JP2007201763A - 積層型共振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化および低損失化を実現することができる積層型共振器を提供する。また、インターディジタル結合による不要な共振モードの発生を抑制することができる積層型共振器を提供する。
【解決手段】積層配置された複数の導体線路11,13からなる第1の導体群1と、第1の導体群1の各導体線路11,13に対して交互に対向するように積層配置された複数の他の導体線路12,14からなり第1の導体群1に対して互いにインターディジタル結合された第2の導体群2とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の導体が積層された積層型共振器に関する。
例えば携帯電話機等の無線通信機器に用いられるフィルタには小型化および低損失化の要求がある。そのため、フィルタを構成する共振器にも、小型化および低損失化が求められている。特許文献1には、複数の共振電極をコムライン結合させるようにして積層した構造の積層型誘電体共振器が記載されている。
ここで、図23に、TEM(Transverse Electro Magnetic)線路で構成された2つの1/4波長(λ/4)共振器をコムライン結合させた場合の共振器構造を模式的に示す。コムライン結合とは、互いの開放端101A,102A同士が対向すると共に互いの短絡端同士が対向するように配置されることで、2つの共振器101,102が互いに電磁結合されるようにした結合方法である。図24(A),図24(B)は、コムライン結合した2つの共振器101,102における磁界Hの分布を模式的に示している。なお、図24(A),図24(B)では、図23に示した共振器において電流iの流れる方向に直交する断面内での磁界分布を示している。図24(A),図24(B)において電流iの流れる方向は紙面に対して直交する方向である。コムライン結合した2つの共振器101,102では、図24(A)に示したように、断面内で同一方向に(例えば反時計回りに)、磁界Hが分布する。この場合、2つの共振器101,102を積層方向に近づけて強くコムライン結合させると、図24(B)に示したように、2つの共振器101,102を仮想的に1つの導体とみなした状態と同等の磁界分布となる。すなわち、仮想的に導体厚が厚くなる。特許文献1に記載の積層型誘電体共振器では、コムライン結合した各共振器に同方向に電流iが流れる性質を用いて擬似的に導体厚みを増やし、導体損失を減らしている。
特開2003−218604号公報
しかしながら、特許文献1に記載の積層型誘電体共振器のように各共振電極をコムライン結合して積層した構造では、共振器全体の大きさは、動作周波数によって決まる各共振電極の大きさに制限される(例えば動作周波数の1/4波長の大きさ)。すなわち、コムライン結合して積層した構造では、低損失化を図れるものの、大きさが動作周波数によって制限されてしまい、小型化が困難である。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、小型化および低損失化を実現することができる積層型共振器を提供することにある。また、その第2の目的は、インターディジタル結合による不要な共振モードの発生を抑制することができる積層型共振器を提供することにある。
本発明による積層型共振器は、積層配置された複数の導体線路からなり、各導体線路における同一側の端部が短絡端とされ逆側の端部が開放端とされた第1の導体群と、第1の導体群の各導体線路に対して交互に対向するように積層配置された複数の他の導体線路からなり、第1の導体群における各導体線路の開放端に対向する側の端部が短絡端とされ、各導体線路の短絡端に対向する側の端部が開放端とされて、第1の導体群に対して互いにインターディジタル結合された第2の導体群とを備えているものである。
本発明による積層型共振器では、第1の導体群を全体として1つの共振器とし、第2の導体群を全体として他の1つの共振器として考えると、等価的に、一端が開放端、他端が短絡端とされた一対の共振器をインターディジタル結合させた1つの積層型共振器が形成される。ここで、一対の共振器をインターディジタル型で、かつ強く結合させると、インターディジタル結合させていないときの各共振器単体での共振周波数f0(例えば物理的な1/4波長の長さで決まる共振周波数)に対し周波数が高い第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと、共振周波数f0よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとの2つのモードが現れ、共振周波数が2つに分離する。この場合において、物理的な長さに対応する共振周波数f0よりも周波数の低い第2の共振周波数f2を、共振器としての動作周波数に設定することで、動作周波数を共振周波数f0に設定した場合よりも小型化が図られる。例えば2.4GHz帯を通過周波数としたフィルタを設計する場合、物理的な長さを例えば8GHzに対応させた1/4波長共振器を用いることができる。これは、物理的な長さを2.4GHz帯に対応させた1/4波長共振器とした場合よりも小型のものとなる。また、周波数の低い第2の共振モードでは、各導体群の各共振器に同方向に電流iが流れ、擬似的に導体厚みが増えることで、導体損失が減らされる。
本発明による積層型共振器において、第1の導体群の各導体線路が、各導体線路の短絡端以外の位置において互いに導通され、第2の導体群の各他の導体線路が、各他の導体線路の短絡端以外の位置において互いに導通されていても良い。
この構成の場合には、第1および第2の導体群において、それぞれの導体線路同士が、短絡端以外の位置において互いに導通されていることで、インターディジタル結合による不要な共振モード(第2の共振モードよりも周波数の高い高次の共振モード)の発生が抑制される。
本発明による積層型共振器において、第1の導体群の各導体線路は、各導体線路の中心位置よりも開放端側の位置において互いに導通され、第2の導体群の各他の導体線路は、各他の導体線路の中心位置よりも開放端側の位置において互いに導通されていることが好ましい。このように開放端側に近い位置で導通させることで、不要な共振モードの発生を抑制させやすくなる。
また、本発明による積層型共振器において、第1の導体群の各導体線路同士を導通する第1のスルーホールと、第2の導体群の各他の導体線路同士を導通する第2のスルーホールとをさらに備えていても良い。これにより、第1および第2の導体群において、それぞれの導体線路同士が、第1および第2のスルーホールを介して導通される。
また、本発明による積層型共振器において、第1の導体群の各導体線路同士を導通する第1の接続用端子と、第2の導体群の各他の導体線路同士を導通する第2の接続用端子とをさらに備えていても良い。これにより、第1および第2の導体群において、それぞれの導体線路同士が、第1および第2の接続用端子を介して導通される。
本発明の積層型共振器によれば、第1の導体群を全体として1つの共振器とし、第2の導体群を全体として他の1つの共振器として、等価的に、一端が開放端、他端が短絡端とされた一対の共振器をインターディジタル結合させた1つの積層型共振器を形成するようにしたので、小型化と低損失化が容易となる。また、第1および第2の導体群において、それぞれの導体線路同士を、短絡端以外の位置において互いに導通するようにした場合には、インターディジタル結合による周波数の高い不要な共振モードの発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態に係る積層型共振器について説明する。
図1は、本実施の形態に係る積層型共振器の基本構成を示している。この積層型共振器は、積層配置された複数の導体線路11,13からなる第1の導体群1と、第1の導体群1の各導体線路11,13に対して交互に対向するように積層配置された複数の他の導体線路12,14からなり第1の導体群1に対して互いにインターディジタル結合された第2の導体群2とを備えている。なお、本実施の形態では、全体として4つの導体線路11,12,13,14を下層側から順に積層配置した構成の積層型共振器について説明するが、積層する導体線路の数はこれに限らず、さらに多くの線路で構成しても良い。積層する導体線路の数が増えるほど、個々の線路の長さを短く設計することができ、より小型化できる。また、積層する導体線路の数は全体として偶数個である必要はなく、全体として奇数個の導体線路を備えていても良い。
なお、この積層型共振器を用いてフィルタなどを構成する場合、例えば下層側の少なくとも1つの導体線路に入力端子を接続し、例えば上層側の少なくとも1つの導体線路に出力端子を接続すれば良い。例えば不平衡入力−平衡出力型のフィルタを構成する場合、下層側の1つの導体線路11に入力端子として不平衡端子3を接続し、上層側の2つの導体線路13,14に出力端子として一対の平衡出力端子4A,4Bを接続するなどすれば良い。同様にして、平衡入力−不平衡出力型のフィルタや平衡入力−平衡出力型のフィルタを構成することができる。なお、平衡端子を接続する場合には、一対の平衡端子の一方を一方の導体群の導体線路に接続し、他方を他方の導体群の導体線路に接続する。
第1の導体群1において、各導体線路11,13における同一側の端部は短絡端とされ、逆側の端部は開放端とされている。また、第2の導体群2において、各導体線路12,14は、第1の導体群1における各導体線路11,13の開放端に対向する側の端部が短絡端とされ、各導体線路11,13の短絡端に対向する側の端部が開放端とされている。これにより、第1の導体群1と第2の導体群2とが互いにインターディジタル結合されている。ここで、第1の導体群1を全体として1つの共振器とし、第2の導体群2を全体として他の1つの共振器として考えると、等価的に、一端が開放端、他端が短絡端とされた一対の共振器をインターディジタル結合させた1つの積層型共振器が形成されていると考えることができる。なお、インターディジタル結合された一対の共振器とは、一方の共振器の開放端と他方の共振器の短絡端とが対向すると共に、一方の共振器の短絡端と他方の共振器の開放端とが対向するように配置されることで、互いに電磁結合された共振器のことをいう。
この積層型共振器の主要な構成要素は、TEM線路により構成されている。TEM線路は、例えばストリップラインなどの導体パターンや誘電体基板内部に形成された貫通導体などで構成することができる。なお、TEM線路とは、電界および磁界が共に電磁波の進行方向に垂直な断面内にのみ存在する電磁波(TEM波)を伝送する伝送線路である。
図2は、この積層型共振器の具体的な構成例を示している。この構成例は、誘電体材料よりなる誘電体基板61を備え、その誘電体基板61を多層構造としたものである。誘電体基板61の内部には、導体の線路パターン(ストリップライン)が形成され、その内部の線路パターンにより、第1の導体群1の各導体線路11,13と、第2の導体群2の各導体線路12,14とが形成されている。このような構造は、例えば、シート状の誘電体基板を複数用意し、各線路部分をそのシート状の誘電体基板上に導体の線路パターンで形成して、そのシート状の誘電体基板を重ね合わせた積層構造にすることで実現できる。
図示しないが、誘電体基板61には第1の導体群1の各導体線路11,13同士の各短絡端を接地すると共に、第2の導体群2の各導体線路12,14同士の各短絡端を接地するための接地層が設けられている。接地層は例えば誘電体基板61の上面もしくは底面、または内部に設けることができる。この場合、各導体線路が延在する誘電体基板61の側面において、各導体線路の各短絡端の表面を露出させ、その露出部分の側面に、接地層に接続するための接続用導体パターンを設け、その接続用導体パターンを介して各導体線路の各短絡端を接地層に導通させるなどすれば良い。また、各導体線路の各短絡端と接地層との間にスルーホールを形成し、そのスルーホールにより両者を導通させるなどしても良い。
次に、本実施の形態に係る積層型共振器の作用を説明する。
本実施の形態では、第1の導体群1を全体として1つの共振器とし、第2の導体群2を全体として他の1つの共振器として考えると、等価的に、一端が開放端、他端が短絡端とされた一対の共振器がインターディジタル結合させた1つの積層型共振器が形成される。ここで、一対の共振器をインターディジタル型で、かつ強く結合させると、インターディジタル結合させていないときの各共振器単体での共振周波数f0(例えば物理的な1/4波長の長さで決まる共振周波数)に対し周波数が高い第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと、共振周波数f0よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとの2つのモードが現れ、共振周波数が2つに分離する。この場合において、物理的な長さに対応する共振周波数f0よりも周波数の低い第2の共振周波数f2を、共振器としての動作周波数に設定することで、動作周波数を共振周波数f0に設定した場合よりも小型化が図られる。また、周波数の低い第2の共振モードでは、各導体群の各導体線路に同方向に電流iが流れ、擬似的に導体厚みが増えることで、導体損失が減らされる。
以下、このインターディジタル結合することにより得られる作用、効果についてより詳しく説明する。TEM線路からなる2つの共振器を結合させる手法として、一般にコムライン結合とインターディジタル結合との2種類を挙げることができる。このうち、インターディジタル結合は、非常に強い結合が得られることが知られている。
インターディジタル結合した一対の共振器(本実施の形態では第1の導体群1と第2の導体群2とで等価的に一対の共振器が構成されているものとする)では、共振状態を2つの固有な共振モードに分けることができる。図3は、インターディジタル結合した一対の1/4波長共振器における第1の共振モードを示し、図4は、その第2の共振モードを示している。なお、図3および図4において、破線で示した曲線は、各共振器における電界Eの分布を示している。
第1の共振モードでは、一対の1/4波長共振器のそれぞれにおいて開放端側から短絡端側に電流iが流れ、それぞれに流れる電流iの向きが逆方向となる。この第1の共振モードでは、一対の1/4波長共振器で電磁波が同相に励振されている。
一方、第2の共振モードでは、一方の1/4波長共振器(第1の導体群1)では開放端側から短絡端側に電流iが流れると共に、他方の1/4波長共振器(第2の導体群2)では短絡端側から開放端側に電流iが流れ、それぞれに流れる電流iの向きが同方向となる。すなわち、この第2の共振モードでは、電界Eの分布を見ても分かるように、一対の1/4波長共振器で電磁波が逆相に励振されている。この第2の共振モードでは、一対の1/4波長共振器全体の物理的な回転対称軸に対して互いに回転対称な位置で、電界Eの位相が180°異なる。
ここで、回転対称構造の場合、第1の共振モードの共振周波数は、以下の式(1A)のf1で表され、第2の共振モードの共振周波数は、以下の式(1B)のf2で表される。式(1A),(1B)において、cは光速、εrは実効比誘電率、lは共振器の長さを表す
Figure 2007201763
また、Zeは偶モードの特性インピーダンス、ZOは奇モードの特性インピーダンスを表す。左右対称型のカップリング伝送線路において、その伝送線路に伝搬する伝送モードは、偶モードと奇モードとの2種類の独立なモード(互いに干渉しない)に分解される。
図5(A)は、そのカップリング伝送線路の奇モードでの電界Eの分布を示し、図5(B)は偶モードでの電界Eの分布を示している。なお、図5(A),図5(B)において、外周部分はグランド層50、内部には左右対称の導体線路51,52が形成されている。図5(A),図5(B)では、カップリング伝送線路の伝送方向に直交する断面内での電界分布を示しており、信号の伝送方向は紙面に対して直交する方向である。
図5(A)に示したように、奇モードでは、導体線路51,52の対称面に対して電界が垂直に交わり、対称面が仮想的な電気壁53Eとなる。図6(A)は、図6(A)と等価な伝送線路を示している。図6(A)に示したように、対称面を実際の電気壁53E(ゼロ電位の壁、グランド)に置き換えることで、1つの導体線路51だけの線路と等価な構造にすることができる。図6(A)に示した線路での特性インピーダンスが、上記式(1A),(1B)での奇モードの特性インピーダンスZOとなる。
一方、偶モードでは、図5(B)に示したように導体線路51,52の対称面に対して電界が平衡になり、磁界が対称面に対して垂直に交わる。偶モードでは、対称面が仮想的な磁気壁53Hとなる。図6(B)は、図5(B)と等価な伝送線路を示している。図6(B)に示したように、対称面を実際の磁気壁53H(インピーダンス無限大の壁)に置き換えることで、1つの導体線路51だけの線路と等価な構造にすることができる。図6(B)に示した線路での特性インピーダンスが、上記式(1A),(1B)での偶モードの特性インピーダンスZeとなる。
ここで、一般的に伝送線路の特性インピーダンスZは、信号ラインの単位長さ当たりのグランドに対する容量Cと、信号ラインの単位長さ当たりのインダクタンス成分Lとの比で表現される。すなわち、
Z=√(L/C) ……(2)
なお、√は、(L/C)全体の平方根を取ることを示す。
奇モードでの特性インピーダンスZOは、図6(A)の線路構造から、対称面がグランド(電気壁53E)となりグランドに対する容量Cが大きくなるので、(2)式から、ZOの値が小さくなる。一方、偶モードでの特性インピーダンスZeは、図6(B)の線路構造から、対称面が磁気壁53Hとなるので容量Cが小さくなり、(2)式から、Zeの値が大きくなる。
このことを踏まえてインターディジタル結合した一対の1/4波長共振器の共振モードの共振周波数である式(1A),(1B)を検討する。アークタンジェントの関数は単調増加の関数であるので、式(1A),(1B)においてtan-1に係る部分が大きくなればなるほど共振周波数は大きくなるし、小さくなればなるほど共振周波数は小さくなる。すなわち、奇モードでの特性インピーダンスZOの値が小さくなり、偶モードでの特性インピーダンスZeの値が大きくなって、それらの差が大きくなればなるほど、式(1A)から第1の共振モードの共振周波数f1は大きくなり、式(1B)から第2の共振モードの共振周波数f2は小さくなる。
従って、結合する伝送路の対称面の比率を大きくしてやれば、第1の共振周波数f1と第2の共振周波数f2は、図7に示したように互いに離れていくことになる。なお、図7は、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器における共振周波数の分布状態を示している。第1の共振周波数f1と第2の共振周波数f2の中間の共振周波数f0は、線路の物理的な長さによって決まる1/4波長で共振した場合の周波数(インターディジタル結合していないときの各1/4波長共振器単体での共振周波数)となる。ここで、伝送路の対称面の比率を大きくするということは、(2)式から奇モードでの容量Cを大きくすることに対応する。容量Cを大きくすることは、線路の結合の度合いを強くすることに対応する。従って、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器において、共振器間の結合を強くすればするほど、第1の共振周波数f1と第2の共振周波数f2とが大きく分離していくことになる。
一対の1/4波長共振器をインターディジタル型で、かつ強く結合させることにより、以下の利点がある。強く結合させることで、物理的な1/4波長の長さで決まる共振周波数f0が2つに分離する。すなわち、共振周波数f0よりも高い第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと、共振周波数f0よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとの2つのモードが現れる。
この場合において、周波数の低い第2の共振周波数f2を、動作周波数(フィルタとして構成した場合には通過周波数)に設定することで、第1の利点としてまず、動作周波数を共振周波数f0に設定した場合よりも共振器全体を小型化することができる。例えば2.4GHz帯を通過周波数としたフィルタを設計する場合、物理的な長さを例えば8GHzに対応させた1/4波長共振器を用いることができる。これは、物理的な長さを2.4GHz帯に対応させた1/4波長共振器とした場合よりも小型のものとなる。すなわち、コムライン結合した共振器構造よりも小型化できる。
また、第2の利点として、平衡端子を結合させた場合に優れたバランス特性が得られる。図3および図4を参照して説明したように、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器では、第1の共振モードでは同相に励振され、第2の共振モードでは逆相に励振されている。従って、一対の1/4波長共振器をインターディジタル型に強く結合させて第1の共振周波数f1を十分に高く設定し、第2の共振周波数f2とは十分に分離させることで、フィルタ通過周波数(=第2の共振周波数f2)に対しては同相成分を励振させずに逆相成分だけにすることができる。これによりバランス特性を良好なものとすることができる。この観点から、第1の共振周波数f1は、入力信号の周波数帯域よりも十分に高いことが好ましい。例えば、第1の共振周波数f1が第2の共振周波数f2に対し3倍を超える程度であることが好ましい。すなわち、
1>3f2
の条件を満たすことが好ましい。
周波数の低い第2の共振周波数f2をフィルタとしての通過周波数に設定する場合、入力信号の周波数帯域が第1の共振周波数f1に重なると周波数特性が悪化する。第1の共振周波数f1を入力信号の周波数帯域よりも高く設定することで、これが防止される。
さらに、第3の利点として、導体損失を少なくすることができる。図8(A),図8(B)は、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器における磁界Hの分布を模式的に示している。なお、図8(A),図8(B)では、図4に示した一対の1/4波長共振器における第2の共振モードでの電流iの流れる方向に直交する断面内での磁界分布を示している。電流iの流れる方向は紙面に対して直交する方向である。第2の共振モードでは、図8(A)に示したように、一対の1/4波長共振器において、断面内で同一方向に(例えば反時計回りに)、磁界Hが分布する。この場合、強くインターディジタル結合させると(各導体線路同士を近づけると)、図8(B)に示したように、一対の1/4波長共振器(本実施の形態では各導体群1,2を構成するすべての導体線路)を仮想的に1つの導体とみなした状態と同等の磁界分布となる。すなわち、仮想的に導体厚が厚くなるので、導体損失が少なくなる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1の導体群1を全体として1つの共振器とし、第2の導体群2を全体として他の1つの共振器として、等価的に、一端が開放端、他端が短絡端とされた一対の共振器をインターディジタル結合させた1つの積層型共振器を形成するようにしたので、小型化と低損失化が容易となる。
ここで、実際の設計例を基に、導体線路を積層配置したことによる小型化と伝送効率の効果について説明する。ここでは、導体線路として1/4波長共振器を積層配置した場合を例に説明する。図9は、誘電体基板の内部に導体の線路パターンを形成し、それにより1/4波長共振器81を一層のみ形成した場合の設計例である。図示したように、誘電体基板の長手方向の大きさは14mm、短手方向の大きさは7mmである。また、1/4波長共振器81の長さは13mm、幅は1mmとなっている。この設計例における共振周波数とQ値の値は、次のとおりである。
共振周波数 約2.0GHz
Q値 約91.9
なお、ここでの共振周波数は、1/4波長共振器81の単体での共振周波数であるから、図7に示した中間の共振周波数f0に相当する。
図10は、図9の設計例に対し、2つの1/4波長共振器を所定間隔をあけて積層配置し、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器からなる共振器82を形成した場合の設計例である。図示したように、誘電体基板の長手方向の大きさは7mm、短手方向の大きさは3mmである。また、1つの1/4波長共振器の長さは2.7mm、幅は1mmとなっている。この設計例における共振周波数とQ値の値は、次のとおりである。
共振周波数(信号通過帯域) 約2.1GHz
Q値 約96.4
なお、ここでの共振周波数は、インターディジタル結合した一対の1/4波長共振器における周波数の低い第2の共振周波数f2である(図7に示した第2の共振周波数f2)。共振周波数自体はほぼ同じであるにもかかわらず、図9に比べて図10の構成の方が大幅に小型化され、かつQ値も高くなっている(伝送効率が高くなっている)。
図11は、図9の設計例に対し、全体として6つの1/4波長共振器を所定間隔をあけて積層配置し、それらを交互にインターディジタル結合させた共振器83を形成した場合の設計例である。図11に示したように、誘電体基板の長手方向の大きさは7mm、短手方向の大きさは1.5mmである。また、1つの1/4波長共振器の長さは1.2mm、幅は1mmとなっている。この設計例における共振周波数とQ値の値は、次のとおりである。
共振周波数(信号通過帯域) 約2.3GHz
Q値 約151.3
なお、ここでの共振周波数は、インターディジタル結合した一対の1/4波長共振器における周波数の低い第2の共振周波数f2である(図7に示した第2の共振周波数f2)。共振周波数自体はほぼ同じであるにもかかわらず、積層する1/4波長共振器の数を増やしたことで、図10の構成に比べてさらに小型化され、かつQ値も高くなっている。
このように、積層する1/4波長共振器の数が多いほど、各1/4波長共振器の物理的な長さをより短く設計することができ、全体の構成をより小型化することができる。また、伝送効率を高めることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器について説明する。なお、上記第1の実施の形態に係る積層型共振器と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図12は、本実施の形態に係る積層型共振器の基本構成を示している。この積層型共振器は、第1および第2の導体群1,2において、それぞれの導体線路同士を短絡端以外の位置において互いに導通したものである。第1の導体群1の各導体線路11,13は、各導体線路11,13の短絡端以外の位置において互いに導通されている。同様に、第2の導体群2の各導体線路12,14は、各導体線路12,14の短絡端以外の位置において互いに導通されている。ここで、図13(B)に示したように、第1の導体群1の各導体線路11,13は、各導体線路11,13の長さ方向の中心位置5よりも開放端側の位置において互いにされていることが好ましい。同様に、図13(A)に示したように、第2の導体群2の各導体線路12,14は、各導体線路12,14の長さ方向の中心位置6よりも開放端側の位置において互いに導通されていることが好ましい。このように開放端側に近い位置で導通させることで、後述するように不要な共振モードの発生を抑制させやすくなる。また、各導体線路11,12,13,14の積層方向の間隔は、同一間隔であることが好ましい。
図14および図15は、この積層型共振器の第1の具体的な構成例を示している。この第1の構成例は、誘電体材料よりなる誘電体基板61を備え、その誘電体基板61を多層構造としたものである。誘電体基板61の内部には、導体の線路パターン(ストリップライン)が形成され、その内部の線路パターンにより、第1の導体群1の各導体線路11,13と、第2の導体群2の各導体線路12,14とが形成されている。このような構造は、例えば、シート状の誘電体基板を複数用意し、各線路部分をそのシート状の誘電体基板上に導体の線路パターンで形成して、そのシート状の誘電体基板を重ね合わせた積層構造にすることで実現できる。
この第1の構成例に係る積層型共振器はさらに、第1の導体群1の各導体線路11,13同士を導通するための第1のスルーホール21と、第2の導体群2の各導体線路12,14同士を導通するための第2のスルーホール22とを備えている。第1および第2のスルーホール21,22の内面はメタライズされている。また、第1の導体群1の各導体線路11,13の開放端側には導体の引き出し部11A,13Aが設けられ、第2の導体群2の各導体線路12,14の開放端側には導体の他の引き出し部12A,14Aが設けられている。
第1のスルーホール21は、引き出し部11A,13Aを貫通するように引き出し部11A,13Aの間に設けられている。これにより、第1の導体群1の各導体線路11,13同士が、第1のスルーホール21および引き出し部11A,13Aを介して互いに導通されている。同様に、第2のスルーホール22は、引き出し部12A,14Aを貫通するように引き出し部12A,14Aの間に設けられている。これにより、第2の導体群2の各導体線路12,14同士が、第2のスルーホール22および引き出し部12A,14Aを介して互いに導通されている。
図16および図17は、この積層型共振器の第2の具体的な構成例を示している。この第2の構成例は、第1の導体群1と第2の導体群2とにおける開放端側の接続部分の構成を除いて、上記第2の構成例と同様の構成となっている。
この第2の構成例に係る積層型共振器において、第1の導体群1の各導体線路11,13の開放端側には、各導体線路11,13同士を導通するための導体による第1の接続用端子11B,13Bが設けられている。同様に第2の導体群2の各導体線路12,14の開放端側には、各導体線路12,14同士を導通するための導体による第2の接続用端子12B,14Bが設けられている。また、誘電体基板61の一側面には、接続用導体パターン31,32が形成されている。第1の接続用端子11B,13Bは、一端が第1の接続用導体パターン31に接続されるように誘電体基板61の一側面にまで延在している。これにより、第1の導体群1の各導体線路11,13同士が、第1の接続用端子11B,13Bおよび第1の接続用導体パターン31を介して互いに導通されている。同様に、第2の接続用端子12B,14Bは、一端が第2の接続用導体パターン32に接続されるように誘電体基板61の一側面にまで延在している。これにより、第2の導体群2の各導体線路12,14同士が、第2の接続用端子12B,14Bおよび第2の接続用導体パターン32を介して互いに導通されている。
この積層型共振器では、第1および第2の導体群1,2において、それぞれの導体線路同士が、短絡端以外の位置において互いに導通されていることで、インターディジタル結合による不要な共振モード(第2の共振モードよりも周波数の高い高次の共振モード)の発生が抑制される。以下、各導体群1,2において、各導体線路同士を短絡端以外の位置において互いに導通したことによる作用、効果について説明する。
上記第1の実施の形態において既に図4を用いて説明したように、この積層型共振器では、周波数の低い第2の共振モードでは各導体線路11,12,13,14に同方向に電流iが流れる。すなわち、図18に示したように電流iが流れる。ここで、この積層型共振器において、第1の導体群1における各導体線路11,13の短絡端同士が同一の接地層に接続されているものとすると、図19に示したように、接地層を介して導体線路11,13間を通過する電流経路41が形成される。第2の導体群2における各導体線路12,14についても同様にして、電流経路42が形成される。
このような電流経路が生じた場合、例えば各導体線路11,12,13,14が1/4波長共振器であるものとすると、図22に示したように、等価的には、両端が開放端となる1/2波長共振器が形成されることになる。すなわち、第1の導体群1における2つの導体線路11,13によって両端開放型の1つの共振器が形成され、第2の導体群2における2つの導体線路12,14によって両端開放型の他の1つの共振器が形成される。この場合には、各導体線路11,12,13,14に同方向に電流iは流れず、例えば図20および図21に示したように、各導体群において互いに逆方向となるような電流分布となる共振モードが発生する。この共振モードは、第2の共振モードよりも周波数の高い高次の共振モードであり、共振器としての特性を悪化させるおそれがある。本実施の形態では、第1の導体群1と第2の導体群2とのそれぞれにおいて、各導体線路同士を短絡端以外の位置において互いに導通させることで、上記した高次の共振モードが抑制される。この場合において、上記した高次の共振モードは、短絡端側を介して形成される電流経路が原因となって生じるものであるから、各導体線路同士を導通させる位置が開放端側に近いほど、高次の共振モードがより良好に抑制される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1および第2の導体群1,2において、それぞれの導体線路同士を、短絡端以外の位置において互いに導通するようにしたので、インターディジタル結合による周波数の高い不要な共振モードの発生を抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る積層型共振器の基本構成を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る積層型共振器の具体的な構成例を示す斜視図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の第1の共振モードを示す説明図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器の第2の共振モードを示す説明図である。 左右対称型のカップリング伝送線路の伝送モードについての説明図であり、(A)は奇モードでの電界分布を示し、(B)は偶モードでの電界分布を示す説明図である。 左右対称型のカップリング伝送線路と等価な伝送線路の構造についての説明図であり、(A)はその等価な伝送線路における奇モードを示し、(B)は偶モードを示す説明図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器における共振周波数の分布状態を示す説明図である。 インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器における磁界分布を示す第1の説明図(A)および第2の説明図(B)である。 1/4波長共振器を1つのみ用いた共振器構造の大きさの一例を示す構造図である。 全体として2つの1/4波長共振器を用いた共振器構造の大きさの一例を示す構造図である。 全体として6つの1/4波長共振器を用いた共振器構造の大きさの一例を示す構造図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器の基本構成を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器における導体間の接続位置についての説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器の第1の具体的な構成例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器の第1の具体的な構成例を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器の第2の具体的な構成例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器の第2の具体的な構成例を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器における低周波数側の共振モードでの電流分布を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器によって抑制される不要な信号経路を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器によって抑制される高周波数側の共振モードでの電流分布の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器によって抑制される高周波数側の共振モードでの電流分布の他の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る積層型共振器によって抑制される高周波数側の共振モードでの等価的な線路構造を示す説明図である。 コムライン結合させた共振器の構造を模式的に示す図である。 コムライン結合された2つの共振器における磁界分布を示す第1の説明図(A)および第2の説明図(B)である。
符号の説明
1…第1の導体群、2…第2の導体群、3…不平衡端子、4A,4B…平衡端子、11,12,13,14…導体線路、11B,13B…第1の接続用端子、12B,14B…第2の接続用端子,21…第1のスルーホール、22…第2のスルーホール。

Claims (5)

  1. 積層配置された複数の導体線路からなり、前記各導体線路における同一側の端部が短絡端とされ逆側の端部が開放端とされた第1の導体群と、
    前記第1の導体群の前記各導体線路に対して交互に対向するように積層配置された複数の他の導体線路からなり、前記第1の導体群における前記各導体線路の開放端に対向する側の端部が短絡端とされ、前記各導体線路の短絡端に対向する側の端部が開放端とされて、前記第1の導体群に対して互いにインターディジタル結合された第2の導体群と
    を備えたことを特徴とする積層型共振器。
  2. 前記第1の導体群の前記各導体線路が、前記各導体線路の短絡端以外の位置において互いに導通され、
    前記第2の導体群の前記各他の導体線路が、前記各他の導体線路の短絡端以外の位置において互いに導通されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層型共振器。
  3. 前記第1の導体群の前記各導体線路は、前記各導体線路の中心位置よりも開放端側の位置において互いに導通され、
    前記第2の導体群の前記各他の導体線路は、前記各他の導体線路の中心位置よりも開放端側の位置において互いに導通されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の積層型共振器。
  4. 前記第1の導体群の前記各導体線路同士を導通する第1のスルーホールと、
    前記第2の導体群の前記各他の導体線路同士を導通する第2のスルーホールと
    をさらに備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の積層型共振器。
  5. 前記第1の導体群の前記各導体線路同士を導通する第1の接続用端子と、
    前記第2の導体群の前記各他の導体線路同士を導通する第2の接続用端子と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の積層型共振器。
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