JP2007208004A - 半導体集積回路装置及び電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カットオフ時のリーク電流及びオン抵抗共に、実用上十分に小さい電力制御用MOSトランジスタにより構成される電力制御機能を有する半導体集積回路装置及び電子装置を提供すること。
【解決手段】半導体集積回路装置300は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、第2の疑似電源線VSS1と低電位側電源線VSS間に接続された電力制御用NchMOSトランジスタNT2により構成され、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の基板とゲートを電気的に接続する。ゲートと基板は、例えば、ディプレッション型のNchMOSトランジスタによるソースフォロワを利用した電流リミッタ330を介して接続してもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、動作時の電力制御用トランジスタの電流供給能力の向上と待機時のリーク電流の低減を図る電力制御機能を有する半導体集積回路装置及び電子装置に関する。
従来、半導体集積回路の低消費電力化を実現する方法として、MT−CMOS回路(Multi Threshold-CMOS回路)を用いる方法が知られている。
図23に従来のMT−CMOS回路の回路構成を示す。従来のMT−CMOS回路は、CMOS論理回路と、CMOS論理回路の電源端に接続された疑似電源線と高電位側電源線(VDD)間に接続された電力制御用PchMOSトランジスタ及びCMOS論理回路の電源端に接続された別の疑似電源線と低電位側電源線(VSS)間に接続された電力制御用NchMOSトランジスタの両方又は片方のMOSトランジスタにより構成されている。
さらに、CMOS論理回路において、高速動作を行うためPchMOSトランジスタ及びNchMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値は小さく設定されている。しかし、低閾値電圧のMOSトランジスタは、待機状態ではリーク電流が多くなるという問題が発生する。そのため、電力制御用PchMOSトランジスタ又はNchMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値を高く設定して、待機時のリーク電流を低減させる方法が開示されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
また、図23に示した電力制御用PchMOSトランジスタ又はNchMOSトランジスタのオン抵抗を下げるため、図24に示すように、高閾値電圧PchMOSトランジスタにVSSよりも低いゲート電圧を印加する方法が開示されている。同様に、高閾値電圧NchMOSトランジスタにVDDよりも高いゲート電圧を印加することによっても、オン抵抗を下げることができる(特許文献3及び特許文献4参照)。
さらに、図25に示すように、高閾値電圧PchMOSトランジスタの代わりに、内部論理回路と同じ閾値電圧、すなわち低閾値電圧を持つ電力制御用PchMOSトランジスタを用い、且つゲートにVDDより高い電圧を印加する。すなわち、ゲート・ソース間に正の電圧を印加することにより、リーク電流を低減する方法が開示されている。(特許文献3及び特許文献4参照)。
図26では、図25に加え、ゲートにVSSより低い電圧を印加することにより、オン抵抗をさらに小さくしている(特許文献3参照)。
また最近では、図27に示すように、電力制御用MOSトランジスタのゲートとドレイン間に、過大な電圧が印加されないようにする技術が開示されている(特許文献4参照)。
特開平6−29834号公報 特開平5−210976号公報 特開平8−321763号公報 特開平10−270993号公報
しかしながら、このような従来の半導体集積回路装置にあっては、以下のような課題が存在する。
特許文献1及び特許文献2に記載の装置では、高閾値電圧の電力制御用MOSトランジスタを使用しているため、電力制御用MOSトランジスタのオン抵抗を低く設定することが難しい。例えば、MOSトランジスタのチャネル幅を大きくすると、オン抵抗は下がるが、トランジスタサイズが大きくなり、集積回路のチップサイズが大きくなってしまう。
図24に示すように、ゲート・ソース間に電源電圧を超える電圧を印加する方法や、図25に示すように、内部回路と同じ閾値電圧を持つ電力制御用MOSトランジスタを用いる方法や、それらを組み合わせることにより、オン抵抗を下げることが提案されているが、集積回路規模がますます増大するにつれ、さらに電力制御用MOSトランジスタのオン抵抗を下げることが強く要望されている。
また、図27に示すゲート・ドレイン間に印加される電圧を抑制する回路は、電力制御用MOSトランジスタを2個直列に接続するため、オン抵抗が電力制御用MOSトランジスタ1個の場合に比べ約2倍になるという問題が発生する。
すなわち、電力制御用MOSトランジスタのカットオフ時のリーク電流を低く抑えたまま、いかにオン抵抗を下げられるかいうことが大きな課題である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、カットオフ時のリーク電流及びオン抵抗共に、実用上十分に小さい電力制御用MOSトランジスタにより構成される電力制御機能を有する半導体集積回路装置及び電子装置を提供することを目的とする。
本発明の半導体集積回路装置は、複数のNchMISトランジスタと複数のPchMISトランジスタからなる論理回路と、前記論理回路の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線と、前記論理回路の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線と、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値より小さい閾値電圧を有するか、もしくはディプレッション型の第1のNchMISトランジスタとを備え、前記第1のNchMISトランジスタのドレインに前記第2の疑似電源線を接続するとともに、ソースに低電位側電源線を接続し、ゲートにはローレベルが前記低電位側電源線の電位より低い電圧を、ハイレベルが前記低電位側電源線の電位より高い電圧を印加する構成を採る。
本発明の半導体集積回路装置は、複数のNchMISトランジスタと複数のPchMISトランジスタからなる論理回路と、前記論理回路の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線と、前記論理回路の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線と、第1のNchMISトランジスタとを備え、前記第1のNchMISトランジスタのドレインに前記第2の疑似電源線を接続するとともに、ソースに前記低電位側電源線を接続し、ゲートと基板を電気的に接続する構成を採る。
本発明の半導体集積回路装置は、複数のNchMISトランジスタと複数のPchMISトランジスタからなる論理回路と、前記論理回路の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線と、前記論理回路の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線と、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値より小さい閾値電圧を有するか、もしくはディプレッション型の第1のPchMISトランジスタとを備え、前記第2のPchMISトランジスタのドレインに前記第1の疑似電源線を接続するとともに、ソースに前記高電位側電源線を接続し、ゲートにはハイレベルが前記高電位側電源線の電位より高い電圧を、ローレベルが前記高電位側電源線の電位より低い電圧を印加する構成を採る。
本発明の半導体集積回路装置は、複数のNchMISトランジスタと複数のPchMISトランジスタからなる論理回路と、前記論理回路の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線と、前記論理回路の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線と、第1のPchMISトランジスタとを備え、前記第1のPchMISトランジスタのドレインに前記第1の疑似電源線を接続するとともに、ソースに前記高電位側電源線を接続し、ゲートと基板を電気的に接続することを特徴とする構成を採る。
本発明の電子装置は、電源装置と、前記電源装置の電力制御機能を有する半導体集積回路装置とを備える電子装置であって、前記半導体集積回路装置は、上記のいずれかに記載の半導体集積回路装置により構成される。
本発明によれば、電力制御用MOSトランジスタのカットオフ時のリーク電流を低く抑えたまま、オン抵抗を従来より大幅に下げることができるので、論理回路への電流供給の安定のみならず、電力制御用MOSトランジスタのサイズの低減が実現でき、結果的に半導体集積回路及び電子装置の低消費電力化と半導体集積回路のチップサイズの低減を実現することができる。
以下、MIS(Metal Insulated Semiconductor)トランジスタの代表例であるMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを用いた本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態は、CMOS論理回路、電力制御用NchMOSトランジスタ及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。
図1において、半導体集積回路装置100は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、第2の疑似電源線VSS1と低電位側電源線VSS間に接続された電力制御用NchMOSトランジスタNT1(第1のNchMISトランジスタ)と、電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路120とを備えて構成される。
CMOS論理回路110は、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12と、第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12とから構成される。CMOS論理回路110は、機能的には、NAND回路、AND回路、NOR回路、OR回路などの組み合わせによって構成され、第1及び第2の閾値電圧は、動作周波数と電源電圧に応じて最適な値に設定される。一般的には、低電源電圧で高速動作させるには、第1及び第2の閾値電圧の絶対値は、小さな値に設定される。
CMOS論理回路110の高電位側電源端子部は、第1の疑似電源線VDD1に接続され、低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用NchMOSトランジスタNT1の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路110を構成する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12の第1の閾値電圧の絶対値より小さいか、もしくはディプレッション型(depletion type)に設定される。すなわち、電力制御用NchMOSトランジスタNT1は第3の閾値電圧を有する第1のNchMISトランジスタとなる。
電力制御用NchMOSトランジスタNT1は、ドレインが第2の疑似電源線VSS1に接続され、ソース及び基板が低電位側電源線VSSに接続される。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートには、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位より低い電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。
電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートに印加するハイレベルは、そのNchMOSトランジスタNT1の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、必ずしも高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧とは限らず、高電位側電源線VDDの電位より低い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路120は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置100の動作について説明する。
実施の形態1に係る半導体集積回路装置100は、電力制御用NchMOSトランジスタNT1の閾値電圧の絶対値を、CMOS論理回路110のNchMOSトランジスタNT11,NT12の第1の閾値電圧の絶対値より小さいか、もしくはディプレッション型にし、ゲート電圧のローレベルを低電位側電源線VSSの電位より低い電圧、ハイレベルが高電位側電源線VDD以上の電圧を印加する。
例えば、CMOS論理回路110を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成する。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT1の閾値電圧を−0.1V(すなわちディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDをCMOS論理回路110の最低動作電圧である0.5Vとする。そして、レベル変換回路120を介して電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートに印加される電圧を、ローレベルを0Vではなく負の電圧、例えば、−0.5Vとし、ハイレベルを高電位側電源線VDDと同じ電圧である0.5Vとする。
ここで、待機時における電力制御用NchMOSトランジスタNT1のリーク電流を考えると、たとえ電力制御用NchMOSトランジスタNT1がディプレッション型のNchMOSトランジスタであっても、ゲート・ソース間に印加される電圧が−0.5Vと十分大きな負の電圧であるため、電力制御用NchMOSトランジスタNT1を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。
次に、動作時の電力制御用NchMOSトランジスタNT1のオン抵抗について従来例と比較する。
従来例として、電力制御用NchMOSトランジスタNT1の閾値電圧を0.2Vとし、電力制御用NchMOSトランジスタNT1に印加するゲート電圧のハイレベルを0.5V、ローレベルを−0.2Vとする。
電力制御用NchMOSトランジスタNT1のオン抵抗は、(VGS−V)に反比例するので、以下の式(1)に示す関係が成り立つ。ここで、VGSはゲート・ソース電圧、Vは閾値電圧である。
実施の形態1のMOS Trのオン抵抗/従来例のMOS Trのオン抵抗
=(0.5−0.2)/(0.5−(−0.1))
=0.5 …(1)
すなわち、実施の形態1の電力制御用NchMOSトランジスタNT1のオン抵抗は、従来例の電力制御用NchMOSトランジスタNT1のオン抵抗の半分になり、動作時におけるCMOS論理回路110への電流供給能力を増加させることができる。換言すれば、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用MOSトランジスタNT1の面積を約半分に縮小することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、半導体集積回路装置100は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、第2の疑似電源線VSS1と低電位側電源線VSS間に接続された電力制御用NchMOSトランジスタNT1と、電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路120とを備え、電力制御用NchMOSトランジスタNT1の閾値電圧の絶対値を、CMOS論理回路110のNchMOSトランジスタNT11,NT12の閾値電圧の絶対値より小さいか、もしくはディプレッション型にし、ゲート電圧のローレベルを低電位側電源線VSSの電位より低い電圧、ハイレベルが高電位側電源線VDD以上の電圧を印加するので、リーク電流を抑えながらオン抵抗を下げることができる。
このように、電力制御用MOSトランジスタのカットオフ時のリーク電流を低く抑えたまま、オン抵抗を従来より大幅に下げることができるので、CMOS論理回路110への電流供給の安定のみならず、電力制御用MOSトランジスタNT1のサイズの低減が実現でき、結果的に半導体集積回路100の低消費電力化とチップサイズの低減を実現することができる。これにより、半導体集積回路の低消費電力化と小チップ化の両方を同時に実現することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、電力制御用PchMOSトランジスタを用いた半導体集積回路装置に適用する例である。
図2は、本発明の実施の形態2に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態は、CMOS論理回路、電力制御用PchMOSトランジスタ及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図2において、半導体集積回路装置200は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、高電位側電源線VDDと第1の疑似電源線VDD1間に接続された電力制御用PchMOSトランジスタPT1(第1のPchMISトランジスタ)と、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路220とを備えて構成される。
CMOS論理回路110は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12と、第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12とから構成される。
CMOS論理回路110の高電位側電源端子部は、第1の疑似電源線VDD1に接続され、低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用PchMOSトランジスタPT1の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路110を構成する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12の第2の閾値電圧の絶対値より小さいか、もしくはディプレッション型に設定される。
電力制御用PchMOSトランジスタPT1は、ドレインが第1の疑似電源線VDD1に接続され、ソース及び基板が高電位側電源線VDDに接続される。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートには、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位より高い電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加する。
電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートに印加するローレベルは、そのPchMOSトランジスタの閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、必ずしも低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧とは限らず、低電位側電源線VSSの電位より高い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路220は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置200の動作について説明する。
実施の形態2に係る半導体集積回路装置200は、電力制御用PchMOSトランジスタPT1の閾値電圧の絶対値を、CMOS論理回路110のPchMOSトランジスタPT11,PT12の第2の閾値電圧の絶対値より小さいか、もしくはディプレッション型にし、ゲート電圧のハイレベルを高電位側電源線VDDの電位より高い電圧、ローレベルが低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加する。
例えば、CMOS論理回路110を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成する。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT1の閾値電圧を0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、VDDをCMOS論理回路の最低動作電圧である0.5Vとする。そして、レベル変換回路220を介して電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートに印加される電圧を、ハイレベルを高電位側電源線VDDより高い電圧、例えば、1.0Vとし、ローレベルを低電位側電源線VSSと同じ電圧である0Vとする。
待機時における電力制御用PchMOSトランジスタPT1のリーク電流は、実施の形態1と同様、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲート・ソース間に0.5Vと十分大きな正の電圧が印加されるため、電力制御用PchMOSトランジスタPT1は、リーク電流を抑えたカットオフ状態になる。
また、動作時の電力制御用PchMOSトランジスタPT1のオン抵抗は、従来例として、PT1の閾値電圧を−0.2Vとし、PT1に印加するゲート電圧のハイレベルを0.7V、ローレベルを0Vとした場合、実施の形態1と同様、従来例の電力制御用PchMOSトランジスタのオン抵抗の半分になる。したがって、動作時におけるCMOS論理回路110への電流供給能力を増加させることができる。換言すれば、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用PchMOSトランジスタPT1の面積を約半分に縮小することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、半導体集積回路装置200は、電力制御用PchMOSトランジスタPT1の閾値電圧の絶対値を、CMOS論理回路110のPchMOSトランジスタPT11,PT12の第2の閾値電圧の絶対値より小さいか、もしくはディプレッション型にし、ゲート電圧のハイレベルを高電位側電源線VDDの電位より高い電圧、ローレベルが低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加するので、実施の形態1と同様に、リーク電流を抑えながらオン抵抗を下げることができる。これにより、半導体集積回路の低消費電力化と小チップ化の両方を同時に実現することができる。
なお、前記実施の形態1はNch側の半導体集積回路装置であり、本実施の形態は、いわゆる逆構造のPch側の半導体集積回路装置である。電力制御用MOSトランジスタをNch側に入れる実施の形態1の構成の方がオン抵抗をより低くできるので有利とされる。しかし、場合によっては本実施の形態のようにPch側に入れることも構造上必要な場合も多い。以下の説明では、Nch側とPch側のそれぞれについて電力制御機能を有する半導体集積回路装置について説明する。
(実施の形態3)
実施の形態3は、ゲートと基板を電気的に接続した電力制御用NchMOSトランジスタNT2を用いた半導体集積回路装置に適用する例である。
図3は、本発明の実施の形態3に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態は、CMOS論理回路、電力制御用NchMOSトランジスタNT2及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図3において、半導体集積回路装置300は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、第2の疑似電源線VSS1と低電位側電源線VSS間に接続された電力制御用NchMOSトランジスタNT2(第1のNchMISトランジスタ)と、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路320と、ディプレッション型のNchMOSトランジスタNT21,NT22によるソースフォロワを利用した電流リミッタ330とを備えて構成される。
CMOS論理回路110は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12と、第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12とから構成される。
CMOS論理回路110の高電位側電源端子部は、第1の疑似電源線VDD1に接続され、低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用NchMOSトランジスタNT2は、ドレインが第2の疑似電源線VSS1に接続され、ソースが低電位側電源線VSSに接続され、基板とゲートを電気的に接続した構成をとる。ゲートと基板は、例えば、ディプレッション型のNchMOSトランジスタによるソースフォロワを利用した電流リミッタ330を介して接続してもよい。図1の電力制御用NchMOSトランジスタNT1とは、基板とゲートを電気的に接続した点が異なる。
電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路110を構成する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12の第1の閾値電圧の絶対値より大きくてもよいし、それ以下か、もしくはディプレッション型であっても良い。さらに、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧の絶対値が、第1の閾値電圧の絶対値より十分大きな場合、ゲートにはローレベルとして、低電位側電源線VSSの電位と同じ電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧の絶対値が、第1の閾値電圧の絶対値とほぼ同じか小さい場合、もしくはディプレッション型の場合、ゲートにはローレベルとして低電位側電源線VSSの電位より低い電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。
電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲートに印加するハイレベルは、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、必ずしもVDDの電位と同じかそれより高い電圧とは限らず、VDDの電位より低い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路320は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置300の動作について説明する。
実施の形態3に係る半導体集積回路装置300は、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧の絶対値が、CMOS論理回路110のNchMOSトランジスタNT11,NT12の第1の閾値電圧の絶対値とほぼ同じか小さい場合、もしくはディプレッション型の場合、ゲートにはローレベルとして低電位側電源線VSSの電位より低い電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位以上の電圧を印加する。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧の絶対値が、第1の閾値電圧の絶対値より十分大きな場合、ゲートにはローレベルとして、低電位側電源線VSSの電位と同じ電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。以上に加えて、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲートと基板は、例えば、電流リミッタ330を介して電気的に接続される。
例えば、CMOS論理回路110を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成したとする。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧を−0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDをCMOS論理回路110の最低動作電圧である0.5Vとする。そして、レベル変換回路320を介して電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲートに印加される電圧を、ローレベルを0Vではなく負の電圧、例えば、−0.4Vとし、ハイレベルを高電位側電源線VDDと同じ電圧である0.5Vとする。
ここで、待機時における電力制御用NchMOSトランジスタNT2のリーク電流を考えると、たとえ電力制御用NchMOSトランジスタNT2がディプレッション型のNchMOSトランジスタであっても、ゲート・ソース間及び基板・ソース間に印加される電圧が−0.4Vと十分大きな負の電圧であるため、電力制御用NchMOSトランジスタNT2を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。すなわち、基板に−0.4Vのバックバイアスを印加することにより、閾値電圧が約0.1V変動し、0Vになったとすると、ゲートに−0.4Vを印加することにより、実施の形態1の電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートに−0.5Vを印加した時と同じ動作条件になる。
次に、動作時の電力制御用NchMOSトランジスタNT2のオン抵抗について実施の形態1と比較する。
本実施の形態では、電力制御用NchMOSトランジスタNT2において、ゲートと基板が電気的に接続されているため、ゲート・ソース間に0.5Vを印加すると、基板・ソース間にも0.5Vが印加される。したがって、NchMOSトランジスタNT2にフォワードバイアスが印加されることになり、NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧はさらに低くなり、電流が流れやすくなる。
すなわち、0.5Vのフォワードバイアスに対して、0.1Vの閾値電圧の変動があるとすれば、実施の形態3のNchMOSトランジスタNT2のオン抵抗は、実施の形態1のNchMOSトランジスタNT1のオン抵抗に比べ、約15%小さな値になる。
上記バックバイアス印加によるオン抵抗の低減効果に加え、ゲートと基板を接続したことによる構造上の特徴として、更に以下の効果をもたらす。
図4は、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の等価回路を示す図である。
図4に示すように、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲートと基板が電気的に接続されているため、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の構造をデバイスの深さ方向に見た場合、電力制御用NchMOSトランジスタNT2に並列に、寄生のBJT(Bipolar Junction Transistor)が追加された構造になる。基板電圧が、例えば、約0.6V以上になると寄生のBJTによるオン抵抗が効果を発揮しだし、上述したオン抵抗の低減効果に加え、BJTによるオン抵抗が加わって電力制御用トランジスタNT2のトータルのオン抵抗はさらに低くなる。
例えば、電力制御用NchMOSトランジスタNT2に印加するゲート電圧のハイレベルを高電位側電源線VDDより高い電圧である1.0Vとした場合、BJTのオン抵抗がNchMOSトランジスタのオン抵抗の2倍になるとすると、本実施の形態のNchMOSトランジスタNT2とBJTのトータルのオン抵抗は、ゲート電圧を1.0Vとした時の実施の形態1のNchMOSトランジスタNT1のオン抵抗の約60%以下となり、動作時におけるCMOS論理回路110への電流供給能力をより一層増加させることができる。
さらに、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用MOSトランジスタNT2の面積を約60%以下に縮小することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、ゲートと基板を電気的に接続した電力制御用PchMOSトランジスタPT2を用いた半導体集積回路装置に適用する例である。
図5は、本発明の実施の形態4に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態は、CMOS論理回路、電力制御用PchMOSトランジスタPT2及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図2と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図5において、半導体集積回路装置400は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、高電位側電源線VDDと第1の疑似電源線VDD1間に接続された電力制御用PchMOSトランジスタPT2(第1のPchMISトランジスタ)と、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路420と、ディプレッション型のPchMOSトランジスタPT21,PT22によるソースフォロワを利用した電流リミッタ430とを備えて構成される。
CMOS論理回路110は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12と、第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12とから構成される。
CMOS論理回路110の高電位側電源端子部は、第1の疑似電源線VDD1に接続され、低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用PchMOSトランジスタPT2は、ドレインが第1の疑似電源線VDD1に接続され、ソースが高電位側電源線VDDに接続され、基板とゲートを電気的に接続した構成をとる。ゲートと基板は、例えば、ディプレッション型のPchMOSトランジスタによるソースフォロワを利用した電流リミッタ430を介して接続してもよい。図2の電力制御用PchMOSトランジスタPT1とは、基板とゲートを電気的に接続した点が異なる。
電力制御用PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路110を構成する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12の第2の閾値電圧の絶対値より大きくてもよいし、それ以下か、もしくはディプレッション型であっても良い。さらに、電力制御用PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧の絶対値が、第2の閾値電圧の絶対値より十分大きな場合、ゲートにはハイレベルとして、高電位側電源線VDDの電位と同じ電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加する。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧の絶対値が、第2の閾値電圧の絶対値とほぼ同じか小さい場合、もしくはディプレッション型の場合、ゲートにはハイレベルとしてVDDの電位より高い電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加する。
電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲートに印加するローレベルは、電力制御用PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、必ずしも低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧とは限らず、低電位側電源線VSSの電位より高い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路420は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置400の動作について説明する。
実施の形態4に係る半導体集積回路装置400は、実施の形態3の場合と同様に、電力制御用PchMOSトランジスタにおいて、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲートと基板が、電流リミッタ430を介して電気的に接続されている。
具体的には、CMOS論理回路110を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成したとする。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧を0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDをCMOS論理回路110の最低動作電圧である0.5Vとする。そして、レベル変換回路420を介して電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲートに印加される電圧を、ハイレベルを高電位側電源線VDDより高い電圧、例えば、0.9Vとし、ローレベルを低電位側電源線VSSと同じ電圧である0Vとする。
待機時における電力制御用PchMOSトランジスタPT2のリーク電流は、実施の形態3と同様、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲート・ソース間及び基板・ソース間に印加される電圧がVDDより0.4Vと十分大きな正の電圧であるため、電力制御用PchMOSトランジスタPT2を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。
また、動作時の電力制御用PchMOSトランジスタPT2のオン抵抗は、実施の形態3と同様、PchMOSトランジスタPT2にフォワードバイアスが印加されることにより、PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧はさらに高くなり、電流が流れやすくなるため、0.5Vのフォワードバイアスに対して、0.1Vの閾値電圧の変動があるとすれば、実施の形態2のPchMOSトランジスタPT1のオン抵抗に比べ、約15%小さな値になる。
さらに、実施の形態3で説明したように、電力制御用PchMOSトランジスタPT2に並列に、寄生のBJT(Bipolar Junction Transistor)が追加された構造になるため、実施の形態3と同様、実施の形態4においても、例えば、PT2に印加するゲート電圧のローレベルをVSSより低い電圧である−0.5Vとした場合、BJTのオン抵抗がPchMOSトランジスタのオン抵抗の2倍になるとすると、PchMOSトランジスタPT2とBJTのトータルのオン抵抗は、ゲート電圧を−0.5Vとした時の実施の形態2のPchMOSトランジスタPT1のオン抵抗の約60%以下となり、動作時におけるCMOS論理回路への電流供給能力を増加させることができる。
さらに、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用MOSトランジスタPT1の面積を約60%以下に縮小することができる。
(実施の形態5)
実施の形態5は、実施の形態1の電力制御用PchMOSトランジスタNT1と、実施の形態2の電力制御用PchMOSトランジスタPT1とを用いる例である。
図6は、本発明の実施の形態5に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態は、CMOS論理回路、電力制御用NchMOSトランジスタNT1、電力制御用PchMOSトランジスタPT1及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図1及び図2と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図6において、半導体集積回路装置500は、CMOS論理回路510と、CMOS論理回路510の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路510の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、第2の疑似電源線VSS1と低電位側電源線VSS間に接続された電力制御用NchMOSトランジスタNT1と、高電位側電源線VDDと第1の疑似電源線VDD1間に接続された電力制御用PchMOSトランジスタPT1と、電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲート及び電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路520とを備えて構成される。
CMOS論理回路510は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12,NT13,NT14と第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12,PT13,PT14によって構成される。CMOS論理回路510は、初期状態の時に論理回路出力がローレベル出力になるCMOS論理回路510Aと、初期状態の時に論理回路出力がハイレベルになるCMOS論理回路510Bとに2分割される構成をとる。
CMOS論理回路510Aの高電位側電源端子部は第1の疑似電源線VDD1に接続され、CMOS論理回路510Aの低電位側電源端子部は低電位側電源線VSSに接続される。また、CMOS論理回路510Bの高電位側電源端子部は高電位側電源線VDDに接続され、CMOS論理回路510Bの低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用NchMOSトランジスタNT1は、ドレインが第2の疑似電源線VSS1に接続され、ソース及び基板が低電位側電源線VSSに接続される。電力制御用NchMOSトランジスタNT1の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路510を構成する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12,NT13,NT14の第1の閾値電圧の絶対値より小さいか、もしくはディプレッション型に設定される。さらに、電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートには、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位より低い電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。
電力制御用PchMOSトランジスタPT1は、ドレインが第1の疑似電源線VDD1に接続され、ソース及び基板が高電位側電源線VDDに接続される。電力制御用PchMOSトランジスタPT1の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路510を構成する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12,PT13,PT14の第2の閾値電圧の絶対値より小さいか、もしくはディプレッション型に設定される。さらに、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートには、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位より高い電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加する。
電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートに印加するハイレベルは、電力制御用NchMOSトランジスタNT1の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、高電位側電源線VDDの電位より低い電圧の場合もあり得る。同様に、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートに印加するローレベルは、電力制御用PchMOSトランジスタPT1の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、低電位側電源線VSSの電位より高い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路520は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用NchMOSトランジスタNT1及び電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置500の動作について説明する。
例えば、CMOS論理回路510を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成したとする。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT1の閾値電圧を−0.1V(ディプレッション型)とし、電力制御用PchMOSトランジスタPT1の閾値電圧を0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDを1.0Vとする。そして、レベル変換回路を介して電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートに印加される電圧を、ローレベルを−0.5Vとし、ハイレベルを高電位側電源線VDDと同じ電圧である1.0Vとし、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートに印加される電圧を、ハイレベルを1.5Vとし、ローレベルを低電位側電源線VSSと同じ電圧である0Vとする。
ここで、待機時における電力制御用NchMOSトランジスタNT1のリーク電流を考えると、たとえ電力制御用NchMOSトランジスタNT1がディプレッション型のNchMOSトランジスタであっても、ゲート・ソース間に印加される電圧が−0.5Vと十分大きな負の電圧であるため、電力制御用NchMOSトランジスタNT1を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。
さらに、待機時においては、ソースが第2の疑似電源線VSS1に接続されたCMOS論理回路510BのNchMOSトランジスタNT12のゲート電圧はVSS電位となるため、ソース電位がVSS電位より高くなると、ゲート・ソース間に負の電圧が印加されることになり、第2の疑似電源線VSS1すなわち電力制御用NchMOSトランジスタNT1のドレイン電位は約0.2Vで安定する。したがって、前記実施の形態1において、VDDとNT1のゲートのハイレベルを1.0Vとした場合は、電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲート・ドレイン間に1.5Vの電圧が印加されるが、本実施の形態の電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲート・ドレイン間に印加される電圧は約0.7Vと低く抑えられ、CMOS論理回路510を構成するMOSトランジスタと同じゲート・ドレイン耐圧を有するトランジスタで構成することができる。
以上説明したように、待機時において第2の疑似電源線VSS1が高電位側電源線VDDの電位まで上昇せず、約0.2Vで安定し、第1の疑似電源線VDD1が低電位側電源線VSSの電位まで下降せず、約0.8Vで安定するため、この耐圧抑制効果に加えて、動作時に切り替わった時にCMOS論理回路510の内部ロジックの状態を素早く安定させることができる効果も期待できる。
また同様に、待機時における電力制御用PchMOSトランジスタPT1のリーク電流を考えると、ゲート・ソース間に印加される電圧が0.5Vと十分大きな正の電圧であるため、電力制御用PchMOSトランジスタPT1を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。さらに、待機時においては、ソースが第1の疑似電源線VDD1に接続されたCMOS論理回路510AのPchMOSトランジスタPT14のゲート電圧はVDD電位となるため、ソース電位がVDD電位より低くなると、ゲート・ソース間に正の電圧が印加されることになり、第1の疑似電源線VDD1すなわち電力制御用PchMOSトランジスタPT1のドレイン電位は約0.8Vで安定する。したがって、前記実施の形態2において、高電位側電源線VDDを1.0Vとし、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートのハイレベルを1.5Vとした場合は、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲート・ドレイン間に1.5Vの電圧が印加されるが、本実施の形態の電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲート・ドレイン間に印加される電圧は約0.7Vと低く抑えられ、CMOS論理回路510を構成するMOSトランジスタと同じゲート・ドレイン耐圧を有するトランジスタで構成することができる。
また、動作時の電力制御用NchMOSトランジスタNT1及び電力制御用PchMOSトランジスタPT1のオン抵抗については、実施の形態1及び実施の形態2と同様に、従来例に比べ約70%になり、動作時におけるCMOS論理回路510への電流供給能力を増加させることができる。さらに、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用MOSトランジスタNT1及びPT1の面積を約70%に縮小することができる。
(実施の形態6)
実施の形態6は、実施の形態3、実施の形態4及び実施の形態5を組合わせた半導体集積回路装置に適用する例である。
図7は、本発明の実施の形態6に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態は、CMOS論理回路、電力制御用NchMOSトランジスタNT2、電力制御用PchMOSトランジスタPT2及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図3、図5及び図6と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図7おいて、半導体集積回路装置600は、CMOS論理回路510と、CMOS論理回路510の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路510の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、第2の疑似電源線VSS1と低電位側電源線VSS間に接続された電力制御用NchMOSトランジスタNT2と、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲートと基板間に設置された電流リミッタ330と、高電位側電源線VDDと第1の疑似電源線VDD1間に接続された電力制御用PchMOSトランジスタPT2と、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲートと基板間に設置された電流リミッタ430と、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲート及び電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路620とを備えて構成される。
CMOS論理回路510は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12,NT13,NT14と第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12,PT13,PT14によって構成される。CMOS論理回路510は、初期状態の時に論理回路出力がローレベル出力になるCMOS論理回路510Aと、初期状態の時に論理回路出力がハイレベルになるCMOS論理回路510Bとに2分割される構成をとる。
CMOS論理回路510Aの高電位側電源端子部は第1の疑似電源線VDD1に接続され、低電位側電源端子部は低電位側電源線VSSに接続される。また、CMOS論理回路510Bの高電位側電源端子部は高電位側電源線VDDに接続され、低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用NchMOSトランジスタNT2は、ドレインが第2の疑似電源線VSS1に接続され、ソースが低電位側電源線VSSに接続され、基板とゲートを電気的に接続した構成をとる。ゲートと基板は、電流リミッタ330を介して接続してもよい。電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路510を構成する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12,NT13,NT14の第1の閾値電圧の絶対値より大きくてもよいし、それ以下か、もしくはディプレッション型であっても良い。さらに、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧の絶対値が、第1の閾値電圧の絶対値より十分大きな場合、ゲートにはローレベルとして、低電位側電源線VSSの電位と同じ電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧の絶対値が、第1の閾値電圧の絶対値とほぼ同じか小さい場合、もしくはディプレッション型の場合、ゲートにはローレベルとして低電位側電源線VSSの電位より低い電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。
電力制御用PchMOSトランジスタPT2は、ドレインが第1の疑似電源線VDD1に接続され、ソースが高電位側電源線VDDに接続され、基板とゲートを電気的に接続した構成をとる。ゲートと基板は、電流リミッタを介して接続してもよい。電力制御用PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路510を構成する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12,PT13,PT14の第2の閾値電圧の絶対値より大きくてもよいし、それ以下か、もしくはディプレッション型であっても良い。さらに、電力制御用PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧の絶対値が、第2の閾値電圧の絶対値より十分大きな場合、ゲートにはハイレベルとして、高電位側電源線VDDの電位と同じ電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加する。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧の絶対値が、第2の閾値電圧の絶対値とほぼ同じか小さい場合、もしくはディプレッション型の場合、ゲートにはハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位より高い電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加する。
電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲートに印加するハイレベルは、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、高電位側電源線VDDの電位より低い電圧の場合もあり得る。同様に、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲートに印加するローレベルは、電力制御用PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、低電位側電源線VSSの電位より高い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路620は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用NchMOSトランジスタNT2及び電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置600の動作について説明する。
例えば、CMOS論理回路510を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成したとする。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT2の閾値電圧を−0.1V(ディプレッション型)とし、電力制御用PchMOSトランジスタPT2の閾値電圧を0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDを1.0Vとする。そして、レベル変換回路を介して電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲートに印加される電圧を、ローレベルを−0.4Vとし、ハイレベルを高電位側電源線VDDと同じ電圧である1.0Vとし、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲートに印加される電圧を、ハイレベルを1.4Vとし、ローレベルを低電位側電源線VSSと同じ電圧である0Vとする。
ここで、待機時における電力制御用NchMOSトランジスタNT2のリーク電流を考えると、たとえ電力制御用NchMOSトランジスタNT2がディプレッション型のNchMOSトランジスタであっても、ゲート・ソース間及び基板・ソース間に印加される電圧が−0.4Vと十分大きな負の電圧であるため、電力制御用NchMOSトランジスタNT2を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。
さらに、待機時においては、ソースが第2の疑似電源線VSS1に接続されたCMOS論理回路510BのNchMOSトランジスタのゲート電圧はVSS電位となるため、ソース電位がVSS電位より高くなると、ゲート・ソース間に負の電圧が印加されることになり、第2の疑似電源線VSS1すなわち電力制御用NchMOSトランジスタNT2のドレイン電位は約0.2Vで安定する。したがって、実施の形態1において、高電位側電源線VDDと電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートのハイレベルを1.0Vとした場合は、電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲート・ドレイン間に1.5Vの電圧が印加されるが、本実施の形態の電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲート・ドレイン間に印加される電圧は約0.6Vと低く抑えられ、CMOS論理回路510を構成するMOSトランジスタと同じゲート・ドレイン耐圧を有するトランジスタで構成することができる。
また同様に、待機時における電力制御用PchMOSトランジスタPT2のリーク電流を考えると、ゲート・ソース間及び基板・ソース間に印加される電圧が0.4Vと十分大きな正の電圧であるため、電力制御用PchMOSトランジスタPT2を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。さらに、待機時においては、ソースが第1の疑似電源線VDD1に接続されたCMOS論理回路510AのPchMOSトランジスタのゲート電圧は高電位側電源線VDD電位となるため、ソース電位が高電位側電源線VDD電位より低くなると、ゲート・ソース間に正の電圧が印加されることになり、第1の疑似電源線VDD1すなわち電力制御用PchMOSトランジスタPT2のドレイン電位は約0.8Vで安定する。したがって、実施の形態2において、高電位側電源線VDDを1.0Vとし、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲートのハイレベルを1.5Vとした場合は、電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲート・ドレイン間に1.5Vの電圧が印加されるが、本実施の形態の電力制御用PchMOSトランジスタPT1のゲート・ドレイン間に印加される電圧は約0.6Vと低く抑えられ、CMOS論理回路510を構成するMOSトランジスタと同じゲート・ドレイン耐圧を有するトランジスタで構成することができる。
以上説明したように、待機時において第2の疑似電源線VSS1が高電位側電源線VDDの電位まで上昇せず、約0.2Vで安定し、第1の疑似電源線VDD1が低電位側電源線VSSの電位まで下降せず、約0.8Vで安定するため、この耐圧抑制効果に加えて、動作時に切り替わった時にCMOS論理回路510の内部ロジックの状態を素早く安定させることができる効果も期待できる。
また、動作時の電力制御用NchMOSトランジスタNT2及び電力制御用PchMOSトランジスタPT2のオン抵抗については、実施の形態3及び実施の形態4と同様に、実施の形態5の電力制御用NchMOSトランジスタNT1と電力制御用PchMOSトランジスタPT1のオン抵抗の約60%以下になり、動作時におけるCMOS論理回路510への電流供給能力を増加させることができる。さらに、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用NchMOSトランジスタNT2及び電力制御用PchMOSトランジスタPT2の面積を約60%以下に縮小することができる。
(実施の形態7)
実施の形態7は、ゲートと基板を電気的に接続した電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4が直列に接続された半導体集積回路装置に適用する例である。すなわち、Nch側のMOSトランジスタの閾値電圧を低くしてゲート電圧をマイナスにしていくと、ゲートとドレインの電圧がどんどん高くなる。NchMOSトランジスタに必要な耐圧を持たせておかないとトランジスタの信頼性向上が図れない。電力制御用NchMOSトランジスタのオン抵抗を下げつつ、耐圧を抑制した例が本実施の形態である。
図8は、本発明の実施の形態7に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態7は、CMOS論理回路、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図3と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図8において、半導体集積回路装置700は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、第2の疑似電源線VSS1と低電位側電源線VSS間に直列に接続された電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4と、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路720と、電力制御用NchMOSトランジスタNT3のゲートと基板間に設置され、ディプレッション型のNchMOSトランジスタNT31,NT32によるソースフォロワを利用した電流リミッタ730と、電力制御用NchMOSトランジスタNT4のゲートと基板間に設置され、ディプレッション型のNchMOSトランジスタNT41,NT42によるソースフォロワを利用した電流リミッタ740とを備えて構成される。
CMOS論理回路110は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12と第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12によって構成される。CMOS論理回路110の高電位側電源端子部は第1の疑似電源線VDD1に接続され、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用NchMOSトランジスタNT3は、ドレインが電力制御用NchMOSトランジスタNT4のソースに接続され、ソースが低電位側電源線VSSに接続され、基板とゲートを電気的に接続する。電力制御用NchMOSトランジスタNT4は、ドレインが第2の疑似電源線VSS1に接続され、基板とゲートを電気的に接続した構成をとる。上記電力制御用NchMOSトランジスタNT3と電力制御用NchMOSトランジスタNT4それぞれのゲートと基板は、例えば、ディプレッション型のNchMOSトランジスタによるソースフォロワを利用した電流リミッタ730,740を介して接続してもよい。
電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路110を構成する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12の第1の閾値電圧の絶対値以下か、もしくはディプレッション型に設定される。さらに、電力制御用NchMOSトランジスタNT3のゲートにはローレベルとして低電位側電源線VSSの電位より低い電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT4のゲートにはローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じ電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。
電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4のゲートに印加するハイレベルは、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、必ずしも高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧とは限らず、高電位側電源線VDDの電位より低い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路720は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置700の動作について説明する。
例えば、CMOS論理回路110を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成したとする。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4の閾値電圧を−0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDを1.0Vとする。そして、レベル変換回路720を介して電力制御用NchMOSトランジスタNT3のゲートに印加される電圧を、ローレベルを−0.4Vとし、ハイレベルを高電位側電源線VDDと同じ電圧である1.0Vとする。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT4のゲートに印加される電圧を、ローレベルを0Vとし、ハイレベルを1.0Vとする。
ここで、待機時における電力制御用NchMOSトランジスタのリーク電流を考えると、たとえ電力制御用NchMOSトランジスタNT3がディプレッション型のNchMOSトランジスタであっても、ゲート・ソース間及び基板・ソース間に印加される電圧が−0.4Vと十分大きな負の電圧であるため、電力制御用NchMOSトランジスタNT3を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT4のゲート及び基板に印加されるローレベルが0Vであるため、NT4のソース電位、すなわち電力制御用NchMOSトランジスタNT3のドレイン電位は約0.4Vで安定する。したがって、実施の形態3のように、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のみで構成した場合は、NT2のゲート・ドレイン間に1.4Vの電圧が印加されるが、電力制御用NchMOSトランジスタNT3とNT4の両方のNchMOSトランジスタで構成した場合は、電力制御用NchMOSトランジスタNT3とNT4のゲート・ドレイン間に印加される電圧は1.0V以下と低く抑えられ、CMOS論理回路を構成するMOSトランジスタと同じゲート・ドレイン耐圧を有するトランジスタで構成することができる。
次に、動作時の電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4のオン抵抗について従来例と比較する。従来例では、電力制御用NchMOSトランジスタNT3とNT4の基板は低電位側電源線VSSに接続されているが、本実施の形態では、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4のゲートと基板がそれぞれ接続されているため、ゲート・ソース間に1.0Vを印加すると、基板・ソース間には約0.7Vが印加される。したがって、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4にフォワードバイアスが印加されることになり、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4の閾値電圧はさらに低くなり、電流が流れやすくなる。
図9は、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4の等価回路を示す図である。
図9に示すように、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4に並列に、寄生のBJTが追加された構造になるため、寄生のBJTによるオン抵抗の効果により、電力制御用トランジスタのトータルのオン抵抗はさらに低くなる。
例えば、電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4のゲートに1.0Vを印加した場合、BJTのオン抵抗が電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4のオン抵抗の2倍になるとすると、本実施の形態の電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4とBJTのトータルのオン抵抗は、ゲート電圧を1.0Vとした時の従来例の電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4のトータルのオン抵抗の約60%以下となり、動作時におけるCMOS論理回路110への電流供給能力を増加させることができる。
さらに、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用MOSトランジスタNT3,NT4の面積を約60%以下に縮小することができる。
(実施の形態8)
実施の形態8は、ゲートと基板を電気的に接続した電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4が直列に接続された半導体集積回路装置に適用する例である。
図10は、本発明の実施の形態8に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態8は、CMOS論理回路、電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図4と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図10において、半導体集積回路装置800は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、高電位側電源線VDDと第1の疑似電源線VDD1間に直列に接続された電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4と、電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路820と、電力制御用PchMOSトランジスタPT3のゲートと基板間に設置され、ディプレッション型のPchMOSトランジスタPT31,PT32によるソースフォロワを利用した電流リミッタ830と、電力制御用PchMOSトランジスタPT4のゲートと基板間に設置され、ディプレッション型のPchMOSトランジスタPT41,PT42によるソースフォロワを利用した電流リミッタ840とを備えて構成される。
CMOS論理回路110は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12と第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12によって構成される。CMOS論理回路110の高電位側電源端子部は第1の疑似電源線VDD1に接続され、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用PchMOSトランジスタPT3は、ドレインが電力制御用PchMOSトランジスタPT4のソースに接続され、ソースが高電位側電源線VDDに接続され、基板とゲートを電気的に接続する。電力制御用PchMOSトランジスタPT4は、ドレインが第1の疑似電源線VDD1に接続され、基板とゲートを電気的に接続した構成をとる。上記電力制御用PchMOSトランジスタPT3とPT4それぞれのゲートと基板は、例えば、ディプレッション型のPchMOSトランジスタによるソースフォロワを利用した電流リミッタ830,840を介して接続してもよい。
電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路110を構成する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12の第2の閾値電圧の絶対値以下か、もしくはディプレッション型に設定される。さらに、電力制御用PchMOSトランジスタPT3のゲートにはハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位より高い電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加し、電力制御用PchMOSトランジスタPT4のゲートにはハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じ電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加する。
電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4のゲートに印加するローレベルは、電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、必ずしも低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧とは限らず、低電位側電源線VSSの電位より高い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路820は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置800の動作について説明する。
例えば、CMOS論理回路110を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成したとする。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4の閾値電圧を0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDを1.0Vとする。そして、レベル変換回路820を介して電力制御用PchMOSトランジスタPT3のゲートに印加される電圧を、ハイレベルを1.4Vとし、ローレベルを低電位側電源線VSSと同じ電圧である0Vとする。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT4のゲートに印加される電圧を、ハイレベルを1.0Vとし、ローレベルを0Vとする。
ここで、待機時における電力制御用PchMOSトランジスタのリーク電流は、実施の形態7と同様、電力制御用PchMOSトランジスタPT3のゲート・ソース間及び基板・ソース間に印加される電圧が高電位側電源線VDDより0.4Vと十分大きな正の電圧であるため、電力制御用PchMOSトランジスタPT3を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT4のゲート及び基板に印加されるハイレベルが1.0Vであるため、電力制御用PchMOSトランジスタPT4のソース電位、すなわち電力制御用PchMOSトランジスタPT3のドレイン電位は約0.6Vで安定する。したがって、実施の形態4のように、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のみで構成した場合は、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲート・ドレイン間に1.4Vの電圧が印加されるが、PT3とPT4の両方のPchMOSトランジスタで構成した場合は、電力制御用PchMOSトランジスタPT3とPT4のゲート・ドレイン間に印加される電圧が1.0V以下と低く抑えられることになる。
また、動作時の電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4のオン抵抗は、実施の形態7と同様、電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4にフォワードバイアスが印加されることになり、電力制御用PchMOSトランジスタの閾値電圧はさらに高くなり、電流が流れやすくなる。
さらに、実施の形態7と同様に、電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4に並列に、寄生のBJTが追加された構造になるため、寄生のBJTによるオン抵抗の効果により、電力制御用トランジスタのトータルのオン抵抗は約60%以下になり、動作時におけるCMOS論理回路110への電流供給能力を増加させることができる。
さらにまた、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用MOSトランジスタの面積を約60%以下に縮小することができる。
(実施の形態9)
実施の形態9は、ゲートと基板を電気的に接続した電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6が直列に接続され、電流リミッタを一つとした半導体集積回路装置に適用する例である。
図11は、本発明の実施の形態9に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態は、CMOS論理回路、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図8と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図11において、半導体集積回路装置900は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、第2の疑似電源線VSS1と低電位側電源線VSS間に直列に接続された電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6と、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路920と、電力制御用NchMOSトランジスタNT5及び電力制御用NchMOSトランジスタNT6のゲートと基板間に設置され、高電位側電源線VDDをゲートに印加したNchMOSトランジスタNT51と低電位側電源線VSSをゲートに印加したPchMOSトランジスタPT51のソース同士、ドレイン同士を接続したアナログスイッチを利用した電流リミッタ950とを備えて構成される。
CMOS論理回路110は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12と第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12によって構成される。CMOS論理回路110の高電位側電源端子部は第1の疑似電源線VDD1に接続され、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用NchMOSトランジスタNT5は、ドレインが電力制御用NchMOSトランジスタNT6のソースに接続され、ソースが低電位側電源線VSSに接続される。電力制御用NchMOSトランジスタNT6は、ドレインが第2の疑似電源線VSS1に接続され、電力制御用NchMOSトランジスタNT5の基板と電力制御用NchMOSトランジスタNT6の基板を電力制御用NchMOSトランジスタNT6のゲートに接続した構成をとる。ゲートと基板は、例えば、高電位側電源線VDDをゲートに印加したNchMOSトランジスタNT51と低電位側電源線VSSをゲートに印加したPchMOSトランジスタPT51のソース同士、ドレイン同士を接続したアナログスイッチを利用した電流リミッタを介して接続してもよい。
電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路110を構成する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12の第1の閾値電圧の絶対値以下か、もしくはディプレッション型に設定される。電力制御用NchMOSトランジスタNT5のゲートにはローレベルとして低電位側電源線VSSの電位より低い電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加し、電力制御用NchMOSトランジスタNT6のゲートにはローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じ電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。
電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6のゲートに印加するハイレベルは、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、必ずしも高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧とは限らず、高電位側電源線VDDの電位より低い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路920は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置900の動作について説明する。
例えば、CMOS論理回路110を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成したとする。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6の閾値電圧を−0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDを1.0Vとする。そして、レベル変換回路920を介して電力制御用NchMOSトランジスタNT5のゲートに印加される電圧を、ローレベルを−0.5Vとし、ハイレベルを高電位側電源線VDDと同じ電圧である1.0Vとする。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT6のゲートに印加される電圧を、ローレベルを0Vとし、ハイレベルを1.0Vとする。
ここで、待機時における電力制御用NchMOSトランジスタのリーク電流を考えると、たとえ電力制御用NchMOSトランジスタNT5がディプレッション型のNchMOSトランジスタであっても、ゲート・ソース間に印加される電圧が−0.5Vと十分大きな負の電圧であるため、電力制御用NchMOSトランジスタNT5を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT6のゲート及び基板に印加されるローレベルが0Vであるため、電力制御用NchMOSトランジスタNT6のソース電位、すなわち電力制御用NchMOSトランジスタNT5のドレイン電位は約0.4Vで安定する。したがって、実施の形態3のように、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のみで構成した場合は、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲート・ドレイン間に1.4Vの電圧が印加されるが、電力制御用NchMOSトランジスタNT5とNT6の両方のNchMOSトランジスタで構成した場合は、電力制御用NchMOSトランジスタNT5とNT6のゲート・ドレイン間に印加される電圧が1.0V以下と低く抑えられ、CMOS論理回路110を構成するMOSトランジスタと同じゲート・ドレイン耐圧を有するトランジスタで構成することができる。
また、動作時の電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6のオン抵抗について従来例と比較する。従来例では、電力制御用NchMOSトランジスタNT5とNT6の基板は低電位側電源線VSSに接続されているが、本実施の形態では、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6の基板が電力制御用NchMOSトランジスタNT6のゲートに接続されているため、ゲート・ソース間に1.0Vを印加すると、基板・ソース間には約0.7Vが印加される。したがって、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6にフォワードバイアスが印加されることになり、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6の閾値電圧はさらに低くなり、電流が流れやすくなる。
図12は、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6の等価回路を示す図である。
図12に示すように、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6に並列に、寄生のBJTが追加され、且つ電力制御用NchMOSトランジスタNT5のソースとNT6のドレイン間にも寄生のBJTが追加された構造になる。すなわち寄生のBJTが3つできる。このため、寄生のBJTによるオン抵抗の相乗効果により、電力制御用トランジスタのトータルのオン抵抗はさらに低くなる。電力制御用NchMOSトランジスタNT5のソースと電力制御用NchMOSトランジスタNT6のドレイン間の寄生BJTのエミッタ・コレクタ間のベース長を短くすることにより、増幅率を大きくすると大きな効果が得られる。
例えば、電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6に印加するゲート電圧のハイレベルを高電位側電源線VDDと同じ電圧である1.0Vとした場合、BJTのオン抵抗がNchMOSトランジスタのオン抵抗の2倍になるとすると、本実施の形態の電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6とBJTのトータルのオン抵抗は、ゲート電圧を1.0Vとした時の従来例の電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6のトータルのオン抵抗の約半分以下となり、動作時におけるCMOS論理回路110への電流供給能力を増加させることができる。
さらに、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用MOSトランジスタの面積を約半分以下に縮小することができる。
(実施の形態10)
実施の形態10は、ゲートと基板を電気的に接続した電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6が直列に接続され、電流リミッタを一つとした半導体集積回路装置に適用する例である。
図13は、本発明の実施の形態10に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態は、CMOS論理回路、電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図10と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図13において、半導体集積回路装置1000は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、高電位側電源線VDDと第1の疑似電源線VDD1間に直列に接続された電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6と、電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路1020と、電力制御用PchMOSトランジスタPT5及び電力制御用PchMOSトランジスタPT6のゲートと基板間に設置され、高電位側電源線VDDをゲートに印加したNchMOSトランジスタNT52と低電位側電源線VSSをゲートに印加したPchMOSトランジスタPT52のソース同士、ドレイン同士を接続したアナログスイッチを利用した電流リミッタ1050とを備えて構成される。
CMOS論理回路110は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12と第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12によって構成される。CMOS論理回路110の高電位側電源端子部は第1の疑似電源線VDD1に接続され、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用PchMOSトランジスタPT5は、ドレインが電力制御用PchMOSトランジスタPT6のソースに接続され、ソースが高電位側電源線VDDに接続される。電力制御用PchMOSトランジスタPT6は、ドレインが第1の疑似電源線VDD1に接続され、電力制御用PchMOSトランジスタPT5の基板と電力制御用PchMOSトランジスタPT6の基板をPT6のゲートに接続した構成をとる。ゲートと基板は、例えば、高電位側電源線VDDをゲートに印加したNchMOSトランジスタと低電位側電源線VSSをゲートに印加したPchMOSトランジスタのソース同士、ドレイン同士を接続したアナログスイッチを利用した電流リミッタを介して接続してもよい。
電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路110を構成する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12の第2の閾値電圧の絶対値以下か、もしくはディプレッション型に設定される。PT5のゲートにはハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位より高い電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加し、PT6のゲートにはハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じ電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加する。
電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6のゲートに印加するローレベルは、電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、必ずしも低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧とは限らず、低電位側電源線VSSの電位より高い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路1020は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置1000の動作について説明する。
例えば、CMOS論理回路110を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成したとする。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6の閾値電圧を0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDを1.0Vとする。そして、レベル変換回路1020を介して電力制御用PchMOSトランジスタPT5のゲートに印加される電圧を、ハイレベルを1.5Vとし、ローレベルを低電位側電源線VSSと同じ電圧である0Vとする。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT6のゲートに印加される電圧を、ハイレベルを1.0Vとし、ローレベルを0Vとする。
ここで、待機時における電力制御用PchMOSトランジスタのリーク電流は、実施の形態9と同様、電力制御用PchMOSトランジスタPT5のゲート・ソース間に印加される電圧が高電位側電源線VDDより0.5Vと十分大きな正の電圧であるため、電力制御用PchMOSトランジスタPT5を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT6のゲート及び基板に印加されるハイレベルが1.0Vであるため、電力制御用PchMOSトランジスタPT6のソース電位、すなわち電力制御用PchMOSトランジスタPT5のドレイン電位は約0.6Vで安定する。したがって、実施の形態4のように、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のみで構成した場合は、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲート・ドレイン間に1.4Vの電圧が印加されるが、電力制御用PchMOSトランジスタPT5とPT6の両方のPchMOSトランジスタで構成した場合は、電力制御用PchMOSトランジスタPT5とPT6のゲート・ドレイン間に印加される電圧が1.0V以下と低く抑えられることになる。
また、動作時の電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6のオン抵抗は、実施の形態9と同様、電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6にフォワードバイアスが印加されることになり、PchMOSトランジスタの閾値電圧はさらに高くなり、電流が流れやすくなる。
さらに、実施の形態9と同様、電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6に並列に、寄生のBJTが追加され、且つ電力制御用PchMOSトランジスタPT5のソースと電力制御用PchMOSトランジスタPT6のドレイン間にも寄生のBJTが追加された構造になるため、寄生のBJTによるオン抵抗の効果により、電力制御用トランジスタのトータルのオン抵抗は約半分以下に低くなり、動作時におけるCMOS論理回路110への電流供給能力を増加させることができる。
さらに、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用MOSトランジスタの面積を約半分以下に縮小することができる。
(実施の形態11)
実施の形態11は、ゲートと基板を電気的に接続した電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8が直列に接続され、電流リミッタを一つとした半導体集積回路装置に適用する例である。また、電流リミッタを構成するMOSトランジスタのゲートは低電位側電源線VSSに固定する。
図14は、本発明の実施の形態11に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態は、CMOS論理回路、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図11と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図14において、半導体集積回路装置1100は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、第2の疑似電源線VSS1と低電位側電源線VSS間に直列に接続された電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8と、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路1120と、電力制御用NchMOSトランジスタNT7及び電力制御用NchMOSトランジスタNT8のゲートと基板間に設置され、低電位側電源線VSSをゲートに印加したNchMOSトランジスタNT51とPchMOSトランジスタPT51のソース同士、ドレイン同士を接続したアナログスイッチを利用した電流リミッタ950とを備えて構成される。
本実施の形態は、実施の形態9と電流リミッタ950への電源線の接続が異なる。すなわち、図11の半導体集積回路装置900の電流リミッタ950は、電流リミッタ950を構成するNchMOSトランジスタNT51のゲートに高電位側電源線VDDを接続し、PchMOSトランジスタPT51のゲートに低電位側電源線VSSを接続していたが、本実施の形態の半導体集積回路装置1100の電流リミッタ950は、NchMOSトランジスタNT51のゲートとPchMOSトランジスタPT51のゲートを何れも低電位側電源線VSSに接続する。
CMOS論理回路110は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12と第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12によって構成される。CMOS論理回路110の高電位側電源端子部は第1の疑似電源線VDD1に接続され、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用NchMOSトランジスタNT7は、ドレインが電力制御用NchMOSトランジスタNT8のソースに接続され、ソースが低電位側電源線VSSに接続される。電力制御用NchMOSトランジスタNT8は、ドレインが第2の疑似電源線VSS1に接続され、電力制御用NchMOSトランジスタNT7の基板と電力制御用NchMOSトランジスタNT8の基板をNT7のゲートに接続した構成をとる。ゲートと基板は、例えば、低電位側電源線VSSをゲートに印加したNchMOSトランジスタとPchMOSトランジスタのソース同士、ドレイン同士を接続したアナログスイッチを利用した電流リミッタ950を介して接続してもよい。
電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路110を構成する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12の第1の閾値電圧の絶対値以下か、もしくはディプレッション型に設定される。電力制御用NchMOSトランジスタNT7のゲートにはローレベルとしてVSSの電位より低い電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加し、電力制御用NchMOSトランジスタNT8のゲートにはローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じ電圧を印加し、ハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧を印加する。
電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8のゲートに印加するハイレベルは、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、必ずしも高電位側電源線VDDの電位と同じかそれより高い電圧とは限らず、高電位側電源線VDDの電位より低い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路1120は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置1100の動作について説明する。
例えば、CMOS論理回路1100を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成したとする。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8の閾値電圧を−0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDを1.0Vとする。そして、レベル変換回路1120を介して電力制御用NchMOSトランジスタNT7のゲートに印加される電圧を、ローレベルを−0.4Vとし、ハイレベルを高電位側電源線VDDと同じ電圧である1.0Vとする。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT8のゲートに印加される電圧を、ローレベルを0Vとし、ハイレベルを1.0Vとする。
ここで、待機時における電力制御用NchMOSトランジスタのリーク電流を考えると、たとえ電力制御用NchMOSトランジスタNT7がディプレッション型のNchMOSトランジスタであっても、ゲート・ソース間及び基板・ソース間に印加される電圧が−0.4Vと十分大きな負の電圧であるため、電力制御用NchMOSトランジスタNT7を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。また、電力制御用NchMOSトランジスタNT8のゲート及び基板に印加されるローレベルが0Vであるため、電力制御用NchMOSトランジスタNT8のソース電位、すなわち電力制御用NchMOSトランジスタNT7のドレイン電位は約0.3Vで安定する。したがって、実施の形態3のように、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のみで構成した場合は、電力制御用NchMOSトランジスタNT2のゲート・ドレイン間に1.4Vの電圧が印加されるが、電力制御用NchMOSトランジスタNT7とNT8の両方のNchMOSトランジスタで構成した場合は、電力制御用NchMOSトランジスタNT7とNT8のゲート・ドレイン間に印加される電圧が1.0V以下と低く抑えられ、CMOS論理回路110を構成するMOSトランジスタと同じゲート・ドレイン耐圧を有するトランジスタで構成することができる。
次に、動作時の電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8のオン抵抗について従来例と比較する。従来例では、電力制御用NchMOSトランジスタNT7とNT8の基板は低電位側電源線VSSに接続されているが、本実施の形態では、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8の基板が電力制御用NchMOSトランジスタNT7のゲートに接続されているため、ゲート・ソース間に1.0Vを印加すると、基板・ソース間には約0.7Vが印加される。したがって、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8にフォワードバイアスが印加されることになり、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8の閾値電圧はさらに低くなり、電流が流れやすくなる。
図15は、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8の等価回路を示す図である。
図15に示すように、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8に並列に、寄生のBJTが追加され、且つ電力制御用NchMOSトランジスタNT7のソースとNT8のドレイン間にも寄生のBJTが追加された構造になる。すなわち寄生のBJTが3つできる。このため、寄生のBJTによるオン抵抗の相乗効果により、電力制御用トランジスタのトータルのオン抵抗はさらに低くなる。電力制御用NchMOSトランジスタNT7のソースと電力制御用NchMOSトランジスタNT8のドレイン間の寄生BJTのエミッタ・コレクタ間のベース長を短くすることにより、増幅率を大きくすると大きな効果が得られる。
例えば、電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8に印加するゲート電圧のハイレベルを高電位側電源線VDDと同じ電圧である1.0Vとした場合、BJTのオン抵抗がNchMOSトランジスタのオン抵抗の2倍になるとすると、本実施の形態の電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8とBJTのトータルのオン抵抗は、ゲート電圧を1.0Vとした時の従来例の電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8のトータルのオン抵抗の約半分以下となり、動作時におけるCMOS論理回路110への電流供給能力を増加させることができる。
さらに、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用MOSトランジスタの面積を約半分以下に縮小することができる。
本実施の形態では、アナログスイッチを構成する電流リミッタ950のNchMOSトランジスタNT51とPchMOSトランジスタPT51のゲートを低電位側電源線VSSすなわちローレベルに固定している。これは、NchMOSトランジスタNT51のゲートに高耐圧を掛けないようにするためである。
(実施の形態12)
実施の形態12は、ゲートと基板を電気的に接続した電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8が直列に接続され、電流リミッタを一つとした半導体集積回路装置に適用する例である。また、電流リミッタを構成するMOSトランジスタのゲートは高電位側電源線VDDに固定する。
図16は、本発明の実施の形態12に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施の形態は、CMOS論理回路、電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8及びレベル変換回路を備える半導体集積回路装置に適用した例である。図13と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図16において、半導体集積回路装置1200は、CMOS論理回路110と、CMOS論理回路110の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、高電位側電源線VDDと第1の疑似電源線VDD1間に直列に接続された電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8と、電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路1220と、電力制御用PchMOSトランジスタPT7及び電力制御用PchMOSトランジスタPT8のゲートと基板間に設置され、高電位側電源線VDDをゲートに印加したNchMOSトランジスタNT52とPchMOSトランジスタPT52のソース同士、ドレイン同士を接続したアナログスイッチを利用した電流リミッタ1050とを備えて構成される。
CMOS論理回路110は、実施の形態1と同様、第1の閾値電圧を有する複数のNchMOSトランジスタNT11,NT12と第2の閾値電圧を有する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12によって構成される。CMOS論理回路110の高電位側電源端子部は第1の疑似電源線VDD1に接続され、CMOS論理回路110の低電位側電源端子部は第2の疑似電源線VSS1に接続される。
電力制御用PchMOSトランジスタPT7は、ドレインが電力制御用PchMOSトランジスタPT8のソースに接続され、ソースが高電位側電源線VDDに接続される。電力制御用PchMOSトランジスタPT8は、ドレインが第1の疑似電源線VDD1に接続され、電力制御用PchMOSトランジスタPT7の基板と電力制御用PchMOSトランジスタPT8の基板をPT7のゲートを接続した構成をとる。ゲートと基板は、例えば、高電位側電源線VDDをゲートに印加したNchMOSトランジスタとPchMOSトランジスタのソース同士、ドレイン同士を接続したアナログスイッチを利用した電流リミッタ1050を介して接続してもよい。
電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8の閾値電圧の絶対値は、CMOS論理回路110を構成する複数のPchMOSトランジスタPT11,PT12の第2の閾値電圧の絶対値以下か、もしくはディプレッション型に設定される。電力制御用PchMOSトランジスタPT7のゲートにはハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位より高い電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加し、電力制御用PchMOSトランジスタPT8のゲートにはハイレベルとして高電位側電源線VDDの電位と同じ電圧を印加し、ローレベルとして低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧を印加する。
電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8のゲートに印加するローレベルは、電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8の閾値電圧とオン抵抗の設定値により決まり、必ずしも低電位側電源線VSSの電位と同じかそれより低い電圧とは限らず、低電位側電源線VSSの電位より高い電圧の場合もあり得る。
レベル変換回路1220は、制御入力信号CTRを受けて、信号電圧レベルを変換し、電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8のゲートに印加するハイレベルとローレベルの信号を出力する。
以下、上述のように構成された半導体集積回路装置1200の動作について説明する。
CMOS論理回路110を、閾値電圧が0.2VのNchMOSトランジスタと閾値電圧が−0.2VのPchMOSトランジスタで構成したとする。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8の閾値電圧を0.1V(ディプレッション型)とする。また、低電位側電源線VSSを0Vとし、高電位側電源線VDDを1.0Vとする。そして、レベル変換回路を介して電力制御用PchMOSトランジスタPT7のゲートに印加される電圧を、ハイレベルを1.4Vとし、ローレベルを低電位側電源線VSSと同じ電圧である0Vとする。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT8のゲートに印加される電圧を、ハイレベルを1.0Vとし、ローレベルを0Vとする。
ここで、待機時における電力制御用PchMOSトランジスタのリーク電流は、実施の形態11と同様、電力制御用PchMOSトランジスタPT7のゲート・ソース間及び基板・ソース間に印加される電圧が高電位側電源線VDDより0.4Vと十分大きな正の電圧であるため、電力制御用PchMOSトランジスタPT7を、リーク電流を抑えたカットオフ状態にすることができる。また、電力制御用PchMOSトランジスタPT8のゲート及び基板に印加されるハイレベルが1.0Vであるため、電力制御用PchMOSトランジスタPT8のソース電位、すなわち電力制御用PchMOSトランジスタPT7のドレイン電位は約0.7Vで安定する。したがって、実施の形態4のように、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のみで構成した場合は、電力制御用PchMOSトランジスタPT2のゲート・ドレイン間に1.4Vの電圧が印加されるが、電力制御用PchMOSトランジスタPT7とPT8の両方のPchMOSトランジスタで構成した場合は、電力制御用PchMOSトランジスタPT7とPT8のゲート・ドレイン間に印加される電圧が1.0V以下と低く抑えられることになる。
また、動作時の電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8のオン抵抗は、実施の形態11と同様、電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8にフォワードバイアスが印加されることになり、電力制御用PchMOSトランジスタの閾値電圧はさらに高くなり、電流が流れやすくなる。
さらに、実施の形態11と同様に、電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8に並列に、寄生のBJTが追加され、且つ電力制御用PchMOSトランジスタPT7のソースとPT8のドレイン間にも寄生のBJTが追加された構造になるため、寄生のBJTによるオン抵抗の効果により、電力制御用トランジスタのトータルのオン抵抗は約半分以下に低くなり、動作時におけるCMOS論理回路への電流供給能力を増加させることができる。
さらに、従来と同程度のオン抵抗でよければ、電力制御用MOSトランジスタの面積を約半分以下に縮小することができる。
上述した各実施の形態は、CMOS論理回路全体に対して電力制御用MOSトランジスタを適用した例であった。しかし、CMOS論理回路の内部ロジックのうち必要なロジック又はトランジスタだけに、上記各電力制御用MOSトランジスタを適用することも可能である。以下この例について実施の形態13乃至17により説明する。
(実施の形態13)
実施の形態13は、論理回路のうち、クリティカルパス部分の回路のみに、実施の形態1で説明した電力制御用NchMOSトランジスタNT1を接続したものである。
図17は、本発明の実施の形態13に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図17において、半導体集積回路装置1300は、CMOS論理回路1310と、CMOS論理回路1310のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313(ハッチング部参照)のみの高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線VDD1と、CMOS論理回路1310のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみの低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線VSS1と、第2の疑似電源線VSS1と低電位側電源線VSS間に接続された電力制御用NchMOSトランジスタNT1と、電力制御用NchMOSトランジスタNT1のゲートに印加する信号電圧レベルを変換するレベル変換回路120とを備えて構成される。また、CMOS論理回路1310には、ラッチ回路1350〜1352が接続され、信号の入出力タイミングが調整される。
CMOS論理回路1310は、クリティカルパス部分の回路1311〜1313(ハッチング部参照)と、クリティカルパスが問題とならない回路1321,1322を有する。これらの回路は、機能的には、NAND回路、AND回路、NOR回路、OR回路などである。
CMOS論理回路1310の中で、タイミングの厳しいクリティカルパス部分の回路1311〜1313を構成しているMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値は、クリティカルパスでない部分の回路1321,1322を構成しているMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値より小さい値に設定される。
本実施の形態によれば、待機時に、電源リーク電流を発生するクリティカルパス部分の回路1311〜1313の電源リーク電流を遮断することができる。電力制御用NchMOSトランジスタNT1の待機時におけるリーク電流や動作時のオン抵抗に関しては、実施の形態1と同じであるので、省略する。クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみ電源遮断する場合は、回路負荷が軽くなるため、電源制御用NchMOSトランジスタNT1のオン抵抗をやや高めにしてもCMOS論理回路1310が誤動作することはない。したがって、電源制御用NchMOSトランジスタNT1の面積も小さく設定できる利点がある。また、論理回路ブロック全体で電源制御する場合と、論理回路ブロックの中で閾値電圧を小さくして高速動作させたい(ただしリーク電流は増える傾向にある)回路だけ電源制御する場合との2つの方法が適応的に採用されるが、本実施の形態ではその後者の場合に適用することができる。
同様に、CMOS論理回路1310のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみに、図2の実施の形態2で説明した電力制御用PchMOSトランジスタPT1を接続することも可能であり、同様の効果を得ることができる。
なお、CMOS論理回路1310のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみに電源制御用NchMOSトランジスタNT1を接続する場合について説明したが、クリティカルパス部分の回路のみに適用することには限定されず、どのような回路又はトランジスタに接続する/接続しないは任意である。これは、以下の実施の形態14乃至21についても同様である。
(実施の形態14)
実施の形態14は、上記実施の形態13の場合と同様に、論理回路のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみに、実施の形態3で説明した電力制御用NchMOSトランジスタNT2を接続したものである。
図18は、本発明の実施の形態14に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。図1及び図18と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
半導体集積回路装置1400のCMOS論理回路1310の中で、タイミングの厳しいクリティカルパス部分の回路1311〜1313を構成しているMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値は、クリティカルパスでない部分の回路1321,1322を構成しているMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値より小さい値に設定される。
本実施の形態によれば、待機時に、電源リーク電流を発生するクリティカルパス部分の回路の電源リーク電流を遮断することができる。電力制御用NchMOSトランジスタNNT2の待機時におけるリーク電流や動作時のオン抵抗に関しては、実施の形態3と同じであるので、省略する。クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみ電源遮断する場合は、回路負荷が軽くなるため、電源制御用NchMOSトランジスタNT2のオン抵抗をやや高めにしてもCMOS論理回路1310が誤動作することはない。したがって、電源制御用NchMOSトランジスタNT2の面積も小さく設定できる利点がある。また、論理回路ブロックの中で閾値電圧を小さくして高速動作させたい回路だけ電源制御する場合に適用して好適である。
同様に、CMOS論理回路1310のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみに、実施の形態4で説明した電力制御用PchMOSトランジスタPT2を接続することも可能である。
(実施の形態15)
実施の形態15は、論理回路のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみに、実施の形態7で説明した電力制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4を接続したものである。
図19は、本発明の実施の形態15に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。図8及び図18と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
半導体集積回路装置1500のCMOS論理回路1310の中で、タイミングの厳しいクリティカルパス部分の回路1311〜1313を構成しているMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値は、クリティカルパスでない部分の回路1321,1322を構成しているMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値より小さい値に設定される。
本実施の形態によれば、待機時に、電源リーク電流を発生するクリティカルパス部分の回路1311〜1313の電源リーク電流を遮断することができる。電源制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4の待機時におけるリーク電流や動作時のオン抵抗に関しては、実施の形態7と同じであるので、省略する。クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみ電源遮断する場合は、回路負荷が軽くなるため、電源制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4のオン抵抗をやや高めにしてもCMOS論理回路1310が誤動作することはない。したがって、電源制御用NchMOSトランジスタNT3,NT4の面積も小さく設定できる利点がある。
同様に、CMOS論理回路1310のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみに、実施の形態8で説明した電力制御用PchMOSトランジスタPT3,PT4を接続することも可能である。
(実施の形態16)
実施の形態16は、論理回路のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみに、実施の形態9で説明した電力制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6を接続したものである。
図20は、本発明の実施の形態16に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。図11及び図18と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
半導体集積回路装置1600のCMOS論理回路1310の中で、タイミングの厳しいクリティカルパス部分の回路を構成しているMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値は、クリティカルパスでない部分の回路を構成しているMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値より小さい値に設定される。
本実施の形態によれば、待機時に、電源リーク電流を発生するクリティカルパス部分の回路1311〜1313の電源リーク電流を遮断することができる。NT5,NT6の待機時におけるリーク電流や動作時のオン抵抗に関しては、実施の形態9と同じであるので、省略する。クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみ電源遮断する場合は、回路負荷が軽くなるため、電源制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6のオン抵抗をやや高めにしてもCMOS論理回路1310が誤動作することはない。したがって、電源制御用NchMOSトランジスタNT5,NT6の面積も小さく設定できる利点がある。
同様に、CMOS論理回路1310のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみに、実施の形態10で説明した電力制御用PchMOSトランジスタPT5,PT6を接続することも可能である。
(実施の形態17)
実施の形態17は、論理回路の内、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみに、実施の形態11で説明した電力制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8を接続したものである。
図21は、本発明の実施の形態17に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。図14及び図18と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
半導体集積回路装置1700のCMOS論理回路1310の中で、タイミングの厳しいクリティカルパス部分の回路1311〜1313を構成しているMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値は、クリティカルパスでない部分の回路1321,1322を構成しているMOSトランジスタの閾値電圧の絶対値より小さい値に設定される。
実施の形態15は、待機時に、電源リーク電流を発生するクリティカルパス部分の回路1311〜1313の電源リーク電流を遮断することができる。NT7,NT8の待機時におけるリーク電流や動作時のオン抵抗に関しては、実施の形態11と同じであるので、省略する。クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみ電源遮断する場合は、回路負荷が軽くなるため、電源制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8のオン抵抗をやや高めにしてもCMOS論理回路1310が誤動作することはない。したがって、電源制御用NchMOSトランジスタNT7,NT8の面積も小さく設定できる利点がある。
同様に、CMOS論理回路のうち、クリティカルパス部分の回路1311〜1313のみに、実施の形態12で説明した電力制御用PchMOSトランジスタPT7,PT8を接続することも可能である。
また、実施の形態1から実施の形態17までのCMOS論理回路を構成するPchMOSトランジスタの基板を共通にして、VBP11とし、同様にNchMOSトランジスタの基板を共通にして、VBN11とする。そして、通常動作時、すなわち、電力制御用MOSトランジスタがオンしている時、CMOS論理回路の基板電圧を制御して、MOSトランジスタの閾値電圧の調整を行うことにより、消費電力を低減することができる。また、LSIの出荷検査の1項目であるCMOS論理回路のIDDQ(静止電源電流)テストを行う時、CMOS論理回路の基板電圧を制御することによりMOSトランジスタの閾値電圧を高くする。その結果、CMOS論理回路本来の電源リーク電流が低くなり、製造上で発生した欠陥不良によるリーク電流を精度良く測定することができる。
(実施の形態18)
図22は、本発明の実施の形態18に係る電力制御機能を有する電子装置の構成を示すブロック図である。
図22において、電子装置2000は、電源装置2010と、電力制御機能を有する半導体集積回路装置2020とを備えて構成される。
電力制御機能を有する半導体集積回路装置2020には、上記各実施の形態1乃至17で詳述した電力制御機能を有する半導体集積回路装置100〜1700のいずれかを適用することができる。
電源装置2010は、電池やAC−DC変換器などの電力供給源2011と、電力供給源2011が発生する電源電圧を入力する電源入力端子2012,2013と、電源電圧をオン・オフする電源スイッチ2014と、電力供給源2011の電源電圧を電力制御機能を有する半導体集積回路装置2020が必要とする電圧に変換又は発生させて電圧を供給する電圧制御装置2015とから構成されている。
電力供給源として電池を用いた電子装置2000は、使用時間の長いポータブル機器として非常に有効である。また、電力供給源として、AC−DC変換器を用いた電子装置でも、省電力化の効果が十分期待できる。
以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはない。
また、本実施の形態では半導体集積回路装置という名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、閾値電圧制御回路装置、半導体集積回路、論理回路等であってもよいことは勿論である。
さらに、上記半導体集積回路装置を構成する各回路部、例えばレベル変換回路等の種類、数及び接続方法などは前述した実施の形態に限られない。
上記各実施の形態は、基板が電気的に分離された複数の回路ブロック毎に、行うこともできる。
さらに、通常のシリコン基板上に構成されたMOSトランジスタだけでなく、SOI(Silicon On Insulator)構造のMOSトランジスタによって構成された半導体集積回路に対しても、実施することができる。
例えば、通常のシリコン基板上に構成されたMOSトランジスタだけでなく、電源制御用NchMOSトランジスタNT2〜NT8及び電源制御用PchMOSトランジスタPT2からPT8をSOI構造のシリコン基板上に形成すると、ラッチアップを起こさないという利点がある。さらに、全てのMOSトランジスタがSOI構造のシリコン基板上に形成された半導体集積回路に対して、実施することも可能である。
本発明に係るトランジスタの閾値電圧を制御する半導体集積回路装置及び電子装置は、カットオフ時のリーク電流を抑えながら、オン抵抗を従来より大幅に下げることが可能な電力制御用MOSトランジスタを用いて、電力制御を行うことができるため、論理回路への電流供給の安定化とチップサイズの低減が実現できる。したがって、半導体集積回路及び電子装置の低消費電力化と半導体集積回路の小チップ化の両方を同時に実現する手段として非常に有効である。
本発明の実施の形態1に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態2に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態3に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 上記実施の形態3に係る電力制御用NchMOSトランジスタの等価回路を示す図 本発明の実施の形態4に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態5に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態6に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態7に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 上記実施の形態7に係る電力制御用NchMOSトランジスタの等価回路を示す図 本発明の実施の形態8に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態9に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 上記実施の形態9に係る電力制御用NchMOSトランジスタの等価回路を示す図 本発明の実施の形態10に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態11に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 上記実施の形態11に係る電力制御用NchMOSトランジスタの等価回路を示す図 本発明の実施の形態12に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態13に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態14に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態15に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態16に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態17に係る電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態18に係る電力制御機能を有する電子装置の構成を示すブロック図 従来の電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す図 従来の電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す図 従来の電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す図 従来の電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す図 従来の電力制御機能を有する半導体集積回路装置の構成を示す図
符号の説明
100,200,300,400,500,600,700,800,900,1000,1100,1200,1300,1400,1500,1600,1700,2020 半導体集積回路装置
110,510,1310 CMOS論理回路
120,220,320,420,520,620,720,820,920,1020,1120,1220 レベル変換回路
330,430,730,740,830,840,950,1050 電流リミッタ
1311〜1313 クリティカルパス部分の回路
1321,1322 クリティカルパスでない回路
2000 電子装置
2010 電源装置
2011 電力供給源
2012,2013 電源入力端子
2014 電源スイッチ
2015 電圧制御装置
NT1〜NT8 電源制御用NchMOSトランジスタ
PT1〜PT8 電源制御用PchMOSトランジスタ
DD1 第1の疑似電源線
SS1 第2の疑似電源線

Claims (27)

  1. 複数のNchMISトランジスタと複数のPchMISトランジスタからなる論理回路と、
    前記論理回路の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線と、
    前記論理回路の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線と、
    前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値より小さい閾値電圧を有するか、もしくはディプレッション型の第1のNchMISトランジスタとを備え、
    前記第1のNchMISトランジスタのドレインに前記第2の疑似電源線を接続するとともに、ソースに低電位側電源線を接続し、ゲートにはローレベルが前記低電位側電源線の電位より低い電圧を、ハイレベルが前記低電位側電源線の電位より高い電圧を印加することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 複数のNchMISトランジスタと複数のPchMISトランジスタからなる論理回路と、
    前記論理回路の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線と、
    前記論理回路の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線と、
    第1のNchMISトランジスタとを備え、
    前記第1のNchMISトランジスタのドレインに前記第2の疑似電源線を接続するとともに、ソースに低電位側電源線を接続し、ゲートと基板を電気的に接続することを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 前記第1のNchMISトランジスタの閾値電圧の絶対値が、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値より大きく、かつ、前記第1のNchMISトランジスタのゲートに印加する信号のハイレベルが前記高電位側電源線の電位以上、ローレベルが前記低電位側電源線の電位と同じであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記第1のNchMISトランジスタの閾値電圧の絶対値が、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値以下か、もしくはディプレッション型であり、かつ、前記第1のNchMISトランジスタのゲートに印加する信号のハイレベルが前記低電位側電源線の電位より高く、ローレベルが前記低電位側電源線の電位より低いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記第1のNchMISトランジスタのゲートに、ハイレベルとして高電位側電源線の電位以上の電圧の信号を印加することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  6. さらに、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値以下の閾値電圧を有するか、もしくはディプレッション型の第2のNchMISトランジスタを備え、
    前記第1のNchMISトランジスタのドレインと前記第2の疑似電源線間に、前記第2のNchMISトランジスタを接続し、前記第2のNchMISトランジスタのゲートと基板を電気的に接続することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  7. さらに、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値以下の閾値電圧を有するか、もしくはディプレッション型の第2のNchMISトランジスタを備え、
    前記第1のNchMISトランジスタのドレインに前記第2のNchMISトランジスタのソースを接続するとともに、ソースに前記低電位側電源線を接続し、
    前記第2のNchMISトランジスタのドレインに前記第2の疑似電源線を接続し、
    前記第1のNchMISトランジスタの基板と前記第2のNchMISトランジスタの基板を前記第2のNchMISトランジスタのゲートに接続することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  8. さらに、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値以下の閾値電圧を有するか、もしくはディプレッション型の第2のNchMISトランジスタを備え、
    前記第1のNchMISトランジスタのドレインに前記第2のNchMISトランジスタのソースを接続するとともに、ソースに前記低電位側電源線を接続し、
    前記第2のNchMISトランジスタのドレインに前記第2の疑似電源線を接続し、
    前記第1のNchMISトランジスタの基板と前記第2のNchMISトランジスタの基板を前記第1のNchMISトランジスタのゲートに接続することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  9. 前記第1の疑似電源線が高電位側電源線に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  10. 複数のNchMISトランジスタと複数のPchMISトランジスタからなる論理回路と、
    前記論理回路の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線と、
    前記論理回路の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線と、
    前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値より小さい閾値電圧を有するか、もしくはディプレッション型の第1のPchMISトランジスタとを備え、
    前記第2のPchMISトランジスタのドレインに前記第1の疑似電源線を接続するとともに、ソースに高電位側電源線を接続し、ゲートにはハイレベルが前記高電位側電源線の電位より高い電圧を、ローレベルが前記高電位側電源線の電位より低い電圧を印加することを特徴とする半導体集積回路装置。
  11. 複数のNchMISトランジスタと複数のPchMISトランジスタからなる論理回路と、
    前記論理回路の高電位側電源端子部に接続された第1の疑似電源線と、
    前記論理回路の低電位側電源端子部に接続された第2の疑似電源線と、
    第1のPchMISトランジスタとを備え、
    前記第1のPchMISトランジスタのドレインに前記第1の疑似電源線を接続するとともに、ソースに高電位側電源線を接続し、ゲートと基板を電気的に接続することを特徴とする請求項10記載の半導体集積回路装置。
  12. 前記第1のPchMISトランジスタの閾値電圧の絶対値が、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値より大きく、かつ、前記第1のPchMISトランジスタのゲートに印加する信号のローレベルが前記低電位側電源線の電位以下、ハイレベルが前記高電位側電源線の電位と同じであることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の半導体集積回路装置。
  13. 前記第1のPchMISトランジスタの閾値電圧の絶対値が、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値以下か、もしくはディプレッション型であり、かつ、前記第1のPchMISトランジスタのゲートに印加する信号のハイレベルが前記高電位側電源線の電位より高く、ローレベルが前記高電位側電源線の電位より低いことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の半導体集積回路装置。
  14. 前記第1のPchMISトランジスタのゲートに、ローレベルとして低電位側電源線の電位以下の電圧の信号を印加することを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  15. さらに、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値以下の閾値電圧を有するか、もしくはディプレッション型の第2のPchMISトランジスタとを備え、
    前記第1のNchMISトランジスタのドレインと前記第1の疑似電源線間に、前記第2のPchMISトランジスタを接続し、前記第2のPchMISトランジスタのゲートと基板を電気的に接続することを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  16. さらに、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値以下の閾値電圧を有するか、もしくはディプレッション型の第2のPchMISトランジスタを備え、
    前記第1のPchMISトランジスタのドレインに前記第2のPchMISトランジスタのソースを接続するとともに、ソースに前記高電位側電源線を接続し、
    前記第2のPchMISトランジスタのドレインに前記第1の疑似電源線を接続し、
    前記第1のPchMISトランジスタの基板と前記第2のPchMISトランジスタの基板を前記第2のPchMISトランジスタのゲートに接続することを特徴とする請求項10乃至請求項15のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  17. さらに、前記論理回路のMISトランジスタの閾値電圧の絶対値以下の閾値電圧を有するか、もしくはディプレッション型の第2のPchMISトランジスタを備え、
    前記第1のPchMISトランジスタのドレインに前記第2のPchMISトランジスタのソースを接続するとともに、ソースに前記高電位側電源線を接続し、
    前記第2のPchMISトランジスタのドレインに前記第1の疑似電源線を接続し、
    前記第1のPchMISトランジスタの基板と前記第2のPchMISトランジスタの基板を前記第1のPchMISトランジスタのゲートに接続することを特徴とする請求項10乃至請求項16のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  18. 前記第2の疑似電源線が低電位側電源線に接続されることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の半導体集積回路装置。
  19. 前記論理回路は、初期状態の時に出力がローレベルとなる第1の論理回路と、初期状態の時に出力がハイレベルとなる第2の論理回路とを備え、
    前記第1の論理回路の高電位側電源端子部を前記第1の疑似電源線に接続し、前記第1の論理回路の低電位側電源端子部を低電位側電源線に接続するとともに、
    前記第2の論理回路の高電位側電源端子部を前記高電位側電源線に接続し、前記第2の論理回路の低電位側電源端子部を前記第2の疑似電源線に接続することを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  20. 前記論理回路は、クリティカルパスのゲート回路は第1の閾値電圧を有するNchMISトランジスタ及び第2の閾値電圧を有するPchMISトランジスタにより構成され、
    クリティカルパスでないゲート回路は前記第1の閾値電圧の絶対値より高い閾値電圧の絶対値を有するNchMISトランジスタ及び前記第2の閾値電圧の絶対値より高い閾値電圧の絶対値を有するPchMISトランジスタにより構成され、
    前記クリティカルパスのゲート回路の高電位側電源端子部を前記第1の疑似電源線に接続し、前記クリティカルパスのゲート回路の低電位側電源端子部を前記第2の疑似電源線に接続することを特徴とする請求項1乃至請求項19のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  21. 前記論理回路は、PchMISトランジスタの基板、及び/又はNchMISトランジスタの基板に接続され、
    前記第1又は第2のNchMISトランジスタ又は前記第1又は第2のPchMISトランジスタのいずれかのMISトランジスタが導通状態において、前記論理回路のPchMISトランジスタ、NchMISトランジスタの閾値電圧を高く、又は低くする電圧を供給可能な基板端子を有することを特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  22. 前記第1又は第2のNchMISトランジスタ又は前記第1又は第2のPchMISトランジスタのいずれかのMISトランジスタのゲートと基板間に電流リミッタを接続することを特徴とする請求項1乃至請求項21のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
  23. 前記電流リミッタは、双方向のソースフォロワにより構成されることを特徴とする請求項22記載の半導体集積回路装置。
  24. 前記電流リミッタは、アナログスイッチにより構成されることを特徴とする請求項22記載の半導体集積回路装置。
  25. 前記第1のNchMISトランジスタ又は前記第1のPchMISトランジスタが、SOI(Silicon on Insulator)構造のシリコン基板上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項24いずれかに記載の半導体集積回路装置。
  26. 全ての前記MISトランジスタが、SOI構造のシリコン基板上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項25いずれかに記載の半導体集積回路装置。
  27. 電源装置と、前記電源装置の電力制御機能を有する半導体集積回路装置とを備える電子装置であって、
    前記半導体集積回路装置は、請求項1乃至請求項26のいずれかに記載の半導体集積回路装置により構成されることを特徴とする電子装置。
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