JP2007205636A - 換気装置 - Google Patents

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健一 中島
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Abstract

【課題】室内空間への排気の拡散を防止して、換気効率の低下を抑制し、比較的小風量で換気することができ、運転音も静かな換気装置を提供する。
【解決手段】換気装置10は、建築物HのキッチンK内に配置された電磁調理器11前方の垂直壁面W周辺に開設された吸込口12と連通し、建築物Hの外壁面AWに排気口13を有する排気経路14と、排気口13に連通した状態で外壁面AWに取り付けられた排気装置15と、を備え、吸込口12の正面にはグリル19が装着されている。また、電磁調理器11を包囲する領域の一部である、電磁調理器11の左右側方領域および前方領域に向かって外気を吹き出すための給気口16が電磁調理器11上方の天井面Cに設けられている。給気口16は、天井面Cおよび垂直壁面W内の給気経路17を経由して、外壁面AWに開設された通気口18に連通している。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭のキッチンや飲食店の厨房などに配備される換気装置に関する。
一般家庭のキッチンなどに配置されている加熱調理器(例えば、電磁調理器)において調理を行っているときに発生する煙や蒸気などを屋外へ排出するため換気装置が配備されている。従来の換気装置としては、加熱調理器周辺の壁面や窓面あるいは加熱調理器の直上面に排気口や排気ファンを配置したものが多かったが、煙などを室外へ排気すると同時に屋外の空気を室内へ供給する機能を有する換気装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開昭61−122438号公報 実開昭61−123355号公報
特許文献1記載の換気装置(換気扇)は、台所のレンジ上方に、給気用ファンおよび排気用ファンを有する送風機能部を配置した構造であるため、比較的広い設置スペースを必要とし、運転音も大である。また、送風機能部そのものの構造が複雑であるため、メンテナンスなども困難である。
特許文献2記載の換気装置(台所の換気装置)の場合、室内に位置する排気路に排気ファンが設けられているため、運転音が室内へ伝わり、騒音が大である。また、排気路および排気ファンなどが室内に配置されるため、これらの機材によって調理器周辺のスペースが占有されてしまう。
本発明が解決しようとする課題は、室内空間への排気の拡散を防止して、換気効率の低下を抑制し、比較的小風量で排気することができ、運転音も静かな換気装置を提供することにある。
本発明の換気装置は、建築物内に配置された調理器周辺に開設された吸込口と連通する排気経路と、前記排気経路の下流に設けられた排気口に連通させて前記建築物の室外に設置された排気装置と、を備え、
前記調理器を包囲する領域の少なくとも一部に向かって外気を吹き出す給気口を設けたことを特徴とする。ここで、「室外」とは、建築物内の天井裏、床下空間もしくは屋外などの居室以外の場所をいう。
このような構成とすれば、使用中の調理器付近から発生する煙や蒸気などの排気は、外壁面に取り付けられた排気装置の働きにより、調理器周辺に開設された吸込口から吸い込まれ、排気経路を経由して屋外へ排出される。このとき、排気装置の吸込作用により室内は負圧となるため、給気口から外気が導入され、この外気は、調理器を包囲する領域の少なくとも一部に向かって吹き出される。従って、排気の周囲の少なくとも一部は外気で区画または包囲された状態となり、室内空間への排気の拡散を防止することができ、換気効率の低下が抑制され、比較的小風量で換気することができる。また、排気装置は、室外に配置されているため、運転音が調理器付近まで届かず、静かである。なお、給気口を通じて外気を導入する手段として、電動式の給気用ファンを建築物内の天井裏、床下空間若しくは屋外などの室外に設置してもよい。この場合、給気用ファンを排気装置に内蔵させることもできる。
ここで、前記給気口を、前記調理器上方の天井面、前記調理器側方の垂直壁面、前記調理器後方の垂直壁面、前記調理器の上面のうちの少なくとも一カ所に設けることが望ましい。このような構成とすれば、調理器付近から発生する煙や蒸気などの排気が外気で包み込まれた状態となるように、外気を吹き出し可能となるため、排気の拡散防止作用を高めることができる。
次に、本発明の換気装置は、建築物内に配置された調理器周辺に開設された吸込口と連通し、前記建築物の外壁面に排気口を有する排気経路と、前記排気口に連通させて屋外に設置された排気装置と、を備え、
外気を吹き出す給気口を、前記調理器上方の天井面、前記調理器側方の垂直壁面、前記調理器後方の垂直壁面、前記調理器の上面のうちの少なくとも一カ所に設け、
前記給気口から吹き出す外気を前記調理器を包囲する領域の少なくとも一部へ誘導するガイド部材を、前記調理器上方の天井面、前記調理器側方の垂直壁面、前記調理器後方の垂直壁面のうちの少なくとも一カ所に設けたことを特徴とする。
このような構成とすれば、給気口から吹き出す外気は、ガイド部材により、調理器を包囲する領域へ誘導されるため、調理器付近から発生する煙や蒸気の拡散を防止することができ、換気効率の低下が抑制され、小風量で換気することができる。また、排気装置は建築物の外壁面に配置されているため、運転音も静かである。
ここで、前記給気口を、前記吸込口に隣接する領域または前記吸込口を包囲する領域の少なくとも一部に設けることができる。このような構成とすれば、室内空間への排気の拡散を防止しながら、効率的に排気することができる。また、給気口と吸込口とを具備した部材を使用することにより、これらの設置箇所を一カ所に集約することが可能となるため、施工性が向上する。
次に、本発明の換気装置は、建築物内に配置された調理器周辺に開設された吸込口と連通し、前記建築物の外壁面に排気口を有する排気経路と、前記排気口に連通させて屋外に設置された排気装置と、を備え、
前記吸込口の上方に外気を吹き出す給気口を設けるとともに、前記給気口から吹き出す外気を前記調理器の上方へ誘導するガイド部材を設けたことを特徴とする。
このような構成とすれば、給気口から吹き出す外気はガイド部材により調理器の上方へ誘導されるため、調理器付近から発生する煙や蒸気などの排気は、前記外気によって室内空間への拡散が阻止されることとなり、換気効率の低下が抑制され、比較的小風量で換気することができる。また、排気装置は屋外に配置されているため、運転音も静かである。
次に、本発明の換気装置は、建築物内に配置された調理器周辺に開設された吸込口と連通し、前記建築物の外壁面に排気口を有する排気経路と、前記排気口に連通させて屋外に配置された排気装置と、を備え、
前記吸込口の全周を包囲する領域から外気を吹き出す給気口を設けるとともに、前記吸込口に向かう排気流および前記給気口から吹き出す外気流がいずれも螺旋気流を形成するように、前記吸込口および前記給気口にガイド部材を設けたことを特徴とする。
このような構成とすれば、調理器付近から吸込口に向かう排気および給気口から吹き出す外気は、吸込口および前記給気口にそれぞれ設けられたガイド部材の働きにより、いずれも螺旋気流を形成するように流動していくため、排気の拡散を防止して、換気効率の低下を抑制し、小風量で換気することができ、運転音も静かである。
本発明により、室内空間への排気の拡散を防止し、換気効率の低下を抑制し、比較的小風量で換気することができ、運転音も静かな換気装置を提供することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態である換気装置を示す垂直断面図、図2(a)は図1に示す換気装置の機能を模式的に示す平面図、図2(b)はその他の機能を模式的に示す平面図、図3は図1に示す換気装置を構成する排気装置付近の垂直断面図である。
図1に示すように、本実施形態の換気装置10は、建築物HのキッチンK内に配置された電磁調理器11前方の垂直壁面W周辺に開設された吸込口12と連通し、建築物Hの外壁面AWに排気口13を有する排気経路14と、排気口13に連通した状態で外壁面AWに取り付けられた排気装置15と、を備えている。吸込口12の正面にはグリル19が装着されている。また、図2(a)に示すように、電磁調理器11を包囲する領域の一部である、電磁調理器11の左右側方領域L,Rおよび前方領域Fに向かって外気を吹き出すための給気口16を電磁調理器11上方の天井面Cに設けている。給気口16は、天井面Cおよび垂直壁面Wの内部に設けられた給気経路17を経由して、外壁面AWに開設された通気口18に連通している。なお、通気口18の開口部分には、昆虫あるいは塵埃などの侵入を防止するためのフィルタ(図示せず)などの空気清浄手段を着脱可能に取り付けることが望ましい。
ここで、図3を参照して、屋外に配置された排気装置15について説明する。図1で示したように、排気装置15は、建築物Hの外壁面AWに排気口13を有する排気経路14を通じて電磁調理器11付近の換気を行うため、排気口13に連通した状態で外壁面AWに取り付けられている。排気装置15の外観形状は直方体状であり、複数のネジ90によって外壁面AWに固定された本体部15aと、この本体部15aの正面を開閉可能に覆うカバー部15bとを備えている。
排気装置15の底面部には、格子状に開口した排出口91が設けられ、排出口91の上部には、排出される排気を建築物Hの外壁面AWから離れる方向へ誘導する複数のベーンを有する誘導部材(図示せず)が装着されている。排気装置15は、建築物Hの外壁面AWの排気口13に接続された、横断面が長方形をした排気流入口92と、この排気流入口92と連通した状態で、その下流側に配置された吸込口93を経由して空気を吸い込む遠心ファン94と、を備えている。
遠心ファン94は、所謂、シロッコファンであり、モータ95の回転軸95aに取り付けられた羽根車96と、この羽根車96を包囲するように配置された略蝸牛形状のファンケーシング97などで形成されている。吸込口93はベルマウス形状であり、本実施形態では、羽根車96の外径よりやや内径の小さい円形開口としている。
図3に示すように、排気装置15においては、排気流入口92、吸込口93および遠心ファン94を、この順番で直列状に配置するとともに、排気流入口92と吸込口93との間に、空気流が拡散可能な迂回空間98を設けている。即ち、排気流入口92、吸込口93および遠心ファン94のそれぞれの一部が、この順番で同一直線上に位置するように配置されている。また、図3に示すように、迂回空間98内には、排気流入口92から吸込口93への空気の流動を促進するガイド部材99が設けられ、排気流入口92の周縁全体から迂回空間98内へ突出するような状態で突出部83が設けられている。従って、施工時、本体部15aの排気流入口92を突出部83に係合させることにより仮固定することができる。なお、本発明を構成する排気装置は、遠心ファン94を用いた排気装置15に限定しないので、遠心ファン方式以外の排気装置を使用することもできる。
図1に示すように、キッチンK内の垂直壁面Wに設けられたスイッチ(図示せず)を操作すると排気装置15内のモータ95が作動して遠心ファン94が回転し、吸込口93に吸引力が発生する。この吸引力により、電磁調理器11の使用中に発生した煙や蒸気などの排気Eを吸込口12から吸い込み、排気経路14内を経由して屋外へ排出することができる。
このように、調理中に電磁調理器11付近から発生する煙や蒸気などの排気Eは、外壁面AWに取り付けられた排気装置15の働きにより、電磁調理器11の後方壁面Wに開設された吸込口12から吸い込まれ、排気経路14を経由して建築物Hの外へ排出される。このとき、排気装置15の吸込作用によりキッチンK内は負圧となるため、給気口16から外気Fが導入され、この外気Fは、電磁調理器11の左右側方領域L,Rおよび前方領域Fに向かって吹き出される。
従って、排気Eの左右側方および前方は、外気Fによって区画されたような状態となり、排気Eの拡散を防止することができる。このため、換気効率の低下を抑制することができ、小風量で換気することができる。また、排気装置15は建築物Hの外壁面AWに配置されているため、キッチンK内へモータやファンなどの回転音が届かず、運転音も静かである。なお、排気装置15は遠心ファンを用いたものが好適であるが、これに限定するものではない。
本実施形態では、給気口16を、電磁調理器11上方の天井面Cに設けているため、図1に示すように、外気Fをエアカーテン状に吹き出すことができる。従って、電磁調理器11付近から発生する煙や蒸気などの排気Eは外気Fによって区画されるとともに三方から包み込まれたような状態となり、排気Eに対する優れた拡散防止作用を得ることができる。なお、給気口16からの外気Fの吹き出し領域は図2(a)に示す形態に限定するものではないので、例えば、図2(b)に示すように、電磁調理器11の前方から左右側方に至る円弧状領域Bに向かって吹き出すように設定することもできる。そのほか、給気口16を通じて外気Fを導入する手段として、電動式の給気用ファン(図示せず)を建築物H内の天井面Cの裏側、床下空間若しくは屋外などに設置することもでき、給気用ファンを排気装置15に内蔵させることもできる。このような外気導入手段を設ければ、安定して外気を供給することができる。
次に、図4〜図17を参照し、本発明の第2〜12実施形態について説明する。なお、図4〜図17において図1〜図3に示す符号と同じ符号を付している部分は、第1実施形態の換気装置10の構成部分と同じ機能、効果を発揮する部分であり、説明を省略する。
図4は本発明の第2実施形態である換気装置を示す垂直断面図である。本実施形態の換気装置20においては、電磁調理器11の右方にある垂直壁面W1に給気口16aを設けているため、外気は給気口16aから略水平方向に吹き出される。従って、外気は、電磁調理器11の前方を遮るように吹き出し、排気装置15の吸引により外気が吸込口12側へ誘引され、包み込んだ排気Eを拡散させることなく吸込口12へ誘導するため、効率良く排気される。
図5は本発明の第3実施形態である換気装置30を示す垂直断面図である。本実施形態の換気装置30においては、電磁調理器11上方の天井面Cに給気口16cが設けられている。給気口16c内には吹き出し方向を規制するガイド部材(図示せず)が設けられ、これによって異なる2方向に向かって外気F1,F2が吹き出すように設定されている。外気F1は垂直下方へ吹き出され、外気F2は電磁調理器11の後方の垂直壁面Wに配置された吸込口12のグリル19の上方に向かって斜めに吹き出される。これによって、排気Eは、その前後を外気F1,F2によって狭まれたような状態となって吸込口12に吸い込まれるため、排気Fの拡散を防止することができる。また、排気Eに含まれる煙などにより壁や天井が汚損するのを防止することができる。
図6(a)は本発明の第4実施形態である換気装置40を示す垂直断面図、図6(b)は換気装置40の機能を示す模式図である。図6(a)に示すように、本実施形態の換気装置40においては、電磁調理器11上方の天井面Cに給気口16dが設けられている。給気口16c内には、略円錐筒形状のガイド部材(図示せず)が下広がりの姿勢をなすように配置されているため、給気口16dから吹き出す外気F3は、図6(b)に示すように、スカート状に広がる。従って、図6(a)に示すように、排気Eは、その外周全体を外気F3によって包囲されたような状態となり、拡散が防止されるため、吸込口12から効率的に吸い込むことができる。また、排気Eに含まれる煙などにより壁や天井が汚損するのを防止することができる。
なお、図1,図5,図6に示す換気装置10,30,40においては、給気口16,16c,16dが電磁調理器11上方の天井面Cに設けられているが、これらの位置に限定するものではないので、例えば、電磁調理器11上方に配置された吊り戸棚(図示せず)の下面などに給気口16,16c,16dを配置することもできる。
図7は本発明の第5実施形態である換気装置50を示す垂直断面図である。本実施形態の換気装置50においては、電磁調理器11後方の垂直壁面Wの吸込口12の上方に給気口16eが設けられている。また、電磁調理器11の上方に配置された吊り戸棚52の下面には、給気口16eから吹き出す外気F4を電磁調理器11の前方領域へ誘導するためのガイド部材51が配置されている。ガイド部材51は、斜面部分が凹曲面51aをなす略三角柱形状であり、凹曲面51aが給気口16eに対向するように配置されている。給気口16eから吹き出す外気F4はガイド部材51の凹曲面51aに当接することによって進行方向が下方へ曲がり、電磁調理器11の前方領域へ向かう。従って、電磁調理器11の前方部分において排気Eは外気F4によって区画されたような状態となり、拡散が防止されるため、吸込口12から効率的に吸い込むことができる。
図8は本発明の第6実施形態である換気装置60を示す垂直断面図である。本実施形態の換気装置60においては、垂直壁面Wに設けられた吸込口12の上方に当該吸込口12と隣接して給気口16fが配置され、給気口16f内には、外気F5の吹き出し方向を斜め上方へ誘導するガイド部材(図示せず)が設けられている。また、電磁調理器11の上方に配置された吊り戸棚52の下面には、給気口16fから吹き出す外気F5を電磁調理器11の前方領域へ誘導するためのガイド部材51が配置されている。給気口16fから吹き出す外気F5はガイド部材51の凹曲面51aに当接することによって進行方向が下方へ曲がり、電磁調理器11の前方領域へ向かう。従って、電磁調理器11の前方部分において排気Eは外気F5によって区画されたような状態となり、拡散が防止されるため、吸込口12から効率的に吸い込むことができる。
図9(a)は本発明の第7実施形態である換気装置70を示す垂直断面図、図9(b)は換気装置70を構成する吸込口12および給気口16gを示す正面図である。本実施形態の換気装置70においては、垂直壁面Wに設けられた吸込口12の左右側方および上方を包囲するような状態で、当該吸込口12と隣接して給気口16gが配置され、給気口16g内には、外気F6の吹き出し方向を斜め下方へ誘導するガイド部材(図示せず)が設けられている。給気口16gから吹き出す外気F6は、電磁調理器11の上方領域を包み込むように広がるため、これによって、電磁調理器11上方の排気Eは外気F6によって全体的に包み込まれたような状態となり、排気Eの拡散が防止されるため、吸込口12から効率的に吸い込むことができる。
ここで、図10は吸込口および給気口に関するその他の実施形態を示す正面図である。図10(a)に示す実施形態では、長方形をした吸込口12の周囲全体を包囲するように長方形の給気口16hが配置されるとともに、吸込口12は給気口16hの中心より少し下方に偏心した位置に配置されている。図10(b)に示す実施形態では、長円形をした吸込口12aの周囲全体を包囲するように長円形の給気口16iが配置されるとともに、吸込口12aは給気口16iの中心より少し下方に偏心した位置に配置されている。
図10(a),(b)に示す実施形態によれば、図11に示す換気装置1のように、給気口16h,16iの上方領域から外気F7が吹き出され、給気口16h,16iの下方領域U1,U2から外気F8が吹き出される。外気F7は、煙などの排気Eを包み込んで室内へ拡散するのを防止し、外気F8は、排気Eが垂直壁面Wなどを汚損するのを防止する。
図8,図9,図11に示す換気装置60,70,1においては、排気経路14、給気経路17が垂直壁面W内において互いに離れた状態で配置されているが、これに限定するものではない。従って、図12に示す換気装置100のように、垂直壁面W内において排気経路14と給気経路17とを互いに隣接させて配置し、排気装置15と外壁面AWとの間に外気導入経路27を設けることもできる。換気装置100においては、垂直壁面Wを貫通する排気経路14の上方に、排気経路14と区画された状態で、外気導入経路27と連通する給気経路17が設けられている。
このような構成とすれば、電磁調理器11から発生する煙や蒸気などの排気Eを、外気導入経路27および給気経路17を経由して導入された外気Fによって包み込んで排出することができる。このため、冬季におけるキッチンK内の室温低下を抑制することができるだけでなく、キッチンK内が負圧となってドア(図示せず)が開き難くなる現象を防止することができる。また、24時間換気システムを採用した建築物Hの場合、換気バランスを良好に維持しながら、電磁調理器11付近の換気を効率良く行うことができる。この場合、図12に示すように、給排気グリル31における、排気経路14と給気経路17との境界部分に、傾斜した板状のガイド部材32を設けることが望ましい。このガイド部材32は、外気Fおよび排気Eを図12に示すような状態に誘導する機能を発揮するほか、換気装置100の不使用時、給排気グリル31の開口部を閉塞する蓋体の役目も果たす。
なお、換気装置100においては、排気装置15と外壁面AWとの間に外気導入経路27を設けているが、排気装置15内の外壁面AW側の領域に外気導入経路27を設けることもできる。このようにすれば、別途、外気導入経路27を設ける必要がなくなるので、施工性が向上するほか、排気装置15付近の外壁面AWがスッキリするので、建築物Hの外観を損なわない。
図13は本発明の第8実施形態である換気装置の一部を示す垂直断面図である。本実施形態においては、垂直壁面Wに設けられた吸込口12bの上方に給気口16jを隣接して配置するとともに、吸込口12bには板状のガイド部材G1を設け、給気口16jには支軸81を中心に起伏可能な開閉扉82を設けている。開閉扉82は、2枚の板状ガイド部材82a,82bを隙間Sを隔てて対向配置した構造であり、斜めに起立させると、板状ガイド部材82a,82bの隙間Sが外気F9の流路となり、垂下状態に倒伏させると、吸込口12bおよび給気口16jを閉塞する蓋体となる。
板状ガイド部材82a,82bの隙間Sを通過してきた外気F9は、板状ガイド部材82aの先端部分の曲面部82cに沿ってUターンした後、吸込口12bに向かって流動するため、電磁調理器(図示せず)上方の排気E1を吸込口12bに向かって誘引することができる。従って、排気E1の拡散が防止され、吸込口12bから効率的に吸い込むことができる。
図14は本発明の第9実施形態である換気装置の一部を示す垂直断面図である。本実施形態においては、垂直壁面Wに設けられた吸込口12cの上方に給気口16kを隣接して配置するとともに、吸込口12cには板状のガイド部材G1を設け、給気口16kには外気F10を斜め上方へ誘導するガイド部材G2を設けている。給気口16kから吹き出す外気F10がガイド部材G2によって斜め上方へ吹き出すことにより、電磁調理器(図示せず)の上方に渦流R1が形成される。従って、排気E2は、拡散することなく、渦流R1によって誘引されながら吸込口12cへ効率良く吸い込まれる。
図15は本発明の第10実施形態である換気装置の一部を示す垂直断面図である。本実施形態においては、円形の吸込口12dの全周を包囲する領域から外気を吹き出す給気口16mを設けるとともに、吸込口12dに向かう排気E3および給気口16mから吹き出す外気F11がいずれも螺旋気流を形成するように、吸込口12dおよび給気口16mにそれぞれガイド部材G3,G4を設けている。また、これらの吸込口12dおよび給気口16mは合計3組を直列状に配置している。
電磁調理器(図示せず)付近から吸込口12dに向かう排気E3および給気口16mから吹き出す外気F11は、吸込口12dおよび給気口16mにそれぞれ設けられたガイド部材G3,G4の働きにより、いずれも螺旋気流を形成するように流動していくため、排気の拡散を防止して、換気効率の低下を抑制し、小風量で換気することができる。
図16は本発明の第11実施形態である換気装置の一部を示す垂直断面図である。本実施形態においては、垂直壁面Wに設けられた吸込口12eの上方に給気口16nを隣接して配置するとともに、吸込口12eと給気口16nとの間に設けられた支軸85bを中心に回転自在な羽根車85が配置されている。羽根車85は、支軸85bの周囲に複数の羽根板85aを放射状に配列することによって形成され、羽根車85の下面側(図14における3時〜6時の領域)はカバー86で覆われている。
吸込口12eに吸い込まれる排気E4および給気口16nから吹き出す外気F12により羽根車85は、図14における反時計方向に回転するため、吸込口12eへの排気および給気口16nからの給気を効率的に行うことができる。
図17は本発明の第12実施形態である換気装置の一部を示す垂直断面図である。本実施形態においては、垂直壁面Wに設けられた吸込口12fの上方に給気口16pを隣接して配置するとともに、吸込口12fには板状のガイド部材G1を設け、給気口16pの内面下端には外気F13を絞るガイド部材G5を設け、給気口16pに上端には室内側へ庇状に突出した断面J形状のガイド部材G6を設けている。
給気口16pから吹き出す外気F13はガイド部材G5によって絞られることによって流速が増大した状態で吹き出され、ガイド部材G6の下面に沿って流動した後、先端でJターンする。従って、電磁調理器(図示せず)の上方の排気E5は、外気F13によって誘引されながら吸込口12cへ効率良く吸い込まれる。
本発明の換気装置は、一般家庭のキッチンや飲食店の厨房などの換気システムとして広く利用することができる。
本発明の第1実施形態である換気装置を示す垂直断面図である。 (a)は図1に示す換気装置の機能を模式的に示す平面図、(b)はその他の機能を模式的に示す平面図である。 図1に示す換気装置を構成する排気装置付近の垂直断面図である。 本発明の第2実施形態である換気装置を示す垂直断面図である。 本発明の第3実施形態である換気装置を示す垂直断面図である。 (a)は本発明の第4実施形態である換気装置を示す垂直断面図、(b)は前記換気装置の機能を示す模式図である。 本発明の第5実施形態である換気装置を示す垂直断面図である。 本発明の第6実施形態である換気装置を示す垂直断面図である。 (a)は本発明の第7実施形態である換気装置を示す垂直断面図、(b)は前記換気装置を構成する吸込口および給気口を示す正面図である。 吸込口および給気口に関するその他の実施形態を示す正面図である。 図10に示す吸込口および給気口の機能を示す垂直断面図である。 その他の実施の形態である換気装置を示す垂直断面図である。 本発明の第8実施形態である換気装置の一部を示す垂直断面図である。 本発明の第9実施形態である換気装置の一部を示す垂直断面図である。 本発明の第10実施形態である換気装置の一部を示す垂直断面図である。 本発明の第11実施形態である換気装置の一部を示す垂直断面図である。 本発明の第12実施形態である換気装置の一部を示す垂直断面図である。
符号の説明
1,10,20,30,40,50,60,70,100 換気装置
11 電磁調理器
12,12a,12b,12c,12d,12e,12f 吸込口
13 排気口
14 排気経路
15 排気装置
15a 本体部
15b カバー部
16,16a,16c,16d,16e,16f,16g,16h,16i,16j,16k,16m,16n,16p 給気口
17 給気経路
18 通気口
19 グリル
27 外気導入経路
31 給排気グリル
32,51,99 ガイド部材
51a 凹曲面
52 吊り戸棚
81 支軸
82 開閉扉
82a,82b 板状ガイド部材
82c 曲面部
83 突出部
85 羽根車
85a 羽根板
85b 支軸
86 カバー
90 ネジ
91 排出口
92 排気流入口
93 吸込口
94 遠心ファン
95 モータ
95a 回転軸
96 羽根車
97 ファンケーシング
98 迂回空間
AW 外壁面
C 天井面
E,E1,E2,E3,E4,E5 排気
F,F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8,F9,F10,F11,F12,F13 外気
G1,G2,G3,G4,G5,G6 ガイド部材
H 建築物
K キッチン
L 左方領域
R 右方領域
R1 渦流
S 間隔
W 垂直壁面
U1,U2 下方領域

Claims (6)

  1. 建築物内に配置された調理器周辺に開設された吸込口と連通する排気経路と、前記排気経路の下流に設けられた排気口に連通させて前記建築物の室外に設置された排気装置と、を備え、
    前記調理器を包囲する領域の少なくとも一部に向かって外気を吹き出す給気口を設けたことを特徴とする換気装置。
  2. 前記給気口を、前記調理器上方の天井面、前記調理器側方の垂直壁面、前記調理器後方の垂直壁面、前記調理器の上面のうちの少なくとも一カ所に設けた請求項1記載の換気装置。
  3. 建築物内に配置された調理器周辺に開設された吸込口と連通し、前記建築物の外壁面に排気口を有する排気経路と、前記排気口に連通させて屋外に設置された排気装置と、を備え、
    外気を吹き出す給気口を、前記調理器上方の天井面、前記調理器側方の垂直壁面、前記調理器後方の垂直壁面、前記調理器の上面のうちの少なくとも一カ所に設け、
    前記給気口から吹き出す外気を前記調理器を包囲する領域の少なくとも一部へ誘導するガイド部材を、前記調理器上方の天井面、前記調理器側方の垂直壁面、前記調理器後方の垂直壁面のうちの少なくとも一カ所に設けたことを特徴とする換気装置。
  4. 前記給気口を、前記吸込口に隣接する領域または前記吸込口を包囲する領域の少なくとも一部に設けた請求項1〜3の何れかに記載の換気装置。
  5. 建築物内に配置された調理器周辺に開設された吸込口と連通し、前記建築物の外壁面に排気口を有する排気経路と、前記排気口に連通させて屋外に設置された排気装置と、を備え、
    前記吸込口の上方に外気を吹き出す給気口を設けるとともに、前記給気口から吹き出す外気を前記調理器の上方へ誘導するガイド部材を設けたことを特徴とする換気装置。
  6. 建築物内に配置された調理器周辺に開設された吸込口と連通し、前記建築物の外壁面に排気口を有する排気経路と、前記排気口に連通させて屋外に配置された排気装置と、を備え、
    前記吸込口の全周を包囲する領域から外気を吹き出す給気口を設けるとともに、前記吸込口に向かう排気流および前記給気口から吹き出す外気流がいずれも螺旋気流を形成するように、前記吸込口および前記給気口にガイド部材を設けたことを特徴とする換気装置。
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