JP2007205591A - 冷却塔の運転方法 - Google Patents

冷却塔の運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007205591A
JP2007205591A JP2006022012A JP2006022012A JP2007205591A JP 2007205591 A JP2007205591 A JP 2007205591A JP 2006022012 A JP2006022012 A JP 2006022012A JP 2006022012 A JP2006022012 A JP 2006022012A JP 2007205591 A JP2007205591 A JP 2007205591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
aqueous solution
cooling
main body
cooling tower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006022012A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Takemoto
真典 竹本
Shinji Fujii
慎二 藤井
Kenji Matsunari
健司 松成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Miura Protec Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Miura Protec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miura Co Ltd, Miura Protec Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
Priority to JP2006022012A priority Critical patent/JP2007205591A/ja
Publication of JP2007205591A publication Critical patent/JP2007205591A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

【課題】冷却塔において、藻類の繁殖を効果的に抑制する。
【解決手段】冷却塔110において、本体140の貯留部143から供給経路149を通じて供給される循環水は、冷却負荷装置130を冷却後、回収経路151のノズル152から貯留部143へ向けて散水される。散水された循環水は、ファン144の回転によりルーバ142から開口部141へ通過する外気に触れて冷却され、貯留部143に貯留された後、供給経路149を通じて冷却負荷装置130へ供給される。このような循環水に対し、ノズル152における循環水の遊離残留塩素濃度が少なくとも6時間を隔てて繰り返し2mg/リットル以上になるよう、次亜塩素酸塩水溶液生成装置160から次亜塩素酸ナトリウム水溶液を間欠的に注入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷却塔の運転方法、特に、熱交換器等の冷却負荷装置を冷却する循環水を冷却するための冷却塔の運転方法に関する。
商業ビルや工業プラントなどにおいて熱交換器等の冷却負荷装置を冷却するための冷却水は、節水を図る観点から、冷却塔で冷却しながら循環して用いられている。冷却塔は、一般に、開放式冷却塔と密閉式冷却塔との二種類に分類することができる。
開放式冷却塔は、上部に開口部を有しかつ底部に冷却負荷装置を冷却するための循環水の貯留部を有する、側面に通気孔を有する筒型の本体と、本体内において通気孔から開口部へ外気が通過するよう、本体内において気流を発生させるためのファンと、貯留部から冷却負荷装置へ循環水を供給するための供給経路と、冷却負荷装置へ供給された循環水を本体へ回収するための回収経路とを備えている。回収経路の末端部は、本体内においてファンの下方に配置されており、貯留部へ向けて循環水を散水するための散水口を有している。
このような開放式冷却塔においては、本体の貯留部から供給経路を通じて冷却負荷装置へ循環水が供給され、この循環水は冷却負荷装置を冷却する。冷却負荷装置を冷却した循環水は、回収経路を流れ、本体内において、散水口から貯留部へ向けて散水される。この際、散水された循環水は、ファンにより発生する気流、すなわち、本体の通気孔から開口部へ通過する外気に触れて冷却される。冷却された循環水は、貯留部に貯留され、供給経路を通じて冷却負荷装置へ供給される。したがって、この冷却塔において、貯留部に貯留された循環水は、供給経路および回収経路を通じて本体と冷却負荷装置との間を循環することになる。
一方、密閉式冷却塔は、上部に開口部を有しかつ底部に散布水の貯留部を有する、側面に通気孔を有する筒型の本体と、本体内において通気孔から開口部へ外気が通過するよう、本体内において気流を発生させるためのファンと、本体内と冷却負荷装置との間で冷却負荷装置を冷却するための循環水を循環させるための循環経路と、貯留部から延びかつ末端部が本体内においてファンの下方に配置された、散布水の移動経路とを備えている。移動経路の末端部は、貯留部へ向けて散布水を散水するための散水口を有している。
このような密閉式冷却塔においては、循環経路を循環する循環水により冷却負荷装置が冷却される。一方、本体の貯留部に貯留された散布水は、移動経路を流れ、本体内において散水口から貯留部へ向けて散水される。この際、散水された散布水は、ファンにより発生する気流、すなわち、本体の通気孔から開口部へ通過する外気に触れて冷却される。冷却された散布水は、循環経路と接触し、循環経路を冷却する。これにより、循環経路を循環する循環水が冷却される。循環経路を冷却した散布水は、貯留部に貯留され、移動経路を通じて散水口から連続的に散水される。したがって、散布水は、移動経路を通じて循環することになる。
上述のように、開放式冷却塔における循環水および密閉式冷却塔における散布水は、循環して用いられるため、藻類が繁殖する。循環水や散布水(以下、これらをまとめて「冷却水」と云う場合がある)において繁殖した藻類は、各種経路の配管に付着したり散水口を目詰まりさせたりし、冷却水の円滑な循環を妨げて冷却塔の運転効率を損なう可能性がある。また、藻類は、冷却負荷装置の冷却水経路に付着すると、熱交換性能を阻害する可能性もある。さらに、配管等に付着した藻類の代謝産物等は、レジオネラ属菌の栄養源となるため、レジオネラ属菌の繁殖を促進する原因にもなり得る。そして、冷却水中で繁殖したレジオネラ属菌は、冷却水の一部が気流と共に大気中へ飛散するため、結果的にこれらの冷却水と共に大気中に拡散するおそれがある。このため、冷却塔においては、冷却水に次亜塩素酸イオンを存在させ、藻類の繁殖を抑制している。この場合、次亜塩素酸イオンは一般的な細菌類の繁殖を抑制する効果もあることから、細菌類の繁殖を抑制することもできる。
冷却水に次亜塩素酸イオンを存在させる方法として、冷却水に対して次亜塩素酸ナトリウム等の次亜塩素酸塩水溶液を注入する方法が知られている。また、冷却水は、水道水や工業用水などの原水が塩化物イオンを含むことから、その電気分解により次亜塩素酸イオンを生成させる方法も知られている(例えば、特許文献1〜3)。
特許文献1〜3に記載の方法は、循環中の冷却水を継続的に電気分解しているため、冷却水の次亜塩素酸イオン濃度は継続的に維持される。ところが、これらの方法は、冷却水中の次亜塩素酸イオン濃度が維持されているにもかかわらず、藻類の繁殖が抑制されにくい。
特開2001−62457公報 特開2003−285064公報 特開2003−285068公報
本発明の目的は、冷却塔において、藻類の繁殖を効果的に抑制することにある。
本発明に係る冷却塔の運転方法は、上部に開口部を有しかつ底部に冷却負荷装置を冷却する循環水の貯留部を有する、側面に通気孔を有する筒型の本体と、本体内において通気孔から開口部へ外気が通過するよう、本体内において気流を発生させるためのファンと、貯留部から冷却負荷装置へ循環水を供給するための供給経路と、冷却負荷装置へ供給された循環水を本体へ回収するための回収経路とを備え、回収経路の末端部が、本体内においてファンの下方に配置されており、かつ、貯留部へ向けて循環水を散水するための散水口を有している冷却塔の運転方法に関するものである。この運転方法は、貯留部に貯留された循環水を供給経路、冷却負荷装置および回収経路の順に流通させ、散水口から連続的に散水する工程と、循環水に対し、散水口における循環水の遊離残留塩素濃度が少なくとも6時間を隔てて繰り返し2mg/リットル以上になるよう、塩素系水溶液を間欠的に注入する工程とを含んでいる。
このような冷却塔の運転方法において、本体の貯留部に貯留された循環水は、供給経路、冷却負荷装置および回収経路の順に流通させると冷却負荷装置を冷却する。そして、この循環水は、散水口から連続的に散水され、ファンにより発生する気流、すなわち、本体の通気孔から開口部へ通過する外気に触れて冷却される。そして、冷却された循環水は、貯留部に貯留され、供給経路を通じて冷却負荷装置へ供給される。したがって、この冷却塔において、貯留部に貯留された循環水は、供給経路および回収経路を通じて本体と冷却負荷装置との間を循環することになる。
ここで、循環水に対し、上述のような所定の条件で間欠的に塩素系水溶液を注入すると、循環水の遊離残留塩素濃度が一時的に急激に高まり、その後徐々に低下する。したがって、循環水は、少なくとも6時間を隔てて、このような遊離残留塩素濃度の変化が繰り返し生じる。この結果、循環水や循環水がかかる本体の内壁面等において、藻類や菌類の繁殖が抑制される。
この運転方法において用いられる塩素系水溶液は、例えば、塩化ナトリウム水溶液の電気分解により調製された次亜塩素酸ナトリウム水溶液である。また、循環水は、例えば、飽和食塩水を用いたイオン交換法により硬度分を除去した軟水である。この場合、電気分解のために用いられる塩化ナトリウム水溶液は、例えば、当該飽和食塩水を希釈したものである。
また、この運転方法において、塩化ナトリウム水溶液の電気分解により調製された次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いる場合、例えば、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を間欠的に注入する間において塩化ナトリウム水溶液を電気分解し、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を調製する。
本発明の他の形態に係る冷却塔の運転方法は、上部に開口部を有しかつ底部に冷却負荷装置を冷却する循環水を冷却するための散布水の貯留部を有する、側面に通気孔を有する筒型の本体と、本体内において通気孔から開口部へ外気が通過するよう、本体内において気流を発生させるためのファンと、本体内と冷却負荷装置との間で循環水を循環させるための循環経路と、貯留部から延びかつ末端部が本体内においてファンの下方に配置された、散布水の移動経路とを備え、移動経路の末端部が、貯留部へ向けて散布水を散水するための散水口を有している冷却塔の運転方法に関するものである。この運転方法は、循環経路において循環水を循環させながら、貯留部に貯留された散布水を移動経路へ流通させて散水口から連続的に散水するための工程と、散布水に対し、散水口における散布水の遊離残留塩素濃度が少なくとも6時間を隔てて繰り返し2mg/リットル以上になるよう、塩素系水溶液を間欠的に注入する工程とを含んでいる。
このような冷却塔の運転方法では、循環経路を循環する循環水により冷却負荷装置が冷却される。また、本体の貯留部に貯留された散布水は、移動経路を流れ、本体内において散水口から貯留部へ向けて散水される。この際、散水された散布水は、ファンにより発生する気流、すなわち、本体の通気孔から開口部へ通過する外気に触れて冷却される。冷却された散布水は、循環経路に接触し、循環経路を冷却する。これにより、循環経路を循環する循環水が冷却される。循環経路を冷却した散布水は、貯留部に貯留され、移動経路を通じて散水口から連続的に散水される。したがって、この冷却塔において、貯留部に貯留された散布水は、移動経路を通じて循環することになる。
ここで、散布水に対し、上述のような所定の条件で間欠的に塩素系水溶液を注入すると、散布水の遊離残留塩素濃度が一時的に急激に高まり、その後徐々に低下する。したがって、散布水は、少なくとも6時間を隔てて、このような遊離残留塩素濃度の変化が繰り返し生じる。この結果、散布水や散布水がかかる本体の内壁面等において、藻類や菌類の繁殖が抑制される。
この運転方法において用いられる塩素系水溶液は、例えば、塩化ナトリウム水溶液の電気分解により調製された次亜塩素酸ナトリウム水溶液である。また、循環水は、例えば、飽和食塩水を用いたイオン交換法により硬度分を除去した軟水である。この場合、電気分解のために用いられる塩化ナトリウム水溶液は、例えば、当該飽和食塩水を希釈したものである。
また、この運転方法において、塩化ナトリウム水溶液の電気分解により調製された次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いる場合、例えば、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を間欠的に注入する間において塩化ナトリウム水溶液を電気分解し、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を調製する。
本発明に係る冷却塔の運転方法は、循環水若しくは散布水に対し、上述のような所定の条件で間欠的に塩素系水溶液を注入しているため、藻類の繁殖を効果的に抑制することができる。
第一の形態
図1を参照して、本発明に係る冷却塔の運転方法を適用可能な冷却水循環システムを説明する。図1において、冷却水循環システム100は、給水装置120および次亜塩素酸塩水溶液生成装置160を備えた冷却塔110並びに冷却負荷装置130を主に備えている。
冷却塔110は、冷却負荷装置130に対してそれを冷却するための循環水を供給する開放式冷却塔であり、上部に開口部141を有する円筒型の本体140を備えている。本体140は、外気を導入するためのルーバ142(通気孔の一例)が側面に設けられており、また、循環水を貯留するための貯留部143を底部に有している。本体140の開口部141には、ファン144が水平に配置されている。ファン144は、ルーバ142から本体140内へ外気が流入するよう回転可能なものであり、モータ145により回転駆動される。ファン144を回転駆動するモータ145は、インバータ146と接続されている。インバータ146は、モータ145へ供給する電源周波数を無段階に変えてモータ145の回転速度を変速し、ファン144の回転速度を調整するためのものである。
本体140の貯留部143からは、冷却負荷装置130へ向けて冷却水の供給経路149が延びている。供給経路149は、送水ポンプ150を有している。送水ポンプ150は、冷却塔110の貯留部143に貯留された循環水を冷却負荷装置130へ連続的に送り出すためのものである。
また、本体140内の上部であって、ファン144の下方には、冷却水の回収経路151が水平に配置されている。回収経路151の末端部は、本体140内において、本体140の底部へ向けて循環水を散水するための多数のノズル152(散水口の一例)を有している。また、回収経路151の他端は、冷却負荷装置130へ向けて延びている。
給水装置120は、冷却塔110に対し、循環水を供給するためのものであり、原水供給路121、軟水器122および給水経路123を主に備えている。原水供給路121は、一端が水道水や工業用水等の原水の供給源(図示せず)と接続されており、軟水器122に対して原水を供給するためのものである。この原水供給路121は、軟水器122に対する原水の供給量を制御するための第一バルブ124を有している。軟水器122は、飽和食塩水を用いたイオン交換法により原水から硬度分を除去して軟水を得るためのものである。具体的には、軟水器122は、飽和食塩水タンク122aとイオン交換樹脂(図示せず)とを備えており、原水供給路121からの原水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの硬度分を飽和食塩水に由来のナトリウムイオンとイオン交換して除去し、原水を軟水化するためのものである。給水経路123は、軟水器122で得られた軟水を冷却塔110の貯留部143へ供給するためのものである。
次亜塩素酸塩水溶液生成装置160は、貯留部143に貯留された循環水に対して次亜塩素酸ナトリウム水溶液(塩素系水溶液の一例)を供給するためのものであり、図2に示すように、容器170と、容器170内に配置された電極群180とを主に備えている。容器170は、内部に食塩水を貯留するためのものであり、円筒状に形成されている。容器170の底部には、軟水器122の飽和食塩水タンク122aから延びる、第二バルブ171aを有する飽和食塩水補給路171と、給水経路123から分岐して延びる、第三バルブ172aを有する軟水補給路172とが連絡している。また、容器170の底部からは、容器170内に貯留している食塩水等を排出するための、第四バルブ173aを有するドレン経路173が延びている。さらに、容器170内の底部近傍には、容器170内の水位を判定するための第一センサ174が配置されている。
一方、容器170の上端部には、容器170の内外間で通気するための、第五バルブ175aを有する通気路175と、容器170内で生成した次亜塩素酸塩水溶液を冷却塔110の貯留部143へ供給するための、第六バルブ176aを有する供給路176とが設けられている。また、容器170内の上端部近傍には、容器170内の水位を判定するための第二センサ177が配置されている。
電極群180は、容器170内の下部であって第一センサ174の上部に配置されており、図3(図2のIII−III断面図)に示すように、平行に配置された三枚の板状電極を備えている。このうちの一枚は、白金等の材料を用いて形成された陽極181である。また、他の二枚は、チタン等の材料を用いて形成された陰極182a,182bであり、これらは、陽極181を挟んで配置されている。ここで、陽極181は、両面が有効な電極面となる。一方、陰極182a,182bは、それぞれ、陽極181と対向する片面のみが有効な電極面となる。このような電極群180には、定電流・定電圧装置190が接続されている。
冷却負荷装置130は、循環水による冷却が必要な熱交換器等の各種装置、例えば、各種の化学プラントのターボ冷凍機や吸収冷凍機、建築物の空調用冷却機、食品工場の冷水製造機や真空冷却機などであり、所要の冷却水流路(図示せず)を有している。この冷却水流路は、冷却水導入部131と冷却水排出部132とを有している。そして、冷却水導入部131には供給経路149の末端が接続されている。また、冷却水排出部132には、回収経路151の上記他端が接続されている。この結果、冷却水流路は、供給経路149および回収経路151と共に、冷却塔110の本体140と冷却負荷装置130との間で循環水を循環させるための循環経路を形成している。
上述の冷却水循環システム100は、その動作を制御するための制御装置195を備えている。制御装置195は、通常、コンピュータ装置であり、第一バルブ124、次亜塩素酸塩水溶液生成装置160の各バルブ171a,172a,173a,175a,176a、各センサ174,177および定電流・定電圧装置190並びにインバータ146等が連絡している。
次に、冷却水循環システム100における冷却塔110の運転方法を説明する。
先ず、冷却塔110において、インバータ146によりモータ145を作動させ、ファン144を回転させる。この結果、図に矢印で示すようにルーバ142を通じて本体140内へ外気が流入する。この外気は、本体140内を通過し、開口部141から外部へ排出される。
また、第一バルブ124を操作して原水供給路121から軟水器122へ原水を供給すると、当該原水は軟水器122において硬度分が除去されて軟水となる。この軟水は、軟水器122から給水経路123を通じて冷却塔110の貯留部143へ供給され、貯留される。
貯留部143に貯留された軟水は、冷却負荷装置130を冷却するための循環水として冷却負荷装置130に対して供給される。ここでは、送水ポンプ150の動作により貯留部143の軟水(以下、「循環水」と云う)が供給経路149を通じて冷却負荷装置130の冷却水導入部131に対して連続的に供給される。冷却水導入部131に対して供給された循環水は、冷却負荷装置130の冷却水流路を通過して冷却負荷装置130を冷却し、冷却水排出部132から回収経路151へ排出される。
回収経路151へ排出された循環水は、冷却塔110の本体140内においてノズル152から散水され、図に点線で示すように本体140内で落下して貯留部143へ戻る。この際、本体140内で落下する循環水は、ファン144の回転により本体140内へ流入する外気に触れて冷却される。このように冷却されて貯留部143へ戻った循環水は、再び供給経路149を通じて冷却負荷装置130へ供給され、回収経路151を通じて貯留部143へ戻る。したがって、貯留部143に貯留された循環水は、冷却塔110の作動中、供給経路149、冷却負荷装置130の冷却水流路および回収経路151を循環して冷却負荷装置130を冷却する冷却水として機能する。
上述のような冷却塔110において、回収経路151から散水される循環水の冷却能力は、ファン144の回転速度により定まる。すなわち、ファン144を高速で回転させると、ルーバ142から本体140内へ流入する外気量が増加するため、冷却塔110において循環水の冷却能力は高まる。逆に、ファン144を低速で回転させると、ルーバ142から本体140内へ流入する外気量が減少するため、冷却塔110において循環水の冷却能力は弱まる。したがって、循環水をより強力に冷却する必要がある場合、例えば気温の高い夏季においては、ファン144を高速で回転するのが有利である。一方、循環水を強力に冷却する必要がない場合、例えば気温の低い冬季や夏季であっても夜間においては、省エネルギーの観点から、ファン144を低速で回転するのが有利である。
上述のような冷却塔110の運転では、上述のような循環水の循環と並行して、次亜塩素酸塩水溶液生成装置160により次亜塩素酸ナトリウム水溶液を調製し、この次亜塩素酸ナトリウム水溶液を貯留部143に貯留された循環水に対して注入する。
ここでは、先ず、第五バルブ175aを開放状態に維持する。そして、第二バルブ171aを開放し、飽和食塩水タンク122aから容器170内に飽和食塩水を補給する。そして、容器170内に飽和食塩水が貯留され、その水位が第一センサ174の位置に到達したとき、第二バルブ171aを閉鎖し、飽和食塩水の補給を停止する。次に、第三バルブ172aを開放し、容器170内に給水経路123からの軟水を補給する。そして、容器170内の水位が第二センサ177の位置に到達したとき、第三バルブ172aを閉鎖し、軟水の補給を停止する。これにより、容器170内においては、軟水により希釈された食塩水が貯留された状態になる(食塩水生成工程)。
因みに、飽和食塩水の希釈により生成する食塩水の濃度は、通常、1〜3重量%程度に設定するのが好ましい。この濃度の食塩水は、容器170の容量を考慮して第一センサ174および第二センサ177の取付け位置を調整すると、得ることができる。
次に、定電流・定電圧装置190を作動させ、電極群180に電力を供給する。ここでは、通常、0.2〜0.5mV/mmで0.5〜1.0mA/mmの電力を供給するのが好ましい。これにより、容器170内に貯留された食塩水が電気分解され、次のような反応により次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)が生成する(電解工程)。
Figure 2007205591
このようにして生成した次亜塩素酸ナトリウムは、水中にイオン状態で溶解した状態であるが、水よりも比重が小さいため、容器170内を上方へ移動する。このため、電極群180付近では、食塩水の濃度が維持され、上述のような電気分解が安定的に進行する。この結果、容器170内では、通常、電気分解開始から3〜6時間のうちに、上述のような1〜3重量%程度の濃度の食塩水から次亜塩素酸ナトリウム濃度が6,000±3,000mg/リットル程度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液が生成される。
次に、第五バルブ175aを閉鎖した後、第三バルブ172aおよび第六バルブ176aを開放状態に設定する。これにより、容器170内へ給水経路123からの軟水が連続的に供給され、その供給圧により容器170内で生成した次亜塩素酸ナトリウム水溶液は供給路176内へ押し出されて冷却塔110の貯留部143へ一度に供給される(注入工程)。
次に、一定時間経過後、第三バルブ172aおよび第六バルブ176aを閉鎖し、容器170の洗浄工程を実施する。ここでは、第五バルブ175aを開放状態に維持する。そして、第四バルブ173aを開放すると、容器170内に残留している次亜塩素酸ナトリウム水溶液若しくは軟水が排出される。次に、第四バルブ173aを閉鎖し、第三バルブ172aを開放すると、容器170内へ軟水が補給され、この軟水により容器170が洗浄される。容器170内を洗浄した軟水は、第三バルブ172aを閉鎖して第四バルブ173aを開放すると排出される。
この実施の形態では、次亜塩素酸塩水溶液生成装置160による次亜塩素酸ナトリウム水溶液の調製を定期的に繰返し、この次亜塩素酸ナトリウム水溶液を冷却塔110の貯留部143に貯留された循環水に対して間欠的に注入する。具体的には、ノズル152における循環水の遊離残留塩素濃度が少なくとも6時間(好ましくは6時間から1週間)を隔てて繰り返し2mg/リットル以上(好ましくは、2mg/リットル以上、15mg/リットル以下)になるよう、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を間欠的に注入する。このような間欠的な注入方法は、通常、循環水の流量1m/時間当りに対し、上述の電気分解により生成する濃度が6,000±3,000mg/リットルの次亜塩素酸ナトリウム水溶液0.5〜0.7リットル/時間を少なくとも6時間の間隔を設けて(好ましくは、6時間から1週間の間隔を設けて)間欠的に注入することで達成することができる。
循環水に対し、上述のような条件で間欠的に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を注入すると、循環水の遊離残留塩素濃度が一時的に急激に高まり、その後徐々に低下する。したがって、循環水は、少なくとも6時間を隔てて、このような遊離残留塩素濃度の変化が繰り返して生じる。これにより、循環水において、藻類や菌類の繁殖が抑制されることになる。この結果、冷却塔110は、循環水の円滑な循環が維持され、冷却負荷装置130の冷却効率が低下しにくくなり、また、藻類の繁殖が抑制されることの副次的効果としてレジオネラ属菌の繁殖が抑制されるため、環境へのレジオネラ属菌の拡散を起こしにくい。
因みに、上述のような間欠的な注入方法において、ノズル152における循環水の遊離残留塩素濃度が2mg/リットル未満にしかならない場合は、藻類や菌類の繁殖が十分に抑制されなくなる。逆に、15mg/リットルを超える場合は、冷却塔110や冷却負荷装置130において、腐食が発生し易くなる可能性がある。
また、この冷却塔110においては、循環水が軟水であるため、冷却負荷装置130での熱交換効率を損なうスケールの生成を併せて効果的に抑制することができる。
第二の形態
図4を参照して、本発明に係る冷却塔の運転方法の他の形態を適用可能な冷却水循環システムを説明する。図において、冷却水循環システム200は、給水装置220および次亜塩素酸塩水溶液生成装置270を備えた冷却塔210並びに冷却負荷装置230を主に備えている。
冷却塔210は、冷却負荷装置230に対してそれを冷却するための循環水を供給する密閉式冷却塔であり、上部に開口部241を有する円筒型の本体240、循環水の循環経路250および循環水を冷却するための散布水の移動経路260を主に備えている。
本体240は、外気を導入するためのルーバ242(通気孔の一例)が側面に設けられており、また、循環水を冷却する散布水を貯留するための貯留部243を底部に有している。本体240の開口部241には、ファン244が水平に配置されている。ファン244は、ルーバ242から本体240内へ外気が流入するよう回転可能なものであり、モータ245により回転駆動される。ファン244を回転駆動するモータ245は、インバータ246と接続されている。インバータ246は、モータ245へ供給する電源周波数を無段階に変えてモータ245の回転速度を変速し、ファン244の回転速度を調整するためのものである。
循環経路250は、本体240内と冷却負荷装置230との間において、冷却負荷装置230を冷却するための循環水を循環するためのものであり、内部に循環水が充填されている。また、循環経路250は、本体240内において散布水との接触面積を確保するために蛇行しており、両端部が冷却負荷装置230へ延びている。さらに、循環経路250は、冷却水を循環させるための第一ポンプ251を有している。
移動経路260は、貯留部243から本体240外へ延びており、末端部が本体240内においてファン244の下方に水平に配置されている。また、移動経路260の末端部は、本体240の底部へ向けて散布水を散水するための多数のノズル261(散水口の一例)を有している。また、移動経路260は、貯留部243に貯留された散布水をノズル261へ供給するための第二ポンプ262を有している。
給水装置220は、冷却塔210に対し、散布水を供給するためのものであり、第一の形態において説明した給水装置120と同様に構成されている(図4において、図1と同じ部分には同じ符号を付している)。
次亜塩素酸塩水溶液生成装置270は、貯留部243に貯留された散布水に対して次亜塩素酸ナトリウム水溶液(塩素系水溶液の一例)を注入するためのものであり、第一の形態において説明した次亜塩素酸塩水溶液生成装置160と同様に構成されている(図4において、図1と同じ部分には同じ符号を付している)。
冷却負荷装置230は、循環水による冷却が必要な各種装置であって第一の形態における冷却負荷装置130と同様のものであり、所要の冷却水流路(図示せず)を有している。この冷却水流路は、冷却水導入部231と冷却水排出部232とを有している。そして、冷却水導入部231には循環経路250の一端が接続されている。また、冷却水排出部232には循環経路250の他端が接続されている。
上述の冷却水循環システム200は、その動作を制御するための制御装置295を備えている。制御装置295は、通常、コンピュータ装置であり、給水装置220および次亜塩素酸塩水溶液生成装置270の各バルブ、次亜塩素酸塩水溶液生成装置270の各センサ(図2の第一センサ174および第二センサ177)および定電流・定電圧装置(図2の定電流・定電圧装置190)並びにインバータ246等が連絡している。
次に、冷却水循環システム200における冷却塔210の運転方法を説明する。
先ず、冷却塔210において、インバータ246によりモータ245を作動させ、ファン244を回転させる。この結果、図に矢印で示すようにルーバ242を通じて本体240内へ外気が流入する。この外気は、本体240内を通過し、開口部241から外部へ排出される。
また、循環経路250において第一ポンプ251を作動すると、循環経路250内において循環水が循環する。この循環水は、冷却負荷装置230の冷却水流路を流れ、冷却負荷装置230を冷却する。
また、第一バルブ124を操作して原水供給路121から軟水器122へ原水を供給すると、当該原水は軟水器122において硬度分が除去されて軟水となる。この軟水は、軟水器122から給水経路123を通じて冷却塔210の貯留部243へ供給され、貯留される。
貯留部243に貯留された軟水は、循環経路250を循環する循環水を冷却するための散布水として、第二ポンプ262の動作により移動経路260内へ連続的に供給される。そして、移動経路260内へ供給された散布水は、本体240内においてノズル261から散水され、図に点線で示すように本体240内で落下して貯留部243へ戻る。この際、本体240内で落下する散布水は、ファン244の回転により本体240内へ流入する外気に触れて冷却される。そして、冷却された散布水は、循環経路250と接触し、循環経路250および循環経路250内を循環する循環水を冷却する。貯留部243へ戻った散布水は、再び移動経路260を通じてノズル261から散水され、貯留部243へ戻る。したがって、貯留部243に貯留された散布水は、冷却塔210の作動中、移動経路260を循環することになる。
上述のような冷却塔210において、散布水による循環水の冷却能力は、ファン244の回転速度により定まる。すなわち、ファン244を高速で回転させると、ルーバ242から本体240内へ流入する外気量が増加するため散布水が強力に冷却され、散布水による循環水の冷却能力は高まる。逆に、ファン244を低速で回転させると、ルーバ242から本体240内へ流入する外気量が減少するため、散布水による循環水の冷却能力は弱まる。したがって、循環水をより強力に冷却する必要がある場合(すなわち、散布水をより強力に冷却する必要がある場合)、例えば気温の高い夏季においては、ファン244を高速で回転するのが有利である。一方、循環水を強力に冷却する必要がない場合(すなわち、散布水を強力に冷却する必要がない場合)、例えば気温の低い冬季や夏季であっても夜間においては、省エネルギーの観点から、ファン244を低速で回転するのが有利である。
上述のような冷却塔210の運転では、上述のような散布水の循環と並行して、次亜塩素酸塩水溶液生成装置270による次亜塩素酸ナトリウム水溶液の調製を定期的に繰り返し、この次亜塩素酸ナトリウム水溶液を冷却塔210の貯留部243に貯留された散布水に対して間欠的に注入する。具体的には、ノズル261における散布水の遊離残留塩素濃度が少なくとも6時間(好ましくは6時間から1週間)を隔てて繰り返し2mg/リットル以上(好ましくは、2mg/リットル以上、15mg/リットル以下)になるよう、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を間欠的に注入する。このような間欠的な注入方法は、通常、散布水の流量1m/時間当りに対し、上述の電気分解により生成する濃度が6,000±3,000mg/リットルの次亜塩素酸ナトリウム水溶液0.5〜0.7リットル/時間を少なくとも6時間の間隔を設けて(好ましくは、6時間から1週間の間隔を設けて)間欠的に注入することで達成することができる。
散布水に対し、上述のような条件で間欠的に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を注入すると、散布水の遊離残留塩素濃度が一時的に急激に高まり、その後徐々に低下する。したがって、散布水は、少なくとも6時間を隔てて、このような遊離残留塩素濃度の変化が繰り返して生じる。これにより、散布水において、藻類や菌類の繁殖が抑制されることになる。この結果、冷却塔210は、散布水の円滑な循環が維持され、冷却負荷装置230の冷却効率が低下しにくくなり、また、藻類の繁殖が抑制されることの副次的効果としてレジオネラ属菌の繁殖が抑制されるため、環境へのレジオネラ属菌の拡散を起こしにくい。
因みに、上述のような間欠的な注入方法において、ノズル261における散布水の遊離残留塩素濃度が2mg/リットル未満にしかならない場合は、藻類や菌類の繁殖が十分に抑制されなくなる。逆に、15mg/リットルを超える場合は、冷却塔210において、腐食が発生し易くなる可能性がある。
また、この冷却塔210においては、散布水が軟水であるため、移動経路260等でのスケールの生成を併せて効果的に抑制することができる。
[他の実施の形態]
(1)上述の各形態においては、次亜塩素酸塩水溶液生成装置160、270で製造した次亜塩素酸ナトリウム水溶液を貯留部143、243内の循環水若しくは散布水に対して注入しているが、循環水および散布水に対し、予め調製した次亜塩素酸ナトリウム水溶液を既述のような間欠的な方法で注入した場合も本発明を同様に実施することができる。
(2)上述の他の実施の形態(1)は、塩素系水溶液として次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いているが、次亜塩素酸ナトリウム水溶液以外の塩素系水溶液を用いた場合も同様に実施することができる。ここで利用可能な塩素系水溶液は、循環水若しくは散布水の遊離残留塩素濃度を高めることができるもの、例えば、次亜塩素水溶液や過塩素水溶液等である。
(3)上述の各実施の形態では、貯留部143、243に貯留された循環水若しくは散布水に対して塩素系水溶液を注入したが、塩素系水溶液は、第一の形態においては供給経路149内の循環水に、また、第二の形態においては移動経路260内の散布水に対して注入してもよい。
[検証例]
検証例1
SCD培地を20mg添加した100ミリリットルの軟水(以下、「試験水」と云う)を500ミリリットルの三角フラスコに加え、これを35℃の恒温槽内に配置して保温した。次に、試験水に対し、濃度が550mg/リットルの次亜塩素酸ナトリウム水溶液1.8ミリリットルを一度に加え、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の投入直後と6時間経過後の試験水における遊離残留塩素濃度および従属栄養細菌数を次のようにして調べた。結果を図5に示す。
(遊離残留塩素濃度)
JIS K0102(1998)に規定された工場排水試験方法に基づいて測定した。
(従属栄養細菌数)
試験水を10ミリリットル採水し、これに対して2.5g/リットルのチオ硫酸ナトリウム水溶液0.1ミリリットルを加えて中和した。これにより遊離残留塩素の殺菌作用を停止させ、平板表面塗抹法により試験水100ミリリットル当りの従属栄養細菌数を測定した。従属栄養細菌数が多いほど、試験水は藻類の繁殖に適した状態にある。
検証例2
検証例1で用いたものと同じ試験水を調製し、これを35℃の恒温槽内に配置して保温した。次に、試験水に対し、実施例で用いたものと同じ次亜塩素酸ナトリウム水溶液1.8ミリリットルを6回に分けて(すなわち、0.3ミリリットルずつ)1時間毎に加え、各回の次亜塩素酸ナトリウム水溶液の投入直後および6時間経過後の試験水における遊離残留塩素濃度および従属栄養細菌数を検証例1と同様にして調べた。結果を図6に示す。
図5によると、検証例1では、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の添加から6時間後において、遊離残留塩素濃度が当初の3.8mg/リットル程度から0.4mg/リットル程度まで大幅に低下しているにもかかわらず、従属栄養細菌数は当初の45,000CFU/ミリリットルから約1/100の460CFU/ミリリットルまで大幅に低下している。一方、図6によると、検証例2では、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の最初の添加から6時間後において、遊離残留塩素濃度が当初の0.6mg/ミリリットル程度から0.9mg/リットル程度まで増加しているにもかかわらず、従属栄養細菌数は当初の45,000CFU/ミリリットルから約1/10の4,200CFU/ミリリットルまでしか低下していない。この結果によると、検証例1は、検証例2よりも、試験水における藻類の繁殖をより効果的に抑制可能である。
本発明の第一の実施の形態に係る冷却塔の運転方法を実施可能な冷却水循環システムの概略図。 前記冷却水循環システムにおいて用いられる次亜塩素酸塩水溶液生成装置の断面概略図。 図2のIII−III断面概略図。 本発明の第二の実施の形態に係る冷却塔の運転方法を実施可能な冷却水循環システムの概略図。 検証例1の結果を示すグラフ。 検証例2の結果を示すグラフ。
符号の説明
110、210 冷却塔
120、220 給水装置
130、230 冷却負荷装置
140、240 本体
141、241 開口部
142、242 ルーバ
143、243 貯留部
144、244 ファン
149 供給経路
151 回収経路
152、261 ノズル
160、270 次亜塩素酸塩水溶液生成装置
250 循環経路
260 移動経路

Claims (10)

  1. 上部に開口部を有しかつ底部に冷却負荷装置を冷却する循環水の貯留部を有する、側面に通気孔を有する筒型の本体と、前記本体内において前記通気孔から前記開口部へ外気が通過するよう、前記本体内において気流を発生させるためのファンと、前記貯留部から前記冷却負荷装置へ前記循環水を供給するための供給経路と、前記冷却負荷装置へ供給された前記循環水を前記本体へ回収するための回収経路とを備え、前記回収経路の末端部が、前記本体内において前記ファンの下方に配置されており、かつ、前記貯留部へ向けて前記循環水を散水するための散水口を有している冷却塔の運転方法であって、
    前記貯留部に貯留された前記循環水を前記供給経路、前記冷却負荷装置および前記回収経路の順に流通させ、前記散水口から連続的に散水する工程と、
    前記循環水に対し、前記散水口における前記循環水の遊離残留塩素濃度が少なくとも6時間を隔てて繰り返し2mg/リットル以上になるよう、塩素系水溶液を間欠的に注入する工程と、
    を含む冷却塔の運転方法。
  2. 前記塩素系水溶液は、塩化ナトリウム水溶液の電気分解により調製された次亜塩素酸ナトリウム水溶液である、請求項1に記載の冷却塔の運転方法。
  3. 前記循環水は、飽和食塩水を用いたイオン交換法により硬度分を除去した軟水である、請求項2に記載の冷却塔の運転方法。
  4. 前記塩化ナトリウム水溶液が前記飽和食塩水を希釈したものである、請求項3に記載の冷却塔の運転方法。
  5. 前記次亜塩素酸ナトリウム水溶液を間欠的に注入する間において前記塩化ナトリウム水溶液を電気分解し、前記次亜塩素酸ナトリウム水溶液を調製する、請求項2から4のいずれかに記載の冷却塔の運転方法。
  6. 上部に開口部を有しかつ底部に冷却負荷装置を冷却する循環水を冷却するための散布水の貯留部を有する、側面に通気孔を有する筒型の本体と、前記本体内において前記通気孔から前記開口部へ外気が通過するよう、前記本体内において気流を発生させるためのファンと、前記本体内と前記冷却負荷装置との間で前記循環水を循環させるための循環経路と、前記貯留部から延びかつ末端部が前記本体内において前記ファンの下方に配置された、前記散布水の移動経路とを備え、前記移動経路の前記末端部が、前記貯留部へ向けて前記散布水を散水するための散水口を有している冷却塔の運転方法であって、
    前記循環経路において前記循環水を循環させながら、前記貯留部に貯留された前記散布水を前記移動経路へ流通させて前記散水口から連続的に散水するための工程と、
    前記散布水に対し、前記散水口における前記散布水の遊離残留塩素濃度が少なくとも6時間を隔てて繰り返し2mg/リットル以上になるよう、塩素系水溶液を間欠的に注入する工程と、
    を含む冷却塔の運転方法。
  7. 前記塩素系水溶液は、塩化ナトリウム水溶液の電気分解により調製された次亜塩素酸ナトリウム水溶液である、請求項6に記載の冷却塔の運転方法。
  8. 前記循環水は、飽和食塩水を用いたイオン交換法により硬度分を除去した軟水である、請求項7に記載の冷却塔の運転方法。
  9. 前記塩化ナトリウム水溶液が前記飽和食塩水を希釈したものである、請求項8に記載の冷却塔の運転方法。
  10. 前記次亜塩素酸ナトリウム水溶液を間欠的に注入する間において前記塩化ナトリウム水溶液を電気分解し、前記次亜塩素酸ナトリウム水溶液を調製する、請求項7から9のいずれかに記載の冷却塔の運転方法。
JP2006022012A 2006-01-31 2006-01-31 冷却塔の運転方法 Pending JP2007205591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006022012A JP2007205591A (ja) 2006-01-31 2006-01-31 冷却塔の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006022012A JP2007205591A (ja) 2006-01-31 2006-01-31 冷却塔の運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007205591A true JP2007205591A (ja) 2007-08-16

Family

ID=38485216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006022012A Pending JP2007205591A (ja) 2006-01-31 2006-01-31 冷却塔の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007205591A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009195823A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Kurita Water Ind Ltd 水系処理剤の濃度制御方法
JP2018095966A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 トリー カンパニー リミテッド 水素発生装置
JP2019147120A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 エース消毒株式会社 薬剤滴下装置および方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001062457A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Kurita Water Ind Ltd 冷却水のスライム防止方法
JP2002248478A (ja) * 2001-02-22 2002-09-03 Kurita Water Ind Ltd 冷却水系のスライム防止方法
JP2004121969A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Kurita Water Ind Ltd 冷却水の処理方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001062457A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Kurita Water Ind Ltd 冷却水のスライム防止方法
JP2002248478A (ja) * 2001-02-22 2002-09-03 Kurita Water Ind Ltd 冷却水系のスライム防止方法
JP2004121969A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Kurita Water Ind Ltd 冷却水の処理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009195823A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Kurita Water Ind Ltd 水系処理剤の濃度制御方法
JP2018095966A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 トリー カンパニー リミテッド 水素発生装置
JP2019147120A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 エース消毒株式会社 薬剤滴下装置および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7052600B2 (en) Apparatus for treating water
JP2007203138A (ja) 次亜塩素酸ナトリウム水溶液の製造装置および製造方法
JP2006200849A (ja) 冷却塔、冷却塔における循環水の冷却方法および冷却塔における循環水冷却用散布水の冷却方法
JP5136830B2 (ja) 冷却塔補給水の水質調整装置
CN211595337U (zh) 零排污增容的开路循环冷却水系统
JP2009063292A (ja) 冷却塔における循環水の冷却方法および冷却塔における循環水冷却用散布水の冷却方法
JP2007064534A (ja) 空気調和機
JP2007205591A (ja) 冷却塔の運転方法
JP2013015259A (ja) 水処理システム
JP2006200855A (ja) 冷却塔、冷却塔における循環水の冷却方法および冷却塔における循環水冷却用散布水の冷却方法
JP2011203031A (ja) 冷却水水質の測定方法、冷却水水質の管理方法、および冷却水への水処理薬剤注入方法
JP5454122B2 (ja) 水処理システム
EP1892483A3 (en) Air conditioner and method of controlling the same
JP4657180B2 (ja) 冷却塔の除菌装置
JP5703552B2 (ja) 水処理システム
JP4508623B2 (ja) スケール付着防止装置及びスケール付着防止方法
JP4735369B2 (ja) 冷却塔の運転方法
JP2008232552A (ja) 空気調和装置の室外ユニット
JP2004132592A (ja) 電気化学的水処理方法及び水処理システム
JP2007303690A (ja) 冷却塔の運転方法
WO2021082305A1 (zh) 一种循环冷却水处理设备及循环冷却水的处理方法
JP4874274B2 (ja) 空気調和機
JP2005351549A (ja) 冷却塔維持制御システム
JP5707708B2 (ja) 水処理システム
JP2008164282A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080717

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110201