JP2002162515A - カラーフィルター用組成物およびカラーフィルター - Google Patents

カラーフィルター用組成物およびカラーフィルター

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JP2002162515A JP2000324893A JP2000324893A JP2002162515A JP 2002162515 A JP2002162515 A JP 2002162515A JP 2000324893 A JP2000324893 A JP 2000324893A JP 2000324893 A JP2000324893 A JP 2000324893A JP 2002162515 A JP2002162515 A JP 2002162515A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光透過率が高いカラーフィルターと、こ
れを用いた高明度のカラーフィルターを提供する。 【解決手段】 色材としてC.I.ピグメントグリーン
7および/またはC.I.ピグメントグリーン36を含
有し、かつバインダ樹脂および/または単量体を含有す
るカラーフィルター用組成物において、さらに、該組成
物に含まれるC.I.ピグメントグリーン7およびC.
I.ピグメントグリーン36以外のフタロシアニン系顔
料を含むことを特徴とする、カラーフィルター用組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置又は
固体撮像素子等に用いられるカラーフィルタ及びカラー
フィルターの製造に好適なカラーフィルター用組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置又は固体撮像素子等に用い
られるカラーフィルターは、染色法、印刷法、電着法、
顔料分散法などにより、ガラス等の透明基板上に赤、
緑、青等の微細な画素を形成したものである。これら従
来の方法は、以下のような特徴、問題点を有する。
【0003】染色法によるカラーフィルターは、ゼラチ
ンやポリビニルアルコール等に感光剤として重クロム酸
塩を混合した感光性樹脂により画像を形成した後、染色
して製造される。染色法は色再現性の点で優れるが、多
色を同一基板上に形成するためには防染工程が必須であ
り、工程が複雑になる問題点がある。また、染料を使用
しているため耐光性に劣る。さらに重クロム酸塩の使用
は公害防止の観点から望ましくない。
【0004】印刷法によるカラーフィルターは、スクリ
ーン印刷またはフレキソ印刷等の方法で、熱硬化または
光硬化インキをガラス基板に転写して製造される。この
方法は、画像形成、染色が不要であるため工程が簡略で
ある反面、高精細な画像が得られず、インキの平滑性に
も問題がある。電着法では、顔料または染料を含んだ浴
に電極を設けたガラス基板を浸し、電気泳動によりカラ
ーフィルターを形成させる。この方法は、平滑性には優
れるが、あらかじめガラス基板に電極を形成しておくこ
とが必要なため、複雑なパターンを形成するのが困難で
ある。
【0005】一方、近年の液晶表示素子用カラーフィル
ターの製造では、生産性が高くかつ微細加工性に優れる
点から、顔料を分散した感光性樹脂による製造法(顔料
分散法)が主流となっている。この方法は、感光性樹脂
に顔料を分散した組成物をガラス等の透明基板上に塗布
して塗膜を形成し、これにフォトマスクを介して放射線
照射による露光を行い、未露光部を現像処理により除去
してパターンを形成するものである。
【0006】ところでカラー液晶表示装置としては、装
置背面に光源(バックライト)を設け、その透過光によ
り表示する透過型カラー液晶表示装置が一般的であり、
カラーフィルターとしては赤(R)、緑(G)および青
(B)の三原色を用いる加法混色タイプが用いられる。
近年、カラー液晶表示装置の用途は、従来のノートパソ
コン用以外にモニター用途へも急速に展開しており、カ
ラーフィルターにも高明度化、高色純度化が求められて
いる。
【0007】高明度化のためには、CIE(国際照明委
員会:Commission Internation
ale de I’Eclairage)で制定されて
いるXYZ(Yxy)表色系のY値ができるだけ大きい
ことが求められる。カラーフィルターの緑色画像のY値
を大きくするために、顔料分散法によるカラーフィルタ
ーの製造に際しては、顔料の粒径の適正化や配合する黄
色顔料の改善が行われているが、未だ十分な性能を得ら
れていない。
【0008】また、Y値を大きくするためには、緑色顔
料の透過スペクトルの最大波長を最大視感度波長(55
5nm)あるいはバックライトの発振波長に合わせるこ
とが有効であり、そのためには緑色顔料の透過スペクト
ルを長波長側にシフトさせることが有効である。現在、
緑色顔料としては、主にピグメントグリーン7、36
(カラーインデックスナンバー)等のハロゲン化銅フタ
ロシアニン系顔料が用いられている。これらはフタロシ
アニン骨格のベンゼン核にハロゲン原子を導入すること
により透過スペクトルを長波長化させたものである。し
かしピグメントグリーン7、36は、ベンゼン核上の置
換可能な位置のほとんどすべてに、塩素原子又は臭素原
子が導入されているため、この手法によりこれ以上長波
長化するのは困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高明度カラー
フィルターの製造に適した組成物、及びこれを用いて得
られる高明度カラーフィルターの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意検討を行った結果、色材として特定
のハロゲン化銅フタロシアニン顔料に、その他のフタロ
シアニン系顔料、特に該ハロゲン化銅フタロシアニン顔
料より長波長の透過スペクトルを示すフタロシアニン系
顔料を混合して用いると、Y値が向上することを見出
し、本発明に至った。
【0011】すなわち本発明は、色材としてC.I.ピ
グメントグリーン7および/またはC.I.ピグメント
グリーン36のフタロシアニン系顔料を含有し、かつバ
インダ樹脂および/または単量体を含有するカラーフィ
ルター用組成物において、さらに、該組成物に含まれる
C.I.ピグメントグリーン7およびC.I.ピグメン
トグリーン36より長波長の最大透過率波長を有するフ
タロシアニン系顔料を含むことを特徴とする、カラーフ
ィルター用組成物に係るものである。
【0012】また本発明は、このカラーフィルター用組
成物を用いて形成されることを特徴とするカラーフィル
ターに係るものである。後述するように、C.I.ピグ
メントグリーン7の最大透過率波長は、C.I.ピグメ
ントグリーン36より長波長である。つまり、本発明の
カラーフィルター用組成物がC.I.ピグメントグリー
ン7とC.I.ピグメントグリーン36の一方のみを含
んでいる場合は、その含んでいるものより長波長の最大
透過率波長を有するフタロシアニン系顔料を更に含有
し、C.I.ピグメントグリーン7とC.I.ピグメン
トグリーン36の双方を含有している場合は、C.I.
ピグメントグリーン7よりも長波長の最大透過率波長を
有するフタロシアニン系顔料を更に含有することによ
り、得られる画素の最大透過率波長が長波長化すること
を見出した点に特徴がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明につき詳細に説明す
る。本発明に係るカラーフィルター用組成物において、
色材としてピグメントグリーン7(以下、PG7と称す
ることがある)及び/またはピグメントグリーン36
(以下、PG36と称することがある)と混合して用い
る、これら以外のフタロシアニン系顔料としては、C.
I.ピグメントブルー15、15:1、15:2、1
5:3、15:4、15:6、16、75など、公知の
フタロシアニン系色素でもかまわないが、好ましくは該
組成物中に含まれるPG7および/またはPG36より
長波長の最大透過率波長を有するものが好ましい。
【0014】このようなフタロシアニン系顔料の中心金
属としては、Cu、Ni、Co、Fe、Zn、Pd、M
g、Ru、Rh、Pt、Mn、Ti、Be、Ca、B
a、Cd、Hg、Pb、Sn、Ag、Au等2価の金
属;Al−Z、In−Z、Ga−Z、Tl−Z、Mn−
Z、Fe−Z、Ru−Z等のL1−Z(但し、L1は3価
の金属、Zは任意の置換基を表す)で表される3価の置
換金属;Si−Z2、Ge−Z2、Sn−Z2、Ti−
2、Cr−Z2、Zr−Z2、Mn−Z2等のL2−Z
2(但し、L2は4価の金属、Zは同じでも異なっていて
もよく、各々独立に前述と同義)で表される4価の置換
金属;V=O、Mn=O、Ti=O等のL3=Oで表さ
れるオキシ金属;またはランタニド類が挙げられる。
【0015】なおZは任意の置換基であるが、中でもハ
ロゲン原子、水酸基、アルコキシ基またはアリールオキ
シ基が好ましい。具体的には、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ
基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基などの、アルキル鎖
部分が直鎖、分岐、または環状である炭素数1〜8、好
ましくは1〜4であるアルコキシ基;フェノキシ基、ナ
フチルオキシ基、ピリジルオキシ基、キノリルオキシ基
などの、アリール部分が5員環、6員環、5員環および
/または6員環の2または3縮合環のいずれかである、
アリールオキシ基などが挙げられる。
【0016】中心金属として、より好ましくはCu、N
i、Co、Fe、Zn、Pd、Mg、Al−Z、In−
Z、Ga−Z、Fe−Z、Si−Z2、Sn−Z2、Ti
−Z 2、V=OおよびTi=Oが挙げられ、さらに好ま
しくはCu、Ni、Ga−Z、Al−Z、In−Z、V
=O、特に好ましくはCu、Ni、Ga−Z、Al−
Z、またはV=Oである。
【0017】このようなフタロシアニン系顔料の中で
も、下記一般式(1)または(1)の2量体にあたる
(2)で表される化合物が特に好ましい。
【0018】
【化3】
【0019】(式中、X1〜X16のうち、少なくとも4
つがハロゲン原子であり、残りは水素原子を含む任意の
置換基である。Mは2価の金属、L1−Z(但し、L1
3価の金属、Zはハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基
またはアリールオキシ基を表す)で表される3価の置換
金属、L2−Z2(但し、L2は4価の金属、Zは各々独
立に前述と同義)で表される4価の置換金属、L3=O
で表されるオキシ金属、またはランタニド類を表す。)
【0020】
【化4】
【0021】(式中、X1〜X16のうち少なくとも4
つ、およびX17〜X32のうち少なくとも4つがそれぞれ
ハロゲン原子であり、残りは水素原子を含む任意の置換
基である。MはL1またはL2−Zを表す。(但し、
1、L2およびZは一般式(1)におけると同義)) 一般式(1)においてフタロシアニン骨格のベンゼン核
に結合している、X1〜X16のうち、少なくとも4個は
ハロゲン原子である。ハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のいずれでもよ
いが、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が好ましく、特
に塩素原子または臭素原子が好ましい。
【0022】フタロシアニン骨格に結合するハロゲン原
子は、4個以上であることが必要であり、好ましくは6
個以上である。例えば、6〜10個のハロゲン原子を有
するものが用いられる。ハロゲンの種類、置換位置によ
っては8個以上のハロゲン原子を有するものが好ましい
こともある。また、1つの分子内に複数種のハロゲン原
子が結合していても良い。
【0023】ハロゲン原子の結合位置は、特には制限さ
れないが、透過スペクトルの測定結果から、X2,X3
6,X7,X10,X11,X14,X15のいずれかであるこ
とが好ましい。残りの位置に結合する置換基は、特に限
定されない。好ましいのは、水素原子、水酸基、ニトロ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、シアノ基、アルキル
基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリ
ールオキシ基、アリールチオ基、アラルキル基、アルケ
ニル基、アルケニルオキシ基、アルキルカルボニル基、
アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ
基、アルキルアミノカルボニル基、アルコキシアルキル
基、フルオロアルキル基、フルオロアルコキシ基、フル
オロアルキルチオ基、カルボキシル基、ホルミル基、ス
ルホン酸基、アルキルスルホニル基、アルキルアミノス
ルホニル基、アルキルアミノスルホン酸塩基、クロロス
ルホン基、カルバミド基、スルホンアミド基、脂肪族複
素環基、及び芳香族複素環基、等である。
【0024】アルキルアミノ基としては、例えば、メチ
ルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基等の炭素数1〜10、好ましくは炭素数1
〜6のアルキルアミノ基が用いられる。アルキル基とし
ては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、
sec−ブチル基等の炭素数1〜10、好ましくは炭素
数1〜4の直鎖または分岐のアルキル基が用いられる。
さらには、シクロプロピル基、シクロブチル基等の炭素
数3〜10、好ましくは炭素数3〜6の環状のアルキル
基も用いられる。
【0025】アルコキシ基としては、例えば、メトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、sec−
ブトキシ基等の炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜
4の直鎖または分岐のアルコキシ基が用いられる。さら
には、シクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基
等の炭素数3〜10、好ましくは炭素数3〜6の環状の
アルコキシ基も用いられる。
【0026】アルキルチオ基としては、例えば、メチル
チオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロ
ピルチオ基、n−ブチルチオ基、tert−ブチルチオ
基、sec−ブチルチオ基等の炭素数1〜10、好まし
くは炭素数1〜4の直鎖または分岐のアルキルチオ基が
用いられる。さらには、シクロプロピルチオ基、シクロ
ブチルチオ基等の炭素数3〜10、好ましくは炭素数3
〜6の環状のアルキルチオ基も用いられる。
【0027】アリール基としては、例えば、フェニル
基、ナフチル基等の炭素数6〜10のアリール基が用い
られる。アリールオキシ基としては、例えば、フェニル
オキシ基、ナフチルオキシ基等の炭素数6〜10のアリ
ールオキシ基が用いられる。アリールチオ基としては、
例えば、フェニルチオ基、ナフチルチオ基等の炭素数6
〜10のアリールチオ基が用いられる。
【0028】アラルキル基としては、例えば、フェニル
メチル基、フェニルエチル基等の炭素数7〜14のアラ
ルキル基が用いられる。アルケニル基としては、例え
ば、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル
基等の炭素数2〜11、好ましくは炭素数2〜5の直鎖
または分岐のアルケニル基が用いられる。さらには、シ
クロペンテニル基、シクロヘキセニル等の炭素数3〜1
0、好ましくは炭素数3〜6の環状のアルケニル基も用
いられる。
【0029】アルケニルオキシ基としては、例えば、プ
ロペニルオキシ基、ブテニルオキシ基、ペンテニルオキ
シ基等の炭素数3〜11、好ましくは炭素数2〜5の直
鎖または分岐のアルケニルオキシ基が用いられる。アル
キルカルボニル基としては、例えば、アセチル基、プロ
ピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基等の炭素数2
〜11、好ましくは炭素数2〜5の直鎖または分岐のア
ルキルカルボニル基が用いられる。
【0030】アルコキシカルボニル基としては、例え
ば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n
−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル
基、n−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカ
ルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基等の炭素数
2〜11、好ましくは炭素数2〜5の直鎖または分岐の
アルコキシカルボニル基が用いられる。
【0031】アルキルカルボニルオキシ基としては、例
えば、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオ
キシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、イソプロピ
ルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ
基、tert−ブチルカルボニルオキシ基、sec−ブ
チルカルボニルオキシ基等の炭素数2〜11、好ましく
は炭素数2〜5の直鎖または分岐のアルキルカルボニル
オキシ基が用いられる。
【0032】アルキルアミノカルボニル基としては、例
えば、メチルアミノカルボニル基、エチルアミノカルボ
ニル基、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノ
カルボニル基等の炭素数1〜10、好ましくは炭素数1
〜6のアルキルアミノカルボニル基が用いられる。アル
コキシアルキル基としては、例えば、メトキシメチル
基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エトキシエ
チル基等の炭素数2〜11、好ましくは炭素数2〜5の
直鎖または分岐のアルコキシアルキル基が用いられる。
【0033】フルオロアルキル基としては、例えば、ト
リフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタ
フルオロ−n−プロピル基、ヘプタフルオロイソプロピ
ル基、パーフルオロ−n−ブチル基、パーフルオロ−t
ert−ブチル基、パーフルオロ−sec−ブチル基等
の炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜4の直鎖また
は分岐のフルオロアルキル基が用いられる。
【0034】フルオロアルコキシ基としては、例えば、
トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、
ヘプタフルオロ−n−プロポキシ基、ヘプタフルオロイ
ソプロポキシ基、パーフルオロ−n−ブトキシ基、パー
フルオロ−tert−ブトキシ基、パーフルオロ−se
c−ブトキシ基等の炭素数1〜10、好ましくは炭素数
1〜4の直鎖または分岐のフルオロアルコキシ基が用い
られる。
【0035】フルオロアルキルチオ基としては、例え
ば、トリフルオロメチルチオ基、ペンタフルオロエチル
チオ基、ヘプタフルオロ−n−プロピルチオ基、ヘプタ
フルオロイソプロピルチオ基、パーフルオロ−n−ブチ
ルチオ基、パーフルオロ−tert−ブチルチオ基、パ
ーフルオロ−sec−ブチルチオ基等の炭素数1〜1
0、好ましくは炭素数1〜4の直鎖または分岐のフルオ
ロアルキルチオ基が用いられる。
【0036】アルキルスルホニル基としては、例えば、
メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピ
ルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、n−ブチ
ルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基、se
c−ブチルスルホニル基等の炭素数1〜10、好ましく
は炭素数1〜4の直鎖または分岐のアルキルスルホニル
基が用いられる。
【0037】アルキルアミノスルホニル基としては、例
えば、メチルアミノスルホニル基、エチルアミノスルホ
ニル基、ジメチルアミノスルホニル基、ジエチルアミノ
スルホニル基等の炭素数1〜10、好ましくは炭素数1
〜6のアルキルアミノスルホニル基が用いられる。アル
キルアミノスルホン酸塩基としては、例えば、メチルア
ミノスルホン酸塩基、エチルアミノスルホン酸塩基、ジ
メチルアミノスルホン酸塩基、ジエチルアミノスルホン
酸塩基等の炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜6の
アルキルアミノスルホン酸塩基が用いられる。
【0038】脂肪族複素環基としては、例えば、モルフ
ォリン環、ピペリジン環等の脂肪族複素環基が用いられ
る。芳香族複素環基としては、例えば、ピロール環、フ
ラン環、チオール環、ピリジン環、オキサゾール環、チ
アゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、チアジ
アゾール環、トリアジン環、ベンゾオキサゾール環、ベ
ンゾチアゾール環、ベンゾイミダゾール環等の芳香族複
素環基が用いられる。
【0039】尚、これら置換基は、さらに上に挙げた置
換基を有していてもよい。上記の置換基の中で、水素原
子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アルキル
基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルケニル基、ア
ルケニルオキシ基、アルキルカルボニル基、アルコキシ
カルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、アルキル
アミノカルボニル基、フルオロアルキル基、フルオロア
ルコキシ基、フルオロアルキルチオ基、カルボキシル
基、ホルミル基、スルホン酸基、アルキルスルホニル
基、アルキルアミノスルホニル基、アルキルアミノスル
ホン酸塩基、クロロスルホン基、カルバミド基、スルホ
ンアミド基、脂肪族複素環基、及び芳香族複素環基がよ
り好ましく、水素原子、アルコキシ基、スルホン酸基お
よびニトロ基が特に好ましい。
【0040】ハロゲン原子、及び水素原子以外の置換基
の数は、置換基の大きさ等にもよるが、顔料としての性
質を保つために、8個以下が好ましく、4個以下がさら
に好ましく、2個以下が最も好ましい。一般式(1)中
の、フタロシアニン系化合物の中心金属MにおけるZ
は、ハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基又はアリール
オキシ基のいずれかが好ましい。ハロゲン原子として
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等の
いずれでもよいが、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が
好ましく、特に塩素原子、または臭素原子が好ましい。
アルコキシ基としては、アルキル基の炭素数が8以下で
あることが好ましく、4以下であることが特に好まし
い。アリールオキシ基である場合は、酸素に結合したア
リール基が、フェニル基、ナフチル基、ピリジル基、キ
ノリル基等であることが好ましい。
【0041】また、本発明に係るカラーフィルター用組
成物において、ピグメントグリーン7および/またはピ
グメントグリーン36と併用する色材としては、一般式
(2)に示される、中心金属に配位した酸素原子を介し
て2個のフタロシアニンが結合した二量体であってもよ
い。この二量体におけるフタロシアニン構造部分は、一
般式(1)と同様である。すなわち、X1〜X16のうち
少なくとも4つ、及びX17〜X32のうち少なくとも4つ
はそれぞれハロゲン原子でなければならず、また、ハロ
ゲン原子以外の置換基としては一般式(1)におけると
同様のものが挙げられる。尚、二量体を構成する各フタ
ロシアニン部分は、同一であっても、異なってもよい。
【0042】なお中心金属MはL1またはL2−Z(但
し、L1、L2およびZは一般式(1)におけると同義)
で表されるが、好ましくはAl、In、Ga、Fe、S
i−Z、Sn−Z、Ti−Zが挙げられ、さらに好まし
くはGa、Al、In、特に好ましくはGaである。本
発明において、一般式(1)または一般式(2)で表さ
れるフタロシアニン系顔料に代表される、より長波長側
に最大透過率波長を有する色材は、単独で用いても2種
類以上併用してもよく、該色材の配合量は、ピグメント
グリーン7及び/またはピグメントグリーン36の合計
重量比で100に対して、該色材が、通常100以下、
好ましくは70以下、より好ましくは50以下であり、
下限は通常重量比で1以上、好ましくは3以上、より好
ましくは5以上である。
【0043】本発明で色材として用いる一般式(1)ま
たは(2)で表されるフタロシアニン系顔料についてそ
のいくつかを下記に例示する。
【0044】
【化5】
【0045】
【化6】
【0046】
【化7】
【0047】
【化8】
【0048】
【化9】
【0049】
【化10】
【0050】
【化11】
【0051】これらのフタロシアニン系顔料は、例え
ば、置換または無置換のフタロニトリル、フタル酸、フ
タル酸無水物、フタルイミド、ジイミノイソインドリン
等と、必要に応じて、異なる置換基を有するものとの混
合物を出発原料として、これを対応する金属塩化物、金
属臭化物等の金属ハロゲン化物と加熱する公知の方法に
よって合成することができる。
【0052】二種類以上の混合物を出発原料とすると、
いずれかのベンゼン核に異なった置換基が結合したフタ
ロシアニンを合成することができる。さらに、フタロニ
トリル、フタル酸無水物、フタルイミド、ジイミノイソ
インドリン等の、置換体または無置換体を出発原料とし
て、置換又は無置換フタロシアニンを合成した後、公知
の方法によりハロゲン化、スルホン化、クロロスルホン
化、ニトロ化等の反応を行っても良い。
【0053】金属がガリウム、アルミニウム、インジウ
ム等の時に中心金属に水酸基を配位させるには、例えば
クロロガリウムフタロシアニン、クロロアルミニウムフ
タロシアニン、クロロインジウムフタロシアニン等を公
知の方法で加水分解すればよい。また、中心のガリウ
ム、アルミニウム、インジウムにアルコキシ基を配位さ
せるには、例えば、クロロガリウムフタロシアニン又は
ヒドロキシガリウムフタロシアニン等を、メタノール、
エタノール等のアルコール溶媒中で加熱処理する方法が
用いられる。この際、アルコール溶媒に、ナトリウムア
ルコキサイド、水素化ナトリウム等の塩基を共存させて
もよい。また、中心のガリウム、アルミニウム、インジ
ウム等にアリールオキシ基を配位させるためには、例え
ば、クロロガリウムフタロシアニン又はヒドロキシガリ
ウムフタロシアニン等を、芳香族化合物のヒドロキシ誘
導体等を含む溶媒中で加熱処理する方法が用いられる。
この際、芳香族化合物のヒドロキシ誘導体等を含む溶媒
に、ナトリウムアルコキサイド、水素化ナトリウム等の
塩基を共存させてもよい。
【0054】二量体は、例えばクロロガリウムフタロシ
アニン等を合成した後、公知の方法により加水分解する
ことによりヒドロキシガリウムフタロシアニン等とし、
さらに有機溶媒中で加熱脱水することにより得ることが
出来る。なお、合成により得られたフタロシアニン系顔
料は、粒径が不均一で、そのままではカラーフィルター
用組成物として使用するには適さない場合が多い。また
いくつかの結晶型のものが混在していることもある。従
って、通常は、合成により得られたフタロシアニン又は
その二量体に、いわゆる顔料化と呼ばれる操作を行い、
粒子径や結晶型を所望のものに調整する。顔料化の方法
としては、濃硫酸、発煙硫酸、クロロスルホン酸、ポリ
リン酸等の強酸あるいはこれらの混合物に顔料を溶解し
てこれを多量の水に注いで微細顔料を生成させるアシッ
ドペースト法、同様に強酸に顔料を分散してこれを多量
の水に注いで微細顔料を生成させるアシッドスラリー法
などがある。さらに別法として、ボールミルあるいはニ
ーダー等を用い、フタロシアニン又はその2量体に塩化
ナトリウム等の無機塩、及び溶剤を加え摩砕した後に無
機塩、及び溶剤を除去することにより微細顔料を得るソ
ルトミリング法等がある。また粒径が細かすぎる場合に
は有機溶剤中で加熱処理をして結晶成長させる方法もあ
る。本発明においては、上記いずれの方法で顔料化した
ものも用いることができる。
【0055】本発明に係るカラーフィルター用組成物
は、前記一般式(1)および/又は(2)で表されるフ
タロシアニン系顔料に代表される、PG7および/また
はPG36より長波長の最大透過率波長を有する色材を
少なくとも1種類含有することのほかに、バインダ樹脂
および/または単量体を含有する。バインダ樹脂および
単量体としては、カラーフィルターの製造プロセスを考
慮して適宜選択すればよい。 (a)バインダ樹脂 バインダ樹脂を単独で使用する場合は、目的とする画像
の形成性や性能、採用したい製造方法等を考慮し、それ
に適したものを適宜選択する。バインダ樹脂を後述の単
量体と併用する場合は、カラーフィルター用組成物の改
質、光硬化後の物性改善のためにバインダ樹脂を添加す
ることとなる。従ってこの場合は、相溶性、皮膜形成
性、現像性、接着性等の改善目的に応じて、バインダ樹
脂を適宜選択することになる。
【0056】通常用いられるバインダ樹脂としては、例
えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステ
ル、(メタ)アクリルアミド、マレイン酸、(メタ)ア
クリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニリデ
ン、マレイミド等の単独もしくは共重合体、ポリエチレ
ンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ポ
リウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリエチレ
ンテレフタレート、アセチルセルロース、ノボラック樹
脂、レゾール樹脂、ポリビニルフェノールまたはポリビ
ニルブチラール等が挙げられる。
【0057】これらのバインダ樹脂の中で、好ましいの
は、側鎖又は主鎖にカルボキシル基又はフェノール性水
酸基を含有するものである。これらの官能基を有する樹
脂を使用すれば、アルカリ溶液での現像が可能となる。
中でも好ましいのは、高アルカリ現像性である、カルボ
キシル基を有する樹脂、例えば、アクリル酸(共)重合
体、スチレン/無水マレイン酸樹脂、ノボラックエポキ
シアクリレートの酸無水物変性樹脂等である。
【0058】特に好ましいのは、(メタ)アクリル酸又
はカルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステル
を含む(共)重合体(本明細書ではこれをアクリル系樹
脂という)である。この樹脂は、現像性・透明性に優
れ、かつ、様々なモノマーを選択して種々の共重合体を
得ることが可能なため、性能及び製造方法を制御しやす
いからである。
【0059】アクリル系樹脂としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸、及び/又はコハク酸(2−(メタ)ア
クリロイロキシエチル)エステル、アジピン酸(2−ア
クリロイロキシエチル)エステル、フタル酸(2−(メ
タ)アクリロイロキシエチル)エステル、ヘキサヒドロ
フタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)エス
テル、マレイン酸(2−(メタ)アクリロイロキシエチ
ル)エステル、コハク酸(2−(メタ)アクリロイロキ
シプロピル)エステル、アジピン酸(2−(メタ)アク
リロイロキシプロピル)エステル、ヘキサヒドロフタル
酸(2−(メタ)アクリロイロキシプロピル)エステ
ル、フタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシプロピ
ル)エステル、マレイン酸(2−(メタ)アクリロイロ
キシプロピル)エステル、コハク酸(2−(メタ)アク
リロイロキシブチル)エステル、アジピン酸(2−(メ
タ)アクリロイロキシブチル)エステル、ヘキサヒドロ
フタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシブチル)エス
テル、フタル酸(2−(メタ)アクリロイロキシブチ
ル)エステル、マレイン酸(2−(メタ)アクリロイロ
キシブチル)エステル、などの、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレートに(無水)コハク酸、(無水)フ
タル酸、(無水)マレイン酸などの酸(無水物)を付加
させた化合物を必須成分とし、必要に応じてスチレン、
α−メチル−スチレン、ビニルトルエン等のスチレン系
モノマー;桂皮酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイ
ン酸、イタコン酸等の不飽和基含有カルボン酸;メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
プロピル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリ
レート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシフェニ
ル(メタ)アクリレート、メトキシフェニル(メタ)ア
クリレート等の(メタ)アクリル酸のエステル;(メ
タ)アクリル酸にε−カプロラクトン、β−プロピオラ
クトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン等の
ラクトン類を付加させたものである化合物;アクリロニ
トリル;(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド,N,N−ジメチルアクリルアミド、Nーメ
タクリロイルモルホリン、N,Nージメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチ
ルアクリルアミド等のアクリルアミド;酢酸ビニル、バ
ーサチック酸ビニル、プロピオン酸ビニル、桂皮酸ビニ
ル、ピバリン酸ビニル等の酸ビニル等、各種モノマーを
共重合させることにより得られる樹脂が挙げられる。
【0060】また、塗膜の強度を上げる目的で、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、メトキ
シフェニル(メタ)アクリレート、ヒドロキシフェニル
(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシフェニル(メタ)
アクリルスルホアミド等のフェニル基を有するモノマー
を10〜98モル%、好ましくは20〜80モル%、よ
り好ましくは30〜70モル%と、(メタ)アクリル
酸、又は、コハク酸(2−(メタ)アクリロイロキシエ
チル)エステル、アジピン酸(2−アクリロイロキシエ
チル)エステル、フタル酸(2−(メタ)アクリロイロ
キシエチル)エステル、ヘキサヒドロフタル酸(2−
(メタ)アクリロイロキシエチル)エステル、マレイン
酸(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)エステルな
どのカルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステ
ルよりなる群から選ばれた少なくとも一種の単量体を2
〜90モル%、好ましくは20〜80モル%、より好ま
しくは30〜70モル%の割合で共重合させたアクリル
系樹脂も好ましく用いられる。なお本願において、例え
ば「(メタ)アクリル酸」とは「アクリル酸またはメタ
クリル酸」を意味し、(メタ)アクリレート、(メタ)
アクリロイル基等も同様の意味を有する。
【0061】また、これらの樹脂は、側鎖にエチレン性
二重結合を有していることが好ましい。側鎖に二重結合
を有するバインダ樹脂を用いることにより、本発明に係
るカラーフィルター用組成物の光硬化性が高まるため、
解像性、密着性を更に向上させることができる。バイン
ダ樹脂にエチレン性二重結合を導入する手段としては、
例えば、特公昭50−34443、特公昭50−344
44等に記載の方法、すなわち樹脂が有するカルボキシ
ル基に、グリシジル基やエポキシシクロヘキシル基と
(メタ)アクリロイル基とを併せ持つ化合物を反応させ
る方法や、樹脂が有する水酸基にアクリル酸クロライド
等を反応させる方法が挙げられる。
【0062】例えば、(メタ)アクリル酸グリシジル、
アリルグリシジルエーテル、αーエチルアクリル酸グリ
シジル、クロトニルグリシジルエーテル、(イソ)クロ
トン酸グリシジルエーテル、(3、4ーエポキシシクロ
ヘキシル)メチル(メタ)アクリレート、(メタ)アク
リル酸クロライド、(メタ)アリルクロライド等の化合
物を、カルボキシル基や水酸基を有する樹脂に反応させ
ることにより、側鎖にエチレン性二重結合基を有するバ
インダ樹脂を得ることができる。特に(3、4ーエポキ
シシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレートの様な
脂環式エポキシ化合物を反応させたものがバインダ樹脂
として好ましい。
【0063】このように、予めカルボン酸基または水酸
基を有する樹脂にエチレン性二重結合を導入する場合
は、樹脂のカルボキシル基や水酸基の2〜50モル%、
好ましくは5〜40モル%にエチレン性二重結合を有す
る化合物を結合させることが好ましい。これらのアクリ
ル系樹脂のGPCで測定した重量平均分子量の好ましい
範囲は1、000〜100、000である。重量平均分
子量が1、000以下であると均一な塗膜を得るのが難
しく、また、100、000を超えると現像性が低下す
る傾向がある。またカルボキシル基の好ましい含有量の
範囲は酸価で5〜200である。酸価が5以下であると
アルカリ現像液に不溶となり、また、200を超えると
感度が低下することがある。
【0064】これらのバインダ樹脂は、本発明の組成物
の全固形分中、10〜80重量%、好ましくは20〜7
0重量%の範囲で含有される。 (b)単量体 本発明に係るカラーフィルター用組成物に含まれる単量
体としては、重合可能な低分子化合物であれば特に制限
はないが、エチレン性二重結合を少なくとも1つ有する
付加重合可能な化合物(以下、「エチレン性化合物」と
略す)が好ましい。エチレン性化合物とは、本発明の組
成物が活性光線の照射を受けた場合、光重合開始系(後
述)の作用により付加重合し、硬化するようなエチレン
性二重結合を有する化合物である。なお、本発明におけ
る単量体は、いわゆる高分子物質に相対する概念を意味
し、狭義の単量体以外に二量体、三量体、オリゴマーも
含有する概念を意味する。
【0065】エチレン性化合物としては、例えば、不飽
和カルボン酸、それとモノヒドロキシ化合物とのエステ
ル、脂肪族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カルボン酸と
のエステル、芳香族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステル、不飽和カルボン酸と多価カルボン
酸及び前述の脂肪族ポリヒドロキシ化合物、芳香族ポリ
ヒドロキシ化合物等の多価ヒドロキシ化合物とのエステ
ル化反応により得られるエステル、ポリイソシアネート
化合物と(メタ)アクリロイル含有ヒドロキシ化合物と
を反応させたウレタン骨格を有するエチレン性化合物等
が挙げられる。
【0066】脂肪族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルとしては、エチレングリコールジア
クリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロ
ールエタントリアクリレート、ペンタエリスリトールジ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペン
タエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリス
リトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート、グリセロールアクリレート等のア
クリル酸エステルが挙げられる。また、これらアクリレ
ートのアクリル酸部分を、メタクリル酸部分に代えたメ
タクリル酸エステル、イタコン酸部分に代えたイタコン
酸エステル、クロトン酸部分に代えたクロトン酸エステ
ル、又は、マレイン酸部分に代えたマレイン酸エステル
等が挙げられる。
【0067】芳香族ポリヒドロキシ化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルとしては、ハイドロキノンジアクリ
レート、ハイドロキノンジメタクリレート、レゾルシン
ジアクリレート、レゾルシンジメタクリレート、ピロガ
ロールトリアクリレート等が挙げられる。不飽和カルボ
ン酸と多価カルボン酸及び多価ヒドロキシ化合物とのエ
ステル化反応により得られるエステルは、必ずしも単一
物ではなく、混合物であっても良い。代表例としては、
アクリル酸、フタル酸及びエチレングリコールの縮合
物、アクリル酸、マレイン酸及びジエチレングリコール
の縮合物、メタクリル酸、テレフタル酸及びペンタエリ
スリトールの縮合物、アクリル酸、アジピン酸、ブタン
ジオール及びグリセリンの縮合物等が挙げられる。
【0068】ポリイソシアネート化合物と(メタ)アク
リロイル基含有ヒドロキシ化合物とを反応させたウレタ
ン骨格を有するエチレン性化合物としては、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート;シクロヘキ
サンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等
の脂環式ジイソシアネート;トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイ
ソシアネート等と、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−ヒドロ
キシ(1,1,1−トリアクリロイルオキシメチル)プ
ロパン、3−ヒドロキシ(1,1,1−トリメタクリロ
イルオキシメチル)プロパン等の(メタ)アクリロイル
基含有ヒドロキシ化合物との反応物が挙げられる。
【0069】その他本発明に用いられるエチレン性化合
物の例としては、エチレンビスアクリルアミド等のアク
リルアミド類;フタル酸ジアリル等のアリルエステル
類;ジビニルフタレート等のビニル基含有化合物等も有
用である。これらのエチレン性化合物の配合率は、本発
明の組成物の全固形分中10〜80重量%、好ましくは
20〜70重量%である。 (c)光重合開始系 本発明に係るカラーフィルター用組成物が(b)単量体
としてエチレン性化合物を含む場合には、光を直接吸収
し、あるいは光増感されて分解反応または水素引き抜き
反応を起こし、重合活性ラジカルを発生する機能を有す
る光重合開始系が必要である。
【0070】本発明で用いる光重合開始系は、重合開始
剤に加速剤等の付加剤を併用する系で構成される。重合
開始剤としては、例えば、特開昭59−152396
号、特開昭61−151197号各公報に記載のチタノ
セン化合物を含むメタロセン化合物や、特開平10−3
9503号公報記載の2−(2′−クロロフェニル)−
4,5−ジフェニルイミダゾールなどのヘキサアリール
ビイミダゾール誘導体、ハロメチル−s−トリアジン誘
導体、N−フェニルグリシン等のN−アリール−α−ア
ミノ酸類、N−アリール−α−アミノ酸塩類、N−アリ
ール−α−アミノ酸エステル類等のラジカル活性剤が挙
げられる。加速剤としては、例えば、N,N−ジメチル
アミノ安息香酸エチルエステル等のN,N−ジアルキル
アミノ安息香酸アルキルエステル、2−メルカプトベン
ゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2
−メルカプトベンゾイミダゾール等の複素環を有するメ
ルカプト化合物または脂肪族多官能メルカプト化合物等
が用いられる。光重合開始剤及び付加剤は、それぞれ複
数の種類を組み合わせてもよい。
【0071】光重合開始系の配合率は、本発明の組成物
の全固形分中0.1〜30重量%、好ましくは0.5〜
20重量%、さらに好ましくは0.7〜10重量%であ
る。配合率が著しく低いと感度低下を起こし、反対に著
しく高いと未露光部分の現像液に対する溶解性が低下
し、現像不良を誘起させやすい。本発明に係る組成物中
には、必要に応じて、感応感度を高める目的で、画像露
光光源の波長に応じた増感色素を配合させることができ
る。
【0072】これら増感色素の例としては、特開平4−
221958号、同4−219756号公報に記載のキ
サンテン色素、特開平3−239703号、同5−28
9335号公報に記載の複素環を有するクマリン色素、
特開平3−239703号、同5−289335号に記
載の3−ケトクマリン化合物、特開平6−19240号
公報に記載のピロメテン色素、その他、特開昭47−2
528号、同54−155292号、特公昭45−37
377号、特開昭48−84183号、同52−112
681号、同58−15503号、同60−88005
号、同59−56403号、特開平2−69号、特開昭
57−168088号、特開平5−107761号、特
開平5−210240号、特開平4−288818号に
記載のジアルキルアミノベンゼン骨格を有する色素等を
挙げることができる。
【0073】これらの増感色素のうち好ましいのは、ア
ミノ基含有増感色素であり、さらに好ましいのは、アミ
ノ基及びフェニル基を同一分子内に有する化合物であ
る。特に、好ましいのは、例えば、4,4’−ビス(ジ
メチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエ
チルアミノ)ベンゾフェノン、2−アミノベンゾフェノ
ン、4−アミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベ
ンゾフェノン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、
3,4−ジアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン系
化合物;2−(p−ジメチルアミノフェニル)ベンゾオ
キサゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニル)ベン
ゾオキサゾール、2−(p−ジメチルアミノフェニル)
ベンゾ[4,5]ベンゾオキサゾール、2−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)ベンゾ[6,7]ベンゾオキサゾー
ル、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)1,
3,4−オキサゾール、2−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)ベンゾチアゾール、2−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)ベンゾチアゾール、2−(p−ジメチルアミノ
フェニル)ベンズイミダゾール、2−(p−ジエチルア
ミノフェニル)ベンズイミダゾール、2,5−ビス(p
−ジエチルアミノフェニル)1,3,4−チアジアゾー
ル、(p−ジメチルアミノフェニル)ピリジン、(p−
ジエチルアミノフェニル)ピリジン、(p−ジメチルア
ミノフェニル)キノリン、(p−ジエチルアミノフェニ
ル)キノリン、(p−ジメチルアミノフェニル)ピリミ
ジン、(p−ジエチルアミノフェニル)ピリミジン等の
p−ジアルキルアミノフェニル基含有化合物等である。
このうち最も好ましいのは、4,4’−ジアルキルアミ
ノベンゾフェノンである。
【0074】増感色素の配合率は本発明の組成物の全固
形分中0〜20重量%、好ましくは0.2〜15重量
%、さらに好ましくは0.5〜10重量%である。 (d)その他の色材 本発明に係るカラーフィルター用組成物には、ピグメン
トグリーン7及び/またはピグメントグリーン36と、
これら以外のフタロシアニン系顔料を少なくとも1種類
含有するが、この他に必要に応じて、本発明の効果を損
なわない範囲で、フタロシアニン系以外の公知の顔料や
染料を含有していてもよい。これらの顔料や染料は、形
成しようとする画像の色味にあわせて添加されるが、添
加量は、本発明に係るフタロシアニン系顔料の特徴であ
る高い明度および色純度を損なわない範囲である。
【0075】本発明で用いるフタロシアニン系顔料、及
び必要に応じて混合される顔料や染料で構成される色材
の配合率は、本発明の組成物の全固形成分の1〜70重
量%、好ましくは1〜60重量%の範囲である。顔料と
しては、無機顔料、例えば、硫酸バリウム、硫酸鉛、酸
化チタン、黄色鉛、ベンガラ、酸化クロム、カーボンブ
ラック等が用いられる。また、有機顔料として、例え
ば、黄色顔料:C.I.ピグメントイエロー1,3,
4,5,6,12,13,14,16,17,18,2
0,24,55,65,73,74,81,83,8
6,87,93,94,95,97,98,100,1
01,108,109,110,113,116,11
7,120,123,125,128,129,13
3,137,138,139,147,148,15
0,151,153,154,155,156,16
6,168,169,170,171,172,17
3,175;オレンジ顔料:C.I.ピグメントオレン
ジ1,2,5,13,15,16,17,18,19,
31,34,36,38,40,42,43,51,5
2,55,59,60,61,62;赤色顔料:C.
I.ピグメントレッド2,3,4,5,6,7,8,
9,10,12,14,15,17,18,22,2
3,31,37,38,41,42,48:1,48:
2,48:3,49,50,52,53,54,57,
58,60,63,64,68,81,88,90,9
7,112,114,115,122,123,13
3,139,144,146,147,149,15
0,151,166,168,170,171,17
5,176,177,178,179,180,18
5,187,188,190,192,194,20
2,207,208,209,214,215,21
6,217,220,221,223,224,22
6,227,228,240,242,243,24
5,246,247,254;バイオレット顔料:C.
I.ピグメントバイオレット1,2,3,5,19,2
3,29,30,31,32,33,36,37,3
8,39,40,43,50;青色顔料:C.I.ピグ
メントブルー1,17,19,22,56,60,6
1,64;緑色顔料:C.I.ピグメントグリーン2,
8,10;ブラウン顔料C.I.ピグメントブラウン
5,23,25,26,32;黒色顔料:C.I.ピグ
メントブラック7等を用いることもできる。(なお、上
記の数字は、カラーインデックス(C.I.)ナンバー
を意味する。)。
【0076】染料としては、アゾ系染料、アントラキノ
ン系染料、フタロシアニン系染料、キノンイミン系染
料、キノリン系染料、ニトロ系染料、カルボニル系染
料、メチン系染料等が挙げられる。アゾ系染料として
は、例えば、C.I.アシッドイエロー11,C.I.
アシッドオレンジ7,C.I.アシッドレッド37,
C.I.アシッドレッド180,C.I.アシッドブル
ー29,C.I.ダイレクトレッド28,C.I.ダイ
レクトレッド83,C.I.ダイレクトイエロー12,
C.I.ダイレクトオレンジ26,C.I.ダイレクト
グリーン28,C.I.ダイレクトグリーン59,C.
I.リアクティブイエロー2,C.I.リアクティブレ
ッド17,C.I.リアクティブレッド120,C.
I.リアクティブブラック5,C.I.ディスパースオ
レンジ5,C.I.ディスパースレッド58,C.I.
ディスパースブルー165,C.I.ベーシックブルー
41,C.I.ベーシックレッド18,C.I.モルダ
ントレッド7,C.I.モルダントイエロー5,C.
I.モルダントブラック7等が挙げられる。
【0077】アントラキノン系染料としては、例えば、
C.I.バットブルー4,C.I.アシッドブルー4
0,C.I.アシッドグリーン25,C.I.リアクテ
ィブブルー19,C.I.リアクティブブルー49,
C.I.ディスパースレッド60,C.I.ディスパー
スブルー56,C.I.ディスパースブルー60等が挙
げられる。
【0078】この他、フタロシアニン系染料として、例
えば、C.I.パッドブルー5等が、キノンイミン系染
料として、例えば、C.I.ベーシックブルー3,C.
I.ベーシックブルー9等が、キノリン系染料として、
例えば、C.I.ソルベントイエロー33,C.I.ア
シッドイエロー3,C.I.ディスパースイエロー64
等が、ニトロ系染料として、例えば、C.I.アシッド
イエロー1,C.I.アシッドオレンジ3,C.I.デ
ィスパースイエロー42等が挙げられる。
【0079】尚、耐光性等の性能を考慮すると、本発明
に係るフタロシアニン系顔料に混合する色材は、顔料で
あることが好ましい。 (e)その他の成分 本発明に係るカラーフィルター用組成物は、必要に応じ
さらに熱重合防止剤、可塑剤、保存安定剤、表面保護
剤、平滑剤、塗布助剤その他の添加剤を添加することが
できる。
【0080】熱重合防止剤としては、例えば、ハイドロ
キノン、p−メトキシフェノール、ピロガロール、カテ
コール、2,6−t−ブチル−p−クレゾール、β−ナ
フトール等が用いられる。熱重合防止剤の配合量は、組
成物の全固形分に対し0〜3重量%の範囲であることが
好ましい。可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレ
ート、ジドデシルフタレート、トリエチレングリコール
ジカプリレート、ジメチルグリコールフタレート、トリ
クレジルホスフェート、ジオクチルアジペート、ジブチ
ルセバケート、トリアセチルグリセリン等が用いられ
る。これら可塑剤の配合量は、組成物の全固形分に対し
10重量%以下の範囲であることが好ましい。
【0081】また本発明のカラーフィルター用組成物
は、前記の各構成成分の他に密着向上剤、塗布性向上
剤、現像改良剤等を適宜添加することができる。本発明
に係るカラーフィルター用組成物は、粘度調製や光重合
開始系などの添加剤を溶解させる為に、溶媒に溶解させ
て用いてもよい。溶媒は、(a)バインダ樹脂や(b)
単量体など、組成物の構成成分に応じて適宜選択すれば
よい。
【0082】溶媒としては、例えば、ジイソプロピルエ
ーテル、ミネラルスピリット、n−ペンタン、アミルエ
ーテル、エチルカプリレート、n−ヘキサン、ジエチル
エーテル、イソプレン、エチルイソブチルエーテル、ブ
チルステアレート、n−オクタン、バルソル#2、アプ
コ#18ソルベント、ジイソブチレン、アミルアセテー
ト、ブチルアセテート、アプコシンナー、ブチルエーテ
ル、ジイソブチルケトン、メチルシクロヘキセン、メチ
ルノニルケトン、プロピルエーテル、ドデカン、ソーカ
ルソルベントNo.1及びNo.2、アミルホルメー
ト、ジヘキシルエーテル、ジイソプロピルケトン、ソル
ベッソ#150、(n,sec,t−)酢酸ブチル、ヘ
キセン、シェルTS28 ソルベント、ブチルクロライ
ド、エチルアミルケトン、エチルベンゾエート、アミル
クロライド、エチレングリコールジエチルエーテル、エ
チルオルソホルメート、メトキシメチルペンタノン、メ
チルブチルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルイソ
ブチレート、ベンゾニトリル、エチルプロピオネート、
メチルセロソルブアセテート、メチルイソアミルケト
ン、メチルイソブチルケトン、プロピルアセテート、ア
ミルアセテート、アミルホルメート、ビシクロヘキシ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジペンテン、メトキシメチルペンタノール、メチル
アミルケトン、メチルイソプロピルケトン、プロピルプ
ロピオネート、プロピレングリコール−t−ブチルエー
テル、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、エチル
セロソルブ、エチルセロソルブアセテート、カルビトー
ル、シクロヘキサノン、酢酸エチル、プロピレングリコ
ール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、3−メトキシプロピオン酸、3
−エトキシプロピオン酸、3−エトキシプロピオン酸メ
チル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシ
プロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチ
ル、3−メトキシプロピオン酸プロピル、3−メトキシ
プロピオン酸ブチル、ジグライム、エチレングリコール
アセテート、エチルカルビトール、ブチルカルビトー
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレ
ングリコール−t−ブチルエーテル、3−メチル−3−
メトキシブタノール、トリプロピレングリコールメチル
エーテル、3−メチルー3ーメトキシブチルアセテート
等が挙げられる。これらの溶媒は、二種以上を併用して
用いてもよい。 (f)カラーフィルター用組成物およびカラーフィルタ
ーの製造 本発明に係るカラーフィルター用組成物、及びこれを用
いたカラーフィルターの製造方法の一例について説明す
る。 (f−1)カラーフィルター用組成物の製造 まず色材を分散処理し、インクの状態に調整する。分散
処理は、ペイントコンディショナー、サンドグラインダ
ー、ボールミル、ロールミル、ストーンミル、ジェット
ミル、ホモジナイザー等を用いて行う。分散処理により
色材が微粒子化するため、透過光の透過率向上及び塗布
特性の向上が達成される。
【0083】分散処理は、好ましくは、色材と溶剤に、
分散機能を有するバインダー樹脂、界面活性剤等の分散
剤、分散助剤等を適宜併用した系で行う。特に高分子分
散剤を用いると経時の分散安定性に優れるので好まし
い。例えば、サンドグラインダーを用いて分散処理する
場合は、0.1から数ミリ径のガラスビーズ又は、ジル
コニアビーズを用いるのが好ましい。分散処理時の温度
は通常、0℃〜100℃、好ましくは室温〜80℃の範
囲に設定する。尚、分散時間は、インキの組成(色材、
溶剤、分散剤)、及びサンドグラインダーの装置サイズ
等により適正時間が異なるため、適宜調整する必要があ
る。
【0084】次に、上記分散処理によって得られた着色
インキに、バインダー樹脂、単量体及び光重合開始系等
を混合し、均一な溶液とする。尚、分散処理及び混合の
各工程においては、微細なゴミが混入することが多いた
め、フィルター等により、得られた溶液をろ過処理する
ことが好ましい。 (f−2)カラーフィルターの製造 本発明に係るカラーフィルターは、ブラックマトリクス
が設けられた透明基板上に通常、赤、緑、青の画素画像
を形成することにより製造することができる。
【0085】透明基板は、その材質は特に限定されるも
のではない。材質としては、例えば、ポリエチレンテレ
フタレート等のポリエステルやポリプロピレン、ポリエ
チレン等のポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリメ
チルメタクリレート、ポリスルホンの熱可塑性プラスチ
ックシート、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ポリ(メタ)アクリル系樹脂等の熱硬化性プラスチック
シート、あるいは各種ガラス板等が挙げられる。この中
でも、耐熱性の点からガラス板、耐熱性プラスチックが
好ましい。
【0086】透明基板には、表面の接着性等の物性を改
良するために、あらかじめコロナ放電処理、オゾン処
理、シランカップリング剤やウレタンポリマー等の各種
ポリマーの薄膜処理等を行っておいてもよい。ブラック
マトリックスは、金属薄膜又はブラックマトリクス用顔
料分散液を利用して、透明基板上に形成される。
【0087】金属薄膜を利用したブラックマトリックス
は、例えば、クロム単層又はクロムと酸化クロムの2層
により形成される。この場合、まず、蒸着又はスパッタ
リング法等により、透明基板上にこれら金属又は金属・
金属酸化物の薄膜を形成する。続いてその上に感光性被
膜を形成した後、ストライプ、モザイク、トライアング
ル等の繰り返しパターンを有するフォトマスクを用い
て、感光性被膜を露光・現像し、レジスト画像を形成す
る。その後、該薄膜をエッチング処理しブラックマトリ
ックスを形成する。
【0088】ブラックマトリクス用顔料分散液を利用す
る場合は、黒色色材を含有する感光性樹脂組成物を使用
してブラックマトリックスを形成する。例えば、カーボ
ンブラック、ボーンブラック、黒鉛、鉄黒、アニリンブ
ラック、シアニンブラック、チタンブラック等の黒色色
材単独もしくは複数の使用、又は、無機または有機の顔
料、染料の中から適宜選択される赤、緑、青色等の混合
による黒色色材を含有する感光性樹脂組成物を使用し、
下記赤、緑、青色の画素画像を形成する方法と同様にし
て、ブラックマトリッスを形成する。
【0089】ブラックマトリクスを設けた透明基板上
に、赤、緑、青のうち1色の着色材料を含有するカラー
フィルター用組成物を塗布して乾燥した後、組成物の上
にフォトマスクを置き、該フォトマスクを介して画像露
光、現像、必要に応じて熱硬化あるいは光硬化により画
素画像を形成させ、着色層を作成する。この操作を赤、
緑(すなわち、本発明に係るカラーフィルター用組成
物)、青の3色のカラーフィルター用組成物について各
々行い、カラーフィルター画像を形成する。
【0090】カラーフィルター用組成物の塗布は、スピ
ナー、ワイヤーバー、フローコーター、ダイコーター、
ロールコーター、スプレー等の塗布装置により行うこと
ができる。塗布後の乾燥は、ホットプレート、IRオー
ブン、コンベクションオーブン等を用いて行えばよい。
乾燥温度は、高温なほど透明基板に対する接着性が向上
するが、高すぎると光重合開始系が分解し、熱重合を誘
発して現像不良を起こしやすいため、50〜200℃、
好ましくは50〜150℃の範囲である。また乾燥時間
は、10秒〜10分、好ましくは30秒〜5分間の範囲
である。
【0091】乾燥後のカラーフィルター用組成物の膜厚
は、0.5〜3μm、好ましくは、1〜2μmの範囲で
ある。なお、本発明に係るカラーフィルター用組成物
が、バインダ樹脂とエチレン性化合物とを併用してお
り、かつバインダ樹脂が、側鎖にエチレン性二重結合と
カルボキシル基を有するアクリル系樹脂である場合に
は、このものは非常に高感度、高解像力であるため、ポ
リビニルアルコール等の酸素遮断層を設けることなしに
露光、現像して画像を形成することが可能であり好まし
い。
【0092】本発明に係るカラーフィルター用組成物に
適用し得る露光光源は、特に限定されるものではない
が、例えば、キセノンランプ、ハロゲンランプ、タング
ステンランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハラ
イドランプ、中圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアー
ク、蛍光ランプ等のランプ光源やアルゴンイオンレーザ
ー、YAGレーザー、エキシマレーザー、窒素レーザ
ー、ヘリウムカドミニウムレーザー、半導体レーザー等
のレーザー光源等が用いられる。特定の波長のみを使用
する場合には光学フィルターを利用することもできる。
【0093】本発明に係るカラーフィルター用組成物
は、係る光源にて画像露光を行った後、有機溶剤、又は
界面活性剤とアルカリ剤を含有する水溶液を用いて現像
すれば、基板上に画像を形成することができる。この水
溶液には、更に有機溶剤、緩衝剤、染料または顔料を含
有することができる。現像処理方法については特に制限
はないが、通常、10〜50℃、好ましくは15〜45
℃の現像温度で、浸漬現像、スプレー現像、ブラシ現
像、超音波現像等の方法が用いられる。
【0094】アルカリ剤としては、珪酸ナトリウム、珪
酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウ
ム等の無機のアルカリ剤、あるいはトリメチルアミン、
ジエチルアミン、イソプロピルアミン,n−ブチルアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、水酸化テトラアルキルアンモニウム
等の有機アミン類が挙げられ、これらは単独又は組み合
わせて使用できる。
【0095】界面活性剤としては、例えば、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテル類、ポリオキシエチレンアルキル
エステル類、ソルビタンアルキルエステル類、モノグリ
セリドアルキルエステル類等のノニオン系界面活性剤;
アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレン
スルホン酸塩類、アルキル硫酸塩類、アルキルスルホン
酸塩類、スルホコハク酸エステル塩類等のアニオン性界
面活性剤;アルキルベタイン類、アミノ酸類等の両性界
面活性剤が使用可能である。
【0096】有機溶剤は、単独で用いられる場合及び水
溶液と併用される場合ともに、例えば、イソプロピルア
ルコール、ベンジルアルコール、エチルセロソルブ、ブ
チルセロソルブ、フェニルセロソルブ、プロピレングリ
コール、ジアセトンアルコール等が使用可能である。な
お、本発明のカラーフィルターは、上記方法の他に、前
記フタロシアニン系顔料を含むポリイミド系樹脂組成物
を塗布しエッチング法により画素画像を形成する方法に
よって製造できる。また、前記フタロシアニン系顔料を
含む樹脂組成物を着色インキとして用い、印刷機により
直接透明基板上に画素画像を形成する方法や、前記フタ
ロシアニン系顔料を含む樹脂組成物からなる電着液に浸
漬させ所定パターンにされたITO電極上に着色膜を析
出させる方法によっても製造できる。さらに、前記フタ
ロシアニン系顔料を含む樹脂組成物を塗布したフィルム
を透明基板に張り付けて剥離し画像露光、現像し画素画
像を形成する方法や、前記フタロシアニン系顔料を含む
インキを用いたインクジェットプリンターにより画素画
像像を形成する方法等によっても製造できる。製造方法
は、カラーフィルター用組成物の組成により適したもの
が用いられる。
【0097】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実
施例に限定されるものではない。なお、下記実施例にお
いて「部」は重量部を表す。また、Y値および色度は、
日立製作所製分光光度計U−3500(光源:C光源)
を用いて測定した。 製造例1 500ml4口フラスコ中に、4,5−ジクロロフタル
酸無水物25.0g、尿素24.2g、モリブデン酸ア
ンモニウム4水和物0.14g、及びメチルナフタレン
50mlを仕込み、これに、三塩化ガリウム5.17g
を含むメチルナフタレン溶液を50mlを添加した。窒
素雰囲気下で190−200℃で5時間加熱した。析出
物を濾取して、メタノール、N−メチルピロリドン、メ
タノールの順で洗浄し、乾燥して、式(3)
【0098】
【化12】
【0099】で示される目的物のGaCl−オクタクロ
ロフタロシアニン20.8g(収率80.7%)を得
た。 参考例1 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
5.75部に、製造例1で得られたフタロシアニン系化
合物0.5部を加えて固形分濃度が8重量%の分散液を
調製した。この分散液を攪拌機により、よく攪拌しプレ
ミキシングを行った。次に、ペイントシェーカーにより
25〜45℃の温度範囲で5時間分散処理を行った。ビ
ーズとしては0.5mmφのジルコニアビーズ20部を
用いた。分散終了後、ろ過してビーズを除去し、分散イ
ンキを得た。
【0100】得られた分散インキをスピンコーターにて
ガラス基板(AN635、旭硝子社製)に塗布してサン
プルを形成した。分光光度計により透過率を測定したと
ころ、最大透過率波長は513nmであった。 比較参考例1 緑色顔料としてピグメントグリーン36 0.5部を使
用した以外は、参考例1と同様にサンプルの作成、評価
を行ったところ、最大透過率波長は512nmであり、
参考例1に比べて最大透過率波長は短いものであった。 製造例2(バインダ樹脂の合成) 酸価200、重量平均分子量5,000のスチレン・ア
クリル酸樹脂20部、p−メトキシフェノール0.2
部、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド0.2
部、及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート40部をフラスコに仕込み、(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)メチルアクリレート7.6部を滴下
し、100℃の温度で30時間反応させた。反応液を水
に再沈殿、乾燥させて樹脂を得た。KOHによる中和滴
定を行ったところ樹脂の酸価は80mgKOH/gであ
った。 製造例3(緑色色材分散インキ1の調製) ピグメントグリーン36 9.0部、製造例1で得られ
たGaClPcCl8 を1.0部、高分子分散剤BYK161
(商品名。ビックケミー社製)の30重量%プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート(PGME
A)溶液 33.4部、さらに溶媒としてPGMEA3
3.3部を加えて分散液を調製した。0.5mmφのジ
ルコニアビーズを調製液と同体積用い、ペイントコンデ
ィショナーにて8時間分散処理を行った後、濾過してビ
ーズを除去し、緑色色材分散インキ1を得た。 製造例4(緑色色材分散インキ2の調製) 製造例1にて得られた化合物GaClPcCl8 を、285倍
量の95%濃硫酸に分散し6時間攪拌後、濃硫酸の10
倍量の氷水に注加し、析出した結晶を濾過し、水洗、乾
燥した(アシッドペースト処理)。
【0101】なお参考例1と同様に、顔料として上記処
理後の顔料のみ含有する分散インキを調製し、これをガ
ラス基板に塗布してサンプルを形成した後、分光光度計
にて透過率を測定したところ、最大透過率波長は522
nmであった。製造例1で得られたGaClPcCl8に代え
て、GaClPcCl8 (アシッドペースト処理品)を用いた
他は製造例3と同様にして、緑色色材分散インキ2を得
た。 製造例5(緑色色材分散インキ3の調製) 製造例1と同様にして下記構造式で表されるフタロシア
ニン系顔料VOPcCl16
【0102】
【化13】
【0103】を製造した。なお参考例1と同様に、顔料
としてVOPcCl16のみ含有する分散インキを調製し、これ
をガラス基板に塗布してサンプルを形成した後、分光光
度計にて透過率を測定したところ、最大透過率波長は5
46nmであった。
【0104】製造例1で得られたGaClPcCl8に代えて、V
OPcCl16 を用いた他は製造例3と同様にして、緑色色
材分散インキ3を得た。 製造例6(緑色色材分散インキ4の調製) 製造例1と同様にして下記構造式で表されるフタロシア
ニン系顔料NiPcCl16
【0105】
【化14】
【0106】を製造した。なお製造例5と同様に測定し
た、顔料としてNiPcCl16のみ含有するサンプルの最大透
過率波長は517nmであった。
【0107】製造例1で得られたGaClPcCl8に代えてNiP
cCl16を用いた他は、製造例3と同様にして、緑色色材
分散インキ4を得た。 製造例7(比較用緑色色材分散インキ1の調製) 顔料として、ピグメントグリーン36 10.0部のみ
を用いた他は製造例3と同様にして、比較用緑色色材分
散インキ1を得た。 実施例1 製造例2で合成したバインダー樹脂の40重量%PGM
EA溶液、製造例3で調製した色材分散インキ、その他
下記表1に示す各成分を下記の割合で配合後、スターラ
ーを用いてバインダー樹脂が溶解して均一な溶液になる
まで攪拌し、緑色カラーフィルター用組成物を得た。
【0108】
【表1】 製造例3で得た色材分散インキ1 7.2部 バインダー樹脂溶液 2.06部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 0.21部 光重合開始系 ・2−(2‘−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール 0.06部 ・2−メルカプトベンゾチアゾール 0.02部 ・4,4‘−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 0.04部 溶媒(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート) 5.41部 界面活性剤(FC−430(住友3M社製)) 0.0003部 得られたカラーフィルター用組成物を、スピンコーター
にてガラス基板(AN635 旭硝子社製)上に乾燥膜
厚が1μmになるように塗布して、緑色画素のサンプル
1を作製した。このサンプルの最大透過率波長(nm)
を表2に示す。 実施例2〜4、比較例1 色材分散インキとして製造例4〜7で得た色材分散イン
キ2を用いた以外は、実施例1と同様にして緑色画素の
サンプル2〜5を作製した。このサンプルの最大透過率
波長を表2に示す。
【0109】
【表2】
【0110】表2から明らかなように、実施例1〜4は
いずれも比較例1(ピグメントグリーン36を単独で使
用した場合)に比べ、最大透過率波長が長波長側へシフ
トしている。本発明のカラーフィルター及びカラーフィ
ルター用重合組成物はピグメントグリーン7及び/また
はピグメントグリーン36と、これら以外のフタロシア
ニン系顔料、特に特定のハロゲン化フタロシアニン系化
合物を使用することにより最大透過率波長を長波長化す
ることができ、高明度のカラーフィルターを提供するこ
とが出来る。
【0111】
【発明の効果】本発明のカラーフィルターおよびカラー
フィルター用組成物は、ピグメントグリーン7及び/ま
たはピグメントグリーン36と、これら以外のフタロシ
アニン系顔料、特に特定のハロゲン化フタロシアニン系
化合物を使用することにより、得られる緑色画素の最大
透過率波長を長波長化することができ、高明度のカラー
フィルターを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/3432 C08K 5/3432 4J027 C08L 33/00 C08L 33/00 101/00 101/00 C09B 47/10 C09B 47/10 67/22 67/22 F G02F 1/1335 505 G02F 1/1335 505 G03F 7/004 505 G03F 7/004 505 7/027 7/027 511 511 7/032 7/032 (72)発明者 藤原 英資 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2H025 AB13 AC01 AD01 BC51 CA00 CB13 CB43 CB45 CC12 FA17 2H048 BA02 BA11 BA45 BA48 BB02 BB15 BB42 BB46 2H091 FA02X FA02Y FA02Z FA35Y FB02 GA01 LA16 4J002 BC021 BD141 BF021 BG011 BG031 BG101 BG131 BH011 BH021 ER007 EU037 FD096 FD097 GP00 4J011 QA02 QA13 QA22 QA23 QA24 QB01 QB02 SA78 SA83 SA86 4J027 AA01 AA02 BA19 BA20 BA21 BA24 BA25 BA26 CB10 CD08 CD10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色材としてC.I.ピグメントグリー
    ン7および/またはC.I.ピグメントグリーン36を
    含有し、かつバインダ樹脂および/または単量体を含有
    するカラーフィルター用組成物において、 さらに、該組成物に含まれるC.I.ピグメントグリー
    ン7およびC.I.ピグメントグリーン36より長波長
    の最大透過率波長を有するフタロシアニン系顔料を含む
    ことを特徴とする、カラーフィルター用組成物。
  2. 【請求項2】 C.I.ピグメントグリーン7および
    C.I.ピグメントグリーン36より長波長の最大透過
    率波長を有するフタロシアニン系顔料が、中心金属とし
    て2価の金属、L1−Z(但し、L1は3価の金属、Zは
    任意の置換基を表す)で表される3価の置換金属、L2
    −Z2(但し、L2は4価の金属、Zは各々独立に前述と
    同義)で表される4価の置換金属、L3=Oで表される
    オキシ金属、またはランタニド類を有するフタロシアニ
    ン系化合物であるか、または該中心金属としてL1また
    はL2−Zを有し、該L1またはL2が酸素原子を介して
    他のフタロシアニン系化合物の中心金属と結合してなる
    2量体である、請求項1記載のカラーフィルター用組成
    物。
  3. 【請求項3】 C.I.ピグメントグリーン7および
    C.I.ピグメントグリーン36より長波長の最大透過
    率波長を有するフタロシアニン系顔料が、下記一般式
    (1)または(2)で表されるフタロシアニン系顔料で
    ある、請求項1記載のカラーフィルター用組成物。 【化1】 (式中、X1〜X16のうち、少なくとも4つがハロゲン
    原子であり、残りは水素原子を含む任意の置換基であ
    る。Mは、2価の金属、L1 −Z(但し、L1 は3価の
    金属、Zはハロゲン原子、水酸基、アルコキシ基または
    アリールオキシ基を表す)で表される3価の置換金属、
    2 −Z2 (但し、L2 は4価の金属、Zは各々独立に
    前述と同義)で表される4価の置換金属、L3 =Oで表
    されるオキシ金属、またはランタニド類を表す。) 【化2】 (式中、X1〜X16のうち少なくとも4つ、及びX17
    32のうち少なくとも4つがそれぞれハロゲン原子であ
    り、残りは水素原子を含む任意の置換基である。MはL
    1 またはL2 −Z(但しL1 、L2 及びZは前述と同
    義)を表す。)
  4. 【請求項4】 一般式(1)におけるMが、Cu、N
    i、Ga−Z、Al−Z、In−Z、またはV=Oであ
    る、請求項3記載のカラーフィルター用組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(1)中のX1〜X16のうち、ハ
    ロゲン原子以外の置換基が下記の群から選ばれるもので
    あることを特徴とする、請求項3または4に記載のカラ
    ーフィルター用組成物。 (水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アルキルア
    ミノ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルキ
    ルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチ
    オ基、アラルキル基、アルケニル基、アルケニルオキシ
    基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、
    アルキルカルボニルオキシ基、アルキルアミノカルボニ
    ル基、アルコキシアルキル基、フルオロアルキル基、フ
    ルオロアルコキシ基、フルオロアルキルチオ基、カルボ
    キシル基、ホルミル基、スルホン酸基、アルキルスルホ
    ニル基、アルキルアミノスルホニル基、アルキルアミノ
    スルホン酸塩基、クロロスルホン基、カルバミド基、ス
    ルホンアミド基、脂肪族複素環基、及び芳香族複素環
    基)
  6. 【請求項6】 一般式(1)中のX1〜X16のうち、ハ
    ロゲン原子以外の置換基が水素原子、アルコキシ基、ス
    ルホン酸基またはニトロ基のいずれかである、請求項5
    記載のカラーフィルター用組成物。
  7. 【請求項7】 一般式(2)におけるMが、Ga、Al
    またはInである、請求項3記載のカラーフィルター用
    組成物。
  8. 【請求項8】 一般式(2)中のX1〜X32のうち、ハ
    ロゲン原子以外の置換基が、下記の群から選ばれるもの
    であることを特徴とする、請求項3または7に記載のカ
    ラーフィルター用組成物。 (水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アルキルア
    ミノ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルキ
    ルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチ
    オ基、アラルキル基、アルケニル基、アルケニルオキシ
    基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、
    アルキルカルボニルオキシ基、アルキルアミノカルボニ
    ル基、アルコキシアルキル基、フルオロアルキル基、フ
    ルオロアルコキシ基、フルオロアルキルチオ基、カルボ
    キシル基、ホルミル基、スルホン酸基、アルキルスルホ
    ニル基、アルキルアミノスルホニル基、アルキルアミノ
    スルホン酸塩基、クロロスルホン基、カルバミド基、ス
    ルホンアミド基、脂肪族複素環基、及び芳香族複素環
    基)
  9. 【請求項9】 一般式(1)中のX1〜X32のうち、ハ
    ロゲン原子以外の置換基が水素原子、アルコキシ基、ス
    ルホン酸基またはニトロ基のいずれかである、請求項8
    記載のカラーフィルター用組成物。
  10. 【請求項10】 カラーフィルター用組成物が単量体を
    含み、該単量体が、分子中にエチレン性二重結合基を少
    なくとも1つ有する、付加重合可能な化合物であること
    を特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載のカ
    ラーフィルター用組成物。
  11. 【請求項11】 光重合開始系を含むことを特徴とす
    る、請求項10記載のカラーフィルター用組成物。
  12. 【請求項12】 カラーフィルター用組成物がバインダ
    樹脂を含み、該バインダ樹脂が、カルボキシル基あるい
    はフェノール性水酸基を有することを特徴とする、請求
    項1ないし11のいずれかに記載のカラーフィルター用
    組成物。
  13. 【請求項13】 カラーフィルター用組成物がバインダ
    樹脂を含み、該バインダ樹脂が、アクリル系樹脂である
    ことを特徴とする、請求項1ないし12のいずれかに記
    載のカラーフィルター用組成物。
  14. 【請求項14】 カラーフィルター用組成物がバインダ
    樹脂を含み、該バインダ樹脂が、側鎖にエチレン性二重
    結合基を有することを特徴とする、請求項1ないし13
    のいずれかに記載のカラーフィルター用組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14の何れかに記載の
    カラーフィルター用組成物を用いて形成された画像を有
    することを特徴とする、カラーフィルター。
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