JP3206549B2 - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

Info

Publication number
JP3206549B2
JP3206549B2 JP13195498A JP13195498A JP3206549B2 JP 3206549 B2 JP3206549 B2 JP 3206549B2 JP 13195498 A JP13195498 A JP 13195498A JP 13195498 A JP13195498 A JP 13195498A JP 3206549 B2 JP3206549 B2 JP 3206549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
cooking chamber
exhaust
oxidation catalyst
cooking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13195498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11318718A (ja
Inventor
正憲 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Corp
Original Assignee
Tiger Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Corp filed Critical Tiger Corp
Priority to JP13195498A priority Critical patent/JP3206549B2/ja
Publication of JPH11318718A publication Critical patent/JPH11318718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3206549B2 publication Critical patent/JP3206549B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Baking, Grill, Roasting (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、フィッシュロー
スター等の電気調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばフィッシュロースター等の電気調
理器は、一般にヒータなどの加熱源を有して調理網上の
調理物を加熱調理する加熱調理室を備え、該加熱調理室
内の上記調理物の下方に上記調理物から出た油を留める
受け皿を設置して魚等の調理物を加熱調理するようにな
っており、加熱の進行によって上記魚等の調理物から滴
下される油は、上記下方の受け皿内に留められるように
なっている。
【0003】しかし、該構成の場合、上記加熱源からの
放射熱が上記受け皿内の油に直接作用し、受け皿内の油
が加熱されて発煙する問題がある。
【0004】そこで、一般に上記受け皿内に所定量の水
を張り、油分の発煙を防止する方法が採用されている
が、水を張った場合、その水が蒸発して調理物を加湿し
てしまう問題が生じ、良好な調理ができなくなる欠点が
ある。また、水を張ったとしても、魚自体や網部で発生
する煙自体を防止することはできない。
【0005】そこで、該問題を解決しようとした従来例
として、例えば特開平9−322859号公報に示され
るように、筺体に通気穴および隙間を設けるとともに加
熱調理室内から外部に通じる排気通路を形成し、さらに
該排気通路の空気流上流側から下流側にかけて設けられ
た触媒活性化用の補助発熱体と該補助発熱体によって加
熱活性化される酸化触媒と、上記加熱調理室内の油煙を
含む空気を外部に排出する排気ファンとを設けることに
より、上記排気ファンによって強制的に上記加熱調理室
内に発生した油煙を吸引し、上記酸化触媒により確実に
油煙を酸化分解することにより浄化した上で、排気通路
を通して筺体外部に排出するようにして油煙の漏出を防
止するとともに、該排気時に上記通気穴および隙間から
導入される冷たい空気を受け皿の底部に流して受け皿を
冷却することによって上記受け皿内に水等を入れる必要
がないようにした電気調理器が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該従来例の構
成の場合、上記加熱調理室内が密閉されておらず、筺体
自体に積極的に通気穴および隙間を設けて加熱調理室外
の冷たい空気をそのまま導入し、それによって上記排気
時における加熱調理室内から排気ダクトへの空気の流れ
を形成するとともに受け皿を冷却するようにしているた
めに、次のような問題が生じる。
【0007】(1) 加熱調理室内の空気が冷却される
ので、調理物に対する加熱効率が低下する。
【0008】(2) 同様の理由で酸化触媒部分に供給
される空気の温度も低下するので、酸化触媒を十分に活
性化状態に維持するためには補助ヒータの負担度(発熱
量)を相当に大きくしないと、十分な油煙の浄化ができ
ない。
【0009】(3) 通気穴や隙間から油煙が漏れるこ
ともある。
【0010】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、上記のようなフィシュロースター
等の電気調理器において、調理物に対する加熱効率を低
下させることなく発生した油煙の触媒による浄化効率を
向上させた電気調理器を提供することを目的とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記目的を
達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成
されている。
【0012】すなわち、本願発明の電気調理器は、先ず
加熱ヒータを有して調理網上の調理物を加熱調理する加
熱調理室と、該加熱調理室内の空気を外部に排出する排
気通路と、該排気通路の入口部を含む空気流上流側から
下流側にかけて順次設けられた酸化触媒および上記加熱
調理室内の空気を外部に排出するファンと、該ファン下
流側から外部に排出される空気を上記加熱調理室内に戻
す空気循環通路とを設けて構成されている。
【0013】したがって、筺体に通気口や隙間を形成し
なくても、上記加熱調理室内の油煙を含む空気が上記酸
化触媒によって浄化された後に、上記排気通路のファン
下流側から上記空気循環通路を通って循環するようにな
り、十分に酸化触媒部分での油煙の酸化分解、清浄化を
行うことができ、また加熱調理室外部への排気も行える
ようになる。
【0014】その結果、外部からの冷気により加熱調理
室内の空気の温度が低下することによる調理物の加熱効
率の低下や酸化触媒の浄化効率の低下を防止することが
できる。また、通気穴や隙間を形成する必要がないの
で、外部に油煙や悪臭を漏らさないようにすることがで
きる。
【0015】そして、同空気循環通路は、さらに上記排
気通路下流端の排気口付近に開口された空気取入口をフ
ァンモータ部を経て加熱調理室内の底部に連通させるよ
うに構成されている。
【0016】このように構成された場合、一旦排気通路
下流端の排気口から外部に吹き出された浄化後の温度の
高い空気が、外部空気と混合されて、所定の温度に低下
した後に、再び同排気口付近の空気取入口から取り入れ
られ、ファンモータを冷却して例えば100℃程度に昇
温された後に、上記排気に伴って加熱調理室内に生じる
吸引負圧により同加熱調理室内の底部に循環状態で戻さ
れ、受け皿を冷却することによって、さらに昇温された
上で酸化触媒に供給される。
【0017】したがって、上記循環空気には所定量の外
気が含まれることになるが、加熱調理室内に導入された
時の温度は十分に高くなっているために、調理物に対す
る加熱効率、酸化触媒の浄化効率の低下を防止すること
ができる。
【0018】以上の構成によると、前述の従来例と比較
して、特に次のような作用を得ることができる。
【0019】(1) 加熱調理室内の空気が冷却されに
くいので、調理物の加熱効率が向上する。
【0020】(2) 同様の理由により酸化触媒活性化
ヒータの発熱負担度が小さく、酸化触媒の浄化効率が向
上する。
【0021】(3) 油煙や悪臭を筺体外部に漏らさな
いようにすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) 図1〜図5は、例えばフィッシュロースターとして構成
した本願発明の実施の形態1に係る電気調理器の構成を
示している。
【0023】図1〜図5において、符号1は前面側を開
口させた外壁1aおよび内壁1bよりなる当該フィッシ
ュロースターの箱型の2重壁筺体であり、その内壁1b
内には加熱調理室30が設けられており、該加熱調理室
30内には上部発熱体2,2と下部発熱体3が上下方向
に所定の間隔を保って設けられている。一方、符号4は
上記下部発熱体3の下方側底部に配置された凹状の受け
皿であり、例えば上記筺体1の前面側開口1aを覆う扉
5の開閉に連動して上記筺体1から取り出され、また筺
体1内に収納されるようになっている。上記筺体1内の
加熱調理室30は、上記扉5が閉じられた時には、密閉
状態となるように構成されている。
【0024】また符号6は、上記受け皿4の上部に後述
する熱反射板20を介して載置され、その調理物の載置
面6aを上記下部発熱体3の上方に位置させた状態で設
けられる側面コ字状の調理網であり、上記受け皿4と共
に上記筺体1に対し収脱できるようになっている。
【0025】さらに上記扉5は窓部7と把手部8とから
なっており、把手部8の内側には、該把手部8内面の全
面を覆うように取り付けられた受け皿取付金具9がネジ
部材10により固定されている。また把手部8の上端部
には上記受け皿取付金具9との間に所定の隙間をもった
U状溝11が形成されており、上記窓部7はこのU状溝
11内に着脱できるようにして装着されている。
【0026】ところで、上記熱反射板20は、例えば図
1のように、その熱反射面を断面V字状の凹状溝20
b,20b・・・を有する波形形状にプレス成型して形
成されており、各凹状溝20b,20b・・・の底部に
は油抜き穴21,21・・・が長手方向に所定の間隔を
保って多数設けられている。そして、上記凹状溝20
b,20b・・・の両テーパ面を利用して上記調理網6
上の魚等の調理物から滴下する油分を有効に集め、かつ
停滞させることなく速やかに下方に流下させて、上記油
抜き穴21,21・・・から下方の受け皿4内に留め、
熱反射板20上での油分の焼成が防止されるようになっ
ている。
【0027】一方、この熱反射板20は、例えば熱反射
性能の高い例えばSUS430系等のステンレス鋼板か
らなっており、上記下部発熱体3および上部発熱体2,
2からの放射熱を上記調理網6上の調理物方向に反射さ
せることによって、可能な限り調理物の加熱効率を向上
させる一方、下方側受け皿4内への遮熱機能を果たして
当該受け皿4内に集められた油分が焼かれて発煙源とな
るのを防止するようになっている。
【0028】この熱反射板20は、その両側縁部20
a,20aを上記受け皿4の両側縁部4a,4aに係止
することによって安定した状態に係止されている。
【0029】一方、筺体1内の上記加熱調理室30の上
方部の各々水平方向の外壁1aと内壁1bとの間には、
天井室31が、また同加熱調理室30右側部の各々垂直
方向の外壁1aと内壁1bとの間には該天井室31に連
通する所定幅の機器室32が、それぞれ設けられてい
る。
【0030】そして、上記天井室31内には、上記加熱
調理室30上方の内壁1b部分に形成された多数の吸気
孔12,12・・・を介して一端側が上記加熱調理室3
0の上方に連通しているとともに、他端側が上記機器室
32内に設けられた多翼送風機(シロッコファン)13
の空気吸込口17に連通している第1の排気ダクト(排
気通路)14が水平方向左右に延びて設けられている。
この第1の排気ダクト14内には、上記吸気孔12,1
2・・・から吸入され、上記多翼送風機13の空気吸込
口17に到る第1の排気路14aが形成され、その空気
流上流部である上記吸気孔12,12・・・の下流部に
位置して棒状の酸化触媒活性化ヒータ15と該酸化触媒
活性化ヒータ15により加熱活性化される酸化触媒16
が隣接して設けられている。
【0031】ところで、該酸化触媒16には、例えば通
気性の高いスポンジ状の三次元網目構造になっている金
属発泡体に対して貴金属(白金、パラジウム等)を添加
した高性能の酸化触媒が採用される。
【0032】また、上記機器室32内には上記のように
多翼送風機13が設けられている。この多翼送風機13
は、上述した空気吸込口17と空気吹出口18とを備え
たスクロール部13aと、該スクロール部13a内に回
転可能に設けられた羽根車13bと、該羽根車13bを
回転駆動するファンモータ13cと、該ファンモータ1
3cの駆動軸他端側に設けられたファンモータ冷却ファ
ン13fとからなり、支持具13d、固定部材13eに
より取付ケーシング19に取付けられて機器室32内に
設けられている。そして、この多翼送風機13の上記空
気吹出口18は、上記筺体1の上面側排気口24方向に
アングル状に延びる第2の排気ダクト(排気通路)25
と一旦上記機器室32内下方に延び、さらに加熱調理室
30右側部側の内壁1bを貫通して加熱調理室30内底
部に連通開口した空気循環ダクト(空気循環通路)26
が設けられている。
【0033】また、該機器室32内には、コントローラ
やタイマー機器、スイッチその他の各種電子機器(図示
省略)が設けられ、その筺体1の前面側操作パネル部2
7には、タイマー操作ノブ28やディスプレイ部29
a,29bが設けられている(図1参照)。
【0034】以上の構成では、タイマースイッチのON
により上記加熱調理室30内の上部発熱体2,2および
下部発熱体3が発熱されると、例えば加熱調理物である
魚が上下両面から効率良く加熱調理される。
【0035】そして、該加熱が進行すると、やがて魚か
ら油が発生するが、この油は上記熱反射板20の凹状溝
20b,20b・・・の両テーパ面を介して有効に底部
に集められ、かつ停滞することなく速やかに流下させら
れ、上記油抜き穴21,21・・・から下方の受け皿4
内に留められることになり、熱反射板20上での油分の
焼成が防止される。
【0036】また、上記熱反射板20は、上述のように
例えば熱反射性能の高い例えばSUS430系等のステ
ンレス鋼板からなっており、上記下部発熱体3および上
部発熱体2からの放射熱を上記調理網6上の調理物方向
に反射させることによって、調理物の加熱効率を向上さ
せる一方、下方側受け皿4内への遮熱機能を果たして当
該受け皿4内に集められた上記油が焼かれて発煙源とな
るのを防止する。
【0037】他方、それでも発生する魚自体および調理
網6部分からの油煙および臭いは、上記多翼送風機13
の駆動により、先ず上記加熱調理室30天井部の吸気孔
12,12・・・から第1の排気ダクト14内の第1の
排気路14a内に吸引され、酸化触媒活性化ヒータ15
部分で加熱昇温されるとともに同ヒータ15により加熱
活性化された酸化触媒16によって酸化分解されて清浄
化される。
【0038】そして、その後、該浄化された空気が多翼
送風機13の上記スクロール部13aの空気吸込口17
から羽根車13bを通って空気吹出口18から吹き出さ
れる。
【0039】該空気吹出口18から吹き出された空気
は、上記第2の排気ダクト25内の第2の排気路25a
を通って排気口24内側部分の活性炭フィルター29で
臭い成分が脱臭された後に排気口24から外部上方に吹
き出される一方、その所定量部分は上記空気吹出口18
部分から上記羽根車13bによる吹出し圧と上記排気に
よって生じる加熱調理室30内の吸引負圧とによって上
記空気循環ダクト26内の空気循環路26aを通して右
側部側の垂直方向の内壁1bを貫通する通気口26b部
分から上記加熱調理室30内底部に戻され、さらに上方
側上記吸気孔12,12・・・方向に循環せしめられ
る。
【0040】その結果、上記加熱調理室30内の空気温
度を低下させることなく、油煙および臭いを酸化触媒1
6を通して分解処理することができ、加熱調理物の加熱
効率も高く、かつ酸化触媒16部分に供給される空気温
度も可能な限り高く維持できるので、酸化分解効率も向
上する。
【0041】したがって、より油煙、悪臭の発生のない
フィシュロースター等の電気調理器を提供することがで
きる。
【0042】(実施の形態2) 次に図6は、同じくフィシュロースターとして構成した
本願発明の実施の形態2に係る電気調理器の構成を示し
ている。
【0043】ところで、上記の実施の形態1の構成で
は、加熱調理室30内の空気温度を低下させることな
く、酸化触媒16を通して当該加熱調理室30内の油煙
を含む空気の排気を可能とする構成として、多翼送風機
13下流側の第2の排気ダクト25を直接加熱調理室3
0内に連通させる空気循環ダクト(空気循環路)26を
形成するようにした。
【0044】これに対して、本実施の形態2の構成で
は、従来例の場合と同様に一応外気を取り入れるように
しているが、該外気を排気口24付近の空気取入口40
aから排出直後の温度の高い加熱調理室30内の空気と
合わせて取り入れるようにするとともに、該空気取入口
40aから取り入れた外気を含む空気を上記ファンモー
タ13c部分を通してファンモータ13cを冷却した後
に加熱調理室30内の受け皿4の底部に導く図示のよう
な空気循環ダクト40を設けることによって、上述した
加熱調理室30内の空気温度を低下させることなく、受
け皿4の冷却と排気時の加熱調理室30内の空気の吸引
を可能としたことを特徴としている。
【0045】このような構成の場合、多翼送風機13を
駆動すると、上記加熱調理室30内に吸引負圧が生じる
ので、上記空気循環ダクト40を介して上記排気口24
付近の未だ相当に温度が高い排出直後の加熱調理室30
内の空気(30〜40℃)が外気とともに導入され、先
ず相当に発熱するファンモータ13c部分で同ファンモ
ータ13cからの熱と熱交換される。そして、それによ
って略100℃位の温度に昇温される。その後、この1
00℃程度に昇温された空気が、上記空気循環ダクト4
0の下流端側開口部40bから加熱調理室30内の受け
皿4の底部に導入される。受け皿4は、上述した上部発
熱体2,2および下部発熱体3からの放射熱により相当
に高温になっているので、上記100℃程度の空気によ
っても十分に冷却され、油煙を生じにくくなる。
【0046】また該構成では、上記のようにして加熱調
理室30から排出された直後の元来温度の高い排気口2
4付近の空気が外気とともに導入され、ファンモータ1
3c部と受け皿4部で2段階に昇温されて再び加熱調理
室30内上方の吸気孔12,12・・・部に向かうよう
になるので、同空気は、該時点では既に相当に高温にな
っている。
【0047】したがって、該構成の場合、循環される空
気に外気が混入されることにはなるが、従来例のように
外気をそのまま導入する場合と異なって、調理物に対す
る加熱効率を低下させることもなければ、酸化触媒活性
化ヒータ15の発熱負担度を増大させることもなく、十
分な酸化触媒の浄化性能を維持させることができる。し
かも、外気混入により受け皿4の冷却効果は向上するの
で、メリットが大きい。
【0048】(実施の形態3) さらに図7は、同じくフィシュロースターとして構成し
た本願発明の実施の形態3に係る電気調理器の構成を示
している。
【0049】上記実施の形態1,2の構成では、その何
れにあっても第1の排気ダクト(排気通路)14内の第
1の排気路14a中に酸化触媒16を設け、さらに該酸
化触媒16を活性化するための専用の酸化触媒活性化ヒ
ータ15をその空気流上流側に隣接させて設けるように
したが、上記酸化触媒16は、他の実施の形態として例
えば図7に示すように、上記排気ダクト14の加熱調理
室30内に連通する吸気孔12部分を大径の開口に形成
し、その加熱調理室30側下面部に設けるようにするこ
ともできる。
【0050】このようにすると、当該酸化触媒16が、
上部発熱体2,2間に挟まれた状態で位置することにな
り、それらの放射熱で十分に活性化されるので、上述の
実施の形態1,2の場合のような専用の酸化触媒活性化
ヒータ15を省略することができ、コストが低減され
る。
【0051】(実施の形態4) 図8は、同様にフィッシュロースターとして構成した本
願発明の実施の形態4に係る電気調理器の構成を示して
いる。
【0052】図8において、符号1は前面側を開口させ
た外壁1a(図示省略)および内壁1bよりなる前述の
実施の形態1のものと同様の当該フィッシュロースター
の箱型の2重壁筺体であり、その内壁1b内には加熱調
理室30が設けられており、該加熱調理室30内には上
部発熱体2,2、調理網6、下部発熱体3、遮熱板2
0、受け皿4等がそれぞれ上下方向に所定の間隔を保っ
て設けられている(図示省略)。
【0053】一方、上記筺体1内の上記加熱調理室30
の上方部の各々水平方向の図示しない外壁1aと内壁1
bとの間には、天井室31が、また同加熱調理室30右
側部の各々垂直方向の図示しない外壁1aと内壁1bと
の間には該天井室31に連通する所定幅の機器室32
が、それぞれ設けられている。
【0054】そして、上記天井室31内には、上記加熱
調理室30上方の内壁1b部分に形成された多数の吸気
孔12,12・・・を介して一端側が上記加熱調理室3
0の上方に連通しているとともに、他端側が上記機器室
32内に設けられた多翼送風機(シロッコファン)13
の空気吸込口17に連通している第1の排気ダクト(排
気通路)14が水平方向左右に延びて設けられている。
この第1の排気ダクト14内には、上記吸気孔12,1
2・・・から吸入され、上記多翼送風機13の空気吸込
口17に到る第1の排気路14aが形成され、その空気
流上流部である上記吸気孔12,12・・・の下流部に
位置して棒状の酸化触媒活性化ヒータ15と該酸化触媒
活性化ヒータ15により加熱活性化される酸化触媒16
が相互に隣接して設けられている。
【0055】ところで、該酸化触媒16には、例えば通
気性の高いスポンジ状の三次元網目構造になっている金
属発泡体に対して貴金属(白金、パラジウム等)を添加
した高性能の酸化触媒が採用される。
【0056】上記第1の排気ダクト14の下流端側多翼
送風機13の空気吸込口17に対応する部分には、所定
大の外気取入口14bが形成されている。
【0057】また、上記機器室32内には上記のように
多翼送風機13が設けられている。この多翼送風機13
は、上述した空気吸込口17と空気吹出口18とを備え
たスクロール部13aと、該スクロール部13a内に回
転可能に設けられた羽根車13bと、該羽根車13bを
回転駆動するファンモータ13c(取付ケーシング19
内に収納されている)と、該ファンモータ13cの駆動
軸他端側に設けられたファンモータ冷却ファン13fと
からなり、前述の場合と同様に取付ケーシング19に取
付けられて機器室32内に設けられている。そして、こ
の多翼送風機13の上記空気吹出口18は、上記筺体1
の上面側排気口24方向に延びる第2の排気ダクト(排
気通路)25と一旦上記機器室32内下方に延び、さら
に加熱調理室30右側部側の内壁1bを貫通して加熱調
理室30内底部に連通開口した空気循環ダクト(空気循
環通路)26が設けられている。
【0058】以上の構成では、タイマースイッチのON
により上記加熱調理室30内の上部発熱体2,2および
下部発熱体3が発熱されると、例えば加熱調理物である
魚が上下両面から効率良く加熱調理される。
【0059】そして、該加熱が進行すると、やがて魚か
ら油が発生するが、この油は上記熱反射板20の凹状溝
20b,20b・・・の両テーパ面を介して有効に底部
に集められ、かつ停滞することなく速やかに流下させら
れ、上記油抜き穴21,21・・・から下方の受け皿4
内に留められることになり、熱反射板20上での油分の
焼成が防止される。
【0060】また、上記熱反射板20は、上述のように
例えば熱反射性能の高い例えばSUS430系等のステ
ンレス鋼板からなっており、上記下部発熱体3および上
部発熱体2からの放射熱を上記調理網6上の調理物方向
に反射させることによって、調理物の加熱効率を向上さ
せる一方、下方側受け皿4内への遮熱機能を果たして当
該受け皿4内に集められた上記油が焼かれて発煙源とな
るのを防止する。
【0061】他方、それでも発生する魚自体および調理
網6部分からの油煙および臭いは、上記多翼送風機13
の駆動により、先ず上記加熱調理室30天井部の吸気孔
12,12・・・から第1の排気ダクト14内の第1の
排気路14a内に吸引され、酸化触媒活性化ヒータ15
部分で加熱昇温されるとともに同ヒータ15により加熱
活性化された酸化触媒16によって酸化分解されて清浄
化される。
【0062】そして、その後、該浄化された空気が多翼
送風機13の上記スクロール部13aの空気吸込口17
から羽根車13bを通って空気吹出口18から吹き出さ
れる。
【0063】この時、上記第1の排気ダクト14の上記
空気吸込口17の上方に対応する部分には所定大の外気
取入口14bが形成されており、所定量の外気が取り込
まれる。そして、それによって上記ファンモータ13c
の吸引負荷を軽減しているとともに油煙排出にとって必
要以上の加熱調理室30内の空気の入れ替えを防止し、
加熱調理室30内のオーブン効果を確保するようにして
いる。
【0064】そして、上記空気吹出口18から吹き出さ
れた空気は、上記第2の排気ダクト25内の第2の排気
路25aを通って排気口24内側部分の活性炭フィルタ
ー29(図示省略)で臭い成分が脱臭された後に排気口
24から外部上方に吹き出される一方、その所定量部分
は上記空気吹出口18部分から上記羽根車13bによる
吹出し圧と上記排気によって生じる加熱調理室30内の
吸引負圧とによって上記空気循環ダクト26内の空気循
環路26aを通して右側部側の垂直方向の内壁1bを貫
通する通気口26b部分から上記加熱調理室30内底部
に戻され、さらに上方側上記吸気孔12,12・・・方
向に循環せしめられる。
【0065】その結果、実施の形態1のものと全く同様
に、上記加熱調理室30内の空気温度を低下させること
なく、油煙および臭いを酸化触媒16を通して分解処理
することができ、加熱調理物の加熱効率も高く、かつ酸
化触媒16部分に供給される空気温度も可能な限り高く
維持できるので、酸化分解効率も向上する。
【0066】したがって、より油煙、悪臭の発生のない
フィシュロースター等の電気調理器を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る電気調理器の一
部切欠正面図である。
【図2】同電気調理器の図1のA−A断面図である。
【図3】同電気調理器の一部切欠平面図である。
【図4】同電気調理器の図1のB−B断面図である。
【図5】同電気調理器の図1のC−C断面図である。
【図6】本願発明の実施の形態2に係る電気調理器の断
面図である。
【図7】本願発明の実施の形態3に係る電気調理器の断
面図である。
【図8】本願発明の実施の形態4に係る電気調理器の一
部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1は筺体、2は上部発熱体、3は下部発熱体、4は受け
皿、6は調理網、5は扉、12は吸気孔、13は多翼送
風機、14は第1の排気ダクト、15は酸化触媒活性化
ヒータ、16は酸化触媒、20は熱反射板、20aは縁
部、20bは凹状溝、21は油抜き穴、24は排気口、
25は第2の排気ダクト、26,40は空気循環ダクト
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F24C 1/00 370 F24C 1/00 370F 14/00 14/00 B 15/20 15/20 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 37/06 F24C 1/00 F24C 14/00 F24C 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱ヒータを有して調理網上の調理物を
    加熱調理する加熱調理室と、該加熱調理室内の空気を外
    部に排出する排気通路と、該排気通路の入口部を含む空
    気流上流側から下流側にかけて順次設けられた酸化触媒
    および上記加熱調理室内の空気を外部に排出するファン
    と、該ファン下流側から外部に排出される空気を上記加
    熱調理室内に戻す空気循環通路とを備えてなる電気調理
    器において、上記空気循環通路は、上記排気通路下流端
    の排気口付近に開口された空気取入口をファンモータ部
    を経て加熱調理室内の底部に連通させるように構成され
    ていることを特徴とする電気調理器。
JP13195498A 1998-05-14 1998-05-14 電気調理器 Expired - Fee Related JP3206549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13195498A JP3206549B2 (ja) 1998-05-14 1998-05-14 電気調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13195498A JP3206549B2 (ja) 1998-05-14 1998-05-14 電気調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11318718A JPH11318718A (ja) 1999-11-24
JP3206549B2 true JP3206549B2 (ja) 2001-09-10

Family

ID=15070102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13195498A Expired - Fee Related JP3206549B2 (ja) 1998-05-14 1998-05-14 電気調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3206549B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013257128A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Lee Young Hee 熱分解機能を持つオーブン

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4660942B2 (ja) * 2001-03-07 2011-03-30 パナソニック株式会社 加熱調理器
JP2006317018A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
KR100933522B1 (ko) * 2009-02-07 2009-12-23 주식회사 엔유씨전자 탈취/연기제거 기능을 갖는 가열조리기
JP5658578B2 (ja) * 2011-01-28 2015-01-28 株式会社ハーマン 加熱調理器
JP5702815B2 (ja) * 2012-03-19 2015-04-15 三菱電機株式会社 加熱調理器
JP6345148B2 (ja) * 2015-04-06 2018-06-20 リンナイ株式会社 加熱調理器
KR102085898B1 (ko) * 2018-11-20 2020-03-06 이종승 연기 정화 기능을 가지는 생선 구이기
KR102453282B1 (ko) * 2021-11-19 2022-10-07 김봉수 연기커버가 구비된 에어순환식 로스터

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013257128A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Lee Young Hee 熱分解機能を持つオーブン

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11318718A (ja) 1999-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4071738A (en) Ventilated range with convertible radiant convection oven
JP3206549B2 (ja) 電気調理器
US20060011622A1 (en) Microwave having a top vent
US11109599B2 (en) System and method for regulating the flow of smoke in an indoor smoker
JP5940903B2 (ja) 加熱調理器
US3367316A (en) Oven for closed door broiling
JP2006052940A (ja) 電子レンジ
JP3735810B2 (ja) 加熱調理器
JP6198888B2 (ja) 加熱調理器
JPH0590205U (ja) 加熱調理器
JP2920517B2 (ja) 厨房の給排気装置
JP5930926B2 (ja) 加熱調理器
JP5889149B2 (ja) 加熱調理器
JP5930927B2 (ja) 加熱調理器
KR100747815B1 (ko) 전기오븐의 배기필터 장착구조
KR102334300B1 (ko) 열, 냄새, 연기의 분해 기능을 갖는 조리 기구
JPH09310895A (ja) 調理排ガス処理装置及び空気調和機
JP6037819B2 (ja) 加熱調理器
JP2003302049A (ja) 加熱調理器
JP2016217572A (ja) 加熱調理器
KR200197578Y1 (ko) 후드겸용 전자렌지의 밑판구조
US3529973A (en) Method of broiling in an oven
JP6270886B2 (ja) 加熱調理器
JPH1089741A (ja) 厨房装置
KR0118690Y1 (ko) 에어커텐 분사기능의 렌지후드

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees