JP2010194402A - 水処理システム、及び冷却系循環水の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】循環水中の遊離残留ハロゲン濃度を常に適正範囲に維持し、ハロゲン系水溶液の殺菌作用を維持しつつ、配管腐食等を防止する。
【解決手段】ORPが所定下限値以下に低下し,かつNaClO塩素酸ナトリウムを前回注入してから所定期間経過した場合は、NaClOの生成を開始し、NaClOを所定量生成した後、NaClOを循環水に注入する(S1→S2→S3→S4→S5)。NaClOを全量注入する前、ORPが所定上限値以上になった場合は(S6→S7)、NaClO注入を禁止し、電解槽から排出する(S8→S9)。NaClOを全量注入した場合は注入完了信号を発する(S6→S10)。
【選択図】図5
【解決手段】ORPが所定下限値以下に低下し,かつNaClO塩素酸ナトリウムを前回注入してから所定期間経過した場合は、NaClOの生成を開始し、NaClOを所定量生成した後、NaClOを循環水に注入する(S1→S2→S3→S4→S5)。NaClOを全量注入する前、ORPが所定上限値以上になった場合は(S6→S7)、NaClO注入を禁止し、電解槽から排出する(S8→S9)。NaClOを全量注入した場合は注入完了信号を発する(S6→S10)。
【選択図】図5
Description
本発明は水処理システム、及び冷却系循環水の処理方法に関し、より詳しくは冷却塔を循環する循環水をハロゲン系水溶液で処理する水処理システムと冷却系循環水の処理方法に関する。
従来より、商業用ビルや各種工場などの空調設備では、冷却水を循環させて熱交換器等の被冷却装置を冷却する水処理システムが広く採用されている。
この種の水処理システムに使用される冷却塔としては、開放式冷却塔と密閉式冷却塔がある。前者は循環水と外気とを直接接触させ、蒸発潜熱により水を冷却し、後者は被冷却装置に接続されたコイル状管に循環水を散布し、前記コイル状管内の水を冷却する。
これらの冷却塔では、水分の蒸発によって循環水が濃縮され、循環水中には溶存塩類や栄養源が高濃度に含まれるようになる。そしてその結果、循環水の水質が悪化して藻類やスライムが発生し、通水性の悪化や冷却能力の低下を招くおそれがある。また、上記スライム等に起因してレジオネラ菌が繁殖し、繁殖したレジオネラ菌が蒸発水に同伴されて大気中に飛散されてしまうおそれがある。さらに、硬度成分やシリカの濃縮によってスケールが堆積して被冷却装置に付着し、熱効率の低下を招くおそれがある。
そこで、このような問題点を解決する方法として、特許文献1では、冷却塔循環水系において、貯留部に貯留された循環水を供給経路、冷却負荷装置及び回収経路の順に流通させ、散水口から連続的に散水する工程と、循環水に対し、前記散水口における循環水の遊離残留塩素濃度が少なくとも6時間を隔てて繰り返し2mg/L以上になるよう、塩素系水溶液を間欠的に注入する工程とを含む冷却塔の運転方法が提案されている。
この特許文献1では、図8に示すように、塩素系水溶液の循環水への注入間隔を補給水量やタイマで制御することにより、循環水中の遊離残留塩素濃度が常時2mg/L以上となるように、6時間以上の所定時間tが経過する毎に塩素系水溶液を循環水に注入し、これにより藻類やスライムの発生を抑制し、レジオネラ菌の繁殖を抑制している。
しかしながら、特許文献1では、循環水中の遊離残留塩素の濃度とは無関係に6時間以上の所定時間tが経過する毎に塩素系水溶液を循環水に注入しているため、遊離残留塩素濃度が所望の濃度範囲内であっても塩素系水溶液が循環水に注入されることがあり、配管腐食等を招くおそれがある。
すなわち、冷却塔循環水の遊離残留塩素濃度は外気温度の環境や熱源負荷等の運転状況に影響される。したがって、これらの環境や運転状況によっては、相当の長時間、塩素系水溶液を注入しなくても、遊離残留塩素濃度を所望濃度に維持できる場合がある。
しかしながら、特許文献1では、上述したように循環水の遊離残留塩素濃度が所望の濃度範囲であっても、所定時間tが経過すると、塩素系水溶液が循環水に注入されるため、早期に配管腐食等が生じ、配管等の耐久性低下を招くという問題点があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、循環水中の遊離残留ハロゲン濃度を常に適正範囲に維持し、ハロゲン系水溶液の殺菌作用を維持しつつ、配管腐食等が生じるのを極力防止することができる水処理システム、及び冷却系循環水の処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る水処理システムは、補給水が供給されると共に該補給水を循環水として被冷却装置を冷却する冷却塔と、塩水を貯留する塩水タンクと、該塩水タンクから供給される前記塩水を電気分解してハロゲン系水溶液を生成する電解槽とを備え、前記電解槽で生成されたハロゲン系水溶液を前記循環水に間欠的に注入する水処理システムにおいて、前記循環水の酸化還元電位(以下、「ORP」という。)を測定する電位測定手段と、前記循環水のORPが所定下限値に達したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入する生成・注入手段と、前記循環水のORPが所定上限値に達したときは前記ハロゲン系水溶液の前記循環水への注入を禁止する注入禁止手段とを有していることを特徴としている。
また、本発明の水処理システムは、前記生成・注入手段が、前記循環水のORPが所定下限値に達し、かつ前回注入時から所定期間が経過したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入することを特徴としている。
また、本発明の水処理システムは、前記注入禁止手段が、前記循環水の酸化還元電位が所定上限値に達する前に前記ハロゲン系水溶液を前記循環水に所定量の注入が完了したときは注入完了信号を発することを特徴としている。
また、本発明に係る水処理システムは、補給水が供給されると共に該補給水を循環水として被冷却装置を冷却する冷却塔と、塩水を貯留する塩水タンクと、該塩水タンクから供給される前記塩水を電気分解してハロゲン系水溶液を生成する電解槽とを備え、前記電解槽で生成されたハロゲン系水溶液を前記循環水に間欠的に注入する水処理システムにおいて、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度を検出する濃度検出手段と、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定下限値に達したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入する生成・注入手段と、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定上限値に達したときは前記ハロゲン系水溶液の前記循環水への注入を禁止する注入禁止手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の水処理システムは、前記生成・注入手段が、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定下限値に達し、かつ所定期間が経過したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入することを特徴としている。
また、本発明の水処理システムは、前記注入禁止手段は、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定上限値に達する前に、前記ハロゲン系水溶液が前記循環水に全量注入されたときは注入完了信号を発することを特徴としている。
さらに、本発明の水処理システムは、前記ハロゲン系水溶液は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液であることを特徴としている。
また、本発明に係る冷却系循環水の処理方法は、冷却塔に供給される補給水を循環水として使用し、被冷却装置を冷却する冷却系循環水の処理方法であって、 塩水を電気分解してハロゲン系水溶液を生成する電気分解ステップと、前記循環水のORPを測定する電位測定ステップと、前記循環水のORPが所定下限値に達したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入する生成・注入ステップと、前記循環水のORPが所定上限値に達したときは前記ハロゲン系水溶液の前記循環水への注入を禁止する注入禁止ステップとを含んでいることを特徴としている。
また、本発明の冷却系循環水の処理方法は、前記生成・注入ステップは、前記循環水のORPが所定下限値に達し、かつ前回注入時から所定期間が経過したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入することを特徴としている。
また、本発明の冷却系循環水の処理方法は、前記注入禁止ステップが、前記循環水のORPが所定上限値に達する前に、前記ハロゲン系水溶液が前記循環水に全量注入されたときは注入完了信号を発することを特徴としている。
また、本発明に係る冷却系循環水の処理方法は、冷却塔に供給される補給水を循環水として使用し、被冷却装置を冷却する冷却系循環水の処理方法であって、塩水を電気分解してハロゲン系水溶液を生成する電気分解ステップと、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度を検出する濃度検出ステップと、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定下限値に達したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入する生成・注入ステップと、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定上限値に達したときは前記ハロゲン系水溶液の前記循環水への注入を禁止する注入禁止ステップとを含んでいることを特徴としている。
また、本発明の冷却系循環水の処理方法は、前記生成・注入ステップは、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定下限値に達し、かつ前回注入時から所定期間が経過したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入することを特徴としている。
また、本発明の冷却系循環水の処理方法は、前記注入禁止ステップは、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定上限値に達する前に前記ハロゲン系水溶液を前記循環水に所定量の注入が完了したときは注入完了信号を発することを特徴としている。
ORPが高くなると循環水は強い酸化力を有し、ORPが低くなると循環水は強い還元力を有するようになる。一方、ハロゲン系水溶液は強い酸化力を有するため、該ハロゲン系水溶液を循環水に注入するとORPは上昇し、ハロゲン系水溶液が消費されるに伴い、ORPも低下する。
したがって、本発明の水処理システム及び冷却系循環水の処理方法によれば、循環水のORPを測定し、所定下限値に達したときに次亜塩素酸ナトリウム水溶液等のハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入し、前記循環水のORPが所定上限値に達したときは前記循環水の注入を禁止するので、循環水の残留遊離塩素濃度を所定範囲内で制御することが可能となる。したがって、ハロゲン系水溶液が循環水に過度に注入されるのを回避することができ、藻類やスライムの発生等を抑制しつつ、配管腐食等が生じるのを防止することができる。
また、循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定下限値に達し、かつ所定期間が経過したときにハロゲン系水溶液を生成して循環水に注入するので、配管腐食等を極力抑制することができる。
また、循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定上限値に達する前に、前記ハロゲン系水溶液が前記循環水に全量注入されたときは注入完了信号を発するので、遊離残留ハロゲン濃度が所定上限値に達していなくても、全量注入により注入処理を停止することができる。
また、ORPの測定に代えて遊離残留ハロゲン濃度を測定し、その測定結果に応じてハロゲン系水溶液を循環水に注入しても、上述と同様、藻類やスライムの発生を抑制しつつ、配管腐食等が生じるのを効果的に防止することができる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づき詳説する。
図1は本発明に係る水処理システムのシステム構成図であって、該水処理システムは、熱交換器等の被冷却装置1を冷却する開放式の冷却塔2を備えた冷却系3と、原水を軟水化して処理水を生成する軟水器4と飽和食塩水を貯留する塩水タンク5と食塩水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウム水溶液(ハロゲン系水溶液)を生成する電解槽6とを備えた前処理系7とから構成されている。
上記冷却系3は具体的には以下のように構成されている。
すなわち、冷却塔2は、上部に開口部8が形成されると共に、該開口部8にはファン9が配設され、さらに側面には外気を導入する通気孔としてのルーバー10が傾斜状に設けられている。
また、冷却塔2の下部には循環水を貯留する貯留部11が設けられると共に、該貯留部11には循環水の水位を管理するボールタップ式給水栓(以下、「給水栓」という。)12が配設されている。そして、この給水栓12は、第1の補給管13を介して軟水器4に接続され、貯留部11内の循環水の水位が低下すると、ボールタップが作動し、軟水器4からの処理水が冷却塔2に適宜補給されるように構成されている。
また、冷却塔2の底部にはブロー管14が接続され、該ブロー管14にはブローバルブ15が介装されている。そして、貯留部11内の循環水は、必要に応じてブロー管14から外部に排水される。
また、冷却塔2の底部には循環パイプ16が接続されると共に、該循環パイプ16の先端は冷却塔2の上部に位置するように配され、かつ前記先端には多数のノズル17が装着されている。
さらに、循環パイプ16の管路中には、循環水を冷却塔2の上部に還流させる循環ポンプ18と、循環水の電気伝導度を測定する電気伝導度測定装置19と、循環水の温度を検出する温度センサ20と、上述した熱交換器等の被冷却装置1とが、配設されている。
電気伝導度測定装置19は、上述したように循環水の電気伝導度を測定し、循環水の濃縮率を管理する。具体的には、第1の方法では、電気伝導度が所定値を超えると濃縮率が過度に大きくなったと判断し、ブローバルブ15を開弁し、所定量の循環水を排水して貯留部11内の水位を下げ、給水栓12を介して軟水器4からの処理水を冷却塔2に供給し、循環水を希釈する。また、第2の方法では、電気伝導度が所定値を超えると濃縮率が過度に大きくなったと判断し、希釈給水バルブ21を開弁し、第2の補給管22を介して軟水器4からの処理水を冷却塔2に強制的に供給して貯留部11内の循環水をオーバーフロー管(不図示)より排出し、循環水を希釈する。
このように本実施の形態では、電気伝導度測定装置19で循環水の電気伝導度を監視し、これにより循環水の濃縮率を管理している。
また、温度センサ20は、循環水の温度を検出し、モータ23をインバータ制御する。具体的には、循環水の温度が高くなるとモータ23の回転数を高くしてファンから冷却塔2に供給される風量を増やし、冷却効果を増大させる。一方、循環水の温度が低い場合は、モータ23の回転数を低くしてファン9から冷却塔2に供給される風量を減らし冷却効果を低減させると共に、電力消費を抑制する。
このように本実施の形態では、温度センサ20の検出結果に応じてモータ23をインバータ制御し、これによりルーバー10から冷却塔2内に供給される吸引風量、すなわちファン9からの吐出風量を管理している。
また、貯留部11にはORP測定装置24が配されている。ORP測定装置24は、循環水のORP(酸化還元電位)を計測し、計測結果を後述する制御部に送信する。
次に、上記前処理系7について詳述する。
前処理系7は、上述したように軟水器4と、塩水タンク5と、電解槽6とを備えている。
塩水タンク5は、食塩と食塩水とを仕切る仕切板(不図示)と該塩水タンク5内の水位を調整するフロート弁(不図示)とを有し、軟水器4からの補給水(原水の一部)が補給水供給管25を介して塩水タンク5に供給され、食塩が補給水中で自然溶解し、これにより飽和食塩水が生成される。
また、塩水タンク5は、第1の塩水供給管26を介して軟水器4に接続されると共に、第2の塩水供給管27を介して電解槽6に接続され、軟水器4及び電解槽6に飽和食塩水が供給可能となるように構成されている。
さらに、軟水器4は、原水供給管28に接続されると共に、該原水供給管28の管路中には送水ポンプ29、送水バルブ30、及び流量計31が介装されている。さらに、軟水器4には第1の補給管13が接続されており、上述したように軟水器4から冷却塔2には処理水が補給される。
また、軟水器4と電解槽6とは処理水供給管32により接続されている。さらに、軟水器4には排水管33が接続されると共に、該排水管33には排水バルブ34が介装されている。
そして、軟水器4にはナトリウム型の陽イオン交換樹脂(不図示)が内有されており、原水が原水供給管28を介して供給されると、原水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの硬度成分が、ナトリウムイオンとイオン交換されて除去され、これにより原水は軟水化されて処理水となる。また、陽イオン交換樹脂の交換能力が飽和状態になると、塩水タンク5に貯留された飽和食塩水が第1の塩水供給管26を介して供給され、陽イオン交換樹脂の再生が行われる。尚、再生に使用された食塩水は排水管33から排出される。
電解槽6は、具体的には図2に示すように、筒状に形成された電解槽本体35の上方側面及び下方側面には第1及び第2の水位センサ36a、36bが配設されると共に、前記電解槽本体35内の下部には電極ユニット37が配設され、さらに、該電極ユニット37は電源装置38と電気的に接続されている。
電解槽本体35は、第1のバルブ39aを介して前記第2の塩水供給管27に接続されると共に、第2のバルブ39bを介して第2の処理水供給管32に接続され、塩水タンク5からの飽和食塩水及び軟水器4からの処理水が供給可能とされている。
さらに、電解槽本体35の下部には第3のバルブ39cが介装された排水管40が接続され、電解槽本体35に貯留された次亜塩素酸ナトリウム水溶液の排水を可能にしている。
また、電解槽本体35の上部には次亜塩素酸ナトリウム水溶液を循環水に注入するための注入管41が接続されている。この注入管41には第4のバルブ39dが介装されると共に、その先端は循環パイプ16に接続され、後述するように次亜塩素酸ナトリウム水溶液が循環水に注入可能とされている。
さらに、電解槽本体35の上部には通気管42が接続されると共に、該通気管42には第5のバルブ39eが介装され、該第5のバルブ39eを操作することにより外気との通気が可能となるように構成されている。
電極ユニット37は、図3に示すように、チタン等で形成された一対の陰極43a、43bが白金等で形成された陽極44を挟んで対向状となるように並設されている。そして、陽極44は両面が有効電極面を形成し、一対の陰極43a、43bは、前記陽極44との対向面とで有効電極面を形成している。
図4は上記水処理システムの制御系を示すブロック構成図である。
すなわち、システム制御部45は、制御対象となる構成要素との間でインターフェース動作を司る入出力部46と、所定の演算プログラム等が格納されたROM47と、演算結果を記憶したりワークエリアとして使用されるRAM48と、システム全体の制御を司るCPU49とを備えている。
そして、入出力部46には、電気伝導度測定装置19、温度センサ20、ORP測定装置24、第1及び第2の水位センサ36a、36b、及び流量計31が接続され、これら各装置からの電気信号が入力される。また、この入出力部46には、モータ23の回転数をインバータ制御するインバータ装置50、ブローバルブ15、希釈給水バルブ21、循環ポンプ18が接続され、さらに電極ユニット37に接続された電源装置38、電解槽6のバルブ群39(第1〜第5のバルブ39a〜39e)、送水ポンプ29、軟水器4のバルブ類30、34が電気的に接続され、これら各構成部材はCPU49により制御される。
このように構成された水処理システムは、以下のように運転駆動される。
まず、インバータ50を介してモータ23を駆動させ、ファン9を回転させる。そしてこれにより、矢印B方向からルーバー10を介して冷却塔2内部に外気が流入し、また、この外気は冷却塔2の内部を循環して矢印Cに示すように、外部に排出される。
一方、送水ポンプ29を駆動し、送水バルブ30を開弁すると、水道水や工業用水等の原水が流量計31を通過し、軟水器4に供給される。そして、該軟水器4では、原水中の硬度成分が除去され、軟水化した処理水が生成される。
軟水器4で生成された処理水は第1の補給管13を介して冷却塔2の貯留部11に補給され、給水栓12の閉栓により給水が停止するまで処理水が貯留部11に補給される。そして、貯留部11に貯留された処理水は、循環ポンプ18の駆動により、循環水として循環パイプ16を循環する。循環水は熱交換器等の被冷却装置1を冷却すると共に、冷却塔2の上部に送水されてノズル17から吐水され、下方に落下する。その際、循環水に含まれる水分の一部は蒸発するが、残部の循環水は溶存塩類が残留した状態で濃縮されて貯留部11に貯留される。そして、濃縮率の指標となる電気伝導度を電気伝導度検出装置19で監視し、電気伝導度が基準値を超えると、希釈給水バルブ21を開弁し、第2の補給管22を介して軟水器4から一定量の処理水を冷却塔2に補給し、循環水を希釈する。
このように循環水が濃縮される際、冷却塔2には軟水化された処理水が補給されているため、循環水中の硬度成分は所定濃度以下に維持されることとなる。その結果、本発明の水処理システムでは、熱交換器等の被冷却装置1や冷却塔2内でのスケールの発生が抑制される。
また、温度センサ20で温度を検出し、その検出結果に応じてモータ23の回転数をインバータ制御し、これによりファン9からの吐出風量を管理する。
一方、軟水器4からの補給水が補給水供給管25を介して塩水タンク5に供給され、該塩水タンク5で飽和食塩水を生成する。
次いで、第5のバルブ39eを開弁状態とした後、第1のバルブ39aを開弁し、塩水タンク5から電解槽6内に飽和食塩水を供給し、電解槽本体35に貯留する。そして、飽和食塩水の水位が第2の水位センサ36bの位置に到達すると第1のバルブ39aを閉弁し、第2のバルブ39bを開弁して第2の処理水供給管32から軟水器4内の処理水を電解槽6に供給する。そして、その水位が第1の水位センサ36aの位置に到達すると、第2のバルブ39bを閉弁する。これにより飽和食塩水を処理水で希釈した希釈食塩水が電解槽本体35に貯留されることになる。
尚、希釈食塩水の濃度は、第1及び第2の水位センサ36a、36bの取付位置を調整することにより制御される。具体的には、希釈食塩水の濃度が、好ましくは1〜3重量%となるように、第1及び第2の水位センサ36a、36bの取付位置が調整される。
次いで、電源装置38が駆動し、例えば、電圧密度が0.2〜0.5mV/mm2で電流密度が0.5〜1.0mA/mm2の電力を電極ユニット37に供給する。すると、化学反応式(1)〜(3)に示す反応が生じ、食塩水(NaCl)は電気分解され、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を生成する。
陽極側反応: 2Cl−→Cl2+2e− … (1)
陰極側反応: 2Na+2H2O+2e−→2NaOH+H2 … (2)
全反応: Cl2+NaOH→NaClO+NaCl+H2O … (3)
このようにして生成された次亜塩素酸ナトリウムは、水中で溶解状態にあるが、希釈食塩水よりも比重が軽いため、電解槽本体35の上方に移動する。したがって、電極ユニット37の近傍では食塩水濃度が1〜3重量%の希釈食塩水が存在して電気分解が安定的に進行する。その結果、電気分解の開始から3〜6時間程度で遊離残留塩素濃度が6000mgCl/L程度の高濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液が生成される。
陰極側反応: 2Na+2H2O+2e−→2NaOH+H2 … (2)
全反応: Cl2+NaOH→NaClO+NaCl+H2O … (3)
このようにして生成された次亜塩素酸ナトリウムは、水中で溶解状態にあるが、希釈食塩水よりも比重が軽いため、電解槽本体35の上方に移動する。したがって、電極ユニット37の近傍では食塩水濃度が1〜3重量%の希釈食塩水が存在して電気分解が安定的に進行する。その結果、電気分解の開始から3〜6時間程度で遊離残留塩素濃度が6000mgCl/L程度の高濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液が生成される。
そして、本発明の水処理システムは、循環水のORPが所定下限値に達したときに次亜塩素酸ナトリウム水溶液を生成して前記循環水に注入する生成・注入手段と、前記循環水のORPが所定上限値に達したときは前記循環水の注入を禁止する注入禁止手段とを有し、さらに、前記生成・注入手段は、前記循環水のORPが所定下限値に達し、かつ前回注入時から所定期間が経過したときに前記次亜塩素酸ナトリウム水溶液を生成して前記循環水に注入するように構成され、前記注入禁止手段は、前記循環水のORPが所定上限値に達する前に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を前記循環水に所定量の注入が完了したときは注入完了信号を発するように構成されている。
図5は本発明の冷却系循環水の処理方法の一実施の形態を示すフローチャートである。
まず、ステップS1ではORP測定装置24で測定されたORPが所定下限値(例えば、200mV)以下に低下したか否かを判断し、その答が否定(No)の場合は、ORPが所定下限値以下になるのを待機する。
一方、ORPが所定下限値以下に低下したときは、ステップS2に進み、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を前回注入してから所定期間(例えば、1日以上)経過したか否かを判断する。そして、その答が否定(No)の場合は前回注入から所定期間経過するのを待機し、その答が肯定(Yes)の場合はステップS3に進み、次亜塩素酸ナトリウムの生成を開始する。すなわち、第5のバルブ39eを開弁状態とした後、第1のバルブ39aを開弁し、塩水タンク5から電解槽6内に飽和食塩水を供給し、電解槽本体35に貯留する。そして、飽和食塩水の水位が第2の水位センサ36bの位置に到達すると第1のバルブ39aを閉弁し、第2のバルブ39bを開弁して第2の処理水供給管32から軟水器4内の処理水を電解槽6に供給する。その後、処理水の水位が第1の水位センサ36aの位置に到達すると、第2のバルブ39bを閉弁し、希釈食塩水を電解槽本体35に貯留する。次いで、電源装置38を駆動して食塩水を電気分解し、次亜塩素酸ナトリウムを生成する。
そして、ステップS4では、所定量の次亜塩素酸ナトリウムの生成が完了したか否かを判断する。すなわち、電気分解反応は概ね一定速度で安定して進行することから、所定時間(例えば、7時間)を計測し、今回注入すべき次亜塩素酸ナトリウムの生成が完了したか否かを判断する。そして、ステップS4の答が否定(No)の場合は次亜塩素酸ナトリウムを生成し続ける。一方、今回注入すべき次亜塩素酸ナトリウムの生成が完了してステップS4の答が肯定(Yes)になると、第5のバルブ39dを開弁し、注入管41から次亜塩素酸ナトリウム水溶液を循環水に注入する。
このようにしてORPが所定下限値以下でかつ前回注入から所定期間(例えば、1日以上)経過したときに次亜塩素酸ナトリウム水溶液を注入する。尚、前回注入から所定期間経過したときに次亜塩素酸ナトリウムを注入することにしたのは、藻類やスライム発生を抑制する観点からは、ORPが所定下限値以下になったときは常に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を注入するのが望ましいが、次亜塩素酸ナトリウムの注入頻度が多くなると早期に配管腐食等を招くおそれがあり、斯かる配管腐食等を極力防止するためである。
次いで、ステップS6では、電解槽本体35内の次亜塩素酸ナトリウム水溶液が全量注入されたか否かを第2の水位センサ36bで判断する。ここで、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の電解槽本体35内での水位が第2の水位センサ36bに低下したときに、次亜塩素酸ナトリウム水溶液が全量注入されたと判断する。
そして、ステップS6の答が肯定(Yes)になったときは、後述するステップS10に進む一方、ステップS6の答が否定(No)のときはステップS7に進み、ORPが所定上限値(例えば、400mV)以上になったか否かを判断する。
そして、ステップS7の答が否定(No)のときは、ステップS6に戻り、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS7の答が肯定(Yes)のとき、すなわちORPが所定上限値以上になったときは、ステップS8に進んで次亜塩素酸ナトリウム水溶液の注入を禁止する。そして、ステップS9に進み、第3のバルブ39cを開弁して電解槽本体35内の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を排水する。すなわち、次亜塩素酸ナトリウム水溶液は劣化しやすいことから、電解槽本体35内に残った次亜塩素酸ナトリウム水溶液を貯留することなく、外部に排出する。そしてその後はステップS1に戻り、上述した処理を繰り返す。
一方、ステップS3で生成された次亜塩素酸ナトリウム水溶液の全量が循環水に注入され、ステップS6の答が肯定(Yes)になったきは、ステップS10に進んで注入完了信号を発し、その後、ステップS1に戻って上記処理を繰り返す。
図6は、次亜塩素酸ナトリウムの注入タイミングを示すタイムチャートである。
すなわち、ORPが所定下限値0RPL以下となり、かつ所定期間Tが経過すると、次亜塩素酸ナトリウムの生成を開始する。そして、次亜塩素酸ナトリウム生成が完了すると、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を循環水に注入する。そして、ORPが所定上限値ORPHに達すると注入を禁止し、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を電解槽6から外部に排水する。また、ORPが所定上限値ORPHに達してなくとも、全量注入した場合は注入完了信号を発し、注入を終了する。
このように本実施の形態では、循環水のORPを測定し、所定下限値に達し、かつ所定期間Tが経過したきに次亜塩素酸ナトリウムを生成して循環水に注入し、前記循環水のORPが所定上限値に達したときは前記循環水の注入を禁止するので、循環水の残留遊離塩素濃度を所定範囲内で制御することが可能となる。したがって、次亜塩素酸ナトリウム水溶液が循環水に過度に注入されるのを回避することができ、藻類やスライムの発生等を抑制しつつ、配管腐食等が生じるのを効果的に防止することができる。
図7は本発明に係る水処理システムの第2の実施の形態を示すシステム構成図であり、本第2の実施の形態では、ORP測定装置24に代えて循環パイプ16中に残留遊離塩素測定装置51が設けられている。
すなわち、第1の実施の形態では、ORPに基づいて次亜塩素酸ナトリウムの注入を制御しているが、本第2の実施の形態では、残留遊離塩素測定装置により測定された残留遊離塩素濃度に基づいて次亜塩素酸ナトリウムの注入を制御している。
例えば、残留遊離塩素濃度の所定下限値を1mg/L、所定上限値を5mg/Lとし、測定された残留遊離塩素濃度が所定下限値以下でかつ前回注入時から所定期間経過すると次亜塩素酸ナトリウムの生成を開始する。そして、生成が完了すると次亜塩素酸ナトリウム水溶液を循環水に注入し、遊離残留塩素濃度が所定上限値になるまで注入するか、電解槽6内の次亜塩素酸ナトリウム水溶液が全量注入されるまで循環水に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を注入する。
このように本第2の実施の形態では、循環水の遊離残留塩素濃度を測定し、所定下限値に達し、かつ所定期間Tが経過したきに次亜塩素酸ナトリウムを生成して循環水に注入し、前記循環水の遊離残留塩素濃度が所定上限値に達したときは前記循環水の注入を禁止するので、循環水の残留遊離塩素濃度を所定範囲内で制御することが可能となる。したがって、第1の実施の形態と同様、次亜塩素酸ナトリウム水溶液が循環水に過度に注入されるのを回避することができ、藻類やスライムの発生を抑制しつつ、配管腐食等が生じるのを効果的に防止することができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態ではORP又は遊離残留塩素濃度が所定下限値以下となり、かつ前回注入から所定期間Tが経過した場合に次亜塩素酸ナトリウムを生成し、その水溶液を注入しているが、必要に応じ前記所定期間Tの経過を待たずに、ORP又は遊離残留塩素濃度が所定下限値以下になった場合に次亜塩素酸ナトリウムを生成し、その水溶液を注入するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、注入薬品として次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使用しているが、殺菌作用のあるハロゲン系水溶液であればよく、例えば次亜臭素酸ナトリウムを使用してもよい。
また、上記実施の形態では、開放式の冷却塔について説明したが、密閉式の冷却塔についても同様であるのはいうまでもない。
冷却系循環水において、藻類やスライムの発生、レジオネラ菌の繁殖を防止する目的でハロゲン系水溶液を適宜注入する場合、ハロゲン系水溶液の注入により生じうる配管腐食等を効果的に防止する。
1 被冷却装置
2 冷却塔
6 塩水タンク
6 電解槽
24 ORP測定装置(電位測定手段)
49 CPU(生成・注入手段、注入禁止手段)
51 遊離残留塩素濃度測定装置(濃度検出手段)
2 冷却塔
6 塩水タンク
6 電解槽
24 ORP測定装置(電位測定手段)
49 CPU(生成・注入手段、注入禁止手段)
51 遊離残留塩素濃度測定装置(濃度検出手段)
Claims (13)
- 補給水が供給されると共に該補給水を循環水として被冷却装置を冷却する冷却塔と、塩水を貯留する塩水タンクと、該塩水タンクから供給される前記塩水を電気分解してハロゲン系水溶液を生成する電解槽とを備え、前記電解槽で生成されたハロゲン系水溶液を前記循環水に間欠的に注入する水処理システムにおいて、
前記循環水の酸化還元電位を測定する電位測定手段と、前記循環水の酸化還元電位が所定下限値に達したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入する生成・注入手段と、前記循環水の酸化還元電位が所定上限値に達したときは前記ハロゲン系水溶液の前記循環水への注入を禁止する注入禁止手段とを有していることを特徴とする水処理システム。 - 前記生成・注入手段は、前記循環水の酸化還元電位が所定下限値に達し、かつ前回注入時から所定期間が経過したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入することを特徴とする請求項1記載の水処理システム。
- 前記注入禁止手段は、前記循環水の酸化還元電位が所定上限値に達する前に前記ハロゲン系水溶液を前記循環水に所定量の注入が完了したときは注入完了信号を発することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水処理システム。
- 補給水が供給されると共に該補給水を循環水として被冷却装置を冷却する冷却塔と、塩水を貯留する塩水タンクと、該塩水タンクから供給される前記塩水を電気分解してハロゲン系水溶液を生成する電解槽とを備え、前記電解槽で生成されたハロゲン系水溶液を前記循環水に間欠的に注入する水処理システムにおいて、
前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度を検出する濃度検出手段と、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定下限値に達したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入する生成・注入手段と、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定上限値に達したときは前記ハロゲン系水溶液の前記循環水への注入を禁止する注入禁止手段とを備えていることを特徴とする水処理システム。 - 前記生成・注入手段は、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定下限値に達し、かつ所定期間が経過したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入することを特徴とする請求項4記載の水処理システム。
- 前記注入禁止手段は、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定上限値に達する前に、生成された前記ハロゲン系水溶液が前記循環水に全量注入されたときは注入完了信号を発することを特徴とする請求項4又は請求項5記載の水処理システム。
- 前記ハロゲン系水溶液は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の水処理システム。
- 冷却塔に供給される補給水を循環水として使用し、被冷却装置を冷却する冷却系循環水の処理方法であって、
塩水を電気分解してハロゲン系水溶液を生成する電気分解ステップと、前記循環水の酸化還元電位を測定する電位測定ステップと、前記循環水の酸化還元電位が所定下限値に達したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入する生成・注入ステップと、前記循環水の酸化還元電位が所定上限値に達したときは前記ハロゲン系水溶液の前記循環水への注入を禁止する注入禁止ステップとを含んでいることを特徴とする冷却系循環水の処理方法。 - 前記生成・注入ステップは、前記循環水の酸化還元電位が所定下限値に達し、かつ前回注入時から所定期間が経過したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入することを特徴とする請求項8記載の冷却系循環水の処理方法。
- 前記注入禁止ステップは、前記循環水の酸化還元電位が所定上限値に達する前に前記ハロゲン系水溶液を前記循環水に所定量の注入が完了したときは注入完了信号を発することを特徴とする請求項8又は請求項9記載の冷却系循環水の処理方法。
- 冷却塔に供給される補給水を循環水として使用し、被冷却装置を冷却する冷却系循環水の処理方法であって、
塩水を電気分解してハロゲン系水溶液を生成する電気分解ステップと、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度を検出する濃度検出ステップと、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定下限値に達したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入する生成・注入ステップと、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定上限値に達したときは前記ハロゲン系水溶液の前記循環水への注入を禁止する注入禁止ステップとを含んでいることを特徴とする冷却系循環水の処理方法。 - 前記生成・注入ステップは、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定下限値に達し、かつ前回注入時から所定期間が経過したときに前記ハロゲン系水溶液を生成して前記循環水に注入することを特徴とする請求項11記載の冷却系循環水の処理方法。
- 前記注入禁止ステップは、前記循環水の遊離残留ハロゲン濃度が所定上限値に達する前に、前記ハロゲン系水溶液が前記循環水に全量注入されたときは注入完了信号を発することを特徴とする請求項11又は請求項12記載の冷却系循環水の処理方法。
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JP2009039393A JP2010194402A (ja) | 2009-02-23 | 2009-02-23 | 水処理システム、及び冷却系循環水の処理方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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