JP2007204658A - 着色組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】インキや塗料に用いた場合に、着色力が高く、かつ色表示領域が広い、良好な着色組成物の提供。
【解決手段】樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、中心金属としてアルミニウムを有するアルミニウムフタロシアニン顔料と、中心金属として亜鉛を有する亜鉛フタロシアニン顔料とを、好ましくは5〜40重量%:60〜95重量%の比率で含む着色組成物、および中心金属としてアルミニウムを有するアルミニウムフタロシアニン顔料と、中心金属として亜鉛を有する亜鉛フタロシアニン顔料と、中心金属として銅を有する銅フタロシアニン顔料とを、好ましくは5〜45重量%:30〜80重量%:10〜60重量%の比率で含む着色組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、フタロシアニン顔料を含む着色組成物に関するものであり、更に詳しくは、インキや塗料に有効な、フタロシアニン顔料を含む着色組成物に関するものである。
一般に、各種インキおよび塗料においては、鮮明な色調と広い色表示領域を持ち、高い着色力を発揮する色材が求められている。現在、オフセットインキ、グラビアインキおよび塗料には、フタロシアニン顔料が用いられているが、更なる色表示領域を広げることや、着色力を上げることは非常に困難である。
具体的には、緑色インキや塗料の色材としては、C.I. Pigment Green36、C.I. Pigment Green7等の銅フタロシアニングリーン顔料が用いられ、青色インキや塗料の色材としては、C.I. Pigment Blue15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6等の銅フタロシアニンブルー顔料が用いられている。
鮮明な色調を得るために、顔料粒子は微細化し細かく整えられ、明暗のはっきりしたインキや塗料を得ることができる。
しかし、着色力および色表示領域は、顔料の化学構造に由来するもので、現在使用しているC.I. Pigment Green36、C.I. Pigment Green7、C.I. Pigment Blue15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6等の銅フタロシアニン顔料では、十分に満足すべきものには至らなかった(特許文献1、特許文献2を参照)。
特開2002-162515号公報 特開2002-250812号公報
本発明の課題は、インキや塗料に用いた場合に、着色力が高く、かつ色表示領域が広い、良好な着色組成物を提供することにある。
本発明の着色組成物は、樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、中心金属としてアルミニウムを有するアルミニウムフタロシアニン顔料と、中心金属として亜鉛を有する亜鉛フタロシアニン顔料とを含むことを最も主要な特徴とする。
本発明の着色組成物を用いることにより、鮮明な色調だけでなく、高い着色力、広い色表示領域を持った良好なインキ及び塗料を得ることができる。
本発明の着色組成物は、樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、中心金属としてアルミニウムを有するアルミニウムフタロシアニン顔料と、中心金属として亜鉛を有する亜鉛フタロシアニン顔料とを含むものである。
アルミニウムフタロシアニン顔料は、鮮明な色調を発揮すると共に、広い色表示領域を発揮する。また、亜鉛フタロシアニン顔料は、広い色表示領域を発揮すると共に、高い着色力を発揮する。そのため、本発明の着色組成物は、鮮明な色調、広い色表示領域、高い着色力を満足する。
金属フタロシアニン顔料の合計重量を基準(100重量%)とするアルミニウムフタロシアニン顔料の含有量は5〜40重量%であることが好ましく、10〜30重量%であることがより好ましい。アルミニウムフタロシアニン顔料の含有量が5重量%未満の場合には、鮮明な色調と広い色表示領域を満足させることができず、40重量%を超える場合には、着色力が低下し、保存安定性が悪くなる。
また、金属フタロシアニン顔料の合計重量を基準(100重量%)とする亜鉛フタロシアニン顔料の含有量は60〜95重量%であることが好ましく、70〜90重量%であることがより好ましい。亜鉛フタロシアニン顔料の含有量が60重量%未満の場合には、着色力が低下し、広い色表示領域を満足させることができず、95重量%を超える場合には、鮮明な色調でなくなり、保存安定性が悪くなる。
本発明の着色組成物は、さらに、中心金属としてアルミニウムおよび亜鉛以外の金属を有する異種金属フタロシアニン顔料を含むことができ、なかでも中心金属として銅を有する銅フタロシアニン顔料は、鮮明な色調を発揮するため、好ましい。
また、顔料としてアルミニウムフタロシアニン顔料と亜鉛フタロシアニン顔料と銅フタロシアニン顔料の3種類の顔料のみを含む場合には、着色力、鮮明な色調、広い表示領域すべてを満足させ、さらに保存安定性に優れるため、より好ましい。この場合、アルミニウムフタロシアニン顔料と亜鉛フタロシアニン顔料との組み合わせだけでは困難であった保存安定性改良の点から、金属フタロシアニン顔料の合計重量を基準(100重量%)とするアルミニウムフタロシアニン顔料の含有量は、好ましくは5〜45重量%、より好ましくは10〜40重量%であり、亜鉛フタロシアニン顔料の含有量は、好ましくは30〜80重量%、より好ましくは40〜70重量%であり、銅フタロシアニン顔料の含有量は、好ましくは10〜60重量%、より好ましくは20〜50重量%である。
本発明の着色組成物に用いられる金属フタロシアニン顔料は、下記一般式(1)で表されるフタロシアニン顔料である。
Figure 2007204658
(式中、Qは中心金属を表し、X〜X16はそれぞれ独立に、H、Cl、Br、Iを表す。)
アルミニウムフタロシアニン顔料は、中心金属がアルミニウム(Al)のものである。また、亜鉛フタロシアニン顔料は、中心金属が亜鉛(Zn)のものである。他の中心金属としては、例えば、銅(Cu)、マグネシウム(Mg)、ケイ素(Si)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)等の各種金属が挙げられる。
金属フタロシアニン顔料の中心金属は、銅、亜鉛、ニッケル等の二価金属、アルミニウム等の三価金属、ケイ素、チタン等の四価金属に分けられる。
中心金属が三価金属の場合には、中心金属は、1つのハロゲン原子、水酸基、スルホン酸基等の置換基を有する。また、中心金属が四価金属の場合には、中心金属は、1つの酸素原子、又は同一でも異なっていても良い2つのハロゲン原子、水酸基、スルホン酸基等の置換基を有する。
ハロゲン原子を有するフタロシアニン顔料としては、例えば、ハロゲン原子を有しない粗製フタロシアニンブルーを公知の方法でハロゲン化したのち、適切な粒子の大きさ(一次粒子径0.05〜0.5μm)まで整粒(顔料化)したものを用いることができる。
粗製フタロシアニンブルーの中心金属は銅であるが、中心金属が銅以外の粗製フタロシアニンのハロゲン化も、粗製フタロシアニンブルーと同様の方法で行うことができる。
金属フタロシアニン顔料は、微細化を行ってから用いてもよい。顔料の微細化は、例えば、下記の方法で行うことができる。
金属フタロシアニン顔料、水溶性の無機塩および水溶性の溶剤を含む混合物を粘土状にし、ニーダー等で強く練りこんで顔料を微細化したのち水中に投入し、ハイスピードミキサー等で攪拌してスラリー状とする。次いで、スラリーの濾過と水洗を繰り返して、水溶性の無機塩および水溶性の溶剤を除去する。顔料を微細化する工程においては、樹脂、顔料分散剤等を添加してもよい。水溶性の無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム等が挙げられる。これらの無機塩は、金属フタロシアニン顔料の3重量倍以上、好ましくは20重量倍以下の範囲で用いる。無機塩の量が3重量倍よりも少ないと、所望の大きさの微細化顔料が得られない。また、20重量倍よりも多いと、後の工程における水溶性無機塩および水溶性溶剤の洗浄処理が多大であり、金属フタロシアニン顔料の実質的な微細化処理量が少なくなる。
水溶性の溶剤は、金属フタロシアニン顔料と破砕助剤として用いられる水溶性の無機塩との適度な粘土状態をつくり、充分な破砕を効率よく行うために用いられる。水に溶解する溶剤であれば特に限定されないが、混練時に温度が上昇して溶剤が蒸発し易い状態になるため、安全性の点から沸点120〜250℃の高沸点の溶剤が好ましい。水溶性の溶剤としては、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、液体ポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、低分子量ポリプロピレングリコール等が挙げられる。
本発明の着色組成物は、さまざまな塗膜形成方法に対応し、分散性、耐熱性、耐候性、塗膜密着性等の諸特性を満足させるため、樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体を含む。樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、感光性樹脂を用いることができ、樹脂の前駆体としては、モノマー、オリゴマーを用いることができる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレンーマレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリブタジエン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
感光性樹脂としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子に、イソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等の反応性の置換基を有する(メタ)アクリル化合物やケイヒ酸を反応させて、(メタ)アクリロイル基、スチリル基等の光架橋性基を導入した樹脂が用いられる。また、スチレン−無水マレイン酸共重合体やα−オレフィン−無水マレイン酸共重合体等の酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化したものも用いられる。
樹脂の前駆体であるモノマーおよびオリゴマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。
本発明の着色組成物には、該組成物を紫外線照射により硬化するときには、光重合開始剤が添加される。光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系光重合開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4'−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系光重合開始剤、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系光重合開始剤、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4'−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系光重合開始剤、ボレート系光重合開始剤、カルバゾール系光重合開始剤、イミダゾール系光重合開始剤等が用いられる。
光重合開始剤は、着色組成物中の顔料の合計100重量部に対して、5〜200重量部、好ましくは10〜150重量部の量で用いることができる。
上記光重合開始剤は、単独あるいは2種以上混合して用いるが、増感剤として、α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4'−ジエチルイソフタロフェノン、3,3',4,4'−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。増感剤は、着色組成物中の光重合開始剤100重量部に対して、0.1〜60重量部の量で用いることができる。
本発明の着色組成物は、金属フタロシアニン顔料を、必要に応じて上記光重合開始剤と共に、顔料担体中に、三本ロールミル、二本ロールミル、サンドミル、ニーダー等の各種分散手段を用いて微細に分散して製造することができる。
金属フタロシアニン顔料を顔料担体中に分散する際には、適宜、樹脂型顔料分散剤、界面活性剤、色素誘導体等の分散助剤を含有させることができる。分散助剤は、顔料の分散に優れ、分散後の顔料の再凝集を防止する効果が大きいので、分散助剤を用いて顔料を顔料担体中に分散した場合には、分散性、特に保存安定性、低チキソ性に優れた着色組成物が得られる。分散助剤は、着色組成物中の顔料の合計100重量部に対して、3〜20重量部、好ましくは5〜15重量部の量で用いることができる。
分散助剤のうち、塩基性基を有する色素誘導体、または酸性基を有する色素誘導体もしくはその塩は、顔料の分散効果が大きいため好適に用いられる。
着色組成物に用いられる樹脂型分散剤は、酸性基または塩基性基をアンカーとして顔料の表面に吸着し、ポリマーの反発効果が有効に作用して分散安定性保持を発現することから、酸性基または塩基性基を有するポリマーであることが好ましい。酸性基としては、吸着特性に優れる点でスルホン基が好ましく、塩基性基としては、吸着特性に優れる点でアミノ基が好ましい。また、酸性基を有する色素誘導体と塩基性基を有する樹脂型分散剤との併用、または塩基性基を有する色素誘導体と酸性基を有する樹脂型分散剤との併用は、顔料担体との相性が良いため好ましい。
酸性基または塩基性基を有する樹脂型分散剤としては、酸性基または塩基性基を有する幹ポリマー部に枝ポリマー部がグラフト結合した構造の櫛型ポリマーが、枝ポリマー部の優れた立体反発効果から有機溶剤可溶性をより有するため好ましい。さらに、幹ポリマー1分子に2分子以上の枝ポリマーがグラフト結合した分子構造を有する櫛型ポリマーが上記理由からより好ましい。
塩基性樹脂型分散剤の具体例としては、ポリエチレンイミン、ポリエチレンポリアミン、ポリキシリレンポリ(ヒドロキシプロピレン)ポリアミン、ポリ(アミノメチル化)エポキシ樹脂、アミン付加グリシジル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリル酸エステル化グリシジル(メタ)アクリレート共重合体等が挙げられる。これらの合成法は、例えば以下の通りである。
ポリエチレンイミンは、エチレンイミンを酸触媒存在下で開環重合することで得られる。
ポリエチレンポリアミンは、二塩化エチレンとアンモニアをアルカリ触媒存在下で重縮合することで得られる。
ポリ(アミノメチル化)エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフトールノボラック型エポキシ樹脂等の芳香環をクロルメチル化後にアミノ化することで得られ、別名マンニッヒ塩基と呼ばれる。アミノ化で使用するアミンとして具体的には、モノメチルアミン、モノエチルアミン、モノメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミン等が挙げられる。
アミン付加グリシジル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリル酸エステル化グリシジル(メタ)アクリレート共重合体は、グリシジル(メタ)アクリレートをラジカル重合してポリマー化した後、同ポリマー中のエポキシ基の一部に先に例示したものと同様のアミンを付加してポリ〔アミン付加グリシジル(メタ)アクリレート〕を得た後、残ったエポキシ基を(メタ)アクリル酸のカルボン酸とエステル化反応させて得られる。
枝ポリマーは、有機溶剤可溶性のものが好ましく、その具体例としては、ポリマー末端にカルボン酸を有し、前記したような幹ポリマーのアミノ基とアミド化反応することでグラフト結合を形成し得るポリマーであるポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)、ポリリシノール酸、ε−カプロラクトン等の開環重合体等が挙げられる。また、幹ポリマーが前記したアミン付加グリシジル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリル酸エステル化グリシジル(メタ)アクリレート共重合体のようにビニル基を有する場合には、該ビニル基にグラフト重合し得るポリ〔(メタ)アクリル酸メチル〕、ポリ〔(メタ)アクリル酸エチル〕等を枝ポリマーとして挙げることができる。これらの合成法は例えば以下の通りである。
ポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)は、12−ヒドロキシステアリン酸の脱水重縮合ポリエステル化反応によって得られる。
ポリリシノール酸は、同様にリシノール酸の脱水重縮合ポリエステル化反応によって得られる。
ε−カプロラクトンの開環重合体は、ε−カプロラクトンに脂肪族モノカルボン酸であるn−カプロン酸を付加させて開環重合を開始させて得られる。
界面活性剤は、顔料の分散を向上させるだけでなく、塗布時の着色組成物の表面張力をコントロールし、均一な乾燥塗膜が得られるようにする効果も有する。界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ塩、アルキルナフタリンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ステアリン酸モノエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のモノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコールモノラウレートなどのノニオン性界面活性剤;アルキル4級アンモニウム塩やそれらのエチレンオキサイド付加物などのカオチン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルベタイン、アルキルイミダゾリンなどの両性界面活性剤が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
色素誘導体は、有機色素に塩基性基または酸性基を導入した化合物である。有機色素には、一般に色素とは呼ばれていないナフタレン系、アントラキノン系等の淡黄色の芳香族多環化合物やトリアジンも含まれる。色素誘導体としては、特開昭63−305173号公報、特公昭57−15620号公報、特公昭59−40172号公報、特公昭63−17102号公報、特公平5−9469号公報等に記載されているものを使用できる。なかでも、塩基性基を有する色素誘導体は、顔料の分散効果が大きいため、好適に用いられる。
色素誘導体を構成する有機色素としては、例えば、ジケトピロロピロール系色素、アゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系色素、フタロシアニン系色素、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミジン、フラバントロン、アントアントロン、インダントロン、ピラントロン、ビオラントロン等のアントラキノン系色素、キナクリドン系色素、ジオキサジン系色素、ペリノン系色素、ペリレン系色素、チオインジゴ系色素、イソインドリン系色素、イソインドリノン系色素、キノフタロン系色素、スレン系色素、金属錯体系色素が挙げられる。また、先に例示した有機顔料でもよい。
色素誘導体が有する塩基性基として具体的には、下記一般式2、3、4および5で表される置換基が挙げられる。なかでも、下記一般式5で表されるトリアジン環含有の塩基性基を有する色素誘導体は、顔料の分散効果が大きいため、好適である。
一般式2
Figure 2007204658
一般式3
Figure 2007204658
一般式4
Figure 2007204658
一般式5
Figure 2007204658
上記式2〜5において、Xは、−SO2−、−CO−、−CH2NHCOCH2−、−CH2−または直接結合を表す。
nは、1〜10の整数を表し、好ましくは1〜3の整数である。
1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜36の置換されていてもよいアルキル基、炭素数2〜36の置換されていてもよいアルケニル基もしくは置換されていてもよいフェニル基を表すか、またはR1とR2とが結合して更なる窒素、酸素または硫黄原子を含む置換されていてもよい複素環を形成する。A1およびA2は、好ましくは、1〜5個の炭素原子を有する非置換もしくは置換アルキル基である。
3は、炭素数1〜36の置換されていてもよいアルキル基、炭素数2〜36の置換されていてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表す。R3は、好ましくは、1〜4個の炭素原子を有する非置換もしくは置換アルキル基である。
4、R5、R6およびR7は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜36の置換されていてもよいアルキル基、炭素数2〜36の置換されていてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表す。R4、R5、R6およびR7は、好ましくは、1〜4個の炭素原子を有する非置換もしくは置換アルキル基である。
Yは、−NR8−Z−NR9−または直接結合を表す。
8およびR9は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜36の置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよい炭素数2〜36のアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表す。R8およびR9は、好ましくは、それぞれ、水素原子である。
Zは、炭素数1〜36の置換されていてもよいアルキレン基、炭素数2〜36の置換されていてもよいアルケニレン基、または置換されていてもよいフェニレン基を表す。Zは、好ましくは、非置換もしくは置換フェニレン基である。
Pは、下記式6で示される置換基または下記式7で示される置換基を表す。下記式6および7において、R1〜R7、およびnは、上に定義したとおりである。
Qは、水酸基、アルコキシル基、下記式6で示される置換基または下記式7で示される置換基を表す。Qは、好ましくは、下記式6で示される置換基である。
一般式6
Figure 2007204658
一般式7
Figure 2007204658
塩基性基を有する色素誘導体は、種々の合成経路で合成することができる。例えば、有機色素に、下記式8〜11で表される置換基を導入した後、該置換基と反応して一般式2〜5で表される置換基を形成するアミン成分、例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、N−メチルピペラジン、ジエチルアミンまたは4−[4−ヒドロキシ−6−[3−(ジブチルアミノ)プロピルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ]アニリン等を反応させることによって得られる。
式8 −SO2Cl
式9 −COCl
式10 −CH2NHCOCH2Cl
式11 −CH2Cl
また、色素誘導体が有する酸性基としては、スルホン酸基等が挙げられる。スルホン酸基を有する色素誘導体は、有機顔料に硫酸を作用させることで製造することができる。スルホン酸基は、リチウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、アルミニウムなどの1〜3価の金属原子、エチルアミン、ブチルアミン等のモノアルキルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン等のジアルキルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン等のトリアルキルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン等の有機アミン、アンモニアなどと塩を形成していても良い。
色素誘導体としては、表1〜13に示すものを用いることができるが、これらに限定されるわけではない。色素誘導体は、単独でまたは2種類以上を混合して用いることができる。
Figure 2007204658
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また、本発明の着色組成物には、上記金属フタロシアニン顔料に加えて、他の顔料を含有させて色相をコントロールすることができる。
緑色着色組成物の場合には、例えば、C.I. Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、198、199、213、214等の黄色顔料を併用することができる。
青色着色組成物の場合には、例えば、C.I. Pigment Violet1、19、23、27、32、42、80等の紫色顔料を併用することができる。
着色組成物には、顔料を充分に顔料担体中に分散させ、ガラス基板、プラスチック基板等の基材に対する塗布を容易にするために、溶剤を含有させることができる。溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−n−アミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。
溶剤は、着色組成物中の顔料の合計100重量部に対して、800〜4000重量部、好ましくは1000〜2500重量部の量で用いることができる。
また、本発明の着色組成物には、着色組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させることができる。貯蔵安定剤としては、例えばベンジルトリメチルクロライド、ジエチルヒドロキシアミンなどの4級アンモニウムクロライド、乳酸、シュウ酸などの有機酸およびそのメチルエーテル、t−ブチルピロカテコール、テトラエチルホスフィン、テトラフェニルフォスフィンなどの有機ホスフィン、亜リン酸塩等が挙げられる。
貯蔵安定剤は、着色組成物中の顔料の合計100重量部に対して、0.1〜10重量部の量で用いることができる。
本発明の着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
本発明の着色組成物は、グラビアオフセット用印刷インキ、水無しオフセット用印刷インキ、シルクスクリーン印刷用インキ、インクジェットインキ、溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジスト材の形態で調製することができる。着色レジスト材は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂とモノマー、光重合開始剤を含有する組成物中に、顔料と、顔料分散剤とを分散させたものである。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例および比較例中、「部」とは「重量部」を意味する。
まず、実施例および比較例で用いた樹脂溶液および顔料について説明する。
(アクリル樹脂溶液の調製)
セパラブル4口フラスコに温度計、冷却管、窒素ガス導入管、撹拌装置を取り付けた反応容器にシクロヘキサノン70.0部を仕込み、80℃に昇温し、反応容器内を窒素置換した後、滴下管よりn−ブチルメタクリレート13.3部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.6部、メタクリル酸4.3部、パラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亞合成株式会社製「アロニックスM110」)7.4部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下した。滴下終了後、更に3時間反応を継続し、重量平均分子量26000のアクリル樹脂の溶液を得た。室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液を調製した。
以下に、粗製緑色顔料の合成法を記す。なお、合成した粗製顔料中の金属の測定は、以下の方法で行った。まず、100mlビーカーに粗製顔料0.5g、硫酸1ml,および硝酸3mlを入れ、ガスコンロで1時間30分加熱して分解後、600℃の電気炉で4時間加熱して分解した。分解物に、塩酸5mlおよび純水25ml入れて溶解し、溶解物を50mlに定容し、ICP原子発光分光分析により金属原子量を測定した。また、粗製顔料中の塩素、臭素の数(1分子内に含まれる平均塩素数および平均臭素数)は、No.6の濾紙に粗製顔料0.01gを包み、過酸化水素5滴を滴下して、酸素置換した燃焼フラスコ中で燃焼した。燃焼後100mlに定容し、イオンクロマトグラフ分析により測定した。
(粗製ハロゲン化銅フタロシアニン顔料の合成)
塩化アルミニウム356部および塩化ナトリウム6部の200℃の溶融塩に、銅フタロシアニン46部を溶解し、130℃まで冷却し1時間攪拌した。反応温度を180℃に昇温し、臭素を1時間あたり10部で10時間滴下した。その後、塩素を1時間あたり0.8部で5時間導入した。この反応液を水3200部に徐々に注入したのち、濾過、水洗して120.2部の粗製ハロゲン化銅フタロシアニン顔料を得た。粗製ハロゲン化銅フタロシアニン顔料の1分子内に含まれる平均臭素数は13.5個、平均塩素数は2.5個であった。
(粗製ハロゲン化アルミニウムフタロシアニン顔料の合成)
塩化アルミニウム356部および塩化ナトリウム6部の200℃の溶融塩に、アルミニウムフタロシアニン46部を溶解し、130℃まで冷却し1時間攪拌した。反応温度を180℃に昇温し、臭素を1時間あたり10部で10時間滴下した。その後、塩素を1時間あたり0.8部で5時間導入した。この反応液を水3200部に徐々に注入したのち、濾過、水洗して110.8部の粗製ハロゲン化アルミニウムフタロシアニン顔料を得た。粗製ハロゲン化アルミニウムフタロシアニン顔料の1分子内に含まれる平均臭素数は14.0個、平均塩素数は2.0個であった。
(粗製ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料の合成)
塩化アルミニウム356部および塩化ナトリウム6部の200℃の溶融塩に、亜鉛フタロシアニン46部を溶解し、130℃まで冷却し1時間攪拌した。反応温度を180℃に昇温し、臭素を1時間あたり10部で10時間滴下した。その後、塩素を1時間あたり0.8部で5時間導入した。この反応液を水3200部に徐々に注入したのち、濾過、水洗して107.8部の粗製ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を得た。粗製ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料の1分子内に含まれる平均臭素数は14.1個、平均塩素数は1.9個であった。
(粗製ハロゲン化コバルトフタロシアニン顔料の合成)
塩化アルミニウム356部および塩化ナトリウム6部の200℃の溶融塩に、コバルトフタロシアニン46部を溶解し、130℃まで冷却し2時間攪拌した。反応温度を180℃に昇温し、臭素を1時間あたり10部で10時間滴下した。その後、塩素を1時間あたり0.8部で5時間導入した。この反応液を水4000部に徐々に注入したのち、濾過、水洗して122.4部の粗製ハロゲン化コバルトフタロシアニン顔料を得た。粗製ハロゲン化コバルトフタロシアニン顔料の1分子内に含まれる平均臭素数は13.8個、平均塩素数は2.2個であった。
(粗製ハロゲン化ニッケルフタロシアニン顔料の合成)
塩化アルミニウム356部および塩化ナトリウム6部の200℃の溶融塩に、ニッケルフタロシアニン46部を溶解し、130℃まで冷却し2時間攪拌した。反応温度を180℃に昇温し、臭素を1時間あたり10部で10時間滴下した。その後、塩素を1時間あたり0.8部で5時間導入した。この反応液を水3200部に徐々に注入したのち、濾過、水洗して119.8部の粗製ハロゲン化ニッケルフタロシアニン顔料を得た。粗製ハロゲン化ニッケルフタロシアニン顔料の1分子内に含まれる平均臭素数は13.0個、平均塩素数は3.0個であった。
次に、下記の方法で粗製ハロゲン化金属フタロシアニン顔料を顔料化処理し、フタロシアニン系緑色顔料を製造した。
(フタロシアニン系緑色顔料1の作製)
粗製ハロゲン化銅フタロシアニン顔料100部、塩化ナトリウム100部、ジエチレングリコール50部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、70℃で2時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、フタロシアニン系緑色顔料1を得た。
(フタロシアニン系緑色顔料2の作製)
粗製ハロゲン化銅フタロシアニン顔料の代わりに、粗製ハロゲン化アルミニウムフタロシアニン顔料を用いた以外は、フタロシアニン系緑色顔料1と同様の方法でフタロシアニン系緑色顔料2を得た
(フタロシアニン系緑色顔料3の作製)
粗製ハロゲン化銅フタロシアニン顔料の代わりに、粗製ハロゲン化亜鉛フタロシアニン顔料を用いた以外は、フタロシアニン系緑色顔料1と同様の方法でフタロシアニン系緑色顔料3を得た。
(フタロシアニン系緑色顔料4の作製)
粗製ハロゲン化銅フタロシアニン顔料の代わりに、粗製ハロゲン化コバルトフタロシアニン顔料を用いた以外は、フタロシアニン系緑色顔料1と同様の方法でフタロシアニン系緑色顔料4を得た。
(フタロシアニン系緑色顔料5の作製)
粗製ハロゲン化銅フタロシアニン顔料の代わりに、粗製ハロゲン化ニッケルフタロシアニン顔料を用いた以外は、フタロシアニン系緑色顔料1と同様の方法でフタロシアニン系緑色顔料5を得た。
(フタロシアニン系青色顔料1の作製)
粗製銅フタロシアニン顔料を540g、硫酸6.0L中にて5℃以下で3時間撹拌して溶かし、ガラスフィルターで不溶物を除いた後、水60Lに室温で注いだ。折出した結晶を濾過し、濾液の電気伝導度が25μS-1になるまでよく水洗した。乾燥後取り出し、X線回折測定結果より、α型フタロシアニン顔料であることを確認した。
α型銅フタロシアニン顔料525部、塩化ナトリウム500部、ジエチレングリコール250部、および色素誘導体(化合物A−48)25部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所製)に仕込み、70℃で2時間混練した。次に、この混練物を5リットルの温水に投入し、70℃に加熱しながら1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗を繰り返して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除いた後、80℃で一昼夜乾燥し、フタロシアニン系青色顔料1を得た。フタロシアニン系青色顔料1のX線回折測定結果より、ε型フタロシアニン顔料であることを確認した。
(フタロシアニン系青色顔料2の作製)
粗製銅フタロシアニン顔料の代わりに、粗製アルミニウムフタロシアニン顔料を用いた以外は、フタロシアニン系青色顔料1と同様の方法でフタロシアニン系青色顔料2を得た。フタロシアニン系青色顔料2のX線回折測定結果より、ε型フタロシアニン顔料であることを確認した。
(フタロシアニン系青色顔料3の作製)
粗製銅フタロシアニン顔料の代わりに、粗製亜鉛フタロシアニン顔料を用いた以外は、フタロシアニン系青色顔料1と同様の方法でフタロシアニン系青色顔料3を得た。フタロシアニン系青色顔料3のX線回折測定結果より、ε型フタロシアニン顔料であることを確認した。
(フタロシアニン系青色顔料4の作製)
粗製銅フタロシアニン顔料の代わりに、粗製コバルトフタロシアニン顔料を用いた以外は、フタロシアニン系青色顔料1と同様の方法でフタロシアニン系青色顔料4を得た。フタロシアニン系青色顔料4のX線回折測定結果より、ε型フタロシアニン顔料であることを確認した。
(フタロシアニン系青色顔料5の作製)
粗製銅フタロシアニン顔料の代わりに、粗製ニッケルフタロシアニン顔料を用いた以外は、フタロシアニン系青色顔料1と同様の方法でフタロシアニン系青色顔料5を得た。フタロシアニン系青色顔料5のX線回折測定結果より、ε型フタロシアニン顔料であることを確認した。
[実施例1〜20、比較例1〜34]
表14に示す組成のフタロシアニン系顔料を含む下記の組成の混合物を均一に撹拌混合し、直径0.1mmのジルコニアビーズを用いて、picoミルで10時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し、顔料分散体を作製した。
フタロシアニン系顔料の合計 13.5部
色素誘導体(化合物A−48) 1.5部
アクリル樹脂溶液 40.0部
ジペンタエリストリトールペンタアクリレートおよびヘキサアクリレート
(東亞合成社製「アロニックスM400」) 7.0部
シクロヘキサノン 38.0部
ついで、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1μmのフィルタで濾過し、着色組成物を作製した。
上記顔料分散体 53.33部
アクリル樹脂溶液 7.75部
光重合開始剤 2.24部
(チバスペシャルティケミカルズ社製「イルガキュア907」)
界面活性剤(ビックケミー社製「BYK−323」) 0.03部
貯蔵安定剤(北興化学社製「TPP」) 0.20部
シクロへキサノン 36.45部
(1)色調の鮮明度評価
ガラス基板に、スピンコートにより、C光源で緑色塗膜はy=0.50、青色塗膜はy=0.17の色度になるような膜厚で、実施例1〜20、比較例1〜32で得られた着色組成物を塗布した。乾燥後、露光機にて全面露光し光硬化させた後、230℃のオーブンで1時間加熱し熱硬化させ、サンプル基板を得た。サンプル基板を2枚の偏光板の間に挟み、偏光板が平行の時の輝度と偏光板が直行の時の輝度を下記の方法で測定し、色調の鮮明度として、偏光板が平行のときの輝度と、直行のときの輝度との比を算出した。
(色調の鮮明度)=(平行のときの輝度)/(直行のときの輝度)
サンプル基板を2枚の偏光板の間に挟んだ状態における輝度の測定法について説明する。
サンプル基板を挟んだ2枚の偏光板の、一方の偏光板側から光を照射すると、照射した光は、一方の偏光板を通過して偏光され、ガラス基板上に塗布された着色組成物の乾燥塗膜を通過し、他方の偏光板に到達する。2枚の偏光板の偏光面が平行であれば、光は偏光板を透過するが、偏光面が直行している場合には、光は偏光板により遮断される。この透過光を、偏光板が平行のときの輝度および偏光板が直行の時の輝度として測定した。
なお、輝度計としては色彩輝度計(トプコン社製「BM−5A」)、偏光板としては偏光板(日東電工社製「NPF−G1220DUN」)を用いた。測定に際しては、不要光を遮断するために、測定部分に1cm角の孔を開けた黒色のマスクを当てた。
偏光板によって偏光された光が着色組成物の乾燥塗膜を通過するときには、顔料粒子による散乱等が起こり、偏光面の一部にずれを生じると、偏光板が平行のときは偏光板を透過する光量が減り、偏向板が直行のときは偏光板を一部光が透過する。すなわち、着色組成物の乾燥塗膜中の顔料粒子により散乱が起こると、平行のときの輝度が低下し、かつ直行のときの輝度が増加するため、色調の鮮明度の値が低くなる。従って、色調の鮮明度の値が大きい程、鮮明度が優れており、より優れている。なお、色調の鮮明度の誤差範囲は±90であり、その範囲を超えた結果は明らかな差である。
(2)色表示領域評価
得られた着色組成物を、100mm×100mmのガラス基板上に、スピンコーターを用いて500rpm、1000rpm、1500rpm、2000rpmの回転数で塗布し、膜厚が異なる4種の塗布基板を得た。乾燥後、露光機にて全面露光し光硬化させた後、230℃のオーブンで1時間加熱し熱硬化させた塗膜を得た。得られた橙色塗膜のC光源での色度(Y,x,y)を顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて測定した。4組の色度・分光測定結果から、緑色塗膜はy=0.50、青色塗膜はy=0.17の時の、xおよびYを求めた。
濃度方向であるyを固定した場合、Yが大きいほど光透過量が多く、色表示領域が広く優れている。
さらに、xの値が小さくなるほど、短波長の透過領域が広がっていることを示しているため、色表示領域が広く優れているといえる。より好ましくは、Yが大きい、かつxが小さい場合である。
xの誤差範囲は±0.002であり、その範囲を超えた結果は明らかな差である。
Yの誤差範囲は±0.1であり、その範囲を超えた結果は明らかな差である。
(3)着色力評価
上記(2)色表示領域評価で得られた塗膜のC光源での色度(Y,x,y)を顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて測定した分光測定結果、および膜厚測定結果から、可視光領域の最大吸収が2(透過率1%)になる時の塗膜の厚みを算出し、着色力値とした。着色力値が小さい程、体積あたりの着色力が大きいことを示しており、優れているといえる。
着色力の誤差範囲は±0.09であり、その範囲を超えた結果は明らかな差である。
(4)保存安定性評価
得られた着色組成物の40℃で7日静置前後の粘度を、E型粘度計(東機産業社製「R110」)を用いて25℃で測定した。40℃で7日静置前後の粘度の変化量が1割未満を◎、1割以上2割未満を○、2割以上5割未満を△、5割以上を×として、保存安定性を評価した。
粘度の変化量が小さい程、保存安定していることを示しており、優れているといえる。
(1)色調の鮮明度評価、(2)色表示領域評価、(3)着色力評価、(4)保存安定性評価の結果を表14に表す。
Figure 2007204658
実施例1は、色調の鮮明度が比較例1(現行品)と同等であり、保存安定性が若干悪い以外の項目、色表示領域x、色表示領域Y、着色力が改善されており、優れている。
実施例2と3は、保存安定性が若干悪い以外の項目、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Y、着色力が改善されており、優れている。
実施例1〜3より、本発明の着色組成物は、色調の鮮明性、色表示領域の広さおよび着色力のすべてにおいて現行品より優れていることがわかる。中でも、より好ましい範囲でアルミニウムフタロシアニン顔料と亜鉛フタロシアニン顔料を含む実施例2は、色調の鮮明性、色表示領域の広さおよび着色力のすべてにおいてバランスが取れ、非常に優れている。
実施例4は、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Yが現行品と同等で、着色力が改善されており、やや優れている。
実施例5〜10は、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Y、着色力が改善されており、非常に優れている。
実施例4〜10より、本発明の着色組成物は、色調の鮮明性、色表示領域の広さおよび着色力のすべてにおいて現行品より優れていることがわかる。中でも、より好ましい範囲でアルミニウムフタロシアニン顔料と亜鉛フタロシアニン顔料と銅フタロシアニン顔料を含む実施例7〜10は、非常に優れており、さらに実施例10はすべての項目でバランスよく良好で最も優れている。
比較例2〜17と比較例1(現行品)の比較で、2種以上の金属フタロシアニン顔料を用いても、アルミニウムフタロシアニン顔料と亜鉛フタロシアニン顔料のいずれか一方しか用いない場合には、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Y、着色力のすべてを改善することは困難であり、本発明の組成物でのみ、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Y、着色力のすべてが改善されることが明らかとなっている。
実施例11は、色調の鮮明度が比較例18(現行品)と同等であり、保存安定性が若干悪い以外の項目、色表示領域x、色表示領域Y、着色力が改善されており、優れている。
実施例12と13は、保存安定性が若干悪い以外の項目、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Y、着色力が改善されており、優れている。
実施例11〜13より、本発明の着色組成物は、色調の鮮明性、色表示領域の広さおよび着色力のすべてにおいて現行品より優れていることがわかる。中でも、より好ましい範囲でアルミニウムフタロシアニン顔料と亜鉛フタロシアニン顔料を含む実施例12は、色調の鮮明性、色表示領域の広さおよび着色力のすべてにおいてバランスが取れ、非常に優れている。
実施例14は、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Yが現行品と同等で、着色力が改善されており、やや優れている。
実施例15〜20は、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Y、着色力が改善されており、非常に優れている。
実施例14〜20より、本発明の着色組成物、色調の鮮明性、色表示領域の広さおよび着色力のすべてにおいて現行品より優れていることがわかる。中でも、より好ましい範囲でアルミニウムフタロシアニン顔料と亜鉛フタロシアニン顔料と銅フタロシアニン顔料を含む実施例17〜20、は非常に優れており、さらに実施例20はすべての項目でバランスよく良好で最も優れている。
比較例19〜34と比較例18(現行品)の比較で、2種以上の金属フタロシアニン顔料を用いても、アルミニウムフタロシアニン顔料と亜鉛フタロシアニン顔料のいずれか一方しか用いない場合には、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Y、着色力を改善することは困難であり、本発明の組成物でのみ、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Y、着色力のすべてが改善されることが明らかとなっている。
実施例の結果からも明らかなように、本発明の着色組成物は、金属フタロシアニン顔料がハロゲン化されているか否かにかかわらず有効であり、従来の技術では達成できなかった、色調の鮮明度、色表示領域x、色表示領域Y、着色力のすべてにおけるバランスの取れた改善がされており、非常に優れた着色組成物である。
本発明の着色組成物は、鮮明な色調、広い色表示領域、高い着色力を発揮する良好なインキ及び塗料として用いることができ、グラビアインキ、自動車用、木材用、金属用等の各種一般塗料、磁気テープのバックコート塗料、ラジエーションキュアー型インキ、インクジェットプリンター用インキ、カラーフィルター用インキ等の用途に適当できる。

Claims (4)

  1. 樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、中心金属としてアルミニウムを有するアルミニウムフタロシアニン顔料と、中心金属として亜鉛を有する亜鉛フタロシアニン顔料とを含むことを特徴とする着色組成物。
  2. さらに、中心金属として銅を有する銅フタロシアニン顔料を含むことを特徴とする請求項1記載の着色組成物。
  3. 金属フタロシアニン顔料の合計重量を基準とするアルミニウムフタロシアニン顔料の含有量が5〜40重量%であり、亜鉛フタロシアニン顔料の含有量が60〜95重量%であることを特徴とする請求項1記載の着色組成物。
  4. 金属フタロシアニン顔料の合計重量を基準とするアルミニウムフタロシアニン顔料の含有量が5〜45重量%であり、亜鉛フタロシアニン顔料の含有量が30〜80重量%であり、銅フタロシアニン顔料の含有量が10〜60重量%であることを特徴とする請求項2記載の着色組成物。


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