JP2007198653A - 環境制御装置及びその動作プログラム - Google Patents

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修一 鉾井
Masaru Yasufuku
勝 安福
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郁惠 森
Natsuko Kawamoto
奈都子 河本
Mitsuko Ishiguro
晃子 石黒
Kyoji Ishizu
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Abstract

【課題】就寝者が深い睡眠状態で可及的に長く睡眠できるような睡眠環境を実現できるようにする。
【解決手段】空調システム1は、室内Rの温湿度等を計測する環境センサ21、ユーザMの背中乃至は腹の温度を計測する背中/腹温度センサ22、パーソナルコンピュータ等からなる処理手段3、リモコン装置4、室内Rに対する空調動作を行うエアコン5、及び就寝中のユーザMに対してスポット的にクーリングを行うスポットクーラー6を備えている。処理手段3は、ユーザMが深い睡眠状態に入った後に、背中/腹温度センサ22の計測値が所定の上昇傾向を示した場合に、スポットクーラー6を動作させてユーザMの周囲温度を低下させるフィードフォワード制御を行い、ユーザMに寝返り等の体動を起こさせないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、就寝者に快適な睡眠環境を提供するために空調制御等を行う環境制御装置及びその動作プログラムに関するものである。
空調装置は、ユーザが常に快適と感じる空調温度で運転されることが理想である。ユーザの覚醒時においては、空調温度はユーザにより設定され、その設定温度に室内が維持されるよう空調装置の動作制御が行われ、もしユーザが暑い/寒いと感じたときは、ユーザが適宜空調温度の設定を変更することで快適性が保たれる。このように覚醒時には、ユーザの温熱感覚により空調装置の運転制御を行うことができるが、睡眠時にはそのような主体的な運転制御を行うことができない。
ユーザの睡眠時における空調装置の制御は、専ら「おやすみ運転モード」などとして設定されている、予め定められた運転シーケンスを実行する制御方法が一般的である。例えば、タイマーによって所定の時間にON/OFF制御する方式、一定時間経過後に設定温度を緩くする方式(例えば特許文献1参照)、予め定義した生体リズムや睡眠リズムに基づいて運転制御する方式などが実現されている。これにより、例えば夏季において空調の効きすぎによる寝冷え等の発生を、ある程度抑止することはできる。しかし、画一的な運転シーケンスに基づく制御であることから、ユーザ別の個人差に的確に対応させることは困難であり、またいずれの方式もユーザが定常状態であることを前提するものであって、ユーザが非定常状態に陥ったような場合に適切に制御できない。
このような問題に対し、例えば特許文献2には、発汗量を検出する発汗センサを就寝者の体表に取り付け、前記発汗センサの出力信号に応じて空調機を制御する方法が開示されている。また特許文献3には、手首温度を検出する温度センサを就寝者の手首に取り付け、前記温度センサの出力信号に応じて空調機を制御する方法が開示されている。しかしながら、前記発汗量や手首温度が一義的にユーザの快適性を示す指標になるとは言い難く、より快適な空調制御の実現には不十分であると言わざるを得ない。
そこで、予め寝室内環境状態と人体が感受する快適感とを関連付けた温冷感スケールを設定すると共に、該温冷感スケールに応じて空調制御パラメータを定めておき、就寝者の皮膚表面熱流、皮膚温度、深部温度及び室温等を計測し、これを所定の温冷感予測式に適用して温冷感予測値を求め、これを前記温冷感スケールに当てはめ所定の空調制御パラメータを取得して空調制御を行う方法が提案されている(非特許文献1)。この方法によれば、就寝者の「暑い」「寒い」などの温熱感覚を判断しながら空調装置のフィードバック制御が行われるので、室内を常に就寝者にとって快適な環境に維持することが可能となる。
特開平7−71804号公報 特開2001−21194号公報 特開2003−120989号公報 日本建築学会学術講演梗概集D−2,2004年、No.41263「寝具の熱水分移動・蓄積を考慮した快適な睡眠環境の形成に関する研究(その3)温冷感予測式を用いた睡眠環境制御実験」
上記非特許文献1に示されたようなフィードバック制御システムでは、就寝者に対する温熱環境が、適切な状況から極端に外れてしまわないように制御することができ、就寝者の温熱感覚に基づく中途覚醒のない所謂「不快でない睡眠」を実現することはできる。しかしながら、より質の高い睡眠(ノンレム睡眠の時間割合が可及的に長い睡眠)を実現するには、フィードバック制御システムのみでは達成が困難であるという問題があった。
従って本発明は、就寝者が中途覚醒してしまうような不快な睡眠環境に陥ることを抑止するだけではなく、就寝者が深い睡眠状態で可及的に長く睡眠できるような睡眠環境を実現できる環境制御装置及びその動作プログラムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかる環境制御装置は、寝室内に就寝する就寝者に体感されるパラメータを調整する所定の就寝環境調整装置と、該就寝環境調整装置の動作を制御する制御手段とを備える環境制御装置であって、前記制御手段が、就寝者の睡眠状態に依存する温度及び/又は湿度パラメータを計測する計測手段と、前記計測手段の計測値が所定の上昇傾向を示した場合に、予め定められた動作状態で前記就寝環境調整装置を制御するフィードフォワード制御部とを具備することを特徴とする。この場合、前記計測手段が、就寝者の背中乃至は腹の温度、若しくは寝具の温度及び/又は湿度を計測するものであることが望ましい(請求項2)。
一般に、就寝者が、ポリグラフによる睡眠深度判定がstageDと判定されるような深い睡眠状態にあるとき、当該就寝者において寝返り等の体動は生じない。このため、就寝者は布団等の寝具と同一箇所において長時間接することとなり、仰臥姿勢で睡眠している場合は専ら背中の温度が上昇し、伏臥姿勢で睡眠している場合は専ら腹部の温度が上昇する。これに伴い、就寝者の当接部位における布団等の温度、湿度も上昇することになる。このような温度乃至は湿度の上昇が続くと、不快な温熱感覚が顕在化する前段階で、暑さ感から就寝者が寝返り等の体動を惹起してしまうことがある。体動を契機として睡眠段階が深い睡眠状態から浅い睡眠状態へ移行する可能性は従前から指摘されているところであり、前述のような体動の惹起により快適な睡眠状態である深い睡眠状態の期間が短縮化されてしまう。
そこで本発明では、就寝者の睡眠状態に依存する温度及び/又は湿度パラメータ、例えば就寝者の背中乃至は腹の温度、若しくは寝具の温度及び/又は湿度を計測し、フィードフォワード制御部により、所定の上昇傾向を示した場合に就寝環境調整装置を予め定められた動作状態、例えば就寝者の周囲温度を所定温度だけ下げる動作を行わせるようにしている。このようなフィードフォワード制御により、体動発生の契機となる暑さ感は軽減され、就寝者の体動の発生を未然に防止でき、ひいては就寝者の睡眠段階を深い睡眠状態に維持できるようになる。
本発明の請求項3にかかる環境制御装置は、寝室内に就寝する就寝者に体感されるパラメータを調整する所定の就寝環境調整装置と、該就寝環境調整装置の動作を制御する制御手段とを備える環境制御装置であって、前記制御手段が、就寝者の睡眠深度を推定する睡眠深度推定手段と、前記睡眠深度推定手段により就寝者が深い睡眠状態にあると推定された場合に、前記深い睡眠状態を維持させるべく予め定められた動作状態で前記就寝環境調整装置を制御するフィードフォワード制御部とを具備することを特徴とする。
この構成によれば、睡眠深度推定手段により就寝者の睡眠状態を推定するようにし、就寝者が深い睡眠状態にあると推定された場合に、自ずと上述のような背中や腹の温度上昇が生じると予測されることから、フィードフォワード制御部により、就寝環境調整装置を予め定められた動作状態、例えば深い睡眠状態に入った時刻から所定時間経過後(或いは就寝者の背中乃至は腹の温度が所定の上昇傾向を示した後)に就寝者の周囲温度を所定温度だけ下げる動作を行わせるよう制御することで、同様に就寝者の体動の発生が未然に防止されるものである。
上記請求項1又は3の環境制御装置において、前記就寝環境調整装置が、前記寝室内の空調若しくは就寝者に対するスポット的な空調を行う空調装置であることが望ましい(請求項4)。この場合、前記フィードフォワード制御部が、前記計測手段の計測値が所定の上昇傾向を示した場合、又は前記睡眠深度推定手段により就寝者が深い睡眠状態にあると推定された場合に、少なくとも就寝者の周囲の温度及び/又は湿度を下げる空調を行うよう前記空調装置を制御することが望ましい(請求項5)。この構成によれば、フィードフォワード制御部により予め定められた動作状態で空調装置がフィードフォワード制御され、深い睡眠状態にある就寝者において体動が惹起されないよう寝室内温湿度が快適範囲に制御されるようになる。
上記請求項1〜5のいずれかの環境制御装置において、前記制御手段が、就寝者の温熱感覚に関連するパラメータの計測値に基づいて、前記就寝環境調整装置に対するフィードバック制御を行うフィードバック制御部を備える構成とすることができる(請求項6)。この構成によれば、上述のフィードフォワード制御に加えて就寝者の温熱感覚に基づくフィードバック制御も行われることから、就寝者に一層快適な睡眠環境を提供できるようになる。
本発明の請求項7にかかる環境制御装置の動作プログラムは、寝室内に就寝する就寝者に体感されるパラメータを調整する所定の就寝環境調整装置と、該就寝環境調整装置の動作を制御する制御手段とを備える環境制御装置を動作させるプログラムであって、前記制御手段に備えられているコンピュータに、所定の計測手段から就寝者の睡眠状態に依存する温度及び/又は湿度パラメータの計測値を取得させるステップと、前記計測値が所定の上昇傾向を示した場合に、予め定められた動作状態で前記就寝環境調整装置をフィードフォワード制御するステップとを実行させることを特徴とする。
また、本発明の請求項8にかかる環境制御装置の動作プログラムは、寝室内に就寝する就寝者に体感されるパラメータを調整する所定の就寝環境調整装置と、該就寝環境調整装置の動作を制御する制御手段とを備える環境制御装置を動作させるプログラムであって、前記制御手段に備えられているコンピュータに、就寝者の睡眠深度に関連する所定の計測データを取得して就寝者の睡眠深度を推定する処理を行うステップと、前記睡眠深度の推定処理により就寝者が深い睡眠状態にあると推定された場合に、前記深い睡眠状態を維持させるべく予め定められた動作状態で前記就寝環境調整装置をフィードフォワード制御するステップとを実行させることを特徴とする。
請求項1にかかる環境制御装置、及び請求項7にかかる環境制御装置の動作プログラムによれば、就寝者の睡眠状態に依存する温度及び/又は湿度パラメータに基づくフィードフォワード制御部による就寝環境調整装置の動作制御によって、就寝者の体動の発生を未然に防止でき、就寝者の睡眠段階を深い睡眠状態に維持させることが可能となることから、就寝者において爽快な睡眠感を実感させ得る睡眠環境を実現できる環境制御装置を提供することができる。
請求項2にかかる環境制御装置によれば、就寝者の睡眠状態に依存する温度及び/又は湿度パラメータを簡単且つ的確に計測することができる。
請求項3にかかる環境制御装置、及び請求項8にかかる環境制御装置の動作プログラムによれば、睡眠深度の推定情報に基づくフィードフォワード制御部による就寝環境調整装置の動作制御によって、就寝者の体動の発生を未然に防止でき、就寝者の睡眠段階を深い睡眠状態に維持させることが可能となることから、就寝者において爽快な睡眠感を実感させ得る睡眠環境を実現できる環境制御装置を提供することができる。
請求項4にかかる環境制御装置によれば、現状で汎用されているエアコン等の空調装置に対するフィードフォワード制御によって、寝室内の温湿度を快適範囲に制御することができる。
請求項5にかかる環境制御装置によれば、深い睡眠状態にある就寝者において体動が惹起されないよう確実且つ効率的に空調装置を制御することができる。
請求項6にかかる環境制御装置によれば、フィードフォワード制御に加えて就寝者の温熱感覚に基づくフィードバック制御も行われることから、就寝者に一層快適な睡眠環境を提供できるようになる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき、詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明にかかる環境制御装置の一実施態様である空調システム1の構成を概略的に示す模式図、図2は、空調システム1の電気的構成を示すブロック図をそれぞれ示している。この空調システム1は、空調対象とされる室内Rに配置され、該室内Rに居住している(ベッド等の寝台Bで就寝している)ユーザM(就寝者)に対して快適な室内環境を提供するためのものである。なお、本実施形態では、夏季を想定した空調システム1を例示している。
本実施形態にかかる空調システム1は、室内Rの温湿度等を計測する環境センサ21、ユーザMの背中乃至は腹の温度を計測する背中/腹温度センサ22(本発明における計測手段の一例)、パーソナルコンピュータ等からなる処理手段3、リモコン装置4、室内Rに対する空調動作(冷房乃至は除湿動作)を行う空調装置本体部5(本発明における就寝環境調整装置の一例;以下「エアコン5」という)、及び就寝中のユーザMに対してスポット的にクーリングを行うスポットクーラー6(同じく、本発明における就寝環境調整装置の一例)を備えて構成されている。
環境センサ21は、適宜な温度センサ若しくは湿度センサ等からなり、エアコン5による空調動作をフィードバック制御するために、室内Rの温度情報、湿度情報等を計測し、処理手段3へ出力する。
背中/腹温度センサ22は、熱電対、抵抗温度計、放射温度計等からなり、就寝者の睡眠状態(睡眠深度)に依存する温度パラメータであるユーザMの背中乃至は腹の温度を計測するものである。上述の通り、就寝者が深い睡眠状態にあるとき、当該就寝者において寝返り等の体動は一般に生じず、このため就寝者は寝台B上の寝具と同一箇所において長時間接することになる。従って、ユーザMが仰臥姿勢で睡眠している場合は専ら背中の温度が、また伏臥姿勢で睡眠している場合は専ら腹部の温度が、体動を度々起こしている場合とは異なり、ある特徴的な傾向を示して上昇するようになる。背中/腹温度センサ22は、このように睡眠深度と因果関係のある体動の発生度合いに起因するユーザMの背中乃至は腹の温度の変動をセンシングして処理手段3へ出力し、エアコン5及びスポットクーラー6に対してフィードフォワード制御を行うに際しての制御情報を提供するものである。
なお、ここではユーザMの背中乃至は腹の温度を計測する背中/腹温度センサ22を例示しているが、この背中/腹温度センサ22に代えて、背中乃至は腹の温度と相関関係のある寝台B上の寝具(ユーザMの当接部位近傍)の温度及び/又は湿度を計測するようにしても良い。
処理手段3は、所定のサンプリング周期毎に、前記環境センサ21及び背中/腹温度センサ22から、室内Rの温湿度の計測値及びユーザMの背中乃至は腹の温度の計測値を取得し、取得された計測値に基づいて、エアコン5及びスポットクーラー6に対して、フィードバック制御及びフィードフォワード制御を行うための空調制御信号を生成する。この機能については、後記で詳述する。
リモコン装置4は、エアコン5及びスポットクーラー6を無線操作するリモートコントローラとして機能すると共に、前記処理手段3にて生成された空調制御信号をエアコン5及びスポットクーラー6へ無線伝送するものである。
エアコン5は、前記リモコン装置4を介して処理手段3によりその空調動作が制御される空調機器であって、例えば風向き調整を行うフラップ、吹き出す冷暖房風の風量調整を行うファン及びコンプレッサー等を備える一般的な家庭用エアーコンデショナー等を用いることができる。なお、本実施形態では、パーソナルコンピュータ等からなる処理手段3を設ける場合を例示しているが、この処理手段3の機能をエアコン5が備える制御部に組み込むようにしても良い。
スポットクーラー6は、扇風機、冷風機、スポット的な冷気の吹き出しが行える小型のファンクーラー等からなり、専らユーザMが深い睡眠状態にあり、背中乃至は腹の温度が所定の上昇傾向を示した場合に、ユーザMが暑さ感から寝返り等の体動を起こす前に、換言すると体動を起こさせないようにして睡眠深度を深い睡眠状態から浅い睡眠状態へ移行させないために、ユーザMの周囲温度を下げるものである。
続いて、図2に基づき処理手段3の機能構成について説明する。処理手段3には、機能的に、フィードバック制御部31とフィードフォワード制御部32とが備えられている。また、フィードフォワード制御部32には、傾向演算部321、判定部322及び制御パラメータ記憶部323が備えられている。
フィードバック制御部31は、環境センサ21から室内Rの温度情報、湿度情報等を取得し、これらの情報に基づき、エアコン5及び/又はスポットクーラー6をフィードバック制御する。フィードバック制御部31は、例えばエアコン5による空調温度が所定温度に設定されている場合に、環境センサ21にて定期的に検出される室内Rの温度と前記設定温度とを比較し、室内Rの温度が設定温度に一致するようエアコン5を動作させる制御信号を生成する。また、スポットクーラー6が運転されている場合には、背中/腹温度センサ22により検出されるユーザMの背中乃至は腹の温度情報に基づき、スポットクーラー6をフィードバック制御する制御信号を生成する。このような制御信号は、リモコン装置4を解してエアコン5及びスポットクーラー6へ無線伝送される。
フィードフォワード制御部32は、背中/腹温度センサ22からユーザMの背中乃至は腹の温度情報を取得し、該情報に基づき、スポットクーラー6をフィードフォワード制御する。フィードフォワード制御部32の傾向演算部321は、背中/腹温度センサ22から所定のサンプリング周期毎に与えられる計測値に基づき、ユーザMの背中乃至は腹の温度の変化傾向を求める演算を行う。
判定部322は、前記傾向演算部321により求められたユーザMの背中乃至は腹の温度の変化傾向が、深い睡眠状態のときに表れる特徴的な上昇傾向であるか否かの判定処理を行う。この判定処理は、例えば人体が寝具の同一箇所において長時間接した場合における皮膚温度の上昇傾向曲線をメモリ等に格納しておき、この上昇傾向曲線と、前記傾向演算部321により求められた背中乃至は腹の温度の変化傾向曲線との近似性を算出し、近似度合いが所定値よりも高い場合を前記の「特徴的な上昇傾向」と判定する処理として行うことができる。
このような判定処理を行わせることで、ユーザMが暑さ感から寝返り等の体動を起こす前段階において、体動の要因となる背中乃至は腹の温度の上昇を把握することができる。そして、体動の予兆とも言える背中乃至は腹の温度の「特徴的な上昇傾向」が認められた場合に、スポットクーラー6を動作させるフィードフォワード制御を行うことで、ユーザMの周囲温度を下げることができ、これによりユーザMの背中乃至は腹の温度の上昇を抑制若しくは低下させることが可能となり、暑さ感による体動の惹起を未然に防止することができる。而して、体動が抑止されることで、深い睡眠状態から浅い睡眠状態へ移行も抑止され、ユーザMに爽快な睡眠感を与えることが可能となる。
制御パラメータ記憶部323には、スポットクーラー6を予め定めた動作状態で動作させるための制御パターンが格納されている。例えば、スポットクーラー6からユーザMに向けて供給される冷気の風力、温度、送風パターン等に関する設定値が室内温湿度等に対応付けて格納され、判定部322により「特徴的な上昇傾向有り」と判定された場合に、これらの設定値が適宜読み出されてスポットクーラー6に対する制御信号が生成されるものである。
続いて、以上の通り構成された空調システム1の動作について説明する。図3は、空調システム1におけるフィードフォワード制御の動作フローを示すフローチャートである。空調システム1の運転が開始(或いは「おやすみ運転モード」の開始)されると、先ずはエアコン5の運転が開始され、室内Rの空調が開始される。そして、サンプリング周期の到来が確認されるループに入り(ステップS101)、設定されたサンプリング周期が到来すると(ステップS101でYES)、背中/腹温度センサ22により計測されたユーザMの背中乃至は腹温度情報が処理手段3のフィードフォワード制御部32に取得される(ステップS102)。
取得された背中乃至は腹温度情報は処理手段3に備えられているバッファ等に一時的に記録され(ステップS103)、その記録値に基づき傾向演算部321にてユーザMの背中乃至は腹の温度の変化傾向を求める演算が行われる(ステップS104)。そして、判定部322にて、ステップS104で求められた温度変化傾向が、深い睡眠状態のときに表れる特徴的な上昇傾向であるか否かの判定処理が行われる(ステップS105)。
特徴的な上昇傾向有りと判定された場合(ステップS105でYES)、ユーザMが体動を惹起する予兆現象が生じたと扱えることから、この場合はスポットクーラー6を運転する。すなわち、フィードフォワード制御部32において、制御パラメータ記憶部323から制御パラメータが読み出され(ステップS106)、該制御パラメータに基づきスポットクーラー6に対する所定の制御信号が生成される(ステップS107)。かかる制御信号は、リモコン装置4を介してスポットクーラー6へ無線伝送される(ステップS108)。この制御信号を受けて、スポットクーラー6は所定の動作状態でユーザMの周囲温度を下げるクーリング動作を行う(ステップS109)。
そして、空調システム1の運転終了指示があるか否かが確認され(ステップS110)、終了指示がある場合(ステップS110でYES)は、空調システム1の運転が停止される。一方、運転終了指示が無い場合(ステップS110でNO)は、ステップS101に戻って上記と同様な処理が繰り返される。
これに対し、特徴的な上昇傾向有りと判定されなかった場合(ステップS105でNO)、引き続いてスポットクーラー6が運転中であるか否かが確認される(ステップS111)。ここで、スポットクーラー6が運転されていない場合(ステップS111でNO)は、ステップS110へスキップされる。
一方、スポットクーラー6が運転されている場合(ステップS111でYES)は、スポットクーラー6による冷却効果が現れユーザMの背中乃至は腹の温度の上昇が抑制されたと言うことができる。この場合、背中/腹温度センサ22から得られる背中乃至は腹の温度情報に基づき、フィードバック制御部31によるスポットクーラー6のフィードバック制御が実行され、スポットクーラー6の運転を停止できる状態であるか否かがフィードバックループにおいて判定される(ステップS112)。
スポットクーラー6の運転を停止できる状態である場合(ステップS112でYES)は、スポットクーラー6の運転が停止され(ステップS113)、その後ステップS110へスキップされる。一方、スポットクーラー6の運転を停止できる状態でない場合(ステップS112でNO)は、ステップS106に移行してスポットクーラー6の運転が継続されるものである。
以上説明した空調システム1によれば、ユーザMの睡眠深度に相関性のある背中乃至は腹の温度の変化傾向を背中/腹温度センサ22にて計測し、フィードフォワード制御部32により、前記変化傾向が所定の上昇傾向を示した場合に暑さ感により近々睡眠深度を浅くしてしまう体動が惹起される可能性が高いものとして、スポットクーラー6を動作させて就寝中のユーザMの周囲温度を下げるようにしている。このようなフィードフォワード制御により、ユーザMの体動発生の契機となる暑さ感は軽減され、これによりユーザMの体動の発生を未然に防止でき、ひいてはユーザMの睡眠段階を深い睡眠状態に維持できるようになる。
[第2実施形態]
図4は、本発明にかかる環境制御装置の他の実施態様である空調システム1Aの構成を概略的に示す模式図、図5は、空調システム1Aの電気的構成を示すブロック図をそれぞれ示している。この空調システム1Aは、振動センサ23、及び該振動センサ23に対応した処理手段3Aを備えている点で先に説明した第1実施形態と相違している。すなわち、ユーザMの睡眠深度を推定するために、寝台Bの振動を計測する振動センサ23を用い、処理手段3Aのフィードフォワード制御部33にて振動センサ23の出力から推定されたユーザMの睡眠深度に基づき、スポットクーラー6の運転を制御する点で相違する。以下、この相違部分について主に説明し、第1実施形態と同一部分については説明を省略する。
振動センサ23は、角速度センサ(ジャイロセンサ)や超音波振動センサ等からなり、睡眠中のユーザMの体動に起因する寝台Bの振動(寝返り等の発生により生じる寝台Bの揺れ)を計測するものである。一般に、浅い睡眠(レム期)から深い睡眠(ノンレム期)へは、体動のない安静状態が一定時間継続した後に移行し、逆に深い睡眠から浅い睡眠へは、体動の発生とほぼ同時に移行する(浅い睡眠に移行したから体動が発生するとも言える)。従って、睡眠中のユーザMの体動に起因する寝台Bの振動レベルデータを、振動センサ23を用いて時刻に関連付けて取得すれば、寝台Bの振動が実質的に検出されない安静状態が所定時間継続した第1の時刻を浅い睡眠から深い睡眠への移行時点とし、また所定の閾値レベルを超える寝台Bの振動レベルが検出された第2の時刻を深い睡眠から浅い睡眠への移行時点として扱うことができる。そして、このようにして特定された前記第1時刻から第2時刻までの間の時間帯を、当該ユーザMにおいて深い睡眠状態下にあった時間帯と推定することが可能となる。
この実施形態でも背中/腹温度センサ22が用いられているが、該背中/腹温度センサ22にて取得されるユーザMの背中乃至は腹の温度情報は、振動センサ23の出力から推定されたユーザMの睡眠深度の判定結果に基づき補助的に利用される(図6に基づき後記で説明する)。
処理手段3Aのフィードフォワード制御部33は、センサ制御部331、睡眠深度推定部332、判定部333及び制御パラメータ記憶部334を備えて構成されている。センサ制御部331は、振動センサ23を所定のサンプリング間隔(20ms程度)で動作させ、寝台Bの振動レベルデータを時刻に関連付けて取得する。
睡眠深度推定部332は、振動センサ23から与えられる寝台Bの振動レベルデータに基づき、寝台Bの振動が実質的に検出されない安静状態が所定時間継続した第1の時刻を浅い睡眠から深い睡眠への移行時点と判定し、また深い睡眠への移行後に所定の閾値レベルを超える寝台Bの振動レベルが検出された第2の時刻を深い睡眠から浅い睡眠への移行時点と判定する処理を行う。
判定部333は、睡眠深度推定部332によりユーザMが深い睡眠状態にあると推定されている場合において、スポットクーラー6の運転を行うか否かの判定処理を行う。この判定処理は、背中/腹温度センサ22にて取得されるユーザMの背中乃至は腹の温度情報に基づいて行われ、例えば上記第1実施形態と同様に、ユーザMの背中乃至は腹の温度の変化傾向が、深い睡眠状態のときに表れる特徴的な上昇傾向であるか否かに基づいて判定される。このように、ユーザMの睡眠深度の推定結果と背中乃至は腹の温度の変化傾向とを組み合わせてスポットクーラー6の運転制御を行うことで、スポットクーラー6を必要 時に的確に運転できるようになる。
制御パラメータ記憶部334には、スポットクーラー6を予め定めた動作状態で動作させるための制御パターンが格納されている。例えば、スポットクーラー6からユーザMに向けて供給される冷気の風力、温度、送風パターン等に関する設定値が室内温湿度等に対応付けて格納され、ユーザMが深い睡眠状態にあると推定されている場合において、判定部333により「特徴的な上昇傾向有り」と判定された場合に、これらの設定値が適宜読み出されてスポットクーラー6に対する制御信号が生成されるものである。
なお、ユーザMが深い睡眠状態にあると推定された場合は、自ずと背中や腹の温度上昇が生じると予測されることから、フィードフォワード制御部33により、深い睡眠状態に入った第1の時刻から所定時間経過後にユーザMの周囲温度を所定温度だけ下げる動作を行わせるような制御を行っても良い。この場合、背中/腹温度センサ22の使用を省略することができる。
続いて、以上の通り構成された空調システム1Aの動作について説明する。図6は、空調システム1Aにおけるフィードフォワード制御の動作フローを示すフローチャートである。空調システム1Aの運転が開始(或いは「おやすみ運転モード」の開始)されると、先ずはエアコン5の運転が開始され、室内Rの空調が開始される。そして、サンプリング周期の到来が確認されるループに入り(ステップS201)、設定されたサンプリング周期が到来すると(ステップS201でYES)、振動センサ23により計測された寝台Bの振動レベルデータが処理手段3Aのフィードフォワード制御部33に取得される(ステップS202)。
取得された振動レベルデータは処理手段3Aに備えられているバッファ等に一時的に記録され(ステップS203)、その記録値に基づき睡眠深度推定部332にてユーザMの睡眠深度を推定する演算が行われる(ステップS204)。そして、ユーザMの睡眠深度が、深い睡眠状態であるか否かの判定処理が行われる(ステップS205)。具体的には、前述の第1の時刻から第2の時刻までの期間中であるか否かが判定される。
深い睡眠状態であると判定された場合(ステップS205でYES)、引き続き背中/腹温度センサ22の出力に基づき、判定部333によりユーザMの背中乃至は腹の温度の変化傾向が、特徴的な上昇傾向であるか否かの判定処理が行われる(ステップS206)。特徴的な上昇傾向有りと判定された場合(ステップS206でYES)、ユーザMが体動を惹起する予兆現象が生じたと扱えることから、この場合はスポットクーラー6を運転する。すなわち、フィードフォワード制御部33において、制御パラメータ記憶部334から制御パラメータが読み出され(ステップS207)、該制御パラメータに基づきスポットクーラー6に対する所定の制御信号が生成される(ステップS208)。かかる制御信号は、リモコン装置4を介してスポットクーラー6へ無線伝送される(ステップS209)。この制御信号を受けて、スポットクーラー6は所定の動作状態でユーザMの周囲温度を下げるクーリング動作を行う(ステップS210)。
そして、空調システム1Aの運転終了指示があるか否かが確認され(ステップS211)、終了指示がある場合(ステップS211でYES)は、空調システム1Aの運転が停止される。一方、運転終了指示が無い場合(ステップS211でNO)は、ステップS201に戻って上記と同様な処理が繰り返される。
これに対し、深い睡眠状態でないと判定された場合(ステップS205でNO)、若しくはユーザMの背中乃至は腹の温度の変化傾向が、特徴的な上昇傾向有りと判定されなかった場合(ステップS206でNO)は、スポットクーラー6が運転中であるか否かが確認される(ステップS212)。ここで、スポットクーラー6が運転されていない場合(ステップS212でNO)は、ステップS211へスキップされる。
一方、スポットクーラー6が運転されている場合(ステップS212でYES)は、背中/腹温度センサ22から得られる背中乃至は腹の温度情報に基づき、フィードバック制御部31によるスポットクーラー6のフィードバック制御が実行され、スポットクーラー6の運転を停止できる状態であるか否かがフィードバックループにおいて判定される(ステップS213)。
スポットクーラー6の運転を停止できる状態である場合(ステップS213でYES)は、スポットクーラー6の運転が停止され(ステップS214)、その後ステップS211へスキップされる。一方、スポットクーラー6の運転を停止できる状態でない場合(ステップS213でNO)は、ステップS207に移行してスポットクーラー6の運転が継続されるものである。
以上説明した空調システム1Aによれば、振動センサ23及び睡眠深度推定部332からなる睡眠深度推定手段によりユーザMの睡眠状態を推定するようにし、ユーザMが深い睡眠状態にあると推定された場合に、ユーザMの背中乃至は腹の温度情報を参照しつつスポットクーラー6を動作させて就寝中のユーザMの周囲温度を下げるようにしている。このようなフィードフォワード制御により、ユーザMの体動の発生を未然に防止でき、ひいてはユーザMの睡眠段階を深い睡眠状態に維持できるようになる。
[第3実施形態]
図7は、第1実施形態で示した空調システム1の変形実施形態にかかる空調システム1Bの電気的構成を示すブロック図である。この空調システム1Bは、第1実施形態で示した空調システム1におけるフィードバック制御部31に代えて、就寝中のユーザMの温熱感覚に関連するパラメータを計測する計測手段210と、その計測結果に基づきエアコン5をフィードバック制御するフィードバック制御部34とが備えられている点で第1実施形態と相違する。以下、この相違点を中心に説明する。
計測手段210は、ユーザMから所定の人体生理量を計測すると共に室内環境物理量を計測する。ここで、前記人体生理量としては、皮膚温度や深部温度等を用いることができる。前記皮膚温度は、例えば腹、背中、手甲、腕、足甲、膝下、大腿或いは額のいずれか1カ所又は複数箇所を対象として計測することができる。また深部温度としては、直腸や鼓膜などを対象として計測することができる。前記室内環境物理量としては、室内Rの温湿度や、ユーザMが使用している布団の温湿度などを対象として計測することができる。
図7では、計測手段210は、皮膚温度センサ211、深部温度センサ212及び環境温湿度センサ213を備えるものとして例示している。皮膚温度センサ211及び深部温度センサ212は、睡眠中のユーザMの皮膚温度及び深部温度を計測するためのものである。また環境温湿度センサ213は、室内Rの温湿度や布団(寝台B上の寝具)の温湿度を検出するものである。前記皮膚温度センサ211としては、例えば熱電対や抵抗温度計、或いは温度計測機能付きのICタグを所定の計測部位に当接させるものを用いることができる。また、前記深部温度センサ212としては、適宜な温度計測手段を用いて非接触で計測する手法、或いは深部温度と相関がある背中温度等を計測することで深部温度を推定する手法等を採用することができる。さらに環境温湿度センサ213としては、熱電対、抵抗温度計、放射温度計等を用いることができる。
フィードバック制御部34は、前記計測手段210によるそれぞれの計測値を所定のサンプリング周期毎に取得し、前記計測値に基づいて温冷感予測値を演算により求める演算部35と、室内環境状態と人体が感受する快適感とを関連付けた温冷感スケールに応じて定められた空調制御パラメータを記憶する空調制御パラメータ記憶部36と、前記演算部35の演算により求められた温冷感予測値を前記温冷感スケールに当てはめることで、所定の空調制御パラメータを前記空調制御パラメータ記憶部36から取得して空調制御信号を生成する運転制御部37とを備えている。
このような構成において、前記演算部35は機能的に、計測情報取得部351、サンプリング周期設定部352、データ算出部353、温冷感予測値演算部354、判定条件設定部355及び判定部356を備えている。
計測情報取得部351は、前記皮膚温度センサ211、深部温度センサ212及び環境温湿度センサ213によるセンシング動作を制御する機能部であり、所定のサンプリング周期毎に、必要に応じてセンシング動作信号を前記各センサに送ると共に、そのサンプリング周期における計測値情報をそれぞれ取得する。
サンプリング周期設定部352は、前記サンプリング周期を設定する機能部、つまり計測手段210からの計測情報の取得タイミングを設定するためのもので、前記サンプリング周期は当該空調制御における制御指針に応じて適宜設定される。例えば、きめ細やかな空調制御を行う場合は、サンプリング周期は短いほうが望ましく、例えばサンプリング周期は1〜5分程度に設定される。特にきめ細やかさが求められない場合は、5〜20分程度にサンプリング周期を設定すれば良い。なお、このサンプリング周期は、ユーザMが自ら設定できるようにしても良い。
データ算出部353は、前記計測手段2により計測されるユーザMの皮膚温度及び深部温度と、室内温湿度との計測値に基づいて皮膚表面熱流を演算により求める。さらにデータ算出部353は、必要に応じて、複数の皮膚温度センサ211及び深部温度センサ212から取得される皮膚温度及び深部温度計測値の平均値を求める演算も行う。
前記データ算出部353における皮膚表面熱流の演算手法の一例について説明する。ここでは、ユーザMが寝間着などの衣服を纏い、敷布団上に仰向けの状態で首よりも下部に掛布団を被って就寝することを想定する。この場合、例えば図8に示すように、人体を上下方向(腹部側と背中側)に分割し、さらに人体上方向の熱流については被覆部(掛布団を被っている部分)と露出部(顔面部分)とに分割して演算を行う。
先ず、人体被覆部上方向については、被覆部上側と室空気との間に存在するa1〜a5の5層(a1;体表〜衣服間、a2;衣服厚さ部分、a3;衣服〜掛布団間、a4;掛布団厚さ部分、a5;掛布団〜室空気間)それぞれにおける熱、湿気コンダクタンスから、被覆部上側〜室空気間Aの熱貫流率と、湿気貫流率とを計算し、室空気の温湿度(環境温湿度センサ213の計測値)と皮膚の温湿度(皮膚温度センサ211の計測値;例えば被覆部上側の皮膚温度の平均値)との差により顕熱及び潜熱を求め、皮膚表面熱流を算出することができる。また人体(被覆部)下方向については、同様に被覆部下側と敷布団との間に存在するb1〜b4の4層(b1;体表〜衣服間、b2;衣服厚さ部分、b3;衣服〜敷掛布団間、b4;敷布団温湿度センサ間)それぞれにおける熱、湿気コンダクタンスから、被覆部下側〜敷布団間Bの熱貫流率と、湿気貫流率とを計算し、敷布団の温湿度と皮膚の温湿度との差により顕熱及び潜熱を求め、皮膚表面熱流を算出することができる。さらに露出部(顔面部分)については、室空気の温湿度と皮膚の温湿度との差により顕熱及び潜熱を求め、露出部〜室空気間Cにおける皮膚表面熱流を算出することができる。そして、この3区分の皮膚表面積割合に応じて前記算出値を加算することで、全体の皮膚表面熱流を求めることができる。
温冷感予測値演算部354は、前記サンプリング周期設定部352で設定されたサンプリング周期毎に、前記計測情報取得部351で取得された計測値及び/又は前記データ算出部353で求められた算出値から、温冷感予測値を演算により求める機能部である。この実施形態の場合、温冷感予測値は下記の関数として求めることができる。
温冷感予測値I=f(Qsk,Tsk,Tcr) ・・・(1)
但し、Qsk;皮膚表面熱流、Tsk;皮膚温度、Tcr;深部温度
上記(1)式の具体例としては、例えば前記データ算出部353で求められた皮膚表面熱流Qsk、皮膚温度Tsk及び深部温度Tcrの各平均値、皮膚温度Tskの時間変化率及び深部温度Tcrの時間変化率の5要件を用い、次の温冷感予測式に基づいて温冷感予測値を求めることができる。
温冷感予測値I=A*Qsk+B*Tsk+C*dTsk/dt+D*Tcr+E*dTcr/dt+F) ・・・(2)
但し、Qsk;皮膚表面熱流、Tsk;皮膚温度、Tcr;深部温度
A〜Fは係数
判定条件設定部355は、前記温冷感予測値演算部354における演算の際に用いられる温冷感予測式の設定を受け付ける。すなわち、判定条件設定部355には、初期設定時等において所定の温冷感予測式が格納され、前記温冷感予測値演算部354における演算の際に前記温冷感予測式が読み出されることとなる。例えば上記(2)式において、係数A〜Fを次の(3)式の通りとした温冷感予測式を格納することができる。
温冷感予測値I=−0.0128476*Qsk+0.5724835*Tsk+0.41584356*dTsk/dt−0.8647732*Tcr−2.0879403*dTcr/dt+13.74938146 ・・・(3)
また、判定条件設定部355は、前記温冷感予測値演算部354において求められた温冷感予測値が、ユーザM(人体)にとって快適範囲であるか否かを判定するための条件設定を受け付ける。図9は、室内環境状態と人体が感受する快適感とを関連付けた温冷感スケールの一例を示す図である。この温冷感スケールは、例えば上記(3)式のような人体と環境の熱方程式に基づいて求められる、人間の「暑い」又は「寒い」といった熱的な主観の平均的な評価値である。該評価値は、特段暑さも寒さも感じない中立状態を「0」とし、「暑い」と感じる側をプラススケールとし、「寒い」と感じる側をマイナススケールとしており、数値が大きくなると暑さ又は寒さを不快に感ずる度合いが大きくなるものである。判定条件設定部355は、このような温冷感スケールにおいて、「快適範囲」とされる領域の設定を受け付ける。この快適範囲は適宜設定して良いが、例えば図9に記しているように、−0.5〜+0.5の範囲を「快適範囲」として定めることができる。
判定部356は、前記温冷感予測値演算部354において求められた温冷感予測値が、前記判定条件設定部355で設定されている「快適範囲」にあるか否かを判定することで、空調条件の変更が必要か否かを前記サンプリング周期毎に判定する。例えば、温冷感予測値が前記温冷感スケールの−0.5〜+0.5の範囲にあるか否かを判定し、もしこの範囲を超過していたならば、後記運転制御部37に空調条件を変更させる所定の指令信号を生成して送信する。
空調制御パラメータ記憶部36は、前記温冷感スケールに応じて定められた空調制御パラメータを記憶する機能部である。図10は、図9に示した温冷感スケールに関連づけた空調制御パラメータテーブルの一例を示す表形式の図である。この例では、温冷感予測値に対して、現況設定温度毎に空調制御パラメータ(風量や目標温度等に関する制御値)が定められている場合を示している。例えば、温冷感予測値演算部354により求められた温冷感予測値が「+1.0」であり、直前のサンプリング周期における空調制御により空調設定温度(現況設定温度)が20℃として運転されている場合、温冷感予測値が「+1.0」からなるべく「0」に近づかせることができるような空調制御パラメータP21が予め設定されている。このように、温冷感スケールに応じたテーブル形式のデータが空調制御パラメータ記憶部36に格納されている。
運転制御部37は、温冷感予測値演算部354により求められた温冷感予測値を図9に示すような温冷感スケールに当てはめ、図10に示すような、所定の空調制御パラメータを前記空調制御パラメータ記憶部36から取得して空調制御信号を生成する。つまり、前掲の例で言うならば、温冷感予測値が「+1.0」と求められたら、その値を「暑い」又は「寒い」の評価値である図9に示すような温冷感スケールに当てはめ、空調制御パラメータ記憶部36から対応する空調制御パラメータP21を取得して空調制御信号を生成するものである。なお、前記判定部356で「快適範囲」であると判定された場合は、そのサンプリング周期においては運転条件の変更を行う必要がないことから、運転制御部37で新たな空調制御信号は生成されない。
運転制御部37で生成された空調制御信号は、リモコン装置4によりエアコン5へ向けて送信される。エアコン5は、前記空調制御信号を受信する受信部51と、受信された空調制御信号に応じたコンプレッサー等の駆動信号を生成する駆動部52とを備えている。このような構成を備えることで、当該エアコン5は、フィードバック制御部34から与えられる制御信号に基づいて、その駆動が制御されるものである。
続いて、以上の通り構成された空調システム1Bの動作について説明する。図11は、空調システム1Bにおけるフィードバック制御部34の動作を示すフローチャートである。なお、フィードフォワード制御部32の動作については、先に図3に基づき説明した通りであるので、説明を省略する。
空調システム1Bの運転が開始(或いは「おやすみ運転モード」の開始)されると、サンプリング周期の到来が確認されるループに入り(ステップS31)、サンプリング周期設定部352で設定されたサンプリング周期が到来すると(ステップS31でYes)、計測手段210(皮膚温度センサ211、深部温度センサ212及び環境温湿度センサ213)による計測値が、演算部35の計測情報取得部351に取得される(ステップS32)。
次に、データ算出部353により皮膚温度及び深部温度計測値の平均値と、皮膚表面熱流とが求められる(ステップS33)。そして、前記計測情報取得部351で取得された計測値及び/又はデータ算出部353において算出された値を用い、温冷感予測値演算部354にて、例えば判定条件設定部355に格納されている上記(3)式に基づいて、温冷感予測値が演算により求められる(ステップS34)。
このようにして求められた温冷感予測値が、判定条件設定部355で設定されている「快適範囲」にあるか否かが判定部356で判定される(ステップS35)。もし、「快適範囲」ではないと判定された場合(ステップS35でNO)、その温冷感予測値と共に、空調条件を変更させる所定の指令信号が運転制御部37に送信される。これを受けて運転制御部37は、求められた温冷感予測値を図9に示すような温冷感スケールに当てはめ、図10に示すような、所定の空調制御パラメータを前記空調制御パラメータ記憶部32から取得して空調制御信号を生成する(ステップS36)。
上記空調制御信号は、リモコン装置4によりエアコン5へ向けて送信される(ステップS37)。この空調制御信号は、エアコン5の受信部51にて受信され、駆動部52において受信された空調制御信号に応じた各部の駆動信号が生成されることで、当該エアコン5の運転時条件が変更されるものである(ステップS38)。そして、運転終了時刻が到来していない場合(ステップS39でNO)、ステップS31に戻って同様なフローがサンプリング周期毎に行われる。なお、前記ステップS35で「快適範囲」であると判定された場合(ステップS35でYES)は、そのサンプリング周期においては運転条件の変更を行わず、ステップS39へスキップされるものである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次の[1]〜[4]ような変形実施形態を採ることができる。
[1]上記実施形態では、エアコン5により室内Rの全体空調を行い、スポットクーラー6でユーザMの周囲温度を下げるというように、エアコン5とスポットクーラー6とを併用する構成としたが、スポットクーラー6の使用を省略する態様としても良い。この場合、ユーザMが深い睡眠状態に入り背中乃至は腹の温度が上昇したときに、エアコン5の風向き調整フラップを駆動させて寝台Bに向けて冷風が供給されるようにし、ユーザMの周囲温度(体感温度)を主に下げるように制御すればよい。
[2]上記実施形態では、就寝環境調整装置としてエアコン5及びスポットクーラー6を使用し専ら室温を制御する実施態様につき説明したが、就寝環境調整装置としてはユーザMに体感されるパラメータ(室内温度、室内湿度、寝具温湿度等)を調整できるものであれば特に限定はなく、各種の装置を用いることができる。例えば、室内Rに除湿機を配置し、ユーザMの睡眠状態に応じて、室内Rの湿度を調整するようにしても良い。或いは、寝台Bとしてウォーターベッド等が使用されている場合には、ユーザMが深い睡眠状態に入り背中乃至は腹の温度が上昇したときに、前記ウォーターベッドの水温を低下させるような制御を行うようにしても良い。
[3]上記実施形態では、夏季における冷房制御について例示したが、本発明は冬季における暖房制御にも勿論適用可能である。この場合、例えばユーザMが電気毛布を使用しているような場合、ユーザMが深い睡眠状態に入り背中乃至は腹の温度が上昇したときに、前記電気毛布への通電量を低減させる、或いは通電OFFとするといった制御を行うようにすれば良い。
[4]また、上述の空調システム1、1A、1Bとしてではなく、これら空調システムに備えられているコンピュータに空調制御を実行させる動作プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。若しくは、処理手段3、3Aが備えるハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
本発明の第1実施態様にかかる空調システム1の構成を概略的に示す模式図である。 上記空調システム1の電気的構成を示すブロック図である。 上記空調システム1におけるフィードフォワード制御の動作フローを示すフローチャートである。 本発明の第2実施態様にかかる空調システム1Aの構成を概略的に示す模式図である。 上記空調システム1Aの電気的構成を示すブロック図である。 上記空調システム1Aにおけるフィードフォワード制御の動作フローを示すフローチャートである。 第1実施形態で示した空調システム1の変形実施形態にかかる空調システム1Bの電気的構成を示すブロック図である。 皮膚表面熱流の演算条件の一例を説明するための模式図である。 室内環境状態と人体が感受する快適感とを関連付けた温冷感スケールの一例を示す模式図である。 図9に示した温冷感スケールに関連づけた空調制御パラメータテーブルの一例を示す表形式の図である。 上記空調システム1Bのフィードバック制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1A、1B 空調システム
21 環境センサ
22 背中/腹温度センサ(計測手段)
23 振動センサ
3、3A 処理手段(制御手段)
31、34 フィードバック制御部
32、33 フィードフォワード制御部
332 睡眠深度推定部(睡眠深度推定手段)
4 リモコン装置
5 エアコン(就寝環境調整装置)
6 スポットクーラー(就寝環境調整装置)
M ユーザ(就寝者)
R 室内(寝室内)

Claims (8)

  1. 寝室内に就寝する就寝者に体感されるパラメータを調整する所定の就寝環境調整装置と、該就寝環境調整装置の動作を制御する制御手段とを備える環境制御装置であって、
    前記制御手段が、
    就寝者の睡眠状態に依存する温度及び/又は湿度パラメータを計測する計測手段と、
    前記計測手段の計測値が所定の上昇傾向を示した場合に、予め定められた動作状態で前記就寝環境調整装置を制御するフィードフォワード制御部と
    を具備することを特徴とする環境制御装置。
  2. 前記計測手段が、就寝者の背中乃至は腹の温度、若しくは寝具の温度及び/又は湿度を計測するものであることを特徴とする請求項1に記載の環境制御装置。
  3. 寝室内に就寝する就寝者に体感されるパラメータを調整する所定の就寝環境調整装置と、該就寝環境調整装置の動作を制御する制御手段とを備える環境制御装置であって、
    前記制御手段が、
    就寝者の睡眠深度を推定する睡眠深度推定手段と、
    前記睡眠深度推定手段により就寝者が深い睡眠状態にあると推定された場合に、前記深い睡眠状態を維持させるべく予め定められた動作状態で前記就寝環境調整装置を制御するフィードフォワード制御部と
    を具備することを特徴とする環境制御装置。
  4. 前記就寝環境調整装置が、前記寝室内の空調若しくは就寝者に対するスポット的な空調を行う空調装置であることを特徴とする請求項1又は3に記載の環境制御装置。
  5. 請求項4に記載の環境制御装置において、
    前記フィードフォワード制御部が、前記計測手段の計測値が所定の上昇傾向を示した場合、又は前記睡眠深度推定手段により就寝者が深い睡眠状態にあると推定された場合に、少なくとも就寝者の周囲の温度及び/又は湿度を下げる空調を行うよう前記空調装置を制御することを特徴とする環境制御装置。
  6. 前記制御手段が、就寝者の温熱感覚に関連するパラメータの計測値に基づいて、前記就寝環境調整装置に対するフィードバック制御を行うフィードバック制御部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の環境制御装置。
  7. 寝室内に就寝する就寝者に体感されるパラメータを調整する所定の就寝環境調整装置と、該就寝環境調整装置の動作を制御する制御手段とを備える環境制御装置を動作させるプログラムであって、前記制御手段に備えられているコンピュータに、
    所定の計測手段から就寝者の睡眠状態に依存する温度及び/又は湿度パラメータの計測値を取得させるステップと、
    前記計測値が所定の上昇傾向を示した場合に、予め定められた動作状態で前記就寝環境調整装置をフィードフォワード制御するステップと
    を実行させることを特徴とする環境制御装置の動作プログラム。
  8. 寝室内に就寝する就寝者に体感されるパラメータを調整する所定の就寝環境調整装置と、該就寝環境調整装置の動作を制御する制御手段とを備える環境制御装置を動作させるプログラムであって、前記制御手段に備えられているコンピュータに、
    就寝者の睡眠深度に関連する所定の計測データを取得して就寝者の睡眠深度を推定する処理を行うステップと、
    前記睡眠深度の推定処理により就寝者が深い睡眠状態にあると推定された場合に、前記深い睡眠状態を維持させるべく予め定められた動作状態で前記就寝環境調整装置をフィードフォワード制御するステップと
    を実行させることを特徴とする環境制御装置の動作プログラム。
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