JP2007207901A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の半導体装置では、パワー用半導体素子のコレクタ領域でのシート抵抗値を低減させることが難しいという問題があった。
【解決手段】本発明の半導体装置では、P型の単結晶シリコン基板4上にN型のエピタキシャル層5が形成されている。基板4の裏面54からはコレクタ領域として用いられるN型の埋込拡散層19が露出している。そして、基板の裏面54側には、N型の埋込拡散層19とコンタクトする金属層55が形成されている。この構造により、金属層55がコレクタ領域として用いられ、コレクタ領域でのシート抵抗値を大幅に低減することができる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の半導体装置では、P型の単結晶シリコン基板4上にN型のエピタキシャル層5が形成されている。基板4の裏面54からはコレクタ領域として用いられるN型の埋込拡散層19が露出している。そして、基板の裏面54側には、N型の埋込拡散層19とコンタクトする金属層55が形成されている。この構造により、金属層55がコレクタ領域として用いられ、コレクタ領域でのシート抵抗値を大幅に低減することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、パワー用バイポーラトランジスタのコレクタ領域のシート抵抗値を低減する半導体装置及びその製造方法に関する。
従来の半導体装置の一実施例として、下記の縦型PNPトランジスタが知られている。P型の半導体基板上にN型のエピタキシャル層が形成され、基板とエピタキシャル層に渡りN型の埋込拡散層が形成されている。エピタキシャル層には、第1のP型の拡散層が形成されている。第1のP型の拡散層の周囲にはリング形状に第2のP型の拡散層が形成され、第2のP型の拡散層は第1のP型の拡散層と接するように形成されている。ここで、第2のP型の拡散層は、第1のP型の拡散層よりも高不純物濃度の拡散層である。そして、第2のP型の拡散層の表面には、更に、高不純物濃度の第3のP型の拡散層が形成されている。第1、第2及び第3のP型の拡散層はコレクタ領域として用いられ、それぞれの拡散層に不純物濃度差を設けることで、コレクタ領域のシート抵抗値等の縦型PNPトランジスタ特性を最適化することができる(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の半導体装置の製造方法の一実施例として、下記の製造方法が知られている。P型の半導体基板を準備し、同一の基板にNPNトランジスタと縦型PNPトランジスタとを形成する。縦型PNPトランジスタが形成される領域では、基板と1層目のN型のエピタキシャル層とに渡り、N型の埋込拡散層とP型の埋込拡散層とを重畳して形成する。このとき、P型の埋込拡散層がN型の埋込拡散層よりも1層目のエピタキシャル層側に這い上がるように、P型の埋込拡散層を形成する。そして、1層目のエピタキシャル層上に2層目のN型のエピタキシャル層を形成し、1層目と2層目のエピタキシャル層に渡りP型の埋込拡散層を形成する。両P型の埋込拡散層を連結させ、コレクタ領域として用い、縦型PNPトランジスタのコレクタ領域のシート抵抗値を低減する(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−246477号公報(第23−24頁、第1−2図)
特開平9−232441号公報(第2−3頁、第1図)
従来の半導体装置では、同一基板上にNPNトランジスタ、縦型のPNPトランジスタ、Nチャネル型MOSトランジスタ及びPチャネル型MOSトランジスタが形成されている。そして、例えば、NPNトランジスタや縦型PNPトランジスタでは、コレクタ領域として用いられる拡散層の不純物濃度を調整することで、コレクタ領域でのシート抵抗値等のトランジスタ特性の最適化を図っている。しかしながら、拡散層の不純物濃度を調整することで、コレクタ領域のシート抵抗値を低減するには限界がある。例えば、特に、高耐圧のNPNトランジスタや縦型PNPトランジスタでは、ベース−コレクタ間の耐圧特性との兼ね合い等もあり、拡散層の不純物濃度の調整により、コレクタ領域のシート抵抗値を低減することが困難となる問題がある。
また、従来の半導体装置では、例えば、パワー用の縦型PNPトランジスタと制御用のNPNトランジスタがモノリシックに形成されている。そして、縦型PNPトランジスタでは、そのベース−コレクタ間の耐圧特性を向上させるためには、N型のエピタキシャル層を厚くする必要がある。一方、制御用のNPNトランジスタでは、エピタキシャル層の膜厚を厚くすることで、分離領域の横方向拡散が広がり、デバイスサイズを縮小し難いという問題がある。つまり、パワー用の縦型PNPトランジスタと制御用のNPNトランジスタとをモノリシックに形成することで、パワー用の縦型PNPトランジスタの耐圧特性と制御用のNPNトランジスタのデバイスサイズの縮小とがトレードオフの関係になるという問題がある。
また、従来の半導体装置、例えば、縦型PNPトランジスタの製造方法では、P型の半導体基板上に2層のN型のエピタキシャル層を形成する。基板とエピタキシャル層とに渡りコレクタ領域として用いるP型の埋込拡散層を形成し、1層目と2層目とのエピタキシャル層に渡りコレクタ領域として用いるP型の埋込拡散層を形成する。そして、両埋込拡散層を連結させ、高不純物濃度のコレクタ領域を幅広く形成し、コレクタ領域のシート抵抗値を低減する。しかしながら、エピタキシャル層を2層構造とする必要があり、製造コストが嵩むという問題がある。また、上述したように、P型の拡散層の不純物濃度の調整により、コレクタ領域のシート抵抗値の低減を図ることは、他のトランジスタ特性との兼ね合いより困難となる問題がある。
本発明の半導体装置は、上述した各事情に鑑みて成されたものであり、一導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に形成された逆導電型のエピタキシャル層と、前記半導体基板と前記エピタキシャル層とに渡り形成され、コレクタ領域として用いられる逆導電型の埋込拡散層と、前記エピタキシャル層表面から形成され、コレクタ領域として用いられる逆導電型の第1の拡散層と、前記エピタキシャル層表面から形成され、ベース領域として用いられる一導電型の拡散層と、前記一導電型の拡散層に形成され、エミッタ領域として用いられる逆導電型の第2の拡散層とを有し、前記逆導電型の埋込拡散層は前記半導体基板の裏面側から露出し、前記逆導電型の埋込拡散層の露出領域と接続するように、前記半導体基板の裏面に金属層が形成されていることを特徴とする。従って、本発明では、NPNトランジスタにおいて、金属層をコレクタ領域として用いることで、コレクタ領域でのシート抵抗値を大幅に低減することができる。
また、本発明の半導体装置は、前記半導体基板の裏面には前記金属層を覆うように絶縁層が形成され、前記金属層は前記逆導電型の埋込拡散層とのみ電気的に接続していることを特徴とする。従って、本発明では、金属層を用いることでコレクタ領域でのシート抵抗値を低減しつつ、半導体基板裏面を絶縁処理することができる。
また、本発明の半導体装置は、前記金属層は、アルミ膜、アルミ−シリコン膜、アルミ−シリコン−銅膜、アルミ−銅膜またはチタン−チタンナイトライド−アルミ膜から形成されていることを特徴とする。従って、本発明では、様々な金属膜を用いて金属層を形成することができる。
また、本発明の半導体装置は、前記逆導電型の第1の拡散層は、前記逆導電型の埋込拡散層と連結していることを特徴とする。従って、本発明では、コレクタ領域でのシート抵抗値を低減することができる。
また、本発明の半導体装置は、一導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に形成された逆導電型のエピタキシャル層と、前記半導体基板と前記エピタキシャル層とに渡り形成され、コレクタ領域として用いられる一導電型の埋込拡散層と、前記半導体基板と前記エピタキシャル層とに渡り形成され、前記半導体基板と前記一導電型の埋込拡散層とを接合分離する逆導電型の埋込拡散層と、前記エピタキシャル層表面から形成され、コレクタ領域として用いられる一導電型の第1の拡散層と、前記エピタキシャル層表面から形成され、ベース領域として用いられる逆導電型の拡散層と、前記逆導電型の拡散層に形成され、エミッタ領域として用いられる一導電型の第2の拡散層とを有し、前記一導電型の埋込拡散層は前記半導体基板の裏面側から露出し、前記一導電型の埋込拡散層の露出領域と接続するように、前記半導体基板の裏面に金属層が形成されていることを特徴とする。従って、本発明では、縦型PNPトランジスタにおいても、金属層を用いることで、コレクタ領域でのシート抵抗値を低減することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、一導電型の半導体基板を準備し、前記半導体基板に逆導電型の埋込拡散層を形成した後、前記半導体基板の表面上に逆導電型のエピタキシャル層を形成する工程と、前記エピタキシャル層にコレクタ領域として用いる逆導電型の第1の拡散層と、ベース領域として用いる一導電型の拡散層と、エミッタ領域として用いる逆導電型の第2の拡散層を形成する工程と、前記エピタキシャル層表面に支持基板を貼り合わせた後、前記半導体基板の裏面側から研磨し、前記半導体基板の裏面から前記逆導電型の埋込拡散層を露出させる工程と、前記半導体基板の裏面に、前記露出した逆導電型の埋込拡散層と接続する金属層を形成し、前記半導体基板の裏面側に絶縁層を形成した後、前記支持基板を剥離する工程とを有することを特徴とする。従って、本発明では、NPNトランジスタにおいて、半導体基板の裏面側を研磨し、露出した逆導電型の埋込拡散層に接続する金属層を形成する。この製造方法により、コレクタ領域のシート抵抗値を低減することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記支持基板として、半導体ウエハ、ガラス板または金属板を用いることを特徴とする。従って、本発明では、所望の強度を有する支持基板を用いることで、半導体基板の研磨作業、金属層及び絶縁層の形成作業を容易に実現することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、一導電型の半導体基板を準備し、前記半導体基板に逆導電型の埋込拡散層を形成した後、前記逆導電型の埋込拡散層により前記半導体基板と接合分離するように、前記半導体基板に一導電型の埋込拡散層を形成する工程と、前記半導体基板の表面上に逆導電型のエピタキシャル層を形成した後、前記エピタキシャル層にコレクタ領域として用いる一導電型の第1の拡散層と、ベース領域として用いる逆導電型の拡散層と、エミッタ領域として用いる一導電型の第2の拡散層を形成する工程と、前記エピタキシャル層表面に支持基板を貼り合わせた後、前記半導体基板の裏面側から研磨し、前記半導体基板の裏面から前記一導電型の埋込拡散層を露出させる工程と、前記半導体基板の裏面に、前記露出した一導電型の埋込拡散層と接続する金属層を形成し、前記半導体基板の裏面側に絶縁層を形成した後、前記支持基板を剥離する工程とを有することを特徴とする。従って、本発明では、縦型PNPトランジスタにおいても、半導体基板の裏面側を研磨し、露出した一導電型の埋込拡散層に接続する金属層を形成し、コレクタ領域のシート抵抗値を低減することができる。
本発明では、半導体基板の裏面に金属層が形成され、金属層をバイポーラトランジスタのコレクタ領域として用いている。この構造により、バイポーラトランジスタのコレクタ領域のシート抵抗値を低減できる。
また、本発明では、半導体基板の裏面に金属層を被覆するように絶縁層が形成されている。この構造により、金属層によりコレクタ領域のシート抵抗値を低減しつつ、半導体基板裏面の絶縁処理を実現できる。
また、本発明では、例えば、パワー用のバイポーラトランジスタと制御用の半導体素子とがモノリシックに形成され、金属層を用いることでバイポーラトランジスタのコレクタ領域のシート抵抗値を低減できる。
また、本発明では、半導体基板をその裏面側から研磨し、バイポーラトランジスタのコレクタ領域となる拡散層を基板裏面から露出させる。露出した拡散層と接続するように基板裏面に金属層を形成する。この製造方法により、バイポーラトランジスタのコレクタ領域のシート抵抗値を低減できる。
以下に、本発明の一実施の形態である半導体装置について、図1〜図2を参照し、詳細に説明する。図1は、本実施の形態における半導体装置を説明するための断面図である。図2(A)は、従来の実施の形態における半導体装置のパターンを説明するための上面図である。図2(B)は、本実施の形態における半導体装置のパターンを説明するための上面図である。
図1に示す如く、NPNトランジスタ1、2及び縦型PNPトランジスタ3とがP型の単結晶シリコン基板4にモノリシックに形成されている。例えば、NPNトランジスタ2及び縦型PNPトランジスタ3はパワー用半導体素子として用いられ、NPNトランジスタ1は制御用半導体素子として用いられる。
先ず、NPNトランジスタ1は、主に、P型の単結晶シリコン基板4と、N型のエピタキシャル層5と、コレクタ領域として用いられるN型の埋込拡散層6と、コレクタ領域として用いられるN型の拡散層7と、ベース領域として用いられるP型の拡散層8、9と、エミッタ領域として用いられるN型の拡散層10とから構成されている。
N型のエピタキシャル層5は、P型の単結晶シリコン基板4上に形成されている。基板4の厚みは、例えば、22.0(μm)程度である。また、エピタキシャル層5の厚みは、例えば、7.0(μm)程度である。
N型の埋込拡散層6は、基板4とエピタキシャル層5とに渡り形成されている。
N型の拡散層7は、エピタキシャル層5に形成されている。N型の拡散層7は、コレクタ領域として用いられる。
P型の拡散層8、9は、エピタキシャル層5に形成されている。P型の拡散層8は、ベース領域として用いられ、P型の拡散層9は、ベース引き出し領域として用いられる。P型の拡散層9を形成することで、コンタクト抵抗を低減することができる。尚、P型の拡散層9は形成される場合でも、形成されない場合でもよい。
N型の拡散層10は、P型の拡散層8に形成されている。N型の拡散層10は、エミッタ領域として用いられる。
絶縁層11が、エピタキシャル層5上面に形成されている。絶縁層11は、PSG(Phospho Silicate Glass)膜等により、形成されている。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、例えば、CHF3またはCF4系のガスを用いたドライエッチングにより、絶縁層11にコンタクトホール12、13、14が形成されている。
コンタクトホール12、13、14には、アルミ合金、例えば、Al−Si膜15が選択的に形成され、エミッタ電極16、ベース電極17及びコレクタ電極18が形成されている。
次に、NPNトランジスタ2は、主に、P型の単結晶シリコン基板4と、N型のエピタキシャル層5と、コレクタ領域として用いられるN型の埋込拡散層19、20と、コレクタ領域として用いられるN型の拡散層21、22と、ベース領域として用いられるP型の拡散層23、24と、エミッタ領域として用いられるN型の拡散層25とから構成されている。
N型のエピタキシャル層5は、P型の単結晶シリコン基板4上に形成されている。基板4の厚みは、例えば、22.0(μm)程度である。また、エピタキシャル層4の厚みは、例えば、7.0(μm)程度である。
N型の埋込拡散層19、20は、基板4とエピタキシャル層5とに渡り形成されている。N型の埋込拡散層20は、N型の埋込拡散層19とその形成領域を重畳させるように形成されている。
N型の拡散層21、22は、エピタキシャル層5に形成されている。N型の拡散層21は、コレクタ領域として用いられ、N型の拡散層22は、コレクタ引き出し領域として用いられる。N型の拡散層22を形成することで、コンタクト抵抗を低減することができる。
P型の拡散層23、24は、エピタキシャル層5に形成されている。P型の拡散層23は、ベース領域として用いられ、P型の拡散層24は、ベース引き出し領域として用いられる。P型の拡散層24を形成することで、コンタクト抵抗を低減することができる。尚、P型の拡散層24は形成される場合でも、形成されない場合でもよい。
N型の拡散層25は、P型の拡散層23に形成されている。N型の拡散層25は、エミッタ領域として用いられる。
絶縁層11が、エピタキシャル層5上面に形成されている。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、例えば、CHF3またはCF4系のガスを用いたドライエッチングにより、絶縁層11にコンタクトホール26、27、28が形成されている。
コンタクトホール26、27、28には、アルミ合金、例えば、Al−Si膜29が選択的に形成され、エミッタ電極30、ベース電極31及びコレクタ電極32が形成されている。
次に、縦型PNPトランジスタ3は、主に、P型の単結晶シリコン基板4と、N型のエピタキシャル層5と、N型の埋込拡散層33と、コレクタ領域として用いられるP型の埋込拡散層34、35と、N型の埋込拡散層36、37と、コレクタ領域として用いられるP型の拡散層38、39と、ベース領域として用いられるN型の拡散層40、41と、エミッタ領域として用いられるP型の拡散層42とから構成されている。
N型のエピタキシャル層5は、P型の単結晶シリコン基板4上に形成されている。
N型の埋込拡散層33は、基板4とエピタキシャル層5とに渡り成されている。N型の埋込拡散層33は、基板4とP型の埋込拡散層34のそれぞれとPN接合領域を形成し、基板4とP型の埋込拡散層34とをPN接合分離している。
P型の埋込拡散層34、35は、基板4とエピタキシャル層5に渡り形成されている。P型の埋込拡散層35は、P型の埋込拡散層34とその形成領域を重畳させるように形成されている。
N型の埋込拡散層36、37は、基板4とエピタキシャル層5に渡り形成されている。N型の埋込拡散層36、37は、P型の埋込拡散層34、35を取り囲むように配置されている。
P型の拡散層38、39は、エピタキシャル層5に形成されている。P型の拡散層38、39は、P型の埋込拡散層35と連結している。P型の拡散層38、39は、コレクタ領域として用いられる。
N型の拡散層40、41は、エピタキシャル層5に形成されている。N型の拡散層40は、ベース領域として用いられ、N型の拡散層41は、ベース引き出し領域として用いられる。N型の拡散層41を形成することで、コンタクト抵抗を低減することができる。
P型の拡散層42は、N型の拡散層40に形成されている。P型の拡散層42は、エミッタ領域として用いられる。
N型の拡散層43、44は、エピタキシャル層5に形成されている。N型の拡散層43、44は、P型の拡散層38、39を取り囲むように一環状に形成されている。N型の拡散層43とN型の埋込拡散層36とは連結し、N型の拡散層44とN型の埋込拡散層37とは連結している。つまり、N型の拡散層43、44が、コレクタ領域であるP型の拡散層38、39の外周を囲むように配置されることで、エピタキシャル層5表面が反転し、コレクタ電流が分離領域を介して基板4へと流れることを防止する。
絶縁層11が、エピタキシャル層5上面に形成されている。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、例えば、CHF3またはCF4系のガスを用いたドライエッチングにより、絶縁層11にコンタクトホール45、46、47、48が形成されている。
コンタクトホール45、46、47、48には、アルミ合金、例えば、Al−Si膜49が選択的に形成され、ドレイン電極50、51、エミッタ電極52及びベース電極53が形成されている。
図示したように、パワー用半導体素子として用いられるNPNトランジスタ2では、N型の埋込拡散層19が、基板4の裏面54側まで拡散している。つまり、基板4の裏面54側には、N型の埋込拡散層19が露出している。そして、基板4の裏面54側には、N型の埋込拡散層19と直接コンタクトする金属層55が形成されている。金属層55は、NPNトランジスタ2のコレクタ領域として用いられる。矢印(一点鎖線)で図示したように、エミッタ領域であるN型の拡散層25から注入された自由キャリア(電子)は、コレクタ領域であるN型のエピタキシャル層5、N型の埋込拡散層20、N型の埋込拡散層19、金属層55、N型の埋込拡散層19、N型の埋込拡散層20、N型の拡散層21、22の順序に通過する。
この構造により、NPNトランジスタ2のコレクタ領域でのシート抵抗値(Rs)を大幅に低減することができる。具体的には、金属層55としてアルミ(Al)膜を用い、金属層55の膜厚を1.0(μm)程度とした場合、ドレイン領域でのシート抵抗値は0.03(Ω・cm)程度となる。一方、金属層55が形成されず、N型の埋込拡散層19、20のみの構造では、コレクタ領域でのシート抵抗値は10.0〜100.0(Ω・cm)程度となる。つまり、金属層55を用いることで、NPNトランジスタ2のコレクタ領域でのシート抵抗値は、1/1000程度に低減される。
尚、基板4の裏面54には、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、シリコン酸化膜56が形成され、基板4の裏面54の絶縁性が実現されている。この構造により、基板4の裏面54に形成されたPN接合領域からのリーク電流を低減することができる。
同様に、パワー用半導体素子として用いられる縦型PNPトランジスタ3においても、N型の埋込拡散層33及びP型の埋込拡散層34が、基板4の裏面54側まで拡散し、基板4の裏面54側からN型の埋込拡散層33及びP型の埋込拡散層34が露出している。そして、基板4の裏面54側には、P型の埋込拡散層34と直接コンタクトする金属層57が形成されている。金属層57としてアルミ膜が用いられ、金属層57は縦型PNPトランジスタ3のコレクタ領域として用いられる。この構造により、上述したように、縦型PNPトランジスタ3のコレクタ領域でのシート抵抗値を大幅に低減することができる。
最後に、基板4の裏面54側では、シリコン酸化膜56を被覆するように、例えば、エポキシ樹脂58が塗布され、エポキシ樹脂58を接着材料として、支持基板59が貼り合わされている。支持基板59はチップの機械的強度を増大させるために貼り合わされるため、例えば、ガラス板、シリコンウエハ、アルミ板、銅板等から構成されている。特に、支持基板59としてシリコンウエハを用いた場合には、支持基板59と基板4とは同一材料となる。この場合、基板4と支持基板59は線膨張係数が同一または近似となり、温度変化による材料伸縮等の熱応力に対して、破壊耐性が強い構造となる。尚、必ずしも支持基板59が必要であることはなく、支持基板59を用いない場合でも機械的強度が得られる場合には、支持基板59がない構造でもよい。
図2(A)に示す如く、従来の半導体装置、例えば、NPNトランジスタでは、X軸方向にコレクタ領域として用いられるN型の拡散層60が配置されている。また、N型の拡散層60と連結し、Y軸方向にN型の拡散層61、62、63が形成されている。N型の拡散層61、62、63はX軸方向に一定間隔で配置されている。そして、N型の拡散層61、62、63間には、ベース領域として用いられるP型の拡散層64、65が配置されている。P型の拡散層64にはエミッタ領域として用いられるN型の拡散層66が配置されている。尚、N型の拡散層66上には、エミッタ領域用のコンタクトホール67が配置されている。P型の拡散層64上には、ベース領域用のコンタクトホール68が複数配置されている。
つまり、従来のNPNトランジスタでは、ベース領域として用いられるP型の拡散層64、65間に、コレクタ領域として用いられるN型の拡散層61、62、63が配置されている。この構造により、チップ内のNPNトランジスタの形成領域に、コレクタ領域が広い領域に渡り配置され、コレクタ領域でのシート抵抗値の低減を図っている。そして、NPNトランジスタの形成領域の任意の領域において、NPNトランジスタの動作を実現し、チップサイズを効率的に利用し、所望の電流能力を得ることができる。
一方、図2(B)に示す如く、本実施の形態でのNPNトランジスタ2では、X軸方向にコレクタ領域として用いられるN型の拡散層22(図1参照)が配置されている。そして、従来の構造におけるY軸方向に延在するN型の拡散層61、62、63(図2(A)参照)は形成されていない。つまり、ベース領域として用いられるP型の拡散層23(図1参照)の1側辺に対応してN型の拡散層22が配置されている。この構造は、上述したように、コレクタ領域として金属層55(図1参照)を用いることで、コレクタ領域でのシート抵抗値を大幅に低減することで実現できる。つまり、コレクタ領域用の拡散層の面積、不純物濃度等ではなく、金属層55によりコレクタ領域のシート抵抗値を低減する。そして、従来の構造におけるY軸方向に延在するN型の拡散層61、62、63を省略することで、チップサイズは従来の構造から2割程度縮小する。この構造においても、コレクタ領域のシート抵抗値の大幅な低減により、NPNトランジスタの形成領域の任意の領域において、NPNトランジスタの動作を実現している。
尚、N型の拡散層25上には、エミッタ領域用のコンタクトホール26(図1参照)が、Y軸方向に一定間隔で複数配置されている。また、P型の拡散層24(図1参照)上には、ベース領域用のコンタクトホール27が複数配置されている。
上述したように、本実施の形態では、金属層55、57が、アルミ膜から形成される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、金属層55、57として、アルミ−シリコン(Al−Si)膜、アルミ−シリコン−銅(Al−Si−Cu)膜、アルミ−銅(Al−Cu)膜またはチタン−チタンナイトライド−アルミ(Ti−TiN−Al)膜を用いる場合でも、同様な効果を得ることができる。また、金属層55、57の膜厚も使用目的等に応じて任意の設計変更が可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
次に、本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法について、図3から図12を参照し、第1実施例について詳細に説明する。図3から図12は、本実施の形態における半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
先ず、図3に示す如く、P型の単結晶シリコン基板4を準備する。基板4上にN型の埋込拡散層19、33の形成領域が選択的に薄く形成されたシリコン酸化膜69を形成する。そして、シリコン酸化膜69をマスクとして用い、基板4の表面からN型不純物、例えば、リン(P)を加速電圧90〜110(keV)、導入量1.0×1013〜1.0×1015(/cm2)でイオン注入する。その後、リン(P)を熱拡散し、N型の埋込拡散層19、33を形成した後、シリコン酸化膜69を除去する。尚、本実施の形態では、基板4は、例えば、625.0(μm)程度の厚みを有するものを準備するため、その厚みの一部を省略した形式で図示する。
次に、図4に示す如く、基板4上にシリコン酸化膜70を、例えば、450.0(Å)程度堆積する。次に、シリコン酸化膜70上にフォトレジスト71を形成する。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、P型の埋込拡散層34が形成される領域上のフォトレジスト71に開口部を形成する。その後、基板4の表面から、P型不純物、例えば、ホウ素(B)を加速電圧90〜110(keV)、導入量1.0×1014〜1.0×1016(/cm2)でイオン注入する。そして、フォトレジスト71を除去し、熱拡散し、P型の埋込拡散層34を形成した後、シリコン酸化膜70を除去する。
次に、図5に示す如く、基板4上にシリコン酸化膜72を形成した後、N型の埋込拡散層6、20、36、37の形成領域上に開口部が形成されるように、シリコン酸化膜72を選択的に除去する。そして、シリコン酸化膜72をマスクとして用い、基板4の表面にN型不純物、例えば、アンチモン(Sb)を含む液体ソース73を回転塗布法により塗布する。アンチモン(Sb)を熱拡散し、N型の埋込拡散層6、20、36、37を形成した後、シリコン酸化膜72、液体ソース73を除去する。
次に、図6に示す如く、基板4上にシリコン酸化膜74を形成した後、シリコン酸化膜74上にフォトレジスト75を形成する。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、P型の埋込拡散層35、76、77、78、79が形成される領域上のフォトレジスト75に開口部を形成する。その後、基板4の表面から、P型不純物、例えば、ホウ素(B)を加速電圧90〜180(keV)、導入量0.5×1014〜1.0×1016(/cm2)でイオン注入する。そして、フォトレジスト75を除去し、熱拡散し、P型の埋込拡散層35、76、77、78、79を形成する。
次に、図7に示す如く、基板4を気相エピタキシャル成長装置のサセプタ上に配置し、基板4上にエピタキシャル層5を、例えば、6.0〜8.0(μm)程度形成する。気相エピタキシャル成長装置は、主に、ガス供給系、反応炉、排気系、制御系から構成されている。本実施の形態では、縦型の反応炉を用いることで、エピタキシャル層の膜厚均一性を向上させることができる。このエピタキシャル層5の形成工程における熱処理により、前記P型の埋込拡散層34、35、76、77、78、79及びN型の埋込拡散層6、19、20、33、36、37が熱拡散される。
次に、エピタキシャル層5上にシリコン酸化膜80を、例えば、450.0(Å)程度堆積する。次に、シリコン酸化膜80上にフォトレジスト81を形成する。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、N型の拡散層40が形成される領域上のフォトレジスト81に開口部を形成する。フォトレジスト81をマスクとして用い、エピタキシャル層5の表面からN型不純物、例えば、リン(P)を加速電圧90〜110(keV)、導入量1.0×1013〜1.0×1015(/cm2)でイオン注入する。その後、フォトレジスト81を除去し、リン(P)を熱拡散し、N型の拡散層40を形成する。
次に、図8に示す如く、エピタキシャル層5上にシリコン酸化膜82を、例えば、450.0(Å)程度堆積する。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、N型の拡散層21、43、44を形成する。このとき、N型の拡散層21は、N型の埋込拡散層20と連結し、N型の拡散層43、44は、それぞれN型の埋込拡散層36、37と連結する。その後、シリコン酸化膜82上にフォトレジスト83を形成する。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、P型の拡散層38、39、84、85、86、87が形成される領域上のフォトレジスト83に開口部を形成する。その後、エピタキシャル層5の表面から、P型不純物、例えば、ホウ素(B)を加速電圧90〜180(keV)、導入量0.5×1014〜1.0×1016(/cm2)でイオン注入する。そして、フォトレジスト83を除去し、熱拡散し、P型の埋込拡散層38、39、84、85、86、87を形成する。
次に、図9に示す如く、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、順次、P型の拡散層8、23、42及びP型の拡散層9、24を形成した後、シリコン酸化膜81上にフォトレジスト88を形成する。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、N型の拡散層7、10、22、25、41が形成される領域上のフォトレジスト88に開口部を形成する。フォトレジスト88をマスクとして用い、エピタキシャル層5の表面からN型不純物、例えば、リン(P)を加速電圧70〜90(keV)、導入量1.0×1021〜1.0×1022(/cm2)でイオン注入する。その後、フォトレジスト88を除去し、リン(P)を熱拡散し、N型の拡散層7、10、22、25、41を形成する。尚、P型の拡散層9、24とN型の拡散層7、10、22、25、41との形成順序は逆の場合でも良い。
次に、図10に示す如く、エピタキシャル層5上に絶縁層11として、例えば、PSG膜等を堆積する。公知のフォトリソグラフィ技術を用い、例えば、CHF3またはCF4系のガスを用いたドライエッチングで、絶縁層11にコンタクトホール12、13、14、26、27、28、45、46、47、48を形成する。コンタクトホール12、13、14、26、27、28、45、46、47、48には、アルミ合金、例えば、Al−Si膜を選択的に形成し、コレクタ電極18、32、50、51、エミッタ電極16、30、52及びベース電極17、31、53を形成する。
次に、図11に示す如く、粘着テープ89を準備し、絶縁層11とガラス板90とを貼り合わせる。そして、ガラス板90は支持基板として用いられ、次工程における研磨工程に耐える事ができる材料であれば良く、例えば、シリコンウエハやアルミ板、銅板等の金属板でも良い。
次に、ガラス板90が底面となるように基板4をひっくり返す。そして、基板4の裏面54側からP型の埋込拡散層34及びN型の埋込拡散層19、33が露出するまで、例えば、BG(Back Grinding)法により、基板4を研磨する。その結果、基板4の厚みは、20.0〜24.0(μm)程度となる。基板4の裏面54側にアルミ膜を形成し、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、アルミ膜を選択的に除去する。そして、基板4の裏面54側にN型の埋込拡散層19と直接コンタクトする金属層55及びP型の埋込拡散層34と直接コンタクトする金属層57を形成する。その後、基板4の裏面54側にCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、シリコン酸化膜56を形成し、基板4の裏面54側を絶縁処理する。
次に、図12に示す如く、シリコン酸化膜56上にエポキシ樹脂58を塗布し、エポキシ樹脂58上に支持基板59を貼り合わせる。その後、支持基板59が底面となるように基板4をひっくり返し、ガラス板90及び粘着テープ89を除去し、図1に示す半導体装置が完成する。尚、支持基板59はチップの機械的強度を増大させるために貼り合わされるため、例えば、ガラス板、シリコンウエハ、アルミ板、銅板等から構成される。また、図示していないが、例えば、チップの外周部に形成された電極パッドは、絶縁層11上に露出している。
尚、本実施の形態では、金属層55、57が、アルミから形成される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、金属層55、57として、アルミ−シリコン(Al−Si)膜、アルミ−シリコン−銅(Al−Si−Cu)膜、アルミ−銅(Al−Cu)膜またはチタン−チタンナイトライド−アルミ(Ti−TiN−Al)膜を用いる場合でも、同様な効果を得ることができる。また、金属層55、57の膜厚も使用目的等に応じて任意の設計変更が可能である。
また、本実施の形態では、NPNトランジスタ2と縦型PNPトランジスタ3とが同一基板上に形成される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、NPNトランジスタ2と縦型PNPトランジスタ3とが、異なる基板に別々に形成される場合でもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
次に、本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法について、図13から図14を参照し、第2実施例について詳細に説明する。図13から図14は、本実施の形態における半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。尚、上述した第1実施例の説明における図3〜図10までの半導体装置の製造方法の説明は、第2実施例においても同様であるため、上述した説明を参照し、ここではその説明を割愛する。また、図13から図14では、電極パッドが形成されている領域も示している。
図13に示す如く、絶縁層11上面から、例えば、プラズマCVD法により、シリコン窒化膜91を略全面に堆積する。シリコン窒化膜91上にエポキシ樹脂92を塗布し、エポキシ樹脂92上に支持基板93を貼り合わせる。その後、支持基板93が底面となるように基板4をひっくり返す。尚、支持基板93はチップの機械的強度を増大させるために貼り合わされるため、例えば、ガラス板、シリコンウエハ、アルミ板、銅板等から構成される。
次に、基板4の裏面54側からP型の埋込拡散層34及びN型の埋込拡散層19、33が露出するまで、例えば、BG(Back Grinding)法により、基板4を研磨する。その結果、基板4の厚みは、20.0〜24.0(μm)程度となる。基板4の裏面54側にアルミ膜を形成し、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、アルミ膜を選択的に除去する。そして、基板4の裏面54側にN型の埋込拡散層19と直接コンタクトする金属層55及びP型の埋込拡散層34と直接コンタクトする金属層57を形成する。その後、基板4の裏面54側にCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、シリコン酸化膜56を形成し、基板4の裏面54側を絶縁処理する。
図14に示す如く、例えば、チップの外周部に位置し、実動作領域の周囲に形成された無効領域上には電極パッド94が複数形成されている。上述したように、絶縁層11側には支持基板93が貼り合わされているため、電極パッド94は、基板4の裏面54側から露出させる。
具体的には、先ず、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、電極パッド94の形成領域上のシリコン酸化膜56を除去する。次に、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、電極パッド94の形成領域上に開口部が形成されたエッチング保護膜(図示せず)をマスクとし、エッチングガスとして、例えば、フレオン(CF4)を用いて、基板4の裏面54側から基板4及びエピタキシャル層5をドライエッチングし、開口部95を形成する。最後に、開口部95を利用し、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、電極パッド94の形成領域上に開口部が形成されたフォトレジストをマスクとし、エッチング液として、例えば、フッ化水素酸水溶液を用いて、ウェットエッチングにより、開口部96を形成する。この製造方法により、基板4の裏面54側からは、開口部95、96を介して電極パッド94が露出し、半導体装置が完成する。このとき、チップが実装基板(図示せず)上に固着される際には、例えば、支持基板93側が実装基板の導電パターン(図示せず)と相対する。そして、開口部95の開口面積は、ワイヤーボンディング性が考慮され決定される。
尚、本実施の形態では、金属層55、57が、アルミから形成される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、金属層55、57として、アルミ−シリコン(Al−Si)膜、アルミ−シリコン−銅(Al−Si−Cu)膜、アルミ−銅(Al−Cu)膜またはチタン−チタンナイトライド−アルミ(Ti−TiN−Al)膜を用いる場合でも、同様な効果を得ることができる。また、金属層55、57の膜厚も使用目的等に応じて任意の設計変更が可能である。
また、本実施の形態では、NPNトランジスタ2と縦型PNPトランジスタ3とが同一基板上に形成される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、NPNトランジスタ2と縦型PNPトランジスタ3とが、異なる基板に別々に形成される場合でもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
1 NPNトランジスタ
2 NPNトランジスタ
3 縦型PNPトランジスタ
4 P型の単結晶シリコン基板
5 N型のエピタキシャル層
19 N型の埋込拡散層
34 P型の埋込拡散層
55 金属層
56 シリコン酸化膜
57 金属層
2 NPNトランジスタ
3 縦型PNPトランジスタ
4 P型の単結晶シリコン基板
5 N型のエピタキシャル層
19 N型の埋込拡散層
34 P型の埋込拡散層
55 金属層
56 シリコン酸化膜
57 金属層
Claims (11)
- 一導電型の半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された逆導電型のエピタキシャル層と、
前記半導体基板と前記エピタキシャル層とに渡り形成され、コレクタ領域として用いられる逆導電型の埋込拡散層と、
前記エピタキシャル層表面から形成され、コレクタ領域として用いられる逆導電型の第1の拡散層と、
前記エピタキシャル層表面から形成され、ベース領域として用いられる一導電型の拡散層と、
前記一導電型の拡散層に形成され、エミッタ領域として用いられる逆導電型の第2の拡散層とを有し、
前記逆導電型の埋込拡散層は前記半導体基板の裏面側から露出し、前記逆導電型の埋込拡散層の露出領域と接続するように、前記半導体基板の裏面に金属層が形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記半導体基板の裏面には前記金属層を覆うように絶縁層が形成され、前記金属層は前記逆導電型の埋込拡散層とのみ電気的に接続していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記金属層は、アルミ膜、アルミ−シリコン膜、アルミ−シリコン−銅膜、アルミ−銅膜またはチタン−チタンナイトライド−アルミ膜から形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
- 前記逆導電型の第1の拡散層は、前記逆導電型の埋込拡散層と連結していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 一導電型の半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された逆導電型のエピタキシャル層と、
前記半導体基板と前記エピタキシャル層とに渡り形成され、コレクタ領域として用いられる一導電型の埋込拡散層と、
前記半導体基板と前記エピタキシャル層とに渡り形成され、前記半導体基板と前記一導電型の埋込拡散層とを接合分離する逆導電型の埋込拡散層と、
前記エピタキシャル層表面から形成され、コレクタ領域として用いられる一導電型の第1の拡散層と、
前記エピタキシャル層表面から形成され、ベース領域として用いられる逆導電型の拡散層と、
前記逆導電型の拡散層に形成され、エミッタ領域として用いられる一導電型の第2の拡散層とを有し、
前記一導電型の埋込拡散層は前記半導体基板の裏面側から露出し、前記一導電型の埋込拡散層の露出領域と接続するように、前記半導体基板の裏面に金属層が形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記半導体基板の裏面には前記金属層を覆うように絶縁層が形成され、前記金属層は前記一導電型の埋込拡散層とのみ電気的に接続していることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
- 前記金属層は、アルミ膜、アルミ−シリコン膜、アルミ−シリコン−銅膜、アルミ−銅膜またはチタン−チタンナイトライド−アルミ膜から形成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の半導体装置。
- 一導電型の半導体基板を準備し、前記半導体基板に逆導電型の埋込拡散層を形成した後、前記半導体基板の表面上に逆導電型のエピタキシャル層を形成する工程と、
前記エピタキシャル層にコレクタ領域として用いる逆導電型の第1の拡散層と、ベース領域として用いる一導電型の拡散層と、エミッタ領域として用いる逆導電型の第2の拡散層を形成する工程と、
前記エピタキシャル層表面に支持基板を貼り合わせた後、前記半導体基板の裏面側から研磨し、前記半導体基板の裏面から前記逆導電型の埋込拡散層を露出させる工程と、
前記半導体基板の裏面に、前記露出した逆導電型の埋込拡散層と接続する金属層を形成し、前記半導体基板の裏面側に絶縁層を形成した後、前記支持基板を剥離する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記支持基板として、半導体ウエハ、ガラス板または金属板を用いることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
- 一導電型の半導体基板を準備し、前記半導体基板に逆導電型の埋込拡散層を形成した後、前記逆導電型の埋込拡散層により前記半導体基板と接合分離するように、前記半導体基板に一導電型の埋込拡散層を形成する工程と、
前記半導体基板の表面上に逆導電型のエピタキシャル層を形成した後、前記エピタキシャル層にコレクタ領域として用いる一導電型の第1の拡散層と、ベース領域として用いる逆導電型の拡散層と、エミッタ領域として用いる一導電型の第2の拡散層を形成する工程と、
前記エピタキシャル層表面に支持基板を貼り合わせた後、前記半導体基板の裏面側から研磨し、前記半導体基板の裏面から前記一導電型の埋込拡散層を露出させる工程と、
前記半導体基板の裏面に、前記露出した一導電型の埋込拡散層と接続する金属層を形成し、前記半導体基板の裏面側に絶縁層を形成した後、前記支持基板を剥離する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記支持基板として、半導体ウエハ、ガラス板または金属板を用いることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
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JP2006023173A JP2007207901A (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | 半導体装置及びその製造方法 |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
CN101740383B (zh) * | 2009-12-20 | 2011-07-20 | 锦州七七七微电子有限责任公司 | 集成化pnp差分对管的制作方法 |
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2006
- 2006-01-31 JP JP2006023173A patent/JP2007207901A/ja active Pending
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