8に設定されるとステップS707へ進む。
ステップS707において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が8であるか否かを判断する。UART受信部144aは、変数SPの値が8であると判断するとステップS708へ進み、変数SPの値が8でないと判断するとステップS709へ進む。
ステップS708において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を1に設定し、ステップS710へ進む。
このように、UART受信部144aは、O/E信号変換部143から入力される起動制御信号のHighのパルス時間幅を変数SPでカウントし、変数SPの値が7又は8になると起動制御信号の入力開始を示すスタートビットが入力されたと判断する。その後、起動制御プログラムは、変数DNの値が13なのでステップS711へ進む。
ステップS711において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_UARTの値を1に設定する。
ステップS712において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が1であるか否かを判断する。UART受信部144aは、変数DNの値が1であると判断するとステップS721へ進み、変数DNの値が1でないと判断すると、ステップS713へ進む。UART受信部144aは、変数DNの値が13なので、まずステップS713へ進む。
ステップS713において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、O/E変換部143から出力される起動制御信号を検出して信号レベルがHighであるか否かを判断する。UART受信部144aは、当該信号レベルがHighであると判断されるとステップS714へ進み、当該信号レベルがHighでないと判断されるとステップS715へ進む。
ステップS714において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DCをインクリメントして、当該変数値をDC+1に変更し、ステップS715へ進む。
ステップS715において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPをインクリメントして、当該変数値をSP+1に変更する。
ステップS716において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が8になったか否かを判断する。UART受信部144aは、変数SPの値が8であると判断するとステップS717へ進み、変数SPの値が8でないと判断するとステップS511の処理を終了する。
このようにして、UART受信部144aは、起動制御信号の信号レベルに応じて変数DCをインクリメントして、変数SPの値が8になるとステップS717へ進む。
ステップS717において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DCの値が6より大きいか否かを判断する。UART受信部144aは、変数DCの値が6より大きいと判断するとステップS718へ進み、変数DCの値が6より大きくないと判断するとステップS719へ進む。
ステップS718において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部に設けられた少なくとも12ビットの記憶領域を有するワーキングレジスタの最下位ビットの値を1に設定する。その後、UART受信部144aは、ステップS720へ進む。
ステップS719において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタの最小位ビットの値を0に設定する。その後、UART受信部144aは、ステップS720へ進む。
ステップS720において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタに記憶された起動制御データを、それぞれ記憶領域の最上位ビット方向へ1ビットずつ移動させる。
ステップS721において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DCの値を0に、変数SPの値を0にそれぞれ設定する。
ステップS722において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値をデクリメントする。
ステップS723において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が0であるか否かを判断する。起動制御プログラムは、変数DNの値0であると判断するとステップS724へ進み、変数DNの値0でないと判断するとステップS511の処理を終了する。
このように、UART受信部144aは、ステップS713からステップS722の処理を繰り返し、UARTエンコーダ部144a―1のワーキングレジスタに12ビットの起動制御データを記憶させる。続いて、UART受信部144aは、ステップS712において変数DNの値が1であると判断して、ステップS713〜S720の処理を行わずにステップS721へ進む。その後、UART受信部144aは、ステップS722で変数DNの値をデクリメントして変数DNの値を0にして、ステップS724へ進む。
ステップS724において、UARTエンコーダ部144a―1は、起動制御プログラムに従って、当該エンコーダ部のワーキングレジスタに記憶された起動制御データをデータレジスタ144a−2へ出力する。
ステップS725において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、出力要求命令をバッファ部144cへ出力する。
ステップS726において、バッファ部144cは、起動制御プログラムに従って、出力要求命令に応じて、データレジスタ144a−2に記憶された起動制御データの読み出しを開始する。
ステップS727において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、バッファ部144cが行う起動制御データの読み取りが完了したか否かを判断する。UART受信部144aは、当該読み出し処理が完了するまで当該処理工程を繰り返して、その後ステップS728へ進む。
ステップS728において、UART受信部144aは、起動制御プログラムに従って、バッファ部144cへの出力要求命令の出力を停止するとともに、変数SPの値を0に設定する。その後、UART受信部144aは、S511の処理を終了する。
このように、UART受信部144aは、1回の割り込み命令毎に、UARTエンコーダ部144a―1にO/E信号変換部143から出力される起動制御信号がHigh又はLowであるかを検出させ、その検出結果に応じて変数DNの値を変更する。そして、UART受信部144aは、変数DNに応じてステップS717〜719により、起動制御データが0又は1であるかを決定するので、信号レベルを検出する際に生じるノイズの影響を抑えることができ、起動制御信号から起動制御データの読み取り精度を向上することができる。
なお、ステップS701〜728におけるUART受信部144aの処理工程は、ステップS511において行われるだけでなく、バッファ部144cを有さない起動制御部144におけるステップS608において同等の処理工程を行うようにしても良い。
次に、図20及び図21に示した処理工程とは異なるSIRCS受信部244aの処理工程について図43及び図44を参照して詳細に説明する。ここで、起動制御部244は、図18に示した処理工程を行うものとし、ステップS311の処理工程において図43及び図44に示すステップS801〜830を行うものとする。
ステップS801において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESが0であるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数ESが0であると判断するとステップS802へ進み、変数ESが0でないと判断するとステップS810へ進む。初期段階において、SIRCS受信部244aは、変数ESの値が0なので、まず、ステップS802へ進む。
ステップS802において、SIRCSデコーダ部244a−1は、起動制御プログラムに従って、制御信号I/F部23から出力されるSIRCS信号規格における信号レベルがHighであるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、当該信号レベルがHighであるとステップS803へ進み、当該信号レベルがHighではないとステップS804へ進む。
ステップS803において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SDをインクリメントして当該変数値をSD+1に変更し、ステップS804へ進む。
ステップS804において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPをインクリメントして当該変数値をSP+1に変更する。
ステップS805において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が16であるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数SPの値が16であると判断するとステップS806へ進み、変数SPの値が16でないと判断するとステップSS809へ進む。初期段階において、SIRCS受信部244aは、変数SPの値が1なので、まず、ステップS809へ進む。
ステップS809において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数FLAG_SIRCSの値を1に設定し、ステップS311の処理を終了する。続いて、SIRCS受信部244aは、FLAG_SIRCSの値が0になる毎にステップS311の処理を繰り返して変数SPをインクリメントする。その後、SIRCS受信部244aは、変数SPの値が16になるとステップS806へ進む。
ステップS806において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SDの値が14より大きいか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数SDの値が14より大きいと判断するとステップS807へ進み、変数SDの値が14より大きくないと判断するとステップS808へ進む。
ステップS807において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を1に、変数SPの値を0に、変数SDの値を0にそれぞれ設定し、ステップS809へ進む。
ステップS808において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値を0に、変数SDの値を0にそれぞれ設定し、ステップS809へ進む。
このように、起動制御プログラムは、変数SPの値が0から16に変更される間に、制御信号I/F部23から出力される起動制御信号の信号レベルをSIRCSデコーダ部244a−1に検出させて、当該信号レベルがHighであると、変数SDをインクリメントさせる。そして、SIRCS受信部244aは、ステップS806において変数SDの値が14より大きいと、信号レベルがHighであるガイドパルスを検出したことと判断して、変数ESの値を1に設定する。続いて、SIRCS受信部244aは、ステップS810へ進む。
ステップS810において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値が1であるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数ESの値が1であると判断するとステップS811へ進み、変数ESの値が1でないと判断するとステップS818へ進む。初期段階において、SIRCS受信部244aは、変数ESの値が1なので、まず、ステップS811へ進む。
ステップS811において、SIRCSデコーダ部244a−1は、起動制御プログラムに従って、起動制御信号を検出して信号レベルがLowであるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、当該信号レベルがLowであると判断されるとステップS812へ進み、当該信号レベルがLowでないと判断されるとステップS813へ進む。
ステップS812において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SDをインクリメントして当該変数値をSD+1に変更し、ステップS813へ進む。
ステップS813において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPをインクリメントして当該変数値をSP+1に変更する。
ステップS814において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が4であるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数SPの値が4であると判断するとステップS815へ進み、変数SPの値が4でないと判断するとステップS809へ進む。
その後、SIRCS受信部244aは、変数FLAG_SIRCSの値が0になる毎にステップS311の処理に移行し、ステップS811〜813の処理を変数SPの値が0から4へなるまで繰り返し、ステップS815へ進む。
ステップS815において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SDの値が3より大きいか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数SDの値が3より大きいと判断するとステップS816へ進み、変数SDの値が3より大きくないと判断するとステップS817へ進む。
ステップS816において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を2に、変数SPの値を0に、変数SDの値を0にそれぞれ設定する。その後、起動制御プログラムは、ステップS809へ進む。
ステップS817において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を0に、変数SPの値を0に、変数SDの値を0にそれぞれ設定し、ステップS809へ進む。
ここで、SIRCSデコーダ部244a−1が検出する起動制御信号のデータビットオフ時間間隔は、起動制御プログラムの割り込み命令4回分に相当する。よって、SIRCS受信部244aは、ステップS814及び815においてデータビットオフ時間間隔の信号レベルがLowであるか否かを変数SDの大小によって判断する。SIRCS受信部244aは、データビットオフ間隔で信号レベルがLowの起動制御信号を検出したことと判断すると、ステップS816において変数ESの値を2に設定する。その後、次に行うステップS311において、SIRCS受信部244aは、ステップS818へ進む。
ステップS818において、SIRCSデコーダ部244a−1は、起動制御プログラムに従って、起動制御信号を検出して、当該信号レベルがLowであるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、当該信号レベルがLowであると判断されるとステップS819へ進み、当該信号レベルがLowでないと判断されるとステップS820へ進む。
ステップS819において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SDをインクリメントして当該変数値をSD+1に設定し、ステップS820へ進む。
ステップS820において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPをインクリメントする。
ステップS821において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SPの値が8であるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数SPの値が8であると判断するとステップS822へ進み、変数SPの値が8でないと判断するとステップS809に進む。まず、SIRCS受信部244aは、変数SPの値が0なので、変数SPの値が0から8までインクリメントされるまで、ステップS818〜820の処理を繰り返し、その後ステップS822へ進む。
ステップS822において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数SDの値が5より大きいか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数SDの値が5より大きいと判断するとステップS823へ進み、変数SDの値が5より大きくないと判断するとステップS825へ進む。
ステップS823において、SIRCSデコーダ部244a−1は、起動制御プログラムに従って、当該デコーダ部に設けられた少なくとも12ビットの記憶領域を有するワーキングレジスタの最小位ビットの値を1に設定する。
ステップS824において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を1に、変数SPの値を0に、変数SDの値を0にそれぞれ設定し、ステップS827へ進む。
ステップS825において、SIRCSデコーダ部244a−1は、起動制御プログラムに従って、当該デコーダ部のワーキングレジスタの最小位ビットの値を0に設定する。
ステップS826において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を2に、変数SPの値を0に、変数SDの値を0にそれぞれ設定し、ステップS827へ進む。
ステップS827において、SIRCSデコーダ部244a−1は、起動制御プログラムに従って、当該デコーダ部のワーキングレジスタに記憶された起動制御データを、記憶領域の最上位ビット方向へ1ビットずつ移動する。
ステップS828において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値をデクリメントして、当該変数値をDN−1に変更する。
ステップS829において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数DNの値が0であるか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、変数DNの値が0であると判断するとステップS830へ進み、変数DNの値が0でないと判断するとステップS809へ進む。初期段階において、SIRCS受信部244aは、変数DNの値が12なので、まず、ステップS809へ進む。
このようにして、SIRCS受信部244aは、起動制御信号の信号レベルがLowであると変数SDをカウントする。そして、SIRCS受信部244aは、ステップS822において変数SDの数が多いか少ないかを判断して、検出した信号から起動制御データの値を判断する。また、SIRCS受信部244aは、変数DNの値が0になるまで、ステップS818〜828の処理を行い、SIRCSデコーダ部244a−1のワーキングレジスタに、12ビットの起動制御データを記憶させる。その後、SIRCS受信部244aは、ステップS830へ進む。
ステップS830において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、変数ESの値を0に、変数SPの値を0に、変数DNの値を12にそれぞれ設定する。
ステップS831において、SIRCSデコーダ部244a−1は、起動制御プログラムに従って、当該デコーダ部のワーキングレジスタに記憶された12ビットの起動制御データを、データレジスタ244a―2へ出力する。
ステップS832において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、入力要求命令をバッファ部244cへ送信する。
ステップS833において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244a―2からバッファ部244cへ起動制御データの出力を開始させる。
ステップS834において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244a―2からバッファ部244cへの起動制御データの読み出しが完了したか否かを判断する。SIRCS受信部244aは、当該起動制御データの読み出しが完了するまで当該判断処理を繰り返して、その後ステップS809へ進む。
このように、SIRCS受信部244aは、1回の割り込み命令毎に起動制御信号の信号レベルを検出し、当該信号レベルの検出に応じて変数SDを変更する。そして、SIRCS受信部244aは、変数SDの値に応じて、起動制御データの値が0か1であるかを決定するので、起動制御信号の信号を検出する際に生じるノイズの影響を抑え、起動制御信号から起動制御データの読み取りの信頼性を向上することができる。
なお、ステップS801〜830におけるSIRCS送信部244bの処理工程は、ステップS311において行われる場合に限らず、バッファ部244cを有さない起動制御部244におけるステップS411において、同等の処理工程を行うようにしても良い。
なお、本実施の形態に示した起動制御工程は、起動制御信号をE/O変換部に出力して光信号ケーブル30を介して他方の機器へ送信する送信起動命令処理と、送信される起動制御信号に応じて起動を行う受信起動制御処理との2つの処理を行う起動制御プログラムが、それぞれの起動制御部144、244に組み込まれている。また、本実施形態では、モニタ機器20の起動制御部244が送信起動命令処理を行い、ソース機器10の起動制御部144が受信起動制御処理を行う起動処理工程を示した。しかし、このような起動処理工程に限らず、一方の機器の起動制御部のみが送信起動命令処理を行い、他方の機器の起動制御部のみが受信起動制御処理を行うように、互いの起動制御部毎に異なる起動制御を行うように、起動制御部の各処理ブロックやプログラムを設定するようにしてもよい。さらに、本発明は上述した実施の形態である映像信号を光信号で伝送を行うものに限らず、光伝送ケーブルを介して起動制御を行うものであれば、映像信号以外の音声信号や情報データを光信号で伝送する伝送システムに適用するようにしてもよい。
1 光伝送システム、10 ソース機器、11 ソース本体部、20 モニタ機器、21 モニタ本体部、12、22 映像信号I/F、13、23 制御信号I/F、14 ソース伝送処理部、24 モニタ伝送処理部、141、241 電気信号処理部、142、242 E/O変換部、143、243 O/E変換部、144、244 起動制御部、30 光信号ケーブル、40 赤外線リモートコントローラ
Claims (32)
- 光伝送ケーブルを介して互いに接続され、伝送信号の伝送を行う第1の信号伝送装置と第2の信号伝送装置からなる光伝送システムにおいて、
上記第1の信号伝送装置は、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記第2の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部とを備え、
上記第2の信号伝送装置は、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記第1の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部とを備え、
一方の信号伝送装置は、第1の信号規格の赤外線信号を発信する赤外線リモートコントローラからの発信信号を受光して電気信号形式に変換する赤外線受光部を備え、当該信号伝送装置の起動制御部が、上記第1の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取る第1の信号受信部と、上記第1の信号受信部が読み取った起動制御情報を記憶する起動制御情報記憶部と、上記起動制御情報記憶部に記憶された起動制御情報に応じて第2の信号規格の起動制御信号を生成する第2の信号送信部と、上記第1の信号受信部と上記第2の信号送信部とを互いに同期させて処理を行わせる所定周期の割り込み信号を生成する割り込み信号生成部とを備え、上記赤外線リモートコントローラから発信される上記起動制御信号を上記赤外線受光部が受光するとともに電気信号形式に変換して上記起動制御部に送信し、上記起動制御部が上記起動制御信号に応じて上記電気/光信号変換部を起動し、上記第1の信号受信部が上記割り込み信号に応じて上記第1の信号規格の上記起動制御信号に応じて起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報記憶部が上記起動制御情報を記憶し、上記第2の信号送信部が上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報記憶部に記憶された上記起動制御情報から上記第2の信号規格の起動制御信号を生成して上記電気/光信号変換部へ送信し、上記電気/光信号変換部が電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、
上記他方の信号伝送装置は、上記一方の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記起動制御信号を上記光/電気信号変換部が電気信号形式に変換して上記起動制御部へ送信し、上記起動制御部が上記起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
上記一方の信号伝送装置と上記他方の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする光伝送システム。 - 上記他方の信号伝送装置は、
上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う第1の信号制御部を備え、当該他方の信号伝送装置の起動制御部が、上記第2の信号規格の起動制御信号から上記起動制御情報を読み取る第2の信号受信部と、上記第2の信号受信部が読み取った起動制御情報を記憶する起動制御情報記憶部と、上記起動制御情報記憶部に記憶された起動制御情報から上記第1の信号規格の起動制御信号を生成する第1の信号送信部と、上記第2の信号受信部と上記第1の信号送信部とを互いに同期させて処理を行わせる所定周期の割り込み信号を生成する割り込み信号生成部とを備え、
上記起動制御部において、上記第2の信号受信部が上記割り込み信号に応じて上記第2の信号規格の起動制御信号から上記起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報記憶部が上記起動制御情報を記憶し、上記第1の信号送信部が上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報記憶部に記憶された上記起動制御情報に応じて上記第1の信号規格の起動制御信号を生成して上記第1の信号制御部へ出力し、上記第1の信号制御部が上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常起動状態へ移行する制御を行うことを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。 - 上記第2の信号規格の起動制御信号は、上記第1の信号規格の起動制御信号に比べて、伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項2記載の光伝送システム。
- 上記伝送信号は映像信号であって、
上記第1の信号伝送装置は、映像信号を送信する映像信号送信部を備え、
上記第2の信号伝送装置は、上記映像信号を受信する映像信号受信部を備え、
上記第1の信号伝送装置は、上記映像信号送信部から上記映像信号を上記電気/光信号変換部へ送信し、上記電気/光信号変換部が上記映像信号を光信号形式に変換して上記光信号ケーブルを介して上記第2の信号伝送装置に伝送し、
上記第2の信号伝送装置は、上記光信号ケーブルを介して伝送された上記映像信号を上記光/電気信号変換部により電気信号形式に変換し、上記映像信号受信部が上記映像信号を受信することを特徴とする請求項3記載の光伝送システム。 - 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続される信号伝送装置であって、
電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、
上記光伝送ケーブルを介して接続された他の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、
待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部と、
第1の信号規格の赤外線信号を発信する赤外線リモートコントローラの発信信号を受光して電気信号形式に変換する赤外線受光部とを備え、
上記起動制御部が、上記第1の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取る第1の信号受信部と、上記第1の信号受信部が読み取った起動制御情報を記憶する起動制御情報記憶部と、上記起動制御情報記憶部に記憶された起動制御情報を第2の信号規格の起動制御信号に変換して出力する第2の信号送信部と、上記第1の信号受信部と上記第2の信号送信部とを互いに同期させて処理を行わせる所定周期の割り込み信号を生成する割り込み信号生成部とを備え、
上記赤外線受光部が、上記赤外線リモートコントローラから送信される上記第1の信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光するとともに電気信号形式に変換して上記起動制御部へ送信し、
上記起動制御部が、上記赤外線受光部から送信される上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて上記電気/光信号変換部を起動し、
上記起動制御部の上記第1の信号受信部が、上記割り込み信号に応じて上記第1の信号規格の起動制御信号から上記起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報記憶部が上記起動制御情報を記憶し、上記第2の信号送信部が上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報記憶部に記憶された上記起動制御情報から上記第2の信号規格の起動制御信号を生成して上記電気/光信号変換部へ送信し、
上記電気/光信号変換部が、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、
上記起動制御信号により、上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態に移行し、
上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする信号伝送装置。 - 上記第2の信号規格の起動制御信号は、上記第1の信号規格の起動制御信号より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項5記載の信号伝送装置。
- 上記伝送信号は映像信号であって、
電気信号形式の上記映像信号を送信する映像信号送信部をさらに備え、
上記映像信号送信部が電気信号形式の上記映像信号を上記電気/光信号変換部に送信し、
上記電気/光信号変換部が電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換して、上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送することを特徴とする請求項6記載の信号伝送装置。 - 上記伝送信号は映像信号であって、
電気信号形式の上記映像信号を受信する映像信号受信部をさらに備え、
上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記映像信号を、上記光/電気信号変換部が電気信号形式に変換し、
上記映像信号受信部が電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項6記載の信号伝送装置。 - 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置であって、
電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、
上記光伝送ケーブルを介して接続された他の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、
待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う起動制御部と、
第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う第1の信号制御部を備え、
上記起動制御部が、第2の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み出す第2の信号受信部と、上記第2の信号受信部が読み取った起動制御情報を記憶する起動制御情報記憶部と、上記起動制御情報記憶部に記憶された起動制御情報に応じた上記第1の信号規格の起動制御信号を生成する第1の信号送信部と、上記第2の信号受信部と上記第1の信号送信部とを互いに同期させて処理を行わせる所定周期の割り込み信号を生成する割り込み信号生成部とを備え、
上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される、光信号形式の上記第2の信号規格の起動制御信号を、上記光/電気信号変換部が電気信号形式に変換して上記起動制御部へ送信し、
上記起動制御部において、上記第2の信号受信部が上記割り込み信号に応じて上記第2の信号規格の起動制御信号から上記起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報記憶部が上記起動制御情報を記憶し、上記第1の信号送信部が上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報記憶部に記憶された上記起動制御情報から上記第1の信号規格の起動制御信号を生成して上記第1の信号制御部に出力し、
上記第1の信号制御部が上記第1の信号規格の上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする信号伝送装置。 - 上記第2の信号規格の起動制御信号は、上記第1の信号規格の起動制御信号より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項9記載の信号伝送装置。
- 上記伝送信号は映像信号であって、
電気信号形式の上記映像信号を送信する映像信号送信部をさらに備え、
上記映像信号送信部により電気信号形式の上記映像信号を上記電気/光信号変換部に送信し、
上記電気/光信号変換部により電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送することを特徴とする請求項10記載の信号伝送装置。 - 上記伝送信号は映像信号であって、
電気信号形式の上記映像信号を受信する映像信号受信部をさらに備え、
上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を上記光/電気信号変換部により電気信号形式に変換し、
上記映像信号受信部が電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項10記載の信号伝送装置。 - 光伝送ケーブルを介して互いに接続され、伝送信号の伝送を行う第1の信号伝送装置と第2の信号伝送装置からなる光伝送システムにおける光伝送方法であって、
一方の信号伝送装置は、赤外線リモートコントローラから送信される第1の信号規格の赤外線信号であって待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、割り込み信号を所定周期毎に生成し、上記割り込み信号に応じて上記第1の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報を上記第2の信号規格の起動制御信号を生成し、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、
上記他方の信号伝送装置は、上記一方の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記起動制御信号を電気信号形式に変換し、電気信号形式で上記第2の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
上記一方の信号伝送装置と上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする光伝送方法。 - 上記他方の信号伝送装置は、割り込み信号を所定周期毎に生成し、上記割り込み信号に応じて上記第2の信号規格の起動制御信号から上記起動制御情報を読み取り、上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報から上記第1の信号規格の起動制御信号を生成し、上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行うことを特徴とする請求項13記載の光伝送方法。
- 上記第2の信号規格の伝送信号は、上記第1の信号規格より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項14記載の光伝送方法。
- 上記伝送信号は映像信号であって、
上記第1の信号伝送装置は、電気信号形式の上記映像信号を出力し、出力した電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換して上記光信号ケーブルを介して上記第2の信号伝送装置に伝送し、
上記第2の信号伝送装置は、上記光信号ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換し、電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項15記載の光伝送方法。 - 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置の制御方法であって、
赤外線リモートコントローラから送信される第1の信号規格の赤外線信号であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、
上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
割り込み信号を所定周期毎に生成し、
上記割り込み信号に応じて上記第1の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、
上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報から上記第2の信号規格の起動制御信号を生成し、
電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、
上記起動制御信号に応じて上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態へ移行し、
通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して、上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする信号伝送装置の制御方法。 - 上記第2の信号規格の起動制御信号は、上記第1の信号規格の起動制御信号より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項17記載の信号伝送装置の制御方法。
- 上記伝送信号は映像信号であって、
電気信号形式の上記映像信号を出力し、
出力した電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換し、
変換した光信号形式を上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送し、
上記他の信号伝送装置は、上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換して、電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項18記載の信号伝送装置の制御方法。 - 上記伝送信号は映像信号であって、
上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換し、
電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項18記載の信号伝送装置の制御方法。 - 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置の制御方法であって、
赤外線リモートコントローラが発信する第1の信号規格の赤外線信号であって、上記他の信号伝送装置によって上記第1の信号規格から第2の信号規格に変換された待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う光信号形式の起動制御信号を、上記光伝送ケーブルを介して受信し、
光信号形式の起動制御信号を電気信号形式に変換し、
割り込み信号を所定周期毎に生成し、
上記割り込み信号に応じて上記第2の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、
上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報から上記第1の信号規格の起動制御信号を生成し、
上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする信号伝送装置の制御方法。 - 上記第2の号規格の起動制御信号は、上記第1の信号規格の起動制御信号より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項21記載の信号伝送装置の制御方法。
- 上記伝送信号は映像信号であって、
電気信号形式の上記映像信号を送信し、
電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送することを特徴とする請求項22記載の信号伝送装置の制御方法。 - 上記伝送信号は映像信号であって、
上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換し、
電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項22記載の信号伝送装置の制御方法。 - 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置に搭載されるコンピュータにより実行される制御プログラムであって、
赤外線リモートコントローラから発信される第1の信号規格の赤外線信号であって、待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、
上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
割り込み信号を所定周期毎に生成し、
上記割り込み信号に応じて上記第1の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、
上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報から第2の信号規格の起動制御信号を生成し、
電気信号形式の上記第2の信号規格の起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、
上記第2の信号規格の起動制御信号により、上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態に移行し、
通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して、上記伝送信号を伝送する制御を行うことを特徴とする制御プログラム。 - 上記第2の信号規格の起動制御信号は、上記第1の信号規格の起動制御信号より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項25記載の制御プログラム。
- 上記伝送信号は映像信号であって、
電気信号形式の上記映像信号を出力し、
出力した電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換し、
変換した光信号形式を上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送し、
上記他の信号伝送装置は、上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換して、電気信号形式の上記映像信号を受信する制御を行うことを特徴とする請求項26記載の制御プログラム。 - 上記伝送信号は映像信号であって、
上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換し、
電気信号形式の上記映像信号を受信する制御を行うことを特徴とする請求項26記載の制御プログラム。 - 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置に搭載されるコンピュータにより実行される制御プログラムであって、
赤外線リモートコントローラが発信する第1の信号規格の赤外線信号であって、上記他の信号伝送装置によって上記第1の信号規格から第2の信号規格に変換された待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う光信号形式の起動制御信号を、上記光伝送ケーブルを介して受信し、
光信号形式の起動制御信号を電気信号形式に変換し、
割り込み信号を所定周期毎に生成し、
上記割り込み信号に応じて上記第2の信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取り、
上記割り込み信号に応じて上記起動制御情報から上記第1の信号規格の起動制御信号を生成し、
上記第1の信号規格の起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号を伝送する制御を行うことを特徴とする制御プログラム。 - 上記第2の信号規格の起動制御信号は、上記第1の信号規格の起動制御信号より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項29記載の制御プログラム。
- 上記伝送信号は映像信号であって、
電気信号形式の上記映像信号を送信し、
電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送する制御を行うことを特徴とする請求項30記載の制御プログラム。 - 上記伝送信号は映像信号であって、
上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換し、
電気信号形式の上記映像信号を受信する制御を行うことを特徴とする請求項30記載の制御プログラム。
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