JP4336118B2 - カラーフィルタ用顔料、それを用いたカラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ用顔料、それを用いたカラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタ用顔料、該顔料を含有するカラーフィルタ用着色組成物、およびこれを用いて形成されるカラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
カラーフィルタは、ガラス等の透明な基板の表面に2種以上の異なる色相の微細な帯(ストライプ)を平行または交差して配置したもの、あるいは微細な画素を縦横一定の配列で配置したものからなっている。画素は、数ミクロンから数100ミクロンと微細であり、しかも色相毎に所定の配列で整然と配置されている。
カラーフィルタは、カラー液晶表示装置に用いられており、カラーフィルタの上には、一般に液晶を駆動させるための透明電極が蒸着あるいはスパッタリングにより形成され、さらにその上に液晶を一定方向に配向させるための配向膜が形成されている。これらの透明電極および配向膜の性能を充分に得るには、その形成工程を一般に200℃以上好ましくは230℃以上の高温で行う必要がある。
【0003】
このため、現在、カラーフィルタの製造方法としては、耐光性、耐熱性に優れる顔料を着色剤とする顔料分散法と呼ばれる方法が主流となっており、主に下記の2通りの方法でカラーフィルタが製造されている。
第1の方法では,感光性透明樹脂溶液中に顔料を分散したものをガラス等の透明基板に塗布し、乾燥により溶剤を除去した後、一つのフィルタ色のパターン露光を行い、次いで未露光部を現像工程で除去して1色目のパターンを形成、必要により加熱等の処理を加えた後、同様の操作を全フィルタ色について順次繰り返すことによりカラーフィルタを製造することができる。
【0004】
第2の方法では、透明樹脂溶液中に顔料を分散したものをガラス等の透明基板に塗布し、乾燥により溶剤を除去した後、その塗膜上にポジ型レジスト等のレジストを塗布し、一つのフィルタ色のパターン露光を行い、現像してレジストパターンを形成し、これをエッチングレジストとして、レジストパターンの付いていない顔料分散塗膜をエッチング液で除去し,レジスト塗膜を剥離して1色目のパターンを形成、必要により加熱等の処理を加えた後、同様の操作を全フィルタ色について順次繰り返すことによりカラーフィルタを製造することができる。なお、レジストの現像と顔料分散塗膜のエッチングを同時に行うこともできる。
【0005】
上記方法において、赤色またはマゼンタ色のフィルタを製造する場合には、要求される色相を得るために2種類以上の顔料を用いて調色するのが一般的である。従来、主顔料としてジアントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、キナクリドン系顔料等の赤色顔料が用いられ、調色顔料としてアゾ系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料等の黄色顔料が用いられていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平4−75004号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、明度を高め、さらに色純度をあげるなどカラーフィルタに対する要求が日増しに高まる中、上記主顔料と調色顔料を単に組み合わせるのみでは、微細化や微分散を行っても色特性の向上に限界があった。
そこで、本発明は、所望の色相であり、明度が高く良好な赤色またはマゼンタ色のフィルタセグメントを具備するカラーフィルタ、前記赤色またはマゼンタ色のフィルタセグメ ントの形成に用いられるカラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ用顔料の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のカラーフィルタ用顔料は、分光特性が異なる2種類以上のキナクリドン系顔料を水溶性無機塩および水溶性有機溶剤と共に混練することにより、単に2種以上のキナクリドン系顔料を混合した顔料組成物と比較して、透過領域における透過率を高め、明度を高めたものである。
すなわち、本発明は、C.I.Pigment Red207およびC.I.Pigment Violet19からなり、その重量比率が7:3〜3:7であるキナクリドン系顔料(A)、水溶性無機塩(B)、および水溶性無機塩(B)を実質的に溶解しない水溶性有機溶剤(C)を含む混合物を混練した後、水溶性無機塩(B)と水溶性有機溶剤(C)を除去してなり、400nmから700nmにおける最低透過率が20%のときの565nmにおける透過率が28%以上80%以下であることを特徴とするカラーフィルタ用顔料である。
【0009】
本発明のカラーフィルタ用顔料において、キナクリドン系顔料(A)、水溶性無機塩(B)、および水溶性有機溶剤(C)を含む混合物は、さらに色素誘導体(D)を含むことが好ましい。また、色素誘導体(D)は、塩基性置換基を有するキナクリドン系顔料誘導体であることが好ましい。
また、本発明は、透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、上記のカラーフィルタ用顔料を含有することを特徴とするカラーフィルタ用着色組成物である。
【0010】
さらに、本発明は、少なくとも1つのマゼンタ色フィルタセグメント、少なくとも1つのシアン色フィルタセグメント、および少なくとも1つのイエロー色フィルタセグメントを具備し、前記少なくとも1つのマゼンタ色フィルタセグメントが上記の着色組成物から形成されているカラーフィルタである。
また、本発明は、少なくとも1つの赤色フィルタセグメント、少なくとも1つの青色フィルタセグメント、および少なくとも1つの緑色フィルタセグメントを具備し、前記少なくとも1つの赤色フィルタセグメントが上記の着色組成物から形成されているカラーフィルタである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のカラーフィルタ用顔料は、C.I.Pigment Red207およびC.I.Pigment Violet19からなり、その重量比率が7:3〜3:7であるキナクリドン系顔料(A)、水溶性無機塩(B)、水溶性無機塩(B)を実質的に溶解しない水溶性有機溶剤(C)、および必要に応じて色素誘導体(D)を含む混合物を混練(以下、ソルトミリングという)した後、水溶性無機塩(B)と水溶性有機溶剤(C)を除去して製造される。
【0012】
キナクリドン系顔料(A)は、下記一般式(1)で表される構造の赤色または紫色の顔料で、優れた耐光性、耐熱性を有している。
式(1)
【化1】
Figure 0004336118
式(1)中、X1〜X10は、それぞれ独立に、水素原子、置換されてもよい飽和もしくは不飽和のアルキル基、シアノ基、置換されてもよいアリール基、またはハロゲン原子を示す。
【0013】
キナクリドン系顔料としては、色相と明度のバランスの点から、C.I.Pigment Red 207およびC.I.Pigment Violet 19を用いる。
【0014】
水溶性無機塩(B)は、破砕助剤として働くものであり、ソルトミリング時に無機塩の硬度の高さを利用してキナクリドン系顔料が破砕され、キナクリドン系顔料の一次粒子が微細化される。無機塩(B)は、水に溶解するものであれば特に限定されず、塩化ナトリウム、塩化バリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム等を用いることができるが、価格の点から塩化ナトリウム(食塩)を用いるのが好ましい。
ソルトミリングする際に用いる無機塩(B)の量は、処理効率と生産効率の両面から、分光特性が異なる2種類以上のキナクリドン系顔料の合計量の1〜20重量倍、特に3〜10重量倍であることが好ましい。キナクリドン系顔料に対する無機塩の量比が大きいほど微細化効率が高いが、1回の顔料の処理量が少なくなるためである。
【0015】
水溶性有機溶剤(C)は、キナクリドン系顔料(A)および水溶性無機塩(B)を湿潤する働きをするものであり、水に溶解(混和)し、かつ用いる無機塩(B)を実質的に溶解しないものであれば特に限定されない。但し、ソルトミリング時に温度が上昇し、溶剤が蒸発し易い状態になるため、安全性の点から、沸点120℃以上の高沸点溶剤が好ましい。水溶性有機溶剤(C)としては、例えば、2−メトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、液状のポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、液状のポリプロピレングリコール等が用いられる。
【0016】
ソルトミリング時には、キナクリドン系顔料の結晶成長を抑制するために、色素誘導体(D)を併用することができる。
色素誘導体(D)は、有機色素に置換基を導入した化合物である。有機色素には、一般に色素とは呼ばれていないナフタレン系、アントラキノン系等の淡黄色の芳香族多環化合物や、トリアジンも含まれる。色素誘導体としては、特開昭63−305173号公報、特公昭57−15620号公報、特公昭59−40172号公報、特公昭63−17102号公報、特公平5−9469号公報等に記載されているものを使用でき、これらは単独でまたは2種類以上を混合して用いることができる。特に、塩基性置換基を有する顔料誘導体が、顔料の分散効果が大きいため好適に用いられる。
【0017】
色素誘導体が有する塩基性置換基として具体的には、下記一般式(2)、(3)、(4)及び(5)で表される置換基が挙げられる。
式(2)
【化2】
Figure 0004336118
式(3)
【化3】
Figure 0004336118
式(4)
【化4】
Figure 0004336118
式(5)
【化5】
Figure 0004336118
【0018】
X:−SO2−、−CO−、−CH2NHCOCH2−、−CH2−または直接結合を表す。
n:1〜10の整数を表す。
1、R2:それぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基、またはR1 とR2 とで一体となって更なる窒素、酸素または硫黄原子を含む置換されていてもよい複素環を表す。アルキル基およびアルケニル基の炭素数は1〜10が好ましい。
3:置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表す。アルキル基およびアルケニル基の炭素数は1〜10が好ましい。
4、R5、R6、R7:それぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表す。アルキル基およびアルケニル基の炭素数は1〜5が好ましい。
【0019】
Y:−NR8−Z−NR9−または直接結合を表す。
8、R9:それぞれ独立に水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表す。アルキル基およびアルケニル基の炭素数は1〜5が好ましい。
Z:置換されていてもよいアルキレン基、置換されていてもよいアルケニレン基または置換されていてもよいフェニレン基を表す。アルキレン基およびアルケニレン基の炭素数は1〜8が好ましい。
P:式(6)で示される置換基または式(7)で示される置換基を表す。
Q:水酸基、アルコキシル基、式(6)で示される置換基または式(7)で示される置換基を表す。
【0020】
式(6)
【化6】
Figure 0004336118
式(7)
【化7】
Figure 0004336118
【0021】
塩基性置換基を有する顔料誘導体を構成する有機顔料としては、例えば、ジケトピロロピロール系顔料、アゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミジン、フラバントロン、アントアントロン、インダントロン、ピラントロン、ビオラントロン等のアントラキノン系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、チオインジゴ系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、スレン系顔料、金属錯体系顔料等が挙げられる。また、顔料誘導体を構成する有機顔料は、後述する、カラーフィルタ用着色組成物に用いられる顔料でもよい。
顔料誘導体を構成する有機顔料のなかでは、キナクリドン系顔料(A)と母体骨格が同じため、キナクリドン系顔料が好ましい。
【0022】
また、塩基性置換基を有するトリアジン誘導体を構成するトリアジンは、メチル基、エチル基等のアルキル基、アミノ基またはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジブチルアミノ基等のアルキルアミノ基、ニトロ基、水酸基またはメトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、塩素等のハロゲンまたはメチル基、メトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、水酸基等で置換されていてもよいフェニル基またはメチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ニトロ基、水酸基等で置換されていてもよいフェニルアミノ基等の置換基を有していてもよい1,3,5−トリアジンである。
【0023】
塩基性置換基を有する顔料誘導体は、種々の合成経路で合成することができる。例えば、有機顔料に下記式(8)〜式(11)で表される置換基を導入した後、該置換基と反応して式(2)〜式(5)で表される置換基を形成するアミン成分、例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、N−メチルピペラジン、ジエチルアミンまたは4−[4−ヒドロキシ−6−[3−(ジブチルアミノ)プロピルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ]アニリン等を反応させることによって得られる。
式(8) −SO2Cl
式(9) −COCl
式(10) −CH2NHCOCH2Cl
式(11) −CH2Cl
【0024】
有機顔料がアゾ系顔料である場合は、一般式(2)〜(5)で表される置換基をあらかじめジアゾ成分またはカップリング成分に導入し、その後カップリング反応を行うことによって塩基性置換基を有するアゾ系顔料誘導体を製造することもできる。
また、塩基性置換基を有するトリアジン誘導体は、種々の合成経路で合成することができる。例えば、塩化シアヌルを出発原料とし、塩化シアヌルの少なくとも1つの塩素に一般式(2)〜(5)で表される置換基を形成するアミン成分、例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアミンまたはN−メチルピペラジン等を反応させ、次いで塩化シアヌルの残りの塩素と種々のアミンまたはアルコール等を反応させることによって得られる。
【0025】
一般式(2)〜(7)で表される置換基を形成するために使用されるアミン成分としては、例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、N,N−エチルイソプロピルアミン、N,N−エチルプロピルアミン、N,N−メチルブチルアミン、N,N−メチルイソブチルアミン、N,N−ブチルエチルアミン、N,N−tert−ブチルエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジプロピルアミン、N,N−sec−ブチルプロピルアミン、ジブチルアミン、ジーsec−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、N,N−イソブチル−sec−ブチルアミン、ジアミルアミン、ジイソアミルアミン、ジヘキシルアミン、ジ(2−エチルへキシル)アミン、ジオクチルアミン、N,N−メチルオクタデシルアミン、ジデシルアミン、ジアリルアミン、N,N−エチル−1,2−ジメチルプロピルアミン、N,N−メチルヘキシルアミン、ジオレイルアミン、ジステアリルアミン、N,N−ジメチルアミノメチルアミン、N,N−ジメチルアミノエチルアミン、N,N−ジメチルアミノアミルアミン、N,N−ジメチルアミノブチルアミン、N,N−ジエチルアミノエチルアミン、N,N−ジエチルアミノプロピルアミン、N,N−ジエチルアミノヘキシルアミン、N,N−ジエチルアミノブチルアミン、N,N−ジエチルアミノペンチルアミン、N,N−ジプロピルアミノブチルアミン、N,N−ジブチルアミノプロピルアミン、N,N−ジブチルアミノエチルアミン、N,N−ジブチルアミノブチルアミン、N,N−ジイソブチルアミノペンチルアミン、N,N−メチルーラウリルアミノプロピルアミン、N,N−エチルーヘキシルアミノエチルアミン、N,N−ジステアリルアミノエチルアミン、N,N−ジオレイルアミノエチルアミン、N,N−ジステアリルアミノブチルアミン、ピペリジン、2−ピペコリン、3−ピペコリン、4−ピペコリン、2,4−ルペチジン、2,6−ルペチジン、3,5−ルペチジン、3−ピペリジンメタノール、ピペコリン酸、イソニペコチン酸、イソニコペチン酸メチル、イソニコペチン酸エチル、2−ピペリジンエタノール、ピロリジン、3−ヒドロキシピロリジン、N−アミノエチルピペリジン、N−アミノエチル−4−ピペコリン、N−アミノエチルモルホリン、N−アミノプロピルピペリジン、N−アミノプロピル−2−ピペコリン、N−アミノプロピル−4−ピペコリン、N−アミノプロピルモルホリン、N−メチルピペラジン、N−ブチルピペラジン、N−メチルホモピペラジン、1−シクロペンチルピペラジン、1−アミノ−4−メチルピペラジン、1−シクロペンチルピペラジン等が挙げられる。
【0026】
色素誘導体としては、以下に表すものを用いることができるが、これらに限定されるわけではない。色素誘導体は、単独でまたは2種類以上を混合して用いることができる。
【0027】
【化8】
Figure 0004336118
【0028】
【化9】
Figure 0004336118
【0029】
【化10】
Figure 0004336118
【0030】
【化11】
Figure 0004336118
【0031】
【化12】
Figure 0004336118
【0032】
【化13】
Figure 0004336118
【0033】
【化14】
Figure 0004336118
【0034】
【化15】
Figure 0004336118
【0035】
【化16】
Figure 0004336118
【0036】
キナクリドン系顔料(A)、水溶性無機塩(B)、水溶性有機溶剤(C)および色素誘導体(D)の混合物を混練する(ソルトミリングする)際に用いる色素誘導体(D)の量は、特に限定はされないが、キナクリドン系顔料(A)の重量を基準として0.5〜20重量%、特に2〜15重量%が好ましい。
また、ソルトミリング時には、微細化されたキナクリドン系顔料を乾燥する際の強い凝集を防止し、容易に顔料担体に分散できるようにするため、樹脂を併用することができる。ソルトミリング時に樹脂を併用することにより、柔らかい粉体顔料を得ることができる。ソルトミリングに用いる樹脂としては、水不溶性で、かつ上記有機溶剤に少なくとも一部可溶であるものが好ましく、天然樹脂、変性天然樹脂、合成樹脂、天然樹脂で変性された合成樹脂等が用いられる。
【0037】
天然樹脂としてはロジンが代表的で、変性天然樹脂としてはロジン誘導体、繊維素誘導体、ゴム誘導体、タンパク誘導体およびそれらのオリゴマーが用いられる。合成樹脂としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、マレイン酸樹脂、ブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアマイド樹脂等が挙げられる。天然樹脂で変性された合成樹脂としてはロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変成フマル酸樹脂等が挙げられる。樹脂の使用量は、キナクリドン系顔料に対して5〜100重量%の範囲であることが好ましい。
ソルトミリング時には、上記樹脂の他に、顔料分散助剤、可塑剤等の添加剤あるいは一般に体質顔料として用いられている炭酸カルシウム、硫酸バリウム、シリカ等の無機顔料を併用してもよい。また、色相を調整するために他の顔料と混合して処理を行ってもよい。
【0038】
本発明のカラーフィルタ用顔料を顔料担体に分散することにより、カラーフィルタの製造に用いられる着色組成物が得られる。顔料担体は、透明樹脂、その前駆体、またはそれらの混合物からなる。顔料と顔料担体とは、重量比において、1:4〜10:1の割合で配合される。
顔料の顔料担体への分散には、三本ロールミル、二本ロールミル、サンドミル、ニーダー等の各種分散手段を使用できる。また、これらの分散を良好とするために、適宜、各種界面活性剤、色素誘導体等の分散助剤を添加できる。分散助剤は、顔料の分散に優れ、分散後の顔料の再凝集を防止する効果が大きいので、分散助剤を用いて顔料を透明樹脂に分散してなる着色組成物を用いた場合には、透明性に優れたカラーフィルタが得られる。
【0039】
透明樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が80%以上、好ましくは95%以上の樹脂である。透明樹脂には、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、および感光性樹脂が含まれ、その前駆体には、放射線照射により硬化して透明樹脂を生成するモノマー、オリゴマーが含まれ、これらを単独または2種以上混合して用いることができる。
カラーフィルタ用着色組成物には、該組成物を紫外線照射により硬化するときには、光重合開始剤等が添加される。
【0040】
熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン(HDPE、LDPE)、ポリブタジエン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
【0041】
感光性樹脂としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等を介して、(メタ)アクリル化合物、ケイヒ酸等の光架橋性基を導入した樹脂が用いられる。また、スチレン−無水マレイン酸共重合ものやα−オレフィン−無水マレイン酸共重合物等の酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化した重合物も用いられる。
【0042】
モノマーおよびオリゴマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ(メタ)アクリレート、メチロール化メラミンの(メタ)アクリル酸エステル等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル等が挙げられる。
【0043】
光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系光重合開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系光重合開始剤、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系光重合開始剤、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペニル−−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリルs−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系光重合開始剤、カルバゾール系光重合開始剤、イミダゾール系光重合開始剤等の化合物が用いられる。
【0044】
上記光重合開始剤は、単独であるいは2種以上混合して用いるが、増感剤として、α−アシロキシムエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等の化合物を併用することもできる。
【0045】
カラーフィルタ用着色組成物には、顔料を顔料担体に充分に分散させ、透明基板上に乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布してフィルタセグメントを形成するために溶剤を含有させることができる。溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。
【0046】
また、カラーフィルタ用着色組成物には、色相の調整に必要があれば、C.I. Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、199、213、214等の黄色顔料を含有させることができる。
【0047】
カラーフィルタ用着色組成物は、グラビアオフセット用印刷インキ、水無しオフセット印刷インキ、シルクスクリーン印刷用インキ、溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジスト材の形態に調製することができる。着色レジスト材は、透明樹脂、モノマーおよび光重合開始剤を含有する組成物中に本発明のカラーフィルタ用顔料を分散させたものである。
本発明のカラーフィルタ用顔料は、マゼンタ色または赤色フィルタセグメントをフォトリソグラフ法により形成する場合には、着色組成物中に1.5〜7重量%の割合で含有されることが好ましく、マゼンタ色または赤色フィルタセグメントを印刷法により形成する場合には、着色組成物中に1.5〜40重量%の割合で含有されることが好ましい。いずれにしろ、本発明のカラーフィルタ用顔料は、最終フィルタセグメント中に好ましくは10〜40重量%、より好ましくは20〜40重量%の割合で含有され、その残部は、顔料担体により提供される樹脂質バインダーから実質的になる。
カラーフィルタ用着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
【0048】
本発明のカラーフィルタは、少なくとも1つのマゼンタ色フィルタセグメント、少なくとも1つのシアン色フィルタセグメントおよび少なくとも1つのイエロー色フィルタセグメントを含み、ここで、マゼンタ色フィルタセグメントは本発明の着色組成物を用いて形成される。
シアン色フィルタセグメントは、通常のシアン色着色組成物を用いて形成することができる。シアン色着色組成物は、本発明のカラーフィルタ用顔料の代わりに、例えばC.I. Pigment Blue15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、60等の顔料を用いて得られる組成物である。イエロー色フィルタセグメントは、通常のイエロー色着色組成物を用いて形成することができる。イエロー色着色組成物は、本発明のカラーフィルタ用顔料の代わりに、先に例示した黄色顔料を用いて得られる組成物である。
【0049】
また、本発明のカラーフィルタは、少なくとも1つの赤色フィルタセグメント、少なくとも1つの緑色フィルタセグメントおよび少なくとも1つの青色フィルタセグメントを含み、ここで、赤色フィルタセグメントは本発明の着色組成物を用いて形成される。
緑色フィルタセグメントは、通常の緑色着色組成物を用いて形成することができる。緑色着色組成物は、本発明のカラーフィルタ用顔料の代わりに、例えばC.I. Pigment Green36等の緑色顔料と先に例示した黄色顔料との混合物を用いて得られる組成物である。青色フィルタセグメントは、通常の青色着色組成物を用いて形成することができる。青色着色組成物は、本発明のカラーフィルタ用顔料の代わりに、例えばC.I. Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、60等の青色顔料を用いて得られる組成物である。青色着色組成物には、C.I. Pigment Violet 1、19、23、27、32、42等の紫色顔料を併用することができる。
【0050】
本発明のカラーフィルタは、印刷法またはフォトリソグラフィー法により、透明基板上に形成することができる。
透明基板としては、ガラス板や、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂板が用いられる。
印刷法による各フィルタセグメントの形成は、上記各種の印刷インキとして調製した着色組成物の印刷と乾燥を繰り返すだけでパターン化ができるため、カラーフィルタの製造法としては、低コストで量産性に優れている。さらに、印刷技術の発展により高い寸法精度および平滑度を有する微細パターンの印刷を行うことができる。
【0051】
印刷を行うためには、印刷の版上にて、あるいはブランケット上にてインキが乾燥、固化しないような組成とすることが好ましい。また、ブランケットの膨潤、溶解等があると、それに伴うパターンの再現性の低下や透明性の低下を招くので印刷インキの溶剤の選択には、種々の注意を要する。さらに、印刷機上でのインキの流動性の制御も重要であり、分散剤や体質顔料によるインキ粘度の調整も行うことができる。
【0052】
フォトリソグラフィー法により各フィルタセグメントを形成する場合は、上記溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着色レジスト材として調製した着色組成物を、透明基板上に、スプレーコートやスピンコート、ロールコート等の塗布方法により、乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布する。必要により乾燥された膜には、この膜と接触あるいは非接触状態で設けられた所定のパターンを有するマスクを通して紫外線露光を行う。その後、溶剤あるいはアルカリ現像液に浸漬するかもしくはスプレーなどにより現像液を噴霧して未硬化部を除去してパターン形成をした後、同様の操作を他色について繰り返して、カラーフィルタを製造することができる。さらに、着色レジスト材の重合を促進するため、加熱を施すことも必要に応じ行える。
【0053】
現像に際しては、アルカリ現像液として炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の水溶液が使用され、ジメチルベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機アルカリを用いることもできる。また、現像液には、消泡剤や界面活性剤を添加することもできる。
なお、紫外線露光感度を上げるために、上記着色レジスト材を塗布乾燥後、水溶性あるいはアルカリ可溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
【0054】
本発明のカラーフィルタ用顔料を用いるカラーフィルタの製造法としては、上記の他に電着法、転写法などがあるが、本発明の着色組成物は、いずれの方法にも用いることができる。なお、電着法は透明基板上に形成した透明導電膜を利用して、コロイド粒子の電気泳動により着色材を透明導電膜の上に電着形成することでカラーフィルタを製造する方法である。また、転写法は剥離性の転写ベースシートの表面に、あらかじめカラーフィルタ層を形成しておき、このカラーフィルタ層を所望の透明基板に転写させる方法である。
【0055】
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例および比較例中、部とは重量部を示す。
(アクリル樹脂溶液の調製)
反応容器にシクロヘキサノン450部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80℃に加熱して、同温度で下記モノマーおよび熱重合開始剤の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。
メタクリル酸 20.0部
メチルメタクリレート 10.0部
ブチルメタクリレート 55.0部
ヒドロキシエチルメタクリレート 15.0部
アゾビスイソブチロニトリル 4.0部
滴下後さらに80℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル1.0部をシクロヘキサノン50部に溶解させたものを添加し、さらに80℃で1時間反応を続けて、重量平均分子量が約40000のアクリル樹脂の溶液を得た。
室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液を調製した。
【0056】
[実施例1]
キナクリドン顔料(大日本インキ化学工業社製「Fastgen Super」、C.I.Pigment Red207)112部、キナクリドン顔料(チバスペシャルティケミカルズ社製「CINQUASIA Violet R NRT−201−D」、C.I.Pigment Violet19)48部、塩化ナトリウム1600部、およびジエチレングリコール190部をステンレス製1ガロンニーダー(井上製作所社製)に仕込み、60℃で10時間混練した。つぎにこの混合物を3リットルの温水に投入し、約80℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗をくりかえして塩化ナトリウムおよび溶剤を除いた後、80℃で1昼夜乾燥し、156.8部のカラーフィルタ用顔料(C.I.Pigment Red207/C.I.Pigment Violet19=7/3)を得た。
【0057】
得られた顔料(C.I.Pigment Red207/C.I.Pigment Violet19=7/3)を含む下記の組成の混合物を均一に撹拌混合し、直径1mmのガラスビーズを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し、キナクリドン系顔料分散体を作製した。
顔料 9.5部
色素誘導体45 0.5部
アクリル樹脂溶液 50.0部
シクロヘキサノン 40.0部
ついで、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1μmのフィルタで濾過して、アルカリ現像型赤色レジスト材を得た。
キナクリドン系顔料分散体 60.0部
アクリル樹脂溶液 11.0部
トリメチロールプロパントリアクリレート 4.2部
(新中村化学社製「NKエステルATMPT」)
光重合開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー907」) 1.2部
増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.4部
プロピレングリコールメチルエーテル 23.2部
【0058】
[実施例2]
キナクリドン顔料(大日本インキ化学工業社製「Fastgen Super」、C.I.Pigment Red207)112部を80部に、キナクリドン顔料(チバスペシャルティケミカルズ社製「CINQUASIA Violet R NRT−201−D」、C.I.Pigment Violet19)48部を80部に変えた以外は、実施例1と同様にして156.8部のカラーフィルタ用顔料(C.I.Pigment Red207/C.I.Pigment Violet19=5/5)を製造し、これを用いてアルカリ現像型赤色レジスト材を作製した。
【0059】
[実施例3]
キナクリドン顔料(大日本インキ化学工業社製「Fastgen Super」、C.I.Pigment Red207)112部を48部に、キナクリドン顔料(チバスペシャルティケミカルズ社製「CINQUASIA Violet R NRT−201−D」C.I.Pigment Violet19)48部を112部に変えた以外は、実施例1と同様にして156.8部のカラーフィルタ用顔料(C.I.Pigment Red207/C.I.Pigment Violet19=3/7)を製造し、これを用いてアルカリ現像型マゼンタ色レジスト材を作製した。
【0060】
[比較例1]
キナクリドン顔料(大日本インキ化学工業社製「Fastgen Super」、C.I.Pigment Red207)のみを実施例1と同様にしてソルトミリングし、処理顔料を得た。また、キナクリドン顔料(チバスペシャルティケミカルズ社製「CINQUASIA Violet R NRT−201−D」C.I.Pigment Violet19)のみを、実施例1と同様にしてソルトミリングし、処理顔料を得た。
得られた処理顔料を含む下記の組成の混合物を均一に撹拌混合し、直径1mmのガラスビーズを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し、キナクリドン系顔料分散体(C.I.Pigment Red207/C.I.Pigment Violet19=7/3)を作製した。
Fastgen Super (C.I.Pigment Red207)処理顔料 7.0部
CINQUASIA Violet R NRT-201-D(C.I.Pigment Violet19)処理顔料 3.0部
アクリル樹脂溶液 50.0部
シクロヘキサノン 40.0部
ついで、得られたキナクリドン系顔料分散体を用いて、実施例1と同様にしてアルカリ現像型赤色レジスト材を得た。
【0061】
[比較例2]
「Fastgen Super」(C.I.Pigment Red207)処理顔料7.0部を5.0部に、「CINQUASIA Violet R NRT−201−D」(C.I.Pigment Violet19)処理顔料3.0部を5.0部に変えた以外は、比較例1と同様にしてキナクリドン系顔料分散体(C.I.Pigment Red207/C.I.Pigment Violet19=5/5)を作製し、これを用いてアルカリ現像型赤色レジスト材を作製した。
【0062】
[比較例3]
「Fastgen Super」(C.I.Pigment Red207)処理顔料7.0部を3.0部に、「CINQUASIA Violet R NRT−201−D」(C.I.Pigment Violet19)処理顔料3.0部を7.0部に変えた以外は、比較例1と同様にしてキナクリドン系顔料分散体(C.I.Pigment Red207/C.I.Pigment Violet19=3/7)を作製し、これを用いてアルカリ現像型マゼンタ色レジスト材を作製した。
【0063】
実施例および比較例で得られたレジスト材を用いて、下記の方法で透明基板上に色材層を形成し、色材層の565nmにおける分光透過率、色度を測定した。結果を表1に示す。
100mm×100mm、1.1mm厚のガラス基板上に、得られたレジスト材をスピンコーターを用いて500rpm、1000rpm、1500rpm、2000rpmの回転数で塗布し、色材層の膜厚が異なる4種の塗布基板を得た。次に、70℃で20分乾燥後、超高圧水銀ランプを用いて、積算光量150mJで紫外線露光を行った。露光後230℃で1時間加熱して放冷後、顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いてC光源での色度(Y,x,y)を測定した。4組の色度・分光測定結果から400nmから700nmの最低透過率が20%のときの色度を算出した。
【0064】
【表1】
Figure 0004336118
【0065】
分光特性が異なる2種類のキナクリドン顔料をコソルトミリング(共混練)してなる顔料を用いて形成された実施例1、2、3の色材層の565nmにおける光線透過率は、2種類のキナクリドン顔料をそれぞれ別々にソルトミリングしてから実施例と同様の顔料組成比で混合した顔料を用いて形成された比較例1、2、3の色材層の565nmにおける光線透過率と比較して10%以上大きく、かつ明度(Y)が高い。これは、カラーフィルタとして遮光領域の透過率が同じとき、透過させたい領域の透過率が高い、すなわちより理想的な分光特性になっていることを示している。
【0066】
赤色フィルタセグメント、青色フィルタセグメント、および緑色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタを作製するために、青色、緑色レジスト材を以下の方法で作製した。また、シアン色フィルタセグメント、マゼンタ色フィルタセグメント、およびイエロー色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタを作製するために、シアン色、イエロー色レジスト材を以下の方法で作製した。
【0067】
(青色レジスト材)
下記の組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直径1mmのガラスビーズを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し銅フタロシアニン分散体を作製した。
ε型銅フタロシアニン顔料C.I. Pigment Blue 15:6 10.0部
(BASF製「ヘリオゲンブルー L-6700F」)
分散剤(ゼネカ社製「ソルスパーズ20000」) 2.0部
アクリル樹脂溶液 40.0部
シクロヘキサノン 48.0部
ついで、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1μmのフィルタで濾過して、青色レジスト材を得た。
銅フタロシアニン分散体 60.0部
アクリル樹脂溶液 11.0部
トリメチロールプロパントリアクリレート 4.2部
(新中村化学社製「NKエステルATMPT」)
光重合開始剤(チバガイギー社製「イルガキュアー907」)1.2部
増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.4部
シクロヘキサノン 23.2部
【0068】
(緑色レジスト材)
ε型銅フタロシアニン顔料10.0部を銅フタロシアニン系緑色顔料C.I. Pigment Green 36(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)10.0部に変えた以外は、青色レジスト材と同様にして緑色レジスト材を作製した。
【0069】
(シアン色レジスト材)
ε型銅フタロシアニン顔料をβ型銅フタロシアニン顔料C.I. Pigment Blue 16(BASF製「ヘリオゲンブルーD−7565」)に変えた以外は、(青色レジスト材)と同様にしてシアン色レジスト材を作製した。
【0070】
(イエロー色レジスト材)
ε型銅フタロシアニン顔料をアゾ系黄色顔料C.I. Pigment Yellow 150(BAYER社製「E4GN−GT」)に変えた以外は、(青色レジスト材)と同様にしてイエロー色レジスト材を作製した。
【0071】
ガラス基板に、スピンコートにより、x=0.370の色度となる膜厚に各実施例1、2、比較例1、2で得られた赤色レジスト材を塗布した。乾燥後、露光機にてストライプ状のパターン露光をし、アルカリ現像液にて90秒間現像して、ストライプ形状の赤色フィルタセグメントを形成した。なお、アルカリ現像液は、炭酸ナトリウム1.5重量% 炭酸水素ナトリウム0.5重量% 陰イオン系界面活性剤(花王社製「ペリレックスNBL」)8.0重量%および水90重量%からなる。次に、赤色レジスト材と同様にして、y=0.394の色度となる膜厚に緑色レジスト材を塗布した。乾燥後、露光機にて赤色フィルタセグメントと隣接したストライプ状のパターン露光をし、ストライプ形状の緑色フィルタセグメントを形成した。さらに、赤色レジスト材と同様にして、y=0.261の色度となる膜厚に青色レジスト材を塗布し、赤色、緑色のフィルタセグメントと隣接したストライプ形状の青色フィルタセグメントを形成した。
各色のフィルタセグメントの形状は良好であり、解像度も良好であった。最後に、得られたカラーフィルタをオーブン中で230℃にて30分加熱して残存する重合可能な官能基を完全に反応させ、透明基板上に赤色、緑色、青色の3色のストライプ形状のフィルタセグメントを具備するカラーフィルタが得られた。
【0072】
また、赤色レジスト材と同様にして、x=0.370の色度となる膜厚に、実施例3、比較例3で得られたマゼンタ色レジスト材を塗布し、ストライプ形状のマゼンタ色フィルタセグメントを形成した。次に、赤色レジスト材と同様にして、y=0.272の色度となる膜厚にシアン色レジスト材を塗布した。乾燥後、露光機にてマゼンタ色フィルタセグメントと隣接したストライプ状のパターン露光をし、ストライプ形状のシアン色フィルタセグメントを形成した。さらに、赤色レジスト材と同様にして、x=0.376の色度となる膜厚にイエロー色レジスト材を塗布し、マゼンタ色、シアン色のフィルタセグメントと隣接したストライプ形状のイエロー色フィルタセグメントを形成した。
各色のフィルタセグメントの形状は良好であり、解像度も良好であった。最後に、得られたカラーフィルタをオーブン中で230℃にて30分加熱して残存する重合可能な官能基を完全に反応させ、透明基板上にマゼンタ色、シアン色、イエロー色の3色のストライプ形状のフィルタセグメントを具備するカラーフィルタが得られた。
【0073】
得られたカラーフィルタの各色の色度(x, y, Y)を顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて測定した。3色すべてに光を透過させた場合白色光が得られるが、その白色光のYを各色のx, y, Yから計算した。結果を表2、3に示す。 表2、3に示すように、実施例1、2、3で得られた顔料を用いたカラーフィルタのY値は、比較例1、2、3で得られたものよりも高い値を示す。Y値が高いと、白色が明るいカラーフィルタとなる。
【0074】
【表2】
Figure 0004336118
【表3】
Figure 0004336118
【0075】
【発明の効果】
本発明により、明度が高く色特性の優れたキナクリドン系カラーフィルタ用顔料が得られるようになった。また、本発明の顔料を用いることにより、高い透過率と高い色純度を両立し、優れたフィルタセグメントを具備するカラーフィルタが得られるようになった。

Claims (6)

  1. C.I.Pigment Red207およびC.I.Pigment Violet19からなり、その重量比率が7:3〜3:7であるキナクリドン系顔料(A)、水溶性無機塩(B)、および水溶性無機塩(B)を実質的に溶解しない水溶性有機溶剤(C)を含む混合物を混練した後、水溶性無機塩(B)と水溶性有機溶剤(C)を除去してなり、400nmから700nmにおける最低透過率が20%のときの565nmにおける透過率が28%以上80%以下であることを特徴とするカラーフィルタ用顔料。
  2. キナクリドン系顔料(A)、水溶性無機塩(B)、および水溶性有機溶剤(C)を含む混合物が、さらに色素誘導体(D)を含むことを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用顔料。
  3. 色素誘導体(D)が、塩基性置換基を有するキナクリドン系顔料誘導体であることを特徴とする請求項1または2記載のカラーフィルタ用顔料。
  4. 透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、請求項1ないし3いずれか1項に記載のカラーフィルタ用顔料を含有することを特徴とするカラーフィルタ用着色組成物。
  5. 少なくとも1つのマゼンタ色フィルタセグメント、少なくとも1つのシアン色フィルタセグメント、および少なくとも1つのイエロー色フィルタセグメントを具備し、前記少なくとも1つのマゼンタ色フィルタセグメントが請求項4記載の着色組成物から形成されているカラーフィルタ。
  6. 少なくとも1つの赤色フィルタセグメント、少なくとも1つの青色フィルタセグメント、および少なくとも1つの緑色フィルタセグメントを具備し、前記少なくとも1つの赤色フィルタセグメントが請求項4記載の着色組成物から形成されているカラーフィルタ。
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