JP2014167358A - 給排気装置、電磁調理装置および給排気方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁調理器を使用する際に発生する排気対象物を少ない換気量で適切に換気するための給排気装置、電磁調理装置および給排気方法を提供する。
【解決手段】電磁調理器の側周領域に設置される給排気装置であって、設置状態において、前記電磁調理器の調理面に対して上下方向に延びる側壁と、排気が通過する経路となる排気管と、給気が通過する経路となる給気管と、を有し、前記側壁には、前記排気管の一端の開口部である排気口と、前記給気管の一端の開口部であって、前記排気口の上方に隣接して配置された給気口とが形成されている給排気装置。
【選択図】図1
【解決手段】電磁調理器の側周領域に設置される給排気装置であって、設置状態において、前記電磁調理器の調理面に対して上下方向に延びる側壁と、排気が通過する経路となる排気管と、給気が通過する経路となる給気管と、を有し、前記側壁には、前記排気管の一端の開口部である排気口と、前記給気管の一端の開口部であって、前記排気口の上方に隣接して配置された給気口とが形成されている給排気装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、電磁調理器の周囲を、少ない換気量で効率よく換気することのできる給排気装置、電磁調理装置および給排気方法に関する。
従来、電磁調理器の周囲を排気する排気装置や(特許文献1参照)、給排気を同時に行う同時給排気装置(以下、単に給排気装置ともいう)が知られている。排気のみを行う排気装置は、通常、別途の給気口を必要とする。このような給気口は、多くは排気装置から離れた位置に設けられる。そのため、排気装置の運転時(排気時)には、給気口から取り入れた外気とともに、排気装置の周囲だけでなく広範囲の室内空気が排気される。その結果、たとえば排気装置の消費電力が増加したり、室内の冷暖房に要する消費電力が増加するなど、各種エネルギー効率が低下する懸念がある。
ところで、ガス調理器や、ガス調理器の周囲に設置される給排気装置は、法定の設置基準に基づいて設置されている。具体的には、建築基準法や消防法関連省令に基づいて、換気扇(排気口)の高さ位置や、ガス調理器と壁面との離隔距離が定められている。また、換気扇は、ガス調理器の発熱量等から算出された必要換気量以上の換気能力を備えるものを設置することが義務付けられている。たとえば、ガス調理器の周囲に設置される給排気装置の風量は、出力「強」で570〜600(m3/時間)、出力「中」で300〜360(m3/時間)となるよう設定されている。
一方、電磁調理器には、換気設備の設置義務が法令上存在しない。また、電磁調理器と壁面との離隔距離の制限は、ガス調理器と壁面との離隔距離の制限よりも緩和されている。そして、一般に、電磁調理器を使用する場合、ガス調理器を使用する場合と比較して、調理により発生する湯気、におい、油等の飛散物(以下、これらを総称して排気対象物という)を排気するための必要換気量が少ない。
しかしながら、現状では、給排気装置は、電磁調理器の周囲に設置される場合であっても、ガス調理器の周囲に設置される場合の設置基準に基づいて設置されている。そのため、従来の給排気装置は、電磁調理器の周囲に設置して使用する場合において、最適な形状や換気量となっていない。
また、ガス調理器を使用する場合には、各種食材や油等の液体など(以下、これらを総称して調理対象物という)を加熱することにより上昇気流が発生し、排気対象物は上方に設置された換気扇に到達しやすい。しかしながら、電磁調理器は火を使用しないため、このような上昇気流が発生しにくく、排気対象物は上方に設置された換気扇に到達しにくい。その結果、排気対象物は、充分に排気されないおそれがある。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、電磁調理器を使用する際に発生する排気対象物を少ない換気量で適切に換気するための給排気装置、電磁調理装置および給排気方法を提供することを目的とする。
本発明の一局面による給排気装置は、電磁調理器の側周領域に設置される給排気装置であって、設置状態において、前記電磁調理器の調理面に対して上下方向に延びる側壁と、排気が通過する経路となる排気管と、給気が通過する経路となる給気管と、を有し、前記側壁には、前記排気管の一端の開口部である排気口と、前記給気管の一端の開口部であって、前記排気口の上方に隣接して配置された給気口とが形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、給排気装置は、電磁調理器の側周領域に設置される。また、給排気装置は、設置状態において、電磁調理器の調理面に対して上下方向に延びる側壁と、排気が通過する経路となる排気管と、給気が通過する経路となる給気管とを有する。側壁には、排気管の一端の開口部である排気口が形成されている。すなわち、排気口は、従来の給排気装置のように、ガス調理器の設置に関する法定基準に従って調理面の上方に離間して配置される排気口(換気扇)と比較して、調理面と近接する側周領域に形成されている。そのため、排気対象物を排気するために要する排気量は軽減される。また、側壁には、給気管の一端の開口部であって、排気口の上方に隣接して配置された給気口が形成されている。給気口は、排気口の上方に隣接しているため、給気口より取り入れられた給気と、排気対象物を排気するための排気とは、循環しやすい。そのため、仮に離れた場所に給気口が設けられている場合であっても、このような給気口から外気が取り入れられて、室内空気とともに排気されることが防がれる。その結果、給排気は、電磁調理器の周囲において主に行われる。したがって、エネルギー効率は、低下しにくく、効率よく換気が行われる。
本発明の他の一局面による電磁調理装置は、調理対象物が載置される調理面が形成された電磁調理部と、該電磁調理部の調理面に対して上下方向に延びる側壁と、排気が通過する経路となる排気管と、給気が通過する経路となる給気管と、を有し、前記側壁には、前記排気管の一端の開口部である排気口と、前記給気管の一端の開口部であって、前記排気口の上方に隣接して配置された給気口とが形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、電磁調理装置は、調理対象物が載置される調理面が形成された電磁調理部と、電磁調理部の調理面に対して上下方向に延びる側壁と、排気が通過する経路となる排気管と、給気が通過する経路となる給気管とを有する。側壁には、排気管の一端の開口部である排気口が形成されている。排気口は、従来の給排気装置のように、ガス調理器の設置に関する法定基準に従って調理面の上方に離間して配置された排気口(換気扇)と比較して、調理面と近接する側周領域に形成されている。そのため、排気対象物を排気するために要する排気量は軽減される。また、側壁には、給気管の一端の開口部であって、排気口の上方に隣接して配置された給気口が形成されている。給気口は、排気口の上方に隣接しているため、給気口より取り入れられた給気と、排気対象物を排気するための排気とは、循環しやすい。そのため、仮に離れた場所に給気口が設けられている場合であっても、このような給気口から外気が取り入れられて、室内空気とともに排気されることが防がれる。その結果、給排気は、電磁調理装置の周囲において主に行われる。したがって、エネルギー効率は、低下しにくく、効率よく換気が行われる。
上記構成において、前記電磁調理部は、前記調理対象物を加熱するための誘導加熱部と、該誘導加熱部を冷却するための空気を取り入れる誘導加熱部用給気口と、前記排気管と連絡し、前記空気を排気する空気排気管とを備えることが好ましい。
一般に、従来の電磁調理器は、調理面に載置される調理対象物を、調理面の裏面に設けられた誘導加熱コイル(誘導加熱部)に通電して電磁誘導加熱を行うことにより加熱している。また、電磁調理器は、誘導加熱コイルを冷却するための空気を取り入れる給気口と、この空気を排出するための排出孔を備える。排出孔は、調理面の上方に設けられる換気扇から空気が排気されやすいように、たとえば電磁調理器の天板に形成される。しかしながら、本発明の電磁調理装置によれば、電磁調理部は、調理対象物を加熱するための誘導加熱部と、誘導加熱部を冷却するための空気を取り入れる誘導加熱部用給気口と、空気を排気する空気排気管とを備える。空気排気管は、排気管と連絡する。そのため、誘導加熱部を冷却した空気は、空気排気管を通じて排気される。したがって、本発明の電磁調理装置は、従来の電磁調理装置のように、天板に排出孔を形成する必要がない。その結果、本発明の電磁調理装置は、天板を、開口のない平坦面とすることができるため、メンテナンス性が優れる。また、電磁調理装置は、天板に排出孔が形成されていないため、油等の異物が装置内に混入することがなく、汚れや故障が防がれる。
本発明の他の一局面による給排気方法は、電磁調理器の周囲の給排気を行う給排気方法であって、前記電磁調理器の側周領域であって、該電磁調理器の調理面よりも上方である排気位置において、水平方向に排気するとともに、前記側周領域であって、前記排気位置の上方に隣接して配置された給気位置において、前記排気よりも少ない量を水平方向に給気することを特徴とする。
上記構成によれば、給排気方法は、電磁調理器の側周領域であって、電磁調理器の調理面よりも上方である排気位置において、水平方向に排気することを特徴とする。すなわち、排気位置は、従来の給排気方法のように、ガス調理器の設置に関する法定基準に従って調理面の上方に離間して配置された排気位置と比較して、調理面と近接する側周領域である。そのため、排気対象物を排気するために要する排気量は軽減される。また、本発明の給排気方法は、側周領域であって、排気位置の上方に隣接して配置された給気位置において、排気よりも少ない量を水平方向に給気することを特徴とする。給気位置は、排気位置の上方に隣接しているため、給気位置において取り入れられた給気と、排気対象物を排気するための排気とは、循環しやすい。そのため、仮に離れた場所に給気口が設けられている場合であっても、このような給気口から外気が取り入れられて、室内空気とともに排気されることが防がれる。その結果、給排気は、電磁調理器の周囲において主に行われる。したがって、エネルギー効率は、低下しにくく、効率よく換気が行われる。
本発明によれば、電磁調理器を使用する際に発生する排気対象物を少ない換気量で適切に換気するための給排気装置、電磁調理装置および給排気方法を提供することができる。
(第1の実施形態)
<給排気装置100>
本発明の一実施形態の給排気装置100を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態の給排気装置100を説明する概略図であり、電磁調理器200と、該電磁調理器200の周囲に設置された本実施形態の給排気装置100とが示されている。図2は、本実施形態の給排気装置100の側断面図である。なお、本明細書では、説明の明瞭化のため、電磁調理器200の扉部材212が形成される面を前面(前方)とし、前面と対抗する面を背面(後方)とする。
<給排気装置100>
本発明の一実施形態の給排気装置100を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態の給排気装置100を説明する概略図であり、電磁調理器200と、該電磁調理器200の周囲に設置された本実施形態の給排気装置100とが示されている。図2は、本実施形態の給排気装置100の側断面図である。なお、本明細書では、説明の明瞭化のため、電磁調理器200の扉部材212が形成される面を前面(前方)とし、前面と対抗する面を背面(後方)とする。
電磁調理器200は、電磁誘導加熱(IH,induction heating)方式を利用して調理対象物300を加熱する加熱調理器具であって、汎用の電磁調理器である。電磁調理器200は、上部が開口する箱状の調理器本体210と、該開口(図示せず)を密閉する天板220とを含む。天板220は、耐熱ガラス素材からなる。天板220には、調理対象物300が載置される円形の調理領域230(調理面)が形成されている。なお、調理領域230の数は特に限定されない。図1では、3箇所の調理領域230が形成された天板220が例示されている。調理器本体210は、天板220に載置される調理対象物300を加熱するための誘導加熱コイル(図示せず)を含む。また、調理器本体210には、内部にグリル調理用の空間(グリル調理空間)が形成されている。調理器本体210の前面211には、グリル調理空間を閉止するための開閉自在の扉部材212と、誘導加熱コイルの運転を制御する制御系統を操作するための各種スイッチ(図示せず)と、グリル調理空間や誘導加熱コイルに空気を導入するための給気口(図示せず)とが設けられている。
電磁調理器200により調理対象物300が加熱されると、調理対象物300から排気対象物400が発生する。排気対象物400としては、たとえば、調理により発生する湯気、におい、油等の飛散物がある。
給排気装置100は、電磁調理器200を使用して調理対象物300を加熱する際に発生する排気対象物400を排気するための装置である。給排気装置100は、本体部110と、排気管120と、排気ファン122と、給気管130と、給気ファン132とを備える。まず、給排気装置100の設置位置について説明する。図3は、電磁調理器200の側周領域R1を説明する上面図である。電磁調理器200は、前面211のほか、背面213と、右側面214と、左側面215とを備える。
上記のとおり、電磁調理器200と壁面との離隔距離の制限は、法令上、ガス調理器と壁面との離隔距離の制限よりも緩和されている。具体的には、ガス調理器と壁面(不燃材仕上げの場合)とは、ガス調理器の外周を境界線とし、この境界線よりも外側に壁を設けることが規定されている。一方、電磁調理器200と壁面(不燃材仕上げの場合)とは、調理領域230の外周を境界線とし、この境界線よりも外側に壁を設けることが規定されている。参照符号Lの付された破線は、法令により規定される境界線を示している。給排気装置100の本体部110は、ステンレス製(不燃材)である。そのため、給排気装置100の設置位置は、境界線Lよりも外側の領域R1に設置することができる。本実施形態では、ユーザの利便性を考慮して、給排気装置100は、電磁調理器200の背面213よりも後方の領域R2(側周領域)に設置される。この場合、たとえば電磁調理器200の右側面214や左側面215に近接する位置に設置する場合と比較して、排気対象物400を均一に吸引して排気しやすい。
給排気装置100は、設置状態において、調理領域230に対して略垂直となる四方の側面を有する直方体状の本体部110(設置状態において、電磁調理器の調理面に対して上下方向に延びる側壁)を備える。
本体部110は、排気が通過する経路となる排気管120と、給気が通過する経路となる給気管130とを内部に備える。排気管120の一端の開口部は、本体部110の四方の側面のうち、前方に向けて配置される側面(前方側面111)に開口し(排気口121)、他端は屋外に開口する。給気管130の一端の開口部は、本体部110の前方側面111に開口し(給気口131)、他端は屋外に開口する。排気口121には、排気ファン122が取り付けられている。排気ファン122は、排気が排気管120を通過して屋外へ流出するよう、排気方向を規定する。給気口131には、給気ファン132が取り付けられている。給気ファン132は、外気が給気として電磁調理器200の周囲に流入するよう、給気方向を規定する。排気ファン122および給気ファン132は、本体部110の内部に設けられた制御系統を操作するための各種スイッチ(図示せず)により適切に制御される。
給気口131は、電磁調理器200の周囲に給気するための開口であって、排気口121の上方に隣接するよう形成されている。このため、給気口131より導入された給気は、そのまま排気口121から排気されやすい。参照符号F1は、排気口121に吸引される給気の流れを示している。なお、本明細書において、「排気口の上方に隣接する」とは、所定の排気量に基づいて排気ファン122を運転する場合において、所定の給気量に基づいて給気口131より導入された給気が、直接的に排気口121に導かれるように、排気口121と給気口131とが近接して配置されていることをいう。このような排気口121と給気口131との離隔距離としては、たとえば0〜50mmである。なお、離隔距離が0の場合とは、排気口121と給気口131とが上下に隙間なく配置されている場合をいう。また、「排気口の上方」とは、排気口121の水平位置よりも給気口131の水平位置が上となるように配置されていること(すなわち、排気口121の中心の水平位置よりも給気口131の中心の水平位置が上になるように配置されていること)をいう。そのため、排気口121の鉛直真上の位置に給気口131が配置されている必要はない。
排気口121は、給気口131より導入された給気と、排気対象物400とが吸引される開口である。排気口121より排気管120内に吸引された排気対象物400は、屋外に排気される。参照符号F2は、排気口121に進行する排気対象物400の流れを示している。排気口121は、たとえば従来の給排気装置のように、ガス調理器の設置に関する法定基準に従って調理領域の上方に離間して配置された排気口(換気扇)と比較して、調理領域230と近接する領域(背面213よりも後方の領域R2(図3参照))に配置されている。そのため、排気対象物400を排気するために要する排気量は軽減される。また、電磁調理器200は火を使用しないため上昇気流が発生しにくいが、このような上昇気流が発生しにくい場合であっても、排気口121は、調理領域230と近接する領域R2に配置されているため、排気対象物400を充分に排気することができる。さらに、仮に離れた場所に給気口が設けられている場合であっても、このような給気口から外気が取り入れられ、室内空気とともに排気されることが防がれる。その結果、給排気は、電磁調理器200の周囲において行われる。したがって、エネルギー効率は、低下しにくく、効率よく換気が行われる。
なお、排気口121の水平位置は、特に限定されない。通常、調理領域230には、調理対象物300を入れた電磁誘導加熱が可能な調理器具が載置されるため、このような調理器具の高さや、このような調理器具を用いた場合に発生する排気対象物400の発生位置を考慮して、適宜選択される。たとえば、排気口121は、調理領域230から0〜100mmの位置に設けることができる。この場合、調理対象物300と排気口121との離隔距離が短くなるため、排気対象物400を排気するために必要な排気量が軽減される。
給排気を電磁調理器200の周囲で主に行うために、給気量は、排気量よりも少なくなるよう調整される。排気量および給気量の調整は、排気口121や給気口131の面積、排気ファン122や給気ファン132の個数および出力を適宜調整することにより行うことができる。たとえば、開口面積(寸法)が縦200〜250mm×横650〜750mmである排気口121に、排気ファン122(直径180、風量17.4(m3/分))を2個設置し、開口面積が縦120〜150mm×横650〜750mmである給気口131に、給気ファン132(直径100mm、風量6.5(m3/分))を5個設置して、これらの出力を調整することにより、排気量180〜360(m3/時間)、給気量60〜120(m3/時間)に調整することができる。
<給排気方法>
次に、上記給排気装置100を用いた本実施形態の給排気方法について説明する。本実施形態の給排気方法は、電磁調理器200の周囲の給排気を行う給排気方法である。
次に、上記給排気装置100を用いた本実施形態の給排気方法について説明する。本実施形態の給排気方法は、電磁調理器200の周囲の給排気を行う給排気方法である。
給排気装置100では、電磁調理器200の背面213よりも後方の領域R2(側周領域、図3参照)であって、電磁調理器200の調理領域230よりも上方である排気位置において、水平方向に排気するという排気方法が採用される。このような排気位置は、たとえば上記した給排気装置100の備える排気口121の形成された位置である。また、このような排気位置は、たとえば従来の給排気方法のように、ガス調理器の設置に関する法定基準に従って調理領域230の上方に離間して配置された排気位置と比較して、調理領域230と近接する領域R2に配置されている。そのため、排気対象物400を排気するために要する排気量は軽減される。
また、給排気装置100では、電磁調理器200の背面213よりも後方の領域R2(側周領域、図3参照)であって、排気位置の上方に隣接して配置された給気位置において、排気よりも少ない量を水平方向に給気するという給気方法が採用される。このような給気位置は、たとえば上記した給排気装置100の備える給気口131の形成された位置である。また、このような給気位置は、排気位置の上方に隣接しているため、給気位置において取り入れられた給気と、排気対象物400を排気するための排気とは、循環しやすい。そのため、仮に離れた場所に給気口が設けられている場合であっても、このような給気口から外気が取り入れられ、室内空気とともに排気されることが防がれる。その結果、給排気は、電磁調理器200の周囲において主に行われる。したがって、エネルギー効率は、低下しにくく、効率よく換気が行われる。
(第2の実施形態)
<電磁調理装置500>
本発明の一実施形態の電磁調理装置500を、図面を参照しながら詳細に説明する。図4は、本実施形態の電磁調理装置500の概略図である。図5は、本実施形態の電磁調理装置500の側断面図である。
<電磁調理装置500>
本発明の一実施形態の電磁調理装置500を、図面を参照しながら詳細に説明する。図4は、本実施形態の電磁調理装置500の概略図である。図5は、本実施形態の電磁調理装置500の側断面図である。
電磁調理装置500は、調理対象物300が載置される調理領域630(調理面)が形成された電磁調理部600と、電磁調理部600の調理領域630に対して略垂直に立設された四方の側面を有する直方体状の本体部700(電磁調理部の調理面に対して上下方向に延びる側壁)とを備える。
電磁調理部600は、上部が開口する箱状の調理部本体610と、該開口(図示せず)を密閉する天板620とを含む。天板620には、調理対象物300が載置される調理領域630が形成されている。調理部本体610は、天板620に載置される調理対象物300を加熱するための誘導加熱コイル640(調理対象物を加熱するための誘導加熱部)を含む。また、調理部本体610には、内部にグリル調理用の空間(グリル調理空間S)が形成されている。調理部本体610の前面611には、グリル調理空間Sを閉止するための開閉自在の扉部材612と、誘導加熱コイル640の運転を制御する通電制御系統を操作するための各種スイッチ(図示せず)と、グリル調理空間Sや誘導加熱コイル640に空気を導入するための給気口613(誘導加熱部を冷却するための空気を取り入れる誘導加熱部用給気口)が設けられている。
調理部本体610は、グリル調理空間Sからの排気や、誘導加熱コイル640を冷却した後の排気が通過する経路となる空気排気管614(排気管と連絡し、空気を排気する空気排気管)を内部に備える。空気排気管614は、後述する本体部700の排気管710と接続される。空気排気管614には、管路内に、グリル調理空間Sからの排気や誘導加熱コイル640を冷却した後の排気を送るための排気ファン(図示せず)が取り付けられている。
ここで、上記のとおり、従来の一般的な電磁調理器には、たとえば天板の一部に排出孔が形成されている。誘導加熱コイルを冷却した空気は、この排出孔から排出される。しかしながら、本実施形態の調理部本体610には、排気管710と連絡する空気排気管614が設けられているため、グリル内の排気や誘導加熱コイル640を冷却した後の排気は、空気排気管614を通じて排気される。したがって、本実施形態の電磁調理装置500は、従来の電磁調理装置のように、調理領域630に排出孔を形成する必要がない。その結果、本実施形態の電磁調理装置500は、天板620を、開口のない平坦面とすることができるため、メンテナンス性が優れる。また、電磁調理装置500は、天板620に排出孔が形成されていないため、油等の異物が電磁調理装置500内に混入することがなく、汚れや故障が防がれる。
電磁調理部600により調理対象物300が加熱されると、調理対象物300から排気対象物400が発生する。本実施形態では、電磁調理部600と一体的に設けられた本体部700により、該排気対象物400を排気する。
本体部700は、電磁調理部600を使用して調理対象物300を加熱する際に発生する排気対象物400を排気する部位であり、電磁調理部600の後縁部650に設置される。なお、本体部700の設置位置は、第1の実施形態において上記した法令上の設置基準にしたがって、電磁調理部600の調理領域630の外周よりも外側であれば特に制限されない。本実施形態では、ユーザの利便性を考慮して、本体部700は、電磁調理部600の後縁部650に設置される。この場合、たとえば電磁調理部600の右側縁部660や左側縁部670に設置する場合と比較して、排気対象物400を均一に吸引して排気しやすい。
本体部700は、排気が通過する経路となる排気管710と、給気が通過する経路となる給気管720とを内部に備える。排気管710の一端の開口部は、本体部700の四方の側面のうち、前方に向けて配置される側面(前方側面730)に開口し(排気口711)、他端は屋外に開口する。給気管720の一端の開口部は、本体部700の前方側面730に開口し(給気口721)、他端は屋外に開口する。排気管710および給気管720の構成は、第1の実施形態において詳述した排気管120および給気管130(図1参照)と同様であるため、重複する説明は適宜省略される。
給気口721は、排気口711の上方に隣接するよう形成されている。そのため、給気口721より導入された給気は、そのまま排気口711から排気されやすい。一方、排気口711は、給気口721よりも下方に隣接するように形成されているため、給気口721より導入された給気と、排気対象物400とを排気する。また、排気口711は、調理領域630と近接する領域R2(図3参照)に配置されている。そのため、排気対象物400を排気しやすく、排気に要する排気量は軽減される。また、電磁調理部600は火を使用しないため上昇気流が発生しにくいが、このような上昇気流が発生しにくい場合であっても、排気口711は、調理領域630と近接する領域R2に配置されているため、排気対象物400を充分に排気することができる。そのため、仮に離れた場所に給気口が設けられている場合であっても、このような給気口から外気が取り入れられ、室内空気とともに排気されることが防がれる。その結果、給排気は、電磁調理部600の周囲において主に行われる。したがって、エネルギー効率は、低下しにくく、効率よく換気が行われる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
以下に示す給排気装置を、排気量180(m3/時間)、給気量60(m3/時間)、となるよう運転し、捕集率を算出した。なお、この条件で給排気を行う場合、実質換気量(排気量−給気量)は120(m3/時間)であり、総換気量(排気量+給気量)は240(m3/時間)である。
以下に示す給排気装置を、排気量180(m3/時間)、給気量60(m3/時間)、となるよう運転し、捕集率を算出した。なお、この条件で給排気を行う場合、実質換気量(排気量−給気量)は120(m3/時間)であり、総換気量(排気量+給気量)は240(m3/時間)である。
<給排気装置の詳細>
図1に示される給排気装置100を使用した。排気管120には、直径180mm(カタログ風量17.4(m3/分))の排気ファン122を2個組み込んだ。給気管130には、直径100mm(カタログ風量6.5(m3/分))の給気ファン132を5個組み込んだ。給排気装置100は、電磁調理器200の背面の後方に密着するよう設置した。排気口121の水平位置は、天板220から150mm上方とした。給気口131は、排気口121から鉛直上方に20mm離間して隣り合うように配置した。
<実験条件と使用機器の詳細>
(電磁調理器)
図1に示される電磁調理器200(IHクッキングヒータ、KZ−FT60XS パナソニック(株)製)を使用した。左側の調理領域(3kW)に約3.5Lの水を入れた鍋を載置し、加熱した。出力は目盛6(約1.45kW)とした。
(温湿度の測定)
温湿度ロガー(testo454 (株)テストー製)を使用し、1秒間隔で温度と湿度とを記録した。温湿度ロガーの設置位置は、図6において参照符号P1および参照符号P2の付された位置とした。図6は、温湿度の測定位置を説明する模式図である。
(流量の測定)
排気ファン121の背部に、風量測定冶具を介して非接着型超音波流量計(GF−2000 (株)カイジョー製)を直管に接続し、風量を測定した。風量はインバータにより制御し、30〜60Hzまで周波数を変化させて測定した。
(蒸発水分量)
デジタル台はかり(AND_HV−60KGL (株)エー・アンド・デイ製)を用いて、蒸発量を測定した。
(捕集率の算出方法)
湯沸しにより発生した水蒸気を、排気管121内で捕集し、蒸発量との比率を算出した。捕集率は、設置位置P1と、設置位置P2とにおける温度と相対湿度とにより絶対湿度を算出し、鍋から蒸発した水分量で除して求めた。
図1に示される給排気装置100を使用した。排気管120には、直径180mm(カタログ風量17.4(m3/分))の排気ファン122を2個組み込んだ。給気管130には、直径100mm(カタログ風量6.5(m3/分))の給気ファン132を5個組み込んだ。給排気装置100は、電磁調理器200の背面の後方に密着するよう設置した。排気口121の水平位置は、天板220から150mm上方とした。給気口131は、排気口121から鉛直上方に20mm離間して隣り合うように配置した。
<実験条件と使用機器の詳細>
(電磁調理器)
図1に示される電磁調理器200(IHクッキングヒータ、KZ−FT60XS パナソニック(株)製)を使用した。左側の調理領域(3kW)に約3.5Lの水を入れた鍋を載置し、加熱した。出力は目盛6(約1.45kW)とした。
(温湿度の測定)
温湿度ロガー(testo454 (株)テストー製)を使用し、1秒間隔で温度と湿度とを記録した。温湿度ロガーの設置位置は、図6において参照符号P1および参照符号P2の付された位置とした。図6は、温湿度の測定位置を説明する模式図である。
(流量の測定)
排気ファン121の背部に、風量測定冶具を介して非接着型超音波流量計(GF−2000 (株)カイジョー製)を直管に接続し、風量を測定した。風量はインバータにより制御し、30〜60Hzまで周波数を変化させて測定した。
(蒸発水分量)
デジタル台はかり(AND_HV−60KGL (株)エー・アンド・デイ製)を用いて、蒸発量を測定した。
(捕集率の算出方法)
湯沸しにより発生した水蒸気を、排気管121内で捕集し、蒸発量との比率を算出した。捕集率は、設置位置P1と、設置位置P2とにおける温度と相対湿度とにより絶対湿度を算出し、鍋から蒸発した水分量で除して求めた。
実質換気量と、得られた捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量と、得られた捕集率との関係を図8に示す。
(実施例2)
排気量を210(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(150(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(270(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
排気量を210(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(150(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(270(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
(実施例3)
排気量を240(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(180(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(300(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
排気量を240(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(180(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(300(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
(実施例4)
排気量を270(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(210(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(330(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
排気量を270(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(210(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(330(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
(実施例5)
排気量を300(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(240(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(360(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
排気量を300(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(240(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(360(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
(実施例6)
排気量を330(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(270(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(390(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
排気量を330(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(270(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(390(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
(実施例7)
排気量を360(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(300(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(420(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
排気量を360(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(300(m3/時間))と捕集率との関係を図7に示す。また、総換気量(420(m3/時間))と捕集率との関係を図8に示す。
(実施例8)
給気量を90(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(90(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(270(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
給気量を90(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(90(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(270(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
(実施例9)
排気量を210(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(120(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(300(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
排気量を210(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(120(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(300(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
(実施例10)
排気量を240(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(150(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(330(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
排気量を240(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(150(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(330(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
(実施例11)
排気量を270(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(180(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(360(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
排気量を270(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(180(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(360(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
(実施例12)
排気量を300(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(210(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(390(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
排気量を300(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(210(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(390(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
(実施例13)
排気量を330(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(240(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(420(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
排気量を330(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(240(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(420(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
(実施例14)
排気量を360(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(270(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(450(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
排気量を360(m3/時間)に変更した以外は、実施例8と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(270(m3/時間))と捕集率との関係を図9に示す。また、総換気量(450(m3/時間))と捕集率との関係を図10に示す。
(実施例15)
給気量を120(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(60(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(300(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
給気量を120(m3/時間)に変更した以外は、実施例1と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(60(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(300(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
(実施例16)
排気量を210(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(90(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(330(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
排気量を210(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(90(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(330(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
(実施例17)
排気量を240(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(120(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(360(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
排気量を240(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(120(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(360(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
(実施例18)
排気量を270(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(150(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(390(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
排気量を270(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(150(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(390(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
(実施例19)
排気量を300(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(180(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(420(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
排気量を300(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(180(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(420(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
(実施例20)
排気量を330(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(210(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(450(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
排気量を330(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(210(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(450(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
(実施例21)
排気量を360(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(240(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(480(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
排気量を360(m3/時間)に変更した以外は、実施例15と同様の方法により捕集率を算出した。実質換気量(240(m3/時間))と捕集率との関係を図11に示す。また、総換気量(480(m3/時間))と捕集率との関係を図12に示す。
<実施例1〜21の結果と考察>
上記のとおり、従来のガス調理器の周囲に設置される給排気装置の風量は、出力「強」で570〜600m3/時間、出力「中」で300〜360m3/時間となるよう設定されているものがある。一方、本発明の給排気装置によれば、給気が60m3/時間の場合(実施例1〜7)、図7に示されるように、実質排気量と捕集率との関係において、実質排気量が120m3/時間であっても、捕集率を0.6以上とすることができた。特に、実質排気量が210m3/時間以上の場合(実施例4〜7)には、捕集率を0.8以上とすることができ、良好であった。また、図8に示されるように、総排気量と捕集率との関係において、総排気量が240m3/時間と非常に少ない場合(実施例1)であっても、捕集率を0.6以上とすることができた。特に、総排気量が300m3/時間以上の場合(実施例3〜7)には、捕集率を0.8前後とすることができ、少ない換気量で充分な捕集率を達成することができた。
上記のとおり、従来のガス調理器の周囲に設置される給排気装置の風量は、出力「強」で570〜600m3/時間、出力「中」で300〜360m3/時間となるよう設定されているものがある。一方、本発明の給排気装置によれば、給気が60m3/時間の場合(実施例1〜7)、図7に示されるように、実質排気量と捕集率との関係において、実質排気量が120m3/時間であっても、捕集率を0.6以上とすることができた。特に、実質排気量が210m3/時間以上の場合(実施例4〜7)には、捕集率を0.8以上とすることができ、良好であった。また、図8に示されるように、総排気量と捕集率との関係において、総排気量が240m3/時間と非常に少ない場合(実施例1)であっても、捕集率を0.6以上とすることができた。特に、総排気量が300m3/時間以上の場合(実施例3〜7)には、捕集率を0.8前後とすることができ、少ない換気量で充分な捕集率を達成することができた。
また、本発明の給排気装置によれば、給気が90m3/時間の場合(実施例8〜14)、図9に示されるように、実質排気量と捕集率との関係において、実質排気量が90m3/時間であっても、捕集率を0.6以上とすることができた。特に、実質排気量が210m3/時間の場合(実施例12)には、捕集率を0.8程度とすることができ、良好であった。また、図10に示されるように、総排気量と捕集率との関係において、総排気量が270m3/時間と少ない場合(実施例8)であっても、捕集率を0.6以上とすることができた。特に、総排気量が390m3/時間の場合(実施例12)には、捕集率を0.8程度とすることができ、少ない換気量で充分な捕集率を達成することができた。
さらに、本発明の給排気装置(実施例15〜21)によれば、給気が120m3/時間の場合、図11に示されるように、実質排気量と捕集率との関係において、実質排気量がわずか60m3/時間であっても、捕集率を0.6以上とすることができた。特に、実質排気量が210m3/時間以上の場合(実施例20および実施例21)には、捕集率を0.8以上とすることができ、良好であった。また、図12に示されるように、総排気量と捕集率との関係において、総排気量が300m3/時間と少ない場合(実施例15)であっても、捕集率を0.6以上とすることができた。特に、総排気量が360m3/時間以上の場合(実施例17〜21)には、捕集率を0.8程度とすることができ、少ない換気量で充分な捕集率を達成することができた。
すなわち、本発明の給排気装置によれば、従来の給排気装置の風量(出力「強」で570〜600(m3/時間))の1/2〜1/5程度の換気量であっても、充分な捕集率を達成することができた。また、少ない換気量で、充分な捕集率を達成できることから、給排気装置の周囲のみで給排気の循環を行うことができることがわかった。したがって、本発明の給排気装置は、エネルギー効率を低下させにくく、効率よく換気を行うことができることがわかった。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば次のような実施形態を採用することができる。
(1)上記実施形態(第1の実施形態)では、従来の電磁調理器200の背面213よりも後方の領域R2に給排気装置100の設置する場合を例示した(図2参照)。これに代えて、本発明の給排気装置は、汎用の電磁調理器と一体的に形成してもよい。
(2)上記実施形態(第2の実施形態)では、電磁調理部600が本体部700の排気管710と接続される空気排気管614を備える場合を例示した。これに代えて、空気排気管は、排気管710に接続されない単一の管路であってもよい。また、本発明の電磁調理装置は、従来の電磁調理器と同様に、電磁調理部の一部に排出孔を設け、該排出孔から、グリル調理空間の空気や誘導加熱コイルを冷却した後の空気を排気してもよい。この場合、空気排気管は省略される。
100 給排気装置
110、700 本体部
111 前方側面
120、710 排気管
121、711 排気口
122 排気ファン
130、720 給気管
131、721 給気口
132 給気ファン
200 電磁調理器
210 調理器本体
212 扉部材
220、620 天板
230、630 調理領域
300 調理対象物
400 排気対象物
R1 外側の領域
R2 後方の領域
500 電磁調理装置
600 電磁調理部
610 調理部本体
613 給気口
614 空気排気管
640 誘導加熱コイル
110、700 本体部
111 前方側面
120、710 排気管
121、711 排気口
122 排気ファン
130、720 給気管
131、721 給気口
132 給気ファン
200 電磁調理器
210 調理器本体
212 扉部材
220、620 天板
230、630 調理領域
300 調理対象物
400 排気対象物
R1 外側の領域
R2 後方の領域
500 電磁調理装置
600 電磁調理部
610 調理部本体
613 給気口
614 空気排気管
640 誘導加熱コイル
Claims (4)
- 電磁調理器の側周領域に設置される給排気装置であって、
設置状態において、前記電磁調理器の調理面に対して上下方向に延びる側壁と、
排気が通過する経路となる排気管と、
給気が通過する経路となる給気管と、を有し、
前記側壁には、
前記排気管の一端の開口部である排気口と、
前記給気管の一端の開口部であって、前記排気口の上方に隣接して配置された給気口とが形成されている、給排気装置。 - 調理対象物が載置される調理面が形成された電磁調理部と、
該電磁調理部の調理面に対して上下方向に延びる側壁と、
排気が通過する経路となる排気管と、
給気が通過する経路となる給気管と、を有し、
前記側壁には、
前記排気管の一端の開口部である排気口と、
前記給気管の一端の開口部であって、前記排気口の上方に隣接して配置された給気口とが形成されている、電磁調理装置。 - 前記電磁調理部は、
前記調理対象物を加熱するための誘導加熱部と、
該誘導加熱部を冷却するための空気を取り入れる誘導加熱部用給気口と、
前記排気管と連絡し、前記空気を排気する空気排気管とを備える、請求項2記載の電磁調理装置。 - 電磁調理器の周囲の給排気を行う給排気方法であって、
前記電磁調理器の側周領域であって、該電磁調理器の調理面よりも上方である排気位置において、水平方向に排気するとともに、
前記側周領域であって、前記排気位置の上方に隣接して配置された給気位置において、前記排気よりも少ない量を水平方向に給気する、給排気方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007205636A (ja) * | 2006-02-01 | 2007-08-16 | Kyoritsu Air Tech Inc | 換気装置 |
JP2009089993A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Panasonic Corp | 組み込み式機器 |
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- 2013-02-28 JP JP2013038716A patent/JP2014167358A/ja active Pending
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