JPH10281522A - 厨房の給排気装置 - Google Patents

厨房の給排気装置

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JPH10281522A
JPH10281522A JP8932797A JP8932797A JPH10281522A JP H10281522 A JPH10281522 A JP H10281522A JP 8932797 A JP8932797 A JP 8932797A JP 8932797 A JP8932797 A JP 8932797A JP H10281522 A JPH10281522 A JP H10281522A
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exhaust
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厨房の空調に影響を与えず、厨房内に調理作
業者に不快な気流を生じず、ガスレンジの炎を消さず、
煙、油の微粒子等を周囲に拡散させない構造簡単にして
安価な厨房の給排気装置の提供。 【解決手段】 レンジ台内部の収納部奥に形成された底
板を有しない空気流通路に床板が取り外されて空気取入
開口が形成されており、レンジ台内部の収納部上部の空
気流通空間と空気流通路が連通しており、レンジ台上部
のガスレンジの載置面の両側面及び壁側面の周囲三辺に
空気流通空間に連通する多数の空気吹出孔とレンジ台の
前面板に空気吹出開口を設け、壁面に設けられた空気整
流板と屋外に連通する排気ダクト内の排気扇の作動のみ
により、床下から吸入された空気を空気吹出孔及び空気
吹出開口から吹き出し、レンジ台上方の前面、両側面及
び壁面に形成されたエアカーテンが厨房内のガスレンジ
から発生した煙等を周りから包むようにして排気口に導
入し屋外に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨房のガスレンジ
で発生する臭いや煙等を厨房の空調に影響を与えること
なく排気することができる厨房の給排気装置の技術の分
野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の厨房のガスレンジは、その上方に
設けられた大型フードと排気扇によって調理時に発生す
る蒸気や煙或いは油の微粒子等を吸引し排出させてお
り、ガスレンジ直上の空間は収納棚等の用途には使用で
きなかった。またガス台直上に空気整流板を設け、その
上方に収納棚を設ける方法もあるが、大型フード使用時
に比べて大量の空気を吸引排出しなければならず、空調
された厨房では暖房もしくは冷房された空気が排出さ
れ、エネルギーが失われるという問題を有している。
【0003】また、厨房には排気扇の排気量に見合う空
気を取り入れる隙間が必要であるが、一般の厨房におい
ては、厨房全体の例えば窓、ドア、戸、障子等の隙間等
ガスレンジの位置より遠い場所から空気を取り入れてお
り、冬季には足元が寒く感じたりするという問題もあ
る。
【0004】厨房内の換気用空気は、多くの場合窓又は
ドアの隙間から取り入れられているが、この空気取り入
れ隙間と排気扇のフードを直線で結ぶ線に沿って空気流
が形成され、ガスレンジから上昇する蒸気や煙或いは油
の微粒子等は副次的に緩慢に吸引されることとなってい
る。従って吸引されなかった或いは緩慢な上昇中に拡散
した蒸気や煙或いは油の微粒子等は臭いを広げると同時
に壁などに汚れを付ける結果をもたらしている。
【0005】実公平6−8426号公報には、ガスレン
ジ等燃焼器具を当該部屋の床上に外壁との間に所要の間
隙をおいて設置するとともに、その燃焼器具の燃焼部の
外壁近傍に空気吹出口を設け、上記間隙の部分の床に空
気取入口筒を貫設し、同間隙には、上端側を上記空気吹
出口に、下端側を上記空気取入口筒に接続した送気管を
縦設してなることを特徴とする燃焼器具用外気補給装置
が記載されている。
【0006】特開昭55−160246号公報には、調
理台本体部の上面の外縁部に空気の吐出孔を設け、該空
気の吐出孔と建築物の壁面外側に開口した空気導入孔と
をダクトで連通させ、ダクト内に設けた送風機によって
外気をダクト内に導入し、これを空気吐出孔から吐出さ
せ調理台の周囲にエアーカーテンを形成するようにした
ことを特徴とする加熱調理台が記載されている。
【0007】また、実開昭50−36745号公報に
は、壁板に対して燃焼器具を収容する収容部及び燃焼用
空気とエアーカーテン層としての空気を供給する空洞部
を備えた本体を設け、上記の空洞部には該部内と連通し
て燃焼用空気の取入孔及びエアーカーテン層形成用の空
気吐出口がそれぞれ形成されて構成されたキッチンユニ
ットが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報に記載され
ているものは、いずれも燃焼器具の上方に大型排気フー
ドを設置しているために、厨房内に大きな容積を占め、
収納棚設置容積が不足するという不便さを招いている。
またフードの設置をしないで燃焼器具に比較的近い上方
に排気扇を設けると多量の排気を必要とし、厨房内の空
気を多量に排出してしまい、暖冷房時にはエネルギー損
失が大きく、また調理作業者にも不快感を与える。
【0009】上記各公報に記載されているものは、いず
れもその吹き出し口がガスレンジの真下や調理台の周囲
であり、厨房の排気扇の作動によって屋外又は床下から
吸入された空気が前記空気吹出孔及び前記空気吹出開口
から吹き出し、ガスレンジ上方周囲にエアカーテンを形
成するものでない。また、ガスレンジの下から流速の速
い空気を吹き出すことは炎を動揺させ、吹き出し量が多
い場合は炎を吹き消すこととなる。また、調理台の周囲
から空気を吹き出してもガスレンジから発生する蒸気、
臭気を完全に排気することはできない。
【0010】本発明は、厨房の空調に影響を与えず、厨
房内に調理作業者に不快な気流を生じず、ガスレンジの
炎を消さず、煙、油の微粒子等を周囲に拡散させない構
造簡単にして安価な厨房の給排気装置の提供を目的とす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る厨房の給排
気装置は、レンジ台内部の収納部奥に形成された底板を
有しない空気流通路に床板が取り外されて空気取入開口
が形成されており、レンジ台内部の収納部上部の空気流
通空間と空気流通路が連通しており、レンジ台上部のガ
スレンジ載置板の両側及び壁側の周囲三辺に空気流通空
間に連通する多数の空気吹出孔とレンジ台の前面板に空
気吹出開口を設け、壁面に設けられた空気整流板と屋外
に連通する排気ダクト内の排気扇の作動のみにより、床
下から吸入された空気を空気吹出孔及び空気吹出開口か
ら吹き出し、レンジ台上方の前面、両側面及び壁面に形
成されたエアカーテンが厨房内のガスレンジから発生し
た煙等を周りから包むようにして排気口に導入し屋外に
排出するものである。
【0012】本発明に係る厨房の給排気装置は、レンジ
台内部の収納部奥に形成された底板を有しない空気流通
路に床板が取り外されて空気取入開口が形成されてお
り、空気流通路に引き出し式遮断開口板が設けられてお
り、レンジ台内部の収納部上部板と収納部の両側板とレ
ンジ台上部のガスレンジ載置板とによって形成された空
気流通空間が空気流通路に連通しており、ガスレンジの
載置板の両側及び壁側の周囲三辺に空気流通開口に連通
する多数の空気吹出孔が設けられており、レンジ台の前
面板に空気吹出開口が設けられており、ガスレンジの直
上に位置するように壁面に取り付けられた空気整流板の
取り付け部の下部に屋外に連通する排気ダクトの排気口
が設けられており、排気ダクト内に設けられて排気扇の
作動によって前記空気流通路及び空気流通空間を介して
床下から吸入された空気が前記空気吹出孔及前記び空気
吹出開口から吹き出し、レンジ台上方の前面、両側面及
び壁面にエアカーテンを形成し、エアカーテンがガスレ
ンジの使用によって発生する水蒸気、臭気、煙等を周り
から包むようにして排気口まで導き、排気ダクトを介し
て屋外に排出するものである。
【0013】本発明に係る厨房の給排気装置は、レンジ
台内部の収納部奥に形成された底板を有しない空気流通
路に床板が取り外されて空気取入開口が形成されてお
り、空気流通路に引き出し式遮断開口板が設けられてお
り、レンジ台内部の収納部上部板と収納部の両側板とレ
ンジ台上部のガスレンジ載置板とによって形成された空
気流通空間が空気流通路に連通しており、ガスレンジの
載置板の両側及び壁側の周囲三辺に空気流通開口に連通
する多数の空気吹出孔が設けられており、レンジ台の前
面板に空気吹出開口が設けられており、前記ガスレンジ
のほぼ直上に位置し、且つ床面からの高さが調理台の高
さの2倍よりもわずかに低い位置の壁面に空気整流板が
取り付けられており、排気ダクトの排気口が空気整流板
の下方の壁を貫通して設けられており、排気ダクト内に
設けられている排気扇の作動によって前記空気流通路及
び空気流通空間を介して床下から吸入された空気が前記
空気吹出孔及前記び空気吹出開口から吹き出し、レンジ
台上方の前面、両側面及び壁面にエアカーテンを形成
し、エアカーテンがガスレンジの使用によって発生する
水蒸気、臭気、煙等を周りから包むようにして排気口に
導入し、排気ダクトを介して屋外に排出するものであ
る。
【0014】本発明に係る厨房の給排気装置は、レンジ
台内部の収納部奥に形成された底板を有しない空気流通
路に床板が取り外されて空気取入開口が形成されてお
り、空気流通路に引き出し式遮断開口板が設けられてお
り、レンジ台内部の収納部上部板と収納部の両側板とレ
ンジ台上部のガスレンジ載置板とによって形成された空
気流通空間が空気流通路に連通しており、ガスレンジの
載置板の両側及び壁側の周囲三辺に空気流通開口に連通
する多数の空気吹出孔が設けられており、レンジ台の前
面板に空気吹出開口が設けられており、レンジ台の前面
板に空気吹出開口が設けられており、前記ガスレンジの
ほぼ直上に位置し、且つ床面からの高さが調理台の高さ
の2倍よりもわずかに低い位置の壁面に空気整流板が取
り付けられており、排気ダクトの排気口が空気整流板の
下方の壁を貫通して設けられており、排気ダクト内に設
けられている排気扇の作動によって前記空気流通路及び
空気流通空間を介して床下から吸入された空気が前記空
気吹出孔及前記び空気吹出開口から吹き出し、レンジ台
上方の前面、両側面及び壁面にエアカーテンを形成し、
エアカーテンがガスレンジの使用によって発生する水蒸
気、臭気、煙等を周りから包むようにして排気口に導入
し、排気ダクトを介して屋外に排出するものである。
【0015】本発明に係る厨房の給排気装置における空
気流通路の奥行きの長さは、レンジ台の収納部の奥行き
の長さの1/2から1/5であり、その幅の長さはレン
ジ台の収納部の幅の長さにほぼ等しいものである。
【0016】本発明に係る厨房の給排気装置における空
気整流板は、ガラス等からなる不燃材または断熱材から
透明のものである。
【0017】本発明に係る厨房の給排気装置における空
気整流板は、空気整流板は、その先端部が壁への取付固
定部より下方になるようにその中央部分付近が壁と平行
な線に沿って折り曲げられている。
【0018】本発明に係る厨房の給排気装置における空
気取入開口には、猫やネズミ或いは昆虫等が入り込まな
いように、金網等からなる空気取入口用フィルターが設
けられている。
【0019】
【発明の実施の形態】図は、本発明に係る厨房の給排気
装置の実施の形態を説明するためのものであり、図1は
本発明に係る厨房の給排気装置の実施例の一部を断面で
示す正面図、図2は図1のA−A線での断面図、図3は
図1のB−B線での断面図、図4は図2のC−C線での
断面図である。図5は本発明に係る厨房の給排気装置の
他の実施例の一部を断面で示す正面図、図6は図5のD
−D線での断面図である。
【0020】本発明に係る厨房の給排気装置の1実施例
を図1から図4を参照して説明すると、ガスレンジ7を
載置するレンジ台1の内部の収納部5奥に仕切り板11
を設け、仕切り板11とレンジ台1のガスレンジ7を載
置する載置板18、両側板12、12、壁17側の板1
3とによって空気流通路2が形成されており、空気流通
路2は底板を有しておらず、床下6から空気を導入する
ように空気流通路2の底板の無い部分の床板21が取り
外されて空気取入開口4が形成されており、空気流通路
2のやや上部に引き出し式遮断開口板3が設けられてお
り、レンジ台1内部の収納部5上部の天板27とガスレ
ンジ7の載置板18とレンジ台1の両側板12、12上
部とによって空気流通空間26が形成されており、該空
気流通空間26は前記空気流通路2に連通している。
【0021】空気流通路2の奥行きの長さlは、レンジ
台1の収納部5の奥行きの長さLの1/2から1/5で
あり、空気流通路2の幅はレンジ台1の収納部5の幅に
ほぼ等しい。また、空気流通路2と連通している空気流
通空間26は図2に示すように、その幅は収納部5の幅
にほぼ等しく、収納部5の天板27と載置板18との間
の間隔つまり高さもゆったりとしたものである。このよ
うに、空気流通路2及び空気流通空間26は共に大容量
の空気の流通路である。
【0022】レンジ台1上部のガスレンジ7の載置板1
8の両側及び壁側の周囲三辺にガスレンジ7を取り囲む
ように多数の空気吹出孔8が設けられており、レンジ台
1の前面板14の上部に空気吹出開口9が設けられてい
る。
【0023】ガスレンジ7のほぼ直上に位置し、且つ床
板21の面からの高さHがレンジ台1の高さhの2倍よ
りもわずかに低い位置の壁17の面にガスレンジ7の平
面積と同等かそれよりもわずかに小さい面積の空気整流
板15がほぼ水平に設けられており、ガスレンジ7の使
用によって生ずる空気を屋外に排気する排気ダクト16
の幅広の排気口19が空気整流板15の下方の壁17を
貫通して設けられており、排気ダクト16内の適宜位置
に排気扇10設けられている。
【0024】レンジ台1内部の収納部5の天板27に
は、空気流通路2の空気の流通を遮断し、或いは空気を
流通せしめる引き出し式遮断開口板3が設けられてい
る。空気流通路2の空気取入開口4は床板21を取り外
して形成される。当然のことながら、遮断開口板3の引
き出し量により厨房に取り入れる空気の量を制御するこ
とができる。なお、13は壁側の板、20は調理台であ
る。
【0025】空気流通路2は、その奥行きの長さlがレ
ンジ台1の収納部5の奥行きのの長さLの1/2から1
/5であり、空気流通路2の幅はレンジ台1の収納部5
の幅にほぼ等しいという大量の空気を流通させることが
できるものであるので、排気扇10を作動させると空気
取入開口4から床下6の空気が緩やかな流れとなって空
気流通路2に吸入され、空気流通空間26を経て空気吹
出孔8及び空気吹出開口9から厨房に吹き出し、レンジ
台1の前面、レンジ台1の両側面及びレンジ台1の壁面
から空気整流板15下方のガスレンジ7の四周辺に緩や
かな流れのエアカーテンを形成し、エアカーテンが厨房
内のガスレンジ7から発生した水蒸気、臭気、煙等を周
りから包むようにして排気ダクト16の排気口19から
屋外に排出する。
【0026】空気整流板15は、ガスレンジ7の平面積
と同等かそれよりもわずかに広い面積のガラス等の不燃
材または断熱材からなる透明のものであるので、ガスレ
ンジ7のほぼ直上に位置し、その設置されている高さH
が床板21面からの高さが調理台の高さhの2倍よりも
わずかに低い位置であるにもかかわらず、調理作業に支
障を来すことなく、安全であり、清潔である。
【0027】厨房のガスレンジ7にて調理を行う場合、
引き出し式遮断開口板3を引いて、空気流通路2の遮断
を解き、排気扇10を作動させ排気扇10によって屋外
に排出される排気量と略等しい量の空気を床下6から空
気流通路2に取り入れ、ガスレンジ7の載置板18の前
面を除く周囲三辺に設けられた多数の空気吹出孔8及び
ガスレンジ7の前面板14の遮断開口板の上部に設けら
れた幅広の空気吹出開口9から吹き出し、厨房内の人に
寒さを体感させたり、厨房内の空調空気を排出させたり
する空気流を形成することなく、排気ダクト16内の適
宜位置に設けられている排気扇10の作動によって床下
6から吸入された空気が前記空気流通路2、空気流通空
間26を経て前記空気吹出開口9及び前記空気吹出孔8
から吹き出し、レンジ台1の前面、レンジ台1の両側面
及びレンジ台1の壁17の面から前記空気整流板15の
下方にエアカーテンを形成し、エアカーテンが厨房内の
ガスレンジ7から発生した水蒸気、臭気、煙等を周りか
ら包むようにして排気ダクト16の排気口19に導入
し、屋外に排出する。
【0028】また、排気扇10が作動しないときは、床
下6から風が厨房内に入り込まないよう遮断開口板3を
閉めればよい。空気取入口4には、猫やネズミ或いは昆
虫等が入り込まないように、金網等からなる空気取入口
用フィルター23が設けられている。板状の引き出し式
遮断開口板3を閉じると、空気流通路2が閉じられ、外
気が流入することはないので、冬季に厨房での調理作業
者の足元に寒い風が侵入することがなく、また、厨房内
の空調された空気のエネルギーは失われることもない。
【0029】ガスレンジ7での煮物、焼き物、沸騰等の
調理によって発生する臭いや水蒸気、煙或いは油の微粒
子等は空気流通路2の空気吹出孔8、空気吹出開口9か
ら吹き出した空気で包まれたままほヾ真上に上昇し、エ
アカーテンをガスレンジ7の四方に形成し、上方の空気
整流板15により整流され、大容量の排気扇10により
屋外に排出される。この際厨房のガスレンジ7の火気を
使用する周りの上方に、空気流通路2の端部の空気吹出
孔8、空気吹出開口9から吹き出した空気がエアカーテ
ン18を生成し、ガスレンジ7の使用により発生した水
蒸気、臭気、煙等を周りから包むようにして空気整流板
15に達し、空気整流板15により整流され、排気口1
9に導入され屋外に排出するので、従来の換気扇のよう
にガスレンジ7から出た臭いや水蒸気、煙或いは油の微
粒子等がフードまで達する前に拡散させたり、後面の壁
17に付着させることを減少させる。
【0030】このようにガスレンジ7の四周辺に緩やか
な空気の流れからなるエアカーテンを形成して、エアカ
ーテンがガスレンジの使用によって発生する水蒸気、臭
気、煙等を周りから包むようにして排気口19に導入
し、排気ダクトを介して屋外に排出するので、従来のフ
ードと換気扇による厨房の換気の問題であるガスレンジ
7の使用によって出た臭いや水蒸気、煙或いは油の微粒
子等がフードまで達する前に拡散させたり、後面の壁に
付着させることを減少させるとともに、厨房の空調に影
響を与えることなく、厨房での調理作業者に足先とか下
半身が冷えるという不快な気流を生じさせることも、ガ
スレンジの炎を消すこともない。また、従来の大型排気
フードを用いことなく、ガスレンジの上部空間を有効に
利用でき、煙、油類、水蒸気などを厨房の周辺に付着さ
せることなく、厨房の容積を有効に使用することができ
る。また、空気の流れに伴う騒音は全くない。
【0031】本発明に係る厨房の給排気装置の他の実施
例を図5及び図6を参照して説明すると、ガスレンジ7
を載置するレンジ台1の内部の収納部5奥に仕切り板1
1を設け、仕切り板11とレンジ台1のガスレンジ7を
載置する載置板18、両側板12、12、壁17側の板
13とによって空気流通路2が形成されており、空気流
通路2は底板を有しておらず、床下6から空気を導入す
るように空気流通路2の底板の無い部分の床板21が取
り外されて空気取入開口4が形成されており、空気流通
路2のやや上部に引き出し式遮断開口板3が設けられて
おり、レンジ台1内部の収納部5上部の天板27とガス
レンジ7の載置板18とレンジ台1の両側板12、12
上部とによって空気流通空間26が形成されており、該
空気流通空間26は前記空気流通路2に連通している。
【0032】空気流通路2の奥行きの長さlは、レンジ
台1の収納部5の奥行きの長さLの1/2から1/5で
あり、空気流通路2の幅はレンジ台1の収納部5の幅に
ほぼ等しい。また、空気流通路2と連通している空気流
通空間26は図5に示すように、その幅は収納部5の幅
にほぼ等しく、収納部5の天板27と載置板18との間
の間隔つまり高さもゆったりとしたものである。このよ
うに、空気流通路2及び空気流通空間26は共に大容量
の空気の流通路である。
【0033】レンジ台1上部のガスレンジ7の載置板1
8の両側面及び壁側面の周囲三辺にガスレンジ7を取り
囲むように空気流通路2に連通する多数の空気吹出孔8
が設けられており、レンジ台1の前面板14の上部に空
気吹出開口9が設けられている。
【0034】前記ガスレンジ7のほぼ直上に位置し、且
つ床板21の面からの高さHがレンジ台1の高さhの2
倍よりもわずかに低い位置の壁17の面にガスレンジ7
の平面積と同等かそれよりもわずかに小さい面積の空気
整流板15がほぼ水平に設けられており、ガスレンジ7
の使用によって生ずる空気を屋外に排気する排気ダクト
16の幅広の排気口19が空気整流板15の下方の壁1
7を貫通して設けられており、排気ダクト16内の適宜
位置に排気扇10設けられている。排気扇10を作動さ
せると床下6から空気が吸入され、吸入された空気は空
気流通路2、空気流通空間26を経て空気吹出孔8及び
空気吹出開口9から吹き出し、レンジ台1の前面、レン
ジ台1の両側面及びレンジ台1の壁面から前記空気整流
板15の下方にエアカーテンを形成する。
【0035】ガスレンジ7の使用によって生ずる焼き
物、油炒め物や油揚げ物、煮物等を含んだ空気を屋外に
排気する排気ダクト16の排気口19への導入を容易に
するために、空気整流板15は、その先端部28が壁へ
の取付固定部より下方になるようにその中央部分付近が
壁17と平行な線に沿って折り曲げられている。このよ
うに空気整流板15は、簡単な構造のものであるが、ガ
スレンジ7の四周辺つまりレンジ台1の前面、レンジ台
1の両側面及びレンジ台1の壁17の面から前記空気整
流板15の下方にエアカーテンを形成し、排気口19に
吸い込まれる空気の流を効率よく整えることができる。
なお、図5及び図6に示す実施例の説明において、図1
から図4に示す実施例の部品、部材或いは解決手段が共
通する場合には、それらを省略していることがある。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る厨房の給排気装置は、厨房
での焼き物、油炒め物等の調理中に、排気ダクト内に設
けられた排気扇の作動のみによって、床下から吸入され
た空気がレンジ台の前面、レンジ台の両側及びレンジ台
の壁側の空気吹出口、空気吹出開口から緩やかに吹き出
し、レンジ台のほヾ真上に設けられた空気整流板の下方
に整流されたエアカーテンを形成し、このエアカーテン
が水蒸気、臭気、煙等を周りから包むようにして排気ダ
クトの排気口に導入し、屋外に排出するので、ガスレン
ジの使用によって発生した煙、水蒸気、油の微粒子等を
周囲に付着させたり、拡散させることがないという効果
を有する。
【0037】本発明に係る厨房の給排気装置は、厨房の
空調に影響を与えず、厨房での調理作業者に足先とか下
半身が冷えるという不快な気流を生じさせることもな
く、そしてガスレンジの炎を消すこともなく、ガスレン
ジからの煙、水蒸気、油の微粒子等を屋外に排出するこ
とができるという効果を有する。
【0038】本発明に係る厨房の給排気装置は、従来の
大型排気フードを用いことがないのでガスレンジの上部
空間を有効に利用でき、厨房の容積を有効に使用するこ
とができ、省エネルギー性に優れており、その上に構造
簡単にして安価な装置であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明に係わる厨房の給排気装置の実施の形態を
説明するためのものである。
【図1】本発明に係わる厨房の給排気装置の実施例の一
部を断面で示す正面図である。
【図2】図1のA−A線での断面図である。
【図3】図1のB−B線での断面図で、空気取入開口に
猫やネズミ或いは昆虫等が入り込まないように設けられ
た金網等からなる空気取入口用フィルターを省略して示
すものである。
【図4】図2のC−C線での断面図である。
【図5】本発明に係わる厨房の給排気装置の他の実施例
の一部を断面で示す正面図である。
【図6】図5のD−D線での断面図である。
【符号の説明】
1 レンジ台 2 空気流通路 3 引き出し式遮断開口板 4 空気取入開口 5 収納部 6 床下 7 ガスレンジ 8 空気吹出孔 9 空気吹出開口 10 排気扇 11 仕切り板 12 側板 13 壁側の板 14 前面板 15 空気整流板 16 排気ダクト 17 壁 18 載置板 19 排気口 20 調理台 21 床板 23 金網等からなる空気取入口用フィルター 26 空気流通空間 27 天板 28 先端部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンジ台内部の収納部奥に形成された底
    板を有しない空気流通路に床板が取り外されて空気取入
    開口が形成されており、レンジ台内部の収納部上部の空
    気流通空間と空気流通路が連通しており、レンジ台上部
    のガスレンジ載置板の両側及び壁側の周囲三辺に空気流
    通空間に連通する多数の空気吹出孔とレンジ台の前面板
    に空気吹出開口を設け、壁面に設けられた空気整流板と
    屋外に連通する排気ダクト内の排気扇の作動のみによ
    り、床下から吸入された空気を空気吹出孔及び空気吹出
    開口から吹き出し、レンジ台上方の前面、両側面及び壁
    面に形成されたエアカーテンが厨房内のガスレンジから
    発生した煙等を周りから包むようにして排気口に導入し
    屋外に排出することを特徴とする厨房の給排気装置。
  2. 【請求項2】 レンジ台内部の収納部奥に形成された底
    板を有しない空気流通路に床板が取り外されて空気取入
    開口が形成されており、空気流通路に引き出し式遮断開
    口板が設けられており、レンジ台内部の収納部上部板と
    収納部の両側板とレンジ台上部のガスレンジ載置板とに
    よって形成された空気流通空間が空気流通路に連通して
    おり、ガスレンジの載置板の両側及び壁側の周囲三辺に
    空気流通開口に連通する多数の空気吹出孔が設けられて
    おり、レンジ台の前面板に空気吹出開口が設けられてお
    り、ガスレンジの直上に位置するように壁面に取り付け
    られた空気整流板の取り付け部の下部に屋外に連通する
    排気ダクトの排気口が設けられており、排気ダクト内に
    設けられた排気扇の作動のみによって前記空気流通路及
    び空気流通空間を介して床下から吸入された空気が前記
    空気吹出孔及前記び空気吹出開口から吹き出し、レンジ
    台上方の前面、両側面及び壁面にエアカーテンを形成
    し、エアカーテンがガスレンジの使用によって発生する
    水蒸気、臭気、煙等を周りから包むようにして排気口に
    導入し、排気ダクトを介して屋外に排出することを特徴
    とする厨房の給排気装置。
  3. 【請求項3】 レンジ台内部の収納部奥に形成された底
    板を有しない空気流通路に床板が取り外されて空気取入
    開口が形成されており、空気流通路に引き出し式遮断開
    口板が設けられており、レンジ台内部の収納部上部板と
    収納部の両側板とレンジ台上部のガスレンジ載置板とに
    よって形成された空気流通空間が空気流通路に連通して
    おり、ガスレンジの載置板の両側及び壁側の周囲三辺に
    空気流通開口に連通する多数の空気吹出孔が設けられて
    おり、レンジ台の前面板に空気吹出開口が設けられてお
    り、前記ガスレンジのほぼ直上に位置し、且つ床面から
    の高さが調理台の高さの2倍よりもわずかに低い位置の
    壁面に空気整流板が取り付けられており、排気ダクトの
    排気口が空気整流板の下方の壁を貫通して設けられてお
    り、排気ダクト内に設けられている排気扇の作動のみに
    よって前記空気流通路及び空気流通空間を介して床下か
    ら吸入された空気が前記空気吹出孔及前記び空気吹出開
    口から吹き出し、レンジ台上方の前面、両側面及び壁面
    にエアカーテンを形成し、エアカーテンがガスレンジの
    使用によって発生する水蒸気、臭気、煙等を周りから包
    むようにして排気口に導入し、排気ダクトを介して屋外
    に排出することを特徴とする厨房の給排気装置。
  4. 【請求項4】 レンジ台内部の収納部奥に形成された底
    板を有しない空気流通路に床板が取り外されて空気取入
    開口が形成されており、空気流通路に引き出し式遮断開
    口板が設けられており、レンジ台内部の収納部上部板と
    収納部の両側板とレンジ台上部のガスレンジ載置板とに
    よって形成された空気流通空間が空気流通路に連通して
    おり、ガスレンジの載置板の両側及び壁側の周囲三辺に
    空気流通開口に連通する多数の空気吹出孔が設けられて
    おり、レンジ台の前面板に空気吹出開口が設けられてお
    り、レンジ台の前面板に空気吹出開口が設けられてお
    り、前記ガスレンジのほぼ直上に位置し、且つ床面から
    の高さが調理台の高さの2倍よりもわずかに低い位置の
    壁面に空気整流板が取り付けられており、排気ダクトの
    排気口が空気整流板の下方の壁を貫通して設けられてお
    り、排気ダクト内に設けられている排気扇の作動のみに
    よって前記空気流通路及び空気流通空間を介して床下か
    ら吸入された空気が前記空気吹出孔及前記び空気吹出開
    口から吹き出し、レンジ台上方の前面、両側面及び壁面
    にエアカーテンを形成し、エアカーテンがガスレンジの
    使用によって発生する水蒸気、臭気、煙等を周りから包
    むようにして排気口に導入し、排気ダクトを介して屋外
    に排出することを特徴とする厨房の給排気装置。
  5. 【請求項5】 空気流通路の奥行きの長さは、レンジ台
    の収納部の奥行きの長さの1/2から1/5であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請
    求項4に記載の厨房の給排気装置。
  6. 【請求項6】 空気整流板は、ガラス等からなる不燃材
    または断熱材からなる透明のものであることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記
    載の厨房の給排気装置。
  7. 【請求項7】 空気整流板は、その先端部が壁への取付
    固定部より下方になるようにその中央部分付近が壁と平
    行な線に沿って折り曲げられていることを特徴とする請
    求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求
    項6に記載の厨房の給排気装置。
  8. 【請求項8】 空気取入開口には、猫やネズミ或いは昆
    虫等が入り込まないように、金網等からなる空気取入口
    用フィルターが設けられていることを特徴とする請求項
    2又は請求項3又は請求項4に記載の厨房の給排気装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205636A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Kyoritsu Air Tech Inc 換気装置
JP2019152425A (ja) * 2018-02-28 2019-09-12 清水建設株式会社 パーソナル空調システム
CN113959081A (zh) * 2021-10-08 2022-01-21 青岛海尔空调电子有限公司 用于空调器的控制方法及装置、空调器、存储介质
WO2022042811A1 (en) * 2020-08-31 2022-03-03 NILROY ApS A kitchen installation for exhausting cooking fumes from a kitchen
CN115371104A (zh) * 2022-08-08 2022-11-22 芜湖美的智能厨电制造有限公司 集成灶机头及具有其的集成灶

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