JP2007174239A - 光伝送システム、信号伝送装置、光伝送方法、信号伝送装置の制御方法、制御プログラム - Google Patents

光伝送システム、信号伝送装置、光伝送方法、信号伝送装置の制御方法、制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 起動待機時に省電力状態を実現し、赤外線リモートコントローラが発信する起動制御信号を用いた起動制御を行う光伝送システムを提供する。
【解決手段】 モニタ機器20が、赤外線リモートコントローラ40から発信される起動制御信号を受光し、SIRCS信号規格からUART信号規格の起動制御信号に変換して、光伝送ケーブル30を介して待機状態のソース機器10へ伝送し、ソース機器10が、起動制御信号に応じて起動制御情報を読み取り、起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、起動待機状態において省電力を実現するとともに、その起動制御を行う光伝送システム、信号伝送装置、光伝送方法、光伝送制御方法、制御プログラムに関する。
TVチューナやハードディスクレコーダ等の映像信号を出力する映像信号出力装置と、CRTやLCD等の映像信号を受信して表示する映像信号入力装置との間で、ディジタル映像信号を伝送する伝送規格として、DVI(Digital Visual Interface)や、HDMI(High Definition Multimedia Interface)がある。
ここで、電気信号伝送システム200は、図17に示すように、映像信号を出力するソース機器201と、映像信号を入力して表示するモニタ機器202と、ソース機器201とモニタ機器202とを所定のインターフェースを介して接続する電気信号ケーブル203により構成される。ソース機器201とモニタ機器202は、それぞれ映像信号の入出力を行うRGBI/F201a、202aを備えている。また、ソース機器201とモニタ機器202は、互いの機器間での動作命令を送受信する制御信号の入出力を行う制御信号I/F201b、202bを備えている。電気信号ケーブル203は、映像信号と制御信号との複数の信号を伝達するため、ケーブル内に複数の電気信号線を必要とする。つまり、電気信号ケーブル203は、TMDS(Transition Minimized Differential Signaling)と呼ばれる1チャンネルに対して2本の信号線を用いた差動の電気信号からなる映像信号であって、RGBの3チャンネルのRGB信号と、RGB信号を同期させる同期信号との合計4つの信号を伝送する4本の信号線によって構成される。
このような電気信号伝送システム200において、例えばFull HDと呼ばれる規格のディジタル映像信号を伝送する場合には、当該映像信号のピクセルレートが148.5Mbpsであって、TMDS伝送規格で伝送した場合、1チャンネルあたりの伝送帯域が、1.485Gbpsになる。このように、高ビットレートの映像信号をTMDSのような伝送規格で伝送する場合において、電気ケーブルを介して単に電気信号形式で伝送した場合には、数メートル程度が伝送距離の限界となってしまう。
そこで、長距離信号伝送を可能にするため、高周波帯域の信号の伝送減衰率が、電気信号に比べて非常に小さい光ファイバ等による光伝送が用いられている。映像信号を光伝送する伝送システムとしては、特許文献1に示されているように、映像信号を構成するRGB信号と同期信号とをそれぞれ光信号に変換するものや、特許文献2に示されているように、1つの光信号線に異なる波長領域毎に分割して、分割した波長領域毎にRGB信号と同期信号を割り当てて伝送するものがある。しかし、特許文献1に示されているような、RGB信号と同期信号をそれぞれ光信号に変換する場合には、電気信号形式を光信号形式に変換する電気/光信号変換部、及び光信号形式を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部が複数必要である。
また、特許文献2に示されているような、RGB信号と同期信号をそれぞれ光信号において分割した波長帯域に割り当てて伝送する、いわゆるWDM(Wavelength Dibision Multiplexing)伝送の場合には、複数の波長領域に応じて、光信号を多重する変換部、及び、光信号を分離する変換部が必要であり、さらに分離された光信号を電気信号に変換する光/電気信号変換部が複数必要であるため、回路規模が拡大且つ複雑になり、それに伴って消費電力が増大する。
ところで、映像信号出力装置と映像信号入力装置とを、電気ケーブルを介して接続された電気信号の伝送システムにおいて、映像信号出力装置からの起動命令により待機状態の映像信号入力装置を起動させる場合には、映像信号出力装置から所定の起動制御信号が、電気ケーブルを介して映像信号入力装置へ伝送される。
これに対して、光信号により映像信号を伝送する光伝送システムにおいて、映像信号出力装置が待機状態の映像信号入力装置を起動させる場合、映像信号出力装置は、電気信号を光信号に変換する電気/光信号変換部とその周辺の回路に、常に電力が供給されている必要があるため、待機状態においてもこのような変換部の消費電力が大きく、省電力を実現することができなかった。一方、映像信号入力装置は、省電力化のために光信号を電気信号へ変換する光/電気信号変換部に電力が供給されなかった場合には、映像信号出力装置から伝送される光信号形式の起動制御信号を受信することができず、起動することができなかった。
したがって、光伝送システムを、省電力化された待機状態から通常動作状態へ移行するには、映像信号出力装置が、消費電力を低下した状態で電気信号形式の起動制御信号を光信号形式に変換して伝送し、また、映像信号入力装置が、消費電力を低下した状態で光信号形式の起動制御信号を電気信号形式に変換して受信する必要がある。ここで、周波数成分をできるだけ低い起動制御信号を用いることにより、これらの信号変換部において低消費電力化を図ることができる。しかしながら、ユーザインターフェースとして一般的に用いられる赤外線リモートコントローラを用いて、待機状態の装置に対してユーザが起動命令を入力した場合には、当該赤外線リモコンの信号の周波数帯域が高いため、装置側が受信した信号をそのまま電気/光信号変換部を介して光伝送すると、映像信号出力装置の電気/光信号変換部、及び、映像信号入力装置の光/電気信号変換部の消費電力を抑えることができず省電力状態を実現することができなかった。
特開2002−366340号公報 特開2003−273834号公報
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、電気信号を光信号に変換して伝送する光伝送システムであって、待機状態に省電力状態を実現するとともに、赤外線リモートコントローラが発信する起動制御信号を用いても、起動待機状態の信号伝送装置において起動制御を行う光伝送システム、信号伝送装置、光伝送方法、信号伝送装置の制御方法、制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る光伝送システムは、所定の伝送信号の伝送を行う、光伝送ケーブルを介して接続された第1の信号伝送装置と第2の信号伝送装置からなる光伝送システムであって、上記第1の信号伝送装置は、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記第2の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部とを備え、上記第2の信号伝送装置は、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記第1の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部とを備え、一方の信号伝送装置は、赤外線信号を発信する赤外線リモートコントローラからの発信信号を受光して電気信号形式に変換する赤外線受光部を備え、当該信号伝送装置の起動制御部が、赤外線信号規格の伝送信号を所定の伝送信号規格に変換する赤外線/伝送信号規格変換部を備え、他方の信号伝送装置の起動制御部が、上記伝送信号から伝送情報を読み取る伝送信号受信部を備え、一方の信号伝送装置は、上記赤外線リモートコントローラから発信される上記赤外線信号規格であって待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を上記赤外線受光部が受光するとともに電気信号形式に変換して上記起動制御部に送信し、上記起動制御部が上記赤外線受光部から送信される上記赤外線信号規格の起動制御信号に応じて上記電気/光信号変換部を起動し、上記起動制御部の上記赤外線/伝送信号規格変換部が上記赤外線信号規格の起動制御信号を上記伝送信号規格に変換して上記電気/光信号変換部へ送信し、上記電気/光信号変換部が電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、上記他方の信号伝送装置は、上記一方の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記起動制御信号を上記光/電気信号変換部が電気信号形式に変換して上記起動制御部へ送信し、上記起動制御部の上記伝送信号受信部が上記起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記起動制御部が上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、上記一方の信号伝送装置と上記他方の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る信号伝送装置は、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続される信号伝送装置であって、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記光伝送ケーブルを介して接続された他の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部と赤外線信号を発信する赤外線リモートコントローラの発信信号を受光して電気信号形式に変換する赤外線受光部とを備え、上記起動制御部が、上記赤外線信号規格の伝送信号を、所定の伝送信号規格の伝送信号に変換する赤外線/伝送信号規格変換部を備え、上記赤外線受光部が、上記赤外線リモートコントローラから送信される上記赤外線信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光するとともに電気信号形式に変換して上記起動制御部に送信し、上記起動制御部が、上記赤外線受光部から送信される上記赤外線信号規格の起動制御信号に応じて上記電気/光信号変換部を起動し、上記起動制御部が、上記赤外線受光部から送信される上記赤外線信号規格の起動制御信号に応じて上記電気/光信号変換部を起動し、上記起動制御部の上記信号規格変換部が、上記赤外線信号規格の起動制御信号を上記伝送信号規格に変換して上記電気/光信号変換部へ送信し、上記電気/光信号変換部が、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、上記起動制御信号により、上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態に移行し、上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る信号伝送装置は、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置であって、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記光伝送ケーブルを介して接続された他の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う起動制御部とを備え、起動制御部が、所定の伝送信号規格の伝送信号を上記赤外線信号規格に変換する伝送/赤外線信号規格変換部と、伝送信号を赤外線信号規格に基づいて伝送情報を読み取る伝送信号受信部を備え、上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される、光信号形式の上記伝送信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を、上記光/電気信号変換部が電気信号形式に変換して上記起動制御部へ送信し、上記起動制御部の上記伝送/赤外線信号規格変換部が、上記伝送信号規格の起動制御信号を上記赤外線信号規格に変換し、上記起動制御部の上記伝送信号受信部が、上記起動制御信号を上記赤外線信号規格に基づいて起動制御情報を読み取り、上記起動制御部が上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る光伝送方法は、所定の伝送信号の伝送を行う、光伝送ケーブルを介して接続された第1の信号伝送装置と第2の信号伝送装置からなる光伝送システムにおける光伝送方法であって、一方の信号伝送装置は、赤外線リモートコントローラから送信される赤外線信号規格であって待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、上記赤外線信号規格の上記起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、上記赤外線信号規格の起動制御信号を所定の伝送信号規格に変換し、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、上記他方の信号伝送装置は、上記一方の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記起動制御信号を電気信号形式に変換し、電気信号形式の上記起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、上記一方の信号伝送装置と上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る信号伝送装置の制御方法は、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置の制御方法であって、赤外線リモートコントローラから送信される赤外線信号形式の赤外線信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、上記赤外線信号規格の上記起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、上記赤外線信号規格の起動制御信号を伝送信号規格に変換し、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、上記起動制御信号により、上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態に移行し、通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して、上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る信号伝送装置の制御方法は、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置の制御方法であって、上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される所定の伝送信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う光信号形式の起動制御信号を電気信号形式に変換し、電気信号形式の上記起動制御信号を上記伝送信号規格から上記赤外線信号規格に変換し、上記起動制御信号を上記赤外線信号規格に基づいて起動制御情報を読み取り、上記起動制御部が上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る制御プログラムは、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置に搭載されるコンピュータにより実行される制御プログラムであって、赤外線リモートコントローラから送信される赤外線信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、上記赤外線信号規格の上記起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、上記赤外線信号規格の起動制御信号を所定の伝送信号規格に変換し、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、上記起動制御信号により、上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態に移行し、通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して、上記伝送信号を伝送する制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る制御プログラムは、所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置の制御方法であって、上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される、所定の伝送信号規格の伝送信号であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う光信号形式の起動制御信号を電気信号形式に変換し、電気信号形式の上記起動制御信号を上記伝送信号規格から上記赤外線信号規格に変換し、上記起動制御信号を上記赤外線信号規格に基づいて起動制御情報を読み取り、上記起動制御部が上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号を伝送する制御を行うことを特徴とする。
本発明は、一方の信号伝送装置が、赤外線リモートコントローラから発信される赤外線信号形式で赤外線信号規格の起動制御信号を受光するとともに、光信号形式で所定の伝送信号規格に変換して、上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、他方の信号伝送装置が、上記一方の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記起動制御信号を電気信号形式に変換して上記伝送規格に基づいて起動制御情報を読み取り、当該起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う。
このことにより、本発明は、起動待機状態において、電気信号を光信号に変換する電気/光信号処理と、光信号を電気信号に変換する光/電気信号処理に消費される電力を低減して、起動待機時に省電力を実現するとともに、当該起動待機時において赤外線リモートコントローラが発信する起動制御信号に応じて当該光伝送システムの起動制御を行うことができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態は、映像信号の伝送を行う光伝送システム1に適用したものである。
光伝送システム1は、図1に示すように、映像信号を出力するソース機器10と、ソース機器10から出力される映像信号を表示するモニタ機器20と、ソース機器10とモニタ機器20とを接続して光信号形式で映像信号等の伝送信号の伝送を行う光信号ケーブル30と、赤外線信号を用いてモニタ機器20に対して遠隔制御命令を送信する赤外線リモートコントローラ40とからなる。
ソース機器10は、図1に示すように、映像記録媒体からの映像データの読み取りなどを行うソース本体部11と、ソース本体部11が生成した映像信号を外部へ出力する映像信号I/F部12と、光信号ケーブル30を介して接続されたモニタ機器20との間で通信を行う制御信号の出力を行う制御信号I/F部13と、映像信号と制御信号とを同一の光信号で伝送するための信号処理を施すソース伝送処理部14とから構成される。
ソース本体部11は、映像記録媒体からの映像データの読み出し、又は放送映像信号の受信などを行って映像信号を生成する。ここで、映像信号は、具体的に3原色信号からなるRGB信号と当該RGB信号を同期させるためのクロック信号とから構成され、映像信号I/F部12から外部へ出力される。また、ソース本体部11は、図1に示すように、赤外線リモートコントローラ40の送信信号規格であるSIRCS信号を変換して制御情報の読み取りを行う赤外線信号デコーダ11aをさらに備える。赤外線信号デコーダ11aは、制御信号I/F部13を介してモニタ機器20から送信されるSIRCS信号規格の制御信号から制御データの読み取りを行う。
制御信号I/F部13は、光信号ケーブル30を介して接続されたモニタ機器20との間で通信を行う制御信号を所定の伝送規格に変換する。ここで、制御信号とは、接続されたモニタ機器20との間で送受信される命令信号である。
モニタ機器20は、図1に示すように、ソース機器10から送信される映像信号を表示するモニタ本体部21と、映像信号をモニタ本体部21へ入力させる映像信号I/F部22と、光信号ケーブル30を介して接続されたソース機器10との間で通信を行う制御信号を出力する制御信号I/F部23と、映像信号と制御信号とを同一の光信号で伝送するための信号処理を施すモニタ伝送処理部24とから構成される。
モニタ本体部21は、ソース機器10から送信される映像信号を表示する。ここで、映像信号は、具体的に3原色信号からなるRGB信号と当該RGB信号が同期するためのクロック信号とから構成され、映像信号I/F部22から入力される。また、モニタ本体部21は、図1に示すように、赤外線リモートコントローラ40から送信される赤外線信号を受光して電気信号形式に変換する受光モジュール21aを備える。
制御信号I/F部23は、光信号ケーブル30を介して接続されたソース機器10との間で通信を行う制御信号を所定の伝送規格に変換する。ここで、制御信号とは、接続されたソース機器10との間で送受信される命令信号である。
光信号ケーブル30は、ソース機器10からモニタ機器20へ映像信号及び制御信号を送信する信号線と、モニタ機器20からソース機器10へ制御信号を送信する信号線との、合計2つの光ファイバーから構成されている。ここで、各信号線は、シリアル信号を伝送するものとする。
赤外線リモートコントローラ40は、所定の制御命令に応じて、図2に示すように、Low/High信号の時間間隔の違いで0と1の信号を表現するSIRCS(Serial Infrared Remote Control System)信号規格の制御信号を送信する。
次に、図3を参照して、ソース機器10のソース伝送処理部14の構成について詳細に説明する。ソース伝送処理部14は、図3に示すように、映像信号と制御信号とをそれぞれ多重又は分離処理をして光伝送に適した電気信号に変換する電気信号処理部141と、電気信号処理部141が変換した電気信号を光信号に変換するE/O変換部142と、光信号ケーブル30を介してモニタ機器20から送信される光信号を電気信号に変換するO/E変換部143と、モニタ機器20との間で、待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う起動制御部144とから構成される。
電気信号処理部141は、映像信号と制御信号とをそれぞれ多重処理、又は分離処理を行い、図3に示すように、RGBI/Fデバイス部141aと、ロジック部141bと、SERDES変換部141cとから構成されている。
RGBI/Fデバイス部141aは、映像信号I/F部12が出力した所定のディジタル映像信号伝送規格に基づいた映像信号から、他の装置へ伝送するために映像信号とクロックを取り出す。具体的なディジタル映像信号伝送規格としては、DVI(Digital Visual Interface)や、HDMI(High Definition Multimedia Interface)がある。
ロジック部141bは、RGBI/Fデバイス部141aにより取り出した映像信号とクロック、及び、制御信号I/F部13から出力された制御信号をそれぞれ時分割して、1つの信号に多重化する。また、光信号ケーブル30を介してモニタ機器20から送られてきた光信号であって、O/E変換部143によって電気信号に変換された制御信号は、ロジック部141bに提供される。ここで、ロジック部141bに入力された制御信号は、1つの信号に多重化されているので、ロジック部141bにより分離処理が施され所定のディジタル信号伝送規格に変換される。
SERDES変換部141cは、ロジック部141bにより多重化された信号を光伝送に適した符号変換を施してシリアル信号に変換する。ここで、光信号ケーブル30は、送信用、受信用の2本の光信号線から構成されている。また、それぞれの光信号線の伝送形式は、シリアル伝送形式である。したがって、SERDES変換部141cは、ロジック部141bにより多重化された信号をシリアル伝送形式で伝送される光信号に適したシリアル信号形式の電気信号に変換する。
E/O変換部142は、電気信号処理部141において多重化かつシリアル化された電気信号を光信号に変換する。また、E/O変換部142は、伝送する情報量に応じて、光信号の伝送周波数帯域を変更する。ここで、E/O変換部142は、低周波帯域で伝送することにより、消費電力を小さくすることができる。具体的に、E/O変換部142は、映像信号等の情報量が大きい信号を伝送する通常変換モードと、映像信号と比べて小さい情報量に応じた信号を伝送する省電力変換モードとの少なくとも2つのモードを有しており、起動制御部144からの制御命令に応じて、これら2つのモードを切り換えて電気信号を光信号に変換する。
O/E変換部143は、光ケーブル30を介してモニタ機器20から送信される光信号を検出して電気信号に変換する。また、O/E変換部143は、光信号ケーブル30から伝送される情報量に応じて、光信号を検出する周波数帯域を変更する。ここで、O/E変換部143は、検出周波数帯域を低くすることにより、消費電力を小さくすることができる。具体的に、O/E変換部143は、映像信号等の情報量が大きい信号を検出する通常変換モードと、映像信号と比べて小さい情報量の信号を検出する省電力変換モードとの少なくとも2つのモードを有しており、起動制御部144からの制御命令に応じて、これら2つのモードを切り換えて変換を行う。
起動制御部144は、待機状態から通常動作状態へ移行する起動制御信号の通信を行う。また、起動制御部144は、低消費電力で動作できる演算処理装置が用いられている。具体的に、この演算処理装置には、モニタ機器20から起動制御信号を受信して当該ソース機器10を待機状態から通常動作状態へ移行する制御をするための起動制御プログラムが組み込まれている。よって、起動制御部144は、この起動制御プログラムに従って、E/O変換部142及びO/E変換部143への供給電力の制御を行う。
起動制御部144は、シリアル信号形式の起動制御信号を受信して後述するUART信号規格に基づいて起動制御データを読み取るUART受信部144aと、UART受信部144aにより読み取られた起動制御データを赤外線リモートコントローラ40の信号伝送規格であるSIRCS信号に変換するSIRCS送信部144bから構成される。
UART受信部144aは、電気信号であってシリアル信号形式の起動制御信号をO/E変換部143から受信して、図4に示すような、一定時間間隔で信号をLow/Highに変化し、その変化に応じて0と1の信号を表現するUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)信号規格に基づいて起動制御データを読み取り、起動制御データをSIRCS送信部144bへ出力する。
SIRCS送信部144bは、UART受信部144aが出力した起動制御データに応じたSIRCS信号規格の起動制御信号を生成して、制御信号I/F部13へ出力する。
次に、図5を参照して、モニタ機器20のモニタ伝送処理部24の構成について、詳細に説明する。モニタ伝送処理部24は、図5に示すように、光信号ケーブル30の光信号をモニタ機器20の所定ディジタル映像信号伝送規格I/Fへの電気信号の信号処理を行う電気信号処理部241と、電気信号処理部241において信号処理された電気信号を光信号に変換するE/O変換部242と、光信号ケーブル30を介してソース機器10から送信される光信号を電気信号に変換するO/E変換部243と、ソース機器10との間で、待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う起動制御部244から構成される。
電気信号処理部241は、図5に示すように、SERDES変換部241aと、ロジック部241bと、RGBI/Fデバイス部241cとから構成されている。
SERDES変換部241aは、光信号ケーブル30を介してソース機器10から送られてきた光信号であって、O/E変換部243により変換された電気信号をパラレル信号へ変換する。ここで、光信号ケーブル30を介して伝送される光信号がシリアル信号形式なので、シリアル信号形式の電気信号がO/E変換部243から出力される。
ロジック部241bは、SERDES変換部241aによってパラレル信号形式へ変換された信号が時分割に多重化されているので、この多重化信号を映像信号と制御信号とに分離する。
RGBI/Fデバイス部241cは、ロジック部241bにより分離処理が施された映像信号を、所定のディジタル映像信号伝送規格に基づいた映像信号形式に変換して、映像信号I/F部22へ出力する。
E/O変換部242は、電気信号処理部241において多重化された電気信号を光信号に変換する。ここで、E/O変換部242は、ソース機器10のE/O変換部142と同様に、通常変換モードと省電力変換モードとの2つのモードを有しており、起動制御部244からの制御命令に応じて、これらの2つのモードを切り換えて電気信号を光信号に変換する。
O/E変換部243は、光ケーブル30を介してソース機器10から送信される光信号を電気信号に変換する。ここで、O/E変換部243は、ソース機器10のO/E変換部143と同様に、通常変換モードと省電力変換モードとの少なくとも2つのモードを有しており、起動制御部244からの制御命令に応じて、これらの2つのモードを切り換えて光信号を電気信号に変換する。
起動制御部244は、待機状態から通常動作状態へ移行する起動制御信号の通信を行う。また、起動制御部244は、低消費電力で動作できる演算処理装置が用いられている。具体的に、この演算処理装置には、ソース機器10を待機状態から通常動作状態へ移行させる起動制御信号の送信するための起動制御プログラムが組み込まれている。起動制御部244は、この起動制御プログラムに従って、E/O変換部242及びO/E変換部243への供給電力の制御を行う。
また、起動制御部244は、制御信号I/F部23から出力される起動制御信号をSIRCS信号規格に基づいて起動制御データの読み取りを行うSIRCS受信部244aと、SIRCS受信部244aが読み出した起動制御データをUART信号規格のシリアル信号に変換するUART送信部244bから構成される。
SIRCS受信部244aは、制御信号I/F部23から送信される制御信号から、SIRCS信号規格に基づいて起動制御データを読み取る。さらに、SIRCS受信部244aは、読み取った起動制御データをUART送信部244bへ出力する。
UART送信部244bは、SIRCS受信部244aから出力された起動制御データに応じたUART信号規格の起動制御信号を生成してE/O変換部242へ送信する。
次に、ソース機器10とモニタ機器20とが互いに備える起動制御部144、244を用いて、待機状態から通常動作状態へ移行する起動制御工程について図6を用いて説明する。
本実施の形態では、互いに待機状態のソース機器10とモニタ機器20とを、通常動作状態へ移行する起動制御工程に注目して扱う。したがって、本実施の形態において、通常動作状態に移行した後に光伝送システム1が行う映像信号の伝送に関しての説明は省略する。また、この起動制御工程は、起動制御部144、244にそれぞれ書き込まれた起動制御プログラムに従って実行されるものとする。
まず、図6のステップS1〜S5に示す電源の供給から待機状態に設定されるまでのモニタ機器20における起動制御部244の処理工程について説明する。
ステップS1において、起動制御部244は、モニタ本体部21から電力が供給される。ここで、モニタ本体部21は、待機状態であって、赤外線リモートコントローラ40などの所定のユーザインターフェースから起動命令が入力され、通常動作状態へ移行するとともに、制御信号I/F部23を介して、起動制御部244に電力を供給する。
ステップS2において、起動制御部244に電力が供給されると、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、所定の初期設定を行う。
ステップS3において、初期設定が完了すると、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、起動用I/O割り込み設定を行う。ここで、起動用I/O割り込み設定とは、モニタ伝送処理部24の各ブロックへの供給電力を制限して省電力化された待機状態とし、当該起動制御部244と接続された制御信号I/F部23から入力される制御信号の変化を検出に応じて、待機状態から通常起動状態へ移行して、制限された動作を解除する設定である。
ステップS4において、起動用I/O割り込み設定が完了すると、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、モニタ伝送処理部24を待機状態へ移行させる。具体的にモニタ伝送処理部24は、起動制御部244のみに電力が供給されている待機状態へ移行させる。ここで、起動制御部244は、制御信号I/F部23及び光信号ケーブル30を介してO/E変換部243から出力される単純なHigh/Low電圧レベルに応じて割り込み処理を行う、演算処理能力を制限した待機状態に設定する。
ステップS5において、モニタ伝送処理部24が待機状態へ移行すると、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、制御信号I/F部23又はO/E変換部243からHigh/Low電圧レベルに応じた割り込み起動命令があるか否かを判断する。ここで、起動制御プログラムは、割り込み起動命令があればステップS6へ移行し、割り込み起動命令がなければ、この処理を繰り返し実行する。
一方、ソース機器10における起動制御部144も、ステップS21〜S25において、モニタ機器20における起動制御部244と同様に電源が供給され、待機状態に設定される。ここで、モニタ機器20の起動制御工程のステップS4において、起動制御部244が制御信号I/F部23からのHigh/Low電圧レベルに対して割り込み処理を行うのに対して、ソース機器10の起動制御部144では、ステップS24において、光信号ケーブル30を介してO/E変換部243から出力されるHigh/Low電圧レベルに応じた割り込み処理に待機した状態となっている。
次に、互いに待機状態のソース機器10とモニタ機器20に対して、待機状態を解除する割り込み処理が行われ、2つの機器が映像信号を光伝送する通常動作状態へ移行する起動処理について説明する。
ステップS6において、モニタ本体部21における起動制御部244は、制御信号I/F部23からHigh/Low信号に応じた割り込み起動命令が入力され、起動制御プログラムに従って、待機状態から通常動作状態へ移行する。ここで、モニタ本体部21は、受光モジュール21aで赤外線リモートコントローラ40から発信されるSIRCS信号規格の起動制御信号を受信し、待機状態から通常動作状態に移行するとともに、受信したSIRCS信号規格の制御信号を、制御信号I/F部23を介して、起動制御部244に送信する。また、起動制御部244は、制御信号I/E部23から送信される制御信号をHigh/Low信号に応じた割り込み起動命令として認識して起動制御を行う。
ステップS7において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、制御信号I/F部23から出力された起動制御信号から起動制御データの読み取りを行う。具体的には、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、SIRCS受信部244aに対して、制御信号I/F部23から送信されるSIRCS信号規格の起動制御信号から起動制御データを読み出させる。また、SIRCS受信部244aは、読み出した起動制御データをUART送信部244bへ出力する。ここで、起動制御データは、起動制御信号における所定の信号伝送規格に基づいて読み取られたデータであり、単純なHigh/Low信号に応じた割り込み起動命令ではなく、ソース機器10に対して具体的な制御命令として扱われる。
ステップS8において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、E/O変換部242に、電力を供給させて省電力モードとして起動させる。
ステップS9において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、E/O変換部242が省電力モードで起動したことを確認して、制御信号I/F部23から出力された起動制御信号を、E/O変換部242へ出力する。具体的に、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、UART送信部244bに対して、SIRCS受信部244aが読み出した起動制御データに応じてUART信号規格の起動制御信号を生成して、E/O変換部242へ送信する。ここで、当該起動制御信号は、UART信号規格なので低伝送速度でE/O変換部242へ送信することができ、E/O変換部242の動作を省電力化することができる。具体的に、映像信号がGbps又はMbps単位の速度で伝送されるのに対して、起動制御信号は、Kbps単位の低速度で伝送される。さらに、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、E/O変換部242に対して、起動制御信号を光信号に変換させて光信号ケーブル30へ送信させる。
ステップS10において、E/O変換部242が光信号ケーブル30とを介してソース機器10へ起動制御信号を送信すると、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、電気信号処理部241の各処理部へ電力を供給させて、光信号ケーブル30を介してソース機器10から伝送される映像信号に備える。
ステップS11において、起動制御部244は、起動制御プログラムに従って、待機状態に移行するか否かを判断する。起動制御部244は、待機状態に移行しないと判断されると、ステップS11の動作を繰り返し、待機状態に移行すると判断されると、ステップS4に本起動制御処理を戻す。
次に、モニタ機器20から光信号ケーブル30へ送信された起動制御信号がソース伝送処理部14に到達した後に、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、ステップS25〜29の処理工程により、ソース伝送処理部14を待機状態から通常動作状態へ移行させる。
まず、起動制御信号は、光信号ケーブル30を介してO/E変換部143へ入力される。続いて、O/E変換部143は、光信号形式の起動制御信号を電気信号形式へ変換して、起動制御部144へ出力する。
ステップS26において、O/E変換部143から起動制御信号が起動制御部144に入力されると、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、起動制御信号が入力されたことによる電圧変化によって、割り込み処理が行われ、待機状態から動作状態へ移行する。
ステップS27において、起動制御部144が動作状態へ移行すると、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、モニタ機器20から光伝送された起動制御信号から起動制御データを読み取る。具体的には、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、UART受信部144aに対して、O/E変換部143から送信された制御信号をUART信号形式に基づいて起動制御データを読み取らせる。また、UART受信部144aは、読み取った起動制御データをSIRCS送信部144bへ出力する。
ステップS28において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、起動制御信号から読み取られた起動制御データを制御信号I/F部13へ出力する。具体的には、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、SIRCS送信部144bに対して、UART受信部144aから送信された起動制御データに応じたSIRCS信号規格の起動制御信号に変換する。さらに、SIRCS送信部144bは、SIRCS信号規格の起動制御信号を、制御信号I/F部13を介して、ソース本体部11に備えられたSIRCSデコーダ部11aに送信する。
その後、ソース本体部11は、制御信号I/F部13を介してSIRCS信号規格の起動制御信号がSIRCSデコーダ部11aに入力されて、SIRCSデコーダ部11aが起動制御データの読み取りを行い、起動制御データに応じたI/O割り込み処理によって、待機状態から通常動作状態へ移行する。具体的に、ソース本体部11は、入力した起動制御データに応じて、映像信号の出力等の動作が実行される。
ステップS29において、制御信号I/F部13へ起動制御信号が出力されると、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、ソース伝送処理部14の各ブロックへ電力を供給させて、ソース本体部11から出力される映像信号に対する信号処理に備える。
ステップS30において、起動制御部144は、起動制御プログラムに従って、待機状態に移行するか否かを判断する。起動制御部144は、待機状態に移行しないと判断されると、ステップS30の動作を繰り返し、待機状態に移行すると判断されると、ステップS24に本起動制御処理を戻す。
以上の処理工程により、ソース機器10とモニタ機器20とは、待機状態から映像信号を光伝送する動作状態へ移行する。
このように、起動制御部144、244は、これらの演算処理装置に組み込まれた起動制御プログラムに応じて起動制御工程が実行される。したがって、起動制御部144、244は、省電力状態において動作が不必要な部分の電源をOFFにし、待機状態において動作が必要な部分に必要となる電力のみを供給させる、複雑な起動制御を行うことができる。さらに、このような複雑な起動制御をソフトウェアにより実行されるため、複雑なハードウェアを設計する必要がなく、目的に応じて設計仕様の書き換えを容易に行うことができる。
また、起動制御部144、244は、低消費電力化された演算処理装置を使用することで、待機状態において省電力を実現する。このような低消費電力化された演算処理装置は、通常動作状態以外に、待機状態や、外部からの入力により待機状態から通常動作状態へ移行できる割り込み起動処理を行うことができるので、待機状態における消費電力を低くすることができる。
さらに、光伝送システム1では、赤外線リモートコントローラ40から発信されたSIRCS信号規格の起動制御信号に応じてモニタ機器20を起動するとともに、SIRCS信号規格をUART信号規格の起動制御信号に変換して光伝送ケーブル30を介して伝送して、ソース機器10の起動制御も行う。
また、単位時間当たりに同等の情報を伝送する場合には、UART信号規格の伝送信号がSIRCS信号規格に比べて、伝送信号の周波数を1/2から1/3程度することができる。また、起動制御工程において、モニタ機器20のE/O変換部242は、UART信号規格で電気信号形式の制御信号を光信号形式に変換して伝送し、ソース機器10のO/E変換部143も同様に、UART信号規格で光信号形式の制御信号を電気信号形式に変換して伝送する。したがって、ソース機器10のO/E変換部143と、モニタ機器20のE/O変換部242は、SIRCS信号規格に比べて低周波数成分のUART信号規格の信号変換を行うため、これらの変換部の消費電力を低くすることができ、省電力化が図れる。
ここで、UART信号規格の信号がSIRCS信号規格の信号よりも信号の周波数帯域を遅くするためには、SIRCS受信部244aが読み取った起動制御データを一時的に保管して、UART送信部から送信するUART信号規格の信号の送信時間を調節しなければならない。したがって、上述した赤外線リモートコントローラ40からのSIRCS信号規格の起動制御信号を、UART信号規格の信号に変換して、光伝送ケーブル30を介して光伝送を行うためには、信号規格の変換を行う起動制御部144、244に一時的に制御データを保管するバッファ部が必要である。そこで、起動制御データを一時的に保管するバッファ部を設けた起動制御部144、244の処理工程について説明する。
モニタ機器20の起動制御部244は、図7に示すように、SIRCS受信部244aとUART送信部244bに加えて、SIRCS受信部244aが読み取った起動制御データを一時的に保管するバッファ部244cを備える。
また、SIRCS受信部244aは、SIRCSデコーダ部244a−1とデータレジスタ244a―2とを備える。SIRCSデコーダ部244a―1は、制御信号I/F部23からの出力信号をSIRCS信号規格に基づいた起動制御データを読み出してデータレジスタ244a―2に出力するとともに、データレジスタ244a―2に記憶された起動制御データをバッファ部244cへ入力させる入力要求命令をバッファ部244cに出力する。データレジスタ244a―2は、SIRCSデコーダ部244a―1から出力された起動制御データを記憶するとともに、SIRCSデコーダ部244a―1からバッファ部244cへの入力要求命令に応じて、起動制御データをバッファ部244cへ出力する。
また、UART送信部244bは、UARTエンコーダ部244b−1とデータレジスタ244b−2とを備える。UARTエンコーダ部244b−1は、バッファ部244cに保管された起動制御データをデータレジスタ244b−2へ出力する出力要求命令を、バッファ部244cに出力する。また、UARTエンコーダ部244b−1は、データレジスタ244b−2に記憶された起動制御データを読み出して、起動制御データに応じたUART信号規格に基づく起動制御信号をE/O変換部242へ送信する。データレジスタ244b−2は、バッファ部244cが出力する起動制御データを記憶する。
バッファ部244cは、SIRCS受信部244aからの入力要求命令に応じて、起動制御データを保管し、UART送信部244bからの出力要求命令に応じて起動制御データを出力する。
ソース機器10の起動制御部144は、図8に示すように、UART受信部144aとSIRCS送信部144bに加えて、UART受信部144aが読み取った起動制御データを一時的に保管するバッファ部144cを備える。
また、UART受信部144aは、UARTデコーダ部144a−1とデータレジスタ144a―2とを備える。UARTデコーダ部144a−1は、O/E変換部143が出力した電気信号形式の起動制御信号をUART信号規格に基づいた起動制御データを読み出し、データレジスタ144a―2に出力する。また、UARTデコーダ部144a−1は、データレジスタ144a―2に一時的に記憶された起動制御データをバッファ部144cに入力させる入力要求命令を、バッファ部144cに出力する。データレジスタ144a―2は、UARTデコーダ部144a―1から出力された起動制御データを記憶するとともに、UARTデコーダ部144a―1からバッファ部144cへの入力要求命令に応じて、起動制御データをバッファ部144cへ出力する。
また、SIRCS送信部144bは、SIRCSエンコーダ部144b−1とデータレジスタ144b−2とを備える。SIRCSエンコーダ部144b−1は、バッファ部144cに保管された起動制御データをデータレジスタ144b−2へ出力する出力要求命令を、バッファ部144cに出力する。また、SIRCSエンコーダ部144b−1は、データレジスタ144b−2に記憶された起動制御データを受け取って、起動制御データに応じたSIRCS信号規格に基づいた起動制御信号を生成して、制御信号I/F部23を介して、ソース本体部11のSIRCSデコーダ部11aへ送信する。データレジスタ144b−2は、バッファ部144cが出力する起動制御データを記憶する。
バッファ部144cは、UART受信部144aからの入力要求命令に応じて、起動制御データを保管するとともに、SIRCS送信部144bからの出力要求命令に応じて起動制御データを出力する。
ここで、バッファ部144c、244cは、それぞれ起動制御部144、244の演算処理装置に組み込まれた起動制御プログラムに応じて、同様に起動制御データの入出力を行う。また、バッファ部144c、244cにおいて、起動制御データは、それぞれ起動制御部144、244を構成するマイクロコンピュータ内に設けられたメモリに記憶することによって実現される。よって、バッファ部144c、244cの機能を実現するための専用のメモリを設ける必要がなく、経済性に優れている。
次に、バッファ部144c、244cが行う起動制御データの入出力処理工程について、説明する。ここで、バッファ部144c、244cは、所定のデータレジスタ間において、同等の起動制御データの入出力処理を行う処理を行うため、以下では、モニタ機器20のバッファ部244cの処理について、図9及び図10を参照して詳細に説明する。
まず、モニタ機器20側のバッファ部244c内部において実行される起動制御プログラムにおける起動制御データの入出力処理工程は、図9に示すように、1からM番目までのアドレスに応じたメモリ領域を有し、書き込みバッファ位置(WB)と、読み出しバッファ位置(RB)と、バッファリング数(NB)の3つのパラメータから構成される。
ここで、Mとは1以上の整数であり、メモリ領域におけるデータ格納領域の最大値の番号を表している。
書き込みバッファ位置(WB)は、SIRCS受信部244aが読み出した起動制御データを格納するメモリ領域の位置を示す。また、読み出しバッファ位置(RB)は、UART送信部244bのデータレジスタ244b−2へ読み出すメモリ領域の位置を示す。さらに、バッファリング数(NB)は、メモリ領域に格納されているデータ量を示す。バッファ部244cにおいて、初期設定状態では、図9の(a)に示すように、書き込みバッファ位置(WB)と読み出しバッファ位置(RB)とが、メモリ領域の1番目のアドレスであり、バッファリング数(NB)が0に設定されている。また、バッファ部244cにおいて入出力処理が行われている時の、各パラメータの具体例は、図9の(b)に示すように、書き込みバッファ位置(WB)がメモリ領域において8番目、また、読み出しバッファ位置(RB)が5番目にある。この場合において、メモリ領域に格納されたデータ数であるバッファリング数は、書き込みバッファ位置(WB)と読み出しバッファ位置(RB)との差である3となる。
次に、バッファ部244cが実行する起動制御データの入出力処理工程について、図10を参照して詳細に説明する。
まず、起動制御部244は、待機状態であって、制御信号I/F部23から送信される起動制御信号を単純なHigh/Low信号として認識して起動し、以下に示す入出力処理工程を、バッファ部244cに実行させるものとする。
ステップS51において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、当該起動制御部244から電力が供給されて起動する。
ステップS52において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、図9(a)に示したようにパラメータWB、RB、NBの初期設定を行う。すなわち、各パラメータは、図9の(a)に示したように、WB=1、RB=1、NB=0に設定される。
ステップS53において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、SIRCS受信部244aから起動制御信号の入力要求命令が入力されたか否かを判断する。バッファ部244cは、SIRCS受信部244aからの入力要求命令が入力されると、ステップS54に進む。また、バッファ部244cは、SIRCS受信部244aからの入力要求命令が入力されないと、ステップS61に進む。
ステップS54において、バッファ部244cは、バッファリングプログラムに従って、バッファリング数(NB)が、当該メモリ領域の最大値であるMより大きいか否かを判断する。ここで、バッファリング数(NB)がM以下であれば、本入出力処理工程は、ステップS55に進み、バッファリング数(NB)がMより大きければ、ステップS56に進む。
ステップS55において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、データレジスタ244a―2に格納された起動制御データを読み出し、当該起動制御データを書き込みバッファ位置に応じたメモリ領域に書き込むとともに、本入出力処理工程をステップS57に進める。
ステップS56において、バッファ部244cは、バッファリング数がM個より大きく、新たに起動制御データをメモリ領域に書き込むことができないため、起動制御部244からの命令により、メモリ領域に書き込み不可である旨のオーバーフロー情報をSIRCS受信部244aに対して出力するとともに、本入出力処理工程をステップ60に進める。
ステップS57において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、バッファリング数(NB)がMであるか否かを判断する。ここで、本入出力処理工程は、バッファリング数(NB)がMであると判断されると、ステップS58に進み、バッファリング数(NB)がMではないと判断されると、ステップS59に進む。また、ステップS54において、バッファリング数(NB)が、M以下であると判断されていることを考慮すると、処理工程がステップS59に進む場合は、バッファリング数(NB)がM未満であると判断された場合である。
ステップS58において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、書き込みバッファ位置(WB)を0に設定するとともに、処理工程をステップS60へ進める。
ステップS59において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、書き込みバッファ位置(WB)をインクリメントして、WB+1番目の位置に設定して、本入出力処理工程をステップS60へ進める。
ステップS60において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、ステップS55において新たに起動制御データが書き込まれてメモリ領域に格納された起動制御データが1つ増加したことに応じて、バッファリング数(NB)をインクリメントして、NB+1番目の位置に設定して、本入出力処理工程をステップS53に戻す。
ステップS61において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、UARTエンコーダ部244b−1から起動制御信号の出力要求命令が入力されたか否かを判断する。バッファ部244cは、UARTエンコーダ部244b−1からの出力要求命令が入力されると、本入出力処理工程をステップS62に進める。また、バッファ部244cは、UARTエンコーダ部244b−1からの出力要求命令が入力されないと、本入出力処理工程をステップS53に戻し、出力要求命令が入力されるまでステップS61の処理が繰り返される。
ステップS62において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、バッファリング数(NB)が1以上、つまりメモリ領域に起動制御データが格納されているか否かを判断する。ここで、本入出力処理工程は、バッファリング数(NB)が1以上の場合にステップS63に進み、バッファリング数(NB)が1未満つまり0の場合にステップS53に戻る。
ステップS63において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、読み出しバッファ位置(RB)に格納されたメモリ領域の起動制御データを参照して、UART送信部244bのデータレジスタ244b−2に対して、当該起動制御データを出力する。
ステップS64において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、読み出しバッファ位置(RB)がM番目であるか否かを判断する。本入出力処理工程は、読み出しバッファ位置(RB)がM番目である場合にステップS65に進み、読み出しバッファ位置(RB)がM番目でない、つまり0〜M−1番目である場合にステップS66に進む。
ステップS65において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、読み出しバッファ位置(RB)を0に初期化し、本入出力処理工程をステップS67に進める。
ステップS66において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、読み出しバッファ位置(RB)をインクリメントしてRB+1番目に設定して、ステップS67に進める。
ステップS67において、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、ステップS63で起動制御データをUART送信部244bへ出力してメモリ領域内に格納された起動制御データが1つ減少したことに応じて、バッファリング数(NB)をデクリメントしてNB−1番目に設定する。また、本入出力処理工程は、ステップS53に戻る。
以上のように、バッファ部244cは、起動制御部244からの命令により、M個のメモリ格納領域と、当該メモリ格納領域の使用状況を参照する3つのパラメータWB、RB、NBを用いて、起動制御データの入出力処理を行う。なお、ソース機器10の起動制御部144が備えるバッファ部144cも、上述したバッファ部244cと同様に起動制御データの入出力処理を行う。
次に、モニタ機器20の起動制御部244において、バッファ部244cの入出力処理工程を加えた、起動制御工程について図11及び図12を参照して詳細に説明する。まず、制御信号I/F部23から出力された起動制御信号をSIRCS信号規格に基づいて起動制御データを読み取るSIRCS受信部244aの動作について、図11を参照して説明する。
ステップS101において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、起動制御部244から電力が供給され通常動作状態へ移行する。ここで、起動制御部244は、制御信号I/F部23から出力される起動制御信号のHigh/Low変化を判断して待機状態から通常動作状態へ移行するとともに、SIRCS受信部244aを通常動作状態に移行させる。
ステップS102において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244a―2のメモリ格納領域を初期化する。
ステップS103において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、SIRCS信号規格の起動制御信号が送信されたか否かを判断する。ここで、本処理工程は、SIRCS受信部244aにSIRCS信号規格の起動制御信号が送信されたと判断されるとステップS104に進み、SIRCS信号規格の起動制御信号が送信されなかったと判断されると、ステップS103を繰り返し行う。
ステップS104において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、送信されたSIRCS信号規格の起動制御信号から起動制御データを読み取る。具体的には、SIRCS受信部244aに設けられたSIRCSデコード部244a―1が、送信された起動制御信号を、SIRCS信号規格に基づいて起動制御データの読み取りを行う。
ステップS105において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、SIRCSデコード部244a―1に対して、読み取った起動制御データをデータレジスタ244a―2へ送信させる。また、データレジスタ244a―2は、SIRCSデコーダ部244a―1から送信された起動制御データを、当該メモリ格納領域に記憶する。
ステップS106において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、SIRCSデコード部244a―1に対して、起動制御データをバッファ部244cに入力させる入力要求命令をバッファ部244cへ出力させる。具体的に、入力要求命令は、データレジスタ244a―2に記憶された起動制御データをバッファ部244cに入力させる、SIRCSデコーダ部244a−1がバッファ部244cに対して出力する制御命令である。
ステップS107において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従い、バッファ部244cに対して、ステップS106の入力要求命令に応じてデータレジスタ244a―2に記憶された起動制御データを当該バッファ部244cの格納メモリ領域に保管させる。
ステップS108において、SIRCS受信部244aは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244a―2に対して、当該データレジスタ244a―2のメモリ領域に格納された起動制御データがバッファ部244cへ全て読み取られたか否かを判断する。ここで、起動制御プログラムでは、データレジスタ244a―2に記憶された起動制御データが全てバッファ部244cへ読み出されると、ステップS102に戻る。また、データレジスタ244a―2に記憶された起動制御データが全てバッファ部244cへ読み出されていない場合には、ステップS108の処理が繰り返される。
以上のようにして、SIRCS受信部244aは、SIRCS信号規格に基づいた起動制御データを読み取り、バッファ部244cに対して当該起動制御データを保管させる。
次にバッファ部244cに保管された起動制御データに応じてUART信号規格の起動制御信号を送信するUART送信部244bについて、図12を参照して説明する。
ステップS111において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、起動制御部244から電力が供給されて、通常動作状態へ移行する。ここで、起動制御部244には、制御信号I/F部23から出力される起動制御信号のHigh/Low変化を判断して待機状態から通常動作状態へ移行するとともに、SIRCS受信部244aを通常動作状態に移行させる。
ステップS112において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244b−2のメモリ格納領域を初期化する。
ステップS113において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、UARTエンコーダ部244b−1に対して、UARTエンコーダ部244b−1からバッファ部244cに対して要求する出力要求命令を、バッファ部244cへ送信させる。
ステップS114において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cに対し出力要求命令に応じて、起動制御データをデータレジスタ244b−2へ送信させる。
ステップS115において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cに対して、出力要求命令に応じてデータレジスタ244b−2へ起動制御データの送信が完了したか否かを判断させる。ここで、起動制御プログラムは、出力要求命令に応じて起動制御データの送信が完了したと判断されると、ステップS116に進み、当該送信処理が完了していないと判断されると、ステップS115を繰り返し行う。
ステップS116において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、バッファ部244cに対して、出力要求命令を停止させる。つまり、バッファ部244cは、データレジスタ244b−2への起動制御データの送信を停止する。
ステップS117において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、データレジスタ244b−2に対して、当該レジスタのメモリ格納領域に記憶された起動制御情報をUARTエンコーダ部244b−1へ出力させる。
ステップS118において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、UARTエンコーダ部244b−1に対して、データレジスタ244b−2から出力された起動制御データを、UART信号規格に基づいた起動制御信号に変換させる。
ステップS119において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、UARTエンコーダ部244b−1に対して、UART信号規格に変換された起動制御信号をE/O変換部242へ送信させる。
ステップS120において、UART送信部244bは、起動制御プログラムに従って、UARTエンコーダ部244b−1がUART信号規格に基づく起動制御信号の送信が完了したか否かを判断する。ここで、起動制御プログラムは、UARTエンコーダ部244b−1による起動制御信号の送信が完了したと判断されると、ステップS112に戻り、当該送信処理が完了していないと判断されると、ステップS120の処理を繰り返す。
次に、ソース機器10の起動制御部144における、バッファリング処理を加えた起動制御工程について図13及び図14を参照して説明する。
ソース機器10のUART受信部144aは、上述したモニタ機器20のSIRCS受信部244aと同様の処理工程を行う。具体的にSIRCS信号規格の起動制御信号から起動制御信号を読み取る図11のステップS101〜108に示した各処理工程が、図13のステップS201〜208に示す処理工程が対応し、UART受信部144aでは、UART信号規格の起動制御信号から起動制御信号を読み取る。
ソース機器10のSIRCS送信部144bは、上述したモニタ機器20のUART送信部244bと同様の処理工程を行う。具体的にバッファ部244cに保管された起動制御データをUART信号規格の起動制御信号に変換する図12のステップS111〜120に示した各処理工程に、図14のステップS211〜220に示す処理工程が対応し、SIRCS送信部144bでは、バッファ部144cに保管された起動制御データをSIRCS信号規格の起動制御信号に変換する。
このように、モニタ機器20における起動制御部244は、起動制御データをバッファ部244cに一時的に保管することにより、UART信号規格の起動信号を送り出す時間を調節する。これにより、起動制御部244は、図15に示すように、SIRCS信号規格の起動制御信号に対して、信号の周波数成分を低いUART信号規格の起動制御信号に変換してE/O変換部242へ送信することができる。また、ソース機器10における起動制御部144は、起動制御データをバッファ部144cに一時的に保管することにより、モニタ機器20から光伝送ケーブル30を介して送信されたUART信号規格の起動制御信号をSIRCS信号規格に変換してソース本体部11へ送信することができる。
さらに、起動制御部244は、図16に示すように、バッファ部244cから読み取った起動制御データの各ビットデータ間にスペースを挿入した起動制御信号をE/O変換部242に送信して、単位時間当たりの発光時間を短くした光信号を生成して、光伝送ケーブル30を介して伝送する。このような信号処理により、人間の目を傷つけない安全性の高い光伝送を行うことができる。
なお、本実施の形態に示した起動制御工程は、起動制御信号をE/O変換部に出力して光信号ケーブル30を介して他方の機器へ送信する送信起動命令処理と、送信される起動制御信号に応じて起動を行う受信起動制御処理との2つの処理を行う起動制御プログラムが、それぞれの起動制御部144、244に組み込まれている。また、本実施形態では、モニタ機器20の起動制御部244が送信起動命令処理を行い、ソース機器10の起動制御部144が受信起動制御処理を行う起動処理工程を示した。しかし、このような起動処理工程に限らず、ソース機器10の起動制御部144が送信起動命令処理を行い、モニタ機器20の起動制御部244が受信起動制御処理を行うように、起動制御部の各処理ブロックを構成して、プログラムを設定するようにしてもよい。また、起動制御部144、244が、送信機道命令処理及び受信起動制御処理の両方を行うように、起動制御部における各処理ブロックを構成して、プログラムを設定するようにしても良い。
さらに、本発明は上述した実施の形態である映像信号を光信号で伝送を行うものに限らず、光伝送ケーブルを介して起動制御を行うものであれば、映像信号以外の音声信号や情報データを光信号で伝送する伝送システムに適用するようにしてもよい。
光伝送システムの構成を示した模式図である。 SIRCS(Serial Infrared Remote Control System)信号規格の信号波形の一例を示した波形図である。 ソース機器の構成を示した模式図である。 UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)信号規格の信号波形の一例を示した波形図である。 モニタ機器の構成を示した模式図である。 光伝送システムにおける起動制御工程を示したフローチャートである。 モニタ機器の起動制御部の構成を示した模式図である。 ソース機器の起動制御部の構成を示した模式図である。 バッファ部のメモリ領域の構成を示した模式図である。 バッファ部における起動制御データの入出力処理工程を示したフローチャートである。 モニタ機器の起動制御部のSIRCS受信部における起動制御データの入出力処理工程を示したフローチャートである。 モニタ機器の起動制御部のUART送信部における起動制御データの入出力処理工程を示したフローチャートである。 ソース機器の起動制御部のUART受信部における起動制御データの入出力処理工程を示したフローチャートである。 ソース機器の起動制御部のSIRCS送信部における起動制御データの入出力処理工程を示したフローチャートである。 SIRCS信号規格とUART信号規格の信号波形とを比較した波形図である。 ビットデータ間にスペースを挿入したUART信号規格の伝送信号を示した波形図である。 映像信号が電気信号によって伝送される伝送システムの構成を示した模式図である。
符号の説明
1 光伝送システム、10 ソース機器、11 ソース本体部、20 モニタ機器、21 モニタ本体部、12、22 映像信号I/F、13、23 制御信号I/F、14 ソース伝送処理部、24 モニタ伝送処理部、141、241 電気信号処理部、142、242 E/O変換部、143、243 O/E変換部、144、244 起動制御部、30 光信号ケーブル、40 赤外線リモートコントローラ

Claims (32)

  1. 所定の伝送信号の伝送を行う、光伝送ケーブルを介して接続された第1の信号伝送装置と第2の信号伝送装置からなる光伝送システムにおいて、
    上記第1の信号伝送装置は、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記第2の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部とを備え、
    上記第2の信号伝送装置は、電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、上記第1の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部とを備え、
    一方の信号伝送装置は、赤外線信号を発信する赤外線リモートコントローラからの発信信号を受光して電気信号形式に変換する赤外線受光部を備え、当該信号伝送装置の起動制御部が、赤外線信号規格の伝送信号を所定の伝送信号規格に変換する赤外線/伝送信号規格変換部を備え、
    他方の信号伝送装置の起動制御部が、上記伝送信号から伝送情報を読み取る伝送信号受信部を備え、
    一方の信号伝送装置は、上記赤外線リモートコントローラから発信される上記赤外線信号規格であって待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を上記赤外線受光部が受光するとともに電気信号形式に変換して上記起動制御部に送信し、上記起動制御部が上記赤外線受光部から送信される上記赤外線信号規格の起動制御信号に応じて上記電気/光信号変換部を起動し、上記起動制御部の上記赤外線/伝送信号規格変換部が上記赤外線信号規格の起動制御信号を上記伝送信号規格に変換して上記電気/光信号変換部へ送信し、上記電気/光信号変換部が電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、
    上記他方の信号伝送装置は、上記一方の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記起動制御信号を上記光/電気信号変換部が電気信号形式に変換して上記起動制御部へ送信し、上記起動制御部の上記伝送信号受信部が上記起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記起動制御部が上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
    上記一方の信号伝送装置と上記他方の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする光伝送システム。
  2. 上記他方の信号伝送装置の起動制御部が、上記伝送信号規格の伝送信号を上記赤外線信号規格に変換する伝送/赤外線信号伝送変換部を備え、
    上記他方の信号伝送装置は、上記起動制御部において、伝送/赤外線信号規格変換部が上記伝送信号規格の起動制御信号を上記赤外線信号規格に変換して上記伝送信号受信部へ送信し、上記伝送受信部が上記起動制御信号を上記赤外線信号規格に基づいて起動制御情報を読み取ることを特徴とする請求項1記載の光伝送システム。
  3. 上記伝送信号規格の伝送信号は、上記赤外線信号規格より伝送周波数帯域が低い伝送信号であって、
    上記赤外線/伝送信号規格変換部は、上記起動制御情報を記憶する起動制御情報記憶部を備え、
    上記信号規格変換部は、上記赤外線信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取って上記起動制御情報記憶部に記憶し、上記起動制御情報記憶部が記憶した上記起動制御情報を上記伝送信号規格に変換して上記電気/光信号変換部へ送信することを特徴とする請求項2記載の光伝送システム。
  4. 上記伝送信号は映像信号であって、
    上記第1の信号伝送装置は、映像信号を送信する映像信号送信部を備え、
    上記第2の信号伝送装置は、上記映像信号を受信する映像信号受信部を備え、
    上記第1の信号伝送装置は、上記映像信号送信部から上記映像信号を上記電気/光信号変換部へ送信し、上記電気/光信号変換部が上記映像信号を光信号形式に変換して上記光信号ケーブルを介して上記第2の信号伝送装置に伝送し、
    上記第2の信号伝送装置は、上記光信号ケーブルを介して伝送された上記映像信号を上記光/電気信号変換部により電気信号形式に変換し、上記映像信号受信部が上記映像信号を受信することを特徴とする請求項3記載の光伝送システム。
  5. 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続される信号伝送装置であって、
    電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、
    上記光伝送ケーブルを介して接続された他の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、
    待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御部と
    赤外線信号を発信する赤外線リモートコントローラの発信信号を受光して電気信号形式に変換する赤外線受光部とを備え、
    上記起動制御部が、上記赤外線信号規格の伝送信号を、所定の伝送信号規格の伝送信号に変換する赤外線/伝送信号規格変換部を備え、
    上記赤外線受光部が、上記赤外線リモートコントローラから送信される上記赤外線信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光するとともに電気信号形式に変換して上記起動制御部に送信し、
    上記起動制御部が、上記赤外線受光部から送信される上記赤外線信号規格の起動制御信号に応じて上記電気/光信号変換部を起動し、
    上記起動制御部が、上記赤外線受光部から送信される上記赤外線信号規格の起動制御信号に応じて上記電気/光信号変換部を起動し、
    上記起動制御部の上記信号規格変換部が、上記赤外線信号規格の起動制御信号を上記伝送信号規格に変換して上記電気/光信号変換部へ送信し、
    上記電気/光信号変換部が、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、
    上記起動制御信号により、上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態に移行し、
    上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする信号伝送装置。
  6. 上記伝送信号規格の伝送信号は、上記赤外線信号規格より伝送周波数帯域が低い伝送信号であって、
    上記信号規格変換部は、上記起動制御情報を記憶する起動制御情報記憶部を備え、
    上記信号規格変換部は、上記赤外線信号規格の起動制御信号から起動制御情報を読み取って上記起動制御情報記憶部に記憶し、上記起動制御情報記憶部が記憶した上記起動制御情報を上記伝送信号規格に変換して上記電気/光信号変換部へ送信することを特徴とする請求項5記載の信号伝送装置。
  7. 上記伝送信号は映像信号であって、
    電気信号形式の上記映像信号を送信する映像信号送信部をさらに備え、
    上記映像信号送信部が電気信号形式の上記映像信号を上記電気/光信号変換部に送信し、
    上記電気/光信号変換部が電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換して、上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送することを特徴とする請求項6記載の信号伝送装置。
  8. 上記伝送信号は映像信号であって、
    電気信号形式の上記映像信号を受信する映像信号受信部をさらに備え、
    上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記映像信号を、上記光/電気信号変換部が電気信号形式に変換し、
    上記映像信号受信部が電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項6記載の信号伝送装置。
  9. 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置であって、
    電気信号形式の上記伝送信号を光信号形式に変換する電気/光信号変換部と、
    上記光伝送ケーブルを介して接続された他の信号伝送装置から伝送される光信号形式の上記伝送信号を電気信号形式に変換する光/電気信号変換部と、
    待機状態から通常動作状態へ移行する制御を行う起動制御部とを備え、
    起動制御部が、所定の伝送信号規格の伝送信号を上記赤外線信号規格に変換する伝送/赤外線信号規格変換部と、伝送信号を赤外線信号規格に基づいて伝送情報を読み取る伝送信号受信部を備え、
    上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される、光信号形式の上記伝送信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を、上記光/電気信号変換部が電気信号形式に変換して上記起動制御部へ送信し、
    上記起動制御部の上記伝送/赤外線信号規格変換部が、上記伝送信号規格の起動制御信号を上記赤外線信号規格に変換し、
    上記起動制御部の上記伝送信号受信部が、上記起動制御信号を上記赤外線信号規格に基づいて起動制御情報を読み取り、
    上記起動制御部が上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
    上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする信号伝送装置。
  10. 上記伝送信号規格の伝送信号は、上記赤外線信号規格より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項9記載の光伝送方法。
  11. 上記伝送信号は映像信号であって、
    電気信号形式の上記映像信号を送信する映像信号送信部をさらに備え、
    上記映像信号送信部により電気信号形式の上記映像信号を上記電気/光信号変換部に送信し、
    上記電気/光信号変換部により電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送することを特徴とする請求項10記載の信号伝送装置。
  12. 上記伝送信号は映像信号であって、
    電気信号形式の上記映像信号を受信する映像信号受信部をさらに備え、
    上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を上記光/電気信号変換部により電気信号形式に変換し、
    上記映像信号受信部が電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項10記載の信号伝送装置。
  13. 所定の伝送信号の伝送を行う光伝送ケーブルを介して接続された第1の信号伝送装置と第2の信号伝送装置からなる光伝送システムにおける光伝送方法であって、
    一方の信号伝送装置は、赤外線リモートコントローラから送信される赤外線信号規格であって待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、上記赤外線信号規格の上記起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、上記赤外線信号規格の起動制御信号を所定の伝送信号規格に変換し、電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、
    上記他方の信号伝送装置は、上記一方の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記起動制御信号を電気信号形式に変換し、電気信号形式の上記起動制御信号から起動制御情報を読み取り、上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
    上記一方の信号伝送装置と上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする光伝送方法。
  14. 上記他方の信号伝送装置は、電気信号形式に変換した上記起動制御信号を上記伝送信号規格から上記赤外線信号規格に変換し、上記起動制御信号を上記赤外線信号規格に基づいて起動制御情報を読み取ることを特徴とする請求項13記載の光伝送方法。
  15. 上記伝送信号規格の伝送信号は、上記赤外線信号規格より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項14記載の光伝送方法。
  16. 上記伝送信号は映像信号であって、
    上記第1の信号伝送装置は、電気信号形式の上記映像信号を出力し、出力した電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換して上記光信号ケーブルを介して上記第2の信号伝送装置に伝送し、
    上記第2の信号伝送装置は、上記光信号ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換し、電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項15記載の光伝送方法。
  17. 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置の制御方法であって、
    赤外線リモートコントローラから送信される赤外線信号形式の赤外線信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、
    上記赤外線信号規格の上記起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
    上記赤外線信号規格の起動制御信号を伝送信号規格に変換し、
    電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、
    上記起動制御信号により、上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態に移行し、
    通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して、上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする信号伝送装置の制御方法。
  18. 上記伝送信号規格の伝送信号は、上記赤外線信号規格より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項17記載の信号伝送装置の制御方法。
  19. 上記伝送信号は映像信号であって、
    電気信号形式の上記映像信号を出力し、
    出力した電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換し、
    変換した光信号形式を上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送し、
    上記他の信号伝送装置は、上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換して、電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項18記載の信号伝送装置の制御方法。
  20. 上記伝送信号は映像信号であって、
    上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換し、
    電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項18記載の信号伝送装置の制御方法。
  21. 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置の制御方法であって、
    上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される所定の伝送信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う光信号形式の起動制御信号を電気信号形式に変換し、
    電気信号形式の上記起動制御信号を上記伝送信号規格から上記赤外線信号規格に変換し、上記起動制御信号を上記赤外線信号規格に基づいて起動制御情報を読み取り、
    上記起動制御部が上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
    通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号の伝送を行うことを特徴とする信号伝送装置の制御方法。
  22. 上記伝送信号規格の伝送信号は、上記赤外線信号規格より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項21記載の信号伝送装置の制御方法。
  23. 上記伝送信号は映像信号であって、
    電気信号形式の上記映像信号を送信し、
    電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送することを特徴とする請求項22記載の信号伝送装置の制御方法。
  24. 上記伝送信号は映像信号であって、
    上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換し、
    電気信号形式の上記映像信号を受信することを特徴とする請求項22記載の信号伝送装置の制御方法。
  25. 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置に搭載されるコンピュータにより実行される制御プログラムであって、
    赤外線リモートコントローラから送信される赤外線信号規格であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う起動制御信号を受光して電気信号形式に変換し、
    上記赤外線信号規格の上記起動制御信号に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
    上記赤外線信号規格の起動制御信号を所定の伝送信号規格に変換し、
    電気信号形式の上記起動制御信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して待機状態の他方の信号伝送装置へ伝送し、
    上記起動制御信号により、上記他の信号伝送装置を待機状態から通常動作状態に移行し、
    通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して、上記伝送信号を伝送する制御を行うことを特徴とする制御プログラム。
  26. 上記伝送信号規格の伝送信号は、上記赤外線信号規格より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項25記載の制御プログラム。
  27. 上記伝送信号は映像信号であって、
    電気信号形式の上記映像信号を出力し、
    出力した電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換し、
    変換した光信号形式を上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送し、
    上記他の信号伝送装置は、上記光伝送ケーブルを介して伝送される光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換して、電気信号形式の上記映像信号を受信する制御を行うことを特徴とする請求項26記載の制御プログラム。
  28. 上記伝送信号は映像信号であって、
    上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換し、
    電気信号形式の上記映像信号を受信する制御を行うことを特徴とする請求項26記載の制御プログラム。
  29. 所定の伝送信号を伝送する光伝送システムにおける光伝送ケーブルを介して他の信号伝送装置と接続された信号伝送装置の制御方法であって、
    上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送される、所定の伝送信号規格の伝送信号であって、待機状態から通常動作状態に移行する制御を行う光信号形式の起動制御信号を電気信号形式に変換し、
    電気信号形式の上記起動制御信号を上記伝送信号規格から上記赤外線信号規格に変換し、上記起動制御信号を上記赤外線信号規格に基づいて起動制御情報を読み取り、
    上記起動制御部が上記起動制御情報に応じて待機状態から通常動作状態に移行し、
    通常動作状態に移行した上記他の信号伝送装置との間で、上記光伝送ケーブルを介して上記伝送信号を伝送する制御を行うことを特徴とする制御プログラム。
  30. 上記伝送信号規格の伝送信号は、上記赤外線信号規格より伝送周波数帯域が低い伝送信号であることを特徴とする請求項29記載の制御プログラム。
  31. 上記伝送信号は映像信号であって、
    電気信号形式の上記映像信号を送信し、
    電気信号形式の上記映像信号を光信号形式に変換して上記光伝送ケーブルを介して上記他の信号伝送装置に伝送する制御を行うことを特徴とする請求項30記載の制御プログラム。
  32. 上記伝送信号は映像信号であって、
    上記他の信号伝送装置から上記光伝送ケーブルを介して伝送された光信号形式の上記映像信号を電気信号形式に変換し、
    電気信号形式の上記映像信号を受信する制御を行うことを特徴とする請求項30記載の制御プログラム。
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